開示の特徴及び利点は、添付図面と共に以下の詳細な説明から明らかになる。添付図面は、一例としてこの開示の特徴を示している。
示される例示的な実施例に言及が行われ、ここでは、特定の言葉が同じものを説明するために使用される。それにも拘わらず、本発明の範囲の限定がこれにより意図するものではないことが分かる。
本発明を開示及び説明する前に、本発明は、ここに開示された特定の構成、処理ステップ又は素材に限定されず、関係分野の当業者に認識されるとおり、その等価なものにも拡張されることが分かる。また、ここで使用される用語は、特定の例を説明する目的のためにのみ使用されており、限定を意図するものではないことも分かる。異なる図面における同じ参照符号は、同じ要素を表す。フローチャート及び処理において提供される番号は、ステップ及び動作を示す際の明瞭性のために提供されており、必ずしも特定の順序又は系列を示すものではない。
技術的実施例の最初の概要が以下に提供され、次に特定の技術的実施例が更に以下に詳細に記載される。この最初の概要は、読者が技術を迅速に理解する際の助けを意図しており、技術の主な特徴又は必須の特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲の対象を限定することを意図するものでもない。
マシンタイプ通信(MTC)は、無線ネットワークを介して様々な種類のサービス及び自動式接続性を提供することができる。様々なサービスが拡張して接続性が増加すると、多数のMTCデバイスがネットワークに接続されることがある。多くのMTCデバイスは、低データレート、頻繁でない送信、及び非常に低い消費電力により特徴付けられ得る。或る例では、MTCデバイスはまた、低コストデバイスでもよい。MTCデバイスに関連する要因は、従来の人間向きのデバイスからMTCデバイスをかなり区別することができる。一例では、双方の通信デバイスのタイプ(例えば、人間向きのデバイス及びMTCデバイス)は、1つの無線ネットワーク(又はRAN)でシームレスに動作することができる。いくつかの無線通信システムは、主に人間タイプの通信にとって性能を最適化するように設計されてもよく、従って、これらの無線通信システムは、MTC特有の要件に最適には適応しない可能性がある。MTCデバイスの効率的なサポートは、MTCデバイスと人間向きの無線デバイスとに最適化を提供するために、人間向きの無線デバイスに設計された無線ネットワークに更なる機能を含んでもよい。
一例として、MTCデバイスは、低コストGSM(登録商標)/GPRS端末又は低コストLTE端末を含んでもよい。GSM(登録商標)は、元々はGroupe Special MobileであるGlobal System for Mobile Communicationsの略語であり、GPRSはGeneral Packet Radio Servicesの略語である。一例では、無線デバイスのコストのかなりの部分は、広い信号帯域幅をサポートするために使用されるコンポーネントになり得る。多くのMTCデバイスは高いピークスループットの要件を有さないため、MTCデバイスによりサポートされる最大帯域幅を低減することは、コスト低減の観点から有益になり得る。例えば、LTE仕様は、信号帯域幅の拡張可能なセット(例えば、1.4、3、5、10、15及び20メガヘルツ[MHz])をサポートすることができ、いくつかの無線デバイス(例えば、高コストデバイス)は、信号帯域幅の全セットをサポートすることができる。一方、他の無線デバイス(例えば、低コストデバイス)は、信号帯域幅のいくつか(例えば、低帯域幅)のみをサポートしてもよい。
無線ネットワークにアクセスする多くの人間向けの無線デバイスが高データレートを有することができるため、LTE仕様のような無線ネットワークの仕様は、広帯域幅デバイスのデータレートを最適化するために、広帯域(例えば、10及び20MHz)の従来のネットワークにおいて低データレートに使用される狭帯域幅(例えば、1.4及び3MHz)デバイス(例えば、MTCデバイス)の動作を排除する可能性がある。従来のネットワークにおいて狭帯域幅無線デバイスの動作を制限し得る制約は、下りリンクにおける制御チャネルの広帯域送信から生じる可能性がある。例えば、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)は、全システム帯域幅に分散されたサブフレーム内におけるリソース割り当てを実行するために使用されてもよい。これにより、無線デバイスは、割り当てられたデータリソースを受信する前にPDCCHを復号化する。更に、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)及び物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH:physical hybrid automatic repeat request (hybrid-ARQ) indicator channel)もまた、全信号帯域幅に分散された広帯域で送信されてもよい。下りリンクサブフレームの制御領域は、PCFICH、PHICH及びPDCCHを含んでもよい。広帯域(例えば、10MHz)での制御領域のチャネルの送信は、狭帯域幅のデバイス(例えば、1.4MHzで動作するデバイス)にとって制御領域のチャネルの受信を複雑化又は困難にする可能性がある。狭帯域の制御チャネルは、狭帯域幅デバイスによる制御情報の受信を容易にしてもよい。
一例では、PDCCHは、図1に示すように一般的なLTE(long term evolution)フレーム構成を使用して、ノード(例えば、eNodeB)と無線デバイス(例えば、UE)との間の下りリンク送信における物理(PHY)レイヤで送信される無線フレーム構成のエレメントを表してもよい。
