JP2015510400A - ミルク様飲料を製造するための方法 - Google Patents

ミルク様飲料を製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(1)約1〜約10%のカゼイン塩を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種のカゼイン塩、(2)約1〜約10%の乳清タンパク質を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の乳清タンパク質、(3)約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の脂肪、(4)約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイドを含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の親水コロイド、及び(5)約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の乳化剤の、均質な水性混合物を作るステップを含む、ミルク様飲料組成物の製造方法を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その開示が、この参照によって本明細書に組み込まれる、2012年2月16日に出願された米国仮出願第61/599595号の優先権を主張する。
発明の分野
[0002]本発明は、一般に、飲料、特にミルク様の外観及び粘稠度を有するミルク様飲料を製造するための方法、並びにこのような飲料に関する。
関連技術の説明
[0003]多くの動物は、常食の一部としてミルクを摂取する。一般に、ミルク単独では動物の栄養所要量を完全には満たさないが、ミルクは、必要なタンパク質、脂肪、炭水化物、及びその他の栄養素をもたらす。ミルクは、食事の重要な部分となり得る、又は健康補助食品若しくはおやつとして与えられることができる。
[0004]動物、とりわけ若い動物は、同じ種からのミルクを摂取することがあるが、大抵の動物は、その他の種の動物由来のミルクを摂取し、例えば、大抵の動物は、ウシ、ヤギ、又は類似の動物、通常はウシからのミルクを摂取する。牛乳は、イヌ及びネコなどのコンパニオンアニマルにもしばしば与えられ、ヒトによって大量に摂取される。
[0005]牛乳は、最も広く入手でき消費されているミルクである。大抵の哺乳動物のミルクと同様に、牛乳はラクトースを含有する。ラクトースは、とりわけ離乳後の、一部のヒト、並びにネコ及び子ネコなどの多くの動物を含めた多くの動物によって完全には消化されない糖である。この消化力の欠如は、消化障害、とりわけ下痢としてしばしば現れる乳糖不耐症を引き起こす。これらの問題を避けるために、現在のミルク製品は、ラクトースをグルコース及びガラクトースに加水分解するために、乳糖分解酵素で処理されている。酵素処理は、乳糖不耐症によって生じる問題を高い頻度で解消するが、得られる製品は、その製品が、例えば加熱滅菌又は低温殺菌工程で熱処理された後、褐色又はそうでなければオフホワイト色を示す傾向がある。その結果、この製品は、もはやミルクのようには見えず、褐色の混ぜ物をしたミルクのように見える。理論に束縛されるものではないが、糖が、褐色又はその他のオフホワイト色を生じさせるメイラード反応に関与していると考えられる。
[0006]その他のミルクベースの製品は、ミルクの栄養プロフィールを再現するために、全乳又は脱脂粉乳に、水及び/又は固形物を添加することによって、製品中のミルクの量を低減させている。これらの製品も、見栄えの悪いオフホワイト色を示すことが多い。さらに、これらの製品は、その製品を摂取する動物に、下痢を含めた消化障害をもたらし得るのに十分なラクトースを依然として含有している。
[0007]ミルク類似物及び代用品は、当技術分野で知られている。米国特許第5792501号は、カゼイン、乳清、タンパク質、脂肪、及びラクトースを含有する、人工的に製造したネコ用ミルク代用品組成物を開示している。米国特許第5882714号は、タンパク質、脂肪、及び炭水化物を含有する、人工的に製造したネコ用ミルク代用品組成物を開示している。米国特許第5436020号は、非タンパク性窒素成分が豊富でラクトグロブリン及び/又はカゼインが低減された、配合人乳類似物を開示している。米国特許第6245379号及び米国特許第7404976号は、タンパク質、及び炭水化物を含有する、人工的に製造したイヌ用又はネコ用のミルク代用品組成物を投与することによって、救命救急診療の必要なイヌ又はネコなどの動物に栄養を与えるための方法を開示している。しかし、これらの製品は、栄養プロフィール及び魅力的なミルクの外観を保ちながら、乳糖不耐症を回避しない。そのため、栄養プロフィール及び魅力的なミルクの外観を保ちながら、ミルク及びミルクベースの製品によって生じる乳糖不耐症を回避するミルク様飲料、とりわけ、レトルト処理を使用して簡便に製造することができるミルク様飲料が必要である。
[0008]したがって、本発明の目的は、本物に近いミルク様の外観及び粘稠度を有するミルク様飲料を製造するための方法を提供することである。
[0009]本発明のさらなる目的は、本物に近いミルク様の外観及び粘稠度を有するミルク様飲料を提供することである。
[0010]本発明の別の目的は、動物において乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するミルク様飲料を提供することである。
[0011]本発明のさらなる目的は、ミルクに類似した栄養プロフィールをもたらすミルク様飲料を提供することである。
[0012]本発明の別の目的は、動物の健康又は快適状態を促進するミルク様飲料を提供することである。
