JP2015533728A - 自転車用シート - Google Patents

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    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
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Abstract

特には、構造体が、自身が取り付けられる装置の使用者の坐骨結節を、重力が坐骨結節に下向きの力を加えている間、且つ、使用者の脚が、使用者のそれぞれの坐骨結節を装置の枠体に対して動かそうとする力が加えられる動作を行う間、支持する。構造体は、使用者のそれぞれの臀部の底面が動作の最中にもたれかかる表面を有する2つの臀部支持体を備える。機構は、(1)(a)装置の枠体に対する上下の、及び、(b)装置の枠体に対する前後の、2つの臀部支持体の自由動作と、(2)装置の枠体に対して固定される仮想水平面に対する、使用者の臀部の底面の角度配向の前後の自由変化とを同時に許容するために、2つの臀部支持体を装置の枠体に連結する。

Description

本出願は、いずれも本明細書において参照によりそれらの全体が組み込まれる、2012年11月13日に出願された米国特許出願第13/675,86号、及び、2013年5月10日に出願された米国特許出願第13/891,313号の出願日の優先権が与えられる資格があり、その優先権を主張する。
本明細書は、自転車用シートに関する。
ヒト科の動物、具体的には、愚かしくも自分達を指し示すホモサピエンスは、様々な方法で陸地上での移動を実現でき、そのうち、怪我がなく酩酊もしていない成人にとって最も典型的なものは、走ること、及び、歩くことである。人間が、地球の表面の部分を、より歩きやすくて走りやすい比較的滑らかな通り道へと変更し、車軸と車輪とを発明したため、機械的な有利性によって速度を増加する方法として、自転車の発明も可能となった。
人間工学的に見て、円を描いてペダルを押すことは、幾何学的には単純であるが、単純ではない表面の上を走るために進化した生物の単純ではない生体構造を通じて達成させるためには、複雑な関節作動を必要とする。これまでの自転車が存在してきた間、自転車用シート(シートという用語は、サドルと置き換え可能に用いる場合がある)が不快であることは、すべての人にとって明らかである。乗り手の負担と不快感とは、乗り手の股の表面及び内部にある。中心においてサドルを中空にすることによって不快感を軽減しようとする試みが行われたが、これは、サドルを必然的により幅広とし、そのため、乗り手の内股及び臀部とサドルとの間の摩擦を増加させてしまう。あらゆる人力機械におけるあらゆる摩擦の増加は、良い考えであるとはなり難い。自転車乗りは、人間と馬との間の長い関係から残されている、自身のパンツのシートによって自転車にしがみつく必要があるという考え方があるように思える。これは、概して無意味である。自転車は、ハンドルバーを有している。
概して、ある態様では、構造体は、この構造体が取り付けられる装置の使用者の坐骨結節を、重力が坐骨結節に下向きの力を加えている間、且つ、使用者の脚が、使用者のそれぞれの坐骨結節を装置の枠体に対して動かそうとする力が加えられる動作を行う間、支持する。構造体は、使用者のそれぞれの臀部の底面が動作の最中にもたれかかる表面を有する2つの臀部支持体を備える。機構は、(1)(a)装置の枠体に対する上下の、及び、(b)装置の枠体に対する前後の、2つの臀部支持体の自由動作と、(2)装置の枠体に対して固定される仮想水平面に対する、使用者の臀部の底面の角度配向の前後の自由変化とを同時に許容するために、2つの臀部支持体を装置の枠体に連結する。
実施形態には、以下の特徴のうちの1つ又は複数が含まれ得る。構造体は、装置に取り付けられるシートである。装置は車両を備える。装置はシートを備える。坐骨結節は周期的に動く。
概して、ある態様では、構造体が、サイクリング装置の使用者の坐骨結節を、重力が坐骨結節に下向きの力を加えている間、且つ、(1)使用者のそれぞれの坐骨結節を、(a)互いに対して反対の位相において、装置の枠体に対して上下に動かし、(b)互いに対して反対の位相において、サイクリング装置の枠体に対して前後方向に動かし、(2)使用者の臀部の底面の角度配向を、装置の枠体に対して固定される仮想水平面に対して、互いに対して反対の回転位相において、前後に変化させようとする力が加えられる繰り返しのペダリング周期で前記使用者の脚が動いている間、支持する。構造体は、使用者のそれぞれの臀部の底面がペダリング周期の最中にもたれかかる表面を有する2つの臀部支持体を備える。機構は、(1)(a)互いに対して反対の位相において、装置の枠体に対する上下の、及び、(b)互いに対して反対の位相において、装置の枠体に対する前後の、2つの臀部支持体の自由動作と、(2)装置の枠体に対して固定される仮想水平面に対する、互いに対して反対の回転方向における、使用者の臀部の底面の角度配向の前後の自由変化とを同時に許容するために、2つの臀部支持体を装置の枠体に連結する。
実施形態には、以下の特徴のうちの1つ又は複数が含まれ得る。機構は、2つの臀部支持体を互いに独立して動かすことができる。機構は、2つの臀部支持体の間の距離を変えるための調節部を備える。構造体は、装置の既存のシート搭載部に構造体を取り付けるための連結器を備える。構造体は、2つの臀部支持体が、使用者の臀部が装置の既存のシートによって支持されることになる装置のハンドルバーからの距離と同様のハンドルバーからの距離で、使用者の臀部を支持するように構成される。臀部支持体の表面は凹面である。臀部支持体の表面は、使用者の臀部の表面に快適な支持を提供するために必要な大きさしかない。横基部が、臀部支持体の各々が横基部に対して可動であり、且つ、臀部支持体同士が互いに対して可動であるように、臀部支持体に結合される。機構は、臀部支持体を枠体に結合する2つの継手を備え、2つの継手の各々は、対応する臀部支持体が、枠体に対して、前端及び後端を上下に自由に動かすことと、臀部支持体の角度配向が、ペダリング周期の最中の使用者の臀部の動作の範囲よりも少なくとも若干大きい範囲内で変化することができることとを許容する。結合の各々は、対応する臀部支持体の動きを、ペダリング周期の最中の使用者の臀部の動作の範囲よりも少なくとも若干大きい範囲を超える範囲に制限する。2つの継手は横支持体に結合される。横支持体は、横支持体を水平方向に回転させると共に側方に揺動させることができる継手によって、枠体に結合される。継手は、側面視において、サイクリング装置のシートポストと同じ角度まで、サイクリング装置の後部に向かって斜めにされる軸材を備える。サイクリング装置は自転車を含む。
概して、ある態様では、柔軟要素が、使用者がペダルを踏む装置のシートを装置の枠体に取り付けるように構成される。柔軟要素は、使用者がシート上にいるときに使用者の脊椎及び骨盤骨が位置する平面において、枠体に対してシートの実質的に妨げのない揺動を許容するのに十分に小さく、且つ、使用者がシート上にいないときに実質的に水平な平面にシートを保つのに十分に大きい剛性を有する。
実施形態には、以下の特徴のうちの2つ以上のうちの1つ又はいくつかの組み合わせが含まれ得る。柔軟要素はバネを含む。柔軟要素は螺旋巻回バネを含む。柔軟要素はゴム円柱を含む。柔軟要素は、シートに関連付けられる連結器と、枠体に関連付けられる連結器とに取り付けられるように構成される。連結器は、シートと関連付けられ、柔軟要素の一部を受け入れるように構成される。連結器は、枠体と関連付けられ、柔軟要素の一部を受け入れるように構成される。