図1は、下りリンク無線フレーム構成のタイプ2を示している。一例では、データを送信するために使用される信号の無線フレーム100は、10ミリ秒(ms)の期間Tfを有するように構成されてもよい。各無線フレームは、それぞれ1msの長さの10個のサブフレーム110iに区分又は分割されてもよい。各サブフレームは、0.5msの期間Tslotをそれぞれ有する2つのスロット120a及び120bに更に細分化されてもよい。第1のスロット(#0)120aは、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)160及び/又は物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)166を含んでもよく、第2のスロット(#1)120bは、PDSCHを使用して送信されるデータを含んでもよい。送信局及び受信局により使用されるコンポーネントキャリア(CC:component carrier)の各スロットは、CC周波数帯域幅に基づいて複数のリソースブロック(RB:resource block)130a、130b、130i、130m及び130nを含んでもよい。CCは、帯域幅及び中心周波数を有するキャリア周波数を有してもよい。各RB(物理RB又はPRB)130iは、スロット毎に12-15kHzのサブキャリア136(周波数軸上)と、6又は7個の直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency-division multiplexing)シンボル132(時間軸上)とを含んでもよい。短い又は通常のサイクリックプレフィクスが使用される場合、RBは7個のOFDMシンボルを使用してもよい。拡張されたサイクリックプレフィクスが使用される場合、RBは6個のOFDMシンボルを使用してもよい。リソースブロックは、短い又は通常のサイクリックプレフィクスを使用して84個のリソースエレメント(RE:resource element)140iにマッピングされてもよく、拡張されたサイクリックプレフィクスを使用して72個のリソースエレメント(図示せず)にマッピングされてもよい。REは、1つのサブキャリア(すなわち、15kHz)146による1つのOFDMシンボル142の単位でもよい。各REは、QPSK(quadrature phase-shift keying)変調の場合に2ビット150a及び150bの情報を送信してもよい。各UEで更に多くの数のビットを送信するために、16QAM(quadrature amplitude modulation)又は64QAMのような他の種類の変調が使用されてもよく、各REで更に少ない数のビット(単一のビット)を送信するために、BPSK(bi-phase shift keying)変調が使用されてもよい。RBは、eNodeBからUEへの下りリンク送信のために構成されてもよく、RBは、UEからeNodeBへの上りリンク送信のために構成されてもよい。
図2に示すように、各無線デバイスは、少なくとも1つの信号帯域幅、キャリア帯域幅、又はコンポーネントキャリア(CC)を使用してもよい。例えば、LTEのCC帯域幅は、1.4 MHz 310、3MHz 312、5MHz 314、10MHz 316、15MHz 318及び20MHz 320を含んでもよい。1.4MHzのCCは、6個のRBを含み、72個のサブキャリアを有してもよい。3MHzのCCは、15個のRBを含み、180個のサブキャリアを有してもよい。5MHzのCCは、25個のRBを含み、300個のサブキャリアを有してもよい。10MHzのCCは、50個のRBを含み、600個のサブキャリアを有してもよい。15MHzのCCは、75個のRBを含み、900個のサブキャリアを有してもよい。20MHzのCCは、100個のRBを含み、1200個のサブキャリアを有してもよい。
従来のPDCCHは、現代の信号処理技術(例えば、MU-MIMO)及び拡張された機能(協調マルチポイント(CoMP:coordinated multipoint)及びキャリアアグリゲーション等)の効率的な動作を妨げる容量の制限を有する可能性がある。拡張されたPDCCHチャネル(ePDCCH)は、PDCCHの性能特性を改善するために追加されてもよい。一例では、ePDCCHは、周波数分割多重(FDM:frequency division multiplexing)モード(すなわち、広帯域幅の一部を占める)で送信されてもよい。ePDCCHはまた、ローカライズ送信(localized transmission)モードに構成された場合、広帯域幅デバイスに対応する従来の無線ネットワークにおいて、狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTCデバイス)の動作もサポートし得る。
広帯域幅無線ネットワークにおいて通常の広帯域幅無線デバイス(例えば、人間向けのデバイス及び端末)と狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTCデバイス)との共存を可能にするために、低コスト狭帯域幅無線デバイスによるアクセス及び通信を可能にし得る技術が使用されてもよい。狭帯域幅デバイス領域(NBDR:narrow bandwidth device region)内での制御チャネル(例えば、ePDCCH)のローカライズ送信は、任意の帯域幅構成を備えた広帯域幅ネットワークにおける狭帯域幅デバイスの動作をサポートしてもよい。
前述のように、図1は、LTE技術で使用されるサブフレーム110i構成を示している。基本的なLTEフレームフォーマットは、図1及び2に示すように、拡張可能なスペクトル割り当て(例えば、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHz(図2))をサポートする。利用可能なスペクトルは、それぞれ15kHzのサブキャリア間隔を有する12個のサブキャリア136(図1)で構成された物理リソースブロック(PRB:physical resource block)(例えば、それぞれ6、15、25、50、75、100個のPRB(図2))に分割されてもよい。
