JP2016006400A - 経路探索装置、経路検索システム及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、従来技術においては、充電スタンドの充電料金を考慮した走行経路の探索は行われていない。このため、従来のシステムでは、電気自動車の充電料金を最適化した走行経路を探索して電気自動車を案内することはできない。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える経路探索装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする経路探索方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、経路探索装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、経路探索装置を含む経路探索システムとして実現したりすることができる。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本発明の一態様に係る経路探索装置は、
(1)バッテリを有する電気自動車の位置情報、該バッテリの残量情報及び目的地の位置情報を受信する受信部と、前記電気自動車の走行経路を構成する複数の道路リンクそれぞれを走行するときのバッテリ消費量、及び前記バッテリを充電することができる複数の充電スタンドそれぞれの位置情報を記憶する記憶部とを備え、前記受信部が受信した情報及び前記記憶部が記憶する各道路リンクのバッテリ消費量及び各充電スタンドの位置情報に基づいて、前記電気自動車が電欠しないように前記充電スタンドを経由して前記目的地に至る走行経路を探索する経路探索装置であって、時間帯と、該時間帯における前記複数の充電スタンドに係る充電料金とを対応付けた充電料金テーブルと、時計部と、前記充電料金テーブル、前記時計部が計時している時刻、前記受信部が受信した情報及び前記記憶部が記憶する各道路リンクのバッテリ消費量及び各充電スタンドの位置情報に基づいて、一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を探索する経路探索部とを備える。
なお、前記記憶部が記憶するバッテリ消費量は、予め該記憶部が記憶している固定値であっても良いし、適宜更新される変動値であっても良い。更新されるバッテリ消費量を記憶部が記憶する構成を採用する場合、経路探索装置は、外部装置から送信されるバッテリ消費量の情報を受信し、受信した情報に基づいて記憶部が記憶するバッテリ消費量を更新するように構成すれば良い。
なお、前記記憶部が記憶する旅行時間は、予め記憶している固定値であっても良いし、適宜更新される変動値であっても良い。更新される旅行時間を記憶部が記憶する構成を採用する場合、経路探索装置は、外部装置から送信される旅行時間の情報を受信し、受信した情報に基づいて記憶部が記憶する旅行時間を更新するように構成すれば良い。また、経路探索装置は、前記受信部が受信する電気自動車の位置情報及び該電気自動車が走行している時刻に基づいて、各道路リンクの旅行時間を所定のタイミングで算出し、算出された旅行時間を記憶部に更新された旅行時間として記憶させるように構成しても良い。
(6)バッテリを有する電気自動車と、前記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の経路探索装置とを備え、前記電気自動車は、自身の位置を検出する位置検出部と、前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部と、目的地の位置を受け付ける受付部と、前記位置検出部が検出した前記電気自動車の位置情報、前記バッテリ残量検出部が検出した前記バッテリの残量情報、及び前記受付部が受け付けた目的地の位置情報を前記経路探索装置へ送信する送信部とを備える。
