JP2016003597A - 摺動部材、摺動機構および圧縮機 - Google Patents

摺動部材、摺動機構および圧縮機 Download PDF

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Takeyoshi Okawa
剛義 大川
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公佑 西村
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Abstract

【課題】本発明に係る摺動部材は、摩擦係数が低い表面を低コストで得ることができる。【解決手段】摺動部材111は、球状の黒鉛111bを含む鋳鉄111aを基材とし、かつ、他の部材と摺動する摺動面113を有する。摺動面113は、研磨された後に、摺動面113に向かって投射材131を投射するショットブラスト加工が行われる。ショットブラスト加工によって、摺動面113に存在する黒鉛111bが除去されて摺動面113に凹部115が形成される。ショットブラスト加工によって、摺動面113のRpkが低下している。【選択図】図1

Description

本発明は、摺動部材、摺動機構および圧縮機に関する。
空気調和装置等に用いられるスクロール圧縮機は、互いに噛み合う一対のスクロール部材を有している。一対のスクロール部材の一方は、他方と摺動する摺動面を有している摺動部材である。摺動部材を用いる装置の効率および信頼性を向上させるために、摺動部材の摩擦損失を低減することが求められている。従来、摺動部材の摺動面の摩擦係数を低下させて摩擦損失を低減するために、摺動部材の摺動面に凹部を形成する方法が用いられている。
摺動面に凹部を形成する方法として、特許文献1(特開2011−21597号公報)には、ショットピーニング加工が開示されている。ショットピーニング加工では、鋼およびアルミニウムで成形された摺動部材の摺動面に向かって、ガラスビーズやスチールビーズ等の硬質粒子の投射材を空気圧または機械力によって投射して、投射材を摺動面に衝突させる。ショットピーニング加工によって、摺動面に凹部が形成され、摺動面が塑性変形により硬化する。凹部が形成された摺動面に潤滑油が供給されると、潤滑油は凹部において表面張力により油玉となる。そして、摺動面に荷重が加えられると、隣接する凹部の油玉が互いに連結して、摺動面全域に油膜が形成される。その結果、摺動面の摩擦損失が低減する。
また、摺動面に凹部を形成する他の方法として、特許文献2(特開2002−213612号公報)には、YAGレーザ装置を用いて摺動部材の摺動面にレーザ光線を照射して、略球面形状を有する微細な窪みを摺動面に形成する方法が開示されている。
しかし、硬質粒子を用いるショットピーニング加工では、摺動面に凸部が形成されてしまうため、摺動面自体の摩擦係数が低下せず、摩擦損失低減効果が現れないおそれがある。また、レーザを用いて摺動面に凹部を形成する方法では、加工コストが高くなるおそれがある。
本発明の目的は、摩擦係数が低い表面を低コストで得ることができる摺動部材、当該摺動部材を備える摺動機構、および、当該摺動機構を備える圧縮機を提供することである。
本発明の第1観点に係る摺動部材は、球状の黒鉛を含む鋳鉄を基材とし、かつ、他の部材と摺動する摺動面を有する摺動部材である。摺動面は、研磨された後に、摺動面に向かって投射材を投射するショットブラスト加工が行われる。ショットブラスト加工によって、摺動面に存在する黒鉛が除去されて摺動面に凹部が形成される。ショットブラスト加工によって、摺動面のRpkが低下している。
この摺動部材は、黒鉛を含む鋳鉄を基材とし、その摺動面は、研磨加工された後に、ショットブラスト加工されている。ショットブラスト加工では、摺動面に向かって投射材が投射されて、摺動面に存在する黒鉛が除去されることにより、摺動面に凹部が形成される。ショットブラスト加工によって、摺動面のRpkが低下して、摩擦係数が低下する。ショットブラスト加工では、摺動面に存在する黒鉛が除去されるように、例えば、投射材として弾性体が用いられる。弾性体の投射材が摺動面に衝突する場合、摺動面に存在する鋳鉄が変形して摺動面に凸部が形成されることが起こりにくい。一方、投射材として硬質の粒子を用いる場合、投射材が摺動面に衝突すると、摺動面に存在する鋳鉄が変形して摺動面に凸部が形成され、摺動面のRpkが増加して、摩擦係数が増加するおそれがある。また、ショットブラスト加工は、レーザを用いて摺動面に凹部を形成する方法に比べて、加工コストが低い。従って、この摺動部材は、摩擦係数が低い表面を低コストで得ることができる。
