JP2015531825A - 反転円筒マグネトロン(icm)システムおよび使用方法 - Google Patents

反転円筒マグネトロン(icm)システムおよび使用方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】反転円筒マグネトロン(ICM)システムおよび使用方法が本明細書で開示され、全体として、第1の環状端部アノードおよび第2の環状端部アノード内に同心円状に位置決めされる同軸中心アノードと、第1の環状端部アノードおよび第2の環状端部アノードが同軸状に配置されることにより、第1の環状端部アノード、第2の環状端部アノード、および中心アノードが電界の均一性をもたらす、3つのアノードを有する構成を形成する上端部および下端部を含む処理チャンバであって、中心環状空間を含み、中心環状空間が、中心環状空間の壁のまわりに配置された管状絶縁体に結合された処理チャンバと、管状絶縁体およびターゲットに同心円状に結合されたカソードと、調整可能な磁界を提供しながら処理チャンバの外側を取り囲む複数のマルチゾーン電磁石またはハイブリッド電気永久磁石と、を備える。【選択図】図1a

Description

本発明は、全体として、反転円筒マグネトロン電源および使用方法に関する。
金属膜の迅速な堆積、反応性スパッタリングにより形成された化合物膜、およびエッチング処理においてマグネトロンスパッタリングを使用することが、広く受け入れられている。最もよく使用される型は、平板マグネトロンであり、その堆積プロファイルは、膜厚の均一性がプラズマシースの厚さおよび磁界の強さに左右されることが示されている。ターゲットが内部表面でスパッタリングプラズマによって侵食される円筒である、いわゆる反転円筒マグネトロン(ICM:inverted cylindrical magnetron)は、ターゲットの形状およびボンディングが複雑であり、それゆえ製造コストがかさむ。
加えて、従来のICM電源は、主として単一基板堆積用に開発されており、実際のアノードとして環状端部アノードがあるだけである。実在しない中心仮想アノード(電位が端部アノード電位に等しいプラズマ)が、堆積フラックスを遮断せずに、軸方向に沿って電子伝導経路を提供する。しかしながら、そのような仮想アノードを磁力線に沿って形成することは、それでもまだ劣っている。なぜなら、磁力線をカソード側に2つの端部に向けて湾曲させるだけでなく、仮想アノードが動作条件および実際のハードウェア設計の影響を受けやすいからである。ICM動作条件によっては、プラズマインピーダンスが相当高くなる場合があり、このため、電界の均一性は、(金属製の、非常に抵抗値が低い)実際のアノードに関する均一性ほど良好ではない。
従来の技術では、チャンバの壁が、カソードとしてのターゲットに電気的に接続されるので、各端部に電気絶縁体が必要である。これらの電気絶縁体は通常、ロウ付けセラミック−金属管状構造物でできているので、アライメント誤差が増加し、金属堆積に起因する電気的短絡が依然として生じ易い。
銅管に金属結合されたターゲットを使用する従来技術のICM電源は、非常に高価であり、結合剤の融点が低いために動作温度にかなりの制限があることから、速い堆積速度への適用がほとんど不可能である。特定のターゲット温度調節が必要な一部の用途では、銅の構造により、銅の熱伝導性が非常に高く、熱キャパシタンスが比較的小さいために、温度にムラができる場合がある。
従来技術のICMマグネトロンは、永久磁石を使用しており、磁界が固定されているだけであるので、元来ターゲットの侵食が均一ではなく、それに関連して膜堆積が均一ではないという難点がある。何らかの運動機構を実装することは、ある程度まで均一性を高めるのに役立つが、ハードウェアが複雑になり、磁界を容易に調整することは依然としてできない。このため、公知のPVD膜の用途よりも厚さ1μm範囲でさらに薄い医療機器材料を堆積する際の超精密化学量論調節のような、要求が厳しい用途の厳格な要件を満たすことができない。
従来の構成では、「アノードに対する端部での損失」を大幅に低減することができるように、高エネルギー電子を電気的に反射してプラズマに戻すカソード端部フランジのようなエンドキャップが、金属部品で作られている。主カソード/ターゲットはスパッタリングされるが、汚染が許容されず、極めて純度の高い塗膜が要求される場合には、カソード端部フランジは同じ材料から作られるか、または、同じターゲット材料で塗膜されなければならない。
従来のコイル設計は、単一ゾーンのソレノイドコイルを使用しているので、軸方向に沿って磁束密度が均一でないという難点がある。複数の直列のソレノイドコイルは、磁界の移行プロファイルが滑らかではないという難点がある。また、従来のICMマグネトロンスパッタリングは、装置設計ごとに基板−ターゲット間の距離が固定されており、処理調整ノブは通常利用可能ではない。
本発明は、要求が厳しい用途の厳格な要件を満たすために、これらの問題と同様に他の問題もまた解決しようとするものである。
本明細書で提供されるのは、反転円筒マグネトロンについてのシステムおよび方法であり、全体として、第1の環状端部アノードおよび第2の環状端部アノード内に同心円状に位置決めされる同軸中心アノードと、第1の環状端部アノードおよび第2の環状端部アノードが同軸状に配置されることにより、第1の環状端部アノード、第2の環状端部アノード、および中心アノードが電界の均一性をもたらす、3つのアノードを有する構成を形成する上端部および下端部を含む処理チャンバであって、中心環状空間を含み、中心環状空間が、中心環状空間の壁のまわりに配置された管状絶縁体に結合された処理チャンバと、管状絶縁体およびターゲットに同心円状に結合されたカソードと、調整可能な磁界を提供しながら処理チャンバの外側を取り囲む複数のマルチゾーン電磁石またはハイブリッド電気永久磁石と、を備える。
本システムおよび方法は以下の説明において部分的に示され、その説明から部分的に明らかであるか、もしくは、方法、装置、およびシステムを実施することにより理解することが可能である。該システムおよび方法の利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘される構成要素およびそれらの組み合わせによって実現され、かつ、達成される。前述の概要および以下の詳細はいずれも、例示および説明に過ぎず、特許請求の範囲に記載されたシステムおよび方法を限定するものではないことを理解されたい。