図3は、指定の時間102及び周波数104の従来のサブフレーム170(例えば、110a-k)のブロック図の他の例を示している。広帯域幅の従来のデバイス172のPDCCH領域180は、全帯域幅に及んでもよい。PDCCHは、PDSCH190aにおけるデータ割り当てに対する制御情報を提供してもよい。主同期信号(例えば、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)及びセカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal))182の送信は、物理報知チャネル(PBCH:physical broadcast channel)と共に、広帯域幅のサブフレームの利用可能なスペクトルの中心部分を占有してもよい。一例では、主同期信号は、中心の直流(DC:direct current)サブキャリアの周囲の狭帯域幅の割り当て(例えば、6個のPRB)に制限されてもよい。一例では、同期信号の帯域幅は、約1.4MHzの帯域幅に制限されてもよいため、無線デバイス(例えば、広帯域幅デバイス又は狭帯域幅デバイス)は、システム取得を実行して同期信号を処理するために、少なくとも1.4MHzの帯域幅を有してもよい。従って、一例では、最小サポート帯域幅のデバイスは、少なくとも1.4MHzの帯域幅を有してもよい。このような最小サポート帯域幅のデバイスはまた、従来のPBCHを復号化してもよい。この理由は、フレームのPBCHの位置は、予め決められており、同期信号と同様に利用可能なスペクトルの中心の狭帯域幅の割り当てに位置するからである。重要なシステム情報の送信も、スペクトルの中心部分で実行されてもよく、スペクトルの中心部分で送信され得る特定の狭帯域幅制御メッセージを通じて取得されてもよい。
図3はまた、プライマリ狭帯域幅デバイス領域(NBDR)及びセカンダリNBDRに対応する狭帯域幅デバイス174をサポートする無線サブフレーム(例えば、110a-k)のブロック図も示している。一例では、狭帯域幅デバイス176は、従来のPDCCH領域184の全体域幅で制御情報を復号化するように構成されなくてもよい(又は復号化することができなくてもよい)。任意の帯域幅構成を備えた無線ネットワークで狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTC又は他の種類のデバイス)の動作をサポートするために、利用可能なスペクトルは、周波数で特定の大きさ(例えば、1.4MHz)の複数の狭帯域幅領域又は狭帯域幅デバイス領域(NBDR)に分割されてもよい。例示目的で、NBDRは、狭帯域幅無線デバイスがノード(例えば、eNodeB)と通信し得る物理スペクトルのチャンク(chunk)として考えられてもよい。例えば、この大きさは、無線デバイス又は無線システムのために、6個のPRB(例えば、1.4MHz)、15個のPRB(例えば、3MHz)又は他の固定若しくは可変の大きさに等しく規定されてもよい。
2つの種類の論理NDBRは、プライマリNBDR186と、セカンダリNBDR192a-dとを含んでもよい。NBDRは、従来のPDSCH領域の上に重ね合わされてもよく、無線ネットワークと通信するNBDRを使用しない広帯域幅無線デバイス(例えば、従来のUE)にとってトランスペアレント(transparent)でもよい(すなわち、NBDRは広帯域幅無線デバイスの動作に干渉しなくてもよい)。2つの種類の領域(例えば、プライマリNBDR(PNBDR)及びセカンダリNBDR(SNBDR))は、複数の同時にサポートされる狭帯域幅デバイスを許容するため、既存のシステム容量を保持するために使用されてもよい。
一例では、プライマリNBDR(PNBDR)186は、広帯域幅サブフレームのスペクトルの中心部分に位置する狭帯域幅に割り当てられてもよい。プライマリNBDRは、狭帯域幅デバイスに初期システム情報を提供してもよい。これは、利用可能な帯域幅におけるNBDRの数、NBDRの割り当て、NBDRの対応付け、NBDRの構成又はNBDRの周波数ホッピングパターンのように、狭帯域幅デバイスのサポートのための関連情報と、従来のシステム情報(前述のもの)とを含んでもよい。一例では、プライマリNBDRはまた、NBDR構成情報を含んでもよい。NBDR構成情報は、狭帯域幅無線デバイスが制御メッセージを介してノード(例えば、eNodeB)と通信するために使用され得る論理狭帯域幅領域(例えば、NBDR)を狭帯域幅無線デバイスに示してもよい。NBDR構成情報は、物理制御チャネル(例えば、ePDCCH、PBCH、又はスペクトルの中心部分に位置する新たに規定されたDL制御チャネル若しくは既存のDL制御チャネル)又は上位レイヤシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング、媒体アクセス制御(MAC:media access control)シグナリング)により提供されてもよい。一例では、プライマリNBDRの更なるリソースが利用可能なデータ(同期、システム及び構成情報を除く)である場合、プライマリNBDRはまた、狭帯域幅無線デバイスとノードとの間のデータ送信又はデータ通信に使用されてもよい。
