JP2016002201A - 医療器具 - Google Patents

医療器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016002201A
JP2016002201A JP2014123680A JP2014123680A JP2016002201A JP 2016002201 A JP2016002201 A JP 2016002201A JP 2014123680 A JP2014123680 A JP 2014123680A JP 2014123680 A JP2014123680 A JP 2014123680A JP 2016002201 A JP2016002201 A JP 2016002201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving coil
power receiving
power
treatment
medical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014123680A
Other languages
English (en)
Inventor
亮 松井
Akira Matsui
亮 松井
勇太 杉山
Yuta Sugiyama
勇太 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2014123680A priority Critical patent/JP2016002201A/ja
Publication of JP2016002201A publication Critical patent/JP2016002201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】交流磁界を介して効率良く電力を無線受電する細径の処置具30を提供する。
【解決手段】ソレノイド型の受電コイル31を含み外面が絶縁層38で覆われた硬性の挿入管39と、挿入管39の先端に配設された受電コイル31が受電した電力により駆動される処置部37と、を有し、ピッチ巻きの平線からなる受電コイル31の外面が絶縁層39により覆われている。
【選択図】図2

Description

本発明は、挿入補助具の挿入孔に挿入されると交流磁界を受電して、受電した電力により生体内の組織の処置を行う医療器具に関する。
処置具等の医療器具を被検体の体内に挿入するための挿入補助具であるトロッカーは、先端に鋭利な穿刺針のある内針と一体的に組み合わせた状態で、内針が患者の体壁に穿刺され腹腔内に挿入される。腹腔内に挿入後、内針が抜去されたトロッカーは体壁に留置され、腹腔内で生体組織の処置を行う処置具の案内管として使用される。
トロッカーの挿入孔を介して体内に挿入される処置具には処置に必要な電力を供給するためにケーブルが接続されていることがある。このケーブルは、術者が手術するときの操作性を低下させるおそれがあった。
米国特許第6371967号明細書には、トロッカーの送電コイルから交流磁界を発生して、トロッカーに挿入された手術用処置具の受電コイルに電力をワイヤレスで供給する手術システムが開示されている。
上記従来の処置具では、細長い挿入管の外装チューブの中に鉄のような強磁性体材料からなる封止チューブを挿入し、さらに封止チューブの中に、送電コイルを配置している。送電コイルは絶縁体で被覆された丸線を密巻きしたソレノイド型である。
しかし、患者への侵襲を低減するために、例えば挿入管の外径が5mmと細径化された処置具では、挿入管の内部に配置可能な受電コイル径が小さくなるため、共振動作する受電コイルのQ値が低下したり、送電コイルと受電コイルとの磁気的な結合の低下が生じたりして、電力伝送効率が低下するおそれがあった。
米国特許第6371967号明細書
本発明の実施形態は、交流磁界を介して効率良く電力を無線受電する細径の医療器具を提供することを目的とする。
本発明の一態様の医療器具は、ソレノイド型の受電コイルを含み外面が絶縁層で覆われた硬性の挿入管と、前記挿入管の先端に配設された前記受電コイルが受電した電力により駆動される処置部と、を有し、ピッチ巻きの平線からなる前記受電コイルの外面が前記絶縁層により覆われている。
本発明の実施形態によれば、交流磁界を介して効率良く電力を無線受電する細径の医療器具を提供できる。
