JP2015233255A - ハイブリッド型ファインダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機ELディスプレイの経年劣化によるカラーバランスの崩れを補正することを可能にしたハイブリッド型ファインダ装置を提供すること。【解決手段】被写体像を光学的に観察する光学ファインダの光路と電気的に撮像された被写体像を観察する電子ビューファインダの光路を合成する光路合成手段と、撮像素子に結像した被写体像を表示する表示素子と、該表示素子の輝度測定する測光手段を有し、該測光手段の測定値に基づいて前記表示素子の発光制御を行うことを特徴とする構成とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影装置のファインダに関するものであり、特に、光学ファインダと電子ビューファインダの2つのファインダ機能を有し、光学ファインダと電子ビューファインダの一方、あるいは、両方を同時に撮影者が視認可能であるハイブリッド型ファインダ装置に関するものである。
近年では、一眼レフカメラタイプのカメラにおいても、撮像素子の連続的な撮影画像を外部表示部(ディスプレイ)に表示する、いわゆるライブビュー表示による静止画撮影、さらには動画撮影が可能となっている。その際、一眼レフカメラの光学ファインダに被写体光を導く主ミラーが撮影光路外に退避してしまうために、カメラの撮影者は光学ファインダ像を視認できなくなり、代わりにカメラ背面に配置された外部表示部で被写界像を見ることになる。
しかしながら、光学ファインダと外部表示部でカメラを覗く姿勢が変わるのは煩わしい上、外部表示部を見ながらの一眼レフカメラの撮影は、カメラを保持する腕の脇をしめることが難しく、手振れを起し易い不安定な姿勢となる。とりわけ、三脚を使用しない手持ちでの望遠レンズ撮影は、非実用的なものであった。
この問題に対し、従来より、光学ファインダと電子ビューファインダの切り替えを可能とするカメラの提案がなされている。光学ファインダと電子ビューファインダとが同じ光路において切り替えが可能となれば、電子ビューファインダを使用するライブビュー表示撮影、さらには動画撮影においてもカメラのファインダを覗く撮影者の姿勢は、通常の光学ファインダを用いた状態と変わらないため、カメラを理想的な構えで保持し、撮影を行うことが可能となる。
光学ファインダと電子ビューファインダの両方を、カメラの撮影者が観察可能とする構成としての手段は、光学ファインダの一部材であるペンタプリズムの射出面と接眼レンズとの間にハーフミラー(ハーフプリズム)を配置し、光学ファインダの光路途中から電子ビューファインダの表示光路を導入するものが考えられる。
上述のハーフミラーを用いたファインダ装置の表示素子として使用可能な素子は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等が存在するが、有機ELディスプレイは液晶ディスプレイに対して、小型化、省電力化が可能であり、応答速度にも優れるため、いわゆる動画ボケが発生しにくいというメリットがある。
以上より、光学ファインダと電子ビューファインダの両方を兼ね揃えたハイブリッド型ファインダ装置が、近年提案されている(特許文献1参照)。このハイブリッド型ファインダ装置は、ファインダと撮像素子の視差によりパララックスが存在するといった課題を解決するものである。
特開2012−65294号公報
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術に、電子ビューファインダ像の表示装置として有機ELディスプレイを使用した場合、使用年数が経つに従って、有機ELディスプレイの発光特性(カラーバランス、発光輝度、発光効率および発光の均一性)が初期の場合に比べ著しく劣化することが知られている。このような経年劣化の原因としては、発光素子内に侵入した酸素による電極の酸化、駆動時の発熱による有機材料の酸化分解、表示素子内に侵入した空気中の水分による電極の酸化、酸素や水分の影響で構造体の界面が剥離するといったことを挙げることができる。この現象は、発光色素毎に劣化の程度が異なっており、経年劣化で最も問題になるのは、カラーバランスの崩れによる見えの劣化である。
