JP2015512248A - 消費者用氷塊に小片状充填物を混合するための装置および方法 - Google Patents
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Abstract
小片状充填材料を消費者用氷塊内に混合するための装置が開示されており、この装置はハウジングを具備し、ハウジングは、消費者用氷塊のための少なくとも1つの供給開口部と、充填材料のための、ハウジング内のキャビティへの入り口と、出口開口部(15)と、回転によって消費者用氷塊および充填材料の混合のための1つ以上のロータブレードを備えたロータシリンダと、を具備し、ロータブレードはキャビティの面に対して押圧されることによってキャビティ内に複数のセルを形成し、ロータシリンダはキャビティの2つの対向した側から、個々に後側ベアリングおよび前側ベアリングの形式のベアリングによって支持されている。さらに、そのような装置において使用するためのロータブレード、およびそのような装置を使用する方法が開示されている。
Description
本発明は、圧力下において消費者用氷塊にヌガーまたはフルーツの小片のような小片状充填物を混合するための装置および方法に関する。
そのような混入は「インライン」で、すなわち充填物をすでに空気膨張した氷塊の流れに加えることによって実行される。氷塊は、例えば通気フリーザまたはクーラーから圧力下において搬送されており、充填物が多かれ少なかれ均一な態様で氷塊内に分配される必要性が当然に存在する。
この課題の解決策において、ベーンポンプタイプの設備ユニット、すなわちシリンダ状のキャビティ、および偏心して配置され且つベアリングによって支持されたロータシリンダを備えたポンプが使用され得る。ロータシリンダは径方向に延びた複数の薄板ブレードを備え、それらはその長手方向において自由に変位可能である。
キャビティを形成したポンプハウジングの内側は湾曲した幾何形状を備えており、薄板ブレードの両端がキャビティの面に追従し且つ偏心した位置のロータシリンダの回転の際に概略密なシールを形成するように形成されている。このことは、キャビティの断面において初見では円形を現し得るが、実際には厳密な円形ではない結果となっている。このことは、「シリンダ状キャビティ」と表現される理由であり、本明細書を通じて使用されている。
ポンプハウジングの出口開口部近傍において、ロータシリンダ自身は多かれ少なかれポンプハウジングの内側に対して効果的に押し付けられ、ここでロータブレードは完全にロータ内に押し付けられる一方で、この反対側においては、ロータブレードはこのハウジングの入口側近傍でポンプハウジングの内側に対して押し付け続けられるために、最大限まで押し出される。ロータの回転の際、ロータブレードは、ポンプハウジングに対してシールを維持する間、ポンプハウジングの内側との相互作用によって前方および後方に押される。
そのようなユニットの使用によって、ユニットの入力側において氷塊を受け入れるためにチャンバが下向きに回転される直前に、充填材料を空の上側セルチャンバに供給することによる上からの充填物の供給を準備することが可能である。この接続がロータの回転によって開放された場合、流入する氷塊は渦を巻き上げ、小片状充填物と混合し、その直後に回転方向における最後尾のロータブレードは多少なりとも充填されたセル内へのさらなる流れを閉鎖し、次いでそれらはポンプの出口側に搬送される。
本発明の目的は、圧力下で消費者用氷塊内に小片状充填物を混合するための装置及び方法を提供することであり、その装置は摩耗部品の改善された寿命および従来技術において公知の解決策と比較して改良された機械的安定性を備えている。
本発明は、ヌガーまたはフルーツの小片のような小片充填材料を消費者用氷塊内に混合するための装置であって、装置はハウジングを具備し、ハウジングは、消費者用氷塊のための少なくとも1つの供給開口部と、充填材料のための、ハウジング内のキャビティへの入り口と、出口開口部と、回転によって消費者用氷塊および充填材料の混合のための1つ以上のロータブレードを備えたロータシリンダと、を具備し、ロータブレードはキャビティの面に対して押圧されることによってキャビティ内に複数のセルを形成し、ロータシリンダはキャビティの2つの対向した側から、個々に後側ベアリングおよびベアリングの形式のベアリングによって支持されている装置に関する。