一例では、セカンダリNBDR(SNBDR)192a-dは、狭帯域幅無線デバイスとノードとの間のデータ送信又はデータ通信に使用されてもよい。複数のセカンダリNBDRは、ネットワークにより同時に(サブフレームにおいて)サービス提供可能な狭帯域幅無線デバイス(例えば、低コスト無線デバイス)の数に関してシステム容量を増加させてもよい。一例では、セカンダリNBDRの使用は任意選択でもよい。セカンダリNBDRの構成及び割り当ては、プライマリNBDR186、物理レイヤシグナリング(例えば、ePDCCH、PBCH、又はスペクトルの中心部分に位置する新たに規定されたDL制御チャネル若しくは既存のDL制御チャネル)又は上位レイヤシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング)において、無線デバイスに対して動的又はセミスタティックに提供されてもよい。他の例では、セカンダリNBDRの構成及び割り当ては、各帯域幅構成の仕様において明示的に指定されてもよい。一例では、各セカンダリNBDRは、セカンダリNBDRの割り当てをスケジューリングするための制御チャネル(例えば、ePDCCH又は狭帯域幅デバイスの動作に特に設計された他の制御チャネル)を含んでもよい。或いは、リソース割り当て情報は、プライマリNBDRで送信されてもよい。無線デバイスへの狭帯域幅送信を低減又は保持する例(例えば、プライマリNBDRとセカンダリNBDRとの間の切り替え)では、時間周波数リソースは、連続するサブフレームに割り当てられてもよい。
プライマリNBDR186及びセカンダリNBDR192a-dは、データチャネル(すなわち、PDSCH)を介してデータを送信するように構成されてもよい。NBDRの重ね合わせ(オーバーレイ)により、従来のPDCCH184は、広帯域幅無線デバイスのためにPDSCH190bにおけるデータ割り当てに対する制御情報を依然として提供してもよい。一方、NBDRは、広帯域幅無線デバイスに制御情報及びデータを提供してもよい。プライマリNBDRは、NBDRの構成について初期情報を送信してもよい。セカンダリNBDRの構成情報は、RRCシグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング又はPDSCHで送信されるMACシグナリングを使用して、プライマリNBDR又はセカンダリNBDRで提供されてもよい。他の例では、セカンダリNBDRのリソース割り当て制御シグナリングはまた、プライマリNBDRで送信されてもよい。
他の構成では、フレーム構成のNBDRは、ePDCCHを介して制御情報を受信してもよい。これは、周波数分割多重(FDM)モードで送信されてもよく、及び/又はローカライズ送信に構成されてもよい。ePDCCH(又は同様の機能を備えた他の制御チャネル)は、対応するNBDRの割り当てを示し、NBDR内の割り当てを提供する制御情報を含んでもよい。或いは、NBDRに対応する狭帯域幅デバイスの割り当ては、上位レイヤ制御シグナリング(例えば、RRCシグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング又はMACシグナリング)を使用して割り当てられてもよい。上位レイヤ制御シグナリング、高レイヤシグナリング及び/又はMAC制御エレメントは、プライマリNBDR又はセカンダリNBDRで送信されてもよい。シグナリングは、LTEフレーム構成においてNBDRの構成(すなわち、NBDRの位置及び/又はパターンの情報)に使用されてもよく、セカンダリNBDRのセミスタティックな割り当てに使用されてもよい。一例では、ePDCCHは、割り当てられたNBDR内の狭帯域幅無線デバイスのためのDLリソース(例えば、PDSCH)の動的な割り当てに使用されてもよく、ULリソース(例えば、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH))の動的な割り当てに使用されてもよく、セカンダリNBDRの動的な割り当てに使用されてもよい。他の例では、狭帯域幅無線デバイスは、セカンダリNBDR割り当てに基づいてNBDR周波数に(無線周波数(RF:radio frequency)アナログ周波数変換及び/又はベースバンドデジタル周波数変換を介して)同調してもよい。次に、狭帯域幅無線デバイスは、NBDR周波数において動作を続けてもよい(例えば、セカンダリNBDRにおいてデータを受信する)。周期的に、同期を維持するため及び/又はシステム帯域幅スペクトルの中心部分で送信されるシステム情報(例えば、マスター情報ブロック(MIB:master information block)、システム情報ブロック(SIB:system information block)及び/又はNBDR特有の情報)を取得するため、狭帯域幅無線デバイスは、プライマリNBDRを受信するために広帯域幅スペクトルの中心部分に戻って周波数に同調してもよい(又は中心部分に戻ってもよい)。
図4は、狭帯域幅無線デバイスのハイレベルな動作の例示的なフローチャートを示している。まず、狭帯域幅無線デバイス(例えば、UE)は、関連する手順により電源オンになってもよい332。無線デバイスは、DL同期を取得してもよい334。これは、システム取得帯域における周波数、時間及びフレームの取得を含んでもよい。次に、無線デバイスは、プライマリNBDRで送信された制御情報を処理し、セカンダリNBDRの構成及び割り当てを取得してもよい338。一例では、無線デバイスは、UL同期を取得し、ランダムアクセス手順でRRC接続を確立してもよい340。必要に応じて、無線デバイスは、セカンダリNBDR周波数に同調してもよい。次に、無線デバイスは、割り当てられたセカンダリNBDRで送信された制御チャネルを処理してもよい342。次に、無線デバイスは、割り当てられたNBDRにおいてノードからのデータ受信及びノードへのデータ送信を開始してもよい344。
前述の方法及びシステムは、狭帯域幅無線デバイスが広帯域幅スペクトル(例えば、10又は20MHz)の一部(例えば、1.4又は3MHz)を監視することを可能にするため、狭帯域幅無線デバイスは、低減したピークデータレートで動作することが可能になる。狭帯域幅無線デバイスのための帯域幅の低減及び対応する信号処理は、DLのみ、ULのみ又はDLとULとの双方について、図5A及び5Bに示すように、RF受信機412(図5A)又はベースバンド処理モジュール430(図5B)で実行されてもよい。下りリンク信号は、アンテナ402で受信されてもよい。RFチェーンは、割り当てられたNBDRでアナログチャネル信号を受信及び送信するように構成されてもよい。
