JP2015535824A - 腎機能を診断およびモニタリングするためのf−18放射標識化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の18F標識化合物、その水和物、異性体または薬学的に許容され得る塩、それらの調製方法および医薬組成物に関する。本発明は、PETイメージングによってヒトにおける腎機能を診断する方法に関する。【化1】

Description

本発明は、18F標識アミノ馬尿酸塩;その調製方法;優れた解像度、高感度および正確な定量で腎機能を診断およびモニタリングするためのその医薬組成物に関する。
腎臓は、それぞれがほぼこぶし大の2個の豆形の器官である。それらは、胸郭直下の背中の中央付近に位置する。各腎臓の内部では、ネフロンと称される約100万の微細構造が血液をろ過する。それらは老廃物および余分な水分を除去し、これが尿になる。腎臓は、かなりの量の血液をろ過することによって体液に対して機能する(総心拍出量の約5分の1が腎臓に直接圧送される)。この特定量の血液は、「腎分画」として公知である。成人男性では、約1.2リットルの血液が腎臓を通って流れる。血液が腎臓を通過する際に、ネフロンは、血漿の不要な物質、例えば尿素、クレアチニン、尿酸などを排除する。ほとんど腎疾患はネフロンを攻撃し、この損傷が廃棄物の除去不能の原因となり得る。このように、腎臓が損傷することにより、その血液クリアランス機能が低下するかまたは停止しさえする。腎疾患の有病率は、劇的に増加している。発症した腎損傷の程度および種類を医師が評価するのを支援するために、様々な腎機能試験が考案されている。また、これらの腎機能試験は、腎臓移植手術後に腎臓が正常に作動しているかを評価するのに有用である。磁気共鳴イメージング(MRI)、X線または超音波(US)などのイメージング技術により、生体構造に関する有益な情報が得られるが(すなわち、解剖学的構造イメージング)、代謝的、生化学的または分子的な事象に関して得られる情報は限られている。
診断用放射性医薬品などの核医学製品は、薬理学的効果が除外されるトレーサーレベルの非常に低い濃度で使用されている。核医学は50年以上使用されており、このような低用量曝露による未知の長期有害作用はない。このような腎機能試験法の1つは、静脈内シンチグラフィー尿路造影として公知である(この手法は、動的な腎機能イメージング研究としても一般的に公知である)。歴史的には、腎機能測定研究用の核医学では、I−131−オルトヨードヒプラン(131I−OIH)が腎尿細管分泌剤として45年以上使用されている。高エネルギーの364KeV光子束により、画像の重大な散乱が、それを器官の疾患状態の適切な診断に不適切なものにする経験があろう。加えて、高エネルギーでカップリングしたI−131放射性同位体の半減期が8日間であることは、子供に対する放射線量が高いことのみを原因として、131I−OIHを小児用途の腎機能測定に不適切なものにする。さらに、I−131は放射性崩壊時にベータ粒子を放出し、これが周囲組織に対する損傷を引き起こし得る。
腎機能に関する文献には、いくつかのTc−99m標識有機分子ベースの放射性医薬品が、尿細管分泌剤および糸球体ろ過率(GFR)マーカー剤として存在している(Fritzberg et al.,米国特許第4,980,147号;Fritzberg,et al.,J.Nucl.Med.1986,27,111−116)。これらの放射性医薬品としては、Tc−99m(ジエチレントリアミンペンタ酢酸(Tc−99mDTPA)、Tc−99mジメルカプトコハク酸(Tc−99mDMSA)、Tc−99mメルカプトアセチルグリシルグリシルグリシン(Technescan MAG)およびTc−99m−EC(テクネチウム標識ジシステイン、Tc−99m−EC)が挙げられる。現在では、米国におけるすべての腎スキャンの推定70%がTc−99mMAGで実施されており、131I−OIHは、Tc−99mMAGよりも摂取率が高いにもかかわらず、高い放射線量および画像の散乱のみを理由に市場から回収されている。画質の改善およびTc−99mMAGに対する診断優位性にもかかわらず、それには依然として制限がある。Tc−99mMAGのごく一部が肝胆汁経路を介して排出され、腎機能障害を有する患者では、この割合が増加する;その結果、胆嚢における活性が腎臓における活性と誤解される。より大きな問題は、Tc−99mMAGのクリアランスが準最適であり、131I−OIHのクリアランスのわずか50%〜60%であるという事実である。報告された別の問題は、血漿サンプル測定に基づくTc−99mMAGクリアランスの再現性である(Andrew T.Taylor et al.,J.Nucl.Med.2010,51,391−396)。
したがって、腎機能測定では、これらの放射性薬剤は、再吸収に起因する高い放射線、低い解像度および低い感度の理由で準最適であり、これが今度は偽陽性および偽陰性の原因となり、正確な診断が困難になる。現在のところ、尿細管分泌のみによる有効腎血漿流量(eRPF)を測定して、定量的な除去効率で腎機能を診断およびモニタリングするための理想的な薬剤は存在しない。
したがって、尿細管分泌のみによって腎機能を測定するための新たなMAG−3代替薬剤を設計および開発するという緊急の満たされていない医学診断的な必要性が存在する。
米国特許第4,980,147号公報
J.Nucl.Med.1986,27,111−116 J.Nucl.Med.2010,51,391−396
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、腎機能を正確に診断およびモニタリングするための新規18F標識医薬化合物を提供することと理解され得る。
本発明は、化学式(I)によって表される18F標識医薬化合物およびその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物の幾何異性体/光学異性体/ジアステレオマー、水和物を提供する。
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物の調製方法を提供する。
別の態様では、本発明は、少なくとも1つの薬学的に許容され得る賦形剤/担体/希釈剤と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F標識医薬化合物およびその誘導体を含む医薬組成物を提供する。
本発明のさらに別の目的は、化学式(I)によって表される18F化合物を使用して腎機能を診断するためのイメージング剤を提供することである。
別の態様では、本発明は、このような治療を必要とする患者における腎機能を診断およびモニタリングする方法であって、有効量の上で定義された式(I)の化合物またはその組成物を患者に投与することを含む方法を提供する。
単離された化合物6(18F)および化合物6(19F)の分析的HPLC分析。上側のクロマトグラムはガンマ線検出によるものであり、下側のクロマトグラムは254nmでのUV検出によるものである。カラム:C18半分取または分析、移動相;5%または50%CHCN−15nMおよびHPO(pH:2);注:標識物質および非標識物質を共溶出させた。時間差は、UVを最後にした一連のガンマ線検出器およびUV検出器の構成が原因であり、その結果として短時間の遅延がある。 2mg/kgの用量で尾静脈を介して静脈内注射したラットにおける化合物1、2、3、6、8、10および11の血漿クリアランス。0.0時間、0.08時間、0.17時間、0.25時間、0.5時間、0.75時間、1時間および2時間の時点において、血液サンプルを得た。血漿を単離し、LC−MS/MSによって分析した。
発明の詳細な説明:
次に、その様々な態様がより詳細に理解および認識され得るように、特定の好ましい任意の実施形態に関して、本発明を詳細に説明する。
陽電子放出断層撮影(PET)は、優れた解像度、高感度および正確な定量の非侵襲的機能イメージング技術である。PETの重要な利点は、生きている被験体における生理学的、生化学的および薬理学的な過程の定量的情報を提供することである。さらに、PETトレーサーはピコモル濃度であるので、生体系を撹乱せずに生物学的な過程を測定し得る。臨床研究および医学研究のイメージング方法としてのPETへの関心は着実に高まっており、腫瘍学、心臓学および神経学の分野で広く適用されている。したがって、PETを使用して腎機能を評価することができるだけではなく、より優れた解像度および定量で腎臓内の画分評価を行うこともできる(Zibo Li et al,Advanced Drug Delivery Reviews,2010,62,1031−1051)。したがって、このような薬剤は、Tc−99mMAGを用いた単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)などの現在使用されている薬剤よりも多くの診断情報を提供し得る。
従来技術では、18F−パラ−フルオロ馬尿酸塩(PFH)をPETイメージングによる腎機能測定に使用することが報告されている(Awasthi,V.,Pathuri,G.;Agashe,H.B.,Gali,H.J.Nucl.Med.,2011,52,147−153)。しかしながら、真にネイティブなゴールドスタンダードとしての18F標識馬尿酸またはその誘導体は、この文献では明らかにされていない。
本発明は、腎臓研究のために腎臓をPETイメージングするための陽電子放出核種18Fを有する有機分子に基づくものである。C、N、Oなどの元素の陽電子放出放射性核種は、薬物および生体分子中の安定類似体の代替となり得るので、それらの生物学的活性を変化させずに、非標識親分子と同じ化学構造を有するPETプローブを合成することが可能であるが、これらの放射性同位体の半減期は非常に短いので、それらは非実用的かつ不適切である。p−馬尿酸は、腎機能測定のゴールドスタンダードな尿細管分泌剤であることが公知である。本発明者らは、18p−アミノフルオロ馬尿酸塩によって、腎臓中の受容体に対する最高の親和性が理想的に得られると、腎臓に対する高い親和性の増強、および腎臓から膀胱への高効率な排泄速度の高速化によって、真のゴールドスタンダードな腎臓作用薬としてそれが機能することが可能になると予想する。加えて、空間では、フッ素原子および水素原子の両方が同様のファン・デル・ワールス半径に達成するので、水素のフッ素による単なる置換は、PET研究を通じて理想的な腎臓作用薬であるネイティブなp−アミノ馬尿酸の18F置換p−アミノ馬尿酸を模倣するはずである。本発明者らはまた、腎臓の18F−アミノ馬尿酸塩、およびカメラ解像度に関するPETイメージングの利点によって定量的な腎除去効率が得られると予想するので、動的PETイメージング中の任意の時点において、腎臓内の放射能濃度の定量を決定し得る。
新規な腎機能診断剤の開発の一環として、これらの化合物を合成するために、効率的な合成方法を開発した。この方法に基づいて、13個の式(I)の新規18F標識化合物および式(Ia)のそれらの19F化合物を調製した。新たに採取したヒト血漿と共に37℃でインキュベートすることによって、これらの化合物のインビトロ安定性に関する実験を実施した。LC−MS/MS分光分析によって分析したところ、これらの化合物のヒト血漿安定性は、1時間にわたって100%の安定性であることが見出された。ラットにおける血漿クリアランスについて、これらの化合物のいくつかを試験し、結果を図2および表2に示す。これらの化合物はすべて、優れた血漿クリアランスを示すことが見出された。正常ラットでは、化合物1、6、11、10、3および2の血漿クリアランスは、それぞれ5.86±0.50、3.48±0.63、3.36±0.41、3.25±0.13、2.78±0.19および2.23±0.10(ml/分/100g)である。驚くべきことに、式(I)の化合物の血漿クリアランスは、公知の腎臓診断剤I−131(血漿クリアランスは、2.17ml/分/100gである;Blaufox MD et al.,Am.J.Physiol.,1967,212,629−632)およびTc−99m MAG−3(血漿クリアランスは、2.84ml/分/100gである;Fritzberg,AR et al.,J.Nucl.Med.,1986,27,111−116)よりもはるかに高い。
したがって、有効な血漿クリアランスは腎機能の正確な測定を提供し、定義によるゴールドスタンダードな腎臓作用薬は、ヒトで使用されるべき腎尿経路を介してのみ排泄されなければならない。式(I)のこれらの化合物の血漿クリアランスがI−131 OIHおよびTc−99m MAG−3よりも有意に高いのは、尿細管内腔から血漿への再吸収の欠如に起因し得る。再吸収に起因する不正確な診断の臨床設定では、Tc−99m MAG−3は偽陽性および偽陰性をもたらすことが公知である。一方、再吸収がなければ、式(I)のこれらの新たな腎臓作用薬は偽陽性および偽陰性をもたらさず、臨床診断において100%の精度が得られるであろう。
スイスアルビノマウスにおける限定的な器官生体内分布について式(I)の化合物のいくつかをスクリーニングし、その結果を表3に示した。驚くべきことに、注射の15分後において、これらの化合物はすべて、肝臓、小腸および腎臓で最小保持率を示した。興味深いことに、化合物1、2、3、6、8、10および11は、マウスの肝臓、小腸および腎臓で最小保持率を示したので、これらの結果は、I−131およびTc−99m MAG−3などの現在の診断剤と同程度である。また、特に腎機能障害患者における高いバックグラウンド活性を排除するためには、いかなる肝胆汁排泄もないことが理想的な腎臓作用薬にとって非常に重要である。これとの関連では、腸および肝臓におけるこれらの化合物の総累積排泄は、注射の15分後においてより少なく、注射の60分後のこれらの器官における活性は無視可能なものであるが、これは、肝胆汁経路によるクリアランスが最小から無視可能なものであることを示している(表4)。
PETイメージングを使用する式(I)の新規18F化合物の、公知の腎臓作用薬に対する診断的利点は、以下のとおりである:
a.より高い血漿クリアランス
b.腎臓内腔から血漿分画への再吸収がない。
c.臨床診断において偽陽性および偽陰性がない。
d.正常腎臓および罹患腎臓において100%の精度による臨床診断。
e.カメラの使用がより短いので、PETイメージングがコスト効果的である。
f.再吸収がないので、ソフトウェア補正を用いずに有効腎血漿流量(ePRF)を定量的に測定し得る。
g.スキャン画像の明瞭性が極めて鮮明であり、散乱がない。
h.最小限の誘導体化による天然の人体成分。
i.15分間の高い尿中排泄は、高い除去効率を示す。
j.肝胆汁経路によるクリアランスがない。
k.天然分子に起因する毒性の懸念がない。
選択した化合物を使用して本発明を実証したが、本発明は、式(I)のすべての化合物およびそれらの誘導体を包含する。
したがって、本発明は、化学式(I)によって表される18F標識医薬化合物を提供する。
式中、
Yは、水素、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミドならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

