JP2015531385A - エマルジョン系中の脂肪性物質およびレオロジー調整ポリマーを含有するケラチン繊維の色を変更するための薬剤 - Google Patents

エマルジョン系中の脂肪性物質およびレオロジー調整ポリマーを含有するケラチン繊維の色を変更するための薬剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤および方法に関し、この薬剤は、(A)40℃で約50mm2/秒を超える粘度を有する脂肪性物質、レオロジー調整ポリマー;アルカリ化剤;モノアルコールおよびポリオールから選択される短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物;および酸化染料前駆体を含有するカラーベース組成物と;(B)酸化剤を含む酸化組成物とを含む。

Description

本発明は、毛髪などのヒトのケラチン繊維を含むケラチン物質の色を変更するための薬剤に関する。ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、脂肪性物質およびレオロジー調整ポリマーを含有するカラーベース組成物(color base composition)と、酸化剤を含有する酸化組成物とを含む。
消費者が、毛髪の色を変更することによって、および/または光沢およびコンディショニング(conditioning)などの様々な特性を毛髪に与えることによって、毛髪などのケラチン繊維の外観を向上させる化粧品およびパーソナルケア組成物を使用することを望んでいることが知られている。毛髪の色を変更するプロセスは、毛髪に異なる色調(shade)または色を与える人工着色料を毛髪に付着させる工程または例えば、こげ茶色の色調からミディアムブラウンまたは明るい茶色の色調へと、毛髪の色を明るくする工程のいずれかを含み得る。
従来の染毛製品は、大多数の場合、アルカリ性pH条件下で、初期中間体または酸化ベース(oxidation base)としても知られている酸化染料前駆体を含有する組成物と、過酸化物および過硫酸塩化合物などの酸化剤を含有する酸化性製品との組合せを使用する、酸化染色としても知られている持続的な染毛製品を含む。一般に、酸化染料前駆体は、オルト−もしくはパラ−フェニレンジアミン、オルト−もしくはパラ−アミノフェノール、および複素環式化合物から選択される酸化ベースを含む。これらの酸化ベースは、無色または薄い色の化合物であり、これは、酸化性製品と組み合わされると、酸化縮合のプロセスを介して着色された化学種を生じさせることができる。
これらの酸化ベースによって得られる色調は、多くの場合、それらを少なくとも1つのカップラー(coupler)と組み合わせることによって変化され得、これらのカップラーは、例えば、芳香族メタ−ジアミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノール、およびインドール化合物などの特定の複素環式化合物から選択される。酸化ベースおよびカップラーとして使用される様々な分子により、広範囲の色を得ることができる。
持続的な染色組成物に用いられる酸化剤は、毛髪のメラニンを分解することができ、これは存在する酸化剤の性質に応じて、繊維のあまり顕著でない明色化(lightening)をもたらし得る。ここで、比較的弱い明色化の場合、少なくとも1つの酸化剤は、例えば、過酸化水素であり得る。より顕著な明色化が所望される場合、過硫酸塩などの過酸素化塩(peroxygenated salt)が、過酸化水素の存在下で使用され得る。
染毛組成物は、典型的に、アルカリ化剤として、酸化剤を活性化するためのアンモニア水を含有する。また、これらのアルカリ化剤により、毛幹が膨張され、それによって、酸化縮合プロセスが完了する前に、小さい酸化染料分子が、角質および皮層に浸透することが可能になる。次に、酸化反応から得られるより大きいサイズの着色された錯体は、毛髪繊維の内部に閉じ込められ、それによって、毛髪の色を持続的に変更する。しかしながら、アンモニアの望ましくない臭いのためだけでなく、アンモニアが、例えば、頭皮の刺激および刺すような感覚(stinging)など、不耐性のより高いリスクも有し得るため、アンモニアの使用は、使用者に影響を与え得る。
アンモニア水の全てまたは少なくとも一部の代わりに、少なくとも1つの他の標準的なアルカリ化剤を用いるという選択肢では、多くの場合、アンモニア水をベースにしたものと同程度に効率的な組成物が得られないが、その理由は、例えば、これらのアルカリ化剤は、酸化剤の存在下で、着色繊維の十分な明色化を与えないことがあるためである。
したがって、既存の方法の欠点の少なくとも1つを有さない、少なくとも1つの酸化剤の存在下で行われる改良されたおよび/または代替的な染色方法が当該技術分野において必要とされている。
このような染毛組成物の性能を向上させるために、新規な追加の成分および成分の新規な組合せの使用が、引き続き求められているが;成分の選択は、その適用(application)、レオロジーまたは粘度特性、安定性などの組成物の他の特性に悪影響を与えずに、および/または毛髪への増大した損傷または健康的でない外観などのより多くの欠点を生じずに、組成物の染色/明色化機能を向上させなければならない場合、困難をもたらし得る。
組成物が、液体−ローション、液体−ゲル、液体−クリームなどの液体エマルジョン、または高粘度のクリームもしくはゲル−クリームなどのクリームエマルジョン、またはフォームまたはムースの形態で提供され得るように、様々なタイプの稠度を有する染毛組成物を提供することも重要であり、ここで、液体エマルジョン形態は、クリームエマルジョン形態より低粘度の稠度を有し、典型的に、瓶中に包装される。液体エマルジョン形態は、染料組成物が容易に広がり、より広い被覆範囲が可能になるため、頭全体の毛髪が着色される場合または単色が望まれる場合に一般に用いられる一方、クリームエマルジョン形態は、頭全体の毛髪の染色および毛髪の特定の部分のみのハイライト(highlighting)または明色化に用いられ得る。
したがって、本発明の目的は、毛髪を酸化的に染色するための新規な組成物を得ることである。本発明の別の目的は、独特の、液だれしにくい稠度(non−drip consistency)またはレオロジーを有し、さらに毛髪において容易に広がる一方、コンディショニング、健康的な外観、光沢などの毛髪への他の利点を与え、毛髪への損傷が少ない染毛組成物を得ることである。
これらのおよび他の利点を達成するために、本発明は、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤であって:
(A)化粧品に許容できる媒体中に:
(a)(A)の総重量を基準にして、少なくとも約5重量%の、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質;および
(b)水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーから選択される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー;
(c)少なくとも1つのアルカリ化剤;
(d)モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物;
(e)少なくとも1つの酸化染料前駆体
を含有するカラーベース組成物と;
(B)化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物とを含む薬剤に関する。
本発明は、ケラチン繊維を着色する方法であって、ケラチン繊維に、毛髪などのケラチン繊維の色を変更するための上で開示された薬剤を塗付する工程であって、カラーベース組成物および酸化組成物が、それを繊維に塗付する前に、混合されて、前記薬剤が形成される工程と;繊維を着色するのに十分な期間にわたって、前記薬剤をケラチン繊維に付けたまま放置する工程とを含む方法にも関する。
操作実施例(operating example)以外、または特に示されていない限り、成分の量および/または反応条件を表す全ての数値は、いずれの場合も、±10%を包含する「約」という用語によって修飾されることが理解されるべきである。
本明細書において使用される際の「少なくとも1つの」は、1つ以上を意味するため、個々の成分ならびに混合物/組合せを含む。
「ケラチン繊維」は、例えば、ヒトの毛髪から選択され得る。
本明細書において使用される際の「〜から形成される」は、〜の化学反応から得られることを意味し、ここで、「化学反応」は、自発的化学反応および誘発される化学反応を含む。本明細書において使用される際、「〜から形成される」という語句は、オープンエンドであり、組成物の成分を、例えば、成分(i)および成分(ii)のように列挙される成分に限定しない。さらに、「〜から形成される」という語句は、成分を組成物に加える順序を限定せず、または列挙される成分(例えば、成分(i)および(ii))が任意の他の成分の前に組成物に加えられる必要もない。
本明細書において使用される際の「炭化水素」は、アルカン、アルケン、およびアルキンを含み、ここで、アルカンは、少なくとも1つの炭素を含み、アルケンおよびアルキンはそれぞれ、少なくとも2つの炭素を含み;さらに、炭化水素は、直鎖状炭化水素、分枝鎖状炭化水素、および環状炭化水素から選択されてもよく;さらに、炭化水素は、任意選択的に置換されていてもよく;さらに、炭化水素は、炭化水素鎖中に介在された少なくとも1つのヘテロ原子を任意にさらに含み得る。
本明細書において使用される際の「シリコーン化合物」は、例えば、シリカ、シラン、シラザン、シロキサン、およびオルガノシロキサンを含み;少なくとも1つのケイ素を含む化合物を指し;ここで、シリコーン化合物は、直鎖状シリコーン化合物、分枝鎖状シリコーン化合物および環状シリコーン化合物から選択されてもよく;さらに、シリコーン化合物は、任意に置換されていてもよく;さらに、シリコーン化合物は、シリコーン鎖中に介在された少なくとも1つのヘテロ原子を任意にさらに含んでいてもよく、少なくとも1つのヘテロ原子は、少なくとも1つのケイ素と異なる。
本明細書において使用される際の「置換」は、少なくとも1つの置換基を含むことを意味する。置換基の非限定的な例としては、酸素原子および窒素原子などの原子、ならびにヒドロキシル基、エーテル基、アルコキシ基、アシルオキシアルキル基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基、カルボン酸基、アミン基、アシルアミノ基、アミド基、ハロゲン含有基、エステル基、チオール基、スルホン酸基、チオ硫酸基、シロキサン基、およびポリシロキサン基などの官能基が挙げられる。置換基は、さらに置換され得る。
本明細書において定義される際の「ポリマー」は、少なくとも2つの異なるタイプのモノマーから形成されるホモポリマーおよびコポリマーを含む。
本明細書において定義される際の「アンモニアを実質的に含まない」という用語は、本発明のケラチン繊維の色を変更するための組成物または薬剤が、アンモニア(アンモニウムイオンを含む)を完全に含まないかまたはそれほどの量のアンモニア(アンモニウムイオンを含む)を含有しないか(例えば、ケラチン物質の色を変更するための組成物または薬剤の重量を基準にして、1重量%以下、または0.5重量%以下、または0.3重量%以下、または0.1重量%以下)のいずれかを意味する。
カラーベース組成物および酸化組成物が混合された場合、ケラチン繊維の色を変更するための得られる薬剤(即時使用可能な(ready−to−use)組成物とも呼ばれる)が、改良された染色特性を有していたことが意外かつ予想外に発見された。例えば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、毛先と毛髪の根元との間の繊維に沿った色の良好な濃さおよび/または強度および/または良好な均一性(着色の選択性とも呼ばれる)および/または良好な色度を有する着色を提供した。さらに、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、垂れることも滴ることもなく、ケラチン繊維に容易に塗布され得る。
より少ない量の染料組成物を用いることができ、本発明のカラーベース組成物を、熱を使用せずにまたはコールドプロセス法を用いて調製することができるため、毛髪の色を、より低いコストおよびより少ない生成時間で、本開示にしたがって有効に変更することができることも意外かつ予想外に分かった。
脂肪性物質
カラーベース組成物または本発明のカラーベース組成物は、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質を含む。
本発明の40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質の粘度は、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定され、40℃で約50超〜約100mm/秒、好ましくは、40℃で約50〜約100mm/秒の範囲であり得る。
40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質は、鉱油などの油から選択され得る(40℃でmm/秒の単位でASTM D 445方法によって測定される動粘度)。
40℃で50mm/秒を超える粘度を有する好ましい脂肪性物質は、Kaydol(登録商標)Heavy White Mineral Oilの商標で供給業者SonnebornからまたはPrimol(商標)352の商標で供給業者Exxonmobil Chemicalから市販されている、40℃で約63〜約70mm/秒の範囲の粘度を有する鉱油である。
40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質は、以後、「高粘度鉱油」とも呼ばれ得る。
本発明のカラーベース組成物は、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する脂肪性物質以外の追加の脂肪性物質をさらに含み得る。
「脂肪性物質」は、常温(25℃)および大気圧(750mmHg)で水に不溶性(1%未満などおよびさらには0.1%未満など、5%未満の可溶性)の有機化合物を意味する。脂肪性物質は、その構造中に、少なくとも2つのシロキサン基の鎖または少なくとも6つの炭素原子を有する少なくとも1つの炭化水素鎖を有する。さらに、脂肪性物質は、一般に、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼンまたはデカメチルシクロペンタシロキサン中で、同じ条件の温度および圧力で、有機溶媒に可溶性である。
脂肪性物質は、例えば、低級アルカン、脂肪族アルコール、脂肪酸のエステル、脂肪族アルコールのエステル、脂肪酸、鉱油、植物油、動物油および合成非シリコーン油などの油、非シリコーンワックスおよびシリコーンから選択される。
ある実施形態において、アルコールおよびエステルは、例えば、少なくとも1つのヒドロキシル基(例えば1〜4つ)で任意に置換された、6〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和炭化水素基を有する。それらが不飽和である場合、これらの化合物は、1〜3つの、共役または非共役炭素−炭素二重結合を有し得る。
低級アルカンに関して、ある実施形態において、これらは、6〜16個の炭素原子を有し、直鎖状または分枝鎖状、任意に環状である。例として、アルカンは、ヘキサンおよびドデカン、イソヘキサデカンおよびイソデカンなどのイソパラフィンから選択され得る。
本開示の組成物に使用可能な非シリコーン油の非限定的な例としては、パーヒドロスクアレン(perhydrosqualene)などの動物由来の炭化水素油;ヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリドなどの6〜30個の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリドなどの植物由来の炭化水素油、または例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、ウリ科植物の油(cucurbit oil)、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油(arara oil)、ヒマワリ油、ヒマシ油、アボカド油、Stearineries Dubois社によって販売されているものまたはDynamit Nobel社によってMIGLYOL(登録商標)810、812および818の名称で販売されているものなどのカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、ホホバ油、シアバター油;パラフィン油、石油ゼリー、流動パラフィン、ポリデセン、Parleam(登録商標)などの水添ポリイソブテン、フッ素化された、部分的に炭化水素の油などの、鉱物または合成由来の、16個を超える炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状炭化水素が挙げられ;フッ素化油として、非限定的な例としては、BNFL Fluorochemicals社によって「FLUTEC(登録商標)PC1」および「FLUTEC(登録商標)PC3」の名称で販売されているパーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン;パーフルオロ−1,2−ジメチルシクロブタン;3M Company社によって「PF 5050(登録商標)」および「PF 5060(登録商標)」の名称で販売されている、ドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサンなどのパーフルオロアルカン、またはAtochem社によって「FORALKYL(登録商標)」の名称で販売されているブロモパーフルオロオクチル;ノナフルオロ−メトキシブタンおよびノナフルオロエトキシイソブタン;3M Companyによって「PF 5052(登録商標)」の名称で販売されている4−トリフルオロメチルパーフルオロモルホリンなどの、パーフルオロモルホリンの誘導体が挙げられる。
本開示の組成物における脂肪性物質として使用可能な脂肪族アルコールは、限定はされないが、非アルコキシ化、飽和または不飽和、直鎖状または分枝鎖状脂肪族アルコールを含み、6〜30個の炭素原子、より特定的に、8〜30個の炭素原子を有し;例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイン酸アルコールまたはリノール酸アルコールである。
