JP2015535378A - 対話型表示システムにおける動き補償 - Google Patents
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Abstract
無線ポインティング・デバイス、並びに、該ポインティング・デバイスが照準を定めるディスプレイの絶対的および相対的位置を決定することができる位置決め回路を含む対話型表示システム。ポインティング・デバイスはコンピュータによって表示されるイメージをキャプチャする。当該イメージは、1つ以上のヒューマン非感知の位置決めターゲットを含む。位置決めターゲットは、視覚上のペイロード表示フレームの強度のパターン化した調整(ピクセル強度の変動)として提示される。当該パターン化した調整は、連続フレームの逆の調整に続く。少なくとも2つのキャプチャしたイメージ・フレームは、相互に差し引きされ、キャプチャした視覚データ内で位置決めターゲットを復元させ、また、表示したイメージ・ペイロードを削除する。2つのフレーム間のポインティング・デバイスの動きは、相対的動きセンサによって検出され、それらフレームについてのキャプチャしたイメージの位置決めターゲットの位置を整列するのに用いられて、差し引きに続く復元した位置決めターゲットの正確性を改善する。
Description
本発明は、対話型表示システムの技術分野におけるものである。本発明の実施形態は、より詳細には、コンピュータ・システムにおける対話型動作の間に制御デバイスがポイントしているディスプレイの位置についての位置決めに関するものである。
話者がメッセージを聴衆に伝達できる機能は、通常、視覚情報を話し言葉と組み合わせて用いることによって強化される。現代においては、例えば、マイクロソフト社から入手可能なパワーポイント・プレゼンテーション・ソフトウェア・プログラムのようなアプリケーションにより、視覚情報を聴衆向けに生成および表示するために、コンピュータおよびこれに付随する表示システムを使用することは、通常行われている。例えばオーディトリアム環境のような大きな聴衆向けの表示システムは、通常、投影システム(正面または背面投影のいずれか)である。近年、会議室または教室の環境といったより少ない聴衆用の、特に、フラット・パネル(例えば、液晶)ディスプレイについてのコストが下落すると共に、フラット・パネル・ディスプレイが普及してきた。例えば小型プロジェクタ(「ピコ(pico)・プロジェクタ」)といった、現在、特別なスクリーンを必要とすることのないより容易に開発される新しいディスプレイ技術が市場で浸透しつつある。非常に小規模の聴衆(例えば、1人か2人)に対するプレゼンテーション向けとしては、視覚情報を提示するのにラップトップ・コンピュータのグラフィクス・ディスプレイで十分である。いずれにしても、コンピュータ・パワーの増大と、より改良され且つより大きなディスプレイとを組み合わることで、数々のコンテキスト(例えば、ビジネス、教育、法律、娯楽)において、より少ないコストでのコンピュータ・ベースのプレゼンテーション・システムの使用が増加している。
典型的なコンピュータ・ベースのプレゼンテーションは、視覚情報について聴衆の視界を遮らないように、話者を表示システムから離れて起立させることを伴う。視覚によるプレゼンテーションは、コンピュータによって生成され、且つコンピュータによって制御されるものであるため、プレゼンテーションは対話により制御することができ、プレゼンテーションの間、視覚情報についての特定の聴衆、注釈または説明に対し、話者により、特に重要な視覚コンテンツの選択、ズーム、プレゼンテーションの他の情報へのリンクの選択(即ち、オンライン)、ならびに1つの表示位置から他のところまでの表示要素の移動などといった効果を施すことが必要になる。この対話性により、プレゼンテーションが非常に強化され、聴衆により興味深く関与させる。
したがって、話者が、表示された視覚コンテンツと距離をおいて対話する機能が望まれる。より具体的には、遠隔に位置する操作者が、表示される情報に向けてポイント(point to)し、それと対話するように使用することができるハンドヘルド・デバイスが、望まれる。
「Interactive Display System(対話型表示システム)」と称される米国特許第8,217,997号(2012年7月10日に発行)は、譲渡され、参照により本願明細書に組み込むが、これには、カメラやその他の動画キャプチャ・システムを含んだハンドヘルド・ポインティング・デバイスとして構成される無線ヒューマン・インタフェース・デバイス(「HID」)を含んだ対話型表示システムについて説明している。ポインティング・デバイスは、コンピュータによって表示されるイメージをキャプチャする。当該イメージは、コンピュータによって表示されたイメージ・データに挿入される、人間には知覚できない1つ以上の位置決め(positioning)ターゲットを含む。復元した位置決めターゲットが有する位置、サイズ、および方向により、ディスプレイに対して遠隔ポインティング・デバイスが照準を定めたポイントを識別する。
先に参照した米国特許第8,217,997号に記載される手法によるポインティング・デバイスの照準ポイントの位置決めは、表示システムのフレーム・レートに対応するレートで実行される。より具体的には、新規の位置は、各新規のデータのフレームが表示されるときに、新規のフレーム(およびその位置決めターゲット)並びに直前のフレーム(およびその補完による位置決めターゲット)を組み合わせることにより、決定することができる。この手法は、多くの状況、特に、アイコンのポイントおよび「クリック」、並びに表示されたウィンドウおよびフレームに伴うクリック・アンド・ドラッグ動作のような、コンピュータ・システムでのグラフィカル・ユーザ・インタフェースをナビゲートおよびコントロールするコンテキストにおいて、非常に上手く機能する。米国特許第8,217,997号に説明されるこの手法についての特別の利点は、決定の結果がディスプレイ上(例えばピクセル座標系)の特定の位置となるという意味で、位置決めが「絶対的」であるということである。この手法に従って実行される位置決めの正確性は、例えば、表示スクリーンとの物理的接触から何十フィート離れるに至るまでの範囲の、ディスプレイとハンドヘルド・デバイスの間の広範囲な距離にわたり非常によい正確性となる。
動きセンサに基づく通常のヒューマン・インタフェース・デバイスは公知である。動きセンサは、一連のサンプリング時刻にわたり、デバイスの動きを検出する。動きセンサの例には、加速度計のような慣性センサ、ジャイロスコープ、磁力計のような磁気電界センサ、および光学マウスで使用されるような視覚システムが含まれる。動きセンサに基づく位置決めの結果は、ディスプレイの絶対位置が直接的には決定されず、寧ろ、位置決めセンサが、デバイスの位置および姿勢を、以前の時点での位置に対するポイント先の位置から決定するという意味では相対的なものである。しかしながら、動きセンサ・ベースのポインティング・デバイスが動作するサンプル・レートは、ディスプレイのフレーム・レートによって制限されず、相対的位置決めについて適切な登録を想定すると非常により高いものとなる。加えて、相対的位置決めの結果を引き出すのに、絶対的位置決めについて必要とされる計算と比べて、より少ない計算を必要とする。しかしながら、残念なことに、これらのデバイスによって提供される位置決めは相関的なものであるために、ドリフトまたは他の誤差が時間と共に累積することができる。検出された加速度を線形距離に変換するために2回の積分を必要とするので、誤差は、加速度計の動き検出に依存するデバイスに対して悪化する。このように、動きセンサに基づく相対的な位置決めの正確性は、通常、絶対的の位置決め手法のそれよりも劣るものとなる。
2013年9月5日に出願中の米国特許出願第14/018,695は、本参照により本明細書に共通に譲渡されて組み込まれるが、無線ポインティング・デバイス、および該ポインティング・デバイスが照準を定めるディスプレイの絶対位置および相対位置の両方を決定することが可能な位置決め回路を含んだ対話型表示システムについて説明する。所与の時刻での絶対位置および相対位置の間の補償が、動きセンサによって決定される相対位置を補償するのに使用され、動きセンサによって提供される迅速且つ頻度の高い位置決め、および絶対位置決めによって提供される優れた高精度の両方を可能にする。
本発明の実施形態は、ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェースが対話型表示システムの動作の間にポイントしているディスプレイの位置についての絶対位置を迅速且つ正確に決定するためのシステムおよび方法を提供する。
本発明の実施形態は、このような絶対的位置決めが、ポインティング・デバイスをユーザが迅速に移動させているような状況であっても、表示システムのフレーム・レートで取得される視覚情報を用いるシステムにおいて実行できるようなシステムおよび方法を提供する。
本発明の実施形態の他の目的および利点は、以降の明細書を図面と共に参照することによって当業者にとって明らかなものとなろう。
本発明の実施形態は、対話型表示システムおよびこれを動作させる方法に実装することができる。ここでは、遠隔のヒューマン・インタフェース・デバイスは、デバイスがポイントしているディスプレイでの絶対的位置を識別するためのイメージ・キャプチャ・サブシステム、また、ポインティング・デバイスの相対的動きを検出するための1つ以上の動きセンサを含む。絶対的位置決めは、第1フレームおよび第2のフレームで表示される補完的な位置決めターゲットを感知することに基づく。フレーム・データを第1フレームおよび第2フレームから差し引くことにより、ヒューマン可視コンテンツを相殺しながら位置決めターゲット・パターンを復元させる。動きセンサによって感知されるポインティング・デバイスのフレーム間の動きは、後の1つのフレーム内の位置決めターゲットの位置を補償して、第1フレームおよび第2フレームの位置決めターゲットを整列することができ、絶対的位置決めの決定を容易にする。
本発明は、その実施形態、即ち、聴衆により可視なディスプレイを含む、コンピュータにより処理されるプレゼンテーション・システムにおいて実施される1またはそれ以上の実施形態に関して説明するものである。何故ならば、本発明は、このようなシステムに適用されるときに特に有用であると考えられるからである。しかしながら、本発明はまた、例えば、ゲーム・システムのような他の適用、およびユーザによるコンピュータ・システムへの全般的な入力などに関しても有用なものとすることができるとも考えられる。したがって、以下の説明は例示のためだけに提供されるものであり、特許請求したような本発明の真の範囲を限定することを目的としないことが理解されるべきである。
図1aは、本発明の実施形態が有用となる環境について簡略化した例を示している。図1aに示すように、話者SPKRは、視覚的補助(visual aid)を用いて、聴衆Aにライブでのプレゼンテーションを提供している。この場合、視覚的補助は、コンピュータ22によって生成され、聴衆Aに可視なようにルームサイズのグラフィック・ディスプレイ20上に表示された、コンピュータ・グラフィック・テキストの形態である。公知なように、このようなプレゼンテーションは、特定の聴衆のサイズおよびシステム要素が大きく変更しながら、ビジネス、教育、娯楽および他のコンテキストにおいて共通である。図1の簡略化された例は、ビジネス環境について示しており、聴衆Aは、プレゼンテーションを視聴している数人またはそれ以上のメンバを含む。勿論、環境のサイズは、何百人もの聴衆メンバを着席させたオーディトリアムから、聴衆Aが単一の人から構成される単一の机またはテーブルにいたるまで変更することができる。
視覚補助を聴衆Aに提示するために使用されるタイプのディスプレイ20は、しばしば、プレゼンテーション環境のサイズに応じて変更することもできる。会議室から大規模なオーディトリアムまでの範囲の部屋では、ディスプレイ20は、表示スクリーンの前方または後方のいずれかに配置されるプロジェクタを含んだ投影による表示とすることができる。その環境では、コンピュータ22は、補助イメージ・データを生成し、それをプロジェクタに転送することになる。より小規模環境では、ディスプレイ20は、プラズマまたは液晶(LCD)といったタイプの外部フラット・パネル・ディスプレイとすることができ、コンピュータ22のグラフィックス・アダプタによって直接駆動される。1人か2人の聴衆メンバに対するプレゼンテーションでは、ラップトップまたはデスクトップ・コンピュータの形態のコンピュータ22が、単にそれ自身のディスプレイ20を使用して視覚情報を提示することができる。また、より少数の聴衆Aのために、ハンドヘルド・プロジェクタ(例えば、「ポケット・プロジェクタ」または「ピコ(pico)・プロジェクタ」)がより一般的になりつつある。この場合には、表示スクリーンは壁またはホワイト・ボードとするとよい。
