JP2016001441A - システムおよび配下装置 - Google Patents

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健児 風早
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Nobuyuki Fukuda
信之 福田
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利宏 小林
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Masayo Terada
昌代 寺田
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Kazushi Tamamoto
和史 玉本
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光朗 中島
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Ryuichi Kano
竜一 狩野
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義伸 今井
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雄一郎 片桐
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Abstract

【課題】配下装置間のファイル版数の不整合を抑え、再起動を円滑に行うこと。【解決手段】ストレージ装置110は、運用系111と、待機系112とを有する。運用系111と待機系112とは、相互間で独立した版数のファイルを格納可能である。複数の配下装置120は、自システム100の起動時に運用系111に格納されている版数のファイルを取得して、取得したファイルに基づいて処理を行う。自システム100の運用中に、複数の配下装置120のうちの一部の配下装置120aが自システム100の起動時とは異なるタイミングで起動した場合、一部の配下装置120aは、複数の配下装置120のうちの運用中の他の配下装置120bにおいて処理に用いられているファイルを他の配下装置120bから取得し、取得したファイルに基づいて処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、システムおよび配下装置に関する。
従来、複数のCPU(Central Processing Unit)ボード(カード)を有し、複数のCPUボードのそれぞれに更新前の版数のソフトウェアを保持しておき、各CPUボードにおいて起動した各ソフトウェアの版数が互いに異なる場合に、更新前の版数のソフトウェアを用いて再起動するシステムがある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、同一の版数を有する初期動作プログラムのみでシステムを立ち上げる方法がある(例えば、下記特許文献2参照。)。
特開2003−016047号公報 特開平8−263450号公報
しかしながら、従来技術では、例えば、複数のカードのそれぞれにおいて更新前の版数のソフトウェアを保持するため、版数の異なる複数のソフトウェアを各カードが記憶することになり、記憶効率が悪いという問題がある。
これに対して、運用系と待機系とを有するストレージ装置が、複数の配下装置に用いられる独立した版数のファイルを管理することが考えられる。この場合において、運用中に一部の配下装置が起動(例えばリセット)したときに、運用中の他の配下装置において使用されている版数と異なる版数のファイルを一部の配下装置が取得すると、配下装置間でファイル版数に不整合が生じる。このため、複数の配下装置のうちの一部の配下装置の起動を円滑に行うことができないという問題がある。
1つの側面では、本発明は、ストレージ装置の配下装置の記憶効率を向上させつつ配下装置の起動を円滑に行うことを目的とする。
本発明の一側面によれば、相互に独立した版数のファイルを格納可能な運用系と待機系とを有するストレージ装置と、自システムの起動時に前記ストレージ装置の前記運用系に格納されているファイルを取得して取得したファイルに基づいて処理を行う複数の配下装置と、を有するシステムにおける、前記複数の配下装置に含まれる配下装置が、前記システムの運用中に自装置が前記起動時とは異なるタイミングで起動した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の他の配下装置において前記処理に用いられているファイルを前記他の配下装置から取得し、取得したファイルに基づいて処理を行う、システムおよび配下装置が提案される。
本発明の一態様によれば、ストレージ装置の配下装置の記憶効率を向上させつつ配下装置の起動を円滑に行うことができる。
図1は、実施の形態にかかるシステムの機能的構成の一例を示すブロック図である。 図2は、システムの構成の一例を示す説明図である。 図3は、ストレージカードが記憶するファイルのフォーマットの一例を示す説明図である。 図4は、ベースバンド処理カードのファイル転送動作の一例を示す説明図である。 図5Aは、ベースバンド処理カードのファイル転送動作の具体例を示す説明図である。 図5Bは、各ストレージカードに同一ファイルが格納されている場合の一例を示す説明図である。 図5Cは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合の一例を示す説明図(その1)である。 図5Dは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合の一例を示す説明図(その2)である。 図5Eは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合に、カードがリセットされた際のファイルの格納状態を示す従来の方式の説明図である。 図5Fは、インタフェース部が故障した場合に、カードがリセットされた際のファイルの格納状態を示す従来の方式の説明図である。 図5Gは、本実施の形態にかかるシステムの起動時のファイルの格納状態を示す説明図である。 図6は、MPU使用率テーブルの一例を示す説明図である。 図7は、制御カードが行うベースバンド処理カードの選択処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、優先度テーブルの一例を示す説明図である。 図9Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の一例(その1)を示す説明図である。 図9Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の一例(その2)を示す説明図である。 図10Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その1)である。 図10Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その1)である。 図11Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その2)である。 図11Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その2)である。 図12Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その3)である。 図12Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その3)である。 図13は、MPU使用率とファイル転送動作との関係の一例を示す説明図である。 図14は、ファイル転送処理の中断および再開を行う動作の一例を示す説明図である。 図15は、制御カードが行うファイル転送中の処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、システムが行うファイル転送手順の一例を示すシーケンス図である。 図17は、回線カードにおけるファイル転送動作の一例を示す説明図である。 図18は、制御カードにおけるファイル転送動作の一例を示す説明図である。
以下に図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(システムの機能的構成)
図1は、実施の形態にかかるシステムの機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、図1においては、実施の形態の概要についてのみ説明し、実施の形態の詳細な構成については図2以降を用いて詳述する。