概して、ある態様では、バネが、螺旋状の巻線と、シートと関連付けられるネジ孔と、枠体と関連付けられるネジ孔とを備え、バネの螺旋状の巻線が、シートと関連付けられるネジ孔及び枠体と関連付けられるネジ孔と合致する。
実施形態には、以下の特徴のうちの2つ以上のうちの1つ又はいくつかの組み合わせが含まれ得る。バネは、線形であり、連続する巻回同士の間に空間がない状態で密に巻かれ得るか、又は、連続する巻回同士の間に空間がある状態でより緩やかに巻かれ得る。連結器は、シートと関連付けられるネジ孔を含む。連結器は、枠体と関連付けられるネジ孔を含む。
概して、ある態様では、使用者がペダルを踏む装置のシートと枠体との間の担持構造体が、接触したまま互いに対して可動である、シートに関連付けられる部分と、枠体に関連付けられる部分とを含む。担持構造体は、使用者がシート上にいる間に向いている方向に垂直な平面内で比較的自由な揺動動作を許容し、使用者の脊椎を含む平面内及び使用者が向いている方向において比較的少ない揺動動作を許容し、且つ、重力の方向において枠体に対するシートの動作を本質的に許容しないように構成される。
実施形態には、以下の特徴のうちの2つ以上のうちの1つ又はいくつかの組み合わせが含まれ得る。担持構造体は、シートを枠体に向かって引っ張ろうとする力を発生する柔軟部材を備える。担持構造体は、枠体と関連付けられる平坦環状面と、シートと関連付けられる半円面とを含む。
概して、ある態様では、使用者がペダルを踏む装置のシートと枠体との間の担持構造体が、枠体と関連付けられる平坦面と、シートに取り付けられる半円面とを含み、使用者がペダルを踏むとき、半円面が平坦面を横切って回転する。
実施形態には、以下の特徴のうちの2つ以上のうちの1つ又はいくつかの組み合わせが含まれ得る。柔軟要素は、使用者が装置上にいないとき、シートを枠体に対する静止直立位置へと戻そうとする。
これら及び他の態様、特徴、及び実施形態、ならびに、それらの組み合わせは、システム、構成部品、組立体、器具、方法、機能を実施するための手段及びステップ、ならびに他の方法として表され得る。
他の態様、特徴、及び実施形態は、以下の説明及び特許請求の範囲から明らかとなる。
左側が最大長さに調節された横梁を示し、右側が最小長さに調節された横梁を示した、自転車用シートの複合正面図である。 横梁及びシートを通る水平断面図である。 横梁、中心玉、ソケット継手、及びシート搭載部担持体を通る鉛直断面図である。 中心玉及びソケット継手を通る横梁の中心線を90度で横切る鉛直断面図である。 シート搭載部担持体を通る横梁の中心線を90度で横切る鉛直断面図である。 横梁の上方部を通る水平断面図である。 シート支持体の一部の平面図である。 シート支持体の一部の側面図である。 シート支持体の一部の正面図である。 シート支持体の一部の平面図である。 シート支持体の一部の側面図である。 シート支持体の一部の正面図である。 シート支持体の一部の平面図である。 シート支持体の一部の立面図である。 シート支持体の一部の図面である。 シート支持体の一部の図面である。 シート支持体の一部の立面図である。 シートが設置された自転車の平面図である。 シートが設置された自転車の側面図である。 シートが設置された自転車の背面図である。 近い方のペダルが2時の位置にある状態で見られる、シートに着座された骨盤骨及び臀部の側面図である。 右側のペダルが2時の位置にある状態で見られる、シートに着座された骨盤骨及び臀部の背面図である。 右側のペダルが2時の位置にある状態で見られる、シートに着座された骨盤骨の平面図である。骨盤骨の大腿骨窩を通って描かれた矢印は、これらの軸線がどのようにシートの横梁と一緒に旋回しつつシートの横梁と平行なままでいるかを示している。 ペダリング周期を通じてシートが自身の状態をどのように関節作動するかを図示する手段として、4つの異なるペダル位置における自転車用シートの図の配列である。4つの位置は、時計の時針と同一の角度との比較により、ペダルクランクアームの角度として、(上から下へと)特定されている。第1の縦列において、上から始まって下に向かって進むにつれて、ペダル位置の例として取られた角度は、2時、5時、8時、及び11時においてである。シートは、紙面において左から右へと、右側面図、背面図、及び上面図として図示されている。図の配列は、各々のペダル角度が各々の図で示されているとして形成されている。ペダリング周期を通じて、すべての場合で、大腿骨の上端を保持する骨盤の窩を通って描かれた線は、シートの横梁と平行なままになる。したがって、シートは、走っているときのように、骨盤を制約することなく自由に動かすことができる。 横方向に穿孔されたブロックと、最大伸長及び最小伸長において示した組み立てられた横梁とを通る水平断面図である。 最大伸長及び最小伸長において示した横梁を備えた自転車用シートの正面図である。 横方向に穿孔されたブロックと組み立てられた横梁とを通る側面からの鉛直断面図である。 シート支持体の一部の正面図である。 シート支持体の一部の図面である。 シート支持体の一部の側面図である。 シート支持体の一部の正面図である。 シート支持体の一部の側面図である。 シート支持体の一部の図面である。 シート支持体の一部の図面である。 シート支持体の一部の正面図である。 部品214、216、310、220、224、226を示す中心担持体を通る正面からの鉛直断面図である。 中心担持体と組み立てられた横梁とを通る側面からの鉛直断面図である。 中心担持体の下方部を通る水平断面図である。 左側が最大長さに調節された横梁を示し、右側が最小長さに調節された横梁を示した、自転車用シートの複合正面図である。 横梁部28に向かって傾斜されたシート構造体を示し、また、シート搭載部36が、切欠き62のおかげで、この傾斜した位置で横梁にどのようにして接触していないかを示した、自転車用シートの右端の正面図である。 前方傾斜位置におけるシート構造体を示し、また、シート搭載部36が、切欠き62のおかげで、横梁部28にどのようにして接触していないかを示した、自転車用シートの側面図である。 コイルバネ310によって連結された部品312、314を示す中心担持体を通る正面からの鉛直断面図である。 図42の組立体の側面図である。 図42に示した部品312を通る鉛直断面図である。 図42に示した部品312の上面図である。 図42のソケット316に嵌まるように変更された柱14のある、図8の変更品の図である。 図42に示した部品314の正面図である。 図42に示した部品314の側面図である。
人間工学的に良好であるために、人間と自転車との間の境界は、自然に走るときの行動において人間の骨格が関節作動される方法の忠実な(例えば、できるだけ最も忠実な)近似を可能にするべきである。自転車用シートは、人間の自転車への境界の主要な部品として、乗り手の体重の一部を支持しなければならない一方で、走っている体の自然な関節作動特性、及び、乗り手の脚及び足と往来する血液の流れに不必要に干渉しないようにすべきであり(例えば、最小のあり得る度合いで干渉する)、乗り手に自転車が加わったシステムのいずれにおいても、小さい(例えば、できるだけ最小の)摩擦を作り出す必要がある。