添付の図面において、本発明のいくつかの好ましい実施形態の間では、同様の要素は同様の参照番号によって特定される。
調整可能な磁界のためのマルチゾーン磁石の概略断面図であり、電界をさらに均一にするための中心アノードが追加されている。 管状基板用の間接冷却管路の役割も果たすことができる、中心アノードおよび処理チャンバの概略断面図である。
ICMマグネトロンではつきものの、ターゲットの再堆積の結果生じる、不均一なターゲットの侵食を示すグラフである。 ICMマグネトロンではつきものの、ターゲットの再堆積の結果生じる、不均一なターゲットの侵食を示すグラフである。
マルチゾーン電磁石コイル設計の概略断面図である。 調整可能な磁束密度プロファイルのシミュレーションのグラフである。
ターゲット温度調節および冷却ジャケット設計の概略断面図である。 ターゲット温度調節および冷却ジャケット設計の概略断面図である。 ターゲット温度調節および冷却ジャケット設計の概略断面図である。
バランスのとれたガス流およびICMと結合したポンプ設計の概略断面図である。
多管式基板操作のための反転円筒マグネトロン(ICM)電源設計の概略断面図である。 多管式基板操作のための反転円筒マグネトロン(ICM)電源設計の概略断面図である。 様々な分路リング材を使用する、軸方向に沿った磁束密度プロファイルのグラフである。
単一チャンバシステムの斜視図である。 処理チャンバシステムの斜視断面図である。 ロードロックチャンバ内部の加熱ランプシステムの斜視断面図である。 加熱ランプシステムの分解図である。 リップシール式直線フィードスルーの斜視断面図である。 カムグリッパを備えるベローシール式直線移送ローディング機構の斜視図を、上端部および下端部の拡大図とともに示す。
遊星回転カルーセル(carousel:回転式コンベア)保持器設計の斜視図である。 遊星回転カルーセル保持器設計の斜視図である。 遊星回転カルーセル保持器設計の斜視図である。 カルーセル保持器の下部の概略断面斜視図である。 遊星歯車の回転およびロック機構の断面斜視図である。 上部ケース筐体、太陽歯車および衛星歯車の分解概略図である。 上部ケース筐体および回転チャンバの内部の回転フィードスルーと動作可能に結合された平歯車の断面斜視図である。
マルチICMチャンバのクラスタシステムのプラットフォームの上面図である。 マルチICMチャンバのクラスタシステムのプラットフォームの斜視図である。
本発明の上記および他の特徴および利点は以下の例示的な実施形態の詳細な説明から明らかであり、添付の図面に関連して読み取られる。詳細な説明および図面は単に本発明の例示であり、限定ではない。本発明の範囲は付属の請求項およびその均等物により定義される。
一般的に言えば、中空カソードマグネトロン電源としても知られる反転円筒マグネトロン(ICM)電源および関連するスパッタ堆積システムは、高純度の円筒状金属薄膜を、高いスループットで、かつ、正確に制御しながら均一に堆積させるために導入される。
図1aに示されるように、反転円筒マグネトロン(ICM)電源100は全体として、第1の環状端部アノード132および第2の環状端部アノード134内に同心円状に位置決めされる同軸中心アノード120を備え、中心アノード120は、上端部142および下端部144を含む円筒状の処理チャンバ320のコアである。上端部142および下端部144には、第1の環状端部アノード132および第2の環状端部アノード134がそれぞれ同軸状に配置されている。第1の環状端部アノード132、第2の環状端部アノード134、および中心アノード120は、電界の均一性を高める3つのアノードを有する構成を形成する。処理チャンバ320は、中心環状空間146を含み、中心環状空間146は、中心環状空間の壁のまわりに配置された管状絶縁体150に結合される。カソード160は、管状絶縁体150およびターゲット170に同心円状に結合されている。処理チャンバ320の外側を取り囲んでいるのは、調整可能な磁界のためのマルチゾーン磁石180である。
環状端部アノード132、134に加えて同軸中心アノード120は、電界の均一性を高めるためのものであり、温度調節可能なターゲット冷却ジャケット162(図4)、マルチゾーン調整可能な電磁石コイルアレイ180、複数の作動ガス流導入口414および機械的なポンピング作業(図5)は、堆積の均一性およびターゲットの利用を高め、堆積の化学量論調節が正確に行うためのものである。圧力および流量は、代替の上部流量および下部流量を有してもよい。1つの実施形態では、圧力は、上部流量から0.1〜0.9ミリトルの間であってもよい。また圧力は、下部流量に対して−0〜10.0ミリトルの間であってもよい。
中心アノード120により、さらに中実かつ均一な電子伝導経路が、軸方向に沿ってもたらされる。中心アノードを用いるだけでも(2つの端部アノード132、134を電気的に浮動させることによって)、プラズマ着火が容易になり、堆積の均一性が高められるので、堆積速度を犠牲にせずに、動作領域がさらに低圧範囲および/または低放電電流範囲にまで広がる。これは、カソードとアノードとの間のギャップサイズが大きくなると、プラズマからアノードまでの電圧降下が大きくなることで、スパッタリング効率が低下するという一般的な考えとは逆である。1つの実施形態では、最適化されたギャップサイズは、約0.5〜20.5mmの間である。他の実施形態では、端部アノードとターゲット(カソード)との間のギャップサイズは、約1.5〜2.0mmの間に設定される。他の実施形態では、中心アノードとカソードとの間のギャップサイズは、約8.0〜9.0mmの間であり、プラズマの安定性が向上し得る。
