JP2015502929A - 付着が均一で摩擦落ちが少ない組成物 - Google Patents

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Abstract

付着が改良され、摩擦落ちが少ない組成物が記載される。組成物は、水系皮膜形成樹脂を水相中に、かつ疎水性材料を伴う粒子をエマルションの油相中に含むエマルションである。組成物は、局所的に塗布された後の摩擦落ちが少ない。

Description

本発明は、付着が均一で摩擦落ちが少ない組成物に関する。本発明は、特に、疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい粒子と、皮膜形成樹脂との両方を含む組成物に関する。この組成物は、意外にも活性剤の付着に優れたものとなり、容易に摩擦落ちしない。さらに、この組成物は、驚くべきことに、エマルションの水相中の水系皮膜形成樹脂が、エマルションの油相中の疎水性材料を含む粒子とともに使用されているという事実にもかかわらず、塗布後に皮膚から分離および剥離しやすい局所的な皮膜にはならない。
皮膚の外観は健康的な見え方の主な指標となる。皮膚色調があり、しわがなく、顔貌にシミがないと、確実に人をよりよく見せ、より好印象を感じさせる。
たとえばメークアップ配合物は、人の皮膚の色調を模倣するように設計されてきた。高添加量の着色剤は、かかる配合物に必要な光学的成分である。着色剤を添加した配合物はカバーする目的を達成するが、着色剤の濃度が高いと、官能特性および活性剤の付着に悪影響を及ぼす場合がある。さらに、着色剤の量が多い配合物は、好ましくないことに、衣服、および室内装飾材料を含む他の生地に摩擦落ちする場合が多い。皮膚の欠点を良好にカバーする他の配合物は、ソフトフォーカス効果に依存しており、二酸化チタンのような金属酸化物を利用している。これらの配合物は皮膚を白くし、シミを隠すが、塗布後に摩擦落ちしやすく、通例、好ましくない青白い外観になる。
皮膚に活性剤を効果的に付着させ、同時に摩擦落ちが少なく、摩擦落ちが少ないと分類される組成物に備わっていることが多い分離および剥離特性を大幅に減らすのに好適な組成物を開発することへの関心がますます高まっている。したがって、本発明は、疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい粒子と、皮膜形成樹脂との両方を含む、摩擦落ちが少ない組成物に関する。この組成物は、エマルションの水相中の水系皮膜形成樹脂が、エマルションの油相中の疎水性材料を含む粒子とともに使用されているという事実にもかかわらず、意外にも、活性剤の付着に優れたものとなり、塗布後に摩擦落ちが少ない。
追加情報
局所用組成物を作製するための試みが開示されている。米国特許出願公開第2009/0155373号には、化粧料組成物、および皮膚に健康的な外観を付与する方法が記載されている。
米国特許出願公開第2003/0021815号には、少なくとも1種の炭化水素系油を含有する少なくとも1つの連続液体脂肪相を含む化粧料組成物が開示されており、それによると、当該化粧料組成物は、ポリウレタン、ポリウレタン尿素およびポリ尿素から選択される少なくとも1種のポリマーで構成されている。
局所塗布に好適な組成物を作製するためのさらに他の試みが開示されている。米国特許出願公開第2009/0155321号には、カプセル化した着色剤を伴う組成物が記載されている。
上記の追加情報のいずれも、本発明において請求する、疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい疎水性粒子と、皮膜形成樹脂とを含む組成物については記載していない。
米国特許出願公開第2009/0155373号明細書 米国特許出願公開第2003/0021815号明細書 米国特許出願公開第2009/0155321号明細書
第1の態様において、本発明は、付着が改良され、摩擦落ちが少ない組成物に関し、エマルションである当該組成物は、
(a)疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい粒子を油相中に、かつ
(b)水系皮膜形成樹脂を水相中に
含み、
組成物中、粒子中の疎水性材料および粒子中の活性剤の総合重量/皮膜形成樹脂の重量(m+a/r)が0.05以上である。
第2の態様において、本発明は、本発明の第1の態様の組成物を局所的に塗布することによって、皮膚の特性を向上させる方法に関する。
本発明の他のすべての態様は、以下の詳細な説明および実施例を考慮すれば、より容易に明らかになるであろう。
皮膚とは、本明細書で使用する場合、顔、首、胸、背中、腕(わきの下を含む)、手、脚、殿部および頭皮の皮膚を含むものとする。疎水性材料を含む粒子とは、本明細書で使用する場合、直径が75〜525ミクロンの粒子(またはビーズ)を意味するものとし、直径とは、粒子が完全な球形でない場合、最も長い測定可能な(断面の)距離を意味するものとする。かかる粒子は全体的に疎水性である。活性剤とは、疎水性材料(ワセリンなど)を含む粒子中に埋め込まれて、好ましい粒子を形成するものとし、好ましくは粒子中に均質に混合される。摩擦落ちが少ないものとは、本明細書で使用する場合、一般に、身につけた衣服との通常の接触後に皮膚に残留することができる組成物を意味する。活性剤は、本明細書で使用する場合、皮膚の特性を向上させ、かつ/または皮膚に有益な成分を含むものとし、活性剤は、洗い流さない組成物中の活性剤とすることができ、好ましくは洗い流さない組成物中の活性剤であり、最も好ましくは、クリーム、ローション、バーム、デオドラントまたはゲルの中での活性剤である。重量比m+a/rとは、本発明の組成物中、粒子中の疎水性材料の重量プラス粒子中の活性剤の重量/皮膜形成樹脂の重量を意味する。皮膜形成樹脂の重量とは、組成物の水相中に使用されている樹脂の重量を意味し、樹脂(すなわち非水溶性ポリマー)の量は水相の重量を含まない。粒子とは、本明細書で使用する場合、単一粒子、およびより小さな粒子でできた大きな粒子の凝集体を意味するものとする。
