JP2016004555A - コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム - Google Patents

コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016004555A
JP2016004555A JP2014126609A JP2014126609A JP2016004555A JP 2016004555 A JP2016004555 A JP 2016004555A JP 2014126609 A JP2014126609 A JP 2014126609A JP 2014126609 A JP2014126609 A JP 2014126609A JP 2016004555 A JP2016004555 A JP 2016004555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
users
communication amount
heart rate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014126609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6170881B2 (ja
Inventor
有信 新島
Arinobu Niijima
有信 新島
茂木 学
Manabu Mogi
学 茂木
水野 理
Osamu Mizuno
理 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014126609A priority Critical patent/JP6170881B2/ja
Publication of JP2016004555A publication Critical patent/JP2016004555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6170881B2 publication Critical patent/JP6170881B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】心理的抵抗の小さい状態で誤認識の可能性を低減しつつ、親密なコミュニケーション量を測定できるようにする。
【解決手段】解析部20は、複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する。解析部20は、上記複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報に基づき、上記複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、コミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定装置、方法及びプログラムに関する。
近年、例えば、社内におけるコミュニケーション量を把握したいという需要が高まっている。コミュニケーション量を把握する直接的な手法として、対象者の画像や音声をカメラやマイクを利用して収集することにより、コミュニケーション量を可視化する方法が挙げられる。
しかしながら、このような直接的な手法は、画像や音声によるコミュニーション内容も収集されてしまい、対象者のプライバシが考慮されないことから心理的抵抗が大きいため、実現が困難であると考えられる。
これに対し、プライバシを考慮した間接的な手法として、コミュニケーション内容を収集せず、比較的、心理的抵抗の小さい状態でコミュニケーション量を測定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、複数ユーザの位置情報を基にユーザの同行場所や種類を検出し、ユーザ間の親密度を算出する手法が記載されている。この手法によれば、親密度を場所の多様性を考慮してより実状に合った値として求めることが可能である。
一方、コミュニケーションが自律神経系の働きに与える影響に関する研究も行われている(例えば、非特許文献1参照。)。非特許文献1には、被検者が楽しいエピソードを5分間語る会話が発生すると、被検者の自律神経系の交感神経が活性化し、被検者の会話が終了すると、交感神経の活動が減少することが開示されている。
特許第5358385号公報
高田大輔,松田ひとみ,"高齢者の自律神経系の反応からみた「楽しい会話」によるケアの可能性:「音読」と比較して",日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 36(1),pp.5-10,2013
しかしながら、特許文献1に記載された手法は、通常は特に問題ないが、本発明者の検討によれば、近い位置にいるユーザ同士が多様な場所に移動する場合において、親密なコミュニケーションがない可能性が考慮されていない。即ち、近い位置にいるユーザ同士が多様な場所に移動する場合には、コミュニケーションがなくても、親密なコミュニケーションがあると誤認識する可能性がある。