ここで、分離された完全に関節作動される自転車用シートを説明する。この自転車用シートは、乗り手の2つの臀部において乗り手の体重を支持するが、乗り手の体の動作を、真っ直ぐ下の方向を除く(重力に抗している)あらゆる方向で制約しないように人間工学的に設計され、そして、乗り手の体重が、各々のペダリング周期の最中における所与の瞬間において、臀部同士の間で分配される方法と比例的なだけである。2つの分離されたシート部品があり、各々が、乗り手の臀部のうちの1つを支持する(シート部品を臀部支持体と称することがある)。各々のシート部品は、ペダリング周期の最中に、シート部品に着座する臀部の位置及び配向で、自身を自由に動かし且つ再配向するように設計され、また、臀部に対してまったく動かないように設計されることで、臀部とシート部品との間に摩擦を作り出さない。
ある実施形態では、乗り手がペダルを踏むとき、2つのシート部品が搭載される横梁が、三次元空間において旋回することで、ペダリング周期のあらゆる位置において、ペダルを駆動している脚に付随される臀部の自然な動作に追従し、その自然な動作に抗しない。シート部品が横梁の2箇所の位置において(例えば、端において)搭載される玉継手は、梁と一緒に旋回し、一方、各々のシート部品の表面は、対応する臀部に対して一定の配向を維持するために、絶えず自身を再配向する。この構造体の臀部を支持するシート部品は、その搭載によって、自身をあらゆる方向に傾斜させることができ、自身が搭載される横梁の端において、横梁から独立して自身を回転させることができ、臀部の下面と常に接触を維持し、ペダリング周期を通じて臀部と一緒に正確に横梁に対して傾斜及び回転するため、臀部に対して擦れない。そのため、乗り手の皮膚とこの構造体との間に摩擦は作り出されない(又は、可能な限り最小しか作り出されない)。自在継手(例えば、玉継手)のこの構成は、骨盤骨が脊椎の底に対して自由に旋回し、大腿骨が骨盤骨の端に対して自由に旋回する人間の体の構成と、機能的に酷似している。
シートの自由に流れる動きが、ペダリングの行動において体を制約しないため(別の言い方をすれば、大腿骨及び骨盤骨が、走っている間に通常行うように完全に自由に動き且つ旋回するため)、自転車を安定化又は制約するための手段が乗り手の股に与えられないことも確かである。しかしながら、これは、乗り手が自身を支持でき、又はンドルバーで、ならびに、自身の体重をハンドルバー及びペダル上の自身の手及び足に移動することによって、自転車を制御できるため、必要とされない。乗り手が、安定性を作り出すために、及び、操舵を支援するために、従来はサドルを使用してきたことは確かであるが、これを失うことは、ここで説明した動作の自由、及び、乗り手とサドルの自転車との間の摩擦がなくなることに比べれば何でもない。
ある実施形態が図1(シートの組み立てられた部品の正面図)、及び、図2(横梁及びシートを通る水平断面図)の例によって図示されている。図39に示すように、大きな強度のないバンジーコードが、乗り手によって押されていないときに、横梁とシート部分とを真っ直ぐで水平な既定位置へと緩やかに戻すために、及び、自転車に乗る行動を容易にするために、鉛直柱14と、左側30及び右側32の横梁端柱とに付加され得る。薄いバンジーコード68が、鉛直柱14及び横梁端柱30、32の孔66及び70を通過し、典型的な結び目72によって、軽く引っ張られた状態で所定位置に固定されている。2つの他のバンジーコード76は、横梁端柱30、32及びシート搭載部ソケット34、36の孔74、78を通過し、典型的な結び目80によって、軽く引っ張られた状態で所定位置に固定されている。バンジーコードは、例えば1/8インチといった、細い直径のもので、横梁とシート搭載部とを真っ直ぐで水平な位置へと引っ張るために必要とされる最小限の引っ張られた状態にあり得る。この引っ張りは、この構造体の要素が軽量であり、その搭載においてうまくバランスされているため、非常に軽くしてあることだけが必要である。湾曲された平坦なリーフ圧縮バネやコイルバネを含め、様々な他の装置及びそれらの組み合わせが、このような引っ張りを与えるために使用できる。
同じく図8に示すように、ある例では、シート柱軸材10は、自転車のシートポストの内部に嵌まる直径の14インチの長さ(A)の円柱であり、これは、シートポストを所望の高さへと出し入れするように滑らせて、自転車自体のシートポスト締め具を締め付けることで、シート高さを調節するために使用され得る。シート柱軸材10は、例えば、アルミニウム、鉄、ガラス強化プラスチック(GPR)、又はプラスチック炭素繊維複合材から作られ得る。同じ材料の短い(例えば、軸材の中心線から柱の中心線までで測定される約3インチ(A)といった)片持ちとされた梁12が、シート柱軸材10の上端において約115度の角度で、シート柱軸材10に溶接されるか、又は、シート柱軸材10と一体的に成型され、そのため、シート柱軸材10が自転車のシートポストに挿入された状態で、片持ちとされた梁12は、水平になって、片持ち梁の後部を約3インチで自転車の中心線に沿って延在させ、その結果、シートに座る乗り手は、従来のサドルに座っているならば経験することになるペダル及びハンドルバーと、同じ相対位置(前後に)を経験することになる。片持ちとされた梁12は、その自由端において、例えば先に水平に曲がったのと同じ手段によって、鉛直に曲がって、例えば、梁の上部から球形末端の底まで1インチ(A)といった、鉛直柱14を形成する。鉛直柱14は、その上端において、直径が3/4インチ(A)へと縮小され、1インチの直径(B)の球形末端16で途切れる。鉛直柱14がアルミニウム又は鉄の管から作られる場合、中心継手玉16は、例えば、鋳造アルミニウム、GRP、複合材料、又はナイロンから、別部品として作られ、鉛直柱14の端に挿入され得る。シート柱軸材10、片持ちとされた梁12、及び鉛直柱14がGRP又は複合材料から作られる場合、中心継手玉16は、全体で成型する一体部品であり得る。中心継手玉16は、図7及び図8で組み立てられて示されている、シート柱軸材10、片持ちとされた梁12、鉛直柱14、及び中心継手玉16を、組み立てられた横梁へと連結する玉継手の玉として作用する。
図4に示すように、例えば、中心ソケット前半体18と中心ソケット後半体20とは、図11、図12、及び図13にも示すように、縦方向の鉛直中心線17に沿って半分に分割される矩形ナイロンブロックの2つの同一の半体である。同一の部品18、20は、各々、3インチの長さ(G)、7/8インチの幅(H)、及び1 1/2インチの高さ(I)の寸法であり、そのため、組み立てられたとき、分割ブロック19は、3インチの長さ、1 3/4インチの幅(J)、及び1 1/2インチの高さの寸法である。分割されたブロック半体18、20は、中心継手玉16がボールを形成する球体のソケットを形成するために中空とされている。通路21(例えば、図11、図12、及び図13を参照)は、組み立てられたブロックの底で縦方向に切り込まれ、柱14の3/4インチの直径の柄を超える幅であり、端から中心に向かってより深く切られている。この通路は、組み立てられた横梁を、自転車に対して側方に揺動させることができるが、前又は後の方向に傾かせることはできない。この玉継手は、組み立てられた横梁を、側方の揺動のあらゆる角度において、鉛直軸線で回転させることもできる。矩形分割ブロックの2つの半体18、20は、直径が1/4インチで、組み立てられたブロックを鉛直な縦の中心線分割部を通って水平方向に貫通する、2つのボルト孔23、25を有する。ナット及びワッシャを備えた2つの1/4インチx3インチ六角頭ボルト22、24は、横梁の部品のすべてを保持し、これらの孔を通過する。矩形分割ブロックの2つの半体18、20は、代替で、例えば、アルミニウム、GRP、又は複合材料から作られてもよい。