プレゼンテーションの文脈でグラフィクスおよびテキストを生成および提示するコンピュータ・プレゼンテーション・ソフトウェアの使用は、今やありきたりのことである。このようなプレゼンテーション・ソフトウェアの公知の例は、マイクロソフト社から入手可能なPOWERPOINTソフトウエア・プログラムである。図1aの環境では、このようなプレゼンテーション・ソフトウェアは、この例に示されるディスプレイ20上に表示されるプレゼンテーションの各スライドを用いて、コンピュータ22により実行されることになる。勿論、特定の視覚情報は、コンピュータ22において実行する事前作成されたプレゼンテーションである必要がなく、代替として、コンピュータ22を介してアクセスされるウェブ・ページや、アイコン、プログラム・ウインドウおよびアクション・ボタンを含むデスクトップ表示、コンピュータ22によって読み出されているDVDまたは他の記憶デバイスからのビデオ・コンテンツ若しくは動画コンテンツとすることができる。本発明の実施形態の点で有用な他のタイプの視覚情報について、本明細書を参照する当業者にとって明らかなものとなろう。
図1aでは、話者SPKRは、ディスプレイ20から離れて起立しており、その結果、聴衆Aの視覚を遮断することがなく、また聴衆Aをより良く関与させることができる。本発明の実施形態によれば、話者SPKRは、遠隔のヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)を使用し、ポインティング・デバイス10の形態で、ディスプレイ20においてコンピュータ22により表示される視覚コンテンツと遠隔で対話することができる。ディスプレイ20によって表示される視覚情報のこの対話性の使用は、特定の聴衆Aと共にプレゼンテーションを有用なものとして即興的に実施する能力を話者SPKRに提供して、(例えば、インターネット・リンク、アクティブ・アイコン、仮想ボタン、ストリーミング・ビデオなどの)アクティブ・コンテンツとインタフェースし、また、話者SPKRに着席させること、さもなければコンピュータ22に「縛り付ける(pinned)」ことを要求することなく、プレゼンテーションについて進歩したグラフィクスおよびコントロールを作動させる。
図1bは、本発明の実施形態のシステムおよび方法の他の使用について示す。ここでは、話者SPKRはディスプレイ20の近くに接近して視覚コンテンツと対話することができる。この例では、ディスプレイ20は「ホワイト・ボード」として動作しており、「ホワイト・ボード」上で、または、図1bに示唆されるようにブランクのスクリーン上で、話者SPKRはポインティング・デバイス10を用いて「描画(draw)」または「書き込み(write)」を行うことができ、表示されたコンテンツへの注記としてコンテンツを能動的に描画することができる。この「描画」および「書き込み」は、概して、ポインティング・デバイス10を、ディスプレイ20と実際に物理的に接触している間、または少なくともディスプレイ20に近接して配置している間に行われることになる。図1bの適用例におけるディスプレイ20を含むハードウェアは、図1aのプレゼンテーションの例でのものと同一であってもよい。実際のところ、本発明の実施形態により、同一の話者SPKRが、図1aに示される距離から且つ図1bに示されるディスプレイ20における双方で同一の聴衆の前方で対話するのを可能にする。
いずれにせよ、上記組み込んだ米国特許番号第8,217,997号に更に詳細に説明されるように、また、本発明の特定の実施形態に関連して以降で説明するように、話者SPKRはポインティング・デバイス10によりこの対話を実行する。ポインティング・デバイス10は、ディスプレイ20におけるイメージの全部または一部をキャプチャすることができ、そして、ポイント先の(pointed-to)(即ち、照準を定めた(aimed-at))そのイメージのターゲット位置と対話することができる。図1aおよび図1bの例でのポインティング・デバイス10は、ディスプレイ20でのこのポイント先の位置および話者SPKRからの他のユーザ命令を、受信機24に無線で通信し、つまりコンピュータ22に通信する。このように、本発明の実施形態によれば、コンピュータ22との遠隔での対話性が実施される。
図2aを参照する。本発明の実施形態により図1aおよび図1bに示したような環境で有用な対話型表示システムに関する構成の一般化された例をこれより説明する。図2aに示すように、当該対話型表示システムは、ポインティング・デバイス10、プロジェクタ21、および表示スクリーン20を含む。本発明の実施形態では、コンピュータ22は、プロジェクタ21によって表示スクリーン20に表示されることになる「ペイロード」イメージを生成するための適切な機能性を含む。このペイロード・イメージは聴衆による視聴を意図したものである。本発明の実施形態によれば、これらのペイロード・イメージのコンテンツは、ポインティング・デバイス10を介して人間のユーザとの対話により制御される。そのために、コンピュータ22は位置決め回路25と協働する。位置決め回路25は、ポインティング・デバイス10がポイントしている表示スクリーン20の位置を決定する。次の説明からも明らかなように、当該位置決めによる決定は、ポインティング・デバイス10が表示スクリーン20に表示された1つ以上の位置決めターゲットを検出することに基づくものである。
このペイロード・イメージ生成機能において、コンピュータ22は、表示されることになる視覚情報(すなわち視覚「ペイロード」イメージ)を生成し、この視覚情報へのアクセス権を有することになる。例えば、メモリ内に事前に生成したプレゼンテーション・ファイルの形態、または、コンピュータ22がネットワークやインターネットを介して検索できるアクティブ・コンテンツの形態である。「ホワイト・ボード」アプリケーションに対し、ペイロード・イメージは、ポインティング・デバイス10を介してユーザによって供給され、通例はブランクの背景に表示される入力を含むことになる。コンピュータ22からのヒューマン可視のペイロード・イメージ・フレーム・データは、ターゲット生成機能23によって生成される位置決めターゲット・イメージ・コンテンツと一緒に組み合わせることになる。ターゲット生成機機能23は、グラフィックス・ディスプレイ20において表示されるときに、ポインティング・デバイス10がキャプチャし、また位置決め回路25によって使用することができる。その結果、ポインティング・デバイス10によってポイントされる位置を推定することができる。グラフィック・アダプタ27は、イメージ・データのフレームのシーケンスをプロジェクタ21に提示するのに適切な機能を含む。このイメージ・データは、ペイロード・イメージ・データと位置決めターゲット・イメージ・コンテンツとの組み合わせを適切な表示形態で含む。プロジェクタ21は、次いで、この投影の例では表示スクリーン20において対応するイメージIを投影する。
コンピュータ22、位置決め回路25、ターゲット生成機回路23、およびグラフィックス・アダプタ27の具体的な構成は、広く変更することができる。例えば、適切な処理回路(CPUまたはマイクロプロセッサ)およびメモリを含む、単一のパーソナル・コンピュータまたはワークステーション(デスクトップ、ラップトップまたは他の適切な形態)は、ペイロード・イメージを生成し、位置決めターゲットを生成し、グラフィクス・アダプタ27より前方に若しくはグラフィクス・アダプタ27によって当該2つを組み合わせ、またポインティング・デバイス10からデータを受信および処理するために、構成およびプログラムすることができる。その結果、表示されるイメージにおけるポイント先位置を決定することができるものと考察される。代替としては、コンピュータ22の外部の別個の機能システムがターゲット生成機23、受信機24、および位置決め回路25の内1またはそれ以上を実行できる。その結果、コンピュータ22は修正することなく従来のコンピュータが動作するように実現できるものと考察される。この場合は、グラフィックス・アダプタ27は、それ自体で外部機能を構成することができる(若しくは、ターゲット生成機23、受信機24、位置決め回路25が有する他の機能の内1つ以上を結合することができる)。または代替として、ターゲット生成機23からの出力が提示されるコンピュータ22内に実現することができる。これら機能についての他の様々な代替の実装についてもまた考察される。いかなる場合においても、コンピュータ22、位置決め回路25、ターゲット生成機23、およびグラフィックス・ディスプレイ20において表示されるイメージならびに位置決めターゲットの生成に伴う他の機能は、コンピュータ・プログラム命令を格納するコンピュータ可読媒体の形態で適切なプログラム・メモリを含むことができるものと考察される。このコンピュータ・プログラム命令は、その処理回路によって実行されるときに、本明細書で説明する本発明の実施形態についての様々な機能や動作を実行することになる。本明細書を参照する当業者にとって、不当な実験をすることなく、本発明のこれら実施形態を実施するための適切なコンピュータ・ハードウェアおよび対応するコンピュータ・プログラムを容易に配置することが可能なものと考察される。
この例では、ポインティング・デバイス10は、光学システム12およびイメージ・センサ14からなるカメラ機能を含む。ディスプレイ20に照準を定めるポインティング・デバイス10を用い、ポインティング・デバイス10およびディスプレイ20の間の距離、光学システム12内のレンズの焦点距離等に従い、イメージ・センサ14は、ディスプレイ20でのイメージIの全部または一部に対応するキャプチャ・イメージによって露出(expose)される。イメージ・キャプチャ機能16は、ユーザによって選択される特定の時点でキャプチャされる、または、一連のサンプリング時刻の各々でキャプチャされるキャプチャ・イメージのデジタル表現を取得および格納するための適切な従来技術の回路を含む。ポインティング・デバイス10はまた、アクチュエータ15を含む。当該アクチュエータ15は、従来型の押しボタンまたはその他のスイッチであり、それを通じて、ポインティング・デバイス10のユーザは、イメージ・キャプチャを作動させるための、または、以下に説明するような当業者にとって明らかなような他の機能に対する、マウス・ボタンの性質を帯びているユーザ入力を提供することができる。この例では、1またはそれ以上の慣性センサ17がまた、ポインティング・デバイス10内に含まれており、表示されるコンテンツとのユーザ対話を補助および強化する。このような慣性センサの例には、加速度計、磁気センサ(すなわち、地球の磁場に関連する方向を検知するためのもの)、ジャイロスコープ、およびその他の慣性センサが含まれる。
当該図2aの例では、ポインティング・デバイス10は、位置決め回路25に、イメージ・キャプチャ・サブシステム16によって取得されるキャプチャ・イメージに対応する信号を送るように動作可能である。この伝達機能は、ポインティング・デバイス10の無線送信機18によってその内部アンテナAと共に実行され、それを経由して、無線周波信号(例えば、ブルートゥースまたは適切なIEEE802.11規格といった従来規格によるもの)が送信される。送信機18は、キャプチャしたイメージ・データを、他のユーザ入力および適用可能な無線プロトコルを介した制御信号と共にコード化、変調、および送信するための従来の構成および動作を有するものと考察される。この例では、受信機24は、そのアンテナAを介してポインティング・デバイス10からの送信信号を受信すること、並びに、復調し、復号化し、フィルタリングし、およびその他受信信号を位置決め回路25による処理に適したベースバンドの形態に処理することができる。
本発明の実施形態の対話型表示システムの位置決め回路25の特定の位置はシステムからシステムへと変更することができるものと考察される。一般的な意味では、どのハードウェア・サブシステム(即ち、ディスプレイ、ポインティング・デバイス、ビデオ・データ経路の別個のサブシステム、またはこれらの幾らかの組み合わせ)がディスプレイ20でのポイント先の位置の決定を実行するかは特段重要ではない。図2aに示される例では、先に説明したように、表示されたイメージIを生成する機能と表示されたイメージIでの位置を決定する機能を組み合わせるシステムにおいて、位置決め回路25はコンピュータ22およびターゲット生成機能23の組み合わせで展開される。イメージIでは、ポインティング・デバイス10が当該システムの同一エレメントに照準を定める(また、それに関連付けられる命令をデコードする)。
