JP2016001212A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運動視差により物体を立体的に視認できる鮮明な画像(立体像)を観察させることができる表示装置を提供すること。
【解決手段】軸(中心軸C)に直交する方向に対して、投射された画像を表示する表示面21A,22A,23A,24Aがそれぞれ直交し、かつ、それぞれの表示面21A,22A,23A,24Aが互いに交差するように接続された複数のスクリーン21〜24と、複数のスクリーン21〜24のうち対応するスクリーンに、軸に対する表示面21A,22A,23A,24Aの向きに応じた画像を投射する複数の投射部31〜34と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】軸(中心軸C)に直交する方向に対して、投射された画像を表示する表示面21A,22A,23A,24Aがそれぞれ直交し、かつ、それぞれの表示面21A,22A,23A,24Aが互いに交差するように接続された複数のスクリーン21〜24と、複数のスクリーン21〜24のうち対応するスクリーンに、軸に対する表示面21A,22A,23A,24Aの向きに応じた画像を投射する複数の投射部31〜34と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示装置に関する。
従来、円筒状の筐体を備え、当該筐体の周方向に移動する観察者の位置に応じた画像を表示して、運動視差により画像を立体的に視認させる表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の表示装置は、電子式プロジェクター、回転機構部、スクリーン、ミラー及び多角形ミラーを備える。この表示装置では、電子式プロジェクターは、それぞれ同じ物体を異なる位置から見た映像であるコマ映像がリング状に配列された投射画像を投射し、当該投射画像は、ミラーにより折り返される。この折り返された投射画像に含まれる各コマ映像は、スクリーンを囲む環状の多角形ミラーにそれぞれ入射される。この多角形ミラーは、複数のミラー群からなり、それぞれ入射されたコマ映像をスクリーンに向けて反射させる。
この特許文献1に記載の表示装置は、電子式プロジェクター、回転機構部、スクリーン、ミラー及び多角形ミラーを備える。この表示装置では、電子式プロジェクターは、それぞれ同じ物体を異なる位置から見た映像であるコマ映像がリング状に配列された投射画像を投射し、当該投射画像は、ミラーにより折り返される。この折り返された投射画像に含まれる各コマ映像は、スクリーンを囲む環状の多角形ミラーにそれぞれ入射される。この多角形ミラーは、複数のミラー群からなり、それぞれ入射されたコマ映像をスクリーンに向けて反射させる。
スクリーンは、回転機構部により上記筐体の中心軸を中心として回転され、多角形ミラーを構成する各ミラーから入射される各コマ映像を、当該ミラーと対向する位置に回転された際に反射させる。このようなスクリーンには、視野角を制限して隣のコマ映像が見えないようにする視野角制限フィルターが設けられており、観察者が、当該観察者の位置からスクリーンを観察する方向に応じたコマ映像だけを見ることができるように構成されている。このため、観察者が、表示装置の周方向に沿って移動して視点を変えつつ当該スクリーンを観察すると、それぞれの視点の位置に応じた異なるコマ映像を観察することができ、これにより、運動視差により画像に含まれる物体を立体的に視認できる。
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置では、1台又は複数のプロジェクターからの投射画像の一部であるコマ映像のそれぞれを多角形ミラーにて反射させてスクリーンに入射させている。このため、観察者により観察される画像は、プロジェクターの投射画像において僅かな領域でしかないことから、視認される画像の解像度が低くぼやけるという問題がある。
本発明は、運動視差により物体を立体的に視認できる鮮明な画像(立体像)を観察させることができる表示装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係る表示装置は、軸に直交する方向に対して、投射された画像を表示する表示面がそれぞれ直交し、かつ、それぞれの前記表示面が互いに交差するように接続された複数のスクリーンと、前記複数のスクリーンのうち対応するスクリーンに、前記軸に対する前記表示面の向きに応じた画像を投射する複数の投射部と、を備えることを特徴とする。
上記一態様によれば、上記軸に直交する方向に対してそれぞれ直交する表示面が互いに交差するように接続された複数のスクリーンに、対応する投射部が、当該表示面の向きに応じた画像を投射する。これによれば、上記軸上に位置する立体像を各表示面側から見た画像を、対応するスクリーンに各投射部が投射し、観察者が移動しつつ表示面に表示された画像を観察することで、観察者が観察する表示面毎に、表示される画像に含まれる上記立体像の向きが変わることから、当該立体像を立体的に観察できる。そして、各表示面に表示される画像は、それぞれ1つの投射部により投射された画像であるので、容易に解像度を高めることができる。従って、解像度が高く鮮明な立体像を観察者に観察させることができる。
また、上記一態様によれば、投射部がスクリーンに画像を投射して表示する構成であるので、表示面の寸法を大きくして、画像を容易に拡大できる。ここで、人間の左右の眼の輻輳幅は略65mmで一定であるため、表示画像が大きいほど輻輳や両眼視差が働きにくくなり、奥行感を把握しづらくなる。すなわち、例えば100インチ以上の比較的大きな画像が表示される場合には、当該画像を観察するだけでも当該画像に奥行感があるように認識されやすい。このため、表示面に表示される画像が100インチ以上となるように表示装置を構成することにより、より立体的な感覚を観察者に提供できる。
上記一態様では、前記複数のスクリーンに投射された画像の観察側に所定の間隔を隔てて前記複数のスクリーンを覆うように配置され、入射される光を減光して透過させる減光部を備えることが好ましい。
上記一態様によれば、観察者は、表示面に対して画像の観察側に位置する減光部を介して、当該表示面に表示された画像を観察することとなる。この減光部は、入射される光を減光させて透過させるので、当該減光部を介して表示面に到達する外光(環境光)を低減させることができる。このため、画像が表示されるスクリーンの存在を観察者に認識させづらくすることができる。これによれば、当該スクリーンの表示面にて表示される画像の奥行方向の位置を認識させるための手掛かりを低減させることができ、奥行の把握を困難にすることができる。このため、例えば、上記立体像の背景を黒等の暗い色とした画像を表示することで、当該背景から立体像が浮き上がっているような錯覚を観察者に付与できる。従って、表示される画像により、奥行感を観察者に簡易に付与できる。
上記一態様では、前記複数のスクリーンは、それぞれの端部が互いに接続されて、前記軸を中心とする筒形状に構成され、前記減光部は、前記軸を中心とする筒形状に構成されて、前記複数のスクリーンを覆うことが好ましい。
上記一態様によれば、複数のスクリーンは、上記軸を中心とする筒形状に構成されるので、上記立体像を囲む複数の位置から見た画像を各スクリーンの表示面にて表示できる。従って、当該立体像をより立体的に認識できる。
また、減光部は、同じく上記軸を中心とし、複数のスクリーンを覆う筒形状に構成されるので、各スクリーンの表示面に表示された画像は、全て減光部を介して観察されることとなる。これによれば、どの表示面に表示された画像を観察する場合でも、観察者は当該画像に奥行感を認識できる。
また、減光部は、同じく上記軸を中心とし、複数のスクリーンを覆う筒形状に構成されるので、各スクリーンの表示面に表示された画像は、全て減光部を介して観察されることとなる。これによれば、どの表示面に表示された画像を観察する場合でも、観察者は当該画像に奥行感を認識できる。
上記一態様では、当該表示装置は、複数の表示ユニットが組み合わされて構成され、前記表示ユニットは、前記複数のスクリーンのうち、少なくとも1つのスクリーンと、前記複数の投射部のうち、前記少なくとも1つのスクリーンに画像を投射する少なくとも1つの投射部と、前記少なくとも1つのスクリーン及び前記少なくとも1つの投射部を内部に収容する筐体と、を備え、前記筐体は、前記少なくとも1つのスクリーンに投射される画像の観察側に位置し、前記減光部の一部を構成する部分減光部と、前記少なくとも1つの投射部による画像の投射方向に対する直交方向に沿って前記少なくとも1つのスクリーンを挟み、かつ、それぞれの延長面が前記少なくとも1つのスクリーンに対して画像の観察側とは反対側にて交差する第1壁面部及び第2壁面部と、を有することが好ましい。
上記一態様によれば、1つの表示ユニットが有する第1壁面部と、他の表示ユニットが有する第2壁面部とが互いに対向するように、上記複数の表示ユニットを組み合わせることで、それぞれ投射部から画像が投射されて表示される表示面が互いに交差する上記表示装置を容易に組み立てることができる。この際、各表示ユニットには、上記減光部を構成する部分減光部が設けられているので、各表示ユニットを組み合わせた後に上記減光部を設ける手間を省略できる。従って、上記表示装置を一層容易に組み立てることができる。この他、各表示ユニットは、表示装置より小型であるので、表示装置の移動又は組立の際に、表示ユニットを容易に運搬できる。
上記一態様では、前記それぞれの延長面のなす角は、360度を3以上の自然数で除した角度であることが好ましい。
上記一態様によれば、上記複数の表示ユニットを組み合わせることで、当該複数の表示ユニットを環状に配置できるので、各表示ユニットのスクリーンを、上記軸を中心とする筒形状に容易に配置できる。従って、上記のように、立体像を囲む複数の位置から当該立体像を見た画像を各スクリーンの表示面にて表示でき、当該立体像をより立体的に認識できる。
上記一態様によれば、上記複数の表示ユニットを組み合わせることで、当該複数の表示ユニットを環状に配置できるので、各表示ユニットのスクリーンを、上記軸を中心とする筒形状に容易に配置できる。従って、上記のように、立体像を囲む複数の位置から当該立体像を見た画像を各スクリーンの表示面にて表示でき、当該立体像をより立体的に認識できる。
上記一態様では、前記筐体は、前記少なくとも1つのスクリーンに投射された画像の観察側とは反対側にて前記第1壁面部と前記第2壁面部とを接続する第3壁面部を有し、前記第3壁面部は、前記少なくとも1つの投射部に画像情報及び電力の少なくともいずれかを供給するケーブルが配置される配置部を有することが好ましい。
ここで、複数の表示ユニットを環状に配置した場合、それぞれの表示ユニットが有する第3壁面部により囲まれる空間が形成される。この空間内に、各表示ユニットにより表示される画像の画像情報や電力を投射部に供給する機器を配置することが考えられる。この際、第3壁面部に上記配置部が設けられていることにより、当該機器と投射部とを容易に接続できる。従って、複数の表示ユニットを組み合わせる際の煩雑さを軽減できる。