横梁は、図9及び図10において寸法と共に示されるような、2つの同一の平坦部品を含む左側体及び右側体26、28を有している。ある実施形態では、主平坦部分が、例えば、5/16インチの厚さ、1 1/2インチの高さ(C)、及び4 3/8インチの長さ(D)である。平面視の横梁中心線17に向かって曲げられた隣接部分は、例えば、5/16インチの厚さ(F)、及び1 3/8インチの長さであり、高さについては、主平坦部分に結合された端における1 1/2インチから、上端で2 1/8インチの全高(E)である3/4インチの直径(d)の球形末端を備える1/2インチの直径(d)の鉛直柱と連結する端における1インチの高さまで減少する。組み立てられた矩形分割ブロック半体18、20の両側において一体にボルト留めされた横梁の2つの側体26、28は、分離されたシート部分を支持及び連結する横梁を形成する。横梁の2つの側体26、28にそれぞれ沿って配置された2列の等間隔とされた1/4インチの直径の孔29は、矩形分割ブロックの組み立てられた半体18、20における2つの孔と一致するように穿孔されており、そのため、横梁の2つの側体26、28の孔の対が選択され、矩形分割ブロックの組み立てられた半体18、20の両側において対称に一直線とされ、その結果、横梁の端のシート部分38、40の中心は、特定の乗り手の臀部(坐骨結節)の骨と同じだけ離れている。
組み立てられたシートを示す図のすべては、最も短い位置においてボルト留めされた横梁の左側体26と、最も長い位置においてボルト留めされた横梁の右側体28とを示している。典型的な使用では、2つの部品は対称的にボルト留めされることになり、そのため、中心継手玉16の中心と、組み立てられた横梁の縦の中心とが、一直線になる。矩形分割ブロック19を超えて延在する横梁の2つの側体26、28の端は、横梁の平面図の縦の中心線に向かって曲がっており、そのため、シート部分の中心と中心継手玉16の中心とは、平面視では一直線になる。横梁の2つの側体26、28の鉛直方向の寸法は、シート部分を自由に旋回させることができるように、2つの1/2インチの直径(d)の横梁端柱30、32への連結部に近付くにつれて小さくされる。
左側及び右側の横梁端柱30、32は、例えば、図9及び図10で示すように、上端に対応する3/4インチの直径(d)の球形末端を有する1/2インチの直径の柱である。これらの末端は、2つのシート部品を横梁の両端にそれぞれ連結する玉継手用の玉として作用する。左側及び右側の横梁端の柱及び玉30、32は、例えば、アルミニウム、GRP、又は複合材料から作られる場合、横梁の左側体及び右側体26、28と一体的に成型されてもよい。
左側及び右側のシート搭載部ソケット34、36は、図16及び図17で示すように、中空のナイロンブロックであり、横梁端の柱及び玉30、32の末端に嵌まるソケットとして作用する。中空ブロック34、36は、平面視において正方形であり、例えば、1 1/2インチ×1 1/2インチ(K)の寸法である。側面図では、例えば、1インチの高さ(L)の寸法である。中空ブロックは、玉に嵌め込むことができるか、又は、分割されて、留め具又は接着材を用いて玉の周りで組み立てられ得る。中空ブロックは、アルミニウム、GRP、又は複合材料から作られてもよく、あるいは、シート部品38、40の一体部品として成型されてもよい。横梁端の柱及び玉30、32に搭載されるとき、中空ブロックは、例えば、水平位置からあらゆる方向において、少なくとも約15度で自由に傾斜するが、中空ブロックは、2つのシート部品が許容された傾斜の量を超えて傾斜するのを防止するために、停止部として機能する。
2つのシート部品38、40は、図14及び図15に示されており、例えば、上部における両方の水平方向の次元において若干凹面な、2つの4インチの直径の円板であり、また、左側及び右側のシート張り材42、44によって覆われている。張り材は、例えば、帆布で覆われた精製綿、プラスチックで覆われた発泡体、又は、毛地側が上にされた羊皮であり得る。左側及び右側のシート搭載部ソケット34、36は、留め具又は接着材によって、シート部品38、40の底側に、同軸に留め付けられるか、又は、単一品として、シート部品38、40と一体に成型されてもよい。シート部品38、40は、例えば、アルミニウム、GRP、複合材料、又は他のプラスチックから作られる。
図5及び図41は共に、横梁を90度で横切ってシート搭載部を通る鉛直断面図を示しており、横梁の左側体及び右側体26、28が、それらの外側において、シート部品及びシート搭載部ソケットが旋回するためのクリアランスを許容するために切断部60、62(図1も参照)をどのように有しているかを示している。図41は、前方傾斜位置64にあるシート部品40及びシート搭載部ソケット36の側面図を示しており、横梁切欠き62がこの位置でどのようにクリアランスを許容しているかを示している。図40は、横梁部28に向かって傾斜されたシート構造体を示し、また、シート搭載部36が、切欠き62のおかげで、この傾斜した位置で横梁にどのようにして接触していないかを示した、自転車用シートの右端の正面図であり、左端も同一である。図40及び図41は、シート搭載部ソケットが、シートの三次元の旋回経路において横梁に達するぐらい近くを通っている状態を示し、したがって、これらの部品が接触することはないことを示している。
図2は、玉継手、玉16、矩形分割ブロック19、ボルト22、24を備えた横梁組立体を通り、シート搭載部の玉30、32及びソケット34、36の継手を通る水平断面図を示し、横梁組立体の上の分離された部品38、40を輪郭で示している。図2は、横梁の要素がどのように一体にボルト留めされているか、及び、所望の長さの横梁を作り出すために、左側体及び右側体の横梁26、28の孔の列から孔の対がどのように選択されて、組み立てられた矩形分割ブロック19の2つの孔と一直線にするかを示している。
図6は、横梁をその上部の近くで通る水平断面図を示している。これは、中心ソケットの前半体及び後半体18、20が、それらの縦の鉛直中心線においてどのように分割されているか、及び、横梁の左側体及び右側体26、28の曲げが、左側及び右側の横梁端の柱及び玉30、32の中心を横梁の平面視の中心線17とどのように一直線にさせるかを示している。
人が走っているとき、骨盤骨の右端及び左端の大腿骨窩は、水平に配向された2点間の二重渦の形を、隣接する点が脊椎の基部において一緒になる状態で、骨盤骨の水平軸線に描かせるような仕方で旋回する。大腿骨窩自体は、円錐形の渦の基部である前方に転がる円を描く。この骨盤の動きは、駆動車輪を駆動する旧来の機関車の蒸気ピストンの動きの逆を想起させる往復動する動作で大腿骨を駆動し、大腿骨の膝側の端が、蒸気ピストンの端のように固定されていないが、自身の前方に回転する円を描いて動いているという追加的な複雑性がある。
説明した構造体は、乗り手の体の体重の一部を支持する一方、骨盤の制約されていない自然な走るときの動きを許容する。この三次元関節作動は、図18、図19、及び図20において3つの二次元の図へと分解されて示されている。
骨盤と一緒の構造体の二重渦旋回は、図18の平面図において上から二次元で見たとき、両方向矢印によって示されるように、往復運動として、(右側前方、左側後方、そして、左側前方右側後方)横梁の中心位置の周りの部分回転で現れ、その中心位置は、脊椎の基部における骨盤の回転の中心に対応している。右回転の矢印及び左回転の矢印は、結果生じるペダルの回転を指し示している。