また、非特許文献1に記載された研究は、有意義なものであるが、本発明者の検討によれば、一人が語る会話に関するものであり、複数人同士の自由な会話に関するものではない。即ち、非特許文献1に記載された研究は、複数人の親密なコミュニケーションの量を測定することとは直接関係がない。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、心理的抵抗の小さい状態で誤認識の可能性を低減しつつ、親密なコミュニケーション量を測定できるようにしたコミュニケーション量測定装置、方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する。上記複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報に基づき、上記複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するようにしたものである。
また、この発明の第1の観点は以下のような態様を備えることを特徴とする。
第1の態様は、上記心拍情報が、上記複数のユーザが装着したウェアラブルセンサで計測されるようにしたものである。
この発明の第1の観点によれば、心拍情報と距離情報を基に、親密なコミュニケーション量を測定できる。このため、親密なコミュニケーション量を距離情報のみを基に測定する場合に比べ、心拍情報を更に用いて会話の有無を考慮することから、誤認識の可能性を低減でき、より高精度に測定することが可能となる。また、カメラやマイクといった直接的な手法に比べ、より心理的抵抗の小さい状態で測定が可能となる。
第1の態様によれば、心拍情報をユーザが装着したウェアラブルセンサで計測することができるので、ユーザは意識せず心拍情報を測定することができ、より心理的抵抗の小さい状態での測定を実現することができる。
すなわちこの発明によれば、心理的抵抗の小さい状態で誤認識の可能性を低減しつつ、親密なコミュニケーション量を測定できるようにしたコミュニケーション量測定装置、方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の一実施形態に係るコミュニケーション量測定装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態における心拍情報の一例を示す模式図である。 同実施形態における心拍変動情報の一例を示す模式図である。 同実施形態における会話時間の一例を示す模式図である。 同実施形態における親密度のユーザ間距離との対応例を示す模式図である。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るコミュニケーション量測定装置の機能構成を示すブロック図である。 この発明の一実施形態の変形例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。なお、以下のコミュニケーション量測定装置は、複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを用いて実施してもよい。すなわち、コミュニケーション量測定装置は、センサ又はメモリ等のハードウェア資源に協働する機能ブロックの機能をプログラムにより実現してもよい。また、「コミュニケーション量」の用語は、「コミュニケーションの量」と読み替えてもよい。「コミュニケーション量測定」及び「コミュニケーション量の測定対象」の用語は、それぞれ「コミュニケーション量算出」及び「コミュニケーション量の算出対象」と読み替えてもよい。
[一実施形態]
図1は、この発明の一実施形態に係るコミュニケーション量測定装置の機能構成を示すブロック図であり、図2は心拍情報の一例を示す模式図である。コミュニケーション量測定装置1は、センサ部10及び解析部20を備えている。
センサ部10は、心電センサ101、心電センサ102を備えている。なお、各心電センサ101,102は、コミュニケーション量の測定対象であるユーザA、ユーザBに1台ずつ割り当てられる。すなわち、各心電センサ101,102は2台に限らず、2台以上の任意のユーザ人数に対応した台数が使用可能となっている。
各心電センサ101,102は、各ユーザの心拍情報を測定し、図示しない送信機を介して当該心拍情報を解析部20へ送信する。例えば、ユーザは、シャツ型の心電測定センサを装着することで心拍情報を測定する。各心電センサ101,102は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による近距離無線通信でリアルタイムに心拍情報を送信する。このような実施形態は、例えばhitoe(http://www.ntt.co.jp/news2014/1401/140130a.htmlを参照)に代表される心電計電極用化学導電体を用いたウェア等を各ユーザが装着することにより実現可能である。
なお、各心電センサ101,102は、各ユーザが心拍数を測定するために一時的に利用する固定型の機器でもよい。なお、各心拍情報については、画像情報や音声情報よりも心理的抵抗が小さいものの、心理的抵抗をより低減させる観点から、複数のユーザが装着したウェアラブルセンサで計測されることが好ましい。心拍情報の送信は、各心電センサ101,102内の図示しないメモリから読み出した心拍情報をUSB(登録商標)等の媒体を介して解析部20に入力する形態としてもよい。
メモリ内の心拍情報は、図2に示すように、コミュニケーション量の測定対象者であるユーザを識別するユーザIDと、心電センサで測定された心臓の電気的な活動の様子を電圧値等として記録した心拍時系列データとが関連付けられた情報を含んでいてもよい。心拍時系列データは、ユーザIDの代わりに心電センサを識別するセンサIDと関連付けられていてもよい。即ち、各心電センサ101,102から送信された各心拍情報は、ユーザID又はセンサIDによって、どのユーザの心拍情報であるかを一意に識別可能である。また、ユーザID又はセンサIDとしては、各心拍情報を一意に識別可能な値であればよいため、よりプライバシを考慮する場合には、乱数などの値を用いてもよい。
