JP2016007512A - 薬剤払い出し情報印刷システムおよび薬剤払い出し装置 - Google Patents

薬剤払い出し情報印刷システムおよび薬剤払い出し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、薬剤払い出し装置の設置の自由度を高め、かつ、薬剤払い出しシステムのコストパフォーマンスを高めることを目的とする。【解決手段】薬剤払い出しシステム100は、薬剤払い出し情報印刷システム200と、薬剤払い出し装置・フル機能版300と、薬剤払い出し装置・簡易版400と、で構成される。また、薬剤払い出し情報印刷システム200は、データベース210と、コンピューター220と、プリンター230とで構成される。さらには、コンピューター220には、薬剤払い出し情報印刷ソフトウェア250がインストールされている。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤払い出し装置が利用可能な情報を印刷する薬剤払い出し情報印刷システムに関する。さらに本発明は、この印刷された情報に基づき薬剤を払い出し可能な薬剤払い出し装置に関する。
処方箋情報に基づいて、薬剤を特定数払い出す薬剤払い出し装置が知られている。例えば、本願特許出願人は、特許文献1に記載されているような薬剤払い出し装置を開発した。この薬剤払い出し装置は好評を博し、調剤従事者から、調剤作業が効率化したと、高い評価を頂いた。
この薬剤払い出し装置は、もちろん単独で動作可能である。しかしながら、大きな薬局では、薬剤払い出し装置を複数台導入するケースが増えている。通常、薬局において調剤作業を行うスペースは限られている。したがって、薬局では、限られたスペースの中に、各種薬剤の保存場所や各種装置の配置場所、そして作業場所を上手く確保することが必要とされる。そのため、薬剤払い出し装置の設置の自由度を高めることができれば、薬局の調剤室のレイアウトがやり易くなる。
また、チェーンのドラッグストアでは、各店舗に薬剤払い出し装置をそれぞれ導入する場合がある。この場合、薬剤払い出し装置は、チェーンドラッグストアの調剤システムの一部分として導入されることが多いため、チェーンドラッグストアは、薬剤払い出し装置を一度に多数導入する必要性が生じる。その場合の設備投資費用は、膨大なものとなる。このため、薬剤払い出し装置を多数導入する場合のコストを下げ、かつ、複数の薬剤払い出し装置を効率的に運用できるようなシステムが望まれている。
国際公開第2012/099189号
本発明は、薬剤払い出し装置の設置の自由度を高め、かつ、薬剤払い出しシステムのコストパフォーマンスを高めることを目的とする。
本発明の第一の態様は、薬剤払い出しシステムに関する。この薬剤払い出しシステムは、薬剤払い出し情報印刷システムと、第1の薬剤払い出し装置と、第2の薬剤払い出し装置とを有する。第1の薬剤払い出し装置は、第2の薬剤払い出し装置に比べて、構成が簡略化されている。例えば、第1の薬剤払い出し装置では、内部の部材を自動で調整する機能が省略されている。また例えば、第1の薬剤払い出し装置では、ネットワークに接続する機能が省略されている。薬剤払い出し情報印刷システム、第1の薬剤払い出し装置、および第2の薬剤払い出し装置は、以下に述べるような構成を有していることが好ましい。
本発明の第二の態様は、薬剤払い出し情報印刷システムに関する。この薬剤払い出し情報印刷システムは、第1の薬剤払い出し装置が薬剤を払い出すのに利用可能な用紙を印刷する。この薬剤払い出し情報印刷システムは、データベースと、コンピューターと、プリンターとを有している。
好ましい態様では、使用者は、コンピューターに処方箋情報を入力する。これに基づいて、コンピューターは、第1の薬剤払い出し装置が払い出す薬剤を特定する。データベースには、薬剤払い出し装置が払い出す薬剤について、薬剤払い出し装置の調整情報が保存されている。コンピューターは、データベースにアクセスして、払い出す薬剤に関して、薬剤払い出し装置の調整情報を取得する。そしてコンピューターは、プリンターに、第1の薬剤払い出し装置が利用可能な用紙を印刷する。この印刷には、光学式スキャナー読み取り用シンボルが含まれる。光学式スキャナー読み取り用シンボルとしては、バーコードおよび2次元コードが例示される。このシンボルは、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報と、払い出す薬剤に関する情報とを含んでいる。
薬剤払い出し装置の調整情報の一例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の位置を指定する情報が挙げられる。例えば、薬剤払い出し装置が薬剤が流れる流路を有する場合、薬剤払い出し装置の調整情報は、流路の幅および/または高さの設定情報でありうる。この場合、薬剤払い出し装置の調整情報は、流路の幅および/または高さを規定する部材の位置情報でありえる。薬剤払い出し装置の調整情報の別の例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の角度を指定する情報が挙げられる。薬剤払い出し装置の調整情報のさらに別の例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の動きを指定する情報が挙げられる。薬剤払い出し装置が回転する部材を有している場合、このような動きを指定する情報としては、回転する部材の回転速度および/または回転方向を指定する情報でありえる。
払い出す薬剤に関する情報の一例としては、払い出す薬剤の個数が挙げられる。払い出す薬剤に関する情報の別の例としては、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報が挙げられる。払い出す薬剤に関する情報のさらなる別の例としては、払い出した薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報が挙げられる。
前述したコンピューターが印刷する用紙は、光学式スキャナー読み取り用シンボルを1つ含んでいてもよく、複数個含んでいてもよい。光学式スキャナー読み取り用シンボルが1つの場合、このシンボルが、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報および払い出す薬剤に関する情報の両方を含んでいてもよい。また、光学式スキャナー読み取り用シンボルが2つの場合、一方のシンボルが、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報を含んでおり、他方のシンボルが、払い出す薬剤に関する情報を含んでいてもよい。さらには、光学式スキャナー読み取り用シンボルが4つの場合、1つ目のシンボルが、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報を含んでおり、2つ目のシンボルが、払い出す薬剤の個数を含む払い出す薬剤に関する情報を含んでおり、3つ目のシンボルが、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を含んでおり、4つ目のシンボルが、払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報を含んでいてもよい。
第2の薬剤払い出し装置は、払い出す薬剤を所望数正確に払い出せるように、内部の部材を自動調整可能である。この調整項目としては、薬剤払い出し装置の調整情報として例示したものが挙げられる。具体的には、第2の薬剤払い出し装置は、調整情報が存在しない薬剤を払い出すこととなった場合、この薬剤を所望数正確に払い出せるように、内部の部材の位置、角度、および動きの少なくとも1つ(調整項目)を自動調整可能である。この第2の薬剤払い出し装置は、データベースにアクセス可能である。そして、第2の薬剤払い出し装置は、薬剤を払い出す際には、データベースを参照して、払い出す薬剤に関して、調整情報が存在するかを確認する。調整情報の存在しない未知の薬剤を払い出すこととなった場合には、第2の薬剤払い出し装置は、内部の部材を自動調整して、その調整情報を、データベースにアップロードする。これにより、データベースには、各種薬剤に関して、薬剤払い出し装置の調整情報が順次蓄積されて行くこととなる。そして、この蓄積された情報は、第1の薬剤払い出し装置が薬剤を払い出す際に利用される。
本発明の第三の態様は、第1の薬剤払い出し装置に関する。この第1の薬剤払い出し装置は、光学式読み取り装置を有している。この光学式読み取り装置は、前述した光学式スキャナー読み取り用シンボルから、このシンボルが含む情報を読み取ることができる。光学式読み取り装置としては、スキャナー(例えばバーコードスキャナー)、およびカメラが例示される。薬剤を払い出す際には、まず、光学式読み取り装置が、前述したプリンターにより作成された用紙に印刷されたシンボルを、スキャンする。そして、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータから、第1の薬剤払い出し装置が備える部材の調整情報を抽出する。そして、この抽出した調整情報に基づいて、装置内部の部材を調整し、薬剤の払い出しを行う。