図1に示すシステム100は、ストレージ装置110と、配下装置120と、を有する。ストレージ装置110は、運用系111と待機系112とを有する。運用系111と待機系112とは、相互間で独立した版数(バージョン)のファイルを格納可能である。例えば、運用系111と待機系112は、相互に別々の版数のファイルを格納することが可能であり、相互に同じ版数のファイルを格納することや、相互に異なる版数のファイルを格納することがある。
運用系111は、運用中のファイルを格納する。待機系112は、バックアップファイルを格納する。バックアップファイルは、例えば運用中のファイルと同じファイルである。運用系111のファイルと待機系112のファイルとは、通常は同一の版数であるが、例えばバージョンアップ時などでは異なる版数となる。ファイルは、プログラムおよびデータの少なくともいずれか一方を含む。プログラムは、例えば、起動時に用いられるプログラムである。データは、例えばプログラムに付随するデータである。
配下装置120は、詳細については図2を用いて後述するが、ベースバンド処理カード210、制御カード220、回線カード230のいずれかのカードである。配下装置120は、取得部121と、処理部122と、演算回路123と、を有する。取得部121は、自システム100の起動時に運用系111に格納されているファイルを取得する。また、取得部121は、運用系111からのみファイルを取得することに限らず、例えば、自システム100の起動時に運用系111にアクセスできない場合には、待機系112からファイルを取得する。
処理部122は、取得部121によって取得されたファイルに基づいて処理を行う。処理部122は、例えばMPU(Micro Processing Unit)などの演算回路123を有し、起動用のファイルに基づく起動時の処理を行う。
ここで、自システム100の運用中に、複数の配下装置120(120a,120b)のうちの一部の配下装置120aが自システム100の起動時とは異なるタイミングで起動したとする。自システム100の起動とは、システム100全体の起動であり、例えば電源投入などによる起動である。一部の配下装置120aの起動とは、システム100全体の起動ではなく、例えば、一部の配下装置120aのみがリセット(再起動)されたり、増設されたりした際の起動である。以下において、「一部の配下装置120a」を「起動した配下装置120a」と称する。
起動した配下装置120aの取得部121aは、複数の配下装置120のうちの運用中の他の配下装置120bにおいて上記処理(例えば起動時の処理)に用いられているファイルを他の配下装置120bから取得する。複数とは、本実施の形態においては、ベースバンド処理カード210(図2参照)であれば1〜NのN個であり、制御カード220であれば制御カード220の運用系と待機系との2個であり、回線カード230であれば回線カード230の運用系と待機系との2個である。なお、制御カード220および回線カード230は、運用系と待機系との2個に限らず、3個以上設けられていてもよい。
起動した配下装置120aの処理部122aは、取得部121aによって取得されたファイルに基づいて上記処理(例えば起動時の処理)を行う。以下において、「他の配下装置120b」を「転送元の配下装置120b」と称する。
複数の配下装置120の各処理部122は、それぞれ演算回路123を有する。演算回路123は、起動した配下装置120aへのファイルの送信に関する処理を行う。演算回路123は、例えば、リソース処理や信号処理等の制御を行う。転送元の配下装置120bは、各演算回路123の各使用率に基づいて選択される。転送元の配下装置120bの選択は、例えば、運用中の複数の配下装置120のうちのいずれか一つが行ってもよいし、運用中の複数の配下装置120とは異なる他の装置が行ってもよい。
使用率は、演算回路123が一度に扱える処理量のうち、どの程度の割合を処理に使用しているかを示した値である。使用率が高いほど、現在実行されているタスク処理に多くが占有されていることを示す。演算回路123の使用率は、例えばリソースの占有率に比例する場合がある。転送元の配下装置120bには、演算回路123の使用率の低いものが選択される。これにより、転送元の配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができ、また、転送元の配下装置120bの演算回路123bにおけるリソース処理等の各種処理を妨げにくくすることができる。
また、転送元の配下装置120bは、各使用率の所定期間内の平均に基づいて選択される。ファイルの転送の迅速化や、転送元の演算回路123bにおけるリソース処理等を妨げにくくするという観点からすると、例えば、転送元の配下装置120bは、各使用率の所定期間内の平均が低いものが優先して選択される。
また、転送元の配下装置120bは、各使用率の所定期間内の最大値および最小値の差分に基づいて選択される。各使用率の所定期間内の最大値および最小値の差分とは、例えば使用率のバラツキである。ファイルの転送の迅速化や、転送元の演算回路123bにおけるリソース処理等を妨げにくくするという観点からすると、例えば、各使用率の所定期間内の平均が高い場合に、転送元の配下装置120bとして、使用率のバラツキの大きいものが選択される。具体的には、転送元の配下装置120bには、各使用率の所定期間内の平均が高い場合に、バラツキの大きいものが選択される。つまり、転送元の配下装置120bには、リソースの占有率が高い場合に、一時的であっても占有率が低くなることがあるものが選択される。
また、転送元の配下装置120bは、各使用率の所定期間内の増減の傾向を示す値に基づいて選択される。ファイルの転送の迅速化や、転送元の演算回路123bにおけるリソース処理等を妨げにくくするという観点からすると、例えば、転送元の配下装置120bは、各使用率の所定期間内の増減傾向が減少傾向にあるもの(傾きの小さいもの)が選択される。つまり、転送元の配下装置120bには、リソースの占有率が低くなる傾向にあるものが選択される。
また、起動した配下装置120aの取得部121aは、演算回路123bの使用率に基づいて、転送元の配下装置120bからのファイルの取得を中断する。演算回路123bの使用率は、例えば、転送元の配下装置120bからファイルを取得している際の使用率である。例えば、演算回路123bの使用率が高くなり、すなわち、リソースの占有率が高くなると、取得部121aは、ファイルの取得を中断する。これにより、転送元の配下装置120bの演算回路123bにおけるリソース処理等の各処理を妨げにくくすることができる。
また、転送元の配下装置120bからのファイルの取得を中断した場合、運用中の複数の配下装置120の演算回路123の各使用率に基づいて転送元の配下装置120bとは異なる配下装置120が選択される。起動した配下装置120aは、当該異なる配下装置120において上記処理に用いられているファイルを取得する。これにより、転送元の配下装置120bからのファイルの取得の中断後も、当該異なる配下装置120からファイルを取得することができる。このため、転送元の配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができる。
また、起動した配下装置120aの取得部121aは、転送元の配下装置120b(「第1配下装置120b」と称する)からのファイルの取得を中断した場合、第2配下装置120からファイルの一部分を取得する。第2配下装置120は、第1配下装置120bを含む複数の配下装置120である。例えば、第2配下装置120としては、複数の配下装置120の演算回路123の各使用率に基づいて選択された第1配下装置120bとは異なる配下装置120でもよいし、使用率が低くなったことにより選択された第1配下装置120bでもよい。
取得部121aが第2配下装置120から取得するファイルの一部分とは、第2配下装置120において上記処理に用いられているファイルの一部分である。また、当該ファイルの一部分とは、第1配下装置120bにおいて上記処理に用いられているファイルのうちの取得済みの部分を除く部分に対応する一部分である。起動した配下装置120aの処理部122aは、第1配下装置120bから取得した取得済みの部分と、第2配下装置120から取得した一部分と、に基づいて上記処理を行う。起動した配下装置120aの処理部122aは、例えば、第1配下装置120bから取得した取得済みの部分と、第2配下装置120から取得した一部分と、を統合したファイルに基づいて上記処理を行う。
これにより、ファイルの転送時に中断があった場合に、ファイルのうちの中断前の部分と中断後の一部分とを用いたファイルに基づいて、起動時の処理を行うことができる。このため、第1配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができる。
このように、本実施の形態では、配下装置120aが起動すると、運用中の転送元の配下装置120bが使用しているファイルを転送元の配下装置120bから起動した配下装置120aへ転送する。これにより、配下装置120間のファイル版数の不整合を抑え、配下装置120aの再起動を円滑に行うことができる。
(システムの構成の一例)