解析部20は、BLE受信部201、心拍変動情報取得部202、距離情報取得部203、LF/HF算出部204、平均LF/HF情報蓄積部205、LF/HF比較部206、親密度推定部207及びコミュニケーション量算出部208を備えている。なお、解析部20としては、例えば、心電センサ101,102と無線通信可能なPC(personal computer)やスマートフォン等が適宜、使用可能となっている。
BLE受信部201は、各心電センサ101,102から送信された各心拍情報の無線信号を受信する。BLE受信部201は、受信した無線信号から得られた各心拍情報をメモリ(図示せず)に記憶し、メモリ内の各心拍情報を心拍変動情報取得部202に送出する。また、BLE受信部201は、各心電センサ101,102で送信された無線信号の信号強度を計測する。BLE受信部201は、計測した各心電センサ101,102からの信号強度を距離情報取得部203に送出する。BLE受信部201は、各心拍情報及び各信号強度を図示しないメモリに記憶する。
心拍変動情報取得部202は、BLE受信部201から送出された各心拍情報について、ユーザID毎に、心拍の周期に基づいて発生するピーク電圧値を検出し、そのピーク間の時間間隔(RR間隔)を算出する。算出されたRR間隔は、図3に示すように、検出された順番にソートされて心拍変動(heart rate variability:HRV)を表す情報(以下、心拍変動情報HRVともいう)として図示しないメモリに記録される。なお、心拍変動情報HRVは心拍情報と同様にユーザID又はセンサIDに関係づけられてそれぞれ記録される。即ち、ユーザID又はセンサID毎に、RR間隔の順番と、RR間隔の値とを関連付けた心拍変動情報HRVがメモリに記録される。心拍変動情報取得部202は、記録した各心拍変動情報HRVをLF/HF算出部204に送出する。
距離情報取得部203は、BLE受信部201から送出された各信号強度に基づき、ユーザ間距離dを推定する。なお、各信号強度に基づくユーザ間の距離推定においては、複数のBLE受信部が存在すると推定精度が向上する可能性がある。したがって、解析部20は、複数のBLE受信部201を備え、各心電センサ101,102からの無線信号を複数のBLE受信部201で受信する構成としてもよい。その場合、各心電センサ101,102からの無線信号を受信した複数のBLE受信部201は、それぞれ受信した無線信号の信号強度を計測し、計測結果を距離情報取得部203に送出してもよい。距離情報取得部203は、複数のBLE受信部201から送信された各信号強度を集約し、ユーザ間距離dを推定してもよい。
距離情報取得部203は、推定したユーザ間距離dを示す距離情報をメモリ(図示せず)に記憶し、メモリ内の距離情報をLF/HF比較部206及び親密度推定部207に送出する。ここで、BLE受信部201及び距離情報取得部203は、複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する情報取得手段を構成している。
LF/HF算出部204は、心拍変動情報取得部202から送出された各心拍変動情報HRVについてそれぞれパワースペクトル解析を実施する。パワースペクトル解析は、例えば、周波数fに対して、周波数領域0.04≦f<0.15Hzを低周波数成分(low frequency:LF)とし、0.15≦f<0.40Hzを高周波数成分(high frequency:HF)として実施することが望ましい。
会話が交わされる等の要因により交感神経が活性化した場合、LF/HFのパワー比が増加することが知られている。したがって、LF/HF算出部204は、各心拍変動情報HRVについてのパワースペクトル解析の解析結果に基づき、LF/HFのパワー比をユーザ間の会話の有無についての判定指標として算出する。算出したLF/HFの値は、LF/HF算出部204から平均LF/HF情報蓄積部205及びLF/HF比較部206に送出される。
平均LF/HF情報蓄積部205は、LF/HF算出部204及びLF/HF比較部206から読出/書込可能なメモリと、図示しない平均値算出機能とを備えている。平均LF/HF情報蓄積部205は、LF/HF算出部204から送出された各ユーザID又はセンサIDに対応するLF/HFの値を記録する。平均LF/HF情報蓄積部205は、記録されたLF/HFの値について、予め定められた期間における平均値を算出し、これを更に記録する。
LF/HF比較部206は、LF/HF算出部204から送出された現在のLF/HFの値(=LF/HFcurrent)と、平均LF/HF情報蓄積部205に記録されたLF/HFの平均値(=LF/HFaverage)との比として、LF/HF増加率α=(LF/HFcurrent)/(LF/HFaverage)をユーザ毎に算出する。
また、LF/HF比較部206は、距離情報取得部203から送出された各ユーザ間の距離情報を受信する。図4に示すように、LF/HF比較部206は、各ユーザ間距離dが、予め定められた距離以内を示す場合に、当該各ユーザのLF/HF増加率αをそれぞれ平均LF/HF情報蓄積部205から検索(サーチ)する。LF/HF比較部206は、検索により得られた各ユーザのLF/HF増加率αが共に予め定められた閾値Th以上である場合に、当該各ユーザ間で会話が交わされていると判断する。LF/HF比較部206は、会話が交わされていると判断された期間(以下、会話期間ともいう)の会話時間t及びユーザ毎のLF/HF増加率αをコミュニケーション量算出部208に送出する。なお、閾値Thとしては、図4に示した20%に限らず、設計事項の範囲内で任意の値が使用可能となっている。