堆積フラックスの遮断が、複数の基板堆積(中心アノードを取り囲む基板の円環状アレイ)の場合のように、もはや実際問題でなくなれば、実際の中心アノード120は、非常に多くのメリットをもたらす。それらのメリットには、以下のようなものが含まれるが、これらに限定されない。(1)電界が、軸に沿った電圧降下が無視できるほどの極めて均一であること;(2)中心アノードが、管状基板および/または処理チャンバ(図1b)のための間接冷却管路となり得ること;(3)中心アノードが、処理チャンバの中に均一にガスを供給するために中心アノード120の中心軸長さに沿って埋め込まれた、複数の作動ガス導入口414への管路となり得ること;(4)中心アノードが、診断用プローブ(例えば、OESプローブまたは画像プローブなど)を内部に含む管路となり得ること。これは通常、非常にコンパクトなICM構成では難しい。診断用プローブは、中心アノードまたはプラズマの状態を診断してもよい。複数の作動ガス導入口とともに埋め込まれた管路は、穿孔された中心アノード管に動作可能に結合され、ガス導入口を堆積フラックスから保護する遮光設計をさらに含んでもよい。
プラズマからアノード120、132および134までの電圧降下をほとんど起こさない3つのアノードを有する構成によって、特に端部の環状アノードの内径がカルーセル保持器200の外径(OD)サイズに従って大きくなっている場合には、良好なアノード接続が容易に達成される。カルーセル保持器200は、図8に示されるように、複数の基板を保持してもよい。加えて、中心アノード120のサイズを調節して、最適な動作のための所望のカソード/アノード表面積比率を達成することも容易になる。1つの実施形態では、基板は、約0〜120Vの間の連続DCバイアスでバイアスされてもよい。あるいはこれに代わり、基板は、約0〜150Vの間のパルスDCバイアスおよび約1Hz〜300kHzの間の周波数でバイアスされてもよい。
2つの半円からなる管状ターゲット170を容易にクランプ固定するためのターゲット冷却ジャケット162は、図4に示されるように、さらにカソード160としての役割も果たす。継ぎ目のない円筒管状ターゲットは、大型サイズでは非常にコストがかかる。シートを巻いてほぼ完全な円形の管にするだけでも、同様に非常にコストがかかる場合がある。ニチノールなどの特殊な材料については、大型サイズの管状ターゲットを作ることは、経済的に考えて非実用的である。形を正確に整えた半円の各管片を用いて、機械的なクランプ固定を行った後の2つの軸方向の継ぎ目が、ターゲットのスパッタリング処理に及ぼす影響は、無視できるくらいである。また、堆積処理の間の熱膨張により、継ぎ目のギャップを、プラズマが浸透しないくらいに、さらに小さくすることができる。室温での冷却ジャケットを仮定して、真空ギャップを使用する場合には、温度差△T≒(ターゲットOD−ジャケットID)/(ターゲット熱膨張係数*ターゲットOD)である。したがって、ギャップサイズ(ターゲットOD−ジャケットID)を設定することにより、ターゲット温度を調節することができる。ある種の熱伝導媒体を使用する場合には、熱伝導のフーリエ法則を、円筒状シェルに適用することによって、ターゲット温度を推定し、調節することができる。熱伝導率は、数式(1)により得られる。
ここで、k:材料の伝導率、R1:内半径、R2:外半径、T1:ターゲット温度、T2:ジャケット温度、l:長さである。
図1aでは、チャンバ壁140をカソード160およびターゲット170から絶縁する電気的に絶縁された管状部材を使用して、動作の安全性を向上させ、かつ、電気的な複雑さを軽減している。図6aに示されるように、第1の電気的に絶縁されたエンドキャップ190および第2の電気的に絶縁されたエンドキャップ192は、同軸状にチャンバ二重壁140の各端部において、第1のアノード132および第2のアノード134をそれぞれ取り囲む。第1の電気的に絶縁されたエンドキャップ190、および第2の電気的に絶縁されたエンドキャップ192は、チャンバ二重壁140の第1の端部142および第2の端部144内に同軸状に収まっている。第1の電気的に絶縁されたエンドキャップ190および第2の電気的に絶縁されたエンドキャップ192は、絶縁性を高める役割を果たし、カソードフランジが金属材料でできている場合には、カソードフランジの軽微なスパッタリングから生じる場合がある汚染をなくす。
図6aに示されるように、堆積チャンバは、チャンバ壁140のOD表面において取り付けられた電磁石コイル180を含む。二重層のチャンバ壁140は、堆積チャンバとしてだけでなく、電磁石コイル180用の冷却ジャケットとしての役割も果たす。堆積チャンバは、管状絶縁体150によってカソードから電気的に絶縁される。管状絶縁体150は、セラミックまたは石英材で作られてもよい。管状絶縁体150は、ターゲット冷却ジャケット162の上方に同軸状に配置される。ターゲットのクランプ固定および冷却ジャケット162は、マグネトロン電源のカソードとしての役割を果たす。中心アノード120、上端部アノード132および下端部アノード134により、均一な電界がもたらされる。また、第1の電気的に絶縁されたエンドキャップ190および第2の電気的に絶縁されたエンドキャップ192は、電気的絶縁材料で作られ、プラズマおよび不要な堆積損失を閉じ込め/遮断する。
第1の電気的に絶縁されたエンドキャップ190および第2の電気的に絶縁されたエンドキャップ192を使用すると、図6bに示されるように、エンドキャップにより電子を機械的に反射させて、両端部、マルチゾーン電磁石コイル180、およびターゲット冷却ジャケット162と電気的に絶縁されたエンドキャップ192(190についても同様)との間に配置された分路リング198において、磁界を適切な形に生成することによって電子を閉じ込めることで、電子の「端部での損失」がなくなる。電気的に絶縁されたエンドキャップ192(190についても同様)の表面の、内径(ID)の頂部にある、特別に奥に凹ませた構造194は、電気的短絡につながる可能性がある不要な金属の堆積を回避することに役立つ。
