JP2016003182A - 新規なイオン液体、ガスの吸収方法,及びガスの吸収装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、イオン液体は、その他の様々な特徴を有することが知られている。例えば、イオン液体は、蒸気圧が低い、難燃性である、熱安定性・電気化学的安定性が高い、電気伝導性が高い、物質をよく溶かすなど、他の化学物質にはない独自の性質を有することが知られている。このため、種々の分野において、イオン液体の広範な用途が検討されている。
また、イオン液体には、酵素を安定化する効果がある。そして、酵素反応にイオン液体を用いる場合では、水を溶媒とするよりも、効率的な酵素反応プロセスとなることも報告されている。
イオン液体によって、電気化学デバイスの安定性や耐久性が向上することが知られている。例えば、イオン液体には、電気二重層キャパシタの電解液として実用化されているものもある。
さらに、イオン液体は、バイオメディカル、ドラッグデリバリー、金属工学、イオンコンプレッサー、放射性廃棄物の処理プロセス等の用途での利用が検討されている。
また、実用的な用途への応用としては、特定構造のイオン液体を、二酸化炭素等のガスの分離や精製に用いる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、この新規なイオン液体を用いたガスの吸収方法を提供することを目的とする。
また、この新規なイオン液体を用いたガスの吸収装置を提供することを目的とする。
そして、この新規なイオン液体は、ガスの吸収特性に優れるという予想外の事実を見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
前記カチオン内のそれぞれの複素環が互いに相違する構造であることを要旨とする。
前記2つ以上の複素環が、下記式(1)〜(2)からなる群より選択される構造を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン液体であることを要旨とする。
水素原子、
置換されているかもしくは非置換の炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環状のアルキル基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数6〜30のアリール基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数7〜31のアリールアルキル基、または
炭素数1〜20のアルコキシ基であり、
前記アルキル基、前記アリール基または前記アリールアルキル基が置換されている場合は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、アルキルスルファニル基、アリールスルファニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メルカプト基、スルホ基、メシル基、p−トルエンスルホニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリメチルシリル基、ホスフィニコ基、またはホスホノ基で置換されており、
R4は、炭素数2〜10の直鎖状または分枝状のアルキレン基である。〕
例えば、以下のように利用できる。すなわち、本発明のイオン液体は、化学合成におけるグリーンソルベント、触媒や、高分子合成に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、分離・精製用途においては、ガス分離、抽出、抽出蒸留、分離膜、重金属抽出、放射性廃棄物処理に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、バイオテクノロジーにおいては、酵素反応、ドラッグデリバリー、タンパク質リフォールディングに利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、電解質用途においては、燃料電池、スーパーキャパシタ、色素増感太陽電池、金属表面処理に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、分析用途においては、MALDI-TOF マトリクス、GC 固定相、LC 固定相、SCFC 固定相、LC 移動相、GC ヘッドスペース溶媒に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、機能性流体・添加剤用途においては、潤滑剤、イオンコンプレッサー、燃料添加剤、帯電防止剤、熱流体に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、無機合成用途や薄膜用途においては、真空蒸着、金属ナノ粒子合成に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、機能性材料用途においては、アクチュエーター、イオンゲル、センサーに利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、バイオリファイナリー用途においては、セルロース等の高分子の可溶化に利用することができる。