図5Aに示す一実施例では、狭帯域幅無線デバイスのRF受信機412、デジタル・アナログ変換(DAC)/アナログ・デジタル変換(ADC)モジュール422及びベースバンド処理モジュール432の双方は、狭帯域幅信号処理をサポートするように設計されてもよい。デジタル・アナログ変換(DAC)/アナログ・デジタル変換(ADC)モジュールは、復号化(受信のため)又は符号化(送信のため)され得るアナログチャネル信号とデジタル変調信号との間を変換するように構成されてもよい。一例では、プライマリNBDRでシステム情報を復号化した後に、ノード(例えば、eNodeB)がデータ送信のためにセカンダリ領域を割り当てられている場合、更なるフィルタリング及び処理のために狭帯域幅無線デバイスの周波数を調整し、RF受信機の周波数を割り当てられたNBDR領域の中心に同調させるため、ベースバンド処理モジュールは、NBDR440のキャリアオフセットを適用するために、RF受信機のRFシンセサイザにコマンドを送信してもよい。キャリアオフセット機構は、狭帯域幅無線デバイスのコンポーネントが狭帯域幅で動作することを可能にし、プライマリNBDRとセカンダリNBDRとの間の切り替えを提供してもよい。図5A−5Bにおいて1.4MHzがNBDR周波数帯域幅について示されており、20MHzが広周波数帯域幅のサブフレームについて示されているが、NBDRが広帯域幅のサブフレームより狭い周波数帯域幅を有する限り、如何なるNBDR周波数帯域幅及び如何なる広周波数帯域幅のサブフレームが使用されてもよい。
図5Bは、ベースバンドデジタル周波数変換を備えた狭帯域幅無線デバイスの例を示している。RF受信機410は、DAC/ADCモジュール420を通過する全幅の帯域幅のサブフレームを受信してもよく、指定のNBDRのフィルタリングは、ベースバンドモジュール430のベースバンドデジタルフロントエンドユニットで実行されてもよい。一例では、5Bの狭帯域幅無線デバイスは、5Aの狭帯域幅無線デバイスより簡単な設計を有してもよい。この理由は、NBDRの処理は、ベースバンド処理モジュールで実行されてもよいからである。図5A及び5Bは、低コストのコンポーネントでNBDR機能を提供するための2つの例を示しているが、低コストの狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTCデバイス)を提供する他の設計も考えられる。例えば、広信号帯域幅のNBDRをフィルタリングする他の技術的対策もまた、広帯域幅の従来のネットワークで狭帯域幅無線デバイスの動作をサポートしてもよい。
NBDRの使用は、無線ネットワークにおける狭帯域幅無線デバイスの使用を可能にし得る。NBDRの使用は、様々な恩恵及び利点を有する。いくつかの恩恵は、広帯域幅無線ネットワーク(例えば、LTEネットワーク)における広帯域幅無線デバイス(例えば、人間向けのUE)と狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTCデバイス)との共存を含んでもよい。一例では、狭帯域幅無線デバイスは、低コストのコンポーネントを使用して製造及び構成されてもよい。NBDRの使用は、LTE技術における狭帯域幅無線デバイス(例えば、MTCデバイス)の低コストの実装を容易にする。広帯域幅のサブフレームにおけるNBDRの使用は、サポートされるデバイス(例えば、狭帯域幅無線デバイス及び広帯域幅無線デバイス)の数に関して高いシステム容量を保持し得る。一例では、NBDRの使用は、従来の無線デバイス(例えば、ユーザ端末)との完全な互換性を提供し、ノード及び/又はネットワーク構成及びスケジューリングを通じて標準的な広帯域幅無線デバイスにとってほぼトランスペアレントになり得る。
他の例は、図6のフローチャートに示すように、広帯域ネットワークにおいて狭帯域幅無線デバイスと通信する方法500を提供する。この方法は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体に含まれる機械上の命令として実行されてもよい。この方法は、ブロック510のように、サブフレームの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)領域に位置するプライマリNBDRから、セカンダリ狭帯域幅デバイス領域(NBDR)構成情報又はプライマリNBDR構成情報のうち少なくとも1つを取得する動作を含む。ただし、プライマリNBDR及びセカンダリNBDRは、広帯域幅のサブフレーム内の周波数リソースのサブセットである。ブロック520のように、構成情報に基づいてプライマリNBDR及びセカンダリNBDRのうち少なくとも1つでデータを取得する動作が続く。ただし、プライマリNBDRは、直流(DC)サブキャリアを含む信号帯域幅スペクトルの中心部分に位置し、セカンダリNBDRは、プライマリNBDRにより使用されていないサブフレーム内の周波数リソースを使用する。
この方法は、プライマリNBDRでデータを受信する前にプライマリNBDRで送信された制御チャネルを処理すること、連続するサブフレームのうち1つにおいてセカンダリNBDRでデータを受信する前にプライマリNBDRで送信された制御チャネルを処理すること、及びセカンダリNBDRでデータを受信する前にセカンダリNBDRで送信された制御チャネルを処理することのうち少なくとも1つを更に含んでもよい。プライマリ又はセカンダリNBDRの制御チャネルは、周波数分割多重(FDM)モードで送信されるリソーススケジューリング割り当てのための拡張された物理下りリンク制御チャネル(ePDCCH)を含んでもよい。この方法は、プライマリNBDRにおいて、セカンダリNBDRでデータを受信するために使用されるセカンダリNBDRの周波数位置を受信することを更に含んでもよい。
