JP2015501617A - 無線ローカルエリアネットワーク(wlan)でデータユニットの物理層(phy)モードを自動的に検出するための方法および装置 - Google Patents

無線ローカルエリアネットワーク(wlan)でデータユニットの物理層(phy)モードを自動的に検出するための方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015501617A
JP2015501617A JP2014539999A JP2014539999A JP2015501617A JP 2015501617 A JP2015501617 A JP 2015501617A JP 2014539999 A JP2014539999 A JP 2014539999A JP 2014539999 A JP2014539999 A JP 2014539999A JP 2015501617 A JP2015501617 A JP 2015501617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tone
data unit
tones
tone group
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014539999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6124362B2 (ja
Inventor
ザン ホンユアン
ザン ホンユアン
Original Assignee
マーベル ワールド トレード リミテッド
マーベル ワールド トレード リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マーベル ワールド トレード リミテッド, マーベル ワールド トレード リミテッド filed Critical マーベル ワールド トレード リミテッド
Publication of JP2015501617A publication Critical patent/JP2015501617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6124362B2 publication Critical patent/JP6124362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • H04L27/261Details of reference signals
    • H04L27/2613Structure of the reference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0014Three-dimensional division
    • H04L5/0023Time-frequency-space
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0058Allocation criteria
    • H04L5/0064Rate requirement of the data, e.g. scalable bandwidth, data priority

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【解決手段】通信チャネルを介して送信するための物理層(PHY)データユニットを生成するための方法において、データユニットが通常モードで送信される場合に、第1のロングトレーニングフィールドを含めてデータユニットが生成される。データユニットが低帯域幅モードで送信される場合に、第2のロングトレーニングフィールドを含めてデータユニットが生成される。第1のトレーニングフィールドおよび第2のトレーニングフィールドは、データユニットが低帯域幅モードに対応するか、または通常モードに対応するかを受信デバイスが自動検出出来るよう構成される。【選択図】図4B

Description

[関連出願の相互参照]
本開示は、2011年11月2日に提出された米国仮特許出願第61/554,872号の便益を主張する。当該仮特許出願の開示内容は、その全体が本明細書に参照により組み込まれる。
本開示は一般的に通信ネットワークに関し、より詳細には長距離低電力無線ローカルエリアネットワークに関する。
本明細書で示される背景技術は、本開示の背景を一般的に示すことを目的としている。この背景技術のセクションで説明される範囲において、本願発明の発明者らによる研究、および提出時点において先行技術として見なされ得ない説明の態様は、本開示の先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
インフラストラクチャモードで動作する場合、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)は典型的には、アクセスポイント(AP)および1または複数のクライアント局を含む。WLANは過去10年の間に急速に進化した。Institute for Electrical and Electronics Engineers(IEEE)802.11a、802.11b、802.11g、および802.11n StandardなどのWLAN規格の開発により、シングルユーザピークデータスループットは向上した。例えば、IEEE802.11b Standardは11メガビット/秒(Mbps)のシングルユーザピークスループットを規定し、IEEE802.11a Standardおよび802.11g Standardは、54Mbpsのシングルユーザピークスループットを規定し、IEEE802.11n Standardは、600Mbpsのシングルユーザピークスループットを規定し、IEEE802.11ac Standardは、ギガビット/秒(Gbps)範囲のシングルユーザピークスループットを規定する。
2つの新たな規格、IEEE802.11ahおよびIEEE802.11afの研究が開始されており、それぞれがサブ1GHzの周波数の無線ネットワーク動作を規定するであろう。低周波数通信チャネルは一般的に、より高い周波数での送信と比較し、より良好な伝搬品質およびより長い伝搬範囲を特徴とする。過去において、サブ1GHz範囲は無線通信ネットワークには利用されてこなかった。なぜなら、そのような周波数は他の用途(例えば、認可されたTVの周波数帯域、無線周波数帯域など)のために確保されていたからである。サブ1GHz範囲には認可されていないままの周波数帯域は少なく、また、異なる地理的地域においてそれぞれ異なる特定の認可されていない周波数が存在する。IEEE802.11ah Standardは利用可能な認可されていないサブ1GHzの周波数帯域での無線動作を規定するであろう。IEEE802.11af Standardは、TV White Space(TVWS)、つまり、サブ1GHzの周波数帯域の使用されていないTVチャネルでの無線動作を規定するであろう。
一実施形態において、
通信チャネルを介して送信するための物理層データユニット(PHYデータユニット)を生成するための方法は、
PHYデータユニットが通常モードで送信される場合に、第1のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成する段階と、
PHYデータユニットが低帯域幅モードで送信される場合に、第2のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成する段階と
を含む。 第1のロングトレーニングフィールドおよび第2のロングトレーニングフィールドは、PHYデータユニットが低帯域幅モードに対応するか、または通常モードに対応するかを受信デバイスが自動検出出来るよう構成される。
他の実施形態において、方法は、以下の要素のうち1または複数からなる組み合せを含む。
第1のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成する段階は、i)第1のデータトーン群とii)第1のパイロットトーン群とを含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップを用いる段階を有する。
第2のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成する段階は、i)第2のデータトーン群とii)第2のパイロットトーン群とを含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップを用いる段階を有する。
第1のロングトレーニングフィールドおよび第2のロングトレーニングフィールドは、第1のトーンマップおよび第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に低い相互相関値を有するよう構成される。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のパイロットトーン群と、ii)第2のパイロットトーン群と、iii)第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する。
第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含む。
第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含む。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む。
考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む。
他の実施形態において、通信チャネルを介して送信するための物理層データユニット(PHYデータユニット)を生成するための装置は、
ネットワークインタフェースを備え、
ネットワークインタフェースは、
PHYデータユニットが低帯域幅モードで送信される場合に、第1のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成し、
PHYデータユニットが通常モードで送信される場合に、第2のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成するよう構成される。第1のロングトレーニングフィールドおよび第2のロングトレーニングフィールドは、PHYデータユニットが低帯域幅モードに対応するか、または通常モードに対応するかを受信デバイスが自動検出出来るよう構成される。
他の実施形態において、装置は、以下の要素のうち1または複数からなる組み合せを含む。
ネットワークインタフェースは、
i)第1のデータトーン群とii)第1のパイロットトーン群とを含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップを用いることにより、第1のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成するよう構成される。
ネットワークインタフェースは、
i)第2のデータトーン群とii)第2のパイロットトーン群とを含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップを用いることにより、第2のロングトレーニングフィールドを含めてPHYデータユニットを生成するよう構成される。
第1のロングトレーニングフィールドおよび第2のロングトレーニングフィールドは、第1のトーンマップおよび第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に低い相互相関値を有するよう構成される。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のパイロットトーン群と、ii)第2のパイロットトーン群と、iii)第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する。
第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含む。
第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含む。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む。
考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む。
さらに他の実施形態において、方法は、
i)第1のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第1のロングトレーニングフィールドと、ii)第2のトレーニングシーケンスに従って変調させられた第2のトレーニングフィールドとのうち一方を含むデータユニットを受信する段階を含む。方法は、データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または第2のトレーニングフィールドを含むかを検出する段階も含む。 方法はさらに、データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが通常モードのデータユニットに対応すると判断する段階と、
データユニットが第2のトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが低帯域幅モードのデータユニットに対応すると判断する段階と
を含む。
他の実施形態において、方法は、以下の要素のうち1または複数からなる組み合せを含む。
第1のロングトレーニングフィールドは、i)第1のデータトーン群およびii)第1のパイロットトーン群を含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップに従って変調させられる。
第2のトレーニングフィールドは、i)第2のデータトーン群およびii)第2のパイロットトーン群を含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップに従って変調させられる。
データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または第2のトレーニングフィールドを含むかを検出する段階は、第1のトーンマップおよび第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関を実行する段階を有する。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のパイロットトーン群と、ii)第2のパイロットトーン群と、iii)第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する。
第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含む。
第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含む。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む。
考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む。
さらに他の実施形態において、装置は、
ネットワークインタフェースを備え、