親密度推定部207は、距離情報取得部203から送出された各ユーザ間の距離情報に基づき、各ユーザ間の親密度βを推定し、当該推定したユーザ間の親密度βをコミュニケーション量算出部208に送出する。親密度βとしては、ユーザ間距離dが近いほど大きい値が適宜、使用可能となっている。例えば、親密度βは、図5に示すような、ユーザ間距離dと相関するような定義例に基づいて推定してもよい。この定義例は、親密度が増すにつれて対人間距離(パーソナルスペースの一部)が短くなることに基づいている(参考文献1:渋谷昌三,“パーソナル・スペースの形態に関する一考察”,山梨医大紀要 第2巻,pp.41-49,1985)。あるいは、親密度βは、各ユーザ間距離dに基づいて、所定の算出式から算出(推定)してもよい。
コミュニケーション量算出部208は、LF/HF比較部206から送出された会話時間t及びユーザ毎のLF/HF増加率αと、親密度推定部207から送出されたユーザ間の親密度βとに基づき、ユーザ間のコミュニケーション量Cを算出する。コミュニケーション量Cの算出式は、例えばC=α×β×tとしてもよい。
この場合、LF/HF増加率αは、会話期間におけるαの閾値Thとしてもよい。言い換えると、コミュニケーション量Cの算出式は、C=Th×β×tとしてもよい。なお、LF/HF増加率αの変動を考慮せず、αを閾値Th等の一定値とする場合、各コミュニケーション量C同士の大小関係にαが寄与しなくなる。よって、コミュニケーション量Cの算出式は、αを用いずに、例えば、C=β×tとしてもよい。即ち、親密なコミュニケーション量Cは、親密度β及び会話時間tに比例した値として算出可能である。
また、コミュニケーション量Cの算出式は、LF/HF増加率αの変動を考慮して、
Figure 2016004555
としてもよい。ここで、αは、会話期間中の各ユーザにおけるLF/HF増加率αの低い方(又は高い方)である。t1は会話期間の開始時間であり、t2は終了時間である。
また、心拍変動情報取得部202、LF/HF算出部204、平均LF/HF情報蓄積部205、LF/HF比較部206、親密度推定部207及びコミュニケーション量算出部208は、コミュニケーション量測定手段を構成している。コミュニケーション量測定手段は、取得された心拍情報及び距離情報に基づき、コミュニケーション量を測定する機能をもっている。
次に、以上のように構成されたコミュニケーション量測定装置の動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明は、心拍情報及び距離情報取得後のコミュニケーション量測定までの動作について主に述べる。コミュニケーション量を測定する際には、図4及び図5に示したパラメータ算出を行うものとし、コミュニケーション量Cの算出式は、C=α×β×tを用いる場合について述べる。
いま、複数のユーザA,Bは、例えば、ウェアラブルセンサとしての心電センサ101,102をそれぞれ着用し、互いにコミュニケーションを行うとする。
各心電センサ101,102は、複数のユーザA,Bの各心拍情報を測定し、各心拍情報の無線信号を解析部20へ送信する(以下、センシング処理という)。
解析部20においては、BLE受信部201が、各心拍情報の無線信号を受信し、当該無線信号から各心拍情報を取得してメモリに記憶すると共に(ST1)、各心拍情報を心拍変動情報取得部202に送出する。
また、BLE受信部201は、各心拍情報の無線信号の信号強度を計測し、得られた各信号強度を距離情報取得部203に送出する。
距離情報取得部203は、各信号強度に基づき、ユーザ間距離dを推定し、当該距離dを示す距離情報を取得してメモリに記憶し(ST2)、距離情報をLF/HF比較部206及び親密度推定部207に送出する。ステップST1,ST2は、並行して実行される。
続いて、解析部20は、取得された心拍情報及び距離情報に基づき、コミュニケーション量を測定する(ST3〜ST7)。具体的には例えば、以下に示すように、解析部20内の各機能部がステップST3〜ST7を実行する。
心拍変動情報取得部202は、BLE受信部201から送出された各心拍情報に基づいて、各心拍変動情報HRVを取得する。
LF/HF算出部204は、当該各心拍変動情報HRVについてそれぞれパワースペクトル解析を実施し、得られた解析結果に基づき、LF/HFの値を算出する。
平均LF/HF情報蓄積部205は、当該LF/HFの値を記録し、当該LF/HFの値の平均値を算出して、これを更に記録する。
LF/HF比較部206は、LF/HF算出部204で算出された現在のLF/HFの値と、平均LF/HF情報蓄積部205に記録されたLF/HFの平均値との比として、LF/HF増加率αをユーザ毎に算出する。
続いて、LF/HF比較部206は、送出されたユーザ間の距離情報に基づき、ユーザ間距離dが、親密度β=0と判定される閾値である350cm未満か否かを判定する(ST3)。
ユーザ間距離dが350cm未満の場合、LF/HF比較部206は、コミュニケーション量の測定対象である各ユーザのLF/HF増加率αが、会話が交わされていると判定される閾値Thである20%以上か否かを判定する(ST4)。ステップST3〜ST4により、コミュニケーション(会話)がないのに、親密なコミュニケーションがあると誤認識する可能性を低減している。なお、ユーザ間距離dが350cm以上の場合、解析部20は、各心拍情報の受信処理(センシング処理)に戻る(ST8)。
ステップST4の判定の結果、各ユーザのLF/HF増加率αが共に20%以上の場合、LF/HF比較部206は、LF/HF増加率αと、LF/HF増加率αが共に20%以上であった会話時間tとを取得する(ST5)。しかる後、当該20%以上のLF/HF増加率α及び会話時間tはコミュニケーション量算出部208に送出される。