本開示の組成物に使用され得る1つまたは複数の例示的な非シリコーンワックスは、カルナウバろう、カンデリラろう、およびアルファワックス(Alfa wax)、パラフィンワックス、オゾケライト、オリーブワックス、ライスワックス、水添ホホバワックスまたはBERTIN社(France)によって販売されているクロフサスグリの花のエッセンシャルワックス(essential wax)などの無水の花ろう(absolute wax of flower)などの植物性ワックス、蜜ろう、または変性蜜ろう(セラベリナ(cerabellina))などの動物性ろうから選択され;本開示にしたがって使用可能な他のろうまたはろう状の原料は、例えば、M82の品番でSOPHIM社によって販売されているものなどの海洋性ワックス、ポリエチレンのワックスまたは一般にポリオレフィンのワックスである。
例示的な脂肪酸エステルは、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状C〜C26脂肪族一酸またはポリ酸のエステルおよび飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状C〜C26脂肪族一価または多価アルコールのエステルであり、エステルの炭素の総数は、例えば、10以上である。
モノエステルの中でも、ベヘン酸ジヒドロアビエチル(dihydroabietyl behenate);ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;C12〜C15アルキルラクテート;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;メチルアセチルリシノレエート;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2−エチルヘキシル;パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチルおよびパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル−2−ヘキシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸ステアリルなどのミリスチン酸アルキル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、およびラウリン酸2−ヘキシルデシルが非限定的に挙げられる。
エステルのさらなる非限定的な例としては、C〜C22ジ−またはトリカルボン酸のエステルおよびC〜C22アルコールのエステルおよびモノ−、ジ−またはトリカルボン酸のエステルおよびC〜C26ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタヒドロキシアルコールのエステルが挙げられる。
エステルのさらに他の非限定的な例としては、セバシン酸ジエチル;セバシン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジ−n−プロピル;アジピン酸ジオクチル;アジピン酸ジイソステアリル;マレイン酸ジオクチル;ウンデシレン酸グリセリル;ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル;ペンタエリスリチルモノリシノレエート;ペンタエリスリチルテトライソノナノエート;ペンタエリスリチルテトラペラルゴネート;ペンタエリスリチルテトライソステアレート;ペンタエリスリチルテトラオクタノエート;プロピレングリコールジカプリレート;プロピレングリコールジカプレート、エルカ酸トリデシル;クエン酸トリイソプロピル;クエン酸トリイソステアリル;グリセリルトリラクテート;グリセリルトリオクタノエート;クエン酸トリオクチルドデシル;クエン酸トリオレイル、プロピレングリコールジオクタノエート;ネオペンチルグリコールジヘプタノエート;ジエチレングリコールジイサノネート;およびポリエチレングリコールジステアレートが挙げられる。
上記のエステルの中でも、例示的なエステルとしては、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ステアリル、パルミチン酸エチル−2−ヘキシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチルドデシルなどのミリスチン酸アルキル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシルデシルおよびイソノナン酸イソノニル、オクタン酸セチルが挙げられる。
組成物は、脂肪酸エステルとして、C12〜C22脂肪酸などのC〜C30の糖のエステルおよびジエステルも含み得る。本開示において使用される際の「糖」は、アルデヒドまたはケトン官能基を有するかまたは有さず、少なくとも4つの炭素原子を有する、いくつかのアルコール官能基を有する酸素含有炭化水素化合物を意味する。これらの糖は、単糖類、オリゴ糖または多糖であり得る。
好適な糖として、非限定的な例としては、スクロース、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース、ラクトース、およびメチルグルコースなどのメチル化された誘導体などの例えば、アルキル化されたそれらの誘導体が挙げられる。
糖のエステルおよび脂肪酸のエステルは、例えば、上述される糖のエステルおよびC12〜C22脂肪酸などの直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和C〜C30脂肪酸のエステルまたはこれらのエステルの混合物から選択され得る。それらが不飽和である場合、これらの化合物は、1〜3つの、共役または非共役炭素−炭素二重結合を有し得る。
少なくとも1つの実施形態に係るエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、ポリエステルおよびそれらの混合物から選択され得る。
これらのエステルは、例えば、オレエート、ラウレート、パルミテート、ミリステート、ベヘネート、ココエート、ステアレート、リノレエート、リノレネート、カプレート、アラキドネート、またはオレオ−パルミテート、オレオ−ステアレート、パルミト−ステアレート混合エステルなどのそれらの混合物であり得る。
例えば、スクロースの、グルコースのまたはメチルグルコースの、モノ−またはジ−オレエート、ステアレート、ベヘネート、オレオパルミテート、リノレエート、リノレネート、オレオステアレートなどのモノエステルおよびジエステルが使用され得る。
メチルグルコースのジオレエートである、Amerchol社によってGLUCATE(登録商標)DOの名称で販売されている製品が非限定的に挙げられる。
脂肪酸の糖の例示的なエステルまたはこれらのエステルの混合物としては、73%のモノエステルおよび27%のジエステルおよびトリエステルから、61%のモノエステルおよび39%のジエステル、トリエステル、およびテトラエステルから、52%のモノエステルおよび48%のジエステル、トリエステル、およびテトラエステルから、45%のモノエステルおよび55%のジエステル、トリエステル、およびテトラエステルから、39%のモノエステルおよび61%のジエステル、トリエステル、およびテトラエステルから形成されるスクロースのパルミト−ステアレート、およびスクロースのモノラウレートをそれぞれ示す、Crodesta社によってF160、F140、F110、F90、F70、SL40の名称で販売されている製品;例えば、B370の品番でRyoto Sugar Estersの名称で販売され、20%のモノエステルおよび80%のジ−トリエステル−ポリエステルから形成されるスクロースのベヘネートに対応する製品;TEGOSOFT(登録商標)PSEの名称でGoldschmidt社によって販売されているスクロースモノ−ジ−パルミト−ステアレートが挙げられる。
本開示の組成物に使用可能なシリコーンとしては、限定はされないが、1×10−5〜1m/秒などの、25℃で5×10−6〜2.5m/秒の粘度を有する、有機基で修飾されているかまたは修飾されていない、揮発性または不揮発性の、環状、直鎖状または分枝鎖状シリコーンが挙げられる。
本開示にしたがって使用可能なシリコーンは、油、ろう、樹脂またはガムの形態であり得る。
ある実施形態において、シリコーンは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのポリジアルキルシロキサン、ならびにポリ(アルコキシ化)基、アミン基およびアルコキシ基から選択される少なくとも1つの官能基を有する有機修飾ポリシロキサンから選択される。
オルガノポリシロキサンは、Walter NOLLの論文である“Chemistry and Technology of Silicone”(1968),Academic Pressにより詳細に定義されている。それらは、揮発性または不揮発性であり得る。
シリコーンが揮発性である場合、シリコーンは、例えば、60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、さらなる例では、4〜5つなどの3〜7つのケイ素原子を有する環状ポリジアルキルシロキサンから選択される。それは、例えば、UNION CARBIDEによってVOLATILE SILICONE(登録商標)7207の名称でまたはRHODIAによってSILBIONE(登録商標)70045 V2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、UNION CARBIDEによってVOLATILE SILICONE(登録商標)7158の名称で、およびRHODIAによってSILBIONE(登録商標)70045 V5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、およびそれらの混合物であり得る。
式V:
Figure 2015531385
の、UNION CARBIDE社によって販売されているSILICONE VOLATILE(登録商標)FZ 3109などの、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマーも非限定的に挙げられる。
オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)およびオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ−1,1’−(ヘキサ−2,2,2’,2’,3,3’−トリメチルシリルオキシ)ビス−ネオペンタンとの混合物などの、ケイ素から誘導される有機化合物と環状ポリジアルキルシロキサンとの混合物が非限定的にさらに挙げられる。
他の好適な揮発性シリコーンとしては、2〜9つのケイ素原子を有し、25℃で5×10−6/秒以下の粘度を有する直鎖状の揮発性ポリジアルキルシロキサンが挙げられる。例は、TORAY SILICONE社によって「SH 200」の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この種類に含まれるシリコーンは、Cosmetics and Toiletries,Vol.91,Jan.76,p.27−32−−TODD BYERS“Volatile Silicone fluids for cosmetics”に公開されている論文にも記載されている。
さらに他の非限定的な例として、不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサン、上記の有機官能基で修飾されるポリオルガノシロキサン、およびそれらの混合物のガムおよび樹脂が挙げられる。
これらのシリコーンは、例えば、トリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンなどのポリジアルキルシロキサンから選択される。シリコーンの粘度は、標準ASTM 445 Appendix Cに準拠して25℃で測定される。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、非限定的に、以下の商品:RHODIAによって販売されているシリーズ47および70 047のSILBIONE(登録商標)油またはMIRASIL(登録商標)油、例えば、油70 047 V 500 000;RHODIA社によって販売されているMIRASIL(登録商標)シリーズの油;60 000mm/秒の粘度を有する、DC200などの、DOW CORNING社製の200シリーズの油;GENERAL ELECTRIC製のVISCASIL(登録商標)油およびGENERAL ELECTRIC製のSFシリーズ(SF 96、SF 18)の特定の油が挙げられる。
RHODIA社製の48シリーズの油などの、ジメチコノール(CTFA)の名称で知られている、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサンも非限定的に挙げられる。
この種類のポリジアルキルシロキサンでは、ポリジアルキル(C〜C20)シロキサンである、GOLDSCHMIDT社によって「ABIL WAX(登録商標)9800および9801」の名称で販売されている製品が非限定的に挙げられる。
本開示にしたがって使用可能なシリコーンガムは、例えば、単独で使用されるかまたは溶媒中で混合される200,000〜1,000,000の高い数平均分子量を有するポリジメチルシロキサンなどのポリジアルキルシロキサンである。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカン、トリデカンおよびそれらの混合物から選択され得る。
本開示にしたがって使用可能な製品は、例えば、DOW CORNING社によって販売されている製品Q2 1401などの、鎖末端水酸化ポリジメチルシロキサン、またはジメチコノール(CTFA)および環状ポリジメチルシロキサン(シクロメチコンとも呼ばれる)(CTFA)から形成される混合物;GENERAL ELECTRIC社製の製品SF 1214 Silicone Fluidなどの、ポリジメチルシロキサンガムと環状シリコーンとの混合物(前記製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに対応する油SF 1202 Silicone Fluidに溶解された、500,000の数平均分子量を有する、ジメチコンに対応するガムSF 30である);GENERAL ELECTRIC社製の製品SF 1236などの、例えば、PDMSガムとPDMS油との、異なる粘度の2つのPDMSの混合物などの混合物である。製品SF 1236は、20m/秒の粘度を有する上述されるガムSE 30と、5×10−6/秒の粘度を有する油SF 96との混合物である。この製品は、例えば、15%のガムSE 30および85%の油SF 96を有する。
本開示にしたがって使用可能なオルガノポリシロキサン樹脂としては、限定はされないが、以下の単位:RSiO2/2、RSiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2(ここで、Rが、1〜16個の炭素原子を有するアルキルを表す。例えば、Rが、メチルなどのC〜C低級アルキル基を示す)を含有する架橋シロキサン系が挙げられる。
これらの樹脂の中でも、「DOW CORNING 593」の名称で販売されている製品またはジメチル/トリメチルシロキサン構造を有するシリコーンである、GENERAL ELECTRIC社によって「SILICONE FLUID SS 4230およびSS 4267」の名称で販売されている製品が非限定的に挙げられる。
信越化学工業株式会社(SHIN−ETSU)によってX22−4914、X21−5034およびX21−5037の名称で販売されているものなどの、トリメチルシロキシケイ酸型の樹脂も非限定的に挙げられる。
本開示にしたがって使用可能な有機修飾シリコーンとしては、限定はされないが、それらの構造中に、炭化水素基によって固定された少なくとも1つの有機官能基を有する、上述されるシリコーンが挙げられる。
上記のシリコーンに加えて、有機修飾シリコーンは、ポリジフェニルシロキサンなどのポリジアリールシロキサン、および上記の有機官能基によって官能化されるポリアルキル−アリールシロキサンであり得る。
ポリアルカリールシロキサンは、例えば、25℃で1×10−5〜5×10/秒の範囲の粘度を有する、直鎖状および/または分枝鎖状の、ポリジメチル/メチルフェニルシロキサン、ポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルカリールシロキサンの中でも、以下の名称で販売されている製品:RHODIA製のシリーズ70 641のSILBIONE(登録商標)油;RHODIA製のシリーズRHODORSIL(登録商標)70 633および763の油;DOW CORNING製の油DOW CORNING 556 COSMETIC GRADE FLUID;製品PK20などの、BAYER製のPKシリーズのシリコーン;製品PN1000およびPH1000などの、BAYER製のシリーズPN、PHのシリコーン;SF 1023、SF 1154、SF 1250、SF 1265などの、GENERAL ELECTRIC製のSFシリーズの特定の油が非限定的に挙げられる。
有機修飾シリコーンの中でも、DC 1248の名称でDOW CORNING社によって販売されているジメチコンコポリオールと呼ばれる製品またはUNION CARBIDE社製の油SILWET(登録商標)L 722、L 7500、L 77、L 711およびQ2 5200の名称でDOW CORNING社によって販売されているアルキル(C12)−メチコンコポリオールなどの、C〜C24アルキル基を任意に有するポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン基;GENESEE社によってGP 4 Silicone FluidおよびGP 7100の名称で販売されている製品またはDOW CORNING社によってQ2 8220およびDOW CORNING 929または939の名称で販売されている製品などの置換または非置換アミン基を有するポリオルガノシロキサンが非限定的に挙げられる。置換アミン基は、例えば、C〜Cアミノアルキル基;SWS SILICONEによって「SILICONE COPOLYMER F−755」の名称でおよびGOLDSCHMIDT社によってABIL WAX(登録商標)2428、2434および2440の名称で販売されている製品などのアルコキシ化基である。