図2は、システムの構成の一例を示す説明図である。システム100は、例えば、LTE(Long Term Evolution)などの無線方式を用いた移動通信システムの無線基地局装置である。システム100は、ストレージ装置110と、配下装置120と、を有する。ストレージ装置110は、ストレージカード200を有する。配下装置120は、複数(例えば1〜N(N≧2))のベースバンド処理カード210(210−1〜210−N)を有する。また、配下装置120は、複数(例えば2)の制御カード220(220−1,220−2)と、複数(例えば2)の回線カード230(230−1,230−2)と、を有する。
ストレージカード200は、運用系のストレージカード200−1と、待機系のストレージカード200−2と、を有し、冗長化されている。運用系のストレージカード200−1および待機系のストレージカード200−2は、装置の小型化、コストダウンおよび省電力化の観点から、例えば1枚のカードによって実現される。運用系のストレージカード200−1および待機系のストレージカード200−2には、それぞれファイルが記憶される。
ファイルは、例えば、ベースバンド処理カード210、制御カード220および回線カード230、のそれぞれのMPUにおいて用いられる起動用のファイルを結合した統合ファイルである。ファイルは、独立した版数を有し、プログラムまたはデータの少なくとも一方を含む。
プログラムは、例えば、MPUにおいて起動時に用いられるプログラムである。データは、例えば、プログラムに付随するデータ(例えば係数)や、信号処理部211で用いられる設定変更可能なデータなどである。
運用系のストレージカード200−1は、運用中のファイルを記憶する。待機系のストレージカード200−2は、運用系のストレージカード200−1の予備系であり、運用中のファイルと同じファイルを記憶する。待機系のストレージカード200−2は、バージョンアップ時においては所定期間、運用系のストレージカード200−1とは異なる版数(例えば新しい版数)のファイルを記憶する。図1に示した運用系111は、運用系のストレージカード200−1によって実現される。また、図1に示した待機系112は、待機系のストレージカード200−2によって実現される。
ベースバンド処理カード210は、信号処理部211を有する。信号処理部211は、外部の無線装置240から受信した信号および無線装置240へ送信する無線信号の送受信処理を行う。信号処理部211は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現される。
ここで、無線基地局装置などのシステム100は、通信エリア毎に発生トラフィックの実情に応じてベースバンド処理カード210の実装数が異なっている。例えば、多くのユーザが密集する地域では、信号処理部211が多く実装されるが、ユーザの少ない地域では、トラフィックに見合った最少枚数の信号処理部211が実装される。通話やパケット通信等の通信サービスに占有されるチャネル等のリソースは、信号処理部211に効率よく割り当てられるよう、制御カード220によって管理されている。
制御カード220は、運用系の制御カード220−1と、待機系の制御カード220−2と、を有し、冗長化されている。制御カード220は、通話、インターネット、パケット通信等の通信サービスの送受信信号を効率よく処理するようリソースの管理を行う。制御カード220は、MPU使用率テーブル221と、ファイル転送制御部222と、呼処理部223と、監視制御部224と、を有する。MPU使用率テーブル221は、各ベースバンド処理カード210が有するMPU使用率を記憶する。制御カード220は、ベースバンド処理カード210から随時MPU使用率を取得し、MPU使用率テーブル221を更新する。
MPU使用率とは、MPUが一度に扱える処理量のうち、どの程度の割合を処理に使用しているかを示した値である。MPU使用率が高ければ高いほど、現在実行されているタスク処理に多くが占有されていることを示す。リソースの占有率が高いほど、MPU使用率も高くなる傾向にはなるが、MPU使用率が高くならない場合もある。例えば、インターネットの場合、静止画と動画ではMPU使用率が異なることは周知である。そのため、システム100においては、各ベースバンド処理カード210のリソース数は平均的に同じになるように割り当てられていても、MPU使用率が異なる場合がある。
ファイル転送制御部222は、一のベースバンド処理カード210が起動した場合に、他の運用中のベースバンド処理カード210を選択し、選択したベースバンド処理カード210から、起動したベースバンド処理カード210へ、ファイルの転送指示を行う。他の運用中のベースバンド処理カード210の選択に際して、ファイル転送制御部222は、MPU使用率テーブル221を参照する。例えば、ファイル転送制御部222は、MPU使用率テーブル221を参照し、MPU使用率の低い他の運用中のベースバンド処理カード210を選択し、ファイルの転送指示を行う。
また、ファイル転送制御部222は、待機系の制御カード220−2が起動した場合に、運用系の制御カード220−1から、待機系の制御カード220−2へ、ファイルの転送指示を行う。また、ファイル転送制御部222は、待機系の回線カード230−2が起動した場合に、運用中の回線カード230−1から、起動した待機系の回線カード230−2へ、ファイルの転送指示を行う。
呼処理部223は、ベースバンド処理カード210へのリソース割り当て等の制御を実施する。監視制御部224は、システム100全体の状態を監視し、監視した状態を、システム100の上位装置250へ伝送路を介して通知し、異常時には各機能部の制御を行う。
MPU使用率テーブル221は、例えばメモリ等によって実現される。ファイル転送制御部222と、呼処理部223と、監視制御部224とは、例えばDSPやFPGAによって実現される。
回線カード230は、運用系の回線カード230−1と、待機系の回線カード230−2と、を有し、冗長化されている。回線カード230は、伝送路送受信部231を有する。伝送路送受信部231は、上位装置250との間で各種信号を送受する。伝送路送受信部231は、例えば通信I/Fによって実現される。図1に示した配下装置120は、ベースバンド処理カード210によって、制御カード220によって、または回線カード230によって、実現することもできる。
(ストレージカードが記憶するファイルのフォーマットの一例)
図3は、ストレージカードが記憶するファイルのフォーマットの一例を示す説明図である。ストレージカード200に記憶されるファイルのフォーマット300は、ベースバンド処理カード210、制御カード220および回線カード230、にそれぞれ対応する各ファイルの統合ファイル代表版数情報を示している。
例えば、ベースバンド処理カード210用のファイル1は、例えば版数1の「FILE_A−1」である。制御カード220用のファイル2は、例えば版数1の「FILE_B−1」である。回線カード230用のファイル3は、例えば版数1の「FILE_C−1」である。
(ベースバンド処理カードのファイル転送動作の一例)
図4は、ベースバンド処理カードのファイル転送動作の一例を示す説明図である。例えば、今、ベースバンド処理カード210−1,210−2,・・・が「FILE_A−1」によって運用しているとし、この状態において、ベースバンド処理カード210−Nがリセットされたとする。ベースバンド処理カード210−Nがリセットされると、(1)ベースバンド処理カード210−Nは、制御カード220(ファイル転送制御部222)にファイルの転送要求を行う。
ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−Nからファイルの転送要求を受け付けると、運用中のベースバンド処理カード210−1,210−2,・・・のうち、MPU使用率の低い一のベースバンド処理カード210を選択する。ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210の選択に際して、MPU使用率テーブル221を参照する。
例えば、ファイル転送制御部222が、MPU使用率の低いものとして、ベースバンド処理カード210−2を選択したとする。すると、(2)ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−2に対して、ベースバンド処理カード210−Nへファイルの転送を行わせるためのファイル転送指示を行う。また、ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−Nに対して、ベースバンド処理カード210−2からファイルの転送が行われる旨のファイル転送指示を行う。
(3)ベースバンド処理カード210−2は、ファイル転送制御部222から転送指示を受け付けると、ベースバンド処理カード210−Nへファイルの転送を行う。これにより、運用中のベースバンド処理カード210−2のファイルと、起動したベースバンド処理カード210−Nのファイルと、を一致させることができる。