薬剤払い出し装置の調整情報の一例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の位置を指定する情報が挙げられる。例えば、薬剤払い出し装置が薬剤が流れる流路を有する場合、薬剤払い出し装置の調整情報は、流路の幅および/または高さの設定情報でありうる。この場合、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータに基づいて、流路の幅および/または高さを調整する。例えば、第1の薬剤払い出し装置が流路の幅を調整する部材を有している場合、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータから、流路の幅を調整する部材の調整情報を取得する。そして、この調整情報に基づいて、流路の幅を調整する部材の位置を調整し、薬剤の払い出しを行う。また、例えば、第1の薬剤払い出し装置が流路の高さを調整する部材を有している場合、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータから、流路の高さを調整する部材の調整情報を取得する。そして、この調整情報に基づいて、流路の高さを調整する部材の位置を調整し、薬剤の払い出しを行う。薬剤払い出し装置の調整情報の別の例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の角度を指定する情報が挙げられる。例えば、第1の薬剤払い出し装置が角度を調整可能な部材を有している場合、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータから、この部材の角度を調整する情報を取得する。そして、この調整情報に基づいて、部材の角度を調整し、薬剤の払い出しを行う。薬剤払い出し装置の調整情報のさらに別の例としては、薬剤払い出し装置が備える部材の動きを指定する情報が挙げられる。例えば、第1の薬剤払い出し装置が回転する部材を有している場合、このような動きを指定する情報としては、回転する部材の動きを指定する情報でありえる。より具体的には、第1の薬剤払い出し装置は、スキャンして得られたデータから、この部材の回転速度および/または回転方向に関する情報を取得する。そして、この情報に基づいて、この部材の回転速度および/または回転方向を調整し、薬剤の払い出しを行う。
第1の薬剤払い出し装置は、前述したプリンターにより作成された用紙に印刷されたシンボルをスキャンして得られたデータから、払い出す薬剤に関する情報をさらに抽出してもよい。払い出す薬剤に関する情報としては、払い出す薬剤の個数、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報、および、払い出した薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報が例示される。
第1の薬剤払い出し装置の一動作態様では、第1の薬剤払い出し装置は、薬剤を払い出す際に、スキャンして得られたデータから、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を取得する。次いで、第1の薬剤払い出し装置は、使用者によって提供された容器に付された印刷に含まれるシンボルを、光学式読み取り装置にスキャンさせる。次いで、第1の薬剤払い出し装置は、このスキャンによって得られたデータから、使用者によって提供された容器を特定する情報を取得する。そして、第1の薬剤払い出し装置は、この容器を特定する情報が、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報と合致した場合に限り、薬剤の払い出しを行う。そして、第1の薬剤払い出し装置は、薬剤の払い出し後、使用者によって提供された容器に付された印刷に含まれるシンボルを、光学式読み取り装置にもう1度スキャンさせてもよい。この場合、このスキャンによって得られたデータから、この容器を特定する情報を取得する。次いで、2回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報が、1回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報と合致するか否かの確認を行う。そして、第1の薬剤払い出し装置は、2回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報が、1回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報と合致する場合に限り、余った薬剤を前記使用者によって提供された容器に排出する。
第1の薬剤払い出し装置の別の動作態様では、第1の薬剤払い出し装置は、薬剤を払い出す際に、スキャンして得られたデータから、薬剤を払い出すバイアル瓶を特定する情報を取得する。次いで、第1の薬剤払い出し装置は、使用者によって提供されたバイアル瓶に付された印刷に含まれるシンボルを、光学式読み取り装置にスキャンさせる。次いで、第1の薬剤払い出し装置は、このスキャンによって得られたデータから、このバイアル瓶を特定する情報を取得する。そして、第1の薬剤払い出し装置は、使用者によって提供されたバイアル瓶を特定する情報が、薬剤を払い出すバイアル瓶を特定する情報と合致した場合に限り、薬剤の払い出しを行う。
第1の薬剤払い出し装置がカメラを有している場合、第1の薬剤払い出し装置は、薬剤の払い出し後、払い出された薬剤が収納されたバイアル瓶と、前述したプリンターにより作成された用紙の両方が写った画像を、カメラに撮影させてもよい。その場合、この画像には、バイアル瓶のラベルと、用紙に印刷されたシンボルとの両方が写っていることが好ましい。
本発明は、薬剤払い出し装置の設置の自由度を高めることができる。また、薬剤払い出しシステムのコストパフォーマンスを高めることができる。
図1は、薬剤払い出しシステムの実施形態を示す模式図である。
図2〜8は、主として薬剤払い出し装置・フル機能版の説明に用いられる。
図2は、薬剤払い出し装置・フル機能版の実施形態の斜視図である。 図3は、図2に示す薬剤払い出し装置の薬剤整列機構を示す斜視図である。 図4は、図3に示す薬剤整列機構の縦断面図である。 図5は、図3に示す薬剤整列機構の上面図である。 図6は、図3に示す薬剤整列機構の動作原理を説明するための図である。 図7は、薬剤払い出し装置・フル機能版が薬剤を払い出す手順を示すフローチャートである。 図8は、薬剤払い出し装置・フル機能版がキャリブレーションを行う手順を示すフローチャートである。
図9〜10は、主として薬剤払い出し情報印刷システムの説明に用いられる。
図9は、プリンターが印刷する調剤支援用紙のイメージ図である。 図10は、コンピュータが調剤支援用紙を作成する手順を示すフローチャートである。
図11〜21は、主として薬剤払い出し装置・簡易版の説明に用いられる。
図11は、薬剤払い出し装置・簡易版の実施形態の斜視図である。 図12は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第1段階のイメージ図である。 図13は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第2段階のイメージ図である。 図14は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第3段階のイメージ図である。 図15は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第4段階のイメージ図である。 図16は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第5段階のイメージ図である。 図17は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第6段階のイメージ図である。 図18は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第7段階のイメージ図である。 図19は、薬剤払い出し装置・簡易版を使用する際の、第8段階のイメージ図である。 図20は、薬剤払い出し装置・簡易版の動作手順の前半部分を示すフローチャートである。 図21は、薬剤払い出し装置・簡易版の動作手順の後半部分を示すフローチャートである。
図22は、調剤支援用紙の第2実施形態のイメージ図である。
§1 薬剤払い出しシステムの概要
図1は、薬剤払い出しシステムの概要を示す模式図である。同図に示すように、薬剤払い出しシステム100は、薬剤払い出し情報印刷システム200と、薬剤払い出し装置・フル機能版300と、薬剤払い出し装置・簡易版400と、で構成される。また、薬剤払い出し情報印刷システム200は、データベース210と、コンピューター220と、プリンター230とで構成される。さらには、コンピューター220には、薬剤払い出し情報印刷ソフトウェア(プログラムとも呼ばれる)250がインストールされている。