ネットワークインタフェースは、
i)第1のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第1のロングトレーニングフィールドと、ii)第2のトレーニングシーケンスに従って変調させられた第2のトレーニングフィールドとのうち一方を含むデータユニットを受信するよう構成される。ネットワークインタフェースは、データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または第2のトレーニングフィールドを含むかを検出するようにも構成される。ネットワークインタフェースはさらに、
データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが通常モードのデータユニットに対応すると判断し、
データユニットが第2のトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが低帯域幅モードのデータユニットに対応すると判断するよう構成される。
他の実施形態において、装置は、以下の要素のうち1または複数からなる組み合せを含む。
第1のロングトレーニングフィールドは、i)第1のデータトーン群およびii)第1のパイロットトーン群を含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップに従って変調させられる。
第2のトレーニングフィールドは、i)第2のデータトーン群およびii)第2のパイロットトーン群を含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップに従って変調させられる。
ネットワークインタフェースは、第1のトーンマップおよび第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関を実行することにより少なくとも部分的に、データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または第2のトレーニングフィールドを含むかを検出するよう構成される。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のパイロットトーン群と、ii)第2のパイロットトーン群と、iii)第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する。
第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含む。
第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含む。
考慮される重複するトーン群は、i)第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む。
考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む。
実施形態に係る例示的な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のブロック図である。
実施形態に係る、通常モードのデータユニットを生成するための例示的な物理層(PHY)処理ユニットの送信部分のブロック図である。
実施形態に係る、例示的な通常モードのデータユニットの図である。 実施形態に係る、例示的な低帯域幅のデータユニットの図である。
実施形態に係る、通常モードのデータユニットのプリアンブル部分を示す図である。 実施形態に係る、低帯域幅モードのデータユニットのプリアンブル部分を示す図である。
実施形態に係る、プリアンブルのフィールド内のシンボルを変調させるために用いられる例示的な変調技術を示す図である。
実施形態に係る、通常モードのデータユニットに対応する例示的な直交周波数分割多重(OFDM)トーンマップの図である。 実施形態に係る、低帯域幅モードのデータユニットに対応する例示的なOFDMトーンマップの図である。
実施形態に係る、データユニットを生成するための例示的な方法700のフロー図である。
実施形態に係る、データユニットのPHYモードを自動検出するための例示的な方法800のフロー図である。
以下に説明する実施形態において、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のアクセスポイント(AP)などの無線ネットワークデバイスは、1または複数のクライアント局へデータストリームを送信する。APは、少なくとも第1の通信プロトコルに従ってクライアント局と共に動作するよう構成される。第1の通信プロトコルは、サブ1GHzの周波数帯域での動作を規定し、典型的には、比較的遅いデータレートでの長距離の無線通信を必要とする用途のために用いられる。第1の通信プロトコル(例えば、IEEE802.11afまたはIEEE802.11ah)は本明細書において、「長距離」通信プロトコルと呼ぶ。いくつかの実施形態において、APは、一般的により高い周波数帯域での動作を規定する、典型的にはより高いデータレートでの、より近距離の通信のために用いられる1または複数の他の通信プロトコルに従ってクライアント局と通信を行うようにも構成される。より高い周波数の通信プロトコル(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11n、および/または、IEEE802.11ac)は本明細書において総じて、「近距離」通信プロトコルと呼ぶ。いくつかの実施形態において、長距離通信プロトコルに準拠する物理層(PHY)データユニット(「長距離データユニット」)は、近距離通信プロトコルに準拠するデータユニット(近距離データユニット)と同じかまたは同様であるが、より低いクロックレートを用いて生成される。この目的のため、実施形態において、APは、近距離での動作に適したクロックレートで動作し、サブ1GHzでの動作のために用いられるクロックを生成するためにダウンクロックが用いられる。結果として、本実施形態において、長距離データユニットは、近距離データユニットの物理層フォーマットを維持するが、より長い期間をかけて送信される。
この長距離通信プロトコルにより規定されるこの「通常モード」に加え、いくつかの実施形態において、長距離通信プロトコルは、通常モードに関して規定される最も低い帯域幅およびデータレートと比較して帯域幅およびデータレートがより低い「低帯域幅モード」も規定する。データレートがより低いので、低帯域幅モードは、通信距離がさらに長くなり、一般的に受信機の感度を向上させる。低帯域幅モードに対応するデータユニットは、通常モードに対応するデータユニットと同じクロックレートを用いて生成される(例えば、通常モードのデータユニットのために用いられるのと同じ割合でダウンクロックされる)。例えば、実施形態において、通常モードのデータユニットおよび低帯域幅モードのデータユニットの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルは両方とも、同じサブ搬送波/トーン間隔およびOFDMシンボル期間を有する。いくつかの実施形態において、通常モードおよび/または低帯域幅モードは、複数のPHYサブモードを含む。一実施形態において、例えば通常モードは、2MHzのデータユニットに対応する第1のサブモード、4MHzのデータユニットに対応する第2のサブモードなどを含み、低帯域幅モードは、1MHzだけのデータユニットに対応する。他の実施形態において、低帯域幅モードは同様に、異なる帯域幅(例えば、1MHz、0.5MHzなど)を有するデータユニットに対応する複数のサブモードを含む。
低帯域幅モードの機能はそのモードが用いられる地域によって異なり得る。例えば、サブ1GHz範囲において利用可能なスペクトルが比較的多い米国におけるIEEE802.11ahシステムの一実施形態において、通常モードの通信は、少なくとも最も低い帯域幅(例えば、2MHzまたは2.5MHzなど)を有するチャネルを用い、低帯域幅モードは、さらにより低い帯域幅(例えば、1MHz、または1.25MHzなど)を有する「制御モード」として役割を果たす。実施形態において、APは、例えば、信号ビーコンまたは関連付け手順のために、および/または送信ビームフォーミングトレーニング動作のために制御モードを用いる。他の例として、サブ1GHz範囲において利用可能なスペクトルが比較的少ない通信システムの一実施形態において(例えば、欧州または日本)、低帯域幅モードは制御モードではなく通常モードの延長として役割を果たす。
図1は、一実施形態に係る例示的なWLAN10のブロック図である。AP14は、ネットワークインタフェース16に結合されたホストプロセッサ15を含む。ネットワークインタフェース16は、媒体アクセス制御(MAC)処理ユニット18および物理層(PHY)処理ユニット20を含む。PHY処理ユニット20は複数の送受信機21を含み、送受信機21は、複数のアンテナ24に結合されている。3つの送受信機21および3つのアンテナ24が図1には示されているが、他の実施形態において、AP14は、異なる数(例えば1、2、4、5など)の送受信機21およびアンテナ24を含みうる。
WLAN10は、複数のクライアント局25を含む。4つのクライアント局25が図1には示されているが、様々なシナリオおよび実施形態においてWLAN10は、異なる数(例えば1、2、3、5、6など)のクライアント局25を含みうる。クライアント局25のうち少なくとも1つ(例えばクライアント局25−1)は、少なくとも長距離通信プロトコルに従って動作するよう構成される。いくつかの実施形態において、クライアント局25のうち少なくとも1つ(例えばクライアント局25−4)は、少なくとも近距離通信プロトコルのうち1または複数に従って動作するよう構成された近距離クライアント局である。
クライアント局25−1は、ネットワークインタフェース27に結合されたホストプロセッサ26を含む。ネットワークインタフェース27は、MAC処理ユニット28およびPHY処理ユニット29を含む。PHY処理ユニット29は、複数の送受信機30を含み、送受信機30は複数のアンテナ34に結合されている。3つの送受信機30および3つのアンテナ34が図1には示されているが、他の実施形態において、クライアント局25−1は異なる数(例えば、1、2、4、5など)の送受信機30およびアンテナ34を含みうる。
いくつかの実施形態において、クライアント局25−2、25−3、25−4のうち1つ、いくつか、または全てが、クライアント局25−1と同じ、または同様の構造を有する。これらの実施形態において、クライアント局25−1と同じ、または同様の構造を有するクライアント局25は、同じ、または異なる数の送受信機およびアンテナを有する。例えば、一実施形態においてクライアント局25−2は、2つの送受信機および2つのアンテナ(図示せず)のみ有する。
様々な実施形態において、AP14のPHY処理ユニット20は、長距離通信プロトコルに準拠した、以下に説明するフォーマットを有するデータユニットを生成するよう構成される。送受信機21は、生成されたデータユニットをアンテナ24を介して送信するよう構成される。同様に、送受信機21は、データユニットをアンテナ24を介して受信するよう構成される。また様々な実施形態によると、AP14のPHY処理ユニット20は、長距離通信プロトコルに準拠した、以下に説明するフォーマットを有する受信したデータユニットを処理するようにも構成される。
様々な実施形態において、クライアントデバイス25−1のPHY処理ユニット29は、長距離通信プロトコルに準拠した、以下に説明するフォーマットを有するデータユニットを生成するよう構成される。送受信機30は、生成されたデータユニットをアンテナ34を介して送信するよう構成される。同様に、送受信機30は、データユニットをアンテナ34を介して受信するよう構成される。また様々な実施形態において、クライアントデバイス25−1のPHY処理ユニット29は、長距離通信プロトコルに準拠した、以下に説明するフォーマットを有する受信したデータユニットを処理するようにも構成される。
いくつかの実施形態において、AP14は、デュアルバンド方式で動作するよう構成される。そのような実施形態において、AP14は、近距離モードでの動作と長距離モードでの動作とので間で切り替えることが出来る。そのような一実施形態によると、近距離モードで動作する場合、AP14は、近距離通信プロトコルのうち1または複数に準拠したデータユニットを送受信する。長距離モードで動作する場合、AP14は、長距離通信プロトコルに準拠したデータユニットを送受信する。同様にいくつかの実施形態によると、クライアント局25−1は、デュアル周波数帯域動作が可能である。これらの実施形態において、クライアント局25−1は、近距離モードでの動作と長距離モードでの動作との間で切り替えることも出来る。他の実施形態において、AP14および/またはクライアント局25−1は、長距離通信プロトコルにより長距離での動作のために規定された複数の異なる低周波数帯域の間で切り替えることが出来るデュアルバンドデバイスである。さらに他の実施形態において、AP14および/またはクライアント局25−1は、1つの長距離周波数帯域でのみ動作するよう構成されたシングルバンドデバイスである。
またさらに他の実施形態において、クライアント局25−1は、複数の異なる対応するPHYモードを用いる複数の異なる地域で動作することが出来るデュアルモードデバイスである。例えば、そのような一実施形態においてクライアント局25−1は、第1の地域において動作する場合、通常モードのPHYを利用し、第2の地域(例えば、利用可能なスペクトルが少ない地域)において動作する場合、低帯域幅モードのPHYを利用するよう構成される。実施形態において、クライアント局25−1は、送信機および受信機の低帯域幅モードおよび通常モードのベースバンド信号処理を切り替えることにより、および、各モードに当てはまる条件(例えば、送信機におけるスペクトルマスク条件、受信機における隣接するチャネルの干渉条件など)を満たすべくデジタルフィルタとアナログフィルタとを切り替えることにより、複数の異なる地域で通常モードと低帯域幅モードとを切り替えることが出来る。しかし実施形態において、低帯域幅モードと通常モードとの間で切り替える場合、クロックレートなどのハードウェア設定は変更されない。
例示的な一実施形態において、クライアント局25−1は、米国においては(例えば、2MHzおよびそれより広いチャネルの)通常モードのPHYを利用し、欧州および/または日本においては(例えば、1MHzのチャネルの)低帯域幅モードを利用するデュアルモードデバイスである。本実施形態において、同じクロックレートが汎用的に用いられ、複数の異なる帯域幅の信号を生成するのに複数の異なる離散逆フーリエ変換(IDFT)のサイズ(例えば、米国の2MHzまたはそれより広い帯域幅のチャネルには64ポイントまたはそれより大きいIDFT、欧州/日本の1MHzのチャネルには32ポイントのIDFT)が利用される。これらの実施形態のいくつかにおいて、低帯域幅モードが米国での制御PHYのためにも用いられる。
他の例示的な実施形態において、クライアント局25−1は、米国において、通常モードのPHY(例えば、2MHzおよびそれより広いチャネルのために)、および低帯域幅モードのPHY(例えば、1MHzの帯域幅を有する制御モードの信号のために)を利用し、欧州および/または日本において、低帯域幅モードのPHY(例えば、1MHzのチャネルのために)のみを利用するデュアルモードデバイスである。本実施形態において、同じクロックレートが汎用的に用いられ、複数の異なる帯域幅の信号を生成するのに複数の異なるIDFTのサイズ(例えば、米国における2MHzまたはそれより広い帯域幅のチャネルには64ポイントまたはそれより大きいIDFT、米国における1MHzの制御モードの信号および欧州/日本における1MHzのチャネルの両方に32ポイントのIDFT)が利用される。