[0013]これらの又はその他の目的の1つ又は複数は、約1〜約10%の1種又は複数種のカゼイン塩、約1〜約10%の乳清タンパク質、約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪、約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイド、及び約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含むミルク様飲料組成物を製造するためのレトルト法を使用することによって達成される。組成物の色は、同一ではないにしても、牛乳に酷似している。そのため、最も知られている褐色又はオフホワイトのミルク様組成物と比較すると、本発明の本質的に白色の組成物は、本物に近いミルク様の外観を有する。同様に、組成物は、牛乳の粘稠度を有する。組成物はラクトースを含有せず、そのため、ミルク又はその他のラクトース含有飲料の代わりの飲料として使用する場合、乳糖不耐症を起こしやすい又は乳糖不耐症にかかっている動物において、乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するのに有用である。
[0014]本発明のその他の及びさらなる目的、特徴、及び利点は、当業者には容易に明らかとなるであろう。
発明の詳細な説明
[定義]
[0015]用語「動物」は、ヒト、ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヤギ、オオカミ、ネズミ、ヒツジ、又はブタの動物を含めた、本発明のミルク様飲料組成物の摂取から恩恵を受け得る又はそれを享受し得るいずれかの動物を意味する。
[0016]用語「コンパニオンアニマル」は、例えばネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、フェレット、ハムスター、ネズミ、スナネズミ、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ブタなどの飼いならされた動物を意味する。
[0017]用語「カゼイン塩」は、カルシウム、ナトリウム、カリウム、又はマグネシウムなどの金属とのカゼインの化合物を意味する。
[0018]用語「乳清タンパク質」は、本発明のミルク様飲料を製造する際に乳清タンパク質と同様又は類似の機能をする乳清又は任意のタンパク質から単離され得るタンパク質の集合であって、ダイズタンパク質単離物などのダイズタンパク質及びコムギタンパク質単離物などのコムギタンパク質を含むが、これらだけに限られない。
[0019]用語「動物の健康又は快適状態」は、単に疾病又は虚弱質の無いことではなく、動物が物理的、精神的、及び社会的に完全に満足していることを意味する。
[0020]本明細書で表される全ての百分率は、特に明記しない限り、組成物の総重量中の重量で表される。
[0021]本明細書で表される全ての比は、特に明記しない限り、重量:重量(W/W)基準である。
[0022]本明細書で使用するとおり、範囲は、範囲内のあらゆる値を列挙及び記載しなければならなくなるのを避けるために、本明細書では簡略化して使用する。範囲内の任意の適切な値は、適切な場合には、より高い値、より低い値、又は範囲の末端として選択することができる。
[0023]本明細書で使用するとおり、その文脈が明確に指示していない限り、単語の単数形には複数形が含まれ、その逆も同様である。したがって、言及「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「その(the)」には、一般に、それぞれの用語の複数形が含まれる。例えば、「1つのミルク(a milk)」、「1つの方法(a method)」、又は「1つの食品(a food)」への言及には、このような「ミルク(milks)」、「方法(methods)」、又は「食品(foods)」の複数が含まれる。同様に、単語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含む(comprising)」は、排他的よりはむしろ包含的に解釈されるべきである。同じように、用語「含有する(include)」、「含有する(including)」及び「又は(or)」は全て、文脈から、このような解釈が明確に禁止されていない限りは、包含的であると解釈されるべきである。同様に、用語「例」は、とりわけ、続いて用語の列挙がある場合、単に例示的及び説明的なものにすぎず、排他的又は包括的であるとみなされるべきではない。
[0024]本明細書で開示する方法及び組成物、並びにその他の進歩は、当業者であれば理解するであろうとおり、変更することができるので、本明細書に記載の特定の方法論、プロトコル、及び試薬に限定されない。さらに、本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を記載することのみが目的であり、開示又は請求される範囲を限定することを意図しておらず、限定もしない。
[0025]別段の定義がない限り、本明細書で使用する全ての技術及び科学用語、当技術分野の用語、並びに頭字語は、本発明の分野(複数可)又はその用語が使用される分野(複数可)の当業者によって通常理解される意味を有する。本明細書に記載のものと類似の又は同等の、任意の組成物、方法、製造品、又はその他の手段若しくは材料は、本発明の実施で使用することができるが、好ましい組成物、方法、製造品、又はその他の手段若しくは材料は、本明細書に記載されている。
[0026]本明細書で引用又は参照した全ての特許、特許出願、出版物、技術及び/又は学術論文、並びにその他の参照文献は、法律で認められる範囲で、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。これらの参照文献についての考察は、その文献中で行われる主張を単に要約していることを意図する。このような特許、特許出願、出版物、若しくは参照文献、又はこれらの任意の一部のいずれも、関連する、重要な、又は先行する技術であることは認められない。このような特許、特許出願、出版物、及びその他の参照文献を、関連する、重要な、又は先行する技術とするいずれの主張に対しても、その正確性及び適切性に意義を申し立てる権利は、具体的に保護される。