一実施形態では、薬剤払い出し装置・フル機能版300、データベース210、コンピューター220、プリンター230、および薬剤払い出し装置・簡易版400は、同一の施設内に設置される。例えば、これらは全て、1つの薬局内に設置されうる。この場合、薬剤払い出し装置・フル機能版300、データベース210、およびコンピューター220は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークで接続される。また、他の実施形態では、コンピューター220、プリンター230、および薬剤払い出し装置・簡易版400は、同一の施設内に設置され、データベース210は、これとは別の施設内に設置される。その場合、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、さらにこれらとは別の施設に設置されうる。例えば、チェーンのドラッグストアでは、1つの店舗にコンピューター220、プリンター230、および薬剤払い出し装置・簡易版400が設置され、遠隔地の施設、例えばデータセンターあるいは中央管理サーバーに、データベース210が設置されうる。そして、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、チェーンの別の店舗に設置されうる。この場合、薬剤払い出し装置・フル機能版300およびコンピューター220は、データベース210に、インターネット等で接続される。
薬剤払い出しシステム100では、2種類の薬剤払い出し装置が混在する。具体的には、薬剤払い出しシステム100では、薬剤払い出し装置・フル機能版300と薬剤払い出し装置・簡易版400とが存在する。両者の大きな違いの1点は、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、未知の薬剤を払い出す機能を有している点である。具体的には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、未知の薬剤を払い出す際に、未知の薬剤を適切に計数できるよう、内部の部材の位置、動き等を自動で調整(いわゆるキャリブレーション)することができる。これにより、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、未知の薬剤を、所定数正確に払い出すことができる。これに対し、薬剤払い出し装置・簡易版400では、薬剤払い出し装置・フル機能版300が有する自動調整機能が省略されている。また、両者の大きな違いの2点目は、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、ネットワークにアクセスできるのに対し、薬剤払い出し装置・簡易版400では、ネットワークにアクセスする機能が省略されている点である。
前述したように、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、未知の薬剤を払い出すときには、内部の部材の位置、動き等を自動で調整し、この調整結果に基づいて、未知の薬剤を計数し、払い出しを行う。また、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、この調整結果を、調整情報として、データベース210にアップロードする。このため、データベース210には、多数の薬剤に関して、薬剤払い出し装置の調整情報が、蓄積されることとなる。
この蓄積された調整情報は、薬剤払い出し装置・簡易版400が薬剤を払い出すのに利用される。具体的には、薬剤払い出し装置・簡易版400で薬剤の払い出しを行う際には、処方箋情報が、薬剤師、テクニシャン等の調剤従事者によって、コンピューター220に入力される。この入力情報に基づいて、コンピューター220は、薬剤払い出し装置の調整情報を、データベース210から取得する。コンピューター220は、入力された処方箋情報、および取得した薬剤払い出し装置の調整情報を含む情報が印刷された調剤支援用紙240を、プリンター230で印刷する。この調剤支援用紙240は、光学式スキャナー読み取り用シンボルを含んでいる(図9参照)。この光学式スキャナー読み取り用シンボルには、払い出す薬剤に関する情報、および当該薬剤に関する薬剤払い出し装置の調整情報が含まれる。
薬剤払い出し装置・簡易版400で薬剤を払い出す際は、調剤従事者は、調剤支援用紙240を、薬剤払い出し装置・簡易版400の光学式スキャナーでスキャンさせる(図12参照)。これにより、薬剤払い出し装置・簡易版400は、払い出す薬剤、薬剤の個数、薬剤払い出し装置の調整情報等を取得する。そして、この取得した情報に基づいて、内部の部材の位置、動き等を調整し、薬剤を払い出す。
以下、薬剤払い出しシステム100を構成する各装置について詳細に説明する。まずは、薬剤払い出し装置・フル機能版300から説明する。
§2 薬剤払い出し装置・フル機能版
§2.1 薬剤払い出し装置・フル機能版の概要
図2は、薬剤払い出し装置・フル機能版300の外観を示す斜視図である。この薬剤払い出し装置・フル機能版300の構成、動作については、国際公開第2012/099189号に詳細に説明されている。本明細書では、本発明に関係するところだけ、簡潔に説明する。
図2に示すように、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、投入口310と、薬剤整列機構320と、薬剤計数部330と、払出口340とを有している。また、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、付帯部材として、カメラ351と、光学式スキャナー352と、入力ボタン353(入力装置)と、ディスプレイ(表示装置)354とを有している。さらには、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、各部材の制御を行う制御部360を、内部に有している。
使用者は、払い出したい薬剤に関する情報を、薬剤払い出し装置・フル機能版300に入力する。また、使用者は、払い出したい薬剤を、投入口310に投入する。一まとまりとして投入された複数の薬剤は、薬剤整列機構320によって、1つ1つに分けられ、かつ一列に整列される。この整列された薬剤は、薬剤計数部330にて計数される。薬剤のカウント数は、制御部360によってモニタされ、これに基づいて、薬剤整列機構320の動作は制御される。その結果、所望数の薬剤が、払出口340から排出される。
§2.2 薬剤整列機構
図3は、薬剤整列機構320の斜視図である。また、図4は、薬剤整列機構320の縦端面図、図5は、薬剤整列機構320の上面図である。図3に示すように、薬剤整列機構320は、第1回転体321と、第2回転体322と、第1壁323と、第2壁324と、高さ規制部材325と、幅規制部材326と、補助センサー327とを備えている。さらには、薬剤整列機構320は、第1回転体321を回転させる回転機構321’と、第1回転体321の角度を変える角度調節機構321”と、第2回転体322を回転させる回転機構322’と、高さ規制部材325の高さ方向の位置を変える高さ調節機構325’と、幅規制部材326の水平方向の位置を変える移動機構326’と、を備えている。
図3に示すように、第1回転体321は、投入口310に面している。この第1回転体321は、円盤状の部材であり、回転機構321’によって、その中心軸を回転軸として、回転可能である。この第1回転体321は、水平方向に対して所定角度傾斜した角度で取り付けられている。すなわち、第1回転体321の回転軸は、鉛直方向に対して傾斜している。第1回転体321の外側には、円環状の第2回転体322が設けられている。この第2回転体322は、水平方向に対して平行に取り付けられている。すなわち、第2回転体322の回転軸は、鉛直方向に対して平行となっている。図5に示すように、上から見た場合、第1回転体321は、第2回転体322の内側に挿入されたような配置となっている。図4に示すように、第1回転体321の一端Eは、第2回転体322とほぼ同じ高さに位置しており、隣接している。第1回転体321の他端は、第2回転体322よりも低い場所に位置しており、第2回転体322から離間している。
図6の描画から分かるように、第2回転体322上には、薬剤が流れる流路370が、第2壁324および幅規制部材326に沿って形成される。この流路370上には、高さ規制部材325が設置されている。この高さ規制部材325の垂直方向の位置は、高さ調節機構325’によって調節され、これによって、流路370の高さHが調節される(図4参照)。この高さ規制部材325の近傍には、薬剤が高さ規制部材325を通過したか否かを検知する補助センサー327が設けられている。
図5に示すように、流路370には、高さ規制部材325の下流に、幅規制部材326が設置されている。この幅規制部材326の水平方向の位置は、移動機構326’によって調節され、これによって、流路370の幅Wが調節される。
§2.3 薬剤払い出し装置の動作
前述したように、使用者は、払い出したい薬剤Mを、投入口310に投入する。投入された薬剤Mは、第1回転体321に乗る。この状態で、第1回転体321および第2回転体322の回転が開始される。具体的には、図6では、第2回転体322は、逆時計回りに回転する。また、第1回転体321は、時計回りに回転する場合と、逆時計回りに回転する場合がある。また、第1回転体321の角度も、所定角度に調整される。
第1回転体321が回転すると、遠心力により、第1回転体321上の薬剤Mは、周方向に移動される。そして、薬剤Mは、第1回転体321の回転によって、第1壁323に沿って移動する。そして、第1回転体321の一端E付近において、薬剤は、第1回転体321から第2回転体322に乗り上げる。