図4a〜4bに示されるように、ターゲット温度が調節されたジャケット162は、埋め込まれた冷却チャネル164を含む。1つの実施形態では、埋め込まれた冷却チャネル164は、ターゲット温度が調節されたジャケット162内で円環状または四辺形状を有する。ターゲット温度はスパッタ率および角分布に直接影響する。複合ターゲット材料に関しては、影響が極めて大きい可能性があるので、スパッタ率および堆積の化学量論を正確に調節するためには、ターゲットの温度調節が非常に重要になる場合がある。ターゲット冷却により、特にICM電源に関しては、電源およびチャンバサイズが非常に小型であるため、最大許容極限電力を上げ、かつ、定常状態に達する時間を短縮させることによって、スループットを高めながらターゲット温度を調節する効果的な方法がもたらされる。ターゲットを冷却する温度は、埋め込まれた冷却チャネル164によって、冷却液(水、CDA、または液体N)、流量、および冷却器の温度設定によって直接調節することができるか、もしくはターゲット170とターゲット温度が調節されたジャケット162との間の熱的結合を介して間接的に調節することができる。ターゲット170とターゲット温度が調節されたジャケット162との中間に配置された熱伝導媒体168と直接接触するのか、または間接的に接触するのか、などの接触に関する種々の選択肢を温度調節のために利用することが可能である。穿孔された金属シート、またさらにはターゲット170とターゲット温度が調節されたジャケット162との間の真空の間隔166をも含めた、様々な構成および寸法の熱伝導媒体168を使用して、様々な温度を達成してもよい。
図4cに示されるように、ターゲット温度が調節されたジャケット162は、管状ターゲット170(継ぎ目のない、溶接された、または2つの半円からなる管)を容易、かつ堅固にクランプ固定するように、締まり具合の調節が可能な少なくとも2つの半円からなる管を含む。1つの実施形態では、ターゲット温度が調節されたジャケットは、温度の均一性を高めるためにステンレス鋼(304、316系統)で作られてもよい。加えて、ステンレス鋼は、医療機器用途に関する汚染の問題がない生体適合材料である。ターゲット温度が調節されたジャケットは、ジャケットの内径表面に軸方向を向いた小溝169を含み、大きな円筒面に密着することに起因する見かけの漏れ(閉じ込められたガス状の種)が生じる可能性をなくすことにより、真空ポンプ動作を加速し易くする。
ターゲット再堆積が原因で生じる不均一なターゲットの侵食が、図2a〜2bに示される。ICMスパッタリングの場合には、スパッタリングされたターゲット表面上に、ターゲットの正味の侵食均一性に重大な影響を及ぼす再堆積がかなり見られる。ターゲットの侵食が不均一であると、ターゲットの利用(寿命)が短縮されるだけでなく、堆積が不均一になりやすい。ターゲットのスパッタリング速度が軸の磁束密度に比例し、スパッタリングされた種はコサイン分布を有するという仮定に基づき、均一な磁束密度プロファイル(2つの端部に向かう先細りを除く)下でのターゲット侵食に関する簡単なモデルによって、再堆積が、ターゲットの正味の侵食が不均一になる重大な原因であることが示されている。基板保持器を設計することで、基板アレイによって再堆積を遮断することは、非常に論理的かつ有効な解決方法である。しかしながら、現実には機械設計の観点から見て、再堆積を基板によって完全に遮断することは困難である。これ以外にも、ターゲット侵食の不均一性に影響を及ぼす可能性がある、二次的要因がいくつか存在する。
均一なターゲット侵食および膜堆積を達成するために、不均一なターゲット侵食、および磁界を整形するマルチゾーン調整が可能な磁石の概念を図3a〜3bに示す。プラズママグネトロンスパッタリングに関しては、磁束密度の軸成分を利用して、一般的に約100〜400ガウスの間の範囲で、ターゲット表面付近でイオン化させるために電子を閉じ込める。ソレノイド型電磁石コイルにより、特に磁界プロファイルを整形するICM構成に関して、非常に容易かつ低コストの方法がもたらされる。必要に応じて、永久磁石リングおよび電磁石コイルで作られたハイブリッド磁石も容易に実施することができる。
図3aに示されるように、マルチゾーン電磁石180は、カソード160から絶縁されている水冷チャンバ壁140に形成された複数の巻線182を含む。巻線182はそれぞれ、複数のコイルに該当する。コイルはそれぞれ、異なる数の配線層を有することが可能であるとともに、個別にパワー供給されるか、または他のコイルとの電気的な直列接続の中で動作させることができる。コイル巻線のさらに進んだ設計では、他のコイルと円滑に一体化されながら、任意の所望の磁界プロファイルを達成するために、コイル(特に全長コイル)の各ゾーン内で複数のコイル層の変形形態があるようなものが可能である。いずれの場合でも、あらゆる不均等な加熱を回避するために、磁界プロファイルの変化を適切に管理しなければならない。
軸方向に沿った通常のミラー磁界プロファイルは、ICM電源には十分であるので、図3aに示されるように、マルチゾーン電磁石180は、少なくとも2つの、個別電源184と調整可能なゾーンを含む。2つの調整可能なゾーンを用いて、次の選択肢のいずれか1つと調整することができる:(1)全長主コイル(磁界の軸方向均一性を最良にするための電源−1)+中間コイル(中心から対称な、ターゲット再堆積により引き起こされた不均一性を最小限にするための電源−2)、または(2)全長主コイル(磁界の軸方向均一性を最良にするための電源−1)+2つのミラー端部コイル(電気的に直列の2つの端部コイル、ターゲット再堆積により引き起こされた不均一性を最小限にするための電源−2)。小規模なプロトタイプシステムにおいて、簡単な2ゾーンコイル設計(選択肢−1)を実施するだけで、侵食の均一性が増すことによりターゲット寿命は25%を上回る伸びを示している。加えて、膜の化学量論および厚さの均一性も大幅な向上を示す。ターゲット寿命の増加は、通常の寿命と向上後の寿命との比較によって算出される。膜組成(例えばNiTi膜の相変態温度A)の向上および厚さは、処理データに基づいて観察される。
2つの端部において磁界の強さをいくらか増強することによって、高エネルギー電子の「端部での損失」を回避することもできる。加えて、端部絶縁体キャップ190および192と、ターゲット冷却ジャケット162との間に同軸状に配置された分路リング198は、図6bに示されるように、各端部において、磁界プロファイルの終了が良好に行われるとともに、端部での損失をなくすことができる。分路リングは、磁界を改変することができる。そのため、分路リングは透磁性および特定の形状を有する。図6cに示されるように、分路リング材料の透磁性が約5〜約900で、ターゲット表面に沿った軸方向の磁束密度は、2つの端部でプロファイルがさらに均一になる。分路リングの形状を最適化することによって、さらに向上させることができる。断面は長方形であるか、または円環状であってもよい。半径方向サイズ(例えばリング幅)は、約0〜2インチの間であってもよい。あるいはまた、厚さが0〜1インチの間であってもよい。1つの実施形態では、材料は、適切な透磁性値を有する真空対応ステンレス鋼であってもよい。これは透磁性の向上にも寄与する。