いくつかの実施形態において、クライアント局25−1などのデバイスは、最も小さな帯域幅の通常モードのデータユニットを生成しようと、または低帯域幅モードのデータユニットを生成しようと、同じサイズのIDFTを(一定のクロックレートで)用いる。例えば、一実施形態において、2MHzの通常モードのデータユニットおよび1MHzの低帯域幅モードのデータユニットの両方の生成に64ポイントのIDFTが用いられる。1MHzの低帯域幅モードのデータユニットの生成の場合は、適切なトーンがゼロ設定される。これらの実施形態のいくつかのシナリオにおいて、より広い(例えば2MHz)のチャネルのためのスペクトルマスク条件を満たしつつPHYモード間で切り替える場合、フィルタをオンザフライで変更する必要はない。他のシナリオにおいて、送信される低帯域幅モードの信号は、より広い帯域幅に対応するIDFTのサイズを用いて送信される場合であっても、より小さくより低い帯域幅のスペクトルマスクを満たすことが求められる。
図2は、実施形態に係る、通常モードのデータユニットを生成するための例示的なPHY処理ユニット100の送信部分のブロック図である。図1を参照すると、一実施形態において、AP14のPHY処理ユニット20、およびクライアント局25−1のPHY処理ユニット29はそれぞれ、PHY処理ユニット100と同様である、または同じである。実施形態によると、PHY処理ユニット100は、一般的に情報ビットのストリームをスクランブルして、1またはゼロの長いシーケンスの発生を低減するスクランブラー102を含む。スクランブラー102には符号器パーサー104が結合されている。符号器パーサー208は、情報ビットのストリームを1または複数のFEC符号器106に対応する1または複数の符号器入力ストリームに逆多重化する。
図2には2つのFEC符号器106が示されているが、様々な他の実施形態、および/またはシナリオにおいては、異なる数のFEC符号器が含まれ、および/または、異なる数のFEC符号器が並行して動作する。例えば一実施形態によると、PHY処理ユニット100は、4つのFEC符号器106を含み、および、1つ、2つ、3つ、または4つのFEC符号器106が、特定の変調符号化方式(MCS)、帯域幅、および空間ストリームの数に応じて同時に動作する。各FEC符号器106は、対応する入力ストリームを符号化して、対応する符号化されたストリームを生成する。一実施形態において、各FEC符号器106は、2値畳み込み符号器(BCC)を含む。他の実施形態において、各FEC符号器106は、パンクチャリングブロックがその後に続くBCCを含む。他の実施形態において、各FEC符号器106は、低密度パリティチェック(LDPC)符号器を含む。
ストリームパーサー108は、別個のインターリービングおよびコンスタレーションポイント/シンボルへのマッピングのために1または複数の符号化されたストリームを1または複数の空間ストリーム(例えば、図2に示される例示的なPHY処理ユニット100において4個のストリーム)へパースする。一実施形態において、ストリームパーサー108は、以下の数式が満たされるようにIEEE802.11n通信プロトコルに従って動作する。
Figure 2015501617
数式1
ここでsは、NSS個の空間ストリームのうちそれぞれのためのコンスタレーションポイントにおける1つの軸に割り当てられた符号化されたビットの数であり、NBPSCSは、1つのサブ搬送波あたりのビット数である。実施形態において、各FEC符号器106(BCCまたはLDPC)のために、s個の符号化されたビットの連続するブロックがラウンドロビン方式で複数の異なる空間ストリームに割り当てられる。FEC符号器106群が2またはそれ以上のBCC符号器を含むいくつかの実施形態において、個々のFEC符号器106の出力が、各ラウンドロビンサイクルにおいて交互に用いられる。つまり、まず第1のFEC符号器106からのS個のビットがNSS個の空間ストリームに供給され、第2のFEC符号器106からのS個のビットがNSS個の空間ストリームへ供給される、などである。ここで
S=NSS×s 数式2
となる。
SS個の空間ストリームのうちそれぞれに対応し、隣り合う雑音のあるビットからなる長いシーケンスが受信機においてデコーダに入るのを防ぐべく、インターリーバ110は空間ストリームのビットをインターリービングする(つまり、ビットの順番を変更する)。より詳細には、インターリーバ110は、隣り合う符号化されたビットを、周波数領域において、または時間領域において、隣り合わない位置へマッピングする。実施形態においてインターリーバ110は、パラメータNcol、Nrow、Nrot(つまり、それぞれ列数、行数、および周波数回転パラメータ)が、長距離の通常モードのデータユニットの帯域幅に基づいた適した値である点を除いて、IEEE802.11n通信プロトコル(つまり、各データストリームにおいて2度の周波数置換、および、第3の置換は異なるように、異なるストリームの複数のビットを周期的にシフト)に従って動作する。
また各空間ストリームに対応して、コンスタレーションマッパー112は、複数のビットから成るインターリービングされたシーケンスを、OFDMシンボルの異なるサブ搬送波/トーンに対応するコンスタレーションポイントへマッピングする。より詳細には実施形態において、各空間ストリームに関し、コンスタレーションマッパー112はlog(M)の長さの全てのビットシーケンスをM個のコンスタレーションポイントのうち1つへ移す。コンスタレーションマッパー112は用いられているMCSに応じて異なる数のコンスタレーションポイントを扱う。実施形態において、コンスタレーションマッパー112は、M=2、4、16、64、256、および1024個のコンスタレーションポイントを扱う直交振幅変調(QAM)マッパーである。他の実施形態において、コンスタレーションマッパー112は、{2,4,16,64,256,1024}の群の少なくとも2つの値から成る異なるサブ群に等しいMに対応する異なる変調方式を扱う。
実施形態において、時空間ブロック符号化(STBC)ユニット114は、1または複数の空間ストリームに対応するコンスタレーションポイントを受信し、当該空間ストリームを複数(NSTS)の時空間ストリームに拡散させる。いくつかの実施形態において、STBCユニット114は省略される。STBCユニット114には循環シフトダイバーシティ(cyclic shift diversity)(CSD)ユニット116が結合されている。CSDユニット116は、意図しないビーム形成を防ぐべく、(1より大きい数の時空間ストリームが存在する場合)1つを除いた残りの全ての時空間ストリームに循環シフトを挿入する。説明を分かりやすくするべく、CSDユニット116への入力は、STBCユニット114が省略された実施形態においても時空間ストリームと呼ぶ。
空間マッピングユニット120は、NSTS個の時空間ストリームをNTX個の送信チェーンへマッピングする。様々な実施形態において、空間マッピングは、1)各時空間ストリームからのコンスタレーションポイントが送信チェーンへ直接的にマッピングされる直接マッピング(つまり1対1のマッピング)、2)全ての時空間ストリームからのコンスタレーションポイントのベクトルが行列の乗算を用いて拡大され、送信チェーンへの入力が生成される空間的拡大、および、3)全ての時空間ストリームからのコンスタレーションポイントの各ベクトルが方向ベクトルの行列により乗算され、送信チェーンへの入力が生成されるビーム形成のうち1または複数を含む。空間マッピングユニット120の各出力は1個の送信チェーンに対応し、空間マッピングユニット120の各出力は、複数のコンスタレーションポイントからなるブロックを時間領域信号へ変換するIDFT計算ユニット122(例えば、逆高速フーリエ変換(IFFT)計算ユニット)により処理が行われる。IDFTユニット122の出力は、実施形態において、OFDMシンボルの円形の拡張部分であるガードインターバル(GI)部分をOFDMシンボルへプリペンドし、スペクトル遅延を増加させるべくOFDMシンボルのエッジを滑らかにするGI挿入/ウィンドウイングユニット124へ提供される。GI挿入/ウィンドウイングユニット124の出力は、信号をアナログ信号へ変換し、信号を送信のためにRF周波数にアップコンバートするアナログ/無線周波数(RF)ユニット126へ提供される。様々な実施形態、および/またはシナリオにおいて信号は、(例えば、ユニット122におけるそれぞれ64、128、256、または512ポイントのIDFTに対応し、IDFTのサイズに関わらず一定のクロックレートを用いて)2MHz、4MHz、8MHz、または16MHzの帯域幅のチャネルで送信される。他の実施形態において、他の適したチャネル帯域幅(および/またはIDFTのサイズ)が用いられる。通常モードに対応する長距離データユニットは、2012年1月6日に提出され発明の名称が「Physical Layer Frame Format for Long Range WLAN」である米国特許出願第13/359,336号にさらに詳細に説明されている。当該特許出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
低帯域幅モードの通信は一般的に、通常モードの通信よりさらにロバストであり、より長い距離の通信をサポートする感度ゲインを有する。例えば、通常モードが通常モードのデータユニットを生成するのに64ポイントのIDFT(例えば、2MHzの帯域幅の信号のために)を用い、低帯域幅モードが低帯域幅モードのデータユニットを生成するのに32ポイントのIDFT(例えば、1MHzの帯域幅の信号のために)を用いる実施形態において、低帯域幅モードはおよそ3dBの感度ゲインを提供する。他の例として、通常モードが通常モードのデータユニットを生成するのに64ポイントのIDFT(例えば、2MHzの帯域幅の信号のために)を用い、低帯域幅モードが低帯域幅モードのデータユニットを生成するのに16ポイントのIDFT(例えば、0.5MHzの帯域幅の信号のために)を用いる実施形態において、低帯域幅モードはおよそ6dBの感度ゲインを提供する。さらに、いくつかの実施形態において、低帯域幅モードは、ビットの冗長性または繰り返しをデータユニットの少なくともいくつかのフィールドに導入し、さらにデータレートを低くする。例えば、様々な実施形態および/またはシナリオにおいて、低帯域幅モードは、以下に説明する1または複数の繰り返し/符号化方式に従って低帯域幅モードのデータユニットのデータ部分および/または信号フィールドに冗長性を導入する。低帯域幅モードが複数のビットの繰り返しを2回含む実施形態において、例えば、さらに3dBの感度ゲインが得られ得る。さらには、いくつかの実施形態において、低帯域幅モードは、通常モードの最も低いデータレートのMCSに従って、または、通常モードの最も低いデータレートのMCSより低いMCSに従ってOFDMシンボルを生成することにより感度を向上させる。例として、実施形態において、通常モードのデータユニットは、より高いオーダーのMCSがより高いデータレートに対応する、MCS0(1/2の二相位相変調方式(BPSK)変調符号化レート)からMCS9(5/6の直交振幅変調(QAM)/符号化レート)などMCS群より選択される特定のMCSに従って生成される。そのような一実施形態において、低帯域幅モードのデータユニットは、MCS0により規定される変調および符号化を用いて生成される。代替的な実施形態において、MCS0は、低帯域幅モードのデータユニットのためのみに確保され、通常モードのデータユニットのために用いられ得ない。
いくつかの実施形態において、低帯域幅のデータユニットを生成するためにAP14および/またはクライアント局25により採用されるPHY処理ユニットは、図2のPHY処理ユニット100と同じハードウェアに対応するが、通常モードのデータユニットが生成されているか、または低帯域幅モードのデータユニットが生成されているかに応じてハードウェア内で異なる信号動作が用いられる。いくつかのそのような実施形態において、低帯域幅のデータユニットが生成される場合、PHY処理ユニット100の特定のコンポーネントの様々なパラメータは変更される。例えば、実施形態において、上記の数式1および2の関連するパラメータ(例えばNBPSCSおよびNSS)が、低帯域幅モードシステムのパラメータに対応するよう変更される(例えば、低帯域幅モードのデータユニットに関して1つの空間ストリームだけが許可される場合、NSS=1)。さらに、いくつかの実施形態において、インターリーバ110のパラメータNcol、Nrow、およびNrotは、低帯域幅のデータユニットが生成される場合、低帯域幅のデータユニットの帯域幅に基づき適した値に変更される。いくつかの実施形態において、PHY処理ユニットは、ビットをコンスタレーションシンボルへマッピングする前に、BCC符号化ビットの繰り返しを用いて、低帯域幅モードのデータユニットを生成する。いくつかの実施形態において、低帯域幅のデータユニットを生成するために用いられるPHY処理ユニットの様々な特定の例は、発明の名称が「Low Bandwidth PHY for WLAN」である米国特許出願第13/494,505号に説明されている。当該特許出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図3Aは、実施形態に係る、AP14が直交周波数分割多重(OFDM)変調を介してクライアント局25−4へ送信を行うよう構成された、例示的な通常モードのデータユニット300を示す図である。実施形態において、クライアント局25−4は、実施形態に従って、AP14へデータユニット300を送信するようにも構成されている。通常モードのデータユニット300は、近距離プロトコルに準拠する、データユニットのダウンクロックされたバージョンである。図3Aに示される特定の実施形態に関して、通常モードのデータユニット300は、(ミックスされたモードではなく)「Greenfield」のプリアンブルを用いるIEEE802.11nデータユニットのダウンクロックされたバージョンである。他の実施形態において、通常モードのデータユニット300は、他の近距離プロトコルに準拠する、データユニットのダウンクロックされたバージョンである。様々な実施形態に係る、通常モードのデータユニットの複数の異なる例が、米国特許出願第13/359,336に説明されている。
通常モードのデータユニット300は最も低い通常モードチャネル帯域幅(例えば64ポイントのIDFTを利用する2MHz)に対応し、ショートトレーニングフィールド(STF)302、第1のロングトレーニングフィールド(LTF1)304、信号(SIG)フィールド306、残りのLTF308(例えば、1つの空間ストリームあたり追加の1つのLTF)、および超高スループットデータ(VHTDATA)部分310を含む。一般的に、STF302は、パケット検出、初期同期、自動ゲイン制御などのために用いられ、LTF304はチャネル推定および微同期のために用いられ、SIGフィールド306は、例えば、データユニットを送信するために用いられる信号帯域幅(例えば、データユニット300のための2MHz)、変調形式、および符号化レートなど、データユニット300の特定の物理層(PHY)パラメータを伝達するために用いられる。