例えば、脂肪性物質は、室温および大気圧で液体またはペースト状の化合物から選択される。
さらなる例では、脂肪性物質は、25℃の温度および大気圧で液体の化合物である。
脂肪性物質は、例えば、低級アルカン、脂肪族アルコール、脂肪酸のエステル、脂肪族アルコールのエステル、ならびに非シリコーン鉱油、植物油およびシリコーンを含む合成油などの油から選択される。
少なくとも1つの実施形態によれば、脂肪性物質は、流動パラフィン、ポリデセン、脂肪酸の液体エステルおよび脂肪族アルコールの液体エステル、およびそれらの混合物などの非シリコーン化合物から選択される。
ある実施形態において、脂肪性物質は、アルカン、炭化水素およびシリコーンから選択される。
本発明の少なくとも1つの追加の脂肪性物質は、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する脂肪性物質以外の上で開示される脂肪性物質から選択され得る。
特定の実施形態において、少なくとも1つの追加の脂肪性物質は、40℃で約50mm/秒以下の粘度を有する。
好ましい追加の脂肪性物質は、例えば、40℃で約14〜約30mm/秒の範囲の、40℃で約50mm/秒以下の粘度を有し、商標BlandolでSonneborn、商標Aemoil M−302CGでArmedsaおよび商標Marcol 82でExxonmobil Chemicalなどのいくつかの供給業者から市販されている鉱油である。
本発明の少なくとも1つの追加の脂肪性物質は、カラーベース組成物の総重量に対して、少なくとも約0.5重量%の量で用いられ得る。例えば、少なくとも1つの追加の脂肪性物質の量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約1重量%〜約40重量%、または約5重量%〜約30重量%などであり得る。
他の実施形態において、少なくとも1つの追加の脂肪性物質の量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、0重量%〜約75重量%、または約5重量%〜約70重量%など、または約5重量%〜約60重量%など、または約5重量%〜約50重量%などであり得る。
40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、少なくとも約5重量%、または約5重量%〜約80重量%の量で存在する。
40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約5重量%〜約50重量%未満、好ましくは、約10重量%〜約50重量%未満の範囲の量で用いられ得る。少なくとも1つの追加の脂肪性物質が用いられる場合、脂肪性物質の総量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、最大で約50重量%未満である。
特定の実施形態において、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質および任意に、少なくとも1つの追加の脂肪性物質を含む脂肪性物質の総量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、少なくとも約5重量%であり、約5重量%〜約50重量%未満、好ましくは、約10重量%〜約50重量%未満、または約10重量%〜約45重量%など、または約10重量%〜約35重量%など、または約10重量%〜約30重量%など、または約10重量%〜約20重量%などの範囲であり得る。
ここで、少なくとも1つの追加の脂肪性物質の量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、0重量%〜約45重量%、または約5重量%〜約40重量%など、または約10重量%〜約30重量%などであり得る。
他の実施形態において、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質はまた、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約50重量%〜約80重量%、好ましくは、約50重量%〜約70重量%、または約50重量%、または約60重量%の量で用いられ得る。40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質の量が、約80重量%未満である場合、少なくとも1つの追加の脂肪性物質は、脂肪性物質の総量が、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約80重量%以下であるような量で用いられ得る。ここで、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質および任意に、少なくとも1つの追加の脂肪性物質を含む脂肪性物質の総量は、カラーベース組成物の総重量を基準にして、少なくとも約50重量%であり、約50重量%〜約80重量%、好ましくは、約50重量%〜約70重量%、より好ましくは、約50重量%〜約60重量%の範囲の量で用いられ得る。
本発明の好ましい実施形態において、カラーベース組成物は、液体エマルジョンまたは液体−クリームエマルジョンまたはクリームエマルジョンの形態である。
本発明の他の実施形態において、少なくとも1つの追加の脂肪性物質の粘度および/または量は、カラーベース組成物が、液体エマルジョンまたは液体−クリームエマルジョンまたはクリームエマルジョンの形態であるようなものである。
本発明の特に好ましい実施形態において、少なくとも1つの追加の脂肪性物質は、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する脂肪性物質の量が本発明のレオロジー調整ポリマーと組み合わされた後、本発明のカラーベース組成物中に導入される。
本発明の40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質、少なくとも1つの追加の脂肪性物質およびそれらの混合物は、本発明の酸化組成物中にも存在し得る。
レオロジー調整ポリマー
本発明の少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーは、水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーから選択される。
好ましい実施形態において、水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーは、架橋された(メタ)アクリル酸/C1〜C6アルキルアクリレートコポリマーから選択され、かつ3つの構造単位を有するかまたは3つの重合性モノマー成分:3〜10個の炭素原子を有する1つ以上のカルボン酸モノマーおよびその塩、1つ以上のビニルモノマー、および1つ以上の一価または多価不飽和モノマーを含むモノマー混合物から重合されるポリマーである。
カルボン酸モノマーの量は、一般に、モノマーの総重量を基準にして、一態様において、約20重量%〜80重量%、別の態様において、約25重量%〜約70重量%、さらなる態様において、約35重量%〜約65重量%である。
ビニルモノマーの量は、一般に、モノマーの総重量を基準にして、一態様において、約80重量%〜約15重量%、別の態様において、約75重量%〜約25重量%、さらなる態様において、約65重量%〜約35重量%である。
第3の成分である、1つ以上の一価または多価不飽和モノマーは、部分的にまたは実質的に架橋された三次元の高分子網目を生成するのに用いられる。多価不飽和とは、架橋性モノマーが、上記の不飽和カルボン酸含有モノマーおよびビニルモノマーと反応性の少なくとも2つの重合性二重結合を含有することを意味する。
本明細書において使用される際、「(メタ)アクリル」酸および「(メタ)アクリレート」という用語は、アクリル酸および対応するアルキルアクリレートの対応するメチル誘導体を含むことを意味する。例えば、「(メタ)アクリル)」酸は、アクリル酸および/またはメタクリル酸を指し、「(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレートおよび/またはアルキルメタクリレートを指す。
第3の成分は、モノマー成分の全ての総重量を基準にして、一態様において、約0.01〜約5重量%、別の態様において、約0.03〜約3重量%、さらなる態様において、約0.05〜約1重量%の量で使用され得る。
好ましい実施形態において、架橋されたアクリレートポリマーは、わずかに架橋されている。
本明細書において使用される際、「わずかに架橋された」という用語は、部分的に架橋された三次元の高分子網目を指す。
他の好ましい実施形態において、架橋されたアクリレートポリマーは、アルカリ膨潤性である。
本明細書において使用される際、本発明のレオロジー調整ポリマーに関する際の「アルカリ膨潤性」という用語は、溶液に導入されるとき、粘度をほとんどまたは全く与えないが、pHを弱酸性、中性、または弱塩基性条件に調整する際、粘度の測定可能な増加が観察され、すなわち、アルカリまたは中和剤を、アルカリ膨潤性ポリマーを含有する溶液に加えることで、粘度の上昇を生じさせるポリマーを指す。
本明細書において使用される際の「アルカリ膨潤性」という用語は、ポリマーのアニオン性カルボン酸基の電荷反発の結果としての、中和の際のポリマー分子の膨張も指し得る。
本発明の好ましいレオロジー調整ポリマーは、アクリル酸またはメタクリル酸および/またはそれらのC1〜C6アルキルエステルの1つ以上の架橋コポリマーである。
本発明の特に好ましいレオロジー調整ポリマーは、メタクリル酸/エチルアクリレート架橋コポリマーである。
本発明のメタクリル酸/エチルアクリレート架橋コポリマーの好ましい例は、アクリレートコポリマーのINCI名で知られ、約30重量%の全固形分を含む水性分散液として、商標Carbopol(登録商標)Aqua SF−1で供給業者Lubrizolから市販されているわずかに架橋された、アルカリ膨潤性アクリレートポリマーである。Carbopol(登録商標)Aqua SF−1は、そのプロトン化形態でカルボキシル官能基を有する。このコポリマーは、カルボキシル官能性アルカリ膨潤性およびアルカリ溶解性増粘剤(AST)を含む合成レオロジー調整剤の種類に属する。これらの増粘剤ポリマーは、アクリル酸単独または他のエチレン性不飽和モノマーと組み合わせたラジカル重合から調製される。ポリマーは、溶媒/沈殿ならびに乳化重合技術によって合成され得る。
本発明の別の特に好ましいレオロジー調整ポリマーは、架橋されたアニオン性アクリレートポリマーである。前記架橋されたアニオン性アクリレートポリマーは、約32重量%の全固形分を含む水性分散液に含まれ得る。本発明の架橋されたアニオン性アクリレートポリマーの例としては、限定はされないが、アクリレートクロスポリマー−4のINCI名で知られ、約32重量%の全固形分を含む水性分散液として、商標Carbopol(登録商標)Aqua SF−2で供給業者Lubrizolから市販されているポリマーが挙げられる。アクリレートクロスポリマー−4は、トリメチロールプロパントリアクリレートで架橋された、アクリル酸、メタクリル酸またはその単純エステルの1つのコポリマーとしても説明され得る。
ここで、ある実施形態において、本発明のレオロジー調整ポリマーは、約30重量%の全固形分を含む水性分散液に含まれるわずかに架橋された、アルカリ膨潤性アクリレートポリマーから選択される。
他の実施形態において、本発明のレオロジー調整ポリマーは、約32重量%の全固形分を含む水性分散液に含まれる架橋されたアニオン性アクリレートポリマーから選択される。
さらに他の実施形態において、本発明のレオロジー調整ポリマーは、約30重量%の全固形分を含む水性分散液に含まれるわずかに架橋された、アルカリ膨潤性アクリレートポリマー、約32重量%の全固形分を含む水性分散液に含まれる架橋されたアニオン性アクリレートポリマー、およびそれらの混合物から選択される。
好ましい実施形態において、本発明の少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーは、ポリマーが、本発明のカラーベース組成物中に加えられる前に、中和剤を含む水または水溶液中で中和される。
他の好ましい実施形態において、本発明の少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーは、本発明のカラーベース組成物中へのポリマーの添加時に、中和剤で中和される。
好適な中和剤は、有機アミン、有機アミン塩、およびアンモニウム塩から選択され、特に、エチルアミン、エチレンアミン、アルカノールアミン、環中に1つ以上の窒素原子を有する飽和または不飽和の環状アミンおよび他の環状化合物から選択される。
中和剤は、溶液が透明になるように、水または水溶液中の本発明のレオロジー調整ポリマーを中和するのに十分な量で用いられる。
本発明の少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーは、本発明のカラーベース組成物の総重量を基準にして、約0.45重量%〜約2.75重量%など、さらには約0.5重量%〜約2重量%など、または約2.55%など、または約1.95重量%などの、約0.3重量%〜約3重量%の量で用いられ得る。
好ましい実施形態において、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質および少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーは、前記脂肪性物質対レオロジー調整ポリマーの重量比が、約25:1〜約3:1、または約22.5:1〜約5:1など、または約20:1〜約10:1、好ましくは、約15:1〜約10:1など、または約10:1〜約5:1などの範囲であるようにカラーベース組成物中に存在する。
アルカリ化剤
本発明のアルカリ化剤は、有機アミン、有機アミン塩、アンモニウム塩、無機塩基、および水酸化物系化合物から選択され得る。
有機アミンは、10未満などまたは6未満などの12未満の、25℃におけるpKbを有する有機アミンから選択され得る。これは、最も高い塩基性の官能基に対応するpKbであることに留意されたい。
有機アミンは、1つまたは2つの第一級、第二級、または第三級アミン官能基、および少なくとも1つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つの直鎖状または分枝鎖状C〜Cアルキル基を含む有機アミンから選択され得る。
有機アミンはまた、1〜3つの同一または異なるC〜Cヒドロキシアルキル基を含むモノ−、ジ−またはトリアルカノールアミンなどのアルカノールアミン、エチルアミン、エチレンアミン、キノリン、アニリンおよびピロリン、ピロール、ピロリジン、イミダゾール、イミダゾリジン、イミダゾリジニン(imidazolidinine)、モルホリン、ピリジン、ピペリジン、ピリミジン、ピペラジン、トリアジンなどの環状アミンおよびそれらの誘導体から選択され得る。
言及され得るアルカノールアミン型の化合物の中でも、限定はされないが、モノエタノールアミン(モノエタノールアミンまたはMEAとしても知られている)、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N−ジメチルアミノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、およびトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンが挙げられる。
有機アミンは、式(IV):
Figure 2015531385
(式中、Wが、ヒドロキシル基またはC〜Cアルキル基で任意に置換されるC〜Cアルキレン残基から選択され;同一または異なっていてもよいRx、Ry、RzおよびRtが、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cヒドロキシアルキル基、およびC〜Cアミノアルキル基から選択される)に対応する。
言及され得るこのようなアミンの例としては、限定はされないが、1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2−プロパノール、スペルミン、およびスペルミジンが挙げられる。
ある実施形態において、有機アミンは、アミノ酸から選択される。
非限定的な例として、使用され得るアミノ酸は、L形態、D形態、またはラセミ体の天然または合成由来のものであり得、例えば、カルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸、およびリン酸官能基から選択される少なくとも1つの酸官能基を含み得る。アミノ酸は、それらの中性型またはイオン型であり得る。
さらに、非限定的な例として、アミノ酸は、環中またはウレイド官能基中に任意に含まれるさらなるアミン官能基を含む塩基性アミノ酸から選択され得る。
このような塩基性アミノ酸は、以下の式(A):
Figure 2015531385
(式中、Rが:

Figure 2015531385
から選択される基である)に対応する塩基性アミノ酸から選択され得る。
式(A)に対応する化合物は、ヒスチジン、リジン、アルギニン、オルニチン、およびシトルリンから選択され得る。
本開示において使用され得るアミノ酸としては、限定はされないが、アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、オルニチン、シトルリン、アスパラギン、カルニチン、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、リジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、N−フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、およびバリンが挙げられる。
ある実施形態において、有機アミンは、塩基性アミノ酸から選択される。アミノ酸は、例えば、アルギニン、リジンおよびヒスチジン、またはそれらの混合物から選択され得る。
ある実施形態において、有機アミンは、複素環式の有機アミンから選択される。アミノ酸として既に挙げられたヒスチジンに加えて、ピリジン、ピペリジン、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、およびベンズイミダゾールも非限定的に挙げられる。
ある実施形態において、有機アミンは、アミノ酸ジペプチドから選択される。本開示において使用され得るアミノ酸ジペプチドとしては、限定はされないが、カルノシン、アンセリン、およびバレイン(baleine)が挙げられる。
