JP2015508018A5 - - Google Patents

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二酸化炭素捕獲用基材、およびその製造方法 優先権
本出願は、米国特許法第119条に基づき、2012年2月9日に出願された米国仮特許出願第61/596,807号の優先権の利益を主張し、上記米国仮特許出願の全記載内容は依拠され、その全体が本明細書に参照によって援用される。
本明細書は、概して、ガス流体から二酸化炭素(CO)を捕獲するための吸収性構造、特に、粉末成分と、粉末成分中に分散され、かつCOを吸収するために活性化された官能性構造単位(mer)基と、から形成される吸収性構造に関する。
COは、地球温暖化に関連のある温室効果ガスである。COは、例えば、化石燃料の燃焼、天然ガスの精製、油回収システムなどの様々な消費者向けおよび工業用プロセスの副産物である。経済的な観点から、燃焼ガスおよび他のCO点源からの炭素放出の炭素取引および将来的な規制は、CO捕獲技術の開発を促進する。
プロセスガス流体からのCO捕獲を改善するために、様々な技術が現在使用されており、かつ/または開発されている。そのような技術には、例えば、液体アミン(MEAまたはKS−1)プロセス、冷却アンモニアプロセスおよびガス膜が含まれる。これらの技術のそれぞれは、プロセスガス流体からCOを除去するために有効であるが、それぞれの技術は欠点も有する。冷却アンモニアプロセスは、まだ開発の初期段階にあり、プロセスの商業的な実現可能性はまだ未知である。冷却アンモニアプロセスに関するいくつかの起こり得る課題には、アンモニアの揮発性、ならびにSOおよびNOなどのガス汚染物質からのアンモニアの潜在的汚染が挙げられる。プロセスガス流体からのCOの除去のために、様々なガス膜技術が現在使用されている。しかしながら、ガス膜技術を利用するプロセスでは、所望の量のCO分離を達成するためには、複数の段階および/またはリサイクルが必要とされる。これらの複数の段階および/またはリサイクルによって、CO回収プロセスに有意な複雑性が加えられて、また、そのようなプロセスに関連するエネルギー消費およびコストが増加する。またガス膜技術は、典型的に、高圧、およびそれに関連する空間的制約を必要とし、このことは、沖合プラットホームなどの制限のある空間による設置において、この技術を使用することを困難にする。
したがって、プロセスガス流体からCOを回収するために使用され得る他の方法および装置が必要とされている。
様々な実施形態に従って、CO捕獲用吸収性構造は、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成されるハニカム基材を含む。ハニカム基材は、凝固した粉末成分および結合剤を含んでなる。また吸収性構造は、ハニカム基材の仕切り壁の粉末成分中に分散された官能性構造単位基を含む。官能性構造単位基は、COを含有するガス流体が入口端部から出口端部まで流れチャネル中を流れるときに、官能性構造単位基が、COと、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収するように、仕切り壁中および上に配置される。
さらなる実施形態に従って、CO捕獲用吸収性構造の形成方法は、粉末成分および結合剤を混合物へと乾燥ブレンドする工程と、官能性構造単位基および溶媒の溶液を混合物に添加し、前駆体を形成する工程とを含む。官能性構造単位基は、COと、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収する。またこの方法は、前駆体を混練する工程と、前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリス(consolidated monolith)を形成する工程と、結モノリスから溶媒を除去して、ハニカム基材を形成する工程とを含む。
なおさらなる実施形態に従って、CO捕獲用吸収性構造の形成方法は、粉末成分、官能性構造単位基および第1の溶媒を含んでなるスラリーを形成する工程と、第1の溶媒をスラリーから除去して、官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物を形成する工程とを含む。官能性構造単位基は、COと、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収する。またこの方法は、官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物、結合剤および第2の溶媒を含んでなる前駆体をブレンドして調製する工程と、前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリスを形成する工程と、結モノリスから第2の溶媒を除去して、ハニカム基材を形成する工程とを含む。
本明細書に記載される実施形態の追加的な特徴および利益を、以下の詳細な説明に明示する。これはある程度そのような説明から当業者に容易に明白となるか、または以下の詳細な説明、請求の範囲、ならびに添付の図面を含む本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識されるであろう。
以上の一般的な説明および以下の詳細な説明では様々な実施形態が記載されているが、これは、特許請求された主題の特性および特徴を理解するための概要または骨格を提供するように意図されていることは理解されるべきである。添付の図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれており、これは本明細書に組み込まれて、その一部を構成する。図面は、本明細書に記載される様々な実施形態を説明し、説明とともに、特許請求された主題の原理および操作を説明するために有用である。
図1は、本明細書に記載される1つまたは複数の実施形態によるハニカム基材を有するCO捕獲用吸収性構造を概略的に示す。 図2は、400/6.5のモノリス構造、49%の多孔性および130m/gの表面積を有するアルミナ押出成形物の写真である。このモノリスは、直径4インチ(10.16センチメートル)および長さ6インチ(15.24センチメートル)である。 図3AおよびBは、600/3のモノリス構造で共押出成形されたシリカゲルおよびPEIから形成されたハニカム基材の写真であり、CO蒸気中8回の試験サイクルの前(図3A)、およびその後(図3B)である。 図4は、X軸上の細孔径(A)に対するY軸上の細孔体積のグラフであり、粉末としての各シリカゲルの細孔径分布と、表1に示すシリカゲルモノリスの実施例の関連する押出成形物の細孔径分布とを示す。 図5は、共押出成形シリカゲル−PEIハニカムの例示的な実施形態における典型的な吸収を説明する平衡プロットである。 図6は、共押出成形シリカゲル−PEIハニカムの例示的な実施形態におけるCOの典型的な脱着を説明する平衡プロットである。 図7は、基材の実施形態からのCOの低温脱着を示すグラフである。 図8は、X軸上の時間に対する、Y軸上のCO%としての再生CO/温度、C/CO流量、(cc/分)/蓄積CO、Std.−ccを示すグラフである。 図9は、X軸上の時間に対する、cc/Lでの蓄積吸収COを示す作業能力を示すグラフである。 図10は、X軸上の時間および第2のY軸上の温度と比較して、Y軸上にcc/Lでの蓄積CO脱着を示すグラフである。 図11は、X軸上の細孔径直径に対する、Y軸上の微分侵入量(differential intrusion)(mg/g)を示す水銀圧入ポロシメトリー測定である。 図12も、細孔径分布を説明するグラフである。 図13は、同一200/7形状のJJWおよびIWC組成物の細孔径分布を説明するグラフである。
以下、ガス流体からCOを捕獲するための吸収性構造、およびその形成方法の実施形態が詳細に参照され、その実施例は添付の図面に説明される。可能である場合はいつでも、諸図面を通して同一参照番号が同一または類似の部分を参照するために使用される。ガス流体からCOを捕獲するための吸収性構造の一実施形態は、図1に概略的に示される。吸収性構造は、一般に、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成されるハニカム基材または基材構造を含む。ハニカム基材は、結モノリスへと凝固される粉末成分および結合剤から形成される。官能性構造単位基は、仕切り壁を構成する粉末成分中に分散される。官能性構造単位基は、ハニカム基材の仕切り壁中に分散されて、安定化させる。COを含有するガス流体が流れチャネル中を流れるときに、壁表面内に配置され、かつその一部を構成する官能性構造単位基が、COと接触し、ガス流体からCOを捕獲するために結合を形成する。吸収性構造および吸収性構造の形成方法は、添付の図面を具体的に参照することによって、本明細書により詳細に記載される。