本発明の第2観点に係る摺動部材は、第1観点に係る摺動部材であって、ショットブラスト加工によって、摺動面のRpkは、少なくとも0.2μm低下している。
本発明の第3観点に係る摺動部材は、第1観点または第2観点に係る摺動部材であって、摺動面のRpkは、0.3μm以下である。
本発明の第4観点に係る摺動部材は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る摺動部材であって、摺動面に占める凹部の面積比率は、10%〜15%である。
本発明の第5観点に係る摺動部材は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る摺動部材であって、投射材は、ショットブラスト加工において、摺動面に衝突した後に摺動面を滑ることができる弾性体である。
この摺動部材では、摺動面のショットブラスト加工において、摺動面に衝突した投射材は、扁平に変形して摺動面に留まる。その後、扁平に変形した投射材は、摺動面を滑りながら移動する。すなわち、摺動面に衝突した投射材は、摺動面において直ちに跳ね返らない。投射材のこの性質は、投射材が摺動面に衝突する際に生じる、摺動面に垂直な方向の反発エネルギーが、投射材の変形によって発散されることによる。そのため、投射材が摺動面に衝突して跳ね返ることによって、摺動面に存在する鋳鉄が変形して、摺動面に凸部が形成されることが抑制される。また、摺動面に衝突した投射材は、扁平化した状態で、摺動面を滑りながら移動することができる。そのため、摺動面において跳ね返る投射材に比べて、弾性体の投射材は、より大きい面積の摺動面を研磨することができる。
本発明の第6観点に係る摺動部材は、第5観点に係る摺動部材であって、投射材は、研磨材である微粒子を含む弾性体である。
この摺動部材では、摺動面のショットブラスト加工において、投射材である弾性体に含まれる研磨材によって、摺動面に存在する黒鉛が効率的に除去される。
本発明の第7観点に係る摺動機構は、第1観点から第6観点のいずれか1つに係る摺動部材と、摺動部材の摺動面と摺動する被摺動面を有する被摺動部材とを備える。
この摺動機構では、摺動部材の摺動面に凹部が形成されている。凹部が形成された摺動面に潤滑油が供給されると、潤滑油は凹部において表面張力により油玉となる。そして、摺動部材の摺動面と被摺動部材の被摺動面との間に荷重が加えられると、隣接する凹部の油玉が互いに連結して、摺動面全域に油膜が形成される。従って、この摺動機構は、摺動部に潤滑油を供給することによって、摺動部の摩擦損失を低減することができる。
本発明の第8観点に係る摺動機構は、第7観点に係る摺動機構であって、被摺動面は、樹脂でコーティングされている。
この摺動機構では、被摺動面を樹脂でコーティングすることにより、摺動面と被摺動面との間の摩擦係数が低減されている。従って、この摺動機構は、摺動部の摩擦損失をさらに低減することができる。
本発明の第9観点に係る摺動機構は、第7観点または第8観点に係る摺動機構であって、互いに噛み合う一対のスクロール部材を備える。一対のスクロール部材の一方は、摺動部材であり、一対のスクロール部材の他方は、被摺動部材である。
本発明の第10観点に係る圧縮機は、第9観点に係る摺動機構を備える。
この圧縮機は、一対のスクロール部材を有する圧縮機構を備えるスクロール圧縮機である。一対のスクロール部材の一方は、他方のスクロール部材と摺動する摺動面を有している。この摺動面は、ショットブラスト加工によって凹部が形成されているので、一対のスクロール部材の間の摩擦損失が低減されている。従って、この圧縮機は、圧縮機構のスラスト損失を低減して、効率を向上させることができる。
本発明の第1乃至第6観点に係る摺動部材は、摩擦係数が低い表面を低コストで得ることができる。
本発明の第7乃至第9観点に係る摺動機構は、摺動部の摩擦損失を低減することができる。
本発明の第10観点に係る圧縮機は、スラスト損失を低減して、効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る摺動部材の模式的な斜視図である。 摺動部材の模式的な断面図である。 摺動部材の製造方法の模式図である。 投射体の模式図である。 ショットブラスト加工前の摺動部材の模式的な断面図である。 ショットブラスト加工における投射体の形状の変化の様子を示した図である。 スクロール圧縮機の縦断面図である。 圧縮機構の断面図である。 低摩擦効果試験方法の概略図である。
(1)摺動部材の構成
本発明の実施形態に係る摺動部材について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る摺動部材111の模式的な斜視図である。図2は、摺動部材111の模式的な断面図である。図3は、摺動部材111の製造方法の模式図である。