Zは、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

mは、0、1、2または3であり、

は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

は、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキルから独立して選択され;

およびR;場合によりRおよびRは結合し、それらが結合している原子と一緒になって、5〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ヘテロ原子はNであり;

およびRは、水素、酸素、ホルミル、アミノ、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルならびにアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択される。
好ましい実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、R、R、RおよびRはHであり;18Fはベンゼン環の2位にある。)によって表される化合物であって、以下の化合物から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、R、R、RおよびRはHであり;18Fはベンゼン環の3位にある)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、R、R、RおよびRはHであり;18Fはベンゼン環の4位にある)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下の式(I)(式中、Y、Z、R、R、RはHであり;RまたはRの一方はHであり、他方はCOCHであり;18Fはベンゼン環の2位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、R、RはHであり;RまたはRの一方はHであり、他方はCOCHであり;18Fはベンゼン環の3位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、R、RはHであり;RまたはRの一方はHであり、他方はCOCHであり;18Fはベンゼン環の4位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下の式(I)(式中、Y、Z、R、RおよびRはHであり;RおよびRの一方はCHであり、他方はHである(これは、L−アラニンまたはD−アラニンである。)。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、RおよびRはHであり;RおよびRの一方はCHであり、他方はHであり(これは、L−アラニンまたはD−アラニンである。);RはCOCHである)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下の式(I)(式中、Y、Z、R、RおよびRはHであり;RおよびRはOのように互いに結合しており;18Fはベンゼン環の2位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。