「含む」とは、本明細書で使用する場合、「から実質的になる」および「からなる」を含むものとする。したがって、疑義を避けるために述べると、本発明の粒子は、疎水性材料から実質的になるものでもよく、疎水性材料からなるものでもよく、活性剤を含んでいてもよい。エマルションとは、水中油エマルションを意味し、本発明の組成物と置き換えてもよく、本発明の組成物は、着色剤である活性剤を均一に付着させるために使用されるものであることが多い。本明細書で特定するすべての範囲は、たとえば、その範囲についての言及が明示的になされていない場合、その範囲に包含されるすべての範囲を含むものとする。
本発明において使用する、疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい粒子に関する唯一の限定事項は、当該粒子は局所用組成物中に使用することができ、直径が、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、75〜525ミクロン、好ましくは100〜450ミクロン、最も好ましくは150〜300ミクロンである、ということである。
しばしば好ましい実施形態において、粒子中の疎水性材料の重量は、粒子の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、粒子中の活性剤(すなわち使用される場合)の重量より、1.5〜9倍、最も好ましくは1.5〜7倍、最適には2〜5倍多い量を占める。組成物中の疎水性材料の総重量は、本発明の組成物の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、0.75〜10.0重量%、好ましくは1.5〜6.0重量%、最も好ましくは1.5〜4.0重量%である場合が多い。組成物中、疎水性材料を含む粒子中に含まれていてもよい活性剤の総重量は、使用される場合、組成物の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、0.02〜7.5重量%、好ましくは0.05〜6.5重量%、最も好ましくは0.1〜5.0重量%である場合が多い。
粒子を形成するために使用する疎水性材料には、たとえば、ワセリン、高分子量イソパラフィン、ポリアルファオレフィン、シリコーン処理ミツロウのようなシリコーン処理ワックス、シア脂、カルナウバ、シリコーン、シリコーンエラストマー、グリセリド類(ヒマワリ種子油、ダイズ油、サフラワー油など)、これらの混合物など(融点未満で安定である)を含めることができる。本発明の粒子を作製するために使用する疎水性材料または疎水性材料の組合せは、これらの材料が局所的に塗布されてもよい程度のみに限定され、好ましくは、融点が、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、40℃〜50℃、好ましくは42℃〜48℃である。しばしば望ましい他の実施形態において、粒子の疎水性材料は、粒子中の疎水性材料の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、少なくとも50重量%のワセリン、好ましくは75〜100重量%の疎水性材料としてのワセリン、最も好ましくは、100重量%のワセリンを含む。疎水性材料を含む粒子が、疎水性材料としてのワセリンからなることは、本発明の範囲内である。さらに、疎水性材料を含む粒子は、好ましくは50〜100重量%、最も好ましくは75重量%〜100重量%の疎水性材料を含み、活性剤を伴っているか、または伴っていない。
本発明の粒子を作製する場合、疎水性材料を、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、40℃〜65℃、好ましくは42℃〜60℃、最も好ましくは48℃〜55℃に加熱する。任意ではあるが好ましい実施形態において、活性剤を疎水性材料と組み合わせ、混合する。混合および加熱を、制御し、活性剤および疎水性材料の好ましく均質な組成物が生成されるまで継続するべきである。
その結果得られる、疎水性材料を含む(活性剤が含まれていてもよいが、それが好ましい)加熱した組成物は、今や、油相単独に、または既に本発明のエマルション(すなわち本発明の組成物)中にある油相に添加するのに好適であり、その場合、エマルションは水中油エマルションである。活性剤を伴う、または伴わない、加熱した組成物を油相(すなわち、エマルションの形成に使用されようとしている油相、または既にエマルション中にある油相)に添加する場合、当該組成物を油相に添加し、従来の混合技術(たとえば機械式パドル)によって適度な剪断力で混合するべきである。通常、油相を、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、25℃〜48℃、好ましくは30℃〜45℃、最も好ましくは30℃〜40℃の温度で維持するべきである。疎水性材料を含む(活性剤が含まれていてもよい)加熱した組成物は、組み合わせる前に、油相の温度より高い温度で維持するべきである。攪拌は、本明細書に記載されている直径の、疎水性材料を含む(活性剤が含まれていてもよい)粒子が油相中に得られるような速度および時間で維持するべきである。