また、本発明のガスの吸収装置によれば、新規イオン液体のガス吸収特性を利用して、吸収効率の高いガス吸収装置が提供される。
〔1〕イオン液体
本発明のイオン液体は、カチオン内に2つ以上の複素環を有する。そして、カチオン内のそれぞれの複素環が互いに相違する構造であることを特徴とする。
複素環の個数は2以上であれば特に限定されない。通常、複素環の個数は2である。
水素原子、
置換されているかもしくは非置換の炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環状のアルキル基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数6〜30のアリール基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数7〜31のアリールアルキル基、または
炭素数1〜20のアルコキシ基であり、
前記アルキル基、前記アリール基または前記アリールアルキル基が置換されている場合は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、アルキルスルファニル基、アリールスルファニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メルカプト基、スルホ基、メシル基、p−トルエンスルホニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリメチルシリル基、ホスフィニコ基、またはホスホノ基で置換されており、
R4は、炭素数2〜10の直鎖状または分枝状のアルキレン基である。〕
2つ以上の複素環の各々に対応するアニオンは、同一であっても異なっていてもよい。
例えば、(1)アニオン交換法、(2)酸エステル法、(3)中和法によって製造することができる。
アニオン交換法では、まず、第三級アミンとハロゲン化アルキルとを反応させて第4級アンモニウムハライドを得る。その後、アニオン成分を含む塩(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩)を反応させることによりイオン液体が得られる。
また、酸エステル法は、第三級アミンと酸エステルとを反応させてイオン液体を得る方法である。酸エステル法は、酸エステルの置換基が三級アミンに導入されるため、アニオン種カチオン種を種々変更する場合に有用な方法である。
また、中和法は、第三級アミン類を有機酸で中和することにより、目的とするイオン液体を製造する。
本発明のイオン液体は、例えば、ガスの吸収剤、化学反応の際の触媒、特に高分子を合成する際の触媒として利用することができる。
また、本発明のイオン液体は溶媒として好適に用いられる。反応溶媒として使用される場合の化学反応の種類には特に限定はなく、例えば重合反応、酸化反応、還元反応、付加反応、置換反応、脱離反応、触媒反応、酵素反応、光化学反応などの反応溶媒として用いることができる。
また、本発明のイオン液体は、電気化学的デバイス用電解質として好適に用いられる。
また、本発明のイオン液体は、化学のみならず、医学、薬学、生物学等に関わる技術分野で好適に利用することができる。
本発明のガスの吸収方法は、上述のイオン液体を用いて、二酸化炭素又は酸性ガスの吸収を行うことを特徴とする。
本発明では、常圧で接触させてもガスの吸収効率は高くなるという作用効果を奏する。
なお、ガスの吸収の際の圧力は、イオン液体の種類、ガスの種類等に応じて適宜選択できる。
例えば、ガスとして、二酸化炭素ないしは二酸化炭素を含むガスを用いた場合には、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜70℃、特に好ましくは20℃〜40℃の温度条件下で接触させることができる。
よって、従来のイオン液体を用いたガスの吸収方法に比べて、ガスの吸収効率が高い。
本発明のガスの吸収装置は、上述のイオン液体を用いて、二酸化炭素又は酸性ガスの吸収を行うことを特徴とする。
本発明のガスの吸収装置では、吸収されるガスの種類、イオン液体の状態、ガスを吸収させる圧力、ガスを吸収させる温度については、上記〔2〕ガスの吸収方法の説明をそのまま適用できる。
本発明では、常圧で接触させてもガスの吸収効率は高くなるという作用効果を奏する。
ガスの吸収の際の圧力は、イオン液体の種類、ガスの種類等に応じて適宜選択できる。
例えば、ガスとして、二酸化炭素ないしは二酸化炭素を含むガスを用いた場合には、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜70℃、特に好ましくは20℃〜40℃の温度条件下で接触させることができる。
イオン液体と処理ガスとを接触する方法は特に限定されず、イオン液体の種類、ガスの種類等に応じて適宜選択できる。例えば、処理ガスをイオン液体中で、バブリングするように供給して、両者を接触させてもよい。バブリングすることにより両者の接触面積が大きくなって、ガスの吸収効率が向上する。
本発明のガスの吸収装置によれば、カチオン内に2つ以上の複素環を有し、それぞれの複素環が互いに相違する特殊なイオン液体を用いている。
よって、従来のイオン液体を用いたガスの吸収装置に比べて、ガスの吸収効率が高い。
1.イオン液体の合成
<実施例1>
〔新規イオン液体I (7) の合成〕
