JP2015507685A - 複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 - Google Patents
複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015507685A JP2015507685A JP2014552452A JP2014552452A JP2015507685A JP 2015507685 A JP2015507685 A JP 2015507685A JP 2014552452 A JP2014552452 A JP 2014552452A JP 2014552452 A JP2014552452 A JP 2014552452A JP 2015507685 A JP2015507685 A JP 2015507685A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactor
- solvent
- stream
- process fluid
- asphaltenes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G55/00—Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by at least one refining process and at least one cracking process
- C10G55/02—Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by at least one refining process and at least one cracking process plural serial stages only
- C10G55/04—Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by at least one refining process and at least one cracking process plural serial stages only including at least one thermal cracking step
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G1/00—Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal
- C10G1/002—Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal in combination with oil conversion- or refining processes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G21/00—Refining of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by extraction with selective solvents
- C10G21/003—Solvent de-asphalting
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
Description
本発明は、記載の一体化された方法に関して、最低の複雑さおよび最高の収率を実現するための、最適の動作条件を記載する。該一体化された方法は、当分野の任意の公開された(open art)方法を外れた、温度、圧力、熱流束、滞留時間、掃引ガスの割合および溶媒対オイル比において動作する。全てのこれら条件の新規な組合せ、および溶媒の選択に由来する、この新規な一体化された方法に関する低減された資本および運転費は、その高い液体製品の収率と共に、あらゆる重油メーカーに対して、高い利益を得る機会を与える。
オイルサンドビチューメンをパイプラインで輸送可能かつ製油所に許容される原油に添加しおよび/または状態調節するための様々な方法が開示されている。注目すべきは、熱分解、接触分解、溶媒脱歴およびこれら3つの方法の組合せ(例えば、ビスブレーキング法と溶媒脱暦法との組合せ)が、ビチューメンを転化して、製油所用の供給原料として輸送し、また使用するためにその諸特徴を改善すべく、提案されている。
熱分解の一形態である、ビスブレーキング、即ちビスコシティーブレーキングは、周知の石油精製法であり、該方法において、重質および/または還元された原油は、比較的温和な条件下で熱分解、または分解されて、より低い粘度および流動点を持つ生成物をもたらす。その結果として、所定量の粘稠性の低いおよび徐々に増大するコスト高なものを減じて、該原油の流動性を改善するための希釈剤として知られるブレンド用炭化水素を得、また該原油に、最小限度の輸送パイプライン規格値(19なる最低API比重)を満足させる。
このようなビスブレーキング法の例は、Beuther等, 「重質残留物のサーマルビスブレーキング(Thermal Visbreaking of Heavy Residues)」, ジオイルアンドガスジャーナル(The Oil and Gas Journal), 57:46, Nov 9, 1959, pp. 151-157; Rhoe等, 「ビスブレーキング:アフレキシブルプロセス(Visbreaking: A Flexible Process)」, 炭化水素加工(Hydrocarbon Processing), Jan., 1979, pp. 131-136;および米国特許第4,233,138号において記載されている。収率構造(yield structure)は、何れの構成に対してもほぼ同一である:1-3%のライトエンド;5%(wt)のナフサおよび15%(vt)のガスオイル。残部は、重油またはビチューメンのままである。これら生成物は、更なる加工またはブレンドの目的で、蒸留カラム内で分離される。
米国特許第6,972,085号の主要部分および同第7,976,695号において、長期間に渡り、原油に一定不変かつ持続的な熱の適用に係る要求を扱おうとの試みがなされている。本質的に、上記ヒーターおよび保持容器は、一つの容器に併合されて、該原油用の連続加熱浴を生成する。様々な時点において、該原油には多数のレベルの加熱が適用される。これは、標準的なビスブレーキング法を超える改善の一つであるが、該処理された原油内のホットスポットの形成を排除することはなく、分解に対する最適レベルを超える温度ピークのために、コーキングが発生してしまう。