発明
[0027]一態様において、本発明は、ミルク様飲料組成物を提供する。組成物は、約1〜約10%の1種又は複数種のカゼイン塩、約1〜約10%の乳清タンパク質、約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪、約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイド、及び約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含む。
[0028]組成物は、同一ではないにしても、牛乳に酷似した栄養プロフィールを有し、本物に近いミルク様の外観(牛乳と類似又は同一の白色)及び粘稠度を有する。知られているミルク類似物とは異なり、組成物は、製造工程中の加熱の際に、オフホワイト色、例えば褐色を示さない。組成物は、動物、例えばネコなどのコンパニオンアニマル用の食品組成物として有用である。
[0029]様々な実施形態において、ミルク様飲料組成物は、約1〜約10%、好ましくは約2〜約8%、最も好ましくは約3〜約6%のカゼイン塩、約1〜約10%、好ましくは約2〜約8%、最も好ましくは約3〜約6%の乳清タンパク質、約2〜約10%、好ましくは約3〜約8%、最も好ましくは約4〜約7%の脂肪、約0.01〜約1%、好ましくは約0.1〜約0.8%、最も好ましくは約0.5〜約5%の親水コロイド、及び約0.1〜約10%、好ましくは約0.5〜約8%、最も好ましくは約1〜約6%の乳化剤を含む。典型的には、組成物は、約50〜約95%の水を含有する。
[0030]カゼイン塩は、組成物を製造するのに有用な、任意の適したカゼイン塩である。好ましくは、カゼイン塩は、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム、カゼインカリウム、カゼインマグネシウム、又はこれらの組合せである。最も好ましくは、カゼイン塩は、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム、又はこれらの組合せである。
[0031]乳清タンパク質は、組成物を製造するのに有用な、任意の適した乳清タンパク質である。好ましくは、乳清タンパク質は、乳清タンパク質濃縮物、乳清タンパク質単離物、乳清タンパク質加水分解物、又はこれらの組合せである。最も好ましくは、乳清タンパク質は、乳清タンパク質単離物である。
[0032]脂肪は、組成物を製造するのに有用な、任意の適した脂肪である。好ましくは、脂肪は、動物又は植物由来の任意の水素化脂肪又は水素化油である。様々な実施形態において、脂肪は、1種又は複数種の飽和脂肪、例えばクリーム、チーズ、バター及びギーなどの乳製品から得られる飽和脂肪;スエット(suet)、獣脂、ラード、及び脂身などの動物脂肪;ココナツ油;綿実油;ヤシ油;及び魚油である。様々な実施形態において、脂肪は、一価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪、又はこれらの組合せである。いくつかの実施形態において、脂肪は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、又はこれらの組合せである。好ましい実施形態において、脂肪は、無水乳脂肪である。
[0033]親水コロイドは、組成物を製造するのに有用な、任意の適した親水コロイドである。好ましくは、親水コロイドは、寒天、アルギン酸塩、アラビノキシラン、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、セルロース、カードラン、ゼラチン、ジェラン、β−グルカン、グアーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、デンプン、キサンタンガム、又はこれらの組合せである。一実施形態において、親水コロイドは、κ−カラギーナンである。いくつかの実施形態において、親水コロイドは、カルシウムイオンと相互作用しないであろう親水コロイド、例えば、ジェランガム、キサンタン、グアー、ローカストビーンガム、又はこれらの組合せである。
[0034]乳化剤は、組成物を製造するのに有用な、任意の適した乳化剤である。一般に、乳化剤は、3〜10の範囲の親水性親油性バランス(HLB)を有する任意の乳化剤である。このような乳化剤は、安定した水中油型エマルションを維持することが可能である。好ましくは、乳化剤は、植物脂肪(例えば、商標パノダン(PANODAN)(登録商標)で販売されている、食用の完全水素化植物脂肪から作られる脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル)、グリセロール、有機酸、又はこれらの組合せから得られる乳化剤である。ある種の実施形態では、乳化剤は、商標ディモダン(DIMODAN)(登録商標)のものなどの蒸留モノグリセリドである。一実施形態において、乳化剤は、モノグリセリドのジアセチル酒石(酸)エステル(「DATEM」)及び蒸留モノグリセリドの混合物、典型的には50:50の混合である。別の実施形態において、乳化剤は、レシチン及び蒸留モノグリセリドの混合物である。別のものにおいて、乳化剤は、全て典型的には約50:50の比での、レシチン及びモノグリセリド若しくはジグリセリドの混合物、又はDATEM及びモノグリセリド/ジグリセリドの混合物である。