後側ベアリングと同様に前側ベアリングを備えたこのような構造は、装置の動作の際に、従来技術において公知の類似の装置よりもロータシリンダの顕著により良好な安定を可能にしている。
本発明の実施形態においては、前側ベアリングの少なくとも一部は、各ロータブレードのロータシリンダ内におよびノッチ内に突出している。
前側ベアリングをロータブレードのロータシリンダ内におよびノッチ内に突出させることによって、ローダブレードの幅を増大させて、前側ベアリングの少なくとも一部にオーバーラップさせ、これによって表面積を増大させ且つロータブレードの摩耗を減少させることが可能である。
本発明の実施形態においては、ロータの中心は、キャビティの中心に関して変位されている。
本発明のさらなる実施形態においては、ロータの中心は、少なくとも1つの入り口に関して水平に変位されている。
本発明の実施形態においては、ロータブレードは、相互に90°変位された2つのプレート、または相互に60°変位された3つのプレートから成る。
これらはすべて十分に実績があり、与えられた目的のための装置を構成する信頼性のある方法である。
本発明の態様においては、本発明は、小片充填材料を消費者用氷塊内に混合するための装置のロータシリンダ内において使用されるためのロータブレードであって、ロータブレードはロータブレードの前側端縁に少なくとも1つの前側ベアリングノッチを具備し、ノッチはロータシリンダ内に突出した、装置の前側ベアリングを少なくとも部分的に収容することに適しており、一方で装置の動作の際に、ロータブレードがロータブレードの長手方向において前方および後方にスライドすることを可能にしているロータブレードに関連している。
本発明の実施形態においては、ロータブレードは少なくとも1つの前側ノッチおよび/または少なくとも1つの後側ノッチをさらに具備し、ノッチの長さは、装置の動作の際の、長手方向におけるロータブレードの動作に概略対応している。
そのようなノッチの使用は、ロータブレードのセットが互いに相互作用することを可能にし、且つ装置の動作の際にそれらの長手方向において互いに前方および後方に移動することを可能にしている。
本発明の実施形態においては、ノッチと同じ長手位置における接続片の幅は、ロータブレードの全幅の3分の1よりも小さい。
このことは、少なくとも2つまたは一般的に3つのロータブレードの接続片のための空間を、前側ベアリングノッチによって「消費」されないロータブレード幅の範囲内としている。
本発明の実施形態においては、ロータブレードは、ロータブレードを通じた1つ以上の開口部を形成するための1つ以上の貫通開口部をさらに具備している。
そのような開口部は、2つのロータブレード間に封じ込められた空気がロータブレードを通じて移動することを可能にしている。このように、装置を離れていく氷塊中におけるエアポケットの構成は回避され得る。
本発明の実施形態においては、1つ以上の貫通開口部は、ロータブレード内の凹部または穴である。
これらは、ロータブレードを通じた開口部を形成するための単純且つ信頼性のある方法である。
本発明の実施形態においては、1つ以上の貫通開口部はノッチの側端縁にもしくは側端縁近傍に配置されているか、またはロータブレードの最外側の側端縁にもしくは最外側の側端縁近傍に配置されている。
開口部のこれらの配置は、ロータブレードが目的とされた装置の所定のタイプの実施形態における使用に関して有利である。
本発明の実施形態においては、ロータブレードの端面は、各端面の形状がシリンダ状面の一部に一致するように丸められている。
端面を丸めることは、ロータブレードが小片状充填物を消費者用氷塊内に混合するための装置のキャビティの内側に対してスライドし、これによってロータブレードの摩耗を減少させる場合に、端面の「効果的な」大きい面積に帰結する。
本発明の実施形態においては、ロータブレードの幅はロータブレードの最外側の側端縁の長さに一致し、装置の充填材料のための入口の幅を越えており、ブレードは、ロータシリンダの回転軸に平行な方向において、22%よりも多く、好適に30%よりも多く、最も好適に40%よりも多く使用される。
ロータブレードの幅を、特定された範囲に従ったパーセンテージだけ入口の幅を越えさせることによって、氷塊からロータブレードへの上向きの圧力が、従来技術において公知の類似の装置から知られているよりも、ロータブレードの摩耗を顕著に減少させる結果が得られる。