図2bでは、本発明の実施形態による、対話型表示システムに関する代替の一般化した構成について示す。このシステムは、図2bの例に示すプロジェクタ21およびディスプレイ20を含む。先に説明したように、プロジェクタ21はペイロードしたイメージ・コンテンツを投影し、またコンピュータ22が生成したターゲット・イメージ・コンテンツを位置決めする。この例では、ポインティング・デバイス10’は、現在ポイントしているディスプレイ20における位置を決定することに伴う計算の一部または全部を実行する。このように、カメラ(レンズ12、イメージ・センサ14およびイメージ・キャプチャ16)に加えて、ポインティング・デバイス10’は、無線送信機18と共に位置決め回路25’を含む。逆に、既に説明したとおり、コンピュータ22は受信機24に結合される。代替として、送信機18および受信機24は、それぞれ、相互に無線通信の送信および受信の双方を行うことができる送受信機として実装することができ、その場合には、ディスプレイ20で表示される位置決めターゲットのサイズ、形状および位置に対応するデータを、比較するためにポインティング・デバイス10’に送信することができる。
いずれにせよ、以下に詳細を説明するように、位置決め回路25,25’(以降において包括的に位置決め回路25と称する。)は、ポインティイング・デバイス10,10’(以降において包括的にポインティング・デバイス10と称する。)が照準を定めたディスプレイ20での位置を決定する。上記組み込んだ米国特許第8,217,997号に説明されるように、位置決め回路25は、ディスプレイでのポイント先の位置が、表示されたイメージ内の特定のピクセル位置を参照して決定されるという点で「絶対的な」位置決めを実行する。米国特許第8,217,997号に説明されるように、イメージ・キャプチャ・サブシステム16は、2つ以上のフレームからのイメージをキャプチャする。これらのイメージは、1つ以上の位置決めターゲットを含み、視覚的ペイロードの1つの表示フレームにおいてパターン化した強度の調整(patterned modulation of the intensity)(例えばピクセル強度の変動)として提示される。引き続き、同一のパターンであるものの、後の(例えば次の連続する)フレームでは反対の調整を有する。
図3aから図3dは、ポインティング・デバイスが動いていない状態にある場合について、位置決め回路25によって実施される絶対的位置決めの例を示す。図3aは、コンピュータ22およびターゲット生成器23によって生成され、ディスプレイ20においてグラフィクス・アダプタ27を通じて表示され、フレームkでのイメージ・キャプチャ・サブシステム16の視界によってキャプチャされるイメージを示す。この例では、イメージは、ターゲット60(k)および可視要素62(k)を収容し、ターゲット60(k)および可視要素62(k)のそれぞれは、キャプチャしたイメージ内の背景よりも暗い。図3bは、次に表示されるフレームk+1において生成および表示され、そして、イメージ・キャプチャ・サブシステム16によってキャプチャされるイメージについて示す。当該イメージは、位置決めターゲット60(k)および可視要素62(k)を含む。ポインティング・デバイス10はフレームk,k+1の時刻の間では移動していないので、位置決めターゲット60(k),60(k+1)は、両フレームのイメージにおいて、可視要素62(k),62(k+1)とそれぞれ同一の位置にある。上記組み込んだ米国特許第8,217,997に説明されるように、位置決めターゲット60(k)がフレームkでの背景よりも暗いのとほぼ同一の量だけ、位置決めターゲット60(k+1)はフレームk+1の背景よりも明るい。可視要素62(k),62(k+1)は、図示のように両フレームの背景よりも暗い。
図3cは、例えば、ディスプレイ20での一連のイメージを人間がビューすることによって自然になされるように、図3aおよび図3bでのキャプチャされたイメージ部分を相互に平均化して示す。位置決めターゲット60(k),60(k+1)が両フレームk,k+1について同一の位置にあるものの、相互に補完する手法で背景を調整するので、2つの位置決めターゲット60(k),60(k+1)の平均イメージAVG60は、単に、表示されるイメージの背景のレベルであり、(図3cにおいて位置AVG60で点線によって示唆されるように)可視調整を有さない。他方、フレームk,k+1の平均フレームAVG(k,k+1)は、結果として、背景に対してより暗い要素AVG62となる。要素62は可視であり、また、位置決めターゲット60は、意図されるようにディスプレイ20の聴衆の人間に対して非可視である。
米国特許第8,217,997に説明される手法によれば、位置決め回路25は、キャプチャしたイメージ・データをこれら2つのフレームk,k+1からそれぞれ差し引く。図3dは、このような差し引きの結果の差分フレームΔ(k,k+l)を示す。図3dからも明らかなように、(一定の)背景イメージが相殺され、可視ではない。同様に、要素62(k),62(k+1)は、差分フレームΔ(k,k+1)において相互に相殺し、従って、図3dの差分要素Δ62によって示されるように、要素62は位置決めタスクのために非可視である。一方、両フレームk,k+1のキャプチャ・フレームの同一の位置において、位置決めターゲット60(k),60(k+1)は相互に補完する手法で背景を調整するので、フレームk+1のキャプチャ・フレームについてフレームkのものからの差し引きは調整を補強するように供し、図3dに示すように、マシン可視ターゲット・パターンΔ60の復元を可能にする。米国特許第8,217,997に説明されるように、位置決め回路25は次いで、位置、大きさ、および、差分フレームΔ(k,k+1)の位置決めターゲット・パターンΔ60の位置からの方向を決定することができ、従って、ディスプレイ20に対するポインティング・デバイス10の照準ポイントを識別することができる。
図3aから3dおよび上記の説明から明らかなように、ポインティング・デバイス10が1つのフレームの時刻から次フレームの時刻まで著しく移動しない場合に、位置決め回路25は、ヒューマン非可視の位置決めターゲット60を識別する際に非常に上手く動作する。しかしながら、フレームの間におけるポインティング・デバイス10の迅速なフレーム間の動きは、1つのフレームから次のフレームまでのキャプチャ・イメージ部分における位置決めターゲット60の位置を移動させることになる。当該移動は、図4aから図4dに関連して説明されるように、絶対的位置決めの決定の困難性を生じさせることが認められてきた。
図4aは、コンピュータ22およびターゲット生成器23によって生成され、ディスプレイ20においてグラフクス・アダプタ27を通じて表示され、そして、位置決めターゲット60(j)および可視要素62(j)を収容するフレームjについてイメージ・キャプチャ・サブシステム16によってキャプチャされるイメージを示す。位置決めターゲット60(j)および可視要素62(j)のそれぞれは、キャプチャ・イメージの背景よりも暗い。図4bは、生成および表示されるイメージを示す。イメージは、イメージ・キャプチャ・サブシステム16によって次の表示フレームj+1からキャプチャされる。ここでは、位置決めターゲット60(j+1)および可視要素62(j+1)が視界内にある。上述したように、位置決めターゲット60(j)がフレームjでの背景よりも暗いのとほぼ同一の量だけ、位置決めターゲット60(j+1)は、フレームj+1での背景よりも明るく、可視要素62(j),62(j+1)は両フレームの背景よりも暗く、その結果ヒューマン可視である。しかしながら、この例では、ユーザがフレームjの時刻からフレームj+1の時刻まで上方および左にポインティング・デバイス10を移動させたので、位置決めターゲット60(j+1)および可視要素62(j+1)は、フレームjでの位置決めターゲット60(j)および可視要素62(j)の位置に対して、視界のわずかに下方および右の位置でフレームj+1のキャプチャ・イメージに出現する。この例では、位置のシフト(すなわち、大きさおよび方向)は、ベクトルΔによって示される。
図4cは、米国特許第8,217,997号にて説明したように、絶対的位置の決定における、フレームj+1のイメージ・データのフレームjのイメージ・データからの差し引きの結果に対応する差分フレームA(j,j+1)について示す。ポインティング・デバイス10がフレームj,j+1の時刻の間に移動したので、位置決めターゲット60(j),60(j+1)、および可視要素62(j),62(j+1)は、必ずしも相互に重複しない。その結果、位置決めターゲット・パターンΔ60は、フルサイズを有さず(即ち、位置決めターゲット60と同一の大きさではない)、ある程度歪曲される。位置決めターゲット・パターンΔ60の形状の歪曲は、その予想される形状から、通常はポインティング・デバイス10の移動の方向や、ポインティング・デバイス10の姿勢が当該移動によって変更されたかに依存することになる。キャプチャ・イメージにおける位置決めターゲット・パターンΔ60の位置を適切に識別するための位置決め回路25の機能は、つまり、ポインティング・デバイス10の当該動きによってデグレードされ、その結果、位置決めターゲット・パターンを全く認識することができず、位置決め回路25がディスプレイ20でのポイント先の位置を正確に計算することができないようにレンダリングする。加えて、可視要素62(j),62(j+1)は必ずしも相互に重複しないので、差分フレームΔ(j,j+1)に示されるフレームj+1のイメージ・データのイメージ・データjからの差し引きは、これらの要素62を完全には相殺しない。図4cに示すように、差分要素Δ62は、可視要素62(j),62(j+1)を十分にはオーバーレイせず、差分フレームΔ(j,j+l)において位置決め回路25に対し可視のままとなる残存を残す。これら残存的な可視要素62(j),62(j+1)は、特に、当該残存が位置決めターゲット60の特徴に幾分か類似する場合、または位置決めターゲット60に重複つまり歪曲させる場合に、絶対的位置決めの判定を複雑化させる。いずれにせよ、位置決め回路25が位置決めターゲット・パターンを識別し、正確な位置を計算する可能性を低減させる。
図4dに示すように、当該問題は、より大きなフレーム間の動きによって悪化する。この例では、フレームj,j+1間のポインティング・デバイス10のより急速な移動は、図4dの差分フレームΔ(j,j+1)における位置決めターゲット60(j),60(j+1)および可視要素62(j),62(j+1)の位置の間の(図4bおよび図4cのベクトルΔと同一方向であるが3倍の大きさを有する)ベクトル3Δによって示されるシフトに達する。この3Δの移動は著しく大きく、位置決めターゲット60(j),60(j+1)が差分フレームΔ(j,j+1)では全く重複しない。その結果、位置決めターゲット・パターンΔ60を全く検出することができない。同様に、可視要素62(j),62(j+1)は、ポインティング・デバイス10が3Δ移動する場合、相互に重複しない。その結果、いずれもが部分的にすら相殺されず、共に、絶対的位置決めの判定のために位置決め回路25に存在したままとなる。この状況での絶対的位置決めは、つまり、間違った可視要素に基づく場合に、良くても誤ってレンダリングされるが、最悪の場合は有効な位置決めターゲットが検出されないためにレンダリングは不可能となる。
ポインティング・デバイスが移動している場合の当該手法による有効な位置決めターゲット・パターンについてのこの萎縮(shrinking)および歪曲(除外までとは言わないが)について考察されてきた。その結果、計算負荷を増大させ、位置決めの誤差を生じさせ、また、場合によっては絶対位置決め機能を完全に故障させることになっている。本発明の実施形態は、この問題に対処するものであり、以降に説明する。
本発明の実施形態によれば、位置決め回路25は、ポインティング・デバイス10によってポイントされるディスプレイ20での位置について「相対的」位置決めを実行する性能を有する。上記組み込んだ特許出願14/018,695で説明されるように、相対的位置決めは、以前の位置に関する特定の位置についての決定である。図2aおよび図2bの対話型システムの文脈では、相対的位置決めは、例えばサンプル時刻の間における1つの位置から別のものまでのポインティング・デバイス10の動きに基づいて実行される。公知なように、また上述したように、相対的位置決めは比較的高いレートで実施することができる。何故ならば、通例、絶対的位置決めに対してその計算要件がそれ程重要ではなく、必ずしもフレーム・レートに制約される訳ではないからである。
