JP2016007273A - 内視鏡装置 - Google Patents

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小川 清富
Kiyotomi Ogawa
清富 小川
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Abstract

【課題】簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供する。【解決手段】内視鏡装置1は、挿入部2と、挿入部2の先端部11に着脱可能なアダプタ6と、アダプタ6に設けられ、被写体からの反射光が入射する観察窓31と、アダプタ6に設けられ、被写体へ照明光を出射する照明窓32と、アダプタ6に設けられ、1/4波長板36と偏光板37を有する円偏光部材であって、アダプタ6が先端部11に装着されたときに、1/4波長板36は偏光板37に対して被写体側に配置され、反射光と照明光が透過する円偏光部35と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡装置に関する。
従来より、内視鏡装置が、医療分野及び工業分野で広く利用されている。内視鏡装置は、細長い挿入部と有し、挿入部の先端部には照明窓と観察窓が設けられている。検査者は、検査対象内に挿入部を挿入し、検査対象内を観察することができる。
照明光が照明窓から出射され、照明された検査部位からの反射光は、観察窓に入射する。観察窓に入射した光は、撮像素子により光電変換され、観察画像としての内視鏡画像が生成される。
被写体からの反射光には正反射光が含まれる。正反射光の目立つ被写体を撮像すると、内視鏡画像にハレーションなどが発生する場合がある。そのため、例えば特開昭60−111216号公報に開示のように、正反射光の光量を低減するための1/4波長板と偏光板を、挿入部の先端部に内蔵された内視鏡装置が提案されている。
例えば医療分野の場合は被写体は生体組織であり、その表面が濡れているため、被写体からの正反射光の光量は多い。そのため、正反射光の目立つ被写体の観察には、上記の提案のような内視鏡装置を用いることは、内視鏡画像におけるハレーションなどの発生防止の観点からは有効である。
特開昭60−111216号公報
しかし、内視鏡装置は、医療分野以外でも使用されるため、被写体からの正反射光が目立つ場合と目立たない場合がある。
被写体の表面が、濡れているときあるいは光沢を有する滑らかな金属面であるときは、正反射光は目立つが、被写体の表面が完全拡散面であるときは、正反射光は目立たない、すなわち、正反射光の光量は少ない。例えば、工業分野では、被写体の表面が、正反射光が目立たない完全拡散面に近いものであるときは、少なくない。
正反射光が目立たない被写体であるときに、上記の提案のような内視鏡装置を用いることは、挿入部の先端部と被写体との間の光路中に常に偏光板が存在することになるため、照明光の光量及び反射光の光量が減少するというデメリットが生じるだけで、メリットはない。
従って、被写体に、正反射光が目立つ被写体と目立たない被写体とがあり得るような場合には、2つの内視鏡装置を持って検査場所に行からなければならず、検査者にとっては煩雑である。さらに、上記の提案のような内視鏡装置と、1/4波長板と偏光板が設けられていない挿入部を有する内視鏡装置の2種類の内視鏡装置を用意しておくことは、コスト面でも好ましくない
そこで、本発明は、簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、挿入部と、前記挿入部の先端部に着脱可能なアダプタと、前記アダプタに設けられ、被写体からの反射光が入射する観察窓と、前記アダプタに設けられ、前記被写体へ照明光を出射する照明窓と、前記アダプタに設けられ、1/4波長板と偏光板を有する円偏光部材であって、前記アダプタが前記先端部に装着されたときに、前記1/4波長板は前記偏光板に対して前記被写体側に配置され、前記反射光と前記照明光が透過する円偏光部と、を有する内視鏡装置を提供することができる。