電磁石によって、ターゲット侵食、膜堆積の組成および均一性を調節できるように、磁束密度を調整する有効な方法がもたらされる。それに加え、電磁石は、高エネルギー電子のアノードに対する端部での損失をなくすように、磁界プロファイルを整形する。調整可能な磁束密度プロファイルは、再堆積および他の要因(例えば、ガスロー状態および圧力など)に起因する、ターゲット侵食の不均一性を最小限に抑えるのに非常に有効である。マルチゾーンコイルを設計することによって、ハードウェアおよび処理に関連する軸方向に沿った不均一性を補償するための磁界プロファイルを整形する自由度が増す。
基板のサイズおよび歯車のサイズに基づいた、様々なサイズのカルーセル保持器200の設計を用いることにより、厚さを均一に調節するだけでなく、膜の化学量論に対する調整ノブとして基板−ターゲット間の距離を調節することも達成される。1つの実施形態では、様々な保持器の設計を用いるとともにその調整を行うことにより、基板−ターゲット間の距離は、0.5”〜2.0”の間であってもよい。
図7aに示すように、1つの実施形態は、単一ICMチャンバシステム設計300である。単一ICMチャンバシステムデザイン300は、プッシュプル式のカムグリッパが、ロードロックチャンバ310と処理チャンバ320の間の基板カルーセル保持器200(図示せず)を搬送する電動式の主ねじステージ(図示せず)に接続された、直線移送ローディング機構301を備える。リップシール式で、差動ポンプ式のフィードスルー314は、直線移送ローディングシャフト(図示せず)および、真空シールを増強して、従来のo−リングを基にしたフィードスルーと比較して、平均整備間隔時間を長くするためのロードロックチャンバ320の先端部分に配置される。磁気フィードスルーのような他の高機能フィードスルーと比較して、このリップシール機構は、余長の必要がなく、はるかに簡単である。リップシール式フィードスルー314が、図7eに示される。また、カムグリッパを備える直線移送ローディング機構301が、図7fに示される。
図7aに示されるように、基板ローディングおよび前清浄を行うためのロードロックチャンバ310は、少なくとも2つの通気/パージ用ガス導入口と、電気フィードスルーと、カルーセル保持器グリッパと、を含む。基板の前清浄は、簡単なランプ加熱により行うか、またはさらに高度には、スパッタリング洗浄により行うことができる。上部横方向チャンバ360は、(ロードロックチャンバをポンプダウンする)ポンプポート362およびビューポートを備える。横方向チャンバ360の下部に動作可能に結合された主ゲート弁330は、堆積時に処理チャンバ320を完全に密閉し、堆積時以外のときに処理チャンバ360の高真空環境が維持されるようにする。回転駆動機構と、電気フィードスルーと、ポンプポートと、ガス導入口と、を備える回転横方向チャンバ340が、主ゲート弁330の下部であり、かつ処理チャンバ320の上部に配置される。下部横方向チャンバ350が、処理チャンバ320の下端部に配置され、下部横方向チャンバ350は、図7aに示されるように、ガス導入口と、ビューポートと、ポンプポート354と、主電源のための電気なフィードスルーと、ターゲット冷却水フィードスルー356と、を含む。(ガス流およびポンプ動作が制御可能である装置配管システムは完全には図示されていない)。
図7bに示されるように、処理チャンバ320は下部横方向チャンバ350と結合される。処理チャンバ320は、チャンバ二重壁140のまわりに同軸状に配置された電磁石コイル180を含む。チャンバ二重壁140は、管状絶縁体150のまわりに同軸状に配置され、管状絶縁体150は、ターゲット冷却ジャケット162のまわりに同軸状に配置される。ターゲット170は、中心環状空間146内に配置され、一方分路リング198は、チャンバ壁140内のエンドキャップ絶縁体192とともに、処理チャンバ320の端部において同軸状に配置される。1つの実施形態では、複数の位置合わせピン156が、以下にさらに詳しく説明するように、カルーセル保持器200を固定する。
図7cに示されるように、ロードロックチャンバ310は基板を予加熱するために、ロードロックチャンバ310内に同軸状に収まっているランプアセンブリ370を含む。ランプアセンブリ370は、各端部プレート371aおよび371bのまわりのセラミックのビードリング(図示せず)だけでなく、保持リング379に支持されたセラミックの絶縁ディスク378によってもチャンバ壁から電気的に絶縁される。図7dに示されるように、ランプアセンブリ370は第1の円環状端部プレート371aおよび第2の円環状端部プレート371bを含む。これらのプレートは、複数の加熱ランプ372が配置されている複数の開口部分を有する。加熱ランプ372は、全体的に支持シャフト373に配置される。支持シャフト373は、第1の端部プレート371aと結合された保持リング374aと、第2の端部プレート372bと結合されたバネ374bと、を含み、支持シャフト373および加熱ランプ372を端部プレート間で固定する。複数の座金375aおよびナット375bは、支持シャフト373の端部を端部プレート371a、371bに固定してもよい。保持リング376aおよび細長いセラミック絶縁管376bを長い電気コネクタ377aに結合させて、加熱ランプ372の第2の電極に電気を送ってもよい。これに対して、端部プレート371bに取り付けられた短い電気コネクタ377bは、加熱ランプ372の第1の電極に電気を送る。加熱ランプ372は、動作時の熱膨張の不一致に対応することも可能な、圧縮バネで付勢された端部コネクタ374aおよび端部コネクタ374bによって密着して内部に含まれる。
図7eに示されるように、リップシールフィードスルー314は、1対の中空シャフト315を含み、中空シャフト315は、中空シャフト315のまわりに同軸状に配置された2つの標準的なISO LFフランジと動作可能に結合されている。標準的な芯合わせ用のo−リングアセンブリ(図示せず)が、2つのISO LFフランジ間に置かれ、差動ポンプ319Aで真空シールを形成するために、1対のリップシール318が、中空シャフト315の内側表面に同軸状に配置される。少なくとも2つの直線軸受317が、中空シャフト315の内径内に同軸状に配置され、少なくとも2つの内側保持リング317aによって中空シャフト315に固定されて結合される。