ここで図1を参照すると、CO接触器ともされるCO捕獲用吸収性構造100が概略的に示される。吸収性構造100は、入口端部112から出口端部114まで軸方向90に延在する複数の仕切り壁120を有するハニカム基材110を含む。複数の仕切り壁120は、複数の流れチャネル122を形成し、それを通してガス流体が流れ得る。表皮116は、ハニカム基材110の外径を画定する。
ハニカム基材110は、流れチャネル122を画定する仕切り壁120を形成する粉末成分および結合剤から形成される。粉末成分は、限定されないが、高表面積および多孔性無機固体、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、非晶質および結晶質シリケートまたはそれらの組み合わせ、ならびに高表面積カーバイド、例えば、高表面積シリカカーバイド、および他の高表面積多孔性非酸化物無機固体を含み得る。粉末成分は、CO吸収性化合物を担持し得、安定化させ得る。粉末成分をハニカム基材110の最終的な形態へと加工する前に、従来の方法を使用して、官能性構造単位基を粉末成分に導入してもよい。最終的な形態において、ハニカム基材110は、仕切り壁120の粉末成分上および中に分散される官能性構造単位基をさらに含む。官能性構造単位基は、仕切り壁120中で架橋されてもよい。ガス流体が、吸収性構造100の入口端部112に導入され、流れチャネル122を通って導かれるとき、活性化された官能性構造単位基は、ガス流れ中のCOと反応して、COと配位結合を形成し、それによって、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物が生じ、それによって、ガス流体からCOを吸収する。
本明細書に記載されるハニカム基材110の実施形態において、粉末成分は無機酸化物を含んでもよい。無機酸化物は、例えば、非耐火性アルミナ、無機分子シリケート、非結晶質非晶質シリカ、層状二重水酸化物、またはそれらの組み合わせを含み得る。非耐火性アルミナの例には、限定されないが、ベーマイト、γ−アルミナと同様の遷移アルミナ相を含む非晶質アルミナが含まれる。非結晶質非晶質シリカの例には、限定されないが、沈殿シリカ、シリカゲルおよびメソ多孔性シリカが含まれる。一実施形態において、無機酸化物は、例えばフォージャサイトを含むゼオライト、あるいはβ型、X型、A型またはMFI型ゼオライトであり得る。粉末成分は、単独で、または1種もしくは複数種の無機酸化物と組み合わせて活性炭を含んでもよい。
ハニカム基材は、粉末成分および結合剤から形成される。一実施形態において、結合剤は、分散可能または溶解可能な固体である有機化合物であって、低応力、低温用途でハニカム基材の形状を維持するために十分な強度特性を有し、ハニカム基材の焼結が不必要な有機化合物である。非焼結粉末成分を使用して、ハニカム基材を形成することによって、ハニカム基材の全体的な寸法と比較して、高い表面積および多孔性を有するハニカム基材がもたらされる。セルロース化合物、ポリエチレングリコールおよびポリエチレンオキシド、ポリビニル化合物、ポリビニルピロリドンならびに他のポリマーなどの有機結合剤は、形成時に基材構造を促進し、維持する流動学的な性能をも提供する。これについては、下記により詳細に検討される。結合剤は、典型的には、押出成形およびその後の加工の後、ハニカムに残留する。さらにはいくつかの実施形態において、結合剤はCOを吸収する材料を含む。
本開示に従う実施形態は、有機および無機結合剤を含む結合剤のために様々な材料を利用してもよい。そのような結合剤の例としては、有機固体、例えば、セルロース化合物、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよび他のセルロース化合物、アラビアゴム、アルギナート、ポリマー結合剤、例えば、酢酸ビニル、アクリレート、アクリルおよびビニルラテックス、熱硬化性ポリマー、例えば、フェノール樹脂、その場で重合可能な様々なモノマー、その場で架橋可能なポリマー、ならびにシリコーン、アルコキシドおよび様々なクレー、ならびに他の無機塩および材料、例えば、アルミニウムオキシヒドロキシド(ベーマイト)、ケイ酸ナトリウムなどの従来から既知であるものが含まれる。
粉末成分は、ハニカム基材110の製造の前に、以下に記載されるように所望の表面積を提供するように加工される。いくつかの実施形態において、粉末成分は、粉末成分の得られる粒径分布が低い粒子充填を促進して、粉末成分の理論的な容積密度の80%未満、例えば、粉末成分の容積密度の50%未満である高い間隙および粒間多孔性が得られるように、ミル加工されてもよい。無機粉末の表面積は約50m/gより大きく、例えば、約150m/gより大きい。なお他の実施形態において、無機粉末成分は、表面積が約150m/g〜約1000m/g、例えば、約150m/g〜約800m/gであるようにミル加工されてもよい。粉末成分の表面積が増加することは、加工されたハニカム基材110の細孔径が減少することに相当することは理解されるべきである。そのようなものとして、本開示によるハニカム基材110に組み込まれる粉末成分は、約2ナノメートルより大きい平均細孔径を有してもよい。いくつかの実施形態において、粉末成分は、約3ナノメートルより大きい平均細孔径を有してもよい。なおさらなる実施形態において、粉末成分は、約4ナノメートル〜約10ナノメートルの平均細孔径を有してもよい。
下記にさらに詳細に検討されるように、一般に、粉末成分の表面積および最適細孔径を増加させることによって、仕切り壁120中および上での官能性構造単位基のより高い分散が可能となる。しかしながら、細孔径が減少すると、慣例のコーティング技術を使用して、細孔を官能性構造単位基によって「詰まらせる」可能性が増加し、官能性構造単位基の全表面積が低下する。したがって、本明細書に開示される全ての実施形態によって必要とされるというわけではないが、本開示は、CO吸収性官能性構造単位基の分布および配置に適合可能な無機担体材料の最適な最高表面積および細孔径分布の発見を含む。
結合剤は、予め定められた形状で粉末成分を維持するが、粉末成分の個々の粒状物は互いに融合せず、粉末成分の個々の粒状物による多孔性は、ハニカム基材110において排除されない。そのようなものとして、ハニカム基材110は、仕切り壁120の厚さを通して多孔性を示し続ける。本開示に従うハニカム基材110の実施形態において、ハニカム基材110は、約30%より高い多孔性を有してもよい。例えば、ハニカム基材110は、約20%〜約90%の多孔性、例えば、約30%〜約80%の多孔性を有してもよい。
COを吸収するために、官能性構造単位基が仕切り壁120中および上に位置するように、官能性構造単位基はハニカム基材110の粉末成分中に分散される。「仕切り壁中」という句は、本明細書に使用される場合、官能性構造単位基が粉末成分の分離した粒子の細孔の周囲およびその中に位置することを意味する。ポリマーまたはモノマーの官能性構造単位基は、仕切り壁120中および上で架橋されてもよい。また官能性構造単位基は、ハニカム基材110が網目または網目様の形状に形成された後、架橋によって活性化されてもよい。官能性構造単位基の架橋、または官能性構造単位基の重合およびその後の架橋が生じる範囲は、架橋剤および/または重合剤の含有次第である。下記により詳細に検討されるように、架橋剤および/または重合剤は、押出成形組成物に含まれてもよい。あるいは、官能性構造単位基の架橋または重合の範囲は、ハニカム基材110に組み込まれた官能性構造単位基が熱処理を受けるときの架橋または重合の傾向次第であり得る。一旦架橋によって活性化されたら、官能性構造単位基は、COと配位結合を形成して、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物をCOと形成することによって、COを吸収する。
COを吸収する官能性構造単位基を含むポリマーの例には、限定されないが、アミンポリマー、例えば、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリアミドアミン(PAMAM)およびポリビニルアミンが含まれる。そのような化合物の例には、テトラエチレンペンタミン、ジエタノールアミン、ジエチレントリアミン、ペンタエチレンヘキサミン、ならびにアルキルアミノアルコキシシラン、例えば、特に、ジメチルアミノプロピルトリメトキシシランが含まれる。本開示による実施形態は、カーボネートもしくはカルバメート、または他の種としてCOの捕獲が可能ないずれか、および全ての窒素含有有機化合物の使用が含まれてもよい。本開示による官能性構造単位基を含むポリマー、例えば、ポリエチレンイミンは、約600Da〜約10,000Daの分子量を有し得る。
