JP2015527321A - アルカリ化剤を含まないラキニモド製剤 - Google Patents

アルカリ化剤を含まないラキニモド製剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を提供する。本発明はまた、安定な医薬組成物を作製するための方法、および安定な医薬組成物を含むシールパッケージを提供する。加えて、本発明は、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための、またはある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための方法であって、ここに記載の安定な医薬組成物を対象に投与することを含む方法を提供する。本発明は、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための、またはある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための、ここに記載の安定な医薬組成物の使用をさらに提供する。

Description

背景
本出願は、2012年7月11日に出願された米国特許仮出願第61/670,268号の優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願全体を通して、種々の刊行物、公開された特許出願、および特許が参照される。これらの文献の開示の全体は、本発明が属する技術水準
をさらに十分に記載するために、参照により本願明細書に組み込まれる。
ラキニモドは、急性実験的自己免疫性脳脊髄炎(aEAE)モデルに有効であることが示されている化合物である(米国特許第6,077,851号)。その化学名はN−エチル−N−フェニル−1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5−クロロ−1−メチル−2−オキソキノリン−3−カルボキサミドであり、その化学登録番号は248281−84−7である。ラキニモドを合成するプロセスおよびそのナトリウム塩を調製するプロセスは、米国特許第6,077,851号に開示されている。ラキニモドを合成する追加的なプロセスは、米国特許第6,875,869号に開示されている。
ラキニモドナトリウムを含む医薬組成物は、たとえば、米国特許第7,989,473号およびPCT国際出願公開番号WO2005/074899に開示されている。
ラキニモドナトリウムは、高い経口バイオアベイラビリティを有しており、多発性硬化症(MS)を治療するための経口製剤として提案されている。(Polman、2005、およびSandberg−Wollheim、2005)。研究により、ラキニモドが、再発性MSにおける活動的なMRI病変の進展を低減させることができることも示されている。(Polman 2005)。
本発明は、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を提供する。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製するための方法であって、a)ラキニモド、滑沢剤およびフィラーを得ること;b)工程a)からのラキニモド、滑沢剤およびフィラーを混合して、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびにc)工程b)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成することを含む方法を提供する。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製する方法であって、a)ラキニモド、滑沢剤およびフィラーを得ること;b)フィラーをミキサーに添加すること;c)ラキニモドを水に溶解してラキニモド溶液を形成すること;d)工程c)のラキニモド溶液を工程b)のミキサーに添加すること;e)ラキニモド溶液とマンニトールとを混合して粒状物を形成すること;f)工程e)からの粒状物を乾燥して、乾燥した粒状物を形成すること;g)工程f)の乾燥した粒状物を選別すること;h)工程g)から得られた粒状物を粉砕して、粉砕した粒状物を形成すること;i)滑沢剤を工程h)の粉砕した粒状物に添加して、混合物を形成すること;j)工程i)の混合物をミキサーに入れてブレンドし、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびにk)工程j)の乾燥混合物をカプセル剤中に充填すること、または工程j)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成することを含む方法を提供する。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない安定な医薬組成物であって、本明細書に記載の方法によって調製される、安定な医薬組成物を提供する。
本発明はまた、本明細書に記載の安定な医薬組成物を含むシールパッケージを提供する。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を含有するシールパッケージであって、1リットル当たり9.2mg/日以下の透湿度を有するシールパッケージを提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための方法であって、本明細書に記載の安定な医薬組成物を対象に投与して、それによって対象を治療することを含む方法を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための方法であって、本明細書に記載の安定な医薬組成物を対象に投与して、それによって対象における多発性硬化症の症状を緩和することを含む方法を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための、本明細書に記載の安定な医薬組成物の使用を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための、本明細書に記載の安定な医薬組成物の使用を提供する。
発明の詳細な説明
ラキニモドは、次の化学構造を有する小分子である:
それは経口の免疫調節薬であり、種々の実験的炎症性/自己免疫性の動物モデル、たとえば、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)、多発性硬化症(MS)の動物モデル、炎症性腸疾患のためのデキストランナトリウムソルフェート(DSS)誘導性大腸炎、1型糖尿病(IDDM)のための非肥満糖尿病(NOD)マウス、ギラン−バレー症候群のための実験的自己免疫性神経炎(EAN)、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、ループス関節炎、クローン病および関節リウマチにおいて治療効果が実証されている。これらのモデルにおけるラキニモドの治療活性は、ケモカイン媒介性のT細胞接着を調節することによる標的組織への白血球湿潤の減少、サイトカインバランスの調節、抗原提示の変化をもたらすMHCクラスIIの下方制御、および樹状細胞亜集団に及ぼす効果を含めた種々の機構的効果によって生じる。
本発明者らは、驚いたことに、アルカリ化剤を含まないラキニモド製剤が適切であることを見出した。本発明以前は、当技術分野では安定なラキニモド製剤を得るためにアルカリ化剤は必須であると思われていた。
態様
本発明は、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を提供する。
本発明のある態様では、安定な医薬組成物は、固体の組成物である。別の態様では、安定な医薬組成物は、アルカリ化剤を含まず、かつ酸化還元剤を含まない。
一態様では、安定な医薬組成物の含水量は4%以下である。別の態様では、安定な医薬組成物は1.5%wt未満のH2Oを含有する。別の態様では、安定な医薬組成物は0.5%wt未満のH2Oを含有する。さらに別の態様では、組成物中の非極性不純物の総量は、ラキニモドの量に対して0.5wt%未満である。
一態様では、フィラーは、組成物中に固体粒子として存在する。別の態様では、フィラーは、乳糖、乳糖一水和物、デンプン、イソマルト、マンニトール、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、スプレードライ乳糖、無水乳糖、またはそれらの組み合わせである。さらに別の態様では、フィラーは、マンニトールまたは乳糖一水和物である。
一態様では、滑沢剤は、組成物中に固体粒子として存在する。別の態様では、滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムまたはフマル酸ステアリルナトリウムである。
一態様では、安定な医薬組成物は崩壊剤を含まない。別の態様では、安定な医薬組成物はクロスカルメロースナトリウムを含まない。
一態様では、ラキニモドは、ラキニモドの医薬として許容される塩であり、その医薬として許容される塩は、リチウム塩、ナトリウム塩またはカルシウム塩である。別の態様では、ラキニモドの医薬として許容される塩は、ラキニモドナトリウムである。
一態様では、ラキニモドは組成物中に固体粒子として存在する。
一態様では、治療有効量のラキニモドは、0.25mg〜1.5mgである。別の態様では、治療有効量のラキニモドは0.5mgである。別の態様では、治療有効量のラキニモドは0.6mgである。別の態様では、治療有効量のラキニモドは1.0mgである。さらに別の態様では、治療有効量のラキニモドは1.2mgである。
一態様では、滑沢剤は、安定な医薬組成物の総重量の0.5〜2.0%である。別の態様では、フィラーは、安定な医薬組成物の総重量の89.0〜99.5%である。
一態様では、安定な医薬組成物は、ラキニモドナトリウム、マンニトールおよびステアリン酸マグネシウムから本質的に成る。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、0.21〜0.35%のラキニモドの医薬として許容される塩、89.0〜99.5%のマンニトール、および0.5〜2.0%のステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、0.15〜0.35%のラキニモドの医薬として許容される塩、97.65〜99.5%のマンニトール、および0.5〜2.0%のステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、約0.21%のラキニモドナトリウム、約98.80%のマンニトールおよび約0.99%のステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、0.21%のラキニモドナトリウム、98.80%のマンニトールおよび0.99%のステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、約0.64mgのラキニモドナトリウム、約300mgのマンニトールおよび約3.0mgのステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、0.64mgのラキニモドナトリウム、300mgのマンニトールおよび3.0mgのステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、約0.19%のラキニモドナトリウム、約98.94%のマンニトールおよび約0.87%のステアリン酸マグネシウムを含む。別の態様では、安定な医薬組成物は、医薬組成物の総重量で、0.19%のラキニモドナトリウム、98.94%のマンニトールおよび0.87%のステアリン酸マグネシウムを含む。
一態様では、ラキニモド固体粒子の総量の10体積%以上が、40ミクロンより大きいサイズを有する。別の態様では、ラキニモド固体粒子の総量の50体積%以上が、15ミクロンより大きいサイズを有する。
一態様では、安定な医薬組成物は錠剤の形態である。別の態様では、安定な医薬組成物はカプセル剤の形態である。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製する方法であって、a)ラキニモド、滑沢剤およびフィラーを得ること;b)工程a)からのラキニモド、滑沢剤およびフィラーを混合して、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびにc)工程b)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成することを含む方法を提供する。
本発明のある態様では、該方法は、工程b)の前に滑沢剤をメッシュに通すことを含む。別の態様では、該方法は、工程b)の前にフィラーをメッシュに通すことを含む。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製する方法であって、a)ラキニモド、滑沢剤およびフィラーを得ること;b)フィラーをミキサーに添加すること;c)ラキニモドを水に溶解してラキニモド溶液を形成すること;d)工程c)のラキニモド溶液を工程b)のミキサーに添加すること;e)ラキニモド溶液とマンニトールとを混合して粒状物を形成すること;f)工程e)からの粒状物を乾燥して、乾燥した粒状物を形成すること;g)工程f)の乾燥した粒状物を選別すること;h)工程g)から得られた粒状物を粉砕して、粉砕した粒状物を形成すること;i)滑沢剤を工程h)の粉砕した粒状物に添加して、混合物を形成すること;j)工程i)の混合物をミキサーに入れてブレンドし、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびにk)工程j)の乾燥混合物をカプセル剤中に充填すること、または工程j)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成することを含む方法を提供する。
ある態様では、該方法は、工程i)の前に滑沢剤をメッシュに通すことを含む。別の態様では、該方法は、工程i)の前にフィラーをメッシュに通すことを含む。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない安定な医薬組成物であって、本明細書に記載の方法によって調製される、安定な医薬組成物を提供する。
本発明はまた、本明細書に記載の安定な医薬組成物を含むシールパッケージを提供する。一態様では、シールパッケージは乾燥剤をさらに含む。別の態様では、乾燥剤はシリカゲルである。
一態様では、40℃および75%の相対湿度(RH)で2カ月間保存した後のシールパッケージは0.5wt%未満のラキニモド分解物を含有する。
本発明はまた、治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を含有するシールパッケージであって、1リットル当たり9.2mg/日以下の透湿度を有するシールパッケージを提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための方法であって、本明細書に記載の安定な医薬組成物を対象に投与して、それによって対象を治療することを含む方法を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための方法であって、本明細書に記載の安定な医薬組成物を対象に投与して、それによって対象における多発性硬化症の症状を緩和することを含む方法を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための、本明細書に記載の安定な医薬組成物の使用を提供する。
本発明はまた、ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための、本明細書に記載の安定な医薬組成物の使用を提供する。
前述の態様に関し、本明細書に開示されるそれぞれの態様は、開示される他の態様のそれぞれに適用可能であることが企図される。
投与単位は、単一の化合物を含んでも、その化合物の混合物を含んでもよい。投与単位は、経口剤形、たとえば、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、および顆粒剤に調製することができる。
ラキニモドは、意図する投与形態という点で、また従来の薬務と一貫性があるように適切に選択される、適切な医薬用の希釈剤、増量剤、賦形剤、または担体(ここでは、一括して医薬として許容される担体と称する)と混合して投与することができる。この単位は、経口投与に適切な形態となろう。ラキニモドは単体で投与することができるが、一般に医薬として許容される担体と混合して、錠剤もしくはカプセル剤、リポソームの形態で、または凝集粉末として同時投与する。適切な固体担体の例には、乳糖、スクロース、ゼラチンおよび寒天が含まれる。
カプセル剤または錠剤は、飲み込み易いまたは噛み易いように製剤化し、作製することができる。他の固体には、顆粒剤および混合散剤が含まれる。錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、希釈剤、崩壊作用物質(崩壊剤)、着色料、香味料、流動誘発剤および溶融剤を含有してもよい。たとえば、錠剤またはカプセル剤の投与単位形態における経口投与の場合、活性薬物成分は、経口用で無毒性の医薬として許容される不活性担体、たとえば、乳糖、ゼラチン、寒天、デンプン、スクロース、グルコース、メチルセルロース、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール、結晶セルロースなどと組み合わせることができる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然の糖、たとえばグルコースもしくベータ乳糖、コーンスターチ、天然および合成ゴム、たとえば、アラビアゴム、トラガカント、またはアルギン酸ナトリウム、ポビドン、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。これらの剤形に使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウム、タルクなどが含まれる。崩壊剤には、限定はされないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウムなどが含まれる。
本発明の経口剤形を製剤化するために使用することができる技法、医薬として許容される担体および賦形剤の具体例は、たとえば、米国特許出願公開第2005/0192315号、PCT国際出願公開番号WO2005/074899、WO2007/047863、およびWO/2007/146248に記載されており、それらはそれぞれ、参照により本願明細書に組み込まれる。
本発明で有用な剤形を作製するための一般的な技法および組成は、次の参考文献に記載されている:7 Modern Pharmaceutics、第9章および第10章(Banker&Rhodes編、1979);Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets(Liebermanら、1981);Ansel、Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms第2版(1976);Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版(Mack Publishing Company、イーストン、Pa.、1985);Advances in Pharmaceutical Sciences(David Ganderton、Trevor Jones編、1992);Advances in Pharmaceutical Sciences第7巻(David Ganderton、Trevor Jones、James McGinity編、1995);Aqueous Polymeric Coatings for Pharmaceutical Dosage Forms(Drugs and the Pharmaceutical Sciences、シリーズ36(James McGinity編、1989);Pharmaceutical Particulate Carriers: Therapeutic Applications:Drugs and the Pharmaceutical Sciences、第61巻(Alain Rolland編、1993);Drug Delivery to the Gastrointestinal Tract(Ellis Horwood Books in the Biological Sciences.Series in Pharmaceutical Technology;J.G.Hardy、S.S.Davis、Clive G.Wilson編);Modern Pharmaceutics Drugs and the Pharmaceutical Sciences、第40巻(Gilbert S.Banker、Christopher T.Rhodes編)。これらの参考文献は、その全体が参照により本願明細書に組み込まれる。
用語
ここで使用される場合、他に明記しない限り、以下の用語はそれぞれ下記の定義を有するものとする。
ここで使用される場合、「ラキニモド」は、ラキニモド酸または医薬として許容されるその塩を意味する。
「塩」とは、化合物の酸または塩基の塩を作製することによって改変されている、本化合物の塩である。この点において、用語「医薬として許容される塩」は、本発明の化合物の、比較的無毒性の無機および有機の酸または塩基付加塩を指す。本出願で使用される場合、ラキニモドの医薬として許容される塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウムおよび鉄が含まれる。ラキニモドの塩の製剤およびそれを調製するプロセスは、たとえば、米国特許第7,589,208号およびPCT国際出願公開番号WO2005/074899に記載されており、それらは参照により本願明細書に組み込まれる。
ここで使用される場合、「アルカリ化剤」は、用語「アルカリ性反応成分」または「アルカリ性剤」と互換的に使用され、それが使用される医薬組成物中のプロトンを中和し、かつ該医薬組成物のpHを上昇させる、医薬として許容される任意の賦形剤を指す。
ここで使用される場合、「酸化還元剤」は、「酸化防止剤」、「還元剤」および「キレート剤」を含む一群の化学物質を指す。
ここで使用される場合、「酸化防止剤」は、トコフェロール、メチオニン、グルタチオン、トコトリエノール、ジメチルグリシン、ベタイン、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、ターメリン(turmerin)、ビタミンE、パルミチン酸アスコルビル、トコフェロール、デテロキシムメシレート(deteroxime mesylate)、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、メタ重亜硫酸ナトリウムまたはメタ重亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸カリウム、アルファトコフェロールまたはその誘導体、アスコルビン酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、上記化合物の医薬として許容される塩またはエステル、およびそれらの混合物からなる群から選択される化合物を指す。
用語「酸化防止剤」は、ここで使用される場合、フラボノイド、たとえば、ケルセチン、モリン、ナリンゲニンおよびヘスペレチン、タキシフォリン、アフゼリン、クエルシトリン、ミリシトリン、ゲニステイン、アピゲニンおよびビオカニンA、フラボン、フラボピリドール、イソフラボノイド、たとえば、大豆イソフラボノイド、ゲニステイン、カテキン、たとえば、茶カテキンの没食子酸エピガロカテキン、フラボノール、エピカテキン、ヘスペレチン、クリシン、ジオスミン、ヘスペリジン、ルテオリン、およびルチンの群から選択されるものなども指す。
ここで使用される場合、「還元剤」は、チオール含有化合物、チオグリセロール、メルカプトエタノール、チオグリコール、チオジグリコール、システイン、チオグルコース、ジチオスレイトール(DTT)、ジチオ−ビス−マレイミドエタン(DTME)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、亜ジチオン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムアミジン、ピロ亜硫酸ナトリウム、および重亜硫酸アンモニウムからなる群から選択される化合物を指す。
ここで使用される場合、「キレート剤」は、ペニシラミン、トリエンチン、N,N’−ジエチルジチオカルバミン酸(DDC)、2,3,2’−テトラアミン(2,3,2’−tet)、ネオクプロイン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメチル)エチレンジアミン(TPEN)、1,10−フェナントロリン(PHE)、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラアミンおよびトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、フェリオキサミン、CP94、EDTA、メタンスルホン酸塩としてデフェロキサイニンB(DFO)(デスフェリオキニリンBメシラート(DFOM)としても知られる)、Novartis(以前はCiba−Giegy)製のデスフェラール、およびアポフェリチンからなる群から選択される化合物を指す。
ここで使用される場合、ある化学物質を「含まない」組成物とは、仮にあったとしても、その化学物質が製剤の一部分ではなく、また製造プロセスのどこかの一部の途中で積極的に添加されたものでもないのにもかかわらず、回避不可能な量の化学物質を組成物が含有することを意味する。たとえば、アルカリ化剤を「含まない」組成物とは、アルカリ化剤が、仮に存在したとしても、重量で組成物の少数成分であることを意味する。好ましくは、ある組成物がある成分を「含まない」とき、組成物は、組成物の0.1wt%、0.05wt%、0.02wt%、または0.01wt%未満の成分を含む。
ここで使用される場合、数値または範囲の文脈における「約」とは、記載されるまたは特許請求される数値または範囲の±10%を意味する。
ミリグラムで測定されるラキニモドの「量」または「用量」は、調製物の形態にかかわらず、調製物に存在するラキニモド酸のミリグラム数を指す。
用語「安定な医薬組成物」は、本発明による組成物に関連してここで使用される場合、保存される間に活性医薬成分の物理的安定性/完全性および/または化学的安定性/完全性を保持する組成物を表す。さらに、「安定な医薬組成物」は、時間ゼロにおけるそのレベルと比較して、6カ月後に40℃/75%RHで5%を超えないまたは2週間後に55℃/75%RHで3%を超えない、その分解生成物のレベルによって特徴付けられる。
ここで使用される場合、「治療すること」は、たとえば、疾患、障害もしくは状態の阻害、退行、もしくは静止を誘導すること、または疾患、障害もしくは状態の症状を改善することもしくは緩和することを包含する。状態または状況を「改善すること」または「緩和すること」とは、ここで使用される場合、それらの状態または状況を軽減するまたは和らげることを意味するものとする。対象における疾患の進行または疾患の合併症の「阻害」とは、ここで使用される場合、対象における疾患の進行および/または疾患の合併症を防止するまたは低減することを意味する。
ここで使用される場合、目的を達成するのに有効な量、すなわち「治療有効量」におけるような「有効な」とは、本開示の方式で使用されたときに、過度の有害副作用(たとえば、毒性、炎症、またはアレルギー応答)を伴うことなく、合理的なベネフィット/リスク比に見合った望ましい治療応答をもたらすのに十分な成分量を意味する。たとえば、ある形態の多発性硬化症を患う患者を治療するのに有効な量などである。具体的な有効量は、治療される特定の状態、患者の身体状態、治療される哺乳動物の種類、治療の期間、併用療法(あるとすれば)の性質、および用いられる具体的な製剤ならびに化合物またはその誘導体の構造のような因子に応じて変動することとなろう。
「対象に投与すること」とは、状態、たとえば病的状態に伴う症状を軽減する、治す、または低減するために、医薬品、薬物、または療法を対象に与えること、投薬すること、または施すことを意味する。
ここで使用される場合、「医薬として許容される担体」は、過度の有害副作用(たとえば、毒性、炎症、およびアレルギー性応答)を伴うことなく、合理的なベネフィット/リスク比に見合った、ヒトおよび/または動物に使用するのに適する担体または賦形剤を指す。それは、本化合物を対象に送達するための、医薬として許容される溶剤、懸濁化剤またはビヒクルであってもよい。「医薬として許容される担体」には「フィラー」が含まれ、それは錠剤またはカプセル剤の大きさを埋めることによって、製造を実用的にし、消費者が使用するのに好都合にする。フィラーによりかさ容積が増加することによって、最終生成物は、患者が取り扱うのに適正な容積を有することができる。「医薬として許容される担体」には、「滑沢剤」も含まれ、それは、成分が凝集することおよび打錠機(tablet punch)またはカプセル充填機にくっつくことを防止する。滑沢剤はまた、固体とダイ壁の間の摩擦が小さい状態で錠剤の形成および放出を行うことを確実に可能とする。
パラメータ範囲が与えられる場合、その範囲内のすべての整数、ならびにその10分の1および100分の1も本発明によって与えられることが理解される。たとえば、「0.15〜0.35%」には、0.15%、0.16%、0.17%などが0.35%まで含まれる。
本発明は、以下の実験の詳細を参照することによってより良く理解されよう。しかし、当業者であれば、詳述される具体的な実験が、添付の特許請求の範囲においてより完全に記載される本発明を例示するに過ぎないことを容易に認識するであろう。
実験の詳細
例1:水を添加したまたは添加しない場合のラキニモドナトリウムとフィラーの適合性
HDPE製セキュリテナー(securitainer)(キャニスター)中に、水を含むまたは含まない、ラキニモドナトリウムとフィラー(マンニトールまたは乳糖)とを含有する幾つかの二元ブレンドを、表1に示す通りに調製した。
バッチ1および3(乾燥)ならびにバッチ2および4(湿潤)の調製
ラキニモドナトリウム4.5mgおよびマンニトール2.1gまたは乳糖一水和物1.12gをプラスチック製セキュリテナー(HDPE製キャニスター)に入れることによって、乾燥ブレンドを調製した。セキュリテナーをポリプロピレン製キャップで閉め、V型ブレンダーに入れた。次いで、それらを10分間混合し、バッチ1およびバッチ3を形成した。
ラキニモドナトリウム4.5mgおよびマンニトール2.1gまたは乳糖一水和物1.12gをプラスチック製セキュリテナー(HDPE製キャニスター)に入れることによって、湿潤ブレンドを調製した。セキュリテナーをポリプロピレン製キャップで閉め、V−ブレンダーに入れた。次いで、それらを10分間混合し、バッチ2およびバッチ4を形成した。次いでポリプロピレン製キャップを開け、10滴の水を各セキュリテナーに添加し、内容物をスパチュラで混合して、粉末が確実に湿るようにした。セキュリテナーをポリプロピレン製キャップで再び閉めた。
すべてのブレンドを安定性チャンバー(stability chamber)に55℃で二週間入れた。
二週間後に、ブレンドを、定量分析、極性および非極性IDDについて試験した。結果を表2および3に示す。
組成物すべてにおいて、有意な非極性不純物は得られなかった。
表2および表3に示された結果によれば、両方の製剤において、湿潤ブレンドと比較して乾燥ブレンド(バッチ1および3)に優れた安定性の結果が得られた。
ラキニモドナトリウム−マンニトールの湿潤ブレンド(バッチ2)では、合計0.88%の極性IDDが得られ、一方、乾燥ブレンド(バッチ1)では、合計0.12%の極性IDDが得られた。
ラキニモドナトリウム−乳糖の湿潤ブレンド(バッチ4)では、合計0.40%の極性IDDが得られ、一方、乾燥ブレンド(バッチ3)では、合計0.13%の極性IDDが得られた。
乾式と湿式の製造プロセスの相違を評価するために、Pruv(登録商標)(フマル酸ステアリルナトリウム)を滑沢剤として用いて、乾式混合プロセスによって調製されたカプセル剤と湿式造粒によって調製されたカプセル剤の比較を行った。カプセル剤を、ポリプロピレン製キャップ(キャップ中にはシリカゲル2gが挿入される)を有する50ccのDuma(登録商標)ボトルに詰めた。アルカリ化剤を含まない、乾燥製剤(バッチ5)および湿潤製剤(バッチ6)の組成を表4に示す。
バッチ5および6の製造
バッチ5(乾燥)
マンニトールを、30メッシュの篩を使用して選別し、ラキニモドナトリウムとともにV型ブレンダーに挿入した。次いで混合物を15分間ブレンドした。滑沢剤(Pruv(登録商標))を、50メッシュの篩を使用して選別し、V型ブレンダーに添加し、さらに5分間ブレンドした。
次いで、304mgの最終ブレンドをサイズ1の白色の不透明なゼラチンカプセル剤に充填した。このカプセル剤を、ポリプロピレン製キャップ(キャップ中にはシリカゲル2gが挿入される)を有する50ccのDuma(登録商標)ボトルに詰めた。
カプセル剤を、安定性チャンバーに40℃/75%RHで3カ月間入れ、定量分析、溶解、極性および非極性IDDについて試験した。
バッチ6(湿潤)
バッチ6を製造することを目的として、マンニトールを高せん断ミキサーに入れた。ラキニモドナトリウムを精製水に溶解し、マンニトールに添加した。マンニトールと造粒溶液とを高せん断ミキサーで混合し、所望の粒状物を得た。
得られた粒状物を、0.5%以下の乾燥減量(LOD)が得られるまで流動床乾燥機で乾燥した。乾燥した粒状物を、0.8mmのスクリーンを使用して粉砕した。粉砕した粒状物をV型ブレンダーに移した。
滑沢剤(PRUV(登録商標))を、50メッシュの篩を使用して選別し、V型ブレンダーに添加し、さらに5分間ブレンドした。
次いで、344mgの最終ブレンドをサイズ1の白色の不透明なゼラチンカプセル剤に充填した。このカプセル剤を、ポリプロピレン製キャップ(キャップ中にはシリカゲル2gが挿入される)を有する50ccのDuma(登録商標)ボトルに詰めた。
カプセル剤(バッチ5および6)を安定性チャンバーに加速条件で3カ月間入れた。極性IDDの結果を表5に示す。
両方の粒状物において、有意な非極性IDDは得られなかった。前の適合性の結果と同様に、加速条件で3カ月後に、乾燥ブレンド(バッチ5)で得られた総極性IDDは0.19%であり、それは湿式造粒(バッチ6)で得られた0.92%の総極性IDDより良い。
例2:湿式造粒プロセスを使用して製造したバッチに及ぼす包装の影響
湿式造粒プロセスを使用して製造し、乾燥剤(シリカゲル)があるおよびないHDPE製ボトルに詰めたカプセル剤の(バッチ6対バッチ7)、加速条件で得られた安定性の結果を比較した。試験した比例配合を、表6に示す。
バッチ6の製造は、例1に記載した。
バッチ7の製造
マンニトールを高せん断ミキサーに入れた。ラキニモドナトリウムを精製水に溶解し、マンニトールに添加した。マンニトールと造粒溶液とを高せん断ミキサーで混合し、所望の粒状物を得た。
得られた粒状物を、0.5%以下の乾燥減量(LOD)が得られるまで流動床乾燥機で乾燥した。乾燥した粒状物を、0.8mmのスクリーンを使用して粉砕した。粉砕した粒状物をV型ブレンダーに移した。
滑沢剤(PRUV(登録商標))を、50メッシュの篩を使用して選別し、V型ブレンダーに添加し、さらに5分間ブレンドした。
最終ブレンドをサイズ3(重量:171.9mg/カプセル剤)のオレンジ色の不透明な硬質ゼラチンカプセル剤に充填し、カプセル剤を、シリカゲルのないポリプロピレン製キャップとインダクションライナー(induction liner)とを有する30ccのHDPE製ボトルに詰めた。
カプセル剤を、安定性チャンバーに加速条件で2カ月間入れた。極性IDDについての結果を表7に示す。
両方の包装構成において、有意な非極性IDDは得られなかった。
加速条件で2カ月後、乾燥剤のないHDPE製ボトル(バッチ7)で高い不純物レベルが得られ、総極性IDDは、ポリプロピレン製キャップおよびキャップ中に挿入されたシリカゲル2gを有するDuma(登録商標)ボトル(バッチ6)における0.42%に対して、2.22%であった。
例3:乾燥ブレンドにおける滑沢剤の影響
乾燥ブレンドにおけるラキニモドとマンニトールとの適合性(バッチ1)で得られた結果に基づいて、この組み合わせに、アルカリ剤を添加せずに2種の異なる滑沢剤を添加した。表8に示すように、乾燥ブレンド(バッチ5)を、ラキニモド、マンニトールおよびPruv(登録商標)(フマル酸ステアリルナトリウム)から調製し、他の乾燥ブレンド(バッチ8)を、ラキニモド、マンニトールおよびステアリン酸マグネシウムから調製した。
バッチ8の製造
マンニトールを30メッシュの篩に通し、次いでラキニモドとY−コーンに入れて15分間ブレンドした。滑沢剤(Pruv(登録商標)/ステアリン酸マグネシウム)を50メッシュの篩に通し、ラキニモドとマンニトールとのブレンドに添加し、次いで5分間ブレンドを続けた。
ブレンドを、サイズ1の白色の不透明なゼラチンカプセル剤(重量:303.64mg/カプセル剤)に充填した。このカプセル剤を、ポリプロピレン製キャップ(キャップ中にはシリカゲル2gが挿入される)を有する50ccのDuma(登録商標)ボトルに詰めた。
カプセル剤を、安定性チャンバーに40℃/75%RHで6カ月間入れ、定量分析、溶解、極性および非極性IDDについて試験した。結果を表9に示す(40℃/75%RHでの極性IDD(%))。
両方の製剤において、有意な非極性不純物は得られなかった。
加速条件で6カ月後、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを含むカプセル剤(バッチ8)で低い不純物(総極性IDD:<0.05%)が得られた。滑沢剤としてPruv(登録商標)を含むカプセル剤(バッチ5)では、不純物はステアリン酸マグネシウムを有するカプセル剤より高かったが(総極性IDD:0.91%)、結果は、まだ規格値(2%以下)の範囲内であった。得られたMCQ+MCQCAの合計は0.25%であり、それはまだ規格値(0.5%以下)の範囲内であった。
例4:異なるフィラーを使用する錠剤製剤
2種の乾燥ブレンドを調製し、錠剤をプレスした。第1のブレンド(バッチ9)は、ラキニモドにマンニトールPartek M200をフィラーとして組み合わせたものであり、第2のブレンド(バッチ10)は、ラキニモドにスプレードライ乳糖をフィラーとして組み合わせたものである。両方のブレンドにおいて、ステアリン酸マグネシウムを滑沢剤として使用した。アルカリ化剤を含まない2種のブレンドを表10に示す。
バッチ9および10の製造
マンニトールPartekまたはスプレードライ乳糖およびラキニモドナトリウムをY−コーンに入れて10分間混合した。ステアリン酸マグネシウムをメッシュ50に通し、Y−コーンに添加し、5分間混合を続けた。錠剤をSviacプレス機でプレスした。錠剤を、ポリプロピレン製キャップ(キャップ中にはシリカゲル2gが挿入される)を有する50ccのHDPE製Duma(登録商標)ボトルに詰め、安定性チャンバーに40℃/75%RHで6カ月間入れた。結果を表11に示す(40℃/75%RHでの極性IDD(%))。
有意な非極性IDDは得られなかった。
6カ月後に得られた結果は、両方の製剤において申し分のないものであった。すなわち、マンニトールを含む錠剤における総極性IDDは<0.05%であり、乳糖を含む錠剤では0.3%であった。
例5:アルカリ化剤を含まないカプセル剤と錠剤の比較
アルカリ剤を含まないカプセル剤と錠剤を比較するために、バッチ8および9を前述の手順に従って製造した。アルカリ化剤を含まない2種のブレンドを表12に示す。
乾燥ブレンドのラキニモドナトリウム、マンニトールおよび滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウムから製剤化された(アルカリ化剤を含まない)、カプセル剤と錠剤を比較すると、両方の製剤において良好な結果が得られた(表13;40℃/75%RHでの極性IDD(%))。
DUMA(登録商標)ボトル(乾燥剤2gを含有する)に詰めた、アルカリ化剤を含有しないバッチ8および9は、加速条件で6カ月まで不純物が形成されないことが示された。崩壊剤(クロスカルメロースナトリウム)が錠剤の溶解速度に及ぼす効果を評価するために、2種の追加的なバッチ(バッチ16および17)を製造した。55℃/75%RHおよび加速条件でのバッチの安定性を試験した。バッチを、粉砕を伴う乾式造粒プロセスを使用して製造した。次いで両方のバッチを、LOG60mlボトルに詰めた。シリカゲル1gがあるまたはないもの(バッチ16A;16B;17A;17B)を、表14に記載する。
これらのバッチの55℃/75%RHおよび40℃/75%RHでの1カ月までの安定性の結果は、不純物の大幅な増加を示さなかった。乾燥剤が1g存在すると、不純物のレベルが減少することにより安定性に良好な影響を及ぼすことが示された(表15;55℃/75%RHおよび40℃/75%RHでの極性IDD(%))。両方のバッチについての溶解の結果により、崩壊剤がなくても申し分のない溶解を実現できることが示された。
例6:一般的な賦形剤の適合性調査
幾つかの賦形剤の適合性調査を行った。錠剤剤形は、カプセル剤と比較して、様々な賦形剤または等級を要求される場合があることから、追加的な賦形剤の適合性調査を行った。この調査のために、湿式および乾式プロセスに対応できるように様々な賦形剤を選択した。表16は、賦形剤の適合性調査の際に評価したすべての材料を示している。
すべての賦形剤は、水を添加してまたはせずに、典型的な製剤に使用するのに推奨される比でAPIと混合し、4週間まで55℃/75%RHに入れた。加えて、フィラー、結合剤、崩壊剤、APIおよび滑沢剤を含む、見込みのある2種の製剤を錠剤に圧縮成形し、同一条件下に置いた。
すべてのバッチを、表17および18に列挙するような過去に評価したまたは今回の適合性調査で評価した賦形剤を使用し、各賦形剤の割合(%)およびプロセスパラメータを変えて製造した。
この段階で合計21種のバッチを製造し、評価のために以下の通りの4つのプロセスに分類した。
(1)高せん断乾式混合−6バッチ
(2)幾何学的ビンブレンディング(Geometrical bin blending)−5バッチ
(3)高せん断湿式造粒−4バッチ
(4)トップスプレー造粒−6バッチ
アルカリ化剤を含有しない乾燥および湿潤バッチから得られた、55℃/75%RHでの結果により、同じ条件でのバッチ16A(表14および表15、フィラーとしてマンニトールを有し、アルカリ化剤を含まずに製剤化されたもの)と比較して、定量分析値および不純物が大幅に低下したことが示された(表19−極性IDD)。
参考文献
1. PCT International Application Publication No. WO 2005/074899, published August 18, 2005 (ACTIVE BIOTECH AB).
2. PCT International Application Publication No. WO 2007/047863, published April 26, 2007 (TEVA PHARMACEUTICAL INDUSTRIES, LTD.).
3. PCT International Application Publication No. WO/2007/146248, published December 21, 2007 (TEVA PHARMACEUTICAL INDUSTRIES, LTD.).
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5. Sandberg-Wollheim et al., (2005) “48-week open safety study with high-dose oral laquinimod in patients”, Mult Scler. 11:S154.
6. U.S. Patent Application Publication No. 2005/0192315, published September 1, 2005 (Jansson et al.).
7. U.S. Patent No. 6,077,851, issued June 20, 2000 to Anders Bjoerk et al.
8. U.S. Patent No. 6,875,869, issued April 5, 2005 to Karl Jansson.
9. U.S. Patent No. 7,589,208, issued September 15, 2009 to Jansson et al.
10. U.S. Patent No. 7,884,208, issued February 8, 2011 to Anton Frenkel et al.
11. U.S. Patent No. 7,989,473, issued August 2, 2011 to Shulamit Patashnik et al.
12. U.S. Patent No. 8,178,127, issued May 15, 2012 to Muhammad Safadi et al.

Claims (53)

  1. a)治療有効量のラキニモド、
    b)ある量のフィラー、および
    c)ある量の滑沢剤
    を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物。
  2. 固体の組成物である、請求項1に記載の安定な医薬組成物。
  3. アルカリ化剤を含まず、かつ酸化還元剤を含まない、請求項1または2に記載の安定な医薬組成物。
  4. 前記安定な医薬組成物の含水量が4%以下である、請求項1〜3の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  5. 1.5%wt未満のH2Oを含有する、請求項4に記載の安定な医薬組成物。
  6. 0.5%wt未満のH2Oを含有する、請求項5に記載の安定な医薬組成物。
  7. 前記組成物中の非極性不純物の総量が、ラキニモドの量に対して0.5wt%未満である、請求項1〜6の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  8. 前記フィラーが前記組成物中に固体粒子として存在する、請求項1〜7の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  9. 前記フィラーが、乳糖、乳糖一水和物、デンプン、イソマルト、マンニトール、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、スプレードライ乳糖、無水乳糖、またはそれらの組み合わせである、請求項8に記載の安定な医薬組成物。
  10. 前記フィラーがマンニトールまたは乳糖一水和物である、請求項9に記載の安定な医薬組成物。
  11. 前記滑沢剤が前記組成物中に固体粒子として存在する、請求項1〜10の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  12. 前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムまたはフマル酸ステアリルナトリウムである、請求項11に記載の安定な医薬組成物。
  13. 前記安定な医薬組成物が崩壊剤を含まない、請求項1〜12の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  14. 前記安定な医薬組成物がクロスカルメロースナトリウムを含まない、請求項13に記載の安定な医薬組成物。
  15. ラキニモドが、ラキニモドの医薬として許容される塩であり、その医薬として許容される塩が、リチウム塩、ナトリウム塩またはカルシウム塩である、請求項1〜14の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  16. 前記ラキニモドの医薬として許容される塩がラキニモドナトリウムである、請求項15に記載の安定な医薬組成物。
  17. ラキニモドが前記組成物中に固体粒子として存在する、請求項1〜16の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  18. 前記治療有効量のラキニモドが0.25mg〜1.5mgである、請求項1〜17の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  19. 前記治療有効量のラキニモドが0.5mgである、請求項18に記載の安定な医薬組成物。
  20. 前記治療有効量のラキニモドが0.6mgである、請求項18に記載の安定な医薬組成物。
  21. 前記治療有効量のラキニモドが1.0mgである、請求項18に記載の安定な医薬組成物。
  22. 前記治療有効量のラキニモドが1.2mgである、請求項18に記載の安定な医薬組成物。
  23. 前記滑沢剤が前記安定な医薬組成物の総重量の0.5〜2.0%である、請求項1〜22の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  24. 前記フィラーが前記安定な医薬組成物の総重量の89.0〜99.5%である、請求項1〜23の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  25. ラキニモドナトリウム、マンニトールおよびステアリン酸マグネシウムから本質的に成る、請求項1〜24の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  26. 前記医薬組成物の総重量で、0.21〜0.35%のラキニモドの医薬として許容される塩、89.0〜99.5%のマンニトール、および0.5〜2.0%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項25に記載の安定な医薬組成物。
  27. 前記医薬組成物の総重量で、0.15〜0.35%のラキニモドの医薬として許容される塩、97.65〜99.5%のマンニトール、および0.5〜2.0%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項25に記載の安定な医薬組成物。
  28. 約0.21%のラキニモドナトリウム、約98.80%のマンニトールおよび約0.99%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項26または27に記載の安定な医薬組成物。
  29. 0.21%のラキニモドナトリウム、98.80%のマンニトールおよび0.99%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項28に記載の安定な医薬組成物。
  30. 約0.64mgのラキニモドナトリウム、約300mgのマンニトールおよび約3.0mgのステアリン酸マグネシウムを含む、請求項28に記載の安定な医薬組成物。
  31. 0.64mgのラキニモドナトリウム、300mgのマンニトールおよび3.0mgのステアリン酸マグネシウムを含む、請求項29または30に記載の安定な医薬組成物。
  32. 約0.19%のラキニモドナトリウム、約98.94%のマンニトールおよび約0.87%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項27に記載の安定な医薬組成物。
  33. 0.19%のラキニモドナトリウム、98.94%のマンニトールおよび0.87%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項32に記載の安定な医薬組成物。
  34. 前記ラキニモド固体粒子の総量の10体積%以上が40ミクロンより大きいサイズを有する、請求項17〜33の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  35. 前記ラキニモド固体粒子の総量の50体積%以上が15ミクロンより大きいサイズを有する、請求項17〜34の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  36. 錠剤の形態である、請求項1〜35の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  37. カプセル剤の形態である、請求項1〜35の何れか一項に記載の安定な医薬組成物。
  38. 治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製する方法であって、
    a)前記ラキニモド、前記滑沢剤および前記フィラーを得ること;
    b)工程a)からのラキニモド、滑沢剤およびフィラーを混合して、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびに
    c)工程b)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成すること
    を含む方法。
  39. 工程b)の前に前記滑沢剤をメッシュに通すことを含む、請求項38に記載の方法。
  40. 工程b)の前に前記フィラーをメッシュに通すことを含む、請求項38または39の何れか一項に記載の方法。
  41. 治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の滑沢剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を作製する方法であって、
    a)前記ラキニモド、前記滑沢剤および前記フィラーを得ること;
    b)前記フィラーをミキサーに添加すること;
    c)ラキニモドを水に溶解してラキニモド溶液を形成すること;
    d)工程c)のラキニモド溶液を工程b)のミキサーに添加すること;
    e)前記ラキニモド溶液と前記マンニトールとを混合して粒状物を形成すること;
    f)工程e)からの粒状物を乾燥して、乾燥した粒状物を形成すること;
    g)工程f)の乾燥した粒状物を選別すること;
    h)工程g)から得られた粒状物を粉砕して、粉砕した粒状物を形成すること;
    i)前記滑沢剤を工程h)の粉砕した粒状物に添加して、混合物を形成すること;
    j)工程i)の混合物をミキサーに入れてブレンドし、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない乾燥混合物を実現すること;ならびに
    k)工程j)の乾燥混合物をカプセル剤中に充填すること、または工程j)の乾燥混合物を圧縮して錠剤を形成すること
    を含む方法。
  42. 工程i)の前に前記滑沢剤をメッシュに通すことを含む、請求項41に記載の方法。
  43. 工程i)の前に前記フィラーをメッシュに通すことを含む、請求項41または42に記載の方法。
  44. 治療有効量のラキニモド、ある量のフィラー、およびある量の潤滑剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない安定な医薬組成物であって、請求項38〜43の何れか一項に記載の方法によって調製される、安定な医薬組成物。
  45. 請求項1〜37の何れか一項に記載の安定な医薬組成物を含む、シールパッケージ。
  46. 乾燥剤をさらに含む、請求項45に記載のシールパッケージ。
  47. 前記乾燥剤がシリカゲルである、請求項46に記載のシールパッケージ。
  48. 40℃および75%の相対湿度で2カ月間保存した後に、0.5wt%未満のラキニモド分解物を含有する、請求項46または47に記載のシールパッケージ。
  49. 治療有効量のラキニモド、ある量のフィラーおよびある量の潤滑剤を含み、アルカリ化剤または酸化還元剤を含まない、安定な医薬組成物を含有するシールパッケージであって、1リットル当たり9.2mg/日以下の透湿度を有するシールパッケージ。
  50. ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための方法であって、請求項1〜37または44の何れか一項に記載の安定な医薬組成物を前記対象に投与して、それによって前記対象を治療することを含む方法。
  51. ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための方法であって、請求項1〜37または44の何れか一項に記載の安定な医薬組成物を前記対象に投与して、それによって前記対象における多発性硬化症の症状を緩和することを含む方法。
  52. ある形態の多発性硬化症を患う対象を治療するための、請求項1〜37または44の何れか一項に記載の安定な医薬組成物の使用。
  53. ある形態の多発性硬化症を患う対象における多発性硬化症の症状を緩和するための、請求項1〜37または44の何れか一項に記載の安定な医薬組成物の使用。
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