図7fに示されるように、下端部にカムグリッパを備える直線移送ローディング機構301は、ベローシール式直線アクチュエータ303および304を含み、下端部の先端部分のカムグリッパ308が、中実の直線シャフト305を介してプッシュプル動作を行うようにする。中実の直線シャフト305は、基板カルーセル保持器200を搬送する電動式の主ねじステージ(図示せず)に堅固に取り付けられた中空の直線シャフト306の内側に同心円状に位置する。したがって、カムグリッパ308のプッシュプル式空気圧作動は、ベローシール式直線移動装置303を使用して、真空チャンバ290および310の外側の2つの空気筒によって行われる。これに対して標準的なカムグリッパは、一体化された空気圧コンパートメントを有するが、高真空チャンバの内部で使用するには安全ではない。
図8a〜8dに示されるように、カルーセル保持器200は、基板/マンドレル保持器210に動作可能に結合された歯車の遊星回転機構220を含む。歯車の遊星回転機構220は一般に、複数の衛星歯車222を含み、これらの衛星歯車は、図8cに示されるように、中心太陽歯車224のまわりに回転可能に結合され、自転している間に、衛星歯車222に同軸状に取り付けられた基板保持器210に遊星回転がもたらされる。図8bに示されているが、衛星歯車222は、上部ケース筐体250aによって駆動される。上部ケース筐体250aは、サーボモータ(図示せず)によって駆動される回転歯車サブアセンブリに、回転キー240によってロックされる。サーボモータは、安全連動保護装置として、回転速度のみならず、トルク制限もプログラム制御されている。各作業が完了した後に、ホーミング動作を実行することにより、カルーセル保持器200と基板は、ローディングおよびアンローディング動作のたびに常に同じ回転の向きおよび位置に戻ることができる。
図8dに示されるように、カルーセル保持器200は、上部から下部に回転を伝達する複数の中実の支持ロッド215を介して上部ケース筐体250aに接続された、保持器下部ケース筐体250bを含む。保持器下部取り付け部260は、下部太陽歯車254のまわりに回転可能に結合された、複数の衛星歯車252を含む。複数の衛星歯車252は、上部衛星歯車222から結合している、位置合わせされた回転を伝えるように、基板保持器210と固定されて連結される。下部太陽歯車224は、複数の位置合わせ穴256を含み、マグネトロン中心軸に対するカルーセル保持器200の位置合わせは、保持器下部太陽歯車254の位置合わせ穴256を、チャンバ下部支持プレート(図7B)の3つの固定された位置合わせピン156にロックすることにより達成される。加えて、回転横方向チャンバ340に対して同軸状に位置合わせされた、カルーセル保持器上部中心固定具230を使用して、上部太陽歯車224を、下部太陽歯車の方向位置に位置合わせされた、設定角度方向位置に固定する。2つの太陽歯車は、同軸状に位置合わせされ、3つの中実の支持ロッド(図示せず)によって接続されることで、動作時にねじれない、保持器の剛性を確保することができる。
調整可能なバネで付勢された固定具212を使用して、高温環境で生じる可能性がある基板の屈曲変形をなくすように、堆積時に基板保持器210に応力が加えられる。高温の動作環境下での摩擦および摩耗/摩損を最小限にするために、歯車および軸受は、耐摩損性に優れ、かつ高い真空対応性を備えた非磁性材料で作られる。
基板の数および基板−ターゲット間の距離は、個々の保持器設計によって設定される。基板サイズに応じて、非常にコンパクトな、特注設計された歯車を用いる場合、図8a〜8dに示されるよりも多くの数の基板を収容することは、実現可能性が非常に高い。保持器設計の代案では、基板−ターゲット間の距離を、連続的に調整可能にして実施してもよい。これは、衛星歯車に結合された何らかの横変位機構によって、衛星歯車が上部保持器プレートの外周に向かって横方向に変位されることを可能にすることで達成してもよい。
カルーセル保持器200のローディング/アンローディングおよび回転機構220は、ロードロックチャンバ310内でカムグリッパ308を使用してカルーセル保持器200を把持することにより動作する。ロードロックチャンバ310が、要求される真空ベース圧力(例えば1×10−7トル)までポンプダウンされ、基板のプリベークまたは前清浄が行われた後に、カルーセル保持器200は次いで、処理チャンバ320に載せられる。カルーセル保持器が処理位置に到達すると、グリッパは、カルーセル保持器を解放し、次いでロードロックチャンバ310へ退避する。次にカルーセル保持器200は、ピンスロット(回転歯車273のスロットに差し込む回転ロックキー240のピン)ロック機構によって、上部において、ホーミングされた回転歯車273と係合する。
ゲート弁330が閉まって処理が行われる。処理が完了した後に、回転歯車はホーミングされ、ゲート弁330が開いてアンローディングが行われる。カムグリッパが下降してカルーセル保持器200を把持して、ロードロックチャンバ310の、ローディング位置まで持ち上げると、ゲート弁330が閉じられる。次に、ロードロックチャンバ310は、通気され、基板のアンローディングが行われる。
図8eに示されるように、回転ロックキー240は、上部ケース筐体250aの上に位置しており、固定ロックキャップ230cが、回転キー240の上に位置している。固定ロックキャップ230cは、上部ロック取り付け部230aに、複数の取り付けねじ230bで取り付けられる。ボルト241を使用することによって、固定ロックキャップ230cは、クランプシャフト242を保持する。クランプシャフト242は、複数のボルト245および止めねじ(図示せず)で、上部ケース筐体250aを間にした状態で上部太陽歯車224に固設される。回転ロックキー240は、複数のボルト243を使用して上部ケース筐体250aを保持する。
図8fに示されるように、円環状のマンドレルハウジングカバー244は、バネで付勢された固定具211を収容する複数の開口部分を含むとともに、複数のねじで上部ケース筐体に取り付けられる。セラミック管スペーサ212は、衛星歯車222と動作可能に結合される。中心太陽歯車224は、衛星歯車222に動作可能に結合されるとともに、複数のセラミック管スペーサ212によって円環状のマンドレルハウジングカバー244に固定される。衛星歯車222は、玉軸受253によって上部ケース筐体250aに動作可能に結合される。