実施形態の医療器具を含む内視鏡システムの使用状態を説明するための模式図である。 実施形態の医療器具の部分透過側面図である。 実施形態の医療器具を含む内視鏡システムの構成図である。 実施形態の医療器具の受電コイルの斜視図である。 実施形態の医療器具の挿入管の長軸方向の断面図である。 実施形態の医療器具の挿入管の図5のVI−Vi線に沿った断面図である。 変形例1の医療器具の挿入管の断面図である。 変形例2の医療器具の挿入管の断面図である。 変形例3の医療器具の挿入管の断面図である。 変形例4の医療器具の挿入管の断面図である。 変形例5の医療器具の受電コイルの斜視図である。
<実施形態>
図1から図6を用いて実施形態の医療器具である処置具30について説明する。なお、以下の説明において、実施形態に基づく図面は、模式的なものであり、構成要素の厚みと幅との関係(寸法関係)、夫々の部分の厚みの比率などは実際のものとは異なることに留意すべきであり、複数の図面の間においても、寸法関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1に示すように、処置具30は、トロッカー10と、電源ユニット20とともに、手術システム1を構成している。なお、手術システム1では、内視鏡等も別のトロッカーを介して体内に挿入されるが、説明等は省略する。
図1に示すように、手術用の処置具30の細長い挿入管39は、被検体9の体壁に穿刺されたトロッカー10の挿入孔10Hを介して被検体9の体内9Aに挿入される。
図2に示すように、高周波処置具である処置具30は、操作部36と、被検体9の体内に挿入される外面が絶縁層38で覆われた細長い挿入管39と、挿入管39の先端に配設された処置部37とを有する。手術システム1では、処置部37には、トロッカー10から処置に用いる電力がワイヤレス送電される。このため、処置具30には電力供給のためのケーブルが接続されていない。
トロッカー10の挿入孔10Hの外周部にはソレノイド型の送電コイル11Aが巻回されている。送電コイル11Aは電源ユニット20から駆動信号が供給されると、交流磁界を発生する。
一方、処置具30の挿入管39の内部には細長いソレノイド型の受電コイル31が配設されている。挿入管39がトロッカー10の挿入孔10Hに挿入されると、受電コイル31は送電コイル11と電磁結合して送電コイル11が発生した交流磁界を介してワイヤレスで電力を受電できる。
被検体9の体内9Aで処置を行う処置部37は、開閉可能な1対のジョー37A、37Bとからなる。例えば、術者が操作部36のハンドル36Aを握りしめると、ジョー37A、37Bは閉状態となり、ハンドル36Aを開放すると、ジョー37A、37Bは開状態となる。
ジョー37A、37Bの間に処置する組織を挟持した状態で、術者がスイッチ29をONすると、図示しないCPU等からなる制御部により制御により送電コイル11Aが所定の交流磁界を発生し、受電コイル31Aが交流磁界を介して受電した電力により、ジョー37A、37Bに高周波電流が印加され、切開または止血等の処置が行われる。
図3に手術システム1の構成を示す。電源ユニット20は、例えば、周波数が100kHz以上100MHz以下の高周波電力(駆動信号)を出力する。高周波電力の周波数は法令等で使用が認められている周波数から選択されることが好ましく、例えば13.56MHzである。高周波電力の振幅は特に制限はないが、波形は汎用電源が使用できるため、正弦波が好ましい。
送電部11Aは、挿入孔10Hの外周部に巻回されたソレノイド型の送電コイル11と送電コンデンサ15とを含む。送電コイル11の長さは、例えば10mmから50mmである。
送電部11Aの送電コイル11と送電コンデンサ15とは直列接続されており、所定の共振周波数FR1の交流磁界を発生する送電側LC直列共振回路を構成している。電源ユニット20は共振周波数FR1の交流電力を出力する。送電回路22には電源21と共振回路とのインピーダンスマッチングを行うインピーダンスマッチング回路(不図示)が含まれる。なお、送電コンデンサ15に替えて送電コイル11の浮遊容量を利用する構成としてもよい。
なお、図3に示した手術システム1では、送電コンデンサ15はトロッカー10に配設されており、送電回路22は電源ユニット20に配設されているが、送電コンデンサ15および送電回路22は、トロッカー10に配設されていてもよいし、電源ユニット20に配設されていてもよい。
処置具30は、受電部31Aと、受電回路34と、駆動回路35と、処置部37と、を有する。受電部31Aは、トロッカー10の送電部11Aの送電コイル11と誘導結合し、交流磁界を介して電力を無線受電する受電コイル31を含む。