本発明によれば、簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる内視鏡装置1の構成を示す外観構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる、アダプタ6又は6Xが装着された挿入部2の先端部11の斜視図である。 図2のIII-IIIの一点鎖線に沿った、アダプタ6が装着された挿入部2の先端部11の断面図である。 図2のIV-IVの点線に沿った、アダプタ6が装着された挿入部2の先端部11の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる、照明窓32から出射した照明光がアダプタ6内の偏光板37と1/4波長板36を透過して被写体Sへ照射され、被写体Sからの反射光がアダプタ6内の1/4波長板36と偏光板37を透過して観察窓31に入射されるまでの光の偏光状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる、図2のIII-IIIの一点鎖線に沿った、アダプタ6Xが装着された挿入部2の先端部11の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる、内視鏡の挿入部2の先端部11Aに装着される側視アダプタ6Yと円偏光ユニット40を説明するための斜視図である。 図7のXIII-XIIIの点線に沿った、側視アダプタ6Yと円偏光ユニット40が装着された挿入部2の先端部11Aの断面図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係わる、アダプタ60に対して着脱可能な円偏光補助具の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
(全体構成)
図1は、本実施の形態に係わる内視鏡装置1の構成を示す外観構成図である。
内視鏡装置1は、細長で可撓性を有する挿入部2と、挿入部2を収納する収納部を備えた制御装置である本体部3と、検査者が操作するリモートコントローラ4と、表示装置5を有して構成される。
挿入部2は、先端側から順に、硬質な先端部11と、例えば上下左右に湾曲可能な湾曲部12と、細長で可撓性を有する可撓管部13とが連設されて構成されている。
挿入部2の先端部11には、アダプタ6、6Xが着脱可能となっている。アダプタ6は、正反射光が目立つ被写体を観察するときに用いられる光学アダプタであり、アダプタ6Xは、正反射光が目立たない被写体を観察するときに用いられる光学アダプタである。
先端部11には、撮像素子21(図3)が内蔵されている。撮像素子21で撮像して得られた被写体像の映像信号は、挿入部2内に挿通された信号ケーブル22(図3)を介して、本体部3に送られる。
リモートコントローラ4は、装置全体の各種機能の実行を指示するための操作部である。リモートコントローラ4には、湾曲部12の湾曲動作指示を行うジョイステック、表示装置5の表示画面上のポインタを移動しメニュー操作等を行うレバースイッチ、静止画表示を指示するフリーズスイッチ、静止画を記録するストアスイッチ、表示画面を動画表示に切り替えるライブスイッチ、等の各種操作部材4Aが配設されている。
表示装置5は、処理メニュー等の操作制御表示、および撮像素子21で撮像して得られた内視鏡画像の表示を行う液晶表示器である。
本体部3は、撮像素子からの映像信号を処理する画像処理部と、被写体へ照射する照明光を出射する光源部とを有している。映像信号の輝度情報に基づいて、自動露出(AE)制御により、撮像素子からの映像信号のゲイン調整、光源部の絞り調整などが行われる。
図2は、アダプタ6又は6Xが装着された挿入部2の先端部11の斜視図である。図3は、図2のIII-IIIの一点鎖線に沿った、アダプタ6が装着された挿入部2の先端部11の断面図である。図4は、図2のIV-IVの点線に沿った、アダプタ6が装着された挿入部2の先端部11の断面図である。
アダプタ6及び6Xは、円筒形状を有し、基端側に取付リング6aを有している。取付リング6aの基端側内周面には螺子部6a1が形成されている。先端部11の外周面には、アダプタ6、6Xを取り付けるための螺子部11aが形成されている。
検査者であるユーザは、取付リング6aを回して螺子部6a1と11aが螺合するようにして、アダプタ6又は6Xを先端部11に装着することができる。取付リング6aが回らなくなった位置において、アダプタ6は先端部11に固定される。
挿入部2の先端部11には、CCDなどの撮像素子21と、撮像素子21に接続された信号ケーブル22と、2本のライトガイド23の各々の先端部が内蔵されている。撮像素子21の撮像面と、2本のライドガイドの2つの先端面とが、挿入部2の先端部11の先端面に配置されている。