そこで、本発明の目的は、有機ELディスプレイの経年劣化によるカラーバランスの崩れを補正することを可能にしたハイブリッド型ファインダ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るファインダ装置の構成は、被写体像を光学的に観察する光学ファインダの光路と電気的に撮像された被写体像を観察する電子ビューファインダの光路を合成する光路合成手段と、撮像素子に結像した被写体像を表示する表示素子と、該表示素子の輝度測定する測光手段を有し、該測光手段の測定値に基づいて前記表示素子の発光制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、経年劣化による有機ELディスプレイのカラーバランスの崩れを補正することが可能なファインダ装置を提供することができる。
カメラの構成図 ライブビュースイッチと動画撮影スイッチ説明図 モードダイヤルの説明図 カメラの電気ブロック図 光学ファインダの説明図 電子ビューファインダの説明図 光路遮断手段説明図1 光路遮断手段説明図2 キャリブレーションモード時におけるフローチャート説明図 キャリブレーションモード時におけるフローチャート説明図 キャリブレーションモード時におけるカメラの撮影動作のフローチャート 電子ビューファインダの説明図 電子ビューファインダの説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態について図1から図13に基づいて詳細に説明する。なお、図1から図13において、同一の要素部品には同じ番号がふってある。
図1は、本発明を適用した撮影装置としてのデジタル式一眼レフカメラの概略構成を示す図である。図1において、101はCPU(中央演算処理装置)であり、本カメラの動作は、このCPU101により制御される。105は撮影レンズであり、被写体光を撮像素子(撮像手段)であるCCD106上に結像させている。なお、図1に書かれた撮影レンズ105は、便宜的に1枚のレンズ105aで表現しているが、実際には複数のレンズから成り立っている。
120は、撮影レンズ105のCCD106結像面と等価の結像面(一次結像面)に置かれた焦点検出板(以降、ピント板と称する)であり、被写体像は主ミラー123で反射され、ピント板120上に一次結像する。
300は高分子分散液晶を用いた液晶表示素子(以降、PNLCDと称する)により構成され、ピント板120とペンタプリズム128との間に配置されている。PNLCD300は、ピント板120上に形成された被写体像にファインダ内情報を重畳して表示する。ファインダ内情報としては、ファインダ視野内に複数設けられる焦点検出領域や測光領域を示すマークや、文字や記号等、様々なものを含む。また、PNLCD300は透過率が可変であるので、後述する第2の光路遮断手段の一つとして用いることも可能である。
撮影者は、この被写体像をPNLCD300、ペンタプリズム128、後述する光路合成プリズムI 126、光路合成プリズムII 127、さらには接眼レンズ群121を通じて観察することができる、いわゆるTTL方式の光学ファインダ構成となっている。一方、主ミラー123は、半透過ミラーとなっており、主ミラー123を透過した一部の光束は、サブミラー160を通じて焦点検出手段である焦点検出ユニット119に導かれ、周知の位相差検出方式の焦点検出動作を行う。焦点検出手段は、撮影画面の複数の領域について焦点検出が可能となっている。
130は、被写界輝度、あるいは、後述する表示素子の輝度を測定する測光手段、すなわち、測光センサである。測光レンズ129によってピント板120に結像した被写体像を複数の領域に分けた各々の輝度、色を検出することが可能となっている。また、測光センサ130の出力を用いてCPU101は顔認識、および色認識から被写体が人物か否かの判定を行うことができる。また、この測光センサ130も撮像手段と言うことができる。
撮影者がレリーズSW114(不図示)を押すと、主ミラー123は撮影レンズ105の光路外に退避する。一方、撮影レンズ105によって集光された被写体光はフォーカルプレーンシャッタ133にてその光量制御がなされ、CCD(撮像素子)106によって被写体像として光電変換処理された後、撮影済み画像として記録メディアに記録されるとともに、TFT液晶ディスプレイの外部表示部113に撮影画像の表示がなされる。これが通常の静止画撮影であるが、本カメラはそれ以外にライブビュー撮影、動画撮影も可能となっている。
光学ファインダを備えた一般的な一眼レフカメラでは、前述のように撮影時に主ミラー123が撮影レンズ105の光路外に退避すると光学ファインダは真っ暗になり、被写体を見ることができなくなる。これに対して、本実施例の撮影装置では、後述するが、光学ファインダ光路の途中から電子ビューファインダを光路合成しているので、主ミラー123が撮影光路外に退避しても電子ビューファインダ像の確認が可能となっている。つまり、光学ファインダを覗くのと同じファインダ光学系の中で、外部表示部113と同じ像観察を行うことができる。