受電コイル31は、細長い円筒状の挿入管39の長軸方向に沿って配置された細長いソレノイド型のコイルであって、その中心軸は、挿入管中心軸と略一致している。受電コイル31は、処置中に、その一部が、送電コイル11の内部に挿入されているように、例えば、長さが100mm以上200mm以下が好ましく、挿入管39の例えば300mmの全長にわたって配設される長さであってもよい。すなわち、受電コイル31の長さは、送電コイル11の長さよりも長いことが好ましい。これにより処置具30が処置中に挿入孔10Hの内部で前後に移動しても受電コイル31により受電を行うことができる。
受電コイル31には、受電コンデンサ33が直列接続されており、所定の共振周波数FR2の交流磁界を効率良く受電する受電側LC直列共振回路を構成している。受電側LC直列共振回路の共振周波数FR2は、送電側LC直列共振回路の共振周波数FR1と略同じであり、手術システム1では、磁界共鳴現象により、効率的に電力の無線送受電が行われる。なお、すでに説明したように、共振周波数FR1、FR2は、例えば、100kHz〜20MHzの範囲で適宜、選択可能である。
なお、受電コンデンサ33に替えて受電コイル31の浮遊容量を利用する構成としてもよい。すなわち、受電コンデンサ33は必須の構成要素ではなく、受電部31Aが受電コイル31だけで構成されていてもよい。
受電回路34は、例えば、受電コイル31が受電した交流信号を整流し直流信号に変換し、平滑化し、更にDC/DCコンバータにより駆動回路35に供給する電圧に調整する。受電回路34には駆動回路35と共振回路とのインピーダンスマッチングを行うためのインピーダンスマッチング回路(不図示)が含まれる。駆動回路35は受電回路34からの電力を、処置部37の駆動に適した電力に変換して出力する。例えば、高周波処置具の処置部37には、駆動回路35から、切開、凝固等の処置に用いられる周波数350kHz、電圧数100Vppの駆動信号が供給される。
なお、以上の説明では送電回路22および受電回路34が共振回路を構成しているが、共振コンデンサおよび共振動作は必須の構成ではない。
そして、図4から図6に示すように、処置具30では、受電コイル31は、ピッチ巻きの平線からなる。ここで、平線とは断面が矩形の導電体からなる素線である。またピッチ巻きとは、図4に示すように、隣接する素線(巻き)の間が接触していないコイル構造で、接触している密着巻きと対比をなす巻き構造である。受電コイル31の素線の材料としては、ステンレス、銅、ニッケル、または銅合金等の導電性材料を用いる。
そして、受電コイル31の巻きの間には、硬質絶縁材料32が充填されている。硬質絶縁材料32としては、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)もしくはABS(アクリロニトリル−ブタジエン −スチレン)等の樹脂、または、セラミック等の、例えば、ヤング率が7×10Pa以上の材料が用いられる。巻きの間に硬質絶縁材料32が充填されているため、受電コイル31は、細長いソレノイド型であるが、可撓性がなく硬質である。
例えば、平線の厚さ31Tは、0.5mm〜1mmであり、幅31Wは、1mm〜10mmであり、硬質絶縁材料32の幅32D(巻きの間隔)は、0.05mm〜2mmである。
そして、受電コイル31の外面を覆う絶縁層38が、挿入管39の外面を構成している。言い替えれば、挿入管39の外面を構成している絶縁層38の直下が受電コイル31の外面であり、両者の間に金属からなる封止チューブ等は存在せず、受電コイル31が従来は金属からなる封止チューブ等で構成される挿入管本体の一部を形成している。このように受電コイルを平線と硬質絶縁材料とを組み合わせて構成することによって、挿入管39を曲がりにくくすること、すなわち硬性を保つことができる。
絶縁層38は、ポリイミド、ポリエチレンまたはポリウレタンなどの絶縁性樹脂からなる、例えば、厚さ38Tが、0.05mm〜0.5mmの薄膜である。なお、絶縁層38は複数の絶縁層が積層された構成でもよい。
図5に示すように、処置具30では、挿入管39の外径39φは、ほぼ受電コイルの外径31φとなり、従来の鉄やステンレス等の金属からなる封止チューブの内部に受電コイルを配置する処置具と比べて受電コイル31の外径31φが大きい。すなわち、「外径31φ=外径39φ―絶縁層厚さ38T×2」であり、すでに説明したように絶縁層38は厚さ38Tが薄い薄膜である。このため、外径39φが細径の処置具であっても、受電コイル31の外径31φを大きくすることが容易である。なお、図5等においては、受電コイル31の内部30Hの構成を図示していない