図19の側面図における構造体は、図18の矢印と同じ往復動作を指し示す水平の前後の両方向矢印を示しており、追加的な鉛直の両方向矢印は、右側が高くなって左側が低くなり、次に左側が高くなって右側が低くなる、同時に起こる横梁の側方の揺動を指し示している。組み合わせで、これらの動作は、回転する矢印によって指示されるように、人間の骨盤の大腿骨窩と横梁の右端及び左端とに共通の、前方に転がる円動作を可能にする。下の回転の矢印は、同じく、ペダルの回転を指し示している。
図20の背面図における構造体は、横梁の側方の揺動を指し示す鉛直の両方向矢印を示している。この二次元図でも、ペダルは、両方向矢印によって指し示されて、上下の往復動の動きで動くように表されている。しかしながら、すべての3つの二次元図で示された上方が組み合わされるとき、互いに180度異なる位相で前方に回転する円を描いて動くペダルの正確な理解が得られ、端同士が互いに180度異なる位相で前方に回転する円を描いて動く、中央の回転中心の周りに旋回するシート構造体の横梁の正確な理解も得られる。
図21、図22、及び図23では、三次元の情報が再び3つの二次元の図に分解されている。各々の図は、脊椎の基部と、左右の坐骨結節と、骨盤骨の左右の大腿骨窩とを通過する両方向矢印を示している。これらの矢印は、骨盤の水平軸線と先に呼ばれているものを表している。図示するように、この軸線は、シート構造体の横梁と平行であり、ペダリング周期を通じてこの平行な関係を維持する。ペダリング周期を通じて、乗り手の坐骨結節を覆う皮膚及び筋肉である臀部の下面は、乗り手の体重を担持する面であり、骨盤が旋回するとき、ほとんど水平から前方に斜めになって再び戻る自身の傾斜を連続的に変化させている。この構造体の臀部を支持するシート部品は、その搭載によって、自身をあらゆる方向に傾斜させることができ、自身が搭載される横梁の端において、横梁から独立して自身を回転させることができ、臀部の下面と常に接触を維持し、ペダリング周期を通じて臀部と一緒に正確に横梁に対して傾斜及び回転するため、臀部に対して擦れない。そのため、乗り手の皮膚とこの構造体との間に摩擦は作り出されない。
図21、図22、及び図23で示すように、ペダリング周期の最中、説明した構造体は、走っている最中の体の動作と同様に制約なく体が自由に動くことを可能にする。ペダリング周期の最中、骨盤骨の坐骨結節は、互いに独立して動く必要がある。例えば、それらの互いに対する鉛直位置は、骨盤骨の左側が右側より高くなっている状態から、2つの側が同じ高さの状態になり、右側が左側より高くなっている状態へと連続的に変化し、逆に同じ高さを経て、左側が右側より高い状態へと戻る。ペダリング周期の最中、骨盤の2つの側の周期的な前後の動作がある。動作は、骨盤の左側が右側の前方にある状態から、左側と右側とが同じ前後における位置にある状態を経て、右側が左側の前方にある状態を経て、逆に同じ前後における位置にある状態を経て、次に左側が右側の前にある状態に再び変化する。また、各々のペダリング周期の最中、大腿骨の各々が斜めになること、それによる、臀部の皮膚及び腿の底の斜めになることは、周期的に変化する。各々の脚に関して、大腿骨の角度は、おおよそ水平な状態から、大腿骨の後部に対して前部において斜めに下げられた状態へと変化し、次に、おおよそ水平な位置へと戻る。これらの3つの周期的な動作、つまり、骨盤の左側及び右側が互いに対して上下に動くことと、骨盤の左側及び右側が互いに対して前後に動くことと、大腿骨の各々がそれ自体で、他方の大腿骨の上下に斜めになるのとは反対の意味で上下に斜めになることとは、ペダリング周期を通じてすべて同時に起こり、複雑な旋回動作を行わせる。横梁へのシート部品の搭載、及び、自転車のシートポストへの横梁の搭載と、それらの自由に可能とされた動作とは、骨盤及び大腿骨の周期的な動作が、抵抗のない状態で、且つ、シート部品と臀部及び腿との間に摩擦のない状態で、自由に適応されることを確保する。
この複雑な動作は図24にも示されている。ペダルが2時にあるとき(図24の升目のうちの第1の横列)、右側の骨盤(骨盤は臀部という言葉と置き換え可能に使う場合がある。骨盤として言及されることは、骨盤の坐骨結節として言及されることもある。臀部に言及するとき、坐骨結節を覆う筋肉及び皮膚にも言及している。)は、左側の骨盤の前方にあり、右側の骨盤は左側の骨盤より高く、右側の大腿骨はおおよそ水平であり、左側の大腿骨は下向きに斜めにされている。ペダルが5時にあるとき、右側の骨盤は、左側の骨盤の若干前方にあり、左側の骨盤より若干低くなっており、また、右側の大腿骨は下に斜めにされ、一方、左側の大腿骨はおおよそ水平である。ペダルが8時にあるとき、左側の骨盤は、右側の骨盤の前方にあり、右側の骨盤より高くなっており、また、右側の大腿骨は若干下に斜めにされ、左側の大腿骨は若干上に斜めにされている。ペダルが11時にあるとき、右側の骨盤は、左側の骨盤の若干後方にあり、左側の骨盤より若干高くなっており、また、左側の大腿骨は下に斜めにされ、右側の大腿骨はおおよそ水平である。ペダリング周期の最中のこの動作は、左側の骨盤と右側の骨盤とが、横梁の中心が玉に搭載されている点の周りの大まかには円形の旋回経路に追従しているとして説明することもできる。2つの旋回経路は、互いと180°の位相関係にある。大腿骨の傾斜も、反対の位相で上下に振動する。
これらの組立体における部品の幅広い他の構成も、代替で、又は、前述したものとの組み合わせで可能である。
ある例では、図25、図26、及び図27で示すように、正面図において鉛直に見られる円筒軸材110が、自転車の後部に向かって、側面図において自転車自身のシートポストと同じ角度まで傾いており、シートポストに嵌まり入る直径を有していることで、その高さは、自転車自身のシートポスト留め具による適切な調節で保持できる。軸材の上端は水平梁112に連結しており、水平梁112は、自転車の後部に向かって片持ち梁のように飛び出し、乗り手をハンドルバーから快適な距離に位置付けるだけ遠くまで延びている。片持ちとされた梁は、軸材の上端に連結しており、自転車の後部に向かって、例えば、軸材の中心線からブロック114の開口115の中心へと、3インチ(Q)で飛び出している。梁は、軸材と同じ材料から作られ、剛体であってもよく、又は、衝撃吸収懸架装置を提供するだけの弾力性がありつつ、乗り手を適切に支持するだけの硬さがある材料から作られてもよい。
図28、図29、及び図30に示すように、梁の後端は、ブロック114を支持し、ブロック114に留め付けられる。ブロック114は、長さよりも高さが大きく、幅よりも長さが大きくなっており、また、幅より高さが大きく、両方の側方の立面の平面視において縁が丸められている開口115によって、横方向に穿孔されている。そのため、ブロック114は、図25、図26、及び図27に示すように、乗り手のすべての所望の可動性を可能とする角度まで横梁が開口で旋回できるが、横梁を自転車の前部又は後部に向かって傾かせないような方法で、2つの側体116、118を含む横梁を収容するようになっている。ブロック114は、2 1/2インチの高さ(M)、1 5/8インチの長さ(N)、5/8インチの幅(O)の寸法であり、例えば、1 7/8インチの高さ(P)×5/8インチの幅(Q)の寸法の開口115によって穿孔されている。横梁116、118は、図34及び図35で示すように、一体にボルト留めされたとき、穿孔されたブロック114の孔に合うように通る2つの平坦部品から作られ、ペダリングにおいて、乗り手の骨盤が必要とする最大旋回より若干大きく横梁を旋回させることができる十分なクリアランスが設けられている。