ライブビュー撮影とは、主ミラー123を撮影光路から退避させ、シャッタ133を開放状態で、CCD106が連続的に撮像を行い、その画像をカメラ背面部にある外部表示部113、あるいは、表示素子である有機ELディスプレイ124のいずれか、あるいは両方において連続して画像表示を行い、この表示を観察しながら撮影者は任意のタイミングで静止画撮影を行うものである。さらには、ライブビュー撮影状態から任意のタイミングで動画撮影へ移行し、動画フォーマットへの変換、記録を行うことも可能である。
図2は、カメラの外装部に配置された撮影モード選択図である。140の選択レバーは回転式のスイッチであり、スイッチの突起部が142の静止画撮影アイコン位置にある時は、静止画撮影を行い、突起部を143の動画撮影アイコン位置に移動させると、カメラの撮影モードは、動画撮影モードに設定される。静止画撮影の光学ファインダ撮影と電子ビューファインダ撮影の切り替えは、141のスタート・ストップスイッチで行う。また、動画撮影モード時にスタート・ストップスイッチ141を押すと、動画撮影・記録が開始され、再度、ボタンの押し直しで動画撮影は停止するようになっている。
また、CCD106にて連続的に撮像されている画像を有機ELディスプレイ124に表示するか、外部表示部113に表示をするかは、カメラが自動的に選択を行うようになっている。撮影者がカメラのファインダを覗いているか否かを検知するセンサ170が、接眼レンズ群121の近傍に設けられており、その出力に応じて、撮影者がカメラのファインダを覗いていれば撮影画像は有機ELディスプレイ124に表示がなされ、撮影者がカメラのファインダを覗いていない場合には、外部表示部113に画像表示がなされる。
次に、有機ELディスプレイ124からなる電子ビューファインダに関する光学構成について、以下の説明を行う。図1において、126、127は、それぞれ光路合成プリズムI、光路合成プリズムIIであり、被写体像を光学的に観察する光学ファインダの光路と電気的に撮像された被写体像を観察する電子ビューファインダの光路を合成する光路合成手段である。光路合成プリズムI 126と光路合成プリズムII 127は、45°の角度を2点有した三角プリズムの斜面同士が互いに貼り合わせられており、その貼り合わせ面はハーフミラー126aで構成されている。電子ビューファインダ像光束の光路については後述で詳しく説明する。
ライブビュー撮影時、あるいは動画撮影時は、光路変更手段としての主ミラー123が撮影光路外に退避しており、撮影レンズ105からの被写体光は撮影者の眼に到達しないため、有機ELディスプレイ124に表示された被写体像のみを撮影者は観察することができる。
光学ファインダは、撮影レンズ105によってピント板120に投影された被写体像を接眼レンズ群121で拡大して見るものである。一方、電子ビューファインダの場合、接眼レンズ群121は光学ファインダと共用しており、該接眼レンズ群121からピント板までの光路長よりも短い光路長位置に配置された有機ELディスプレイ124の視度をピント板120と一致させるためにEVF結像レンズ134が配置されている。
また、光路変更手段としての主ミラー123が撮影光路内に位置している場合、つまり、静止画撮影状態で光学ファインダが有効になっている場合でも、有機ELディスプレイ124に焦点検出領域や、電池残量、ISO感度値などの情報をキャラクタ、あるいは数字で表示すれば、撮影被写体の光学像に重畳させてスーパーインポーズ表示を行うことが可能である。
以上の構成により、本カメラの撮影者は、通常の静止画撮影時には通常の光学ファインダにて被写体の観察を行うが、ライブビュー撮影、あるいは動画撮影時においても、光学ファインダを覗いていた同じ姿勢のままに、有機ELディスプレイ124による表示、いわゆる電子ビューファインダを用いた被写体観察が可能となっている。
ここまで、光学ファインダと電子ビューファインダを両立させた光学系の説明を行ってきたが、本構成を採用すると光学ファインダとしては性能上不利になる面もある。光路合成プリズムI 126、光路合成プリズムII 127は、光学ファインダにとって本来不要であり、それらがファインダ光路中に挿入されることで接眼レンズ121群がピント板120から遠ざかることになり、透過率、倍率といった光学ファインダの性能が低下する要因となっているからである。そこで、優先度の高い光学ファインダの性能を維持するために、光学ファインダの光路が横切る光路合成プリズムI 126、光路合成プリズムII 127の厚みは必要最低限とするのが望ましい。
次に、図3を用いて撮影モードについて説明する。露出調整のパラメータであるシャッタ速度、撮影レンズの絞り数値、ISO感度値を選択式、あるいは自動で設定するために、カメラの撮影者が図3のモードダイヤルを回転させて撮影モードを選択する。