他の例では、この方法は、データを受信するために使用されるサブフレームにおけるセカンダリNBDR割り当てを示す制御メッセージを上位レイヤシグナリングから受信することを更に含んでもよい。上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング又はこのシグナリングの組み合わせを含んでもよい。データを受信するために使用されるセカンダリNBDR割り当てを示す物理制御チャネルを受信する動作が続いてもよい。一例では、各NBDRは、約3メガヘルツ(MHz)以下(例えば、1.4MHz(6個のPRB)及び3MHz(15個のPRB))の帯域幅に対応する16個以下の物理リソースブロック(PRB)を含む複数のサブキャリアを有する。広帯域幅のサブフレームの信号は、約5MHz以上(例えば、5MHz(25個のPRB)、10MHz(50個のPRB)及び20MHz(100個のPRB))の帯域幅に対応する少なくとも24個の物理リソースブロック(PRB)を含む複数のサブキャリアを含んでもよい。他の例では、NBDRの帯域幅は、広帯域幅のサブフレームの帯域幅より狭くてもよい。例えば、サブフレームが20MHzの帯域幅を有する場合、NBDRの帯域幅は、10MHz以下でもよい。他の例では、サブフレームは少なくとも2つのNBDRを含んでもよい。
セカンダリNBDR構成情報は、NBDRの数、NBDRの割り当て、NBDRの対応付け、NBDRの構成、NBDRの周波数ホッピングパターン又はこの情報の組み合わせを含んでもよい。セカンダリNBDR構成情報は、上位レイヤシグナリングを介して通信されてもよい。上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング、及びこのシグナリングの組み合わせを含んでもよい。
他の例では、この方法は、無線デバイスを電源オンにすることを更に含んでもよい。下りリンク(DL)同期を取得する動作が続いてもよい。この方法の次の動作は、セカンダリNBDR構成情報を取得する前に物理報知制御チャネル(PBCH)処理を使用してマスター情報ブロック(MIB)を取得することでもよい。この方法は、セカンダリNBDRでデータを受信する前に、上りリンク(UL)同期を取得し、ランダムアクセス手順を使用して無線リソース制御(RRC)接続を確立することを更に含む。
他の例は、図7のフローチャートに示すように、広帯域ネットワークにおいてノードから狭帯域幅無線デバイスに通信する方法600を提供する。この方法は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体に含まれる機械上の命令として実行されてもよい。この方法は、ブロック610のように、ノードにおいて、サブフレームの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)領域に位置するプライマリ狭帯域幅デバイス領域(NBDR)を構成する動作を含む。ただし、プライマリNBDRはセカンダリNBDR構成情報を含み、プライマリNBDR及びセカンダリNBDRは、広帯域幅のサブフレーム内の周波数リソースのサブセットである。ブロック620のように、サブフレームを狭帯域幅デバイスに送信する動作が続く。ただし、プライマリNBDRは、直流(DC)サブキャリアを含む信号帯域幅スペクトルの中心部分で送信され、セカンダリNBDRはプライマリNBDRにより使用されていないサブフレーム内の周波数リソースで送信される。
セカンダリNBDR構成情報は、NBDRの数、NBDRの割り当て、NBDRの対応付け、NBDRの構成、NBDRの周波数ホッピングパターン又はこの情報の組み合わせを含んでもよい。セカンダリNBDR構成情報は、上位レイヤシグナリングを介して通信されてもよい。上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報シグナリング、報知制御シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング、及びこのシグナリングの組み合わせを含んでもよい。
一例では、各NBDRは、約3メガヘルツ(MHz)以下(例えば、1.4MHz(6個のPRB)及び3MHz(15個のPRB))の帯域幅に対応する6個以上の物理リソースブロック(PRB)を含む複数のサブキャリアを有する。広帯域幅のサブフレームの信号は、約5MHz以上(例えば、5MHz(25個のPRB)、10MHz(50個のPRB)及び20MHz(100個のPRB))の帯域幅に対応する複数のサブキャリアを含んでもよい。この方法は、プライマリ又はセカンダリNBDRでデータを送信することを更に含んでもよい。
図8は、例示的な狭帯域幅無線デバイス720及びノード710を示している。狭帯域幅無線デバイスは、ベースバンド処理モジュール722と、無線周波数受信機724とを含んでもよい。ベースバンド処理モジュールは、サブフレームの物理下りリンクデータチャネル(PDSCH)に位置するプライマリNBDRからセカンダリ狭帯域幅デバイス領域(NBDR)構成情報を取得し、セカンダリNBDRのデータを処理するように構成される。ベースバンド処理モジュールは、限られた狭帯域幅で動作してもよい。NBDRは、広帯域幅サブフレーム内の周波数リソースのサブセットでもよい。プライマリNBDRは、直流(DC)サブキャリアを含む信号帯域幅スペクトルの中心部分に位置してもよい。セカンダリNBDRは、プライマリNBDRにより使用されていないサブフレーム内の周波数リソースを使用してもよい。ベースバンド処理モジュールは、プライマリNBDRにおいて制御チャネル及び同期情報を処理し、プライマリNBDRから初期システム情報を取得するように更に構成されてもよい。初期システム情報は、物理報知チャネル(PBCH)、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)及びこの情報の組み合わせを含んでもよい。限られた狭帯域幅は、約1.4メガヘルツ(MHz)以上でもよく、広帯域幅のサブフレームは、更に大きい帯域幅(例えば、10MHz)を有する。一例では、無線周波数受信機は、広帯域のサブフレームを受信するように構成されてもよい。