2つの同一な平坦横梁部品116、118は、例えば、1/4インチの厚さ(R)×5 1/2インチの長さ(S)の寸法である。端柱及び玉要素120、122に取り付けられる端では、部品116、118は、1インチの高さ(T)の寸法であり、それが、端から1/2インチの位置において、1 1/2インチの高さ(U)まで大きくなる。この高さ測定は、遠位端に向かって3 1/4インチで延び、この位置において、高さは、例えば、全長のうちの残りの部分について1インチの高さまで再び小さくなる。梁は、図31、図32、及び図33に示すように、梁要素を一緒に保持する同じボルトによって両側にボルト留めされる頬部品124、126、128、130によって孔を通じて滑らせることで保持される。頬部品は、前方及び後方からの両方の立面視において開口に最も近い端125、127、129、131において丸められているため、それらの端は梁の旋回する動きと干渉しない。部品124、126、128、130は、1/4インチの厚さ(Y)、1 1/4インチの高さ(Y)、1 1/2の長さ(Y)の寸法である。それらの端125、127、129、131は、立面視で3/4インチの半径(Z)の半円と、平面視で1/4インチの半径(Z)の4分の1の円とで形成されている。梁要素は、先に説明した例と同様に、柱120、122における外側端で途切れるが、それらを端から端へと一直線にするためのオフセットをより必要としない。
横梁側体116、118は、梁の長さを調節するために同じ方法で使用される、先に説明したのと同様に、それぞれの孔列で穿孔されている。
ある実施形態では、片持ちとされた梁の後端は、短い円柱216に留め付けられており、その円柱216は、例えば、図37及び図38に示すように、1 1/2インチの直径(W)及び1/2インチの高さ(W)の寸法であり、中心において孔217によって穿孔されており、円形の浅い孔219によって周囲が穿孔されている。浅い孔219には、柔軟な固体のゴム円柱218が挿入されており、ゴム円柱の上端は、合致する短い円柱220の合致する浅い孔223に嵌められている。短い円柱220には、同様の中心穿孔221が上下逆さまで配置されている。上方の短い円柱は、ブロック224を支持し、ブロック224に留め付けられており、ブロック224は、高さより側方で幅広であり、前後での厚さより高くなっている。ブロック224は、例えば、2 1/2インチの長さ(X)、1/2インチの厚さ(X)、1 1/2インチの高さ(X)の寸法である。ブロックは、1/4インチの直径の孔225によって穿孔されており、孔225は、2つの合致する短い円柱216、220において中心孔221、217と一直線になる。同じ穴が、片持ちとされた梁又はバネの底まで、一直線に貫通して続いている。ダクロンコード222、又は非伸縮性の材料の他の柔軟な紐が、これらの一列とされた孔のすべてを通過し、ピンと引っ張られ、結び目227、又は他の紐止め具によって、端において引っ張られて保持され、そのため、ゴム円柱は圧縮されて保持されている。ゴム円柱は、上部にあるブロックが片持ちとされた梁に対して旋回できるように、短い円柱同士の間にクリアランスを許容する長さのものである。平坦な横梁要素228、230は、先に説明したものと同様の方法で上部のブロックにボルト留めされている。
ある例では、第3の実施形態の短い円柱は、図36に示すように、それらの間にコイルバネ310を収容している。コイルバネ310は、短い円柱の各々に取り付けられ、取り付けられた上部ブロックを、片持ちとされた梁に対して同様に旋回させることができるが、中心の引っ張りコードの必要性を取り除いている。
様々な実施形態において横梁の端は、横梁をシート部分へと連結するために、説明した第1の例にあるように、玉継手を備えてもよいし、後の例の中心の横梁を片持ちとされた梁へと結合する装置と同様の装置を備えたシート部分に取り付けられてもよく、シート部分を横梁の端に対して旋回させることができる。
図42〜図48で示すように、横梁を搭載するためのある実施形態では、柱連結器312及び梁連結器314は、組み立てられ、円筒形のコイルバネ310(様々な可能な柔軟要素の例)によって一体に保持されている。コイルバネ310は、連結器を一緒に保持する両端ネジとして機能すると共に、連結器同士を互いに対して揺動させることができる柔軟な自在継手としても機能する。梁連結器314は円筒ソケット324を包含しており、柱連結器312は対応する円筒ソケット318を包含している。両方のソケットは、コイルバネ310の螺旋形状及びピッチと合致するネジが切られており、そのため、コイルバネ310をネジ締結として機能させることができる。
柱連結器312は、円筒形の底部品313を有している。柱連結器312の上部は、梁連結器の底面321を担持できる平坦な丸いフランジ又は台座320である。柱14は、柱連結器312の下方ソケット316に挿入され、接着剤又は止めネジで留め付けられ得る。
梁連結器314は、2つの相対する平坦面315、317と、矩形上方部326と、台座320に載って台座320によって支持され、梁連結器314と台座320との間にバネ310以外に取り付けがないため、台座320上で側方に自由に揺動する2つの半円ロッカー322とを備えている。梁連結器314の平坦上方部分326は、(図4に示すように)矩形分割ブロック19と同じ方法で横梁の一部を形成し、その一部として機能する。図43に示した組立体の側面図は、バネ310の中間部分321が、ロッカー322同士の間に位置付けられ、自由に曲がれる。
バネ310、梁連結器314、及び柱連結器312のこの構成は、軸線323、325(バネ310の上方端及び下方端を保持する孔の軸線によって定められる)を、互いに対して傾斜又は揺動させることができる一方で、梁連結器の底面321と台座320の上面327とに係合させたままとし(連結器同士を一体に引っ張ろうとするバネの圧縮力と、重力とのため)、図42の紙面の平面内での傾斜が比較的容易であり、梁連結器314がその平面内で柱連結器312に対して揺動するとき、半円形の底面321が表面327上で転がる。梁連結器が柱連結器に対してより遠くへと転がると、梁連結器をその静止位置(2つの連結器の軸線同士が一直線とされる位置)へと戻そうとするために、バネ312に加えられる引っ張りがより大きくなり、バネによって加えられる復元力がより大きくなる。反対に、図43の紙面の平面における柱連結器に対する梁連結器の揺動は、梁連結器の底面329が幅広な平坦であるため、(不可能ではないかもしれないが)より難しい。役務がもはや互いに対してもたれかからないように、柱連結器に対して梁連結器を鉛直に上へと移動することも可能であるが、これは、重力によって加えられる乗り手の体重のため、典型的な動作ではない。紙面及び図42、図43の平面以外の平面における柱連結器の軸線に対する梁連結器の軸線の複雑な揺動も可能である。概して、典型的な使用の最中、揺動の大部分又は全部が、図42の紙面の平面においてであり、図43の紙面の平面においての部分は、極僅かか、又は、まったくない。