米国特許第4,454,023号には、重質で粘稠な炭化水素オイルを処理するための方法が開示されており、この方法は、該オイルをビスブレーキングする工程;該ビスブレーキング処理されたオイルを分画する工程;2-段階の脱歴処理で、該ビスブレーキング処理されたオイルの蒸留されない部分を溶媒脱歴処理して、別々のアスファルテン、樹脂、および脱歴されたオイル画分を生成する工程;該脱歴オイル(DAO)と上記ビスブレーキング処理された留分とを混合する工程;および上記脱歴工程由来の樹脂を再循環し、かつこれを、上記ビスブレーカーに最初に供給される供給原料と併合する工程を含む。この米国特許第‘023号は、カナダ産ビチューメンよりも軽質の炭化水素(API度(比重)>15)をアップグレードする手段を与えているが、該炭化水素流を過度に分解およびコーキングするであろう、上記熱分解技術の誤った適用による、また該脱歴されたオイルから該樹脂画分を分離するための、2-段階の溶媒脱歴システムの複雑性およびコストによる、負担が掛けられている。更に、該樹脂流の一部分を再循環する必要性は、操業コストおよび操作の複雑性を増大する。
米国特許第4,191,636号において、重油は、同時にアスファルテンを選択的に分解し、かつニッケルおよびバナジウム等の重金属を除去するために、該重油を水素化処理することにより連続的にアスファルテンと金属を含まないオイルとに変換される。該液状生成物は、アスファルテンを含まず、かつ金属を含まないオイルの軽質画分と、アスファルテン-含有かつ重金属-含有オイルからなる重質画分とに分離される。該軽質画分は、製品として回収され、また該重質画分は、該水素化処理工程に再循環される。この特許第'636号記載の方法を用いた、カナダ産重質ビチューメン(API比重<10)の接触転化は、選択性および収率に影響を及ぼす、迅速な触媒の失活に係る、信頼性の問題を持つ傾向がある、強力な方法である。
米国特許第4,428,824号におけるように、米国特許第6,274,032号は、炭化水素供給原料源を処理するための方法を開示しており、この方法は、主な原油成分を分離するための精留塔、次いでより重質な粗製アスファルテンに富む成分に対して作用する溶媒脱歴(SAD)ユニット、および非アスファルテン系の流れに対する穏やかな熱分解装置を含む。該アスファルテンに富む流れは、ガス化ユニット内で処理されて、水素需要に対する合成ガス(シンガス)を発生する。熱分解装置の上流側にSDAユニットを配置することにより、製油所供給原料としての上記ビチューメンの全体的な収量が減少する。というのは、カナダ産ビチューメンの15%までを構成する、該原油のアスファルテン部分が、原油としてのある形態における含有物に対する考察から除外されるからである。製品収量におけるこの損失は、上記ビスブレーカーにおける高い分解性によって補償されることはない。
米国特許第5,601,697号においては、抜頭原油を処理する方法が開示されており、該方法は、該抜頭原油を減圧蒸留し、該蒸留に由来する残液生成物を脱歴し、該脱歴オイルを接触分解し、蒸留可能な接触分解画分(約593℃(約1100°F)なる大気等価(atmospheric equivalent)沸点)を混合して、輸送燃料、軽質ガス、およびスラリーオイルを含む生成物を製造する工程を含む。米国特許第’697号は、複雑性、コスト、および約454℃(約850°F)まで抜頭重質原油を減圧蒸留すること並びに該脱歴されたオイルを接触分解して輸送燃料を製造することの技術的実行可能性による負担を受けることになる。
米国特許出願第2007/0125686号においては、一方法が開示されており、該方法においては、重質炭化水素流が、先ず蒸留によって様々な画分に分離され、その重質成分は穏やかな熱分解装置(ビスブレーカー)に送られる。該穏やかな熱分解装置由来の残りの重質の液体は、公開された技術のSDAユニットにおいて溶媒脱歴される。該SDAから分離された該アスファルテンは、ガス化装置に対する供給原料として使用される。該脱歴オイルは、凝縮された温和な熱分解装置の蒸気とブレンドされて、ブレンド製品が生成される。上記特許’023において述べられているように、ビスブレーキングは、早期のコークス生成という難題に直面する。具体的には、該特許出願’686号は、この穏やかな熱分解装置を使用する意図が、専ら非-アスファルテン系物質を分解することであるものと説明しているが、このことは、カナダ産ビチューメンについても実際的ではない。この特許出願において、該穏やかな熱分解装置は、不必要にコークスの生成、およびその結果としてのその収率を増大する、高圧条件下で動作される。更に、該蒸留および抽出工程において追加のエネルギーが必要となり、その分離され多成分の殆どが、パイプライン輸送のために再度組合されることになる。
米国特許第4,421,639号において、溶媒脱歴法は、第二のアスファルト抽出器を使用して、アスファルテン物質を濃縮(またより多くの脱歴オイルを回収)している。該濃縮されたアスファルト流は、ヒーターに送られて、約0.124MPa絶対圧力(18psia)にて約218℃(425°F)とされ、またフラッシュドラムおよび流れストリッパーを用いて、該アスファルト流から溶媒(この場合はプロパン)が分離される。液体頸状にあるアスファルト製品は、保存のためにポンプ輸送される。この配列は、該アスファルトに富む流れが、これらの条件において液体である場合においてのみ働く。何らかのかなりの量の固体アスファルテンが、ビチューメンと同様にアスファルテンに富む流れにおける如く存在する場合には、詰りによる負荷を受ける。
米国特許第4,278,529号においては、ビチューメン系物質の持込みなしに、圧力低下によってビチューメン系物質から溶媒を分離する方法が例示されている。ビチューメン系物質および溶媒を含む該流体状の相の圧力は、減圧バルブを通すことにより低下し、また該相は蒸気ストリッパー内に導入される。該圧力の減少は、該溶媒の一部を気化させ、また該溶媒中に微細なビチューメン系粒子のミストを分散させる。この方法に係る問題は、残留するアスファルテンが、湿潤かつ粘着性状態のままであり、また該重質ビチューメン系の相(多数の固体を含む)を流動状態に維持するのに十分な溶媒を残してはいない。