(ベースバンド処理カードのファイル転送動作の具体例)
図5Aは、ベースバンド処理カードのファイル転送動作の具体例を示す説明図である。以下の説明において、既に説明した構成部についての説明を省略する。図5Aに示すように、ベースバンド処理カード210は、送受信I/F401と、不揮発性メモリ402と、MPU403と、データ領域404と、プログラム領域405と、を有する。送受信I/F401は、ストレージカード200、他のベースバンド処理カード210、制御カード220、回線カード230、などとの間で各種信号を送受する。
不揮発性メモリ402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。MPU403は、所定周期でMPU使用率を制御カード220へ通知する。また、MPU403は、例えば、データ領域404のプログラム領域405をワークエリアとして使用しながら、各種プログラムを実行することによって、ベースバンド処理カード210を制御する。
制御カード220は、送受信I/F411と、MPU412と、を有する。MPU412は、制御カード220を制御する。また、MPU使用率テーブル221は、ベースバンド処理カード210から所定間隔で受信したMPU使用率を記録する。
ベースバンド処理カード210−Nがリセットされると、ベースバンド処理カード210−Nは、MPU403がBOOTプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開する。そして、(1)ベースバンド処理カード210−Nは、送受信I/F401を介して、制御カード220(ファイル転送制御部222)にファイルの転送要求を行う。このとき、ベースバンド処理カード210−Nのプログラム領域405にはプログラムが未格納の状態である。制御カード220のファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−Nからファイルの転送要求を受け付けると、MPU使用率テーブル221を参照して、MPU使用率の低い運用中のベースバンド処理カード210−2を選択する。
そして、(2)ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−2に対して、ベースバンド処理カード210−Nへのファイルの転送指示を行う。ベースバンド処理カード210−2は、ファイル転送制御部222から転送指示を受け付けると、(3)ベースバンド処理カード210−Nへ、プログラム領域405において運用中のプログラム(ファイル)の転送を行う。ベースバンド処理カード210−Nは、転送されたプログラムをプログラム領域405に格納して運用する。これにより、運用中のベースバンド処理カード210−2のプログラムと、起動したベースバンド処理カード210−Nのプログラムと、を一致させることができる。
図1に示した取得部121は、例えば、送受信I/F401や送受信I/F411等によって実現される。また、図1に示した処理部122と、演算回路123とは、例えば、MPU403やデータ領域404によって実現される。
(ストレージカードおよび各カードのファイル格納状態について)
ここで、図5B、図5Cおよび図5Dを用いて、ストレージカード200および各カード210,220,230のファイル格納状態について説明する。運用系のストレージカード200−1および待機系のストレージカード200−2には、いずれも、版数1の「FILE_A−1」、「FILE_B−1」および「FILE_C−1」が格納されているものとする。
(各ストレージカードに同一ファイルが格納されている場合について)
図5Bは、各ストレージカードに同一ファイルが格納されている場合の一例を示す説明図である。従来の方式により、リセットされたカード210,220,230がファイルを取得する際の動作について説明する。従来の方式では、カード210,220,230のいずれかがリセットされた場合、リセットされたカード210,220,230は、運用系のストレージカード200−1からファイルを取得する。
例えば、運用系のストレージカード200−1に動作不良が生じているとする。この場合において、カード210,220,230のいずれかがリセットされたとすると、リセットされたカード210,220,230は、待機系のストレージカード200−2から版数1のファイルを取得する。これにより、カード210,220,230がリセットされた際に、リセットされたカード210,220,230のファイル版数を、運用中の同一種類間で整合させることができる。
(各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合について)
図5Cは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合の一例を示す説明図(その1)である。図5Dは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合の一例を示す説明図(その2)である。
図5Cに示すように、例えば、待機系のストレージカード200−2が上位装置250から新しい版数2のファイルをダウンロードしたとする。この場合、運用系のストレージカード200−1には古い版数1のファイルが格納され、待機系のストレージカード200−2には新しい版数2のファイルが格納されている。
ここで、システム100の再起動が行われて系切替え処理が行われると、図5Dに示すように、各カード210,220,230は、待機系のストレージカード200−2から新しい版数2を取得して運用する。この場合、待機系のストレージカード200−2が新運用系となり、運用系のストレージカード200−1が新待機系となる。
ストレージカード200−1は、所定期間、版数1のファイルを格納する。ストレージカード200−2は、所定期間、版数2のファイルを格納する。このように、ストレージカード200−1,200−2において、それぞれ異なる版数のファイルを所定期間格納するのは、新しい版数2のファイルで所定期間だけ運用して、新しいファイルに異常がないかを確認するためである。例えば、所定期間の運用中に異常が生じなければストレージカード200−1についても新しい版数2のファイルに切替え、問題が生じればストレージカード200−2を古い版数1のファイルに戻すことができる。
従来の方式では、カード210,220,230のいずれか(例えば1枚)が増設やリセットなどによって起動した場合、リセットされたカード210,220,230は、新運用系のストレージカード200−2からファイルを取得する。
ここで、システム運用中に、版数2のファイルに異常が生じたとする。すると、新運用系のストレージカード200−2を待機系のストレージカード200−2に戻し、新待機系のストレージカード200−1を運用系のストレージカード200−1に戻す。この場合、運用中の各カード210,220,230は版数2であり、運用系のストレージカード200−1は版数1であるため、運用中の各カード210,220,230の版数と運用系のストレージカード200−1の版数とが異なることになる。
この状況で、各カード210,220,230の増設やリセットなどによって起動すると、起動したカード210,220,230は、運用系のストレージカード200−1から版数1のファイルを取得することとなる。これにより、起動したカード210,220,230は、元々運用中の版数2とは異なる版数1を取得することとなり、運用中の他の各カード210,220,230の版数2と異なってしまう。
そのため、従来の方式では、各カード210,220,230の版数を揃えるには、システム100全体を再起動させる再開処理を行う必要があった。具体的には、再開処理により、各カード210,220,230がストレージカード200−1から版数1のファイルを取得する必要があった。再開処理においては、新運用系のストレージカード200−2に格納されているファイルセットで起動し直すため、その間、サービスを停止させなければならなかった。
図5Eは、各ストレージカードに異なるファイルが格納されている場合に、カードがリセットされた際のファイルの格納状態を示す従来の方式の説明図である。図5Eに示すように、新運用系のストレージカード200−2に動作不良が生じている場合、リセットされたカード(例えばベースバンド処理カード210−N)は、新待機系のストレージカード200−1からファイルを取得する。
ところが、新待機系のストレージカード200−1のファイルは古い版数1のファイルが格納されているため、リセットされたベースバンド処理カード210−Nと運用中の他のベースバンド処理カード210(版数2)との間でファイル版数に不整合が生じてしまう。そのため、従来の方式では、各カード210,220,230の版数を揃えるには、システム100全体を再起動させる必要があった。