本発明の態様においては、本発明は前述の装置によってヌガーまたはフルーツのような小片充填材料を消費者用氷塊に混合するための方法に関連している。
以下において、いくつかの例示的な本発明の実施形態が、図を参照するとともにより詳細に説明される。
図1に示された、消費者用氷塊18内にヌガーまたはフルーツの小片のような小片状充填物19を混合するための装置1は、シリンダ状キャビティ3を備えた固定ハウジング2を含み、そのキャビティ内には偏心して配置され且つベアリングによって支持されたロータシリンダ4が配置されており、ロータシリンダ4は径方向に延びた3つのロータブレード5〜7を備えている。これらのプレート5〜7は周知の態様によってそれらの長手方向に変位可能であり、ロータ4の回転の際に、それらはシリンダ状キャビティ3を形成した曲面に対して多かれ少なかれ効果的にシールし、これによって連続したロータブレード5〜7の間にセル8〜13を形成している。図1に示された固定ハウジングの右手側において、氷塊18のための供給開口部14が設けられている。固定ハウジング2の上部には、空気と混合された、遊離した充填材料19の上からの導入のための入口開口部16があり、固定ハウジング2の左手側には、充填材料が混合された氷塊20のための出口開口部15が設けられている。
図1においては、前部カバー34および前部ベアリングブロック35は視認性の目的から除去されている。3つのロータブレード5〜7内のノッチ31がどのように、ロータシリンダ4内に挿入される、装置1の前側からロータシリンダを支持するための前側ベアリングブロック35の一部ための空間を形成しているかを見ることが可能である。
図2においては、ロータブレード5〜7間のセルは8〜13に指定されており、装置1内の動作のサイクルは、以下に手短に記載されている。
出口開口部16を通過するセル8の正回転の際に、このセルは多かれ少なかれ充填材料19によって満たされる。セル9および10は、両方とも氷塊のための供給開口部14を通過する工程、すなわち両方とも流れている氷塊18を受け入れる工程にある。同時に、セル10は出口開口部15に向かって開く工程にあり、セル11は出口開口部15にそのほとんどの内容物をすでに放出している。
セル9内の充填材料19は流入する氷塊18によってわずかに上向きに押され、少量の度合いだけこの塊18内に混合される。セルがセル10の位置に向かって回転して下がった場合、回転方向において最も後方の薄板ブレード5は充填材料19を氷塊18内に押し下げる。薄板ブレードは、充填材料19が必要な均一性とともに氷塊18内に混合されることを達成されることが可能な、適切な寸法および動作状態を備えている。
図3は、この種の装置1のロータシリンダ4に組み付けられたロータブレード5〜7のセットの動作を概略的に示している。ロータブレード5〜7が、ロータシリンダ4の回転の際にどのようにそれらの長手方向において個別にスライドするかを示している。
図は、6つのセル8〜13がロータブレード5〜7間に形成され、相互に60°に相当した角度を形成していることを示している。代替の実施形態においては、3つのロータブレード5〜7は、互いに直交した長手軸を備えて配置された2つのみのロータブレードに置き換えられ得る。
図4は、図1に示された装置1の中央部を通った長手方向断面を示した図であり、図2に関連してこれまでに記載されたような動作を実行するために相互作用する、装置1の要素の実際の位置および相互の関係を示している。
図5は、図1に示された装置のロータの中心を通った横断面を示した図である。図においては、ロータシリンダ4がどのように後側および前側の両方から後側ベアリング面32および前側ベアリング面33によって個々に支持されているかを見ることができる。これは従来技術において公知の類似の装置1とは異なっており、装置1では、ロータシリンダ4は、本発明の後側ベアリング面32に対応した単一の円筒ベアリング面によってのみ通常は支持されている。したがって、図示された実施形態においては、後側ベアリングおよび前側ベアリングは任意のボールベアリング、またはそれに類似したものを含んでいない。むしろ、それらの各々が、互いに対してスライドする2つの円筒面32、33から成る。潤滑通路はこれらの面32、33の1つまたは両方に形成され得る。