米国特許第5,009,772号においては、連続的な比較的低温の脱歴法に関連する方法が示されており、該方法では、重質炭化水素供給原料物質と抽出溶媒とを、高い亜臨界的な温度および超大気圧にて、抽出ゾーン内で接触させて、軽質の抽出相と、より高分子量の炭化水素成分、コンラドソン(Conradson)炭素プリカーサおよび重金属に富む重質相とを製造している。この米国特許第5,009,772号は、該抽出ゾーン内で生成された該第一の軽質抽出相に対して連続的に圧力を下げることを含み、これは該SDAユニット内での、超臨界的条件未満における操作には幾つかの利益があることを示唆している。しかし、該方法全体における更なる改善が、より重質の原油を、より単純な、経費の掛からない様式での処理を可能とするために利用し得る。
上記ビチューメンを熱的に処理して、選択されたアスファルテンを除去し、また転化/分解し、次いでこれらをより効率的な溶媒抽出工程において十分に分離し、かくしてコークスの生成を減じ、また望ましからぬ汚染物質(金属、MCR、および残留アスファルテン)を単離する。
更に、上記ビチューメン内のより重質の炭化水素は、また穏やかに分解されて、全て製油所において分離および転化するのに望ましい真空ガスオイル、ガソリンおよび流出物沸騰領域の成分とされる。上記反応器におけるビチューメンプール内の温度および熱流束におけるあらゆる主要なズレは、コークス化および高いガス収率、また上記元のビチューメンの全体的な粗収率における減少、および該操作の低い信頼性へと導き、これらはこの設備の稼働コストを増大する。
掃引ガスを上記反応器内に配置することができ、また予備加熱して、該反応器のヒーター以外の熱流束源を設けることができ、該掃引ガスは、また反応器における蒸気系生成物の除去を支援する可能性がある。
上記SDA法は、上記重質のアスファルテンに富む炭化水素流の幾分かの部分を、上記反応器に再循環し、かつ新たな供給原料とブレンドすることを可能とする。
上記の得られる濃縮された熱的な影響を受けたアスファルテンを、首尾よく、遠心コレクタまたは沈降チャンバー等の慣性分離機内で処理して、乾燥固体アスファルテン副生物を生成することができる。
本発明のその他の局面が以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかとなるであろうことを理解すべきであり、以下の詳細な説明において、本発明の様々な態様が示され、また例として記載されている。認識されるであろう如く、本発明は、その他のおよび異なる態様に対しても適用可能であり、その数種の細部は、本発明の精神並びに範囲を全く逸脱することなしに、様々な他の点において改善を施すことができる。従って、以下の図面および詳細な説明は、その性質上例示的なものであって、限定的なものではないと考えるべきである。
上記供給原料12は、重質炭化水素(未処理のまたは予め処理された流れ)、例えばSAGD(蒸気支援重力排液)工程から得られる重質炭化水素、例えばカナダ産オイルサンドビチューメン、または重質炭化水素のあらゆる他の適当な源を由来とする重質炭化水素であり得る。一局面において、該供給原料12は、0〜14なる範囲のAPI比重を持つことができる。
上記溶媒抽出工程50由来の樹脂製品54は、典型的には比較的低いAPI比重を持つであろう。一局面において、該樹脂製品54のAPI比重は、0〜10なる範囲のAPI比重を持つことができる。上記供給原料12の諸特性および該供給原料12とブレンドされた該製品54の量に依存して、得られるプロセス流体14は、ある範囲の特性および特にある範囲のAPI比重を持つことができる。
一局面において、上記ヒーター20は、上記プロセス流体14を上記反応器30に導入する前に、該流体14を、約357℃〜約413℃(675〜775°F)なる範囲の温度に加熱するであろう。
上記反応器30において、上記プロセス流体14(上記ヒーター20によって、約357℃〜約413℃(675〜775°F)なる範囲の温度に加熱された)は、穏やかな制御された分解工程に掛けられる。該ヒーター20において発生した所望の一定温度を維持し、かつ該プロセス流体14に対して均一な熱流束を適用するように、この反応器30には、適切に配置されたヒーターが設けられている。これらのヒーターは、容易に入手し得る任意の源(電機、熱媒液、発光体等)を介して熱を供給する。該反応器30は、主として5つの相互に関連するプロセス変数(温度、圧力、滞留時間、掃引ガスおよび熱流束)の最適化を通して、該反応中のコークスの生成を減じまたは更には防止するように操作することができ、またガスの生成を最小化し、しかも上記重質炭化水素のアスファルテン部分の一部の、リファイナリ-レディー供給原料成分への最適の転化をももたらす。
上記第三の反応器変数、即ち滞留時間は、上記反応器において40〜180分間なる範囲の値であり得る。
上記第四の反応器変数である稼働圧力は、首尾一貫した性能を得るために使用される標準的な圧力調節原理を用いて、あらゆる場合において約0.345MPaG(50psig)未満の大気圧近傍の圧力に維持することができる。この圧力範囲は、炭化水素の過度のかつ早期のフラッシングを防止するために、本質的には該反応器を迂回することにより低圧側の限界に調節され、また二次的な分解および結果的な高いガス収率を減じるために、上記高圧側の限界に制限される。
上記第五の反応器変数である、上記プロセス流体21と同一の温度範囲[約357℃〜約413℃(675〜775°F)]にある高温掃引ガス36は、約0.36〜約1.44kJ/L(20-80scf/bbl)なる範囲にて、該反応器30における該プロセス流体14に添加される。
供給原料の約0.36〜約1.44kJ/L(20-80scf/bbl)なる範囲の投与量での掃引ガスは、上記「より軽量の」炭化水素生成物(即ち、メタン乃至<約399℃(<750°F)なる沸点を持つ炭化水素)を、これらが上記反応器30内で生成されたら即座に除去して、二次的な分解を最低限度とするように供給され、該二次的な分解は、ガスの発生を増大させ、またことによるとオレフィン系ナフサ/留出物の生産量を増大する恐れがある。
上記掃引ガスは、また上記反応器が、上記所望の稼働圧力[約0.345MPaG未満(<50psig)]および稼働温度の近傍にて動作することを可能とする。該掃引ガス36は、また追加の熱を供給し、および/または該反応器30内の上記プロセス流体14と混合し得る。
一旦上記プロセス流体14が、上記反応器30からの生産物の諸特性が所定の性質に達するように、十分な期間に渡り該反応器30内に維持されたら、軽質オーバーヘッド画分32および重質残液画分34を、該反応器30から取り出すことができる。
上記反応器30を由来とする生産物の上記軽質オーバーヘッド画分32は、非凝縮性の蒸気生成物、軽質液状炭化水素およびより重質の液状炭化水素を含むことができる。この蒸気生成物は、熱分解を受けつつ、上記プロセス流体14から放出された蒸気、例えばサワーガス、並びに該反応器30を流通した、導入されかつ未転化のもしくは未使用の掃引ガス36であり得る。