[0035]ある種の実施形態において、ミルク様飲料組成物は、組成物を摂取する動物にとって組成物をより口に合うものにする、1種又は複数種の食味増強剤を更に含む。食味増強剤は、これらだけには限らないが、香味料(例えば、マグロ香味料、人工のローストビーフ香味料)、フルクトースなどの非還元糖、ピロリン酸(例えば、酸性ピロリン酸ナトリウム)、ポリリン酸(例えば、トリポリリン酸ナトリウム)、又はこれらの組合せを含有する。一実施形態において、とりわけ、組成物がネコ用に配合される場合、食味増強剤は、ピロリン酸テトラナトリウム(TSPP)である。特定の食味増強剤のための量は、選択される食味増強剤によって変わるであろう。このような量の選択は、当業者の範囲内である。典型的に、食味増強剤は、組成物の約0.1〜約10%、好ましくは約1〜約8%、最も好ましくは約2〜約6%の量で添加される。一実施形態において、TSPPは、3〜約6%、好ましくは約4〜約5%の量で添加される。
[0036]ある種の実施形態において、ミルク様飲料組成物は、組成物のカルシウム含有量を増加させる1種又は複数種の化合物を更に含む。このような化合物は、牛乳又はその他のミルク飲料のカルシウム含有量を模倣するのに必要とされる量で、組成物に添加される。このような化合物のための量は、選択される化合物によって変わるであろう。このような化合物及び量の選択は、当業者の範囲内である。例えば、一実施形態において、組成物は、乳酸カルシウムを含む。1つの実施形態において、組成物は、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、又はこれらの組合せを、約0.05〜約1.5%、好ましくは約0.1〜約1%、最も好ましくは約0.2〜約0.8%含む。
[0037]様々な実施形態において、ミルク様飲料組成物は、当業者に知られている、例えば、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、核酸、充填剤、結合剤、香味料、安定剤、着色剤、緩衝剤、塩、香辛料、保存料、プレバイオティクス、薬品、薬剤、薬物などの追加の原料及び/又は栄養素を更に含む。補助的なミネラルの非限定的な例としては、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、塩化物、ホウ素、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、セレンなどが挙げられる。補助的なビタミンの非限定的な例としては、ビタミンA、ビタミンB群のいずれか、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、及びビタミンKが挙げられ、前述のものの様々な塩、エステル又はその他の誘導体が含まれる。追加の栄養補助食品は、ナイアシン、パントテン酸、イヌリン、葉酸、ビオチン、アミノ酸などの任意の形態、並びにこれらの塩及び誘導体も含めることができる。安定剤は、保存料、共力剤及び捕捉剤、パッケージガス、増粘剤、ゲル化剤、並びに湿潤剤などの、組成物の保存期間を延長させる傾向がある物質を含める。これらの原料及びこれらの量の選択は、当業者に知られている。これらの原料は、慎重に選択されなければならず、すなわち、原料及び/又は原料の量は、その原料が本発明のミルク様飲料の着色を生じさせないように調整されなければならない。それぞれの追加の原料のための具体的な量は、例えば、組成物中に含まれる原料、動物の種、動物の年齢、体重、総体的な健康、性別、及び食事、動物の摂取率、食品組成物が動物に投与されている目的、などの種々の要因によって変わるであろう。したがって、成分及び原料の量は、大きく変わることがあり、本明細書に記載した好ましい比率から外れることがある。
[0038]様々な実施形態において、ミルク様飲料組成物は、ビタミンE、タウリン、ビタミンD、又はこれらの組合せの1種又は複数種を更に含む。一実施形態において、組成物は、約0.1〜約5%、好ましくは約0.5〜約4%、最も好ましくは約1〜約3%のビタミンEを含む。別の実施形態において、組成物は、約0.01〜約0.5%、好ましくは約0.02〜約0.4%、最も好ましくは約0.03〜約0.3%のタウリンを含む。
[0039]様々な実施形態において、ミルク様飲料組成物は、(1)生きたプロバイオティクスに類似した又は同様の健康効果を促進する、1種又は複数種の死滅又は不活化したプロバイオティクス、(2)生きたプロバイオティクスに類似した又は同様の健康効果を促進する、死滅又は不活化したプロバイオティクスの成分、又は(3)これらの組合せを更に含む。死滅又は不活化したプロバイオティクス又はこれらの成分は、飲料に組み込む、例えば、組成物中で均一に又は非均一に分散させることができる。一実施形態において、死滅又は不活化したプロバイオティクス又はこれらの成分は、担体中に封入される。死滅又は不活化したプロバイオティクス又はこれらの成分が由来する典型的なプロバイオティクスとしては、これらだけには限らないが、乳酸菌(Lactobacilli)、ビフィズス菌(Bifidobacteria)、又は腸球菌(Enterococci)、例えば、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus・reuteii)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus・acidophilus)、ラクトバチルス・アニマリス(Lactobacillus・animalis)、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus・ruminis)、ラクトバチルス・ジョンソニイ(Lactobacillus・johnsonii)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus・casei)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus・paracasei)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus・rhamnosus)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus・fermentum)、及びビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)及びエンテロコッカス属から選択されるプロバイオティクス株が含まれる。