アダプタ6及び6Xは、ここでは、ステレオ計測用の光学アダプタである。アダプタ6及び6Xの各々には、2つの観察窓31と、2つの照明窓32が設けられている。各観察窓31の後ろ側には、観察光学系33が配設され、各照明窓32の後ろ側には、照明光学系34が配設されている。2つの観察窓31は、アダプタ6及び6Xに設けられ、被写体からの反射光が入射する観察窓である。2つの照明窓32は、アダプタ6及び6Xに設けられ、被写体へ照明光を出射する照明窓である。
アダプタ6は、正反射光が目立つ被写体を観察するときに、装着されるステレオ計測用のアダプタであり、アダプタ6Xは、正反射光が目立たない被写体を観察するときに、装着されるステレオ計測用のアダプタである。
(アダプタ6の構成)
始めに、正反射光が目立つ被写体を観察するときに、装着されるアダプタ6の構成について説明する。
アダプタ6の前面には、円偏光部35が設けられている。
円偏光部35は、1/4波長板36と偏光板37からなる。具体的には、円偏光部35は、偏光板37の透過軸又は偏光軸と、1/4波長板36の結晶軸又は光学軸とのなす角度が45度になるように、1/4波長板36と偏光板37が重ね合わされた部材である。円偏光部35の1/4波長板36は、波長λの光が透過した際に結晶軸に平行な方向に振動する光と垂直な方向に振動する光との間にλ/4分の位相差を発生させる位相板であり、アダプタ6が挿入部2の先端部11に装着されたときに、偏光板37に対して被写体側に位置するように配置されている。偏光板37は、入射する光のうち偏光軸に平行な方向に振動する成分だけを透過する直線偏光板である。
すなわち、円偏光部35は、アダプタ6に設けられ、1/4波長板36と偏光板37を有する円偏光部材であって、アダプタ6が先端部11に装着されたときに、1/4波長板36は偏光板37に対して被写体側に配置され、反射光と照明光を透過する。
1/4波長板36は、生じる位相差が、mを0以外の整数とした(m+1/4)λであるマルチオーダタイプの位相板でもよいが、生じる位相差が1/4であるゼロオーダタイプの位相板である方が好ましい。
ゼロオーダタイプの位相板は、生じる位相差の入射角依存性が、マルチオーダ対応の位相板に比べて低いため、円偏光部35の表面に対して垂直入射しない視野周辺部の被写体から光に対しての正反射光低減効果が減少しにくくなるという効果を有する。
また、1/4波長板36は、広帯域対応の位相板である方が好ましい。例えば、1/4波長板36として、分散の異なる2種類の複屈折材料を組み合わせたアクロマティック位相板を使用する方が、好ましい。2種類の複屈折材料は、例えば、水晶とフッ化マグネシウムである。
1/4波長板36として広帯域対応の位相板を用いることにより、広い波長範囲で正反射光低減効果を得ることができる。例えば、白色光を用いたカラー画像における照明光の正反射像周辺の色つきが抑えられる。
すなわち、円偏光部35は、1枚の1/4波長板36と、1枚の偏光板37とを重ね合わせ貼り合わせて形成された円偏光板であり、2つの観察窓31と2つの照明窓32を、アダプタ6の先端側から覆うように配置されている。
なお、2つの照明窓32と円偏光部35の間を透明な光学接着剤で充填するようにしてもよい。図4において、点線で示すように、光学接着剤38が、2つの照明窓32の先端側表面と円偏光部35の基端側表面との間に充填されて、円偏光部35は、照明窓32の表面に固定される。
光学接着剤38の屈折率は、照明窓34の屈折率及び円偏光部35の屈折率に近いことが望ましく、さらに、照明窓34の屈折率及び円偏光部35の屈折率の中間であることが望ましい。
2つの照明窓32と円偏光部35の間を透明な光学接着剤で充填し、2つの照明窓32と円偏光部35の間の空気層を無くして、照明光の光路中の屈折率変化を小さくすることにより、照明窓32から出射した光の円偏光部35の表面における反射を減らすことができる。その結果、照明窓32と円偏光部35の表面との間で反射を繰り返した光が、観察窓31へ入り込むことによる、画質低下を少なくすることができる。
さらになお、2つの観察窓31と円偏光部35の間も、図4において点線で示すように、透明な光学接着剤38aで充填するようにしてもよい。
2つの照明窓32から出射した光は、円偏光部35を透過して、被写体に対して出射される。被写体からの反射光は、円偏光部35を透過して、2つの観察窓31に入射する。
次に、照明光と反射光の偏光の状態を説明する。