後側ベアリング面32は物理的にロータブレード5〜7の後ろに配置され、その従来技術において公知の解決策に類似している。
一方で、前側ベアリング面33は、ロータシリンダ4内におよび各ロータブレード5〜7のノッチ31内に突出した前側ベアリングブロック35を含んでおり、それは図1にも示されている。前側ベアリングブロック35は前側カバー34によって所定の位置に保持されている。前側カバー34および前側ベアリングブロック35は、1つ以上のガイドピン(図示略)によってガイドされた前側ベアリングブロック35が、前側カバーを緩めることなくロータシリンダ4から数ミリメートル引っ込み得るように構成されており、したがって、「クリーニング位置」と称される手順の際に、すべての面を洗浄するために洗浄液がロータシリンダアセンブリ4〜7に入り込むことを可能にしている。前側ベアリングブロック35のこの動作は、例えば真空の負荷を利用した空圧作用によって実行されてもよい。
全体的に、固定ハウジング2は、同様に寸法決定された消費者用氷塊18のための供給開口部14に関して、ならびに充填材料19のための出口開口部15および入口16に関して、従来技術において公知の類似の装置の固定ハウジングよりも深く形成されている。少なくとも2つの利点が、固定ハウジング2の深さの増大によって得られる。
第一に、固定ハウジングは前側ベアリングブロック35のための空間を形成し、一方でロータブレード5〜7の安定性および耐久性を保障するために、ロータブレード5〜7(図6a〜6c参照)の接続片28の幅を、十分なレベルに維持している。前側ベアリングの導入は、技術的に知られた解決策に関連して、動作中におけるロータシリンダ4の安定性を顕著に増大している。従来技術の解決策に関連しては、ロータシリンダ4はロータシリンダ4の後側においてベアリングによって支持されているのみであり、前側プレートはロータシリンダ4の前面に突き当たっている。
第二に、固定ハウジング2の増大された深さは、本願発明の場合のように、ロータブレードに前側ベアリングブロック35の突起のためのノッチ31が設けられた場合に、より幅広のロータブレード5〜7の使用を可能にしている。充填材料19のための入口16の類似の寸法、および消費者用氷塊18のための供給開口部14と出口開口部15との間のチャネルの寸法に関して、このことはロータブレード5〜7のショルダの面積を増大する結果となる。これに関連して、「ショルダ」との用語は、ブレード5〜7の最外側の横端縁30(図6a〜6c参照)の部分をして理解されるべきであり、そこは、ブレード5〜7が充填材料19のための入り口16および消費者用氷塊18のための供給開口部14と出口開口部15との間のチャネルを通過する場合に、シリンダ状キャビティ3を形成した湾曲面と接触する。特に、充填材料19のための入り口16を通過するとき、これらのショルダの増大された面積はロータブレード5〜7の摩耗を減少させる結果となる。これは、ブレードがシリンダ状キャビティ3を形成した湾曲面に対して押圧される力が、ロータブレード5〜7の他端への氷塊18からの上向きの圧力(一般的に6〜10bar)よりも大きいからである。
図6a〜6cは、それぞれ本発明による実施形態に係る3つのロータブレード5〜7の輪郭を示している。ロータブレード5〜7には長方形ノッチ26、27が設けられており、3つのロータブレード5〜7が互いに係合し且つロータシリンダ内に置いて互いに関連して移動することを可能にしている。ノッチ26、27の内側に面した側面29は、個々のロータブレード5〜7に関するこれらの動作を制限している。
図6aのロータブレード5には前側ノッチ26が設けられ、図6cのロータブレード7には後側ノッチ27が設けられ、一方で図6bのロータブレード6には後側ノッチ26および前側ノッチ27の両方が設けられている。ノッチ26、27とともに接続片28が各ロータブレード5〜7の2つの端部の間にそれぞれ形成されており、端部は装置1の動作の間に、回転しているロータシリンダ4から交互に突出する。
これらの動作可能および動作制限ノッチ26、27とは別に、各ロータブレード5〜7にはより幅広のノッチ31が、前側ベアリングブロック35のための空間を形成するために前側に設けられており、前側ベアリングブロックはロータシリンダ4内におよび前側からロータシリンダ4を支持するためのこれらのノッチ31内に突出している。
