JP2015500961A - ケナフ強化ゴム組成物からなる伝動ベルト - Google Patents

ケナフ強化ゴム組成物からなる伝動ベルト Download PDF

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Abstract

本発明は、エラストマー組成物とエラストマー組成物をベースにした伝動ベルトについてであり、 エラストマー組成物はケナフ繊維を含む。

Description

本発明は、伝動ベルトの分野に関し、より具体的にはベルトに適したゴム組成物に関してであり、特に、ベルトで使用するための天然のケナフ繊維で補強されたゴム組成物に関する。
一般的な伝動ベルトは、Vベルト、平ベルト、歯付きまたは同期ベルト及びマルチリブドベルトを含む。一般的なベルト構造はエラストマーのベルト本体を備え、らせん状の、又はらせん状に巻かれ心線、又は他の織られた引張部材がそのベルト本体に埋め込まれており、しばしば他の繊維強化材は、ベルト本体に埋め込まれるか、又はベルト表面の1つ以上を被覆する。
エラストマーベルト本体は、1つ以上の加硫ゴム組成物、又は熱可塑性エラストマー、又は他のエラストマー組成物を含んでもよい。使用されるエラストマー組成物には、その中に分散された様々な繊維強化材が含まれている。多くの利用可能な繊維のうち、商業的成功をおさめているものは比較的少ない。なぜなら、様々な処理と性能は、繊維とエラストマーとの間の優れた密着性、分散性、耐摩耗性、耐熱性、耐環境性、コスト、補強効果、等を含むことを必要とするからである。
米国特許公開第2010/0076118A1号明細書は、タイヤゴムに使用する化学修飾されたセルロース・ミクロフィブリル、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)を開示している。セルロース・ミクロフィブリルの化学修飾は、ゴムへの分散性と、ゴムとの接着性を向上させるために有効であることが教示されている。予め水媒質中において、ゴムラテックスと化学修飾されたセルロース・ミクロフィブリルとの複合体を形成することにより調製したマスターバッチの形式で、化学修飾されたセルロース・ミクロフィブリルを用いる方法は、良好な引張特性及びタイヤ性能特性を達成するために必要である。
ケナフは、生分解性の熱可塑性組成物として示唆されている。米国特許公開第2006/0147695A1号明細書は、例えば、電気・電子機器等の製品に使用するポリ乳酸樹脂として、結晶性熱可塑性樹脂中のケナフ靭皮繊維の使用を開示している。組成物の衝撃強度を向上させるために、使用前にケナフ断片を除去するか、又は軟化した成分を使用するか、高強度耐衝撃性繊維を追加することが教示されている。また、樹脂との相溶性、耐衝撃性、及び/又は難燃性を向上させるために、ケナフ繊維の表面処理が必要になる可能性が教示されている。
米国特許公開第2005/025093A1号明細書は、ポリ乳酸樹脂や、その再利用されたシュレッダーダストに基づいた部品から作られた成形品の剛性と衝撃強度を増加させるために、ケナフ等の多くの天然繊維を使用することを開示している。
米国特許第6,663,733号明細書は、車両用の板状の又はシート状の製品を形成するために有用な、合成樹脂をベースにした製品を製造するための技術を開示している。例えば、粉末にしたケナフの芯の生成物等を粉末にした植物生成物が、製品の比重を低減する目的で教示されている。
このように、先行技術は、ケナフ繊維で強化された合成ゴムに基づいたベルトで使用される実質的なゴム組成物は開示も示唆もしていない。
本発明は、システム及び伝動ベルト用エラストマー組成物を提供する方法を対象とする。本発明の利点は、環境に配慮した補強材を用い、低コスト繊維を用いた比較的高い合成の係数を達成する高価値ゴム化合物の提供する利点を含む。
本発明は、ケナフ繊維を含むエラストマー組成物を有するエラストマーベルト本体を有する伝動ベルトを対象とする。好ましくはケナフ繊維は靭皮繊維である。好ましくは、ケナフ繊維は、主成分であるエラストマー100部当たり1〜50重量部の量でエラストマー組成物中に存在してもよい。ケナフ繊維は、1〜3mmの平均繊維長を有する短い靭皮繊維であってもよい。組成物はまた、ゴム系エラストマーとこれらの天然繊維との相溶性を向上させるために相溶化剤又はカップリング剤を含むことができる。ケナフ繊維は、接着剤で処理されるか、又はマスターバッチ商法で提供することができる。