このため、処置具30は細径であるが、交流磁界を介して効率良く電力を無線受電できる。
また、受電コイル31の外側に金属の封止チューブが無いため、送電コイル11で発生した交流磁界と受電コイル31の結合が妨げられず効率良く電力を無線受電することができる。
図6に示すように、挿入管39の内部30Hには、1対のジョー37A、37Bを開閉操作するワイヤ37X、および、処置部37に駆動電力を供給する導電線37Y等が配設され、封止樹脂37Zで充填されている。処置具30では、受電コイル31の内径は、「外径39φ―絶縁層厚さ38T×2−平線の厚さ31T×2」と大きい。このため、受電コイル31の内部30Hに必要な部材を挿通することが容易である。
処置具30としては、受電部31Aが受電した電力により動作する処置部37を有する各種の処置具を用いることができる。すなわち例えば、高周波切開鉗子、高周波止血鉗子、ホットバイオプシー鉗子、高周波凝固処置具、プラズマ用交流発生処置具、発熱処置具、冷却処置具、振動処置具、または放射処置具などを処置具30Aとして用いることができる。
更に、高周波電力を生体組織に印加して処置を行う処置具に限られるものではなく、処置部37に相当する負荷部を有する各種の電気駆動式の処置具であってもよい。例えば、超音波振動を利用して生体組織を切開したり凝固したりする超音波処置具、超音波振動を利用して生体組織を粉砕して吸引する超音波吸引処置具、ドリル等の回転力を利用して生体組織を粉砕する切除処置具や、鉗子先端を電動で動かす機能のあるアクチュエータ付き処置具等にも用いることができる。
また処置部37は、いわゆる処置具に限られるものではなく、電力により駆動される電気的駆動部を有する各種の医療器具、例えば、電気的駆動部として、CCDなどの撮像素子とLEDなどの照明装置にも適用可能であり、硬性内視鏡なども本発明の医療器具として好ましく用いることができる。
<実施形態の変形例>
次に実施形態の変形例の処置具30A〜30Eについて説明する。変形例の処置具30A〜30Eは、すでに説明した処置具30と類似しているので、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
なお、変形例の処置具30A〜30Eは、いずれも、処置具30の効果を有し、更に、それぞれが独特の効果を有する。
<変形例1>
図7に示す変形例1の処置具30Aでは、挿入管39Aの受電コイル31の外面を覆う絶縁層と、受電コイル31の巻きの間に充填されている硬質絶縁材料とが、一体の硬質絶縁材料38Aからなる。
例えば、形状保持用の円柱状治具が内部30Hに挿入された受電コイル31が、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルまたはポリフッ化ビニリデン等からなる熱収縮チューブに挿通される。熱収縮チューブは加熱されると径方向に収縮する。このため、熱収縮チューブは受電コイル31の外面を覆うだけで無く、巻きの間にも入り込む。円柱状治具を抜去することで、受電コイル31の巻きの間に充填された硬質絶縁材料と一体の絶縁層からなる熱収縮チューブが受電コイル31の外面に配設される。
または、例えば、硬質絶縁材料と密着性の悪い樹脂、例えばフッ素樹脂等からなる円柱状治具が挿入された受電コイル31の外面および巻きの間に、硬質絶縁樹脂を塗布し硬化した後に、円柱状治具を抜去することで、硬質絶縁材料と一体の絶縁層が受電コイル31の外面に配設される。
処置具30Aは、処置具30よりも製造が容易である。
<変形例2>
図8Aに示す変形例2の処置具30Bでは、挿入管39Bの受電コイル31Bの平線の外面側の断面が凹凸形状である。前記断面が直線からなる矩形の受電コイル31と比べて、受電コイル31Bは、断面周囲長が増加している。
高周波の電流(駆動信号)は、表皮効果により受電コイル31の平線の表面近傍だけを流れる。すなわち、周波数fの電流が流れるとき、表面電流の1/e (≒0.37)になる表皮深さdは、以下の(式1)で示される。
d=√(2/(ωμσ)) (式1)
σ:導電率
ω:電流の角周波数(2πf)
μ:絶対透磁率
処置具30Bは、受電コイル31Bが受電コイル31よりも断面周囲長が増加しているため、電流の流れる断面積が広く、交流抵抗が減少しているため損失が少ない。
このため、処置具30Bは、処置具30よりも、さらに効率良く電力を無線受電できる。