図5は、照明窓32から出射した照明光がアダプタ6内の偏光板37と1/4波長板36を透過して被写体Sへ照射され、被写体Sからの反射光がアダプタ6内の1/4波長板36と偏光板37を透過して観察窓31に入射されるまでの光の偏光状態を示す図である。
照明窓31から出射した照明光は、非偏光NPLであり、偏光板37を透過する。偏光板37は、直線偏光板であるため、偏光板37を透過した照明光は、偏光板37の偏光軸方向の直線偏光である。
偏光板37を透過した照明光は、1/4波長板36を透過する。1/4波長板36の結晶軸が、偏光板37の偏光軸に対して45度傾くように、1/4波長板36は、偏光板37に対して配置されているので、1/4波長板36を透過した照明光は、円偏光となる。これは、照明光のうち1/4波長板36の結晶軸方向に振動する成分の位相が45度進むようにずれるためである。
被写体Sからの正反射光は、被写体Sへ入射した照明光の円偏光とは逆方向に回転した円偏光となって、1/4波長板36を透過する。1/4波長板36を透過した反射光は、1/4波長板36により、1/4波長板36の結晶軸方向の成分の位相は、45度進む。その結果、1/4波長板36を透過した反射光は、偏光板37の偏光軸に直交する方向に振動する直線偏光となり、偏光板37に入射する。
被写体Sからの拡散反射光は様々な方向に振動する成分を持つ光となる。そのうちの偏光板37の偏光軸に平行な成分が偏光板37を透過し観察窓31に入射する。偏光板37へ入射する反射光のうち、偏光板37の偏光軸に直交する成分は、偏光板37を透過しない。よって、正反射光を含む反射光の光量は、低減される。
(アダプタ6Xの構成)
アダプタ6は、円偏光部35を有するが、アダプタ6Xは円偏光部35を有していない。
図6は、図2のIII-IIIの一点鎖線に沿った、アダプタ6Xが装着された挿入部2の先端部11の断面図である。
アダプタ6Xの構成は、アダプタ6と略同じ構成を有するので、アダプタ6と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
アダプタ6Xは、アダプタ6の円偏光部35に代えてガラス板35Xが設けられている点が、アダプタ6とは構成が異なっている。
(作用)
次に、アダプタ6と6Xを用いて、被写体の検査について説明する。
検査者は、正反射光の目立つ検査対象であるときは、アダプタ6を挿入部2の先端部11に装着して、内視鏡検査を行う。
上述したように、アダプタ6に設けられた円偏光部35により、正反射光の光量が低減されるので、内視鏡画像上にハレーションの発生を抑制できるので、検査対象の観察を適切に行うことができる。
正反射光の光量が低減されても、自動露出制御により、内視鏡画像の明るさは自動調整される。
正反射光の目立たない検査対象であるとき、検査者は、アダプタ6Xを挿入部2の先端部11に装着して、内視鏡検査を行う。
アダプタ6Xには、円偏光部35が設けられていないため、照明光の光量の低下がなく、撮像素子で得られた映像信号が本体部3の画像処理部により画像処理されて、内視鏡画像が表示装置5の画面上に表示される。
以上のように、上述した実施の形態によれば、簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供することができる。
上述した実施の形態の内視鏡装置1は、ステレオ計測機能を有しており、ステレオ計測は、2枚の画像データを利用して、いわゆる三角測量の原理に基づいて、被写体の任意の位置までの距離などの測定をする。
正反射光が目立つ被写体の場合、画像中に輝点が生じやすく、視点が変わると、輝点の位置が大きく変化する場合がある。視点の位置で輝点の位置が大きく変化すると、ステレオ計測におけるマッチング処理において、誤対応が発生し、計測精度が低下するという問題がある。
よって、上述したアダプタ6と6Xは、ステレオ計測機能を有さない内視鏡装置においても有効であるが、正反射が目立つ被写体に対してステレオ計測を行う場合には、計測精度の低下を防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態のアダプタ6、6Xは、いわゆる直視型の内視鏡用であるが、第2の実施の形態のアダプタは、側視アダプタであり、円偏光ユニットがその側視アダプタに着脱自在となっている。