(7)バッテリを有する電気自動車の位置情報、該バッテリの残量情報及び目的地の位置情報と、前記電気自動車の走行経路を構成する複数の道路リンクそれぞれを走行するときのバッテリ消費量、及び前記バッテリを充電することができる複数の充電スタンドそれぞれの位置情報とに基づいて、前記電気自動車が電欠しないように前記充電スタンドを経由して前記目的地に至る走行経路をコンピュータに探索させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、各道路リンクの旅行時間及びバッテリ消費量に基づいて、前記電気自動車が電欠すること無く、前記目的地に至るまでに経由可能な充電スタンドに電気自動車が到達する時刻を算出する到達時刻算出部と、該到達時刻算出部にて算出された時刻、及び該時刻における前記充電スタンドの充電料金に基づいて、前記充電スタンドに前記電気自動車が到達したときの充電料金を特定する特定部と、該特定部によって特定された充電料金に基づいて、一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を決定する決定部として機能させる。
本発明の実施形態に係る経路探索システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
図1は本発明の実施形態1に係る経路探索システムの一構成例を示す模式図である。本実施形態1に係る経路検索システムは、電気自動車Cが電欠を起こさないように充電スタンド3の設置場所を経由して目的地へ至る走行経路を、地域及び時間帯によって異なる充電料金単価を加味して探索し、電気自動車Cを目的地へ案内するものである。経路探索システムの概要は次の通りである。
経路検索システムは、通信網Nに接続された経路探索装置1と、バッテリ6(図4参照)を有する電気自動車Cに搭載されたカーナビゲーション装置2とを備える。電気自動車Cはバッテリ6で駆動する電動モータによって走行する。電気自動車Cが走行する道路Rの路肩又は道路Rに面する施設には、電気自動車Cのバッテリ6を充電することができる複数の充電スタンド3が設けられている。複数の充電スタンド3によるバッテリ6の充電料金単価は時間帯及び充電スタンド3毎に異なる。通信網Nには複数の充電スタンド3それぞれの充電料金単価の情報を提供する充電料金情報提供装置4が接続されており、経路探索装置1は充電料金情報提供装置4から各充電スタンド3の充電料金単価の情報を収集している。
カーナビゲーション装置2は、電気自動車Cの位置情報、バッテリ6の残量情報及び目的地の位置情報を経路探索装置1へ送信する。経路探索装置1は、該カーナビゲーション装置2から送信された情報を受信し、受信した情報と、各充電スタンド3の充電料金単価とに基づいて、充電スタンド3を経由して目的地へ至る走行経路を探索し、探索して得た経路情報をカーナビゲーション装置2へ送信する。カーナビゲーション装置2は、経路探索装置1から送信された経路情報を受信し、受信した経路情報に基づいて走行経路を表示し、電気自動車Cを目的地へ案内する。以下、経路探索システムの構成を詳述する。
また、記憶部15は、地図情報15a、旅行時間テーブル15b、消費電力テーブル15c、充電スタンド位置テーブル15d、充電料金テーブル15eを記憶している。
制御部11は、コンピュータプログラム17aが記録された記録媒体17又は記憶部15から、コンピュータプログラム17aをRAM13に読み出し、実行することにより、コンピュータを経路探索装置1として機能させる。
旅行時間テーブル15bは、複数の道路リンクと、平日及び休日の複数の時間帯における各道路リンクそれぞれの平均旅行時間と、各道路リンクの距離を対応付けて格納している。道路リンクは、隣接する2つの交差点の道路区間であり、電気自動車Cが走行する道路Rを論理的に構成するものである。各道路リンクは、交差点に対応するノードによって接続され、道路網を論理的に構成する。
消費電力テーブル15cは、複数の道路リンクと、電気自動車Cの車種識別情報と、平日及び休日の複数の時間帯における各道路リンクそれぞれを電気自動車Cが走行するときのバッテリ消費量とを対応付けて格納している。
充電スタンド位置テーブル15dは、バッテリ6を充電することができる複数の充電スタンド3それぞれの識別情報と、該充電スタンド3の位置情報とを対応付けて格納している。
なお、旅行時間テーブル15bに格納される平均旅行時間は、予め記憶している固定値であっても良いし、適宜更新される変動値であっても良い。更新される平均旅行時間を旅行時間テーブル15bに格納する構成を採用する場合、経路探索装置1は、複数の電気自動車Cから送信される各電気自動車Cの位置情報及び該電気自動車Cが走行している時刻を示した時刻情報を受信して蓄積し、所定のタイミングで、蓄積した位置情報及び時刻情報に基づいて、各道路リンクの平均旅行時間を算出するようにすれば良い。制御部11は、算出された平均旅行時間、即ち最新の平均旅行時間を旅行時間テーブル15bに格納する。