一方、親密度推定部207は、ユーザ間の距離情報に基づき、親密度βを推定してコミュニケーション量算出部208に送出する(ST6)。
コミュニケーション量算出部208は、LF/HFの増加率αと、親密度βと、会話時間tとから、コミュニケーション量Cを、算出式C=α×β×tを用いて算出する(ST7)。なお、各ユーザのLF/HFの増加率αが20%未満の場合、解析部20は、センシング処理に戻る(ST8)。
コミュニケーション量Cの算出後、解析部20は、センシング処理に戻る(ST8)。
以上詳述したように、一実施形態では、複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報を各心電センサ101,102からそれぞれ取得する。解析部20は、上記複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報を取得し、当該心拍情報及び距離情報に基づき、上記複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するようにしている。
したがって、誤認識の可能性と心理的抵抗とを低減しつつ、親密なコミュニケーション量を測定することができる。補足すると、コミュニケーション量の測定に際して、ユーザ間の距離に応じた親密度だけでなく、各ユーザの心拍情報の変化に基づく交感神経の活性状況から会話の有無を判断することができる。このため、誤認識の可能性を低減でき、実際にコミュニケーションが発生している状態をより高精度に測定することが可能となる。
また、コミュニケーション量の測定に必要な情報として、心拍情報及び距離情報を使用することにより、測定対象のユーザの心理的抵抗を低減することができる。更に、シャツ型の心電測定センサのように、ユーザが装着可能なウェアラブルセンサにより心拍情報を計測することで、測定対象のユーザの心理的抵抗をより低減できるだけでなく、物理的及び時間的制約についても低減することができる。
また、測定されたコミュニケーション量は、グラフ表示などにより、適宜、可視化することができる。
[他の実施形態]
センサ部10は、図7に示す通り、各心電センサ101,102の他に、距離センサ103、距離センサ104を備えていてもよい。これに伴い、距離情報取得部203は、省略される。なお、各距離センサ103,104は、各心電センサ101,102と同様に、コミュニケーション量の測定対象であるユーザA、ユーザBに1台ずつ割り当てられる。すなわち、各距離センサ103,104は2台に限らず、2台以上の任意のユーザ人数に対応した台数が使用可能となっている。
各距離センサ103,104は、Wi−Fi(登録商標)を利用した屋内位置推定技術を利用して、各ユーザ間距離dを測定する。各距離センサ103,104は、各心電センサ101,102による心拍情報の無線信号に並行して、BLEによる近距離無線通信でリアルタイムに距離情報の無線信号を送信する。この場合、BLE受信部201は、複数のユーザの心拍情報及び複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する情報取得手段を構成する。また、BLE受信部201は、メモリ内の各心拍情報を心拍変動情報取得部202に送出する一方、メモリ内の距離情報をLF/HF比較部206及び親密度推定部207に送出する。以下の動作は、前述同様である。なお、この場合、測定されたコミュニケーション量は、グラフ表示等に限らず、屋内位置推定技術で得られた屋内位置に基づいて、屋内を表す地図上に可視化することもできる。また、可視化の際に、コミュニケーション量の算出に用いたパラメータ(例、α、β、t)やパラメータの算出に用いた情報(距離情報、心拍情報)に基づいて、色や大きさ等の可視化の態様を変更することも可能である。
その他、コミュニケーション量測定装置の構成や機能、センサ部の各種センサ、センサ情報の解析部との通信手順、解析部がコミュニケーション量を測定するまでの処理手順と処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
例えば、図6に示した処理は、図8に示すように、ステップST2で取得した距離情報から親密度βを推定し(ST3’−1)、親密度βが閾値(0.5)以上か否かを判定することにより(ST3’−2)、ステップST4に移行するように変形することも可能である。なお、図8のステップST3’−2における親密度βの閾値(0.5)は、図6のステップST3におけるユーザ間距離dの閾値(120≦d<350cm)に関連している(図5参照)。
また例えば、図6に示したステップST6は、ステップST3の後で、ステップST4の前又はST5の前に実行することも可能である(図示せず)。また例えば、図6に示したステップST4,ST5は、ステップST3より前に実行することも可能である(図示せず)。即ち、心拍情報に関するステップST1,ST4,ST5の順序が一定であり、距離情報に関するステップST2,ST3,ST6の順序が一定のとき、ステップST1,ST4,ST5と、ステップST2,ST3,ST6とは所望の順序で実行可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…コミュニケーション量測定装置、10…センサ部、20…解析部、101,102…心電センサ、103,104…距離センサ、201…BLE受信部、202…心拍変動情報取得部、203…距離情報取得部、204…LF/HF算出部、205…平均LF/HF情報蓄積部、206…LF/HF比較部、207…親密度推定部、208…コミュニケーション量算出部。