上記のとおり、従来のコーティング技術を使用する場合、粉末成分の高い表面積は、粉末成分が結モノリス形状に加工された後の官能性構造単位基の均一な分布を妨害し得る。例えば、粉末成分の細孔径が官能性構造単位基の長さと比較して小さい場合、官能性構造単位基が細孔を詰まらせる傾向があり得、細孔をガス流体から閉鎖し得る。詰まった細孔が、チャネル壁の厚さの範囲内での官能性構造単位基への接触を妨害するため、詰まった細孔は、CO捕獲に関する吸収性構造100の有効性を低下させる。本明細書に記載される実施形態において、細孔が詰まることを防ぎ、かつその中に形成された細孔を詰まらせることなく、官能性構造単位基がチャネル壁の厚さを通して分散されることを可能にする他の製造プロセスが利用される。
以下、吸収性構造の製造方法が記載される。一実施形態において、粉末成分および結合剤は、乾燥ブレンド操作で混合される。粉末成分対結合剤の比率は、その後の押出成形プロセスにおける混合物の所望の流動学的特性に基づいて異なってもよい。種、約30:1または20:1〜約1:1の重量%粉末成分対重量%結合剤の比率で試験される。別に、液体または固体の形態の官能性構造単位基は、官能性構造単位基の希釈溶液を形成するために、希釈操作で溶媒と混合される。いくつかの実施形態において、溶媒は、官能性構造単位基との溶液として調製される極性有機溶媒を含む、アルコールまたは他の有機液体などの有機溶媒を含む。他の実施形態において、溶媒は水である。希釈溶液の構造単位基対溶媒の比率は、約10:1〜約1:40である。官能性構造単位基は高度に粘性であり、かつ高分子量を有する場合、それによって、粉末成分による均一な分散が困難となるため、有機溶媒または水による高い希釈が望ましい。前駆体を形成するために、官能性構造単位基および溶媒の希釈溶液は湿式操作で粉末成分および結合剤の混合物に添加される。前駆体は、粉末成分の個々の粒状物の周囲に結合剤および官能性構造単位基を均一に分散するため、その後の押出成形プロセスのために所望の流動学的特性を与えるために、混練操作で混合される。
任意選択で、前駆体はハニカムへと押出成形する前に均質化されてもよい。均質化操作は、前駆体が所望の流動学的特性を有するまで前駆体を作動するための押出成形機を通して前駆体を加工することを含んでもよい。前駆体は次いでハニカム形状に押出成形されて、長さに切断され、それによって網目または網目様の形状を有する結モノリスを形成する。結モノリスは、溶媒、粉末成分、官能性構造単位基および結合剤を含む。
次いで、結モノリスから溶媒を除去するために結モノリスを乾燥させ、ハニカム基材が生じる。一実施形態において、乾燥プロセスは、熱風オーブンで実行される。別の実施形態において、乾燥プロセスは電子レンジで実行される。さらに別の実施形態において、乾燥プロセスは相対湿度オーブンで実行される。結モノリスの乾燥勾配を制御することによって、結モノリスの不均等な収縮を回避することができる。さらに、乾燥勾配の制御によって、ハニカム基材110の強度の増加がもたらされ得る。いくつかの実施形態において、結モノリスの外径(図1に示されるハニカム基材110の表皮116に相当する)に、防湿層、例えば、PTFEまたは紙を巻きつけてもよい。防湿層は、結モノリスの外径付近の位置、より急速な速度で乾燥される傾向がある位置で乾燥勾配を低下させ得る。乾燥速度は、必要に応じて、複数の加工温度設定値で結モノリスから約20%から約80〜95%の揮発性溶媒を除去するために制御される。そのような加工温度設定値は、官能性構造単位基の分解温度または変性温度より低い。加えて、そのような加工温度設定値は、大部分の溶媒(すなわち約80〜95%まで)が除去されるまで、部分的収縮および応力を最小化するために必要とされるように、持続または滞留時間に100℃を超えなくてもよい。
溶媒が除去されたら、ハニカム基材110は、必要に応じて、ガス流体からのCOの捕獲を可能にするために、モノマーの重合またはポリマーの架橋によって官能性構造単位基を活性化するために加工されてもよい。活性化プロセスは、官能性構造単位基の個々の構造単位を架橋する。さらに、官能性構造単位基の成分次第で、官能性構造単位基は、重合剤または架橋剤への曝露によって活性化されてもよい。そのような重合剤または架橋剤の例には、限定されないが、有機二官能性薬剤、例えば、ジアルデヒドまたはジカルボキシレート塩、アミド、コポリマーおよび他の薬剤であって、反応して架橋および/または重合系を形成するように官能性構造単位基と適合性のあるものが含まれる。一実施形態において、重合剤または架橋剤を含有する溶液またはエアロゾル化フォグをハニカム基材110に導入することによって、重合剤は官能性構造単位基に暴露される。別の実施形態において、重合剤または架橋剤は、粉末成分および結合剤を含有する混合物に乾燥ブレンド操作で添加される。この実施形態において、重合剤または架橋剤は、初期の加工段階の間、結モノリス260の成分と非反応的である。しかしながら、結モノリスが乾燥すると、高温によって重合剤または架橋剤と官能性構造単位基との間の反応が開始する。したがって、活性化プロセスは、結モノリス260から溶媒を除去する乾燥プロセスに組み込まれてもよい。
ハニカム基材110を形成するための製造プロセスの別の実施形態において、粉末成分、官能性構造単位基および第1の溶媒はスラリーに混合される。第1の溶媒は、有機溶媒、例えば、アルコール溶液または水であってもよい。スラリーは、粉末成分の個々の粒状物と官能性構造単位基との良好な混合を促進するために、高度に液状であってもよい。加えて、粉末成分中の官能性構造単位基の湿潤性を補助するように、界面活性剤および分散剤をスラリーに添加してもよい。さらに、重合剤または架橋剤は、官能性構造単位基の活性化のためにスラリーに添加されてもよい。次いで、スラリーは乾燥操作で加工されて、それによってスラリーの固体成分から第1の溶媒が蒸発する。乾燥操作によって、官能性構造単位基が含浸した粉末成分の個々の粒状物が生じ、重合剤および/または架橋剤が添加されると、官能性構造単位基の重合および/または架橋が促進される。そのような乾燥操作の例には、限定されないが、熱風オーブンへの導入、スプレー乾燥プロセス、または蒸留プロセス、例えば、ロータリーエバポレーションが含まれる。
官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物は、前駆体を形成するために、湿式操作において結合剤および第2の溶媒とブレンドされる。上記された第1の溶媒と同様に、第2の溶媒は有機溶媒または水でもよい。前駆体は、官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物の中および周囲に結合剤を均一に分散するため、その後の押出成形プロセスにおいて所望の流動学的特性を提供するために、混練操作で混合される。官能性構造単位基が含浸された個々の粒状物に、さらなる構造単位基が添加されてもよい。
任意選択で、前駆体は均質化されてもよい。均質化操作は、前駆体が所望の流動学的特性を有するまで前駆体を作動するための押出成形機を通して前駆体を加工することを含んでもよい。前駆体は次いでハニカム形状に押出成形されて、長さに切断され、それによって、網目または網目様の形状を有する結モノリスを形成する。結モノリスは、溶媒、官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物および結合剤を含む。
次いで、COの捕獲のために適切な吸収性構造100を形成するために、結モノリスは、上記のとおり、乾燥および活性化される。
実施形態において、CO吸収性有機材料は、COを吸収する官能性アミンもしくは同様の基を有するポリマー前駆体、モノマーまたはポリマーのいずれであっても、固体または液体のいずれであっても、水に溶解するか、または希釈される。ポリマーはイオン性となる傾向があるが、イオン性のみではない。言い換えると、ポリマーは非イオン性であり得る。この溶液に、CO吸収性化合物の分散性および湿潤性を改善するために、典型的に、シリカゲル、他の形態のシリカ、ヒュームドシリカ、沈殿シリカなど、およびシリケート、遷移活性アルミナなどの特定の無機化合物である高表面積の担体材料上へ、界面活性剤および分散剤などの追加材料を添加することができる。
シリカは一般に非晶質であるが、シリケートは非晶質でも結晶質でもありえる。アルミナ材料は、アルミナヒドロキシド、アルミナオキシヒドロキシド、例えば、ベーマイト、遷移アルミナなどであることができる。