特に好ましい実施形態において、(m+a/r)比は、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、0.05より大きく、35未満であり、最も好ましくは0.1〜6である。(m+a/r)比は、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、0.2〜1.0がきわめて適しており、(m+a/r)比が0.25〜0.5であるのが最適である。
本発明において使用されていてもよい活性剤のタイプに関する唯一の限定事項は、活性剤が、疎水性材料を含む粒子(たとえばワセリンなど)と混合することができ、好ましくは、疎水性粒子中に均質に混合することができるものである、ということである。かかる活性剤は水溶性でも油溶性でもよく、使用する活性剤は水溶性活性剤および油溶性活性剤の混合物でもよい。通常、活性剤は、使用する場合、それ自体の直径が、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、100〜1200nm、好ましくは280〜1000nm、最も好ましくは300〜650nmである粒子とすることができる。疎水性材料を含む粒子の直径と同様に、活性剤(適用可能な場合)の直径は、固体活性剤が完全な球形でない場合、その断面の最も長い測定可能な距離を意味するものとする。
任意の実施形態において、水溶性活性剤は、活性剤の徐放が望まれる場合、かつ/またはエマルションの水相中の他の活性剤からの隔離が望まれる場合、疎水性材料を含む粒子中およびエマルションの油相中に存在する。好ましい実施形態では、水溶性活性剤は水相中に存在し、油溶性活性剤はエマルションの油相中に存在する(好ましくは本発明に記載している粒子に担持されて運び込まれる)。活性剤が、粒子に担持されずに、エマルションの水相および/または油相に添加されることは本発明の範囲内である。粒子に担持されないかかる活性剤は、粒子に担持されている活性剤と一緒に、またはその代わりに使用することができる。
本発明において使用するのに好適な活性剤は、乳白剤、着色剤、皮膚美白剤、保湿剤、日焼け止め、植物抽出物、抗炎症剤、界面活性剤、しわ減少剤、これらの混合物などを含むものとするが、これらに限定されない。
本発明において使用するのに好適な水系皮膜形成樹脂には、アクリレート、エーテルセルロースポリウレタンのポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、シリコーンポリマー、ならびにこれらの、混合物、コポリマー、ターポリマーおよび融合物を含めることができる。好ましくは、非水溶性樹脂(すなわち皮膜形成樹脂)は、これをエマルションの水相中で均質に使用することができるように、使用前に水基剤中に分散させる。かかる分散液は市販されており、乳化剤を使用してもしなくても作製することができる。多くの場合、使用するポリマーまたはポリマーの組合せに存在するポリオキシエチレン側鎖単位により、所望の水系水溶性樹脂が得られる。好ましい実施形態において、最も望ましい水系樹脂は、Bayer Material ScienceによりBaycusan(登録商標)の名称で販売されている水系ポリウレタン樹脂である。通常、かかる水系皮膜形成樹脂は、水系分散液の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、30〜60重量%、好ましくは35〜55重量%、最も好ましくは40〜50重量%のポリマーまたは樹脂である。本発明において使用する樹脂の重量(水相を除く)は、通常、組成物の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、本発明の組成物の0.5〜12重量%、好ましくは1〜10重量%、最も好ましくは2〜9重量%を占める。したがって、通常、次の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、1.5〜20重量%の、分散液中または水相中水系樹脂が本発明の組成物に添加される。水系皮膜形成樹脂を作製する従来の方法が、たとえば、米国特許第3,310,416号、同第3,388,087号および同第3,905,929号に記載されており、これらの開示は参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明の組成物(または水中油エマルション)は、通常、本明細書に記載している水、油、粒子および樹脂に加えて、化粧料として許容される担体成分を含んでもよい。とは言え、水が最も好ましい担体である。水の量は、組成物の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、1〜98重量%、好ましくは5〜90重量%、最も好ましくは35〜80重量%、最適には40〜75重量%の範囲とすることができる。
本発明において使用するのに好適な化粧料として許容される担体には、鉱物油、シリコーン油、合成または天然のエステル、およびアルコールを含めることができる。これらの材料の量は、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、組成物の0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、最も好ましくは1〜20重量%の範囲とすることができる。