同様に、消費電力テーブル15cに格納される消費電力情報も予め記憶している固定値であっても良いし、適宜更新される変動値であっても良い。更新されるバッテリ消費量を消費電力テーブル15cに格納する構成を採用する場合、経路探索装置1は、複数の電気自動車Cから送信される各電気自動車Cの位置情報、該電気自動車Cに搭載されたバッテリ6の残量情報又は消費電力の情報を受信して蓄積し、所定のタイミング、蓄積した情報に基づいて、各道路リンクのバッテリ消費量を算出するようにすれば良い。制御部11は、算出されたバッテリ消費量、即ち最新のバッテリ消費量を消費電力テーブル15cに格納する。
なお、図3に示した充電料金テーブル15eは、時間帯によって異なる充電料金単価を格納しているが、時間帯のみならず、時間帯及び曜日、並びに天候、その他の属性毎に異なる充電料金単価を格納するように構成しても良い。
なお、クーロンカウンタ方式はバッテリ残量の測定方法の一例であり、バッテリ6の電圧を測定することによってバッテリ残量を検出するようにバッテリ残量検出部5を構成しても良い。更に、バッテリ6の放電特定、温度特定等を予め記憶しておき、該バッテリ6の特性を考慮してバッテリ残量を検出するように構成しても良い。また、バッテリ6の電圧、電流及び温度等を検出し、バッテリ6のインピーダンスを測定することによって、バッテリ残量を検出するようにバッテリ残量検出部5を構成しても良い。
所定の更新タイミングであると判定した場合(ステップS19:YES)、制御部21は処理をステップS13へ戻し、最新の電気自動車Cの位置情報、バッテリ6の残量情報等に基づいて更新された走行経路を表示する処理を実行する。ステップS19、及びステップS13〜ステップS16の処理によって、カーナビゲーション装置2は、電気自動車Cの位置情報、バッテリ6の残量情報を定期的に経路探索装置1へ送信し、走行経路の更新を行うことができる。
次いで、制御部11はステップS33で受信した充電料金単価の情報に基づいて、充電料金テーブル15eの内容を更新する(ステップS34)。
なお、ここでは説明を簡単にするために充電料金単価が最小になる走行経路を決定する例を説明するが、電気自動車Cが目的地に至るまでに要する所要時間と、バッテリ6の総消費電力量と、充電料金単価とを総合的に評価して、走行経路を決定しても良い。例えば、前記所要時間、総消費電力量、及び充電料金単価にそれぞれ重み付けを行った加重平均を算出し、加重平均の値が最大になる走行経路を選択するように構成すると良い。
この場合、制御部11は、より安価な充電料金単価でバッテリ6の充電を行うことが可能な第1経路を含む走行経路の候補を選択する。
この場合、制御部11は、より安価な充電料金単価でバッテリ6の充電を行うことが可能な第5経路を含む走行経路の候補を選択する。よって、制御部11は、充電料金単価が最小になる走行経路として、最終的に第2経路、第3経路及び第5経路によって構成される走行経路を決定する。
実施形態2に係る経路検索システムは、経路探索装置1及びカーナビゲーション装置2を備えており、各装置の構成は実施形態1と同様である。実施形態2に係る経路探索システムは、ステップS35における走行経路探索の処理手順のみが実施形態1と異なるため、以下では主にかかる相違点を説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
このように道路リンクを展開していくと、無数の探索経路が作成されるため、探索途中の段階で探索経路の取捨選択を行う。第1及び第2コストテーブルは、探索経路を評価するための各種コストを格納するためのテーブルである。第1及び第2コストテーブルは探索経路毎に作成される。例えば、枝分かれした2本の探索経路がある場合、一の探索経路について第1及び第2コストテーブルが作成され、他の探索経路についても第1及び第2コストテーブルが作成される。道路リンクの接続によって探索経路が展開される都度、道路リンクに係るコストが積算され、積算された値が第1及び第2コストテーブルに格納される。
コスト項目「距離」に対応する「コスト」列には、探索経路の距離、つまり該探索経路を構成する一又は複数の道路リンクそれぞれの距離を積算した値が格納される。
「所要時間」の「コスト」列には、現在値から探索経路の終点に到着するまでに要する電気自動車Cの走行時間、つまり、各道路リンクの旅行時間を積算した値が格納される。また、走行途中で充電が行われる場合、充電時間も積算されて第1コストテーブルに格納される。