摺動部材111は、球状の黒鉛を含む鋳鉄を基材とする部材である。摺動部材111は、他の部材の表面と摺動する摺動面113を有している。図1および図2に示されるように、摺動面113には、多数の凹部115が形成されている。摺動面113において、凹部115の間には、平坦部117が形成されている。平坦部117は、凸部を有さない平面である。凹部115は、図3に示されるショットブラスト装置121を用いて形成される。ショットブラスト装置121は、摺動部材111の摺動面113に向かって投射体131を投射して、摺動面113に多数の凹部115を形成する。次に、ショットブラスト装置121および投射体131の構成について説明する。
(1−1)ショットブラスト装置の構成
ショットブラスト装置121は、主として、投射体配管122と、ガス配管123と、ノズル124とを備えている。投射体配管122は、投射体タンク(図示せず)内に貯蔵されている投射体131を移送するための配管である。ガス配管123は、ガスタンク(図示せず)内に貯蔵されているキャリアガス132を移送するための配管である。キャリアガス132は、乾燥空気である。投射体配管122は、ガス配管123の配管接合部位123aにおいて、ガス配管123に接合されている。ノズル124は、ガス配管123の先端に取り付けられている。ノズル124は、摺動部材111の摺動面113に向いている。
投射体タンクに貯蔵されている投射体131は、電動ギアポンプ(図示せず)によって投射体配管122を通過して、配管接合部位123aまで移送される。ガスタンクに貯蔵されているキャリアガス132は、エアーポンプ(図示せず)によってガス配管123を通過して、配管接合部位123aまで移送される。配管接合部位123aまで移送された投射体131は、キャリアガス132によってノズル124の先端口より摺動部材111の摺動面113に向かって発射される。図3に示されるように、投射体131は、摺動面113に垂直な方向に対して所定の入射角を形成して、摺動面113に向かって発射される。
(1−2)投射体の構成
図4は、投射体131の模式図である。投射体131は、核体132と砥粒133とから構成される。核体132は、0.3mm〜1.5mmの径を有する弾性体である。核体132の材質は、例えば、ポリウレタン系のエラストマーである。砥粒133は、0.1μm〜12μmの径を有する炭化ケイ素の粒子である。核体132の表面には、多数の砥粒133が接着されている。なお、投射体131は、核体132の表面において、核体132の径方向に複数の砥粒133が接着された積層構造を有してもよい。
核体132の材質は、架橋ポリロタキサン化合物が好ましい。架橋ポリロタキサン化合物は、分子量が400000以上であり、反発係数が低い弾性体である。架橋ポリロタキサン化合物の主要構成材料であるポリロタキサンは、複数の環状分子の孔を貫通した直鎖状分子の両端にブロック基を結合させることにより、環状分子から直鎖状分子を抜き取ることができない構造を有している。ポリロタキサンは、最初に、環状分子の孔内に直鎖状分子を挿入して擬ポリロタキサンを生成し、次に、擬ポリロタキサンの直鎖状分子の両端をブロック基に結合させることで得られる。ポリロタキサンの環状分子間を化学的に結合させて架橋させることで、弾性体である架橋ポリロタキサン化合物が得られる。そして、架橋ポリロタキサン化合物を所定の粒径に成形することにより、核体132が得られる。架橋ポリロタキサン化合物は、ゴム硬度(JIS K 6253)が低く、圧縮永久歪(JIS K 6262)が低いという性質を有する。
核体132のゴム硬度に関して、投射体131の弾性率が低いほど、投射体131は、摺動部材111の摺動面113との衝突時の衝撃をよく吸収するので、摺動面113に凸部が形成されにくく好ましい。また、核体132の表面には砥粒133が接着されているので、投射体131のゴム硬度は、核体132のゴム硬度よりも高い。そのため、核体132のゴム硬度は、低いほど好ましい。核体132のゴム硬度は、30以下であり、好ましくは10以下である。
また、核体132の圧縮永久歪が低いほど、核体132の応力緩和率が小さい。すなわち、圧縮永久歪が低い核体132を含む投射体131は、摺動部材111の摺動面113と繰り返し衝突しても、圧縮応力の変化が小さい。そのため、投射体131を繰り返し使用しても、投射体131の弾性体としての性質が長期間保たれる。すなわち、核体132の圧縮永久歪が低いほど、投射体131の寿命が長くなる。
また、核体132は、自己粘着性が高い性質を有することが好ましい。自己粘着性が高い核体132は、砥粒133を安定的に保持することができる。