シリコーン油は、揮発性および非揮発性の種類に分類することができる。本明細書で使用する「揮発性」という用語は、周囲温度で測定可能な蒸気圧を有する材料を指す。揮発性シリコーン油は、3〜9個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含有する、環状または直鎖のポリジメチルシロキサンから好ましくは選択される。
直鎖の揮発性シリコーン材料は、一般に、25℃で粘度が5センチストーク未満であるが、環状の材料は、通常、粘度が10センチストーク未満である。
担体材料として有用な非揮発性シリコーン油には、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、およびポリエーテルシロキサンコポリマーが含まれる。本明細書において有用な、本質的に非揮発性のポリアルキルシロキサンには、たとえば、25℃で粘度が5〜100,000センチストークのポリジメチルシロキサン(ジメチコンなど)が含まれる。使用するのに好適なシリコーン油(特に、ジメチコン35〜75センチストーク)はDow Corningから市販されているものが多く、好ましい。
好適なエステルの中には以下のものがある。
(1)10〜20個の炭素原子を有する脂肪酸の、アルケニルエステルまたはアルキルエステル、たとえば、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソナノン酸イソノニル(isononyl isonanonoate)、ミリスチン酸オレイル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸オレイルおよびオレイン酸オレイル、
(2)エトキシ化脂肪族アルコールの脂肪酸エステルなどのエーテルエステル、
(3)多価アルコールエステル、たとえば、エチレングリコールモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)モノ−およびジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ−およびジ−脂肪酸エステル、モノオレイン酸ポリプロピレングリコール2000、モノステアリン酸ポリプロピレングリコール2000、エトキシ化モノステアリン酸プロピレングリコール、グリセリルモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシ化モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸1,3−ブチレングリコール、ジステアリン酸1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ならびにポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
(4)ワックスエステル、たとえばミツロウ、鯨ロウ、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ならびに
(5)ステロールエステル、その中では、ダイズステロールの脂肪酸エステルおよびコレステロールの脂肪酸エステルがその例である。
乳化剤が本発明の組成物中に存在してもよい。乳化剤の全濃度は、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、組成物の0.1〜40重量%、好ましくは1〜20重量%、最も好ましくは1〜5重量%の範囲とすることができる。乳化剤は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性および両性の活性剤からなる群から選択することができる。特に好ましい非イオン性活性剤は、疎水性物質1モル当たり2〜100モルのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと縮合したC10〜C20脂肪族アルコールまたは酸疎水性物質、2〜20モルのアルキレンオキシドと縮合したC〜C10アルキルフェノール、エチレングリコールのモノ−およびジ−脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン、モノ−およびジ−C〜C20脂肪酸、およびポリオキシエチレンソルビタンならびにこれらの組合せを伴うものである。アルキルポリグリコシドおよびサッカリド脂肪アミド(たとえばメチルグルコンアミド)も好適な非イオン性乳化剤である。
好ましい陰イオン性乳化剤には以下が含まれる。アルキルエーテルスルフェートおよびアルキルエーテルスルホネート、アルキルスルフェートおよびアルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホスクシネートおよびジアルキルスルホスクシネート、C〜C20アシルイセチオネート、C〜C20アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレートならびにこれらの組合せ。
使用することができる陽イオン性乳化剤には、たとえば、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリドおよびこれらの混合物が含まれる。有用な両性乳化剤には、ココアミドプロピルベタイン、C12〜C20トリアルキルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na、およびラウロジアンホ酢酸Naまたはこれらの混合物が含まれる。