ここで、複数の表示ユニットを環状に配置した場合、それぞれの表示ユニットが有する第3壁面部により囲まれる空間が形成される。この空間内に、各表示ユニットにより表示される画像の画像情報や電力を投射部に供給する機器を配置することが考えられる。この際、第3壁面部に上記配置部が設けられていることにより、当該機器と投射部とを容易に接続できる。従って、複数の表示ユニットを組み合わせる際の煩雑さを軽減できる。
上記一態様では、前記軸に直交し、かつ、前記複数のスクリーンのうち互いに接続された一対のスクリーンの接続部位を通る方向に沿って前記接続部位から画像の観察側に延出し、入射される光を遮蔽する遮光部を備えることが好ましい。
ここで、例えば、互いに接続された一対のスクリーンの間に観察者が位置する場合のように、上記立体像の向きが異なる2つの画像が繋がった一連の画像として観察者により観察されてしまうと、観察者が、当該立体像を立体的に視認しづらくなる。
これに対し、上記遮光部が設けられていることで、上記一対のスクリーンのそれぞれに表示された画像は、観察者により、それぞれ個別の画像として観察されることとなる。従って、立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
また、観察者が、上記一対のスクリーンのうち一方のスクリーンに表示された画像を観察しつつ、上記軸を中心とする周方向に沿って他方のスクリーン側に移動した場合、上記遮光部は、他方のスクリーンにて表示された画像を観察者に対して遮蔽することから、当該画像が遮光部に対して奥側に位置するように認識される。このため、上記立体像が含まれる画像を観察する観察者に、より奥行感を付与できる。
これに対し、上記遮光部が設けられていることで、上記一対のスクリーンのそれぞれに表示された画像は、観察者により、それぞれ個別の画像として観察されることとなる。従って、立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
また、観察者が、上記一対のスクリーンのうち一方のスクリーンに表示された画像を観察しつつ、上記軸を中心とする周方向に沿って他方のスクリーン側に移動した場合、上記遮光部は、他方のスクリーンにて表示された画像を観察者に対して遮蔽することから、当該画像が遮光部に対して奥側に位置するように認識される。このため、上記立体像が含まれる画像を観察する観察者に、より奥行感を付与できる。
上記一態様では、前記軸に直交し、かつ、前記複数のスクリーンのうち互いに接続された一対のスクリーンの接続部位を通る方向に対して、当該接続部位から画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差して、前記一対のスクリーンのうち一方のスクリーンにおける前記接続部位にて当該一方のスクリーンに直交する第1仮想面と、他方のスクリーンにおける前記接続部位にて当該他方のスクリーンに直交する第2仮想面とを接続するように設けられ、前記一対のスクリーンに投射された画像のうち、一方の画像が観察される位置にて他方の画像が観察されることを抑制する観察抑制部を備えることが好ましい。
上記一態様によれば、上記観察抑制部により、隣り合う一対のスクリーンに投射された画像のうちの一方の画像が観察される位置にて、他方の画像が観察されることを抑制できる。このため、それぞれの画像が同時に観察されることが抑制されるので、上記のように、表示される画像に含まれる立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
なお、このような観察抑制部は、表示装置が上記減光部を備える場合には、当該減光部の一部として構成できる。また、表示装置が観察抑制部に加えて上記遮光部を備えている場合には、上記一対のスクリーンのうち、一方のスクリーンにて表示された画像の光が、他方のスクリーンにて表示された画像に入り込むことを抑制できる。従って、表示された画像にコントラストの低下が生じることを抑制できる。
なお、このような観察抑制部は、表示装置が上記減光部を備える場合には、当該減光部の一部として構成できる。また、表示装置が観察抑制部に加えて上記遮光部を備えている場合には、上記一対のスクリーンのうち、一方のスクリーンにて表示された画像の光が、他方のスクリーンにて表示された画像に入り込むことを抑制できる。従って、表示された画像にコントラストの低下が生じることを抑制できる。
上記一態様では、前記複数のスクリーンのうち、少なくともいずれかのスクリーンの前記表示面は、画像の観察側に突出した凸形状、及び、画像の観察側とは反対側に没入した凹形状のいずれかの形状に形成されていることが好ましい。
上記一態様によれば、表示面が凸形状又は凹形状に形成されていることにより、当該表示面に表示された画像が非平面であるように認識される。従って、当該画像を移動しつつ観察することで、運動視差によって、より立体的に画像を観察できる。このような効果は、画像が観察される側に突出した凸形状に表示面が形成されている場合に、より顕著となる。
上記一態様では、前記複数のスクリーンは、それぞれ透過型のスクリーンであり、前記複数の投射部のそれぞれは、前記複数のスクリーンのうち対応するスクリーンに対して画像の観察側とは反対側から画像を投射することが好ましい。
上記一態様によれば、投射部が、画像が観察される側とは反対側からスクリーンに画像を投射するので、投射部によるスクリーンへの画像の投射距離を容易に長くすることができる。従って、短焦点の投射光学装置(投射レンズ)を有する投射部を用いることなく、比較的大きな画像を容易に表示できる。
また、複数のスクリーンが、上記のように、上記軸を中心とする筒形状に構成されている場合には、当該各スクリーンによって囲まれた空間内に、それぞれの投射部の少なくとも一部を配置できる。これによれば、大きな画像を表示できるとともに、表示装置の大型化を抑制できる。
なお、表示装置が上記減光部を備える場合、当該減光部を介してスクリーンに入射された外光の一部は、当該スクリーンを透過して減じられ、他の一部が当該スクリーンにて反射される。このため、当該スクリーンにて反射されて観察者に届く外光をより減少させることができる。従って、スクリーンをより認識させづらくすることができる他、当該外光によって画像のコントラストが低下することを抑制できる。
また、複数のスクリーンが、上記のように、上記軸を中心とする筒形状に構成されている場合には、当該各スクリーンによって囲まれた空間内に、それぞれの投射部の少なくとも一部を配置できる。これによれば、大きな画像を表示できるとともに、表示装置の大型化を抑制できる。
なお、表示装置が上記減光部を備える場合、当該減光部を介してスクリーンに入射された外光の一部は、当該スクリーンを透過して減じられ、他の一部が当該スクリーンにて反射される。このため、当該スクリーンにて反射されて観察者に届く外光をより減少させることができる。従って、スクリーンをより認識させづらくすることができる他、当該外光によって画像のコントラストが低下することを抑制できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[表示装置の概略構成]
図1及び図2は、本実施形態に係る表示装置1の概略構成を示す模式図である。これらのうち、図1は、表示装置1の内部を透過して示す斜視図であり、図2は、表示装置1を示す平面図である。
本実施形態に係る表示装置1は、立体像を複数の視点から見た画像を、当該視点に応じた位置のスクリーンにて表示して、当該画像の観察者に立体像を把握させるものである。この表示装置1は、図1及び図2に示すように、表示部2と、投射装置3と、表示制御装置4と、外装筐体5と、を備える。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[表示装置の概略構成]
図1及び図2は、本実施形態に係る表示装置1の概略構成を示す模式図である。これらのうち、図1は、表示装置1の内部を透過して示す斜視図であり、図2は、表示装置1を示す平面図である。
本実施形態に係る表示装置1は、立体像を複数の視点から見た画像を、当該視点に応じた位置のスクリーンにて表示して、当該画像の観察者に立体像を把握させるものである。この表示装置1は、図1及び図2に示すように、表示部2と、投射装置3と、表示制御装置4と、外装筐体5と、を備える。
[表示部の構成]
表示部2は、それぞれ同じ寸法(高さ寸法及び幅寸法)を有するスクリーン21〜24を有し、これらスクリーン21〜24の幅方向の端部が互いに接続されて、本発明の軸に相当する所定の中心軸Cを中心とする筒形状(四角筒形状)に構成されている。これらスクリーン21〜24において、それぞれ投射された画像を表示する表示面21A,22A,23A,24Aは、図2に示すように、表示装置1の中心軸Cにそれぞれ直交し、かつ、互いに直交する4つの方向E1〜E4にそれぞれ直交する。具体的に、表示面21Aは、方向E1に直交し、表示面22Aは、方向E1に直交する方向E2に直交し、表示面23Aは、方向E3に直交し、表示面24Aは、方向E4に直交する。
表示部2は、それぞれ同じ寸法(高さ寸法及び幅寸法)を有するスクリーン21〜24を有し、これらスクリーン21〜24の幅方向の端部が互いに接続されて、本発明の軸に相当する所定の中心軸Cを中心とする筒形状(四角筒形状)に構成されている。これらスクリーン21〜24において、それぞれ投射された画像を表示する表示面21A,22A,23A,24Aは、図2に示すように、表示装置1の中心軸Cにそれぞれ直交し、かつ、互いに直交する4つの方向E1〜E4にそれぞれ直交する。具体的に、表示面21Aは、方向E1に直交し、表示面22Aは、方向E1に直交する方向E2に直交し、表示面23Aは、方向E3に直交し、表示面24Aは、方向E4に直交する。
これらスクリーン21〜24は、それぞれ透過型のスクリーンであり、本実施形態では、100インチ以上の大きさに形成されている。このようなスクリーン21〜24におけるそれぞれの背面側の面は、画像が投射される被投射面21B,22B,23B,24Bであり、投射された画像が透過して、当該画像が視認される表示面21A,22A,23A,24Aは、これら被投射面21B,22B,23B,24Bとは反対側の面である。
なお、上記中心軸Cは、本実施形態では、鉛直方向に沿う軸である。
なお、上記中心軸Cは、本実施形態では、鉛直方向に沿う軸である。
[投射装置の構成]
投射装置3は、本実施形態では4つの投射部31〜34を備え、これら投射部31〜34は、それぞれ、対応するスクリーン21〜24の被投射面21B〜24Bに画像(本実施形態では100インチ以上の画像)を投射する。具体的に、図2に示すように、投射部31は、被投射面21Bに画像を投射し、投射部32は、被投射面22Bに画像を投射する。また、投射部33は、被投射面23Bに画像を投射し、投射部34は、被投射面24Bに画像を投射する。
投射装置3は、本実施形態では4つの投射部31〜34を備え、これら投射部31〜34は、それぞれ、対応するスクリーン21〜24の被投射面21B〜24Bに画像(本実施形態では100インチ以上の画像)を投射する。具体的に、図2に示すように、投射部31は、被投射面21Bに画像を投射し、投射部32は、被投射面22Bに画像を投射する。また、投射部33は、被投射面23Bに画像を投射し、投射部34は、被投射面24Bに画像を投射する。
図3は、表示装置1を示す断面図であり、表示部2に対する投射装置3の位置を示す図である。