Claims (6)

  1. 複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定装置であって、
    前記複数のユーザの心拍情報及び前記複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する情報取得手段と、
    前記取得された心拍情報及び距離情報に基づき、前記コミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定手段と
    を具備することを特徴とするコミュニケーション量測定装置。
  2. 前記心拍情報は、
    前記複数のユーザが装着したウェアラブルセンサで計測された、
    請求項1に記載のコミュニケーション量測定装置。
  3. 複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定装置が実行するコミュニケーション量測定方法であって、
    複数のユーザの心拍情報及び前記複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する工程と、
    前記取得された心拍情報及び親密度から前記コミュニケーション量を測定する工程と
    を具備することを特徴とするコミュニケーション量測定方法。
  4. 前記心拍情報は、
    前記複数のユーザが装着したウェアラブルセンサで計測された、
    請求項3に記載のコミュニケーション量測定方法。
  5. 複数のユーザ間の親密なコミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定装置のプログラムであって、
    前記コミュニケーション量測定装置を、
    前記複数のユーザの心拍情報及び前記複数のユーザ間の距離情報をそれぞれ取得してメモリに記憶する情報取得手段、
    前記取得された心拍情報及び親密度から前記コミュニケーション量を測定するコミュニケーション量測定手段
    として機能させるためのプログラム。
  6. 前記心拍情報は、
    前記複数のユーザが装着したウェアラブルセンサで計測された、
    請求項5に記載のプログラム。
JP2014126609A 2014-06-19 2014-06-19 コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム Active JP6170881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014126609A JP6170881B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014126609A JP6170881B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016004555A true JP2016004555A (ja) 2016-01-12
JP6170881B2 JP6170881B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=55223751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014126609A Active JP6170881B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6170881B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201367A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 Institution for a Global Society株式会社 人物評価支援システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309585A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2008310680A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Olympus Corp 制御システム、プログラム及び情報記憶媒体
JP2009301227A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 行動データ収集システム
JP2010250479A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Nec Corp コミュニケーション検出システムとコミュニケーション検出方法
JP2012011120A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Toshiba Corp X線診断装置及び医用画像診断装置
JP2014068992A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Fujitsu Ltd ノイズ検知装置及びノイズ検知方法並びにノイズ検知プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309585A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2008310680A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Olympus Corp 制御システム、プログラム及び情報記憶媒体