上記内容は、以下の本発明の詳細な説明がより良く理解されることができるように本発明の特徴及び技術的利点をむしろ広く概説した。本発明の特許請求の範囲の主題を形成する本発明のさらなる特徴及び利点を以下に述べる。開示された概念及び特定の実施形態は、本発明の同じ目的を実施するために改変し又は他の構造を設計するための基礎として容易に利用することができるということを当業者であれば理解されたい。かかる等価の構造は添付の特許請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲から逸脱するものではないことも当業者であれば認識されたい。その機構(organization)及び操作方法の双方に関して本発明に特有であると考えられる新規な特徴は、さらなる目的及び利点とともに、添付の図面と関連して考慮されれば以下の説明からより良く理解されるであろう。しかしながら、各図は例示及び説明の目的でのみ設けられたものであり本発明の範囲の定義として意図されたものでないことを明確に理解されたい。
この明細書に組み込まれその一部を構成し、同一参照番号が同一構成部を指し示す添付図面は、本発明の実施形態を示し、説明とともに本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に従って構成された同期ベルトの一部分が断面図となっている部分的な斜視図である。
本発明の実施形態に従って構成されたV−ベルトの一部分が断面図となっている部分的な斜視図である。
本発明の実施形態に従って構成されたマルチV−リブドベルトの一部分が断面図となっている部分的な斜視図である。
いくつかの実施例と比較例化合物についての周波数に対する動的弾性率のグラフである。
いくつかの実施例と比較例化合物についての周波数に対するtanδのグラフである。
いくつかの実施例と比較例化合物についてのサイクルに対する粒界亀裂成長のグラフである。
いくつかの実施例と比較例化合物についてのサイクルに対するこばかけ成長のグラフである。
本発明は、可撓性伝動ベルトに有用なエラストマー組成物にケナフ繊維を使用することに関する。ケナフ(Hibiscus cannabinus L.)は、アフリカ原産の一年生草本である。ケナフはアメリカ合衆国にとって新しい作物である。 ケナフは、主に次に示す南部の温暖な地域、ミシシッピ州、テキサス州、カリフォルニア州、ルイジアナ州、ニューメキシコ州及びジョージア州で栽培されている。 ケナフは、90−150日の生育期を有し、高さ2.4−6mの高さまで成長する。その1本の真っ直ぐな茎は、外側は繊維状の樹皮で、内側は2つの異なるタイプの繊維、つまり、靭皮とコアファイバによって生成された木質の芯で構成される。靭皮繊維は、その茎の約26−35wt%(重量パーセント)を構成し、靭皮部分が35wt%以上である遺伝株が開発されている。収穫されたケナフの茎は、ケナフ靭皮繊維のリボンを生産する芯から樹皮を分けるために通常最初に剥皮される。これらのリボンは、繊維束又は単一の繊維にすることができる。繊維を風乾した後に(含水率約10%)、ケナフ作物を収穫することが好ましい。乾燥は、作物を畑に生えたままにしておくことにより達成される。
一般に、ケナフ靭皮繊維は、長さが平均2.6mm、平均の長さ/直径のアスペクト比が124である、直径が21μmの中空管であり、針葉樹の種に非常に類似している。芯繊維は、平均長が0.5mmであり、広葉樹のものと厳密に一致する。
ケナフ靭皮繊維束(KBFB)の主要成分は、セルロース、ヘミセルロース及びリグニンである。各成分の量は、栽培環境、地理的起源、世代、植物の位置(根から先端まで)、及び浸水・分離技術によって大きく変化する。http://www.hempologv.org/CURRENT%20HISTORY/1996%20HEMP%20COMPOSITES.htmlで入手できる、ロイドE.H.(Lloyd E. H.)及びD.セーバー(D. Seber)著、「複合材料への靭皮繊維の応用(Bast fiber applicationsfor composites)」(1996年)は、60.8重量%はセルロース、20.3重量%はヘミセルロース、11.0重量%はリグニン、3.2重量%は抽出物、及び4.7重量%は灰分であると報告した。