<変形例3>
図8Bに示す変形例3の処置具30Cでは、挿入管39Cの受電コイル31Cは、平線の表面が、母材31C1よりも導電率の高い材料からなる導電膜31C2で覆われている。
例えば、受電コイル31Cは、ステンレスからなる母材31C1の表面が、銅を主成分とする導電膜31C2で覆われていることが好ましい。母材31C1であるステンレスは機械的強度が高いため、受電コイル31Cは作製が容易である。しかし、ステンレスは導電率σが、1.39×10S/mと高くは無い。これに対して銅は、導電率σが、5.8×10S/mと高い。そして、表皮効果により高周波の駆動信号は、導電膜31C2を流れるため、受電コイル31Cは交流抵抗が低い。
例えば、駆動信号周波数fが13.56MHzの場合、銅からなる導電膜31C2の厚さは、表皮深さdである18μm以上であればよい。導電膜31C2は、例えば、銅めっき法により成膜することができる。
処置具30Cは、受電コイル31Cの機械的強度を損なうこと無く、処置具30よりも、さらに効率良く電力を無線受電できる。
<変形例4>
図8Cに示す変形例4の処置具30Dでは、挿入管39Dの受電コイル31Dは、平線が中空部31Hを有する。
高周波駆動信号は表皮効果により導体表面を流れるため、平線の内部が中空であっても受電コイル31Dの交流抵抗は増加せず受電コイルのQ値等は低下しない。
そして、中空部31Hのある素線からなる受電コイル31Dは受電コイル31よりも軽量である。このため、処置具30Dは、処置具30よりも軽量である。
<変形例5>
変形例5の処置具30Eでは、図9に示すように、受電コイル31の端部から円筒部材31Xが延設されている。円筒部材31Xの外径は、受電コイル31の外径と同じである。円筒部材31Xは、受電コイル31と一体で、同じ材料、例えば、銅めっきされたステンレスからなる。
そして、長軸方向にスリット31Sが形成されている円筒部材31Xの外面は、受電コイル31と同じように絶縁層(不図示)により覆われている。無線による電力伝送の際には、送電コイルで発生した交流磁界は受電コイルだけでなく円筒部材中空部も通過する。この際、円筒部材は受電コイルと一体で同じ導電材料であるため、円筒部材31Xの周方向に渦電流が流れようとする。しかし円筒部材31Xはその周方向の一部にスリット31Sが形成されているため周方向に流れる渦電流が抑制され、渦電流による不要な損失が抑えられる。
なお、スリット31Sの内部に受電コイル31の巻きの間に充填されている硬質絶縁材料が充填されていてもよい。また、絶縁層と硬質絶縁材料とが、一体の同一材料で構成されていてもよい。
また、受電コイル31の一方の端部にのみ円筒部材31Xが延設されていてもよいし、両端部に円筒部材31Xが延設されていてもよい。
挿入管39の全長に対して受電コイル31の長さが短い場合であっても、受電コイル31と一体の円筒部材31Xを有する処置具30Eは製造が容易であり、かつ、渦電流発生が抑制されているため、効率良く電力を無線受電できる。
本発明は、上述した実施形態および変形例等に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、組み合わせ、および応用が可能である。
1・・手術システム
10・・トロッカー
10H・・挿入孔
11・・送電コイル
11A・・送電部
15・・送電コンデンサ
20・・電源ユニット
21・・電源
29・・スイッチ
30、30A〜30E・・処置具
31・・受電コイル
31A・・受電部
31C1・・母材
31C2・・導電膜
31H・・中空部
31S・・スリット
31X・・円筒部材
32・・硬質絶縁材料
33・・受電コンデンサ
34・・受電回路
35・・駆動回路
36・・操作部
37・・処置部
38・・絶縁層
39・・挿入管

Claims (8)

  1. 挿入補助具の挿入孔に挿入されると交流磁界を受電する医療器具であって、
    ソレノイド型の受電コイルを含み外面が絶縁層で覆われた硬性の挿入管と、
    前記挿入管に配設され前記受電コイルが受電した電力により駆動される処置部と、を有し、
    ピッチ巻きの平線からなる前記受電コイルの外面が前記絶縁層により覆われていることを特徴とする医療器具。
  2. 前記受電コイルの巻きの間に、硬質絶縁材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記受電コイルの前記平線の表面が、母材よりも導電率の高い材料からなる導電膜で覆われていることを特徴とする請求項2に記載の医療器具。
