JP2015516214A - 改変された二重ブレード切断システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、マイクロ外科手術用デバイスと、最小侵襲性手術技法を使用した緑内障等の眼疾患を含む種々の状態の治療のためのその使用方法とに関する。本発明は、眼内の線維柱帯(TM)を切断するための二重ブレードデバイスに関する。デバイス先端は、そのサイズ(すなわち、例えば、0.3〜0.2mm幅)と、ブレード先端が上方に湾曲してTMを切断するための斜面様動作を提供する構成とを介して、シュレム管の中への進入を提供する。ブレードの寸法および構成は、TM小葉部を後に残すことなく、かつ隣接組織への付随的損傷を引き起こすことなく、TMの細片全体が除去されるようなものである。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2012年4月24日に出願されている米国特許仮出願第61/637,611号の利益を主張し、その仮出願は、本明細書で参照によって援用される[1]。
本発明の分野
本発明は、外科的医療介入の分野にある。例えば、本発明は、最小侵襲性手術技法を使用した種々の病状の治療のためのマイクロ外科手術用デバイスとその使用方法とに関し、その種々の病状は、緑内障等の眼疾患を含むがそれに限定されない。特定すると、このデバイスは、眼内の線維柱帯(TM)を切断するための二重ブレードデバイスあり得る。特に、このデバイスは、そのサイズ(すなわち、例えば、約0.3〜0.2mm幅)および進入ブレード先端が上方に湾曲してTMを切断するための斜面様動作(ramp−like action)を提供する構成を介して、シュレム管の中への進入を提供するデバイス先端を有し得る。
ヒトまたは獣医学的患者の身体から制御された幅の組織の細片を切断および除去することが望ましい多数の医学的および外科的手技がある。例えば、眼、皮膚、粘膜、腫瘍、臓器、または他の組織、あるいはヒトまたは動物に制御された幅の切開(例えば、典型的なメス、切断ブレード、または針によって作製される切開より幅が広い切開)を形成することが、時として望ましくあり得る。加えて、化学/生物学的分析のため、DNA識別目的の保存または記録資料等のために、バイオプシー検体として使用するための、組織の細片またはある程度の量の組織をヒトまたは動物の身体から除去することが、時として望ましくあり得る。加えて、いくつかの外科的手技は、患者の体内の解剖学的な場所からの既知の幅の組織の細片の除去を必要とする。
既知の幅の組織の細片が患者の体内の解剖学的な場所から除去される1つの外科的手技が、緑内障を治療するために使用される眼科手技である。この眼科手技は、時として、隅角切開術と呼ばれる。隅角切開術では、長さが約2〜10mm以上で幅が約50〜200μmの組織の細片を切断または切除するように動作するデバイスが、眼の前房に挿入され、線維柱帯から組織の全層細片を除去するために使用される。線維柱帯は、シュレム管として公知の集合管の上に位置する組織の緩やかに組織化された多孔質網である。房水として公知の流体が、眼の前房の中で継続的に産生される。正常な個人では、房水は、線維柱帯を通ってシュレム管に流入し、集合管と呼ばれる一連の導管を通って眼から流出する。緑内障に罹患している患者では、眼からの房水の排出は、線維柱帯を通した流動抵抗の上昇によって損なわれ、それによって眼圧の上昇をもたらし得る。隅角切開術は、線維柱帯の全層区画を除去することによって、眼からの房水の正常な排出を回復させることができ、したがって、線維柱帯の細片が除去された開放領域を通して房水が排出されることを可能にする。隅角切開術、およびそのような手技を行うために使用可能な特定の先行技術の器具は、その全体が参照によって本明細書に明示的に援用される米国特許第6,979,328号(Baerveldt)[2]として発行されている米国特許出願第10/052,473号に記載されている。
現在、眼内の線維柱帯(TM)を切断する手技を行ってTMの小葉部(leaflet)を残すことなくTMの完全な全層細片を効果的に除去するために使用可能な単純で安価かつ正確な器具の開発の必要性、ならびにより大きい質量の組織から組織の細片を除去することが所望される他の手技の開発の必要性が、当該技術分野で残っている。
米国特許第6,979,328号明細書
本発明は、外科的医療介入の分野にある。例えば、本発明は、マイクロ外科手術用デバイスと、最小侵襲性手術技法を使用した緑内障等の眼疾患を含むがそれらに限定されない種々の状態の治療のためのその使用方法とに関する。特定すると、このデバイスは、眼内の線維柱帯(TM)を切断するための二重ブレードデバイスあり得る。特に、このデバイスは、そのサイズ(すなわち、例えば、約0.3〜0.2mm幅)と、進入ブレード先端が上方に湾曲してTMを切断するための斜面様動作を提供する構成とを介して、シュレム管の中への進入を提供するデバイス先端を有し得る。
一実施形態では、本発明は、ハンドル1と、ツールシャフトとハンドルとの境界部2と、ツールシャフト3と、ツールシャフトと斜角プラットフォームとの境界部4と、斜角プラットフォーム5と、第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6と、斜角プラットフォームの第2の端部/後部7と、第1の側面8と、第2の側面9と、第1のブレード10と、第2のブレード11とを備えるデバイスに関する。
一実施形態では、本発明は、第1の境界部2によってツールシャフト3まで下方に細くなるハンドル1を備えるデバイス12に関し、該ツールシャフトは、第2の境界部4によって斜角プラットフォーム5へと広がり、該斜角プラットフォームは、挿入ブレード先端から斜角プラットフォームの後端へ後方に向かう斜面を備える斜角プラットフォームの遠位端上の挿入ブレード先端6と、該斜角プラットフォームの側面に沿った第1の側方ブレード10および第2の側方ブレード11とを備える。一実施形態では、該斜角プラットフォームの該側面は、第1の側面8と、第2の側面9とを備える。一実施形態では、該第1の側方ブレード10および第2の側方ブレード11は、斜角プラットフォームの底部と垂直に整列している。一実施形態では、プラットフォーム5は、該ハンドル1に対して特定の角度および配向で設定される。一実施形態では、プラットフォーム5は、少なくとも2つの次元において自由に回転する。一実施形態では、該ハンドル1と斜角プラットフォーム5とは、X−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該ハンドル1と斜角プラットフォーム5とは、X−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対してX−Y次元において自由に回転する。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対してX−Y次元、X−Z次元、およびY−Z次元において固定された角度のままである。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対して正のZ次元において自由に回転する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6と、斜角プラットフォームの第2の端部/後部7とを備え、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7は、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6の厚さに対して厚さが2〜30倍大きい。一実施形態では、斜角プラットフォーム5の寸法は、式A+B=Cによって計算され、Aは、該挿入ブレード先端6から斜角プラットフォームの後部7までの該斜角プラットフォーム5の長さであり、Bは、該斜角プラットフォーム5の高さであり、Cは、該斜角プラットフォームの高さまでの斜角プラットフォーム挿入ブレード先端によって形成されている斜面の長さである。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5の高さは、0.5ミリメートルを超えない。一実施形態では、該挿入ブレード先端6から斜角プラットフォームの後部7までの該斜角プラットフォーム5の長さは、1.0ミリメートルを超えない。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5の幅は、0.35ミリメートルを超えない。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、外科的な尖鋭度の鋭い刃を有する尖った先端を備える。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、ランセットを備える。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、第1のブレード10と、第2のブレード11とをさらに備える。一実施形態では、該第1のブレード10は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の第1の側面8に取り付けられる。一実施形態では、該第1のブレード10と斜角プラットフォーム5とは、Y−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該角度は、好ましくは、Y−Z軸において90〜120度である。一実施形態では、該第2のブレード11と斜角プラットフォーム5とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該第1のブレード10とハンドル1とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる。一実施形態では、該第2のブレード11とハンドル1とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる。一実施形態では、該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の第2の側面9に取り付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第2の側面9からX軸の方向へ第1の側面8に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第1の側面8からX軸の方向へ第2の側面9に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第2の側面9からX軸の方向へ第1の側面8に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部6の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第1の側面8からX軸の方向へ第2の側面9に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部6の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該第1のブレード10と該第2のブレード11とは、平行である。一実施形態では、該第1のブレード10および該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの第2の該端部/後部7の頂面の上方に延在する。一実施形態では、該第1のブレード10および該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の頂面に対して約100〜140度の角度で位置付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.3ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.2ミリメートル幅である。好ましい実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.25ミリメートル幅である。
一実施形態では、本発明は、ハンドルと斜角プラットフォームとを備えるデバイスに関し、該プラットフォームは、少なくとも2つの次元において自由に回転する。一実施形態では、該ハンドルと斜角プラットフォームとは、90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該プラットフォームは、該ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する。一実施形態では、該プラットフォームは、該ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、第1の端部と、第2の端部とを備え、該第2の端部は、該第1の端部に対して厚さが少なくとも20倍大きい。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、第1のブレードと第2のブレードとをさらに備える。一実施形態では、該第1のブレードは、該第2の端部の第1の側面に取り付けられる。一実施形態では、該第2のブレードは、該第2の端部の第2の側面に取り付けられる。一実施形態では、該第1のブレードと該第2のブレードとは、平行である。一実施形態では、該第1のブレードおよび該第2のブレードは、該第2の端部の頂面の上方に延在する。一実施形態では、該第1の側方ブレードおよび該第2の側方ブレードは、該斜角プラットフォームの底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.2ミリメートル幅である。好ましい実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.25ミリメートル幅である。
一実施形態では、該斜角プラットフォームは、該ハンドルに対して特定の角度および配向で設定される。一実施形態では、該ハンドルと斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該ハンドルと斜角プラットフォームとは、X−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該プラットフォームは、該ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する。一実施形態では、該プラットフォームは、該ハンドルに対してX−Y次元、X−Z次元、およびY−Z次元において固定された角度のままである。一実施形態では、該プラットフォームは、該ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する。一実施形態では、斜角プラットフォームの寸法は、式A+B=Cによって計算され、Aは、該斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から斜角プラットフォームの後端までの該斜角プラットフォームの長さであり、Bは、斜角プラットフォームの高さであり、Cは、該斜角プラットフォームの高さまでの斜角プラットフォーム挿入ブレード先端によって形成されている斜面の長さである。一実施形態では、該斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルを超えない。一実施形態では、該斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から斜角プラットフォームの後端までの該斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルを超えない。一実施形態では、該斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルより大きい。一実施形態では、該斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から斜角プラットフォームの後端までの該斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルより大きい。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5の幅は、0.35ミリメートルを超えない。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.2ミリメートル幅である。好ましい実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.25ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの後端に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、外科的な尖鋭度の鋭い刃を有する尖った先端を備える。一実施形態では、該斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、ランセットを備える。一実施形態では、該斜角プラットフォームはさらに、第1の側方ブレードと、第2の側方ブレードとを備える。一実施形態では、該第1の側方ブレードは、斜角プラットフォームの該後端の第1の側面に取り付けられる。一実施形態では、該第1の側方ブレードと斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該角度は、好ましくは、Y−Z軸において90〜120度である。