第2回転体322に乗った薬剤Mは、第2回転体322の回転力および遠心力と、第2壁324による規制とによって、流路370上を移動する。流路370上を移動する薬剤Mは、まず、高さ規制部材325にぶつかる。図4(b)は、高さ規制部材325が低い場所に位置し、流路370の高さHが狭くなっている状態を示す。この状態では、薬剤Mは、高さ規制部材325を通過できない。このため、薬剤Mは、高さ規制部材325にぶつかって、第1回転体321上に落ちる。図4(a)は、高さ規制部材325が所定の場所に移動され、流路370の高さHが薬剤1個分の高さとなった状態を示す。この状態では、図6(b)に示すように、第2回転体322上の薬剤Mは、高さ規制部材325の下を通過し、流路370を下流方向に進む。しかし、薬剤Mの上に重なっている薬剤Mは、高さ規制部材325を通過できない。このような薬剤Mは、高さ規制部材325にぶつかって、第1回転体321または第2回転体322上に落ちる。このため、流路370を流れる薬剤Mの列では、高さ規制部材325によって、複数の薬剤Mが垂直方向に重なった状態が、解消される。
高さ規制部材325を通過した薬剤Mは、幅規制部材326の側方を通過する。図5(b)は、幅規制部材326が第2回転体322の内周方向に突き出し、流路370の幅Wが狭くなっている状態を示す。この状態では、薬剤Mは、幅規制部材326の側方を通過できない。このため、薬剤Mは、幅規制部材326にぶつかって、第1回転体321上に落ちる。図5(a)は、幅規制部材326が所定の場所に移動され、流路370の幅Wが薬剤1個が通れる幅となった状態を示す。この状態では、図6(a)に示すように、第2回転体322上の薬剤Mは、幅規制部材326の側方を通過し、流路370を下流方向に進む。しかし、薬剤Mの隣に並んでいる薬剤Mは、流路370の幅Wが薬剤1個分の幅しかないので、流路370を通過できない。このような薬剤Mは、第2回転体322から落ちて、第1回転体321上に落ちる。このため、流路370を流れる薬剤Mの列では、複数の薬剤Mが並列して並んだ状態(薬剤が薬剤の列からはみ出た状態)が、解消される。
その結果、幅規制部材326を通過した薬剤の列では、薬剤Mが、流路370の上流方向から下流方向に一列に並んだ状態となる。これら整列された薬剤Mは、出口328から出て行く。そして、出て行った薬剤Mは、薬剤計数部330(図2参照)によって計数され、払出口340から排出される。
払い出す薬剤Mの数が目標数に近づいたら、第1回転体321および第2回転体322の回転は減速され、目標数が払い出されたところで、回転が止まる。あるいは、第1回転体321および第2回転体322は、逆方向に回転する。これにより、薬剤Mは、目標数正確に払い出される。
§2.4 薬剤払い出し装置の制御
以上述べたように、薬剤払い出し装置・フル機能版300では、薬剤Mを所定数正確に払い出すために、下記設定値(1)〜(8)の少なくとも1つを調整する。
(1)第1回転体321の回転方向
(2)第1回転体321の回転速度
(3)第1回転体321の角度(水平方向に対する角度)
(4)第2回転体322の回転速度
(5)高さ規制部材325の位置、すなわち流路370の高さ
(6)幅規制部材326の位置、すわわち流路370の幅
(7)払い出し終了時の第1回転体321の減速速度、および逆回転の有無
(8)払い出し終了時の第2回転体322の減速速度、および逆回転の有無
払い出す薬剤Mに関して、これらの調整情報がデータベース210(図1参照)に保存されている場合には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、これらの調整情報をデータベース210から取得する。一方、調整情報がデータベース210にない場合には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、調整(較正、あるいはキャリブレーションとも呼ばれる)を自動で行い、その調整結果を、データベース210に送信する。以下、その手順について、図7に基づいて説明する。
まず、薬剤払い出し装置・フル機能版300が、使用者から薬剤Mを払い出す旨の入力を受け付けることにより、この処理は開始される(ステップ110)。この入力は、例えば、処方箋あるいは調剤支援用紙に印刷されたバーコードあるいは2次元コードを、光学式スキャナー352(図2参照)がスキャンすることによって開始される。このバーコードあるいは2次元コードには、薬剤の品番コード、払い出す個数等、払い出す薬剤に関する情報が含まれる。したがって、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、スキャンによって、薬剤Mを特定する情報を取得することができる。また、薬剤払い出し装置・フル機能版300がコンピューター(図示せず)に接続されている場合には、使用者は、このコンピューターを介して、薬剤Mを払い出す旨の入力を行うこともできる。
次いで、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、データベース210にアクセスする(ステップ120)。そして、データベース210に、払い出す薬剤Mに関して、装置の調整情報が存在するか否か確認する(ステップ130)。データベース210に装置の調整情報が保存されている場合には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、その調整情報をダウンロードする(ステップ140)。そして、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、前記§2.4で述べたように、所定数、薬剤Mの払い出しを行う(ステップ150)。その際、薬剤整列機構320の部材の位置や動作は、ダウンロードした調整情報に基づいて、調整される。
ステップ130に戻って、払い出す薬剤Mに関して、データベース210に装置の調整情報が存在しない場合には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、当該薬剤Mを所定数正確に払い出すための調整を行う(ステップ160)。
図8は、薬剤払い出し装置・フル機能版300が調整を行う際の手順を示している。薬剤払い出し装置・フル機能版300が自動調整を行うに先立って、まず、使用者が、薬剤Mに関する基本情報を入力する(ステップ161)。この基本情報には、薬剤の種類(錠剤、カプセル、ソフトカプセル等)、薬剤の形状の類型(円形、楕円形等)が含まれる。薬剤払い出し装置・フル機能版300は、薬剤整列機構320の基本動作に関して、内部にテンプレートを有しており、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、ユーザー入力に基づいて、該当する動作テンプレートを選択する。
次いで、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、第1回転体321の調整を行う(ステップ162)。これは、薬剤Mが高さ規制部材321を通過できる状態にして、第1回転体321の角度を水平に近い角度から徐々に上げて行き、さらには第1回転体321の回転速度を徐々に変化させて、薬剤Mが補助センサー327を通過できるようになる速度、角度を特定する。また、テンプレートによっては、第1回転体321の回転方向が第2回転体322の回転方向と同じ場合と逆の場合の両方を試す。
次いで、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、高さ規制部材325の位置の調整を行う(ステップ163)。これは、高さ規制部材325の位置を低い位置から高い位置に徐々に上げて行って、すなわち、流路370の高さHを狭い状態から徐々に広げて行って、薬剤Mが補助センサー327を通過できるようになる位置を特定する。
次いで、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、幅規制部材326の位置の調整を行う(ステップ164)。これは、幅規制部材326の位置を第2回転体322の内周に近い位置から徐々に離間させて行って、すなわち、流路370の幅Wを狭い状態から徐々に広げて行って、薬剤計数部330を通過できるようになる位置を特定する。
次いで、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、第2回転体322の回転速度の調整を行う(ステップ165)。これは、第2回転体322の回転速度を徐々に変化させて、薬剤計数部330を通過する各薬剤Mの間隔が、所定間隔の範囲内に収まるような速度を特定する。
最後に、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、薬剤払い出し終了時の回転体の減速速度および反転の調整を行う(ステップ166)。これは、第2回転体322の減速量を変化させて、減速・停止時に慣性によって薬剤Mが出口328から出て行ってしまわないような減速度を特定する。また、第2回転体322の停止時に薬剤Mが出口328から出て行ってしまわないためには、最後に逆回転を行った方がいいのか、あるいは行わない方がいいのかも特定する。