図7と図8は、本実施の形態に係わる側視アダプタ6Yと円偏光ユニット40の構成を説明するための図である。図7は、本実施の形態に係わる内視鏡の挿入部2の先端部11に装着される側視アダプタ6Yと円偏光ユニット40を説明するための斜視図である。図8は、図7のXIII-XIIIの点線に沿った、側視アダプタ6Yと円偏光ユニット40が装着された挿入部2の先端部11の断面図である。図8において、図4と同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。
挿入部2の先端部11には、円筒形状を有する側視アダプタ6Yが装着されて固定されている。側視アダプタ6Yの先端側の側面には、平面部41が形成されており、平面部41に、2つの観察窓31Aと、2つの照明窓32Aが配設されている。
側視アダプタ6Y内には、先端部11内のライトガイド23からの照明光を照明窓32Aへガイドする光ファイバ束42と、観察窓31Aを通った被写体からの光を撮像素子21へガイドし、撮像素子43の撮像面に結像させるプリズム44とレンズ45とを有している。
側視アダプタ6Yは、取付リング6aと同様の構成を有する取付リング46aにより先端部11に固定される。
円偏光ユニット40は、円筒形状を有する本体47を有する。本体47の基端部には、外向フランジ部47aが形成されている。外向フランジ部47aに係止可能なようにリング状の取付リング49が、本体47に対して、周方向に回動自在に装着されている。
取付リング49は、先端側に内向フランジ部49aを有している。さらに取付リング49の基端側内周面には、側視アダプタ6Yの雄螺子部6Ybに螺合する雌螺子部49bが形成されている。よって、円偏光ユニット40の本体47は、1/4波長板48aと偏光板48bを保持する枠体であり、円偏光ユニット40は、側視アダプタ6Yに対して着脱可能である。
円偏光ユニット40の本体47の先端側には、円偏光ユニット40を側視アダプタ6Yに装着したときに、平面部41に対向する平面を内側に有する円偏光部48が固定されている。円偏光部48は、1/4波長板48aと、偏光板48bとが貼り合わされた部材である。1/4波長板48aは、偏光板48bに対して被写体側に位置している。
側視アダプタ6Yが先端部11に装着されて固定された状態で、取付リング49の雌螺子部49bと側視アダプタ6Yの雄螺子部6Ybとを螺合させて取付リング49を回動させることにより、取付リング49の内向フランジ部49aが本体47の外向フランジ部47aを押し付けて側視アダプタ6Yに対して固定することができる。取付リング49が回らなくなった位置において、円偏光ユニット40は側視アダプタ6Yに固定される。
以上のようにして装着された円偏光ユニット40の円偏光部48は、第1の実施の形態の円偏光部35と同様の機能を発揮する。
よって、検査者は、正反射光の目立つ検査対象であるときは、円偏光ユニット40を側視アダプタ6Yに装着して、側視による内視鏡検査を行う。
上述したように、側視アダプタ6Yに設けられた円偏光ユニット40により、正反射光の光量が低減されるので、内視鏡画像上にハレーションの発生を抑制できるので、検査対象の観察を適切に行うことができる。
正反射光の目立たない検査対象であるとき、検査者は、円偏光ユニット40を側視アダプタ6Yに装着しないで、側視による内視鏡検査を行う。
以上のように、上述した実施の形態によれば、簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供することができる。
(変形例)
なお、上述した第1の実施の形態では、円偏光部は、アダプタに対して固定されているが、アダプタに対して着脱可能となっていてもよい。
第1の実施の形態の円偏光部35は、アダプタ6に固定されているが、アダプタ6に対して着脱可能となっていてもよい。すなわち、アダプタは、倍率などの光学性能を変更するための光学アダプタであるとき、そのような光学アダプタに、円偏光部を着脱可能にしてもよい。
図9は、アダプタ60に対して着脱可能な円偏光補助具の断面図である。図9は、円柱形状を有する円偏光補助具51の軸方向に沿った断面を示す。
図9に示すように、円偏光補助具51は、円筒状の保持部材52の内側に1/4波長板53と、偏光板54とが固定される。図9の場合、重ね合わされた1/4波長板53と偏光板54は、2枚のガラス板55と56に挟まれている。先端側のガラス板55の先端側面は、マルチコート層55aが設けられ、基端側のガラス板56の基端側面も、マルチコート層56aが設けられている。1/4波長板53と偏光板54は、円偏光部を構成する。