いくつかの実施形態において、プロバイオティクス株は、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2581;CNCM I−2448)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2592;CNCM I−2450)、ラクトバチルス・ラムノサス(NCC2583;CNCM I−2449)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2603;CNCM I−2451)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2613;CNCM I−2452)、ラクトバチルス・アシドフィラス(NCC2628;CNCM I−2453)、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium・adolescentis)(例えば、NCC2627)、ビフィドバクテリウム属NCC2657又はエンテロコッカス・フェシウムSF68(NCIMB10415)からなる群から選択される。飲料は、生きた微生物の当量に基づいて、約10〜約1012cfu/動物/日、好ましくは10〜約1011cfu/動物/日、最も好ましくは10〜1010cfu/動物/日の当量を供給するのに十分な量で、死滅又は不活化したプロバイオティクス又はこれらの成分を含有する。このようなプロバイオティクス及びその恩恵の多くは、当業者に知られている(例えば、欧州特許第1213970号、欧州特許第1143806号、米国特許第7189390号、欧州特許第1482811号、欧州特許第1296565号、及び米国特許第6929793号)。
[0040]様々な実施形態において、ミルク様飲料組成物は、1種又は複数種のプレバイオティクス、例えば、フラクトオリゴ糖、グルコオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラクトスクロース、ラクツロース、及びイソマルツロースを更に含む。一実施形態において、プレバイオティクスは、チコリ根、チコリ根抽出物、アリューロン、イヌリン、又はこれらの組合せである。一般に、プレバイオティクスは、腸内の健康なミクロフローラを積極的に刺激するのに十分な量で投与される。典型的な量は、1食当たり約1〜約10グラム、又は動物に対して推奨される1日当たりの食物繊維の約5〜約40%である。
[0041]ミルク様飲料は、その動物自体の種からのミルク又は別の種からのミルクを普段摂取する、あらゆる動物に適している。特に、ミルク様飲料は、ヒト、イヌ、及びネコを含めた、牛乳を摂取する動物による摂取に適している。好ましい実施形態において、ミルク様飲料は、ネコ用ミルク代用品としての使用に適している。これらの実施形態において、飲料は、それらの種、健康、年齢、サイズ、栄養必要量などによって、様々な動物のために当業者によって配合される。
[0042]別の態様において、本発明は、ミルク様飲料組成物を製造するための方法を提供する。この方法は、(1)約1〜約10%のカゼイン塩を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種のカゼイン塩、(2)約1〜約10%の乳清タンパク質を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の乳清タンパク質、(3)約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の脂肪、(4)約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイドを含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の親水コロイド、及び(5)約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の乳化剤の、均質な水性混合物を作るステップ、水性混合物を、約118〜約127℃、好ましくは約120〜約125℃、最も好ましくは約120℃の温度に加熱して、約8〜約14分間、好ましくは約10〜約12分間、このような温度に維持するステップ、加熱した水性混合物を、約20〜約35℃の温度に冷却するステップを含む。
[0043]方法は、牛乳と類似又は同一の栄養プロフィールを有し、本物に近いミルク様の外観及び粘稠度を有するミルク様飲料組成物を製造する。特に、組成物は、牛乳の色と同じ色、又は酷似した色を有し、すなわち、組成物は、牛乳のような白色である。対照的に、類似の栄養プロフィールを有する先行技術のミルク様組成物は、オフホワイト又は褐色である。
[0044]均質な水性混合物は、当業者に知られる任意の適した手段を用いて作られる。好ましい実施形態において、混合物は、成分を、撹拌しながら任意の適した容器に添加することによって作られる。添加の順序は重要ではない。一般に、乾燥成分を撹拌しながら水に添加し、次いで、非乾燥成分を撹拌しながら混合物に添加する。この成分は、当業者に知られる任意の適した方法を用いて、加熱、冷却、及び加圧(又は減圧)することができる。一般に、この成分は、熱交換器又は押出機内で、加熱、冷却、及び加圧される。好ましくは、成分は、熱交換器内で、加熱、冷却、及び加圧される。