図7に戻って、以上のようにして薬剤払い出し装置・フル機能版300が新規の薬剤Mに対する調整を完了したら、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、得られた調整結果を、データベース210に送信する(ステップ170)。具体的には、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、上記設定値(1)〜(8)の少なくとも1つを、データベース210に送信する。アップロードされた薬剤Mに関する装置の調整情報は、データベース210に保存される。
最後に、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、得られた調整結果とステップ110で入力された処方箋情報とに基づいて、薬剤Mを所定数払い出す(ステップ180)。
以上述べたように、本実施形態では、薬剤払い出し装置・フル機能版300が装置の調整情報のない薬剤に遭遇するたびに、薬剤払い出し装置・フル機能版300は、装置内部の部材の調整を行い、その調整結果をデータベース210に送信する。その結果、各種の薬剤に関して、薬剤払い出し装置が払い出す際の内部の部材の調整情報が、データベース210に蓄積されることとなる。
§3 薬剤払い出し情報印刷システム
以下、薬剤払い出し情報印刷システム200について説明する。図1に示すように、そして前述したように、薬剤払い出し情報印刷システム200は、データベース210と、コンピューター220と、プリンター230とで構成される。この薬剤払い出し情報印刷システム200は、薬剤払い出し装置・簡易版400が薬剤を払い出す際に用いられる調剤支援用紙240を印刷するために利用される。
前述したように、このシステムにおいて、薬剤払い出し装置・簡易版400で薬剤の払い出しを行う際には、処方箋情報が、調剤従事者によって、コンピューター220に入力される。この入力情報に基づいて、コンピューター220は、薬剤払い出し装置の調整情報を、データベース210から取得する。そして、コンピューター220は、データベース210から取得した情報および調剤従事者によって入力された情報に基づいて、プリンター230に、図9に示すような調剤支援用紙240を印刷させる。これら各処理は、コンピューター220が備える薬剤払い出し情報印刷ソフトウェア250によって実現される。以下、各処理について、図10に基づいて説明する。
まず、患者等の顧客が、薬局に処方箋を持ってくる。この処方箋に基づいて、調剤従事者は、処方箋情報を、コンピューター220に入力する(ステップ210)。入力される情報には、患者の氏名、薬剤の名称、薬剤を特定するコード(例えばYJコード)、提供する薬剤の個数等が含まれる。また、処方箋に光学式スキャナー読み取り用シンボルが付されている場合には、このシンボルを光学式スキャナーでスキャンすることにより、コンピューター220に、処方箋情報を入力することもできる。さらには、コンピューター220が処方箋管理ソフトウェアあるいは処方箋情報データベース等に接続可能な場合、すなわちコンピューター220が電子処方箋情報にアクセス可能な場合には、調剤従事者が処方箋を特定する情報を入力することによって、あるいは処方箋を光学式スキャナーでスキャンすることによって、コンピューター220は、外部データベースから、電子処方箋情報を取得することもできる。
次いで、コンピューター220は、入力された処方箋情報に基づいて、薬剤払い出し装置・簡易版400が払い出す薬剤に関する情報を特定する(ステップ220)。この払い出す薬剤に関する情報には、払い出す薬剤を特定するコード、払い出す薬剤の個数、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報、払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報、処方箋を特定する情報の少なくとも1つが含まれる。例えば、払い出す薬剤を特定するコード、および払い出す薬剤の個数は、入力された処方箋情報から抽出される。また例えば、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報は、コンピューター220が備える、あるいはコンピューター220に接続されたコンピューターが備える薬品管理ソフトウェアにコンピューター220がアクセスすることにより、取得することができる。また例えば、払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報は、薬剤払い出し情報印刷ソフトウェア250が割り振ることができる。
次いで、コンピューター220は、データベース210にアクセスする(ステップ230)。そして、コンピューター220は、データベース210から、薬剤払い出し装置・簡易版400が払い出す薬剤に関して、薬剤払い出し装置の内部の部材の調整情報(キャリブレーションデータ)を取得する(ステップ240)。この調整情報には、前述した設定値(1)〜(8)の少なくとも1つが含まれる。そして、コンピューター220は、調剤支援用紙240を印刷する(ステップ250)。さらに、コンピューター220は、払い出す薬剤を収納するバイアル瓶に貼付されるラベルを印刷する(ステップ260)。このラベルには、光学式スキャナー読み取り用シンボルが含まれ、このシンボルには、バイアル瓶を特定する情報が含まれる。
図9に示すように、調剤支援用紙240は、作業者読み取り部241と、機械読み取り部242とで構成される。作業者読み取り部241には、処方箋情報あるいは払い出す薬剤に関する情報等が、文字で印刷される。具体的には、作業者読み取り部241には、患者名、払い出す薬剤の名称、払い出す薬剤の個数、調剤従事者の氏名等が印刷される。機械読み取り部242には、光学式スキャナー読み取り用シンボルが印刷される。この光学式スキャナー読み取り用シンボルとしては、バーコード243、および2次元コード(例えばQRコード(登録商標))244が例示される。
この2次元コード244には、払い出す薬剤に関する情報(ステップ220参照)、および薬剤払い出し装置の調整情報(ステップ240参照)が含まれる。また、バーコード243には、他の調剤装置、あるいは調剤支援ソフトウェアが利用可能な汎用情報が含まれる。別実施形態では、バーコード243が、払い出す薬剤に関する情報および薬剤払い出し装置の調整情報を含んでいてもよい。
図22は、調剤支援用紙の第2実施形態を示す。同図に示すように、調剤支援用紙240’は、機械読み取り部242’に、4つの光学式スキャナー読み取り用シンボル、具体的には、第1バーコード245と、第1 2次元コード246と、第2バーコード247と、第2 2次元コード248とを有している。例えば、第1 2次元コード246には、薬剤払い出し装置の調整情報が含まれる。また、第2 2次元コード248には、払い出す薬剤を特定するコードおよび払い出す薬剤の個数を含む、払い出す薬剤に関する情報が含まれる。さらには、第1バーコード245には、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報が含まれる。またさらには、第2バーコード247には、払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報が含まれる。
他の実施形態では、第1 2次元コード246には、薬剤払い出し装置の調整情報が含まれる。また、第2 2次元コード248には、払い出す薬剤に関する情報、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報、および払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報が含まれる。そして、第1バーコード245および第2バーコード247には、他の調剤装置、あるいは調剤支援ソフトウェアが利用可能な汎用情報が含まれていてもよい。また、第1 2次元コード246が、薬剤払い出し装置の調整情報および払い出す薬剤に関する情報を含んでいてもよい。そして、第1バーコード245が、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を含んでいてもよく、第2バーコード247が、払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報を含んでいてもよい。このように、スキャンする光学式スキャナー読み取り用シンボルを作業ステップごとに変えるようにすると(後述する図21、22参照)、作業者は、現在どの作業ステップを行っているのか、把握しやすくなる。
§4 薬剤払い出し装置・簡易版
以下、薬剤払い出し装置・簡易版400について説明する。図11に示すように、薬剤払い出し装置・簡易版400は、投入口410と、薬剤整列機構420と、薬剤計数部430と、払出口440と、入力ボタン453と、ディスプレイ454と、制御部460と、を有している。これらの部材の構成、動作は、薬剤払い出し装置・フル機能版300の対応する部材の構成、動作と同様なので、説明を省略する。