1またはそれ以上の液状炭化水素流を、分離ドラム42により製造することができる。流れ44、即ち流れ46よりも重質の炭化水素は、製品ブレンド処理に送ることができ、一方で流れ46は、製品のブレンドに先立って、更に大規模の水素化処理に掛けることを考えることもできる。
上記残液画分34は、炭化水素、および変性されたアスファルテンを含むことができる。上記反応器30から採取された残液画分34の特徴は、該反応器30への上記プロセス流体14の投入量および該反応器の稼働パラメータに応じて変動するが、一局面において、該残液画分34は、-7〜5なる範囲のAPI比重を持つことができる。
上記反応器30における上記5種の相互に関連する変数である、滞留時間、掃引ガス、熱流束、温度および圧力の制御性は、操作者が該反応器30の性能を変更することを可能とする。
このように、上記供給原料12の諸特性が、異なる新たな供給原料または多少の樹脂再循環70の何れかとして変更された場合、上記5種の相互に関連するプロセス変数は、コークスの生成を回避し、また該反応器30において生成される非凝縮性蒸気の生成を最小化するように最適化することができる。例えば、該操作者は、該プロセス流体14の特徴に基いて該反応器30内の該プロセス流体14の滞留時間を変更して、生産物32、34の所望の収量および/または品質を得ることができる。あるいはまた、該操作者は、上記掃引ガス、温度または圧力を変更して、同様に適合させた成果を達成することができる。これらのプロセス変数は相互に関連しており、コークス生成の最小化および過度のガス生産の回避は魅力的であり、またこれらはパイロット操作によって最もよく決定され、その決定は、過度の実験の実施なしに行うことができる。
上記残液画分34内に残されている上記望ましからぬ要素を含まない、上記の望ましい製油所用供給原料としての原油の回収率を最大にするために、該反応器30からの該残液画分34を、例えば高性能溶媒抽出工程50を利用して、更に処理する必要がある。溶媒抽出工程50による該残液画分34の処理は、該反応器30および該溶媒抽出工程50を組み合わせて使用して、適当な完全な範囲の製油所用供給原料としての原油を生成することを可能とする。
上記溶媒抽出工程50由来の上記抽出されたオイル流52および上記樹脂流54は、上記気-液分離装置40から得られる液体製品の流れ44と共にブレンドして、パイプラインおよび/またはリファイナリ-レディーの規格値を満足する最終的な炭化水素製品160を製造することができる。一局面において、この最終的な炭化水素製品160は、19を超えるAPI比重を持つであろう。典型的に、該最終的な炭化水素製品160は、350センチストークス(cSt)またはそれ未満の粘度を持つであろう。
上記樹脂流54は、典型的に上記抽出されたオイル流52よりも品質の低いものである。該樹脂流54の再循環部分70は、上記最終的な炭化水素製品160を製造するために再処理すべき供給原料12とブレンドすることができる。結果として、該樹脂流のこの再循環部分は、該最終的な炭化水素製品160の品質を改善するであろう。
コーキングアップグレード化法および標準的な反応器および溶媒抽出法と比較した場合、工程10は、以下の表3に記されているように、副生物(コークスおよび非縮合性炭化水素)の生成を最小化することにより、収率における大幅な改善をもたらす。
一例として、図4は、精油所および/またはアップグレーダに関して、新たに設計または改良する機会を与える、特定の態様を示す。ユニット200は真空ユニットであり、また残液流12は、一体化された分解装置/SDA工程、ユニット20、30、40、50、60、および110に送られる。該DAO流52は、該真空ユニット由来の流れ205と共に、上記水素化分解および水素化処理ユニット400に送られる。樹脂流54はユニット50により製造され、また残留物水素化分解ユニット500に送られる。反応した場合に著しく発熱性であり、またユニット500に送られるアスファルテンが少ない場合、該残留物水素化分解装置は、より高い転化率(+8〜15%)にて稼働でき、最終的な輸送燃料生成物としてより多くの物質を製造する。ユニット110由来の固体アスファルテン流61は、水素発生のためのガス化ユニットに送ることができる。
また図2の一体化工程は、取扱いの容易な、複雑性の低い(ハイドロスキミング(hydro-skimming))製油工場による、入手の一層容易な、重質のより安価な原油の使用を助け、またその結果より多くの対価を得るべく、有用物の移動を行う。該一体化工程は、該製油所の前方に位置して、該より重質の原油に初期状態調節を施すことを可能とする。
本発明による上記一体化工程の新規な配列および特徴は、これまで任意の特定の公知技術の方法では不可能であった領域において稼働する機会を与えることができ、それによって、重質の炭化水素を0なるAPI値にまで処理するための、技術的に実行可能でありかつ経済的に有利な優れた解決策を創生する。89-91%なる範囲のDAOによる体積収率および2%未満の溶媒損失量で、低い稼働コスト並びに資本上のコストをもたらす、この複雑性の低い一体化工程は、パイプライン-レディーのおよび製油所用供給原料を製造するための経済的な(収益率に基づく)解決策を生み出す。以下の表4は、幾つかの代表的な既存の特許と、本発明との比較を与える。太線で示された項目は、工程10と比較した際に、公知技術を直接的に制限し、または該公知技術を不利にする条件を表す。比較技術の何れも、0〜7API比重なる範囲における重質炭化水素供給原料用の例示された方法と同様な収率を実現することはない。この比較は、一体化された分解装置とSDAユニット、および更にはSDAのみのスキームを含む。本発明は、その操作の一部に対して米国特許第7,976,695号に略述されている熱分解工程に係る幾つかの概念を借用しているので、熱分解工程との比較は与えられていない。表4に示したように、該熱分解装置の稼働条件に係る上記固有の組合せは、該SDAの単純化を可能とし、該SDAは、稼働条件とアスファルテン固体および溶媒蒸気を厳密に扱う慣性分離器の使用との固有の組合せによって作動し得る。