ある実施形態において、有機アミンは、グアニジン官能基を含む化合物から選択される。本開示において使用され得るこの種類の有機アミンとしては、アミノ酸として既に挙げられたアルギニンに加えて、クレアチン、クレアチニン、1,1−ジメチルグアニジン、1,1−ジエチルグアニジン、グリコシアミン、メトホルミン、アグマチン、N−アミジノアラニン、3−グアニジノプロピオン酸、4−グアニジノ酪酸、および2−([アミノ(イミノ)メチル]アミノ)エタン−1−スルホン酸が挙げられる。
非限定的な例として、有機アミンは、アルカノールアミンから選択される。例えば、有機アミンは、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールから選択され、または好ましくは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよびモノエタノールアミン、またはそれらの混合物から選択される。さらに、例として、有機アミンは、モノエタノールアミンである。
アルカリ化剤は、塩形態の有機アミンであり得る。本明細書において使用される際の「有機アミン塩」という用語は、上記の有機アミンの有機または無機塩を意味する。
非限定的な例として、有機塩は、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩および酒石酸塩などの、有機酸の塩から選択され得る。
さらに、非限定的な例として、無機塩は、ヒドロハライド(hydrohalide)(例えば、塩酸塩)、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、リン酸水素塩、およびリン酸塩から選択され得る。
本開示にしたがって使用され得るアンモニウム塩は、以下の酸塩:炭酸塩、炭酸水素塩から選択され得る。例えば、塩は、炭酸アンモニウムなどの炭酸塩である。
使用され得る無機塩基は、例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、およびそれらの誘導体などの、アルカリ金属のリン酸塩および炭酸塩から選択され得る。
無機塩基としては、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエン酸ナトリウム、およびクエン酸カリウム、およびそれらの誘導体などの、カルボン酸アルカリ金属塩も挙げられる。
水酸化物系化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、遷移金属水酸化物、第四級アンモニウム水酸化物、有機水酸化物、およびそれらの混合物から選択され得る。好適な例は、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化フランシウム、水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、水酸化モリブデン、水酸化マンガン、水酸化亜鉛、水酸化コバルト、水酸化カドミウム、水酸化セリウム、水酸化ランタン、水酸化アクチニウム、水酸化トリウム、水酸化アルミニウム、水酸化グアニジウムおよびそれらの混合物である。
少なくとも1つの実施形態によれば、アルカリ化剤は、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属リン酸塩、有機アミン、水酸化物系化合物、およびそれらの誘導体から選択される。
少なくとも別の実施形態によれば、アルカリ化剤は、少なくとも1つのアルカノールアミンなどの少なくとも1つの有機アミンから選択される。特に好ましいアルカノールアミンは、エタノールアミン(モノエタノールアミンまたはMEAとしても知られている)である。
本発明の少なくとも1つのアルカリ化剤は、本発明のカラーベース組成物の総重量を基準にして、約0.1重量%〜約20重量%など、さらには約0.5重量%〜約10重量%など、または約1重量%〜約10重量%などの、約0.01重量%〜約30重量%の量で用いられ得る。
特定の実施形態において、アルカリ化剤の一部は、ポリマーがカラーベース組成物を作製するプロセス中に加えられる前または後に、少なくとも1つのレオロジー調整ポリマーを中和するのに使用される。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明のケラチン繊維の色を変更するための組成物または薬剤は、少量のアンモニアを含有するか、またはアンモニアを実質的に含まない。
短鎖ヒドロキシ化合物
本発明のモノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物としては、限定はされないが、エタノール(変性アルコール)、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロパンジオール、グリセリン、およびそれらの混合物が挙げられる。
本明細書において使用される際、「短鎖アルキル鎖」という用語は、1〜10個の炭素原子を有するアルキル鎖を指す。
ここで、少なくとも1つの短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物は、約1〜5つの炭素原子を含有するものなどの低級モノアルコール、例えば、エタノールおよびイソプロパノール;約2〜8つの炭素原子を含有するものなどの、グリコールを含むポリオール、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコールおよびグリセリンから選択される。
モノアルコールおよびポリオールから選択される他の好適な短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物は、揮発性または不揮発性化合物であり得る。
モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物は、本発明のカラーベース組成物の総重量を基準にして、約1重量%〜約12重量%など、または約3重量%〜約10重量%など、または約5重量%〜約10重量%などの、約0.5重量%〜約15重量%の範囲の量で、本発明にしたがって用いられ得る。
酸化染料前駆体
典型的に、酸化染料前駆体は、オルト−もしくはパラ−フェニレンジアミン、オルト−もしくはパラ−アミノフェノールおよび複素環式化合物から選択される。これらの酸化ベースは、無色または薄い色の化合物であり、これは、酸化性製品と組み合わされて、酸化縮合のプロセスによって、着色された化学種が得られる。
本開示の有用な酸化染料前駆体としては、あくまでも例として、芳香族ジアミン、多価フェノール、アミノフェノール、ならびに例えば、アミンのN−置換誘導体、およびフェノールのエーテルなどの、これらの化合物の誘導体が挙げられる。
非限定的な例として、酸化染料前駆体は、オルト−もしくはパラ−アミノフェノール、オルト−もしくはパラ−フェニレンジアミン、二重塩基(double base)、複素環式塩基、およびそれらの酸付加塩から選択され得る。
選択され得る例示的なパラ−フェニレンジアミンとしては、一般式(IV):
Figure 2015531385
(式(IV)中:
−R8が、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基、含窒素基、フェニル基または4’−アミノフェニル基で置換されるC1〜C4アルキル基を表し;
−R9が、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基または含窒素基で置換されるC1〜C4基を表し;
−R8およびR9が、それらを有する窒素原子と一緒に、1つ以上のアルキル、ヒドロキシルまたはウレイド基で任意に置換される5員または6員の含窒素複素環を形成することもでき;
−R10が、水素原子、塩素原子などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、スルホ基、カルボキシル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルコキシ基、C1〜C4アセチルアミノアルコキシ基、C1〜C4メシルアミノアルコキシ基またはC1〜C4カルバモイルアミノアルコキシ基を表し;
−R11が、水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C4アルキル基を表す)の化合物および酸とのそれらの付加塩が挙げられる。
例として、アミノの、上式(IV)中の含窒素基の中でも、モノ(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、トリ(C1〜C4)アルキルアミノ、モノヒドロキシ(C1〜C4)アルキルアミノ、イミダゾリニウムおよびアンモニウム基が選択され得る。上式(XXIII)の例示的なパラ−フェニレンジアミンとしては、パラ−フェニレンジアミン、パラ−トルエンジアミン、2−クロロ−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジプロピル−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノ−N,N−ジエチル−3−メチルアニリン、N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルアニリン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−クロロアニリン、2−(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、2−フルオロ−パラ−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−パラ−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)−パラ−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−β−メチル−パラ−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−パラ−フェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)−パラ−フェニレンジアミン、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、2−((β−ヒドロキシエチルオキシ)−パラ−フェニレンジアミン、2−((β−アセチルアミノエチルオキシ)−パラ−フェニレンジアミン、N−(β−メトキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、2−メチル−1−N−(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミンおよび酸とのそれらの付加塩が挙げられる。
例示的なオルト−フェニレンジアミンとしては、N1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、4−メチル−o−フェニレンジアミン、および4−ニトロ−o−フェニレンジアミンおよびそれらの酸付加塩が挙げられる。
本明細書において使用される際、「二重塩基」という用語は、アミノおよびヒドロキシル基のうちの少なくとも1つを有する少なくとも2つの芳香族核を含む化合物を意味する。例えば、二重塩基は、式(V):
Figure 2015531385
(式(V)中:
−Z1およびZ2が、独立して、C1〜C4アルキル基でまたは結合鎖Yで置換され得るヒドロキシルまたは−−NH2基から選択されてもよく;
−結合鎖Yが、1つ以上の含窒素基によっておよび/または酸素、硫黄または窒素原子などの1つ以上のヘテロ原子によって、介在または終端され得、かつ1つ以上のヒドロキシルまたはC1〜C6アルコキシ基で任意に置換される、1〜14個の炭素原子を含む直鎖状または分枝鎖状アルキレン鎖から選択され;
−R12およびR13が、独立して、水素またはハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4アミノアルキル基または結合鎖Yから選択され;
−R14、R15、R16、R17、R18およびR19が、独立して、水素原子、結合鎖YまたはC1〜C4アルキル基から選択され;
ここで、式(V)の化合物が、分子当たり単一の結合鎖Yを含むに過ぎない)の化合物および酸とのそれらの付加塩から選択され得る。
様々な実施形態において、上式(V)の含窒素基が、アミノ、モノ(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、トリ(C1〜C4)アルキルアミノ、モノヒドロキシ(C1〜C4)アルキルアミノ、イミダゾリニウムおよびアンモニウム基から選択され得る。
二重塩基の非限定的な例としては、N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノ−プロパン−オール、N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4’−アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N’−ビス(β−アミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス(4−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス(4−メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ジエチル−N,N’−ビス(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8−ビス(2,5−ジアミノ−フェノキシ)−3,5−ジオキサオクタン、および酸とのそれらの付加塩が挙げられる。
本発明の文脈において使用され得るパラ−アミノフェノールの非限定的な例は、特に、下式(VI):
Figure 2015531385
(式(VI)中:
−R20が、水素原子、フッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基、C1〜C4アミノアルキル基またはヒドロキシ(C1〜C4)アルキルアミノ−(C1〜C4)アルキル基から選択され、
−R21が、水素原子、フッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4アミノアルキル基、C1〜C4シアノアルキル基または(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基から選択される)に対応する化合物:および酸とのそれらの付加塩から選択され得る。
あくまでも例として、パラ−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−3−フルオロフェノール、4−アミノ−3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、N−メチル−パラ−アミノフェノール、およびそれらの酸付加塩が選択され得る。
例示的なオルト−アミノフェノールは、2−アミノフェノール、2−アミノ−1−ヒドロキシ−5−メチルベンゼン、2−アミノ−1−ヒドロキシ−6−メチルベンゼン、5−アセトアミド−2−アミノフェノール、およびそれらの酸付加塩から選択され得る。
例示的な複素環式塩基は、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピラゾリノン誘導体、およびそれらの酸付加塩から選択され得る。
ピリジン誘導体の非限定的な例としては、例えば、2,5−ジアミノピリジン、2−(4−メトキシフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエチル)アミノ−3−アミノ−6メトキシピリジン、3,4−ジアミノピリジン、およびそれらの酸付加塩などの、GB1026978号明細書およびGB1153196号明細書(両方とも参照により本明細書に援用される)に開示されるものが挙げられる。
ピリミジン誘導体の非限定的な例としては、例えば、2,4,5,6−テトラ−アミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノ−ピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノピリミジンなどの、独国特許第2359399号明細書、特公昭63−169571号公報、特公平3−10659号公報および国際公開第96/15765号パンフレット(全て、参照により本明細書に援用される)に記載されているもの、ならびに仏国特許出願公開第A−2750048号明細書に挙げられるものなどのピラゾロピリミジン誘導体が挙げられ、その中でも特に、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,5−ジアミン;2,7−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,5−ジアミン;3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール;3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール;2−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ)エタノール;2−(7−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミノ)エタノール;2−[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(2−ヒドロキシエチル)アミノエタノール;2−[(7−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;5,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;2,5,N7,N7−テトラメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;3−アミノ−5−メチル−7−(イミダゾリルプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;およびそれらの付加塩および互変異性平衡が存在する場合それらの互変異性体、および酸とのそれらの付加塩が挙げられる。