バネ310の硬さは、シート上の人がシートを降りたとき、梁連結器をその直立位置(梁連結器の軸線が柱連結器の軸線と一直線にされた状態)へと戻すだけの硬さとなるように選択でき、シートが使われていない間に、柱連結器に対して梁連結器を固着するのを防止する。梁連結器がこの位置へと戻されるとき、横梁は、さらに、平面視における自転車の縦の中心線に対して水平で真っ直ぐな位置及び配向へと戻される。この構成は、シートを、より魅力的で、使用者の乗るのを物理的により簡単にさせることができる。バネは、この最小の程度より硬くされてもよいが、そのとき、使用者の骨盤及び脚の自由な動作に不必要に抗するようになるため、エネルギーを消耗する。バネ310の硬さは、前後の揺動に抗して、ロッカー322の底面の形の効果を補完する。幅広い様々な既存又は特注のバネが、所与の用途に適するように、使用及び選択され得る。例として、木工帯鋸の刃を保持するために典型的には使用される圧縮バネが、自転車用途に使用され得る。このようなバネの例は、1インチのバネ長が4つの巻回及び4つの空間を有するように、連続する巻き同士の間に1/8インチの空間を有するように巻かれる、コイル状の高強度な1/8インチの角材のクロムバナジウム合金から形成される。バネの端は、帯鋸の用途のために平らに圧延されていることもあり、バネをネジとして使用できるようにするために、自転車用途のために切断され得る。このようなバネは必要以上に硬いかもしれないが、横梁のてこの作用は十分に大きく、自転車枠体に対する梁の角度の変化は、このようなバネが使用中に大きな抵抗を与えず、乗り手が自転車から降りた後にシートをその通常の位置へと戻すだけの小ささである。図46は、ソケット316へと嵌まるように変更された図8のシート支持体の一部の変形を示している。中心継手玉16は取り除かれており、鉛直柱14は、3/4インチ(A)の高さのソケット316に嵌まる長さとされている。
図44は、柱連結器312を通る鉛直断面図を示し、一方、図45は、柱連結器312の上面図を示している。具体的に例では、台座320の直径は2 3/8インチ(E)であり、また、柱連結器312の直径は1 3/8インチ(E)である一方、ソケット318の内側のネジ付きとされた直径は3/4インチ(E)の寸法である。台座320の高さは3/8インチ(E)であり、一方、台座320の上部からソケット318の底までの距離は3/4インチ(E)であり、ソケット316の深さは3/4インチ(E)であり、連結器柱312は1 3/4インチ(E)の高さである。
ある例では、図47及び図48に示すように、梁連結器314の平坦上方部326は、2 3/4インチ(F)であり、一方、ロッカー322の最大幅は2インチ(F)である。平坦上方部326は1 1/2インチ(F)の高さであり、一方、部品313の全高は2 1/2インチ(F)の寸法である。ソケット324は3/4インチ(F8)である。梁連結器314は分割部品であり、2つの同一の半体を備えている。各々の半体は、その上方面において3/4インチ(F)の幅であり、各々のロッカー322は5/16インチ(F)の幅を有する。
幅広い様々な他の実施形態が可能である。バネは、他の種類の柔軟要素、及び、それらの組み合わせによって置き換え可能である。連結器同士の間の担持面は、異なるように構成されてもよい。柔軟要素を2つの連結器に搭載する方法は、変更され得る。連結器という用語は、あらゆる種類の装置を連結することを含むように、非常に幅広く使用される。
前述の例は自転車用シートのものであるが、同様のシートは、同様の方法で、人が座る幅広い様々な他の装置のいずれかに搭載できる。このような装置には、臀部及び脚を、走っている最中に起こる動作と同様又は類似の動作で周期的に動かすサイクリング装置が含まれ得る。このようなサイクリング装置には、いくつか例を挙げると、自転車、一輪車、三輪車、及び人力飛行機が含まれ得る。サイクリング装置には、使用者全体をある位置から別の位置へと移動するように設計された装置や、幅広い様々な運動器具など、周期動作が生じつつ使用者が同じ場所に留まる装置が含まれ得る。さらに、例えば、トラック、ボート、又は他の車両、オフィスや業務用の椅子、及び他の種類の椅子といった、シートを備え、使用者の臀部及び脚が連続的又は断続的に動き、必ずしも周期的には動かない装置が、詳述した概念から利益を得ることができる。
他の実施形態も、添付の請求項の範囲内にある。
10 シート柱軸材
11 軸材上端
12 片持ちとされた梁
14 鉛直柱
16 中心継手玉
17 矩形分割ブロック19の平面図中心線
18 中心ソケット前半体
19 矩形分割ブロック
20 中心ソケット後半体
21 通路
22 左側のボルト、ナット、ワッシャ
23 分割ブロックボルト孔
24 右側のボルト、ナット、ワッシャ
25 分割ブロックボルト孔
26 横梁の左側体
28 横梁の右側体
29 梁孔
30 左側の横梁端の柱及び玉
32 右側の横梁端の柱及び玉
34 左側のシート搭載部ソケット
36 右側のシート搭載部ソケット
38 左側のシート部品
40 右側のシート部品
42 左側のシート張り材
44 右側のシート張り材
45 分割ブロック縁
47 分割ブロック縁
49 鉛直柱外面
51 鉛直柱外面
60 横梁切断部
62 横梁切断部
63 シート部品の傾斜
64 シート部品の傾斜
66 鉛直柱14の孔
68 バンジーコード
70 鉛直柱端の孔
72 バンジーコード68の結び目
74 横梁端柱の孔
76 バンジーコード
78 シート搭載部ソケットの孔
80 バンジーコード76の結び目
112 片持ちとされた梁又はバネ
114 横方向に穿孔されたブロック
115 ブロック114の開口
116 横梁の左側体
118 横梁の右側体
120 左側の横梁端柱及び玉
122 右側の横梁端柱及び玉
124 左前の頬板
125 頬板124の丸められた端
126 左後の頬板
127 頬板126の丸められた端
128 右前の頬板
129 頬板128の丸められた端
130 右後の頬板
131 頬板130の丸められた端
132 左側のボルト、ナット、ワッシャ
134 右側のボルト、ナット、ワッシャ
136 左側のシート搭載部ソケット
138 右側のシート搭載部ソケット
140 左側のシート
142 右側のシート
210 シートポスト軸材
212 片持ちとされた梁又はバネ
214 鉛直柱
216 陥凹上部及び中心孔を備えた短い円柱
217 短い円柱216の中心孔
218 ゴム円柱の列
219 短い円柱216に円形に配置された浅い孔
220 陥凹底部及び中心孔を備えた短い円柱
221 短い円柱220の中心孔
222 ダクロンコード
223 短い円柱220に円形に配置された浅い孔
224 横梁用の搭載部ブロック
225 搭載部ブロック224の鉛直中心孔
226 ボルト、ナット、ワッシャ
227 ダクロンコード222の端における結び目
228 横梁の前半体
230 横梁の後半体
310 コイルバネ
312 柱連結器
313 柱連結器部品
314 梁連結器
315 梁連結器表面
316 柱連結器312の下方ソケット
317 梁連結器表面
318 柱連結器312のソケット
319 柱連結器312のソケット
320 台座
321 梁連結器の担持面
322 ロッカー
323 梁連結器軸線
324 梁連結器314のソケット
325 柱連結器軸線
326 梁連結器314の平坦上方部分
327 柱連結器の担持面
329 柱連結器の担持面

Claims (36)

  1. (1)使用者の坐骨結節それぞれを装置の枠体に対して相対的に移動させようとする力が作用している動作において、重力によって下向きの力が前記坐骨結節に作用し、且つ、前記使用者の脚が運動する際に、構造体を取付可能とされる装置の前記使用者の坐骨結節を支持するための前記構造体であって、
    前記使用者の脚の動作の際に前記使用者それぞれの臀部の底面を支持するための表面を有している2つの臀部支持体と、
    同時且つ自在に(1)使用者の坐骨結節それぞれを装置の枠体に対して相対的に移動させるために、2つの前記臀部支持体を前記装置の前記枠体に連結する機構と、
