JP2017116901A - 楽器のリガチャー - Google Patents

Abstract

【課題】シングルリードのリガチャーで、ネジ状の金属部品を付け替えることができ、また薄板の周囲の長さを変えることができるリガチャー。【解決手段】 リードとマウスピースとを固定するための金属製薄板と、マウスピースを挟んでリードに沿う位置に、リードの曲面に沿うアーチ状のテーパーを備えた金属製補強材を組み合わせている。薄板部分にスリット状の溝を複数個備え、同じく薄板部分先端の突起部分と溝を嵌合させることにより、薄板の内径を調整することが可能である。また、補強材の中央部分には、ねじ穴溝のついた凸形状の突起が付いており、ねじ穴に、異なる質量、材質のねじ状の金属を挿入することで、リガチャーを取り替えることなく、音色を変えることが可能なリガチャーである。【選択図】なし

Description

本発明は楽器のマウスピースに取り付けられるリガチャーに関する。

サックスやクラリネットなどのシングルリード楽器においては、リガチャーを用いてマウスピースとリードを固定して演奏するが、リガチャーの材質や形状などで音色が変わる。通常のリガチャーは、マウスピースに巻き付けたベルト状の金属板を１本または２本の金属製のネジで締めつけて、リードをマウスピースに固定する。

特開２０１２−４８１６４

しかしながら、上記の従来技術では、リガチャーの材質や形状が決まっており、１個のリガチャーを使って、ネジの締め具合を調整することで、はめることができるマウスピースは、周囲の差は最大でも４ｍｍ程度以内のものに限られる。周囲の長さが５ｍｍ以上異なる２種類以上のマウスピースに対しては、２個以上のリガチャーが必要になるという欠点があった。

同時に、従来技術では、リガチャーによって音色を変える場合には材質や形状の異なる同じサイズのリガチャーを２種類以上用意する必要があった。好みの音色に合わせる場合には、リガチャーを一旦マウスピースから取り外し、再び別のリガチャーを用意して、リードとマウスピースに付け替える必要があった。

本発明の目的は、上記２点の課題を解決する技術を提供することにある。

リードが動かないように、リードとマウスピースとを締め付けるためのリガチャーであって、リードとマウスピースとを固定するための薄板と、マウスピースを挟んでリードに沿う位置に、リードの曲面に沿うアーチ状のテーパーを備えた補強材を組み合わせたことを特徴とする。

薄板部分にスリット状の溝を複数個備え、同じく薄板部分先端の突起部分と溝を嵌合させることにより、薄板の内径を調整することを特徴とする。

前記薄板部及び前記補強材は、共に金属製であり、前記補強材は、前記薄板の上に金属を溶接、または鋲打ちすることによって形成されることを特徴とする。

前記補強材の中央部分には、ねじ穴溝のついた凸形状の突起が付いており、ねじ穴に、ねじ状の金属を挿入できることを特徴とする。

本発明によれば、周囲の長さが５ｍｍ以上違うマウスピースであっても、１本のリガチャーを使用することが可能である。またねじ状の金属の材質や質量を変更することで、リガチャーを取り替えずに音色を変えることが可能である。

Claims (4)

1. リードが動かないように、リードとマウスピースとを締め付けるためのリガチャーであって、リードとマウスピースとを固定するための薄板と、マウスピースを挟んでリードに沿う位置に、リードの曲面に沿うアーチ状のテーパーを備えた補強材を組み合わせたことを特徴とするリガチャー。
2. 薄板部分にスリット状の溝を複数個備え、同じく薄板部分先端の突起部分と溝を嵌合させることにより、薄板の内径を調整することができる請求項１に記載のリガチャー
3. 前記薄板部及び前記補強材は、共に金属製であり、前記補強材は、前記薄板の上に金属を溶接、または鋲打ちすることによって形成されることを特徴とする請求項１又は２に記載のリガチャー。
4. 前記補強材の中央部分には、ねじ穴溝のついた凸形状の突起が付いており、ねじ穴に、異なる複数の材質及び質量で出来た様々なねじ状の金属部品を挿入でき、容易に金属部品を交換できることを特徴とする、請求項１乃至３に記載のリガチャー。