経済的な目標を満たしつつ、技術的に実行可能であるためには、重質原油(2API未満)を脱歴するための溶媒は、上記必要なアスファルテンをまさに析出させ、しかも該DAOを、該溶媒により溶液状態に維持するのに十分に重質(十分に高い分子量を持つ)でなければならない。また、該溶媒は、大量のエネルギーを必要とすることなしに、該アスファルト抽出器残液(固体アスファルテン+溶媒)の移送中にフラッシングするのに十分に軽質である必要がある。同様に、上記稼働温度は、上記溶媒に対するDAOの溶解度を高めるのに十分に低くする必要があり、また上記固体アスファルテンの移送中に、該溶媒がフラッシングするのに十分な熱が存在するように、十分に高い必要がある。この工程のために、溶液からの固体アスファルテンの析出は、溶媒の選択にとっては殆ど影響しない。表5は、重質で粘稠な炭化水素(上記SDAに対して-7〜0なるAPI)を処理する際に考慮すべき溶媒の比較を与えるものである。該C6およびC7は高い収率(89-91%)を与え、また上記方法の低い複雑性は、新規でかつ経済的に実施し得る方法を産出す。
本出願人は、本件特許出願の解説において読者に役立てるべく、以下の説明を与える。勿論、これらの定義は、本発明の係る当業者によれば理解されるであろうように、これら用語に対する共通かつ一般的な意味にとって代わるものではなく、また補助手段を意味するものであり、類似の用語に対して2以上の意味がある場合に、その曖昧さを解消することを意味する。
アスファルテン:アスファルテンは、(1) 40部のアルカン対1部の原油なる希釈比において、n-プロパン(またはn-ヘプタン)に対して不溶性であり、かつ(2) トルエンに再溶解する、原油中の物質である。
ビチューメン:重油の属性を共有しているが、依然として高密度かつ粘稠である。天然ビチューメンは、10,000cPを超える粘度および典型的に<10なるAPIを持つオイルである。
残液:上記熱分解装置内で気化しない原油材料である。主として、ガスオイル、樹脂およびアスファルテンからなっている。
カナダ産ビチューメン:カナダを供給源とする<10なるAPI比重を持つ原油である。
カナダ産重質原油:従来の重油および<20なるAPIを持つビチューメン両者で構成される。
脱歴(された)オイル(DAO):260+℃(500+°F)なる呼称沸点範囲を持つ、取出されたアスファルテンの大部分を含む重油部分。
ガスオイル:271-538℃(520-1000°F)なる範囲にて沸騰する、任意の原油の部分。
ライトエンド:典型的にペンタン、ペンチレン、ブタン、ブチレン、プロパン、プロピレン、エタン、エチレンおよびメタンを含む、5個の炭素鎖およびそれ以下からなる炭化水素。大気条件にて、37.8℃(100°F)以下の沸点を持つ原油およびビチューメン中に見出されるあらゆる物質を含む。
MCR:これはマイクロカーボン残留物である。
樹脂:427+℃(800+°F)なる沸騰範囲にあり、またアスファルテンを含むことのできる重油部分である。
SDA:これは、「溶媒脱歴装置」または「溶媒脱歴処理」を意味し、また典型的にSDAユニットを意味し、該ユニットは、溶媒脱歴処理(溶媒を用いてプロセス流体からアスファルトを除去する)用の処理装置(または段階)である。
シンガス:主として水素、メタン、一酸化炭素、および炭化水素の破壊的な蒸留によって発生した汚染物質で構成されるガス状混合物である。
抜頭原油(トップトクルード):蒸留またはその他の手段によって、粗製石油(crude petroleum)(例えば、ライトエンド)の、より揮発性の高い成分のかなりの量を除去した後に残される、原油の流れの一部。
Claims (21)
- 重質の高アスファルテン供給原料プロセス流体から、パイプライン-またはリファイナリ-レディー供給原料および乾燥状態にあり、熱的な影響を受けたアスファルテン固体を製造するための、最適化され、一体化された方法であって、該方法が以下の諸工程を含むことを特徴とする、前記方法:
(a) プロセス流体を、ヒーター内で設計通りの温度に予備加熱する工程;
(b) 該予備加熱されたプロセス流体を反応器に移し、また場合により該反応器内で該プロセス流体中のアスファルテンを転化して、熱的な影響を受けたアスファルテンに富む画分からなる第一の流れ、および蒸気からなる第二の流れを製造する工程;
(c) 該蒸気からなる第二の流れを、非凝縮性の蒸気からなる第三の流れおよびより軽質の液状炭化水素からなる第四の流れに分離する工程;
(d) 該第一の流れの熱的な影響を受けたアスファルテンに富む画分を、溶媒抽出法によって脱歴処理し、重質の脱歴されたオイル(DAO)からなる第五の流れおよび濃縮されたアスファルテンからなる第六の流れとする工程;
(e) 該第五の流れの重質DAOと該第四の流れの液状炭化水素とをブレンドして、上記パイプライン-またはリファイナリ-レディー供給原料とする工程;および
(f) 該濃縮されたアスファルテンからなる第六の流れを、慣性分離ユニット内で、乾燥状態にある、固体アスファルテンからなる第七の流れおよびこの方法において再利用するための溶媒からなる第八の流れに分離する工程。 - 前記反応器が、以下のパラメータの範囲内で作動するオーバーヘッド分縮器を備えた単一の熱転化反応器である、連続的方法としての請求項1記載の方法:
(a) 該反応器内でプロセス流体に導入される、約2.21×104〜約3.79×104W/m2(7,000〜12,000BTU/時・ft2)なる範囲の均一な熱流束;
(b) 約0.36〜約1.44kJ/L(20〜80scf/bbl)(ガス/プロセス流体)の掃引ガスを該反応器内に導入;
(c) 40〜180分間の、該反応器内での該プロセス流体の滞留時間;
(d) 約357℃〜約413℃(675〜775°F)の、該反応器における実質的に均一な動作温度;
(e) <約0.35MPaG(<50psig)の、該反応器内のほぼ常圧の動作圧力。 - 前記溶媒脱歴が、以下のパラメータで動作する剪断ミキサ、単純なアスファルト抽出器および低圧DAO/溶媒回収ストリッパーである、連続的方法としての請求項1記載の方法:
(a) C6-C7なる範囲内にある溶媒;
(b) 2〜4:1なる範囲内にある溶媒対オイル質量比;
(c) 該溶媒の臨界温度-約4.44℃(-40°F)〜約54℃(130°F)なる範囲のアスファルト抽出器動作温度;
(d) 該溶媒の臨界圧力-約2.76MPaG(-40psig)〜約16.5MPaG(240psig)なる範囲のアスファルト抽出器動作圧力。 - 前記工程(f)が、慣性分離ユニットを使用する、請求項1記載の方法。
- 前記方法に送られる前記供給原料が0〜12なる範囲のAPIを有し、前記溶媒脱歴工程に送られる生成する供給原料が-8〜0なる範囲のAPIを有し、且つ、前記慣性分離器に送られる生成する供給原料が約371℃(700°F)を超える温度にて固体である、請求項1記載の方法。
- 前記溶媒が、現場までビチューメン供給原料を輸送するのに使用される、希釈剤(C5-C8なる範囲)の一部分である、請求項1記載の方法。
- 前記SDA予熱器と前記SDAユニットとの間の流れ、または第一SDAユニットと第二の高溶媒強度SDAユニットとの間の流れについて、高剪断混合処理を行う、請求項1記載の方法。