また、薬剤払い出し装置・簡易版400には、光学式読み取り装置470が接続されている。この光学式読み取り装置470は、カメラ471を備えている。別実施形態では、光学式読み取り装置470は、カメラ471の代わりに、バーコードスキャナー等の光学式スキャナーを備えていてもよい。また、他の実施形態では、光学式読み取り装置470は、カメラ471と光学式スキャナーの両方を備えていてもよい。この光学式読み取り装置470は、バーコード、2次元コード等の光学式スキャナー読み取り用シンボルを、スキャンすることができる。以下、薬剤払い出し装置・簡易版400が薬剤を払い出すときの動作について、図12〜19に基づいて説明する。また、この動作をまとめたフローチャートを、図20〜21に示す。
図12に示すように、薬剤払い出し装置・簡易版400で薬剤を払い出すときは、使用者は、調剤支援用紙240の2次元コード244を、光学式読み取り装置470にスキャンさせる(ステップ310)。これにより、薬剤払い出し装置・簡易版400は、払い出す薬剤に関する情報(ステップ220参照)、および薬剤払い出し装置の調整情報(ステップ240参照)を取得する。
次に、使用者は、払い出す薬剤Mが保存された容器501を、棚から取り出す。そして、図13に示すように、使用者は、容器501に付されたラベルに印刷されたバーコード502(2次元コード等その他の光学式スキャナー読み取り用シンボルが付されている場合には、このシンボル)を、光学式読み取り装置470にスキャンさせる(ステップ320)。そして、薬剤払い出し装置・簡易版400は、調剤支援用紙240の2次元コード244から取得した払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報と、払い出す薬剤Mが保存された容器501に付されたバーコード502から取得した情報とを比較する(ステップ330)。別実施形態では、薬剤払い出し装置・簡易版400は、スキャンしたバーコード502の情報から、その容器501が収納している薬剤Mを特定し、この薬剤情報と、2次元コード244から取得した払い出す薬剤を特定するコードとを比較する。そして、両情報が一致したときは、すなわち容器501のバーコード502をスキャンした結果、薬剤払い出し装置・簡易版400が、その容器501に入っている薬剤Mが払い出す薬剤として正しいと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400の払い出し操作は、次のステップに移行する。薬剤払い出し装置・簡易版400が容器501に入っている薬剤が払い出す薬剤Mとして正しくないと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400は、その旨を使用者に通知し、かつ、正しい薬剤Mが収納された容器を取り出すように促す(ステップ340)。これより、薬剤払い出し装置・簡易版400で、間違った薬剤が払い出されることが防止される。
次に、使用者は、図14に示すように、容器501内の薬剤Mを、薬剤払い出し装置・簡易版400の投入口410に投入する。また、使用者は、プリンター230によって印刷されたラベル512(図10のステップ260参照)を、払い出す薬剤Mが充填されるバイアル瓶511に貼付する。
そして、図15に示すように、使用者は、バイアル瓶511のラベルに印刷されたバーコード512(2次元コード等その他の光学式スキャナー読み取り用シンボルが付されている場合には、このシンボル)を、光学式読み取り装置470にスキャンさせる(ステップ350)。そして、薬剤払い出し装置・簡易版400は、調剤支援用紙240の2次元コード244から取得した払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報と、払い出す薬剤Mが充填されるバイアル瓶511に付されたバーコード512から取得した情報とを比較する(ステップ360)。別実施形態では、薬剤払い出し装置・簡易版400は、スキャンしたバーコード512の情報から、そのバイアル瓶が関わる処方箋の情報を特定し、この処方箋情報と、2次元コード244から取得した処方箋を特定する情報とを比較する。そして、両情報が一致したときは、すなわちバイアル瓶511のバーコード512をスキャンした結果、薬剤払い出し装置・簡易版400が、バイアル瓶511が払い出す薬剤Mを充填するバイアル瓶として正しいバイアル瓶と判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400の払い出し操作は、次のステップに移行する。薬剤払い出し装置・簡易版400がバイアル瓶511が払い出す薬剤Mを充填するバイアル瓶として正しくないと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400は、その旨を使用者に通知し、かつ、正しいバイアル瓶を持ってくるように促す(ステップ370)。これより、薬剤払い出し装置・簡易版400で、払い出された薬剤Mが誤ったバイアル瓶に充填されることが防止される。
次いで、図16に示すように、薬剤払い出し装置・簡易版400は、投入口410に投入された薬剤Mを、§2.3で述べたのと同様の動作で、払い出す(ステップ380)。このとき、使用者は、バイアル瓶511を薬剤払い出し装置・簡易版400の払出口440に持って行って、払出口440から出て来た薬剤Mが、バイアル瓶511内に入るようにする。より具体的には、使用者は、バイアル瓶511を払出口440に持って行って、入力ボタン453のスタートボタンを押す。薬剤払い出し装置・簡易版400が、スタートボタンからの入力と、バイアル瓶511が払出口440に位置することとを検知したら、薬剤払い出し装置・簡易版400は、投入された薬剤Mの払い出しを開始する。
薬剤払い出し装置・簡易版400が払い出す薬剤の個数は、調剤支援用紙240の2次元コード244から取得した情報に基づく(ステップ310参照)。また、払い出しは、薬剤払い出し装置・簡易版400の内部の部材の位置、角度、回転速度、回転方向等を所定値に設定して行う。具体的には、薬剤払い出し装置・簡易版400は、上記設定値(1)〜(8)の少なくとも1つを、所定値に調整して、薬剤の払い出しを行う。この設定値には、調剤支援用紙240の2次元コード244から得られた薬剤払い出し装置の調整情報を使用する(ステップ310参照)。
その後、薬剤払い出し装置・簡易版400は、装置内に残った余剰の薬剤Mを排出する。まず、図17に示すように、使用者は、払い出された薬剤Mがもともと収納されていた容器501を、再び取り出し、容器501に付されたラベルに印刷されたバーコード502を、光学式読み取り装置470にスキャンさせる(ステップ390)。そして、薬剤払い出し装置・簡易版400は、ステップ390でバーコード502から取得した容器501を特定する情報と、ステップ320でバーコード502から取得した容器501を特定する情報とを比較する(ステップ400)。別実施形態では、ステップ390でバーコード502から取得した容器501を特定する情報と、ステップ310で調剤支援用紙240の2次元コード244から取得した払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報とを比較する。そして、両情報が一致したときは、すなわち容器501のバーコード502をスキャンした結果、薬剤払い出し装置・簡易版400が、容器501は余った薬剤Mを戻す容器として正しい容器と判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400の払い出し操作は、次のステップに移行する。薬剤払い出し装置・簡易版400が容器501は薬剤Mを戻す容器として正しくないと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400は、その旨を使用者に通知し、かつ、正しい容器を持ってくるように促す(ステップ410)。これより、薬剤払い出し装置・簡易版400で、余った薬剤が間違った容器に戻されることが防止される。
次いで、図18に示すように、薬剤払い出し装置・簡易版400は、装置内部に残った余剰の薬剤Mを、排出する(ステップ420)。このとき、使用者は、容器501を薬剤払い出し装置・簡易版400の払出口440に持って行って、払出口440から出て来た薬剤Mが、容器501内に入るようにする。より具体的には、使用者は、容器501を払出口440に持って行って、入力ボタン453のスタートボタンを押す。薬剤払い出し装置・簡易版400が、スタートボタンからの入力と、容器501が払出口440に位置することとを検知したら、薬剤払い出し装置・簡易版400は、余った薬剤Mを排出する。
その後、薬剤払い出し装置・簡易版400は、払い出された薬剤Mが正しいバイアル瓶に充填されたかを確認する。まず、使用者は、図19に示すように、バイアル瓶511のバーコード512を、光学式読み取り装置470にスキャンさせる(ステップ430)。なお、このスキャンは、バイアル瓶511の蓋を閉めた状態で行うことが推奨される。そして、薬剤払い出し装置・簡易版400は、ステップ350でバーコード512から取得したバイアル瓶511を特定する情報と、ステップ430でバーコード512から取得したバイアル瓶511を特定する情報とを比較する(ステップ440)。別実施形態では、ステップ430でバーコード512から取得したバイアル瓶511を特定する情報と、ステップ310で調剤支援用紙240の2次元コード244から取得した払い出す薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報とを比較する。そして、両情報が一致したときは、すなわちバイアル瓶511のバーコード512をスキャンした結果、薬剤払い出し装置・簡易版400が、薬剤Mが正しいバイアル瓶511に充填されたと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400の払い出し操作は、その旨を使用者に通知する(ステップ450)。すなわち、薬剤払い出し装置・簡易版400は、使用者に、薬剤Mの払い出しが正しく行われた旨を通知する。薬剤払い出し装置・簡易版400は、払い出された薬剤Mが正しいバイアル瓶511に充填されなかったと判断したときは、薬剤払い出し装置・簡易版400は、その旨を使用者に通知する(ステップ460)。これより、薬剤払い出し装置・簡易版400では、払い出された薬剤が正しいバイアル瓶に充填されたことが二重に確認されるので、調剤の信頼性が高まる。