(1−3)ショットブラスト加工の詳細
摺動部材111の摺動面113は、研磨加工された後、ショットブラスト装置121によって投射体131が投射されるショットブラスト加工が行われる。ショットブラスト加工によって、摺動面113には多数の凹部115が形成される。
図5は、ショットブラスト加工前の摺動部材111の模式的な断面図である。摺動部材111は、鋳鉄111aと、球状の黒鉛111bとから構成される。図5において、一部の黒鉛111bは、摺動面113に存在する。
ショットブラスト加工では、投射体131は、摺動面113に衝突して、摺動面113に存在する黒鉛111bを除去する。摺動面113に存在する黒鉛111bが除去されることにより、図1および図2に示されるように、摺動面113に凹部115が形成される。
図6は、ショットブラスト装置121が投射体131を摺動面113に投射した場合に、投射体131が摺動面113に衝突して、摺動面113に沿って滑走し、摺動面113から跳ね返るまでの間における、投射体131の形状の変化を示した図である。
最初に、投射体131は、所定の入射角で摺動面113に向かって投射される。このとき、投射体131の形状は、図4に示されるような略球状である。投射体131の核体132の内部では、ポリロタキサンの直鎖状分子が丸まって縮んだ状態となっている。そのため、核体132のエントロピーは大きく、投射体131の形状は安定している。
その後、投射体131は、摺動面113に衝突する。投射体131は、変形して潰れ始め、最終的には著しく扁平化された形状になる。この間、投射体131の核体132の内部では、衝突による摺動面113からの反発エネルギーによって、丸まっていたポリロタキサンの直鎖状分子が摺動面113に沿って伸び、さらに、架橋剤と反応して架橋されているポリロタキサンの環状分子が直鎖状分子上を動いて滑車の働きをすることで応力が分散される。
また、摺動面113に衝突した投射体131は、上述したように核体132のゴム硬度が低いため、跳ね返りにくい。これにより、摺動面113に衝突した投射体131が有する摺動面113に沿った残余エネルギー、および、摺動面113に衝突した後に摺動面113に沿って流れるキャリアガス132によって、投射体131は、摺動面113に沿って滑走する。
投射体131が摺動面113に沿って滑走している間、投射体131は著しく扁平化された形状を有しているため、摺動面113に対する投射体131の接触面積は大きい。これにより、投射体131は摺動面113を研磨して、その際に、投射体131に含まれる砥粒133が、摺動面113に存在する黒鉛111bを除去する。また、上述したように、ポリロタキサンの環状分子が滑車の働きをすることにより、投射体131が摺動面113に衝突する力が分散される。分散された力は、投射体131の各砥粒133に付与されるため、投射体131は、摺動面113を均一に研磨することができる。
その後、摺動面113を滑走している扁平化した投射体131は、摺動面113を滑走しながら当初の略球状に変形する過程を経て、最終的には摺動面113から跳ね返る。この間、投射体131の核体132の内部では、ポリロタキサンの直鎖状分子が伸びて環状分子が移動したエントロピーが低い不安定な状態から、衝突前のエントロピーが高い安定な状態に自発的に移行する。
ここで、ポリロタキサンの直鎖状分子が伸びて環状分子が移動することによってエントロピーが減少する根拠について説明する。核体132の架橋ポリロタキサン化合物中は、架橋剤と反応して架橋された環状分子と、架橋剤と反応しなかった環状分子とが混在している。ポリロタキサンの直鎖状分子は、架橋された環状分子を自由に通り抜けることができるのに対し、架橋されていない環状分子は、架橋された環状分子を通り抜けることができない。核体132が摺動面113に衝突する際に、ポリロタキサンの直鎖状分子が伸長することによって、架橋された環状分子が引っ張られて直鎖状分子上を動くが、一部において、2つの架橋された環状分子は、その間の架橋されていない環状分子を圧縮するように動く。これにより、環状分子が密な状態が発生して、環状分子の分布が不均一となり、エントロピーが減少する。
すなわち、摺動面113に衝突した後に扁平化した投射体131の核体132の内部では、伸長した直鎖状分子が元の丸まった縮んだ状態に戻ろうとする弾性力だけでなく、上述の圧縮された環状分子が元の状態に戻ろうとする反発力も働く。これにより、投射体131は、低弾性率でありながら、通常のゴムに比べて優れた復元力を発揮する。従って、投射体131は、摺動面113と衝突する際のエネルギーによって潰れて破壊されにくい。
(1−4)摺動面の特性