これら投射部31〜34は、互いの画像の投射範囲内に位置しないように配置される。具体的に、図3に示すように、各投射部31〜34(投射部31,33は図3では省略)は、スクリーン21〜24に対して上記中心軸Cに沿う方向の一端側、すなわち、スクリーン21〜24に対する下側の位置に配置される。そして、各投射部31〜34は、受信される画像を、対応するスクリーン21〜24に投射する。
このような投射部31〜34は、図示を省略するが、それぞれ、光源と、当該光源から出射された光を変調して、表示制御装置4から受信される画像情報に応じた画像を形成する光変調装置と、当該画像を投射する投射光学装置(投射レンズ)と、を備える。
これら投射部31〜34は、互いの画像の投射範囲内に位置しないように配置される。具体的に、図3に示すように、各投射部31〜34(投射部31,33は図3では省略)は、スクリーン21〜24に対して上記中心軸Cに沿う方向の一端側、すなわち、スクリーン21〜24に対する下側の位置に配置される。そして、各投射部31〜34は、受信される画像を、対応するスクリーン21〜24に投射する。
このような投射部31〜34は、図示を省略するが、それぞれ、光源と、当該光源から出射された光を変調して、表示制御装置4から受信される画像情報に応じた画像を形成する光変調装置と、当該画像を投射する投射光学装置(投射レンズ)と、を備える。
[表示制御装置の構成]
図4は、立体像STの一例と、当該立体像STの観察方向F1〜F4とを示す図であり、図5〜図8は、図4に示した各観察方向F1〜F4から立体像STを見た場合の画像P1〜P4の一例をそれぞれ示す図である。
表示制御装置4は、ケーブルCBを介して接続された投射部31〜34の動作を制御して、外部機器(図示省略)から受信される画像情報に応じた画像をそれぞれの投射部31〜34により投射させる。この際、表示制御装置4は、各投射部31〜34に、中心軸Cに対する表示面21A〜24Aの向き、すなわち、表示面21A〜24Aのそれぞれから中心軸Cに向かう方向に応じた画像を投射させる。
例えば、表示制御装置4は、図4における立体像STを観察方向F1から見た像ST1を含む画像P1(図5に示す画像P1)を、投射部31に投射させ、当該立体像STを観察方向F2から見た像ST2を含む画像P2(図6に示す画像P2)を、投射部32に投射させる。また、立体像STを観察方向F3から見た像ST3を含む画像P3(図7に示す画像P3)を、投射部33に投射させ、当該立体像STを観察方向F4から見た像ST4を含む画像P4(図8に示す画像P4)を、投射部34に投射させる。
図4は、立体像STの一例と、当該立体像STの観察方向F1〜F4とを示す図であり、図5〜図8は、図4に示した各観察方向F1〜F4から立体像STを見た場合の画像P1〜P4の一例をそれぞれ示す図である。
表示制御装置4は、ケーブルCBを介して接続された投射部31〜34の動作を制御して、外部機器(図示省略)から受信される画像情報に応じた画像をそれぞれの投射部31〜34により投射させる。この際、表示制御装置4は、各投射部31〜34に、中心軸Cに対する表示面21A〜24Aの向き、すなわち、表示面21A〜24Aのそれぞれから中心軸Cに向かう方向に応じた画像を投射させる。
例えば、表示制御装置4は、図4における立体像STを観察方向F1から見た像ST1を含む画像P1(図5に示す画像P1)を、投射部31に投射させ、当該立体像STを観察方向F2から見た像ST2を含む画像P2(図6に示す画像P2)を、投射部32に投射させる。また、立体像STを観察方向F3から見た像ST3を含む画像P3(図7に示す画像P3)を、投射部33に投射させ、当該立体像STを観察方向F4から見た像ST4を含む画像P4(図8に示す画像P4)を、投射部34に投射させる。
なお、観察方向F1は、上記方向E1とは反対方向であり、観察方向F2は、上記方向E2とは反対方向である。また、観察方向F3は、上記方向E3とは反対方向であり、観察方向F4は、上記方向E4とは反対方向である。すなわち、観察方向F1〜F4は、それぞれ表示面21A〜24Aから中心軸Cに向かう方向に相当する。換言すると、観察方向F1〜F4は、それぞれ上記立体像STに向かう方向であり、かつ、当該立体像STを中心とする周方向に90度毎に設定される方向である。また、各画像P1〜P4は、中心軸C上に上記立体像STが位置すると仮定した場合に、各表示面21A〜24A側から観察される立体像STの像ST1〜ST4が含まれる画像である。
このような表示制御装置4は、受信された画像に含まれる立体像の背景を暗い色とする。具体的に、表示制御装置4は、図5〜図8に示すように、立体像STの背景を黒とした上記画像P1〜P4を生成する。そして、表示制御装置4は、当該画像P1〜P4の画像情報を、対応する投射部31〜34に送信して、当該画像P1〜P4を表示させる。
また、表示制御装置4が、各投射部31〜34に表示させる画像は、当該画像内に立体像が収まる画像(画像内で立体像が完結する画像)である。このような立体像は、CG(Computer Graphics)により生成されたものでもよく、実際に存在する立体像であってもよい。後者の場合、投射装置3により投射される画像は、撮像装置による撮像画像に基づく画像である。
更に、表示制御装置4は、各投射部31〜34により、静止画だけでなく、動画を表示させてもよい。このような動画として、立体像の大きさが経時的に変化する動画や、当該立体像の位置が変化する動画を例示できる。
また、表示制御装置4が、各投射部31〜34に表示させる画像は、当該画像内に立体像が収まる画像(画像内で立体像が完結する画像)である。このような立体像は、CG(Computer Graphics)により生成されたものでもよく、実際に存在する立体像であってもよい。後者の場合、投射装置3により投射される画像は、撮像装置による撮像画像に基づく画像である。
更に、表示制御装置4は、各投射部31〜34により、静止画だけでなく、動画を表示させてもよい。このような動画として、立体像の大きさが経時的に変化する動画や、当該立体像の位置が変化する動画を例示できる。
[外装筐体の構成]
外装筐体5は、図1及び図2に示すように、上記表示部2、投射装置3及び表示制御装置4を内部に収容する。このような外装筐体5は、外周部51(図1及び図2)、天板部52(図1)及び遮光部53(図1及び図2)を有する。
外装筐体5は、図1及び図2に示すように、上記表示部2、投射装置3及び表示制御装置4を内部に収容する。このような外装筐体5は、外周部51(図1及び図2)、天板部52(図1)及び遮光部53(図1及び図2)を有する。
[外周部の構成]
外周部51は、図2に示すように、上記中心軸Cを中心とする略円筒状に形成されており、スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aから、当該表示面21A〜24Aに表示された画像を観察する側に所定間隔を隔てた位置に配置される。すなわち、外周部51は、表示部2の外側にて各表示面21A〜24Aを覆う位置に設けられる。
外周部51は、図2に示すように、上記中心軸Cを中心とする略円筒状に形成されており、スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aから、当該表示面21A〜24Aに表示された画像を観察する側に所定間隔を隔てた位置に配置される。すなわち、外周部51は、表示部2の外側にて各表示面21A〜24Aを覆う位置に設けられる。
外周部51は、本発明の減光部に相当し、入射される光を減光して透過させる機能を有する。この外周部51は、本実施形態では、所定の透過率(例えば30%)を有するアクリル材により構成できる他、合成樹脂に透過シートを貼付した構成とすることができる。
このような外周部51により、各スクリーン21〜24を透過して当該外周部51の外側に出射される画像光(表示面21A〜24Aにて表示される画像を形成する画像光)の光量も低減されるが、当該外周部51を透過してスクリーン21〜24に到達する外光(環境光)の光量も低減される。このような外周部51により、表示される画像のコントラストが外光の影響によって低下されることが抑制される他、スクリーン21〜24の存在を、観察者に認識しづらくしている。
このような外周部51により、各スクリーン21〜24を透過して当該外周部51の外側に出射される画像光(表示面21A〜24Aにて表示される画像を形成する画像光)の光量も低減されるが、当該外周部51を透過してスクリーン21〜24に到達する外光(環境光)の光量も低減される。このような外周部51により、表示される画像のコントラストが外光の影響によって低下されることが抑制される他、スクリーン21〜24の存在を、観察者に認識しづらくしている。
なお、上記のように、スクリーン21〜24は、透過型のスクリーンであるので、外周部51を介してスクリーン21〜24に到達する外光の一部は、当該スクリーン21〜24を透過する。このため、スクリーン21〜24を照明する外光の光量を大きく低減できるので、上記コントラストの低下を抑制できる他、スクリーン21〜24を一層視認しづらくすることができる。
[天板部の構成]
天板部52は、外周部51における鉛直方向の上端を覆うように設けられる。この天板部52は、光を透過しない材料により構成されており、当該天板部52により、当該外周部51の内部、ひいては、各スクリーン21〜24により囲まれる表示部2の内部に、外光が入射されることが防止される。
天板部52は、外周部51における鉛直方向の上端を覆うように設けられる。この天板部52は、光を透過しない材料により構成されており、当該天板部52により、当該外周部51の内部、ひいては、各スクリーン21〜24により囲まれる表示部2の内部に、外光が入射されることが防止される。
[遮光部の構成]
遮光部53(531〜534)は、図2に示すように、各スクリーン21〜24の互いの接続部位CS(CS1〜CS4)に応じた位置に、それぞれ設けられる。具体的に、遮光部531は、中心軸Cに直交する方向G1〜G4のうち、スクリーン21の幅方向における端部、及び、スクリーン22の幅方向における端部であるスクリーン21,22の接続部位CS1を通る方向G1に沿って、これらスクリーン21,22に対して画像の観察側(表示部2の外側)に所定寸法延出し、外周部51の内面51Aと接続されている。すなわち、遮光部531は、接続部位CS1から方向G1に沿って延出して内面51Aと接続されている。同様に、遮光部532は、スクリーン22,23の接続部位CS2から、当該接続部位CS2を通る方向G2に沿って延出して、内面51Aと接続されている。また、遮光部533は、スクリーン23,24の接続部位CS3から、当該接続部位CS3を通る方向G3に沿って延出して、内面51Aと接続され、遮光部534は、スクリーン24,21の接続部位CS4から、当該接続部位CS4を通る方向G4に沿って延出して、内面51Aと接続されている。