本発明の実施形態によれば、相対的な位置決めが動き検出に基づくので、動き検出機能は、ポインティング・デバイス10内の1つ以上の様々な手法で実装される。動きセンサの1つの種類は、従来技術では慣性感知と称され、これにより、デバイスの物理的な運動が直接検出される。通例では、慣性センサは運動における3軸の各々に対して配備される。図2aおよび図2bは、それぞれ、ポインティング・デバイス10の慣性センサの任意の実施態様を示す。本発明の実施形態により実装できる慣性センサ17の例には、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計のような磁場センサが含まれる。慣性センサ17の代替として、または、慣性センサ17に加えて、視覚上の動き検出は、ポインティング・デバイス10のイメージ・キャプチャ・サブシステム16によって実行することができる。視覚上の動き検出への様々な手法は従来技術であり公知である。例えば、オブジェクト登録、従来の光学トラックボールおよびマウスによって用いられる他の技術等がある。
上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に説明されるように、図2aおよび図2bのシステムにおいて位置決め回路25によって生み出される絶対的位置決めおよび相対的位置決めの結果は、組み合わされて最終的な位置決めの結果を生み出す。相対的な動き感知および位置決めによって可能となる迅速且つ頻繁な位置決めは、絶対的位置決めの精度と組み合わされて、対話型表示システムについて改良した位置決め性能を提供する。
本発明の実施形態はまた、この相対的動き感知性能を利用して、ポインティング・デバイス10が連続したフレームの時刻の間で移動する状況、特に、絶対的位置決め手法が、ヒューマン非可視の位置決めターゲット・パターンを検出するために、フレーム・データの差し引きを伴う場合において、絶対的位置決めの迅速且つ正確な決定を支援する。絶対的位置決めの決定の結果を改良することは、上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に説明されるセンサ連携手法を利用するシステムおよび方法において相乗効果を生じさせ、利益がある。何故ならば、(相対的動き感知によって改良される)絶対位置決めの結果は、相対的動き感知自体の誤差を補償するのに用いられるからである。
本発明の実施形態によれば、それ故、絶対的位置決めおよび相対的位置決めの両方が実行され、対話型表示システムでの位置決めの反応および精度を改良するようにして、それらの結果が組み合わされる。図5は、位置決め回路25の機能的または論理的なアーキテクチャについて示す。上述したように、位置決め回路25は、コンピュータ22における、若しくはこれに接続されるプログラム可能な論理回路、もしくはポインティング・デバイス10におけるもの、またはこれらの組み合わせによる方法を含む様々な方法で実装することができるものと考察される。プログラム可能な論理回路が位置決め回路25の全部または一部を識別する実施態様では、位置決め回路25は、プログラム可能論理回路によって実行されるときに次に説明する位置決め動作を実行するプログラム命令を格納する適切なプログラム・メモリを含み、またはこれにアクセスすることになるものと考察される。これらの動作は、一連のイメージが、ディスプレイ20においてコンピュータ22によって表示システムに適切なフレーム・レートで提示される時間の間に実行される。
図5は、本発明の本実施形態による、位置決め回路25内の絶対的位置決めサブシステム37に結合される視覚センサ35を示す。本発明の実施形態では、視覚センサ35は、イメージ・センサ14およびイメージ・キャプチャ・サブシステム16(図2aおよび2b)に対応し、ディスプレイ20に表示されるイメージ部分をキャプチャするように動作可能である。当該部分は、各イメージ・キャプチャ時刻(例えば、ディスプレイ20のフレーム・レートに従って定期的に)での位置決めターゲット・イメージ・コンテンツを含む。本発明の実施形態によれば、図3aから図3d、および図4aから図4dに関して上述したように、位置決めターゲット・イメージ・コンテンツは、「マシン可視」であるもののヒューマン非可視のコンテンツとすることができる。これにより、聴衆に表示される情報を中断することなく、ディスプレイ70でのポイント先の位置を決定することができる。位置決めのためのヒューマン可視コンテンツの使用は「ホワイト・ボード」アプリケーションにおいて特に有用である。各イメージ・キャプチャ時刻のこれらのイメージ・データは、ディスプレイ20での位置についての絶対的位置決めの決定のために、絶対的位置決めサブシステム37に伝達される。ディスプレイ20では、イメージがキャプチャされた時刻においてポインティング・デバイス10が照準を定める。
図5のアーキテクチャの動きセンサ36は、その動きを検知するポインティング・デバイス10内のセンサに対応し、その検知した動きを、ディスプレイ20でのポイント先の位置における相対的位置の決定のために相対的位置決めサブシステム38に伝達する。図2aおよび図2bを参照すると、動きセンサ36は慣性センサ17の形態で実装することができる。動きセンサ36に替えて、またはこれと組み合わせて、視覚センサ35は、ディスプレイ20からキャプチャされるイメージ・データから相対的動きを検出するように作動させることができる。この場合、相対的動きの感知は、フレーム・レートよりも高いレートでイメージ・データをキャプチャおよび処理する視覚センサ35によって実行することができる。相対的動きについての当該視覚上の感知は、図5では、視覚センサ35の相対的位置決めサブシステム38に対する任意の接続によって示される。いずれにせよ、図5を参照すると、動きセンサ36または視覚センサ35は、様々なサンプル時刻で測定値を取得するように動作し、それら測定値を適切な形態で相対的位置決めサブシステム38に伝達する。相対的位置決めサブシステム38は、ポイント先の位置における位置の変化を決定するように動作する。
相対的位置決めサブシステム38は論理回路によって実現することができ、位置決め回路25内のまたはこれにアクセス可能なプログラム・メモリに格納されるプログラム命令を実行するプログラム可能な論理回路を含む。プログラム命令は、例えば、相対的な動きの位置決めについての従来のアルゴリズムにより、相対的な動き位置決めを実行する。この例は従来技術では「オブジェクト登録」と称されるものである。本明細書を参照する当業者にとって、不当な実験をすることなく、特定の実装のために最適な手法で、相対位置指示サブシステム38のプログラム命令または論理回路を容易に実装できるものと考察される。相対的位置決めサブシステム38による相対的な動きの決定、および、センサ連携により絶対的位置決めサブシステム37からの絶対的位置決めの結果と組み合わされる相対的位置決めの結果の使用についての特定の例は、上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に説明される。
本発明の実施形態によれば、相対的位置決めサブシステム38は、その相対的位置決めの結果を直接または間接に絶対的位置決めサブシステム37に伝達する。図5では、当該伝達について、相対的位置決めサブシステム38および絶対的位置決めサブシステム37の間で信号線SHFTを介して実行されるものとして示す。相対的な動きの結果が絶対的位置決めサブシステム37に伝達される他の方法について以下により詳細に説明する。
これより図6を参照する。本発明の実施形態により、相対的な動きを利用して絶対的位置決め機能を支援する際の位置決め回路25の動作について、以下に詳細に説明する。プロセス41では、(図2aおよび2bの例の)グラフィックス・アダプタ27およびプロジェクタ21がディスプレイ20での位置決めターゲット・パターン・イメージと組み合わされるペイロード・イメージ・データを表示する。ペイロード・イメージ・データは、ヒューマン可視コンテンツ、例えば、プレゼンテーションに役立つプレゼンテーション・スライドやコンピュータ・スクリーンなどを含むことができる。代替として、ペイロード視覚イメージ・データは、単にブランクの「ホワイト・ボード」としてもよく、「ホワイト・ボード」上でユーザは、当該技術分野で公知な中間色の背景に現れる、感知された書き込み、または描画されたコンテンツのみを用いて、「書き込み」または「描画」を行うことができる。本発明の実施形態によれば、上記組み込んだ米国特許第8,217,997号に説明されるように、位置決めターゲット・パターン・イメージは、補完的調整(complementary modulations)の形態における、ペイロードまたは連続フレームの背景イメージ・データである。
プロセス42では、ディスプレイ20でのイメージは、ディスプレイ20のフレーム・レートに全般的に対応するサンプル・レートにおいて、視覚センサ35(即ち、イメージ・キャプチャ・サブシステム16)によって定期的に感知される。その間に、プロセス46では、ポインティング・デバイス10の相対的な動きが、場合によって動きセンサ36または視覚センサ35によって定期的に検知される。プロセス46での相対的動きサンプリングは、全般的に定期的である一方で、プロセス42のイメージ・キャプチャとは非同期で、また、これよりも著しく高いサンプリング周波数とすることができるものと考察される。しかしながら、いずれの場合でも、それぞれサンプルしたデータ(datum)は、タイムスタンプ値と関連付けられることになり、絶対的測定および相対的測定の間の相関を促進できるものと考察される。
プロセス48では、相対的位置決めサブシステム38は、サンプル時刻の間において、プロセス46で動きセンサ36または視覚センサ35で感知さるポインティング・デバイス10の相対位置の変化を測定する。プロセス48は、数多くの従来技術の任意の1つに従って実行することができ、勿論、ポインティング・デバイス10に展開される動きセンサ35の種別や、視覚センサ35が上記に検討した相対的動きの決定に関与するかに依存するものと考察される。要するに、ポインティング・デバイス10内の動きセンサ36がプロセス48での相対的動きの決定に用いられる場合は、相対的決定の当該決定は、ポインティング・デバイス10自体の相対的動き(即ち、ポインティング・デバイス10の「本体フレーム」(body frame)の移動)についてディスプレイ20のピクセルの距離への変換を含むことになる。上記組み込んだ特許出願第14/018,695に説明されるように、ディスプレイ20からポインティング・デバイス10までの距離は、以前の絶対的位置決めの結果によって(例えば、イメージ・キャプチャ・サブシステム16の視界における位置決めターゲットの大きさに基づいて)決定され、ディスプレイ20でのポイント先の位置の相対的な動きに本体フレームの移動を変換するのに用いることができる。反対に、視覚センサ35が相対的動きの決定に用いられる場合は、プロセス48は、ピクセル・ベースの距離への本体フレームの動きを転換することなく実行することができる。
プロセス50では、相対的位置決めサブシステム38は、イメージが、ディスプレイ20に表示される一組のプレームにおいて視覚センサ35によってキャプチャされる時刻の間でのポインティング・デバイス10の相対的動きを計算する。実施形態の中には、これら2つの時刻が連続フレームj,j+1の時刻に対応することになり、補完的位置決めターゲット60が表示およびキャプチャされるものもある。2つのサンプリング種別が事実上同期している(例えば、相対的動きがフレームj,j+1内のイメージ・キャプチャ時刻に対応するサンプリング時刻で感知される)場合は、これら2つのフレームj,j+1の時刻間の相対的動きの計算は、容易に決定することができる。
しかしながら、上述したように、プロセス46の相対的動きの感知は、プロセス42のイメージ・キャプチャ時刻によって非同期とすることができる。この場合、動きセンサ36によって感知されるように、各フレーム時刻j,j+1での位置の推定は、イメージ・キャプチャ時刻の一方の側のサンプル時刻で感知される動きから導出することになる。例えば、プロセス50は、相対的位置の線形時間補間を用いて、または、相対的動きの計算速度を代替として用いて、これら2つのフレーム時刻での相対的位置を推定することができる。これら2つの手法は、上記組み込んだ特許出願第14/018,695に説明される。要約すると、相対的動き感知サンプル時刻t1,t2の間のイメージ・キャプチャ時刻tICでの相対位置(xr(tIC),yr(tIC))についての線形時間補間が決定される。線形時刻補間は、xおよびy方向(次元)の各々において、イメージ・キャプチャ時刻tICおよびサンプル時刻t1,t2の間の時間の差分にしたがって決定される。本発明の当該実施形態では、相対的位置(xr(tIC),yr(tIC))は、プロセス50において次のように計算される。