[0045]一実施形態において、水、好ましくは精製水を、約60〜約70℃の温度に予熱する。次いで、約1〜約10%のカゼイン塩を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種のカゼイン塩、及び約1〜約10%の乳清タンパク質を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の乳清タンパク質を、温められた水に添加し、水、カゼイン塩、及び乳清タンパク質の均質な混合物が得られるまで混合する。一般に、約600〜約800rpmのスピードで約10〜約20分間撹拌することによって、成分を混合する。カゼイン塩及び乳清タンパク質を、組成物中の凝集塊が消滅する速度で添加する。
[0046]その後、約1〜約10%を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の乳化剤を混合物に添加して、均質な混合物が得られるまで混合する。一般に、均質な混合物を製造するには、約600〜約700rpmで約1〜約5分間成分を混合すれば十分である。
[0047]次いで、約0.01〜約1%を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の親水コロイドを混合物に添加して、均質な混合物が得られるまで混合する。一般に、均質な混合物を製造するには、約600〜約700rpmで約1〜約5分間成分を混合すれば十分である。
[0048]親水コロイドは、1つのステップで添加される、又は2つ以上のステップで添加されることができる。いくつかの実施形態において、親水コロイドは、2つ以上のステップで添加される。このような実施形態において、いくつかの親水コロイドを添加し、混合物を、約600〜約700rpmで約2〜約4分間撹拌し、次いで、さらなる親水コロイドを添加して、混合物を、約600〜約700rpmで更に約2〜約4分間撹拌する。組成物を製造するために選択される原料の物性及び化学的特性に応じて、2つ以上のステップが必要とされることがある。
[0049]また、これらの段階で、乾燥原料、例えばκ−カラギーナン、及びTSPPなどの任意選択の食味増強剤、ビタミン、ミネラル、乳酸カルシウムなどのカルシウム強化剤、並びに任意のその他の乾燥原料を、撹拌しながら混合物に添加することができる。さらに、乳化剤油、食味増強剤、ビタミンEなどのビタミン、ミネラル、及び任意のその他の非乾燥原料などの非乾燥原料を、撹拌しながら混合物に添加することができる。
[0050]次いで、約2〜約10%の脂肪を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の脂肪をこの混合物に添加して、脂肪を含有する均質な混合物が得られるまで混合する。一般に、脂肪は、撹拌しながら混合物に添加して、約600〜約700rpmで約5〜約15分間、例えば約10分間、撹拌される。得られた水性混合物を、約118〜約127℃の温度に加熱して、約8〜約14分間このような温度で維持する。次いで、混合物を、約20〜約35℃の温度に冷却する。得られたミルク様飲料組成物は、すぐに使用することができる、又は、パッケージング若しくは更なる使用若しくは摂取するまで保管することができる。
[0051]別の態様では、本発明は、本発明の方法に従って製造されるミルク様飲料組成物を提供する。
[0052]国際公開第2010/0114627号は、同じ又は類似の原料を有するが、本発明のレトルト処理の代わりに超高温(UHT)プロセスを使用して製造されたミルク様飲料を開示している。
[0053]別の態様では、本発明は、動物において乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するための方法を提供する。方法は、本発明の方法に従って製造されたミルク様飲料を、ミルク又はラクトースを含有するその他の飲料の代用品として、乳糖不耐症を起こしやすい又は乳糖不耐症にかかっている動物に投与するステップを含む。一般に、この組成物は、約1〜約10%の1種又は複数種のカゼイン塩、約1〜約10%の乳清タンパク質、約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪、約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイド、及び約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含む。この飲料は、牛乳の外観及び粘稠度を有し、そのため、動物の口に合う。しかし、この飲料はラクトースを含有せず、したがって、乳糖不耐症に関連する症状、例えば、腹部膨満、疼痛、痙攣、腹鳴音(gurgling sound)、腹鳴音(rumbling sounds)、ガス、軟便、泡便、嘔吐、又は下痢を生じさせない。
[0054]別の態様において、本発明は、動物の健康又は快適状態を促進するための方法を提供する。方法は、本発明の方法に従って製造されたミルク様飲料を、ミルクの代用品として動物に投与するステップを含む。一般に、この飲料は、約1〜約10%の1種又は複数種のカゼイン塩、約1〜約10%の乳清タンパク質、約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪、約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイド、及び約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含む。方法は、乳糖不耐性の動物、及びミルクによってもたらされる栄養を必要とするが、ミルクを摂取できない、又は摂取のために利用できるミルクを持たない動物の、健康又は快適状態を促進するのにとりわけ有用である。一実施形態において、方法は、ミルク又はラクトースを含有するその他の飲料の代用品として、乳糖不耐症を起こしやすい又は乳糖不耐症にかかっている動物にミルク様飲料を投与するステップを含む。別のものにおいて、方法は、動物に有益な1種又は複数種の栄養素、例えば、ビタミン及びミネラルを含有するように、本明細書に記載したとおりに配合されているミルク様飲料を動物に投与するステップを含む。