次に、摺動部材111の摺動面113の特性について説明する。上述のショットブラスト加工によって、摺動面113に存在する黒鉛111bが除去されて、摺動面113に凹部115が形成されている。ショットブラスト加工によって、摺動面113のRpkは、低下している。摺動面113のRpkは、ショットブラスト加工によって、少なくとも0.2μm低下していることが好ましい。また、ショットブラスト加工された摺動面113のRpkは、0.3μm以下であることが好ましい。
ここで、Rpkとは、表面の粗さを表すパラメータである。Rpkは、JIS B0671−2で規格化されている。Rpkは、表面の「突出山部高さ」を表し、コア部の上にある突出山部の平均高さである。Rpkは、摺動面113に形成される凸部に関係する。Rpkが小さいほど、摺動面113または平坦部117に形成される凸部の数および平均の高さは小さい。
また、ショットブラスト加工された摺動面113における凹部115の面積比率は、10%〜15%であることが好ましい。面積比率とは、摺動面113の面積に対する、全ての凹部115の開口部分の総面積の割合である。
(2)摺動部材の特徴
本実施形態に係る摺動部材111は、球状の黒鉛111bを含む鋳鉄111aを基材とする。摺動部材111の摺動面113は、研磨加工された後に、ショットブラスト加工されている。ショットブラスト加工では、摺動面113に向かって投射材131が投射されて、摺動面113に存在する黒鉛111bが除去されることにより、摺動面113に凹部115が形成される。ショットブラスト加工によって、摺動面113のRpkは低下している。摺動面113のRpkが低下することによって、摺動面113が他の部材の表面と摺動する際における摩擦係数が低下する。
ショットブラスト加工では、摺動面113に存在する黒鉛111bが除去されるように、投射材131として弾性体が用いられる。弾性体の投射材131が摺動面113に衝突する場合、摺動面113に存在する鋳鉄111aが衝突エネルギーにより変形して摺動面113に凸部が形成されることが起こりにくい。一方、投射材としてスチールビーズ等の硬質粒子を用いる場合、投射材が摺動面113に衝突すると、摺動面113に存在する鋳鉄111aが衝突エネルギーにより変形して摺動面113に凸部が形成され、摺動面のRpkが増加するおそれがある。そして、摺動面113のRpkが増加すると、摺動面113が他の部材の表面と摺動する際における摩擦係数が増加するおそれがある。
また、ショットブラスト加工は、レーザを用いて摺動面113に凹部115を形成する方法に比べて、加工コストが低い。従って、本実施形態に係る摺動部材111は、摩擦係数が低い摺動面113を低コストで得ることができる。
また、摺動部材111の摺動面113のショットブラスト加工において、摺動面113に衝突した投射材131は、図6に示されるように、扁平に変形して摺動面113に留まることができる。その後、扁平に変形した投射材131は、摺動面113を滑りながら移動する。すなわち、摺動面113に衝突した投射材131は、摺動面113において直ちに跳ね返らない。投射材131のこの性質は、投射材131が摺動面113に衝突する際に生じる、摺動面113に垂直な方向の反発エネルギーが、投射材131の変形によって発散されることによる。そのため、投射材131が摺動面113に衝突して跳ね返るエネルギーによって、摺動面113に存在する鋳鉄111aが変形して、摺動面113に凸部が形成されることが抑制される。また、摺動面113に衝突した投射材131は、図6に示されるように、扁平化された形状を維持しながら摺動面113を滑りながら移動することができるため、摺動面113に対する投射体131の接触面積は大きい。従って、投射体131は、摺動面113に存在する黒鉛111bを効率的に除去することができる。
また、投射材131に含まれる研磨材133は、炭化ケイ素からなる硬質粒子である。そのため、摺動部材111の摺動面113のショットブラスト加工において、研磨材133は、研磨材133によって、摺動面113に存在する黒鉛111bを効率的に除去することができる。
また、摺動部材111は、圧縮機等の摺動部を有する装置に用いることができる。圧縮機は、冷媒を循環する冷凍サイクルを繰り返す冷媒回路において冷媒ガスを圧縮する役割を有する。次に、圧縮機の一種であるスクロール圧縮機における、摺動部材111の具体的な利用例について説明する。スクロール圧縮機は、互いに噛み合う渦巻状のラップを有する2つのスクロール部材によって形成される空間の容積が変化することによって冷媒が圧縮される圧縮機である。
図7は、スクロール圧縮機101の縦断面図である。スクロール圧縮機101は、主として、ケーシング10と、圧縮機構15と、駆動モータ16と、クランクシャフト17と、吸入管19と、吐出管20とから構成される。