遮光部53(531〜534)は、図2に示すように、各スクリーン21〜24の互いの接続部位CS(CS1〜CS4)に応じた位置に、それぞれ設けられる。具体的に、遮光部531は、中心軸Cに直交する方向G1〜G4のうち、スクリーン21の幅方向における端部、及び、スクリーン22の幅方向における端部であるスクリーン21,22の接続部位CS1を通る方向G1に沿って、これらスクリーン21,22に対して画像の観察側(表示部2の外側)に所定寸法延出し、外周部51の内面51Aと接続されている。すなわち、遮光部531は、接続部位CS1から方向G1に沿って延出して内面51Aと接続されている。同様に、遮光部532は、スクリーン22,23の接続部位CS2から、当該接続部位CS2を通る方向G2に沿って延出して、内面51Aと接続されている。また、遮光部533は、スクリーン23,24の接続部位CS3から、当該接続部位CS3を通る方向G3に沿って延出して、内面51Aと接続され、遮光部534は、スクリーン24,21の接続部位CS4から、当該接続部位CS4を通る方向G4に沿って延出して、内面51Aと接続されている。
これら遮光部531〜534は、入射される光を遮蔽する。具体的に、遮光部531〜534は、それぞれ、外周部51の外側に位置する観察者が当該外周部51の周方向に沿って移動する際に、当該観察者の移動方向側に位置する上記スクリーンに表示された画像を遮って、当該画像が観察者の眼に入りづらくする。この他、各遮光部531〜534は、互いに交差する一対の上記スクリーンに表示された各画像が観察者により観察される場合に、当該各画像を区切り、当該各画像を個別の画像として認識させる。
図9〜図12は、図2に示した観察方向H1〜H4に沿って表示装置1を見た図である。なお、図9〜図12においては、スクリーン21,22に上記画像P1,P2がそれぞれ表示されているものとする。
例えば、上記スクリーン21〜24にそれぞれ上記画像P1〜P4が表示されている場合に、図2に示す観察位置PP1から観察方向H1に沿って表示装置1を見た場合、図9に示すように、スクリーン21に表示された画像P1における幅方向の両側に遮光部531,534が配置された光景が観察される。
この後、図2における反時計回りに観察者が移動して、図2に示す観察位置PP2から観察方向H2に沿って表示装置1を見た場合、図10に示すように、上記画像P1と、当該画像P1に対して当該観察者の移動方向(観察位置PP1から観察位置PP2に向かう方向)側に位置し、かつ、スクリーン22に表示された画像P2とが含まれる光景が観察される。この際、観察者は、遮光部531の奥側に画像P2を観察するので、当該遮光部531により奥行感が得られる。
なお、この場合の観察者は、表示面21Aに対して正対していないので、観察される画像P1は、幅方向に僅かに圧縮された画像として視認され、画像P2は、一部が遮光部531により遮られるとともに、幅方向に比較的大きく圧縮された画像として視認される。
例えば、上記スクリーン21〜24にそれぞれ上記画像P1〜P4が表示されている場合に、図2に示す観察位置PP1から観察方向H1に沿って表示装置1を見た場合、図9に示すように、スクリーン21に表示された画像P1における幅方向の両側に遮光部531,534が配置された光景が観察される。
この後、図2における反時計回りに観察者が移動して、図2に示す観察位置PP2から観察方向H2に沿って表示装置1を見た場合、図10に示すように、上記画像P1と、当該画像P1に対して当該観察者の移動方向(観察位置PP1から観察位置PP2に向かう方向)側に位置し、かつ、スクリーン22に表示された画像P2とが含まれる光景が観察される。この際、観察者は、遮光部531の奥側に画像P2を観察するので、当該遮光部531により奥行感が得られる。
なお、この場合の観察者は、表示面21Aに対して正対していないので、観察される画像P1は、幅方向に僅かに圧縮された画像として視認され、画像P2は、一部が遮光部531により遮られるとともに、幅方向に比較的大きく圧縮された画像として視認される。
図2における反時計回りに観察者が更に移動して、図2に示す観察位置PP3から観察方向H3に沿って表示装置1を見た場合、すなわち、接続部位CS1からの遮光部531の延出方向(G1方向)とは反対方向に沿って表示装置1を見た場合、図11に示すように、当該観察者の移動方向側に位置する画像P2と、当該移動方向とは反対方向側に位置する画像P1とが、遮光部531により区分された光景が観察される。これにより、観察者は、画像P1,P2をそれぞれ個別の画像として認識するので、当該各画像P1,P2に含まれる立体像STの立体感が損なわれることが抑制される。
なお、画像P2に対する当該移動方向側には、上記遮光部532が位置している。また、観察位置PP3にて観察される画像P1は、観察位置PP1から見た場合に対して幅寸法が略70%に圧縮された画像P1が観察される。観察位置PP4にて観察される画像P2も同様である。
なお、画像P2に対する当該移動方向側には、上記遮光部532が位置している。また、観察位置PP3にて観察される画像P1は、観察位置PP1から見た場合に対して幅寸法が略70%に圧縮された画像P1が観察される。観察位置PP4にて観察される画像P2も同様である。
図2における反時計回りに観察者が更に移動して、観察位置PP4から観察方向H4に沿って表示装置1を見た場合、図12に示すように、スクリーン22に表示された画像P2における幅方向の両側に遮光部531,532が配置された光景が観察される。
この観察位置PP4から上記反時計回りに観察者が更に移動すると、上記と同様に、スクリーン23に表示された画像P3及びスクリーン24に表示された画像P4が、順に観察される。
この観察位置PP4から上記反時計回りに観察者が更に移動すると、上記と同様に、スクリーン23に表示された画像P3及びスクリーン24に表示された画像P4が、順に観察される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る表示装置1によれば、以下の効果がある。
中心軸Cに直交する方向に対してそれぞれ直交する表示面21A〜24Aが互いに交差するように接続された複数のスクリーン21〜24に、対応する投射部31〜34が、当該中心軸Cに対する表示面21A〜24Aの向きに応じた画像を投射する。これによれば、中心軸C上に位置する立体像を各表示面21A〜24A側から見た場合に観察される画像(例えば、画像P1〜P4)を、対応するスクリーン21〜24に各投射部31〜34が投射することで、各表示面21A〜24Aにて、それぞれ上記立体像(例えば、立体像ST)の向きが異なる画像を観察できる。これにより、観察者は当該立体像を立体的に視認できる。そして、各表示面21A〜24Aに表示される画像は、それぞれ1つの投射部31〜34により投射された画像であるので、容易に解像度を高めることができる。従って、解像度が高く鮮明な立体像を観察者に観察させることができる。
以上説明した本実施形態に係る表示装置1によれば、以下の効果がある。
中心軸Cに直交する方向に対してそれぞれ直交する表示面21A〜24Aが互いに交差するように接続された複数のスクリーン21〜24に、対応する投射部31〜34が、当該中心軸Cに対する表示面21A〜24Aの向きに応じた画像を投射する。これによれば、中心軸C上に位置する立体像を各表示面21A〜24A側から見た場合に観察される画像(例えば、画像P1〜P4)を、対応するスクリーン21〜24に各投射部31〜34が投射することで、各表示面21A〜24Aにて、それぞれ上記立体像(例えば、立体像ST)の向きが異なる画像を観察できる。これにより、観察者は当該立体像を立体的に視認できる。そして、各表示面21A〜24Aに表示される画像は、それぞれ1つの投射部31〜34により投射された画像であるので、容易に解像度を高めることができる。従って、解像度が高く鮮明な立体像を観察者に観察させることができる。
また、投射部31〜34が、画像をスクリーン21〜24に投射して表示する構成であるので、表示面21A〜24Aの寸法を大きくして、画像を容易に拡大できる。ここで、人間の左右の眼の輻輳幅は65mmで略一定であるため、表示画像が大きいほど輻輳や両眼視差が働きにくくなり、奥行感を把握しづらくなる。すなわち、例えば100インチ以上の比較的大きな画像が表示される場合には、当該画像を観察するだけでも当該画像に奥行感があるように認識されやすい。そして、表示面21A〜24Aに表示される画像は、上記のように100インチ以上であるので、より立体的な感覚を観察者に提供できる。
表示装置1は、表示面21A〜24Aに対して、当該表示面21A〜24Aに表示された画像の観察側に位置し、かつ、入射される光を減光して透過させる外周部51を有する。これによれば、観察者は、当該表示面21A〜24Aに表示された画像を、外周部51を介して観察することとなる。この外周部51は、表示面21A〜24Aに到達する外光(環境光)を低減させることができるので、スクリーンの存在を観察者に認識させづらくすることができる。このため、各表示面21A〜24Aにて表示される画像の奥行方向の位置を認識させるための手掛かりを低減させることができ、奥行の把握を困難にすることができる。従って、立体像の背景を黒等の暗い色とした画像(例えば、上記画像P1〜P4)を表示することで、当該背景から立体像が浮き上がっているような錯覚を観察者に付与でき、観察者に奥行感を簡易に付与できる。
表示部2は、複数のスクリーン21〜24により、中心軸Cを中心とする筒形状に構成されるので、立体像を囲む複数の観察方向に沿って当該立体像を見た画像を各表示面21A〜24Aに表示できる。従って、当該立体像をより立体的に認識できる。
また、外周部51は、同じく中心軸Cを中心とし、複数のスクリーン21〜24を覆う円筒形状に構成されているので、各表示面21A〜24Aに表示された画像は、全て外周部51を介して観察される。これによれば、どの表示面21A〜24Aに表示された画像を観察する場合でも、観察者は当該画像に奥行感を認識できる。
また、外周部51は、同じく中心軸Cを中心とし、複数のスクリーン21〜24を覆う円筒形状に構成されているので、各表示面21A〜24Aに表示された画像は、全て外周部51を介して観察される。これによれば、どの表示面21A〜24Aに表示された画像を観察する場合でも、観察者は当該画像に奥行感を認識できる。
ここで、例えば互いに接続された一対のスクリーンの間に観察者が位置する場合のように、上記立体像に対する向きが異なる2つの画像が繋がった一連の画像として観察者により観察されてしまうと、観察者が、当該立体像を立体的に視認しづらくなる。
これに対し、例えば図11に示したように、遮光部531〜534により、表示面21A〜24Aのそれぞれに表示された画像は、それぞれ個別の画像として観察される。従って、立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
また、観察者が、例えば、隣り合うスクリーン21,22のうちスクリーン21に表示された画像を観察しつつ、中心軸Cを中心とする周方向に沿ってスクリーン22側に移動した場合、図10に示した場合のように、上記遮光部531は、スクリーン22にて表示された画像を観察者に対して遮蔽する。これによれば、当該画像が遮光部531に対して奥側に位置するように認識される。従って、上記立体像が含まれる画像を観察する観察者に、より奥行感を付与できる。
これに対し、例えば図11に示したように、遮光部531〜534により、表示面21A〜24Aのそれぞれに表示された画像は、それぞれ個別の画像として観察される。従って、立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