一実施形態では、該第2のブレードと斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる。一実施形態では、該第1の側方ブレードとハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる。一実施形態では、該第2の側方ブレードとハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる。一実施形態では、該第2の側方ブレードは、斜角プラットフォームの該後端の第2の側面9に取り付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、該第2の側面からX軸の方向へ第1の側面に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、該第1の側面からX軸の方向へ第2の側面に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、該第2の側面からX軸の方向へ第1の側面に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォームは、斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの後端に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、該第1の側面からX軸の方向へ第2の側面に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォームは、斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの後端に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該第1の側方ブレードと該第2の側方ブレードとは、平行である。一実施形態では、該第1の側方ブレードおよび該第2の側方ブレードは、斜角プラットフォームの該後端の頂面の上方に延在する。一実施形態では、該第1の側方ブレードおよび該第2の側方ブレードは、斜角プラットフォームの該後端の底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.2ミリメートル幅である。好ましい実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.25ミリメートル幅である。一実施形態では、該デバイスは、内視鏡に組み込まれる。一実施形態では、該デバイスは、内視鏡の端部に配置される。一実施形態では、該デバイスは、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン、形状記憶合金、および形状記憶ポリマー材料のうちの少なくとも1つから作製される。一実施形態では、該デバイスは、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。一実施形態では、本発明のデバイスの部分は、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。一実施形態では、デバイスの部分は、異なる材料から作製される。一実施形態では、デバイスの部分は、種々の剛性の材料から作製される。一実施形態では、該ツールシャフトは、可撓性である。一実施形態では、該ツールシャフトは、より低密度の材料から作製される。
一実施形態では、本発明は、組織塊から幅Wの組織の細片を切断するための方法に関し、該方法は、a)i)斜角プラットフォームに取り付けられているハンドルと、ii)斜角プラットフォームの後端まで後方に拡張する斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端と、iii)上に第1の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第1の側面と、iv)上に第2の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第2の側面と、v)斜角プラットフォームの該前方挿入ブレード先端の反対側のエッジに対して略垂直かつ後方の位置でブレードによって形成される少なくとも第1の側方切断刃および第2の側方切断刃であって、切断されるべき組織の細片の幅Wにほぼ等しい距離Dによって分離されている第1の切断刃および第2の切断刃とを備えるデバイスを提供するステップと、b)第1の切断刃および第2の切断刃が切断されるべき組織に隣接して位置付けられるように、組織を通して斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を前進させるステップと、c)切断刃がほぼ幅Wの組織の細片を切断し、かつ組織の切断された細片が実質的に無傷のままであるように、遠位端を前進させるステップとを含む。一実施形態では、組織の塊は、生体内にある。一実施形態では、組織の塊は、生体外にある。一実施形態では、該デバイスは、内視鏡に組み込まれる。一実施形態では、該切断は、直接可視化の下にある。一実施形態では、組織の塊は、ヒト被験者または動物被験者の体内に位置する。一実施形態では、組織の細片は、診断目的または治療目的で除去される。一実施形態では、被験者は、緑内障に罹患しており、本方法は、被験者の眼から線維柱帯の細片を除去することにより眼からの房水の排出を容易にすることによって眼圧を低下させるように実行される。一実施形態では、該眼は、散大した瞳孔を有する。一実施形態では、ステップbは、眼の前房にデバイスを挿入することと、眼の線維柱帯に隣接して、または線維柱帯内に斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を位置付けることと、切断刃がほぼ幅Wの細片を線維柱帯から切断するように、切断管を前進させることとを含む。一実施形態では、該方法のステップaで提供されているデバイスは、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端をさらに備え、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、線維柱帯を通ってシュレム管の中へ前進させられ、その後、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、切断管が組織の細片を切断するように前進させられると、シュレム管を通って前進させられる。一実施形態では、ステップaで提供されているデバイスは、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すための装置をさらに備え、本方法は、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すステップをさらに含む。一実施形態では、本方法は、皮膚、粘膜、臓器、腫瘍または他の解剖学的構造に切開を形成するように実行される。一実施形態では、本方法は、c)組織の細片全体を除去するステップをさらに含む。
一実施形態では、本発明は、組織塊から幅Wの組織の細片を切断するための方法に関し、該方法は、a)i)斜角プラットフォームに取り付けられているハンドルと、ii)斜角プラットフォームの後端まで後方に拡張する斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端と、iii)上に第1の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第1の側面と、iv)上に第2の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第2の側面と、v)斜角プラットフォームの該前方挿入ブレード先端の反対側のエッジに対して略垂直かつ後方の位置でブレードによって形成される少なくとも第1の側方切断刃および第2の側方切断刃であって、切断されるべき組織の細片の幅Wにほぼ等しい距離Dによって分離されている第1の切断刃および第2の切断刃とを備えるデバイスを提供するステップと、b)第1の切断刃および第2の切断刃が切断されるべき組織に隣接して位置付けられるように、組織を通して斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を前進させるステップと、c)切断刃がほぼ幅Wの組織の細片を切断し、かつ組織の切断された細片が実質的に無傷のままであるように、遠位端を前進させるステップとを含む。一実施形態では、組織の塊は、生体内にある。一実施形態では、組織の塊は、生体外にある。一実施形態では、組織の塊は、ヒト被験者または動物被験者の体内に位置する。一実施形態では、組織の細片は、診断目的または治療目的で除去される。一実施形態では、被験者は、緑内障に罹患しており、本方法は、被験者の眼から線維柱帯の細片を除去することにより眼からの房水の排出を容易にすることによって、眼圧を低下させるように実行される。一実施形態では、ステップbは、眼の前房にデバイスを挿入することと、眼の線維柱帯に隣接して、または線維柱帯内に斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を位置付けることと、切断刃がほぼ幅Wの細片を線維柱帯から切断するように、切断管を前進させるステップとを含む。一実施形態では、該方法のステップaで提供されているデバイスは、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端をさらに備え、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、線維柱帯を通ってシュレム管の中へ前進させられ、その後、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、切断管が組織の細片を切断するように前進させられると、シュレム管を通って前進させられる。一実施形態では、ステップaで提供されているデバイスは、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すための装置をさらに備え、本方法は、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すステップをさらに含む。一実施形態では、本方法は、皮膚、粘膜、臓器、腫瘍または他の解剖学的構造に切開を形成するように実行される。一実施形態では、本方法は、血管系から組織を除去するように実行される。一実施形態では、本方法は、リンパ系から組織を除去するように実行される。一実施形態では、本発明は、c)組織の細片を除去するステップをさらに含む。
本発明の実施形態が、任意の特定の方法、医療標的(medical target)、またはデバイス確認(device confirmation)に限定されることは意図されないが、このデバイスは、眼の線維柱帯を除去するため、小脈管(静脈、動脈、リンパ管、または管腔を有する他の脈管)の開放術を行うため、および耳の鼓膜に穴または開口部を作成するために最適に設計され得ると考えられる。本発明の実施形態が任意の特定の機構に限定されることは意図されないが、耳の鼓膜に開口部を作成することにより、耳疾患の治療に役立ち得ると考えられる。
本発明の実施形態が任意の特定の内視鏡に限定されることは意図されず、このデバイスは、眼科用内視鏡システムの内視鏡のために最適に設計され得ると考えられる。1つのそのようなシステムは、商業的に「Endo Optiks」と呼ばれる。
定義
本発明の理解を容易にするために、多数の用語が下記で定義される。本明細書で定義される用語は、本発明に関連する分野の当業者によって一般的に理解されるような意味を有する。「1つの(a、an)」および「その、前記、該(the)」等の用語は、単数の存在のみを指すことを目的としないが、具体例が例証のために使用され得る一般的クラスを含む。本明細書の用語は、本発明の具体的実施形態を説明するために使用されるが、それらの使用法は、特許請求の範囲で概説される場合を除いて、本発明の範囲を定めない。
本明細書で使用される場合、「患者」または「被験者」という用語は、ヒト、サル、ウシ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコ、マウス、ラット、モルモット、またはそれらのトランスジェニック種等の生体哺乳類を指す。ある実施形態では、患者または被験者は、霊長類である。ヒト被験者の非限定的例は、成人、未成年、幼児、および胎児である。
「予防」または「予防すること」は、(1)危険にさらされ得、かつ/または疾患にかかりやすくあり得るが、疾患の病理または兆候のうちのいずれかまたは全てをまだ経験または提示していない被験者または患者において疾患の発症を阻害すること、および/または(2)危険にさらされ得、かつ/または疾患にかかりやすくあり得るが、疾患の病理または兆候のうちのいずれかまたは全てをまだ経験または提示していない被験者または患者において疾患の病理または兆候の発症を遅くすることを含む。
本明細書で使用される場合、「治療的有効量」または「薬学的有効量」という用語は、疾患を治療するために被験者または患者に投与された場合、疾患のそのような治療を達成するため、または疾患あるいは病状の1つまたはそれよりも多くの症状を改善する(例えば、疼痛を改善する)ために十分である量を意味する。
本明細書で使用される場合、「治療する」および「治療すること」という用語は、被験者(例えば、患者)が治癒されて疾患が根絶された場合に限定されない。むしろ、本発明はまた、単に症状を低減し、(ある程度)改善し、かつ/または疾患の進行を遅延させる治療を企図する。本発明が、疾患または苦痛が治癒した事例に限定されることは、意図されない。症状が低減されることが、十分である。
本明細書で使用される場合、「隅角切開術」は、先天性緑内障または他の種類の緑内障を治療するために主に使用される外科的手技を指す。
本明細書で使用される場合、「線維柱帯」は、角膜の基部の周りで毛様体の近くに(強膜岬とシュワルベ線との間に)位置する眼内の組織の領域を指し、前房(角膜によって覆われた眼の前面における房)を介して眼から房水を排出することに関与する。組織は、海綿状であり、小柱細胞(trabeculocyte)によって支持され、流体がシュレム管と呼ばれる一組の管の中へ排出され、最終的に血液系に流入することを可能にする。
本明細書で使用される場合、「シュレム管」は、前房から房水を収集し、集合管および前毛様体静脈を介して房水を血流の中へ送達する眼内の輪状流路を指す。
本明細書で使用される場合、「眼疾患」は、緑内障(視神経症)、緑内障の疑い(高眼圧症)、原発性開放隅角緑内障、原発性閉塞隅角緑内障、原発性開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障または低眼圧緑内障、偽落屑緑内障、色素散乱緑内障、閉塞隅角緑内障(急性、亜急性、慢性)、血管新生緑内障または炎症性緑内障、高眼圧症、および眼圧の調節異常に関係する他の種類の緑内障を含むが、それらに限定されない眼の種々の状態を指す。
本明細書で使用される場合、「低眼圧症」は、低減された眼圧を指す。低眼圧症の統計的定義は、6.5mmHg未満の平均眼圧(IOP)であり、それは、平均眼圧(IOP)を3標準偏差よりも大きく下回る。低眼圧症の臨床的定義は、病理(失明)をもたらすほど十分低いIOPである。低IOPによる失明は、角膜浮腫、乱視、類嚢胞黄斑浮腫、黄斑症、または他の状態によって引き起こされ得る。低眼圧黄斑症は、眼底異常と関連付けられる低IOPによって特徴付けられ、その眼底異常は、脈絡網膜襞、急性状況での視神経頭浮腫、および血管の蛇行を含む。
本明細書で使用される場合、「シュワルベ線」は、眼の角膜の内側表面上で見出される解剖学的な線を指し、角膜内皮層の外側限界を線引きする。特定すると、それは、デスメ膜の終端を表す。
本明細書で使用される場合、「デスメ膜」は、実質とも呼ばれる角膜の固有質と角膜の内皮層との間に位置する基底膜を指す。
本明細書で使用される場合、「強膜岬」は、前房の中への強膜の突起であるヒトの眼内のコラーゲンから成る環状構造を指す。これは、毛様体筋の縦走線維の起始であり、線維柱帯に前方で付着している。開放隅角緑内障(OAG)および閉塞隅角緑内障(CAG)は、急速な縮瞳および毛様体筋の収縮を引き起こすムスカリン受容体作動薬(例えば、ピロカルピン)によって治療され得、それは、強膜岬を引っ張り、線維柱帯を伸張させて分離させる。これは、流体経路を開放し、シュレム管の中への房水の排出を容易にし、最終的に、眼圧を減少させる。
本明細書で使用される場合、「Trabectome(登録商標)」は、成人、未成年、および小児の緑内障の外科的管理のための最小侵襲性緑内障外科手術用ツールを指す。線維柱帯切除術と異なり、Trabectome(登録商標)を用いた手術は、外部濾過胞を作成することも、眼に永久的な穴を残すことを必要とするここともない。代わりに、Trabectome(登録商標)電気手術ハンドピースは、眼の自然排水系へのアクセスを開く。この手技は、白内障手術と同様に小切開を通して行われ、患者が同日に帰宅することを可能にする。
本明細書の一部に組み込まれて本明細書の一部を形成する添付図は、本発明のいくつかの実施形態を図示し、記載とともに、本発明の原理を説明する働きをする。図は、本発明の好ましい実施形態を図示することのみを目的とし、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1は、マイクロ硝子体網膜(MVR)ブレードを用いた切開後のヒト前房隅角構造の代表的な組織学的検体を示す。切開は、全層線維柱帯およびシュレム管を通って隣接強膜の中へ延在する(黒い矢印)。線維柱帯の大部分が切開の両側に残る(黒い矢印)。アスタリスクはシュレム管を標識する。光学顕微鏡写真、ヘマトキシリン・エオシン、倍率100倍。