ここで、相対的位置(xr(t1),yr(t1))は、サンプル時刻t1で感知された相対的位置であり、相対的位置(xr(t2),yr(t2))は、サンプル時刻t2で感知された相対的位置である。プロセス50での当該計算は、イメージ・キャプチャ時刻tICでの相対位置(xr(tIC),yr(tIC))を、イメージ・キャプチャ時刻および2つの相対的位置のサンプル時刻の間の時間差によって加重された2つの相対的位置の線形平均として計算する。この手法は、相対的動きサンプル時刻t1とt2の間の時間期間が短い(その結果、これら2つのサンプル時刻の間の動きが短距離にわたる)場合、またはその区間にわたる動きが線形的で一定速度の場合に、最も正確であるものと考えることができる。
プロセス50における有用な速度ベースの手法によれば、イメージ・キャプチャ時刻tICに近い方のサンプル時刻での速度を用いて、動きセンサ36が感知した動きの速度に基づいてイメージ・キャプチャ時刻tICでの相対的位置(xr(tIC),yr(tIC))の決定を推定することができる。例えば、イメージ・キャプチャ時刻tICが、サンプル時刻t2よりかサンプル時刻t1の方に近い場合は、サンプル時刻t1におけるディスプレイ20でのポイント先の位置の動きの速度のベクトルが決定される。加速度が動きセンサ36の加速度計で測定される場合は、当該速度ベクトルは、単一の積分動作によって決定することができる。当該速度ベクトルは、それぞれx方向およびy方向に2つの速度成分vx(t1),vy(t1)を含む。これらの速度成分に基づいて、イメージ・キャプチャ時刻での相対位置(xr(tIC),yr(tIC))は、容易に次のように計算することができる。
イメージ・キャプチャ時刻がサンプル時刻t2よりもサンプル時刻t1の方に近い場合である。
イメージ・キャプチャ時間tICがサンプル時刻t1よりもサンプル時刻t2の方に近い場合は、サンプル時刻t2での速度ベクトルは、成分vx(t2),vy(t2)を有し、イメージ・キャプチャ時刻tICでの相対的位置(xr(tIC),yr(tIC))について次のように補間するのに用いる。
イメージ・キャプチャ時間tICがサンプル時刻t1よりもサンプル時刻t2の方に近い場合は、サンプル時刻t2での速度ベクトルは、成分vx(t2),vy(t2)を有し、イメージ・キャプチャ時刻tICでの相対的位置(xr(tIC),yr(tIC))について次のように補間するのに用いる。
更なる代替として、速度ベクトルはサンプル時刻t1およびt2での速度ベクトルの平均から決定することができる。この平均速度は、必要に応じて、サンプル時刻t1,t2の一方または他方に対するイメージ・キャプチャ時刻tICの近接度に基づいて加重してもよい。
線形補間に基づくか、または速度ベースの補間に基づくかに拘わらず、補間される相対的位置(xr(tIC),yr(tIC))の値は、フレームjおよびj+1の両方のイメージ時刻tICに対して計算される。上述したように、イメージ・キャプチャ時刻に対し、動きセンサ36によって感知される相対的位置を補間することに対するこれら手法は、上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に更に詳細に説明される。
いずれの場合でも、プロセス50は、相対的位置決めシステム38が、イメージ・フレーム・データがプロセス42のインスタンスで取得された、フレームjでのイメージ・キャプチャ時刻およびフレームj+1でのイメージ・キャプチャ時刻の間で、ディスプレイ20のポイント先の位置の動きを計算することによって完了される。当該計算された動きは、位置決めターゲット、およびキャプチャ・イメージ・フレーム・データの可視要素の相対的移動に非常に近接することになる。勿論、プロセス50で計算された動きの両極性(polarity)は、表示要素の移動(即ち、ディスプレイ20でのポイント先の位置の移動の方向がポインティング・デバイス10の移動の方向とは反対となる)に対応するために、必要に応じて反転(invert)されることになる。
方法50で決定されるフレーム時刻jとj+1間の相対的動きは、次いで、当該2つのフレームからキャプチャしたイメージ・データの要素を整列し、登録するのに利用可能となる。図5を参照する。この相対的動きは、信号線SHFTを介して相対的位置決めサブシステム38によって絶対的位置決めサブシステム37に伝達される。プロセス52では、絶対的位置決めサブシステム38は、SHFTの線で伝達される相対的動きを用いて、フレームj,j+1のイメージ・フレーム・データを相互に配置する。図4a〜4cの例について、フレームjにおけるディスプレイ20でのポイント先の位置の絶対的位置を決定するように適用され、フレームj+1のキャプチャ・イメージ・データは、ベクトル−Δ(即ち、図4bおよび図4cに示したベクトルΔのマイナス)に対応する大きさおよび方向によって、上方および左にシフトされることになる。より具体的には、位置決めターゲット60(j+1)および可視要素62(j+1)は、ベクトル−Δの要素に対応する量だけ、x方向およびy方向のそれぞれにシフトされることになる。反対に、プロセス52がフレームj+1においてディスプレイ20でのポイント先の位置の絶対的位置を決定することになる場合は、フレームjでキャプチャしたイメージ・データの位置決めターゲット60(j)および可視要素62(j)は、ベクトル−Δの要素の合計に対応する大きさおよび方向によって、下方および右にシフトされることになる。更なる代替として、決定されることになる絶対的位置がフレームj,j+1についてのイメージ・キャプチャ時刻tICの間の中間時点または他の時刻におけるものである場合に、フレームj,j+1の両方のキャプチャ・イメージ・データにおける位置決めターゲット60(j),60(j+1)および可視要素62(j),62(j+1)は、プロセス50において、(フレームjについて)ベクトルΔおよび(フレームj+1について)ベクトル−Δの大きさおよび方向の分割(fraction)によって相互にシフトされることになる。いずれにせよ、プロセス52の動作は、位置決めターゲット60(j),62(j+1)を相互に、および可視要素62(j),62(j+1)を相互に整列させるように供する。
フレーム間のディスプレイ20でのポイント先の移動の大きさおよび方向に加えて、他の箇所でのポインティング・デバイス10の本体フレームの移動を整列プロセス52に組み込むこともできる。図7を参照する。ポインティング・デバイス10は、所与の時点におけるディスプレイ20での要素70をビューするものとして示される。ポインティング・デバイス10がディスプレイ20に向けて、またはそれから離れて移動する(即ち、ディスプレイ20の平面に垂直であるz軸に沿って)場合、動きセンサ36(および、相対的動きの決定で用いられる場合はまた視覚センサ35も)は、当該動きを感知することになる。z軸に沿ったこのような動きは、キャプチャしたイメージ・データの要素70によって、フレームからフレームまでサイズの変更を示される(exibit)。
同様に、動きセンサ36として供する従来型の慣性センサは、通例、ポインティング・デバイス10のロール、ピッチおよびヨー移動を感知することができ、姿勢の変化を相対的位置決めサブシステム38によって分析することができる。図7の文脈では、ロールは、z軸(即ちディスプレイ20に対して垂直な軸)の回りのポインティング・デバイス10の回転に関連する。ピッチは、x軸の回りのポインティング・デバイス10の回転に関連する。x軸は、この例ではディスプレイ20の平面に平行な水平軸となる。同様に、ヨーは、y軸の回りのポインティング・デバイス10の回転に関連する。y軸はこの例ではディスプレイ20の平面に平行な垂直軸となる。一般に、ポインティング・デバイス10は、ロール、ピッチおよびヨーの各々が非ゼロとなる姿勢にあることになる。ユーザがポインティング・デバイスを移動させて、ロール、ピッチ、およびヨーの変化を生じさせた場合は、このような移動はまた、連続フレームj,j+1においてイメージ・キャプチャ・サブシステム16によってキャプチャされたイメージ・フレーム・データの要素70の指向および形状の相違に反映されることになる。
本発明の実施形態の中には、ロール、ピッチ、およびヨーによって生じさせる(位置決めターゲット60を含む)要素70の外観の変化、およびディスプレイ20に垂直な(即ち、z軸に沿った)線形移動は、上述したようにx方向およびy方向の線形の動きと組み合わされ、整列プロセス52によって考慮され得る。z方向の線形の動きが、動きセンサ36からの入力に基づく相対的位置決めサブシステム38によって検出される場合は、フレームj,j+1の一方または双方からキャプチャしたイメージ・データの位置決めターゲット60および可視要素62は、感知したz方向の動きにしたがってそのサイズがスケールされることになる。フレームj,j+1のイメージ・キャプチャ時刻の間におけるポインティング・デバイスのz軸回りのロールが相対的位置決めサブシステム38によって検出される場合は、整列プロセス52は、フレームj,j+1の一方または双方からキャプチャしたイメージ・データの回転を含めることになり、ターゲット60および可視要素62を相互に配列する。フレームj,j+1のイメージ・キャプチャ時刻の間のポインティング・デバイス10のピッチまたはヨーが相対的位置決めサブシステム38によって検出される場合は、整列プロセス52は、フレームj,j+1の一方または双方からキャプチャしたイメージ・データを歪曲する(skew)ことになり、それ故に歪曲を訂正する(このような歪曲は、特に、矩形のオブジェクトにおける台形の歪曲を訂正するときに、「キーストニング」(keystoning)と時折称される。)。その結果、位置決めターゲット60および可視要素62は、その時間間隔にわたりポインティング・デバイス10の姿勢の変化に拘わらず、相互により上手く一致させることになる。
いずれにせよ、整列プロセス52に続いて、位置決めターゲット60(j),60(j+1)は、要素62(j),62(j+1)が相互に対して可視であるように、相互に近接してオーバーレイすることになる。絶対的位置決めサブシステム37は次いで、上記組み込んだ米国特許第8,217,997号に説明される手法で差し引きのプロセス54を実行することができる。例えば、フレームj+1についての処理済みのイメージ・フレーム・データをフレームjのものから差し引きし、その結果、図3dに示すように、位置決めターゲット60(j),60(j+1)の補完による調整が、2つのフレームj,j+1の背景イメージ・データおよび可視要素62(j),62(j+1)を相殺しながら相互に補強される。プロセス56が次いで、絶対的位置決めサブシステム37によって実行されて、差分フレーム・イメージ・データの位置決めターゲット・パターンの位置を識別することができる。それに続いて、ディスプレイ20でのポイント先の位置の絶対的位置を、プロセス58において、上記組み込んだ米国特許第8,217,997号にも説明される手法で決定することができる。
本発明の当該実施形態によれば、ある速度かつシステムのフレーム・レートに対して重大な距離にわたり、ユーザがポインティング・デバイス10を移動させている状況においてでさえも、人間の聴衆に非可視であり、「ホワイト・ボード」アプリケーションで適切に使用される位置決めターゲットおよびイメージを用いることで、位置決め回路25は、正確で精度のよい手法で、ポインティング・デバイス10によるポイント先のディスプレイ29での位置を決定することができる。絶対的位置決めプロセスに適用される動きについての当該補償は、聴衆に供される経験と同様に、対話型表示システムの動作を著しく改善することになる。