別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、RおよびRはHであり;RおよびRはOのように互いに結合しており;18Fはベンゼン環の3位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(I)(式中、Y、Z、R、RおよびRはHであり;RおよびRはOのように互いに結合しており;18Fはベンゼン環の4位にある。)によって表され、以下から選択される18F標識化合物を提供する。
特に明記しない限りは、以下の定義を、本明細書および特許請求の範囲を通して使用される置換基および残基に適用する。
アルキルは、一般に、1〜6個の炭素原子を有するノルマルアルキル、第二級アルキルまたは第三級アルキルを表す。非限定的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシルが挙げられる。同じことが、例えば、アルキルカルボニル、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルなどのラジカルに当てはまる。
アルケニルは、一般に、2〜6個の炭素原子および1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐の不飽和炭化水素ラジカルを表す。非限定的な例としては、−CH=CH、−CH=CHCH、−C(CH)=CH、−CHCH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CHCH、−CHCH=CHCH、−CHC(CH)=CH、−CHCHCH=CH、−CHCH=CHCHCH、−CHCHCH=CHCH、−CHCH=C(CH、−CHCHC(CH)=CH、−CH=CHCHCHCHなどが挙げられる。
アルキニルは、一般に、2〜6個の炭素原子および1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐の不飽和炭化水素ラジカルを表す。非限定的な例としては、−CH≡CH、−C≡CCH、−CHC≡CH、−C≡CCHCH、−CHCHC≡CH、−CHC≡CCHなどが挙げられる。
アルコキシは、例示的にはおよび好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびtert−ブトキシなどを表す。
アルキルカルボニルは、一般に、1〜6個の炭素原子を有し、カルボニル基を介して分子の残部に結合している直鎖または分岐のアルキルラジカルを表す。非限定的な例としては、アセチル、n−プロピオニル、n−ブチリル、イソブチリル、ピバロイルが挙げられる。
アルコキシカルボニルは、例示的にはおよび好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルなどを表す。
アルキルスルホニルは、一般に、1〜6個の炭素原子を有し、スルホニル(−SO−)基を介して分子の残部に結合している直鎖または分岐のアルキルラジカルを表す。非限定的な例としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルなどが挙げられる。
モノアルキルアミノは、一般に、窒素原子に結合した1個のアルキル残基を有するアミノラジカルを表す。非限定的な例としては、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノが挙げられる。同じことが、例えば、モノアルキルアミノカルボニルなどのラジカルに当てはまる。
ジアルキルアミノは、一般に、窒素原子に結合した2個の独立して選択されるアルキル残基を有するアミノラジカルを表す。非限定的な例としては、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソ−プロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノが挙げられる。
モノアルキルアミノカルボニルは、例示的にはおよび好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニルおよびtert−ブチルアミノカルボニルなどを表す。
ジアルキルアミノカルボニルは、例示的にはおよび好ましくは、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニルおよびN−tert−ブチル−N−メチル−アミノカルボニルなどを表す。
アルキルカルボニルアミノは、一般に、1〜6個の炭素原子を有し、カルボニルアミノ(−CO−NH−)基を介して分子の残部に結合しており、その基の炭素原子に結合している直鎖または分岐のアルキルラジカルを表す。非限定的な例としては、アセチルアミノ、n−プロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、ピバロイルアミノなどが挙げられる。
アルコキシカルボニルアミノは、例示的にはおよび好ましくは、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミノおよびtert.−ブトキシカルボニルアミノなどを表す。
シクロアルキルは、一般に、3〜7個の炭素原子を有する単環式、二環式または三環式の飽和炭化水素ラジカルを表す。好ましいのは、3〜7個の炭素原子を有する単環式シクロアルキルラジカルである。非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、アダマンチルなどが挙げられる。
ヘテロシクロアルキルは、一般に、総数3〜10個の炭素原子と、N、O、S、SOおよびSOからなる群より独立して選択される最大2個のヘテロ原子および/またはヘテロ基とを有する単環式または二環式の飽和複素環式ラジカルを表し、この環系は、環炭素原子を介して、または可能な場合は環窒素原子を介して結合していてもよい。非限定的な例としては、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、スルホラニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−オキサゾリジニル、1,3−チアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル、ペルヒドロアゼピニル、ペルヒドロ−1,4−ジアゼピニル、ペルヒドロ−1,4−オキサゼピニル、ペルヒドロアゾシニル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロリル、オクタヒドロイソインドリル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピリジル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、デカヒドロイソキノリニル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプチル、7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクチル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニルが挙げられる。特に好ましいのは、N、OおよびSからなる群より選択される最大2個のヘテロ原子を有する5〜7員単環式ヘテロシクロアルキルラジカルであり、例示的にはおよび好ましくはテトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジオキサニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ペルヒドロアゼピニル、ペルヒドロ−1,4−ジアゼピニルおよびペルヒドロ−1,4−オキサゼピニルなどである。
ヘテロアリールは、一般に、N、O、SおよびSeからなる群より独立して選択される最大3個のヘテロ原子を含む5または6個の環原子を有する単環式芳香族複素環式ラジカルを表し、この環系は、環炭素原子を介して、または可能な場合は環窒素原子を介して結合していてもよい。好ましいのは、最大2個の窒素原子を有する6員ヘテロアリールラジカル、例えばピリジル、ピリミジル、ピリダジニルおよびピラジニル、ならびにN、O、SおよびSeからなる群より選択される最大3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールラジカル、例示的にはおよび好ましくはチエニル、フリル、ピロリル、セレノフェニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリルなどである。
ヘテロアリールは、一般に、N、O、SおよびSeからなる群より独立して選択される最大3個のヘテロ原子を含む9または10個の環原子を有する二環式芳香族複素環式ラジカルを表し、この環系は、環炭素原子を介して、または可能な場合は環窒素原子を介して結合していてもよい。非限定的な例としては、インドール、ベンゾフランまたはベンゾチオフェンが挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素とすべての可能な同位体を表す。
本発明の化合物はまた、その塩、水和物および/または溶媒和物の形態で存在し得る。
本発明の目的のための塩は、好ましくは、本発明の化合物の薬学的に許容され得る塩である。
薬学的に許容され得る塩としては、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ホルムアミジンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が挙げられる。
薬学的に許容され得る塩としてはまた、常用塩基の塩、例えばおよび好ましくはアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)、およびアンモニアまたは有機アミン、例示的にはおよび好ましくはエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびポリアミン、例えばプトレッシンおよびカダベリンなどに由来するアンモニウム塩が挙げられる。
本発明の化合物またはその塩の水和物は、化合物と水の化学量論組成物、例えば半水和物、一水和物または二水和物などである。
本発明の化合物またはその塩の溶媒和物は、化合物と有機溶媒の化学量論組成物である。
本発明の化合物は、不斉中心の性質により、または回転の制限により、異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)の形態で存在し得る。不斉中心が(R)、(S)または(R,S)の立体配置である任意の異性体が存在し得る。
2個以上の不斉中心が本発明の化合物に存在する場合、例示した構造のいくつかのジアステレオマーおよびエナンチオマーが可能であることが多いこと、ならびに純粋なジアステレオマーおよび純粋なエナンチオマーが好ましい実施形態の代表的なものであることも理解されよう。純粋な立体異性体、純粋なジアステレオマー、純粋なエナンチオマーおよびそれらの混合物は、本発明の範囲内であることが意図される。
幾何異性体は、二重結合または環に関する置換基の性質により、シス(=Z−)形態またはトランス(=E−)形態で存在し得、両異性体形態は、本発明の範囲内に包含される。
本発明の化合物の異性体はすべて、分離されたか、純粋であるか、部分的に純粋であるか、またはラセミ混合物であるかにかかわらず、本発明の範囲内に包含される。前記異性体の精製および前記異性体混合物の分離は、当技術分野で公知の標準技術によって達成され得る。例えば、ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィー処理または結晶化によって個々の異性体に分離され得、ラセミ体は、キラル相でのクロマトグラフィー処理または光学分割のいずれかによって各エナンチオマーに分離され得る。
加えて、上記化合物の可能な互変異性型はすべて、本発明によって包含される。
腎機能をモニタリングするための式(I)の化合物のいくつかの例を以下に示し、それらの調製を実施例1〜13で説明する。
2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(4−アセトアミド−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(3−アミノ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(5−アミノ−2−クロロ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(5−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(4−アミノ−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(4−アセトアミド−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
2−(2−アセトアミド−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
(S)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
(R)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
(S)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
(R)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸
式(I)の18F標識化合物の合成
フッ素の芳香族系への導入は、当技術分野では求電子フッ素試薬(F)を使用して行われることが多い。このような求電子試薬の例としては、F、XeF、AcOF、CFCOOF、Selectfluor(商標)およびN−フルオロスルホンアミドが挙げられる。これらの放射標識試薬の合成は、これらの試薬の生産による問題があり、非放射性フッ素元素(キャリアフッ素と称されることが多い)の追加が不可避であるため、これらの求電子フッ素化反応は、特異的放射活性が低い生成物しか提供することができない。18Fフッ化物[K18F]は、非常に多量にかつ非常に高い特異的放射活性で得られるので、フッ素18を求核置換によって芳香環に導入するのに好ましい試薬である。
ベンゼン環に対する求核フッ素化については、いくつかの技術または方法が文献で明らかにされている(Ametamey,S.M.et al.,Chem.Rev.,2008,108,1501−1516;Cai,L.et al.,Eur.J.Org.Chem.,2008,2853−2873;Furuya,T.et al.,Synthesis,2010,1804−1821;Alauddin,M.M.,Am.J.Nucl.Med.Mol.Imaging,2012,2,55−76)。例えば、ニトロ、トリアルキルアミン、ジアゾニウム、トリアジンおよびジアリールヨードなどの基を用いたハレックス(すなわち、ハロゲン交換)フッ素化およびフッ素交換。
同位数19の天然に存在するフッ素(K19F)はフッ化カリウムの形態であり、化学反応およびその生物学的な挙動において、K18Fとしてサイクロトロンにより生成される同位数18の放射性フッ素同位体(18F)を模倣することが公知である。インビボにおける挙動を検証するために、陽電子放射断層撮影(PET)スキャンによって決定したところ、大腿骨の取り込みによって示される骨格系によって取り込まれたフッ化カリウム(K19F)と同様に、フッ化カリウム(K18F)も骨格系によって取り込まれた。したがって、安定同位体19Fおよび放射性同位体18Fを有する式(I)の化合物は両方とも、それらの同位体の類似性により、インビボにおいて同一の薬物動態特性、薬力学特性および生体内分布特性を有すると確信を持って推測することができる。
18Fの半減期(110分間)を考慮すると、効率的な合成方法が必要である。当初、本発明者らは、公知のハレックス条件を使用し、ニトロ、トリアルキルアミンおよびジアゾニウム塩などの他の置換可能な基を用いて、安定19Fフッ素をKF試薬で求核置換しようとした。しかしながら、この反応では、本発明の設計化合物を得ることができず、これを以下に示す。
最近、ヨージル基(IO)の置換による求核フッ素化が従来技術で公知である(Satyamurthy et al.,米国特許出願公開第20110178302号)。しかしながら、従来技術の知識によって本設計化合物を合成しようとする本発明者らの試行は失敗し、これを以下に示す。
数回の試行後、ベンゼン環上のアミンまたはその誘導体に代えて、ニトロ置換と共に周囲温度で相間移動触媒を使用して、ハロゲンまたはニトロ基をKF試薬で置換することによるフッ素の求核置換を開発し、本設計化合物を得るためにニトロ基をさらに還元し、これを以下に示す。
式(I)のすべての化合物の合成に関する詳細な説明は、概略図(スキームB−I)として後半に記載されている。
したがって、本発明はまた、式(I)(式中、すべての基は、先に定義したとおりである)の化合物の調製方法に関する。
スキームAに示されているように、式(I)の化合物を合成し得る。
方法A:
塩基の存在下においてカップリング剤を使用して、式(II)(式中、Xは、CI、Br、I、F、NOである)を酸保護アミノ酸またはその誘導体のいずれかで処理して、式(III)(式中、Yは、C1−6アルキル、Bn、PMB、t−ブチル、CHCCl、トリメチルシリルまたはトリチルである)を得る。あるいは、式(II)を塩素化剤で処理し、塩基の存在下においてアミノ酸もしくは酸保護アミノ酸またはそれらの誘導体のいずれかでさらに処理して、式(III)(式中、Yは、H、K、Na、C1−6アルキル、Bn、PMB、t−ブチル、CHCCl、トリメチルシリルまたはトリチルである)を得る。相間移動触媒および溶媒の存在下において、式(III)とM18F(式中、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム化合物である)とを反応させて式(IV)を得、場合により酸もしくは有機酸無水物またはそれらの混合物の存在下においてこれを還元剤で還元して、式(I)を得た。
方法B:
塩基の存在下においてカップリング剤を使用して、式(II)(式中、Xは、ヨウ素である)を酸保護アミノ酸またはその誘導体で処理し、酸化剤でさらに酸化して、式(III)(式中、Xは、IOである)を得た。あるいは、式(II)を塩素化剤で処理し、塩基の存在下においてアミノ酸もしくは酸保護アミノ酸またはそれらの誘導体でさらに処理し、酸化剤でさらに酸化して、式(III)(式中、Xは、IOである)を得た。相間移動触媒および溶媒の存在下において、式(III)とM18F(式中、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム化合物である)とを反応させて式(IV)を得、場合により酸もしくは有機酸無水物またはそれらの混合物の存在下においてこれを還元剤で還元して、式(I)を得た。
フッ化物イオンを反応性求核試薬にするためには、いくつかの簡単だが非常に重要な操作が必要である。通常、標的由来の18Fをイオン交換カラム上に吸着させ、次いで、炭酸カリウムの水/アセトニトリル溶液を使用してカラムから溶出する。溶媒和により、水性フッ化物は弱い求核試薬であるので、相間移動触媒クリプトフィックス−222(K222)を追加し、続いて水を除去する。カリウムカチオンはK222と強い錯体を形成し、極性非プロトン性溶媒中でフッ化物イオンを曝露させて高求核性にする。
式(I)の化合物を作製する方法では、熱条件またはマイクロ波条件または超音波条件下、周囲温度で化学反応を行い得る。
アミノ酸は、グリシン、L−アラニン、D−アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、オルニチン、プロリン、フェニルアラニン、セレノシステイン、セリン、チロシン、トレオニン、トリプトファン、タウリンまたはバリンからなる群より選択される。
塩素化試薬は、塩化チオニル、オキシ塩化リン、塩化オキサリル、三塩化リンまたは五塩化リンからなる群より選択される。
塩基は、無機塩基または有機塩基である;無機塩基は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムからなる群より選択される;有機塩基は、トリエチルアミン、ピリジンまたはジメチルアミノピリジンからなる群より選択される。
