JP2015507767A - サクソフォーンまたはクラリネットのマウスピース用クランプ - Google Patents

Abstract

２つの部品を備えるクランプであって、１つが胴部と接触している柔軟な内側部品であり、もう１つが内側部品と接触している剛性の外側部品であるクランプ。内側部品は、この内側部品の全長にわたって長手方向の切り欠き部を有し、内側部品は閉鎖している。内側部品は、胴部と接触する部分に、２つの中央凹部を有する。内側部品の柔軟性により、胴部を破損せずに固定するのにちょうど十分な圧力を印加することができる。さらに、内側部品は、この内側部品の外側かつマウスピースの開口に最も近い端部に、外側部品が滑り落ちるのを防止するためのリングを有する。剛性で、内側部品に作用するこの外側部品は、内側部品と同じ円錐形である。外側部品は、内側部品の望ましくない開口を防止し、ちょうど十分である内側部品への圧力を印加する機能を有する。クランプの両部品は、内部に中央凹部を有するため、クランプは全体的にマウスピースの共鳴ケースを形成し、凹部の長さおよび奥行きの点でのサイズに応じて、かつクランプを生産する材料に応じて、より大きい音量および様々な音色を提供する。内側部品の柔軟性により、この内側部品の３つの内部リングを異なる平面内に設置したとしても、胴部の破損が防止される。【選択図】図４

Description

本発明は、サクソフォーンおよびクラリネットのマウスピースに胴部を連結・保持して使用するためのクランプに関する。

本発明は、２つの円錐部品を有するクランプを開示し、２つの円錐部品とは、胴部とマウスピースとを接触させる内側部品、および柔軟な内側部品を包囲する剛性の外側部品であり、両部品は、任意の種類の材料または材料を組み合わせたものから製造されて、胴部およびマウスピースを連結する必要のあるこのような楽器に使用される。内側部品は、その内壁に、マウスピースおよび胴部に最も近い所で、内側部品の中央部に２つの凹部を有し、これによって３つの内側リングを有し、具体的には端部に２つ、中央部にもう１つ有する。外側部品は、その内側中央部に単一の凹部を有し、よって、単一構造内の端部に２つの円錐リングを各円錐の口部に１つずつ有する。

中央部にあるこのような凹部は、内側部品の場合、所望の音調に応じて様々な寸法であってよい。

マウスピースおよび胴部は、本明細書に開示する楽器、つまりサクソフォーンおよびクラリネットの基本的部品であり、一緒に使用して単一の本体を形成するものでなければならず、胴部の一部はマウスピースに恒久的に接触し、残りの部分は遊離していて、ある程度の柔軟性を持つことができ、これによってそれぞれの楽器のマウスピースおよび本体には空気が入る。現在、この種の楽器には金属製のクランプが使用され、必要なクランプ圧力は、半分のクランプを２つ一緒に連結するネジを用いて得られ、このとき胴部との接触点が３つ以上になる。

このクランプの欠点は、音響チャンバがない上に胴部との接触点が３つ以上あり、この接触点が同一平面上にないことがあるために音が失われるほか、破損が起きるおそれがあり、実際にこの破損が起き、クランプが回って動くこともある点である。

一方、単一の円錐状剛性部品で形成されたクランプであって、ある程度の破損のリスクがある圧力によって胴部をマウスピースに保持するクランプが最近使用されている。中央内部に凹部を有するそのようなクランプには破損のリスクがないが、特定の胴部としか使用できず、その結果、異なる胴部を使用するたびにそのクランプを、厚みも幅も以前のものと一致する寸法である新しいものに交換しなければならない。

本明細書に開示するクランプは、２つの欠点を解決するものである。つまり、胴部と接触している内側部品の柔軟性が、この部品自体の物理的特性により正確なクランプ圧力を印加するために、破損のリスクがあるという欠点、および、内側部品も外側部品も両方、形態構造の観点から音響チャンバとして作用するために音が失われるという欠点である。

本明細書に開示した２つの部品からなるクランプは、任意の種類の材料で作製され、所望の音調または音の特徴に応じて各部品を異なる材料で作製することもできる。

内側の円錐部品は、全長にわたって長手方向の開口を有し、この開口によって円錐部品が柔軟になり、この開口は厚みおよび幅に応じて様々な胴部に対して調整することができる。円錐部品の内側で胴部と接触する所は、３つのリングを形成する２つの中央凹部を有し、リングは各端部に１つずつ、中央にもう１つあり、３つとも同じ平面内にあり、これが２つの音調チャンバになり、これによって音は漏れたり失われたりすることがない。

このほか、円錐部品は、その外側部分のマウスピース連結具に最も近い所に位置する端部にリングを有し、外側部品が外れたり滑り落ちたりするのを防止する。

円錐形でもある外側部品は、閉鎖状態に製造され、内側部品と嵌合する部分に中央凹部を有し、このようにして２つのリングを各端部に１つずつ形成する。内側部品と軸の傾斜が同じである円錐形状には、内側部品の望ましくない開口およびこれに伴い内側部品の望ましくない何らかの動きを防止するという唯一の機能を有する。円錐部品の内部には中央凹部もあるため、円錐部品は音響チャンバも有する。

（頁１）。クランプアセンブリの図であり、内側部品の長手断面を開示し、このアセンブリの閉鎖を調整する動きを描いている図である。 （頁２）。調整および閉鎖を行う外側リングと様々な動きとを示す図である。 （頁３）。外側リングがマウスピース連結具に最も近い端部に見え、これによって外側部品が押し出されるのを防止し、１回の動きでクランプを設置できる内側部品を示す図である。 （頁４）。アセンブリを形成する２つの部品の内部の図であり、中央凹部を見ることができ、こうすることで、胴部もしくは内側部品のいずれかにかかる圧力、または最小であっても外側部品が内側部品にかける圧力の様々な動きおよび様々なかかり方の構図がわかる図である。

Claims (1)

1. ２つの部品を有する円錐状クランプであって、柔軟な内側部品が、全長にわたる長手方向の切り欠き部、３つの内側リングおよび音響チャンバを有するほか、マウスピース連結具に最も近い部分に、外側部品をスライドさせることで起こる圧力によって胴部をマウスピースに連結する外側リングを有し、前記外側部品は、剛性で、切り欠き部は有さずに内部に２つのリングを各端部に１つずつ有するとともに、音響チャンバを有し、任意の種類の材料で作製されたあらゆる種類のサクソフォーンに対し、胴部をマウスピースに連結して保持して使用するためのクランプ。