いくつかの実施形態において、より高い帯域幅の通常モードのデータユニットに関して、STF、LTF、およびSIGフィールドは、複数のサブバンドのうちそれぞれにおいて複製され、各サブバンドは、最も低い通常モードチャネル帯域幅に等しい帯域幅を有する。例えば、実施形態において、より高い帯域幅(例えば、4MHz、8MHz、16MHzなど)のデータユニットは、データユニットのデータ部分310のプリアンブルとしてSTF302、LTF304、308、およびSIGフィールド306を各2MHz帯域内で複製し、データ部分310は、周波数複製なしで帯域幅の全体(例えば4MHz、8MHz、16MHzなどの)を占有する。実施形態において、通常モードのデータユニット300を検出した受信機は、SIGフィールド306内の帯域幅情報に基づきデータユニットの帯域幅を判断出来る。
図3Bは、実施形態に係る、例示的な低帯域幅モードのデータユニット350のプリアンブルを示す図である。低帯域幅モードのデータユニット350は、通常モードのデータユニット300と同じクロックレートを用いるが、帯域幅を小さくするべくより小さいサイズのIDFTを用いて生成される。例えば、通常モードのデータユニット300が、64および128ポイントのIDFTをそれぞれ用いて生成される2MHzまたは4MHzの帯域幅に対応する一実施形態において、低帯域幅モードのデータユニット350は、1MHzの帯域幅を有し、32ポイントのIDFTを用いて生成される。通常モードのデータユニット300と同様に、低帯域幅モードのデータユニット350は、STF352、LTF1 354、SIGフィールド356、および残りのLTF358(例えば、低帯域幅モードのデータユニットのために1より大きい数の空間ストリームが用いられた場合、1つの空間ストリームあたり追加の1つのLTF)を含む。STF352、LTF354、358、およびSIG356は、データユニット350のプリアンブル部分を構成する。いくつかの実施形態において、低帯域幅モードのデータユニット350のプリアンブル内の様々なフィールドは、通常モードのデータユニット300の対応するフィールドと様々な点で異なる。一般的に、様々な実施形態において、米国特許出願第13/366,064号に説明される低レートPHYプリアンブルのうちいずれかが低帯域幅モードのデータユニットに関して用いられ得るが、通常モードのデータユニットと比較しより低い帯域幅が用いられる。いくつかの実施形態において、低帯域幅モードのデータユニット350は、データユニット350のプリアンブルとして同じ帯域幅を有するデータ部分360も含む。
いくつかの実施形態において、低帯域幅モードのデータユニット350のプリアンブル内の様々なフィールドは、通常モードのデータユニット300の対応するフィールドと様々な点で異なる。例えば、いくつかの実施形態において、低帯域幅のデータユニット350の様々なフィールドはより長く、したがって、通常モードのデータユニット300の対応するフィールドと比較してより多くのOFDMシンボルを占有する。例えば、実施形態において、低帯域幅のデータユニット350のSTFトレーニングフィールド352は、通常モードのデータユニット300のSTFトレーニングフィールド302に含まれるショートトレーニングシーケンスの数と比較してより多くのショートトレーニングシーケンス(STS)を含む。実施形態において、受信デバイスの、低帯域幅のデータユニットのより長距離の送信に一般的に関連するより低い信号対雑音比(SNR)で低帯域幅のデータユニットを検出する能力を向上させるべく、追加のSTFシーケンスが低帯域幅のデータユニットに追加される。特定の例として、一実施形態において、通常モードのデータユニット300のSTFフィールド302は、2つのOFDMシンボルを占有し、低帯域幅のデータユニット350のSTFフィールド402は、4つのOFDMシンボルを占有する。さらに、いくつかの実施形態において、STF352の電力レベルは、適した量(例えば3dB)だけデータユニット350の残りと相対的に増大させられる。電力増大はさらに、受信機におけるデータユニット350の検出を促す。一実施形態において、電力増大(例えば、3dBの電力増大)は、実施形態によると、BPSK変調、シングルストリームに対応するMCS0 rep 2などの、最も低いデータレートで、ビットの繰り返しブロックを用いて変調させられた低帯域幅モードのデータユニットのSTFのためにのみ、送信デバイスにより適用され、通常モードのデータユニットのSTF、および/または、ビットの繰り返しを用いて変調させられない低帯域幅モードのデータユニットのSTFには適用されない。
実施形態において、データユニット350のSIGフィールド356はより長く、通常モードのデータユニット300のSIGフィールド306と比較してより多くのOFDMシンボルを含む。一実施形態において、SIGフィールド306は、2つのOFDMシンボルを占有し、SIGフィールド356は、より多く(例えば、4、5、6など)のOFDMシンボルを占有する。一実施形態において、SIGフィールド356は、ビットまたはブロック繰り返し(例えばRep2)を用いて変調させられ、通常モードのデータユニット300のSIGフィールド306は、繰り返しを含まない。実施形態において、データ部分360の変調および符号化に関わらず、SIGフィールド356は×2の繰り返しを有する最も低いオーダーのMCS(MCS0 rep 2)を用いて生成される。
実施形態によると、低帯域幅のデータユニット350のLTF1フィールド354は、通常モードのデータユニット300のLTF1フィールド304と比較してより長い。例えば、一実施形態において、LTF1フィールド354は、LTF1フィールド304に含まれるロングトレーニングシーケンス(LTS)の繰り返しの数と比較して、LTSのより多くの繰り返しを含む。図4Aおよび4Bは、実施形態に係る、通常モードのデータユニットおよび低帯域幅モードのデータユニットにそれぞれ含まれるプリアンブル部分400およびプリアンブル部分420を示す図である。実施形態において、プリアンブル部分400は図3AのLTF1フィールド304、およびSIGフィールド306の最初のOFDMシンボルに対応し、プリアンブル部分420は、図3BのLTF1フィールド354の最初の3つのOFDMシンボルに対応する。プリアンブル部分400は、ダブルガードインターバル(DGI)402、第1のロングトレーニングフィールド(LTF1)内の2つのロングトレーニングシンボル(LTS)404、ガードインターバル(GI)406、および、信号フィールド(SIG1)408の第1のOFDMシンボルを含む。第1のOFDMシンボルフィールド408は、LTF1の開始(つまり、LTF1内のDGI402の開始)の後、時間間隔430をおいて開始する。プリアンブル部分420は同様に、DGI422、LTF1の2つのLTS424、およびガードインターバル(GI)426を含む。しかしプリアンブル部分420のLTF1は、通常モードのデータユニットのプリアンブル部分400より多くのロングトレーニングシンボルを含む。例えば、第2のプリアンブル部分420のLTF1は、実施形態において、4つのロングトレーニングシンボルを含む。一実施形態において、LTS424−2の後の各ロングトレーニングシンボルは、ガードインターバルに先行される。例えば、図4Bの例示的な実施形態に見られるように、ガードインターバル426は、第3および第4のLTS424−2および424−3を分け隔てる。ガードインターバル426を含めることにより、プリアンブル部分420のLTF1の開始と相対的な第3のLTS424−3の位置は、プリアンブル部分400のLTF1の開始と相対的なSIG1フィールド408の位置と同じである(つまり、それぞれ、対応するLTF1の開始の後、時間間隔430をおいて開始する)。さらに、SIG1 408は、実施形態において、第3のLTS454−3とは異なる変調技術を用いて変調させられる。例えば、様々な実施形態において、SIG1フィールド408は、四位相(QBPSK)変調させられ、第3のLTS424−3は二相位相(BPSK)変調させられる、またはこの反対である。
いくつかの実施形態において、受信デバイスは、特定の期間、例えば、入ってくるデータユニットの決定されたタイミング基準の後の期間に対応するシンボル位置におけるOFDMシンボルの変調を用いて、当該入ってくるデータユニットのPHYモードを判断または自動検出する。例えば、受信機は、タイミング参照を、データユニットのSTFフィールドとLTFフィールドとの間の境界であると判断する。よって、SIG1フィールド708または第3のLTS724−3の前に受信されたデータユニットと同期する受信デバイスは、(通常モードのデータユニットの場合)SIG1または(低帯域幅モードのデータユニットの場合)の第3のLTSの位置で用いられている変調技術を検出し、したがって、PHYモードを判断出来る。図5は、BPSK変調コンスタレーション500およびQBPSK変調コンスタレーション550を示す。図5に見られるように、QBPSKの2つのコンスタレーションシンボルからなる群は、BPSKの2つのコンスタレーションシンボルからなる群に対して90度回転させられている。
追加的または代替的に、実施形態において、受信デバイスは、入ってくるデータユニットのロングトレーニングフィールド内(例えば、図3AのLTF1 304、図3BのLTF1 354内)に含まれるLTFシーケンスに基づき入ってくるデータユニットのPHYモードを判断する。この目的のために、実施形態において、低帯域幅モードのデータユニットで用いられるロングトレーニングシーケンスは、異なって、例えば、通常モードの帯域幅のデータユニットで用いられるロングトレーニングシーケンスと直交して、または適切に低い相関性を持つよう設計される。より詳細には、実施形態において、通常の帯域幅のデータユニットの対応するOFDMトーンと重複する、低帯域幅のデータユニットのOFDMトーンの少なくとも一部分(「重複するトーン」)を変調させるロングトレーニングシーケンス値は、低帯域幅のデータユニットのこれらのトーンの通常の帯域幅のデータユニットの対応するトーンとの相互相関によって、ゼロ、または他の適切に低い相関値(例えば、1)の相関値がもたらされるよう設計される。
図6Aおよび6Bは、実施形態に係る、通常モードおよび低帯域幅モードのデータユニットに対応する、例示的なトーンマップ600、650の図である。実施形態において、トーンマップ600は、図3Aの通常モードのデータユニット300のOFDMトーンに対応し、トーンマップ650は、図3Bの低帯域幅のデータユニット350のOFDMトーンに対応する。最初に図6Aを参照すると、トーンマップ600は、64ポイントのIDFTを用いて生成された2MHzの通常モードのデータユニットに対応する。トーンマップ600は、−32〜31とインデックス付けされた64個のOFDMトーンを含む。64個のOFDMトーンのうち、2つの(ゼロ設定された)トーン602群はガードトーンに対応し、中央のゼロ設定されたトーン604はDCトーンとしての役割を果たす。残りの2つのトーン606群は、−28〜−1および1〜28とインデックス付けされた、データトーンおよびパイロットトーンに対応する56個のトーンを含む。実施形態において、OFDMマップ600は、トーンインデックス[+/−7および+/−31]に位置付けられた4つのパイロットトーンを含む。他の実施形態において、トーンマップ600は、他の適した数のパイロットトーンを含み、および/または、他の適したトーン位置におけるパイロットトーンを含む。
ここで図6Bを参照すると、トーンマップ650は、32ポイントのIDFTを用いて生成された1MHzの低帯域幅モードのデータユニットに対応する。トーンマップ650は、32個の、−16〜15とインデックス付けされたOFDMトーンを含む。32個のOFDMトーンのうち、2つの(ゼロ設定された)トーン652群は、ガードトーンに対応し、中央の(ゼロ設定された)トーン654は、DCトーンとしての役割を果たす。−13〜−1および1〜13とインデックス付けされた残りの2つのトーン656群は、データトーンおよびパイロットトーンに対応する。実施形態において、シンボルマップ650は、トーンインデックス[+/−7]に位置付けられた2つのパイロットトーンを含む。他の実施形態において、トーンマップ650は、他の適した数のパイロットトーンを含み、および/または、他の適したトーン位置のパイロットトーンを含む。
実施形態において、低帯域幅のデータユニットは、通常モードのデータユニットに基づき規定された通信チャネルのサブバンドで送信される。例として、1MHzの低帯域幅のデータユニットは、2MHzの通常モードの送信に関して規定された通信チャネルの下側波帯(LSB)または上側波帯(USB)で送信される。本実施形態において、トーンマップ650は、通常モードチャネルの下側波帯または上側波帯へシフトされる。したがって、本実施形態において、トーンマップ650内の各トーンは、図6Bに示されるトーンインデックスから16を減算または加算することにより、通常モードチャネルの下側波帯の対応する位置へマッピングされる。よって、実施形態において、トーンマップ650のデータトーンおよびパイロットトーン656はトーンインデックス[−29:−3]へマッピングされ、ゼロ設定されたDCトーンはトーンインデックス−16へマッピングされる。同様に、低帯域幅のデータユニットが通常モードの通信チャネルの上側波帯で送信される実施形態において、トーンマップ650のデータトーンおよびパイロットトーン656は、[3:28]に亘るトーンインデックスへマッピングされ、ゼロ設定されたDCトーンはトーンインデックス16へマッピングされる。
いくつかの実施形態において、マルチストリームのデータユニットのLTF1フィールド内のパイロットトーンは、シングルストリームパイロットトーンである。いくつかの実施形態において、シングルストリームパイロットトーンにより、全てのロングトレーニングフィールドを受信する前に受信機は位相トラッキングを実行することが可能となる。
図3Aおよび3Bを参照すると、実施形態において、通常モードのデータユニット300のLTFフィールド304、308および/または低帯域幅のデータユニット354、358のLTFフィールドのOFDMデータトーンおよびパイロットトーンは、数式3に従って複数の空間ストリームへマッピングされる。
Figure 2015501617
数式3
ここで下付き文字のkはトーンインデックス、Qは空間マッピング行列、DCSDは対角要素が時間領域の循環シフトを表す対角行列、AHTLTFはロングトレーニングフィールドのマッピング行列、およびLTFはk番目のトーンのロングトレーニングフィールド値を示す。引き続き数式3を参照すると、Kpilotは、パイロットトーンに対応するトーンインデックス群を表し、PHTLHFは、ロングトレーニングフィールドデータトーンを複数の空間ストリームへマッピングするために用いられるマッピング行列である。例として、実施形態によると、LTFデータトーンを空間ストリームへマッピングするためのPHTLHFは以下のように規定される。
Figure 2015501617
数式4
実施形態において、数式4のマッピング行列のサブ群が、データユニットが4未満の空間ストリームを用いて送信される場合に、LTFデータトーンをマッピングするために用いられる(例えば、2つのLTFの2つの空間ストリームのために2×2サブ群行列、4つのLTFの3つの空間ストリームのために3×4のサブ群行列など)。さらに、RHTLFT行列は、異なる実施形態において異なるように規定される、LTFパイロットトーンのマッピング行列である。一実施形態において、RHTLFT行列は以下の数式により得られる。