最後に、設定によっては、カメラ471で、図19に示す状態のまま、調剤支援用紙240とバイアル瓶511とが同時に写った写真を撮影する(ステップ470)。このとき、調剤支援用紙240の作業者読み取り部241と、バイアル瓶511のラベル512とが写るように、写真撮影を行うことが好ましい。これによって、実際にどのバイアル瓶511に薬剤が充填されたかを、後からでも容易に確認できるようになる。
以上述べた薬剤払い出し装置・簡易版400は、内部の部材の位置・角度、回転速度・回転方向、薬剤の流路の幅・高さ等に関して、調整を自身で行わなくても、薬剤を所定数正確に払い出すことができる。換言すれば、薬剤払い出し装置・簡易版400では、調整機構を備える必要がない。このため、装置の小型化が容易となる。このような装置は、薬局の調剤室の小さな空きスペースに容易に設置できる。加えて、薬剤払い出し装置・簡易版400は、ネットワークに接続しなくとも、薬剤を適切に払い出すことができる。換言すれば、薬剤払い出し装置・簡易版400には、ネットワークケーブルを接続する必要がない。このため、薬剤払い出し装置・簡易版400は、ネットワークポートから離れた場所にも、容易に設置することができる。そのため、調剤従事者が薬剤払い出し装置・簡易版400を含む薬剤払い出しシステム100を導入すると、調剤室のレイアウトが容易となる。
加えて、薬剤払い出し装置・簡易版400では、調整機構およびネットワーク機能を省略できるので、装置の製造コストが下げられる。すなわち、薬剤払い出し装置・簡易版400は、より低価格で顧客に提供することが可能である。日常の調剤業務を滞りなく行うためには、ある程度の規模の薬局や、チェーンのドラッグストアでは、通常、薬剤払い出し装置を複数台導入する必要がある。その場合、薬局やドラッグストアが薬剤払い出しシステム100を導入すると、薬剤払い出し装置の所定割合は、薬剤払い出し装置・簡易版400にすることができる。薬剤払い出し装置・簡易版400は廉価で提供できるので、薬剤払い出しシステム100の導入コストも、リーズナブルなものとなる。加えて、導入コストとシステム全体での薬剤払い出し能力を比較すると、導入コストあたりでの薬剤払い出し能力が、高くなる。換言すれば、薬剤払い出しシステム100は、薬局やドラッグストアに、高いコストパフォーマンスをもたらすことができる。
100・・・・・・・薬剤払い出しシステム
200・・・・・・・薬剤払い出し情報印刷システム
210・・・・・・データベース
220・・・・・・コンピューター
230・・・・・・プリンター
240、240’・・・調剤支援用紙
241・・・・・作業者読み取り部
242、242’・・機械読み取り部
243・・・・・バーコード
244・・・・・2次元コード
245・・・・・第1バーコード
246・・・・・第1 2次元コード
247・・・・・第2バーコード
248・・・・・第2 2次元コード
250・・・・・・薬剤払い出し情報印刷ソフトウェア
300・・・・・・・薬剤払い出し装置・フル機能版
310・・・・・・投入口
320・・・・・・薬剤整列機構
321・・・・・第1回転体
322・・・・・第2回転体
323・・・・・第1壁
324・・・・・第2壁
325・・・・・高さ規制部材
326・・・・・幅規制部材
327・・・・・補助センサー
330・・・・・・薬剤計数部
340・・・・・・払出口
351・・・・・カメラ
352・・・・・光学式スキャナー
360・・・・・・制御部
370・・・・・・流路
400・・・・・・・薬剤払い出し装置・簡易版
410・・・・・・投入口
420・・・・・・薬剤整列機構
430・・・・・・薬剤計数部
440・・・・・・払出口
460・・・・・・制御部
470・・・・・・光学式読み取り装置
471・・・・・カメラ

Claims (29)

  1. 薬剤払い出し装置が払い出す薬剤について薬剤払い出し装置の調整情報が保存されたデータベースと、
    前記データベースにアクセス可能なコンピューターと、
    前記コンピューターに接続されたプリンターと、を有する薬剤払い出し情報印刷システムであって、
    前記コンピューターは、前記データベースから、薬剤払い出し装置が払い出す薬剤について薬剤払い出し装置の調整情報を取得し、
    前記コンピューターは、光学式スキャナー読み取り用シンボルを含む薬剤払い出し情報を、前記プリンターに印刷させる、ここで、当該シンボルは、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報を含む、
    ことを特徴とする、薬剤払い出し情報印刷システム。
  2. 前記コンピューターは、処方箋情報の入力を受け付け、
    前記コンピューターは、この入力から、薬剤払い出し装置が払い出す薬剤を特定し、
    前記コンピューターは、この特定結果に基づいて、前記データベースから、薬剤払い出し装置の調整情報を取得する、
    請求項1に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  3. 前記薬剤払い出し装置の調整情報は、前記薬剤払い出し装置が備える部材の位置および/または角度を指定する情報を含む、
    請求項1または2に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  4. 前記薬剤払い出し装置の調整情報は、前記薬剤払い出し装置が備える薬剤の流路の幅および/または高さの設定情報を含む、
    請求項1〜3いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  5. 前記薬剤払い出し装置の調整情報は、前記薬剤払い出し装置が備える部材の動きを指定する情報を含む、
    請求項1〜4いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  6. 前記薬剤払い出し装置の調整情報は、前記薬剤払い出し装置が備える部材の回転速度および/または回転方向を指定する情報を含む、
    請求項1〜5いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  7. 前記シンボルは、前記薬剤払い出し装置の調整情報に加えて、払い出す薬剤に関する情報をさらに含み、
    当該払い出す薬剤に関する情報は、払い出す薬剤の個数を含む、
    請求項1〜6いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  8. 前記シンボルは、前記薬剤払い出し装置の調整情報に加えて、払い出す薬剤に関する情報をさらに含み、
    当該払い出す薬剤に関する情報は、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を含む、
    請求項1〜7いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  9. 前記シンボルは、前記薬剤払い出し装置の調整情報に加えて、払い出す薬剤に関する情報をさらに含み、
    当該払い出す薬剤に関する情報は、払い出した薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報を含む、
    請求項1〜8いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  10. 前記薬剤払い出し情報は、前記光学式スキャナー読み取り用シンボルに加えて、第2の光学式スキャナー読み取り用シンボルをさらに含み、
    当該第2の光学式スキャナー読み取り用シンボルは、払い出す薬剤に関する情報、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報、および払い出した薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報の少なくとも1つを含む、
    請求項1〜9いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  11. 前記薬剤払い出し情報は、前記光学式スキャナー読み取り用シンボルに加えて、第2の光学式スキャナー読み取り用シンボル、第3の光学式スキャナー読み取り用シンボル、および第4の光学式スキャナー読み取り用シンボルをさらに含み、
    前記第2の光学式スキャナー読み取り用シンボルは、払い出す薬剤に関する情報を含み、