ケーシング10は、圧縮機構15、駆動モータ16およびクランクシャフト17等を収容する。ケーシング10の壁部には、吸入管19および吐出管20が気密状に溶接されている。スクロール圧縮機101は、吸入管19から低温低圧の冷媒ガスを吸引し、圧縮機構15で吸引した冷媒ガスを圧縮し、吐出管20から圧縮された高温高圧の冷媒ガスを吐出する。駆動モータ16は、圧縮機構15を駆動する。クランクシャフト17は、駆動モータ16の駆動力を圧縮機構15に伝達する。ケーシング10の底部には、潤滑油が貯留される空間である油貯留部10aが形成されている。潤滑油は、スクロール圧縮機101の運転中において、圧縮機構15等の摺動部の潤滑性を良好に保つために使用される。
圧縮機構15は、固定スクロール24と、可動スクロール26とから構成される。図8は、圧縮機構15の断面図である。固定スクロール24は、第1鏡板24aと、第1鏡板24aに直立して形成されるインボリュート形状の第1ラップ24bとを有する。可動スクロール26は、第2鏡板26aと、第2鏡板26aに直立して形成されるインボリュート形状の第2ラップ26bとを有する。
固定スクロール24および可動スクロール26は、第1ラップ24bと第2ラップ26bとが噛み合うことにより、第1鏡板24aと、第1ラップ24bと、第2鏡板26aと、第2ラップ26bとによって囲まれる空間である圧縮室40を形成する。圧縮室40の容積は、可動スクロール26の公転運動によって変化する。可動スクロール26の公転中に、固定スクロール24の第1鏡板24aおよび第1ラップ24bの下面は、可動スクロール26の第2鏡板26aおよび第2ラップ26bの上面と摺動する。以下、可動スクロール26と摺動する固定スクロール24の面を、スラスト摺動面24dと呼ぶ。スラスト摺動面24dと摺動する可動スクロール26の面を、スラスト被摺動面26dと呼ぶ。
スクロール圧縮機101において、固定スクロール24は摺動部材111に相当し、スラスト摺動面24dは摺動面113に相当する。すなわち、スラスト摺動面24dは、本実施形態のショットブラスト加工により多数の凹部が形成されている面である。凹部が形成されたスラスト摺動面24dに潤滑油が供給されると、潤滑油は凹部において表面張力により油玉となる。そして、スラスト摺動面24dとスラスト被摺動面26dとの間にスラスト荷重が加えられると、隣接する凹部の油玉が互いに連結して、スラスト摺動面24d全域に油膜が形成される。これにより、スラスト摺動面24dとスラスト被摺動面26dとの間の摩擦損失が低減される。従って、スクロール圧縮機101は、多数の凹部が形成されたスラスト摺動面24dにより、圧縮機構15のスラスト損失を低減して、効率を向上させることができる。
(3)実施例
次に、本実施形態に係る摺動部材111の摺動面113および摩擦係数の評価のために行った低摩擦効果試験について説明する。図9は、低摩擦効果試験方法の概略図である。この試験では、図8に示される圧縮機構15の固定スクロール24および可動スクロール26と同じ環境を再現した。この試験では、固定ディスク191および回転ディスク192からなる2種類の試験片を使用した。固定ディスク191および回転ディスク192は、ねずみ鋳鉄により成形され、円筒形状を有する部材である。固定ディスク191は、固定スクロール24に対応し、回転ディスク192は、可動スクロール26に対応する。固定ディスク191は、回転ディスク192の上方に配置されている。固定ディスク191の下面は、回転ディスク192の上面と対向している。固定ディスク191の下面は、固定スクロール24のスラスト摺動面24dに対応し、回転ディスク192の上面は、可動スクロール26のスラスト被摺動面26dに対応する。
この試験では、最初に、回転ディスク192を1.0m/sの一定速度で回転させた。次に、回転ディスク192の回転軸192aの方向に沿って、回転ディスク192に向かう荷重193を固定ディスク191に加えた。これにより、回転ディスク192の上面に固定ディスク191を押し付けて、固定ディスク191と回転ディスク192とを互いに摺動させた。このとき、固定ディスク191に加えられた荷重は720Nであった。固定ディスク191に加えられた荷重は、10分間保持された。この試験は、冷媒R410Aと冷凍機油としてのエーテル油FVC68Dとを20:30の割合で混合した雰囲気中で行われた。そのため、固定ディスク191と回転ディスク192との間の摺動部には、冷凍機油の膜が形成されている。また、試験中、固定ディスク191と回転ディスク192との間の摺動部における摩擦係数を測定した。次の表は、低摩擦効果試験の測定結果である。