モハンティら(Mohanty et al)は、「バイオファイバー、生分解性ポリマーとバイオコンポジット:概要(Biofibres, biodegradablepolymers and biocomposites: an overview)」Macromolecular materials and engineering,276-277(1): 1-24 (2000年)において、セルロース量がより低く(31−39wt%)、リグニン量がより高い(15−19wt%)と報告した。ラウエルら(Rowell et al.)は、「繊維特性に変化をもたらす評価と因子(Characterizationand factors effecting fiber properties)」、Frollini E, LeaoAL, Mattoso LHCが編者である「天然ポリマー及び農業繊維ベースの複合物:前処理、特性及び用途(Natural polymersand agrofibers based composites: preparation, properties and applications)」San Carlos,Brazil: L.H.C., Embrapa. pp. 115-134 (2000年)において、44−57wt%はセルロースで、15−19wt%はリグニンであると報告した。
ケナフは、生態学的及び経済的な利点、十分な低密度を示し、加工中に表面を傷つけず、高い特定の機械的特性、生分解性及び安価な価格設定を持つセルロース源である。歴史的には、ケナフ繊維は最初に索類として使用された。産業は現在、製紙及び不織布布地におけるケナフの使用を模索している。ケナフ製品の潜在用途には、紙パルプ、索類、草侵食マット(grass erosion mats)、床敷、油吸着剤、培養土、動物用トイレ砂、断熱板、プラスチック用充填材、繊維が含まれる。
表1において、文献によるケナフ繊維と他の繊維の機械的特性とを比較する。ケナフ繊維の顕著な特徴は、E−ガラス繊維とアラミド繊維に近いヤング率である。その引張強度は、ベルト張力コードの適用のためには十分に高くはないが、 本発明の実施形態によれば、ベルト形状の安定化又は補強及び/又はコードのサポートを提供するために、ラバーベルト化合物を補強する充填剤として使用するのに適している。
Figure 2015500961
本発明を実施するための好ましいケナフ繊維は、樹皮からより長い靭皮繊維であり、より短い芯繊維から分離されて形成されており、ベルト組成物に使用するために有益な長さに細断される。好適な繊維長は、0.5−5mmの範囲であり、もしくは1−4mmの範囲であり、もしくは1−3mmの範囲であり、もしくは2−3mmの範囲である。好ましい添加量は、所望の補強材の量に依存するが、有利には、ベースエラストマー(PHR)100部当たり0.5−50重量部の範囲であり、もしくは1−30PHRの範囲であってもよい。好適な繊維は、バイオテクノロジー・ミルズ社(BioTech Mills, Inc.)から入手することができる。
相溶化剤で、及び/又はエラストマー組成物中で繊維を処理することは、エラストマーマトリックスへの接着性を改善するため、及び/又はベースエラストマー又はエラストマーマトリックス中での分散を改善するために有利である。有益な処理の選択肢は、接着剤、ディップ、ラテックス、又はマスターバッチの形成を含む。
相溶化剤は、例えばマレイン化エチレンプロピレンコポリマー(EPM)又はマレイン化エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)等のマレイン化エチレン−α−オレフィンポリマー等のマレイン化ポリマーであってもよい。相溶化剤は、例えば、マレイン化ポリブタジエン等のマレイン化ジエンポリマーであってもよい。相溶化剤は、シラングラフト化ポリマーであってもよい。相溶化剤は、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、ジルコネートカップリング剤等のカップリング剤であってもよい。相溶化剤は、カルボキシル化ポリマー又はオリゴマー又はモノマー、あるいはアクリル酸又はカルボン酸の金属塩等を含む、カルボキシル基又はアクリレート官能性材料とすることもできる。
ケナフ繊維の処理は、レゾルシノール−ホルムアルデヒド−ラテックス(RFL)接着剤処理、又はラテックス処理、又はゴム糊処理等とすることができる。ケナフ繊維は、その後ベルト本体のエラストマー化合物に混合するために、マスターバッチとして高負荷でエラストマー又はゴム組成物に配合することができる。好ましくは、ブレンド用エラストマー又はラテックス処理又はRFL用のラテックスは、ベルト本体のエラストマー化合物に適合するように選択される。