「P」はプログラムの略であり、被写体の明るさに応じて、カメラがシャッタ速度と絞り数値を自動的に設定する。
「Tv」はタイムバリューの略であり、カメラの撮影者がシャッタ速度を設定すると、被写体の明るさに応じてカメラが標準露出に必要な絞り数値を設定する。
「Av」はアパーチャーバリューの略であり、カメラの撮影者が絞り数値を設定すると、被写体の明るさに応じてカメラが標準露出に必要なシャッタ速度を設定する。
「M」はマニュアルの略であり、カメラの撮影者がシャッタ速度や絞り数値を決めて撮影したいときに設定する。
「B」はバルブの略であり、カメラの撮影者がレリーズSW114を押している間、シャッタが開いたままになり、レリーズSW114から指を離すと閉じるので、夜景撮影など長時間の露出時間が必要なときに設定する。
「CAL」はキャリブレーションの略であり、後述するが、表示素子である有機ELディスプレイ124のカラーバランスを、測光手段である測光センサ130で測定して校正する設定モードである。
図4は、本発明の実施例1によるデジタルカメラの概略構成を示す電気ブロック図である。図4において、101は前述のCPUである。また、CPU101には、制御プログラムを記憶しているROM102、一次保存するRAM103、カメラの調整データが格納されたデータ格納手段であるEEPROM104、画像処理部108、画像表示制御部111、情報表示制御部138、測光制御部132、光路遮断制御部122、モータ制御部152、色調補正制御部190、電源を供給するためのDC/DCコンバータ117、レンズ駆動部131、焦点検出制御部119がそれぞれ接続され、画像処理部108にはCCD制御部107、さらにCCD106が接続されている。CCD106は、有効画素数約1000万画素を有している。
カメラ外装背面部に設けられた外部表示部113は、CCD106にて撮像された画像を表示することのできるTFTカラー液晶であり、カメラ内部に設けられた有機ELディスプレイ124は、CCD106にて撮像された画像を表示することができる。画像表示制御部111は、CCD106にて撮像された静止画像、動画像の外部表示部113、有機ELディスプレイ124への表示の駆動を行っている。モータ制御部152は、CPU101の指示を受けてミラー駆動を始めとして、カメラ内部の複数のモータを制御している。また、DC/DCコンバータ117には電池116から電源が供給されている。
CPU101は、ROM102内の制御プログラムに基づいて各種制御を行う。これらの制御の中には、画像処理部108から出力された撮影画像信号を読み込み、RAM103へ転送を行う処理、同様に、RAM103より画像表示制御部111へデータを転送する処理、また、画像データをJPEG圧縮し、ファイル形式でメモリーカード100へ格納する処理がある。動画データの場合も同様な処理を経て、MOV形式のファイルに圧縮され、メモリーカード100へ格納される。
さらに、CPU101は、CCD106、CCD制御部107、画像処理部108、画像表示制御部111などに対してデータ取り込み画素数やデジタル画像処理の変更指示を行う。
119は、前述の焦点検出用の一対のラインCCDセンサを含んだ焦点検出制御部であり、ラインセンサから得た電圧をA/D変換し、CPU101に送る。また、CPU101の指示のもとに、焦点検出制御部119はラインセンサの蓄積時間とAGC(オートゲインコントロール)の制御も行う。
また、レリーズSW114の操作に伴う撮影動作の指示、各素子への電源の供給をコントロールするための制御信号をDC/DCコンバータ117に対して出力する等の様々な処理もCPU101の制御の基、行われている。
RAM103は、画像展開エリア103a、ワークエリア103b、VRAM103c、一時退避エリア103dを備えている。画像展開エリア103aは、画像処理部108より送られてきた撮影画像(YUVデジタル信号)やメモリーカード100から読み出されたJPEG圧縮画像データを一時的に格納するためのテンポラリバッファとして、または画像圧縮処理、解凍処理のための画像専用ワークエリアとして使用される。
ワークエリア103bは各種プログラムのためのワークエリアである。VRAM103cは表示部113へ表示する表示データを格納するVRAMとして使用される。また、一時退避エリア103dは各種データを一時退避させるためのエリアである。
EEPROM104は、CPU101によりJPEG圧縮された撮影画像データ、あるいはMOV形式動画像データをファイル形式で格納しておくためのフラッシュメモリである。CCD106は、CPU101からの解像度変換指示に従って、水平方向および垂直方向の間引き画素データの出力が可能である。