図2は、Trabectome(登録商標)を用いた切開後のヒト前房隅角構造の代表的な組織学的検体を示す。切開は、隣接強膜への損傷を伴わずに線維柱帯の全層を通って延在する。線維柱帯の一部分が中心で除去され、切開の両側に適量の残留組織がある(黒い矢印)。切開縁の炭化が顕著である。アスタリスクはシュレム管を標識する。SS=強膜岬。光学顕微鏡写真、ヘマトキシリン・エオシン、倍率100倍。
図3は、二重ブレードデバイスを用いた切開後のヒト前房隅角構造の代表的な組織学的検体を示す。切開は、隣接強膜への損傷を伴わずに線維柱帯の全層を通って延在する。線維柱帯組織のほぼ完全な除去が達成されている(黒い矢印)。アスタリスクはシュレム管を標識する。SS=強膜岬。光学顕微鏡写真、ヘマトキシリン・エオシン、倍率100倍。
図4は、緑内障の治療のための二重ブレードデバイスの一実施形態を示す。このデバイスは、二重切断ブレード(黒い矢印)と、線維柱帯(TM)を穿刺してシュレム管に進入するように設計されている遠位点(アスタリスク)とを明らかにするように図示されている。管の中に入ると、このデバイスは、TMが遠位点から二重切断ブレードに向かって斜面を上方に移動するように、前進させられ、その二重切断ブレード、次いで、差し出されたTMをきれいに切開する。二重ブレードの間の距離は、TMの幅に密接に合致するように設計されている。差し込み図は、医療グレードのステンレス鋼で作製された第1のプロトタイプデバイスの写真である。
図5は、40倍に拡大されている本発明の製作された実施形態の4つの異なるアングルを示す。
図6は、40倍に拡大されている本発明の製作された実施形態の2つの異なるアングルを示す。サイズスケールは比率を示す。
図7は、40倍に拡大されている本発明の製作された実施形態の横アングルを示す。サイズスケールは比率を示す。
図8は、斜角プラットフォームを有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の斜め側面図を示す。
図9は、斜角プラットフォームを有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の斜め側面図を示す。特定の部品の測定値が示されている。
図10は、斜角プラットフォームを有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の正面図を示す。
図11は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の正面図を示す。特定の部品の測定値が示されている。
図12は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の正面図を示す。Z軸に対する斜角プラットフォーム5へのハンドル1の取り付けの異なる角度の例が示されている。プラットフォームが挿入先端6からプラットフォーム7の後部に向かって延在するにつれて増加させられているプラットフォームの厚さも示されている。
図13は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の真っ直ぐな上面図を示す。
図14は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の真っ直ぐな上面図を示す。特定の部品の測定値が示されている。
図15は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の斜め側面図を示す。影付きの側面は、斜角プラットフォームの次元の図を提供したものである。ツールシャフト4の取り付け、および斜角プラットフォーム5に対する第1のブレードおよび第2のブレードの取り付けの角度が示されている。
図16は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の斜め側面図を示す。影付きの側面は、斜角プラットフォームの次元の図を提供したものである。特定の部品の測定値が示されている。
図17は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の正面図を示す。Z軸およびX軸に対して時計回りに0度、15度、および30度である、斜角プラットフォーム5へのハンドル1の取り付けの異なる角度の例が示されている。プラットフォームが挿入先端6からプラットフォーム7の後部に向い、かつ(右側の)第1の側面から(左側の)第2の側面へ延在するにつれて増加するプラットフォームの厚さも示されている。
図18は、斜角プラットフォーム5を有するデバイスの外科手術用端部の拡大詳細図とともに、デバイスの一実施形態の正面図を示す。Z軸およびX軸に対して反時計回りに0度、15度、および30度である、斜角プラットフォーム5へのハンドル1の取り付けの異なる角度の例が示されている。プラットフォームが挿入先端6からプラットフォーム7の後部に向い、かつ(左側の)第2の側面から(右側の)第1の側面へ延在するにつれて増加するプラットフォームの厚さも示されている。
図19は、デバイスが内視鏡に組み込まれるデバイスの1つの可能なバージョンを示す。
図20は、強膜の中へ延在する線維柱帯における切開を示し、ここで、線維柱帯の大部分が、依然として存在している。図20は、ブレードによるシュレム管の下方の強膜への損傷を示す。
図21は、Trabectome(登録商標)治療後を示し、線維柱帯残余物および組織の炭化を示す。組織残屑が集合管を閉塞している。図21は、TMへの熱損傷を示す。Trabectome(登録商標)手技(隅角切開術に取って代わり、線維柱帯の複数のセクションを除去することによってそのような手技を改良するように設計されている)のために、Trabectome(登録商標)デバイスが、線維柱帯に係合するために使用され、焼灼が線維柱帯に適用されている。円は、線維柱帯の小区画が除去された領域を示すが、線維柱帯の大きい小葉部が残り、治療領域の両側に炭化組織がある。このような以前の方法では、このデバイスが組織を「焼き」、組織の燃焼が、より大きい瘢痕形成につながる炎症を生じさせ、そのより大きい瘢痕形成は、シュレム管の中への外科的に誘発された開口作成の失敗につながる。加えて、焼灼により、多くの気泡が、この手技中に形成され、その気泡は、実際の手技中における可視化を困難にする。これらの問題は、本発明のデバイスでは起こらない。Trabectome(登録商標)の代表的な写真が図21にある。
図22は、本発明のデバイスを用いた治療後の組織を示す。図22は、TMの正常な場所に隣接する構造への損傷を示さない。図22は、TMの残存小葉部がないTM組織の完全な除去を示す。
図23は、本発明の二重ブレードデバイスの構成の別の説明を示す。
図24は、Baerveldt[2−6]によって記載された本発明の絵を図示し、どのようにしてフットプレートがシュレム管において位置しているかを明らかにするが、斜面がなく、先端とハンドルとの間の第2の角度がない。本発明では、第2の角度は、斜面における下方へのデバイスのピボットを作成する「*」におけるピボットを有する。
図25は、目的とする解剖学的構造を示す。(眼の断面図)。ハンドル1は、眼内にあり、円によって目立たされた反対側のシュレム管まで渡っている。図24に示されるハンドル1と斜面との間の角度は、ブレードがシュレム管に進入して組織を切断することを可能にする。この写真では、その第1の角度は、斜面が視認者の方に向かっている。しかしながら、デバイスがシュレム管の角度空間に収まることも可能にするように、黒い線を辿る第2の角度が存在する必要もある。
本発明の説明
緑内障は、世界中で失明の主要な原因のうちの1つであると考えられている[7]。修正可能な疾患危険因子は眼圧(IOP)であることが報告されている。従来の治療は、降圧薬剤を用いて薬学的にIOPを低下させること、またはレーザあるいは切開手技の使用を通して外科的にIOPを低下させることを中心にしている。後に続くIOPの調節異常を伴う房水流出の閉塞の主要な領域は、傍シュレム管(juxtacanalicular)線維柱帯(TM)および遠位流出構造に位置すると考えられる[8−10]。緑内障を有する成人において隅角切開術または線維柱帯切開術を行うことは、IOPを低下させることの大きな成功と関連付けられていない[11、12]。対照的に、これらの手技は、TMを覆う膜が房水流出に対する抵抗の主要な因子であると考えられる先天性緑内障においてより成功していることが報告されている[13]。より最近では、成人患者においてTMを除去するために新規な切り出し(ab interno)線維柱帯切除術の使用が試みられており、結果が混合されている[14−16]。
成人におけるこのアプローチによる良くない長期的結果の1つの理由は、TMの不完全な除去と残存TM小葉部にわたる膜形成とに関係し得、それは、その後のIOPの上昇を伴う[17]。TM組織のより完全な除去が、隅角切開術等のTMを単純に切開する手技、またはTrabectome(登録商標)(Neomedix、Tustin、California、USA)等の組織除去を伴ってTMを焼灼する手技にどれだけ比肩し得るかは不明確である。二重ブレードデバイスは、ヒトの眼の排出隅角の解剖学的構造に一致するように特異的に設計されている。本発明を限定しないが、このデバイスは、定位置に残された小葉部と隣接組織への損傷とを最小化しながら、TMに係合して標的組織を切断することによって、切り出し線維柱帯切除術を行うように意図されている。このデバイスは、University of Colorado Eye Centerで設計および製造された(米国仮特許出願第61/637611号)[1]。新規のデバイスからの組織効果は、マイクロ硝子体網膜(MVR)ブレード(BD、Franklin Lakes、New Jersey、USA)を使用した隅角切開術からの効果、およびTrabectome(登録商標)デバイスを用いたTMの焼灼からの効果と比較される。ヒト眼球灌流研究もまた、各アプローチのIOP低下の有効性を査定するために完了されている。
近年、最小侵襲性緑内障手術(MIGS)におけるイノベーションに向かう成長傾向がある。保護濾過手術(guarded filtration surgery)および管シャント手技の危険性および不完全性が、これらの切開手技の証明されている長期的有効性にもかかわらず、このパラダイムシフトを駆動してきた。従来の切開手技の欠点は、予測不可能なIOP低下結果、長引く視力回復、感染症および失明の長期的危険性、経過観察来院の頻度、および長期的失敗率を含む[18]。内視鏡毛様体光凝固術、Trabectome(登録商標)を用いた切り出し線維柱帯切除術、およびiScience照明付きカテーテル(iScience、Menlo Park、California、USA)を用いた管形成術等の手技は、全て、全層手術の制限に対処するために導入され、最も顕著には、濾過胞の存在を排除するために導入された。しかしながら、これらの手技の全ての主要な欠点は、必要とされるさらなる機器費用、場合によっては、急勾配の習熟曲線である。追加機器費用は、特に、初期投資を回収するためにいくつかの手技を必要とし得る提供者、病院、および手術センターに有意な障害を提示する。提供者および患者はまた、長期的有効性データが欠けている新規の手技の補償範囲に関して、保険会社からの反対に直面し得る。さらなる機器の必要はまた、世界のサービスが行き届いていない地域でのこれらの手技への患者のアクセスを制限する。
実験方法および結果
前臨床研究[19]の承認が、人的資源の使用について、コロラド多施設審査委員会(Colorado Multiple Institutional Review Board)から、研究の開始の前に得られ、ヘルシンキ宣言の信条に従った。ヒト眼球が入手されたアイバンクによって、研究で使用するためのインフォームドコンセントが、ドナーまたは親族から得られた。
組織学的分析のために、6つの角膜リム検体が、Rocky Mountain Lions Eye Bank(Aurora、Colorado、USA)およびSan Diego Eye Bank(San Diego、California、USA)から入手された。組織サンプルが貯蔵媒体から取り出され、TM側を上向きにし、ティッシュピンを使用して定位置に固着されて、プラットフォーム上に備え付けられた。合計2つのサンプルが、研究された3つの治療方法の各々について使用された。MVRブレードが、2つの角膜リムの長さに沿った顕微鏡可視化の下で中心TMを切開するために使用された。Trabectome(登録商標)デバイスについては、デバイス先端のフットプレートが、顕微鏡可視化の下でシュレム管に挿入された。定位置になると、フットプレートは、TMサンプルの範囲を横断して先端をゆっくりと前進させながら、連続切除を適用するために使用された。0.8Wの標準電力設定が治療中に使用された。二重ブレードデバイスが、2つのサンプルのTMを切開するために使用された。ブレード先端は、隅角切開術に使用されるものと同様の態様でTMを切開するために使用され、次いで、ブレードは、TMの範囲に沿うように時計回りに前進させられた。遠位端で、ブレード先端は、TMの完全なリボンを切開するように上向きに傾斜させられ、このプロセスは、残存TM組織を切開するように反時計回りに繰り返された。
次いで、全ての組織サンプルが、即時に、4℃で一晩、4%パラホルムアルデヒド/リン酸緩衝生理食塩水の中で保存され、次いで、半径方向に切断されることにより、四分円にされた。リム切片が、組織学のために処理され、組織の切断された縁がブロックの前面に面するようにパラフィンに包埋された。組織切片(厚さ6mm)が、切断され、マイヤーヘマトキシリン・エオシンY(Richard−Allan Scientific、Kalamazoo、Michigan、USA)で染色された。Nikon D5−FilカラーカメラおよびNikon CFI 103/Plan Fluor対物レンズを装備したNikon Eclipse 80i顕微鏡(Nikon、Melville、New York、USA)を使用して、明視野撮像が行われた。
ヒト眼球灌流研究:緑内障の既往歴がない偽水晶体ドナーからの合計12個のヒト眼球が、各デバイスについての灌流研究のために、国内の種々のアイバンクから入手された。灌流システムは、標準的なプログラム可能シリンジポンプ(Pump 11 Plus; Harvard Apparatus、Holliston、Massachusetts、USA)を使用した。圧力が、単一チャネルチャート式記録計(Pharmacia REC−481; Pharmacia/Pfizer New York、New York、USA)に接続されているインラインリアルタイム圧力変換器(Research Grade Pressure Transducer; Harvard Apparatus)を介して監視された。1.14mm内径を有するポリエチレン管(PE−160; Warner Instruments、Hamden、Connecticut、USA)が、全ての接続について使用された。
各々の場合において、ヒト眼球は、最初に、眼球が球形に戻るまで、26ゲージ針を用いて視神経を通してダルベッコ変法イーグル培地(DMEM;Invitrogen/Life Technologies、Carlsbad、California、USA)を注射することによって準備された。灌流ライン(別の26ゲージ針で終端する)が、眼の前房を通って斜に挿入され、角膜および瞳孔を通過し、虹彩の下に先端があるように終端する。眼球は、湿ったガーゼによって包囲され、(DMEMで充填された)灌流ポンプは、7mL/分の初期流入率に設定された。IOPは、30mmHgに達するまで増加させられた。次いで、注入率は、TM切開の前に、定常状態IOPを少なくとも60分間維持するように2〜5mL/分に低減させられた。術前IOPが、各々の場合において切開の直前に測定された。1.7mmステンレス鋼角膜切開刀ブレード(BD)が、各々の場合において、縁部近くに3斜角の明確な角膜切開を作成するために使用され、前房は、前房を維持しかつ手技中に適切な可視化を提供するように十分な粘弾性物質(HealonGV;Abbott Medical Optics、Abbott Park、Illinois、USA)で充填された。各技法は、顕微鏡の補助を伴う標準的な直接ゴニオスコピーを使用して、ゴニオスコピー視界の下で行われた。各デバイスについて使用された外科的手技が、上記で説明されている。各々の場合において、約100〜180度のTMが治療された。各デバイスについて、治療は、角膜創傷から180度離れて開始され、時計回り方向に角度に沿って拡張された。次いで、このデバイスは、同一の開始点から反時計回り方向に拡張された。あらゆる努力が、各デバイスで可能な最大量の度数を治療するようになされた。二重ブレードデバイスおよびTrabectome(登録商標)の場合、器具は、デバイス先端を治療の方向へ方向付けるように最初の通過後に180度回転させられた。IOPは、手技後IOPを測定する前に、定常状態に到達させられた。3つの研究された手術技法の各々は、合計4つの眼で行われた。
データ分析
手技前IOPおよび手技後IOPの平均および標準偏差が、各デバイスについて計算され、IOPの変化率についても計算された。スチューデントの対応のあるt検定が、各デバイスについて手技前IOPと手技後IOPとを比較するために使用された。計算されたP値<0.05が、統計的有意であると見なされた。
結果