それとは別に、高表面積無機材料は、セルロース化合物などの有機結合剤、または無機結合剤、または当該技術分野において結合剤として既知である他の化合物と混合される。
一実施形態において、未加工(green)の有機結合剤は、メチルセルロースなどのセルロース化合物親水コロイドである。高表面積無機酸化物は、セルロース化合物結合剤と混合される。次いで、この混合物に、CO吸収性有機水溶液を添加し、混練する。これはバッチ材料である。確実に均一な混合をするために十分な時間の後、この材料は押出機中で均質化され、次いで、セル状モノリスが押出成形される。
実施形態において、押出成形された基材は高温でか焼されないか、または焼成されない。部材を120度以下で乾燥させることができる。部材を100度未満で乾燥させてもよい。
バッチ材料は、モノリス、自己支持型メッシュ、渦巻き、および波形または組み立て構造を含むどのような適切な基材上で、コーティングとして、さらに加工されることができる。この構造は、フォームファクターである。本研究ではCOの吸収のために適切なポリマーを使用するが、適切なポリマーまたは他の吸収剤を用いて、硫黄酸化物化合物、窒素ガスまたは他の溶解したガスなどの他のガスを吸収するために、これを使用することができると考えられる。吸収は、化学結合または物理的吸収の形成を含むことができる。
CO吸収の目的のために、本研究は、COとの反応が可能なポリエチレンイミンによても、他のアミンによっても、他の基の分子量によっても限定されない。言い換えると、PEIは様々な分子量であることが可能であり、直鎖であることも分枝鎖であることもでき、ポリアリルアミンおよびポリアルキルアミンの全ての態様を含む。
COガス捕獲は、工業用ガス、天然ガスおよび生物学的ガスが想定される多くの用途を含むことができる。工業用ガスは廃棄物排出物であり得、または工業プロセスからの副産物であり得る。あるいは、工業用ガスは、天然ガスからのCOの除去などの汚染物質であり得る。
本開示に従う吸収性構造100の成分が様々な温度および圧力で加工されることを理解すべきである。しかしながら、全ての実施形態において、本開示に従う吸収性構造100の成分の最大加工温度は、粉末成分の焼結温度未満である。したがって、吸収性構造100は未焼結のままであり、その代わりに、粉末成分中に分散された結合剤および官能性構造単位基によって結合されている。
本開示に従う吸収性構造100は、吸収性構造100中を流れるガス流体からCOを捕獲する。吸収性構造100によって捕獲することができるCOの量は有限であり、仕切り壁120上に配置された活性化された官能性構造単位基の有用性に基づく。一般には、ハニカム基材110の表面積が大きいほど、仕切り壁120上に配置された官能性構造単位基の量がく、常に一回に捕獲可能なCOの体積は大きい。作において、吸収性構造100で捕獲されたCOは、加熱などによって吸収性構造100から脱着でき、それによって、吸収性構造100が再びCOを捕獲することができる。
本明細書に記載される吸収性構造の形成方法は、以下の実施例を参照することによって、さらに明らかにされる。
実施例1
粉末成分のバッチは、22μmの平均粒径までミル加工された約212m/gの表面積を有するSASOL(商標)SBa200γ−アルミナ(SASOL,Houston Texas)から形成した。約500グラムのγ−アルミナを、CULMINAL(商標)(Ashland,Inc.,Ashland,KY)メチルセルロースの10重量%のさらなる添加(50グラム)とチューブラ(turbula)混合した。
乾燥ブレンドされた混合物から、1800Daの分子量を有するポリエチレンイミン(PEI)10重量%のさらなる添加(50グラム)を、100〜200グラムのバッチ水と、溶液に完全に混合した。この溶液を、乾燥ブレンドされた混合物に添加し、混練し、前駆体を形成した。前駆体の所望の粘稠性およびテクスチャーを達成するため、典型的にバッチ水の60〜65重量%のさらなる添加(約300グラム)を、γ−アルミナおよびCULMINAL(商標)メチルセルロースの乾燥ブレンドされた混合物に添加した。残りのバッチ水は、前駆体の所望の粘稠性およびテクスチャーに基づき、必要に応じて前駆体に添加した。
前駆体は、ラム押出機に前駆体を通過させることによって均質化されて、ストリングまたはロープ様構造を形成した。均質化後、前駆体を押出成形して、結モノリスを形成した。結モノリスの2つの構成を評価した。第1の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約800〜900の流れチャネル(または「セル」)を有する結モノリスからなり、流れチャネルは、約0.002〜約0.0035インチ(約0.005〜約0.0089センチメートル)の最小厚さを有する壁(代わりに「ウェブ」とも呼ばれる)によって画定されていた。第2の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約150〜200の流れチャネルを有する結モノリスからなり、流れチャネルは、約0.006〜約0.009インチ(約0.015〜約0.023センチメートル)の最小厚さを有する壁によって画定されていた。結モノリスの両構成は、結モノリスから水を蒸発させ、ハニカム基材を凝固および乾燥させるために、40℃〜70℃の設定温度の炉で乾燥された。このハニカム基材は、さらなる重合または架橋工程を行わなくても、COを吸収するためにすぐに使用することができた。
ハニカム基材の2つの構成を、CO吸収に関して試験した。1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり150〜200の流れチャネルを有する試験片を、N中、室温から110℃まで、30分の滞留時間で脱気した。N環境に残しながら、試験片を27℃まで冷却した。10%CO(残りはガスN)を有するガス流体を500cc/分で導入した。CO吸収をフーリエ変換赤外線分光法(FTIR)によって監視した。飽和後(約100%CO破過が生じる)、試験片を30分間純粋なNでフラッシュした。次いで、試験片を、試験片からCOを脱着するためにN中で加熱した。脱着もFTIRによって監視した。試験片は、2回の試験サイクルで、それぞれ、3.2ミリモルおよび2.7ミリモルのCO/g−PEIを吸収および脱着した。
1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり800〜900の流れチャネルを有する試験片、150〜200の流れチャネルを有する試験片と同一の試験パラメーターに供した。1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり900の流れチャネルを有する試験片は、2回の試験サイクルで、それぞれ、3.7ミリモルおよび3.1ミリモルのCO/g−PEIを吸収および脱着した。
図2は、400/6.5のモノリス構造、49%の多孔性および130m/g表面積を有するアルミナ押出成形物の写真である。モノリスを「400/6.5」と記載する際に、第1の数は、1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたりのセルのセル密度であり、第2の数は、1/1000インチまたはミル(0.0025センチメートル)での壁の厚さである。モノリスは、直径4インチ(10.16センチメートル)および長さ6インチ(15.24センチメートル)である。
実施例2
粉末成分のバッチは、22μmの平均粒径までミル加工された約212m/gの表面積を有するSASOL(商標)SBa200γ−アルミナから形成した。γ−アルミナを、75重量%γアルミナ対25重量%シリカゲルの比率で、約350〜約400m/gの表面積および21μmの平均粒径を有するシリカゲルと混合した。γ−アルミナおよびシリカゲルの混合物を、CULMINAL(商標)メチルセルロースの10重量%のさらなる添加と乾燥ブレンドした。
バッチ水および1800Daの分子量を有するPEIの10重量%のさらなる添加を含有する溶液を、乾燥ブレンドされた混合物に添加し、前駆体を形成した。前駆体は上記のパラメーターに従って加工されて、押出成形されて、2つの構成を形成した。第1の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約800〜900の流れチャネルを有する結モノリスからなり、流れチャネルは、約0.002〜約0.0035インチ(約0.005〜約0.0089センチメートル)の最小厚さを有する壁によって画定されていた。第2の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約150〜200の流れチャネルを有する結モノリス(consolidated monolith)からなり、流れチャネルは、約0.006〜約0.009インチ(約0.015〜約0.023センチメートル)の最小厚さを有する壁によって画定されていた。結モノリスの両構成は、結モノリスから水を蒸発させ、ハニカム基材を凝固および乾燥させるために、40℃〜70℃の設定温度の炉で乾燥された。このハニカム基材は、さらなる重合または架橋工程を行わなくても、COを吸収するためにすぐに使用することができた。