1H NMR (400 MHz, acetone-d6) δ = 0.96-1.00 (m, 6H, CH 3 ), 1.36-1.40 (m, 4H, CH2CH2CH 2 CH3, CH2CH 2 CH2), 1.92-1.97 (m, 2H, CH3CH 2 CH2), 2.61-2.68 (m, 2H, CH3CH2CH 2 ), 4.03-4.08 (q, 2H, CH 2 CH2CH2CH3), 4.67-4.69 (t, 4h, CH 2 CH2CH 2 ), 7.83-7.85 (m, 4H, CHCHNCHCH, NCHCHN), 9.00-9.06 (m, 3H, CHCHNCHCH, NCHN)
19F NMR (376 MHz, acetone-d6) δ = -79.90
〔新規イオン液体 II (14) の合成〕
1H NMR (400 MHz, acetone-d6) δ = 0.92-0.96 (t, 3H, CH2CH2CH2CH 3 ), 1.34-1.57 (m, 10H, CH2CH 2 CH 2 CH 2 CH 2 CH2, CH2CH2CH 2 CH3), 1.90-1.97 (m, 2H, CH2CH 2 CH2CH3), 2.73 (s, 3H, CCH 3 ), 4.35-4.41 (q, 2H, CH 2 CH2CH2CH3), 4.75-4.79 (t, 4H, CH 2 CH2CH2CH2CH2CH 2 ), 7.79-7.82 (m, 2H, NCHCHN), 8.08-8.09 (d, 2H, CHCHNCHCH), 8.95-8.97 (m, 3H, CHCHNCHCH, NCHN)
19F NMR (376 MHz, acetone-d6) δ = -79.91
〔既知イオン液体 I〕
〔既知イオン液体 II (21) の合成〕
1H NMR (400 MHz, acetone-d6) δ = 2.74-2.81 (m, 4H, CH2CH 2 CH2), 4.06 (m, 6H, CH 3 ), 4.58-4.62 (m, 4H, CH 2 CH2CH 2 ), 7.76-7.80 (m, 4H, NCHCHN), 9.07 (s, 2H, NCHN)
19F NMR (376 MHz, acetone-d6) δ = -79.93
〔既知イオン液体 III (22) の合成〕
1H NMR (400 MHz, acetone-d6) δ = 0.92-0.96 (m, 6H, CH 3 ), 1.36-1.44 (m, 4H, CH3CH2CH 2 CH2), 2.04-2.07 (m, 4H, CH3CH 2 CH2CH2), 2.76-2.83 (m, 2H, CH2CH 2 CH2), 4.35-4.39 (m, 4H, CH 2 CH2CH 2 ), 4.58-4.63 (m, 4H, CH3CH2CH2CH 2 ), 7.82-7.86 (m, 4H, NCHCHN), 9.14 (s, 2H, NCHN)
19F NMR (376 MHz, acetone-d6) δ= -79.91
〔実験装置及び実験方法〕
測定試料には合成したイオン液体の他に、比較のため市販のイオン液体を用意した。既知イオン液体 I は、上記比較例1に記載した化学構造を有し、CO2吸収量が多いといわれている 1-Butyl-3-methylimidazolium Bis(trifluoromethanesulfonyl)imide (1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド, Tokyo Chemical Industry Co., LTD)を使用した。イオン液体は、試料内の水分を除く為、真空乾燥(80℃、6時間) した後、測定に使用した。
吸収させるCO2は、高純度液体炭酸ガス(≧99.95%, Takenaka high pressure Ind. Co., Ltd.)を使用し、ボンベ圧は0.25MPa、流速は流量計を用いて5ml/minに調節して使用した。
なお、本実験では、ガスの吸収装置における、イオン液体と処理ガスとを接触させるガス接触手段(1)は、サンプル瓶を一例としたイオン液体を入れた容器が対応する。また、ガス接触手段(1)に処理ガスを供給するガス供給手段(3)は、ボンベである。なお、ガス供給手段には、供給ポンプや流量制御部等を設けてもよい。
図2に二酸化炭素の吸収実験の実験結果を示す。図2によれば、新規イオン液体 I 及び新規イオン液体 II を用いたいずれの場合も、既知イオン液体を用いた場合に比べて、二酸化炭素の吸収効率が高いことが分かる。
これらの実験結果については、以下のように考察される。
従来の既知イオン液体 I は、1つの複素環しか有していない。
また、既知イオン液体 II は、カチオン内に2つの複素環を有しているが、2つの複素環が同一構造を有し、対称な分子構造を有するものである。
これらの既知イオン液体に対して、新規イオン液体 I 及び新規イオン液体 II は、カチオン内に2つの複素環を有しており、それぞれの複素環が互いに相違している。すなわち、新規イオン液体 I 及び新規イオン液体 II は、非対称な分子構造を有するものである。
図2の実験結果より、非対称な分子構造を有する新規イオン液体を用いると、ガスの吸収効率が高いことが確認された。