図8gに示されるように、カルーセル保持器200は、回転ロックキー240を介して、平歯車対270/273に動作可能に結合されることによって回転する。サーボモータは、回転トルクによって回転フィードスルー274を介して平歯車270に動力を供給する。回転ロックプレート276が、複数のセラミックフランジ277およびねじ/ナット280で、マンドレルロックピン位置決めプレート278の上に取り付けられる。マンドレルロックピン位置決めプレート278は、チャンバ壁に溶接された回転場所歯車取り付け部283に固設されている。電気フィードスルーに接続された回転ロックプレート276を介してバイアス電力が基板に送られるときに、セラミックフランジ277を使用して、回転ロックプレート276を、マンドレルロックピン位置決めプレート278およびチャンバ壁から電気的に絶縁する。保持リング279は、複数の移送玉軸受281および側方玉軸受282を支持するためのものである。これらの玉軸受は、回転場所歯車取り付け部283によって固定されている。レーザ発光/受光装置272を使用して、歯車回転位置のホーミングが行われる。
バランスのとれたガス流およびポンピング設計400が、図5に示される。複数の調整可能なガス流410および機械的なポンピング作業420は、(ICM)電源100を用いて実施され、均一なガス流および処理圧力を確立することで堆積の均一性を高める。1つの実施形態では、調節されたガス流410が、一定(の流量または圧力)比率で、各端部からのポンプ流量が絞り弁412によって調節された状態で、ICM電源100の上部および下部と動作可能に結合される。
マグネトロンスパッタリング堆積の従来の技術では、装置を簡単にするために、単一の機械的なガス流およびポンピング作業しかできない。このため、要求が厳しい用途には不十分かもしれない。単一の機械的なガス流/ポンピング作業の場合には、ICM電源(特に、長さと直径の比が大きいICM電源)の圧力および流量の勾配は、平板マグネトロンスパッタリングよりも急峻である。このことは、処理の大部分が低圧条件で行なわれるので、特に均一性にかなり大きな影響を及ぼすと考えられる。したがって、流量の調整が可能な状態で複数のガス流/機械的なポンピング作業を行うことは、高い均一性を達成するためには不可欠である。
図9a〜9bに示されるように、他の選択可能な実施形態では、マルチICMチャンバシステム500は、複数のチャンバ510とともにカルーセル保持器を搬送するための移送ロボット530を備えたクラスタ型プラットフォームを含んでもよい。複数の堆積チャンバは、動作のスループットを高めるために同一のターゲット材料を含んでもよいし、様々な組成および/または特性の膜を作るために、様々な処理条件を含んでもよい。堆積チャンバは、多層膜の積層を作製するために、様々なターゲット材料を含んでもよい。他の、スパッタベースでないチャンバには、完全に一体化されたデバイスを製造するためのプラズマエッチングチャンバが含まれてもまたよい。動作のスループットを高めるために、デュアルロードロック(1つはローディング用に、1つはアンローディング用に)を備えたロードロックチャンバ514が必要な場合もある。(堆積の前に基板表面を清浄にするための)前清浄チャンバ518では、(1)基板表面を軽く清浄するための石英赤外線加熱ランプだけを使用する加熱、ポンプダウン処理の加速および基板の予熱、または(2)基板表面を徹底的に清浄するためのスパッタリング洗浄および基板の予熱が行われてもよい。
後処理チャンバ520には、熱処理チャンバが含まれてもよい。図9bに示されるように、移送チャンバ524は、移送ロボット530を内部に含むとともに、ロードロックチャンバ514から高真空処理チャンバを切り離す。半導体、平面表示装置、太陽電池パネルおよび関連する産業における従来のクラスタ型マルチチャンバシステムは、ウエハーまたはガラス板のような平板状の基板しか処理できない。
本発明について、種々の実施形態に関して説明してきたが、本発明は、さらなる改変が可能であることを理解されたい。本出願は、全体として、本発明の原理に従い、かつ本発明が属する技術分野における公知かつ通常の実行の範囲内における本発明の開示内容からの逸脱を含む、本発明のいかなる変形形態、使用または改作をも網羅することが意図されている。

Claims (20)

  1. 反転円筒マグネトロン(ICM)電源であって、
    a.第1の環状端部アノードおよび第2の環状端部アノード内に同心円状に位置決めされる同軸中心アノードと、
    b.前記第1の環状端部アノードおよび前記第2の環状端部アノードが同軸状に配置されることにより、前記第1の環状端部アノード、前記第2の環状端部アノード、および前記中心アノードが電界の均一性をもたらす、3つのアノードを有する構成を形成する上端部および下端部を含む処理チャンバであって、中心環状空間を含み、前記中心環状空間が、前記中心環状空間の壁のまわりに配置された管状絶縁体に結合された処理チャンバと、
    c.前記管状絶縁体およびターゲットに同心円状に結合されたカソードと、
    d.調整可能な磁界を提供しながら前記処理チャンバの外側を取り囲む複数のマルチゾーン磁石と、
    を備える反転円筒マグネトロン(ICM)電源。
  2. a.前記管状絶縁体と前記ターゲットとの間に同軸状に配置された、温度調整可能なターゲット冷却ジャケットをさらに備え、前記複数のマルチゾーン磁石が、電磁石またはハイブリッド電気永久磁石からなる群から選択される請求項1に記載のICM電源。
  3. a.流量およびポンプ流量が調整可能な状態で前記処理チャンバに動作可能に結合されて上部流、上部ポンプ流、下部ポンプ流および下部流を供給する、複数の作動ガス流導入口および複数のポンプポートをさらに備える請求項2に記載のICM電源。
  4. 前記上部流圧力および前記下部流圧力を単独で調節することが可能な請求項3に記載のICM電源。
  5. カソードと前記同軸中心アノードとの間に、調整可能なギャップをさらに備える請求項4に記載のICM電源。
  6. 前記同軸中心アノードが、前記処理チャンバにガスを供給する複数の作動ガス導入口を含む請求項5に記載のICM電源。