2つの角膜リム切片が、各デバイスについて分析された。厚さ6ミクロンの組織切片が、各デバイスを用いて治療されている種々の時間から採取され、マイヤーヘマトキシリン・エオシンY(Richard−Allan Scientific)を用いて染色された。所見は、試験された各デバイスによる全ての切片にわたって一貫していた。MVRブレードを用いた切断は、TM組織の厚さ全体を通した完全切開を呈した。しかしながら、組織の大きい小葉部がシュレム管を覆って残るようなTMの最小限の除去があった。切開は、シュレム管を通って深く延在し、切片の大部分に隣接深部強膜への明白な損傷を伴った(図1)。Trabectome(登録商標)もまた、TM組織の全体を通したシュレム管の中への開口部を達成した。このデバイスはまた中心TMの大部分を除去したが、残存組織の有意な小葉部が、依然として残った。残存TMは、熱損傷からの広範な炭化を実証した。組織残屑もまた遠位集合管を閉塞していることが着目された(図2)。二重ブレードデバイスを用いて切開された組織は、付随的損傷を伴わずにTMのより完全な除去を実証した(図3)。
ヒト眼球灌流研究からのデータが、表1に含まれる。TM治療の範囲は、デバイスの間および眼の間で100から180度まで様々であった。3つ全てのモダリティが、治療の30分後に測定されたIOPの有意な低減を達成した。二重ブレードデバイスおよびTrabectome(登録商標)を用いた治療が、各々40%の平均IOP低減をもたらした一方で、MVRブレードは、31%低減を達成した。IOP減少の比率は、Trabectome(登録商標)および二重ブレードデバイスについてより大きかったが、デバイスの間でIOP低下の統計的有意差はなかった(二重ブレード/MVR P=0.13、二重ブレード/Trabectome(登録商標) P=0.96、Trabectome(登録商標)/MVR P=0.12)。任意のデバイスについて、治療されたTMの度数とIOP変化率との間に相関はなかった(r=0.077−0.271)。
本発明の初期前臨床評価である本研究では、緑内障の治療のための二重ブレードデバイスが提示される[19]。二重ブレードデバイスで治療されたヒト死体眼組織の組織学的分析は、周辺組織への任意の識別できる損傷を回避しながら、TM組織のより完全な除去を達成した。MVRブレード隅角切開術、およびTrabectome(登録商標)デバイスを用いた切り出し線維柱帯切除術等のTM除去の他の方法を用いた治療は、新規の二重ブレードデバイスと同等の組織学的結果を達成できなかった。組織学データが生体外で治療された角膜リムから得られたが、灌流した眼に切り出しアプローチを使用して治療が行われた場合、類似所見が着目された。二重ブレードデバイスを用いてTM小葉部がほぼ存在しないことは、将来の物理的障害の可能性を低減することにおいて有益であり得、組織損傷の欠如もまた手術部位での炎症反応または後続の線維化を低減させ得る。
潜在的に有利な組織学的転帰に加えて、二重ブレードデバイスは、ヒト眼球灌流モデルで有意なIOP低下をもたらした。3つの全てのデバイスが、灌流モデルでの使用後にIOPの類似する即時低減を生じさせたが、本発明の二重ブレードデバイスを用いたTM組織のより完全な除去および付随的損傷の減少が、どのようにして緑内障を治療するために使用されたときに長期手術転帰に変わるかは不明確である。治療されたTMの度数およびIOP低減の間に相関は見出されなかった。IOP低減は、TM除去の絶対量のみよりもむしろ、露出される下流集合管の数に依存し得るのが有力であると考えられる。
眼科外科医によって広く使用することができる低費用のMIGSデバイスを提供する目的で、本発明の一実施形態は、いかなる識別できる付随的損傷も伴わずにTMの除去に成功することができる新規の医療グレードステンレス鋼二重ブレードデバイスが設計されたことを考慮する。一実施形態では、このデバイスは、TM組織のより完全な除去を可能にするように、正確な幾何学形状を使用した独特の二重刃ブレード設計を備える(図4)。発明の機構を理解するために必要ではないが、手技は、切り出しアプローチから行われ、前房を維持するように粘弾性的であると考えられる。例えば、ブレードのサイズおよび先端は、従来の隅角切開術ために使用されている技法と同様に、シュレム管の中への円滑な進入を可能にすることができる。定位置になると、先端は、シュレム管を通して前進させられ、TMは、設計された斜面に沿って持ち上げられ、その斜面は、TMを切開して除去するように特異的に位置付けられる一組のブレードに向かって組織を誘導する。焼灼中に保護を提供するようにシュレム管の外壁とシュレム管の内壁との間に並置されるTrabectome(登録商標)フットプレートとは対照的に、二重ブレードデバイスは、TMを横に切開し、シュレム管の外壁からTMを持ち上げる。発明の機構を理解するために必要ではないが、前方に移動するにつれてこのデバイスの斜面に沿ってTMを持ち上げることによって、上方に配置されて戦略的に角度を付けられている二重ブレードによって切開された場合における最大限の組織除去につながることが考えられる。さらに、遠位切断刃とハンドルとの間の角度は、上方の角膜または下方の強膜岬への外傷を回避しながら、1つの切開を通して最大限の角度の治療を可能にするように設計されることが、考えられる。次いで、切除されたTMは、鉗子で眼から除去され得るか、または白内障摘出と組み合わせられた場合における洗浄/吸引フェーズ中に吸引されてもよい。加えて、本発明のデバイスは、1.2mmほどの小ささの明確な角膜切開を容易に通過することができ、したがって、水晶体超音波吸引術と併用された場合、さらなる切開の必要性を取り除くことができる。
切り出し線維柱帯切除術のために使用されてきた当該技術分野で公知である別のデバイスは、Jacobiおよび共同研究者らによって説明されているような「ゴニオスクレーパ」として公知である[20]。このデバイスは、ハンドルおよびキューレット先端から構成され、シュレム管内でキューレットを擦ることによってTMを除去するために使用されている。キューレット先端は、ハンドルと一列に並んでおり、排出角の幾何学形状および隣接構造の幾何学形状に一致しない。有望な前臨床実験後、25個の眼の非無作為化臨床試験が完了した[21]。術前IOPは、2.2±0.56薬剤で34.7±7.1mmHgであり、平均経過観察時間は、32ヶ月であった。1種の減圧剤を用いた19mmHg以下の術後IOPという成功基準に基づくと、15個の眼(60%)が成功した。それでもなお、局所的なデスメ膜剥離および/または前房出血を含む合併症が、一部の患者で発生した。掻爬術を用いて治療された保存ヒト眼球の組織学的分析は、TM組織の除去の成功を示したが、シュレム管の外壁および後壁の中隔および内皮への損傷があった[20]。本明細書で提示されるデータでは、MVRブレードを使用した場合には隣接強膜への類似の損傷も観察されたが、本発明によって企図されるような二重ブレードデバイスの一実施形態の使用では、それが著しくなくなっていた。加えて、本発明は、ハンドルと遠位ブレードとの間の特定の角度を活用することと、切断ブレードと隣接切断先端との間の特定の角度を使用することとによって、デスメ膜等の隣接組織への何らかの影響を最小化するように設計されている新規のブレードデバイスの幾何学形状を企図する。
過去数年にわたって、Trabectome(登録商標)デバイスを用いた成功および失敗の両方が、報告されている[14〜17、22]。切り込み維柱帯切除術と対比したTrabectome(登録商標)の最近のレトロスペクティブ研究では、Jeaおよび共同研究者らが、2年間におけるTrabectome(登録商標)で治療された眼の乏しい成功率を見出した[14]。Trabectome(登録商標)で治療された115個の眼のうち、22.4%のみが成功を達成し、ここで、失敗は、IOPが21mmHgよりも高いか、またはIOPの低減が20%未満であることと定義されている。TM除去を用いたシュレム管の最初の開放後に、残存小葉部がシュレム管および/またはより遠位の集合管を閉塞し、それが介入の失敗につながることが、考えられる。Trabectome(登録商標)治療後のこの失敗の機構は、二重ブレードデバイスによって克服され、それは、TM組織のより完全な除去が残存小葉部を伴わずに生成されるためである。
切り出し線維柱帯切除術で使用するための、本明細書で企図されるような二重ブレードデバイスのいくつかの実用的利点がある。第1に、二重ブレードデバイスは、再利用可能であり得、標準的な白内障外科手術用トレイに追加することができる。第2に、可動部品がないこと、または結合された洗浄もしくは別個の電源の必要性ないことが、安価な製造および外科的専門知識の急速な獲得を可能にする。これは、特に世界中のサービスが行き届いていない場所で、新しい技法への容易かつ経済的なアクセスを可能にする。比較すると、従来のTrabectome(登録商標)デバイスは、ハンドピースおよび管等の一回使用アイテムの費用に加えて、洗浄/吸引ユニットおよびジェネレータのための相当な初期投資を必要とする。二重ブレードデバイス実施形態の単純な設計および材料要件は、より経済的である。最後に、TM除去のための他の技法とは対照的に、二重ブレードデバイス設計の実施形態は、シュレム管の解剖学的構造に一致し、隣接組織への損傷を最小化し、切除された組織への優れた制御を提供する。結論として、提示された新規の二重ブレードMIGSデバイスは、同時の白内障摘出を伴って、またはそれを伴わずに、切り出し線維柱帯切除術を行うための新規の技法を表す。いくつかの実施形態では、二重ブレードデバイスは、従来のデバイスと比較して単純かつ安価な態様で、前房隅角からのTM組織のより完全な除去が可能である。灌流眼球研究は、この技法を用いた有意なIOP低減の可能性を支持する(上記参照)。
好ましい実施形態の説明
1.背景
隅角切開術は、概して、先天性緑内障を治療するために主に使用されている外科的手技を指す。先天性緑内障は、眼の前(前面)区画内の構造のうちのいくつかの発育の停止によって引き起こされ得る。これらの構造は、虹彩、および眼の完全性を維持するために必要とされる房水を産生する毛様体とを含む。これらの構造は、通常、孤立性先天性緑内障を有する患者の眼内では発育しない。代わりに、それらは、房水のための主要な排出系である線維柱帯に覆い重なり、それを遮断する。この遮断により、線維柱帯自体がより厚くなり、線維柱帯内の排出穴が狭くなる。これらの変化は、眼の内部構造を損傷させて緑内障を引き起こし得る圧力を生じさせ得る眼内の過剰な流体につながる。
一般に、先天性緑内障は、眼内流体の流出の減少またはさらには完全閉塞によって引き起こされる。子どもを先天性緑内障にかかりやすくする眼科的な症候群および異常は、リーガー異常(Reiger’s abnormal)、ペータース異常、アクセンフェルド症候群、およびアクセンフェルド・リーガー症候群を含む。緑内障につながり得る態様で眼に影響を及ぼす全身性疾患は、マルファン症候群、風疹(三日はしか)、ならびに神経線維腫およびスタージ・ウェーバー症候群を含む母斑症を含む。これらの疾患は、全身および眼に影響を及ぼすため、子どもの小児科医または家庭医が、これらの疾患を診断および治療するのに役立つ。
隅角切開術の1つの目的は、眼からの房水流出の障害を取り除くことであり、これは、次に、眼圧(IOP)を低下させる。発明の機構を理解するために必要ではないが、IOPを低下させることは、先天性緑内障でしばしば起こる角膜の拡大と眼の膨張および伸張とを安定化するのに役立つことが、考えられる。しかしながら、眼のサイズは、正常に戻らない場合がある。最も重要なことには、房水流出が改善すると、視神経への損傷が停止または後退させられる。患者の視力は、手術後に改善し得る。
外科医が手技を開始する前に、患者は、瞳孔を収縮させる薬剤である縮瞳薬を与えられてもよい。部分閉鎖が、外科医による線維柱帯の視認およびそれへのアクセスを向上させ得る。それはまた手術中に外傷から眼のレンズを保護し得る。他の薬剤が、眼圧を低下させるために投与されてもよい。隅角切開術は、縮瞳薬を使用することなく行われ得る。一実施形態では、本発明は、先行技術として説明されるデバイスが行うことができるように、散大した(非縮瞳)瞳孔の設定で使用されてもよい。
必要な薬剤が与えられ、患者が麻酔をかけられると、外科医は、正しい位置で眼を安定化するために鉗子または縫合糸を使用し得る。患者の頭部は、眼の内部構造がより容易に見えるように、外科医から離して回転させられてもよい。次に、針尖刀または隅角切開術用刀のいずれかを用いて、外科医は、顕微鏡またはルーペを通して眼の内部を見ながら、角膜を穿刺する。助手は、外科医が隅角切開術を行うときに、粘弾性管を通して眼の前房に流体を導入するためのシリンジを使用し得る。
次いで、ゴニオスコピーレンズが眼の上に配置されてもよい。眼が助手によって回転させられると、外科医は、眼内で90〜120度の弧を通るようにナイフブレードまたは針をスイープし、虹彩およびレンズへの損傷の危険性を減少させるために線維柱帯の後部を回避しながら、前線維柱帯に切開を作製する。内視鏡可視化もまた、切断を誘導するために使用されてもよい。一実施形態では、本発明のデバイスは、治療中のゴニオレンズの必要性を排して、内視鏡の端部に配置されてもよい。
ナイフおよび管が除去されると、生理食塩水が、眼の完全性を維持するように穴を通して導入され得、穴は、縫合糸を用いて閉鎖される。次いで、外科医は、感染症を予防しかつ炎症を低減するように、抗生物質およびコルチコステロイドを眼に適用する。次いで、頭部は、血液が集まらないように、切開部位から離して回転させられてもよい。第2の眼が、同時に手術を受けてもよい。手技が繰り返される必要がある場合、眼の別の領域が治療されてもよい。
これまでのデバイスが、Sorensenら、「Tubular Cutter Device and Methods For Cutting and Removing Strips of Tissue from the Body of a Patient」 米国特許第7,959,641号(2011年6月14日発行[23])で説明されている。国際公開番号WO 2004/110501[24]および米国公開第米国特許番号US 2007/0276420の関連部分[25]も参照されたい。この参考文献は、線維柱帯から約50〜200μmの幅を有する組織の細片を切断するためのデバイスを開示する。このデバイスは、切断管の遠位端上に形成されている第1の切断刃および第2の切断刃を有する。先端は、鈍くあり得、いくつかの適用では、その意図された場所(すなわち、シュレム管)へのデバイスの挿入を容易にするように構成および使用される。さらに、1つまたはそれよりも多くの屈曲または湾曲が、必要に応じて、その使用を容易にするように形成されてもよい。デバイスの先端は、線維柱帯を通してシュレム管の中へ前進させられてもよく、それによって、切断刃に線維柱帯の細片を切断させ、それによって、房水の排出のための開口部を作成する。この参考文献は、必要に応じた屈曲/湾曲を有する、線維柱帯を除去するためにシュレム管の中へ配置するための二重切断側面および先端を有する切断ブレードを教示するが、0.3mmのブレード幅の使用を特定して記述するわけではない。
別のデバイスが、Huculak、「Small Gauge Mechanical Tissue Cutter/Aspirator Probe for Glaucoma Surgery」 米国特許公開番号US 2009/0287233[26]で説明されている。この参考文献は、線維柱帯を除去するための小ゲージの機械的な組織カッター/吸引器プローブの使用を開示する。プローブは、シュレム管の中へ誘導されることができ、線維柱帯の湾曲を辿る前方運動で移動させられることができる。運動は、線維柱帯をカッターの切断ポートの中へ送り、それによって、房水の流出を遮断する線維柱帯を切断および除去する。シュレム管のサイズにより、外側カニューレの遠位端を約0.25〜0.36mmの直径にすることが、好ましい。カニューレは、その遠位端が約0.25〜0.36mmになる(シュレム管は約0.3mmである)ように、テーパ状であり得る。さらに、リーディングエッジは、線維柱帯を穿刺するためのその能力を増進させるように、曲線状であり得る。この参考文献は、線維柱帯を穿刺するための鋭いかまたは鈍いリーディングエッジを備えて約0.25〜0.36mmの直径を有する小ゲージカッターの使用と、線維柱帯を切断するための切断ポートを用いてのシュレム管の中へ進入とを教示するが、それ自体は、二重の鋭い刃の切断ブレードを教示しない。
別のデバイスが、Baerveldtら、「Minimally Invasive Glaucoma Surgical Instrument and Method」 米国特許公開番号US 2011/0077626[3]で説明されている(米国特許第7,785,321号[6]および第6,979,328号[2]、ならびに米国特許公開番号US 2006/0106370[4]およびUS 2002/0111608[5]の選択された部分も参照されたい)。この参考文献は、線維柱帯を切断および除去するための切断プローブの使用を開示する。プローブは、約25ゲージ(約0.5mm)である先端を備える。先端は、シュレム管の中へのガイドとしての機能を果たすフットプレートをさらに備える。フットプレートの尖らされた先端は、線維柱帯を穿刺するために使用される。線維柱帯は、回転可能なブレードを使用して切断されるか、またはギロチン様式で切断される。この参考文献は、線維柱帯を穿刺してシュレム管を標的にするための、フットプレートを含む約25ゲージの先端を有する切断プローブの使用を開示するが、それ自体は、シュレム管(0.3mm)をナビゲートするためにサイズが定められている二重の鋭い刃の切断ブレードの使用に言及していない。