図5Fは、インタフェース部が故障した場合に、カードがリセットされた際のファイルの格納状態を示す従来の方式の説明図である。ストレージカード200(200−1,200−2)は、1枚のカードによって実現されている。図5Fに示すように、インタフェース部591や電源部592等の共通機能部が故障しているとする。この場合、カード(例えばベースバンド処理カード210−N)のリセット時にベースバンド処理カード210−Nは、いずれのストレージカード200−1,200−2にもアクセスできない。
このように、ストレージカード200内のインタフェース部等が故障した状態で、ベースバンド処理カード210−Nがリセットされると、ベースバンド処理カード210−Nは、ファイルを取得することができない。これにより、ベースバンド処理カード210−Nは、ファイルが未格納状態となり、起動することができず、正常に運用することができない。
そこで、本実施の形態では、リセットされた各カード210,220,230に対して、ストレージカード200からファイルを転送させずに、運用中の同一種類のカード210,220,230からファイルを転送させるようにしている。
図5Gは、本実施の形態にかかるシステムの起動時のファイルの格納状態を示す説明図である。図5Gに示すように、システム100が起動すると、再開処理により、各カード210,220,230は、新運用系のストレージカード200−2からファイルを取得して運用する。これにより、システム100の起動時には、各カード210,220,230のファイルを整合させることができる。
(MPU使用率テーブルの一例)
図6は、MPU使用率テーブルの一例を示す説明図である。MPU使用率テーブル221は、ベースバンド処理カード210−1〜210−N毎に、管理テーブル610−1〜610−Nを有する。管理テーブル610−1を例に挙げて説明する。管理テーブル610−1は、MPU使用率フィールドと、タイムスタンプフィールドと、最新情報フラグフィールドと、を有する。
これらのフィールドに情報を設定することにより、管理テーブル610−1には、MPU使用率と、タイムスタンプと、最新情報フラグと、の組み合わせ毎のMPU使用率データ620−1〜620−xが記憶される。MPU使用率は、MPU403が一度に扱える処理量のうち、どの程度の割合を処理に使用しているかを示した値を示しており、例えば0〜100%で表すことができる。タイムスタンプは、MPU使用率を測定した際の時刻を示す。最新情報フラグは、最新のMPU使用率データ620を示すフラグであり、具体的には、タイムスタンプが示す時間が最も新しいものに1が設定される。
最新情報フラグが1になっている次の領域に、次回のMPU使用率データ620が書き込まれる。また、管理テーブル610内に全てMPU使用率データ620が記録された場合、次回以降のMPU使用率データ620は、最上段のフィールドから書き込まれる。
(制御カードが行うベースバンド処理カードの選択処理の一例)
図7は、制御カードが行うベースバンド処理カードの選択処理の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、制御カード220は、リセットされたベースバンド処理カード210からファイルの転送要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS701)。制御カード220は、ベースバンド処理カード210からファイルの転送要求を受け付けるまで待機する(ステップS701:No)。
ベースバンド処理カード210からファイルの転送要求を受け付けると(ステップS701:Yes)、制御カード220は、ベースバンド処理カード210−1〜210−Nのそれぞれについて、単位時間当たりのMPUの平均使用率を算出する(ステップS702)。以下の説明において、平均使用率は、MPUの平均使用率を表すものとする。ステップS702では、MPUの平均使用率の算出のほかにも、増減傾向やバラツキも算出する。
単位時間当たりの平均使用率の算出に際しては、MPU使用率テーブル221が用いられる。制御カード220は、単位時間の平均使用率が50%以下のベースバンド処理カード210(図7中「カード」と記載)があるか否かを判定する(ステップS703)。
単位時間の平均使用率が50%以下のベースバンド処理カード210がある場合(ステップS703:Yes)、制御カード220は、最も平均使用率の低いベースバンド処理カード210に転送指示を行って(ステップS704)、一連の処理を終了する。なお、使用率が同率の複数のベースバンド処理カード210が存在する場合は、例えば、呼処理において使用対象として割り当てられにくいという観点から、すなわち、平均使用率が上がりにくいという観点から、最遅番のものに転送指示を行う。
単位時間の平均使用率が50%以下のベースバンド処理カード210がない場合(ステップS703:No)、制御カード220は、単位時間の平均使用率が80%以下のベースバンド処理カード210があるか否かを判定する(ステップS705)。単位時間の平均使用率が80%以下のベースバンド処理カード210がある場合(ステップS705:Yes)、制御カード220は、単位時間の平均使用率が減少傾向のベースバンド処理カード210があるか否かを判定する(ステップS706)。
単位時間の平均使用率が減少傾向のベースバンド処理カード210がある場合(ステップS706:Yes)、制御カード220は、最も減少傾向のベースバンド処理カード210に転送指示を行って(ステップS707)、一連の処理を終了する。なお、減少傾向が同率の複数のベースバンド処理カード210が存在する場合は、例えば、最遅番のものに転送指示を行う。
単位時間の平均使用率が減少傾向のベースバンド処理カード210がない場合(ステップS706:No)、制御カード220は、増加率が低く且つバラツキが大きいベースバンド処理カード210に転送指示を行って(ステップS708)、一連の処理を終了する。なお、増加率およびバラツキを考慮してベースバンド処理カード210を選択する際には、図8を用いて後述する優先度テーブルを用いる。
単位時間の平均使用率が80%以下のベースバンド処理カード210がない場合(ステップS705:No)、制御カード220は、単位時間の平均使用率が95%以下のベースバンド処理カード210があるか否かを判定する(ステップS709)。単位時間の平均使用率が95%以下のベースバンド処理カード210がある場合(ステップS709:Yes)、制御カード220は、最もバラツキが大きいベースバンド処理カード210へ転送指示を行って(ステップS710)、一連の処理を終了する。使用率が同率の複数のベースバンド処理カード210が存在する場合は、最遅番のものに転送指示を行う。
単位時間の平均使用率が95%以下のベースバンド処理カード210がない場合(ステップS709:No)、制御カード220は、最遅番のベースバンド処理カード210への新規リソースの割り当てを制限し、転送用の空き時間を設ける(ステップS711)。この後、制御カード220は、ステップS702に移行する。ステップS711において転送用の空き時間を設けることにより、リソースを確保することができる。
(優先度テーブルの一例)
図8は、優先度テーブルの一例を示す説明図である。図8において、優先度テーブル800は、増加率とバラツキとに対応する優先度を示したものである。優先度テーブル800において、優先度は、例えば1〜5までの5段階ある。例えば、増加率が小であり、バラツキが大の場合には、優先度が最も高い(優先度=1)。また、増加率が大であり、バラツキが小の場合には、優先度が最も低い(優先度=5)。優先度が同じ複数のベースバンド処理カード210が存在する場合には、最遅番のベースバンド処理カード210が選択される。
(ベースバンド処理カードの平均使用率等の一例)
図9Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の一例(その1)を示す説明図である。図9Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の一例(その2)を示す説明図である。図9Aおよび図9Bに示すグラフは、横軸が時間を示しており、縦軸がMPU使用率を示している。図9Aおよび図9Bにおいては、各グラフの1〜8位までの優先順位を示している。
図9Aに示すグラフ901,902は、「平均使用率≦50%」のベースバンド処理カード210を示している。「平均使用率≦50%」のベースバンド処理カード210が複数ある場合、最も平均使用率が低いもの(グラフ901)が選択される。
グラフ911,912は、「50%<平均使用率≦80%」のベースバンド処理カード210を示している。「50%<平均使用率≦80%」の場合には、減少傾向のもの(グラフ911)が選択される。
また、図9Bに示すグラフ921,922は、「50%<平均使用率≦80%」のベースバンド処理カード210を示している。グラフ921,922は、いずれも増加傾向にある。「50%<平均使用率≦80%」の場合には、増加率が低く且つバラツキの大きいもの(グラフ921)が選択される。
図9Aに戻り、グラフ931,932は、「80%<平均使用率≦95%」のベースバンド処理カード210を示している。「80%<平均使用率≦95%」のベースバンド処理カード210が複数ある場合、バラツキの大きいもの(グラフ931)が選択される。