Figure 2015501617
数式5
したがって、本実施形態において、通常モードのデータユニット300のLTFフィールド304、308および/または低帯域幅のデータユニット354、358のLTFフィールドの全てのパイロットトーンは、空間ストリームマッピング行列Pの第1の列を用いて複数の空間ストリームへマッピングされる。さらに、本実施形態において、通常モードのデータユニット300のデータ部分310および/または低帯域幅のデータユニット350のデータ部分360のパイロットトーンは、数式6に示されるようにマッピングされる。
Figure 2015501617
数式6
ここでnはシンボルインデックスである。つまり、この場合、データ部分のパイロットトーンも、トーンマッピング行列Pの第1の列を用いて複数の空間ストリームへマッピングされる。
他の実施形態において、RHTLFT行列は、IEEE 802.11ac Standardに規定される通りであり、以下により得られる。
Figure 2015501617
数式7
したがって、本実施形態において、通常モードのデータユニット300のLTFフィールド304、308および/または低帯域幅のデータユニット354、358のLTFフィールドの全てのパイロットトーンは、空間ストリームマッピング行列Pの第1の行を用いて複数の空間ストリームへマッピングされる。さらに、本実施形態において、データユニット1000のデータ部分1016のパイロットトーンは、数式6に示される通りマッピングされる。
Figure 2015501617
数式6
ここでnはシンボルインデックスである。つまり、この場合、データ部分のパイロットトーンも、トーンマッピング行列Pの第1の行を用いて複数の空間ストリームへマッピングされる。
実施形態において、通常モードのデータユニットおよび低帯域幅のデータユニットの送信の重複する帯域内のLTF1フィールドの特定数のトーンが考慮される場合、データユニットのLTF1フィールドを変調させる際に従ったLTFシーケンスを検出したことに応じて、受信デバイスはデータユニットのPHYモードを判断する。例えば、図6Bを参照すると、トーンマップ650に従って生成された低帯域幅のデータユニットが2MHz通信チャネルの下側波帯で送信される場合、トーンプラン650のデータトーンおよびパイロットトーン656は、トーンインデックス−29〜−3へマッピングされる。ここで図6Aを参照すると、2MHz通信チャネルの下側波帯の2MHzのデータユニットのデータトーンおよびパイロットトーン606は、トーンインデックス−28〜1に対応する。この場合、2MHzの通常モードのデータユニットおよび1MHzの低帯域幅のデータユニットの重複するデータトーンおよびパイロットトーン群は、[−27:−15,−15〜−3]とインデックス付けされた25個のトーンを含む。同様に、実施形態において、低帯域幅のデータユニットが、2MHz通信チャネルの上側波帯で送信される場合、トーンプラン650のデータトーンおよびパイロットトーン656は、トーンインデックス[3:29]へマッピングされる。図6Aに見られるように、2MHz通信チャネルの上側波帯の2MHzのデータユニットのデータトーンおよびパイロットトーン606は、トーンインデックス[1:28]に対応する。この場合、2MHzの通常モードのデータユニットおよび1MHzの低帯域幅のデータユニットの重複するデータトーンおよびパイロットトーン群は、[3:15,17〜28]とインデックス付けされた25個のトーンを含む。他の実施形態において、通常モードのデータユニットのために、および低帯域幅モードのデータユニットのために用いられる特定のトーンプランに応じて、複数の重複するトーン群は、他の数の合計の重複するトーンおよび/または他のトーンインデックス位置における重複するトーンを含む。
低帯域幅のデータユニットは典型的には、より広い帯域幅のデータユニットに対応するチャネルのサブバンドで送信され、低帯域幅のデータユニットの送信のために用いられる特定のサブバンドは受信機により先験的に知られている(例えば、送信機と受信機との間のMACレベルの交換により確立される)ので、低帯域幅のデータユニットおよび通常の帯域幅のデータユニットの重複するトーン群内のOFDMトーンのうちのいくつかまたは全てを考慮し、2つの可能性のあるLTFシーケンスのうちどちらが、入ってくるデータユニット内の考慮されるトーンに対応するかを判断することにより、受信機は、入ってくるデータユニットのPHYモードを自動検出出来る。より詳細には、一実施形態において、受信デバイスは、重複するトーン群内の考慮されるトーンを用いて、入ってくるデータユニットの考慮されるOFDMトーンの、2つの可能性のあるLTFシーケンスのうちそれぞれとの相互相関を実行することにより、入ってくるデータユニットに対応するLTFシーケンスを判断する。
データユニットのLTF1フィールドに基づき受信デバイスがデータユニットのPHYモードを正確に判断できるようにするべく、LTFシーケンス値は、通常モードのデータユニットのOFDMトーンと重複するOFDMトーンの少なくともいくつかに対応するLTFシーケンス値が、通常の帯域幅のデータユニットのLTF1フィールド(例えば、図3AのLTF1フィールド304)を変調させるのに用いられたLTFシーケンスと、低帯域幅のデータユニットのLTF1フィールド(例えば、図3AのLTF1フィールド304)を変調させるのに用いられたLTFシーケンスとの間のゼロまたは低い相互相関をもたらすよう設計されている。実施形態において、通常モードのデータユニットのLTFシーケンス値は、より高い帯域幅を有する通常モードのデータユニットのシーケンス値が、より高い帯域幅のデータユニットの重複するトーンのために用いられる値と同じであるように設計される。例えば、本実施形態において、2MHzのデータユニットおよび4MHzのデータユニットの対応する重複するトーンを変調させるのに用いられるLTF値は同じである。例として、実施形態において、2MHzの通常モードのデータユニットのLTFパイロットサインは以下の数式より得られる。
Figure 2015501617
数式7
ここで、LTFleftは−26〜−1とインデックス付けされたOFDMトーンのパイロットサインに対応し、LTFrightは、1〜26とインデックス付けされたOFDMトーンのパイロットサインに対応する。実施形態において、2MHzの通常モードのデータユニット内のOFDMトーンLTFleftおよびLTFrightと重複するより広い帯域幅のデータユニットのOFDMトーンは、2MHzの通常モードのデータユニット内のLTFleftおよびLTFrightに用いられるLTFパイロットサインに対応するLTFパイロットサインで変調させられる。例えば、実施形態において、4MHzの通常モードのデータユニット内のLTFパイロットサインは以下の数式により得られる。
Figure 2015501617
数式8
実施形態において、通常モードのデータユニットのOFDMシンボルのより低い部分のOFDMトーンに対応する特定のLTFシーケンス値(例えば、図6Aのトーン32〜0)は、OFDMシンボルのより高い部分の対応するトーンのLTFシーケンス値(例えば、図6Aのトーン0〜32)と同じではない。例えば、実施形態において、通常モードのデータユニットは近距離通信プロトコルの対応するデータユニットの帯域幅に関して規定されたLTFシーケンスを用い、それに対して通常モードのデータユニットはダウンクロックされ(例えば、IEEE802.11n StandardまたはIEEE802.11ac Standardに規定されるように)、ここで、通信チャネルの下側波帯のOFDMトーンに対応するLTFシーケンス値は一般的に、当該チャネルの上側波帯の対応するOFDMトーンを変調させるLTFシーケンス値と同じであるように設計される。それにも関わらず、実施形態において、通常モードチャネルの上側波帯または下側波帯が、低帯域幅のデータユニットを送信するために用いられるかに関わらず(つまり、より高い帯域幅の通常モードチャネル内の低帯域幅チャネルの配置に関わらず)、同じLTFシーケンスが低帯域幅のデータユニットに関して用いられる。本実施形態において、低帯域幅LTFシーケンスは、当該シーケンスが、より広い帯域幅のLTFシーケンスの下側波帯および上側波帯の両方に対応する考慮されるOFDMトーンと直交、または低い相関性を有するよう設計される。他の実施形態において、通常モードの通信チャネルの上側波帯および下側波帯の両方と直交、または低い相関性を有する単一の低帯域幅LTFシーケンスの設計を促すべく、通常モードのデータユニットのLTFシーケンスは、上側波帯および下側波帯の対応するOFDMトーンを変調させるLTS値が同じであるように設計される。
数学用語を用いると、実施形態によると、低帯域幅モードのLTFシーケンスと、通常モードのLTFシーケンスとの間の相互相関は、以下の数式により得られる。
Figure 2015501617
数式9
ここで、
Figure 2015501617
は、低帯域幅のデータユニットが通常モードチャネルの下側波帯で送信される場合の考慮されるOFDMトーンに対応するするLTF値の行ベクトルであり、
Figure 2015501617
は、低帯域幅のデータユニットが通常モードチャネルの上側波帯で送信される場合の考慮されるOFDMトーンに対応するLTF値の行ベクトルである。一般的に、本明細書で用いられるように、KOVLP_lowBWは、低帯域幅モードのデータユニットの考慮されるOFDMトーンに対応するトーンインデックスを指し、KOVLP_LSBは、通常モードのデータユニットの下側波帯の考慮されるOFDMトーンに対応するトーンインデックスを指し、KOVLP_USBは、通常モードのデータユニットの上側波帯の考慮されるOFDMトーンに対応するトーンインデックスを指す。
データユニットのPHYモードの自動検出のために受信機により考慮される特定のOFDMトーンは、異なる実施形態においてそれぞれ異なる。例えば、一実施形態において、考慮されるOFDMトーン群は、重複するOFDMトーンの全てを含む。他の実施形態において、通常モードおよび/または低帯域幅のデータユニットのパイロットトーンに対応するトーンインデックスは、考慮されるOFDMトーン群から除外される。パイロットトーンを除外することに加えて、またはこのことの代わりに、いくつかの実施形態において、通常モードおよび/または低帯域幅のトーンマップの重複するデータトーンのうちいくつかは、考慮されるOFDMトーン群から除外される。いくつかの実施形態において、考慮される重複するトーン群が偶数個のトーンを含むように、いくつかのOFDMトーンは考慮から除外される。例えば、図6Aおよび図6Bのトーンマップを参照すると、実施形態によると、重複する25個のトーンのうち24個のみが考慮される。例として、通常モードのデータユニットのトーンインデックス−28および28は、考慮から除外される。よって、本実施形態において、合計24個の重複するトーンが考慮される。他の実施形態において、トーンインデックス−28および+28に対応するデータトーンを除外することに加えて、低帯域幅のOFDMシンボルのトーンプランの2個のパイロットトーンが除外される。したがって、本実施形態において、22個の重複するトーンが考慮される。さらに他の例として、他の実施形態において、低帯域幅モードのトーンプランのパイロットトーン、および+/−28におけるトーンインデックスのデータトーンを除外することに加えて、通常の2MHzのOFDMシンボルの各サブバンドの2個のパイロットトーンが除外され、この場合、20個の重複するトーンが考慮される。代替的に、他の実施形態において、考慮される重複するトーン群は、重複するデータトーンおよびパイロットトーンに加えて、1または複数の追加のトーンを含む。例えば、一実施形態において、データユニットの考慮される重複するトーン群は、対応するトーンプランのゼロ設定されたトーンのうち1または複数、例えばガードトーンを含む。例えば、そのような一実施形態において、2MHzのトーンマップ600のゼロ設定されたトーン(図6A)は、トーンインデックス+/−29に位置付けられる。
いくつかの実施形態において、考慮される重複するトーン群へ/からパイロットトーンを含めること、または除外することは、シングルストリームパイロットトーンが用いられているか、またはマルチストリームパイロットトーンが用いられているかに依存する。一般的に、通常モードのLTFシーケンスと低帯域幅モードのLTFシーケンスとの間の相互相関は、相互相関が実行される際に考慮される隣接するトーン間のトーンの連続性に大いに依存する。結果として、いくつかの実施形態において、シングルストリームパイロットトーンが用いられ、パイロットトーンが、隣接するデータトーンをマッピングするために用いられる値とは異なるマッピング値を用いて特定の時空間ストリームにマッピングされる場合、実施形態において、パイロットトーンは、考慮される重複するトーン群から除外される。データユニットのLTF1フィールドに基づき自己相関が実行され、シングルストリームパイロットが、数式xxに関して上記にて説明したようにP行列の第1の列を用いて複数の時空間ストリームにマッピングされる実施形態において、LTF1フィールドのデータトーンおよびパイロットトーンは、同じマッピング値を用いて複数の時空間ストリームにマッピングされる。よって、この場合、パイロットトーンは除外される必要はない。同様に、マルチストリームパイロットトーンが用いられる場合、当該パイロットトーンは常に、隣接するデータトーンをマッピングするために用いられる値と同じマッピング値を用いて特定の時空間ストリームにマッピングされ、パイロットトーンは、考慮される重複するトーン群から除外される必要がない。しかし、いくつかの実施形態において、考慮される重複するトーン群から除外される必要のないパイロットトーンのうちいくつかまたは全ては、それにも関わらず、他の理由により除外される。
シングルストリームパイロットトーンが通常モードおよび/または低帯域幅モードのデータユニットのLTF1フィールドで用いられない例示的な実施形態において、通常モードおよび低帯域幅モードのデータユニットの両方の重複する全てのパイロットトーンおよびデータトーンが、考慮される重複するトーン群に含められる。LTF1フィールドがシングルストリームパイロットトーンを含む他の実施形態において、パイロットトーンのうちいくつかまたは全てが、考慮される重複するトーン群に含められない。例えば、一実施形態において、通常モードの帯域幅のトーンマップのパイロットトーンは、考慮される重複するトーン群から除外される。この場合、実施形態において、1MHzの低帯域幅のデータユニットと2MHzの通常モードのデータユニットとの間の重複するデータトーン群は、トーンインデックス[−12:8,−6:1,1:6,8:12]におけるトーンを含む。他の実施形態において、低帯域幅のトーンプランおよび通常モードのトーンプランの両方のパイロットトーンは、考慮される重複するトーン群から除外される。この場合、1MHzのLTF1フィールドのパイロットトーンが、(通常モードの通信チャネルの下側波帯または上側波帯へマッピングされた)トーンインデックス[+/−7]に位置付けられ、2MHzのLTF1フィールドのパイロットトーンがトーンインデックス[+/−7および+/−21]に位置付けられた例示的な実施形態において、重複するトーン群は、(通常モードの通信チャネルの下側波帯または上側波帯にマッピングされた)トーンインデックス[−12:−8,−6,−4:−1,1:6,8,10:12]を含む。他方、LTF1のシングルストリームパイロットトーンがP行列の第1の行を用いて複数の時空間ストリームにマッピングされる実施形態において、(例えば、4個の空間ストリームを用いるなど)少なくともいくつかの状況において、パイロットトーンは、LTF1フィールドのデータトーンのために用いられるマッピング値からの異なるマッピング値を用いて複数の時空間ストリームへマッピングされる。この場合、実施形態において、低帯域幅のトーンマップおよび通常モードのトーンマップの両方のパイロットトーンは、考慮される重複するトーン群から除外される。そのような一実施形態において、重複するトーン群は、(通常モードの通信チャネルの下側波帯または上側波帯にマッピングされた)トーンインデックス[−12:−8,−6,−4:−1,1:6,8,10:12]を含む。