図1−3に示す3つの例示的なベルトの実施形態の各々において、主ベルト本体部12及び又は任意のエラストマー層は、任意の従来の及び/又は適切な硬化したエラストマー組成物から形成することができ、1つ以上のケナフ繊維5と、好ましくは適当な相溶化剤を含む。図に示された繊維は正確な縮尺ではない。この目的のために利用され得る適切なエラストマーは、例えば、ポリウレタンエラストマー(同様にポリウレタン/尿素エラストマー及びいわゆるミラブルガムを含む)(PU)、ポリクロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、水素化NBR(HNBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレン(ACSM)、ポリエピクロロヒドリン、ポリブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)及びエチレンプロピレンコポリマー(EPM)等のエチレン−α-オレフィンエラストマー、エチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)、エチレンオクテン共重合体(EOM)、エチレンブテン共重合体(EBM)、エチレンオクテン三元共重合体(EODM)及びエチレンブテン三元共重合体(EBDM)、エチレンビニルアセテートエラストマー(EVM)、エチレンメチルアクリレート(EAM)及びシリコーンゴム、又はこれらの任意の2種以上の組み合わせが挙げられる。
本発明の1実施形態に従うエラストマーベルト(又は他の物品)本体部12を形成するために、エラストマーは従来用いられる量で、ケナフ繊維と、従来のゴム配合剤、つまり、充填剤、可塑剤、安定剤、加硫促進剤/硬化剤、架橋助剤、及び促進剤を含むがこれに限定されるものではない、と混合する公知の方法に従って混合される。例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマーと、FiNBR等のジエンエラストマーと使用するための、 α−β有機酸の1種以上の金属塩は、得られた物品の動的性能を向上させるために現在、従来から利用される量で使用することができる。このように、ジメタクリル酸亜鉛及び/又はジアクリル酸亜鉛は、約1−50phrの量で、このような組成物において利用されてもよく、もしくは約5−30phrであってもよく、もしくは約10−25phrであってもよい。
好適なエラストマーの出発組成物の数が、RTバンダービルトゴムハンドブック(The R. T.Vanderbilt Rubber Handbook)(第13版、1996)に記載されており、EPM又はEPDM組成物及び特定の高引張弾性率特性を有するような組成物に関して、さらに米国特許第5,610,217号明細書及び第6,616,558号明細書に説明されており、その内容は、伝動ベルト本体部の形成に使用するのに適切であり得る種々のエラストマー組成物に関してであり、具体的に参照により本明細書に組み込まれる。関連技術分野の当業者であれば、ここで有用なゴム製品のエラストマー部分中の、あるいはその部分としての利用に適切な出発組成物をいくらでも容易に認識するだろう。自動車の補機駆動アプリケーションに関連する本発明の実施の形態では、エラストマーベルト本体部12は、例えば、EPM、EPDM、EBM又はEOM組成物等の好適なエチレン−α−オレフィン組成物から形成されてもよい。本発明の一実施形態によれば、各組成物において、ケナフ繊維と関連した相溶化剤は、有利には、組成物に添加してもよいし、一部又は組成物中に存在する他の繊維の全てに置換されてもよい。
エラストマーベルト本体部12は、さらに、ケナフ以外の不連続繊維の他のタイプ、例えば、一般的に使用される量の、ステープル又短繊維の形態の綿、ポリエステル、グラスファイバー、アラミド、アクリル及びナイロン、フロック又はパルプを含むがこれに限定されるものではない、を加えてもかまわない。プロファイルされた(例えば、切削や研削などによって)マルチVリブドベルトに係る好適な実施形態において、このような繊維の充填は、好ましくは、繊維のかなりの部分が、通常ベルトの走行方向を横断する方向に置かれるように形成され、配置されるように、形成され、配置される。しかしながら、流入法に従って製造された成形されたマルチVリブドベルト及び/又は同期ベルトでは、 繊維の充填は、一般的に同程度の方向性に欠ける。