ハニカム基材の2つの構成を、CO吸収に関して試験した。両試験片を、N中、室温から110℃まで、30分の滞留時間で脱気した。N環境に残しながら、試験片を27℃まで冷却した。10%CO(残りはガスN)を有するガス流体を500cc/分で導入した。CO吸収をFTIRによって監視した。飽和後(約100%CO破過が生じる)、試験片を30分間純粋なNでフラッシュした。次いで、試験片を、試験片からCOを脱着するためにN中で加熱した。脱着もFTIRによって監視した。試験片は、2回の試験サイクルで、5.1ミリモルのCO/g−PEIを吸収および脱着した。
実施例3
粉末成分のバッチは、22μmの平均粒径までミル加工された約212m/gの表面積を有するSASOL(商標)SBa200γ−アルミナから形成した。γ−アルミナを、50重量%γアルミナ対50重量%シリカゲルの比率で、約350〜約400m/gの表面積および21μmの平均粒径を有するシリカゲルと混合した。γ−アルミナおよびシリカゲルの混合物を、CULMINAL(商標)メチルセルロースの10重量%のさらなる添加と乾燥ブレンドした。
バッチ水および1800Daの分子量を有するPEIの10重量%のさらなる添加を含有する溶液を、乾燥ブレンドされた混合物に添加し、前駆体を形成した。前駆体は上記のパラメーターに従って加工されて、押出成形されて、2つの構成を形成した。第1の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約800〜900の流れチャネルを有する結モノリスからなり、チャネルは約0.002〜約0.0035インチ(約0.005〜約0.0089センチメートル)の最小厚さを有する壁によって画定されている。第2の構成は、入口端部の1平方インチ(6.4516平方センチメートル)あたり約150〜200の流れチャネルを有する結モノリスからなり、チャネルは厚さ約0.006〜約0.009インチ(約0.015〜約0.023センチメートル)の最小厚さを有する壁によって画定されている。結モノリスの両構成は、結モノリスから水を蒸発させ、ハニカム基材を凝固および乾燥させるために、40℃〜70℃の設定温度の炉で乾燥された。このハニカム基材は、さらなる重合または架橋工程を行わなくても、COを吸収するためにすぐに使用することができた。
ハニカム基材の2つの構成を、CO吸収に関して試験した。両試験片を、N中、室温から110℃まで、30分の滞留時間で脱気した。N環境に残しながら、試験片を27℃まで冷却した。10%CO(残りはガスN)を有するガス流体を500cc/分で導入した。CO吸収をFTIRによって監視した。飽和後(約100%CO破過が生じる)、試験片を30分間純粋なNでフラッシュした。次いで、試験片を、試験片からCOを脱着するためにN中で加熱した。脱着もFTIRによって監視した。試験片は、2回の試験サイクルで、5.3ミリモルのCO/g−PEIを吸収および脱着した。
ここで、吸収性構造およびその製造方法は、ガス流体からCOを除去する際に使用するために適切である吸収性構造を形成するために利用されてもよいことが理解されるべきである。特に、吸収性構造は、高表面積の仕切り壁を有するハニカム基材を含む。高い表面積によって、仕切り壁に沿って、CO吸着のための官能性構造単位基の多量の配置が可能となり、それによって、CO吸収能力の改善が可能である。
実施例4
実施形態において、ワイドポアシリカゲルと記載されるC型シリカゲルを、中央粒径が22μmであるように粒径分布を有するように粉砕する。粒径はバイモーダル(bi−modal)とし得、またはマルチモーダル(multi−modal)とし得る。このシリカゲルに、メチルセルロースの10重量%のさらなる添加を添加し、乾燥ブレンドする。乾燥ブレンドされた粉末に、600〜800g/モルの平均分子量を有するポリエチレンイミン(PEI)の54%のさらなる添加を、質量比1:1で水で希釈する。一定の攪拌下での熟成後、溶液を粉末に添加して、必要に応じて、さらなる水で押出成形が可能な粘稠性になるまで混練する。材料を、次いで、押出機で均質化する。均質化後、材料を、様々な形状のセル状モノリス、様々な形状のビーズ、ペレットおよびリボン、または他の構造およびフォームファクターに押出成形する。押出成形物は、<200℃、<110℃または<70℃の温度で乾燥させる。形成された物品は、マイクロ波、誘導、温風、または相対湿度乾燥器、または物品を乾燥させるために有用な他のオーブンで乾燥させることができる。本実施例は、一般に、シリカゲルとのポリマーの組成物を記載する。
本実施例ではC型シリカゲルが記載されるが、他の種類のシリカまたはアルミナが使用されてもよい。プロセス中に様々な種類のシリカの組み合わせを混合することも形成することもできる。シリカは、ベーマイト、非晶質アルミナ、ロー、ガンマ−アルミナおよび他の多孔性アルミナ種を含む様々な遷移アルミナ材料と混合することができる。有機アミンの分散、およびCO捕獲を改善する他の有機および無機添加剤が含まれ、例えば、ポリマーの分散を改善する界面活性剤および分散剤、ならびに非水溶性の強度を改善するための熱架橋性ポリマーである。
図3AおよびBは、共押出成形されたシリカゲルおよびPEIから形成された、600/3モノリス構造のハニカム基材の写真であって、実施例4の処方(formulation)JJWによる、8回の試験サイクルの前(図3A)および後(図4B)の写真である。図3AおよびBからわかるように、構造は、COおよび蒸気による繰り返された加熱および冷却吸収/脱着サイクルの後、損傷がない。モノリスは、その機械的な完全性を保持する。構造は、か焼されていないにもかかわらず、COおよび蒸気による複数の吸収/脱着サイクルで処理された後でさえも安定している。さらなる実施形態において、押出成形に適切なラミネート、らせん、ペレット、ビーズおよびリボン、ならびに他の形状および流動床としての動作をサポートするように十分に小さくて適切な形状の粒子を含むフォームファクターもあり得る。加えて、バッチ材料は引張り(drawn)または紡糸(spun)が可能であり、あるいは他の手段で、短繊維または長繊維であることが可能である繊維することができる。架橋性有機結合剤(架橋剤は必要ではないが)の含有のようなさらなる加工によって、そのような繊維を自己支持メッシュへと紡糸することができる。
実施例5
Alfa Aesar(Ward Hill,MA)から入手した500gのC型シリカワイドポアシリカゲルを、50gのCULMINALメチルセルロースと混合する。それとは別に、680g/モルの平均分子量を有する269gのPEIを、一定撹拌下、269gの水に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ(consolidated batch)材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。この実施例は表1に「JJW」として示される。
実施例6
Alfa Aeserから入手した500gのC型シリカラージポアシリカゲルを、50gのCULMINAL(商標)メチルセルロースと混合する。それとは別に、269gの水を、8gの界面活性剤/分散剤(モノオレイン酸ソルビタン)と混合する。この溶液に、680g/モルの平均分子量を有する269gのPEIを、一定撹拌下、269gの水に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。この実施例は表1に「JMV」として示される。
実施例7
SASOLから入手した500gのガンマ−アルミナSBa−200を、50gのCULMINAL(商標)メチルセルロースと混合する。それとは別に、680g/モルの平均分子量を有する269gのPEIを、一定撹拌下、269gの水に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。実施例7は、より多くのポリマーが存在し、ポリマーがより低い分子量であることを除き、実施例1と同様である。
実施例8
Alfa Aesarから入手した500gのC型シリカワイドポアシリカゲルを、50gのCULMINAL(商標)メチルセルロースと混合する。それとは別に、680g/モルの平均分子量を有する300gのPEIを、一定撹拌下、300gの水に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。本実施例は、より多くのPEIが存在する(269gの代わりに300g)ことを除き、実施例1と同様である。