- 依然として低い全体としての溶媒対プロセス流体比に維持しながら、高い局所的溶媒対プロセス流体比を用いる高性能溶媒抽出プロセスを用いる、重質炭化水素からパイプライン-レディーまたはリファイナリ-レディー供給原料を製造する方法であって、先ず重質炭化水素について穏やかな熱分解を行い、次いで得られる熱的な影響を受けた流体からアスファルテンに富む画分を分離して、該プロセスの該高い溶媒対オイル比を持つ部分を、これらのアスファルテンに富む画分のみに作用させ、かつ乾燥状態にある固体アスファルテンを、最終製品として製造することによる、方法。
- 抽出処理のためのアスファルテンに富む画分を分離するための前記重質炭化水素の処理が、該重質炭化水素をプロセス流体内に入れ、該プロセス流体を所定温度にまで加熱し、該プロセス流体を反応器に移し、且つ、温度、反応器内の滞留時間、熱流束、圧力および反応器内の掃引ガスの少なくとも一つを管理操作して、更なる処理のための前記アスファルテンに富む画分を製造し、乾燥状態にある固体のアスファルテンを最終生成物として製造する、請求項8記載の方法。
- 重質炭化水素を処理してパイプライン-レディーまたはリファイナリ-レディー供給原料を製造するための処理装置であって、以下の部品を含むことを特徴とする、該装置:
a) 重質炭化水素と、プロセス流体を調製するのに必要とされる他の物質とを混合するための、プロセス流体製造部材;
b) 該プロセス流体を予熱器に移すための輸送手段;
c) 反応器の所望の動作温度またはその近傍の温度に、該プロセス流体を加熱することのできる該予熱器;
d) 該加熱されたプロセス流体を、該反応器に移すための輸送手段;
e) 該プロセス流体に所望の熱流束を与え、かつ実質的に均一な所望の温度にて所望の滞留期間に渡り、該プロセス流体を反応器内に維持するための、熱交換手段を有する該反応器;
f) 該反応器内の該プロセス流体に、掃引ガスを供給するための手段;
g) 様々な生成された物質を、該滞留時間の終了時点において、該反応器から取出すための手段、ここでこれら物質は、少なくとも1種の以下の物質を含む:
i. 非凝縮性蒸気;
ii. 軽質液状炭化水素;
iii. 熱的な影響を受けたアスファルテンに富む画分;
h) 軽質液状炭化水素から非凝縮性蒸気を分離する手段;
i) 該熱的な影響を受けたアスファルテンに富む画分を、溶媒抽出処理装置に移すための輸送手段;
j) 抽出された生成物を、該熱的な影響を受けたアスファルテンに富む画分から取出すための手段を有する、該溶媒抽出処理装置、ここでこれら生成物は以下に列挙するものである:
i. 脱歴されたオイル;
ii. 樹脂;
iii. 濃縮された乾燥固体アスファルテン;
k) 適切な量の該脱歴処理されたオイル、樹脂および該軽質液状炭化水素を集め、これらを一緒にブレンドして、該パイプライン-レディーまたはリファイナリ-レディー供給原料を提供するための手段。 - 前記反応器が、オーバーヘッド分縮器を備えた単一の熱転化反応器である、請求項10記載の装置。
- 前記反応器内のプロセス流体に導入される、約2.21×104〜約3.79×104W/m2(7,000〜12,000BTU/時・ft2)の均一な熱流束を用いて動作する、請求項11記載の装置。
- 前記反応器内に導入される掃引ガスを用いて動作する、請求項11記載の装置。
- 前記掃引ガス対プロセス流体の比が、約0.36〜約1.44kJ/L(20〜80scf/bbl)である、請求項11記載の装置。
- 前記掃引ガスが、窒素、水蒸気水素または軽質炭化水素、例えばメタン、エタンまたはプロパン、の少なくとも1種である、請求項11記載の装置。
- 前記反応器に導入する前に、前記掃引ガスを加熱するためのヒーターを備えている、請求項11記載の装置。
- 継続して40〜180分間、前記反応器内での前記プロセス流体の滞留期間にて動作する、請求項11記載の装置。
- 前記反応器内の前記プロセス流体に、約357℃〜約413℃(675〜775°F)の実質的に均一な温度を与える、請求項11記載の装置。
- 大気圧下またはその近傍の前記反応器内の前記プロセス流体を含む、請求項11記載の装置。
- 約0.35MPaG(50psig)より低い圧力にて動作する、請求項11記載の装置。
- 高剪断混合が、前記(g)項において前記反応器から取出される、熱的な影響を受けたアスファルテンに対して行われる、請求項10記載の装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/CA2012/000049 WO2013106897A1 (en) | 2012-01-17 | 2012-01-17 | Low complexity, high yield conversion of heavy hydrocarbons |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017012102A Division JP2017095732A (ja) | 2017-01-26 | 2017-01-26 | 複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015507685A true JP2015507685A (ja) | 2015-03-12 |
JP6378094B2 JP6378094B2 (ja) | 2018-08-22 |
Family
ID=48798433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014552452A Expired - Fee Related JP6378094B2 (ja) | 2012-01-17 | 2012-01-17 | 複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2804930A4 (ja) |
JP (1) | JP6378094B2 (ja) |
KR (1) | KR101930580B1 (ja) |
CN (1) | CN104114677A (ja) |
AU (1) | AU2012366724B2 (ja) |
BR (1) | BR112014017582A8 (ja) |
MX (1) | MX2014008571A (ja) |
RU (1) | RU2014133552A (ja) |
SG (1) | SG11201404054QA (ja) |