また、観察者が、例えば、隣り合うスクリーン21,22のうちスクリーン21に表示された画像を観察しつつ、中心軸Cを中心とする周方向に沿ってスクリーン22側に移動した場合、図10に示した場合のように、上記遮光部531は、スクリーン22にて表示された画像を観察者に対して遮蔽する。これによれば、当該画像が遮光部531に対して奥側に位置するように認識される。従って、上記立体像が含まれる画像を観察する観察者に、より奥行感を付与できる。
各投射部31〜34は、上記画像の観察側とは反対側からスクリーン21〜24に画像を投射する。これによれば、投射部31〜34によるスクリーン21〜24への画像の投射距離を容易に長くすることができる。従って、短焦点の投射光学装置(投射レンズ)を有する投射部を用いることなく、比較的大きな画像を容易に表示できる。
また、表示部2は、複数のスクリーン21〜24により、中心軸Cを中心とする四角筒形状に構成されるので、当該各スクリーン21〜24によって囲まれた空間内に、それぞれの投射部31〜34の少なくとも一部を配置できる。これによれば、大きな画像を表示できるとともに、表示装置1の大型化を抑制できる。
更に、外周部51を介してスクリーン21〜24に入射された外光の一部は、当該スクリーン21〜24を透過して減じられ、他の一部が当該スクリーン21〜24にて反射される。このため、当該スクリーン21〜24にて反射されて観察者に届く外光をより減少させることができる。従って、スクリーン21〜24をより一層認識させづらくすることができる他、当該外光によって画像のコントラストが低下することを抑制できる。
また、表示部2は、複数のスクリーン21〜24により、中心軸Cを中心とする四角筒形状に構成されるので、当該各スクリーン21〜24によって囲まれた空間内に、それぞれの投射部31〜34の少なくとも一部を配置できる。これによれば、大きな画像を表示できるとともに、表示装置1の大型化を抑制できる。
更に、外周部51を介してスクリーン21〜24に入射された外光の一部は、当該スクリーン21〜24を透過して減じられ、他の一部が当該スクリーン21〜24にて反射される。このため、当該スクリーン21〜24にて反射されて観察者に届く外光をより減少させることができる。従って、スクリーン21〜24をより一層認識させづらくすることができる他、当該外光によって画像のコントラストが低下することを抑制できる。
[第1実施形態の第1変形例]
上記表示装置1では、表示部2は、4つのスクリーン21〜24を有し、投射装置3は、4つの投射部31〜34を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、表示部2を構成するスクリーンの数は、2以上であればよく、投射装置3を構成する投射部の数も、当該スクリーンの数に応じた値であればよい。
上記表示装置1では、表示部2は、4つのスクリーン21〜24を有し、投射装置3は、4つの投射部31〜34を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、表示部2を構成するスクリーンの数は、2以上であればよく、投射装置3を構成する投射部の数も、当該スクリーンの数に応じた値であればよい。
図13は、表示装置1の変形である表示装置1Aを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。
図13に示す表示装置1Aは、表示装置1の変形であり、当該表示装置1と同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5を備える。
この表示装置1Aにおいては、表示部2は、それぞれ表示装置1Aの中心軸Cに直交する方向に直交する表示部を有する6つの透過型のスクリーン21〜26を備え、これらスクリーン21〜26が幅方向の端部である接続部位CS1〜CS6にて互いに接続され、当該中心軸Cを中心とする六角筒形状に構成されている。
また、表示装置1Aにおいては、投射装置3は、投射部31〜36を有し、これら投射部31〜36は、それぞれ、対応するスクリーン21〜26の被投射面21B〜26Bに画像を投射し、これにより、スクリーン21〜26の表示面21A〜26Aにて当該画像を表示させる。
図13に示す表示装置1Aは、表示装置1の変形であり、当該表示装置1と同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5を備える。
この表示装置1Aにおいては、表示部2は、それぞれ表示装置1Aの中心軸Cに直交する方向に直交する表示部を有する6つの透過型のスクリーン21〜26を備え、これらスクリーン21〜26が幅方向の端部である接続部位CS1〜CS6にて互いに接続され、当該中心軸Cを中心とする六角筒形状に構成されている。
また、表示装置1Aにおいては、投射装置3は、投射部31〜36を有し、これら投射部31〜36は、それぞれ、対応するスクリーン21〜26の被投射面21B〜26Bに画像を投射し、これにより、スクリーン21〜26の表示面21A〜26Aにて当該画像を表示させる。
更に、表示装置1Aにおいては、外装筐体5は、上記外周部51、天板部52(図13では図示省略)及び遮光部53(531〜536)を有し、それぞれの遮光部531〜536は、それぞれ、上記接続部位CS1〜CS6のそれぞれから、上記中心軸Cにそれぞれ直交し、かつ、当該接続部位CS1〜CS6のそれぞれを通る方向に沿って延出している。
なお、図示を省略したが、表示制御装置4は、上記と同様に、各投射部31〜36に、投射させる画像を送信する。
このような表示装置1Aによっても、上記表示装置1と同様の効果がある。
なお、図示を省略したが、表示制御装置4は、上記と同様に、各投射部31〜36に、投射させる画像を送信する。
このような表示装置1Aによっても、上記表示装置1と同様の効果がある。
[第1実施形態の第2変形例]
図14は、表示装置1の変形である表示装置1Bを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。
また、上記表示装置1では、表示部2はスクリーン21〜24により四角筒形状に構成されるとした。しかしながら、これに限らず、表示部2の形状は、他の形状でもよい。
例えば、図14に示す表示装置1Bは、表示装置1の変形であり、当該表示装置1と同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5を備える。
この表示装置1Bにおいては、表示部2は、4つのスクリーン21〜24がそれぞれ中心軸Cに直交する方向に直交し、かつ、それぞれの幅方向の端部に位置する上記接続部位CS1〜CS4にて互いに接続されて、略円筒形状に構成されている。すなわち、各スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aは、それぞれに表示された画像が観察される側(中心軸Cに向かう方向とは反対側)に突出し、かつ、当該中心軸Cを中心とする円弧状(凸形状)に形成されている。そして、投射装置3を構成する各投射部31〜34は、それぞれ対応するスクリーン21〜24に画像を投射する。
図14は、表示装置1の変形である表示装置1Bを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。
また、上記表示装置1では、表示部2はスクリーン21〜24により四角筒形状に構成されるとした。しかしながら、これに限らず、表示部2の形状は、他の形状でもよい。
例えば、図14に示す表示装置1Bは、表示装置1の変形であり、当該表示装置1と同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5を備える。
この表示装置1Bにおいては、表示部2は、4つのスクリーン21〜24がそれぞれ中心軸Cに直交する方向に直交し、かつ、それぞれの幅方向の端部に位置する上記接続部位CS1〜CS4にて互いに接続されて、略円筒形状に構成されている。すなわち、各スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aは、それぞれに表示された画像が観察される側(中心軸Cに向かう方向とは反対側)に突出し、かつ、当該中心軸Cを中心とする円弧状(凸形状)に形成されている。そして、投射装置3を構成する各投射部31〜34は、それぞれ対応するスクリーン21〜24に画像を投射する。
このような表示装置1Bによれば、上記表示装置1と同様の効果がある他、以下の効果がある。
各スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aが上記凸形状に形成されていることにより、当該表示面21A〜24Aに表示された画像が非平面であるように認識される。従って、当該画像を移動しつつ観察することで、運動視差によって、立体像をより立体的に把握できる。
なお、図14に示した例では、各スクリーン21〜24は、それぞれ画像が観察される側に突出した円弧状に形成されているが、これに限らず、反対側(中心軸C側)に没入した円弧状であってもよく、更には、凸形状又は凹形状であれば、円弧状でなくてもよい。更に、表示面21A〜24Aのうちの少なくとも1つが凸形状又は凹形状でもよい。しかしながら、画像が観察される側に表示面21A〜24Aが突出した凸形状である方が、運動視差により立体像を立体的に観察しやすい。
各スクリーン21〜24の表示面21A〜24Aが上記凸形状に形成されていることにより、当該表示面21A〜24Aに表示された画像が非平面であるように認識される。従って、当該画像を移動しつつ観察することで、運動視差によって、立体像をより立体的に把握できる。
なお、図14に示した例では、各スクリーン21〜24は、それぞれ画像が観察される側に突出した円弧状に形成されているが、これに限らず、反対側(中心軸C側)に没入した円弧状であってもよく、更には、凸形状又は凹形状であれば、円弧状でなくてもよい。更に、表示面21A〜24Aのうちの少なくとも1つが凸形状又は凹形状でもよい。しかしながら、画像が観察される側に表示面21A〜24Aが突出した凸形状である方が、運動視差により立体像を立体的に観察しやすい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る表示装置は、上記表示装置1と同様の構成を備える他、観察抑制部を更に有する点で、当該表示装置1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る表示装置は、上記表示装置1と同様の構成を備える他、観察抑制部を更に有する点で、当該表示装置1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、本実施形態に係る表示装置1Cを示す模式図であり、詳しくは、当該表示装置1Cを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。なお、図15においては、表示制御装置4を省略している。
本実施形態に係る表示装置1Cは、図15に示すように、外装筐体5に代えて、外装筐体5Cを備える他は、上記表示装置1と同様の構成及び機能を有する。
外装筐体5Cは、外周部51、天板部52及び4つの遮光部53の他、4つの観察抑制部54を有する。