3つのベルトの実施形態について図示されている。図1には、同期ベルト19が図示されている。ベルト10は、本発明の1実施形態に係るケナフ繊維5を有するエラストマー本体部12と、 本体部12の内周に沿って配置されたシーブ接触部14を備える。この特定のシーブ接触部14は、横方向に溝があるプーリ又はスプロケットと噛み合うように設計されている横断歯16及びランド部18が交互にある形態である。引張層20は、ベルト10を支持及び強度を提供するための本体部12内に配置される。図示の形態では、引張層20は、本体部12の長さに沿って長手方向に整列した複数の引張コード22の形態である。一般に、当該技術分野に公知の引張層20の任意のタイプを利用可能であることが理解されるべきである。また、任意の所望の材料、例えば、綿、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル、アラミド、スチール、ガラス、炭素、PBO、ポリケトン、玄武岩、ホウ素、さらには低負荷機能を実施するために配向される不連続繊維が引張部材として使用できる。補強織物24が利用でき、シーブ接触部用のフェイスカバー又はトゥースカバーを形成するように、ベルト10の交互歯16及び交互ランド部18に密接にフィットする。 この織物は、例えば、任意の所望の角度で縦糸と横糸から構成された従来の織り方の任意の所望の構成であってもよく、 又スペースピックコードによって共に保持された経糸から構成されてもよく、 又はニットの、又は編組の構成でもよく、又は不織布等であってもよい。従来の織物は、例えば綿、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、アラミド、ポリケトン、麻、ジュート、グラスファイバー、及び様々な他の天然繊維と合成繊維の混合又は組み合わせを含む材料を用いて使用することができる。
図2に標準的なノッチ付きVベルト26を示す。Vベルト26は、図1と同様の本発明の実施形態に係るケナフ繊維5と、図1に示すものと同様のコード22の形態の引張補強層20を有するエラストマー本体部12を備える。Vベルト26のエラストマー本体部12、引張層20及びコード22は、上述した図1に記載されたものと同様の材料から構成されてもよい。なお、引張層20は、任意に、モジュラス又は他の特性の観点から遷移層を提供するために、及び/又はコードと本体との間に接着層として機能するために、本体部の残りの部分とは異なるエラストマー組成物又はゴム材料を含んでもよいことに留意すべきである。ケナフ繊維を含むエラストマー組成物の1実施形態は、所定のベルト構造内で使用されるエラストマー層のいずれか1つ以上で利用することができる。Vベルト26は、図1の伝動ベルトのように、シーブ接触部14を含む。しかしながら、この実施形態では、シーブ接触部14は、Vシーブ内に押し込むように設計されたベルトの2つの並列した両端である。Vベルト26の底面は、任意で、交互にノッチがくぼんでいる面の形態であるか、谷28と凸部30の形態である。Vベルトの範疇に含まれる無段変速機(「CVT」)アプリケーションのために設計されVベルトは、多くの場合、ベルト厚よりも比較的広いベルト本体を示す。
図3にマルチVリブドベルト32を示す。マルチVリブドベルト32は、図1及び2のベルトに示す本発明の1実施形態に係るケナフ繊維5を備えるエラストマー本体部12と、また前述のように、好ましくはコード22の形態の引張補強部材20を備える。長手方向に溝が切られたシーブ接触部14は、ベルト32の駆動面34を定義する対向した側面を有する複数の溝領域と交互になっている、複数の隆起領域又は頂部36の形態である。図1−3の例のそれぞれにおいて、シーブ接触部14は本体部12と一体であり、同一のエラストマー材料から形成されてもよく、又は異なるエラストマー材料を積層してもよい。本発明は図1−3に示す実施形態を参照して示されているが、本発明は、これらの特定の実施形態又は示されているような形態に限定されるものではなく、むしろ、以下に定義される特許請求の範囲内の任意のベルト構造に適用可能であることが理解されるべきである。
以下の実施例は、ベルト用ゴム組成物におけるケナフの使用を示す。2つの基本の配合を使用した。第1の配合は、比較例1(以下「比較例」)であり、綿フロック約13.8と刻んだポリエステル繊維13.5PHRを有する硫黄硬化SBR/NR(70:30)のブレンド配合物である典型的なVベルト本体の配合である。実施例2−4(以下「実施例」)は、表2に示されるように、比較例1と同じ処方を使用しているが、異なるレベルで3mmに刻んだケナフ靭皮繊維をポリエステル繊維の代わりに有し、配合物中に相溶化剤が配合又は配合されていない。
第2の配合は、比較例5であり、刻んだナイロン繊維20PHRを有する過酸化物硬化したEPM処方の典型的なマルチVリブドベルト合成物である。実施例6及び7は、表3に示されるように、比較例5と同じ配合を使用しているが、3mmに刻んだケナフ靭皮繊維25PHRを全てのナイロン繊維の代わりに有し、配合物中に相溶化剤が配合又は配合されていない。
Ricobond1756HSとするRoyaltuf 498は、それぞれ、SBR及びEPM処方におけるケナフ繊維とゴムマトリックスとの間の接着を増加させるために相溶化剤として使用した。Ricobond1756HSはクレイバレー(Cray Valley)により、Ricobondの商標で販売されている無水マレイン酸グラフト化ポリブタジエンであり、Royaltuf 498は、ケムチュラ(Chemtura)により、Royaltufの商標で販売されている無水マレイン酸グラフト化EPDMである。
ポリエステルとナイロン繊維の価格は約2ドルから2.50ドル/lbであり、一方、ケナフ繊維の価格は1ドル/lb未満であろう。原料コストの比較は、ポリエステルとナイロンを用いた比較例よりもケナフを使用した実施例が約10%のコスト優位性を示す。刻んだケナフ繊維(〜長さ3mm)はバイオテクノロジーミルズ社(BioTech Mills, Inc.)から供給された。ツーパス混合は、 2パス目に硬化剤を添加して、従来の密閉混合機を使用して行った。
Figure 2015500961
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従来のゴム業界の慣行に従い、表2及び3に記載されている配合物を混合し、試験した。小さなローターを有するムーニー粘度計を用いたASTMD−1646に従い、30分間121℃で合成物のレオロジー特性を評価した 。表4の結果によって示されるように、ケナフ繊維の代わりにポリエステル繊維を用いた比較例1とナイロン繊維を用いた比較例5は、同程度のムーニー粘度(MV)スコーチ時間(t5)もたらした。硬化特性は、ローターレス硬化計を用いたASTMD−5289に従って30分間177℃で評価した。再び、トルク差(MH−ML)及び化合物の硬化速度は同程度だった。表4の結果によって示されるように、実施例3のみが少し高いMH−MLを示した。
Figure 2015500961
ASTMD−6204に従い、PRA2000試験機で周波数掃引を用い、66,80及び100℃で6.98%歪みで化合物の動的特性を評価した 。66℃における合成物の弾性率(G’)の結果゜は図4に示され、66℃におけるtanδの結果は図5に示される。G’とtanδにはいくつかの正常変動があるが、重ねて、ケナフ繊維を用いた本発明の化合物についての結果は、ナイロンやポリエステルのものに匹敵する。これらの結果も表5に示し、66℃におけるいくつかの追加の歪み掃引データを表6に示す。
Figure 2015500961
Figure 2015500961
Figure 2015500961
化合物の物理的特性は、標準のゴム試験を用いて試験した。表7は、ASTMD−2240に従って試験したゴム硬度の結果を示し、オリジナル及びオーブン老化させた化合物のサンプルのショアAスケールを示す。ケナフを用いた結果は、ナイロンやポリエステルの結果に匹敵する。
表7はまたASTMD−624、die−Cに従って粒度(WG)と板目(XG)を有する2つの異なる方向に試験した引裂の結果を示す。比較例に対して本発明のケナフを用いた実施例では、粒度方向の引裂強さは低下し、板目方向でも低下していることがわかる。
Figure 2015500961
表8は、低歪み領域内での粒度方向の引張試験結果を示す。弾性率は、ASTMD−412(dieC)に従った一般的な引張弾性率の測定を用いて決定し、「弾性率」は、本明細書ではASTMD−1566及びD−412で定義された所定の伸長における引張応力を指す。比較例5のナイロン繊維を置き換えることにより、実施例6及び7の低ひずみ領域おける化合物の弾性率はほとんど変わらない。しかし、比較例1のポリエステル繊維を置き換えることにより、実施例2−4の低ひずみ領域での化合物の弾性率を低下させると思われる。この効果は、これらの化合物において、非常に高い充填材の添加(合計145phr)がケナフ繊維及びSBR/NRゴムマトリックスとの間の繊維の分散の困難及び/又は低付着性を生じさせるためであると思われる。表8はまた、低歪み領域における板目方向の引張試験結果を示す。板目方向において、ケナフの実施例の結果は同程度である。
Figure 2015500961
Figure 2015500961
図6は、いくつかのWGの結果を示し、図7は120℃、2''ストロークにおけるASTMD−430(pierced)に従ったデマチャ屈曲亀裂成長試験(DeMattia flex crack growth test)のいくつかのXGの結果を示す。実施例6及び7に示すように、ナイロン繊維をケナフ繊維に置換すると、材料の耐クラック性を向上させることが分かる。しかし、この現象は、実施例2−4では観察されなかった。デマチャ試験の結果は、ケナフ繊維とポリエステル繊維では同じだった。
表9は、耐摩耗性を調べる2つの摩耗試験、いわゆるDIN試験(DIN53516又はISO4649)及びPICO摩耗試験(ASTMD−2228)の結果を示す。DIN試験結果は、体積損失の点で、値が小さいほど良い。PICO試験はインデックスとして報告され、高いインデックスは良好な耐摩耗性を示す。ケナフ繊維を有する実施例2−4は、ポリエステル繊維を有する比較例1と同程度の耐摩耗性を有することがわかる。しかし、ケナフ繊維を有する実施例6及び7は、ナイロン繊維を有する比較例5ほど耐摩耗性は良好ではない。
Figure 2015500961
実施例化合物に対する上記試験の結果は、ケナフ繊維は、ベルト化合物中のナイロンとポリエステル繊維の代わりに使用することができることを示す。ケナフを用いた結果は、ムーニー粘度、スコーチ時間、硬化速度、動的特性、材料硬度、及び板目粒引張特性において匹敵する。他のいくつかの特性は、配合にいくつかの調整が必要な功罪相半{こうざい あいなか}ばする結果を有している。引裂強度が少し低下を示しているが、化合物はそれでもベルトに有用であろう。SBR/NR化合物中の低ひずみでの粒度係数の低下は、充填材や繊維の添加量を調整することで改善することができるが、このような調整はEPM化合物には必要ない。なお、ケナフ繊維は、EPM化合物の耐屈曲亀裂性能を改善したが、SBR/NR化合物に影響を及ぼさなかったことが観察された。ケナフ強化化合物の耐摩耗性は、ポリエステル強化化合物に匹敵するが、ナイロン繊維強化化合物にやや劣るように思われる。化合物中のケナフ繊維の分散は非常に良いように見えたが、その結果は、おそらく繊維とマトリックスとの間の密着性を向上させるのに有効であることを示している。本明細書に記載されるように、異なる量又は種類の相溶化剤を使用することにより、及び/又は接着繊維処理を使用することにより、接着性を向上させることができた。
表10に示した第3の配合に基づいて、一連の実施例を評価した。第3シリーズのベースエラストマーはポリクロロプレン(CR)であった。比較例8において、アラミド繊維の重量によって、エラストマー100重量部あたりコントロール化合物を9重量部含有していた。アラミド繊維は、テイジンアラミドによってTwaronの商標で販売されている、1mmにカットされた繊維Twaron(登録商標)パラ系アラミド繊維であった。本発明の実施例9−12は、アラミド繊維より少ない量で、重量で、アラミド繊維に対するケナフの置換比約3:2で置換するケナフ繊維の様々な量を含んでいる。ケナフはProcotex社から入手した。
Figure 2015500961
化合物のレオロジー特性及び硬化特性は前述のように評価され、その結果を表11に示す。表4に結果が示されるように、比較例8において、ケナフ繊維をアラミド繊維に置換した結果ムーニー粘度(MV)の減少をもたらし、使用されるケナフの添加量の増加及びより長い繊維長の観点から驚くべきことである。スコーチ時間(t5)は幾分アラミドをケナフに置換することにより増加する。硬化特性はMHやトルク差(MH−ML)の増加を示し、コントロールのアラミドよりケナフの方がより多くの補強を示し、それはより長い繊維長とコントロールに比較してより高い負荷に起因する。ケナフの例において、化合物の硬化時間はコントロールと比較して増加した。
表12は、CR組成物中のアラミドをケナフに置換したことによる硬化した化合物の物性を示している。硬度と引裂強度の結果は、全て互いに匹敵した。粒度及び板目方向の引張試験結果は、最も多く加えた実施例12を除いて同等だった。実施例12の強度と弾性率特性は、予想されるよりも低いようだ。別の観点から、実施例9−10の物理的特性は予想よりも高くなる可能性がある。これは実施例9−11の繊維の2種類の間の相乗作用を示す可能性がある。なぜなら繊維の混合物を有する実施例9−11の繊維は、1種類の繊維しか有さない比較例8か又は実施例12のどちらよりも高い特性を有していたからである。表12はまた、引張試験の結果と同じ傾向を示すように見えるPico摩耗指数の結果を示す。
Figure 2015500961
この例のシリーズから、実施例11は、最も良い全体の性質を持つものとして選ばれ、それゆえ、実施例11は比較例8を使用したコントロールのベルトと比較するために、Vベルトの形状に成形した。Vベルトの構造は、背面側のノッチの表布と下側のノッチ上の別布でデザインされている、デュアルノッチド可変速度(CVT)ベルトだった。強化された引張コードは、接着ゴム糊に埋め込まれた標準的なアラミド引張コードを含む。ケナフやアラミド繊維が加えられた組成物は、ベルト本体のオーバーコード部及びアンダーコード部の両方で使用された。生じたベルトは2つの耐久試験、1つは40Nmの負荷で、もう1つは36Nmの負荷でテストされた。40Nmの耐久試験では、2つのコントロールのベルトの故障を示す滑り前の平均は6.3時間だった(2つのテストされたそれぞれのベルトは7.3及び5.2時間)。40Nmの耐久試験では、実施例11のベルトは6.3時間走行され、2つのコントロールのベルトのちょうど平均だった。36Nmの耐久試験では、故障を示すノッチの亀裂前に200.4時間走行した。36Nmの耐久試験では、実施例11を用いた本発明のベルトは、ルート割れの故障を示す前に314.0時間走行した。このように、本発明のベルトは、この負荷レベルでは、コントロールのベルトよりも50%長い寿命を有していた。亀裂故障モード下におけるベルト寿命の向上は、上記第1の実施の配合物(EPM組成物)によって示される改善された耐クラック性と一致する。
Figure 2015500961
このように、本発明の様々な実施形態によれば、ベルト用途におけるケナフ繊維は、匹敵する又はより高価な合成繊維よりも良好な性能を提供することができ、ベルト本体のゴム組成物に用いる環境に優しい補強充填材を提供する。
同様に、本明細書に記載の本発明に係る合成物は、自動車、工業用及び他の用途で使用される他のエラストマーのデバイスに使用することができる。
本発明及びその利点が詳細に説明されてきたが、当然、様々な変更、置換及び代替が、特許請求の範囲で定義される本発明の精神及び適用範囲を逸脱することなく行われ得る。更に、本願の範囲は明細書に記載されたプロセス、機械、製造法、物質の組成、手段、方法、及び工程からなる特定の実施形態に限定されるものではない。ここで説明した実施形態と実質上同じ機能を演じ、あるいは実質上同じ結果をもたらす、既存のあるいは後に開発されるプロセス、機械、製造法、物質の組成、手段、方法、及び工程を本発明に従って利用できることは、当業者ならば本発明の開示から容易に理解できる。従って、添付の特許請求の範囲は、それらの範囲にそのようなプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法又は工程を含むように意図される。ここに開示された発明は、ここ明示されない任意の要素がない状態で適切に実施されてもかまわない。

Claims (7)

  1. エラストマーベルト本体を備える伝動ベルトであって、前記エラストマーベルト本体は、ケナフ繊維を含むエラストマー組成物を含むベルト。
  2. 前記ケナフ繊維は、靭皮繊維を含む請求項1に記載のベルト。
  3. 前記ケナフ繊維は、主成分であるエラストマー100部当たり1〜50重量部の量で前記エラストマー組成物中に存在する請求項1に記載のベルト。
  4. 前記ケナフ繊維は、1〜3mmの平均繊維長を有する短い靭皮繊維である請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のベルト。
  5. 前記組成物は、さらに、主成分である前記エラストマー中に存在する前記ケナフ繊維の分散又は接着を助ける相溶化剤を含む請求項3に記載のベルト。
  6. 前記エラストマー組成物は、さらに、短繊維の第2のタイプを含む請求項1に記載のベルト。
  7. 前記短繊維の第2のタイプはアラミド繊維である請求項6に記載のベルト。
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