「バッテリ消費量」の「コスト」列には、探索経路を構成する各道路リンクのバッテリ消費量を積算した値が格納される。
「バッテリ残量」の「コスト」列には、探索経路の終点におけるバッテリ6の残量の値が格納される。探索経路の終点におけるバッテリ6の残量は、現在値におけるバッテリ6の残量から、探索経路を構成する各道路リンクにおけるバッテリ消費量の積算値を減算した値である。探索経路の途中でバッテリ6の充電が行われる場合はバッテリ6の充電量が更に加算された値である。
「充電費用」の「コスト」列には、探索経路の終点に至るまでに行われた充電費用の総額が格納される。
「充電料金単価」の「コスト」列には、バッテリ6の充電を行った充電スタンド3の充電料金単価が格納される。探索経路の途中にある複数の充電スタンド3で充電を行う場合は、充電を行った直近の充電スタンド3の充電料金単価がコストとして格納される。
図11Bは第2コストテーブルを概念的に示している。第1コストテーブルは充電スタンド3が存在する道路リンクが選択された際、基本的に該充電スタンド3でバッテリ6の充電を行った場合の各種コストの積算値を格納するが、第2コストテーブルは充電スタンド3でバッテリ6の充電を行わなかった場合の各種コストの積算値を格納する。つまり、第2コストテーブルは、電欠せずに走行を続けるために必要な最小限の充電を行った場合の各種コストを格納する。
なお、説明の便宜上、各種コストに格納される数値に単位を付さず、所定の単位量の数値を用いて各種コストを説明する。また、現在地における第1コストテーブル及び第2コストテーブルの内容は同一である。
具体的には、制御部11は、電気自動車Cのバッテリ6が蓄電可能な充電量を特定し、特定された充電量を第1コストテーブルの「バッテリ残量」に対応付けて格納する。バッテリ6が蓄電可能な充電量は所定の値として計算しても良いし、電気自動車Cの車種毎に異なる蓄電可能な充電量を個別に特定しても良い。例えば、記憶部15は車種識別情報に対応付けて、電気自動車C及びバッテリ6の特性を記憶しており、制御部11は、探索要求情報に含まれる車種識別情報に基づいて、蓄電可能な充電量を特定することができる。
また、制御部11は、バッテリ6が蓄電可能な充電量から、第1コストテーブルに格納されているバッテリ残量を減算することによって、充電スタンド3における充電量を計算する。そして、制御部11は、充電量と、充電量単価とを積算することによって、充電費用を算出し、算出された充電費用を第1コストテーブルに格納されている充電費用に積算する。
また、制御部11は、充電スタンド3における充電量に、充電スタンド3における単位充電量当たりの充電時間を乗算し、乗算して得た時間を、第1コストテーブルに格納されている所定時間に積算する。単位充電量当たりの充電時間は、所定の値であっても良いし、単位充電量当たりの充電時間を充電スタンド3毎に記憶部25が記憶していても良い。
図12は探索経路を示す概念図である。図12に示す例では、出発点に相当するノードN1を起点にして、3方向に道路リンクの展開が行われている。ここでは特にノードN1を起点に道路リンクL1が接続されて展開された探索経路を挙げて、コストの説明を行う。道路リンクL1の距離が10、旅行時間が10、バッテリ消費量が10である場合、第1及び第2コストテーブルの「距離」に10、「所要時間」に10、「バッテリ消費量」に10が格納される。そして、道路リンクL1におけるバッテリ消費量が10である場合、第1及び第2コストテーブルに登録されているバッテリ残量100からバッテリ消費量10を減算し、減算後のバッテリ消費量90が第1及び第2コストテーブルに格納される。道路リンクL1には充電スタンド3が無く、電欠も生じない状態である。ここではバッテリ残量が20未満になった場合、電欠が生じ得る状態にあるとする。また、この段階では合流リンクも存在しないため、ステップS72に処理が戻され、探索経路の展開が継続される。
図13は第2道路リンクまで探索経路を展開した場合の第1及び第2コストテーブルを示す概念図である。まず、第5充電スタンド35で充電を行わない場合のコストを第2コストテーブルに格納する処理を説明する。図13Bに示すように、道路リンクL2の距離が10、旅行時間が10、バッテリ消費量が10である場合、第2コストテーブルの「距離」に10、「所要時間」に10、「バッテリ消費量」に10が積算されて格納される。積算後の「距離」、「所要時間」及び「バッテリ消費量」はそれぞれ20である。そして、道路リンクL2におけるバッテリ消費量が10である場合、第2コストテーブルに登録されているバッテリ残量90からバッテリ消費量10を減算し、減算後のバッテリ消費量80が第1及び第2コストテーブルに格納される。