本実施形態に係る表示装置1Cは、図15に示すように、外装筐体5に代えて、外装筐体5Cを備える他は、上記表示装置1と同様の構成及び機能を有する。
外装筐体5Cは、外周部51、天板部52及び4つの遮光部53の他、4つの観察抑制部54を有する。
観察抑制部54(541〜544)は、スクリーン21〜24のうち、互いに交差する一対のスクリーンに投射された画像の一方が観察される位置に観察者が位置する場合に、当該観察者により他方が観察されることを抑制する。これら観察抑制部54は、それぞれのスクリーン21〜24の幅方向の端部であり、かつ、当該スクリーン21〜24が接続される接続部位CS(CS1〜CS4)に応じた位置に配置されている。
詳述すると、各観察抑制部541〜544は、中心軸Cに直交して上記接続部位CS(CS1〜CS4)を通る方向G1〜G4に対して、当該接続部位CS(CS1〜CS4)から画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差する。
詳述すると、各観察抑制部541〜544は、中心軸Cに直交して上記接続部位CS(CS1〜CS4)を通る方向G1〜G4に対して、当該接続部位CS(CS1〜CS4)から画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差する。
これらのうち、観察抑制部541は、接続部位CS1にてスクリーン21に直交する仮想面VP1と、当該接続部位CS1にてスクリーン22に直交する仮想面VP2とを接続するように設けられている。この観察抑制部541は、観察位置PA1,PA2の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン21,22のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
観察抑制部542は、接続部位CS2にてスクリーン22に直交する仮想面VP3と、当該接続部位CS2にてスクリーン23に直交する仮想面VP4とを接続するように設けられている。この観察抑制部542は、観察位置PA2,PA3の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン22,23のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
観察抑制部542は、接続部位CS2にてスクリーン22に直交する仮想面VP3と、当該接続部位CS2にてスクリーン23に直交する仮想面VP4とを接続するように設けられている。この観察抑制部542は、観察位置PA2,PA3の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン22,23のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
また、観察抑制部543は、接続部位CS3にてスクリーン23に直交する仮想面VP5と、当該接続部位CS3にてスクリーン24に直交する仮想面VP6とを接続するように設けられている。この観察抑制部543は、観察位置PA3,PA4の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン23,24のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
同様に、観察抑制部544は、接続部位CS4にてスクリーン24に直交する仮想面VP5と、当該接続部位CS4にてスクリーン24に直交する仮想面VP6とを接続するように設けられている。この観察抑制部544は、観察位置PA4,PA1の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン24,21のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
同様に、観察抑制部544は、接続部位CS4にてスクリーン24に直交する仮想面VP5と、当該接続部位CS4にてスクリーン24に直交する仮想面VP6とを接続するように設けられている。この観察抑制部544は、観察位置PA4,PA1の一方から他方に移動しつつ表示装置1Cを見た場合に、スクリーン24,21のそれぞれに表示された画像のうち、一方の画像が観察される位置で他方の画像が観察されることを抑制する。
このような観察抑制部541〜544は、上記外周部51に設けることができる。例えば、当該外周部51において、上記観察抑制部541〜544の設置範囲に光を透過しないシート又は塗料を付すことで、当該観察抑制部541〜544を簡易に構成できる。
なお、このような観察抑制部54は、表示部2が上記表示装置1Bと同様に円筒形状に構成されている場合も同様に設けることができる。
なお、このような観察抑制部54は、表示部2が上記表示装置1Bと同様に円筒形状に構成されている場合も同様に設けることができる。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る表示装置1Cによれば、上記表示装置1と同様の効果がある他、以下の効果がある。
観察抑制部541〜544により、スクリーン21〜24のうち、隣り合う一対のスクリーンに投射された画像のうち、一方の画像が観察される位置にて他方の画像が観察されることを抑制できる。このため、それぞれの画像が同時に観察されることを抑制できるので、表示される画像に含まれる立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
以上説明した本実施形態に係る表示装置1Cによれば、上記表示装置1と同様の効果がある他、以下の効果がある。
観察抑制部541〜544により、スクリーン21〜24のうち、隣り合う一対のスクリーンに投射された画像のうち、一方の画像が観察される位置にて他方の画像が観察されることを抑制できる。このため、それぞれの画像が同時に観察されることを抑制できるので、表示される画像に含まれる立体像の立体感が損なわれることを抑制できる。
また、観察抑制部541〜544は、外周部51により構成できるので、当該観察抑制部541〜544を簡易に構成できる。また、外装筐体5Cは、遮光部531〜534を有するので、隣り合う一対のスクリーンのうち、一方のスクリーンに表示された画像の光が、他方のスクリーンに表示された画像に入り込むことを抑制できる。従って、表示された画像にコントラストの低下が生じることを抑制できる。なお、表示装置1Cは、遮光部53が設けられていない構成とすることも可能である。
[第2実施形態の変形]
上記表示装置1Cでは、表示部2は、4つのスクリーン21〜24を有し、投射装置3は、4つの投射部31〜34を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、上記のように、表示部2を構成するスクリーンの数は2以上であればよく、投射装置3を構成する投射部の数も当該スクリーンの数に応じた値であればよい。
上記表示装置1Cでは、表示部2は、4つのスクリーン21〜24を有し、投射装置3は、4つの投射部31〜34を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、上記のように、表示部2を構成するスクリーンの数は2以上であればよく、投射装置3を構成する投射部の数も当該スクリーンの数に応じた値であればよい。
図16は、上記表示装置1Cの変形である表示装置1Dを示す模式図であり、当該表示装置1Dを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。
図16に示す表示装置1Dは、表示装置1Cの変形であり、当該表示装置1Cと同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5Cを備える。
この表示装置1Dにおいては、表示部2は、上記表示装置1Aの表示部2と同様に、6つの透過型のスクリーン21〜26が互いに接続されて、表示装置1Dの中心軸Cを中心とする六角筒形状に構成されている。
また、表示装置1Dにおいては、投射装置3は、投射部31〜36を有し、これら投射部41〜46は、それぞれ、対応するスクリーン21〜26に画像を投射する。
図16に示す表示装置1Dは、表示装置1Cの変形であり、当該表示装置1Cと同様に、表示部2、投射装置3、表示制御装置4(図示省略)及び外装筐体5Cを備える。
この表示装置1Dにおいては、表示部2は、上記表示装置1Aの表示部2と同様に、6つの透過型のスクリーン21〜26が互いに接続されて、表示装置1Dの中心軸Cを中心とする六角筒形状に構成されている。
また、表示装置1Dにおいては、投射装置3は、投射部31〜36を有し、これら投射部41〜46は、それぞれ、対応するスクリーン21〜26に画像を投射する。
更に、表示装置1Dにおいては、外装筐体5は、上記表示装置1Aの外装筐体5と同様に、上記外周部51、天板部52及び遮光部53(531〜536)を有する他、観察抑制部54(541〜546)を有する。
これら観察抑制部541〜546は、それぞれ、外周部51に設けられている。詳述すると、各観察抑制部541〜546は、中心軸Cに直交して上記接続部位CS(CS1〜CS6)を通る方向に対して、当該接続部位CSから画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差し、かつ、各接続部位CSにてスクリーン21〜26と交差する仮想面VP1〜VP12のうち、対応する接続部位CSから延出する一対の仮想面を接続する。
なお、図示を省略したが、表示制御装置4は、上記と同様に、各投射部31〜36に、投射させる画像を送信する。
このような表示装置1Dによっても、上記表示装置1Cと同様の効果がある。
これら観察抑制部541〜546は、それぞれ、外周部51に設けられている。詳述すると、各観察抑制部541〜546は、中心軸Cに直交して上記接続部位CS(CS1〜CS6)を通る方向に対して、当該接続部位CSから画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差し、かつ、各接続部位CSにてスクリーン21〜26と交差する仮想面VP1〜VP12のうち、対応する接続部位CSから延出する一対の仮想面を接続する。
なお、図示を省略したが、表示制御装置4は、上記と同様に、各投射部31〜36に、投射させる画像を送信する。
このような表示装置1Dによっても、上記表示装置1Cと同様の効果がある。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る表示装置は、上記表示装置1Aと同様の構成を有するが、1つのスクリーン及び1つの投射部を有するユニットが複数組み合わされて上記機能が実現される点で、当該表示装置1Aと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る表示装置は、上記表示装置1Aと同様の構成を有するが、1つのスクリーン及び1つの投射部を有するユニットが複数組み合わされて上記機能が実現される点で、当該表示装置1Aと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図17は、本実施形態に係る表示装置1Eを示す模式図であり、当該表示装置1Eを中心軸Cに沿って見た場合の模式図である。また、図18は、それぞれの表示ユニットDTの内部を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る表示装置1Eは、図17に示すように、中心軸Cを中心として環状に組み合わされる6つの表示ユニットDTと、表示制御装置4とを備え、上記表示装置1Aと同様の機能を有する。