WO (1) | WO2013106897A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3053354B1 (fr) * | 2016-06-30 | 2018-08-03 | IFP Energies Nouvelles | Procede de traitement d'une charge hydrocarbonee comprenant une etape de desaphaltatage et une etape de conditionnement de l'asphalte |
CN106010629A (zh) * | 2016-07-16 | 2016-10-12 | 辽宁石油化工大学 | 一种油砂沥青深度裂化浅度焦化的工艺方法 |
US11149213B2 (en) * | 2019-12-27 | 2021-10-19 | Saudi Arabian Oil Company | Method to produce light olefins from crude oil |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59179695A (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-12 | アルベルタ・オイル・サンズ・テクノロジ−・アンド・リサ−チ・オ−ソリテイ− | 高粘稠炭化水素の改良方法 |
JPS60130682A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-12 | Toyo Eng Corp | 重質油の改良処理法 |
US4572781A (en) * | 1984-02-29 | 1986-02-25 | Intevep S.A. | Solvent deasphalting in solid phase |
JPS6346294A (ja) * | 1986-08-12 | 1988-02-27 | コンパニ−、ド、ラフィナ−ジュ、エ、ド、ディストリビュシオン、ト−タル、フランス | 重質炭化水素装入物の脱アスファルト法 |
US20110215030A1 (en) * | 2010-03-02 | 2011-09-08 | Meg Energy Corporation | Optimal asphaltene conversion and removal for heavy hydrocarbons |
JP2014532110A (ja) * | 2011-10-19 | 2014-12-04 | エムイージー エナジー コーポレイション | 炭化水素の溶剤脱瀝の改善された方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8828335D0 (en) * | 1988-12-05 | 1989-01-05 | Shell Int Research | Process for conversion of heavy hydrocarbonaceous feedstock |
CN1167770C (zh) * | 2001-09-26 | 2004-09-22 | 石油大学(北京) | 脱除石油渣油中高软化点沥青的溶剂萃取工艺及其设备 |
ITMI20022713A1 (it) * | 2002-12-20 | 2004-06-21 | Enitecnologie Spa | Procedimento per la conversione di cariche pesanti quali |
CN100513520C (zh) * | 2005-07-05 | 2009-07-15 | 中国石油大学(北京) | 通过耦合萃余残渣造粒实现重质油深度梯级分离的方法及处理系统 |
WO2007117919A2 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-18 | Shell Oil Company | Improved process for producing lower olefins from heavy hydrocarbon feedstock utilizing two vapor/liquid separators |
EP2760974B1 (en) * | 2011-09-30 | 2019-02-13 | Meg Energy Corp. | Solvent de-asphalting with cyclonic separation |
-
2012
- 2012-01-17 KR KR1020147020732A patent/KR101930580B1/ko active IP Right Grant
- 2012-01-17 AU AU2012366724A patent/AU2012366724B2/en not_active Ceased
- 2012-01-17 EP EP12866398.6A patent/EP2804930A4/en not_active Withdrawn
- 2012-01-17 SG SG11201404054QA patent/SG11201404054QA/en unknown
- 2012-01-17 RU RU2014133552A patent/RU2014133552A/ru not_active Application Discontinuation
- 2012-01-17 WO PCT/CA2012/000049 patent/WO2013106897A1/en active Application Filing
- 2012-01-17 JP JP2014552452A patent/JP6378094B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2012-01-17 MX MX2014008571A patent/MX2014008571A/es unknown
- 2012-01-17 CN CN201280067415.XA patent/CN104114677A/zh active Pending
- 2012-01-17 BR BR112014017582A patent/BR112014017582A8/pt not_active IP Right Cessation
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59179695A (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-12 | アルベルタ・オイル・サンズ・テクノロジ−・アンド・リサ−チ・オ−ソリテイ− | 高粘稠炭化水素の改良方法 |
