JP2016003639A - 排気ガス浄化システム - Google Patents

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康子 贄川
Yasuko Niekawa
康子 贄川
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Abstract

【課題】設計自由度やコスト面に優れ、排気ガス浄化触媒へのPM付着を有効に防止し、適切な触媒性能を発揮できる排気ガス浄化システムを提供すること。
【解決手段】内燃機関の排気流路に、排気ガス空燃比がリーンでNOxを吸蔵し且つストイキ又はリッチで吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵材と触媒材料を含有するNOx吸蔵還元型触媒と、排気ガス中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルターを備えた排気ガス浄化システムである。NOx吸蔵還元型触媒が上記パティキュレートフィルターよりも排気流路の上流側に配置され、NOx吸蔵還元型触媒は、その触媒層が細孔径2μm以上の細孔容量が全細孔の細孔容量の25%以下の割合を占める細孔分布を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、排気ガス浄化システムに係り、更に詳細には、排気ガス中にパティキュレート(PM)が存在する環境下でも優れた触媒性能を発揮し得る排気ガス浄化システムに関する。
従来、リーンバーンエンジン、特にディーゼルエンジンの排気ガス浄化においては、パティキュレートマター(PM)が排気ガス浄化触媒に堆積して触媒性能を劣化させることが知られている。
これに対し、近年、ハニカム構造体の排気ガス浄化触媒の排気流路上流側に通電加熱可能な整流機構を設置したディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置が開発されている。
この排気ガス浄化装置では、整流機構によって排気ガスを複数に分流し好ましくは排気ガスを層流に整流して排気ガス浄化触媒のセル壁にPMが付着し難いようにし、且つ整流機構を通電加熱して排気ガス浄化触媒に流入する排気ガスを加熱することにより酸化触媒を活性化してPMを浄化し、PMの堆積を防止しようとしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4168712号
しかしながら、このような従来の排気ガス浄化装置にあっては、排気ガスを整流する特殊な整流機構が必要でコスト高となり、また、通電加熱によりPM付着を防止するので通電機構を別途設ける必要もあり設計自由度が低くなりがちでコスト高になりやすく、しかも通電エネルギーを必要とするので燃費の悪化を招く。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設計自由度やコスト面に優れ、排気ガス浄化触媒へのPM付着を有効に防止し、適切な触媒性能を発揮できる排気ガス浄化システムを提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、所定の細孔分布を有する触媒層を備えるNOx吸蔵還元型触媒をパティキュレートフィルターよりも排気流路上流側に設置することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気流路に、排気ガス空燃比がリーンでNOxを吸蔵し且つストイキ又はリッチで吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵材と触媒材料を含有するNOx吸蔵還元型触媒と、排気ガス中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルターを備えた排気ガス浄化システムである。
この排気ガス浄化システムでは、上記NOx吸蔵還元型触媒が上記パティキュレートフィルターよりも排気流路の上流側に配置され、
上記NOx吸蔵還元型触媒は、その触媒層が細孔径2μm以上の細孔容量が全細孔の細孔容量うちの25%以下の割合を占める細孔分布を有することを特徴とする。
本発明によれば、所定の細孔分布を有する触媒層を備えるNOx吸蔵還元型触媒をパティキュレートフィルターよりも排気流路上流側に設置することとしたため、設計自由度やコスト面に優れ、排気ガス浄化触媒へのPM付着を有効に防止し、適切な触媒性能を発揮できる排気ガス浄化システムを提供することができる。
触媒の細孔分布及び細孔容量を示すグラフである。 NOx浄化率及び変化を示すグラフである。
以下、本発明の排気ガス浄化システムについて説明する。
(1)上述のように、本発明の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気流路にNOx吸蔵還元型触媒とパティキュレートフィルターを設置したものであり、排気流路の上流側にNOx吸蔵還元型触媒を配置し、その下流側にパティキュレートフィルターを配置したものである。
ここで、NOx吸蔵還元型触媒は、排気ガス空燃比がリーンでNOxを吸蔵し且つストイキ又はリッチで吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵材と、触媒材料を含有する。
NOx吸蔵材としては、従来公知の材料を用いることができ、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類元素やこれらの酸化物を挙げることができ、例えば、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)、ナトリウム(Na)及びサマリウム(Sm)の酸化物を好適に使用することができる。
また、触媒材料としては、従来公知の貴金属、耐火性基材や高比表面積基材、助触媒を挙げることができる。
貴金属としては、白金(Pt)、ロジウム(Rh)及びパラジウム(Pd)を例示でき、耐火性基材や高比表面積基材としては、各種アルミナ、シリカ及びゼオライトを例示でき、助触媒としては、セリアやジルコニアなどを例示できる。
一方、パティキュレートフィルター(DPF)も、排気ガス中のパティキュレート(PM)を捕捉できれば十分で従来公知のDPFを用いることができ、典型的には、ハニカム構造担体のセル端を交互に目詰めしたウォールフロー型のDPFを例示できる。