一般的に、ゼロの相互相関値は、考慮される重複するトーン群に奇数個のトーンが含まれている場合には達成され得ない。いくつかの実施形態において、パイロットトーンの除外があるまたはないに関わらず、考慮されるトーン群がこの除外なしでは奇数個のトーンを含むことになる場合、偶数個の重複するトーンが考慮されるよう、1個の1MHzのLTF1データトーンが考慮されるトーン群から除外される。他の実施形態において、考慮されるトーン群がこの含めることなしでは奇数個のトーンを含むことになる場合、偶数個の重複するトーンが考慮されるよう、トーンマップ600の各サブバンド内の1個の2MHzのLTF1のゼロ設定されたトーン(例えば、トーンインデックス+/−29)が、考慮されるトーン群に含まれる。
様々な実施形態においておよび/またはシナリオにおいて、自己相関が実行される、より広い帯域幅の通常モードチャネルの特定のサブチャネルは、WLAN10により用いられるチャネライゼーションに依存する。いくつかの実施形態において、WLAN(例えば、図1のWLAN10)の通信チャネルは、通常モードの信号帯域幅のみに基づき規定され、他方、低帯域幅モードの信号(例えば、実施形態において、制御モードの信号)は、それらの通信チャネル内の1または複数の周波数帯域で送信される。例えば、実施形態において、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルが実行されるチャネライゼーションは、通常モードの信号を送信するのに用いられるチャネル群に対応する。通常モードの信号が(例えば、64ポイント、128ポイント、256ポイント、または512ポイントのIDFTを用いて生成されるデータユニットに対応する)2MHz、4MHz、8MHz、または16MHzの帯域幅で送信されるより特定的かつ例示的な実施形態において、規定されるチャネルは、2MHz、4MHz、8MHz、または16MHzチャネルであり、(例えば、32ポイントのIDFTを用いて生成されるデータユニットに対応する)1MHzの帯域幅を有する低帯域幅モードの信号は、2MHzチャネルのうち1つの1MHz帯域で送信される。例えば、一実施形態において、一次2MHzチャネルが規定され、1MHzの低帯域幅のデータユニットは、一次2MHzチャネルのLSBまたはUSBなど一次2MHzチャネルの一定の側波帯で送信される。この場合、受信デバイスは、1次2MHz通信チャネルのLSBまたはUSB内の特定の重複するトーンを考慮することによりデータユニットのPHYモードを自動検出する。
代替的に、他の実施形態において、WLAN(例えば、図1のWLAN10)の通信チャネルは、低帯域幅信号の最も低い帯域幅に基づき規定される。例えば、低帯域幅信号の最も低い帯域幅が1MHzである実施形態において、1MHz一次チャネルが規定される。本実施形態において、より広い帯域幅の通常モードのデータユニットは、一次1MHzチャネルを含む2MHzチャネルで送信される。例えば、2MHzの信号は、2MHzチャネルのLSBまたはUSBとして1MHz一次チャネルを有する通信チャネルで送信される。この場合、受信デバイスは、一次1MHz通信チャネル内の特定の重複するトーンを考慮することにより、データユニットのPHYモードを自動検出する。
低帯域幅モードの周波数帯域が通常モードチャネルの特定の(上側または下側)波帯に制限されるいくつかの実施形態において、受信機は、周波数帯域で検出される信号(または信号部分)に基づきPHYモードを自動検出し、この場合、周波数帯域位置は先験的に受信機によって知られている。例えば、実施形態において、受信機は、低帯域幅モード(例えば、制御モード)の信号が通常モードチャネルの下側波帯でのみ送信されることを知っている。したがって、本実施形態において、(例えば、STFの差などに基づき)PHYモードを自動検出する目的で、受信機は、チャネルの下側波帯の信号のみを観察する。逆に、実施形態において、受信機は、信号フィールド(例えば、IEEE802.11nおよびIEEE802.11acで用いられるようなHTSIGフィールド)に基づき、異なる通常モードのデータユニットの帯域幅(例えば、2MHz、4MHz、8MHzなど)を検出する。
いくつかの実施形態において、バランスのとれていない数のガードトーンを有する(つまり、図6Bの例示的なトーンマップ650のように上側/下側のバンドエッジにおけるガードトーンが、下側/上側のバンドエッジより多い)低帯域幅モードの信号は、低帯域幅のデータユニットが送信されている通信チャネルのエッジにおいてより小さい数のガードトーンを配置する周波数帯域で送信され得る。チャネルのエッジにおけるガードトーンの数を増やすべく、低帯域幅モードの信号(または、その1または複数の周波数領域の複製)のトーンはいくつかの実施形態において、反転またはシフトされる。いくつかの実施形態によると、通信チャネルのエッジにおけるガードトーンの数を増加すべく用いられる反転またはシフトされたトーンプランは、米国特許出願第13/494,505号に記載されている。
いくつかの実施形態において、トーンマップの反転またはシフトが用いられる場合、低帯域幅のデータユニットのLTF1フィールドを変調させるのに用いられるLTFシーケンス値は、トーンのシフトまたは反転が用いられない場合にLTF1フィールドを変調させるのに用いられるLTFシーケンス値と同じままである。この場合、低帯域幅のデータユニットのチャネル配置に関わらず、共通の低帯域幅LTFシーケンスが用いられる。いくつかのそのような実施形態において、通常モードで用いられるLTFシーケンス値は、対応する近距離通信プロトコル(例えば、IEEE−802.11n Standard)で規定されるLTF値シーケンスを用いない。むしろ、いくつかのそのような実施形態において、用いられているチャネル配置に関わらず、(考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に)通常モードで用いられるLTFシーケンスと低帯域幅モードで用いられるLTFシーケンスとの間の適切に低い相互相関値が確実に得られるよう、通常モードで用いられる新たなLTFシーケンスが規定される。しかし一実施形態において、通常モードで用いられるLTFシーケンス値は、対応する近距離通信プロトコル(例えば、IEEE−802.11n Standard)で規定されるLTF値シーケンスを用い、低帯域幅のLTF値は、用いられているチャネル配置に関わらず、(考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に)通常モードで用いられるLTFシーケンスと低帯域幅モードで用いられるLTFシーケンスとの間の適切に低い相互相関値が得られるよう設計される。
図7は、実施形態に係るデータユニットを生成するための例示的な方法700のフロー図である。図1を参照すると、実施形態において、方法700はネットワークインタフェース16により実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理ユニット20は、方法700を実行するよう構成される。他の実施形態によると、MAC処理18は、方法700の少なくとも一部を実行するようにも構成される。引き続き図1を参照すると、さらに他の実施形態において、方法700は、ネットワークインタフェース27(例えば、PHY処理ユニット29および/またはMAC処理ユニット28)により実行される。他の実施形態において、方法700は、他の適したネットワークインタフェースにより実行される。
ブロック702において、通常モードで送信されることになるデータユニットは、第1のロングトレーニングフィールドを含むよう生成される。例えば、実施形態によると、図3Aのデータユニット300が生成される。他の実施形態において、他の適したデータユニットが生成される。実施形態において、ブロック702において生成されるデータユニットは、LTF1フィールド304を含む。
ブロック704において、低帯域幅モードで送信されることになるデータユニットは、第2のロングトレーニングフィールドを含むよう生成される。例えば、実施形態によると、図3Bのデータユニット350が生成される。他の実施形態において、他の適したデータユニットが生成される。実施形態において、ブロック704において生成されるデータユニットは、LTF1フィールド354を含む。
実施形態において、ブロック702において生成されるデータユニットに含まれる第1のトレーニングフィールド、および、ブロック704において生成される第2のロングトレーニングフィールドは、データユニットに含まれるロングトレーニングフィールド(例えば、LTF1)に基づき、データユニットがブロック702において生成される通常モードのデータユニットであるのか、または、ブロック704において生成される低帯域幅のデータユニットであるのかを、受信デバイスが自動検出出来るよう構成される。実施形態において、第1のロングトレーニングフィールドは、第1のトーンマップに従って生成され、第2のロングトレーニングフィールドは、第2のトーンマップに従って生成される。例えば、一実施形態によると、第1のトレーニングフィールドは図6Aのトーンマップ600に従って生成され、第2のトレーニングフィールドは、図6Bのトーンマップ650に従って生成される。他の実施形態において、第1のトレーニングフィールドおよび/または第2のトレーニングフィールドは、他の適したトーンマップに従って変調させられる。いずれにしても、第1のトーンマップおよび第2のトーンマップにおける重複するトーン群を変調させるために用いられるLTFシーケンス値は、重複するトーン群を用いて相互相関が実行された場合に適切に低い相互相関値が生成されるよう構成される。
図8は、実施形態に係る、データユニットのPHYモードを自動検出するための例示的な方法800のフロー図である。図1を参照すると、実施形態において、方法800は、ネットワークインタフェース16により実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理ユニット20は、方法800を実行するよう構成される。他の実施形態によると、MAC処理18は方法800の少なくとも一部を実行するようにも構成される。引き続き図1を参照すると、さらに他の実施形態において、方法800は、ネットワークインタフェース27(例えば、PHY処理ユニット29および/またはMAC処理ユニット28)により実行される。他の実施形態において、方法700は、他の適したネットワークインタフェースにより実行される。
ブロック802において、データユニットが受信される。データユニットは、i)第1のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第1のロングトレーニングフィールド、およびii)第2のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第2のロングトレーニングフィールドのうち一方を含む。例として、実施形態において、ブロック802において、図3Aのデータユニット300が受信され、または、図3Bのデータユニット350が受信される。データユニットがデータユニット300である場合、データユニットは、第1のLTFシーケンスに従って変調させられたLTF1 304を含む。他方、受信されたデータユニットがデータユニット350である場合、データユニットは、第2のLTFシーケンスに従って変調させられたLTF1 354を含む。他の実施形態において、ブロック802において、第1のロングトレーニングフィールドおよび第2のロングトレーニングフィールドのいずれかを有する他の適したデータユニットが受信される。
ブロック804において、データユニットが第1のトレーニングフィールドを含むか、または第2のトレーニングフィールドを含むかが検出される。例えば、実施形態において、第1のLTFシーケンスおよび第2のLTFシーケンスを有するロングトレーニングフィールドの1または複数のOFDMシンボルに亘る相互相関は、通常モードのデータユニットの送信のために用いられるチャネルが、低帯域幅のデータユニットの送信のために用いられるチャネルと重複する周波数範囲において、考慮される重複するトーン群を用いて実行される。本実施形態において、ブロック804における検出は、2つの相互相関のうちどちらがより高い結果を生成するかを検出することにより実行される。
ブロック806において、データユニットが第1のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが通常モードのデータユニットに対応することが判断される。代替的に、ブロック806において、データユニットが第2のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、データユニットが低帯域幅のデータユニットに対応することが判断される。
上述した様々なブロック、動作、および技術のうち少なくともいくつかは、ハードウェア、ファームウェア命令を実行するプロセッサ、ソフトウェア命令を実行するプロセッサ、または、それらの何らかの組み合わせにより実装されてもよい。ソフトウェア命令またはファームウェア命令を実行するプロセッサを用いて実行した場合、当該ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、RAMまたはROM、或いは、フラッシュメモリ、プロセッサ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブなどの磁気ディスク、光ディスク、または他の記憶媒体などコンピュータ可読メモリに格納されてもよい。同様に、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、コンピュータ可読ディスクまたは他の搬送可能なコンピュータ記憶メカニズム上に格納すること、または通信媒体を介することを例えば含む公知の、または所望される伝達方法を介して、ユーザまたはシステムへ届けられ得る。典型的には通信媒体はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波、または他の搬送メカニズムなどの変調させられたデータ信号で具体化する。「変調させられたデータ信号」という用語は、その特性のうち1または複数が、情報を信号内で符号化するよう設定または変更された信号を指す。例として、通信媒体には、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、および、音響媒体、無線周波数媒体、赤外線媒体、および他の無線媒体などの無線媒体が含まれるが、これらに限定されない。よって、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、電話線、DSL線、ケーブルテレビ線、光ファイバー線、無線通信チャネル、インターネットなどの(搬送可能な記憶媒体を介してそのようなソフトウェアを提供することと同じ、またはそのことの代替と見なされる)通信チャネルを介してユーザまたはシステムに伝えられ得る。ソフトウェア命令またはファームウェア命令には、プロセッサにより実行されると当該プロセッサに様々な動作を行わせる機械可読命令が含まれ得る。