上述したように、上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695は、図2aおよび図2bのシステムの位置決め回路25によって生み出される絶対的および相対的位置決めの結果が組み合わされて、最終的な位置決めの結果を生じさせるシステムおよび方法について説明する。図8は、米国特許出願第14/018,695に説明される手法による、また、本発明の一実施形態による、位置決め回路25’の構成をブロック図の形態で示す。図8に示す本発明の当該実施形態では、センサ連携サブシステム40は誤差値EVを決定する。誤差値EVは、ポインティング・デバイス10が特定の時点で照準を定めた、絶対的位置決めシステム37により決定されるディスプレイ20での位置と、それと同一の時点での相対的位置決めサブシステム38によって決定される位置との間の差分に対応する。米国特許出願第14/018,695に説明されるように、センサ連携サブシステム40は論理回路として実装することができ、位置決め回路25内またはそれにアクセス可能なプログラム・メモリに格納されるプログラム命令を実行するプログラム可能論理回路を含む。そして、当該プログラム命令は、絶対的位置決めサブシステム37からの絶対的位置決め信号ABSおよび相対的位置決めサブシステム38からの相対的位置決め信号RELに基づいて、誤差値EVを生み出すための動作および機能を実行するものと考察される。当該誤差値EVは、センサ連携サブシステム40によって、相対的位置決めサブシステム38に戻されるように伝達される。相対的位置決めサブシステム38は、当該誤差値EVに対応する補償係数を相対的位置決めプロセスの結果に適用する。即ち、相対的位置決めが提供する、ポインティング・デバイス10によるポイント先のディスプレイ20での位置について迅速且つ頻繁な位置決めを可能にするものの、絶対的位置決めが提供する正確な結果に基づく精度を有する。
図8に示し、また上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に説明されるように、絶対的位置決めサブシステム37はまた、相対的位置決めサブシステム38に対し、信号SIZE,SHAPEも伝達する。信号SIZE,SHAPEは、位置決めターゲットまたは相対時間間隔にわたる別の表示要素の大きさおよび形状の変化をそれぞれ示す。大きさおよび形状の変化についての当該指標は、サブシステム38によって実行される相対的動きの位置決めにおいて、ポインティング・デバイス10の距離および角度をそれぞれ決定するのを支援することができる。当該支援は、検出された相対的な動きを確認する性質を有することができ、代替として、相対的位置決めサブシステム38によって実行される必要な分析を限定することにより、相対的位置決めの計算を高速化することができる。加えて、図8に示し、また上記組み込んだ米国特許出願第14/018,695に説明されるように、相対的位置決めサブシステム38から絶対的位置決めサブシステム37に対して、信号R_P_YおよびX_Y_Zが直接伝達されて、その計算を支援する。特に、信号R_P_Yは、ポインティング・デバイス10のロール、ピッチおよびヨー運動を示し、相対的位置決めサブシステム38によって分析される慣性センサ36によって直接検出出可能である。また、信号X_Y_Zは、xyz軸のそれぞれに沿った線形の動きを示す。ロール、ピッチ、およびヨーの変化、並びに3軸の各々に沿った線形の動きは、絶対的位置決めの計算において有用なものとなる。何故ならば、ポインティング・デバイスの姿勢は、ポイントしているディスプレイでの位置を示すからである。
本発明の当該実施形態によれば、センサ連携サブシステム40はまた、イメージ・キャプチャ・サブシステム16が絶対的位置決めの決定のために適用されるイメージ・フレーム・データを取得するフレーム間において、感知および計算される相対的動きに対応する信号SHFTを生成する。この点に関し、センサ連携サブシステム40は、上述したプロセスにしたがって相対的動きの決定に基づいて、これら信号SHFTを生成する。これは、移動した距離およびポインティング・デバイス10の姿勢の変化として表される相対的動きについて、ポインティング・デバイス10によるポイント先のディスプレイ29での位置の移動として表される、例えばx方向およびy方向のピクセルの数として表現される相対的動きへの変換へと続く。代替として、図8に示すように、感知および計算された、(物理的な動きからピクセル内の動きに変換された)フレーム間の相対的動きに対応する信号SHFT’は、その代わりにまたはそれに加えて、相対的位置決めサブシステム38から絶対的位置決めサブシステム37に伝達することができる。加えて、本発明の幾らかの実施形態では、上述した手法で相対的位置決めサブシステム38によって生成されるそれらフレーム時刻の間の相対的動きが、センサ連携サブシステム40によって生成される誤差値EVにしたがって補償されるそれら相対的位置決めの結果に基づき、その結果、それらフレーム時刻の間に感知および計算される相対的動きに対応する信号SHFT,SHFT’自体は、その手法で補償されるものと考察される。このような補償は、位置決めターゲットが数多くの状況で相互に配列される精度を更に改良し、位置決めターゲット・パターンの検出の可能性を改良でき、また、ディスプレイ20での「固定された」(即ちヒューマン可視の)視覚要素から生じるノイズや見込まれる誤差を低減させるものと考察される。
上述したように、相対的位置決めサブシステム36は、視覚センサ35(即ちイメージ・キャプチャ・サブシステム16)からのデータおよび信号に応答して、その機能を実行することができる。当該手法では、キャプチャしたイメージ・データは、表示されたイメージの要素の移動を決定するために分析され、そこから、相対的位置指決めサブシステム38は、以前の位置に関連したポイント先の位置について新規位置を導出することができる。例えば、図7のポインティング・デバイス10がディスプレイ20の左手上の角の方に向けてポイント先の位置を移動する場合、要素70は、以前にキャプチャしたイメージに対して、キャプチャ・イメージ・データにおいて下に且つ右に移動するように出現することになる。新規のポイント先の位置は、例えば、オブジェクト登録のような公知のアルゴリズムによって、また、KLT,SURT,SIFTおよびORBのような他の公知のアルゴリズムによって、当該検出した相対的動きから決定することができる。
しかしながら、本発明に関連して、表示された要素を識別するこのような視覚上の相対的動きの性能は、表示されたコンテンツの性質のため、幾らかの状況では困難である場合もある。このような困難な状況の1つは、「ホワイト・ボード」の文脈であり、ディスプレイ20は単一の色(例えば、白色を含む中間色)であり、その結果、表示されるいずれの要素も可視にはならはないということである。
視覚上の相対的動き感知が困難になる他の状況は、本発明の実施形態に関して用いられるヒューマン非可視の位置決めターゲットに関して提示される。上述したように、例えば図3aおよび図3bを参照すると、1つおきのフレーム(即ちその他全てのフレーム)での位置決めターゲット60は、背景イメージについて逐次に(incrementally)より明るくなるように調整することを通じて表示される。位置決めターゲット60(k+1)は、このような逐次により明るくなる位置決めターゲットの例である。上記に要約したように、視覚上の相対的動き感知は、連続フレームのサンプル時刻の間で対応する表示した要素の位置の変化を検出することによって動作する。本発明に関連して、位置決めターゲット60(k+1)のような当該逐次により明るくなる位置決めターゲットの「色」が、隣接フレームでの位置決めターゲット60(k)のような対応するより暗いターゲットとは異なるので、多くの視覚上の相対的動きアルゴリズムは、位置決めターゲット60(k+1)を位置決めターゲット60(k)と「同一」の特徴(feature)とは認識することができず、その逆もまた然りである。相互に対応する連続フレームからキャプチャしたフレーム・データでの表示要素の幾らかは識別することができないという性能は、幾らかの状況では、著しく且つ否定的に、相対的動き感知の結果に影響することもある。
本発明の他の実施形態によれば、位置決め回路25は、視覚上の相対的動き感知を用いるように動作して、特に、幾らかのフレームでの位置決めターゲット要素が必ずしも「可視」ではなく、またはさもなければ相対的位置決めサブシステム38にとって有用ではないような状況において、絶対的位置決め機能を容易にする。特に、本発明の当該実施形態は、1フレームから次フレームまでの動きを推定し、その結果、2つのフレームの時刻にわたり発生して視覚的に感知された動きから、2つのフレームについてのイメージ・フレーム・データをシフトまたは配列させることができる。当該手法では、ヒューマン非可視の位置決めターゲットが連続フレームの補完による調整を用いて生成される場合についてでさえも、1つおきのフレームk,k+2に表示される同一の位置決めターゲット・パターンの位置は比較されることになる。本発明の当該実施例による、当該手法での位置決め回路25の動作について、これより図9を参照して詳細に説明する。
図9に要約される位置決め回路25の動作は、図6に関して上述したものと類似している。このように、類似のプロセスは、図6および図9の両方において同一の参照符号で参照される。上述したように、プロセス41において、ペイロード視覚イメージ・データは、連続フレームのペイロードまたは背景イメージ・データについて補完的な調整の形態で位置決めターゲット・パターンと組み合わされて、ディスプレイ20に投影され、或いは、ディスプレイ20によって表示される。表示された位置決めターゲット・パターン・イメージは、図4aおよび図4bの位置決めターゲット60(k),60(k+1)に対し、連続フレームk,k+1の背景(即ち、ペイロード)イメージの補完的な調整で表示される要素の形態で対応する。勿論、補完的調整は、フレームk+1の後続のフレームに対しても継続し、フレームk+2の位置決めターゲット60(k+2)は背景イメージを逐次により暗く調整するように出現し、フレームk+3の位置決めターゲット60(k+3)は背景イメージを逐次により明るく調整するように出現するなどとなる。このように、偶数番号の1つおきのフレーム(即ち、k,k+2,k+4,k+6等)での位置決めターゲット60は背景を逐次により明るく調整するように出現することになると共に、奇数番号の1つおきのフレーム(即ち、k+1,k+3,k+5,k+7等)での位置決めターゲットは背景をより明るく調整するように出現することになる。プロセス42において、ディスプレイ20でのイメージは、ディスプレイ20のフレーム・レートに対応する、タイムスタンプ値に関連するサンプル時刻において視覚センサ35(即ち、イメージ・キャプチャ・サブシステム16)によって定期的に感知される。そして、結果が絶対的位置決めサブシステム37に転送され(プロセス52)、また本発明の実施形態によればフレーム間の相対的動きを識別するのに用いるために、相対的位置決めサブシステム38に転送される。
プロセス64では、相対的位置決めサブシステム38は、プロセス42のイメージ・キャプチャ・サブシステム16によってキャプチャされるイメージ・フレーム・データを受け取り、1つおきのフレームに現れるそれらデータの1つ以上の類似の要素を識別する。この文脈では、これら「1つおき」(alternating)のフレームは、2つのフレーム、例えば連続する奇数フレーム(フレームk+1およびk+3、フレームk+3およびk+5等)または連続する偶数フレーム(フレームkおよびk+2,フレームk+2およびk+4等)の時刻によって分離されるイメージに関連する。上述したように、ヒューマン非可視のポジショニング・ターゲット60は連続フレームの背景を補完的に調整する形態であるので、1つおきのフレームでのこれら位置決めターゲット60は、同一の調整両極性(即ち、両方とも背景よりも逐次暗くする、または両方とも背景よりも逐次明るくする)を有することになる。その結果、イメージ・データにおいて共通の特徴を識別する従来型のアルゴリズムでは、それら1つおきのフレームに現れる同一の位置決めターゲット60を特定することが可能になる。
プロセス66では、相対的位置決めサブシステム38は、所与のフレームjの時刻および1つおきの次のフレームj+2の時刻の間に、ポインティング・デバイス10によるポイント先のディスプレイ20の位置の相対的動きを決定する。当該決定は、当該技術分野で公知のように、オブジェクト登録、KLT,SURF,SIFTおよびORBのような数多くの相対的視覚上の動きアルゴリズムのいずれか1つによって実行することができる。上述したように、1つおきのフレームは同一の調整両極性を有する位置決めターゲット60を収容するので、これら従来型のアルゴリムズは、当該2つの1つおきのフレームj,j+2にわたる動きの大きさおよび方向を容易に決定することができるものと考察される。
プロセス66での相対的動きの決定に続き、上述したプロセス64,66で用いたフレーム・インデックスjはインクリメントされることになり、識別プロセス64および決定プロセス66は、1つおきのフレームj,j+2の次の組について繰り返すことになる。本発明の当該実施形態によれば、インデックスjは、1フレームずつインクリメントすることができ、その結果、識別プロセス66は、以前の繰り返しにおけるものとは反対の調整両極性を有する類似の位置決めターゲットを識別することになる。あるいは、インデックスjは2フレームずつインクリメントすることができ、その結果、同一の調整両極性を有する位置決めターゲット60は次の繰り返しで識別されることになる。勿論、フレーム・インデックスjの1つずつのインクリメントが時間とともにプロセス66での相対的動きの決定における解像度を改良することになり、速度の急速な変化をより良く検出できるようになるものと考察される。
プロセス64,66の各繰り返しの後に、相対的位置決めサブシステム38はプロセス68を実行して、1つおきのフレームの組にわたり生じるものとして決定される相対的動きに基づいて、連続フレームの間の相対的動きを導出する。換言すれば、上述したように、ヒューマン非可視位置決めターゲット60を用いた絶対的位置決めの決定は、イメージ・フレーム・データの連続フレームから差し引くことによって実行される。1つおきの(alternating)フレームの視覚上の相対的動き感知を用いて当該絶対的位置決めを支援するために、プロセス68では、フレームjおよび連続するフレームj+1の時刻の間で生じる動きの推定を決定することができる。その結果、図3aから図3dまでに関して上述したように、差し引きがされることになるそれら2つのフレームからのイメージ・データにより、ヒューマン非可視の位置決めターゲットを復元させるのを可能にする。本発明の実施形態によれば、フレームj,j+1の間の相対的な動きの当該推定は、これより図10aおよび図10bを参照して説明するように、フレームjおよびj+2の間の相対的動きの補間に基づく。
本発明の本実施例の1つの実施によれば、補間プロセス68は、表示20でに示された位置の線形評価として実行される。図10aは、フレームjの時刻での検出した相対的位置(x(tj),y(tj))、およびフレームj+2の時刻での位置(x(tj+2),y(tj+2))について示す。この例では、相対的位置決めサブシステム38は、フレーム・レートを一定(即ち、フレームj+1のイメージ・キャプチャ時刻がフレームjおよびj+2のイメージ・キャプチャ時刻の間の時刻で正確に生じる)ものとして、位置(x(tj),y(tj))および(x(tk+2),y(tj+2))の中間時点における、フレームj+2の時刻で生じたディスプレイ20でのポイント先位置についての位置(x(tj+1),y(tj+1))を推定する。補完した位置(x(tj+1),y(tj+1)は次いで、絶対的位置決めサブシステム37へのセンサ連携サブシステム40からのシフト信号SHFT(または、場合によっては相対的位置決めサブシステム38からのシフト信号SFFT’)の生成に用いられ、プロセス52において、フレームj,j+1のイメージ・フレーム・データの一方または双方をシフトするのに使用される。当該線形の補間は、この時間にわたりポインティング・デバイス10の動きは、ポインティング・デバイスがポイントするディスプレイ20での位置が実質的に線形的に方法で移動するようになるとの想定に基づく。当該線形の想定は、全般的に、視覚上の相対的動き感知だけが実行されるそれらシステムで為されるものである。
代替として、図10bに示すように、プロセス68は、ポインティング・デバイス10の動きの線形性が想定されないやり方で実行することができる。例えば、図10bに示すように、ポインティング・デバイス10の動きが非線形であり、ディスプレイ20でのポイント先の位置の真の経路が、フレームjの時刻で検出した相対的位置(x(tj),y(tj))とフレームj+2の時刻で検出した相対的位置(x(tj+2),y(tj+2))の間の経路53を追従する場合は、図示のように、フレームj+1について線形で補間した位置51および真の経路53に沿った真の位置55との間には重大な誤差が生じる結果となり得る。
当該代替の実装態様によれば、慣性センサ17(図2aおよび図2b、即ち図4の動きセンサ36)は、1つおきのフレームj,j+2の間の時刻での付加的な相対的動き情報を提供するのに使用される。上述したように、慣性センサ17の例には、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計のようなデバイスが含まれる。例えば、慣性センサとして加速度計を想定すると、ポインティング・デバイスの移動の加速度が感知される。動きの速度が次いで、単一の積分を通じて決定することができる。本代替の実装形態によれば、補間プロセス38が、フレームjの時刻におけるポイント先の位置についての位置(x(tj),y(tj))を決定することによって、また、図10bに示すように、その時刻でのその位置の動きについての速度ベクトル57を推定すること、例えば慣性センサ17からの測定値を積分することによって、相対的位置決めシステム38により実行される。推定した速度ベクトル57(即ち、大きさと方向の両方を有するもの)に基づいて、相対的位置決めサブシステム38は、次いで、フレームj+1に対応する時刻において、速度ベクトル57の方向に沿って位置(x(tj+1),y(tj+1))を推定する。図10bから明らかなように、当該推定した位置(x(tj+1),y(tj+1))は、真の経路53に沿った真の位置55に対し、線形で補間した位置51よりも非常に近いものとすることができる。
図10bに示される当該実装態様の例は、フレームjの時刻での位置(x(tj),y(tj))の「出発」(departure)速度ベクトル57を計算する一方で、他の速度ベースの補間手法が代替として使用することができる。プロセス68のこのような1つの代替の実装態様は、フレームj+2の時刻での位置(x(tj+2),y(tj+2))での測定した加速度を積分することによって、「到着」(arrival)速度ベクトルの決定を含むことになる。この場合、フレームj+1での位置(x(tj+1),y(tj+1))を決定する補間処理は、到着速度ベクトルに沿って時間上逆戻る「逆補間」(back-interpolation)となる。プロセス38への別の代替の手法は2つの補間を含む。1つの補間は、位置(x(tj),y(tj))での出発速度ベクトル57に基づき、もう1つは、位置(x(tj+2),y(tj+2))での到着速度ベクトルに基づき、引き続き、2つの補間の結果を平均化する。出発速度および到着速度の両方に基づいて補間結果を平均化することは、結果として、全般的に、フレームj+1での位置(x(tj+1),y(tj+1))の最良の推定となるが、潜在的に増大した計算コストとなるものと考察される。
視覚上の相対的動き感知への他の代替の手法は、これより図10cを参照して説明するように、補間プロセスでの連続フレームの組の使用を伴う。当該説明から明らかなものとなるように、当該代替の実装態様は、全てのフレームからのイメージ・フレーム・データを、隣接フレームで実行される補間を支援する1つおきのフレームの各組と共に使用する。プロセス72では、相対的位置決めサブシステム38は、1つおきの一組のフレームj,j+2についてイメージ・キャプチャ・サブシステム16からキャプチャしたイメージ・フレーム・データを受け取る。そして、上述したような従来のアルゴリズムを用いて、それら2つのフレームの共通のイメージ要素から相対的動きを決定する。プロセス74では、相対的位置決めサブシステム38は、隣接する1つおきの一組のフレームj+1,j+3についてイメージ・キャプチャ・サブシステム16からキャプチャしたイメージ・フレーム・データを受け取る。そして、それら2つのフレームの共通のイメージ要素から相対的動きを決定する。このように、プロセス72,74に続き、相対的位置決めサブシステム38は、隣接し重複する1つおきの一組のフレームにおける相対的動きについての推定を導出した。相対的位置決めサブシステム38は、次いで、プロセス76を実施して、プロセス74で決定した隣接する1つおきのフレームj+1,j+3間の相対的動きの方向として、フレームj+2の時刻での相対的動きの角度(即ち、方向)を推定することができる。上述したように、フレームj+1,j+3の間の相対的動きの当該方向は、それら2つのフレームからのイメージ・フレーム・データの共通の表示要素の位置を比較することに基づいて、基本的には線形方向となる。フレームj+2の時刻での相対的動きについての当該推定した方向は、次いで、プロセス68’においてフレームj+1での位置の逆補間、つまり、フレームj+2の時刻での動きの方向を提供することによるフレームjおよびj+1の間の相対的動きにおいて使用される。図10cに示した当該プロセスは、次いで、例えばインデックスjを1だけインクリメントし、プロセス74,76,68’を繰り返すことによって(一組のフレーム間の相対的動きは既にプロセス74の以前の繰り返しで決定されている)、フレームの次の組について繰り返される。図10cのプロセスの各繰り返しは、つまり、上述したように、プロセス52での位置決めターゲット60の整列で使用するために、フレームj,j+1の間の相対的動きの推定値を生み出す。
当該代替の実装態様は、視覚上の動き感知に単に基づき各フレーム時刻での速度の方向を提供するのに特に有用であるものと考察される。したがって、慣性センサ17の存在を必要とすることなく、線形補間の手法と比較して、補完的な位置決めターゲット・イメージの位置の推定において改善した精度を提供することができる。
図11は、本発明の当該実施形態における他の代替の実装態様により、連続フレームでの補完調整における位置決めターゲットに関して用いられる、視覚上の相対的動き感知を実行する相対的位置決めサブシステム38の動作を示す。当該代替のプロセスは、プロセス80で始まり、ここでは、位置決めサブシステム38は、上述した方法によりプロセス42でイメージ・キャプチャ・サブシステム16によってキャプチャした一組の連続フレームj,j+1からイメージ・フレーム・データを受け取る。プロセス82では、それら2つのフレームの内の1つ(例えばフレームj+1)からキャプチャしたイメージ・データが「反転」(invert)され、基本的にはキャプチャしたそのイメージ・フレーム・データの「負性」(negative)を供給する。本発明は、輝度(即ち、グレースケール・イメージにおける)に適用可能である共に、色イメージ(例えば、RGBの全域、または他の色スペース)にも適用可能であるものと考察される。プロセス82での当該反転は、イメージを変換する第1ステップを意図し、その結果、フレームj+1の位置決めターゲットの調整の両極性は、フレームjでの位置決めターゲットのそれに一致する。例えば、フレームjの位置決めターゲットが、イメージの背景に対してより暗く調整され、フレームj+1の位置決めターゲットが、背景に対してより明るく調整される場合は、プロセス82でのフレームj+1についてのフレーム・データの反転は、結果として、位置決めターゲット要素がその背景に対してより明るい調整を有することになる。
勿論、プロセス82でのフレームj+1のイメージ・データの反転はまた、背景フレーム・データも反転させる。背景が中性(即ち、中間範囲)ではない程度でのプロセス82における反転は、反転したフレームj+1の背景をフレームjの背景とは異なるようにさせる。このことは、表示要素の一致での偶発的な識別において重大な混乱を生じさせることになる。それ故、プロセス84では、イメージ処理はフレームj+1の反転したイメージに適用され、その輝度、色、コントラストおよび他の属性を、例えば、基準に関して、またはフレームjのイメージ・データ全体の同一の属性と類似の別の方法でバランスし、つまり、背景イメージ・データの反転を補償する。本明細書を参照した当業者にとって、プロセス84でのこのような処理を容易に実装できるものと考察される。
プロセス82,84の結果として、フレームjおよびj+1のイメージ・フレーム・データは、ターゲット・パターンが補完調整を用いてディスプレイ20で表示され、その形態でキャプチャされるとしても、これからは位置決めターゲット60に対応する一致した要素を収容しなければならない。その結果、従来型の視覚上の相対的動きアルゴリズムは、次いでプロセス86を実行することができ、プロセス86で位置決め目標60のこれら一致要素を識別することができ、また、プロセス88でフレームj,j+1の時刻の間に、それらの位置決めターゲット60の相対的動きを決定することができる。プロセス88で決定したフレームj,j+1の間の当該相対的動きは、次いで、図5および図6に関連して上述したように、絶対的位置決めプロセスのプロセス52で位置決めターゲット60を整列するのに使用するために、絶対的位置決めサブシステム37に転送される。