保持部材52の基端側には、アダプタ60への固定部としての雌螺子部57が形成されている。アダプタ60には、雌螺子部57に螺合可能な雄螺子部58が形成されている。
ユーザは、挿入部2の先端部11に所望のアダプタ60を装着し、その後被写体における正反射の状態に応じて、円偏光補助具51を装着する。
このような構成によれば、様々な種類のアダプタ60に対して、1つの円偏光補助具51だけを用意すればよいので、経済的である。
なお、上述したアダプタ60と円偏光補助具51との着脱は、螺子式以外の方法でもよく、単なる嵌合式でもよい。
以上のように、上述した各実施の形態及び変形例によれば、簡単な構成で、正反射光が目立つ被写体に対しては正反射光を低減し、正反射光が目立たない被写体の両方に対しては照明光量を低下させないで被写体を照明して見やすい画像を得られる、使い勝手の良い内視鏡装置を提供することができる。
特に、光沢のある被写体上に生じやすい輝点を減らすことでステレオ計測でのマッチング処理の誤対応が減り、実質的な計測精度が向上する。
なお、各実施の形態及び変形例において、円偏光部は、1/4波長板と偏光板とを貼り合わせた1枚の偏光部材であるが、複数の領域部分に分割されていてもよい。例えば、観察窓用の円偏光部と、照明窓用の円偏光部とを分割してもよい。
特に、広角の内視鏡の場合、観察窓用の円偏光部と、照明窓用の円偏光部との間に、壁部を設けることにより、照明窓からの照明光が、円偏光部において乱反射社した光が観察窓に入射するのを防止することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 内視鏡装置、2 挿入部、3 本体部、4 リモートコントローラ、4A 各種操作部材、5 表示装置、6、6X アダプタ、6Y 側視アダプタ、6Ya 雌螺子部、6Yb 雄螺子部、6X アダプタ、6a 取付リング、6a1 螺子部、11 先端部、11a 螺子部、12 湾曲部、13 可撓管部、21 撮像素子、22 信号ケーブル、23 ライトガイド、31、31A 観察窓、32、32A 照明窓、33 観察光学系、34 照明光学系、34 照明窓、35 円偏光部、35X ガラス板、36 1/4波長板、37 偏光板、38 光学接着剤、38a 光学接着剤、40 円偏光ユニット、41 平面部、42 光ファイバ束、43 撮像素子、44 プリズム、45 レンズ、46a 取付リング、47 本体、47a 外向フランジ部、48 円偏光部、48a 1/4波長板、48b 偏光板、49 取付リング、49a 内向フランジ部、49b 雌螺子部、51 円偏光補助具、52 保持部材、53 1/4波長板、54 偏光板、55 ガラス板、55a マルチコート層、56 ガラス板、56a マルチコート層、57 雌螺子部、58 雄螺子部、60 アダプタ。

Claims (6)

  1. 挿入部と、
    前記挿入部の先端部に着脱可能なアダプタと、
    前記アダプタに設けられ、被写体からの反射光が入射する観察窓と、
    前記アダプタに設けられ、前記被写体へ照明光を出射する照明窓と、
    前記アダプタに設けられ、1/4波長板と偏光板を有する円偏光部材であって、前記アダプタが前記先端部に装着されたときに、前記1/4波長板は前記偏光板に対して前記被写体側に配置され、前記反射光と前記照明光が透過する円偏光部と、
    を有することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記円偏光部は、前記1/4波長板と前記偏光板を重ね合わせて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記円偏光部は、前記アダプタに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記円偏光部は、前記1/4波長板と前記偏光板を保持する枠体を有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記1/4波長板は、ゼロオーダタイプの位相板であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
  6. 前記1/4波長板は、広帯域対応の位相板であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
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