ピラゾールおよびピラゾリノン誘導体の非限定的な例としては、4,5−ジアミノ−1−メチル−ピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミノ−1、3−ジメチル−5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−tert−ブチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−tert−ブチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−5−(2’−アミノエチル)アミノ−1,3−ジメチル−ピラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メチル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−4−(p−ヒドロキシエチル)アミノ−1−メチルピラゾール、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)、H2SO4、2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−z]ピラゾール−1−オン、1−メチル−3−フェニル−2−ピラゾリノン、およびそれらの酸付加塩などの、独国特許第3,843,892号明細書、独国特許第4,133,957号明細書、国際公開第94/08969号パンフレット、国際公開第94/08970号パンフレット、仏国特許出願公開第A−2,733,749号明細書、および独国特許第19543988号明細書(全て、参照により本明細書に援用される)に記載されている化合物が挙げられる。
少なくとも1つの酸化染料前駆体は、例えば、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約0.0001重量%〜約8.0重量%、または約0.005重量%〜約5重量%などの、約0.0001重量%〜約12重量%の範囲の量で、本開示のカラーベース組成物中に存在し得る。
さらに、本開示の1つ以上の酸化染料前駆体は、1つ以上のカップラーと組み合わせて用いられ得る。
酸化染料前駆体の使用により得られる色調は、多くの場合、それらを1つ以上のカップラーと組み合わせることによって変化され、これは、特に、芳香族メタ−ジアミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノールおよびインドール化合物などの特定の複素環式化合物から選択される。
酸化ベースおよびカップラーに用いられる様々な分子により、豊かな色調範囲の色を得ることができる。
本開示において使用され得るカップラーとしては、ケラチン繊維を着色する酸化方法に従来から使用されるもの、例えば、メタ−アミノフェノール、メタ−フェニレンジアミンおよびメタ−ジフェノール、ナフトール、モノ−またはポリ水酸化ナフタレン誘導体、ならびに、例えば、インドール誘導体、インドリン誘導体、セサモールおよびその誘導体、ピリジン誘導体、ピラゾロトリアゾール誘導体、ピラゾロン、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、1,3−ベンゾジオキソール、キノリン、ベンゾモルホリン誘導体、ピラゾロアゾール誘導体、ピロロアゾール誘導体、イミダゾロアゾール誘導体、ピラゾロピリミジン誘導体、ピラゾリン−3,5−ジオン誘導体、ピロロ[3,2−d]オキサゾール誘導体、ピラゾロ[3,4−d]チアゾール誘導体、チアゾロアゾールS−オキシド誘導体、チアゾロアゾールS,S−ジオキシド誘導体などの複素環式カップラー、およびそれらの酸付加塩が挙げられる。
好適な着色カップラーとしては、例えば、一般式(D):
Figure 2015531385
(式中、Rが、非置換ヒドロキシまたはアミノ、または1つ以上のC1〜6ヒドロキシアルキル基で置換されるヒドロキシまたはアミノであり、RおよびRがそれぞれ、独立して、水素、ヒドロキシ、アミノ、またはC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、またはC1〜6ヒドロキシアルキル基で置換されるアミノであり;R、R、およびRがそれぞれ、独立して、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6ヒドロキシアルキル、またはC1〜6アルキルであり、またはRおよびRが、一緒に、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基を形成し得る)で表されるものが挙げられる。このような化合物の例としては、非置換であるか、またはアミノ基またはベンゼン環上で、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルアミノ基などで置換され得る、フェノール、メタ−アミノフェノール、メタ−フェニレンジアミンなどのメタ−誘導体が挙げられる。好適なカップラーとしては、m−アミノフェノール、2,4−ジアミノトルエン、4−アミノ、2−ヒドロキシトルエン、フェニルメチルピラゾロン、3,4−メチレンジオキシフェノール、3,4−メチレンジオキシ−1−[(β−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、1−メトキシ−2−アミノ−4−[(β−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、1−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)ベンゼン、6−メチル−1−ヒドロキシ−3[(β−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、2,4−ジクロロ−1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、1−ヒドロキシ−3−(ジエチルアミノ)ベンゼン、1−ヒドロキシ−2−メチル−3−アミノベンゼン、2−クロロ−6−メチル−1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、6−メトキシ−1,3−ジアミノベンゼン、6−ヒドロキシエトキシ−1,3−ジアミノベンゼン、6−メトキシ−5−エチル−1,3−ジアミノベンゼン、6−エトキシ−1,3−ジアミノベンゼン、1−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−3−アミノベンゼン、2−メチル−1、3−ジアミノベンゼン、6−メトキシ−1−アミノ−3−[(β−ヒドロキシエチル)アミノ]−ベンゼン、6−(β−アミノエトキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、6−(β−ヒドロキシエトキシ)−1−アミノ−3−(メチルアミノ)ベンゼン、6−カルボキシメトキシ−1,3−ジアミノベンゼン、6−エトキシ−1−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−3−アミノベンゼン、6−ヒドロキシエチル−1,3−ジアミノベンゼン、1−ヒドロキシ−2−イソプロピル−5−メチルベンゼン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、2−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン、2−メチル−1,3−ジヒドロキシベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン、5,6−ジクロロ−2−メチル−1、3−ジヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノ−ベンゼン、1−ヒドロキシ−3−(カルバモイルメチルアミノ)ベンゼン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、4−メチル−2,6−ジヒドロキシピリジン、2,6−ジヒドロキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、6−アミノベンゾモルホリン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−ヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、4−ヒドロキシインドール、4−ヒドロキシインドリン、6−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインドリン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、およびそれらの混合物が挙げられる。
他のカップラーは、例えば、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2−メチル−5−アミノフェノール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルフェノール、3−アミノフェノール、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン、2,4−ジアミノ1−(β−ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2−アミノ−4−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メトキシベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、1−アミノ−2−メトキシ−4,5−メチレンジオキシベンゼン、α−ナフトール、6−ヒドロキシインドール、4−ヒドロキシインドール、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、6−ヒドロキシインドリン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、1H−3−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、3,6−ジメチルピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、2、6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、6−メチルピラゾロ[1,5−a]−ベンズイミダゾール、およびそれらの酸付加塩から選択され得る。
一実施形態において、カップラーとしては、レゾルシノール、1−ナフトール、2−メチルレゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、m−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、フェニルメチルピラゾロン、ヒドロキシベンゾモルホリン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、6−ヒドロキシインドール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、5−アミノ−6−クロロ−o−クレゾール、4−クロロレゾルシノール、それらの塩、およびそれらの混合物が挙げられる。
カップラーが存在する場合、カップラーは、カラーベース組成物の総重量を基準にして、約0.0001重量%〜約12重量%;または約0.1重量%〜約8重量%;または約1%〜約5%の範囲の量で存在し得る。
一般に、酸化ベースおよびカップラーの酸付加塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、および酢酸塩から選択され得る。
本発明のカラーベース組成物は、少なくとも1つの直接染料をさらに含むことができ、直接染料としては、限定はされないが、ベンゼン種のニトロ染料、アゾ直接染料、メタン直接染料、およびそれらの付加塩が挙げられる。これらの直接染料は、非イオン性、アニオン性、またはカチオン性のものであり得る。
酸化剤
本発明のケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、例えば、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、アルカリ金属臭素酸塩、フェリシアン化物またはそれらの混合物から選択され得る少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物を必要とする。同様に使用され得る酸化剤としては、必要に応じて、それらのそれぞれの供与体または補因子の存在下における、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、およびウリカーゼなどの2電子オキシドレダクターゼなどの少なくとも1つの酸化還元酵素が挙げられる。空気中の酸素も酸化剤として用いられ得る。
一実施形態において、酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、フェリシアン化物、過酸素化塩(peroxygenated salt)、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、酸化還元酵素、およびそれらの混合物から選択される。
一実施形態において、酸化剤は、滴定量(titre)が、5〜40体積などまたは5〜20体積などの、1〜40体積の範囲であり得る、水溶液中に存在する過酸化水素である。
別の実施形態において、酸化剤は、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩および/またはモノ過硫酸塩、ならびにそれらの混合物である。一実施形態において、本開示における酸化剤は、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムおよびそれらの混合物から選択される。
一般に、酸化剤は、酸化組成物の総重量を基準にして、0.1重量%〜約30重量%など、または約0.1重量%〜約20重量%など、または約1重量%〜約12重量%などの、約0.05〜約50重量%の量で存在するであろう。
化粧品に許容できる媒体
本発明の組成物は、化粧品に許容できる媒体を構成する他の化合物を含み得る。この化粧品に許容できる媒体は、水または水と少なくとも1つの化粧品に許容できる有機溶媒との混合物を含む。
有機溶媒の例として、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、およびフェニルエチルアルコールなどのアルコール、あるいは例えば、エチレングリコールのモノメチル、モノエチルおよびモノブチルエーテル、プロピレングリコールまたはそのエーテル(例えば、プロピレングリコールのモノメチルエーテルなど)、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコールならびにジエチレングリコールのアルキルエーテル、例えば、ジエチレングリコールのモノエチルエーテルまたはモノブチルエーテルなどの、グリコールまたはグリコールエーテルが非限定的に挙げられる。
pH
カラーベース組成物のpHは、7超であり、7超〜約12、または7超〜約11、または約7.5〜約12など、または約7.5〜約11など、または約7.5〜約10などまたは約7.5〜約9など、または約9〜約11などの範囲であってもよく、ケラチン繊維の染色の技術分野において周知の酸性化剤または塩基性化剤を用いて所望の値に調整され得る。
ケラチン繊維の色を変更するための薬剤、すなわち、カラーベース組成物および酸化組成物を一緒に混合することから得られる組成物のpHは、約2〜約12など、または約4〜約12など、または約4〜約11などの、約2〜約14の範囲であり得る。
特定の実施形態において、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、約2〜6.8など、または約2〜約6.5など、または約4〜約6.0など、7未満であり得る。他の実施形態において、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、約7.1〜約12など、または約7.5〜約11など、または約7.5〜約10など、または約9〜約11など、または約10〜約11など、7超であり得る。
本開示のカラーベース組成物は、好ましくは、エマルジョン、例えば、水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンの形態である。
特に好ましい実施形態において、本開示のカラーベース組成物は、好ましくは、水中油型エマルジョンの形態である。
本発明のカラーベース組成物および酸化組成物は、少なくとも1つの助剤をさらに含み得る。助剤としては、限定はされないが、増粘剤および上記のレオロジー調整ポリマー(Carbopol(登録商標)Aqua SF−1およびCarbopol(登録商標)Aqua SF−2として市販されているものなど)以外のレオロジー調整ポリマー、カチオン性ポリマー、塗膜形成ポリマー、顔料、染料、湿潤剤および保湿剤、上記の脂肪性物質に該当するもの以外の乳化剤、構造化剤(structuring agent)、噴射剤、界面活性剤、光沢剤、およびコンディショニング剤(conditioning agent)が挙げられる。
増粘剤および上記のレオロジー調整ポリマー(Carbopol(登録商標)Aqua SF−1およびCarbopol(登録商標)Aqua SF−2として市販されているものなど)以外のレオロジー調整ポリマーは、本発明の組成物をさらに含んでいてもよく、全体が参照により本明細書に援用される米国特許出願公開第2010154140A号明細書に記載されている高分子増粘剤および非高分子増粘剤から選択され得る。
本発明の増粘剤は、高分子増粘剤および非高分子増粘剤から選択され得る。少なくとも1つの高分子増粘剤は、イオン性または非イオン性、会合性または非会合性ポリマーから選択され得る。例示的な高分子増粘剤としては、様々な天然ガムが挙げられる。代表的な非高分子増粘剤としては、塩化ナトリウムなどの無機塩;オキシエチレン化分子、特に、ポリオールのエトキシ化アルキルまたはアシル誘導体が挙げられる。これらのポリマーは、物理的にまたは化学的に変性され得る。
本発明の少なくとも1つの増粘剤は、好ましくは、本発明の第1のまたは酸化組成物の総重量を基準にして、0重量%超〜約15重量%、好ましくは、約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは、約1重量%〜約5重量%の量で使用される。