[0055]ミルク様飲料は、任意の適した手段を用いて動物に投与することができる。好ましくは、飲料は、例えば動物に飲料をえさとして与えることによって、経口投与される。動物に投与されるべき飲料の量は、投与の目的、動物、動物の健康、動物の年齢などによって決まる。このような量は、当業者によって決定され得る。典型的に、乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するために、投与される飲料の量は、動物に対して推奨されるミルクの量に基づく。同様に、ミルクを摂取しない又はできない動物に栄養素を提供するために、投与される飲料の量は、動物に対して推奨されるミルクの量に基づくが、飲料配合物中の栄養素の量に基づいて調整できる。
[0056]別の態様において、本発明は、本発明の方法に従って製造されたミルク様飲料を入れるのに適した材料を含むパッケージを提供する。一般に、この飲料は、約1〜約10%の1種又は複数種のカゼイン塩、約1〜約10%の乳清タンパク質、約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪、約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイド、及び約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含み、パッケージの内容物にはミルク様飲料が入っていることを示す、1つ又は複数の単語、絵柄、デザイン、頭字語、スローガン、フレーズ、若しくはその他の表現、又はこれらの組合せを含めた、パッケージに添付されたラベルを含む。様々な実施形態において、パッケージは、ミルク様飲料が、(1)魅力的なミルク様の色又は質感、(2)牛乳と同様又は類似の栄養プロフィール、(3)ラクトースを含まない配合、(4)乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するのに有用な配合のうちの1つ又は複数を有することを示す、1つ又は複数の単語、絵柄、デザイン、頭字語、スローガン、フレーズ、若しくはその他の表現、又はこれらの組合せを更に含む。
[0057]典型的に、このような表現は、パッケージに印刷された、用語「ミルク代用品」又は「天然のミルクを模倣するために配合された」又は「ラクトースを含まない」又は「消化障害を回避する」又は同等の言い回しを含む。本発明のミルク様飲料を入れるのに適した、例えば、紙、プラスチック、箔、金属などから製造された袋、箱、瓶、缶、パウチなどの任意のパッケージ又はパッケージ材料が、本発明において有用である。好ましい実施形態において、パッケージには、本発明のミルク様飲料、好ましくはネコ用に調製されたミルク様飲料が入っている。
[0058]さらなる態様において、本発明は、(1)乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するための、本発明の方法に従って製造されたミルク様飲料組成物の使用、(2)ミルクの代用品として、とりわけミルクを摂取しない又はできない動物に栄養素を提供するための組成物の使用、及び(3)動物への組成物の投与のうちの1つ又は複数についての情報又は指示を伝達するための手段を提供する。この手段は、その情報又は指示を含む文書、デジタルストレージメディア、光記録媒体、オーディオプレゼンテーション、又はビジュアルディスプレイを含む。ある種の実施形態において、伝達手段は、このような情報又は指示を含む、表示されたウェブサイト、ビジュアルディスプレイキオスク、パンフレット、製品ラベル、添付文書、広告、チラシ、公示、オーディオテープ、ビデオテープ、DVD、CD−ROM、コンピュータ可読チップ、コンピュータ可読カード、コンピュータ可読ディスク、コンピュータメモリ、又はこれらの組合せである。有用な情報には、(1)組成物を投与するための方法及び技術、及び(2)本発明及びその使用についての質問がある場合の、動物又はその動物の介護者のための使用する連絡先のうちの1つ又は複数が含まれる。有用な指示には、投与の量及び頻度が含まれる。この伝達手段は、本発明を使用する恩恵を伝えるために有用である。
[0059]本発明は、以下の実施例によって更に例示することができるが、これらの実施例は、単に例示の目的のために含まれ、他に具体的な指定のない限り本発明の範囲を制限することを意図しないことが理解されるであろう。
[0060]実施例1
表1に示した配合物を使用して、ミルク様飲料組成物を製造した。896kgの精製水を、Breddo Liquefierで約30℃に加熱した。20.8kgの乳清タンパク質単離物を、680rpmで撹拌しながら温水に添加して、1分間ブレンドした。次いで、溶液を、70℃に加熱した。次いで、35kgの無水乳脂肪及び3.8kgの乳化剤(モノグリセリド及びジグリセリド)を、混合物に注いで2分間ブレンドした。次いで、36.6kgのカゼインナトリウムを、凝集塊の形成を避けるために、680rpmで撹拌しながらBreddo 液化器中の温水にゆっくり添加して、12分間ブレンドを続けた。次いで、残りの乾燥原料(4.5kgのTSPP、1.3kgのジェランガム、並びに1.6kgのビタミン/ミネラルプレミックス)を、液化器中の混合物に添加して、更に5分間ブレンドした。得られたものを、2段階(2500/500PSI)ホモジナイザーにポンプで注入し、ここで、第1段階で、飲料を2500psiに供し、第2段階で、圧力を500psiに下げた。次いで、ホモジナイズしたものを、レトルト処理に適したパッケージ(缶又は瓶)に充填した。パッケージを、約121℃の温度でレトルト処理した。目標の加熱因子Fは、5であった。調理時間は、8〜14分であった。次いで、パッケージを、室温に冷ました。このようなパッケージを、流通及び/又は使用のために準備した。