    前記第3の光学式スキャナー読み取り用シンボルは、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を含み、
    前記第4の光学式スキャナー読み取り用シンボルは、払い出した薬剤が充填されるバイアル瓶を特定する情報を含む、
    請求項1〜10いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  12. 前記データベースには、第2の薬剤払い出し装置がアクセス可能であり、
    前記薬剤払い出し装置の調整情報は、前記第2の薬剤払い出し装置が前記データベースに送信したものである、
    請求項1〜11いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  13. 前記第2の薬剤払い出し装置は、払い出す薬剤を所望数正確に払い出せるように、内部の部材を自動調整可能であり、
    前記薬剤払い出し装置の調整情報は、この自動調整によって得られた情報に基づいている、
    請求項12に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  14. 前記第2の薬剤払い出し装置は、払い出す薬剤を所望数正確に払い出せるように、内部の部材の動きを自動調整可能であり、
    前記薬剤払い出し装置の調整情報は、この自動調整によって得られた情報に基づいている、
    請求項12または13に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  15. 前記光学式スキャナー読み取り用シンボルは、バーコードまたは2次元コードである、
    請求項1〜14いずれか1項に記載の薬剤払い出し情報印刷システム。
  16. 薬剤を所定数払い出す薬剤払い出し装置であって、
    当該薬剤払い出し装置は、光学式スキャナー読み取り用シンボルを読み取り可能な光学式読み取り装置を有し、
    当該薬剤払い出し装置は、
    印刷されたシンボルを前記光学式読み取り装置にスキャンさせ、
    スキャンして得られたデータから、薬剤払い出し装置が備える部材の調整情報を取得し、
    この調整情報に基づいて、前記部材を調整し、薬剤の払い出しを行う、
    ことを特徴とする、薬剤払い出し装置。
  17. 前記薬剤払い出し装置は、位置および/または角度を変更可能な部材をさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、前記部材の位置および/または角度に関する情報を取得し、
    この情報に基づいて、前記部材の位置および/または角度を調整し、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16に記載の薬剤払い出し装置。
  18. 前記薬剤払い出し装置は、払い出す薬剤が流れる流路をさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、前記スキャンして得られたデータに基づいて、当該流路の幅および/または高さを調整する、
    請求項16または17に記載の薬剤払い出し装置。
  19. 前記薬剤払い出し装置は、
    払い出す薬剤が流れる流路と、
    前記流路の幅を調整する部材と、
    をさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、前記流路の幅を調整する部材の調整情報を取得し、
    この調整情報に基づいて、前記流路の幅を調整する部材の位置を調整し、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16〜18いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  20. 前記薬剤払い出し装置は、
    払い出す薬剤が流れる流路と、
    前記流路の高さを調整する部材と、
    をさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、前記流路の高さを調整する部材の調整情報を取得し、
    この調整情報に基づいて、前記流路の高さを調整する部材の位置を調整し、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16〜19いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  21. 前記薬剤払い出し装置は、回転して薬剤を移動させる部材をさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、前記回転する部材の回転速度および/または回転方向に関する情報を取得し、
    この情報に基づいて、前記回転する部材の回転速度および/または回転方向を調整し、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16〜20いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  22. 前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報を取得し、
    さらに、使用者によって提供された容器に付された印刷を前記光学式読み取り装置にスキャンさせ、
    このスキャンによって得られたデータから、当該容器を特定する情報を取得し、
    前記使用者によって提供された容器を特定する情報が、前記払い出す薬剤が収納された容器を特定する情報と合致した場合に限り、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16〜21いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  23. 前記薬剤払い出し装置は、
    前記スキャンして得られたデータから、薬剤を払い出すバイアル瓶を特定する情報を取得し、
    さらに、使用者によって提供されたバイアル瓶に付された印刷を前記光学式読み取り装置にスキャンさせ、
    このスキャンによって得られたデータから、当該バイアル瓶を特定する情報を取得し、
    前記使用者によって提供されたバイアル瓶を特定する情報が、前記薬剤を払い出すバイアル瓶を特定する情報と合致した場合に限り、薬剤の払い出しを行う、
    請求項16〜22いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  24. 前記薬剤払い出し装置は、
    薬剤の払い出し後、使用者によって提供された容器に付された印刷を前記光学式読み取り装置にもう1度スキャンさせ、
    このスキャンによって得られたデータから、当該容器を特定する情報を取得し、
    2回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報が、1回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報と合致するか否かの確認を行う、
    請求項22に記載の薬剤払い出し装置。
  25. 前記薬剤払い出し装置は、
    2回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報が、1回目のスキャンによって得られた容器を特定する情報と合致する場合に限り、薬剤の払い出し後、余った薬剤を前記使用者によって提供された容器に排出する、
    請求項24に記載の薬剤払い出し装置。
  26. 前記薬剤払い出し装置は、カメラをさらに有し、
    前記薬剤払い出し装置は、薬剤の払い出し後、払い出された薬剤が収納されたバイアル瓶と、前記薬剤払い出し装置が備える部材の調整情報を取得したシンボルの両方が写った画像を、前記カメラに撮影させる、
    請求項16〜25いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  27. 前記光学式読み取り装置は、カメラまたはスキャナーである、
    請求項16〜26いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  28. 前記印刷されたシンボルは、請求項1〜15いずれか1項記載の薬剤払い出し情報印刷システムによって印刷されたものである、
    請求項16〜27いずれか1項に記載の薬剤払い出し装置。
  29. コンピューターに薬剤払い出し装置が払い出す薬剤に関する情報を印刷させる薬剤払い出し情報印刷プログラムであって、
    データベースから、薬剤払い出し装置が払い出す薬剤について、薬剤払い出し装置の調整情報を取得するステップと、
    当該情報をプリンターに印刷させるステップとを、
    コンピューターに行わせ、
    前記印刷する情報は、光学式スキャナー読み取り用シンボルを含み、
    当該シンボルは、払い出す薬剤に則した薬剤払い出し装置の調整情報を含む、
    ことを特徴とする、薬剤払い出し情報印刷プログラム。



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