他の一般的に好ましい乳化剤には、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリコール、ステアラミドAMP、ステアリン酸PEG−100、セタノール、および乳化/増粘添加剤、たとえば(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー/スクワラン、ならびにこれらの混合物が含まれる。
一般に植物系の液体として分類されるエマルション安定化剤を使用することもできる。好ましい安定化剤は、Oilwax LCの名称で販売されており、Lotioncrafterにより市販されている。
防腐剤を、望ましくは本発明の組成物に組み入れて、潜在的に有害な微生物の増殖から保護することができる。本発明の組成物に好適な従来の防腐剤は、パラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。より最近になって使用されるようになっている他の防腐剤には、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、および種々の第四級アンモニウム化合物が含まれる。化粧品化学者は適切な防腐剤を熟知しており、防腐剤の効能試験条件を満たし、製品に安定性を付与するように防腐剤を選択するのが慣例である。特に好ましい防腐剤は、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸Naおよびベンジルアルコールである。防腐剤は、組成物の用途、および防腐剤とエマルション中の他の成分との間に起こり得る不適合性を考慮して選択するべきである。防腐剤は、好ましくは、次の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、組成物の0.01重量%〜2重量%の範囲の量で使用される。
増粘剤が本発明の組成物中に含まれていてもよい。多糖体が特に有用である。その例には、デンプン、天然/合成ガムおよびセルロース誘導体が含まれる。デンプンの代表例は、化学修飾されたデンプン、たとえば、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸Naおよびオクテニルコハク酸デンプンAlである。タピオカデンプンが好ましい場合が多い。好適なガムには、キサンタン、スクレロチウム、ペクチン、カラヤ、アラビア、カンテン、グアー、カラギーナン、アルギネート、およびこれらの組合せが含まれる。好適なセルロース誘導体には、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースNaが含まれる。合成ポリマーは、さらに別の種類の効果的な増粘剤である。この範疇には、カルボマーなどの架橋ポリアクリレート、Sepigel(登録商標)305などのポリアクリルアミド、ならびにSimulgel EG(登録商標)およびAristoflex(登録商標)AVCなどのタウレートコポリマーが含まれ、これらのコポリマーは、それぞれのINCI名により、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーおよびアクリロイルジメチルタウリン/VPコポリマーとして識別されている。増粘に好適な別の好ましい合成ポリマーは、Seppicにより市販されており、Simulgel INS100の名称で販売されているアクリレート系ポリマーである。
増粘剤の量は、使用する場合、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、組成物の0.001〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、最も好ましくは0.2〜1.5重量%の範囲とすることができる。
従来の湿潤剤を、本発明において使用することができる。従来の湿潤剤は、一般に、多価アルコールタイプの材料である。典型的な多価アルコールには、グリセロール(すなわち、グリセリン(glycerine)またはグリセリン(glycerin))、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシ化グリセロール、プロポキシ化グリセロール、およびこれらの混合物が含まれる。グリセリン、プロピレングリコールまたはこれらの混合物が最も好ましい。使用する湿潤剤の量は、概して組成物の0.5〜20重量%、好ましくは1重量%と15重量%の間の範囲とすることができる。
香料、着色剤、固着剤および研磨剤が本発明の組成物に含まれていてもよい。これらの物質の各々は、0.05〜5重量%、好ましくは0.1重量%と3重量%の間の範囲とすることができる。
本明細書において使用するのに好適な活性剤に戻ると、当該活性剤には、TiOおよびZnOのような乳白剤ならびに酸化鉄の赤、黄および黒のような着色剤を含めることができる。かかる乳白剤および着色剤の粒径は、通常、50〜1200nm、好ましくは50〜350nmである。
