JP2016003190A - コレステロールの精製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コレステロールに含まれる不純物を、メタノールを用いたリスラリーにより除去するコレステロールの精製方法。
【選択図】 なし
Description
検出器:UV 210nm
カラム:Waters XTerra@RP18 3.5μm 4.6φ*50mm
液相:移動相C (移動相 A:B =15:85(v/v))
移動相 A=H2O/TEA/酢酸 = 3000/12/4.5(v/v/v)
移動相 B=メタノール 100%(高速液体クロマトグラフィー用メタノール)
カラム温度:40℃
サンプル:1%テトラヒドロフラン溶液、10μL注入
送液速度:1.0ml/分
分析時間:30分
上記の条件でコレステロールの純度を測定すると、コレステロールは、保持時間7.6分であるのに対し、不純物Aは、5.4分である。
コレステロール(原料a;純度97.77%)(コレステロール:不純物A=98.09:1.91)25gにメタノールを300g(コレステロールに対して12重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら13時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのメタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール23.02gを、収率92%で得た。得られたコレステロールの純度は99.10%(コレステロール:不純物A=99.15:0.85)であり、不純物Aの低減率は55%であった。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gにメタノールを100g(コレステロールに対して4重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのメタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール24.27gを、収率97%で得た。得られたコレステロールの純度は98.67%(コレステロール:不純物A=98.88:1.12)であり、不純物Aの低減率は36%であった。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gにメタノールを200g(コレステロールに対して8重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのメタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール23.99gを、収率96%で得た。得られたコレステロールの純度は98.87%(コレステロール:不純物A=99.01:0.99)であり、不純物Aの低減率は43%であった。
特開昭52−071500号公報に記載の方法に従い実施した。コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)20gにメタノールを600g(コレステロールに対して30重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱すると完全に溶解した。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成したのち、固体を濾過した。得られた固体を10gのメタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール16.23gを、収率81%で得た。得られたコレステロールの純度は99.21%(コレステロール:不純物A=99.28:0.71)であり、不純物Aの低減率は59%であった。
コレステロール(原料a;純度97.77%)(コレステロール:不純物A=98.09:1.91)25gにエタノールを300g(コレステロールに対して12重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱すると完全に溶解した。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら13時間熟成したのち、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのエタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール15.98gを、収率64%で得た。得られたコレステロールの純度は97.84%(コレステロール:不純物A=98.07:1.93)であり、不純物Aの低減率は−1%であり、不純物Aの割合が増加した。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gにエタノールを100g(コレステロールに対して4重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのエタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール22.16gを、収率88%で得た。得られたコレステロールの純度は97.86%(コレステロール:不純物A=98.25:1.75)であり、不純物Aの低減率は−1%であり、不純物Aの割合が増加した。
特開2013−184929号公報に記載の方法に従い実施した。コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gに1−ブタノールを100g(コレステロールに対して4重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱すると完全に溶解した。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gの1−ブタノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール17.41gを、収率69%で得た。得られたコレステロールの純度は99.14%(コレステロール:不純物A=99.23:0.76)であり、不純物Aの低減率は56%であった。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gにトルエンを100g(コレステロールに対して4重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱すると完全に溶解した。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのトルエン(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール6.44gを、収率26%で得た。得られたコレステロールの純度は98.83%(コレステロール:不純物A=99.10:0.90)であり、不純物Aの低減率は48%であった。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gに水を300g(コレステロールに対して12重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gの水(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール24.45gを、収率98%で得た。得られたコレステロールの純度は97.60%(コレステロール:不純物A=98.22:1.78)であり、不純物Aの低減率は−2%であり、不純物Aの割合が増加した。
コレステロール(原料b;純度97.69%)(コレステロール:不純物A=98.26:1.74)25gにイソプロパノールを100g(コレステロールに対して4重量倍)加え60〜65℃で1時間加熱したが、コレステロールは完全に溶解しなかった。その後、2時間かけて20〜30℃に冷却し、20〜30℃に保ちながら1時間熟成した後、固体を濾過した。得られた固体を12.5gのイソプロパノール(コレステロールに対して0.5重量倍)で洗浄した後、減圧乾燥機にて乾燥し、精製コレステロール20.76gを、収率83%で得た。得られたコレステロールの純度は98.67%(コレステロール:不純物A=98.95:1.04)であり、不純物Aの低減率は40%であった。
Claims (4)
- コレステロールに含まれる不純物を、メタノールを用いたリスラリーにより除去するコレステロールの精製方法。
- コレステロールに含まれる不純物は、高速液体クロマトグラフィーによる分析において、コレステロールより保持時間の短い不純物である請求項1に記載のコレステロールの精製方法。
- 精製前のコレステロールに含まれるコレステロール成分の含有割合が95重量%以上である請求項1または2に記載のコレステロールの精製方法。
- コレステロールの4〜12重量倍のメタノールを用いてリスラリーする請求項1〜3のいずれかに記載のコレステロールの精製方法。
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JP2014123008A JP2016003190A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | コレステロールの精製方法 |
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