ハードウェアで実行された場合、当該ハードウェアは、個別のコンポーネント、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などのうち1または複数を備え得る。
例示のみを目的とし本願発明を限定しない特定の例を参照し本願発明を説明してきたが、本願発明の範囲から逸脱することなく、開示される実施形態の変更、追加、および/または削除などが可能である。

Claims (20)

  1. 通信チャネルを介して送信するための物理層データユニット(PHYデータユニット)を生成するための方法であり、
    前記PHYデータユニットが通常モードで送信される場合に、第1のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成する段階と、
    前記PHYデータユニットが低帯域幅モードで送信される場合に、第2のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成する段階と
    を備え、
    前記第1のロングトレーニングフィールドおよび前記第2のロングトレーニングフィールドは、前記PHYデータユニットが前記低帯域幅モードに対応するか、または前記通常モードに対応するかを受信デバイスが自動検出出来るよう構成される、方法。
  2. 前記第1のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成する段階は、i)第1のデータトーン群とii)第1のパイロットトーン群とを含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップを用いる段階を有し、
    前記第2のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成する段階は、i)第2のデータトーン群とii)第2のパイロットトーン群とを含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップを用いる段階を有し、
    前記第1のロングトレーニングフィールドおよび前記第2のロングトレーニングフィールドは、前記第1のトーンマップおよび前記第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に低い相互相関値を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のパイロットトーン群と、ii)前記第2のパイロットトーン群と、iii)前記第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)前記第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)前記第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 通信チャネルを介して送信するための物理層データユニット(PHYデータユニット)を生成するための装置であり、
    ネットワークインタフェースを備え、
    前記ネットワークインタフェースは、
    前記PHYデータユニットが低帯域幅モードで送信される場合に、第1のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成し、
    前記PHYデータユニットが通常モードで送信される場合に、第2のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成し、
    前記第1のロングトレーニングフィールドおよび前記第2のロングトレーニングフィールドは、前記PHYデータユニットが前記低帯域幅モードに対応するか、または前記通常モードに対応するかを受信デバイスが自動検出出来るよう構成される、装置。
  7. 前記ネットワークインタフェースは、
    i)第1のデータトーン群とii)第1のパイロットトーン群とを含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップを用いることにより、前記第1のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成し、
    i)第2のデータトーン群とii)第2のパイロットトーン群とを含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップを用いることにより、前記第2のロングトレーニングフィールドを含めて前記PHYデータユニットを生成し、
    前記第1のロングトレーニングフィールドおよび前記第2のロングトレーニングフィールドは、前記第1のトーンマップおよび前記第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関が実行される場合に低い相互相関値を有する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のパイロットトーン群と、ii)前記第2のパイロットトーン群と、iii)前記第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)前記第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)前記第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む、請求項7または8に記載の装置。
  10. 前記考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む、請求項8または9に記載の装置。
  11. i)第1のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第1のロングトレーニングフィールドと、ii)第2のトレーニングシーケンスに従って変調させられた第2のトレーニングフィールドとのうち一方を含むデータユニットを受信する段階と、
    前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または前記第2のトレーニングフィールドを含むかを検出する段階と、
    前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、前記データユニットが通常モードのデータユニットに対応すると判断する段階と、
    前記データユニットが前記第2のトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、前記データユニットが低帯域幅モードのデータユニットに対応すると判断する段階と
    を備える方法。
  12. 前記第1のロングトレーニングフィールドは、i)第1のデータトーン群およびii)第1のパイロットトーン群を含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップに従って変調させられ、
    前記第2のトレーニングフィールドは、i)第2のデータトーン群およびii)第2のパイロットトーン群を含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップに従って変調させられ、
    前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または前記第2のトレーニングフィールドを含むかを検出する段階は、前記第1のトーンマップおよび前記第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関を実行する段階を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のパイロットトーン群と、ii)前記第2のパイロットトーン群と、iii)前記第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)前記第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)前記第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む、請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. ネットワークインタフェースを備え、
    前記ネットワークインタフェースは、
    i)第1のロングトレーニングシーケンスに従って変調させられた第1のロングトレーニングフィールドと、ii)第2のトレーニングシーケンスに従って変調させられた第2のトレーニングフィールドとのうち一方を含むデータユニットを受信し、
    前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または前記第2のトレーニングフィールドを含むかを検出し、
    前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、前記データユニットが通常モードのデータユニットに対応すると判断し、
    前記データユニットが前記第2のトレーニングフィールドを含むことを検出したことに応じて、前記データユニットが低帯域幅モードのデータユニットに対応すると判断する、
    装置。
  17. 前記第1のロングトレーニングフィールドは、i)第1のデータトーン群およびii)第1のパイロットトーン群を含む第1の直交周波数分割多重トーン群(OFDMトーン群)を有する第1のトーンマップに従って変調させられ、
    前記第2のトレーニングフィールドは、i)第2のデータトーン群およびii)第2のパイロットトーン群を含む第2のOFDMトーン群を有する第2のトーンマップに従って変調させられ、
    前記ネットワークインタフェースは、前記第1のトーンマップおよび前記第2のトーンマップ内の考慮される重複するトーン群を用いて相互相関を少なくとも実行することにより、前記データユニットが前記第1のロングトレーニングフィールドを含むか、または前記第2のトレーニングフィールドを含むかを検出する、請求項16に記載の装置。
  18. 前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のパイロットトーン群と、ii)前記第2のパイロットトーン群と、iii)前記第1のデータトーン群内の1または複数のデータトーンと、iv)前記第2のデータトーン群内の1または複数のデータトーンとのうち1または複数を除外する、請求項17に記載の装置。
  19. 前記第1のOFDMトーン群はさらに、第1のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記第2のOFDMトーン群はさらに、第2のゼロ設定されたトーン群を含み、
    前記考慮される重複するトーン群は、i)前記第1のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンと、ii)前記第2のゼロ設定されたトーン群内の1または複数のゼロ設定されたトーンとのうち1または複数を含む、請求項17または18に記載の装置。
  20. 前記考慮される重複するトーン群は、偶数個のトーンを含む、請求項17から19のいずれか1項に記載の装置。
JP2014539999A 2011-11-02 2012-10-26 無線ローカルエリアネットワーク(wlan)でデータユニットの物理層(phy)モードを自動的に検出するための方法および装置 Active JP6124362B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161554872P 2011-11-02 2011-11-02
US61/554,872 2011-11-02
PCT/US2012/062039 WO2013066739A1 (en) 2011-11-02 2012-10-26 Method and apparatus for automatically detecting a physical layer (phy) mode of a data unit in a wireless local area network (wlan)

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015501617A true JP2015501617A (ja) 2015-01-15
JP6124362B2 JP6124362B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=47228033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014539999A Active JP6124362B2 (ja) 2011-11-02 2012-10-26 無線ローカルエリアネットワーク(wlan)でデータユニットの物理層(phy)モードを自動的に検出するための方法および装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9350583B2 (ja)
EP (1) EP2774303B1 (ja)
JP (1) JP6124362B2 (ja)
KR (1) KR101945974B1 (ja)
CN (1) CN103999392B (ja)
WO (1) WO2013066739A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120269142A1 (en) * 2011-04-24 2012-10-25 Broadcom Corporation Doppler adaptation using pilot patterns within single user, multiple user, multiple access, and/or MIMO wireless communications
WO2013077652A1 (ko) * 2011-11-24 2013-05-30 엘지전자 주식회사 무선랜 시스템에서 채널 사운딩 수행 방법 및 이를 지원하는 장치
CN104521172B (zh) 2012-05-24 2017-09-22 马维尔国际贸易有限公司 在远程无线局域网中的频域重复
US9215622B1 (en) * 2012-07-30 2015-12-15 GoNet Systems Ltd. Method and systems for associating wireless transmission with directions-of-arrival thereof
WO2014205720A1 (zh) * 2013-06-27 2014-12-31 华为技术有限公司 传输数据的方法和装置
CN105284078B (zh) * 2013-06-27 2019-01-11 华为技术有限公司 长训练序列生成方法、发送信号方法和装置
US9860102B2 (en) * 2013-07-05 2018-01-02 Electronics & Telecommunications Research Institute Method for transmitting signal in communication system