このように、新規イオン液体 I 及び新規イオン液体 II は、常圧で従来の既知イオン液体よりも多くのCO2を吸収することができるから、本実施例によれば、従来技術より少ないエネルギーでCO2を回収できる。
以上の結果より、本実施例の新規イオン液体によれば、CO2の吸収特性が向上する。
また、本発明のイオン液体は溶媒として好適に使用される。反応溶媒として使用される場合の化学反応の種類には特に限定はなく、例えば重合反応、酸化反応、還元反応、付加反応、置換反応、脱離反応、触媒反応、酵素反応、光化学反応などの反応溶媒として用いることができる。
また、本発明のイオン液体は、電気化学的デバイス用電解質として好適に使用される。
また、本発明のイオン液体は、更に広範な用途において利用することができ、化学のみならず、医学、薬学、生物学等に関わる技術分野で好適に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、分離・精製用途においては、ガス分離、抽出、抽出蒸留、分離膜、重金属抽出、放射性廃棄物処理に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、バイオテクノロジーにおいては、酵素反応、ドラッグデリバリー、タンパク質リフォールディングに利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、電解質用途においては、燃料電池、スーパーキャパシタ、色素増感太陽電池、金属表面処理に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、分析用途においては、MALDI-TOF マトリクス、GC 固定相、LC 固定相、SCFC 固定相、LC 移動相、GC ヘッドスペース溶媒に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、機能性流体・添加剤用途においては、潤滑剤、イオンコンプレッサー、燃料添加剤、帯電防止剤、熱流体に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、無機合成・薄膜用途においては、真空蒸着、金属ナノ粒子合成に利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、機能性材料用途においては、アクチュエーター、イオンゲル、センサーに利用することができる。
また、本発明のイオン液体は、バイオリファイナリー用途においては、セルロース等の高分子の可溶化に利用することができる。
3;ガス供給手段
Claims (6)
- カチオン内に2つ以上の複素環を有するイオン液体であって、
前記カチオン内のそれぞれの複素環が互いに相違する構造であることを特徴とするイオン液体。 - 前記2つ以上の複素環が、下記式(1)〜(2)からなる群より選択される構造を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン液体。
- 前記カチオンが下記一般式(A)で表される請求項1に記載のイオン液体。
水素原子、
置換されているかもしくは非置換の炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環状のアルキル基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数6〜30のアリール基、
置換されているかもしくは非置換の炭素数7〜31のアリールアルキル基、または
炭素数1〜20のアルコキシ基であり、
前記アルキル基、前記アリール基または前記アリールアルキル基が置換されている場合は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、アルキルスルファニル基、アリールスルファニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メルカプト基、スルホ基、メシル基、p−トルエンスルホニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリメチルシリル基、ホスフィニコ基、またはホスホノ基で置換されており、
R4は、炭素数2〜10の直鎖状または分枝状のアルキレン基である。〕 - アニオンとして、Cl−、Br−、I−、PF6 −、BF4 −、p−CH3−C6H4SO3 −、CF3SO3 −、(CF3SO2)2N−、(C2F5SO2)2N−、(NC)2N−、(CF3SO2)3C−、CH3COO−及びCF3COO−から選択される少なくとも1種類以上を含んだことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のイオン液体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のイオン液体を用いて、二酸化炭素又は酸性ガスの吸収を行うことを特徴とするガスの吸収方法。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のイオン液体を用いて、二酸化炭素又は酸性ガスの吸収を行うことを特徴とするガスの吸収装置。
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