グラフ941は、「平均使用率>95%」のベースバンド処理カード210を示している。「平均使用率>95%」の場合には、リソース処理への影響が懸念されるため、最遅番カードへのリソース割り当てを制限する。
(ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例)
図10Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その1)である。図10Aにおいては、X(時間)とY(MPU使用率)との関係から、バラツキと平均を算出する際の一例を示す。説明図1000に示すように、X(時間)とY(MPU使用率)とから、バラツキと、Xの平均と、Yの平均と、Xi×Yiと、Xiの2乗と、Xi×Yiの加算値と、Xiの2乗の加算値と、傾きaと、を算出する。
バラツキは、Yの最大値からYの最小値を減じた値である。Yの平均は、MPUの平均使用率に相当し、図10Aでは50%を示している。傾きaは、増減を示しており、正の場合に増加傾向を示し、負の場合に減少傾向を示す。このようにして、平均使用率(Yの平均)、増減傾向(傾きa)、バラツキ等を得ることができる。
図10Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その1)である。図10Bは、図10Aに示した、X(時間)とY(MPU使用率)とをプロットし、平均化した直線(傾きaの直線)を示している。グラフ1010は、傾きaが負(−5.58)であり、減少傾向を示している。
図11Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その2)である。図11Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その2)である。以下において、図10Aおよび図10Bを用いて説明した内容と同一内容については説明を省略する。図11Aの説明図1100において、バラツキが75であり、Yの平均(MPUの平均使用率)が62%である。また、図11Bのグラフ1110は、傾きaが正(8.61)であり、増加傾向を示している。
図12Aは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出の一例を示す説明図(その3)である。図12Bは、ベースバンド処理カードの平均使用率等の算出結果の一例を示すグラフ(その3)である。図12Aの説明図1200において、バラツキが50であり、Yの平均(MPUの平均使用率)が59%である。また、図12Bのグラフ1210は、傾きaが正(5.15)であり、増加傾向を示している。このようにして、平均使用率、バラツキおよび増減傾向を得ることができる。
(MPU使用率とファイル転送動作との関係の一例)
図13は、MPU使用率とファイル転送動作との関係の一例を示す説明図である。図13に示すグラフは、横軸が時間を示しており、縦軸が転送元のベースバンド処理カード210のMPU使用率を示している。波形1300に示すように、例えば、転送元のベースバンド処理カード210のMPU使用率は経時変化する。ベースバンド処理カード210間におけるファイル転送処理中に、領域1301に示すように、MPU使用率が高くなると、信号処理を優先して行う。
また、領域1302に示すように、信号処理量が低下し、MPU使用率が低下すると、ファイル転送処理を開始する。さらに、領域1303に示すように、MPU使用率が高くなると、ファイル転送処理を中断し、信号処理を優先して行う。本実施の形態では、MPU使用率に応じて、ファイル転送処理の中断および再開を行うことができる。この場合、ファイル転送処理においては、中断および再開を可能にするために、ブロック単位でのファイルの転送が行われる。
(ファイル転送処理の中断および再開を行う動作の一例)
図14は、ファイル転送処理の中断および再開を行う動作の一例を示す説明図である。今、ベースバンド処理カード210−Nがリセットされ、制御カード220のファイル転送制御部222による転送指示の下、ベースバンド処理カード210−2から、ベースバンド処理カード210−Nへのファイルの転送が行われているとする。転送されるファイルは、例えば、ブロック単位(BLOCK No.1〜4)とする。
ベースバンド処理カード210−2によりブロックNo.2の転送処理の完了後に、ベースバンド処理カード210−2のMPU使用率が95%を超えたとする。MPU使用率テーブル221は、それぞれのベースバンド処理カード210から随時MPU使用率を取得し、更新される。(1)ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−2のMPU使用率が95%を超えると、ベースバンド処理カード210−2およびベースバンド処理カード210−Nに対して、転送処理の中断指示を行う。
ベースバンド処理カード210−2は、ファイル転送制御部222から転送処理の中断指示を受け付けると、転送処理を中断させるとともに、転送処理が完了したブロックの番号(No.1,2)をファイル転送制御部222へ通知する。ベースバンド処理カード210−Nのプログラム領域405にはブロックNo.1,2が格納されている。ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−2から、転送処理が完了したブロックの番号(No.1,2)を受け付けると、MPU使用率テーブル221を参照して、MPU使用率の低い運用中のベースバンド処理カード210−1を選択する。
そして、(2)ファイル転送制御部222は、ベースバンド処理カード210−1に対してベースバンド処理カード210−NへのブロックNo.3,4の転送指示を行う。ベースバンド処理カード210−1は、ファイル転送制御部222からブロックNo.3,4の転送指示を受け付けると、ベースバンド処理カード210−Nへ、ブロックNo.3,4の転送を行う。
ベースバンド処理カード210−Nは、ベースバンド処理カード210−2から転送されたブロックNo.1,2と、ベースバンド処理カード210−1から転送されたブロックNo.3,4と、をプログラム領域405に格納して運用する。これにより、運用中のベースバンド処理カード210−1,210−2のプログラムと、起動したベースバンド処理カード210−Nのプログラムと、を一致させることができる。
(制御カードが行うファイル転送中の処理の一例)
図15は、制御カードが行うファイル転送中の処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、制御カード220は、リセットされたベースバンド処理カード210へ、他のベースバンド処理カード210からのファイルの転送を行う、ファイル転送処理中であるか否かを判定する(ステップS1501)。ファイル転送処理中ではない場合(ステップS1501:No)、制御カード220は、一連の処理を終了する。
ファイル転送処理中である場合(ステップS1501:Yes)、制御カード220は、単位時間当たりの平均使用率を算出する(ステップS1502)。平均使用率の算出については、図10A等を用いて上述したとおりである。次に、制御カード220は、転送元のベースバンド処理カード210(図15中「カード」と記載)の平均使用率が95%以下であるか否かを判定する(ステップS1503)。
転送元のベースバンド処理カード210の平均使用率が95%以下である場合(ステップS1503:Yes)、制御カード220は、ファイルの転送が完了しているか否かを判定する(ステップS1504)。ファイルの転送が完了している場合(ステップS1504:Yes)、制御カード220は、一連の処理を終了する。
転送元のベースバンド処理カード210の平均使用率が95%を超えた場合(ステップS1503:No)、制御カード220は、ファイル転送を中断させ(ステップS1505)、図7のステップS702の処理へ移行させる。図7のステップS702の処理へ移行後、図7のベースバンド処理カードの選択処理においてファイル転送の転送元となるベースバンド処理カード210が選択されてファイルの転送が再開されると、ステップS1501に戻る。ステップS1504において、ファイルの転送が完了していない場合(ステップS1504:No)、制御カード220は、ステップS1502に戻る。
上述した処理により、転送元のベースバンド処理カード210のMPU使用率に応じて、転送処理を中断し、他のベースバンド処理カード210を転送元として転送処理を再開させることができる。
上述したフローチャートでは、転送元のベースバンド処理カード210の平均使用率が95%を超える場合を想定しているが、例えば、転送元のベースバンド処理カード210の平均使用率が80%以下になるように制御してもよい。具体的には、制御カード220−2の呼処理部223が、ファイルの転送が完了するまで、転送元のベースバンド処理カード210の平均使用率が80%以下になるように制御すればよい。これにより、ファイルの転送を中断させずにファイルを転送させることができる。
(システムが行うファイル転送手順の一例)
図16は、システムが行うファイル転送手順の一例を示すシーケンス図である。図16において、ベースバンド処理カード210−Nがリセットされたとする(ステップS1601)。すると、ベースバンド処理カード210−Nは、制御カード220に対して、ファイルの転送要求を行う(ステップS1602)。
ベースバンド処理カード210−1,210−2は、MPU使用率を、逐次、制御カード220へ通知している(ステップS1603、ステップS1604)。制御カード220は、MPU使用率が低いベースバンド処理カード210(例えばベースバンド処理カード210−2)を転送元とし、ベースバンド処理カード210−Nを転送先とした、ファイル転送指示を行う(ステップS1605、ステップS1606)。
ステップS1605において、制御カード220は、ベースバンド処理カード210−2に対してはベースバンド処理カード210−Nにファイルの転送を行う旨の指示を行う。ステップS1606において、制御カード220は、ベースバンド処理カード210−Nに対してはベースバンド処理カード210−2からファイルの転送が行われる旨の指示を行う。
そして、ベースバンド処理カード210−2は、ベースバンド処理カード210−Nへファイルの転送を開始する(ステップS1607)。ベースバンド処理カード210−1,210−2,210−Nは、それぞれ、MPU使用率を、逐次、制御カード220へ通知する(ステップS1608、ステップS1609、ステップS1610)。
転送元のベースバンド処理カード210−2のMPU使用率が95%を超えた場合、制御カード220は、ベースバンド処理カード210−2に対して、転送処理の中断指示を行う(ステップS1611)。すると、ベースバンド処理カード210−2とベースバンド処理カード210−Nとの間のファイルの転送を中断する(ステップS1612)。
そして、転送元のベースバンド処理カード210−2は、制御カード220へ、ACK信号(送信が完了したブロック番号(例えばNo.1,2))を通知する(ステップS1613)。また、制御カード220は、ベースバンド処理カード210−Nに対して、転送処理の中断指示を行う(ステップS1614)。そして、転送先のベースバンド処理カード210−Nは、制御カード220へ、ACK信号(受信が完了したブロック番号(例えばNo.1,2))を通知する(ステップS1615)。
そして、制御カード220は、MPU使用率が低いベースバンド処理カード210−1を転送元とし、ベースバンド処理カード210−Nを転送先とした、ファイル転送指示を行う(ステップS1616、ステップS1617)。ステップS1616およびステップS1617においては、送信を行うブロック番号(例えばNo.3,4)についても通知される。
そして、ベースバンド処理カード210−1は、No.3,4のブロックについてベースバンド処理カード210−Nへファイルの転送を開始する(ステップS1618)。そして、ファイルの転送が完了すると(ステップS1619)、システム100は、ファイル転送手順を終了する。
(回線カードにおけるファイル転送動作の一例)
図17は、回線カードにおけるファイル転送動作の一例を示す説明図である。回線カード230は、送受信I/F1701(図2の伝送路送受信部231)と、不揮発性メモリ1702と、MPU1703と、データ領域1704と、プログラム領域1705と、信号処理部1706と、を有する。
送受信I/F1701は、ストレージカード200、ベースバンド処理カード210、制御カード220、などとの間で各種信号を送受する。不揮発性メモリ1702は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。MPU1703は、例えば、データ領域1704のプログラム領域1705をワークエリアとして使用しながら、各種プログラムを実行することによって、回線カード230を制御する。信号処理部1706は、各種信号の処理を行う。
運用系の回線カード230−1が運用している状態において、待機系の回線カード230−2がリセットされたとする。リセット時において、待機系の回線カード230−2のプログラム領域1705にはプログラムが未格納の状態である。待機系の回線カード230−2がリセットされると、待機系の回線カード230−2は、リセット解除後にMPU1703がBOOTプログラムを不図示のRAMに展開する。そして、(1)待機系の回線カード230−2は、運用系の制御カード220−1(ファイル転送制御部222)にファイルの転送要求を行う。
運用系の制御カード220−1のファイル転送制御部222は、待機系の回線カード230−2からファイルの転送要求を受け付けると、(2)運用系の回線カード230−1に対して、待機系の回線カード230−2へのファイルの転送指示を行う。また、ファイル転送制御部222は、待機系の回線カード230−2に対して、運用系の回線カード230−1からファイルの転送が行われる旨のファイル転送指示を行う。
(3)運用系の回線カード230−1は、ファイル転送制御部222から転送指示を受け付けると、待機系の回線カード230−2へファイルの転送を行う。これにより、運用系の回線カード230−1のファイルと、起動した待機系の回線カード230−2のファイルと、を一致させることができる。
(制御カードにおけるファイル転送動作の一例)
図18は、制御カードにおけるファイル転送動作の一例を示す説明図である。制御カード220は、不揮発性メモリ1801と、データ領域1802と、プログラム領域1803と、を有する。
不揮発性メモリ1801は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。MPU412は、例えば、データ領域1802のプログラム領域1803をワークエリアとして使用しながら、各種プログラムを実行することによって、制御カード220を制御する。
運用系の制御カード220−1が運用している状態において、待機系の制御カード220−2がリセットされたとする。リセット時において、待機系の制御カード220−2のプログラム領域1803にはプログラムが未格納の状態である。待機系の制御カード220−2がリセットされると、待機系の制御カード220−2は、リセット解除後にMPU412がBOOTプログラムを不図示のRAMに展開する。そして、(1)待機系の制御カード220−2は、運用系の制御カード220−1(ファイル転送制御部222)にファイルの転送要求を行う。
そして、(2)運用系の制御カード220−1のファイル転送制御部222は、運用系の制御カード220−1のMPU412および待機系の制御カード220−2のMPU412に対して、ファイルの転送指示を行う。(3)運用系の制御カード220−1のMPU412は、ファイル転送制御部222から転送指示を受け付けると、待機系の制御カード220−2へファイルの転送を行う。これにより、運用系の制御カード220−1のファイルと、起動した待機系の制御カード220−2のファイルと、を一致させることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、配下装置120a(図1参照)が起動すると、運用中の他の配下装置120bが使用しているファイルを他の配下装置120bから起動した配下装置120aへ転送する。したがって、ストレージ装置110の運用系111と待機系112でファイル版数が異なる場合でも、配下装置120のファイル版数の不整合による誤動作を回避しつつ、配下装置120aの起動を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態は、運用系111と待機系112とを有するストレージ装置110が、複数の配下装置120に用いられる独立した版数のファイルを管理するため、システム100全体および配下装置120全体としての記憶効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、起動した配下装置120aは、演算回路123の、各使用率、各使用率の平均、各使用率の所定期間内の最大値や最小値の差分、各使用率の所定期間内の増減の傾向を示す値、等に基づいて、転送元の配下装置120bを選択する。そのため、転送元の配下装置120bの演算回路123bにおけるリソース処理等の各種処理を妨げにくくすることができる。また、転送元の配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができる。このため、起動したベースバンド処理カード210を円滑に起動させることができる。
また、本実施の形態では、起動した配下装置120aは、他の配下装置120bの演算回路123bのファイル転送時における使用率に基づいて、ファイルの転送を中断する。これにより、転送元の配下装置120bの演算回路123bにおけるリソース処理等の各種処理を妨げにくくすることができる。