本実施形態に係る表示装置1Eは、図17に示すように、中心軸Cを中心として環状に組み合わされる6つの表示ユニットDTと、表示制御装置4とを備え、上記表示装置1Aと同様の機能を有する。
表示ユニットDT(DT1〜DT6)は、それぞれ、図17及び図18に示すように、透過型のスクリーン20、投射部30及び反射部材7と、これらを内部に収納する筐体8と、を備える。そして、当該表示ユニットDTは、スクリーン20の下側に位置する投射部30により投射された画像が、反射部材7により折り返されてスクリーン20に入射され、当該スクリーン20の正面である表示面20Aに表示される構成である。
図19は、表示ユニットDTを中心軸Cに沿う方向から見た模式図である。
筐体8は、図17及び図19に示すように、表示装置1Eを中心軸Cに沿って見た場合に、略台形状に形成されている。この筐体8は、第1壁面部81、第2壁面部82及び第3壁面部83と、天板部84と、部分外周部85と、を有する。
第1壁面部81及び第2壁面部82は、筐体8において上記中心軸Cに沿う面を構成し、投射部30による画像の投射方向に対する直交方向に、スクリーン20、投射部30及び反射部材7を挟む。これら第1壁面部81及び第2壁面部82の各内面は、スクリーン20の幅方向の端部と接している。
筐体8は、図17及び図19に示すように、表示装置1Eを中心軸Cに沿って見た場合に、略台形状に形成されている。この筐体8は、第1壁面部81、第2壁面部82及び第3壁面部83と、天板部84と、部分外周部85と、を有する。
第1壁面部81及び第2壁面部82は、筐体8において上記中心軸Cに沿う面を構成し、投射部30による画像の投射方向に対する直交方向に、スクリーン20、投射部30及び反射部材7を挟む。これら第1壁面部81及び第2壁面部82の各内面は、スクリーン20の幅方向の端部と接している。
これら第1壁面部81の延長面81A及び第2壁面部82の延長面82Aは、図19に示すように、スクリーン20に表示される画像の観察側とは反対側にて、所定の角度αで交差する。この角度αは、360度を表示ユニットの台数で除した値となっており、本実施形態では60度に設定されている。このため、図17に示すように、表示ユニットDT1,DT3,DT5の各第2壁面部82と、表示ユニットDT2,DT4,DT6の各第1壁面部81とが接するように、表示ユニットDT1〜DT6を組み合わせると、これら表示ユニットDT1〜DT6が上記中心軸Cを中心とする環状に配置されて、これら表示ユニットDT1〜DT6が有するスクリーン20により、六角筒状の表示部2が構成される。
なお、延長面81A,81Bが交差する部位は、各表示ユニットDT1〜DT6が組み合わされて表示装置1Eが構成された際に、中心軸C上に位置する。
また、第1壁面部81及び第2壁面部82は、当該スクリーン20と接する部位より、当該スクリーン20に表示される画像の観察側に延出しており、この延出部811,821は、入射される光を遮蔽する。すなわち、これら延出部811,821は、上記遮光部53を構成する。
また、第1壁面部81及び第2壁面部82は、当該スクリーン20と接する部位より、当該スクリーン20に表示される画像の観察側に延出しており、この延出部811,821は、入射される光を遮蔽する。すなわち、これら延出部811,821は、上記遮光部53を構成する。
第3壁面部83は、第1壁面部81及び第2壁面部82において上記画像の観察側の各端部間を接続する。この第3壁面部83には、筐体8内に配置された投射部30とケーブルCBを介して接続される端子部831が設けられている。この端子部831は、当該ケーブルCBの一端が配置されることから、本発明の配置部に相当する。このような端子部831は、表示ユニットDTに対する外部機器として設けられた表示制御装置4から受信される画像情報(画像信号を含む)、及び、外部から入力される電力を、当該ケーブルCBを介して投射部30に供給する。
天板部84は、上記中心軸Cに沿う方向の一端側、すなわち、鉛直方向における上側に位置し、筐体8の天面を構成する。この天板部84は、第1壁面部81、第2壁面部82及び第3壁面部83と、スクリーン20とにより囲まれる空間内に外光が入射されることを防止する他、当該スクリーン20と部分外周部85とにより囲まれる空間内に外光が入射されることを防止する。
天板部84は、上記中心軸Cに沿う方向の一端側、すなわち、鉛直方向における上側に位置し、筐体8の天面を構成する。この天板部84は、第1壁面部81、第2壁面部82及び第3壁面部83と、スクリーン20とにより囲まれる空間内に外光が入射されることを防止する他、当該スクリーン20と部分外周部85とにより囲まれる空間内に外光が入射されることを防止する。
部分外周部85は、スクリーン20に対する上記画像の観察側にて第1壁面部81及び第2壁面部82を接続して、当該スクリーン20を覆う。この部分外周部85は、入射される光を減光して透過させる機能を有し、各表示ユニットDTが組み合わされた際に、上記中心軸Cを中心とする円の一部を構成する円弧状に形成されている。すなわち、部分外周部85は、表示ユニットDTが組み合わされて表示装置1Eが構成された際に、上記外周部51を構成するものであり、本発明の部分減光部に相当する。
なお、部分外周部85における幅方向の両端部分、すなわち、当該部分外周部85において各表示ユニットDTが接続される方向の両端部分は、光を透過させない不透過部86となっている。これら不透過部86は、各表示ユニットDTにより表示装置1Eが構成された場合に、上記表示装置1Dにおける観察抑制部54を構成する。このため、不透過部86は、第1壁面部81における上記画像の観察側の端部から、スクリーン20と第1壁面部81の内面との接点における当該スクリーン20に直交する仮想面VPAまでの範囲と、第2壁面部82における上記画像の観察側の端部から、スクリーン20と第2壁面部82の内面との接点における当該スクリーン20に直交する仮想面VPBまでの範囲とに設けられる。
このような表示ユニットDT1〜DT6が環状に組み合わされることで、上記のように、表示装置1Eが構成される。このような表示装置1Eでは、各表示ユニットDTの第3壁面部83によって囲まれる空間Sが形成される。この空間S内に、表示制御装置4が配置される。
この表示装置1Eでは、図17に示すように、各表示ユニットDTのスクリーン20により、それぞれの表示面が交差し、上記中心軸Cを中心とする六角筒形状の表示部2が構成され、各表示ユニットDTの投射部30により、表示制御装置4から受信される画像情報に応じた画像が、対応するスクリーン20に反射部材7を介して投射されて表示される。この際、各スクリーン20は、中心軸Cに直交する方向に対して直交する。
また、各表示ユニットDTの部分外周部85により、上記中心軸Cを中心とする円形状の上記外周部51が構成される。更に、各表示ユニットDTの延出部811,821により、上記遮光部53が構成され、当該各表示ユニットDTの不透過部86により、上記観察抑制部54が構成される。
この表示装置1Eでは、図17に示すように、各表示ユニットDTのスクリーン20により、それぞれの表示面が交差し、上記中心軸Cを中心とする六角筒形状の表示部2が構成され、各表示ユニットDTの投射部30により、表示制御装置4から受信される画像情報に応じた画像が、対応するスクリーン20に反射部材7を介して投射されて表示される。この際、各スクリーン20は、中心軸Cに直交する方向に対して直交する。
また、各表示ユニットDTの部分外周部85により、上記中心軸Cを中心とする円形状の上記外周部51が構成される。更に、各表示ユニットDTの延出部811,821により、上記遮光部53が構成され、当該各表示ユニットDTの不透過部86により、上記観察抑制部54が構成される。
[第3実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る表示装置1Eによれば、上記表示装置1Dと同様の効果がある他、以下の効果がある。
1つの表示ユニットDTが有する第1壁面部81と、他の表示ユニットDTが有する第2壁面部82とが互いに対向するように、表示ユニットDT1〜DT6を組み合わせることで、それぞれ投射部30から画像が投射されて表示されるスクリーン20の表示面が互いに交差する表示装置1Eを容易に組み立てることができる。この際、各表示ユニットDTの筐体8は、上記外周部51を構成する部分外周部85を有するので、各表示ユニットDTを組み合わせた後に外周部51を設ける手間を省略できる。従って、表示装置1Eを一層容易に組み立てることができる。
以上説明した本実施形態に係る表示装置1Eによれば、上記表示装置1Dと同様の効果がある他、以下の効果がある。
1つの表示ユニットDTが有する第1壁面部81と、他の表示ユニットDTが有する第2壁面部82とが互いに対向するように、表示ユニットDT1〜DT6を組み合わせることで、それぞれ投射部30から画像が投射されて表示されるスクリーン20の表示面が互いに交差する表示装置1Eを容易に組み立てることができる。この際、各表示ユニットDTの筐体8は、上記外周部51を構成する部分外周部85を有するので、各表示ユニットDTを組み合わせた後に外周部51を設ける手間を省略できる。従って、表示装置1Eを一層容易に組み立てることができる。
図20及び図21は、運搬時等での表示ユニットDTの配置の一例を示す図である。
上記の他、各表示ユニットDTは、表示装置1Eより小型であるので、表示装置1Eの移動又は組立の際に、表示ユニットDTを容易に運搬できる。また、図20及び図21に示すように、表示ユニットDTをコンパクトに配置できる。従って、運搬時等における表示ユニットDTの配置の場所が大きくならず、これら表示ユニットDTの運搬を容易に実施できる他、運搬車両等への積載を容易に実施できる。
上記の他、各表示ユニットDTは、表示装置1Eより小型であるので、表示装置1Eの移動又は組立の際に、表示ユニットDTを容易に運搬できる。また、図20及び図21に示すように、表示ユニットDTをコンパクトに配置できる。従って、運搬時等における表示ユニットDTの配置の場所が大きくならず、これら表示ユニットDTの運搬を容易に実施できる他、運搬車両等への積載を容易に実施できる。
各表示ユニットDTの筐体8を構成する第1壁面部81及び第2壁面部82の各延長面81A,82Aのなす角は、360度を3以上の自然数で除した角度αである。これによれば、各表示ユニットDTを環状に配置できるので、各表示ユニットDTのスクリーン20により、中心軸Cを中心とする筒形状(六角筒形状)の表示部2を容易に構成できる。従って、立体像を囲む複数の位置から当該立体像を見た画像を各スクリーン20の表示面にて表示でき、当該立体像をより立体的に認識できる。