他の例では、無線周波数(RF)受信機724は、広帯域幅のサブフレームにおいて狭帯域幅領域を受信するように構成される。ベースバンド処理モジュールは、DCサブキャリアに対するセカンダリNBDRのキャリア信号オフセットを生成し、RF受信機をセカンダリNBDRの中心周波数に調整するように更に構成されてもよい。
狭帯域幅無線デバイスは、ユーザ装置(UE)又は移動局(MS)を含んでもよい。狭帯域幅無線デバイスは、アンテナ、接触式ディスプレイ画面、スピーカ、マイクロフォン、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、内部メモリ、不揮発性メモリポート、又はこれらのコンポーネントの組み合わせを含んでもよい。狭帯域幅無線デバイスは、マシンタイプ通信(MTC)デバイスのクラスに属してもよい。
ノード710は、ノードデバイス712を含んでもよいい。ノードデバイス又はノードは、広帯域ネットワークにおいて狭帯域幅無線デバイスと通信するように構成されてもよい。ノードデバイスは、処理モジュール714と、トランシーバモジュール716とを含んでもよい。処理モジュールは、サブフレームの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)領域に位置する狭帯域幅デバイス領域(NBDR)を構成するように動作可能でもよい。NBDRは、広帯域幅のサブフレーム内の周波数リソースのサブセットでもよい。一例では、NBDRは、プライマリNBDRと、少なくとも1つのセカンダリNBDRとを含んでもよい。他の例では、NBDRは、プライマリNBDRだけを含んでもよい。一例では、プライマリNBDRはセカンダリNBDR構成情報を含んでもよく、セカンダリNBDRはデータを含んでもよい。トランシーバモジュールは、直流(DC)サブキャリアを含む信号帯域幅スペクトルの中心部分に位置するサブキャリアでプライマリNBDRを送信し、プライマリNBDRにより使用されていないサブフレーム内のサブキャリアでセカンダリNBDRを送信するように構成されてもよい。サブフレームは、プライマリNBDRと、複数のセカンダリNBDRとを含んでもよい。ノードは、プライマリNBDR及びセカンダリNBDRを使用して、複数の狭帯域幅無線デバイスにデータを送信するように構成されてもよい。各狭帯域幅無線デバイスは、データ通信のために別のプライマリ又はセカンダリNBDRを割り当てられてもよい。ノードは、少なくとも10メガヘルツ(MHz)の帯域幅を使用して無線広帯域幅デバイスと通信し、約1.4MHzの帯域幅を使用して狭帯域幅無線デバイスと通信するように構成されてもよい。ノードは、基地局(BS)、Node B(NB)、evolved Node B(eNB)、ベースバンドユニット(BBU:baseband unit)、遠隔無線ヘッド(RRH:remote radio head)、遠隔無線装置(RRE:remote radio equipment)又は遠隔無線ユニット(RRU:remote radio unit)を含んでもよい。
図9は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、モバイル無線デバイス、モバイル通信デバイス、タブレット、ハンドセット、又は他の種類の無線デバイスのような、無線デバイスの例を提供する。無線デバイスは、ノード、マクロノード、低電力ノード(LPN:low power node)、又は基地局(BS)、evolved Nod B(eNB)、ベースバンドユニット(BBU)、遠隔無線ヘッド(RRH)、遠隔無線装置(RRE)、中継局(RS:relay station)、無線装置(RE:radio equipment)若しくは他の種類の無線広域ネットワーク(WWAN:wireless wide area network)アクセスポイントのような送信局と通信するように構成された1つ以上のアンテナを含んでもよい。無線デバイスは、3GPP LTE、WiMAX、HSPA(High Speed Packet Access)、Bluetooth(登録商標)及びWiFiを含む少なくとも1つの無線通信標準を使用して通信するように構成されてもよい。無線デバイスは、無線通信標準毎に別々のアンテナを使用して通信してもよく、複数の無線通信標準に共用のアンテナを使用して通信してもよい。無線デバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN:wireless personal area network)及び/又はWWANで通信してもよい。
図9はまた、無線デバイスからのオーディオ入力及び出力に使用され得るマイクロフォン及び1つ以上のスピーカの例を提供する。ディスプレイ画面は、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)画面又は有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)ディスプレイのような他の種類のディスプレイ画面でもよい。ディスプレイ画面は、接触式画面として構成されてもよい。接触式画面は、容量性、抵抗性又は他の種類の接触式画面技術を使用してもよい。アプリケーションプロセッサ及びグラフィックプロセッサは、処理及びディスプレイ機能を提供するために内部メモリに結合されてもよい。不揮発性メモリポートはまた、データ入力/出力の選択肢をユーザに提供するために使用されてもよい。不揮発性メモリポートはまた、無線デバイスのメモリ機能を拡張するために使用されてもよい。キーボードは、無線デバイスに統合されてもよく、更なるユーザ入力を提供するために無線デバイスに無線で接続されてもよい。仮想キーボードもまた、接触式画面を使用して提供されてもよい。