JPS60130682A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-12 | Toyo Eng Corp | 重質油の改良処理法 |
US4572781A (en) * | 1984-02-29 | 1986-02-25 | Intevep S.A. | Solvent deasphalting in solid phase |
JPS6346294A (ja) * | 1986-08-12 | 1988-02-27 | コンパニ−、ド、ラフィナ−ジュ、エ、ド、ディストリビュシオン、ト−タル、フランス | 重質炭化水素装入物の脱アスファルト法 |
US20110215030A1 (en) * | 2010-03-02 | 2011-09-08 | Meg Energy Corporation | Optimal asphaltene conversion and removal for heavy hydrocarbons |
JP2014532110A (ja) * | 2011-10-19 | 2014-12-04 | エムイージー エナジー コーポレイション | 炭化水素の溶剤脱瀝の改善された方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2804930A4 (en) | 2015-10-14 |
CN104114677A (zh) | 2014-10-22 |
AU2012366724B2 (en) | 2015-04-09 |
WO2013106897A1 (en) | 2013-07-25 |
KR20140120313A (ko) | 2014-10-13 |
MX2014008571A (es) | 2016-01-29 |
EP2804930A1 (en) | 2014-11-26 |
BR112014017582A8 (pt) | 2017-07-04 |
BR112014017582A2 (pt) | 2017-06-13 |
AU2012366724A1 (en) | 2014-07-24 |
JP6378094B2 (ja) | 2018-08-22 |
AU2012366724A8 (en) | 2014-10-23 |
RU2014133552A (ru) | 2016-03-10 |
KR101930580B1 (ko) | 2018-12-18 |
SG11201404054QA (en) | 2014-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9944864B2 (en) | Low complexity, high yield conversion of heavy hydrocarbons | |
EP2760974B1 (en) | Solvent de-asphalting with cyclonic separation | |
US9890337B2 (en) | Optimal asphaltene conversion and removal for heavy hydrocarbons | |
US9150794B2 (en) | Solvent de-asphalting with cyclonic separation | |
JP2008266592A (ja) | 重炭化水素供給材料からの減少した残油および残留物のない産物を産生する方法およびシステム | |
KR20030029842A (ko) | 탈아스팔트 오일로부터 수지를 제거하는 것을 특징으로하는 용매 탈아스팔트화 공정 및 가스화 공정의 통합 방법 | |
RU2649387C2 (ru) | Способ селективной деасфальтизации тяжелого сырья | |
JP2014532110A (ja) | 炭化水素の溶剤脱瀝の改善された方法 | |
CA2764676C (en) | Low complexity, high yield conversion of heavy hydrocarbons | |
EP1169412A1 (en) | Rapid thermal processing of heavy hydrocarbon feedstocks | |
JP6378094B2 (ja) | 複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 | |
CN104736677A (zh) | 焦炭鼓添加剂注入 | |
JP2017095732A (ja) | 複雑性の低い、重質炭化水素の高収率転化 | |
CA2754376C (en) | Solvent de-asphalting method and apparatus | |
CA3011027C (en) | An integrated thermal system and process for heavy oil and gas to liquids conversion | |
US11001762B2 (en) | Partial upgrading of bitumen with thermal treatment and solvent deasphalting | |
RU2625160C2 (ru) | Способ улучшения качества тяжелой углеводородной смеси |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150119 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160229 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20160517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160926 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180319 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180320 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6378094 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |