JP2015233259A - 被写体追尾装置 - Google Patents

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JP2015233259A JP2014120083A JP2014120083A JP2015233259A JP 2015233259 A JP2015233259 A JP 2015233259A JP 2014120083 A JP2014120083 A JP 2014120083A JP 2014120083 A JP2014120083 A JP 2014120083A JP 2015233259 A JP2015233259 A JP 2015233259A
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Abstract

【課題】予測される被写体の移動軌跡を撮像装置へ入力する手段を提供すること。
【解決手段】構図内の被写体の移動軌跡を入力する入力手段と、該入力手段で入力された移動軌跡を記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体の追尾を行う撮像装置に関し、特に予め被写体の移動軌跡がわかる場合において、その移動軌跡を撮像装置側へ入力する手段に関するものである。
従来より、一般的に動く被写体の撮影は、高速な露出制御、ピント制御に加え、測距と露光のタイムラグを考慮した予測の要素も必要になり、難しいことが知られている。
被写体の光軸方向の移動に関しては、しかるべきピント制御を行うため、位相差検出方式などでは、過去複数回の測距結果から被写体の移動速度を予測し、レリーズタイムラグまでを含めて、最適な位置へレンズを駆動するような処理が広く行われている。
また、光軸と垂直な方向の被写体の移動に関しては、被写体の輝度や色の情報を用い、テンプレートマッチング演算などを用いて、被写体が画面のどの位置に移動したかを追尾するような技術が公開されている。特許文献1においては、画像内の被写体の部分をテンプレート画像として記憶し、撮影画像の中からテンプレート画像に合致する部分をテンプレートマッチング処理により検出することによって被写体を追尾する画像追尾装置が開示されている。また特許文献2においては、合焦した測距点近傍で、かつ同色相のエリアを追尾対象として登録し、色相情報をもとに、画面内の被写体の位置を算出し、追尾を行っている
特開2006−058431号公報 特開2008−046354号公報
しかしながら、特許文献2の構成においては、被写体と似たような色相の物が画面内の他の個所にも存在する場合に、主被写体ではないものを誤って主被写体として判定し、追尾してしまうことがある。また、特許文献1、2のどちらの構成においても、被写体の動くスピードや方向が予測できない場合は、画像の中の広い範囲を追尾演算対象領域として設定することになるため、演算負荷がかかってしまうという問題があった。
しかし、動体撮影でも、陸上競技、モータースポーツ、運動会、電車の撮影などの状況においては、被写体が陸上トラックやサーキットコース、線路といった、決まった軌跡上を移動するので、予め被写体の移動軌跡が分かる。仮に移動軌跡が分かれば、追尾演算の解が予測できるため、追尾演算対象領域を絞って演算するなど、高速、高精度な追尾演算を行う事が出来る。
そこで、本発明の目的は、このような予め被写体の移動軌跡が分かるような状況において、その移動軌跡を撮像装置へ入力する手段を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、
構図内の被写体の移動軌跡を入力する入力手段と、
該入力手段で入力された移動軌跡を記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、事前に予測される被写体の移動軌跡が撮像装置へ記憶されるので、この移動軌跡情報を被写体追尾演算に用いることによって、追尾演算の精度向上や、演算負荷の軽減をすることができる。
実施例1のフローチャートである。 実施例1、2のカメラの構成を表す図である。 実施例1のカメラにおける、軌跡の入力方法を表す図である。 実施例1のカメラにおいて、入力軌跡が分岐した場合の例を表す図である。 実施例1のカメラにおいて、カメラが動かされた場合の例を表す図である。 実施例2のフローチャートである。 実施例2において、軌跡が複数検出された場合の例を表す図である。 構図が変化した場合の、画像の動きベクトル算出過程の説明図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態においては、デジタル一眼レフレックスカメラを用いて説明する。また、被写体の軌跡が予測できる例として、撮影は図3に示すようなサーキットのヘアピンカーブを曲がる車を撮影する場合を考える。
図2(a)は、本実施の形態における、デジタル一眼レフレックスカメラの断面図である。図2(a)において101はカメラ本体であり、その前面には撮影レンズ102が装着される。撮影レンズ102は交換可能であり、またカメラ本体101と撮影レンズ102はマウント接点群112を介して電気的にも接続される。よって、ズームポジションや絞り値といった、レンズ側の設定値を、マウント接点群112を介した通信によって、カメラ本体101側で参照することができる。さらに撮影レンズ102の中には、絞り113があり、カメラ内に取り込む光量を調整できるようになっている。
103はメインミラーであり、ハーフミラーとなっている。メインミラー103はファインダー観察状態では撮影光路上に斜設され、撮影レンズ102からの撮影光束をファインダー光学系へと反射する一方、透過光はサブミラー104を介してAFユニット105へと入射する。ただし、露光状態のときは、メインミラー、サブミラー共に撮影光路外に退避する。他にも、本実施例のカメラにおいては、ライブビューも可能である。ライブビューとは、露光状態と同様にミラーを撮影光路外に退避させ、後述の撮像素子108で捉えた被写体の像信号を、後述のタッチパネル・ディスプレイ116に表示する事によって実現する。これにより、ユーザーは構図全体を、リアルタイムに観察することができる。
AFユニット105は画面内の複数ポイントを測距することができる、位相差検出方式のAFセンサーである。位相差方式による焦点検出については公知の技術であるため、具体的な制御に関してはここでは省略するが、撮影レンズ102の二次結像面を焦点検出ラインセンサー上に形成することによって、撮影レンズ102の焦点調節状態を検出し、その検出結果をもとに不図示のフォーカシングレンズを駆動して自動焦点検出を行う。
108は撮像素子であり、106はローパスフィルター、107はフォーカルプレーンシャッターである。
109はファインダー光学系を構成する撮影レンズ102の予定結像面に配置されたピント板であり、110はファインダー光路変更用のペンタプリズムである。114はアイピースであり、撮影者はここからピント板109を観察することによって、撮影画面を確認することができる。また111はAEユニットであり、測光を行う際に使用する。ここでAEユニットはQVGA(320×240=76800画素)のRGB画素を有し、被写体のリアルタイムな像信号を取得できるものである。ライブビュー以外の状態においても、AEユニットで得られる像信号を用いることにより、被写体の追尾演算を行うことができる。
また116はタッチパネル・ディスプレイであり、カメラ本体101の背面に取り付けられている。タッチパネル・ディスプレイ116では、撮影者が主被写体の移動軌跡を予め入力する操作を行うほか、撮影した画像を直接観察できるようになっている。
119は電子コンパスであり、カメラ本体の姿勢を検出する事が出来る。電子コンパス119の出力をモニターすることによって、カメラ本体が固定されているか、動いてしまったかを判定することが出来る。また、120はGPSユニットであり、カメラが何処に存在しているかを把握する事が出来る。つまり、電子コンパス119と、GPSユニット120の出力を組み合わせる事で、カメラ本体が、どの場所から、どの方向を向いているかを知ることが出来る。
図2(b)は、本実施の形態における、デジタル一眼レフレックスカメラの背面図である。背面には、前述のアイピース114、タッチパネル・ディスプレイ116が備え付けられている。また、115はレリーズボタンであり、半押し、全押しの状態を持つ二段押し込み式のスイッチである。レリーズボタン115が半押しされる事によって、AE、AF動作などの撮影前の準備動作が行われ、全押しされる事によって、撮像素子108が露光されて撮影処理が行われる。また、背面には、撮影画面内の任意の点を選択するために、十字キー117と、決定ボタン118が存在する。
次に実施例1のフローチャートについて説明する。図1は、実施例1のフローチャートである。実施例1は、予測される被写体の軌跡をユーザーが入力する、軌跡マニュアル入力モードでのフローチャートである。
カメラに存在する不図示の操作部を操作されると、ステップS101で軌跡マニュアル入力モードに設定されると、ライブビューモードに移行し、被写体をリアルタイムに、カメラ背面にあるタッチパネル・ディスプレイ116に表示する。ユーザーはタッチパネル・ディスプレイで構図を確認しながら、ステップS102で軌跡情報の入力を行う。移動軌跡の入力、および入力された軌跡情報を用いた追尾動作においては、カメラ本体は基本的に固定されており、ズームポジションも変更されない事を前提としている。よって、ステップS102では、ユーザーが任意の位置にカメラを固定し、撮影用のズームポジションにセッティングした上で、予測される軌跡の入力を行う。
例えば図3(a)に示したような、レースコースのヘアピンカーブを走ってくる車を追尾したい場合を考える。ライブビューモードに入っているため、ユーザーは図3(a)に示したように、スタイラスや指などを用い、コースに沿ってタッチパネル・ディスプレイをなぞる事によって、移動軌跡を入力することができる。もしくは、タッチパネルがない場合でも、図3(b)のように、十字キー117でポインタを操作し、画面内の任意の位置を決定ボタン118で順番に選択することによって、折れ線状に軌跡を入力することもできる。なお、図4に示すような分岐した電車の線路のように、予測される軌跡が複数存在する場合には、入力する軌跡を分岐させても良い。このように、タッチパネル・ディスプレイやポインタなど、表示手段を用いて軌跡の入力を行う事によって、ユーザーは構図を確認しながら、簡単に軌跡の入力を行う事が出来る。予測される軌跡を入力したら、ステップS103に進む。
ステップS103は、軌跡入力の終了指示を待つステップである。軌跡入力終了指示(例えば、決定ボタン118を長押し)を受け付けるまでは、ステップS107に進み、終了指示があった場合は、ステップS104へ進む。ステップS104では、入力された軌跡情報をカメラ内部の不図示のメモリに記憶し、ユーザーによって追尾動作の開始指示があるまで待ち続け、開始指示と共に移動軌跡を用いた追尾動作を行う(ステップS105〜106)。
一方、既に述べたように、軌跡情報の入力や、これを用いた追尾に関しては、カメラ本体が固定されており、かつ、ズームポジションも変更されないことを前提としているため、ステップS107〜S112では、カメラの固定状態と撮影レンズのズームポジションをモニターする。
カメラの動きに関しては、電子コンパス119、GPSユニット120の出力をモニターし、その変化量が所定量を超えたかどうかを確認する事によって、カメラが動かされたかを判断する事が出来る。また、ズームポジションに関しては、レンズ接点群102を通してレンズ通信を行い、ズームポジションの情報を所定の時間間隔で取得し、その変化量が所定量を超えたかどうかを確認することで、ズームポジションの変化を判定することが出来る。
ステップ107で電子コンパス119とGPSユニット120の出力、およびズームポジションを取得し、ステップS108でそれぞれの変化量によって判定を行う。変化量が大きい、すなわちカメラが所定量以上動かされた場合や、ズームポジションが所定量以上動かされた場合には、ステップS109で軌跡情報の画面内の位置の補正を行う。
例えば、図3(b)のように、十字キー117でポインタを操作して軌跡を決定している場合に、操作中、カメラ本体の固定が不十分だったなどの理由により、カメラが動いてしまった場合を考える。本来は図5(a)の点Aにポインタを置きたかったが、カメラが動いてしまったことによって左にパンしてしまった場合を例に説明する。ユーザーはライブビュー表示の被写体に合わせ、図5(b)の点Bにポインタを置くが、これでは、点B以前に指定したポインタの位置がずれてしまう。本来であれば、そこでユーザーは元の位置にカメラを戻し、一度入力した点Bの位置を訂正し、正しい位置である点Aにポインタを置く作業が必要になる。しかし、パンしてしまった分の画像の動きベクトルを算出できれば、図5(b)でユーザーが点Bにポインタを置いてしまっても、動きベクトルの分だけ点Bの位置を補正することで、点Aの位置を算出する事が出来る。パンしてしまった分の画像の動きベクトルに関しては、例えば以下のように求める事が出来る。
まずカメラの動きを検出する直前に取得した画像信号と、動き検出した直後の画像信号を、それぞれ図8にあるようにいくつかの小ブロックに分割する。ここでは画像信号の長辺方向を8分割、短辺方向を6分割し、合計48の小ブロックが分けた例を示す。カメラの動きを検出した直前、直後の画像信号の同じ位置の小ブロック同士において2次元の相関演算を行い、小ブロックごとの位置ズレ量である動きベクトルを算出する。そして算出された48個の小ブロックの動きベクトルのヒストグラムを求め、その最頻値をもって画像全体の動きベクトルとすればよい。このように算出された動きベクトルが図5(b)のベクトルBAとなり、カメラが動いてしまっても、本来のポインタの位置を求める事が出来る。また、ズームポジションが変化してしまった場合は、ズームポジション変化前後のズーム比によって、ポインタの位置が画面中央から放射方向に移動することになる。そのため、ズーム比に応じて、ポインタの位置を補正することが出来る。このようにカメラの動きやズームポジションが変化しても、軌跡の位置を自動的に補正することによって、ユーザーの軌跡入力の手間を省く事が出来る。ステップS109で軌跡の位置を補正したら、ステップS110へ進む。
ステップS109でポインタの補正位置の算出を行うが、カメラの動きが大きいため、あまりにも大きな動きベクトルが解として得られた場合や、均一面など、2次元相関演算が十分な精度で行えない場合は、ステップS110で補正位置算出NGと判定する。この場合、ステップS111でユーザーに『カメラが動かされました。軌跡の入力モードを終了します』などの警告を表示し、ステップS112で軌跡マニュアルモードを終了する。補正位置が算出できた場合は、ステップS102へ戻り、軌跡入力受付状態を続行する。
以下、図6(a)を参照して、本発明の第2の実施例による軌跡の入力について説明する。第2の実施例においても、カメラの構成に関しては図2(a)、(b)に示した第1の実施例のものと同様であり、図6(a)はそのフローチャートである。第2の実施例においては、被写体の移動軌跡を、ユーザー入力によってではなく、カメラ側で自動的に認識して記憶する、軌跡オート入力モードを説明する。
本発明において想定している、被写体が決まった軌跡上を動くような被写体は、同じ軌跡を何度も被写体が通過することが多い。例えば、カーレースであれば、同じコースを複数の車が何週もすることが一般的であり、また、電車であれば、時刻表に基づき同じコース(線路)を何台もの列車が通過する。軌跡オート入力モードに置いては、この、何度も同じ軌跡を通過する状況において、実際に撮影したい被写体と同じ軌跡を通過する被写体(以下、練習用被写体と記す)に対して、事前に一度カメラ側の持っている追尾機能を用いて追尾のみを行い、その追尾結果を被写体の移動軌跡として記憶するものである。これにより、撮影本番前の練習のような形で軌跡情報の取得のみを行い、撮影本番の際は、軌跡情報を用いた高精度な追尾結果をもって撮影を行う事が出来るようになる。
ここで、追尾演算に関して簡単に説明する。追尾演算は、カメラ本体内に記憶されている追尾用のテンプレート画像(追尾対象の画像信号)と、テンプレート画像取得から所定時間経過した後の画像信号を用い、両画像の2次元相関演算を用いて行う。両画像ともR、G、Bの色情報を持つ画像信号だとする。まず始めに、両画像を輝度情報Yへ変換する。追尾用のテンプレート画像は水平m×垂直n画素、テンプレート取得から所定時間経過した後の画像信号(テンプレート検索対象画像)は水平M×垂直N画素の大きさを持つとする。追尾演算は、両画像の相対的な位置をずらしながら、各位置にて両画像のYの差分の絶対値の和Sを算出する。追尾用テンプレート画像と、テンプレート検索対象画像が仮に一致した位置にあるとすれば、Sは0となる。よって、追尾演算は両画像の相対的な位置をずらしながら、各位置にてSの値を算出し、Sが最小となる値の位置を探す演算となる。テンプレート検索対象画像をAi,j(1≦i≦M, 1≦j≦N)、追尾用テンプレート画像をBx,y(1≦x≦m,1≦y≦n)とそれぞれ表現すると、両画像がある相対位置(i,j)にあるときのSは
で表されるので、このSが最小となる(i,j)が最も相関の出たポイントとなり、追尾対象が存在する位置だと考えられる。また、ある相対位置で最小となったSminは、小さい数値であるほど両画像の一致度が高い(0であれば両画像が一致した状態)ので、そのまま追尾演算の信頼性を表すパラメーターであると考えられる。更に追尾演算を終えたら、追尾用テンプレート画像を、新たに算出して最も相関が出た位置の画像に更新する。このように追尾用テンプレート画像を随時更新することによって、追尾対象の向き等が変わることによる追尾演算への影響を軽減することができる。
図6(a)において、カメラに存在する不図示の操作部を操作されると、ステップS201で軌跡オート入力モードに設定し、ステップS202でユーザーによって軌跡の取り込み開始指示を待つ。その際、ライブビューによって被写体のリアルタイムな様子が背面のタッチパネル・ディスプレイ116に表示されているが、ここに追尾対象を補足するための枠を重ねて表示する。この枠は、構図内の被写体部分を捉える、ターゲットロック用の枠である。枠の大きさはカメラ側で決めた所定値(固定)でもよく、またタッチパネルなどを用いて、ユーザーによって大きさと位置を設定できるようにしてもよい。この枠は、十字キー117を用いて画面内の任意の位置に移動可能である。よって、ユーザーは事前に本番で追尾、撮影したい被写体の大きさに合わせて枠の大きさを決定し、軌跡の開始ポイントに枠の位置を移動させる。ユーザーは、練習用被写体が枠内に来た瞬間に軌跡取り込み開始指示を行い、カメラは指示があった瞬間に枠内に存在する画像データをテンプレートとして記憶する。その後に得られた画像信号に対し、このテンプレートとのテンプレートマッチング演算を行う事により、追尾演算処理を行う(ステップS203)。
追尾演算処理が始まると、ステップS204で軌跡取り込み終了指示を待つ。なお、ステップS203での追尾演算は、人物の顔検出機能を用いたものでも良い。この場合、ステップS202の軌跡取り込み開始指示があった瞬間から、ライブビュー画像内の人物の顔を検出し続け、ステップS204で軌跡取り込み終了指示があるまで顔検出位置を連続的にカメラ内部のメモリに記憶する。こうする事によって、軌跡取り込み中に人物の顔が動いた軌跡を、カメラ内部に保存する事が出来る。例えば、運動会で走る子供を撮影するような状況では、子供が複数名、トラックに沿って走ってくるため、図7の例では3名の顔を検出し、図7中の実線、太線、破線の3つの軌跡がカメラ内部に記憶される事になる。また、ここでは人物の顔検出の例を挙げたが、乗り物や動物など、顔以外のものを検出してもよい。ステップS204で軌跡取り込み終了指示がきたら、ステップS205で追尾処理を終了する。
一方、第2の実施例においても、カメラ本体やズームポジションが固定されて利用することを前提としている。よって、ステップS204で軌跡取り込み終了指示が入力されるまでは、カメラ本体の位置や動き、ズームポジションの変化をGPSユニット120や電子コンパス119によりモニターし、いずれかに所定量以上の動きがあった場合は、ユーザーに対して警告を行い、軌跡オート入力モードを終了する(ステップS206〜209)。
ここで、ステップS207でカメラ本体の位置や動き、ズームポジションの変化を検出していない場合でも、追尾処理において追尾対象がフレームアウトしたなど、被写体をロストしてしまった場合は、これ以上追尾を行う事が出来ない。そのため、ステップS210で被写体をロストしたと判定された場合は、ステップS211でユーザーに対して、『追尾対象をロストしました。追尾処理を終了します。』などの警告を表示し、ステップS205にて追尾処理を終了する。被写体のロストに関しては、例えば前述の追尾の信頼性を表すパラメーターSminを用い、Sminを所定の閾値SThと比較して、Smin>SThであれば追尾信頼性が不十分としてロスト判定することが出来る。なお、被写体をロストした場合は、軌跡取り込み開始指示から被写体をロストしたところまでを、軌跡情報として記憶する事になる。ステップS210で被写体をロストしていない場合は、ステップS203へ進み、そのまま追尾処理を続行する。このように、軌跡を取り込む動作においては、軌跡取り込み終了指示があるまでは追尾動作を行うが、カメラ本体とズームポジションが動かされてしまった場合や、被写体をロストしてしまった場合は、その時点で追尾処理を強制的に終了する。
ステップS205で追尾処理を終了したら、ステップS212で、タッチパネル・ディスプレイ116に、追尾結果である被写体の移動軌跡を算出し、表示する。図7のように、運動会で走る子供に関して、例えば顔検知を利用して追尾を行った場合、図7に示す実線、太線、破線の3つの軌跡がタッチパネル・ディスプレイ116に表示される。ステップS213は、軌跡が複数存在するかを判定するステップであり、図7の例のように複数の軌跡が存在した場合は、ステップS214に進んで、任意の軌跡をユーザーに選択してもらう処理を行う。
例えば、本撮影で追尾、主被写体が中央のコースを走る場合は、図7の実線の軌跡をユーザーが選ぶことになる。選択には、タッチパネル・ディスプレイを使用し、タッチされた画面内のポイントの最も近くにある軌跡を、選択された最終の軌跡とする。もしくは、図7の例では、十字キー117を用いて、候補である3つの軌跡を選択し、決定ボタン118を用いて最終決定してもよい。軌跡の選択動作が終了したら、ステップS215で最終的な1つの軌跡をカメラ内部のメモリに記憶し、その軌跡のみをタッチパネル・ディスプレイ116へ表示して、本撮影用の追尾動作開始指示が入力されたら、軌跡を利用した追尾動作を始める(ステップS216〜217)。
このように、軌跡の候補が複数存在した場合に、その中からユーザーの撮影したい被写体の軌跡を選択してもらうことによって、追尾対象が明確になり、本撮影時にはより高精度、低演算負荷で軌跡を用いた追尾を行う事が出来る。なお、軌跡の記憶にあたっては、軌跡の座標そのものに加え、ステップS203での追尾処理で認識した被写体情報、ステップS206で検出したカメラの撮影情報(カメラ本体の位置、姿勢、ズームポジション)をセットにして記憶する。これは、別の機会に、同じ位置から同じような撮影を行う際に、軌跡入力の手間を省くためである。本発明が前提としている、被写体の動きが予測されるようなシチュエーションでは、同じポジションから同じ被写体を狙う事が多い。
例えば、有名な陸上競技場の決まったポジションから、トラックを走る選手を撮影する場合などが考えられる。このような場合は、過去に取得した軌跡情報から、同じ撮影情報(カメラ本体の位置、姿勢、ズームポジション)で取得したものを検索し、一致するものが見つかった場合は、その軌跡を呼び出すことを行う。これによって、以前に撮影した場合と同じシチュエーションでは、軌跡入力動作を省く事が出来る。この場合のフローチャートを図6(b)に示す。
ユーザーは、過去に同じシチュエーションで軌跡情報を取得した事がある場合、軌跡メモリーリコールモードにセットし、カメラ本体を撮影ポジションにセットする(ステップS301)。ステップS302でカメラ本体の姿勢や位置、ズームポジションを取得し、ステップS303で、過去に記憶した軌跡情報の中から、同じ撮影条件で取得したものがないかを検索する。過去に同じ撮影条件で取得した軌跡がカメラ内部のメモリに存在した場合は、ステップS304に進み、過去に記憶した軌跡をタッチパネル・ディスプレイ116に表示する。ここで一度ユーザーに、撮影したい軌跡が記憶されたものでよいのかの確認を行う(ステップS305)。具体的には、タッチパネル・ディスプレイに、『過去にこの場所で取得した軌跡情報が見つかりました。この軌跡でよろしいですか?』などと表示する。ここでOKの入力を受け取ったら、ステップS306へ進み、過去に取得した軌跡情報を使用軌跡として設定する。なお、軌跡には撮影情報に加え、被写体情報もセットで記憶されている。そのため、過去の軌跡データを呼び出した瞬間に、何を被写体として追尾した軌跡であるかも分かることになる。
例えば、上記の有名な陸上競技場のトラックを狙う例であれば、人物の顔を追尾すればよい事が分かる。よって、ステップS306では、使用する軌跡情報の確定と共に、追尾対象となる被写体も確定することになる。被写体が確定すると、追尾対象が明確化するため、本撮影時にはより高精度、低演算負荷で軌跡を用いた追尾を行う事が出来る。ステップS305で使用軌跡と追尾対象被写体が確定したら、ステップS307で軌跡を利用した追尾撮影の開始を待ち、ステップS308で実際の追尾動作を開始する。
一方、ステップS303で、過去に同じ撮影条件で取得した軌跡情報がカメラ内部のメモリに見つからなかった場合、もしくは、ステップS305のユーザー確認でNGを入力された場合は、軌跡メモリーリコールモードを抜けて、軌跡オート入力モードへ移行する(ステップS309)。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
105 AFユニット、111 AEユニット、116 タッチパネル・ディスプレイ

Claims (16)

  1. 構図内の被写体の移動軌跡を入力する入力手段と、該入力手段で入力された移動軌跡を記憶する記憶手段を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記入力手段は、構図、および構図内の被写体を表示可能な表示手段であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記表示手段はタッチパネルデバイスにより構成され、構図が映し出された画面上に軌跡を描く事で、被写体の移動軌跡を入力することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記表示手段は、表示した画面上に任意のポイントを指定できる操作部を有し、指定された順番に前記ポイントを結ぶ線を移動軌跡として入力することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記入力手段は、物体の移動を追尾する追尾手段であり、前記追尾手段により検出した結果を移動軌跡として入力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記入力手段により複数の移動軌跡が入力された際、該複数の移動軌跡の中から少なくとも1つ以上を選択し、前記記憶手段に記憶させる選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 被写体認識手段を有し、該被写体認識手段で認識した被写体情報と、前記入力手段により入力された移動軌跡を対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記被写体認識手段は、人物、もしくは顔、乗り物、動物、道、コース、レールの少なくとも1つを認識することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記被写体情報を取得し、過去に記憶された移動軌跡と対応付けされた被写体情報が、取得された被写体情報と一致した場合は、前記過去に記憶された移動軌跡を設定し、追尾することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記被写体情報を取得し、過去に記憶された複数の移動軌跡と対応付けされた被写体情報と、取得された被写体情報とが一致した場合は、前記複数の移動軌跡の中から任意の移動軌跡を選択する選択手段を有し、選択された軌跡情報を用いて追尾動作を行うことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 撮影情報取得手段を有し、該撮影情報取得手段で取得した撮影情報と、前記入力手段により入力された移動軌跡を対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の撮像装置。
  12. 前記撮影情報を取得し、過去に記憶された移動軌跡と対応付けされた撮影情報が、取得された撮影情報と一致した場合は、前記過去に記憶された移動軌跡を設定し、追尾することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記撮影情報を取得し、過去に記憶された複数の移動軌跡と対応付けされた撮影情報と、取得された撮影情報とが一致した場合は、前記複数の移動軌跡の中から任意の移動軌跡を選択する選択手段を有し、選択された軌跡情報を用いて追尾動作を行うことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 撮影情報取得手段を有し、該撮影情報取得手段で取得した撮影情報に基づき、前記入力手段により入力された移動軌跡の画面内位置を、補正して記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の撮像装置。
  15. 前記撮影情報は、撮像装置の向き、撮影倍率の少なくとも1つであることを特徴とする請求項11又は請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記撮影情報に基づき、移動軌跡入力中に撮像装置本体の撮影情報の所定量以上の変化を検知した場合には、警告を行うことを特徴とする請求項11又は請求項14に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017195557A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 リコーイメージング株式会社 撮像装置
JP2020170892A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 株式会社Jvcケンウッド 自動追尾カメラの制御装置、自動追尾カメラ、自動追尾カメラの制御方法。

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