Figure 2016003597
上の表において、「固定ディスクの下面」は、回転ディスク192の上面と摺動する固定ディスク191の下面の加工方法を表す。「Rpk」は、固定ディスク191の下面の粗さを表すパラメータRpkである。「面積比率」は、固定ディスク191の下面の面積に対する、当該下面に形成された全ての凹部の開口部分の総面積の割合を意味する。「径(μm)/深さ(μm)」は、固定ディスク191の下面に形成された凹部の径および深さの平均である。「摩擦係数」は、固定ディスク191の下面と回転ディスク192の上面との間の摩擦係数である。
サンプルA、Bは、本実施形態の摺動部材111の摺動面113を再現した試験である。これらの試験において、固定ディスク191は、摺動部材111に相当し、固定ディスク191の下面は、摺動面113に相当する。固定ディスク191の下面は、研磨加工された後に、本実施形態の投射体131を用いてショットブラスト加工されている。投射体131は、株式会社不二製作所の鏡面加工用研磨メディア「シリウスZ」を使用した。
サンプルC、D、E、Fは、比較例であり、固定ディスク191の下面は、研磨加工のみされている。
サンプルG、H、Iは、比較例であり、固定ディスク191の下面は、研磨加工された後に、硬質粒子を用いてショットブラスト加工されている。硬質粒子は、通常のショットブラスト加工に使用されるスチールビーズである。硬質粒子の平均粒径は、サンプルGでは50μmであり、サンプルHでは100μmであり、サンプルIでは200μmである。硬質粒子の投射圧力は、サンプルG、H、Iにおいて、0.4MPaである。
この低摩擦効果試験では、以下の結果が確認された。第一に、球状の黒鉛を含む鋳鉄を基材とする摺動部材に対して、その摺動面に存在する黒鉛を除去する加工を行い、摺動面のRpkを0.3μm以下にすると、摩擦係数が低下することが確認された。第二に、摩擦係数が低い摺動面は、摺動面を研磨加工した後に、本実施形態の投射体131を用いてショットブラスト加工を行うことで得られることが確認された。第三に、摺動面を研磨した後に、硬質粒子を用いる通常のショットブラスト加工を行った場合、硬質粒子の径が大きくなるほど摺動面のRpkが大きくなり、低い摩擦係数を得ることができないことが確認された。
また、本実施形態の投射体131を用いるショットブラスト加工が行われた摺動面と、硬質粒子を用いる通常のショットブラスト加工が行われた摺動面とを比較すると、摺動面に形成される凹部の径および深さの平均はほとんど同じであった。しかし、面積比率に関しては、本実施形態の投射体131を用いるショットブラスト加工が行われた摺動面は、10%以上であり、通常のショットブラスト加工が行われた摺動面よりも高かった。
以上より、低摩擦効果試験において、摺動部材の摺動面の低いRpkおよび高い面積比率が、摺動面の摩擦係数の低下に貢献していることが確認された。
(4)変形例
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に係る圧縮機に対する適用可能な変形例について説明する。
(4−1)変形例A
本実施形態に係るスクロール圧縮機101では、固定スクロール24のスラスト摺動面24dは、研磨加工が行われた後に、本実施形態の投射体131を用いるショットブラスト加工が行われた面である。ここで、スラスト摺動面24dと摺動する、可動スクロール26のスラスト被摺動面26dは、樹脂でコーティングされてもよい。
スラスト被摺動面26dに樹脂被膜を形成して、スラスト被摺動面26dを樹脂でコーティングすることにより、スラスト摺動面24dとスラスト被摺動面26dとの間の摩擦係数がさらに低下する。従って、スクロール圧縮機101は、スラスト被摺動面26dの樹脂コーティングにより、圧縮機構15のスラスト損失をさらに低減して、効率をさらに向上させることができる。
スラスト被摺動面26dの樹脂コーティングに使用される樹脂は、例えば、ポリアミドイミド(PAI)とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とから成る樹脂である。この樹脂は、20質量%〜45質量%のPTFEを含むことが好ましい。スラスト摺動面24dに樹脂を塗布して樹脂塗膜を形成し、樹脂塗膜を焼成してスラスト摺動面24dに固定することによって、スラスト被摺動面26dに樹脂被膜が形成される。
次に、被摺動面の樹脂コーティングによる低摩擦効果試験について説明する。この試験では、本実施形態の低摩擦効果試験で使用された固定ディスク191および回転ディスク192を使用した。次の表は、本変形例の低摩擦効果試験の測定結果である。