  4. ステンレスからなる前記母材の表面が、銅を主成分とする前記導電膜で覆われていることを特徴とする請求項3に記載の医療器具。
  5. 前記絶縁層と前記硬質絶縁材料とが、一体の同一材料からなることを特徴とする請求項2に記載の医療器具。
  6. 前記受電コイルの前記平線が中空部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  7. 前記受電コイルの端部から延設された長軸方向にスリットのある円筒部材の外面が、前記絶縁層に覆われていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の医療器具。
  8. 前記挿入補助具がトロッカーであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の医療器具。
JP2014123680A 2014-06-16 2014-06-16 医療器具 Pending JP2016002201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123680A JP2016002201A (ja) 2014-06-16 2014-06-16 医療器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123680A JP2016002201A (ja) 2014-06-16 2014-06-16 医療器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016002201A true JP2016002201A (ja) 2016-01-12

Family

ID=55221993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014123680A Pending JP2016002201A (ja) 2014-06-16 2014-06-16 医療器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016002201A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019044248A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 電気興業株式会社 金属作製物の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019044248A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 電気興業株式会社 金属作製物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6329422B2 (ja) 医療器具、挿入補助具、および医療システム
US9014786B2 (en) Device and method for opening vascular obstructions
JP5965741B2 (ja) 医療用無線給電システム
JP6095507B2 (ja) 内視鏡システム
JP6049569B2 (ja) 手術システム及びトロッカー
JP2020512022A5 (ja)
WO2015072529A1 (ja) マイクロ波照射器具
JP2016002201A (ja) 医療器具
JP6095532B2 (ja) 処置具、及び手術システム
WO2015045447A1 (ja) 超音波処置具、及び手術システム
JP2015154842A (ja) 医療機器および医療システム
JP6210848B2 (ja) 医療器具
JP6347851B2 (ja) 内視鏡用エネルギ処置具及び内視鏡システム
WO2014054399A1 (ja) 医療機器及び医療用無線給電システム
WO2016071983A1 (ja) トロッカー及び医療用無線給電システム
JP2015104629A (ja) 医療器具及び医療システム
JP6470393B2 (ja) 医療用給電システム
JP2015104628A (ja) トロッカー及び手術システム
JP6274960B2 (ja) 内視鏡システム
CN105934189B (zh) 处置器具和医用系统
JP2019193748A (ja) 体内埋込型温熱治療器