それぞれの表示ユニットDTが有する第3壁面部83により囲まれる空間S内に、表示制御装置4が配置され、それぞれの第3壁面部83には、上記端子部831が設けられている。これによれば、当該端子部831を介して、表示制御装置4と各表示ユニットDTの投射部30とを容易に接続できる。従って、複数の表示ユニットDTを組み合わせて表示装置1Eを構成する際の煩雑さを軽減できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、表示部2は、スクリーン21〜24又はスクリーン21〜26がそれぞれの幅方向の両端にて互いに接続されて、中心軸を中心とする四角筒状又は六角筒状に構成されるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、全てのスクリーンにおける幅方向の両端部が、他のスクリーンと接続されていなくてもよい。例えば、それぞれ幅方向の端部にて接続される2つのスクリーンにより表示部が構成されていてもよい。更に、本発明の軸としての中心軸Cは、表示部の構成によっては、中心軸でなくてもよい。また、スクリーンの大きさも100インチ以上に限定されず、100インチ以下でもよく、当該スクリーンに投射される画像のサイズも同様である。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、表示部2は、スクリーン21〜24又はスクリーン21〜26がそれぞれの幅方向の両端にて互いに接続されて、中心軸を中心とする四角筒状又は六角筒状に構成されるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、全てのスクリーンにおける幅方向の両端部が、他のスクリーンと接続されていなくてもよい。例えば、それぞれ幅方向の端部にて接続される2つのスクリーンにより表示部が構成されていてもよい。更に、本発明の軸としての中心軸Cは、表示部の構成によっては、中心軸でなくてもよい。また、スクリーンの大きさも100インチ以上に限定されず、100インチ以下でもよく、当該スクリーンに投射される画像のサイズも同様である。
上記各実施形態では、各投射部31〜36は、対応するスクリーン21〜26に対して背面側から画像を投射する構成であった。すなわち、スクリーン21〜26は、透過型スクリーンとして構成され、画像が投射される被投射面と、当該画像を観察可能に表示する表示面とが異なる面であった。しかしながら、本発明は、これに限らない。すなわち、スクリーンを反射型スクリーンとし、各投射部が、当該スクリーンに表示された画像が観察される側から当該画像を投射する構成としてもよい。
上記各実施形態では、各表示装置1,1A〜1Eは、本発明の減光部として機能する外周部51を有する構成であった。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、外周部51は無くてもよい。このため、上記表示ユニットDTにおける部分外周部85は無くてもよい。同様に、遮光部531〜536及び延出部811,821は無くてもよく、観察抑制部54(541〜546)及び不透過部86が無くてもよい。
なお、外周部51を設ける場合でも、当該外周部51の形状は、上記中心軸Cを中心とする円筒状に限らず、角筒形状でも、他の形状でもよい。
なお、外周部51を設ける場合でも、当該外周部51の形状は、上記中心軸Cを中心とする円筒状に限らず、角筒形状でも、他の形状でもよい。
上記第3実施形態では、表示ユニットDTの筐体8をそれぞれ構成する第1壁面部81の延長面81Aと、第2壁面部82の延長面82Aとは、当該筐体8内に収納されるスクリーン20に表示された画像の観察側とは反対側にて交差するとした。この際、当該各延長面81A,82Aが互いに交差するのではなく、第1壁面部81及び第2壁面部82が互いに交差する構成としてもよい。すなわち、第3壁面部83はなくてもよく、表示ユニットDTが、1/4円形状や1/6円形状のような部分円形状を有していてもよい。また、当該延長面81A,82Aのなす角(角度α)も、360度を3以上の自然数で除した角度に限らず、適宜変更可能である。
上記各実施形態では、投射装置3を構成する各投射部31〜36と、表示制御装置4,4Aとは、有線で接続される構成を例示した。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、各投射部31〜36と表示制御装置4,4Aとを無線で接続してもよい。
上記第3実施形態では、表示ユニットDTの筐体8における第3壁面部83には、表示制御装置4とケーブルCBを介して接続され、当該筐体8内に設けられた投射部30に、電力及び画像情報を供給する端子部831が設けられるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、端子部831に代えて、表示制御装置4と投射部30とを接続するケーブル、及び、投射部30に電力を供給するケーブルの少なくともいずれかが挿通する開口部が形成されていてもよい。また、このような開口部及び接続部の位置は、第3壁面部83でなくてもよく、例えば、天板部84や底面部であってもよい。
また、表示ユニットDTが有するスクリーン20を、上記のように、凸形状又は凹形状に形成してもよい。
また、表示ユニットDTが有するスクリーン20を、上記のように、凸形状又は凹形状に形成してもよい。
上記各実施形態では、各投射部30〜36は、スクリーン20〜26の下側(天板部52,84側とは反対側)に配置されていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、投射部は、スクリーンに対して天板部側に配置されていてもよい。
上記第3実施形態では、表示ユニットDTにおける投射部30は、反射部材7を介してスクリーン20に画像を投射する構成であった。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、スクリーン20に対して投射部30が画像を直接投射する構成としてもよい。
上記第3実施形態では、表示ユニットDTにおける投射部30は、反射部材7を介してスクリーン20に画像を投射する構成であった。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、スクリーン20に対して投射部30が画像を直接投射する構成としてもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E…表示装置、20〜26…スクリーン、20A,21A,22A,23A,24A,25A,26A…表示面、30〜36…投射部、51…外周部(減光部)、53(531〜536)…遮光部、54…観察抑制部、8…筐体、81…第1壁面部、81A…延長面、82…第2壁面部、82A…延長面、83…第3壁面部、85…部分外周部(部分減光部)、831…端子部(配置部)、C…中心軸、CS(CS1〜CS6)…接続部位、DT(DT1〜DT6)…表示ユニット、VP1〜VP12…仮想面(第1仮想面、第2仮想面)。
Claims (10)
- 軸に直交する方向に対して、投射された画像を表示する表示面がそれぞれ直交し、かつ、それぞれの前記表示面が互いに交差するように接続された複数のスクリーンと、
前記複数のスクリーンのうち対応するスクリーンに、前記軸に対する前記表示面の向きに応じた画像を投射する複数の投射部と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記複数のスクリーンに投射された画像の観察側に所定の間隔を隔てて前記複数のスクリーンを覆うように配置され、入射される光を減光して透過させる減光部を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項2に記載の表示装置において、
前記複数のスクリーンは、それぞれの端部が互いに接続されて、前記軸を中心とする筒形状に構成され、
前記減光部は、前記軸を中心とする筒形状に構成されて、前記複数のスクリーンを覆うことを特徴とする表示装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の表示装置において、
当該表示装置は、複数の表示ユニットが組み合わされて構成され、
前記表示ユニットは、
前記複数のスクリーンのうち、少なくとも1つのスクリーンと、
前記複数の投射部のうち、前記少なくとも1つのスクリーンに画像を投射する少なくとも1つの投射部と、
前記少なくとも1つのスクリーン及び前記少なくとも1つの投射部を内部に収容する筐体と、を備え、
前記筐体は、
前記少なくとも1つのスクリーンに投射される画像の観察側に位置し、前記減光部の一部を構成する部分減光部と、
前記少なくとも1つの投射部による画像の投射方向に対する直交方向に沿って前記少なくとも1つのスクリーンを挟み、かつ、それぞれの延長面が前記少なくとも1つのスクリーンに対して画像の観察側とは反対側にて交差する第1壁面部及び第2壁面部と、を有することを特徴とする表示装置。 - 請求項4に記載の表示装置において、
前記それぞれの延長面のなす角は、360度を3以上の自然数で除した角度であることを特徴とする表示装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の表示装置において、
前記筐体は、前記少なくとも1つのスクリーンに投射された画像の観察側とは反対側にて前記第1壁面部と前記第2壁面部とを接続する第3壁面部を有し、
前記第3壁面部は、前記少なくとも1つの投射部に画像情報及び電力の少なくともいずれかを供給するケーブルが配置される配置部を有することを特徴とする表示装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の表示装置において、
前記軸に直交し、かつ、前記複数のスクリーンのうち互いに接続された一対のスクリーンの接続部位を通る方向に沿って前記接続部位から画像の観察側に延出し、入射される光を遮蔽する遮光部を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置において、
前記軸に直交し、かつ、前記複数のスクリーンのうち互いに接続された一対のスクリーンの接続部位を通る方向に対して、当該接続部位から画像の観察側に所定寸法離れた位置にて交差して、前記一対のスクリーンのうち一方のスクリーンにおける前記接続部位にて当該一方のスクリーンに直交する第1仮想面と、他方のスクリーンにおける前記接続部位にて当該他方のスクリーンに直交する第2仮想面とを接続するように設けられ、前記一対のスクリーンに投射された画像のうち、一方の画像が観察される位置にて他方の画像が観察されることを抑制する観察抑制部を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の表示装置において、
前記複数のスクリーンのうち、少なくともいずれかのスクリーンの前記表示面は、画像の観察側に突出した凸形状、及び、画像の観察側とは反対側に没入した凹形状のいずれかの形状に形成されていることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の表示装置において、
前記複数のスクリーンは、それぞれ透過型のスクリーンであり、
前記複数の投射部のそれぞれは、前記複数のスクリーンのうち対応するスクリーンに対して画像の観察側とは反対側から画像を投射することを特徴とする表示装置。
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