皮膚の保湿を高めるために、陽イオン性アンモニウム化合物として分類される活性剤が本発明の組成物中に使用されていてもよい。かかる化合物には、ヒドロキシプロピルトリ(C〜Cアルキル)アンモニウムモノ置換サッカリドの塩、ヒドロキシプロピルトリ(C〜Cアルキル)アンモニウムモノ置換ポリオールの塩、ジヒドロキシプロピルトリ(C〜Cアルキル)アンモニウム塩、ジヒドロキシプロピルジ(C〜Cアルキル)モノ(ヒドロキシエチル)アンモニウム塩、グアーヒドロキシプロピルトリモニウム塩、2,3−ジヒドロキシプロピルトリ(C〜Cアルキルまたはヒドロキサルキル(hydroxalkyl))アンモニウム塩またはこれらの混合物が含まれる。最も好ましい実施形態において、かつ所望の場合、本発明に使用する陽イオン性アンモニウム化合物は、第四級アンモニウム化合物、1,2−ジヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。使用する場合、かかる化合物は、通常、組成物の0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%を占める。
陽イオン性アンモニウム化合物が使用される場合、これとともに使用するのに好ましい追加の活性剤は、保湿剤、たとえばヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素のような置換尿素;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;ビス(ヒドロキシエチル)尿素;ビス(ヒドロキシプロピル)尿素;N,N’−ジヒドロキシメチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシエチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシプロピル尿素;N,N,N’−トリ−ヒドロキシエチル尿素;テトラ(ヒドロキシメチル)尿素;テトラ(ヒドロキシエチル)尿素;テトラ(ヒドロキシプロピル)尿素;N−メチル−N’−ヒドロキシエチル尿素;N−エチル−N,N−N’−ヒドロキシエチル尿素;N−ヒドロキシプロピル−N’−ヒドロキシエチル尿素およびN,N’−ジメチル−N−ヒドロキシエチル尿素またはこれらの混合物である。ヒドロキシプロピルという用語が出てきた場合、その意味は、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、2−ヒドロキシ−n−プロピル基、3−ヒドロキシ−i−プロピル基または2−ヒドロキシ−i−プロピル基の総称である。ヒドロキシエチル尿素が最も好ましい。ヒドロキシエチル尿素は、ICIのNational Starch & Chemical Divisionから、Hydrovanceの商標で、50%水性液体として入手可能である。
本発明の組成物中の置換尿素の量は、使用する場合、組成物の総重量を基準に、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、0.01〜20%、好ましくは0.5〜15%、最も好ましくは2〜10%の範囲である。
陽イオン性アンモニウム化合物および置換尿素が使用される場合、特に最も好ましい実施形態において、組成物の総重量を基準に、次の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、少なくとも1〜15%のグリセリンが粒子の外側に使用される。
本発明の組成物は、望ましい活性剤としてビタミンを含んでもよい。実例としてのビタミンは、ビタミンA(レチノール)、ならびにパルミチン酸レチノールおよびプロピオン酸レチノールのようなレチノールエステル、ビタミンB、ビタミンB(ナイアシンアミド)、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、葉酸ならびにビオチンである。ビタミンの誘導体を使用することもできる。たとえば、ビタミンC誘導体には、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMgおよびアスコルビルグリコシドが含まれる。ビタミンEの誘導体には、酢酸トコフェロール、パルミチン酸トコフェロールおよびリノール酸トコフェロールが含まれる。DL−パンテノールおよび誘導体を使用することもできる。ビタミンの総量は、本発明による組成物中に存在する場合、組成物の0.001〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%、最適には0.1〜0.5重量%の範囲とすることができる。
オクタデセン二酸、アゼライン酸、ユビキノン、ジヒドロキシアセトン(DHA)およびこれらの混合物を、本発明の組成物中に活性剤として使用することもできる。かかる化合物は、使用する場合、通常、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、組成物の0.2〜4.5重量%、好ましくは0.5〜3重量%を占める。
本発明において使用するのに好適な、使用してもよい他の活性剤には、レスベラトロール、レゾルシノール類、たとえば4−エチルレゾルシノール、4−へキシルレゾルシノール、4−フェニルエチルレゾルシノール、ジメトキシトルイル(dimethoxytoluyl)プロピルレゾルシノール、4−シクロペンチルレゾルシノール、4−シクロヘキシルレゾルシノール、α−アン(an)/またはβ−ヒドロキシ酸、ペトロセリン酸、共役リノール酸、オクタデカン酸、フェニルエチルレゾルシノール(Symrise製Symwhite 377)、ウンデシレノールフェニルアラニン(Seppic製Seppi White)、これらの混合物などが含まれる。かかる活性剤は、使用する場合、全体で、組成物の0.001〜12重量%を占める。