道路リンクL2においても、電欠が生じない状態にあり。また、この段階では合流リンクも存在しないため、ステップS72に処理が戻され、探索経路の展開が継続される。
図14は第4道路リンクまで探索経路を展開した場合の第1及び第2コストテーブルを示す概念図である。道路リンクL3及び道路リンクL4の距離が10、旅行時間が10、バッテリ消費量が10である場合、第5充電スタンド35で充電が行われないコストは、図14Bに示す第2コストテーブルのようになる。つまり、積算後の「距離」、「所要時間」及び「バッテリ消費量」はそれぞれ40であり、「バッテリ残量」は60である。
道路リンクL4には、第6充電スタンド36が存在し、その上流側の道路リンクL2にも第5充電スタンド35が存在するため、ステップS76〜ステップS81の処理で安価な充電スタンド3の選択が行われる。ここでは、第6充電スタンド36に到達した時の時間帯における充電料金単価が15円であり、第5充電スタンド35で充電するよりも安価であるものとする。
図13に示す第1コストテーブルは、第5充電スタンド35で充電を行った場合のコストであるため、これを修正する必要がある。そこで制御部11は、第5充電スタンド35で充電を行わなかった場合のコストの情報を格納している第2コストテーブルの情報を用いて、第1コストテーブルの内容を修正する。具体的には、制御部11は、第2コストテーブルの情報を読み出し、読み出した情報を第1コストテーブルに格納する。そして、第6充電スタンド36で充電した場合の各種コストを算出し、第1コストテーブルに格納する。具体的には、第6充電スタンド36に電気自動車Cが到着する時刻における充電料金単価が15である場合、第1コストテーブルの「充電料金単価」に15の値が格納され、「充電費用」には充電料金単価15に充電量40を乗算した値600が格納される。「バッテリ残量」には、充電前のバッテリ残量60に、充電量40を加算した満充電の100の値が登録される。また、「所要時間」には、バッテリ6の充電に要すると予想される時間、例えば40が加算され、加算後の値80が格納される。
道路リンクL4においても、電欠が生じない状態にあり。また、この段階では合流リンクも存在しないため、ステップS72に処理が戻され、探索経路の展開が継続される。
なお、本実施形態1及び2では、電気自動車の外部に設けられた経路探索装置の記憶部が旅行時間テーブル、消費電力テーブル、充電スタンド位置テーブル及び充電料金テーブルを記憶し、経路探索装置の制御部が充電料金情報の収集、走行経路の探索等の処理を実施する例を説明した。しかし、カーナビゲーション装置の記憶部が旅行時間テーブル、消費電力テーブル、充電スタンド位置テーブル及び充電料金テーブルを記憶し、経路探索装置の制御部が充電料金情報の収集、走行経路の探索等の処理を実施するように構成しても良い。また上述の各テーブルの記憶場所を複数の装置が記憶し、上述の処理を前記複数の装置が分担して実行するように構成しても良い。
2 カーナビゲーション装置
3 充電スタンド
4 充電料金情報提供装置
5 バッテリ残量検出部
6 バッテリ
11 制御部
12 ROM
13 RAM
14 通信部
15 記憶部
15a 地図情報
15b 旅行時間テーブル
15c 消費電力テーブル
15d 充電スタンド位置テーブル
15e 充電料金テーブル
16 時計部
17 記録媒体
17a コンピュータプログラム
20 車内通信部
21 制御部
22 ROM
23 RAM
24 通信部
25 記憶部
26 表示部
27 受付部
28 時計部
29 位置検出部
31 第1充電スタンド
32 第2充電スタンド
33 第3充電スタンド
34 第4充電スタンド
35 第5充電スタンド
36 第6充電スタンド
C 電気自動車
N 通信網
R 道路
Claims (7)
- バッテリを有する電気自動車の位置情報、該バッテリの残量情報及び目的地の位置情報を受信する受信部と、前記電気自動車の走行経路を構成する複数の道路リンクそれぞれを走行するときのバッテリ消費量、及び前記バッテリを充電することができる複数の充電スタンドそれぞれの位置情報を記憶する記憶部とを備え、前記受信部が受信した情報及び前記記憶部が記憶する各道路リンクのバッテリ消費量及び各充電スタンドの位置情報に基づいて、前記電気自動車が電欠しないように前記充電スタンドを経由して前記目的地に至る走行経路を探索する経路探索装置であって、