Figure 2016003597
上の表において、「固定ディスクの下面」は、回転ディスク192の上面と摺動する固定ディスク191の下面の加工方法を表し、本実施形態と同じ方法である。「回転ディスクの上面」は、固定ディスク191の下面と摺動する回転ディスク192の上面の加工方法を表す。サンプルJ、Lの「コーティングなし」では、回転ディスク192の上面は、樹脂コーティングされていないねずみ鋳鉄の表面である。サンプルK、Mの「コーティングあり」では、回転ディスク192の上面は、樹脂コーティングされている表面である。
この低摩擦効果試験では、本実施形態の投射体131を用いるショットブラスト加工が行われた摺動面113を有する摺動部材111に関して、摺動面113と摺動する面である被摺動面を樹脂でコーティングすることにより、摺動面113と被摺動面との間の摩擦係数がさらに低下することが確認された。
(4−2)変形例B
本実施形態では、摺動部材111の利用例として、スクロール圧縮機101について説明した。このスクロール圧縮機101では、圧縮機構15の固定スクロール24は、摺動部材111に相当し、固定スクロール24のスラスト摺動面24dは、摺動部材111の摺動面113に相当する。しかし、摺動部材111は、他の装置に利用されてもよい。例えば、摺動部材111は、ロータリー圧縮機の圧縮機構が有する摺動部材として利用されてもよい。
(4−3)変形例C
本実施形態では、砥粒133は、炭化ケイ素の粒子である。しかし、砥粒133は、切削能力および研磨能力を有するものであれば、他の材質からなる粒子であってもよい。砥粒133として使用可能な材質は、例えば、ダイヤモンド、炭化ホウ素、アルミナ、炭化タングステン、ジルコニア、ジルコン、ガーネット、石英、ガラス、鉄クロムボロン鋼、鋳鋼、タングステン、ナイロンおよびポリカーボネイト等である。また、砥粒133として、これらの物質の内の一種を単独で使用してもよく、また、二種以上を混在させて使用してもよい。
本発明に係る摺動部材は、摩擦係数が低い表面を低コストで得ることができる。
15 摺動機構
24 固定スクロール(スクロール部材)
26 可動スクロール(スクロール部材)
101 スクロール圧縮機(圧縮機)
111 摺動部材
111a 鋳鉄
111b 黒鉛
113 摺動面
115 凹部
131 投射材
特開2011−21597号公報 特開2002−213612号公報

Claims (10)

  1. 球状の黒鉛(111b)を含む鋳鉄(111a)を基材とし、かつ、他の部材と摺動する摺動面(113)を有する摺動部材であって、
    前記摺動面は、研磨された後に、前記摺動面に向かって投射材(131)を投射するショットブラスト加工が行われ、
    前記ショットブラスト加工によって、前記摺動面に存在する前記黒鉛が除去されて前記摺動面に凹部(115)が形成され、かつ、前記摺動面のRpkが低下している、
    摺動部材(111)。
  2. 前記ショットブラスト加工によって、前記摺動面のRpkは、少なくとも0.2μm低下している、
    請求項1に記載の摺動部材。
  3. 前記摺動面のRpkは、0.3μm以下である、
    請求項1または2に記載の摺動部材。
  4. 前記摺動面に占める前記凹部の面積比率は、10%〜20%である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の摺動部材。
  5. 前記投射材は、前記ショットブラスト加工において、前記摺動面に衝突した後に前記摺動面を滑ることができる弾性体である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の摺動部材。
  6. 前記投射材は、研磨材である微粒子を含む前記弾性体である、
    請求項5に記載の摺動部材。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の摺動部材と、
    前記摺動部材の前記摺動面と摺動する被摺動面を有する被摺動部材と、
    を備える摺動機構。
  8. 前記被摺動面は、樹脂でコーティングされている、
    請求項7に記載の摺動機構。
  9. 互いに噛み合う一対のスクロール部材(24,26)を備える摺動機構であって、
    前記一対のスクロール部材の一方は、前記摺動部材であり、
    前記一対のスクロール部材の他方は、前記被摺動部材である、
    請求項7または8に記載の摺動機構(15)。
  10. 請求項9に記載の摺動機構を備える圧縮機(101)。
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