US9462575B2 (en) * 2013-08-28 2016-10-04 Qualcomm Incorporated Low rate data communication
WO2015089741A1 (zh) * 2013-12-17 2015-06-25 华为技术有限公司 接收数据的方法及设备,以及发送数据的方法及设备
WO2016027956A1 (ko) * 2014-08-21 2016-02-25 엘지전자 주식회사 무선랜 시스템에서 프리엠블 전송 방법
WO2016032195A1 (ko) * 2014-08-25 2016-03-03 엘지전자(주) 무선 통신 시스템의 송수신 장치 및 방법
US10154476B2 (en) * 2014-09-04 2018-12-11 Qualcomm Incorporated Tone plan for LTF compression
TWI645730B (zh) * 2014-09-16 2018-12-21 美商高通公司 高效資源配置
JP6753858B2 (ja) * 2015-02-04 2020-09-09 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおける多重ユーザ送受信のための方法及びこのための装置
US10382598B1 (en) 2015-05-01 2019-08-13 Marvell International Ltd. Physical layer frame format for WLAN
US10181966B1 (en) 2015-05-01 2019-01-15 Marvell International Ltd. WiFi classification by pilot sequences
US9621311B2 (en) * 2015-05-08 2017-04-11 Newracom, Inc. Pilot transmission and reception for orthogonal frequency division multiple access
US10038518B1 (en) 2015-06-11 2018-07-31 Marvell International Ltd. Signaling phy preamble formats
US10237839B2 (en) 2015-06-15 2019-03-19 Qualcomm Incorporated Phase tracking in training fields
CN113315612A (zh) * 2015-08-26 2021-08-27 华为技术有限公司 传输he-ltf序列的方法和装置
CN106712917B (zh) * 2015-11-17 2020-04-03 华为技术有限公司 数据传输方法、装置及系统
CN109462560B (zh) 2015-11-23 2020-07-07 华为技术有限公司 无线局域网数据传输方法和装置
US10091731B2 (en) 2016-02-05 2018-10-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for detecting packet
CN107135178B (zh) 2016-02-29 2020-01-17 华为技术有限公司 一种导频序列发送方法及装置
CN108023627B (zh) 2016-11-03 2021-08-20 华为技术有限公司 波束赋形训练方法及装置
EP3599747B1 (en) * 2017-04-20 2021-05-05 LG Electronics Inc. Method for transmitting and receiving signal in wireless lan system and apparatus for said method
CN116319228B (zh) 2018-07-27 2023-10-20 华为技术有限公司 设计短训练序列的方法和装置
US20220239434A1 (en) * 2019-05-31 2022-07-28 Lg Electronics Inc. Method and device for setting pilot tone in wideband in wireless lan system
CN113078987A (zh) 2020-01-03 2021-07-06 华为技术有限公司 传输物理层协议数据单元的方法和装置
US11438119B2 (en) * 2020-11-20 2022-09-06 Qualcomm Incorporated Reference signal and supplemental signal configurations

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500783A (ja) * 2004-05-27 2008-01-10 クアルコム インコーポレイテッド Ieee802.11a装置間における相互動作のための変更されたieee802.11a
JP2009010928A (ja) * 2007-05-31 2009-01-15 Sony Corp 受信装置、プログラム、および受信方法
JP2009543406A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Ofdm及びtdmaに基づく帯域幅非対称通信システム
JP2009543402A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 帯域幅非対称通信システム
JP2009543405A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 帯域幅非対称通信システム
WO2011050324A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Marvell World Trade Ltd. Training sequence indication for wlan
JP2011103654A (ja) * 2009-11-06 2011-05-26 Samsung Electronics Co Ltd データ受信装置及びデータ送信装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8619907B2 (en) 2004-06-10 2013-12-31 Agere Systems, LLC Method and apparatus for preamble training in a multiple antenna communication system
US7742390B2 (en) 2005-08-23 2010-06-22 Agere Systems Inc. Method and apparatus for improved long preamble formats in a multiple antenna communication system
JP4924107B2 (ja) * 2006-04-27 2012-04-25 ソニー株式会社 無線通信システム、並びに無線通信装置及び無線通信方法
US8982889B2 (en) 2008-07-18 2015-03-17 Marvell World Trade Ltd. Preamble designs for sub-1GHz frequency bands
US8155138B2 (en) 2008-08-19 2012-04-10 Qualcomm Incorporated Training sequences for very high throughput wireless communication
US20100046656A1 (en) 2008-08-20 2010-02-25 Qualcomm Incorporated Preamble extensions
KR101600332B1 (ko) * 2008-08-23 2016-03-07 이카노스 커뮤니케이션스, 인크. 이산 멀티-톤(dmt) 누화 제거를 위한 방법 및 장치
JP2010093704A (ja) 2008-10-10 2010-04-22 Sony Corp 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラム
JP4631956B2 (ja) 2008-10-14 2011-02-16 ソニー株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JP5649011B2 (ja) 2009-04-13 2015-01-07 マーベル ワールド トレード リミテッド Wlan用の物理層フレーム形式
US8526351B2 (en) 2009-06-05 2013-09-03 Broadcom Corporation Channel characterization and training within multiple user, multiple access, and/or MIMO wireless communications
US9197298B2 (en) 2009-06-05 2015-11-24 Broadcom Corporation Group identification and definition within multiple user, multiple access, and/or MIMO wireless communications
WO2011014685A2 (en) 2009-07-29 2011-02-03 Marvell World Trade Ltd. Methods and apparatus for wlan transmission
US8599804B2 (en) 2009-08-07 2013-12-03 Broadcom Corporation Distributed signal field for communications within multiple user, multiple access, and/or MIMO wireless communications
CN101848063B (zh) * 2010-05-21 2016-06-08 北京新岸线移动多媒体技术有限公司 支持子信道调制编码的数据传输方法及无线局域网系统
CN103563283B (zh) 2011-01-28 2016-08-31 马维尔国际贸易有限公司 用于远程wlan的物理层帧格式
US9130727B2 (en) 2011-02-04 2015-09-08 Marvell World Trade Ltd. Control mode PHY for WLAN
US8625690B2 (en) 2011-03-04 2014-01-07 Qualcomm Incorporated Systems and methods for wireless communication in sub gigahertz bands
WO2012162309A2 (en) 2011-05-26 2012-11-29 Marvell World Trade Ltd. Sounding packet format for long range wlan
US8826106B2 (en) 2011-06-15 2014-09-02 Marvell World Trade Ltd. Low bandwidth PHY for WLAN

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500783A (ja) * 2004-05-27 2008-01-10 クアルコム インコーポレイテッド Ieee802.11a装置間における相互動作のための変更されたieee802.11a
JP2009543406A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Ofdm及びtdmaに基づく帯域幅非対称通信システム
JP2009543402A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 帯域幅非対称通信システム
JP2009543405A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 帯域幅非対称通信システム
JP2009010928A (ja) * 2007-05-31 2009-01-15 Sony Corp 受信装置、プログラム、および受信方法
WO2011050324A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Marvell World Trade Ltd. Training sequence indication for wlan
JP2011103654A (ja) * 2009-11-06 2011-05-26 Samsung Electronics Co Ltd データ受信装置及びデータ送信装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20130107893A1 (en) 2013-05-02
US9350583B2 (en) 2016-05-24
EP2774303B1 (en) 2020-05-20
CN103999392A (zh) 2014-08-20
KR101945974B1 (ko) 2019-02-11
JP6124362B2 (ja) 2017-05-10
EP2774303A1 (en) 2014-09-10
CN103999392B (zh) 2018-02-23
WO2013066739A1 (en) 2013-05-10
KR20140088130A (ko) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6124362B2 (ja) 無線ローカルエリアネットワーク(wlan)でデータユニットの物理層(phy)モードを自動的に検出するための方法および装置
US9647873B2 (en) Pilot sequence design for long range WLAN
US9419849B2 (en) Method and apparatus for generating a PHY data unit
US8826106B2 (en) Low bandwidth PHY for WLAN
US10397033B2 (en) Method and apparatus for generating a PHY data unit
US9998950B2 (en) Physical layer frame format for long range WLAN
US8953579B2 (en) Frequency duplication mode for use in wireless local area networks (WLANs)
JP6025076B2 (ja) Wlanの情報ビットパディングスキーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6124362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250