Figure 2015510400
[0061]本明細書において、本発明の典型的な好ましい実施形態を開示している。具体的な用語を使用しているが、一般的で記述的な意味でのみそれらを使用し、制限する目的ではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載している。上記の教示に照らせば、本発明の多くの改変及び変形が可能であることは明らかである。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲内で、具体的に記載したとおり以外にも実施できるものであることを理解されたい。

Claims (20)

  1. (1)約1〜約10%のカゼイン塩を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種のカゼイン塩、(2)約1〜約10%の乳清タンパク質を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の乳清タンパク質、(3)約2〜約10%の1種又は複数種の脂肪を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の脂肪、(4)約0.01〜約1%の1種又は複数種の親水コロイドを含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の親水コロイド、及び(5)約0.1〜約10%の1種又は複数種の乳化剤を含有する最終組成物を製造するのに十分な量の1種又は複数種の乳化剤の、均質な水性混合物を作るステップと、
    前記水性混合物を、約118〜約127℃の温度に加熱し、約8〜約14分間、このような温度に維持するステップと、
    前記加熱した水性混合物を、約20〜約35℃の温度に冷却するステップとを含む、ミルク様飲料組成物の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法に従って製造されたミルク様飲料組成物。
  3. 前記カゼイン塩が、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム、カゼインカリウム、カゼインマグネシウム又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記カゼイン塩が、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  5. 前記乳清タンパク質が、乳清タンパク質濃縮物、乳清タンパク質単離物、乳清タンパク質加水分解物又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記乳清タンパク質が乳清タンパク質単離物である、請求項2に記載の組成物。
  7. 前記脂肪が、動物若しくは植物由来の水素化脂肪若しくは水素化油又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  8. 前記脂肪が、一価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  9. 前記脂肪が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  10. 前記脂肪が無水乳脂肪である、請求項2に記載の組成物。
  11. 前記親水コロイドが、寒天、アルギン酸塩、アラビノキシラン、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、セルロース、カードラン、ゼラチン、ジェラン、β−グルカン、グアーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、デンプン、キサンタンガム又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  12. 前記乳化剤が、3〜10の範囲で親水性親油性バランス(HLB)を有する任意の乳化剤である、請求項2に記載の組成物。
  13. 前記乳化剤が、食用の完全水素化植物脂肪から作られる脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、グリセロール、有機酸又はこれらの組合せである、請求項2に記載の組成物。
  14. 前記乳化剤が、レシチン及び蒸留モノグリセリドの混合物である、請求項2に記載の組成物。
  15. 前記混合物は、約50%がレシチンであり50%が蒸留モノグリセリドである、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記乳化剤が、モノグリセリドのジアセチル酒石(酸)エステル及び蒸留モノグリセリドの混合物である、請求項2に記載の組成物。
  17. 前記混合物は、約50%がモノグリセリドのエステルであり50%が蒸留モノグリセリドである、請求項16に記載の組成物。
  18. 1種又は複数種の食味増強剤を更に含む、請求項2に記載の組成物。
  19. 前記食味増強剤がピロリン酸テトラナトリウムである、請求項18に記載の組成物。
  20. 請求項1に記載の方法に従って製造されたミルク様飲料を、ミルク又はラクトースを含有するその他の飲料の代用品として、動物に投与するステップを含む、乳糖不耐症を起こしやすい又は乳糖不耐症にかかっている動物において、乳糖不耐症によって生じる消化障害を予防又は低減するための方法。
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