落屑促進剤が存在してもよい。その実例は、α−ヒドロキシカルボン酸、β−ヒドロキシカルボン酸である。「酸」という用語は、遊離酸だけではなく、その塩およびC〜C30アルキルまたはアリールエステル、ならびに環状または直鎖のラクトン構造を形成するために脱水から生成されたラクトンも含むものとする。代表的な酸は、グリコール酸およびその誘導体、乳酸ならびにリンゴ酸である。サリチル酸はβ−ヒドロキシカルボン酸の代表例である。これらの材料の量は、存在する場合、組成物の0.01〜15重量%の範囲とすることができる。
種々のハーブ抽出物が、本発明の組成物中に活性剤として含まれてもよい。これらの抽出物は、それぞれ親水性または疎水性の溶媒中に保持された、水溶性のものでも水不溶性のものでもよい。水およびエタノールが、好ましい抽出溶媒である。実例としての抽出物には、緑茶、セイヨウノコギリソウ、カモミール、甘草、アロエベラ、ブドウ種子、ウンシュイミカン(citrus unshui)、ヤナギ樹皮、セージ、タイムおよびローズマリーからの抽出物が含まれる。ダイズ抽出物を使用することもでき、特にレチノールを含めることが望ましい場合に使用することができる。
使用してもよい好適なものには、キレート剤(たとえばEDTA)、C8〜22脂肪酸置換サッカリド、リポ酸、レチノキシトリメチルシラン(Clariant Corp.からSilcare 1M−75の商標で入手可能)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)およびこれらの混合物のような材料も含まれる。セラミド(セラミド1、セラミド3、セラミド3Bおよびセラミド6を含む)および疑似セラミドも有用な場合がある。Oilwax LCのような閉塞剤が望ましい場合が多い。これらの材料の量は、組成物の0.000001〜10重量%、好ましくは0.0001〜1重量%の範囲とすることができる。
サンスクリーン活性剤も、本発明の組成物に含まれてもよく、本明細書に記載されている、疎水性材料を含む粒子に担持されてもよい。特に好ましいのは、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(Ensulizole)、Parsol MCX(登録商標)として入手可能なp−メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、Parsol 1789(登録商標)として入手可能なアボベンゼン(Avobenzene)、およびオキシベンゾンとしても知られているベンゾフェノン−3のような材料である。無機サンスクリーン活性剤、たとえば超微粒二酸化チタン、酸化亜鉛、ポリエチレンおよび種々の他のポリマーを使用することができる。オクトクリレンも使用するのに好適である。日焼け止め剤の量は、存在する場合、一般に、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、最適には0.75〜10重量%の範囲とすることができる。
従来の緩衝剤/pH調整剤を使用することができる。これらには、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、クエン酸およびシトレート/クエン酸緩衝剤のような、広く使用されている添加剤が含まれる。特に好ましい実施形態において、本発明の組成物のpHは、以下の範囲の中に包含されるすべての範囲を含めて、4〜8、好ましくは4.25〜7.75、最も好ましくは6〜7.5である。本発明の組成物は、固体スティックまたはバーとすることができる。しかし、本発明の組成物の粘度は、T.A.Instrumentsのような供給業者からAresの名称で、市販されている歪み制御平行プレートレオメーターを使用して、周囲温度NSおよび剪断速度1s−1で測定した場合、好ましくは1,000〜120,000cps、最も好ましくは5,000〜80,000cpsである。
特に好ましい実施形態において、ジヒドロキシアセトンのような活性剤、金属酸化物などの着色剤、ビタミン(たとえばナイアシンアミド)および/または置換尿素は、疎水性材料を含む粒子中に均質に混合される。特に最も好ましい実施形態において、疎水性材料を含む粒子中に均質に混合される活性剤は、酸化鉄のような金属酸化物である。
多種多様なパッケージングを、本発明の組成物を保管し、送達するために使用することができる。パッケージングは、パーソナルケアの最終用途の種類に依存することが多い。たとえば、洗い流さないスキンローションおよびクリーム、シャンプー、コンディショナーならびにシャワーゲルは、一般に、吐出端に開口部があり、閉じ具で覆われているプラスチック容器を使用する。標準的な閉じ具は、スクリューキャップ、非エアロゾル型ポンプおよび押し上げ式でヒンジのついた蓋である。制汗剤、デオドラントおよび脱毛剤用のパッケージングは、吐出端にロールオン式ボールを伴う容器を要する場合がある。別法として、これらの種類のパーソナルケア製品は、スティックが吐出口に向かってプラットフォーム上で移動する前進後退(propel−repel)機構を備えた容器に入れた、スティック組成物製剤で送達することができる。噴射剤で加圧され、スプレーノズルを有している金属缶は、制汗剤、ひげそりクリームおよび他のパーソナルケア製品用パッケージングとしての役目をする。化粧石けん(Toilette bar)のパッケージングは、セルロースもしくはプラスチックの包装材で構成されているものでも、段ボール箱に入ったものでもよく、収縮包装プラスチックフィルムで包装することさえもできる。