(2)また、本発明の排気ガス浄化システムでは、上記NOx吸蔵還元型触媒は、その触媒層が、2μm以上の細孔径を有する細孔の細孔容量が全細孔の細孔容量のうちの25%以下の割合を占める細孔分布を有する。
ここで、触媒層に存在する細孔の細孔径や細孔容量は、水銀圧入法により測定される。
通常、NOx吸蔵還元型触媒の触媒層において、細孔径は0.005μm〜数十μmの範囲に分布するが、本発明では、これらの全細孔の細孔容量うちの25%以下の割合を細孔径が2μm超の細孔の細孔容量が占有することになる。
排気ガス浄化触媒においては、ウォッシュコート内のガス拡散が浄化性能に大きな影響を及ぼすため細孔径を制御する必要があるが、2μm以上の細孔径では1〜10μmのPMが慣性衝突や接触、遮断、重力により捕集されて成長してしまうので、細孔内をPMが覆ってしまい浄化性能が低下する。
通常、PMは粒子径0.1μm付近に最頻値を持つので、DPFを介してPMを捕捉するが、排気ガス温度が低く、リッチスパイク(R/S)や硫黄被毒を解除すべく多量のHCが排出される条件下では、PMの粒子径はいっそう大きくなる。
以上のことから、本発明では、細孔2μm以上の細孔の細孔容量を全細孔容量の25%以下に抑えることにより、PMが触媒に付着して性能劣化を引き起こすのを防止する。
なお、本発明において、NOx吸蔵還元型触媒はハニカム構造担体などの一体構造型担体に担持することができるが、使用するハニカム構造担体としては、ウォールフロー型の担体よりもオープンフロー型担体が好ましい。
この理由は、PMが付着しにくい構造をした触媒であるにも拘わらず、PMを貯めるウォールフロー型担体に担持すると、触媒上又はその付近にPMがトラップされてしまい発明の効果が低減することがある。また、PMが燃焼する際に発生する熱によって触媒の熱劣化が進んでしまうこともある。さらに、NOx吸蔵型還元触媒は使用する触媒量が多く、ウォールフロー型担体に担持すると圧損が増大しやすい。
また、本発明にいおいては、NOx吸蔵還元型触媒の排気流路上流側に、NOx、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)を浄化する触媒を設置することができる。
かかる触媒としては、特に限定されるものではないが、酸化触媒と三元触媒を例示することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(NOx吸蔵還元型触媒の調製)
セリア、ジルコニア及びアルミナ等の基材に貴金属を担持した触媒粉末120g、ベーマイト30g、水250g、10%硝酸100g、水酸化アルミナ70gをアルミナ製磁性ポットに投入し、アルミナボールとともに5分間〜60分間混合粉砕し、触媒スラリーを得た。なお、触媒1及び触媒4のスラリーについては45〜60分間混合粉砕し、触媒2及び触媒3のスラリーについては5〜10分間混合粉砕した。
得られた触媒スラリーを、上記にて触媒を塗布したコージェライト製ハニカム担体(400セル・4ミル、容量1.6L)に塗布し、余剰のスラリーを空気流にて除去し、120℃で乾燥した後、400℃の空気気流中で焼成し、触媒1〜触媒4を得た。
(排気ガス浄化システムの構築)
(実施例1及び2、比較例1及び2)
上記で得られたNOx吸蔵還元型触媒(触媒1〜4)を自動車エンジン(日産自動車製、直列4気筒2500cc直噴ディーゼルエンジン)の排気流路に設置し、その下流にPtを含有する酸化触媒を担持したDPFを配置し、その上流にDPF再生及び硫黄被毒解除時の昇温用にPt、Pd及びRhのうちのいずれか2種又は3種の貴金属をCe−AlやCe−Zrの基材に担持させた触媒粉末を2層に配置し、NOx吸着材としてBa等のアルカリ土類金属を含浸させた三元触媒を配置して各例の排気ガス浄化システムを構築した。
<性能評価>
[細孔容量及び分布]
触媒1〜4の触媒層について、水銀圧入法で細孔容量及びその分布を測定した。得られた結果を表1及び図1に示す。
[NOx浄化性能]
燃料として軽油を用い、各例の排気ガス浄化システムに供給される排気ガスがリーンとリッチを繰り返すようにエンジン運転を行い、NOx転化率を測定した。得られた結果を図2に示す。
なお、この測定の際、NOx吸蔵還元型触媒の入口温度が200〜500℃になるように制御した。また、リーンとリッチの切り換えは、リーン運転を60秒間、リッチ運転を5秒間行うことで行った。なお、リーン時の空間速度は50000h−1、リッチ時は35000h−1とした。代表的には、NOx濃度はリーン時とリッチ時でともに150ppmであり、CO濃度はリーン時は0(ゼロ)、リッチ時は2.2%、HC濃度はリーン時は0(ゼロ)、リッチ時は2500ppmである。
Figure 2016003639
以上、本発明を若干の実施形態及び実施例によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、三元触媒を酸化触媒に変更する場合や、ガソリンエンジンでGPFを使用する場合など、DPFを下流に持つNOx触媒の粒径に応用が可能である。

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気流路に、排気ガス空燃比がリーンでNOxを吸蔵し且つストイキ又はリッチで吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵材と触媒材料を含有するNOx吸蔵還元型触媒と、排気ガス中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルターを備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    上記NOx吸蔵還元型触媒が上記パティキュレートフィルターよりも排気流路の上流側に配置され、
    上記NOx吸蔵還元型触媒は、その触媒層が細孔径2μm以上の細孔容量が全細孔の細孔容量の25%以下の割合を占める細孔分布を有することを特徴とする排気ガス浄化システム。
  2. 上記NOx吸蔵還元型触媒が、オープンフロー型のハニカム構造担体を有することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化システム。
  3. 上記NOx吸蔵還元型触媒の上流側にNOx、HC及びCOを浄化する触媒を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化システム。
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