実施例9
両方とも22μmの中央粒径を有する、Alfa Aesarから入手した300gのC型シリカワイドポアシリカゲルおよびSASOL(商標)から入手した200gのガンマ−アルミナSBa200を、50gのCULMINAL(商標)メチルセルロースと混合する。それとは別に、680g/モルの平均分子量を有する269gのPEIを、一定撹拌下、269gの水に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。実施例9は、実施例2では75%アルミナ/25%シリカゲルの実施例で10%のPEIが使用されていることに対して、シリカゲルが無機酸化物の主成分であり、アルミナが副成分であること、および低分子量のPEIが多量に使用されることを除き、実施例2および3と同様である。
実施例10
別の実施例において、Alfa Aesar(Ward Hill,MA)から入手した500gのC型シリカワイドポアシリカゲルを、50gのCULMINALメチルセルロースと混合する。それとは別に、8グラムのモノオレイン酸ソルビタン(PEIの3%を表す)(界面活性剤と分散剤)を269gの水に添加する。撹拌後、680g/モルの平均分子量を有する269gのPEIを界面活性剤−水の溶液に希釈する。数時間後、および周囲温度で、混練機などにおいて一定混合で、PEI−水溶液を粉末に添加する。押出成形のために適切なプラスチック材料を得るなどのために、さらなる水を添加する。材料を押出成形機で均質化し、結バッチ材料を形成し、このプロセスを数回繰り返す。次いで、材料を最終的な物品に押出成形して乾燥させる。この実施例は表1に「KGK」として示される。KGKは、シリカゲル上でのPEIの分散性の促進を補助するために、PEIの量のパーセントで3%のモノオレイン酸ソルビタンを用いて押出成形したことを除き、JJWと同様であったが、高いCO吸収能力が得られた。
Figure 2015508018
表1は、2種類のシリカゲルを使用した組成物;Alfa Asearからのワイドポアシリカゲルを使用したJJW(実施例5)およびKGK(実施例10)、ならびにAlfa Asearからのラージポアシリカゲルを使用したJMV(実施例6)のモノリス1リットルあたり、およびモノリスのフルサイズ3.4リットルあたりのCO吸収および脱着の体積を示す(CO吸収および脱着体積は、3.4リットルのモノリスあたりのCOの体積として測定される)。
図4に示されるグラフは、ワイドポアおよびラージポアシリカゲルである粉末としての各シリカゲルの細孔径分布、ならびに関連する押出成形物の細孔径分布を示す。図4に示されるように、ワイドポアシリカゲルはより粗い細孔径分布を有し、ラージポアはより微細な細孔径の方への分布を有する。JMV調合物はラージポア調合物であり、JJW調合物はワイドポア調合物である。この研究によって、COの大きな体積が、共押出複合モノリス(co−extruded composite monolith)によって捕獲できることが示されている。全ての試料は、高表面積C型シリカゲル上で担持される600g/モルの分子量を有する33%PEIから構成される。実施形態において、より高いセル密度のモノリスは、より低いセル密度モノリスよりも多くのCOを吸収および脱着することができる。表1は、非常に高いCO吸収能力を示すためには、>0.2g/cc、0.3g/ccより高いモノリス密度が望ましいことを示す。加えて、表1は、組成物の中でミリモル CO/g−PEIで示される捕獲効率が非常に高く、一般に、>4ミリモル CO/g−PEIの効率が優れていると考えられる。JJW3−AG−1では、試料を110℃で24時間、蒸気の流れの中で熟成させ、JJW3−1と比較して、分解が生じなかったことが示された。
図4は、X軸上の細孔径(A)に対するY軸上の細孔体積のグラフであり、上記および表1で示されるシリカゲル実施例(JJWおよびJMV)の2つの性能を示す。図4のグラフは、粉末としての各シリカゲルの細孔径分布および関連する押出成形物の細孔径分布を示す。
実施例11
試料の吸収および脱着を試験するため、試料を管状反応器に配置し、Nガスをハニカム中に流した。COおよび他の吸着質の試料から脱気するために、温度は110℃まで上昇させる。次いで試料を室温まで冷却し、ここでN中10%COのガス混合物を500cc/分で反応器に導入し、吸着されたCOの量を測定し、図5に示す。COの全グラムのプロットは、試験間に試料によって吸収されたCOの蓄積量を表す。試料は飽和まで吸収された。吸収後、反応器チャンバーは、Nガスを流すことでCOを取り除く。用語「吸収」が本開示で使用される場合、この用語は用語「吸着」と同じ意味で使用され得る。気相COが除去されたら、温度を1分あたり3.1度の上昇率でN流中110℃まで高める。110℃で試料を30分間これらの条件下に置き、その後冷却する。脱着の間、データを収集し、それを図6にプロットして示
上記実施例によって製造されたハニカムを、CO吸収および脱着に関して試験した。図5および6に示される実施例は、上記実施例5のJJW調合物による吸収(図5)および脱着(図6)を表す。これらの図は特定の実施例からの吸収および脱着曲線を示すが、これは代表的な実施例であり、図5および6に示されるプロットはアルミナ試料および他の試料のものと同様であった。
図5および6は、COの典型的な吸収および脱着を説明する平衡プロットである。図5は、共押出成形されたPEI−シリカゲル複合400/7ハニカムの典型的なCO吸収を示す。COは、飽和(100%CO破過)まで、周囲温度で500cc/分の10%CO/Nで吸収される。図6に示されるプロットは、共押出成形されたPEI−シリカゲル複合400/7ハニカムの典型的な脱着を示す。COは、110℃まで3.1℃/分の温度上昇率で、500cc/分のN中で脱着される。図5および6は、COの大きな体積が、共押出複合モノリスで捕獲可能であることを示す。
図7は、基材の実施形態からのCOの低温(80℃まで)脱着を示すグラフである。動力学的に限定された吸収および脱着プロセスで、COは、500cc/分のNガス流中で脱着され、図7に脱着として示される。吸収剤からのCOの早期脱着は、それがより迅速なサイクル時間を可能にするという点で、これらの実施形態の利点である。図7は、X軸上の時間に対する、Y軸上の再生CO%/温度、℃/CO流量、(cc/分)/蓄積CO、Std.−cc(COの全体積を意味する)を示すグラフである。全試料は、高表面積C型シリカゲル上に担持された600g/モルの分子量を有する33%PEIから構成される。図7に示されるデータは、モノリス体積に関して正規化されていない。
図8は、X軸上の時間に対する、Y軸上の再生CO%/温度、℃/CO流量、(cc/分)/蓄積CO、Std.−ccを示すグラフである。蒸気(110℃まで)の脱着の間、さらに温度を増加させ、残りのCOが試料から迅速に脱着する。図8に示されるデータは、モノリス体積に関して正規化されていない。本明細書に開示される実施形態の利点は、比較的低温の早期CO脱着と、110℃までの迅速なその後のCO脱着があるということである。図7は、本研究の一態様である早期の低温脱着特徴を示す。この利点は、潜在的により低い脱着費用と潜在的により効率的なシステムである。図8は、蒸気で加熱されたときの試料からのCOの脱着を示す。非常に鋭い脱着ピークが示され、その脱着が5分以内に完了することが示される。
図9は、X軸上の時間と比較して、Y軸上でのcc/Lでの蓄積吸収COおよび時間を示すグラフである。このグラフは、どのようにハニカムの形状が、CO質量移動耐性(CO mass transfer resistance)を生じ、3分以内に吸収されるCOの量を制限する可能性があるかを示す。より厚いウェブ状のより高密度のモノリス、例えば、300/14モノリスは、これらの基材が200/7形状に存在するよりも多くのPEIを有する場合であっても、薄いウェブ状のモノリス、例えば200/7よりも、より少ないCOを吸収する。モノリス密度は重要であり、単位体積あたり十分なCO吸収能力を提供するように、それは十分なポリマー(PEI)および担体を含有するために十分大きくなければならない。しかしながら、そのような密度増加は、質量移動耐性(mass transfer resistance)を示さないより高いセル密度および適切なウェブ厚さによって達成されなければならない。図9は、特定の時間量の範囲内で吸着されるCOの量を動力学的に限定するためのセル状形状の質量移動耐性の効果を示す。これは、あまりに厚いセル状ウェブ(または壁)による。グラフは、また、ウェブが十分に薄い場合、例えば、900cpsi(1平方センチメートルあたり140)の実施例形状の3ミル(0.008センチメートル)、および200cpsi(1平方センチメートルあたり31)の形状の7ミル(0.018センチメートル)の場合、CO吸収に対する質量移動耐性が、ほとんど観察されないか、全く観察されないことも示す。