また、本実施の形態では、起動した配下装置120aは、配下装置120bからのファイルの転送を中断すると、運用中の他の配下装置120の演算回路123の各使用率に基づいて、転送元の配下装置120bを変更するようにした。これにより、転送元の配下装置120bからのファイルの転送の中断後も、異なる配下装置120からファイルを転送させることができる。このため、転送元の配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができ、配下装置120aを円滑に起動させることができる。
また、本実施の形態では、起動した配下装置120aは、配下装置120bからのファイルの転送を中断すると、中断前に取得済みのファイルの一部分と、中断後に取得したファイルの一部分とを用いて処理を行う。これにより、転送元の配下装置120bから、起動した配下装置120aへのファイルの転送を迅速に行うことができ、配下装置120aを円滑に起動させることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)相互に独立した版数のファイルを格納可能な運用系と待機系とを有するストレージ装置と、
自システムの起動時に前記ストレージ装置の前記運用系に格納されているファイルを取得して、取得したファイルに基づいて処理を行う複数の配下装置と、
を有し、
自システムの運用中に、前記複数の配下装置のうちの一部の配下装置が前記起動時とは異なるタイミングで起動した場合、前記一部の配下装置は、前記複数の配下装置のうちの運用中の他の配下装置において前記処理に用いられているファイルを前記他の配下装置から取得し、取得したファイルに基づいて前記処理を行うことを特徴とするシステム。
(付記2)前記他の配下装置は、前記複数の配下装置のうちの運用中の複数の配下装置のそれぞれに含まれる演算回路であって前記一部の配下装置への前記ファイルの送信に関する処理を行う演算回路の各使用率に基づいて選択された配下装置であることを特徴とする付記1に記載のシステム。
(付記3)前記他の配下装置は、前記各使用率の所定期間内の平均に基づいて選択された配下装置であることを特徴とする付記2に記載のシステム。
(付記4)前記他の配下装置は、前記各使用率の所定期間内の最大値および最小値の差分に基づいて選択された配下装置であることを特徴とする付記3に記載のシステム。
(付記5)前記他の配下装置は、前記各使用率の所定期間内の増減の傾向を示す値に基づいて選択された配下装置であることを特徴とする付記3または4に記載のシステム。
(付記6)前記一部の配下装置は、前記他の配下装置に含まれる演算回路であって前記一部の配下装置への前記ファイルの送信に関する処理を行う演算回路の使用率に基づいて、前記他の配下装置からの前記ファイルの取得を中断することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のシステム。
(付記7)前記一部の配下装置は、前記他の配下装置からの前記ファイルの取得を中断した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の複数の配下装置のそれぞれに含まれる演算回路であって前記一部の配下装置への前記ファイルの送信に関する処理を行う演算回路の各使用率に基づいて選択された前記他の配下装置とは異なる配下装置から、前記異なる配下装置において前記処理に用いられているファイルを取得することを特徴とする付記6に記載のシステム。
(付記8)前記一部の配下装置は、前記他の配下装置(「第1配下装置」と称する)からの前記ファイルの取得を中断した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の第2配下装置から、前記第2配下装置において前記処理に用いられているファイルの一部分であって前記第1配下装置において前記処理に用いられているファイルのうちの取得済みの部分を除く部分に対応する前記一部分を取得し、
前記第1配下装置から取得した前記取得済みの部分と、前記第2配下装置から取得した前記一部分と、に基づいて前記処理を行うことを特徴とする付記6または7に記載のシステム。
(付記9)前記ファイルは、プログラムおよびデータの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載のシステム。
(付記10)相互に独立した版数のファイルを格納可能な運用系と待機系とを有するストレージ装置と、自システムの起動時に前記ストレージ装置の前記運用系に格納されているファイルを取得して取得したファイルに基づいて処理を行う複数の配下装置と、を有するシステムにおける、前記複数の配下装置に含まれる配下装置であって、
前記システムの運用中に自装置が前記起動時とは異なるタイミングで起動した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の他の配下装置において前記処理に用いられているファイルを前記他の配下装置から取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたファイルに基づいて処理を行う処理部と、
を備えることを特徴とする配下装置。
100 システム
110 ストレージ装置
111 運用系
112 待機系
120,120a,120b 配下装置
121,121a,121b 取得部
122,122a,122b 処理部
123,123a,123b 演算回路
200,200−1,200−2 ストレージカード
210,210−1,210−2,210−N ベースバンド処理カード
211,1706 信号処理部
220,220−1,220−2 制御カード
221 MPU使用率テーブル
222 ファイル転送制御部
223 呼処理部
224 監視制御部
230,230−1,230−2 回線カード
231 伝送路送受信部
401,411,1701 送受信I/F
402,1702,1801 不揮発性メモリ
403,412,1703 MPU
404,1704,1802 データ領域
405,1705,1803 プログラム領域

Claims (5)

  1. 相互に独立した版数のファイルを格納可能な運用系と待機系とを有するストレージ装置と、
    自システムの起動時に前記ストレージ装置の前記運用系に格納されているファイルを取得して、取得したファイルに基づいて処理を行う複数の配下装置と、
    を有し、
    自システムの運用中に、前記複数の配下装置のうちの一部の配下装置が前記起動時とは異なるタイミングで起動した場合、前記一部の配下装置は、前記複数の配下装置のうちの運用中の他の配下装置において前記処理に用いられているファイルを前記他の配下装置から取得し、取得したファイルに基づいて前記処理を行うことを特徴とするシステム。
  2. 前記他の配下装置は、前記複数の配下装置のうちの運用中の複数の配下装置のそれぞれに含まれる演算回路であって前記一部の配下装置への前記ファイルの送信に関する処理を行う演算回路の各使用率に基づいて選択された配下装置であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記一部の配下装置は、前記他の配下装置に含まれる演算回路であって前記一部の配下装置への前記ファイルの送信に関する処理を行う演算回路の使用率に基づいて、前記他の配下装置からの前記ファイルの取得を中断することを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記一部の配下装置は、前記他の配下装置(「第1配下装置」と称する)からの前記ファイルの取得を中断した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の第2配下装置から、前記第2配下装置において前記処理に用いられているファイルの一部分であって前記第1配下装置において前記処理に用いられているファイルのうちの取得済みの部分を除く部分に対応する前記一部分を取得し、
    前記第1配下装置から取得した前記取得済みの部分と、前記第2配下装置から取得した前記一部分と、に基づいて前記処理を行うことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 相互に独立した版数のファイルを格納可能な運用系と待機系とを有するストレージ装置と、自システムの起動時に前記ストレージ装置の前記運用系に格納されているファイルを取得して取得したファイルに基づいて処理を行う複数の配下装置と、を有するシステムにおける、前記複数の配下装置に含まれる配下装置であって、
    前記システムの運用中に自装置が前記起動時とは異なるタイミングで起動した場合、前記複数の配下装置のうちの運用中の他の配下装置において前記処理に用いられているファイルを前記他の配下装置から取得する取得部と、
    前記取得部によって取得されたファイルに基づいて処理を行う処理部と、
    を備えることを特徴とする配下装置。
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