別のデバイスが、Huculak、「Small Gauge Mechanical Tissue Cutter/Aspirator Probe for Glaucoma Surgery」、国際公開番号WO 2009/140185[27]で説明されている(欧州特許番号EP 2303203[28]の選択された部分も参照されたい)。この参考文献は、線維柱帯を除去するための小ゲージの機械的な組織カッター/吸引器プローブの使用を開示する。プローブは、外側カニューレおよび内側カニューレから構成される。内側カニューレの遠位端は、ポート310に進入する場合に組織を切断するように構成される。内側カニューレは、組織を切断するように上下に移動させられる。外側カニューレは、線維柱帯を穿刺するための鋭い端部を有する後退可能ピックを含む。シュレム管のサイズにより、外側カニューレの遠位端を約0.25〜0.36mmの直径にすることが好ましい。カニューレは、その遠位端が約0.25〜0.36mmになる(シュレム管が約0.3mmである)ようにテーパ状であり得る。この参考文献は、線維柱帯を穿刺するために0.25〜0.36mmの間にサイズが定められているプローブの使用と、シュレム管の中への配置とを開示するが、シュレム管をナビゲートするための湾曲を有する二重の鋭い刃の切断ブレードの使用には言及していない。
別のデバイスが、2001年3月8日に出願された(2001年10月25日に公開された)Bergheim、O. B.およびGharib、M.の「Apparatus and Method for Treating Glaucoma」、WIPO特許公開WO/2001/078631、特許出願PCT/US2001/007398で説明されている[29]。この参考文献は、ナイフと、先の尖ったガイド部材と、および管の鋭くさせられた遠位端とから構成されている該管の遠位端に位置付けられた切断部材の使用を開示する。切断部材は、シュレム管の中へ串線を配置するために線維柱帯に開口部を形成するように構成される。ナイフは、20〜40ゲージの範囲内、好ましくは30(0.3mm)ゲージにサイズが定められているマイクロナイフを含む。この参考文献は、線維柱帯を切断するための20〜40ゲージにサイズが定められている切断部材の使用と、排液線のシュレム管への送達とを開示するが、シュレム管をナビゲートするための湾曲を有する二重の鋭い刃の切断ブレードの使用には言及していない。
別のデバイスが、Skjaerpe、Finn、「Microsurgical Instrument」 米国特許第4,501,274号[30]で説明されている(1985年2月26日発行、欧州特許番号EP 0073803[31]の選択された部分も参照されたい)。この参考文献は、各々が少なくとも1つの鋭い切断刃を有する、プローブから異なる方向に突出する2つのナイフブレードから構成されている切断部材を有するマイクロ外科手術用プローブを開示する。この切断部材は、シュレム管および線維柱帯における眼の局所的な解剖学的特徴に適合させられているV字形態を作成するように、2つの切断刃が角度的に分離されている二重切断ナイフを有する。プローブ直径は、約0.25mmであり、ナイフの幅は、0.3〜0.5mmである。ナイフブレードはまた、シュレム管を通して両方向にプローブが引っ張られ得るように、両側に切断刃を含む。この参考文献は、線維柱帯とシュレム管の内壁とを切断するための少なくとも1つの鋭い切断刃を有する二重ナイフを開示するが、それ自体は、シュレム管をナビゲートするための湾曲には言及していない。
別のデバイスが、Constonら、「Ophthalmic Microsurgical System」 米国特許公開番号US 2006/0149194[32]で説明されている(国際公開番号WO 2003/045290[33]、欧州特許番号EP 1455698[34]、および韓国特許番号KR 1020040058309[35]の選択された部分も参照されたい)。この参考文献は、直径が約50〜200ミクロンであるシュレム管に適合するようにサイズが定められている内側部材を含む、外側マイクロカニューレシースを有するマイクロ手術システムを開示する。内側部材は、内径が50〜250ミクロンである外側カニューレ内に収まるように、外径が50〜240ミクロンの範囲にある。外側マイクロカニューレおよび内側部材は、各々、シュレム管の湾曲に適合可能であり、内側部材は、必要に応じて、ダイヤモンドまたはサファイヤの先端またはブレードあるいは類似の要素を有する切断ツールを遠位端に含む。この参考文献は、線維柱帯を切断してシュレム管を標的にするためのマイクロサイズのプローブを開示するが、それ自体は、線維柱帯を穿刺してシュレム管を標的にするための二重の鋭い刃の切断ブレードの使用には言及していない。
別のデバイスが、Constonら、「Ophthalmic Microsurgical Instruments」 米国特許公開番号US 2007/0073275[36]で説明されている(国際公開番号WO 2004/093761[37]および欧州特許番号EP 1615604号[38]の選択された部分も参照されたい)。この参考文献は、TM等の隣接組織の制御された治療または除去を可能にするように、シュレム管に直接挿入可能であるマイクロ外科手術用器具を開示する。この器具は、外側シースマイクロカニューレと、内側部材とを備え、ここで、器具の遠位端は、シュレム管の湾曲に近似するように曲線状であり得る。この器具は、標的組織を切除するための切断手段を含む。マイクロカニューレは、シュレム管(直径約200ミクロン)に適応するようにサイズが定められ、外径がおおよそ100〜350ミクロンの範囲である。内側部材の遠位先端は、切断作用を提供するように、勾配を付けられ得るか、または尖らされ得る。この参考文献は、線維柱帯を切断してシュレム管を標的にするためのマイクロサイズのプローブを開示するが、それ自体は、線維柱帯を穿刺してシュレム管を標的にするための二重の鋭い刃の切断ブレードの使用には言及していない。
別のデバイスが、Huculak、「Pulsed Electric Field Probe for Glaucoma Surgery」 米国特許公開番号US 2011/0230877[39]で説明されている。この参考文献は、線維柱帯を除去するための小ゲージのパルス化電場プローブの使用を開示する。プローブの遠位端は、線維柱帯を解離して除去するためにパルス化電場を使用することができるように、シュレム管の中に収まるように適合させられているピックを含む。ピックは、鋭い端部を有するので、線維柱帯を穿刺することができ、それによって、ピックは、シュレム管の中へ配置されることができる。ピックは、後退可能である。プローブは、0.25〜0.36mmの直径を有する。この参考文献は、線維柱帯を穿刺するための0.25〜0.36mmにサイズが定められているプローブの使用と、シュレム管の中への配置とを開示するが、それ自体は、シュレム管をナビゲートするための湾曲を有する二重の鋭い刃の切断ブレードの使用には言及していない。
別のデバイスが、Pantcheva、M.B.およびKahook、M.Y.(2010) Ab Interno Trabeculectomy、Middle East Afr.J.Ophthalmol. 17(4)、287−289[16]で説明されている。この参考文献は、このカテゴリ内で何らかのデバイスについてのいくつかのアイデアを与え得るTrabectome(登録商標)デバイスのレビューである。
2.従来の切開式隅角切開術
図20は、強膜の中へ延在する線維柱帯の切開を示し、ここでは、線維柱帯の大きい区画が依然として存在している。この手技(線維柱帯を通って「切断」するためのゴールドスタンダード手術と見なされ、伝統的に「隅角切開術」と呼ばれる)のため、MVRブレードが、線維柱帯を切開することによりシュレム管の中への開口部を作成するために使用された。この写真では、切開が線維柱帯を通って存在して強膜の中へ延在する手技からの組織学的サンプルがある。線維柱帯の大きい小葉部が、切開の両側に残っている。これらの小葉部は、瘢痕化し、シュレム管の中へ作成された開口部を閉鎖する。これは、手術の目標である眼圧低下における任意の長期的有益性の前兆になる。
3.TRABECTOME(登録商標)を使用した手技
この手技(隅角切開術に取って代わり、線維柱帯の複数のセクションを除去することによってその手技を改良するように設計されている)のために、Trabectome(登録商標)デバイスが、線維柱帯に係合するために使用され、焼灼が線維柱帯に適用された。円は、線維柱帯の小区画が除去された領域を示すが、線維柱帯の大きい小葉部が残り、治療領域の両側に炭化組織がある。
図21は、線維柱帯残余物および組織の炭化を示しているTrabectome(登録商標)治療後を示す。組織残屑が集合管を閉塞している。このデバイスは、組織を「焼き」、組織の燃焼が、シュレム管の中への外科的に誘発された開口作成の失敗につながるより大きな瘢痕形成につながる炎症を生じさせる。加えて、焼灼により、実際の手技中に可視化を困難にする多くの気泡が、この手技中に形成される。これらの問題は、本発明のデバイスでは起こらず、これは、大きな利点である。Trabectome(登録商標)の代表的な写真が図21にある。
4.本発明の二重ブレードデバイス
図22は、現在企図されているデバイスの一実施形態を用いた治療後の組織を示す。データは、小葉部が残っていない線維柱帯の完全な除去を示し、組織燃焼のいかなる証拠も伴わない。図22の差し込み写真は、丸く囲んだ領域の拡大図を示す。本発明のデバイスの代表的な写真が、図22の左側にある差し込み図にある。
図23で図示されていないハンドル1と斜面との間の第2の角度がある。斜面は、図23の右側の絵に示されるようにハンドル1と角度を形成するだけではない。それはまたz軸において角度も形成する。(ピボットは、視認されるようにページから離れた「#」にある)。一実施形態では、ハンドル1と斜面との間の角度は、約90度〜120度に及ぶ。本発明の機構を理解するために必要ではないが、斜面Aは、組織を穿刺し、次いで、組織は、AからBに斜面を上方へ摺動することが、考えられる。次いで、ブレード(*)は、デバイスが前進させられるにつれて組織を切断する。
図24は、フットプレートがシュレム管の中に位置しているBaerveldt[2〜6]によって説明されているような従来のブレードの欠点を図示する。斜面がなく、先端とハンドルとの間の第2の角度がないので、第2の角度は、斜面における下方へのデバイスのピボットを作成「*」におけるピボットを有する。
図25は、断面図を示し、ここでは、ハンドル1の一実施形態が、眼内にあり、円によって囲まれている反対側のシュレム管まで横切っている。図24に示されるハンドル1と斜面との間の角度は、ブレードがシュレム管に進入して組織を切断することを可能にする。この図では、その第1の角度は、斜面を視認者の方へ向けさせる。しかしながら、デバイスがシュレム管の角度空間に収まることも可能にするように、黒い線を辿る第2の角度も存在する必要がある。
5.このデバイスの使用
このデバイスは、明確な角膜切開(幅が0.5〜2.8mmの切開サイズ)を通して導入され得、前房の反対側にある線維柱帯(TM)に係合するように、瞳孔を横切って、または虹彩本体を横切ってのいずれかで、前房を通して前進させられ得る。前房は、手技中に前房を安定化するように、粘弾性物質で充填されてもよい。TMに到達すると、次いで、デバイスの先端が、シュレム管(SC)の中へ進入するために使用され得、デバイスが時計回りまたは反時計回りに前進すると、斜面が、TMを持ち上げて組織を二重ブレードに差し出すために使用され得る。遠位切断部分の角度は、二重ブレードが最適な切断位置に配置されるように角度をつけられている。この角度は、切断先端が屈曲して、シュワルベ線と強膜岬(SS)との間の領域(SCを包含する領域)に一致するようなものあり得る。SCは、角膜の近くでより狭く、SSの近くでより広く、したがって、角度を付けられた先端が、組織をTMの2つの縁に差し出すために最良である。切断先端の斜面は、先端が円周方向パターンに前進させられるときに組織が常にブレードに向かって持ち上げられるように、角度を付けられ得る。内視鏡可視化もまた、切断を誘導するために使用され得る。一実施形態では、本発明のデバイスは、内視鏡の端部に配置されることにより、治療中のゴニオレンズの必要性を排し得る。一実施形態では、本発明のデバイスは、内視鏡の端部に配置され得、TMは、内視鏡カメラの直接的な可視化の下で係合されてもよい。
先端は、TM等の組織の持ち上げを支援するために十分な剛性がある種々の金属またはポリマーで形成され得る。ブレードは、遠位先端およびハンドル1と同一の材料で作製され得、またはカミソリ刃のためのより優れたトレランスを可能にする別個の材料(ステンレス鋼またはチタン)で作製され得る。眼内にこのデバイスを配置してそれを体温に暴露させた後における確認の変更(change in confirmation)を可能にすることによって、このデバイスの機能性を増進させるために、形状記憶性のポリマーまたは合金を利用することができる。先端が、明確な角膜創傷を横切る移動によって損傷されないように、眼への挿入ステップ中および目からの除去ステップ中に遠位切断先端を覆うために、可動シースが、用いられ得る。
このデバイスは、より良好な誘導のために半透明のTM組織を通して可視化されることができるように、青または黒等の異なる色で作製されることができる。
このデバイスは、局所薬剤または他の治療薬を送達するために、またはこの種類の手技中に起こる血液の逆流を洗い流すために、流体の注射を可能にする遠位ポートを有することができる。この手技の最終的な目標は、組織の小葉部を後に残すこと(目的とする空間に一致することなくTMを切断する他のデバイスを用いると起こること)がないように、TMの区画全体を除去することであり得る。この手技は、白内障摘出と組み合わせられ得、白内障摘出の前または後に、および瞳孔が散大している間に行うことができる。この手技は、虹彩または硝子体/網膜ベースの手技等の他の眼内手術と併用され得る。
このデバイスの使用から利益を享受し得る状態は、以下を含む。
1.原発性開放隅角緑内障
2.正常眼圧緑内障または低眼圧緑内障
3.偽落屑緑内障
4.色素散乱緑内障
5.閉塞隅角緑内障(急性、亜急性、慢性)
6.血管新生緑内障または炎症性緑内障
7.高眼圧症
8.高い眼圧に関係する他の種類の緑内障
このデバイスは、ラボベースの研究のためにTMまたは他の組織の小さい鞘状部を採取するため、または生体外での培養のニーズのために細胞を採取するために研究目的で使用することができる。このデバイスは、ICE症候群または血管新生緑内障で見られるもののような、排出角を覆う虹彩前癒着または他の細胞または線維性血管膜を切断するために使用されることができる。
隅角切開術は、単純に、TMを2つの小葉部に切断するためのTMの切開であり、隅角切開術は、全ての他のデバイスが改良しようとしているTMを切断することの基本形態である。それは、単に切開であるため、(区画化されるが)組織全体を後に残し、次いで、どうしても、組織が瘢痕化し、眼圧が上昇する。これは、「より新しい」デバイスが、シュレム管を覆う領域から実際のTMを切断および除去しようとしている理由であり得る。小葉部を残さないTMの完全な除去は、Baerveldt[2]に対する特許で説明されているような標準的なブレード隅角切開術(現在「Trabectome(登録商標)」という名称で販売されている)と、本発明のデバイスとを区別する1つの主要な特徴である。本発明のデバイスの解剖学的設計は、周辺組織への外傷性影響を最小限に伴って、またはそれを全く伴わず、組織(特に、TM)の完全な細片の効果的な除去のためにより良く適し得る。
6.発明の詳細な説明
下記の詳細な説明、およびそれが参照する図面は、本発明の特定の好ましい実施形態または例を説明および図示する目的のみで提供され、本発明の全ての可能な実施形態または例を網羅的に説明する試みは行われていない。したがって、下記の詳細な説明および添付の図面は、本特許出願およびそれに由来するいずれかの特許に記載される特許請求の範囲を何らかの形で限定するものと解釈されるべきではない。
本発明は、外科的医療介入の分野にある。例えば、本発明は、マイクロ外科手術用デバイスと、最小侵襲性手術技法を使用しての、緑内障等の眼疾患を含むがそれに限定されない種々の病状の治療のためのその使用方法とに関する。特定すると、このデバイスは、眼内の線維柱帯(TM)を切断するための二重ブレードデバイスあり得る。特に、このデバイスは、そのサイズ(すなわち、例えば、約0.3〜0.2mmの幅)と、進入ブレード先端が上方に湾曲することによりTMを切断するための斜面様動作を提供する構成とを介して、シュレム管の中への進入を提供するデバイス先端を有し得る。
他の従来のデバイスと比較した場合の、本明細書で説明されているいくつかの実施形態の具体的な利点は、下記を含むが、それらに限定されない。
1.機械的可動部品がない
2.組織の焼灼または燃焼がない
3.2つのブレードが、デバイスの側面における定位置にあり、それらの2つのブレードは、線維柱帯(TM)をほとんど後に残さずに、正確にTMを切断する(現在のデバイスは、多くのTMを後に残し、次いで、それが瘢痕化する)。
4.シュレム管の中への進入は、標準的な隅角切開術において何十年にもわたって説明されているものに類似するブレード先端の使用を用いて行われる。他のデバイスは、シュレム管に進入するために、ブレードのないフットプレートを使用する。
5.このデバイスの寸法は、完全な切断を可能にし、正確にシュレム管の中に収まる。
6.ブレードの先端は、両側のブレードまで傾斜することにより、TMを2つのスライドブレードに差し出す曲線を形成し、それにより、より正確な切断を可能になる。
一実施形態では、本発明は、第1の境界部2によってツールシャフト3まで下方に細くなるハンドル1を備えるデバイス12に関し、該ツールシャフトは、第2の境界部4によって斜角プラットフォーム5へと広くなり、該斜角プラットフォームは、挿入ブレード先端から斜角プラットフォームの後端に向かう斜面を備える斜角プラットフォームの遠位端上の挿入ブレード先端6と、該斜角プラットフォームの側面に沿う第1の側方ブレード10および第2の側方ブレード11とを備える。一実施形態では、該斜角プラットフォームの該側面は、第1の側面8と、第2の側面9とを備える。一実施形態では、該第1の側方ブレード10および第2の側方ブレード11は、斜角プラットフォームの底部と垂直に整列させられている。一実施形態では、本発明は、ハンドル1と、斜角プラットフォーム5とを備えるデバイス12に関し、プラットフォーム5は、該ハンドル1に対して特定の角度および配向で設定される。一実施形態では、本発明は、ハンドル1と、斜角プラットフォーム5とを備えるデバイス12に関し、該プラットフォーム5は、少なくとも2つの次元において自由に回転する。一実施形態では、該ハンドル1と斜角プラットフォーム5とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該ハンドル1と斜角プラットフォーム5とは、X−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる(図10に示される)。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対してX−Y次元において自由に回転する。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対してX−Y次元、X−Z次元、およびY−Z次元において固定された角度のままである(図15に示される)。一実施形態では、該プラットフォーム5は、該ハンドル1に対して正のZ次元において自由に回転する。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6と、斜角プラットフォームの第2の端部/後部7とを備え、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7は、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6の厚さに対して厚さが2〜30倍大きい。一実施形態では、斜角プラットフォーム5の寸法は、式A+B=Cによって決定付けられ、Aは、挿入ブレード先端6から斜角プラットフォームの後部7までの該斜角プラットフォーム5の長さであり、Bは、斜角プラットフォーム5の高さであり、Cは、斜面の長さである。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5の高さは、0.5ミリメートルを超えない。一実施形態では、該挿入ブレード先端6から斜角プラットフォームの後部7までの該斜角プラットフォーム5の長さは、1.0ミリメートルを超えない。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、鋭い外科手術用ランセットを備える。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、20〜90度の角度を備える。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、Y軸の方向に、鋭いブレード先端から斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、外科的な尖鋭度の鋭い刃を有する尖った先端を備える。一実施形態では、該第1の端部/斜角プラットフォーム先端/挿入ブレード先端6は、ランセットを備える。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、第1のブレード10と、第2のブレード11とをさらに備える。一実施形態では、該第1のブレード10は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の第1の側面8に取り付けられる。一実施形態では、該第1のブレード10と斜角プラットフォーム5とは、Y−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該角度は、好ましくは、Y−Z軸において90〜120度である(図15に示される)。一実施形態では、該第2のブレード11と斜角プラットフォーム5とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該第1のブレード10とハンドル1とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該第2のブレード11とハンドル1とは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の第2の側面9に取り付けられる。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第2の側面9からX軸の方向へ第1の側面8に向かって厚さが増加する(図17に示される)。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第2の側面9からX軸の方向へ第1の側面8に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部6の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する(図17に示される)。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第1の側面8からX軸の方向へ第2の側面9に向かって厚さが増加する(図18に示される)。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、該第1の側面8からX軸の方向へ第2の側面9に向かって厚さが増加し、該斜角プラットフォーム5は、第1の端部6の鋭いブレード先端からY軸の方向に斜角プラットフォームの第2の端部/後部7に向かって厚さが増加する(図18に示される)。一実施形態では、該第1のブレード10と該第2のブレード11とは、平行である(図15に示される)。一実施形態では、該第1のブレード10および該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの該第2の該端部/後部7の頂面の上方に延在する。一実施形態では、該第1のブレード10および該第2のブレード11は、斜角プラットフォームの該第2の端部/後部7の頂面に対して約100〜140度の角度で位置付けられる(図15に示される)。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.3ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.2ミリメートル幅である。好ましい実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.25ミリメートル幅である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約1.0ミリメートル長である。一実施形態では、該斜角プラットフォーム5は、約0.4ミリメートル高である。一実施形態では、斜角プラットフォーム5上の最高点は、第1のブレードおよび第2のブレードである。デバイス12(図8、図10、図13、および図15に示される)は、標準的な外科手術用ハンドピースに取り付け可能である事前滅菌された単回使用かつ使い捨てのプローブまたは先端として提供され得る。
本発明の実施形態が任意の特定の構築材料に限定されることは意図されないが、好ましい材料は、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、形状記憶合金、および形状記憶ポリマーを含むことが、考えられる。一実施形態では、このデバイスは、Furst,J. G.ら「Metal Alloys for Medical Devices」 米国特許第7,648,591号[40]、Richter,K.「Amorphous Metal Alloy Medical Devices」 米国特許第7,955,387号[41]によって説明されている金属合金から作製され、全てが参照によって本明細書に援用される。一実施形態では、このデバイスは、全て参照によって本明細書に援用されるShandas,Rら「Shape Memory Polymer Medical Devices」 米国特許出願第12/295594号[42]、Reimink,M.S.およびOgle,M.F.「Medical Devices with Polymer/Inorganic Substrate Composites」 米国特許第7,604,663号[43]、Langer,R.S.およびLendlein,A.「Shape Memory Polymers」 米国特許第6,388,043号[44]、Langer,R.S.およびLendlein,A.「Shape Memory Polymers」 米国特許第6,720,402号[45]、Tong,T.H.「Shape Memory Styrene Copolymer」 米国特許第6,759,481号[46]、Stalker,K.C.B.ら「Variable Stiffness Medical Devices」 米国特許第7,632,303号[47]、Anthamatten,M.L.およびLi,J.「Shape Memory Polymers」 米国特許第7,935,131号[48]、およびBerger,E.J.ら「Methods of Forming a Part Using Shape Memory Polymers」 米国特許第8,038,923号[49]によって説明されている形状記憶ポリマー材料から作製され、全てが参照によって本明細書に援用される。いくつかの実施形態では、本発明のデバイスは、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。いくつかの実施形態では、本発明のデバイスの部分は、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。いくつかの実施形態では、デバイスの部分は、異なる材料から作製される。いくつかの実施形態では、デバイスの部分は、種々の剛性の材料から作製される。一実施形態では、該ツールシャフトは、可撓性である。いくつかの実施形態では、該ツールシャフトは、より低密度の材料から作製される。
本発明の実施形態が任意の特定の構築材料に限定されることは意図されないが、好ましい材料は、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、形状記憶合金、および形状記憶ポリマーを含むことが、考えられる。いくつかの実施形態では、本発明のデバイスは、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。いくつかの実施形態では、本発明のデバイスの部分は、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である。いくつかの実施形態では、デバイスの部分は、異なる材料から作製される。いくつかの実施形態では、デバイスの部分は、種々の剛性の材料から作製される。一実施形態では、該ツールシャフトは、可撓性である。いくつかの実施形態では、該ツールシャフトは、より低密度の材料から作製される。
一実施形態では、本発明は、組織塊から幅Wの組織の細片を切断するための方法に関し、該方法は、a)i)斜角プラットフォームに取り付けられているハンドルと、ii)斜角プラットフォームの後端まで後方に拡張する斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端と、iii)上に第1の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第1の側面と、iv)上に第2の側方ブレードが据え付けられる斜角プラットフォームの第2の側面と、v)斜角プラットフォームの該前方挿入ブレード先端の反対側のエッジに対して略垂直かつ後方の位置でブレードによって形成される少なくとも第1の側方切断刃および第2の側方切断刃であって、切断されるべき組織の細片の幅Wにほぼ等しい距離Dによって分離されている第1の切断刃および第2の切断刃とを備えるデバイスを提供するステップ(これは図10、図13、および図15に示されている)と、b)第1の切断刃および第2の切断刃が切断されるべき組織に隣接して位置付けられるように、組織を通して斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を前進させるステップと、c)切断刃がほぼ幅Wの組織の細片を切断し、かつ組織の切断された細片が実質的に無傷のままであるように、遠位端を前進させるステップとを含む。一実施形態では、組織の塊は、生体内にある。一実施形態では、組織の塊は、生体外にある。一実施形態では、組織の塊は、ヒト被験者または動物被験者の体内に位置する。一実施形態では、組織の細片は、診断目的または治療目的で除去される。一実施形態では、被験者は、緑内障に罹患しており、本方法は、被験者の眼から線維柱帯の細片を除去することにより眼からの房水の排出を容易にすることによって、眼圧を低下させるように実行される。一実施形態では、ステップbは、眼の前房にデバイスを挿入することと、眼の線維柱帯に隣接して、または線維柱帯内に斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端を位置付けることと、切断刃がほぼ幅Wの細片を線維柱帯から切断するように、切断管を前進させるステップとを含む。一実施形態では、該方法のステップaで提供されているデバイスは、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端をさらに備え、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、線維柱帯を通ってシュレム管の中へ前進させられ、その後、斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端は、切断管が組織の細片を切断するように前進させられると、シュレム管を通って前進させられる。一実施形態では、ステップaで提供されているデバイスは、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すための装置をさらに備え、本方法は、組織の細片が所望の長さに達した後に組織の細片を切り離すステップをさらに含む。一実施形態では、本方法は、皮膚、粘膜、臓器、腫瘍または他の解剖学的構造に切開を形成するように実行される。一実施形態では、本方法は、血管系から組織を除去するように実行される。一実施形態では、本方法は、リンパ系から組織を除去するように実行される。一実施形態では、本方法は、c)組織の細片を除去するステップをさらに含む。
本発明の実施形態が、任意の特定の方法、医療標的、またはデバイス確認に限定されることは意図されないが、このデバイスは、眼の線維柱帯を除去するため、小脈管(静脈、動脈、リンパ管、または管腔を有する他の脈管)の開放術を行うため、および耳の鼓膜に穴または開口部を作成するために最適に設計され得ることが、考えられる。本発明の実施形態が任意の特定の機構に限定されることは意図されないが、耳の鼓膜に開口部を作成することは、耳疾患の治療に役立ち得ることが、考えられる。
本発明の実施形態が任意の特定の内視鏡に限定されることは意図されず、このデバイスは、眼科用内視鏡システムの内視鏡のために最適に設計され得ることが、考えられる。1つのそのようなシステムは、商業的に「Endo Optiks」と呼ばれる。
このようにして、改変された二重ブレード切断システムの特定の組成および構成が、開示されている。しかしながら、本明細書における発明の概念から逸脱することなく、既に説明されているもののほかに、より多くの改変が可能であることが当業者に明白となるはずである。したがって、本発明の主題は、本開示の趣旨の中を除いて制限されるものではない。また本開示を解釈することにおいて、全ての用語は、文脈に一致する可能な限り広い態様で解釈されるべきである。特定すると、「備える(comprisesおよびcomprising)」という用語は、要素、構成要素、またはステップを非網羅的に指すものとして解釈されるべきであり、参照されている要素、構成要素、またはステップが、明示的に参照されていない他の要素、構成要素、またはステップとともに存在し、または利用され、あるいは組み合わせられてもよいことを示す。
本明細書で言及されている全ての刊行物は、引用されている刊行物に関連する方法および/または材料を開示および説明するために、参照によって本明細書に援用される。本明細書で論じられている刊行物は、本出願の出願日に先立つそれらの開示のために、もっぱら提供されている。本明細書におけるいかなるものも、本発明が、これまでの発明に起因にしてそのような刊行物に先行する権限がないという承認として解釈されるべきではない。さらに、提供されている刊行物の日付は、実際の公開日とは異なり得、これは、独立して確認される必要があり得る。
参考文献
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41. Richter,K. 「Amorphous metal alloy medical devices」 米国特許第7,955,387号、米国特許出願第12/243741号、出願日10/1/2008。(発行日6/7/2011)。
42. Shandas,R.ら「Shape Memory Polymer Medical Devices」 米国特許出願公開第20090248141号、米国特許出願第12/295594号、出願日3/30/2007。(公開日10/1/2009)。
43. Reimink,M.S.およびOgle,M.F. 「Medical devices with polymer/inorganic substrate composites」 米国特許第7,604,663号、米国特許出願第09/475721号、出願日12/30/1999。(発行日10/20/2009)。
44. Langer,R.S.およびLendlein,A. 「Shape memory polymers」 米国特許第6,388,043号、米国特許出願第09/256626号、出願日2/23/1999。(発行日5/14/2002)。
45. Langer,R.S.およびLendlein,A. 「Shape memory polymers」 米国特許第6,720,402号、米国特許出願第10/141891号、出願日5/8/2002。(発行日4/13/2004)。
46. Tong,T.H. 「Shape memory styrene copolymer」 米国特許第6,759,481号、米国特許出願第10/056590号、出願日1/24/2002。(発行日7/6/2004)。
47. Stalker,K.C.B.ら「Variable stiffness medical devices」 米国特許第7,632,303号、米国特許出願第10/152150号、出願日5/21/2002。(発行日12/15/2009)。
48. Anthamatten,M.L.およびLi,J. 「Shape memory polymers」 米国特許第7,935,131号、米国特許出願第11/820693号、出願日6/20/2007。(発行日5/3/2011)。
49. Berger,E.J.ら「Methods of forming a part using shape memory polymers」 米国特許第8,038,923号、米国特許出願第12/356518号、出願日1/20/2009。(発行日10/18/2011)。
本発明は、外科的医療介入の分野にある。例えば、本発明は、マイクロ外科手術用デバイスと、最小侵襲性手術技法を使用した緑内障等の眼疾患を含むがそれらに限定されない種々の状態の治療のためのその使用方法とに関する。特定すると、このデバイスは、眼内の線維柱帯(TM)を切断するための二重ブレードデバイスあり得る。特に、このデバイスは、そのサイズ(すなわち、例えば、約0.3〜0.2mm幅)と、進入ブレード先端が上方に湾曲してTMを切断するための斜面様動作を提供する構成とを介して、シュレム管の中への進入を提供するデバイス先端を有し得る。
好ましい実施形態において、本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
第1の境界部によってツールシャフトまで下方に細くなるハンドルを備えるデバイスであって、前記ツールシャフトは、第2の境界部によって斜角プラットフォームへと広がり、前記斜角プラットフォームは、
前記斜角プラットフォームの遠位端上の挿入ブレード先端であって、前記斜角プラットフォームは、前記挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの後端へ後方に向かう斜面を備える、挿入ブレード先端と、
前記斜角プラットフォームの側面に沿った第1の側方ブレードおよび第2の側方ブレードと
を備える、デバイス。
(項目2)
前記斜角プラットフォームの前記側面は、第1の側面と、第2の側面とを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記第1の側方ブレードおよび第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの底部と垂直に整列している、項目1に記載のデバイス。
(項目4)
前記斜角プラットフォームは、前記ハンドルに対して特定の角度および配向で設定される、項目1に記載のデバイス。
(項目5)
前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目6)
前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、X−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目7)
前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する、項目1に記載のデバイス。
(項目8)
前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元、X−Z次元、およびY−Z次元において固定された角度のままである、項目1に記載のデバイス。
(項目9)
前記プラットフォームは、前記ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する、項目1に記載のデバイス。
(項目10)
前記斜角プラットフォームの寸法は、式A +B =C によって計算され、Aは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの前記後端までの前記斜角プラットフォームの長さであり、Bは、前記斜角プラットフォームの高さであり、Cは、前記斜角プラットフォームの高さまでの前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端によって形成されている前記斜面の長さである、項目1に記載のデバイス。
(項目11)
前記斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルを超えない、項目10に記載のデバイス。
(項目12)
前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの前記後端までの前記斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルを超えない項目10に記載のデバイス。
(項目13)
前記斜角プラットフォームは、鋭いブレード先端からY軸の方向に前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、項目1に記載のデバイス。
(項目14)
前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、外科的な尖鋭度の鋭い刃を有する尖った先端を備える、項目1に記載のデバイス。
(項目15)
前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、ランセットを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目16)
一実施形態では、前記斜角プラットフォームは、第1の側方ブレードと、第2の側方ブレードとをさらに備える。
(項目17)
前記第1の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の第1の側面に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目18)
前記第1の側方ブレードと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目19)
前記角度は、好ましくは、Y−Z軸において90〜120度である、項目18に記載のデバイス。
(項目20)
前記第2のブレードと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目21)
前記第1の側方ブレードと前記ハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目22)
前記第2の側方ブレードと前記ハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目23)
前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の第2の側面に取り付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目24)
前記斜角プラットフォームは、前記第2の側面からX軸の方向へ前記第1の側面に向かって厚さが増加する、項目1に記載のデバイス。
(項目25)
前記斜角プラットフォームは、前記第1の側面からX軸の方向へ前記第2の側面に向かって厚さが増加する、項目1に記載のデバイス。
(項目26)
前記斜角プラットフォームは、前記第2の側面からX軸の方向へ前記第1の側面に向かって厚さが増加し、前記斜角プラットフォームは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向へ前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、項目1に記載のデバイス。
(項目27)
前記斜角プラットフォームは、前記第1の側面からX軸の方向へ前記第2の側面に向かって厚さが増加し、前記斜角プラットフォームは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向へ前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、項目1に記載のデバイス。
(項目28)
前記第1の側方ブレードと前記第2の側方ブレードとは、平行である、項目1に記載のデバイス。
(項目29)
前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の頂面の上方に延在する、項目1に記載のデバイス。
(項目30)
前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる、項目1に記載のデバイス。
(項目31)
前記斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である、項目1に記載のデバイス。
(項目32)
前記斜角プラットフォームは、約0.25ミリメートル幅である、項目1に記載のデバイス。
(項目33)
前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、項目1に記載のデバイス。
(項目34)
前記デバイスは、前記内視鏡の端部に配置される、項目33に記載のデバイス。
(項目35)
前記デバイスは、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン、形状記憶合金、および形状記憶ポリマー材料のうちの少なくとも1つから作製される、項目1に記載のデバイス。
(項目36)
前記デバイスは、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である、項目1に記載のデバイス。
(項目37)
本発明の前記デバイスの部分は、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である、項目1に記載のデバイス。
(項目38)
前記デバイスの部分は、異なる材料から作製される、項目1に記載のデバイス。
(項目39)
前記デバイスの部分は、種々の剛性の材料から作製される、項目1に記載のデバイス。
(項目40)
前記ツールシャフトは、可撓性である、項目1に記載のデバイス。
(項目41)
前記ツールシャフトは、より低密度の材料から作製される、項目1に記載のデバイス。
(項目42)
ハンドルと斜角プラットフォームとを備えるデバイスであって、前記プラットフォームは、少なくとも2つの次元において自由に回転する、デバイス。
(項目43)
前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、項目42に記載のデバイス。
(項目44)
前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する、項目42に記載のデバイス。
(項目45)
前記プラットフォームは、前記ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する、項目42に記載のデバイス。
(項目46)
前記斜角プラットフォームの寸法は、式A +B =C によって決定付けられ、Aは、前記第1の端部から前記第2の端部までの前記斜角プラットフォームの長さであり、Bは、前記斜角プラットフォームの高さであり、Cは、前記斜角プラットフォームの高さまでの前記斜角プラットフォームの第1の端部によって形成されている斜面の長さである、項目42に記載のデバイス。
(項目47)
前記斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルを超えない項目46に記載のデバイス。
(項目48)
前記斜角プラットフォームからの前記第1の端部から前記第2の端部までの前記斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルを超えない、項目46に記載のデバイス。
(項目49)
前記斜角プラットフォームは、第1のブレードと第2のブレードとをさらに備える、項目42に記載のデバイス。
(項目50)
前記第1のブレードは、前記第2の端部の第1の側面に取り付けられる、項目44に記載のデバイス。
(項目51)
前記第2のブレードは、前記第2の端部の第2の側面に取り付けられる、項目44に記載のデバイス。
(項目52)
前記第1のブレードと前記第2のブレードとは、平行である、項目49に記載のデバイス。
(項目53)
前記第1のブレードおよび前記第2のブレードは、前記第2の端部の頂面の上方に延在する、項目49に記載のデバイス。
(項目54)
前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる、項目49に記載のデバイス。
(項目55)
前記斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である、項目42に記載のデバイス。
(項目56)
前記斜角プラットフォームは、約0.25ミリメートル幅である、項目42に記載のデバイス。
(項目57)
前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、項目42に記載のデバイス。
(項目58)
前記デバイスは、前記内視鏡の端部に配置される、項目57に記載のデバイス。
(項目59)
組織塊から幅Wの組織の細片を切断するための方法であって、前記方法は、
a)デバイスを提供するステップであって、前記デバイスは、
i)斜角プラットフォームに取り付けられているハンドルと、
ii)前記斜角プラットフォームの後端まで後方に拡張する前記斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端と、
iii)前記斜角プラットフォームの第1の側面であって、前記第1の側面の上に第1の側方ブレードが据え付けられる、第1の側面と、
iv)前記斜角プラットフォームの第2の側面であって、前記第2の側面の上に第2の側方ブレードが据え付けられる、第2の側面と、
v)少なくとも第1の側方切断刃および第2の側方切断刃であって、前記第1の切断刃および前記第2の切断刃は、前記ブレードによって、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端の反対側のエッジに対して略垂直かつ後方の位置で形成され、前記第1の切断刃および前記第2の切断刃は、切断されるべき前記組織の細片の幅Wにほぼ等しい距離Dによって分離されている、第1の側方切断刃および第2の側方切断刃と
を備える、デバイスを提供するステップと、
b)前記第1の切断刃および前記第2の切断刃が切断されるべき組織に隣接して位置付けられるように、組織を通して前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端を前進させるステップと、
c)前記切断刃がほぼ幅Wの組織の細片を切断し、かつ前記組織の切断された細片が実質的に無傷のままであるように、前記遠位端を前進させるステップと
を含む、方法。
(項目60)
前記組織の塊は、生体内にある、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記組織の塊は、生体外にある、項目59に記載の方法。
(項目62)
前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、項目59に記載の方法。
(項目63)
前記切断は、直接可視化の下にある、項目59に記載の方法。
(項目64)
前記組織の塊は、ヒト被験者または動物被験者の体内に位置する、項目59に記載の方法。
(項目65)
前記組織の細片は、診断目的または治療目的で除去される、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記被験者は、緑内障に罹患しており、前記方法は、前記被験者の眼から線維柱帯の細片を除去することにより前記眼からの房水の排出を容易にすることによって、眼圧を低下させるように実行される、項目65に記載の方法。
(項目67)