本発明に係るカラーベース組成物および酸化組成物は、少なくとも1つのカチオン性ポリマーも含み得る。
少なくとも1つの実施形態において、本開示の組成物に含まれる少なくとも1つのカチオン性ポリマーは、カチオン性会合性ポリマーから選択されない。言い換えると、これらのカチオン性ポリマーは、それらの構造中に、10〜30個の炭素原子を含有する、例えば、アルキルまたはアルケニル型のペンダントまたは末端疎水性鎖を含まない。
本開示に係る組成物の少なくとも1つのカチオン性ポリマーは、例えば、以下のものから選択され得る:
(1)アクリル酸またはメタクリル酸エステルまたはアミドから誘導され、かつ式(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の単位から選択される少なくとも1つの単位を含むホモポリマーおよびコポリマー:
Figure 2015531385
(式中:
同一または異なっていてもよいRが、水素原子またはCH基を示し;
同一または異なっていてもよいAが、直鎖状または分枝鎖状C〜C、例えば、C〜Cアルキル基またはC〜Cヒドロキシアルキル基を表し;
同一または異なっていてもよいR、RおよびRが、C〜Cアルキル基などの、C〜C18アルキル基またはベンジル基を表し;
同一または異なっていてもよいRおよびRが、水素またはC〜Cアルキル基、例えば、メチルまたはエチルを表し;
が、メトサルフェート(methosulfate)アニオンなどの、鉱酸もしくは有機酸から誘導されるアニオンまたは塩化物もしくは臭化物などのハロゲン化物を示す)。
このファミリーのポリマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、窒素を低級(C〜C)アルキルで置換したアクリルアミドおよびメタクリルアミド、アクリル酸またはメタクリル酸またはそれらのエステル、ビニルピロリドンまたはビニルカプロラクタムなどのビニルラクタム、およびビニルエステルのファミリーから選択され得る少なくとも1つのコモノマーから誘導される少なくとも1つの単位も含有し得る。
ここで、このファミリーのポリマーの中でも、以下のものが例示的に挙げられる:
Hercules社によってHERCOFLOCの名称で販売されている製品などの、硫酸ジメチルでまたはハロゲン化ジメチルで四級化されたアクリルアミドとジメチルアミノエチルアクリレートとのコポリマー、
例えば、欧州特許第80976号明細書に記載され、Ciba Geigy社によってBINA QUAT P 100の名称で販売されているアクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー、
Hercules社によってRETENの名称で販売されているアクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートとのコポリマー、
ISP社によってGAFQUATの名称で販売されている製品、例えば、GAFQUAT 734またはGAFQUAT 755、あるいはCOPOLYMER 845、958および937として知られている製品などの四級化または非四級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはアクリレートコポリマー、
ISP社によってGAFFIX VC 713の名称で販売されている製品などのジメチルアミノエチルアクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、
例えば、ISPによってSTYLEZE CC 10の名称で販売されているビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、
ISP社によってGAFQUAT HS 100の名称で販売されている製品などの四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、および塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルアクリレートの単独重合によって、または塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルアクリレートとアクリルアミドとの共重合によって得られるポリマーなどのメタクリロイルオキシ(C〜C)アルキルトリ(C〜C)アルキルアンモニウム塩の架橋ポリマー、ここで、単独重合または共重合の後、メチレンビスアクリルアミドなどのオレフィン性不飽和を含有する化合物による架橋が続く。少なくとも1つの実施形態において、鉱油中の50重量%のコポリマーを含有する分散体の形態の架橋されたアクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー(20/80の重量比)が使用され得る。この分散体は、Ciba社によってSALCARE(登録商標)SC 92の名称で販売されている。ある実施形態において、鉱油中または液体エステル中に約50重量%のホモポリマーを含有する架橋されたメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドホモポリマーが使用され得る。これらの分散体は、Ciba社によってSALCARE(登録商標)SC 95およびSALCARE(登録商標)SC 96の名称で販売されている。
他の例は、Union Carbide Corporation社によってJR(JR 400、JR 125、JR 30M)またはLR(LR 400、LR 30M)の名称で販売されているポリマーなどの、第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体である。
(2)例えば、メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−またはヒドロキシ−プロピルセルロースなどの、水溶性第四級アンモニウムモノマーでグラフトされたセルロースまたはセルロース誘導体のコポリマー。これらは、National Starch社によってCELQUAT L 200およびCELQUAT H 100の名称で販売されている。
(3)トリアルキルアンモニウムカチオン性基を含有するグアーガムなどの非セルロースカチオン性多糖。このような製品は、例えば、Meyhall社によってJAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17およびJAGUAR C162の商標で販売されている。
(4)ピペラジニル単位および二価アルキレンまたはヒドロキシアルキレン基のポリマー。
(5)例えば、酸性化合物とポリアミンとの重縮合によって調製される水溶性ポリアミノアミド;これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和二無水物、ビス−不飽和誘導体、ビス−ハロヒドリン、ビス−アゼチジニウム、ビス−ハロアシルジアミン、ビス−ハロゲン化アルキルで、あるいはビス−ハロヒドリン、ビス−アゼチジニウム、ビス−ハロアシルジアミン、ビス−ハロゲン化アルキル、エピハロヒドリン、ジエポキシドまたはビス−不飽和誘導体と反応性である二官能性化合物の反応から得られるオリゴマーで架橋され得;ここで、架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35molの範囲の量で使用され;これらのポリアミノアミドは、アルキル化され得るかまたは、それらが少なくとも1つの第三級アミン官能基を含有する場合、四級化され得る。Sandoz社によってCARTARETINE F、F4またはF8の名称で販売されているアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンポリマーが例示的に挙げられる。
(6)2つの第一級アミン基および少なくとも1つの第二級アミン基を含有する少なくとも1つのポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸および飽和C〜C脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応によって得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸との間のモル比は、0.8:1〜1.4:1の範囲であり;それから得られるポリアミノアミドは、0.5:1〜1.8:1の範囲の、ポリアミノアミドの第二級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比で、エピクロロヒドリンと反応される。この種類のポリマーは、例えば、Hercules社によってHERCOSETT 57、PD 170またはDELSETTE 101の名称で販売されている。
(7)鎖の主な構成要素として、式(X)または(XI)に対応する少なくとも1つの単位を含有するホモポリマーまたはコポリマーなどの、アルキルジアリルアミンおよびジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー:
Figure 2015531385
(式中、kおよびtが、0または1に等しく、k+tの和が、1に等しく;Rが、水素原子またはメチル基を示し;RおよびRが、互いに独立して、C〜Cアルキル基、ヒドロキシアルキル基(ここで、アルキル基がC〜Cである)、アミドアルキル基(ここで、アルキルがC〜Cである)を示し;またはRおよびRが、それらが結合される窒素原子と一緒に、ピペリジルまたはモルホリニルなどの複素環式基を示し;少なくとも1つの実施形態において、RおよびRが、互いに独立して、C〜Cアルキル基を示し;Yが、臭化物、塩化物、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、硫酸塩またはリン酸塩などの有機または無機アニオンである)。
上記のポリマーの中でも、Nalco社によってMERQUAT(登録商標)100およびMERQUAT(登録商標)280の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー(および低い重量平均分子量のその同族体)およびMERQUAT(登録商標)550の名称で販売されているジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドとのコポリマーが例示的に挙げられる。
(8)式(XII)の繰返し単位を含有する第四級ジアンモニウムポリマー:
Figure 2015531385
(式中:
同一または異なっていてもよいR10、R11、R12およびR13が、C〜C脂肪族、脂環式またはアリール脂肪族(arylaliphatic)基またはヒドロキシアルキル脂肪族(alkylaliphatic)基を表し、ここで、アルキル基がC〜Cであり、あるいはR10、R11、R12およびR13が、一緒にまたは別々に、それらが結合される窒素原子と一緒に、窒素以外の第2のヘテロ原子を任意に含有する複素環を構成し、あるいはR10、R11、R12およびR13が、ニトリル、エステル、アシルまたはアミド基または基−−CO−−O−−R14−Dまたは−−CO−−NH−−R14−D(ここで、R14がアルキレンであり、Dが第四級アンモニウム基である)で置換される直鎖状または分枝鎖状C〜Cアルキル基を表し;
およびBが、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和C〜Cポリメチレン基を表し、このC〜Cポリメチレン基は、主鎖に結合または挿入された、少なくとも1つの芳香環または酸素および硫黄原子から選択される少なくとも1つの原子またはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミドおよびエステル基から選択される少なくとも1つの基を任意に含有し、
が、鉱酸または有機酸から誘導されるアニオンを示し;
、R10およびR12が、それらが結合される2つの窒素原子と一緒に、ピペラジン環を形成することができ;
ここで、Aが、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和アルキレンまたはヒドロキシアルキレン基を示す場合、Bは、基−−(CH−−CO−D−OC−−(CH−−を示すこともでき、ここで、nが、1〜6の範囲の数であり、Dが:
a)式:−−O−−Z−−O−−(ここで、Zが、直鎖状または分枝鎖状炭化水素系基を示す)のグリコール残基または下式:−−(CH−CH−−O)−−CH−−CH−−;または−−[CH−−CH(CH)−−O]−−CH−−CH(CH)−−(ここで、xおよびyが、規定された独自の重合度を表す1〜4の範囲の整数または平均重合度を表す1〜4の範囲の任意の数を示す)のうちの1つに対応する基;
b)ピペラジン誘導体などのビス−第二級ジアミン残基;
c)式:−−NH−−Y−−NH−−(ここで、Yが、直鎖状または分枝鎖状炭化水素系基を示す)のビス−第一級ジアミン残基、あるいは基−−CH−−CH−−S−−S−−CH−−CH−−;および
d)式:−−NH−−CO−−NH−−のウレイレン基
から選択される)。
少なくとも1つの実施形態において、Xが、塩化物または臭化物などのアニオンである。
これらのポリマーは、例えば、1000〜100,000の範囲の数平均分子量を有する。
ある実施形態において、式(XIII):
Figure 2015531385
(式中、同一または異なっていてもよいR10、R11、R12およびR13が、C〜Cアルキルまたはヒドロキシアルキル基を示し、nおよびpが、2〜6の範囲の整数であり、Xが、鉱酸または有機酸から誘導されるアニオンである)に対応する繰返し単位からなるポリマーが使用される。
少なくとも1つの実施形態において、このファミリーに対応する少なくとも1つのカチオン性ポリマーは、式(W)および(U)の繰返し単位:
Figure 2015531385
例えば、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定される分子量が、9,500〜9,900の範囲であるもの;
Figure 2015531385
例えば、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定される分子量が、1200であるものを含む。
(9)式(XIV)の繰返し単位からなるポリ第四級アンモニウムポリマー:
Figure 2015531385
(式中、pが、1〜6の範囲の整数を示し、Dが、ゼロであってもよく、または基−−(CH−−CO−−(ここで、rが、1〜6の範囲の数を示し、Xがアニオンである)を表し得る)。
このようなポリマーは、米国特許第4,157,388号明細書、同第4,702,906号明細書および同第4,719,282号明細書に記載されている方法にしたがって調製され得る。それらは、例えば、特許出願の欧州特許第122324号明細書に記載されている。
これらのポリマーの中でも、言及され得る例としては、Miranol社によって販売されている製品MIRAPOL A 15、MIRAPOL AD1、MIRAPOL AZ1およびMIRAPOL 175が挙げられる。
(10)ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールの第四級ポリマー、例えば、BASF社によってLUVIQUAT FC 905、FC 550およびFC 370の名称で販売されている製品。
(11)ポリ(ビニルアミン/ビニルアミド)などの部分的に加水分解されたビニルアミドホモポリマーなどのビニルアミドホモポリマーまたはコポリマー。
(12)カチオン性ポリウレタン誘導体、例えば、以下の反応。
(a1)不安定水素を含有する少なくとも2つの反応性官能基を有する少なくとも1つの第三級または第四級アミンから得られる少なくとも1つのカチオン性単位の反応。
(a2)例えば、ヒドロキシル基、第一級または第二級アミン基、およびチオール基から選択される、不安定水素を含有する少なくとも2つの反応性官能基を有する少なくとも2つの異なる非イオン性単位の少なくとも1つの混合物の反応、および
(b)少なくとも2つのイソシアネート官能基を含む少なくとも1つの化合物の反応
から形成される弾性の性質を有するもの。
(13)本開示の文脈において使用され得る他のカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性タンパク質またはカチオン性タンパク質加水分解物、ポリエチレンイミンなどのポリアルキレンイミン、ビニルピリジンまたはビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、およびキチン誘導体が挙げられる。
本発明において特に有用なカチオン性ポリマーとしては、限定はされないが、ポリクオタニウム4、ポリクオタニウム6、ポリクオタニウム7、ポリクオタニウム10、ポリクオタニウム11、ポリクオタニウム16、ポリクオタニウム22、ポリクオタニウム28、ポリクオタニウム32、ポリクオタニウム−46、ポリクオタニウム−51、ポリクオタニウム−52、ポリクオタニウム−53、ポリクオタニウム−54、ポリクオタニウム−55、ポリクオタニウム−56、ポリクオタニウム−57、ポリクオタニウム−58、ポリクオタニウム−59、ポリクオタニウム−60、ポリクオタニウム−63、ポリクオタニウム−64、ポリクオタニウム−65、ポリクオタニウム−66、ポリクオタニウム−67、ポリクオタニウム−70、ポリクオタニウム−73、ポリクオタニウム−74、ポリクオタニウム−75、ポリクオタニウム−76、ポリクオタニウム−77、ポリクオタニウム−78、ポリクオタニウム−79、ポリクオタニウム−80、ポリクオタニウム−81、ポリクオタニウム−82、ポリクオタニウム−84、ポリクオタニウム−85、ポリクオタニウム−86、ポリクオタニウム−87、ポリクオタニウム−90、ポリクオタニウム−91、ポリクオタニウム−92、ポリクオタニウム−94、およびグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
本発明の特に好ましいカチオン性ポリマーとしては、AMERCHOLから入手可能なPOLYMER JR−125、POLYMER JR−400、Polymer JR−30Mヒドロキシエチルセルロースポリマー(ポリクオタニウム10);Rhodiaから入手可能なJAGUAR C(登録商標)13−S、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド;およびNalcoから入手可能なジメチルジアルキルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム6)であるMERQUAT(登録商標)100および280が挙げられる。
カチオン性ポリマーは、一般に、第1のまたは酸化組成物の総重量を基準にして、0%超〜約15%、好ましくは、約0.5〜約10重量%、より好ましくは、約1〜約5重量%の量で存在する。
本開示に係る本発明のカラーベース組成物および酸化組成物は、毛髪に塗付するために、組成物中で従来から使用される少なくとも1つの添加剤も含み得る。
「添加剤」は、既述された化合物と異なる、添加される物質を意味する。
使用され得る添加剤の例として、酸化防止剤または還元剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝液、分散剤、セラミド、日焼け防止剤、防腐剤、乳白剤、および帯電防止剤が非限定的に挙げられる。
少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物は、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質を含む上記の脂肪性物質から選択される少なくとも1つの脂肪性物質をさらに含み得る。ここで、ある実施形態において、酸化組成物中の脂肪性物質の総量は、酸化組成物の総重量を基準にして、約1重量%〜約20重量%、または約5重量%〜約20重量%など、または約10重量%〜約20重量%などの範囲であり得る。
本発明の好ましい実施形態によれば、カラーベース組成物が酸化組成物と混合される場合、脂肪性物質の総量は、少なくとも約1.25重量%であり、本発明のカラーベース組成物および酸化組成物の組合せから形成されるケラチン繊維の色を変更するための薬剤の総重量を基準にして、最大で約50重量%未満、または最大で約40重量%、または最大で約30重量%、または最大で約20重量%、または最大で約10重量%の範囲であり得る。
本開示に係る本発明のカラーベース組成物および酸化組成物は、液体、液体−ゲル、液体−クリーム、クリームまたはローションの形態などの様々な形態であり得る。
好ましい実施形態において、カラーベース組成物を作製する方法、カラーベース組成物は、低温のカラーベース組成物を含み、これは、成分が混合される間に熱の使用を必要とせず、乳化剤ブレードの使用を必要としない。
他の好ましい実施形態において、カラーベース組成物は、エマルジョンを形成するために、脂肪族アルコールの存在を必要としない。カラーベース組成物が脂肪族アルコールを含有しない場合、カラーベース組成物は、典型的にエマルジョンの形態で提供される従来の/市販のヘアカラーを調製するのに使用されるせん断速度より低いせん断速度での混合速度を用いて、熱を用いずに調製され得る。
本開示によれば、カラーベース組成物を作製する方法は、以下の一般的な手順を含む:
ミキサーを用いて、アクリレートコポリマー(例えば、Carbopol(登録商標)Aqua SF−1またはCarbopol(登録商標)Aqua SF−2)を水と混合し、
(透明な溶液の形成によって示される)アクリレートポリマーを中和するために、所定の量の、エタノールアミンなどの中和剤を混合物に加え、
チョッパーブレード(chopper blade)を用いて混合しながら高粘度脂肪性物質(40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する鉱油)を加え、ここで、混合速度は、適切な混合を確保するように上昇され得る。
任意に、エマルジョンが所望される場合、さらなる高粘度脂肪性物質を加え、
短鎖アルキル鎖ヒドロキシル化合物(例えばエタノール)を加え、
必要に応じて、所望のpHを得るために、pH調整剤を加える。
アクリレートコポリマーはまた、上記のプロセスにしたがって、他の成分と組み合わされる前に、予め中和されてもよい。
上記の方法により、従来の/市販のヘアカラーベース組成物を調製するのに必要な時間が短縮される。
本発明に係るケラチン繊維を着色するための方法は:
(1)ケラチン繊維に、上記のケラチン繊維の色を変更するための薬剤を塗布する工程であって、繊維への塗布の前に、(A)および(B)が混合されて、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤が形成される工程と;
(2)繊維の色の所望の変化を得るのに十分な期間にわたって、薬剤をケラチン繊維に付けたまま放置する工程と
を含む。
本開示の方法は、本開示に係るケラチン繊維の色を変更するための薬剤をケラチン繊維に塗付する工程を含む方法である。繊維の色を変更するための薬剤は、本開示のカラーベース組成物および酸化組成物を組み合わせることから形成され、ここで、色は、アルカリ性pHで発色し、酸化組成物は、使用のときに加えられ得るかまたはカラーベース組成物と同時にまたはカラーベース組成物に連続して使用され得る。
ケラチン繊維への塗布時およびケラチン繊維における(例えば、約5〜45分間などの約1〜60分間の範囲の)放置時間の後、ケラチン繊維はすすがれ、任意にシャンプーで洗浄され、再度すすがれてから乾燥される。
本開示に係るケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、上述される少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物を含む、少なくとも、本発明のカラーベース組成物および酸化組成物を混合することから得られる。
特定の一実施形態において、酸化組成物は、水性であるかまたはエマルジョンの形態である。
別の実施形態において、酸化組成物は、実質的に無水である。
「実質的に無水」という用語は、酸化組成物が完全に水を含まないかまたはそれほどの量の水を含有しないか(例えば、酸化組成物の重量を基準にして、5重量%以下、または2重量%以下、または1重量%以下)のいずれかを意味する。これは、例えば、塩の結晶化の水または本開示に係る組成物の調製に使用される原料によって吸収される微量の水などの結合水を差すことに留意されたい。
酸化組成物は、水、有機溶媒、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの溶媒を含有し得る。
酸化組成物が実質的に無水である場合、酸化組成物は、有機溶媒から選択される少なくとも1つの溶媒を含み得る。
酸化組成物に使用するのに好適な有機溶媒としては、エタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールのモノメチル、モノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールおよびそのエーテル(プロピレングリコールモノメチルエーテルなど)、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールアルキルエーテル(ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびモノブチルエーテルなど)などの、グリコールおよびグリコールエーテル、炭化水素(直鎖炭化水素など)、鉱油、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ポリデセン、スクアラン、ワセリン、イソパラフィン、およびそれらの混合物が挙げられる。
少なくとも1つの溶媒は、例えば、酸化組成物の総重量に対して、約2重量%〜約60重量%、好ましくは、約5〜約50重量%などの、約0.5重量%〜約70重量%の範囲の量で存在し得る。
酸化組成物は、粉末、ゲル、液体、フォーム、ローション、クリーム、ムース、およびエマルジョンの形態であり得る。
酸化組成物のpHは、約6〜約11などの約2〜約12の範囲であることができ、当該技術分野において周知の酸性化剤/アルカリ化剤を用いて、所望の値に調整され得る。
本発明の一実施形態によれば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は:
(A)化粧品に許容できる媒体中に:
(a)薬剤の総重量を基準にして、少なくとも約5重量%、好ましくは、約5重量%〜約50重量%未満または約50重量%〜約80重量%の、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する鉱油を含む少なくとも1つの脂肪性物質;
(b)薬剤の総重量を基準にして、約0.3重量%〜約3重量%の、水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーから選択される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー;
(c)少なくとも1つのアルカリ化剤;
(d)薬剤の総重量を基準にして、約0.5重量%〜約15重量%の、モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖ヒドロキシル化合物;
(e)酸化ベースおよびカップラー、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの酸化染料前駆体;
(f)任意に、少なくとも1つの直接染料
を含有するカラーベース組成物と;
(B)化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物と
を含む。
本発明の別の一実施形態によれば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、化粧品に許容できる媒体中に、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質、水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーから選択される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー、少なくとも1つのアルカリ化剤、モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖ヒドロキシル化合物;少なくとも1つの酸化染料前駆体;少なくとも1つの酸化剤を含む組成物である。
本発明の別の一実施形態によれば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、化粧品に許容できる媒体中に、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質、約30重量%の全固形分を含む水性分散液中のアクリレートコポリマーおよびアクリレートクロスポリマー−4から選択される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー、少なくとも1つのアルカリ化剤、モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖ヒドロキシル化合物;少なくとも1つの酸化染料前駆体;少なくとも1つの酸化剤を含む組成物である。
本発明の別の実施形態によれば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、2つの組成物、すなわち、化粧品に許容できる媒体中に、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質、上述される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー、少なくとも1つのアルカリ化剤;およびモノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖ヒドロキシル化合物を含有する油中水型エマルジョンの形態のカラーベース組成物;および化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含有する酸化組成物を含み得る。
本発明のさらに別の実施形態によれば、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤は、化粧品に許容できる媒体中に、40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質、上述される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー、少なくとも1つのアルカリ化剤;およびモノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖ヒドロキシル化合物を含有する、カラーベース組成物の第1の単位;および化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含有する、酸化組成物の第2の単位を含む2つの単位を混合することから得ることができる。
ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、約2〜約14である。ある実施形態において、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、約2〜約14である。ある実施形態において、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、7を超える。他の実施形態において、ケラチン繊維の色を変更するための薬剤のpHは、約1〜約7の範囲である。
40℃で約50mm/秒を超える粘度を有する脂肪性物質と、上述されるレオロジー調整ポリマーとの組合せが、安定した液体エマルジョン組成物をもたらし、これは酸化組成物と組み合わされると、毛髪などのケラチン繊維において容易に広がりつつ液だれしにくい稠度を有する最終的な混合物を生成することが意外にも発見された。
繊維へのケラチン繊維の色を変更するための薬剤の塗布により、従来の酸化染色組成物と比較してより少ない量の酸化剤を用いながら、繊維の十分な着色が得られることも発見された。
本発明の別の実施形態によれば、上記のカラーベース組成物を含有する第1の単位と、上記のカラーベース組成物を含む第2の単位とを含む、ケラチン繊維を着色するためのキットが提供される。
本開示の組成物および方法を用いて得られる着色はまた、耐久性があり、または洗浄/退色抵抗性であり得る。
本開示の広い範囲を示す数値の範囲およびパラメータが近似値であるにもかかわらず、特に示されない限り、特定の例で記載される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、いずれの数値も、それらのそれぞれの試験測定に見られる標準偏差から必然的に生じるある程度の誤差を本質的に含む。
以下の実施例は、本開示の実施形態を例示する働きを果たすが、全く限定的なものではない。
実施例1−配合実施例
本開示の以下の組成物を調製した。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の表1および2中の配合物のそれぞれを、以下のように調製した(合計で1000グラム)。
アクリレートコポリマー(Carbopol(登録商標)Aqua SF−1として市販されている)を水に加え、得られた溶液を、チョッパーブレードが装着されたVMI Rayneriミキサーを用いて混合した。アクリレートコポリマーを中和するために、10gのエタノールアミンを加えた。完全に中和されると、溶液は透明の高粘度のゲルになった。混合の速度を600rpmに上昇させた。溶液はより高粘度になり、白色のペーストになった。鉱油を溶液に加えた。混合の速度を700〜1000RPMに上昇させた。溶液の粘度を低下させるために、変性アルコール(エタノール)を加えた。約1200RPMで約10分間にわたって混合し続けた。酸化防止剤、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびエリソルビン酸をエマルジョンに加えた。混合の速度を低下させた。表1中の組成物の場合、エタノールアミンの残りをエマルジョンに加えた。必要に応じて、pHを調整するために、酸性化剤および/または塩基性化剤を加えた。
高レベルの鉱油が上記の配合物に組み込まれる場合でさえ、配合物が安定したままであり、液体エマルジョン形態のままであることが分かった。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の表3および4中の配合物のそれぞれを、以下のように調製した(合計で1000グラム)。
アクリレートコポリマー(Carbopol(登録商標)Aqua SF−1として市販されている)を水に加え、得られた溶液を、チョッパーブレードが装着されたVMI Rayneriミキサーを用いて混合した。アクリレートコポリマーを中和するために、10gのエタノールアミンを加えた。完全に中和されると、溶液は透明の高粘度のゲルになった。混合の速度を少なくとも約600rpmに上昇させた。溶液はより高粘度になり、白色のペーストになった。80gの鉱油を溶液に加えて、エマルジョンを生成し、混合の速度を少なくとも約1000RPMに上昇させた。次に、油の残り(420グラムの残り)の2分の1を、エマルジョンに加え、約10分間にわたって混合し続けた。適切な混合を確保するために、混合の速度を少なくとも約1200RPMに上昇させた。エマルジョンの粘度を調整し、または低下させるために、必要とされる変性アルコール(エタノール)の総濃度の2分の1を加えた。次に、鉱油の残りを加え、数分間にわたって混合し続けた。追加の脂肪性物質を用いる場合、それを、所望され得る他の添加剤と一緒にこの段階で加えることもできる。変性アルコールの残りも加えた。酸化防止剤、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびエリソルビン酸をエマルジョンに加えた。混合の速度を低下させた。表3中の組成物の場合、エタノールアミンの残りをエマルジョンに加えた。必要に応じて、pHを調整するために、酸性化剤および/または塩基性化剤を加えた。
高レベルの鉱油が上記の配合物に組み込まれる場合でさえ、配合物が安定したままであり、クリームエマルジョン形態のままであることが分かった。
Figure 2015531385
上記の酸化組成物を、以下のように調製した。
セテアリルアルコール、ステアレス−20、鉱油、PEG−4アブラナ種子油脂肪酸アミド、およびトコフェロールを、主ビーカーに加え、80℃まで加熱した(相A)。水を80℃まで加熱し、相Aに加えて、溶液を形成した。溶液を2500RPMで10分間均質化した。次に、グリセリン、ペンテト酸五ナトリウム、ポリクオタニウム−6、塩化ヘキサジメトリンを溶液に加え、10分間混合した。次に、相Aを25℃に冷却した。過酸化水素を溶液に加え、5分間均質化した。ホモジナイザーブレードを取り外し、チョッパーブレードと交換した。pHを2.0〜2.40に調整するために、リン酸を加えた。
実施例2−染毛試験;比色測定
毛髪の色を変更するための薬剤を、カラーベース組成物および酸化組成物を混合することによって調製し、それを用いて、以下のように使用時に毛髪を着色した:
−10gのカラーベース組成物Aを、10gの酸化組成物Bと混合し;
−得られた混合物生成物を、毛髪スワッチに塗付し;
−次に、毛髪見本を、シャンプーで洗浄し、すすいでから乾燥させた。
必要に応じて、カラーベース組成物を、1:1の比率、または1:2の比率または1:3の比率で酸化組成物と混合することができる。
得られた混合物は、カラーベース組成物のpHに応じて、7より高いかまたは7未満のpHを有する。
以下の表中の配合物のそれぞれを、上記の手順にしたがって、酸化組成物、B(例えば、表5中の組成物)と混合して、毛髪(見本)の色を変更するための薬剤を形成した。毛髪を乾燥させた後、見本の色を、CIEL系で、Minolta CM2600d分光比色計(鏡面反射成分(specular component)は、10度の角度、イルミナントD65を含んでいた)を用いて測定した。この系において、Lは、色の強度を表し、aは、緑色/赤色軸を示し、bは、青色/黄色軸を示す。
この系にしたがって、Lの値が大きくなるほど、色が明るくまたは薄くなる。逆に、Lの値が小さくなるほど、色が暗くまたは濃くなる。
ΔEは、対照の毛髪見本(非染色/非処理)と処理された(または染色された)毛髪見本との間の色の変化を表し、L値、a値およびb値の変化から決定される。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の結果は、本発明に係る染色組成物で処理された毛髪が、比較例の組成物で処理された毛髪より著しく濃かったことを示し、これは、本発明に係る組成物が、比較例の染料組成物と比較してより濃い赤色を付着させたことを意味する。さらに、比較例の染料組成物と比較して染料化合物の総量が少なくとも50%減少した本発明に係る配合物BBおよびCCは、比較例の染料組成物より多い色の付着(より小さいL値)をなお生じ、これは、本発明に係る組成物における染料の量がさらになお減少され得ることを示し、それにより、さらなるコスト削減および染料化合物に関する安定性/懸濁(suspension)の問題の軽減が可能になる。同じ結果が非パーマおよびパーマヘアの両方で観察された。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の結果は、本発明に係る染色組成物で処理された毛髪が、比較例の組成物で処理された毛髪より著しく濃かったことを示し、これは、本発明に係る組成物が、比較例の染料組成物と比較してより濃い褐色を付着させたことを意味する。さらに、比較例の染料組成物と比較して染料化合物の量が少なくとも約30%減少した第3の配合物(FF)は、比較例の染料組成物より多い色の付着(より小さいL値)をなお生じ、これは、本発明に係る組成物における染料の量がさらになお減少され得ることを示し、それにより、さらなるコスト削減および染料化合物に関する安定性/懸濁の問題の軽減が可能になる。同じ結果が非パーマおよびパーマヘアの両方で観察された。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の結果は、本発明に係る染色組成物で処理された毛髪が、比較例の配合物で処理された毛髪より著しく濃かったことを示し、これは、本発明に係る組成物が、比較例の染料組成物と比較してより濃い褐色を付着させたことを意味する。さらに、比較例の染料組成物および配合物HHと比較して染料化合物の量が少なくとも37%減少した第3の配合物IIは、比較例の染料組成物より多い色の付着(より小さいL値)をなお生じ、これは、本発明に係る組成物における染料の量がさらになお減少され得ることを示し、それにより、さらなるコスト削減および染料化合物に関する安定性/懸濁の問題の軽減が可能になる。同じ結果が非パーマおよびパーマヘアの両方で観察された。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
本発明に係るカラーベース組成物と、本発明に係る酸化組成物との混合物は、アルカリ性pHを有する混合物を生じた。上記の本発明に係る組成物が濃い赤紫色を毛髪見本に付着させたことが観察された。さらに、染料化合物の量が少なくとも50%減少した組成物LLで処理された毛髪におけるLおよびDE値によって示される色の付着の程度および色の変化は、組成物KKで処理された毛髪のLおよびDE値になお匹敵していた。これらの結果は、本発明に係る組成物における染料の量がなおさらに減少され得ることを示し、それにより、さらなるコスト削減および染料化合物に関する安定性/懸濁の問題の軽減が可能になる。同じ結果が非パーマおよびパーマヘアの両方で観察された。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
本発明に係るカラーベース組成物と、本発明に係る酸化組成物との混合物は、酸性pHを有する混合物を生じた。上記の本発明に係る組成物が濃い赤紫色を毛髪見本に付着させたことが観察された。さらに、染料化合物の量が少なくとも50%減少した組成物NNで処理された毛髪におけるLおよびDE値によって示される色の付着の程度および色の変化は、組成物MMで処理された毛髪のLおよびDE値になお匹敵していた。これらの結果は、本発明に係る組成物における染料の量がなおさらに減少され得ることを示し、それにより、さらなるコスト削減および染料化合物に関する安定性/懸濁の問題の軽減が可能になる。同じ結果が非パーマおよびパーマヘアの両方で観察された。
実施例3−懸濁/安定性試験
本発明のカラーベース組成物の試料を、室温から45℃の範囲の様々な温度に設定された温度制御チャンバに入れた。エマルジョン中の分離または沈殿は、2ヶ月の期間にわたって観察されなかった。
また、以下の本発明のカラーベース配合物を、20℃から60℃へと上昇する温度(0.1%の変形で、1分当たり1℃の温度掃引)にわたって降伏応力の測定(弾性関数(elastic function)、G’(Pa))を用いて安定性について試験した。染料組成物の安定性は、上昇する温度にわたってまたは時間とともに不安定にならずに、組成物が染料分子を懸濁させる能力にも関連している。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
降伏応力の測定により、組成物をより高い温度に曝した際に、組成物の安定性が変化しなかったかまたはわずかに変化したに過ぎなかったことが示された。さらに、染料化合物を含有する組成物の安定性プロファイルは、染料化合物を含有しない組成物と異なっていなかった。
実施例4−経時的な粘度試験
異なる濃度の油(脂肪性物質)を用いて、本発明の組成物(酸化染料前駆体および酸化組成物なしのカラーベース組成物)の粘度の変化を試験するために、粘度時間試験を行った。比較例の製品を同時に試験した。機器およびパラメータが以下のように表される:
粘度計−Mettler RM 180 Rheomat
製造番号:3113402413
スピンドル数(Spindle #)2で30秒間
粘度測定−uD(偏向単位(Deflection Unit))−Pa−秒
測定を室温で行った。
以下の配合実施例IV中のベース配合物(高粘度鉱油なし)を用いて、比較例の配合物の粘度と比較して、様々なレベルの高粘度鉱油を含有する本発明に係るカラーベース組成物の経時的な粘度について試験した。
Figure 2015531385
Figure 2015531385
上記の結果は、本発明に係るカラーベース組成物の粘度値に対して比較例の配合物の粘度値のより大きい変動があったことを示す。本発明に係るカラーベース組成物が、優れた液だれしにくい稠度を有していたことも分かった。この稠度は、本発明に係るカラーベース組成物を酸化組成物と混合した後でさえ保たれた。
Figure 2015531385
上記の結果は、カラーベース組成物が、高い濃度の高粘度油においても安定したままであることを示す。
本発明の趣旨または範囲から逸脱せずに、本発明の送達システム、組成物および方法に様々な変更および変形を行うことができることが当業者に明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にある場合、本発明の変更および変形を包含することが意図される。

Claims (28)

  1. ケラチン繊維の色を変更するための薬剤であって、
    (A)化粧品に許容できる媒体中に:
    (a)(A)の総重量を基準にして、少なくとも5重量%、好ましくは、5重量%〜80重量%の、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に、40℃で50mm/秒を超える、好ましくは、40℃で50超〜100mm/秒の範囲の粘度を有する少なくとも1つの脂肪性物質;
    (b)水性分散液中の架橋されたアクリレートポリマーから、好ましくは、アクリル酸またはメタクリル酸および/またはそれらのC1〜C6アルキルエステルの1つ以上の架橋コポリマーから選択される少なくとも1つのレオロジー調整ポリマー;
    (c)少なくとも1つのアルカリ化剤;
    (d)モノアルコールおよびポリオールから選択される少なくとも1つの短鎖アルキル鎖ヒドロキシ化合物;
    (e)酸化ベースおよびカップラー、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの酸化染料前駆体
    を含有するカラーベース組成物と;
    (B)化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物とを含み、
    (A)中の(a)対(b)の重量比が、20:1〜3:1の範囲である薬剤。
  2. (A)(a)が、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に、40℃で63〜70mm/秒の範囲の粘度を有する鉱油を含む、請求項1に記載の薬剤。
  3. (A)(a)が、(A)の総重量を基準にして、5重量%〜50重量%未満、好ましくは、10重量%〜50重量%未満の量で存在する、請求項1または2に記載の薬剤。
  4. (A)(a)が、(A)の総重量を基準にして、50重量%〜80重量%、好ましくは、50重量%〜70重量%の量で存在する、請求項1または2に記載の薬剤。
  5. 〜C16低級アルカン、鉱物、植物、動物および合成由来の非シリコーン油、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪族アルコールエステル、脂肪酸、非シリコーンワックスおよびシリコーンから選択され、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に、好ましくは、40℃で50mm/秒以下の粘度を有する鉱油である、(A)(a)以外の少なくとも1つの追加の脂肪性物質をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬剤。
  6. (A)の総重量を基準にして、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に40℃で50mm/秒を超える粘度を有する前記少なくとも1つの脂肪性物質および前記少なくとも1つの追加の脂肪性物質を含む脂肪性物質の総量が、5重量%〜50重量%未満である、請求項5に記載の薬剤。
  7. (A)の総重量を基準にして、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に40℃で50mm/秒を超える粘度を有する前記少なくとも1つの脂肪性物質および前記少なくとも1つの追加の脂肪性物質を含む脂肪性物質の総量が、50重量%〜80重量%である、請求項5に記載の薬剤。
  8. (A)(b)が、架橋されたメタクリル酸/エチルアクリレートコポリマーから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の薬剤。
  9. (A)(b)が、30重量%の全固形分を含む水性分散液中のアクリレートコポリマーから選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の薬剤。
  10. (A)(b)が、架橋されたアニオン性アクリレートポリマーから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の薬剤。
  11. (A)(b)が、アクリレートクロスポリマー−4から選択される、請求項1〜7および10のいずれか一項に記載の薬剤。
  12. (A)(b)が、(A)の総重量を基準にして、0.3重量%〜3重量%、好ましくは、0.45重量%〜2.75重量%、さらに良好には、0.5重量%〜2重量%の量で存在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の薬剤。
  13. (A)中の(a)対(b)の重量比が、15:1〜10:1の範囲である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の薬剤。
  14. (A)(c)が、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属リン酸塩、有機アミン、水酸化物系化合物、およびそれらの誘導体から選択され、好ましくは、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、およびそれらの混合物から選択され、(A)の総重量を基準にして、0.01重量%〜30重量%の量で存在する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の薬剤。
  15. (A)(d)が、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロパンジオール、グリセリン、およびそれらの混合物から選択される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の薬剤。
  16. (A)(d)が、(A)の総重量を基準にして、0.5重量%〜15重量%、好ましくは、5重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の薬剤。
  17. (A)(e)が、オルト−およびパラ−フェニレンジアミン酸化ベース、二重塩基、オルト−およびパラ−アミノフェノール、複素環式塩基、ならびに酸とこれらの化合物の付加塩、およびメタ−アミノフェノール、メタ−フェニレンジアミン、メタ−ジフェノール、ナフトールカップラー、複素環式カップラーおよびそれらの酸塩から選択される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の薬剤。
  18. (A)が、少なくとも1つの直接染料をさらに含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の薬剤。
  19. (A)のpHが、7.5〜12、好ましくは、9〜11の範囲である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の薬剤。
  20. 前記少なくとも1つの酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、フェリシアン化物、過酸素化塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、酸化還元酵素、およびそれらの混合物から選択され、(B)の総重量を基準にして、0.05重量%〜50重量%の量で存在する、請求項1〜19のいずれか一項に記載の薬剤。
  21. 前記薬剤のpHが、7.1〜12、または2〜6.8の範囲である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の薬剤。
  22. (A)が、エチルアミン、エチレンアミン、アルカノールアミン、環中に1つ以上の窒素原子を有する飽和または不飽和の環状アミンおよび他の環状化合物から選択される少なくとも1つの中和剤をさらに含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の薬剤。
  23. (A)および/または(B)が、増粘剤および(A)(b)以外のレオロジー調整ポリマー、カチオン性ポリマー、塗膜形成ポリマー、顔料、染料、湿潤剤および保湿剤、上記の脂肪性物質に該当するもの以外の乳化剤、構造化剤、噴射剤、界面活性剤、光沢剤、およびコンディショニング剤から選択される少なくとも1つの助剤をさらに含む、請求項1〜22のいずれか一項に記載の薬剤。
  24. (B)が、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に、40℃で50mm/秒を超える粘度を有する脂肪性物質、ASTM D 445方法に準拠した動粘度として測定した際に、40℃で50mm/秒を超える粘度を有する前記脂肪性物質以外の追加の脂肪性物質、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの脂肪性物質をさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の薬剤。
  25. ケラチン繊維の色を変更するための薬剤が、アンモニアを実質的に含まない、請求項1〜24のいずれか一項に記載の薬剤。
  26. 染毛用の即時使用可能な組成物である、請求項1〜25のいずれか一項に記載の薬剤。
  27. ケラチン繊維を着色するための方法であって、
    (1)ケラチン繊維に、請求項1〜26のいずれか一項に記載のケラチン繊維の色を変更するための薬剤を塗布する工程であって、前記繊維への塗布の前に、(A)および(B)が混合されて、ケラチン繊維の色を変更するための前記薬剤が形成される工程と;
    (2)前記繊維の色の所望の変化を得るのに十分な期間にわたって、前記薬剤を前記ケラチン繊維に付けたまま放置する工程と
    を含む方法。
  28. (A)請求項1〜18のいずれか一項に記載のカラーベース組成物を含有する第1の単位であって、前記カラーベース組成物のpHが、9〜11の範囲である第1の単位と;
    (B)化粧品に許容できる媒体中に、少なくとも1つの酸化剤を含む酸化組成物を含有する第2の単位と
    を含むマルチコンパートメントキット。
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