本発明の実施形態によれば、それ故、位置決め回路25は、システムのフレーム・レートに対して著しい速度且つ距離でポインティング・デバイス10を移動させている状況であっても、人間の聴衆には非可視な位置決めターゲットおよびイメージを用いて、ポインティング・デバイスによるディスプレイ20でのポイント先の位置を正確且つ迅速な手法で決定することができ、つまり「ホワイト・ボード」アプリケーションで使用するのに適している。絶対的位置決めプロセスに適用される動きの当該補償は、対話型表示システムの動作を、聴衆に対して供される体験と同様に著しく改善することになる。
本発明についてその実施形態によって説明してきた一方で、勿論、本発明の利点および利益を獲得する修正や代替のような、これら本発明の修正態様や代替態様は、本明細書および図面を参照した当業者にとって明らかなものと考察される。このような修正態様や代替態様は、以降の特許請求される本発明の範囲に含まれるものと考察される。
Claims (20)
- ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェース・デバイスを含むコンピュータ・システムを動作させる方法であって、
視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データを生成するステップと、
連続する第1のフレームおよび第2のフレームに適用される、前記視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データの1つ以上の選択したピクセル位置での補完強度調整(complementary intensity variance)に対応する少なくとも1つの位置決めターゲット・パターンを、前記視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データと組み合わせるステップと、
前記組み合わせた視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データおよび位置決めターゲット・パターンをディスプレイに表示するステップと、
前記ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェース・デバイスにおいて、前記第1フレームおよび前記第2フレームの各々から、前記位置決めターゲットを含む前記ディスプレイの少なくとも一部を表すイメージ・データをキャプチャするステップと、
前記デバイスの1つ以上の動きセンサから取得される測定値に基づいて、イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出するステップと、
前記検出した相対的な動きに基づいて、前記第1フレームおよび前記第2フレームのイメージ・データを整列するステップと、
前記第1フレームおよび前記第2フレームから前記整列したイメージ・データを、相互から差し引いて、前記デバイスでビューされる前記位置決めターゲット・パターンを復元させるステップと、
前記復元した位置決めターゲット・パターンに応じて、前記デバイスが前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つの時刻においてポイントしている前記ディスプレイでの位置を決定するステップと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の動きセンサがイメージ・キャプチャ・サブシステムを備える、請求項1記載の方法。
- 前記1つ以上の動きセンサが、3つの直交方向での相対的な動きを感知するための複数の慣性センサを備える、請求項1記載の方法。
- 前記1つ以上の相対的な動きセンサが、更に、イメージ・キャプチャ・サブシステムを備える、請求項3記載の方法。
- 請求項1記載の方法において、前記整列するステップが、前記検出した相対的な動きに対応する大きさおよび方向で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについての前記キャプチャしたイメージ・データの要素の位置をシフトするステップを含む、方法。
- 請求項5記載の方法において、前記整列するステップが、更に、前記ディスプレイに垂直な方向で前記検出した相対的な動きにしたがって、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記キャプチャしたイメージ・データの要素の大きさをスケールするステップを含む、方法。
- 請求項5記載の方法において、前記整列するステップが、更に、前記ディスプレイに垂直な方向軸の回りで前記デバイスについて前記検出した相対的な動きに対応する量で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記キャプチャしたイメージ・データの要素を回転させるステップを含む、方法。
- 請求項5記載の方法において、前記整列するステップが、更に、前記ディスプレイに平行な1つ以上の軸の回りで前記デバイスについて前記検出した相対的な動きに対応する量で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記イメージ・データの要素を歪曲させるステップを含む、方法。
- 請求項1記載の方法において、前記組み合わせるステップが、
前記キャプチャしたイメージ・データを前記第2フレームから反転させるステップと、
前記第1フレームおよび前記第2フレームから前記整列したイメージ・データを付加して、前記デバイスでビューされる前記位置決めターゲット・パターンを復元させるステップと
を含む、方法。 - 請求項1記載の方法であって、更に、
前記ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェース・デバイスにおいて、第3フレームから、前記位置決めターゲットを含む前記ディスプレイの少なくとも一部を表すイメージ・データをキャプチャするステップを含み、
前記イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出する前記ステップが、
イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第3フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出するステップと、
イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを、前記第1フレームおよび前記第3フレームの間において前記検知したデバイスの相対的な動きから検出するステップと
を含む、方法。 - 対話型表示システムであって、
ディスプレイに表示されることになる表示イメージ・データを生成するコンピュータと、
前記表示イメージ・データに対応するグラフィクス出力信号を表示に適したフォーマットで生成するグラフィクス出力回路と、
ポインティング・デバイスであって、
ハンドヘルド・ハウジングと、
該ハウジングに配置されるイメージ・センサと、
1つ以上の動きセンサと、
前記イメージ・センサによって取得されるイメージ・データをキャプチャするイメージ・キャプチャ回路と
を含む、ポインティング・デバイスと、
前記ポインティング・デバイスが複数の動作を実行することにより照準を定める前記ディスプレイ上の位置を決定する位置決め回路であって、前記複数の動作が、
視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データを生成し、
連続する第1のフレームおよび第2のフレームに適用される、前記視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データの1つ以上の選択したピクセル位置での補完強度調整(complementary intensity variance)に対応する少なくとも1つの位置決めターゲット・パターンを、前記視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データと組み合わせ、
前記組み合わせた視覚上のペイロード・イメージ・フレーム・データおよび位置決めターゲット・パターンをディスプレイに表示し、
前記ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェース・デバイスにおいて、前記第1フレームおよび前記第2フレームの各々から、前記位置決めターゲットを含む前記ディスプレイの少なくとも一部を表すイメージ・データをキャプチャし、
前記デバイスの1つ以上の動きセンサから取得される測定値に基づいて、イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出し、
前記検出した相対的な動きに基づいて、前記第1フレームおよび前記第2フレームのイメージ・データを整列し、
前記第1フレームおよび前記第2フレームから前記整列したイメージ・データを、相互から差し引いて、前記デバイスでビューされる前記位置決めターゲット・パターンを復元させるステップと、
前記復元した位置決めターゲット・パターンに応じて、前記デバイスが前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つの時刻においてポイントしている前記ディスプレイでの位置を決定する
ことを含む、位置決め回路と
を備える、対話型表示システム。 - 前記1つ以上の動きセンサが前記イメージ・キャプチャ回路によって具備される、請求項11記載のシステム。
- 前記1つ以上の動きセンサが、3つの直交方向での相対的な動きを感知するための複数の慣性センサを備える、請求項11記載のシステム。
- 前記1つ以上の相対的な動きセンサが前記イメージ・キャプチャ回路によって具備される、請求項13記載のシステム。
- 請求項11記載のシステムにおいて、前記整列する動作が、前記検出した相対的な動きに対応する大きさおよび方向で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについての前記キャプチャしたイメージ・データの要素の位置をシフトすることを含む、システム。
- 請求項15記載のシステムにおいて、前記整列する動作が、更に、前記ディスプレイに垂直な方向で前記検出した相対的な動きにしたがって、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記キャプチャしたイメージ・データの要素の大きさをスケールすることを含む、システム。
- 請求項15記載のシステムにおいて、前記整列する動作が、更に、前記ディスプレイに垂直な方向軸の回りで前記デバイスについて前記検出した相対的な動きに対応する量で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記キャプチャしたイメージ・データの要素を回転させることを含む、システム。
- 請求項15記載のシステムにおいて、前記整列する動作が、更に、前記ディスプレイに平行な1つ以上の軸の回りで前記デバイスについて前記検出した相対的な動きに対応する量で、前記第1フレームおよび前記第2フレームの内の1つについて前記イメージ・データの要素を歪曲させることを含む、システム。
- 請求項11記載のシステムにおいて、前記組み合わせる動作が、
前記キャプチャしたイメージ・データを前記第2フレームから反転させ、
前記第1フレームおよび前記第2フレームから前記整列したイメージ・データを付加して、前記デバイスでビューされる前記位置決めターゲット・パターンを復元させる
ことを含む、システム。 - 請求項11記載のシステムであって、前記複数の動作が、更に、
前記ハンドヘルド・ヒューマン・インタフェース・デバイスにおいて、第3フレームから、前記位置決めターゲットを含む前記ディスプレイの少なくとも一部を表すイメージ・データをキャプチャすることを含み、
前記イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出する動作が、
イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第3フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを検出し、
イメージ・データが前記第1フレームおよび前記第2フレームからキャプチャされる時刻の間において前記デバイスの相対的な動きを、前記第1フレームおよび前記第3フレームの間において前記検知したデバイスの相対的な動きから検出すること
を含む、システム。
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