  7. 前記処理チャンバ内に同軸状に配置されたカルーセル保持器をさらに備え、前記カルーセル保持器が、複数の基板を保持する複数の保持器を含む請求項4に記載のICM電源。
  8. 前記基板が、約0〜200Vの間の連続DCバイアスでバイアスされるか、または前記基板が、約0〜500Vの間のパルスDCバイアス、0〜100%のデューティーサイクル、および約1Hz〜300kHzの間の周波数でバイアスされてもよい請求項7に記載のICM電源。
  9. 第1の電気的に絶縁されたエンドキャップおよび第2の電気的に絶縁されたエンドキャップであって、それぞれが前記処理チャンバの各端部において、前記第1のアノードおよび前記第2のアノードを同軸状に取り囲むことによって、前記処理チャンバの前記第1の端部および前記第2の端部内に同軸状に収まっている前記第1の電気的に絶縁されたエンドキャップおよび前記第2の電気的に絶縁されたエンドキャップをさらに備える請求項8に記載のICM電源。
  10. 前記ターゲット冷却ジャケットと、前記第1の電気的に絶縁されたエンドキャップおよび前記第2の電気的に絶縁されたエンドキャップと、の間に配置された分路リングをさらに備え、前記第1の電気的に絶縁されたエンドキャップおよび前記第2の電気的に絶縁されたエンドキャップの内径の頂部に、奥に凹ませた構造が含まれる請求項9に記載のICM電源。
  11. 前記ターゲット温度が調節されたジャケットが、複数の埋め込まれた冷却チャネルおよび前記ターゲット温度が調節されたジャケットの内径表面上に軸方向を向いた小溝を含む請求項10に記載のICM電源。
  12. 前記複数のマルチゾーン磁石が、磁束密度の軸成分を供給して、約50〜500ガウスの間の範囲で、前記ターゲット表面付近でイオン化させるために電子を閉じ込める請求項11に記載のICM電源。
  13. 前記複数のマルチゾーン磁石が、少なくとも2つの調整可能な磁気ゾーンを提供する複数のコイルを形成する複数の巻線を備える請求項12に記載のICM電源。
  14. 前記複数のコイルが、第1の全長主コイルと、第1のミラー端部コイルおよび第2のミラー端部コイルと、を備える請求項13に記載のICM電源。
  15. 前記分路リングが、前記ターゲット表面に沿った軸方向の磁束密度を改変し、かつ、堆積の均一性を高めるためにさらに適切なプロファイルを得るための、透磁性および特定の形状を有する請求項14に記載のICM電源。
  16. 単一ICMチャンバシステムであって、
    a.ロードロックチャンバと処理チャンバとの間で基板カルーセル保持器を搬送するための電動式の主ねじステージに取り付けられた直線移送ローディング機構と、
    b.真空チャンバの外側の空気圧作動によって、基板カルーセル保持器を運ぶために改変されたカムグリッパを動作させるベローシール式直線移動機構と、
    c.前記ロードロックチャンバの上端部に配置された、直線搬送のための真空シールを増強するためのリップシール式の差動ポンプ式フィードスルーと、
    d.前記ロードロックチャンバが、ガス導入口と、電気フィードスルーと、ある時間の間、前記ロードロックチャンバ内に配置されるカルーセル保持グリッパと、を含むことと、
    e.ポンプポートと、ビューポートと、電気フィードスルーポートと、を含む前記ロードロックチャンバの下端部と動作可能に結合された上部横方向チャンバと、
    f.前記上部横方向チャンバの下端部に動作可能に結合され、堆積時に前記処理チャンバを完全に密閉し、前記処理チャンバのための高真空環境を維持する主ゲート弁と、
    g.回転駆動機構と、前記カルーセル保持器、ポンプポート、およびガス導入口のための位置合わせおよびロック機構と、を含む前記処理チャンバの上端部と動作可能に結合された回転横方向チャンバと、
    h.下部横方向チャンバが、前記処理チャンバの下端部に配置され、前記処理チャンバは、ガス導入口と、ポンプポートと、電気フィードスルーと、中心アノードフィードスルーと、ビューポートと、ターゲット冷却水フィードスルーと、を含むことと、
    を備える単一ICMチャンバシステム。
  17. 前記ロードロックチャンバが、予熱のために、前記ロードロックチャンバ内に同軸状に収まっているランプアセンブリを含む単一ICMチャンバシステム。
  18. 請求項17に記載の単一ICMチャンバシステムであって、
    前記カルーセル保持器が、
    a.複数の基板保持器に動作可能に結合された歯車の遊星回転機構であって、中心太陽歯車のまわりに回転可能に結合され、自転している間に、前記衛星歯車上に同軸状に取り付けられた前記基板保持器に遊星回転をもたらす複数の衛星歯車を含む歯車の遊星回転機構と、
    b.前記衛星歯車に動作可能に結合され、かつモータによって駆動される回転歯車サブアセンブリ上に、回転ロックキーを介してロックされた上部ケース筐体と、
    を含む単一ICMチャンバシステム。
  19. 請求項18に記載の単一ICMチャンバシステムであって、前記カルーセル保持器が、上部から下部に回転を伝達する複数の中実の支持ロッドによって前記上部ケース筐体に接続された保持器下部ケース筐体を含み、保持器下部取り付け部が、下部太陽歯車のまわりに回転可能に結合された複数の衛星歯車であって、前記基板端点保持器と固定されて連結され、前記上部衛星歯車から結合している位置合わせされた回転を伝える複数の衛星歯車と、堆積時に前記基板端点保持器に応力を加える調整可能なバネで付勢された固定具と、を含む単一ICMチャンバシステム。
  20. 高スループット一体化多段処理用の複数の基板カルーセル保持器を同時に処理するためのマルチチャンバシステムであって、
    a.複数の円筒状のチャンバと動作可能に結合された複数のICMチャンバと、
    b.入来する基板カルーセル保持器をローディングし、処理された基板カルーセル保持器を堆積処置の間に前記複数のICMチャンバからアンローディングするデュアルロードロックと、
    c.搬送ロボットによって基板カルーセル保持器を前記複数のICMチャンバへ移送する移送チャンバと、
    を備えるマルチチャンバシステム。
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