様々な技術又は特定の態様若しくはこの一部は、有形の媒体(フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM、ハードディスク、過渡的でないコンピュータ可読記憶媒体、又は他の機械可読記憶媒体等)に具現されたプログラムコード(すなわち、命令)の形式になってもよい。プログラムコードがコンピュータのような機械にロードされて実行された場合、機械は、様々な技術を実施する装置になる。プログラム可能なコンピュータ上のプログラムコードの実行の場合、コンピュータデバイスは、プロセッサ、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含んでもよい。揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光学ドライブ、磁気ハードディスク、又は電子データを格納するための他の媒体でもよい。ノード及び無線デバイスはまた、トランシーバモジュール、カウンタモジュール、処理モジュール及び/又はクロックモジュール若しくはタイマモジュールを含んでもよい。ここに記載の様々な技術を実装又は利用し得る1つ以上のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API:application programming interface)、再利用可能な制御(reusable control)等を使用してもよい。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するためにハイレベルな手続き型又はオブジェクト指向型プログラミング言語で実装されてもよい。しかし、プログラムは、必要な場合にはアセンブリ又は機械言語で実装されてもよい。いずれの場合でも、言語は、コンパイルされた言語又はインタープリタ型言語でもよく、ハードウェアの実装と組み合わされてもよい。
この明細書に記載の機能ユニットの多くは、実装の独立性を特に強調するために、モジュールとしてラベル付けされていることが分かる。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路又はゲートアレイを有するハードウェア回路、論理チップのような既製の半導体、トランジスタ、又は他の別のコンポーネントとして実装されてもよい。モジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラム可能アレイロジック、プログラム可能論理デバイス等のようなプログラム可能なハードウェアデバイスに実装されてもよい。
モジュールは、様々な種類のプロセッサによる実行のためにソフトウェアに実装されてもよい。例えば、実行可能コードの識別されたモジュールは、コンピュータ命令の1つ以上の物理的又は論理的ブロックを有してもよい。例えば、コンピュータ命令は、オブジェクト、プロシージャ又は関数として構成されてもよい。それにも拘わらず、識別されたモジュールは、物理的に一緒に存在する必要はなく、異なる位置に格納された異なる命令を有してもよい。異なる命令は、論理的に結合された場合にモジュールを有し、モジュールの記載の目的を実現する。
実際に、実行可能コードのモジュールは、単一の命令でもよく、複数の命令でもよく、異なるプログラムの間で及び複数のメモリデバイスに渡って複数の異なるコード部分に分散されてもよい。同様に、動作データは、ここではモジュール内で識別されて示されてもよく、如何なる適切な形式に具現されてもよく、如何なる適切な種類のデータ構造内に構成されてもよい。動作データは、単一のデータセットとして収集されてもよく、異なる記憶デバイスを含む異なる位置に分散されてもよく、少なくとも部分的にシステム又はネットワーク上の電子信号として存在してもよい。モジュールは、所望の機能を実行するように動作可能なエージェントを含み、受動的でもよく能動的でもよい。
この明細書を通じて“一例”への言及は、その例に関して記載した特定の機能、構成又は特徴が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、この明細書を通じて様々な場所に“一例では”という語句が現れることは、必ずしも同じ実施例を示しているとは限らない。
ここで使用される複数のアイテム、構造上の要素、構成要素及び/又は素材は、便宜的に一般的なリスト(common list)で提示されてもよい。しかし、これらのリストは、リストの各メンバが個々に別々の固有のメンバとして識別されるように解釈されるべきである。従って、このようなリストの個々のメンバは、別の指示がない限り、共通のグループに提示されていることに単に基づいて、同じリストの他のメンバの事実上の等価物として解釈されるべきではない。更に、本発明の様々な実施例及び例は、ここでは、様々なコンポーネントの代替と共に参照されてもよい。このような実施例、例及び代替は、相互の事実上の等価物として解釈されるべきではなく、本発明の別々の自律的な表現として解釈されるべきであることが分かる。
更に、記載の機能、構造又は特徴は、1つ以上の実施例においていずれか適切な方法で組み合わされてもよい。以下の説明では、本発明の実施例の完全な理解を提供するために、レイアウト、距離、ネットワークの例等のように複数の特定の詳細が提供される。しかし、当業者は、本発明が1つ以上の特定の詳細なしに実施されてもよいこと、他の方法、コンポーネント、レイアウト等を用いて実施されてもよいことを認識する。他の場合にも、本発明の態様を曖昧にすることを回避するため、周知の構造、素材又は動作は詳細には図示又は説明されていない。
以下の例は、1つ以上の特定の用途における本発明の原理の例であり、本発明の原理及び概念を逸脱することなく、発明能力を発揮せずに実装の形式、使用及び詳細において複数の変更が行われてもよいことは、当業者に明らかである。従って、本発明は、以下に示す特許請求の範囲を除き、限定されないことを意図する。