前記眼は、散大した瞳孔を有する、項目66に記載の方法。
(項目68)
ステップbは、
前記眼の前房に前記デバイスを挿入することと、
前記眼の前記線維柱帯に隣接して、または前記線維柱帯内に前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端を位置付けることと、
前記切断刃がほぼ幅Wの細片を前記線維柱帯から切断するように、切断管を前進させることと
を含む、項目66に記載の方法。
(項目69)
前記方法のステップaで提供されている前記デバイスは、前記斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端をさらに備え、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端は、前記線維柱帯を通ってシュレム管の中へ前進させられ、その後、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端は、前記切断管が前記組織の細片を切断するように前進させられると、シュレム管を通って前進させられる、項目68に記載の方法。
(項目70)
ステップaで提供されている前記デバイスは、前記組織の細片が所望の長さに達した後に前記組織の細片を切り離すための装置をさらに備え、前記方法は、前記組織の細片が所望の長さに達した後に前記組織の細片を切り離すステップをさらに含む、項目59に記載の方法。
(項目71)
前記方法は、皮膚、粘膜、臓器、腫瘍または他の解剖学的構造に切開を形成するように実行される、項目59に記載の方法。
(項目72)
c)前記組織の細片全体を除去するステップをさらに含む、項目59に記載の方法。

Claims (72)

  1. 第1の境界部によってツールシャフトまで下方に細くなるハンドルを備えるデバイスであって、前記ツールシャフトは、第2の境界部によって斜角プラットフォームへと広がり、前記斜角プラットフォームは、
    前記斜角プラットフォームの遠位端上の挿入ブレード先端であって、前記斜角プラットフォームは、前記挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの後端へ後方に向かう斜面を備える、挿入ブレード先端と、
    前記斜角プラットフォームの側面に沿った第1の側方ブレードおよび第2の側方ブレードと
    を備える、デバイス。
  2. 前記斜角プラットフォームの前記側面は、第1の側面と、第2の側面とを備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1の側方ブレードおよび第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの底部と垂直に整列している、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記斜角プラットフォームは、前記ハンドルに対して特定の角度および配向で設定される、請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、X−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  7. 前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する、請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元、X−Z次元、およびY−Z次元において固定された角度のままである、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記プラットフォームは、前記ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記斜角プラットフォームの寸法は、式A+B=Cによって計算され、Aは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの前記後端までの前記斜角プラットフォームの長さであり、Bは、前記斜角プラットフォームの高さであり、Cは、前記斜角プラットフォームの高さまでの前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端によって形成されている前記斜面の長さである、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルを超えない、請求項10に記載のデバイス。
  12. 前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端から前記斜角プラットフォームの前記後端までの前記斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルを超えない請求項10に記載のデバイス。
  13. 前記斜角プラットフォームは、鋭いブレード先端からY軸の方向に前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、請求項1に記載のデバイス。
  14. 前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、外科的な尖鋭度の鋭い刃を有する尖った先端を備える、請求項1に記載のデバイス。
  15. 前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端は、ランセットを備える、請求項1に記載のデバイス。
  16. 一実施形態では、前記斜角プラットフォームは、第1の側方ブレードと、第2の側方ブレードとをさらに備える。
  17. 前記第1の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の第1の側面に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  18. 前記第1の側方ブレードと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜180度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  19. 前記角度は、好ましくは、Y−Z軸において90〜120度である、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記第2のブレードと前記斜角プラットフォームとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  21. 前記第1の側方ブレードと前記ハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  22. 前記第2の側方ブレードと前記ハンドルとは、Y−Z軸において90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に位置付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  23. 前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の第2の側面に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  24. 前記斜角プラットフォームは、前記第2の側面からX軸の方向へ前記第1の側面に向かって厚さが増加する、請求項1に記載のデバイス。
  25. 前記斜角プラットフォームは、前記第1の側面からX軸の方向へ前記第2の側面に向かって厚さが増加する、請求項1に記載のデバイス。
  26. 前記斜角プラットフォームは、前記第2の側面からX軸の方向へ前記第1の側面に向かって厚さが増加し、前記斜角プラットフォームは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向へ前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、請求項1に記載のデバイス。
  27. 前記斜角プラットフォームは、前記第1の側面からX軸の方向へ前記第2の側面に向かって厚さが増加し、前記斜角プラットフォームは、前記斜角プラットフォーム挿入ブレード先端の鋭いブレード先端からY軸の方向へ前記斜角プラットフォームの前記後端に向かって厚さが増加する、請求項1に記載のデバイス。
  28. 前記第1の側方ブレードと前記第2の側方ブレードとは、平行である、請求項1に記載のデバイス。
  29. 前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の頂面の上方に延在する、請求項1に記載のデバイス。
  30. 前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの前記後端の底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる、請求項1に記載のデバイス。
  31. 前記斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である、請求項1に記載のデバイス。
  32. 前記斜角プラットフォームは、約0.25ミリメートル幅である、請求項1に記載のデバイス。
  33. 前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、請求項1に記載のデバイス。
  34. 前記デバイスは、前記内視鏡の端部に配置される、請求項33に記載のデバイス。
  35. 前記デバイスは、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン、形状記憶合金、および形状記憶ポリマー材料のうちの少なくとも1つから作製される、請求項1に記載のデバイス。
  36. 前記デバイスは、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である、請求項1に記載のデバイス。
  37. 本発明の前記デバイスの部分は、室温では剛性であるが、体温ではより可撓性である、請求項1に記載のデバイス。
  38. 前記デバイスの部分は、異なる材料から作製される、請求項1に記載のデバイス。
  39. 前記デバイスの部分は、種々の剛性の材料から作製される、請求項1に記載のデバイス。
  40. 前記ツールシャフトは、可撓性である、請求項1に記載のデバイス。
  41. 前記ツールシャフトは、より低密度の材料から作製される、請求項1に記載のデバイス。
  42. ハンドルと斜角プラットフォームとを備えるデバイスであって、前記プラットフォームは、少なくとも2つの次元において自由に回転する、デバイス。
  43. 前記ハンドルと前記斜角プラットフォームとは、90度〜120度の範囲にある角度で動作可能に取り付けられる、請求項42に記載のデバイス。
  44. 前記プラットフォームは、前記ハンドルに対してX−Y次元において自由に回転する、請求項42に記載のデバイス。
  45. 前記プラットフォームは、前記ハンドルに対して正のZ次元において自由に回転する、請求項42に記載のデバイス。
  46. 前記斜角プラットフォームの寸法は、式A+B=Cによって決定付けられ、Aは、前記第1の端部から前記第2の端部までの前記斜角プラットフォームの長さであり、Bは、前記斜角プラットフォームの高さであり、Cは、前記斜角プラットフォームの高さまでの前記斜角プラットフォームの第1の端部によって形成されている斜面の長さである、請求項42に記載のデバイス。
  47. 前記斜角プラットフォームの高さは、0.5ミリメートルを超えない請求項46に記載のデバイス。
  48. 前記斜角プラットフォームからの前記第1の端部から前記第2の端部までの前記斜角プラットフォームの長さは、1.0ミリメートルを超えない、請求項46に記載のデバイス。
  49. 前記斜角プラットフォームは、第1のブレードと第2のブレードとをさらに備える、請求項42に記載のデバイス。
  50. 前記第1のブレードは、前記第2の端部の第1の側面に取り付けられる、請求項44に記載のデバイス。
  51. 前記第2のブレードは、前記第2の端部の第2の側面に取り付けられる、請求項44に記載のデバイス。
  52. 前記第1のブレードと前記第2のブレードとは、平行である、請求項49に記載のデバイス。
  53. 前記第1のブレードおよび前記第2のブレードは、前記第2の端部の頂面の上方に延在する、請求項49に記載のデバイス。
  54. 前記第1の側方ブレードおよび前記第2の側方ブレードは、前記斜角プラットフォームの底面に対してY−Z軸において約100〜140度の角度で位置付けられる、請求項49に記載のデバイス。
  55. 前記斜角プラットフォームは、約0.3ミリメートル幅である、請求項42に記載のデバイス。
  56. 前記斜角プラットフォームは、約0.25ミリメートル幅である、請求項42に記載のデバイス。
  57. 前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、請求項42に記載のデバイス。
  58. 前記デバイスは、前記内視鏡の端部に配置される、請求項57に記載のデバイス。
  59. 組織塊から幅Wの組織の細片を切断するための方法であって、前記方法は、
    a)デバイスを提供するステップであって、前記デバイスは、
    i)斜角プラットフォームに取り付けられているハンドルと、
    ii)前記斜角プラットフォームの後端まで後方に拡張する前記斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端と、
    iii)前記斜角プラットフォームの第1の側面であって、前記第1の側面の上に第1の側方ブレードが据え付けられる、第1の側面と、
    iv)前記斜角プラットフォームの第2の側面であって、前記第2の側面の上に第2の側方ブレードが据え付けられる、第2の側面と、
    v)少なくとも第1の側方切断刃および第2の側方切断刃であって、前記第1の切断刃および前記第2の切断刃は、前記ブレードによって、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端の反対側のエッジに対して略垂直かつ後方の位置で形成され、前記第1の切断刃および前記第2の切断刃は、切断されるべき前記組織の細片の幅Wにほぼ等しい距離Dによって分離されている、第1の側方切断刃および第2の側方切断刃と
    を備える、デバイスを提供するステップと、
    b)前記第1の切断刃および前記第2の切断刃が切断されるべき組織に隣接して位置付けられるように、組織を通して前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端を前進させるステップと、
    c)前記切断刃がほぼ幅Wの組織の細片を切断し、かつ前記組織の切断された細片が実質的に無傷のままであるように、前記遠位端を前進させるステップと
    を含む、方法。
  60. 前記組織の塊は、生体内にある、請求項59に記載の方法。
  61. 前記組織の塊は、生体外にある、請求項59に記載の方法。
  62. 前記デバイスは、内視鏡に組み込まれる、請求項59に記載の方法。
  63. 前記切断は、直接可視化の下にある、請求項59に記載の方法。
  64. 前記組織の塊は、ヒト被験者または動物被験者の体内に位置する、請求項59に記載の方法。
  65. 前記組織の細片は、診断目的または治療目的で除去される、請求項64に記載の方法。
  66. 前記被験者は、緑内障に罹患しており、前記方法は、前記被験者の眼から線維柱帯の細片を除去することにより前記眼からの房水の排出を容易にすることによって、眼圧を低下させるように実行される、請求項65に記載の方法。
  67. 前記眼は、散大した瞳孔を有する、請求項66に記載の方法。
  68. ステップbは、
    前記眼の前房に前記デバイスを挿入することと、
    前記眼の前記線維柱帯に隣接して、または前記線維柱帯内に前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端を位置付けることと、
    前記切断刃がほぼ幅Wの細片を前記線維柱帯から切断するように、切断管を前進させることと
    を含む、請求項66に記載の方法。
  69. 前記方法のステップaで提供されている前記デバイスは、前記斜角プラットフォームの前方挿入ブレード先端をさらに備え、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端は、前記線維柱帯を通ってシュレム管の中へ前進させられ、その後、前記斜角プラットフォームの前記前方挿入ブレード先端は、前記切断管が前記組織の細片を切断するように前進させられると、シュレム管を通って前進させられる、請求項68に記載の方法。
  70. ステップaで提供されている前記デバイスは、前記組織の細片が所望の長さに達した後に前記組織の細片を切り離すための装置をさらに備え、前記方法は、前記組織の細片が所望の長さに達した後に前記組織の細片を切り離すステップをさらに含む、請求項59に記載の方法。
  71. 前記方法は、皮膚、粘膜、臓器、腫瘍または他の解剖学的構造に切開を形成するように実行される、請求項59に記載の方法。
  72. c)前記組織の細片全体を除去するステップをさらに含む、請求項59に記載の方法。
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