次の実施例は、本発明の理解を容易にするために提供するものである。これらの実施例は、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
[実施例]
[実施例1]
Figure 2015502929
この実施例において、水ならびに水溶性および分散性の成分を、油ならびに油溶性および分散性の成分と同様に、完全に混合して、水相および油相を生成した。熱を使用したが、いずれの相も約70℃を超える加熱はせず、ジヒドロキシアセトンおよび香料は、約35℃までの冷却が実現するまで添加しなかった。各試料の油相を各試料の水相に添加し、乳化剤の存在下で完全に混合した。水中油エマルションが生成された。活性剤を伴っていてもよい粒子を、ワセリンと活性剤(すなわち酸化鉄赤、黄および黒)とを組み合わせることによって作製した。適度な攪拌を使用し、粒子/活性剤相を約50℃まで加熱した。ワセリンと酸化鉄との均質な混合物が得られた。
ワセリンと酸化鉄との均質な混合物を約48℃の温度で維持し、当該混合物を、約33℃の温度のエマルションに添加した。従来の攪拌を使用して、エマルションと均質な混合物とを組み合わせ、得られたエマルションは、水系樹脂を水相中に、疎水性材料および活性剤を含む粒子を油相中に有し、粒子の直径が約200ミクロンで生成された。対照組成物には水系皮膜形成樹脂を含めなかった。
[実施例2]
実施例1の試料を、摩擦落ちについて評価し、塗布の均一性について目視観察した。得られた驚くべき結果を以下の表中に見出すことができる。
Figure 2015502929
試料を人工皮膚基材(23cm×7cm)に指で塗布し、60秒間摩擦した後でΔE*、色差を得た。皮膜塗布具(1u)を表面全体に走らせて厚さ25umの皮膜を作った。1枚の白布(r=3.5cm)をプラスチック円盤(r=2.7cm)の底部に取り付けた。塗布10分後に、加重圧力を調整して(30g/cm2)円盤を基材の表面に載せ、円盤を速度2.5cm/sで引きずる装置(IKA Labortechnik)を用いて、基材の表面全体に動かした。選択した基材は厚さ2mm、軟性、粘弾性および疎水性の固体グリップライナー(grip liner)とした。温度を約21℃に維持し、相対湿度を約25〜40%とした。色については、摩擦落ちの少なさおよび塗布の均一性の評価を容易にするために使用した。ΔE*は、市販のHunter Lab色測定器を使用して評価した。ΔE*値が低いほど色変化が少なく、したがって組成物の摩擦落ちが少ない。塗布の均一性については、組成物を皮膚に塗布して評価し、熟練したパネリストが目視による評価を行い、5が劣っている、1が優れているとして結果を出した。その結果は、意外にも、本発明に従って作製した組成物は、水系皮膜形成樹脂がエマルションの水相中に使用されており、疎水性材料を含む粒子がエマルションの油相中に使用されているという事実にもかかわらず、意外にも付着が均一で摩擦落ちが少ないという特性をもつという結果になったことを示す。さらに、本発明に従って作製した組成物は、目視による調査の後で驚くほど容易に洗い落とされたが、通常の活動中には剥がれ落ちなかった。

Claims (14)

  1. エマルションである組成物であって、
    (a)疎水性材料を含み、活性剤を含んでいてもよい粒子を油相中に、かつ
    (b)水系皮膜形成樹脂を水相中に
    含み、
    前記組成物中、前記粒子中の疎水性材料および前記粒子中の活性剤の重量/皮膜形成樹脂の重量(m+a/r)が0.05以上である組成物。
  2. (m+a/r)が0.05より大きく35未満である、請求項1に記載の組成物。
  3. (m+a/r)が0.1〜6.0である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記疎水性材料を含む粒子の直径が75〜525ミクロンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記疎水性材料を含む粒子が活性剤を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記疎水性材料がワセリンである、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記樹脂がポリウレタンである、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記水系皮膜形成樹脂が30〜60重量%の樹脂である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 活性剤が存在し、前記活性剤が、ジヒドロキシアセトン、着色剤、ビタミンまたは置換尿素を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 活性剤が存在し、前記活性剤が着色剤を含む、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記着色剤が酸化鉄を含む、請求項10に記載の組成物。
  12. (m+a/r)が0.2〜1.0である、請求項1に記載の組成物。
  13. (m+a/r)が0.25〜0.5である、請求項1に記載の組成物。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物を、皮膚に局所的に塗布するステップを含む、皮膚の特性を向上させる方法。
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