図7は、図6a〜6cに示された3つのロータブレード5〜7の機械的相互作用を示している。ロータブレード5〜7のデザインが、ロータブレードがどのようにジグソーパズルのピースのように係合することを可能しており、且つ同時に個々の長手軸に沿って所定の距離を移動するかが見られている。この図は、3つのノッチ31によって前側ベアリングブロック35(本図では図示略)のために、どのように空間が形成されるかも示している。
ある場合においては、特に製品公差が十分に精密でない場合、入口16を介して充填材料19とともに関連したセル8〜13に必然的に供給される空気によって、問題が発生し得る。セル8〜13に封入された空気の内容物は氷塊18内に押し入れられ、制御不能なエアポケットを、出口開口部15を通る材料の流出流れに形成し得る。このことは、さらなる工程、例えば後続の冷凍モールドへの投入、または固定長および予期された固定重量の氷製品の形成のための押出もしくは「充填」に関連した工程に関して、極めて望ましくないものとなる。
氷塊18のセル8〜13への流入は、セル内に含まれた空気の圧力を増大する結果となり、このことは空気を例えば固定ハウジングの微細メッシュ壁セクションを通じてセルから排出させることを必要とするかもしれない。しかしながら、様々な理由により、このことは特に魅力的な解決策ではない。
真空下における充填材料の供給が考えられ得るが、このタイプの解決策は他の事項のうちでプラントコストおよび動作コストの両方に関して一般的に非常に高価であり、それはユニット内の最高のシールに関して以外に要求が無いためである。
本発明のある実施形態においては、より魅力的な解決策が制御されたエアリングバルブ(airing valve)としてのロータブレード5〜7の配列によって得られており、例えば、これらのプレート5〜7を凹部17とともに前側ノッチ26および後側ノッチ27の横端縁29から外向きに延ばすように形成することによって得られており、図8a、8bに示した通りである。
それらの最も変位した位置、例えば図2に示されたようなセル8とセル9との間において、ロータブレード5〜7は、ロータシリンダ4から外側に突出し、(図2においてロータブレード5〜7のハッチングされていない部分によって示された)凹部17の一部はロータシリンダ4の面の外側にある穴として現れている。このことは、前述のセル9からの空気の余剰分が圧縮されて、妨げられることなくこれらの穴17を通じて、充填材料19のための入口開口部16においてすでに空気で満たされた空間8へと上に上昇する。したがって、受け入れ可能な最小限の空気のみがセル10およびこれによって排出される製品20にさらに移送さる。関連した穴17は、回転の後続の工程の間に効果的に閉じられ、それらは回転の他の段階において他の可能な不測の影響を生じない。
図9aは本発明によるロータブレード5の別の実施形態を示しており、2セットの凹部21はロータブレード5の外側側面30から延びている。これらの凹部21は、隣接したセル8〜13の間においてロータブレード5〜7を通じた開口部を形成することによって、単にそれらの目的を提供している。
図9bに示されたようなさらに別の類似した実施形態においては、これらの開口部はロータブレード5〜7を通じた穴22として形成され得る。この図においては、ロータブレード5は前方からおよび側方から、ロータブレード5の最外側の側端縁30近傍に配置された2セットの3つのスルーホール22とともに示されている。図示されたように、スルーホール22は、任意の氷塊18または小片状充填物19が穴22内に詰まることを回避するために、円錐形に形成され得る。
前述のような、より幅広のロータブレード5〜7を使用することによってロータブレード5〜7のショルダの面積を増大することとは別に、氷塊18からの圧力を得るために効果的な面積は、ロータブレード5〜7の端面の形成によって適切に増大されてもよい。
図10はロータブレード5の実施形態を示しており、この効果は半径R1の円弧としてロータブレード5の端面を形成することによって達成されている。円弧の中心はロータブレード5のわずかに内部に配置され、ブレード5の前面のわずかに後ろである。