アミド形成カップリング剤は、従来技術(Valeur,E.and Bradley,M.Chem.Soc.Rev.,2009,38,606−631)におけるすべての公知の試薬、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)および場合により添加剤、例えば1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBt)から選択される。
酸保護アミノ酸は、従来技術(Albert Isidro−Llobet et al.,Chem.Rev,2009,109,2455−2504)における公知の方法によって調製される。
アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、ルビジウムまたはフランシウムからなる群より選択される;アルカリ土類金属は、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムからなる群より選択される;アンモニウム化合物は、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウムまたはテトラブチルアンモニウムからなる群より選択される。
相間移動触媒は、18−クラウン−6、15−クラウン−5、クリプトフィックス−222、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムハライドまたはポリエチレングリコール(PEG)からなる群より選択され;好ましくはクリプトフィックス−222である。
溶媒は、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホラン、メチルスルホン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)またはN−メチル−2−ピロリドン(NMP)からなる群より選択される。
還元剤は、鉄、スズ、亜鉛、インジウム、塩化第一スズ、塩化ニッケル、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、水素ガスもしくは水素源存在下のパラジウム−炭素;または水素ガスもしくは水素源存在下のラネーニッケルからなる群より選択される;水素源は、1,4−シクロヘキサジエン、シクロヘキセン、ギ酸アンモニウムまたはギ酸から選択される。
酸は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸またはプリオン酸からなる群より選択される;有機酸無水物は、ギ酸無水物、酢酸無水物、プロピオン酸無水物またはそれらの混合物から選択される。
酸化剤は、過酸化水素−酢酸無水物、次亜塩素酸ナトリウム、過酢酸、過安息香酸、三酸化クロム、過マンガン酸カリウム、ジメチルジオキシラン、過ヨウ素酸ナトリウムまたは臭素酸カリウムからなる群より選択される。
好ましい実施形態では、本発明は、式(I)によって表される18F標識化合物の調製方法を提供し、これを以下に示す;
触媒の存在下において、式(III)をサイクロトロン生成K18Fで処理して式(IV)を得、これを還元剤で還元して式(I)を得た。
別の実施形態では、本発明は、式(I)によって表される18F標識化合物の調製方法を提供し、これを以下に示す;
触媒の存在下において、式(III)をサイクロトロン生成K18Fで処理して式(IV)を得、これを還元剤で還元して式(I)を得た。
別の実施形態では、本発明は、式(I)によって表される18F標識化合物の調製方法を提供し、これを以下に示す;
式(III)を酸化剤で酸化してヨージル(IO)誘導体を得、触媒の存在下において、これをサイクロトロン生成K18Fで処理して式(IV)を得た;式(IV)を還元剤でさらに還元して式(I)を得た。
放射化学
以下に示されているように、式(I)の化合物のいくつかの合成方法を説明する。
化学式IIIによって表される前駆体化合物(中間体1〜14)を用いる標準的なクリプトフィックス−KCO媒介性求核性18F交換反応から出発して、式(I)の放射標識化合物を調製する。K[18F]FK222(K222:クリプトフィックス[2.2.2];4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン)による無担体添加の求核置換を使用するフッ素−18の導入を、乾燥DMSO中、120〜170℃で10〜30分間行う。フッ素化反応の後、混合物を半分取HPLCで精製して、[18F]Fに基づく放射化学的収率(物理的崩壊を補正済)44〜65±5%(n=2)で18F化合物を得た(表1)。分析的HPLCにおいて非標識化合物と同時注入することによって、18F化合物の同一性を確認した。還元剤を使用してこれらの化合物をさらに還元して、式(I)の18F標識化合物の様々な誘導体を得る。HPLCによって決定したところ、最終化合物の放射化学的純度は、95%超である(図1)。
反応条件
1.熱:K[18F]FK222による無担体添加の求核置換を使用するフッ素−18の導入を、DMSO、アセトニトリル、DMFなどの様々な乾燥溶媒中、100〜170℃で10〜30分間行う。
2.マイクロ波:K[18F]FK222による無担体添加の求核置換を使用するフッ素−18の導入を、DMSO、アセトニトリル、DMFなどの様々な乾燥溶媒中、マイクロ波条件下で1〜5分間行う。
3.超音波:K[18F]FK222による無担体添加の求核置換を使用するフッ素−18の導入を、DMSO、アセトニトリル、DMFなどの様々な乾燥溶媒中、超音波条件下で5〜10分間行う。
18F放射性同位体の半減期はわずか110分間であるので、本発明の式(I)の化合物は、式(Ia)の19F化合物を特徴とするはずである。さらに、分析的HPLCカラムにおいて式(I)の非標識化合物と同時注入することによって、式(I)の18F放射標識化合物の同一性を明確に確認しなければならない。したがって、18F放射性同位体およびその19F安定同位体を用いて、式(I)の化合物を合成する。
式(I)の18F化合物およびその対応する19F化合物のいくつかの合成方法を概略図によって説明し、これを以下に示す。したがって、式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物1および化合物2の合成は、スキームBに示されている工程によって達成される。
スキームBに示されているように、2,4−ジニトロ安息香酸を塩化チオニルなどの塩素化剤で処理して2,4−ジニトロベンゾイルクロリドを得、これを、トリエチルアミンの存在下においてベンジルグリシネートでさらに処理してベンジル2−(2,4−ジニトロベンズアミド)アセテート(中間体1)を得た。中間体1を、クリプトフィックス[2.2.2]または18−クラウン−6などの触媒の存在下において、K18FまたはK19Fのいずれかで処理してベンジル2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、Pd/Cの存在下において水素ガスまたは水素源で還元して2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物1)を高収率で得た。あるいは、2,4−ジニトロベンゾイルクロリドを、炭酸ナトリウムなどの弱塩基の存在下においてグリシンで処理して2−(2,4−ジニトロベンズアミド)酢酸(中間体2)を得た。中間体2を、K18FまたはK19Fのいずれかで処理して2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸を得、これを、Pd/Cの存在下において亜鉛末およびギ酸アンモニウムまたは水素ガス/水素源で還元して化合物1を得た。中間体2を、K18FまたはK19Fのいずれかで処理し、酢酸無水物−酢酸の存在下において鉄粉でさらに還元して2−(4−アセトアミド−2−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物2)を得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物3および化合物4の合成は、スキームCに示されている工程によって達成される。
スキームCに示されているように、3,4−ジニトロ安息香酸を塩化チオニルと反応させて3,4−ジニトロベンゾイルクロリドを得、これを、トリエチルアミンの存在下においてベンジルグリシネートでさらに処理してベンジル2−(3,4−ジニトロベンズアミド)アセテート(中間体3)を得た。中間体3を、クリプトフィックス[2.2.2]または18−クラウン−6などの触媒の存在下において、K18FまたはK19Fのいずれかで処理してベンジル2−(4−フルオロ−3−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、Pd/Cの存在下において水素ガスまたは水素源で還元して2−(3−アミノ−4−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物3)を得た。類似の方法で、2−(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物4)を、2−クロロ−4,5−ジニトロ安息香酸から出発して合成する。
あるいは、化合物3の合成は、スキームDに示されている工程によって達成される。
スキームDに示されているように、4−クロロ−3−ニトロ安息香酸を塩化チオニルと反応させて4−クロロ−3−ニトロベンゾイルクロリドを得、これを、トリエチルアミンの存在下においてベンジルグリシネートでさらに処理してベンジル2−(4−クロロ−3−ニトロベンズアミド)アセテート(中間体5)を得た。中間体5を、クリプトフィックス[2.2.2]または18−クラウン−6の存在下において、K18FまたはK19Fのいずれかで処理してベンジル2−(4−フルオロ−3−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、Pd/Cの存在下において水素ガスまたは水素源でさらに還元して化合物3を得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物5の合成は、スキームEに示されている工程によって達成される。
スキームEに示されているように、2−クロロ−5−ニトロ安息香酸を塩化チオニルと反応させて2−クロロ−5−ニトロベンゾイルクロリドを得、これを、トリエチルアミンの存在下においてベンジルグリシネートでさらに処理してベンジル2−(2−クロロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート(中間体6)を得た。中間体6を、クリプトフィックス[2.2.2]または18−クラウン−6の存在下において、K18FまたはK19Fのいずれかで処理してベンジル2−(2−フルオロ−5−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、Pd/Cの存在下において水素ガスまたは水素源でさらに還元して2−(5−アミノ−2−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物5)を得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物6および化合物7の合成は、スキームFに示されている工程によって達成される。
スキームFに示されているように、3−ヨード−4−ニトロ安息香酸を、DCCおよび触媒量のDMAPの存在下においてベンジルグリシネートで縮合してベンジル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、酢酸無水物−過酸化水素などの酸化剤を使用して酸化してベンジル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート(中間体7)を得た。中間体7を、クリプトフィックス[2.2.2]または18−クラウン−6の存在下において、K18FまたはK19Fのいずれかで処理してベンジル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを、Pd/Cの存在下において水素ガスまたは水素源で還元して2−(4−アミノ−3−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物6)を得た。3−ヨード−4−ニトロ安息香酸を塩化チオニルと反応させて3−ヨード−4−ニトロベンゾイルクロリドを得、これを、トリエチルアミンの存在下において2,2,2−トリクロロエチルグリシネートでさらに処理して2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得た。2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテートを酢酸無水物−過酸化水素で酸化して2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート(中間体8)を得た。中間体8をK18FまたはK19Fのいずれかと反応させて2,2,2−トリクロロエチル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得、これを亜鉛末で還元して化合物6を得た。類似の方法で、3−ヨード−4−ニトロベンゾイルクロリドを、炭酸ナトリウムの存在下においてグリシンで処理して2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)酢酸を得、これを酢酸無水物−過酸化水素で酸化し、続いてKOHで処理してカリウム2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート(中間体9)を得た。中間体9をK18FまたはK19Fのいずれかで処理して2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸を得、これを、酢酸の存在下において鉄粉で還元して化合物6を得た。2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸を、酢酸無水物−酢酸の存在下において鉄粉と反応させて2−(4−アセトアミド−3−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物7)を得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物8および化合物9の合成は、スキームGに示されている工程によって達成される。
スキームGに示されているように、2,6−ジニトロ安息香酸から調製した2,6−ジニトロベンゾイルクロリドを、炭酸ナトリウムの存在下においてグリシンで処理して、2−(2,6−ジニトロベンズアミド)酢酸(中間体10)を得る。中間体10をK18FまたはK19Fのいずれかで処理して2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)酢酸を得、これを、酢酸または酢酸無水物−酢酸のいずれかの存在下においてインジウム粉末で還元して、対応する2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物8)または2−(2−アセトアミド−6−フルオロベンズアミド)酢酸(化合物9)をそれぞれ得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物10および化合物11の合成は、スキームHに示されている工程によって達成される。
スキームHに示されているように、2,4−ジニトロ安息香酸から調製した2,4−ジニトロベンゾイルクロリドを、炭酸ナトリウムの存在下においてL−アラニンで処理して、(S)−2−(2,4−ジニトロベンズアミド)プロパン酸(中間体11)を得る。中間体11をK18FまたはK19Fのいずれかで処理して(S)−2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)プロパン酸を得、これを、酢酸の存在下において鉄粉で還元して、(S)−2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物10)を得た。類似の方法で、2,4−ジニトロベンゾイルクロリドをD−アラニンで処理して(R)−2−(2,4−ジニトロベンズアミド)プロパン酸(中間体12)を得、これをK18FまたはK19Fのいずれかで処理し、鉄粉でさらに還元して(R)−2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物11)を得た。
式(I)の化合物の合成、より具体的には化合物12および化合物13の合成は、スキームIに示されている工程によって達成される。
スキームIに示されているように、2,6−ジニトロ安息香酸から調製した2,6−ジニトロベンゾイルクロリドを、炭酸ナトリウムの存在下においてL−アラニンで処理して、(S)−2−(2,6−ジニトロベンズアミド)プロパン酸(中間体13)を得る。中間体13をK18FまたはK19Fのいずれかで処理して(S)−2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)プロパン酸を得、これを、酢酸の存在下において鉄粉で還元して、(S)−2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物12)を得た。類似の方法で、2,6−ジニトロベンゾイルクロリドをD−アラニンで処理して(R)−2−(2,6−ジニトロベンズアミド)プロパン酸(中間体14)を得、これをK18FまたはK19Fのいずれかで処理し、鉄粉でさらに還元して(R)−2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物13)を得た。
組成物
別の態様では、本発明は、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、式(I)(式中、すべての基は、先に定義したとおりである)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物もしくは立体異性体を含む医薬組成物を提供する。
薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物もしくは立体異性体を含む医薬組成物;および前記式(I)の化合物の濃度は、0.01%〜99%の範囲内である。
薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物もしくは立体異性体を含む医薬組成物;前記担体または希釈剤または賦形剤は、グルコース、フルクトース、スクロース、マルトース、黄色デキストリン、白色デキストリン、エアロゾル、微結晶性セルロース、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ソルビトール、ステビオシド、コーンシロップ、ラクトース、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−アルファ−トコフェロール、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、スクロース脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アカシア、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB群、ニコチンアミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸、カルシウム塩、顔料、香料および保存剤、蒸留水、生理食塩水、グルコース水溶液、アルコール(例えば、エタノール)、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコール、様々な動物油および植物油、白色軟パラフィン、パラフィンならびにワックスからなる群より選択される。
本発明の化合物が診断剤としてヒトおよび動物に投与される場合、それらは、それ自体として投与され得るか、または例えば薬学的に許容され得る担体もしくは希釈剤と組み合わせて0.01〜99.5%の式(I)の化合物を含有する医薬組成物として投与され得る。
いくつかの方法では、サイクロトロン生成18Fを有する式(I)の18F化合物の合成中は、一般に、この反応では100%の放射化学的純度が得られないので、少量の式(Ia)の19F化合物が存在するであろう。式(I)の18F化合物および対応する安定19F化合物(Ia)をそれらの前駆体化合物と一緒に有する混合物も、さらなる精製を必要とせずに、PETによる腎機能測定に有用であり得る。
式中、
Yは、水素、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミドならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