図10は、X軸上の時間と比較して、Y軸上にcc/Lでの蓄積CO脱着および時間を示すグラフである。図10は、CO脱着を遅らせることに及ぼす、より高い熱量の影響を示し、より厚いウェブを有するより高密度のハニカムでは、温度を増加させるためにより長い時間量が必要であった。図10に示すように、200/7および900/3形状はより熱く、CO脱着が300/14または200/12のいずれよりも早い。200/7および900/3では、より厚い壁を有するハニカムからのCO脱着が開始するために必要とされる時間の半分未満で脱着が開始する。加えて、200/7および900/3の実施例は、200/12または300/14形状より迅速に、より高い温度を生じる。温度プロフィールは、熱質量(thermal mass)によって、より厚い壁のハニカムが、より薄い壁の接触器と同一の初期温度を達成することが妨げられる予熱工程の後に開始する。より厚い壁の形状の熱質量の不都合は、蒸気中の加熱の間、持続する。
実施形態において、質量移動耐性および熱質量を最小化するために、ウェブの厚さは、<25ミル(0.064センチメートル)、<10ミル(0.025センチメートル)または<8ミル(0.02センチメートル)とすべきである。セル密度は、<5000cpsi(1平方センチメートルあたり775)、<2000cpsi(1平方センチメートルあたり310)、<1000cpsi(1平方センチメートルあたり155)または<600cpsi(1平方センチメートルあたり93)とすべきである。加えて、ウェブの多孔性およびウェブが構成される材料は、>30%、>40%または≧50%の開放多孔性を有すべきである
実施形態において、より高いセル密度モノリスは、より低いセル密度モノリスよりも、より多くのCOを吸収および脱着することができる。実施形態において、非常に高いCO吸収能力を示すためには、幾何学的モノリス密度(モノリスの全バルク体積として算出される)が>0.2g/ccであることが望ましく、好ましくは>0.3g/ccである。加えて、実施形態において、組成物の中でミリモル CO/g−PEI捕獲効率は非常に高く、一般に、効率>4ミリモル CO/g−PEIが優れていると考えられる。JJW3−AG−1では、試料を110℃で24時間、蒸気の流れの中で熟成させ、JJW3−1と比較して、分解が生じなかったことが示された。KGKはJJWと同様であるが、シリカゲル上でのPEIの分散性の促進を補助するために、PEIの量のパーセントで3%モノオレイン酸ソルビタンを用いて押出成形されており、高いCO吸収能力が得られた。
本研究の特定の利点は、基材の熱質量に対して高い吸収能力を提供するということである。COの脱着は、COを放出するために吸収剤を加熱することによって生じる。したがって、COを効率的に脱着するための熱の使用を最適化しながら、接触器の熱質量を最小化することが重要である。したがって、接触器が、接触器の単位体積あたりの高いCO吸収能力および吸収性ポリマーの1モルあたりの高い吸収効率を有することが重要である。
実施形態において、これらの実施例は、それらの特徴の両方とも実証する。セル状モノリス実施形態のように、この研究は、モノリスの単位体積あたりの高いCO吸収効率およびPEIの1グラムあたりの高いCO吸収能力を実証する。
十分なCO吸収力(CO capacity)を得るために、必要な単位体積あたりの最小フォームファクター密度がある。すなわち、単位体積あたりの接触器の量は、最小基準を満たさなければならない。例えば、最小能力(minimum capacity)は、例えば、15L、22L、30L、40L以上(実施形態において、3.4Lモノリスであるフルサイズのモノリスに関して)である可能性がある。チャネル空間を含むモノリスの幾何学的体積に対する最小能力の比率は、異なる径のモノリスに対して変化する。
図11は、X軸上の細孔径直径に対する、Y軸上の微分侵入量(ml/g)を示す水銀圧入ポロシメトリー測定である。これらの測定は、周知の技術によって実施された。図11は、同一量ポリマー、600DaのPEIの54%のさらなる添加によって、最終製品の細孔径分布は、セルの形状とシリカ組成による影響を受けることを示す。(a)はJMV、200/7であり、(b)はJMV、400/7であり、(c)はJJW、200/7であり、(d)はJJW、600/3.5である。実施形態において、非晶質、高表面シリカ、その粒径分布、PEIポリマー充填量およびセル形状の選択によって細孔径分布を制御することは重要である。細孔径分布に影響を及ぼすこれらのパラメーターを制御することは、本研究の態様である。一例として、JMV組成物のプロットaおよびbは、2つの異なるセルの形状を示すが、同一ウェブ厚さを有し、細孔径分布が重複する。しかしながら、200/7形状を有するJJW組成物(c)では、異なる細孔径分布が得られる。さらに再び、600/3.5形状を有する(d)では、別の細孔径分布が得られる。このように、これらのパラメーターを制御することが可能であり、また、これらのパラメーターを制御することは、速度制限または動力学的制限条件下で、これらの接触器でのCO吸収/脱着の動力学を最適化するために所望の細孔径分布を得るために重要となり得る。
図12は、細孔径分布を説明するグラフである。図12は、2つの異なるポリマー充填量の薄いウェブによる異なるセルの形状の効果を示す。図12は、900/2.8構成のIWC調合物と比較して、600/3.5構成で、44%の多孔性、0.5cc/gの細孔体積を有するJJW調合物を示す。異なるセル密度および同様のウェブ厚さであっても、PEI充填量の差異よって細孔径分布は変化する。IWCは21.4%のPEIポリマーを有し、JJWは33%のPEIポリマーを有する。(IWCはJJWと同様であるが、ポリマーがより少ない)。この図の意味は、多孔性に及ぼすポリマー充填量の影響を示すことである。
図13は、同一200/7形状のJJWおよびIWC組成物の細孔径分布を説明するグラフである。図13で示すように、JJW組成物は33%のPEIを有し、IWC組成物は21.4%のPEIを有する(表1を参照のこと)。JJW組成物は、52%の多孔性および0.7cc/gの細孔体積を有する。両組成物は200/7形状を有する。図の通り、バッチのPEIでは最終生成物でマクロ細孔(>500Å(5×10−6センチメートル))が増加し、メソ細孔分布(<500Å(5×10−6センチメートル))を変更する。ポリマーおよび有機物を使用する最終生成物の細孔径分布のこのような制御は妥当である。
本開示が様々な態様を含むことを理解すべきである。
第1の態様において、本開示は、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成されるハニカム基材であって、凝固される粉末成分および結合剤を含んでなるハニカム基材と;ハニカム基材の仕切り壁の粉末成分中に分散された官能性構造単位基であって、COを含有するガス流体が入口端部から出口端部まで流れチャネル中を流れるときに、官能性構造単位基が、COと、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収するように、仕切り壁中および上に配置される官能性構造単位基と;を含んでなるCO捕獲用吸収性構造を提供する。
第2の態様において、本開示は、粉末成分および結合剤を混合物へと乾燥ブレンドする工程と;COとカーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収する官能性構造単位基および溶媒の溶液を混合物に添加し、前駆体を形成する工程と;前駆体を混練する工程と;前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリスを形成する工程と;結モノリスから溶媒を除去して、ハニカム基材を形成する工程と;を含んでなるCO捕獲用吸収性構造の形成方法を提供する。
第3の態様において、本開示は、粉末成分、官能性構造単位基および第1の溶媒を含んでなるスラリーを形成する工程と;第1の溶媒をスラリーから除去して、COとカーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収する官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物を形成する工程と;官能性構造単位基が含浸された粉末成分の個々の粒状物、結合剤および第2の溶媒を含んでなる前駆体をブレンドして調製する工程と;前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリスを形成する工程と;結モノリスから第2の溶媒を除去して、ハニカム基材を形成する工程と;を含んでなるCO捕獲用吸収性構造の形成方法を提供する。
第4の態様において、本開示は、粉末成分が無機酸化物を含んでなる、第1の態様の吸収性構造、または第2および第3の態様の吸収性構造の形成方法を提供する。
第5の態様において、本開示は、無機酸化物が、非耐火性アルミナ、無機分子シリケート、非結晶質非晶質シリカ、層状二重水酸化物、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、第4の態様を提供する。
第6の態様において、本開示は、無機酸化物がゼオライトである、第4の態様を提供する。
第7の態様において、本開示は、ゼオライトが、フォージャサイト、X型、A型、β型およびMFI型からなる群から選択される、第6の態様を提供する。
第8の態様において、本開示は、非耐火性アルミナが、アルミナトリ−ヒドロキシド、ベーマイト、γ−アルミナ、ρ−アルミナおよび遷移または活性アルミナからなる群から選択される、第5の態様を提供する。
第9の態様において、本開示は、非結晶質非晶質シリカが、沈殿シリカ、シリカゲルおよびメソ多孔性シリカからなる群から選択される、第5の態様を提供する。
第10の態様において、本開示は、粉末成分が活性炭である、第1〜第3の態様のいずれかを提供する。
第11の態様において、本開示は、粉末成分の平均表面積が50m/gより大きい、第1〜第10の態様のいずれかを提供する。
第12の態様において、本開示は、粉末成分の平均表面積が150m/gより大きい、第1〜第11の態様のいずれかを提供する。
第13の態様において、本開示は、粉末成分の平均表面積が約150m/g〜約1000m/gである、第1〜第12の態様のいずれかを提供する。
第14の態様において、本開示は、粉末成分の平均細孔径が2ナノメートルより大きい、第1〜第13の態様のいずれかを提供する。
第15の態様において、本開示は、粉末成分の平均細孔径が3ナノメートルより大きい、第1〜第14の態様のいずれかを提供する。
第16の態様において、本開示は、粉末成分の平均細孔径が約4ナノメートル〜約10ナノメートルである、第1〜第15の態様のいずれかを提供する。
第17の態様において、本開示は、ハニカム基材が約20%〜約90%の多孔性を有する、第1〜第16の態様のいずれかを提供する。
第18の態様において、本開示は、官能性構造単位基がアミンを含んでなる、第1〜第17の態様のいずれかを提供する。
第19の態様において、本開示は、アミンが、ポリエチレンイミン、ポリアミドアミンおよびポリビニルアミンからなる群から選択される、第1〜第18の態様のいずれかを提供する。
第20の態様において、本開示は、結合剤が有機または無機ポリマーを含んでなる、第1〜第19の態様のいずれかを提供する。
第21の態様において、本開示は、結合剤がメチルセルロースを含んでなる、第20の態様を提供する。
第22の態様において、本開示は、ハニカム基材が非焼結である、第1〜第21の態様のいずれかを提供する。
第23の態様において、本開示は、混合物が重合剤および/または架橋剤をさらに含んでなり、高温で熱活性化されたときに重合剤が官能性構造単位基を重合させ、かつ/または架橋剤が官能性構造単位基を架橋する、第2〜第22の態様のいずれかを提供する。
第24の態様において、本開示は、ハニカム基材に重合剤および/または架橋剤を導入することによって官能性構造単位基を活性化する工程をさらに含んでなる、第2〜第23の態様のいずれかを提供する。
第25の態様において、本開示は、溶媒を蒸発させるために結モノリスを加熱することによって、溶媒が結モノリスから除去される、第2〜第24の態様のいずれかを提供する。
第26の態様において、本開示は、結モノリスをハニカム基材へと加工するとき、加工温度が官能性構造単位基の分解温度以下に維持される、第2〜第25の態様のいずれかを提供する。
第27の態様において、本開示は、スプレー乾燥プロセスによって第1の溶媒がスラリーから除去される、第3〜第26の態様のいずれかを提供する。
第28の態様において、本開示は、蒸留プロセスによって第1の溶媒がスラリーから除去される、第3〜第27の態様のいずれかを提供する。
なお、「実質的」および「約」という用語は、本明細書において、いずれかの定量的比較、値、測定または他の表示に起因し得る固有の不確定度を表すために利用されてよい。これらの用語は、本明細書において、対象の基本的機能における重大な変化が生じることなく、定量的表示が明示された参照から異なり得る程度を表すためにも利用される。
特定の実施形態が本明細書に記載されるが、特許請求された主題の精神および範囲から逸脱することなく、様々な他の変更および修正がなされてもよいことは理解されるべきである。そのうえ、特許請求された主題の様々な態様が本明細書に記載されるが、そのような態様が、組み合わせで利用される必要はない。したがって、添付の請求の範囲が、特許請求された主題の範囲内である全てのそのような変更形態および修正形態を含むように意図される。

Claims (6)

  1. 入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成されるハニカム基材であって、無機粉末成分および有機結合剤の混合物を含んでなるハニカム基材と;
    前記ハニカム基材の前記仕切り壁の前記無機粉末成分中に分散された官能性構造単位基を有するアミンポリマーであって、COを含有するガス流体が前記入口端部から前記出口端部まで前記流れチャネル中を流れるときに、前記官能性構造単位基が、前記COと、カーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによって前記COを吸収する、アミンポリマーと;
    を含んでなる、CO捕獲用吸収性構造。
  2. 前記アミンポリマーが、ポリエチレンイミン、ポリアミドアミンおよびポリビニルアミンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1記載のCO捕獲用吸収性構造。
  3. 無機酸化物粉末成分および有機結合剤を混合物へと乾燥ブレンドする工程と;
    COとカーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCOを吸収する官能性構造単位基を有するアミンポリマーおよび溶媒の溶液を前記混合物に添加して、前駆体を形成する工程と;
    前記前駆体を混練する工程と;
    前記混練した前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリスを形成する工程と;
    前記結モノリスから前記溶媒を除去して、CO 捕獲用吸収性構造を形成する工程と;
    を含んでなる、CO捕獲用吸収性構造の形成方法。
  4. (i)無機酸化物粉末成分(ii)CO とカーボネート、ジカーボネート、カルバメートまたは他の配位もしくはイオン化合物を形成する配位結合を形成することによってCO を吸収する官能性構造単位基を有するアミンポリマー、および(iii)第1の溶媒を含んでなるスラリーを形成する工程と;
    前記第1の溶媒を前記スラリーから除去して、前記アミンポリマーが含浸された前記無機酸化物粉末成分の個々の粒状物を形成する工程と;
    前記アミンポリマーが含浸された前記無機酸化物粉末成分の個々の粒状物、有機結合剤および第2の溶媒を含んでなる前駆体をブレンドして調製する工程と;
    前記前駆体を押出成形して、入口端部から出口端部まで軸方向に延在する複数の仕切り壁を有し、それによって複数の流れチャネルが形成される結モノリスを形成する工程と;
    前記結モノリスから前記第2の溶媒を除去して、CO 捕獲用吸収性構造を形成する工程と;
    を含んでなることを特徴とする、CO捕獲用吸収性構造の形成方法。
  5. 前記アミンポリマーが、ポリエチレンイミン、ポリアミドアミンおよびポリビニルアミンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項3または4記載のCO捕獲用吸収性構造の形成方法。
  6. 前記結モノリスを前記CO 捕獲用吸収性構造へと加工するとき、加工温度が前記アミンポリマーの分解温度未満に維持されることを特徴とする、請求項3から5いずれか1項記載の方法。
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