最適な半径R1はシリンダ状キャビティ3およびロータブレード5の寸法に依存するが、5mm〜20mmの間であり、好適に10mm〜15mmの間である。その半径はしばしばロータブレード5の摩耗を最大に減少する結果となる。ロータブレード5の回転動作に関連して見られたような、ロータブレード5の端面と前面との間の端縁は、別の円弧によって形成されている。この場合、半径R2が約1mmのようにより小さく選択され、これはシリンダ状キャビティ3を形成した湾曲面に対するロータブレード5の削り効果を得るためである。
ロータブレード5の回転動作に関連して見られたような、ロータブレード5の端面と後面との間の他の端縁はそれほど決定的ではなく、例えば2mmの円弧によって形成されてもよい。
1 ・・・小片状充填物の混合のための装置
2 ・・・固定ハウジング
3 ・・・固定ハウジング内のシリンダ状キャビティ
4 ・・・偏心して収容されたロータシリンダ
5 ・・・ロータの第1ロータブレード
6 ・・・ロータの第2ロータブレード
7 ・・・ロータの第3ロータブレード
8 ・・・回転方向において連続したロータブレード間の第1セル(第1入口セル)
9 ・・・連続したロータブレード間のセル
10 ・・・連続したロータブレード間のセル(一次混合セル)
11 ・・・連続したロータブレード間のセル
12 ・・・連続したロータブレード間のセル
13 ・・・連続したロータブレード間のセル
14 ・・・消費者用氷塊のための供給開口部
15 ・・・出口開口部
16 ・・・充填材料のための入口
17 ・・・凹部
18 ・・・氷塊
19 ・・・充填材料
20 ・・・充填材料が混合された氷塊
21 ・・・上側凹部
22 ・・・スルーホール
23 ・・・第1ロータブレードのためのロータ内のチャネル
24 ・・・後続のロータブレードのためのロータ内のチャネル
25 ・・・最後のロータブレードのためのロータ内のチャネル
26 ・・・前側ノッチ
27 ・・・後側ノッチ
28 ・・・ロータブレード内の接続片
29 ・・・ノッチの横端縁
30 ・・・ロータブレードの最外側の横端縁
31 ・・・前側ベアリングブロックのためのノッチ
32 ・・・後側ベアリング面
33 ・・・前側ベアリング面
34 ・・・前側カバー
35 ・・・前側ベアリングブロック
36 ・・・ロータシリンダの駆動シャフト
R1 ・・・ロータブレードの端面を形成した円弧の半径
R2 ・・・ロータブレードの端面と前面との間の端縁を形成した円弧の半径
R3 ・・・ロータブレードの端面と後面との間の端縁を形成した円弧の半径
2 ・・・固定ハウジング
3 ・・・固定ハウジング内のシリンダ状キャビティ
4 ・・・偏心して収容されたロータシリンダ
5 ・・・ロータの第1ロータブレード
6 ・・・ロータの第2ロータブレード
7 ・・・ロータの第3ロータブレード
8 ・・・回転方向において連続したロータブレード間の第1セル(第1入口セル)
9 ・・・連続したロータブレード間のセル
10 ・・・連続したロータブレード間のセル(一次混合セル)
11 ・・・連続したロータブレード間のセル
12 ・・・連続したロータブレード間のセル
13 ・・・連続したロータブレード間のセル
14 ・・・消費者用氷塊のための供給開口部
15 ・・・出口開口部
16 ・・・充填材料のための入口
17 ・・・凹部
18 ・・・氷塊
19 ・・・充填材料
20 ・・・充填材料が混合された氷塊
21 ・・・上側凹部
22 ・・・スルーホール
23 ・・・第1ロータブレードのためのロータ内のチャネル
24 ・・・後続のロータブレードのためのロータ内のチャネル
25 ・・・最後のロータブレードのためのロータ内のチャネル
26 ・・・前側ノッチ
27 ・・・後側ノッチ
28 ・・・ロータブレード内の接続片
29 ・・・ノッチの横端縁
30 ・・・ロータブレードの最外側の横端縁
31 ・・・前側ベアリングブロックのためのノッチ
32 ・・・後側ベアリング面
33 ・・・前側ベアリング面
34 ・・・前側カバー
35 ・・・前側ベアリングブロック
36 ・・・ロータシリンダの駆動シャフト
R1 ・・・ロータブレードの端面を形成した円弧の半径
R2 ・・・ロータブレードの端面と前面との間の端縁を形成した円弧の半径
R3 ・・・ロータブレードの端面と後面との間の端縁を形成した円弧の半径
Claims (14)
- ヌガーまたはフルーツの小片のような小片状充填材料(19)を消費者用氷塊(18)内に混合するための装置(1)であって、該装置はハウジング(2)を具備し、該ハウジングは、
前記消費者用氷塊のための少なくとも1つの供給開口部(14)と、