時間帯と、該時間帯における前記複数の充電スタンドに係る充電料金とを対応付けた充電料金テーブルと、
時計部と、
前記充電料金テーブル、前記時計部が計時している時刻、前記受信部が受信した情報及び前記記憶部が記憶する各道路リンクのバッテリ消費量及び各充電スタンドの位置情報に基づいて、一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を探索する経路探索部と
を備える経路探索装置。 - 前記記憶部は、前記複数の道路リンクそれぞれの旅行時間を記憶しており、
前記経路探索部は、
前記時計部が計時している時刻及び前記記憶部が記憶している各道路リンクの旅行時間及びバッテリ消費量に基づいて、前記電気自動車が電欠すること無く、前記目的地に至るまでに経由可能な充電スタンドに電気自動車が到達する時刻を算出する到達時刻算出部と、
該到達時刻算出部にて算出された時刻及び前記充電料金テーブルに基づいて、前記充電スタンドに前記電気自動車が到達したときの充電料金を特定する特定部と、
該特定部によって特定された充電料金に基づいて、一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を決定する決定部と
を備える請求項1に記載の経路探索装置。 - 前記決定部は、
前記特定部によって特定された充電料金に基づいて、充電料金が最小になる一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を決定する
請求項2に記載の経路探索装置。 - 前記複数の充電スタンドに係る充電料金の情報を収集する収集部と、
該収集部にて収集した情報に基づいて、前記充電料金テーブルの内容を更新する更新部と
を備え、
前記経路探索部は、
前記充電料金テーブルが更新された場合、更新された前記充電料金テーブルに基づいて前記電気自動車の走行経路を探索する
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の経路探索装置。 - 前記受信部は、
走行している前記電気自動車の位置情報及び残量情報を受信するようにしてあり、
前記経路探索部は、
前記受信部が前記電気自動車の位置情報及び残量情報を受信する都度、前記電気自動車の走行経路を探索する
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の経路探索装置。 - バッテリを有する電気自動車と、
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の経路探索装置と
を備え、
前記電気自動車は、
自身の位置を検出する位置検出部と、
前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部と、
目的地の位置を受け付ける受付部と、
前記位置検出部が検出した前記電気自動車の位置情報、前記バッテリ残量検出部が検出した前記バッテリの残量情報、及び前記受付部が受け付けた目的地の位置情報を前記経路探索装置へ送信する送信部と
を備える経路検索システム。 - バッテリを有する電気自動車の位置情報、該バッテリの残量情報及び目的地の位置情報と、前記電気自動車の走行経路を構成する複数の道路リンクそれぞれを走行するときのバッテリ消費量、及び前記バッテリを充電することができる複数の充電スタンドそれぞれの位置情報とに基づいて、前記電気自動車が電欠しないように前記充電スタンドを経由して前記目的地に至る走行経路をコンピュータに探索させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
各道路リンクの旅行時間及びバッテリ消費量に基づいて、前記電気自動車が電欠すること無く、前記目的地に至るまでに経由可能な充電スタンドに電気自動車が到達する時刻を算出する到達時刻算出部と、
該到達時刻算出部にて算出された時刻、及び該時刻における前記充電スタンドの充電料金に基づいて、前記充電スタンドに前記電気自動車が到達したときの充電料金を特定する特定部と、
該特定部によって特定された充電料金に基づいて、一又は複数の充電スタンドを経由する走行経路を決定する決定部と
して機能させるためのコンピュータプログラム。
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