JP2009301227A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 行動データ収集システム
JP2010250479A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Nec Corp コミュニケーション検出システムとコミュニケーション検出方法
JP2012011120A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Toshiba Corp X線診断装置及び医用画像診断装置
JP2014068992A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Fujitsu Ltd ノイズ検知装置及びノイズ検知方法並びにノイズ検知プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022201367A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 Institution for a Global Society株式会社 人物評価支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6170881B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11786136B2 (en) Information processing apparatus, and information processing method
US20200196957A1 (en) Method and Apparatus for Generating Assessments Using Physical Activity and Biometric Parameters
US11911184B2 (en) Bio-signal quality assessment apparatus and bio-signal quality assessment method
JP5920364B2 (ja) 情報処理装置、代表波形生成方法および代表波形生成プログラム
JP6599883B2 (ja) 心拍数モニターシステム、心拍数モニタリング方法及びコンピュータプログラム
US11457872B2 (en) Bio-signal quality assessment apparatus and bio-signal quality assessment method
JP2016047093A (ja) 生体情報解析システム、生体情報処理システム及び生体情報解析装置
KR20120132732A (ko) 측두동맥을 활용한 심박측정 기능이 구비된 헤드셋과 스마트폰 및 이를 이용한 심폐 건전성 진단 방법.
US9759558B2 (en) Device and method for automatically normalizing the physiological signals of a living being
CN104027109A (zh) 心房颤动解析装置以及程序
JP2016202603A (ja) 生体情報処理システム、プログラム、生体情報処理システムの制御方法
Felici et al. Smart textiles biotechnology for electrocardiogram monitoring in horses during exercise on treadmill: validation tests
KR20210060246A (ko) 생체 데이터를 획득하는 장치 및 그 방법
JP6170881B2 (ja) コミュニケーション量測定装置、方法及びプログラム
JP2014158600A (ja) 集中状態推定システム、推定装置、筆記具、推定方法及びプログラム
TWI581760B (zh) 異常心跳訊號檢測方法及其電子裝置
KR101556063B1 (ko) 심전도 모니터링을 이용한 부정맥 검출 방법 및 장치
JP2016067480A (ja) 生体情報検出装置
Kwon et al. Unobtrusive monitoring of ECG-derived features during daily smartphone use
JP2007195699A (ja) バイタル計測装置
JP2017012249A (ja) 食事時間推定方法、食事時間推定プログラム及び食事時間推定装置
JP2016116727A (ja) 生体情報管理システム
US20200390334A1 (en) Extendable modular tracking device
JP2013094181A (ja) 恋愛度診断装置、恋愛度診断システム及びコンピュータプログラム
EP4182947A1 (en) Devices and methods for collecting interoception data

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6170881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150