    を備える構造体。
  2. 前記装置に取り付けられるシートを備える、請求項1に記載の構造体。
  3. 前記装置が車両を備える、請求項1に記載の構造体。
  4. 前記装置がシートを備える、請求項1に記載の構造体。
  5. 前記坐骨結節が周期的に動く、請求項1に記載の構造体。
  6. (1)使用者の坐骨結節それぞれを、(a)互いに対して反対の位相で装置の枠体に対して上下運動させ、(b)互いに対して反対の位相でサイクリング装置の前記枠体に対して前後運動させるように、(2)前記使用者の臀部の底面の角度配向を、前記装置の前記枠体に対して固定された仮想水平面に対して相対的に、互いに対して反対の回転位相で前後に変化させるように、力が加えられる反復的なペダリング周期において、重力によって下向きの力が記坐骨結節に作用すると共に前記使用者の脚が運動する際に、前記サイクリング装置の前記使用者の坐骨結節を支持するための構造体であって、
    前記ペダリング周期の最中に前記使用者の臀部それぞれの底面を支持するための表面を有している2つの臀部支持体と、
    同時に(1)2つの前記臀部支持体を(a)互いに対して反対の位相で前記装置の枠体に対して上下運動するように、及び、(b)互いに対して反対の位相で前記装置の前記枠体に対して前後運動するように自在に動作させるために、並びに、(2)前記装置の前記枠体に対して固定された仮想水平面に対して相対的に、互いに対して反対の回転方向で前記使用者の臀部の底面の角度配向を前後に自在に変化させるために、2つの前記臀部支持体を前記装置の前記枠体に連結する機構と、
    を備えている構造体。
  7. 前記機構が、2つの前記臀部支持体を互いに独立して動かすことができる、請求項1に記載の構造体。
  8. 前記機構が、2つの前記臀部支持体の間の距離を変えるための調節部を備える、請求項1に記載の構造体。
  9. 前記装置の既存のシート搭載部に前記構造体を取り付けるための連結器を備える、請求項1に記載の構造体。
  10. 2つの前記臀部支持体が、前記使用者の臀部が前記装置の既存のシートによって支持されることになる前記装置のハンドルバーからの距離と同様の前記ハンドルバーからの距離で、前記使用者の臀部を支持するように構成される、請求項9に記載の構造体。
  11. 前記臀部支持体の前記表面が凹面である、請求項1に記載の構造体。
  12. 前記臀部支持体の前記表面が、前記使用者の臀部の表面に快適な支持を提供するために必要な大きさしかない、請求項1に記載の構造体。
  13. 前記臀部支持体に結合される横基部を、前記臀部支持体の各々が前記横基部に対して可動であり、且つ、前記臀部支持体同士が互いに対して可動であるように備える、請求項1に記載の構造体。
  14. 前記機構が、前記臀部支持体を前記枠体に結合する2つの継手を備え、前記2つの継手の各々は、対応する前記臀部支持体が、前記枠体に対して、前端及び後端を上下に自由に動かすことと、前記臀部支持体の角度配向が、ペダリング周期の最中の前記使用者の臀部の動作の範囲よりも少なくとも若干大きい範囲内で変化することができることとを許容する、請求項1に記載の構造体。
  15. 前記結合の各々が、対応する前記臀部支持体の動きを、前記ペダリング周期の最中の前記使用者の臀部の動作の範囲よりも少なくとも若干大きい範囲を超える範囲に制限する、請求項14に記載の構造体。
  16. 前記2つの継手が横支持体に結合される、請求項14に記載の構造体。
  17. 前記横支持体を水平方向に回転させると共に側方に揺動させることができる継手によって、前記横支持体が前記枠体に結合される、請求項16に記載の構造体。
  18. 前記継手が、側面視において、サイクリング装置のシートポストと同じ角度まで、前記サイクリング装置の後部に向かって斜めにされる軸材を備える、請求項17に記載の構造体。
  19. サイクリング装置が自転車を含む、請求項1に記載の構造体。
  20. サイクリング装置も備える、請求項1に記載の構造体。
  21. 使用者がペダルを踏む装置のシートを前記装置の枠体に取り付けるように構成されている柔軟要素であって、前記使用者が前記シートの上に座っている場合に、前記使用者の脊椎及び骨盤骨を通過する平面において前記シートが前記枠体に対して阻害されることなく揺動するのに十分に小さく、且つ、前記使用者が前記シートの上に座っていない場合に、前記シートが略水平な平面に維持されるのに十分に大きい剛性を有している前記柔軟要素を備えている器具。
  22. 前記柔軟要素がバネを含む、請求項21に記載の器具。
  23. 前記柔軟要素が螺旋巻回バネを含む、請求項21に記載の器具。
  24. 前記柔軟要素がゴム円柱を含む、請求項21に記載の器具。
  25. 前記柔軟要素が、前記シートに形成されている連結器と、前記枠体に形成されている連結器とに取り付けられるように構成される、請求項21に記載の器具。
  26. 前記シートに形成されており、前記柔軟要素の一部を受け入れるように構成される連結器を備える、請求項21に記載の器具。
  27. 前記枠体に形成されており、前記柔軟要素の一部を受け入れるように構成される連結器を備える、請求項21に記載の器具。
  28. 螺旋状の巻線を有しているバネと、
    シートに形成されているネジ孔と、
    枠体に形成されているネジ孔と、
    を備えている器具において、
    前記バネの前記螺旋状の巻線が、前記シート及び前記枠体に形成されている前記ネジ孔に適合する、器具。
  29. 前記バネが線形で密に巻かれる、請求項28に記載の器具。
  30. 前記シートに形成されている前記ネジ孔を含む連結器を備える、請求項28に記載の器具。
  31. 前記枠体に形成されている前記ネジ孔を含む連結器を備える、請求項28に記載の器具。
  32. 使用者がペダルを踏む装置のシートと枠体との間に配置されている担持構造体であって、前記シート及び前記枠体それぞれに関連付けられている部分であって、接触を維持した状態において互いに対して相対的に動作可能とされる前記部分を含んでいる前記担持構造体を備えている器具において、
    前記担持構造体が、前記使用者が前記シートの上に座っている場合に向いている方向に対して垂直とされる平面内において比較的自在に揺動動作をするように、前記使用者の脊椎を含む平面内及び前記使用者が向いている方向において比較的揺動動作をしないように、且つ、重力の方向において前記枠体に対して前記シートを移動させないように構成されている、器具。
  33. 前記担持構造体が、前記シートを前記枠体に向かって引っ張ろうとする力を発生する柔軟部材を備える、請求項32に記載の器具。
  34. 前記担持構造体が、前記枠体に形成されている平坦環状面と、前記シートに形成されている半円面とを含む、請求項32に記載の器具。
  35. 使用者がペダルを踏む装置のシートと枠体との間に配置されている担持構造体を備えている器具において、
    前記担持構造体が、前記枠体に形成されている平坦面と、前記シートに取り付けられる半円面とを備えており、前記半円面が、前記使用者がペダルを踏んだ場合に前記平坦面を横切って回転する、器具。
  36. 前記使用者が前記装置の上に座っていない場合に、前記シートを前記枠体に対する静止直立位置へと戻そうとする柔軟要素を備える、請求項35に記載の器具。
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