前記充填材料のための、前記ハウジング内のキャビティへの入り口(16)と、
出口開口部(15)と、
回転によって前記消費者用氷塊および充填材料の混合のための1つ以上のロータブレード(5−7)を備えたロータシリンダ(4)と、を具備し、
前記ロータブレードは前記キャビティの面に対して押圧されることによって前記キャビティ内に複数のセル(8−13)を形成し、
前記ロータシリンダは前記キャビティの2つの対向した側から、個々に後側ベアリング(32)および前側ベアリング(33)の形式のベアリングによって支持されていることを特徴とする装置。 - 前記前側ベアリングの少なくとも一部は、各ロータブレードの前記ロータシリンダ内におよびノッチ(31)内に突出していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記ロータの中心は、前記キャビティの中心に関して変位されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- 前記ロータの中心は、前記少なくとも1つの入り口(16)に関して水平に変位されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
- 前記ロータブレードは、相互に90°変位された2つのプレート、または相互に60°変位された3つのプレートから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
- 小片充填材料(19)を消費者用氷塊(18)内に混合するための装置(1)のロータシリンダ(4)内において使用されるためのロータブレード(5−7)であって、
該ロータブレードは該ロータブレードの前側端縁に少なくとも1つの前側ベアリングノッチ(31)を具備し、該ノッチは前記ロータシリンダ内に突出した、前記装置の前側ベアリングを少なくとも部分的に収容することに適しており、一方で前記装置の動作の際に、前記ロータブレードが前記ロータブレードの長手方向において前方および後方にスライドすることを可能にしていることを特徴とするロータブレード。 - 少なくとも1つの前側ノッチ(26)および/または少なくとも1つの後側ノッチ(27)をさらに具備し、該ノッチの長さは、前記装置の動作の際の、長手方向における前記ロータブレードの動作に概略対応していることを特徴とする請求項6に記載のロータブレード。
- 前記ノッチと同じ長手位置における接続片(28)の幅は、前記ロータブレードの全幅の3分の1よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載のロータブレード。
- 前記ロータブレードを通じた1つ以上の開口部を形成するための1つ以上の貫通開口部(17,21,22)をさらに具備していることを特徴とする請求項7または8に記載のロータブレード。
- 前記1つ以上の貫通開口部は、前記ロータブレード内の凹部(17,21)または穴(22)であることを特徴とする請求項9に記載のロータブレード。
- 前記1つ以上の貫通開口部は前記ノッチ(26,27)の側端縁(29)にもしくは側端縁近傍に配置されているか、または前記ロータブレードの最外側の側端縁(30)にもしくは最外側の側端縁近傍に配置されていることを特徴とする請求項9または10に記載のロータブレード。
- 前記ロータブレードの端面は、各前記端面の形状がシリンダ状面の一部に一致するように丸められていることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一項に記載のロータブレード。
- 前記ロータブレードの幅は前記ロータブレードの最外側の側端縁の長さに一致し、前記装置の充填材料のための入口の幅を越えており、前記ブレードは、前記ロータシリンダの回転軸に平行な方向において、22%よりも多く、好適に30%よりも多く、最も好適に40%よりも多く使用されることを特徴とする請求項6〜12のいずれか一項に記載のロータブレード。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(1)によって、ヌガーまたはフルーツのような小片充填材料(19)を消費者用氷塊(18)に混合するための方法。
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