Zは、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

mは、0、1、2または3であり、

は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

は、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキルから独立して選択され;

およびR;場合によりRおよびRは結合し、それらが結合している原子と一緒になって、5〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ヘテロ原子はNであり;

およびRは、水素、酸素、ホルミル、アミノ、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルならびにアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択される。
したがって、本発明はまた、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物または立体異性体と、少なくとも1つの式(Ia)の19F化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物または立体異性体とを含む組成物を提供する。
使用方法
本発明の化合物は、腎機能の診断または腎機能のモニタリングに使用され得る。したがって、式(I)(式中、すべての基は、上に定義したとおりである)。の化合物は、診断剤として有益であると予想される。したがって、本発明は、それを必要とする温血動物における腎機能を診断する方法であって、診断量の少なくとも1つの式(I)の化合物またはその薬学的な塩もしくは異性体もしくは水和物もしくは溶媒和物を前記温血動物に投与することを含む方法を提供する;
本発明はまた、腎機能を画像診断またはモニタリングする方法であって、(i)少なくとも1つの式(I)の化合物を診断量で投与する工程、および(ii)PETを使用して、前記少なくとも1つの化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施する工程を含む方法を提供する。
前記温血動物は、哺乳類および鳥類から選択される。
本発明の式(I)の化合物は、温血動物における腎機能を診断またはモニタリングするためのイメージング剤として有用である。
本発明はまた、腎機能を画像診断またはモニタリングする方法であって、(i)薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を診断量で含む組成物を投与する工程、および(ii)PETを使用して、前記式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施する工程を含む方法を提供する。
本発明はまた、腎機能を画像診断またはモニタリングする方法であって、(i)薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤および式(Ia)の19F化合物と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を診断量で含む組成物を投与する工程、および(ii)PETを使用して、前記式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施する工程を含む方法を提供する。
陽電子放射断層撮影(PET)を使用して腎機能を診断する方法は、式(I)の18F化合物の腎臓通過中に、複数の連続的な動的画像を記録することを含む。
好ましい実施形態では、前記方法は、正常状態または罹患状態のいずれかの腎機能を評価することを含む。
別の好ましい実施形態では、前記方法は、宿主によるその拒絶反応または認容について、移植器官の腎機能を評価することを含む。
また別の好ましい実施形態では、前記方法は、小児用途について、正常状態、罹患状態および移植状態の子供における腎機能を評価することを含む。
また別の好ましい実施形態では、前記方法は、正常状態、罹患状態および移植状態の成人における腎機能を評価することを含む。
また別の好ましい実施形態では、前記方法は、老人用途について、正常状態、罹患状態および移植状態の高齢者における腎機能を評価することを含む。
また別の実施形態では、本発明は、(i)少なくとも1つの式(I)の化合物を診断量で投与する工程、および(ii)PETを使用して、前記少なくとも1つの化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施する工程を含む腎機能の画像診断またはモニタリングのための、式(I)の化合物の使用を提供する。
また別の実施形態では、本発明はまた、PETを使用して、式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施するための、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を診断量で含む組成物の使用を提供する。
また別の実施形態では、本発明はまた、PETを使用して、式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施するための、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤および式(Ia)の19F化合物と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を診断量で含む組成物の使用を提供する。
好ましい実施形態では、前記使用は、正常状態または罹患状態のいずれかの腎機能を評価すること;宿主によるその拒絶反応または認容について、移植器官の腎機能を評価すること;ならびに、小児用途について、正常状態、罹患状態および移植状態の子供における腎機能を評価することを含む。
以下に示されている実施例によって本発明を示すが、これは実例として示されるものにすぎず、本発明の範囲を限定するとみなされるべきではない。当業者に自明の変形および変更は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲および性質に含まれることを意図する。
略語および頭字語
AcOH=酢酸;AcO=酢酸無水物;anhyd=無水;Bn=ベンジル;Boc=tert−ブチルオキシカルボニル;br s=ブロードシングレット;d=ダブレット;dd=ダブルダブレット;DMSO=ジメチルスルホキシド;DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド;DMAP=4−(ジメチルアミノ)−ピリジン;DCM=ジクロロメタン;EtOAc=酢酸エチル;g=グラム;h=時間;HCl=塩酸;HSO=硫酸;HMPA=ヘキサメチルホスホルアミド;J=結合定数;KF=フッ化カリウム;KCr=重クロム酸カリウム;LC−MS=液体クロマトグラフィー連動型質量分析;MHz=メガヘルツ;mmol=ミリモル;mL=ミリリットル;mp=融点;m=マルチプレット;NaSO=硫酸ナトリウム;NaCO=炭酸ナトリウム;NMP=N−メチル−2−ピロリドン;PTS=p−トルエンスルホン酸塩;PET=陽電子放射断層撮影;PMB=4−メトキシベンジル;Pd/C=パラジウム炭素;PEG=ポリエチレングリコール;rt=室温;s=シングレット;SOCl=塩化チオニル;t=トリプレット;THF=テトラヒドロフラン;δ=テトラメチルシランを基準にした化学シフト(ppm単位)。
放射標識プロトコール
O−18水の慣例的なプロトン照射によってフッ素−18フッ化物イオンを生成し、続いて小型イオン交換樹脂カラム(強塩基性イオン交換樹脂、10〜12mg、100〜200メッシュ、水酸化物形態)上に捕捉した。0.1M含水炭酸カリウム(99.995%、0.20mL、20マイクロモル)を用いて、樹脂捕捉活性物を、オープンガラス試験管(3mL)中のクリプトフィックスクリプタンド[2.2.2](15.1mg、40マイクロモル)の上に溶出させた。アルゴン急流下、90℃におけるアセトニトリル(MeCN、3回×1mL)による慣例的な共沸蒸留によって、活性物を脱水した。油状残留物を、90℃で短時間加熱(2分間)して乾燥DMSO(0.50mL)に可溶化した。この溶液(樹脂カラムから溶出した全体の94%)を等分して、式(I)の前駆体化合物を標識した。
テフロン(登録商標)隔壁およびキャップを備える低容量(0.8mL)ガラスV−バイアルを標識に使用した。式(III)の化合物(10マイクロモル)のDMSO溶液(0.25mL)を含有する別個のバイアルに、等量のDMSO可溶化放射活性物(0.25mL;20マイクロモルのクリプトフィックス;10マイクロモルのKCO)を充填し、次いで密封し、120℃で10分間または170℃で30分間保温した。次に、各バイアルについて、粗反応混合物を乾燥MeCNで希釈した。netral alumina SepPak(Waters Corp)によってこの溶液を吸引し、続いてバイアルを洗浄し(MeCN:2mL)、カニューレを介してプラスチック製Leur−lokシリンジに入れた。SepPakを取り外し、水(1.5mL)もシリンジに注いだ。混合物(4.5mL未満)を注射器(5mLループ)にロードし、半分取C18カラム(250×10mm(内径))で精製し、50%MeCN:50%15mM含水HPO(pH2)で溶出させ、ガンマ線検出した。選択した生成物溶出画分(10〜15mL)を水(30mL)で希釈し、この溶液を単一のC18 SepPak(Millipore)で抽出した。続いて、SepPakを水(3mL)で洗浄し、空気洗浄し、続いて吸着活性物をメタノール(MeOH、0.5mL)で溶出させた。
10%Pdチャコール(2.5mg)、メタノール(0.2mL)および含水1N HCl(20マイクロリットル)を充填したアルゴンパージ隔壁密封V−バイアル(0.8mL)に、溶出活性物をシリンジによって移した。吸気口および排気口用の隔壁貫通針を用いて、アルゴンを使用してバイアルを1分間パージした。触媒を停止するのに十分なバブリング水素気流にガスを切り替えることによって、水素化を室温で開始および継続した。10分後、バイアルの内容物を移し、低容量の鋼シリンジフリットでろ過し、続いてこれをメタノールで洗浄した。一連のガンマ線検出器およびUV検出器を備える較正HPLCシステムを用いて、標識生成物の同一性および放射化学的純度を実施した。
中間体または前駆体化合物の合成
中間体1:ベンジル2−(2,4−ジニトロベンズアミド)アセテート
ベンジルグリシネート.PTS塩(1.589g、4.716mmol)のクロロホルム(20mL)溶液に、トリエチルアミン(1.95mL、14.148mmol)を氷冷温度で追加した。2,4−ジニトロベンゾイルクロリド(2,4−ジニトロ安息香酸、1.0gおよびSOCl、10mLから調製し、2時間還流し、溶媒を蒸発させたもの)のクロロホルム(5mL)溶液を上記溶液に10分間追加し、1時間撹拌した。反応完了後、それをクロロホルム(100mL)で希釈した。クロロホルム層を水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(98:02)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)116〜118℃の灰白色の固体(1.55g、92%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.91(1H,d,J=2.0Hz),8.52(1H,dd,J=8.2,2.2Hz),7.77(1H,d,J=8.4Hz),7.38(5H,s),6.52−6.55(1H,m),5.24(2H,s),4.31(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z358(M−H)
中間体2:2−(2,4−ジニトロベンズアミド)酢酸
グリシン(1.01g、13.56mmol)の氷冷懸濁水溶液(20mL)にNaCO(1.437g、13.56mmol)を追加し、10分間撹拌した。2,4−ジニトロベンゾイルクロリド(2,4−ジニトロ安息香酸、2.3gとSOCl、20mLから調製したもの)のジオキサン(20mL)溶液を上記溶液に追加し、室温(rt)で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、冷希HCl(pH:6.0)で酸性化した。この溶液をEtOAc(5回×100mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、ろ過した。この溶液を蒸発させ、溶離液としてクロロホルム:メタノール(95:5)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)188〜190℃の白色の固体(2.5g、85%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.79(1H,br s),9.29(1H,t,J=5.4Hz),8.77(1H,d,J=2.0Hz),8.64(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),7.89(1H,d,J=8.4Hz),3.99(2H,d,J=6.0Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z268(M−H)
中間体3:ベンジル2−(3,4−ジニトロベンズアミド)アセテート
中間体1に記載されているように、3,4−ジニトロベンゾイルクロリド(3,4−ジニトロ安息香酸、500mgおよびSOCl、10mLから調製したもの)を、トリエチルアミン(1.0mL、7.07mmol)の存在下においてベンジルグリシネート.PTS塩(794mg、2.358mmol)と反応させて、融点(mp)150〜152℃の黄色の固体(780mg、92%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.37(1H,br s),8.17(1H,d,J=8.0Hz),8.00(1H,d,J=7.6Hz),7.39(5H,s),6.79(1H,br s),5.26(2H,s),4.31(2H,d,J=4.0Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z358(M−H)
中間体4:ベンジル2−(2−クロロ−4,5−ジニトロベンズアミド)アセテート
ベンジルN−Bocグリシネート(3g、11.3mmol)およびHClのジオキサン(20mL)混合液を室温(rt)で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、ジオキサン(20mL)およびトリエチルアミン(2.24mL、16.24mmol)で希釈した。次いで、2−クロロ−4,5−ジニトロ安息香酸(2g、8.1mmol)を追加し、5℃に冷却した。DCC(5.8g、28.1mmol)のジオキサン(20mL)溶液を追加し、続いて触媒量のDMAPを追加した。反応混合物を室温(rt)で5時間撹拌した。数滴の水を反応混合物に追加し、再度15分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ろ過した。固体をエーテル(50mL)およびEtOAc(50mL)で洗浄した。ろ液を水に注ぎ、有機層を分離した。水層をEtOAc(3回×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:アセトン(90:10)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)122〜124℃の淡黄色の固体(2.5g、75%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.30(1H,s),7.96(1H,s),7.39(5H,s),6.94(1H,br s),5.25(2H,s),4.32(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z392(M−H)
中間体5:ベンジル2−(4−クロロ−3−ニトロベンズアミド)アセテート
中間体1に記載されているように、4−クロロ−3−ニトロベンゾイルクロリド(4−クロロ−3−ニトロ安息香酸、1.0gおよびSOCl、10mLから調製したもの)を、トリエチルアミン(2.0mL、14.88mmol)の存在下においてベンジルグリシネート.PTS塩(2.0g、5.9mmol)と反応させて、融点(mp)84〜86℃の淡緑色の固体(1.38g、80%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.31(1H,d,J=2.0Hz),7.95(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),7.65(1H,d,J=8.4Hz),7.38(5H,br s),6.73(1H,br s),5.24(2H,s),4.29(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z347(M−H)
中間体6:ベンジル2−(2−クロロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート
中間体1に記載されているように、2−クロロ−5−ニトロベンゾイルクロリド(2−クロロ−5−ニトロ安息香酸、1.0gおよびSOCl、10mLから調製したもの)を、トリエチルアミン(2.0mL、14.88mmol)の存在下においてベンジルグリシネート.PTS塩(1.9g、5.9mmol)と反応させて、融点(mp)116〜118℃の無色の固体(1.42g、82%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.54(1H,d,J=2.8Hz),8.23(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),7.61(1H,d,J=8.8Hz),7.38(5H,br s),6.88(1H,br s),5.24(2H,s),4.32(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z349,351(M+H)
中間体7:ベンジル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート
工程1:
ベンジル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテート:ベンジルN−Bocグリシネート(678mg、2.55mmol)のジオキサン(20mL)溶液に、HClのジオキサン(2N、5mL)溶液を室温(rt)で追加し、2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をジオキサン(20mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.47ml、3.4mmol)を追加した。3−ヨード−4−ニトロ安息香酸(500mg、1.70mmol)およびDCC(703mg、3.4mmol)のジオキサン(20mL)溶液、続いて触媒量のDMAPを、反応混合物に氷冷温度で連続して追加した。混合物を室温(rt)で5時間撹拌し、中間体4に記載されているように後処理して、融点(mp)98〜100℃のクリーム色の固体(590mg、79%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.43(1H,s),7.87(2H,br s),7.38(5H,br s),6.84(1H,br s),5.24(2H,s),4.28(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z439(M−H)
工程2:
ベンジル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート:AcO(4mL)およびH(1mL、50%)の混合物を40℃で4時間加熱した。ベンジル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテート(1g)を反応混合物に同じ温度で追加し、20時間撹拌した。反応完了後、それを氷冷水に注ぎ、15分間撹拌した。沈殿した固体をろ過し、冷水で洗浄し、乾燥して、融点(mp)196〜198℃の黄色の固体(920mg、86%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.56(1H,t,J=5.4Hz),8.72(1H,br s),8.49(1H,d,J=8.4Hz),8.26(1H,d,J=8.0Hz),7.32−7.40(5H,m),5.19(2H,s),4.16(2H,d,J=5.6Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z495(M+Na)
中間体8:2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート
工程1:
2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテート:2,2,2−トリクロロエチルN−Bocグリシネート(1.25g、4.08mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、HClのジオキサン(2N、10mL)溶液を追加し、室温(rt)で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、DCM(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.48mL、10.23mmol)を0℃で追加した。3−ヨード−4−ニトロベンゾイルクロリド(3−ヨード−4−ニトロ安息香酸、1gおよびSOCl、10mLから調製したもの)のDCM(10mL)溶液を上記反応混合物に0℃で追加した。次いで、反応混合物を室温(rt)で3時間撹拌し、中間体1に記載されているように後処理して、融点(mp)98〜100℃のクリーム色の固体(1.28g、78%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.46(1H,s),7.90(2H,s),6.67(1H,br s),4.86(2H,s),4.23(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z479(M−H)
工程2:
2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート:AcO(7mL)およびH(2mL、50%)の混合物を40℃で4時間加熱した。2,2,2−トリクロロエチル2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)アセテート(1g)を上記混合物に40℃で追加し、中間体7に記載されているように後処理して、融点(mp)128〜130℃の淡黄色の固体(900mg、85%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.69(1H,t,J=5.4Hz),8.71(1H,br s),8.50(1H,d,J=8.4Hz),8.26(1H,d,J=8.4Hz),4.98(2H,s),4.26(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z513(M+H)
中間体9:カリウム2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート
工程1:
2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)酢酸:中間体2に記載されているように、3−ヨード−4−ニトロベンゾイルクロリド(3−ヨード−4−ニトロ安息香酸、1.2gおよびSOCl、10mLから調製したもの)を、NaCO(0.54g、5.12mmol)の存在下においてグリシン(0.38g、5.12mmol)と反応させて、融点(mp)140〜142℃の淡黄色の固体(1.3g、91%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.69(1H,br s),9.19(1H,t,J=5.6Hz),8.52(1H,br s),8.05(2H,br s),3.96(2H,d,J=6.0Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z349(M−H)
工程2:
カリウム2−(3−ヨージル−4−ニトロベンズアミド)アセテート:AcO(3mL)およびH(0.8mL、50%)の混合物を40℃で4時間加熱した。2−(3−ヨード−4−ニトロベンズアミド)酢酸(170mg)を上記混合物に40℃で追加し、中間体7に記載されているように後処理して、融点(mp)186〜188℃(分解)のクリーム色の固体(142mg、77%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.71(1H,br s),9.44(1H,br s),8.70(1H,br s),8.49(1H,d,J=7.2Hz),8.25(1H,d,J=7.4Hz),3.99(2H,br s);LC−MS(negative ion mode):m/z381(M−H)。上記化合物、KOH(20mg、0.37mmol)および乾燥メタノール(10mL)の混合物を、窒素雰囲気下、60〜65℃で30分間撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿した固体をろ過し、乾燥メタノールで洗浄し、乾燥して、融点(mp)205〜207℃(分解)のクリーム色の固体(125mg、80%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DO):δ 8.67(1H,br s),8.59(1H,d,J=9.2Hz),8.33(1H,d,J=8.4Hz),3.98(2H,s);LC−MS(positive ion mode):m/z421(M+H)
中間体10:2−(2,6−ジニトロベンズアミド)酢酸
工程1:
2,6−ジニトロ安息香酸:HSO(7mL、98%)の氷冷(0℃)溶液に2,6−ジニトロトルエン(1.0g、5.49mmol)を追加し、続いてKCr(1.72g、5.835mmol)を30℃未満で1時間かけて徐々に追加した。反応混合物を室温(rt)で20時間撹拌した。混合物を氷冷水(200mL)に注ぎ、5分間撹拌した。この溶液をEtOAc(3回×50mL)で抽出した。合わせた溶液を無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(80:20)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)200〜202℃の淡黄色の固体(690mg、60%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.52(2H,d,J=8.4Hz),7.98(1H,t,J=8.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
工程2:
2−(2,6−ジニトロベンズアミド)酢酸:中間体2に記載されているように、2,6−ジニトロベンゾイルクロリド(2,6−ジニトロ安息香酸、1.2gおよびSOCl、20mLから調製したもの)を、NaCO(749mg、7.075mmol)の存在下においてグリシン(530mg、7.075mmol)と反応させて、融点(mp)210〜212℃の灰白色の固体(1.2g、80%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.76(1H,s),9.22(1H,t,J=5.0Hz),8.45(2H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,t,J=8.4Hz),3.98(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z268(M−H)
中間体11:(S)−2−(2,4−ジニトロベンズアミド)プロパン酸
中間体2に記載されているように、2,4−ジニトロベンゾイルクロリド(2,4−ジニトロ安息香酸、2gおよびSOCl、20mLから調製したもの)を、NaCO(1.24g、11.79mmol)の存在下においてL−アラニン(1.04g、11.79mmol)と反応させて、融点(mp)194〜196℃の灰白色の固体(2.08g、78%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.77(1H,s),9.25(1H,d,J=7.6Hz),8.77(1H,d,J=2.0Hz),8.63(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),7.87(1H,d,J=8.4Hz),4.44(1H,pentet,J=7.3Hz),1.38(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS,(negative ion mode):m/z282(M−H)
中間体12:(R)−2−(2,4−ジニトロベンズアミド)プロパン酸
中間体2に記載されているように、2,4−ジニトロベンゾイルクロリド(2,4−ジニトロ安息香酸、2gおよびSOCl、20mLから調製したもの)を、NaCO(1.24g、11.79mmol)の存在下においてD−アラニン(1.04g、11.79mmol)と反応させて、融点(mp)192〜194℃の灰白色の固体(2.18g、82%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.92(1H,br s),9.32(1H,d,J=7.2Hz),8.83(1H,d,J=1.6Hz),8.69(1H,dd,J=8.2,1.4Hz),7.93(1H,d,J=8.4Hz),4.49(1H,pentet,J=7.2Hz),1.44(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z282(M−H)
中間体13:(S)−2−(2,6−ジニトロベンズアミド)プロパン酸
中間体2に記載されているように、2,6−ジニトロベンゾイルクロリド(2,6−ジニトロ安息香酸、1gおよびSOCl、10mLから調製したもの)を、NaCO(0.625g、5.895mmol)の存在下においてL−アラニン(0.52g、5.895mmol)と反応させて、融点(mp)222〜224℃の淡茶色の固体(1.06g、80%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.81(1H,br s),9.23(1H,d,J=7.6Hz),8.45(2H,d,J=8.4Hz),7.92(1H,t,J=8.2Hz),4.47(1H,pentet,J=7.2Hz),1.33(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z282(M−H)
中間体14:(R)−2−(2,6−ジニトロベンズアミド)プロパン酸
中間体2に記載されているように、2,6−ジニトロベンゾイルクロリド(2,6−ジニトロ安息香酸、1.4gおよびSOCl、15mLから調製したもの)を、NaCO(0.83g、7.92mmol)の存在下においてD−アラニン(0.7g、7.92mmol)と反応させて、融点(mp)202〜204℃の淡茶色の固体(1.58g、85%)として標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.79(1H,br s),9.24(1H,d,J=7.6Hz),8.45(2H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,t,J=8.4Hz),4.48(1H,pentet,J=7.3Hz),1.33(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z282(M−H)
調製例:
実施例1:2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物1)
方法A(K 19 F/H Pd−C)
工程1:
ベンジル2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(200mg、3.48mmol)、中間体1(250mg、0.696mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(5mL)混合液を140〜150℃で30分間撹拌した。完了(TLC)後、反応混合物を氷冷水(100mL)に注ぎ、5分間撹拌した。この溶液をEtOAc(3回×50mL)で抽出した。合わせた溶液を無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてヘキサン:アセトン(80:20)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)104〜106℃の淡黄色の固体(106mg、46%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.30(1H,t,J=8.0Hz),8.13(1H,dd,J=8.6,1.4Hz),8.04(1H,dd,J=11.0,1.8Hz),7.38(5H,s),5.25(2H,s),4.33(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z331(M−H)
工程2:
2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)酢酸:ベンジル2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート(100mg)のEtOAc(10mL)溶液に、Pd/C(10%、100mg)を室温(rt)で追加し、Hガス雰囲気下で30分間撹拌した。反応混合物をろ過し、EtOAc(2回×5mL)で洗浄した。溶媒の蒸発後に得られた残留物をEtOAcから再結晶化して、融点(mp)194〜196℃の白色の固体(50mg、79%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.53(1H,br s),7.74−7.781H,m),7.52(1H,t,J=8.8Hz),6.42(1H,dd,J=8.4,1.6Hz),6.31(1H,d,J=14.4Hz),5.99(2H,s),3.90(2H,d,J=5.6Hz);13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ 171.3,163.4(d,J=3.0Hz),161.7(d,J=244Hz),153.8(d,J=13.0Hz),131.9(d,J=5.0Hz),109.6,107.8(d,J=12.0Hz),99.1(d,J=26.0Hz),41.3;LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
方法B(K 19 F/Zn−ギ酸アンモニウム)
工程1:
2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸:噴霧乾燥KF(431mg、7.434mmol)、中間体2(200mg、0.7434mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(6mL)混合液を170〜180℃で30分間撹拌した。完了(TLC)後、反応混合物を氷冷水(100mL)に注ぎ、希HClで酸性化した。この溶液をEtOAc(3回×50mL)で抽出した。合わせた溶液をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(95:5)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)156〜158℃の灰白色の固体(110mg、61%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.73(1H,br s,exchangeable with DO),8.94(1H,s,exchangeable with DO),8.23(1H,d,J=9.2Hz),8.16(1H,d,J=8.0Hz),7.88(1H,t,J=7.4Hz),3.97(2H,d,J=4.8Hz);13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ 170.5,162.5,158.6(d,J=253Hz),149.3(d,J=8Hz),131.4(d,J=3Hz),129.4(d,J=15Hz),119.6(d,J=4Hz),112.1(d,J=28Hz),41.3;LC−MS(negative ion mode):m/z241(M−H)
工程2:
2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)酢酸:2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸(100mg、0.413mmol)のメタノール(15mL)溶液に、亜鉛末(270mg、4.132mmol)およびギ酸アンモニウム(260mg、4.132mmol)を室温(rt)で連続して追加した。反応混合物を室温(rt)で15分間撹拌した。反応混合物をろ過し、メタノール(2回×5mL)で洗浄した。溶媒の蒸発後に得られた残留物を水(5mL)で希釈し、AcOH(3mL)で酸性化した。この溶液をEtOAc(3回×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(70:30)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)190〜194℃の白色の固体(59mg、67%)として生成物を得た。
方法C(K 19 F/マイクロ波照射)
家庭用電子レンジを使用して、噴霧乾燥KF(80mg、1.392mmol)、中間体1(100mg、0.2785mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(2mL)混合液に1.5分間放射線照射した。実施例1(方法A)に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)104〜106℃の淡黄色の固体(106mg、46%)としてベンジル2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテートを得た。実施例1に記載されているようにこれをさらに還元して、化合物1を得た。
方法D(K 18 F/Pd−C/1.4−シクロヘキサジエン)
中間体2の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は27%であり、上記のようにこれをPd−C/1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例2:2−(4−アセトアミド−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物2)
方法A(K 19 F/Fe−Ac O−AcOH)
噴霧乾燥KF(1.07g、18.58mmol)、中間体2(500mg、1.858mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(8mL)混合液を170〜180℃で30分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、残留物を得た。この残留物をAcOHおよびAcO(12mL、1:1)の混合物に溶解し、室温(rt)で鉄粉(2.08g、37.17mmol)を追加した。混合物を60〜70℃で30分間撹拌し、EtOAc(25mL)で希釈した。この溶液をろ過して鉄粉を除去し、数mLのEtOAcで洗浄した。酢酸エチルを減圧下で除去した。溶離液としてクロロホルム:メタノール(70:30)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)240〜242℃の白色の固体(160mg、34%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.51(1H,s,exchangeable with DO),7.82(1H,br s,exchangeable with DO),7.76(1H,t,J=8.6Hz),7.70(1H,d,J=14.0Hz),7.34(1H,d,J=8.4Hz),3.71(2H,s),2.08(3H,s);LC−MS(negative ion mode):m/z253(M−H)
方法B(K 18 F/Fe−Ac O−AcOH)
中間体2の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は27%であり、これを鉄粉および酢酸無水物−酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例3:2−(3−アミノ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物3)
方法A(K 19 F/H Pd−C)
工程1:
ベンジル2−(4−フルオロ−3−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(80mg、1.39mmol)、中間体3(100mg、0.27mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(4mL)混合液を110〜120℃で10分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)84〜86℃の淡黄色の固体(51mg、55%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.50(1H,dd,J=6.8,1.6Hz),8.10−8.13(1H,m),7.34−7.39(6H,m),6.90(1H,br s),5.23(2H,s),4.28(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z331(M−H)
工程2:
2−(3−アミノ−4−フルオロベンズアミド)酢酸:ベンジル2−(4−フルオロ−3−ニトロベンズアミド)アセテート(85mg)のEtOAc(10mL)溶液に、Pd/C(10%、100mg)を室温(rt)で追加し、Hガス雰囲気下で25分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)150〜152℃の白色の固体(38mg、70%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl+DMSO−d):δ 7.74(1H,br s),7.37(1H,dd,J=8.6,1.8Hz),7.12−7.16(1H,m),6.97(1H,dd,J=10.6,8.6Hz),4.07(2H,d,J=5.6Hz);13C NMR(100MHz,CDCl+DMSO−d):δ 170.6,165.9,151.9(d,J=242Hz),134.5(d,J=13Hz),129.6(d,J=3Hz),115.4(d,J=8Hz),115.1(d,J=6Hz),113.6(d,J=19Hz),40.5;LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
方法B(K 19 F/H Pd−C)
噴霧乾燥KF(261mg、4.52mmol)、中間体5(315mg、0.90mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(10mL)混合液を170〜175℃で15分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、生成物(175mg、58%)を得た。これをEtOAc(10mL)に溶解し、Pd/C(20mg)を追加した。反応混合物をHガス雰囲気下、室温(rt)で30分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)192〜196℃の淡茶色の固体(72mg、64%)として生成物を得た。
方法C(K 18 F/Pd−C/1,4−シクロヘキサジエン)
中間体3の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は25%であり、これをPd/Cおよび1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
方法D(K 18 F/Pd−C/1,4−シクロヘキサジエン)
中間体5の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は42%であり、これをPd/Cおよび1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例4:2−(5−アミノ−2−クロロ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物4)
方法A(K 19 F/H Pd−C)
工程1:
ベンジル2−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(736mg、12.7mmol)、中間体4(1g、2.5mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥アセトニトリル(20mL)混合液を4時間還流した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)108〜110℃の淡黄色の固体(580mg、62%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.50(1H,d,J=8.0Hz),7.42(1H,d,J=10.0Hz),7.38(5H,s),6.87(1H,br s),5.25(2H,s),4.31(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z365(M−H)
工程2:
2−(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロベンズアミド)酢酸:ベンジル2−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート(190mg)のEtOAc(10mL)溶液にPd/C(200mg)を追加し、Hガス雰囲気下、60℃で20分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)225〜227℃(分解)の灰白色の固体(86mg、67%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.52(1H,br s),7.19(1H,d,J=10.8Hz),6.89(1H,d,J=9.2Hz),5.48(2H,br s),3.86(2H,d,J=3.6Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z245,247(M−H)
方法B(K 18 F/Pd−C/1,4−シクロヘキサジエン)
中間体4の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は15%であり、これをPd/Cおよび1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例5:2−(5−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物5)
方法A(K 19 F/H Pd−C)
工程1:
ベンジル2−(2−フルオロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(208mg、3.58mmol)、中間体6(250mg、0.71mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(5mL)混合液を100〜110℃で45分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)56〜58℃の茶色の固体(150mg、63%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 9.00(1H,dd,J=6.0,2.8Hz),8.36−8.40(1H,m),7.31−7.38(7H,m),5.25(2H,s),4.34(2H,d,J=4.4Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z331(M−H)
工程2:
2−(5−アミノ−2−フルオロベンズアミド)酢酸:ベンジル2−(2−フルオロ−5−ニトロベンズアミド)アセテート(120mg)のメタノール(10mL)撹拌溶液にPd/C(100mg)を室温(rt)で追加し、Hガス雰囲気下、室温(rt)で30分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)252〜254℃の淡茶色の固体(50mg、65%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.71−7.73(1H,m),7.00−7.02(1H,m),6.94(1H,t,J=10.0Hz),6.65−6.67(1H,m),5.15(2H,br s),3.64(2H,br s);LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
方法B(K 18 F/Pd−C/1,4−シクロヘキサジエン)
中間体6の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は45%であり、これをPd/Cおよび1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例6:2−(4−アミノ−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物6)
方法A(K 19 F/H Pd−C)
工程1:
ベンジル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(614mg、10.59mmol)、中間体7(1g、2.12mmol)、18−クラウン−6(40mg)および乾燥アセトニトリル(20mL)の混合液を40分間還流した。反応完了(TLC)後、混合物をEtOAc(75mL)で希釈した。この溶液を水(50mL)およびブライン(50mL)で連続して洗浄し、無水NaSOで脱水した。この溶液をろ過し、溶媒を蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:ヘキサン(75:25)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)118〜120℃の無色の固体(430mg、61%)として生成物を得た。H NMR{400MHz,CDCl):δ 8.13(1H,t,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=10.8Hz),7.68(1H,d,J=8.0Hz),7.38(5H,br s),6.68(1H,br s),5.25(2H,s),4.29(2H,d,J=4.8Hz);LC−MS negative ion mode):m/z331(M−H)
工程2:
2−(4−アミノ−3−フルオロベンズアミド)酢酸:ベンジル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート(200mg)のEtOAc(10mL)溶液にPd/C(10%、200mg)を室温(rt)で追加し、Hガス雰囲気下で20分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)198〜200℃の灰茶色の固体(100mg、79%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.52(1H,br s),8.45(1H,br s),7.52(1H,d,J=13.2Hz),7.47(1H,d,J=8.0Hz),6.77(1H,t,J=8.4Hz),5.71(2H,s),3.87(2H,d,J=5.2Hz);13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ 171.5,165.5,149.5(d,J=235Hz),139.7(d,J=13.0Hz),124.3(d,J=2.0Hz),121.1(d,J=6.0Hz),114.8(d,J=4.0Hz),114.0(d,J=20.0Hz),41.2;LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
方法B:超音波条件(超音波処理)
ベンジル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(122mg、2.1mmol)、中間体7(100mg、0.21mmol)、18−クラウン−6(20mg)および乾燥DMSO(4mL)の混合物を超音波照射(超音波処理)に10分間曝露した。上記のように反応混合物を後処理して、淡黄色の固体(42mg、60%)として生成物を得た。実施例6に記載されているようにこれをさらに還元して、化合物6を得た。
方法C(K 19 F/Zn−AcOH)
工程1:
2,2,2−トリクロロエチル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート:噴霧乾燥KF(135mg、2.3mmol)、中間体8(120mg、0.23mmol)および触媒量の18−クラウン−6のDMSO(5mL)混合液を95〜100℃で15分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)142〜144℃の黄色の固体(57mg、65%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.15(1H,t,J=7.8Hz),7.78(1H,dd,J= 10.8,1.6Hz),7.71(1H,d,J=8.4Hz),6.70(1H,br s),4.86(2H,s),4.44(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z371,373(M−H)
工程2:
2−(4−アミノ−3−フルオロベンズアミド)酢酸:2,2,2−トリクロロエチル2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)アセテート(40mg、0.1mmol)、亜鉛末(105mg、1.61mmol)およびAcOH(3mL)の混合物を85〜90℃で15分間撹拌した。反応混合物を室温(rt)にし、EtOAc(30mL)で希釈した。この溶液をスーパーセルに通してろ過し、EtOAc(2回×5mL)で洗浄した。溶離液としてクロロホルム:メタノール(60:40)を使用して、溶媒の蒸発後に得られた残留物をクロマトグラフして、融点(mp)198〜200℃の灰白色の固体(17mg、75%)として生成物を得た。
方法D(K 19 F/Fe/AcOH)
工程1:
2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸:噴霧乾燥KF(138mg、2.3mmol)、中間体9(100mg、0.23mmol)、触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(4mL)混合液を100〜110℃で15分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)136〜138℃の無色の固体(40mg、69%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.76(1H,br s),8.25(1H,t,J=7.8Hz),8.00(1H,d,J=12.0Hz),7.90(1H,d,J=8.4Hz),3.75(2H,d,J=4.4Hz)。
工程2:
2−(4−アミノ−3−フルオロベンズアミド)酢酸:鉄粉(231mg、4.13mmol)のAcOH(2mL)懸濁液に2−(3−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)酢酸(100mg、0.413mmol)を室温(rt)で追加し、85〜90℃で15分間撹拌した。反応混合物を室温(rt)にし、EtOAc(20mL)で希釈した。この溶液を5分間撹拌し、セライトに通してろ過した。セライトベッドをEtOAc(10mL)で洗浄し、合わせた有機層を減圧下で蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(70:30)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、198〜200℃の灰白色の固体(62mg、71%)として生成物を得た。
方法E(K 18 F/Pd−C/1.4−シクロヘキサジエン)
中間体7の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は62%であり、これをPd/Cおよび1,4−シクロヘキサジエンで還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
方法F(K 18 F/Zn−AcOH)
中間体8の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は58%であり、これを亜鉛および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例7:2−(4−アセトアミド−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物7)
方法A(K 19 F/Fe−Ac O−AcOH)
噴霧乾燥KF(138mg、2.3mmol)、中間体9(100mg、0.23mmol)および触媒量の18−クラウン−6(20mg)の乾燥DMSO(4mL)混合液を100〜110℃で15分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、残留物を得た。この残留物をAcOHおよびAcO(5mL、1:1)の混合物に溶解し、鉄粉(193mg、3.44mmol)を室温(rt)で追加した。混合物を85〜90℃で15分間撹拌し、実施例2に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)236〜238℃の灰白色の固体(39mg、65%)として生成物を得た;H NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.53(1H,br s),9.92(1H,br s),8.84(1H,t,J=6Hz),8.11(1H,t,J=7.6Hz),7.67−7.73(2H,m),3.92(2H,d,J=5.2Hz),2.13(3H,s);LC−MS(negative ion mode):m/z253(M−H)
方法B(K 18 F/Fe−Ac O−AcOH)
中間体9の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は58%であり、これを鉄粉および酢酸無水物−酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例8:2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物8)
方法A(K 19 F/インジウム−AcOH)
工程1:
2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)酢酸:噴霧乾燥KF(215mg、3.71mmol)、中間体10(100mg、0.371mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(4mL)混合液を170〜180℃で40分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)148〜150℃の淡黄色の固体(54mg、60%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.05(1H,br s),8.00(1H,d,J=7.2Hz),7.71−7.79(2H,m),3.96(2H,d,J=5.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z241(M−H)
工程2:
2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)酢酸:インジウム粉末(237mg、2.07mmol)のAcOH(2mL)懸濁液に2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)酢酸(50mg、0.21mmol)を室温(rt)で追加し、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温(rt)にし、EtOAc(20mL)で希釈した。この溶液を5分間撹拌し、セライトに通してろ過した。セライトベッドをEtOAc(10mL)で洗浄し、合わせた有機層を減圧下で蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(70:30)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)188〜192℃の淡茶色の固体(32mg、73%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl+DMSO−d):δ 7.80(2H,br s),7.04(1H,dd,J=15.0,7.8Hz),6.50(1H,d,J=8.4Hz),6.27(1H,t,J=9.4Hz),6.26(1H,br s,exchangeable with DO),3.74(2H,d,J=3.6Hz);13C NMR(100MHz,CDCl+DMSO−d):δ 172.7,164.3,160.7(d,J=242Hz),150.1(d,J=6Hz),130.9(d,J=12Hz),111.5,106.4(d,J=18Hz),101.2(d,J=24Hz),43.0;LC−MS(negative ion mode):m/z211(M−H)
方法B(K 18 F/インジウム−AcOH)
中間体10の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は30%であり、これをインジウム粉末および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例9:2−(2−アセトアミド−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸(化合物9)
方法A(K 19 F/インジウム−Ac O−AcOH)
噴霧乾燥KF(539mg、9.29mmol)、中間体10(250mg、0.929mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(8mL)混合液を170〜180℃で40分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、残留物を得た。この残留物をAcOHおよびAcO(1:1、10mL)の混合物に溶解し、インジウム粉末(1.06g、9.29mmol)を室温(rt)で追加した。反応混合物を60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温(rt)にし、EtOAc(50mL)で希釈した。この溶液を5分間撹拌し、セライトに通してろ過した。セライトベッドをEtOAc(2回×10mL)で洗浄し、合わせた有機層を減圧下で蒸発させた。溶離液としてクロロホルム:メタノール(90:10)を使用してシリカゲルカラムで残留物をクロマトグラフして、融点(mp)238〜242℃の淡茶色の固体(83mg、35%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 11.00(1H,br s,exchangeable with DO),8.72(1H,br s,exchangeable with DO),8.21(1H,d,J=8.4Hz),7.34(1H,dd,J=15.4,8.2Hz),6.90(1H,t,J=8.8Hz),3.63(2H,d,J=6.0Hz),2.17(3H,s);13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ 172.5,169.7,163.0,158.3(d,J=242Hz),138.2(d,J=7Hz),130.0(d,J=9Hz),116.5(d,J=22Hz),116.2(d,J=2Hz),109.3(d,J=21Hz),43.8,24.2;LC−MS(positive ion mode):m/z255(M+H)
方法B(K 18 F/インジウム−Ac O−AcOH)
中間体10の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は30%であり、これをインジウム粉末および酢酸無水物−酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例10:(S)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物10)
方法A(K 19 F/Fe−AcOH)
工程1:
(S)−2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)プロパン酸:噴霧乾燥KF(410mg、7.06mmol)、中間体11(200mg、0.706mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(5mL)混合液を170〜180℃で30分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)136〜138℃の淡茶色の固体(117mg、65%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.74(1H,br s),8.96(1H,d,J=7.2Hz),8.21(1H,d,J=9.6Hz),8.16(1H,d,J=8.4Hz),7.82(1H,t,J=7.6Hz),4.42(1H,pentet,J=7.0Hz),1.38(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z255(M−H)
工程2:
(S)−2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸:鉄粉(175mg、3.12mmol)のAcOH(2mL)懸濁液に(S)−2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)プロパン酸(80mg、0.31mmol)を室温(rt)で追加し、60〜70℃で20分間撹拌した。実施例6に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)244〜248℃の淡茶色の固体(53mg、75%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.69(1H,br s),7.55(1H,t,J=8.8Hz),6.41(1H,d,J=8.4Hz),6.30(1H,d,J=14.8Hz),5.97(2H,br s),4.15(1H,br s),1.31(3H,d,J=6.8Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z227(M+H)
方法B(K 18 F/Fe−AcOH)
中間体11の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は29%であり、これを鉄粉および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例11:(R)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物11)
方法A(K 19 F/Fe−AcOH)
工程1:
(R)−2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)プロパン酸:噴霧乾燥KF(307mg、5.3mmol)、中間体12(150mg、0.53mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(4mL)混合液を170〜180℃で30分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)146〜150℃の淡茶色の固体(92mg、68%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.90(1H,d,J=4.0Hz),8.21(1H,d,J=9.6Hz),8.15(1H,d,J=8.0Hz),7.84(1H,t,J=6.8Hz),4.36−4.40(1 H,m),1.38(3H,d,J=6.4Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z255(M−H)
工程2:
(R)−2−(4−アミノ−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸:鉄粉(656mg、11.71mmol)のAcOH(6mL)懸濁液に(R)−2−(2−フルオロ−4−ニトロベンズアミド)プロパン酸(300mg、1.17mmol)を室温(rt)で追加し、60〜70℃で20分間撹拌した。実施例6に記載されているように反応混合物を後処理して、白色の固体(190mg、72%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.68(1H.br s,exchangeable with DO),7.56(1H,t,J=9.0Hz),6.41(1H,d,J=8.8Hz),6.31(1H,d,J=15.2Hz),5.99(2H,br s,exchangeable with DO),4.15(1H,br s),1.30(3H,d,J=6.8Hz);LC−MS(negative ion mode):m/z225(M−H)
方法B(K 18 F/Fe−AcOH)
中間体12の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、120℃で10分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は26%であり、これを鉄粉および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例12:(S)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物12)
方法A(K 19 F/Fe−AcOH)
工程1:
(S)−2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)プロパン酸:噴霧乾燥KF(1.02g、17.6mmol)、中間体13(500mg、1.76mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(10mL)混合液を170〜180℃で45分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)142〜144℃の淡茶色の固体(284mg、63%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.05(1H,d,J=7.2Hz),8.01(1H,dd,J=6.6,1.8Hz),7.72−7.78(2H,m),4.44(1H,pentet,J=7.2Hz),1.34(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z279(M+Na)
工程2:
(S)−2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)プロパン酸:鉄粉(437mg、7.81mmol)のAcOH(5mL)懸濁液に(S)−2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)プロパン酸(200mg、0.78mmol)を室温(rt)で追加し、60〜70℃で30分間撹拌した。実施例6に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)194〜198℃の灰白色の固体(132mg、75%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.97(1H,br s),7.05(1H,dd,J=15.2,8.0Hz),6.49(1H,d,J=8.4Hz),6.37(2H,br s),6.28(1H,dd,J=11.2,8.4Hz),4.14(1H,br s),1.30(3H,d,J=7.2Hz);13C NMR(100MHz,DMSO−d):δ 176.6,163.7,160.7(d,J=241Hz),150.2(d,J=6Hz),131.0(d,J=12Hz),111.5,106.6(d,J=19Hz),101.2(d,J=23Hz),49.4,18.1;LC−MS(positive ion mode):m/z227(M+H)
方法B(K 18 F/Fe−AcOH)
中間体13の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、170℃で30分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は44%であり、これを鉄粉および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
実施例13:(R)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸(化合物13)
方法A(K 19 F/Fe−AcOH)
工程1:
(R)−2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)プロパン酸:噴霧乾燥KF(1.02g、17.6mmol)、中間体14(500mg、1.76mmol)および触媒量の18−クラウン−6の乾燥DMSO(10mL)混合液を170〜180℃で45分間撹拌した。実施例1に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)158〜160℃の淡茶色の固体(290mg、64%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.72(1H,br s),9.10(1H,d,J=7.2Hz),8.01(1H,d,J=7.2Hz),7.70−7.78(2H,m),4.46(1H,pentet,J=7.0Hz),1.34(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z279(M+Na)
工程2:
(R)−2−(2−アミノ−6−フルオロベンズアミド)プロパン酸:鉄粉(1.3g、23.42mmol)のAcOH(12mL)懸濁液に(R)−2−(2−フルオロ−6−ニトロベンズアミド)−プロパン酸(600mg、2.34mmol)を室温(rt)で追加し、60〜70℃で30分間撹拌した。実施例6に記載されているように反応混合物を後処理して、融点(mp)220〜224℃の灰白色の固体(380mg、72%)として生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.67(1H,br s),8.46(1H,d,J=5.2Hz),7.08(1H,dd,J=14.8,7.2Hz),6.50(1H,d,J=8.0Hz),6.31(1H,t,J=9.2Hz),5.89(2H,br s),4.37(1H,pentet,J=7.2Hz),1.35(3H,d,J=7.2Hz);LC−MS(positive ion mode):m/z227(M+H)
方法B(K 18 F/Fe−AcOH)
中間体14の乾燥DMSO溶液を乾燥18F−フッ化物−クリプテート錯体に追加し、170℃で30分間加熱した。冷却後、水を追加し、混合物を逆相カラム(Sep−Pak−C−18カラム、waters)に通した。カラムを水で3回洗浄し、窒素気流によって2分間乾燥した。アセトニトリルで18F標識保護化合物を別の密封反応容器に溶出させ、溶媒を蒸発させた。生成物の放射化学的収率は49%であり、これを鉄粉および酢酸で還元し、HPLCによって精製した。分析的HPLCにおいて、対応する19F化合物と同時注入することによって、化合物の同一性を分析的HPLCで決定した。
生物学
実施例14:血漿クリアランス
血漿クリアランスは正確な腎機能測定を提供し、腎臓作用薬は、ヒトで使用されるべき腎尿経路を介してのみ排泄されなければならない。単回注射クリアランス法(Blaufox M.D.et al.,Am.J.Physiol.,1967,212,629−632)を使用して、式(I)の化合物の血漿クリアランスを決定した。
施設内動物倫理委員会(IAEC)のガイドラインにしたがって、実験を行った。イソフルランで麻酔した雄性SDラット(体重180〜260gm;n=3)において、各化合物の実験を実施した。1mg/mLの濃度の注射用滅菌水で、各化合物の溶液製剤を調製した。すべての溶液製剤を投与前に新たに調製した。静脈内(i.v)ボーラス注射の投与量は、2mL/kgであった。各化合物について3匹のラットに、2mg/kg体重で尾静脈に静脈内(i.v)ボーラス注射を施した。投与前(0時間)、投与の0.08時間、0.17時間、0.25時間、0.5時間、0.75時間、1時間および2時間後に、血液サンプルを得た。後眼窩叢から、抗凝固剤として10μLの2%w/vKEDTA溶液を含有する標識マイクロ遠心チューブに血液サンプル(約120μL)を採取した。4±2℃、1470×gで10分間遠心分離することによって血液から血漿を回収し、生物分析まで−80℃未満で保存した。LC−MS/MS(Waters,Xevo TQ−S)を使用して、各分析物について、開発した方法でラット血漿サンプルの生物分析を分析した。Phoenix WinNonlinソフトウェア、バージョン6.3において非コンパートメントモデルを使用して、曲線下面積(AUC)、排泄半減期(T1/2)、分布容積(Vss)およびクリアランス(CL)などの薬物動態パラメータを評価した結果を表2に示した。
実施例15:生体分布
実験日前の日に、体重に応じて雌性スイスアルビノマウスを無作為に抽出した(1時点当たり4匹)。血液、肝臓、小腸、腎臓および尿などの5つの目的の選択器官を含む限定的な生体分布研究について、選択した式(I)の化合物のいくつかを評価する。10%N−メチル(methy)−2−ピロリドン滅菌水を含むビヒクルに各化合物を溶解して、1mg/mLの最終濃度を達成した。混合物を2分間超音波処理して、透明な溶液を得た。2mg/kgの最終用量を得るために、化合物を2mL/kgの投与量で尾静脈を介してマウスに投与した。投与の15分後に、マウスを安楽死させた。後眼窩叢からK2−EDTA含有チューブに血液を採取し、遠心分離し、血漿を回収し、さらなる分析まで−80℃で保存した。肝臓、腎臓(左右)および小腸を採取し、計量し、−80℃で保存した。保存前に、小腸を生理食塩水でフラッシュした。膀胱から尿を直接採取し、−80℃で保存した。
肝臓、腎臓および小腸を20%w/vで水にホモジナイズした。各ホモジネートを十分に混合し、さらなる加工まで−80℃で保存した。100μLの血漿/組織ホモジネートのアリコートを1.5mLマイクロ遠心チューブに移した。25マイクロリットルの化合物(5μg/ml)、100マイクロリットルの1%ギ酸および750μLのtert−ブチルメチルエーテルを追加し、サンプルを3分間ボルテックスした。サンプルを4℃、12,000rpmで5分間遠心分離した後、上清を除去し、窒素気流下、40℃でさらに10分間蒸発させた(窒素蒸発器、Caliper Instruments USA)。残留物を125μLの溶液(アセトニトリル:水1:1)で再構成し、10μLをクロマトグラフィーシステムに注入した。同様の方法で、50μLの尿のアリコートを1.5mLマイクロ遠心チューブに移した。100および50マイクロリットルの化合物(5μg/mL)を追加し、サンプルを3分間ボルテックスした。サンプルを4℃、12,000rpmで5分間遠心分離した後、上清を除去し、分析のために10μLをLC−MS/MS(Thermo Quantum Ultra)に供した。
標準曲線に対する薬物と内部標準とのピーク面積比を評価することによって、分析物の濃度を決定した。線形回帰y=ax+bを使用し、重み付け係数として1/xを入れることによって、標準CCサンプル濃度に対する分析物と内部標準とのピーク面積比間の関係をプロットすることによって、標準曲線を作成した。
肝臓、腎臓および小腸について、データをng/gとして表した。投与した絶対量(mg/kg)に基づいて、組織中の%化合物を計算した。総血液量を体重の6%および収率を60%(血液から血漿)と仮定して、投与量のパーセントとしての血漿濃度を推定した。尿中の化合物濃度をμg/総採取量として表した。これらの本発明の化合物の生体分布データを、注射15分後における%注射用量(%ID)として表3に示したが、これは新規薬剤の効率を示している。
これらの結果(表3)から、これらの化合物は腎尿経路のみを介した迅速な血液クリアランスを示し、注射15分後の腎臓または肝臓または小腸では保持率が最小であることが明らかであり、これはそれらの効率性を示している。
生体分布研究の結果(表4)から、注射60分後の肝臓、小腸および腎臓では、これらの化合物はいかなる保持も示さなかったことが明らかであり、これは、肝胆汁性ではなく腎排泄による化合物の高い特異性を示している。

Claims (36)

  1. 式(I)の18F標識化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、異性体、溶媒和物若しくは水和物。

    (式中、
    Yは、水素、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミドならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    Zは、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    mは、0、1、2または3であり、

    は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    は、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキルから独立して選択され;

    およびR;場合によりRおよびRは結合し、それらが結合している原子と一緒になって、5〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ヘテロ原子はNであり;

    およびRは、水素、酸素、ホルミル、アミノ、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルならびにアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択される。)
  2. Y、Z、R、R、R、RおよびRがHであり;18Fがベンゼン環の2位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  3. Y、Z、R、R、R、RおよびRがHであり;18Fがベンゼン環の3位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  4. Y、Z、R、R、R、RおよびRがHであり;18Fがベンゼン環の4位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  5. Y、Z、R、R、RがHであり;RまたはRの一方がHであり、他方がCOCHであり;18Fがベンゼン環の2位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  6. Y、Z、R、R、RがHであり;RまたはRの一方がHであり、他方がCOCHであり;18Fがベンゼン環の3位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  7. Y、Z、R、R、RがHであり;RまたはRの一方がHであり、他方がCOCHであり;18Fがベンゼン環の4位にあり、以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  8. Y、Z、R、RおよびRがHであり;RおよびRの一方がCHであり、他方がHであり;以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  9. Y、Z、RおよびRがHであり;RおよびRの一方がCHであり、他方がHであり;RがCOCHであり;以下から選択される、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  10. 2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(4−アセトアミド−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(3−アミノ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(5−アミノ−2−クロロ−4−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(5−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(4−アミノ−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(4−アセトアミド−3−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    2−(2−アセトアミド−6−(18)フルオロベンズアミド)酢酸;
    (S)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
    (R)−2−(4−アミノ−2−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
    (S)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸;
    (R)−2−(2−アミノ−6−(18)フルオロベンズアミド)プロパン酸
    からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  11. 請求項1に記載の18F標識化合物の調製方法であって、
    a)相間移動触媒および溶媒の存在下において、M18F(式中、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム化合物である)を式(III)(式中、Xは、Cl、Br、I、F、NOである)の化合物と反応させて、式(IV)を得ること;および
    b)式(IV)の化合物を還元剤と反応させて、18F標識化合物を生成すること、
    を含み、
    酸、有機酸無水物またはそれらの混合物の存在下において、工程(b)の前記反応を場合により実施してもよい、調製方法。
  12. 請求項1に記載の18F標識化合物の調製方法であって、
    a)酸化剤を式(III)(式中、Xは、Iである)の化合物と反応させて、式(III)(式中、Xは、IOである)の酸化化合物を生成すること;
    b)相間移動触媒および溶媒の存在下において、式(III)の酸化化合物をM18F(式中、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム化合物である)と反応させて、式(IV)の化合物を得ること;および
    c)式(IV)の化合物を還元剤と反応させて、18F標識化合物を生成することを含み、
    酸、有機酸無水物またはそれらの混合物の存在下において、工程(c)の前記反応を場合により実施してもよい、調製方法;
  13. 熱条件またはマイクロ波条件または超音波条件下、周囲温度で化学反応を行う、請求項11に記載の式(I)の化合物の調製方法。
  14. 熱条件またはマイクロ波条件または超音波条件下、周囲温度で化学反応を行う、請求項12に記載の式(I)の化合物の調製方法。
  15. 前記相間移動触媒が、18−クラウン−6、15−クラウン−5、クリプトフィックス−222、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムハライドまたはポリエチレングリコール(PEG)から選択され;好ましくはクリプトフィックス−222である、請求項11に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  16. 前記相間移動触媒が、18−クラウン−6、15−クラウン−5、クリプトフィックス−222、テトラフェニルホスホニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムハライドまたはポリエチレングリコール(PEG)から選択され;好ましくはクリプトフィックス−222である、請求項12に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  17. 前記溶媒が、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホラン、メチルスルホン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、ヘキサメチルホスホルアミドまたはN−メチル−2−ピロリドンからなる群より選択される、請求項11に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  18. 前記溶媒が、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホラン、メチルスルホン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、ヘキサメチルホスホルアミドまたはN−メチル−2−ピロリドンからなる群より選択される、請求項12に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  19. 前記還元剤が、鉄、スズ、亜鉛、インジウム、塩化第一スズ、塩化ニッケル、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、水素ガスもしくは水素源存在下のパラジウム−炭素;または水素ガスもしくは水素源存在下のラネーニッケルからなる群より選択され;水素源が、1,4−シクロヘキサジエン、シクロヘキセン、ギ酸アンモニウムまたはギ酸から選択される、請求項11に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  20. 前記還元剤が、鉄、スズ、亜鉛、インジウム、塩化第一スズ、塩化ニッケル、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、水素ガスもしくは水素源存在下のパラジウム−炭素;または水素ガスもしくは水素源存在下のラネーニッケルからなる群より選択され;水素源が、1,4−シクロヘキサジエン、シクロヘキセン、ギ酸アンモニウムまたはギ酸から選択される、請求項12に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  21. 前記酸が、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸またはプロピオン酸からなる群より選択され;有機酸無水物が、ギ酸無水物、酢酸無水物、プロピオン酸無水物またはそれらの混合物から選択される、請求項11に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。

  22. 前記酸が、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸またはプロピオン酸からなる群より選択され;有機酸無水物が、ギ酸無水物、酢酸無水物、プロピオン酸無水物またはそれらの混合物から選択される、請求項12に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  23. 前記酸化剤が、過酸化水素−酢酸無水物、過酢酸、過安息香酸、次亜塩素酸ナトリウム、ジメチルジオキシラン、三酸化クロム、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウムまたは臭素酸カリウムからなる群より選択される、請求項12に記載の式(I)の18F標識化合物の調製方法。
  24. 少なくとも1つの請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、水和物もしくは立体異性体と、薬学的に許容され得る賦形剤、薬学的に許容され得る希釈剤および薬学的に許容され得る担体から選択される少なくとも1つと、を含む、医薬組成物。
  25. 賦形剤、希釈剤および担体が、グルコース、フルクトース、スクロース、マルトース、黄色デキストリン、白色デキストリン、エアロゾル、微結晶性セルロース、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、ラクトース、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸酸、dl−α−トコフェロール、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、スクロース脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アカシア、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB群、ニコチンアミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸、カルシウム塩、顔料、香料、保存剤、蒸留水、生理食塩水、グルコース水溶液、アルコール(例えば、エタノール)、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、様々な動物油および植物油、白色軟パラフィン、パラフィンおよびワックスからなる群より選択される、請求項24に記載の医薬組成物。
  26. 少なくとも1つの請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物もしくは水和物もしくは立体異性体と、薬学的に許容され得る賦形剤、薬学的に許容され得る希釈剤および薬学的に許容され得る担体から選択される少なくとも1つとを含む医薬組成物であって、少なくとも1つの式(Ia)の19F化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、水和物もしくは立体異性体をさらに含む、医薬組成物。

    (式中、
    Yは、水素、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミドならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    Zは、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    mは、0、1、2または3であり、

    は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    は、水素、ハロゲン、アスタチン(At)、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリール、C1−6アルキルカルボン酸、C1−6アルキルカルボキサミド、C1−6アルキルグアニジン、C1−6アルキルセレノールならびにアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択され;

    は、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキルから独立して選択され;

    およびR;場合によりRおよびRは結合し、それらが結合している原子と一緒になって、5〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;ヘテロ原子はNであり;

    およびRは、水素、酸素、ホルミル、アミノ、C1−6アルキル、C1−6第二級アルキル、C1−6第三級アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルならびにアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環;ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボン酸、アミノ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、トリハロメチル、スルホンアミド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルキル)アミノカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニルで場合により置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキルアリール、C1−6アルキルヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキル環から独立して選択され;ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIのすべての同位体から選択される。)
  27. それを必要とする温血動物における腎機能を診断する方法であって、診断量の少なくとも1つの請求項1に記載の式(I)の18F化合物;またはその薬学的に許容され得る塩、異性体、水和物もしくは溶媒和物を前記温血動物に投与することを含む、方法。
  28. それを必要とする温血動物における腎機能を診断する方法であって、診断量の少なくとも1つの請求項27に記載の式(I)の18F化合物を前記温血動物に投与すること、およびPETを使用して、前記少なくとも1つの18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施することを含む、方法。
  29. それを必要とする温血動物における腎機能を診断する請求項27に記載の方法であって、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の18F化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を含む診断量の組成物を前記温血動物に投与すること;およびPETを使用して、前記式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施することを含む、方法。
  30. 腎機能測定を診断するためのイメージング剤として有用な、請求項1に記載の式(I)の18F標識化合物。
  31. それを必要とする温血動物における腎機能を診断する請求項27に記載の方法であって、薬学的に許容され得る賦形剤または担体または希釈剤および式(Ia)の19F化合物と組み合わせて、少なくとも1つの式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩または溶媒和物または水和物または立体異性体を診断量で含む組成物を投与すること、およびPETを使用して、式(I)の18F化合物からのシグナルを検出することによって画像診断を実施することを含む、方法。
  32. 腎機能を診断する請求項28に記載の方法であって、式(I)の18F化合物の腎臓通過中に、陽電子放射断層撮影(PET)が複数の連続的な動的画像を記録することを含む、方法。
  33. 腎機能を診断する請求項28に記載の方法であって、正常状態または罹患状態のいずれかの腎機能を評価するのに使用される、方法。
  34. 宿主によるその拒絶反応または認容について、移植器官の腎機能を評価するのに使用される、請求項28に記載の方法。
  35. 小児用途について、正常状態、罹患状態および移植状態の子供における腎機能を評価するのに使用される、請求項28に記載の方法。
  36. PETイメージングによる腎機能測定を診断するためのイメージング剤として使用するための、式(I)の18F標識化合物またはその組成物。
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