CCD制御部107は、CCD106に転送クロック信号やシャッタ信号を供給するためのタイミングジェネレータ、CCD出力信号のノイズ除去、ゲイン処理を行うための回路、さらに、アナログ信号を10ビットデジタル信号に変換するためのA/D変換回路を有しており、さらには外部表示部113、有機ELディスプレイ124に表示、および動画撮影を行うために、CPU101からの解像度変換指示に従って、画素間引き処理を行うための回路等を含んでいる。
また、画像処理部108は、CCD制御部107より出力された10ビットデジタル信号をガンマ変換、色空間変換、また、ホワイトバランス、露出調整、フラッシュ補正等の画像処理を行い、YUV(4:2:2)フォーマットの8ビットデジタル信号出力を行うものである。これら撮影レンズ105、CCD106、CCD制御部107、画像処理部108から撮像手段が構成されている。
色調補正制御部190は、詳細は後述するが、有機ELディスプレイ124におけるカラーバランス補正の制御をする。
光路遮断制御部122は、詳細は後述するが、外界からファインダ装置内に入射する光を遮断するために、光路合成プリズムII 127射出面から撮影者の眼の間に配置された第1の光路遮断手段であるアイピースシャッタ136と、光路合成プリズムI 126へ入射する光束を遮断する第2の光路遮断手段である主ミラー123、あるいは、PNLCD300を駆動制御する。
画像表示制御部111は、画像処理部108から転送されたYUVデジタル画像データ、あるいは、メモリーカード100の画像ファイルに対してJPEGの解凍を行ったYUVデジタル画像データを受け取り、RGBデジタル信号へ変換した後、外部表示部113または、有機ELディスプレイ124へ出力する処理を行う。
情報表示制御部138は、カメラのシャッタ秒時(TV値)、撮影レンズ105の絞り制御値(AV値)等のファインダ画面外(下部)に表示する液晶パネルからなる内部表示部171の制御を行う。また、焦点検出枠や水準器等の撮影補助情報を表示するPNLCD300の制御も加えて行っている。
レリーズSW114は、撮影動作の開始を指示するためのものである。このレリーズSW114はカメラ操作部材であるレリーズボタンの押下圧によって2段階のスイッチポジションを有しており、1段目のポジション(SW1 ON)の検出で、測光、露出等のカメラ設定のロック動作が行われ、2段目のポジション(SW2 ON)の検出で、被写体画像信号の取り込み動作が行われる。
測光制御部132は、CPU101の指示に従って、CCDからなる測光センサ130を駆動制御し、被写体輝度信号を取り込み、CPU101にデータを送る。
基本的な測光動作としては、測光センサ130の受光面の画素において発生した輝度信号はCPU101にて各々A/D変換が行われ、各々8ビットのデジタル信号となる。これに撮影レンズの明るさを示すFno.(実効Fno.)の値の補正、センサ出力信号のバラツキ補正(レベル・ゲインの調整)、さらには撮影レンズ105から送られてくる情報等から測光補正が行われ、最終的に被写界輝度信号値を得ることができる。
これらの情報に基づいてカメラの最適露出演算が行われ、カメラのシャッタスピード、撮影レンズの絞りを最適に制御することで最適な露光を得ることができる。また、前述の通り、測光センサ130は露出制御のみならず、測光センサ130が出力する多数の被写界輝度信号、色信号に基づいて、CPU101の演算処理によって被写体検出、ひいては撮影シーン判別が可能である。また、116はリチャージャブルの2次電池あるいは乾電池であり、DC/DCコンバータ117は、電池116からの電源供給を受け、昇圧、レギュレーションを行うことにより複数の電源を作り出し、CPU101を初めとする各素子に必要な電圧の電源を供給している。
このDC/DCコンバータ117は、CPU101からの制御信号により、各々の電圧供給の開始、停止を制御できるようになっている。
以上が一眼レフカメラにおける、電気ブロック図による動作説明である。
次に、光学ファインダ像光束が光路合成プリズムI 126、光路合成プリズムII 127のハーフミラー126aを通過する際の光路やファインダ構成についての詳細な説明を、図5を用いて行う。
ペンタプリズム128射出面から光路合成プリズムI 126に入射した被写体光は、一部の被写体光のみがハーフミラー126aで反射して、測光レンズ129を介して測光センサ130に到達する。一方で、反射しなかった残りの被写体光は、ハーフミラー126aを透過した後、接眼レンズ群121を介し、撮影者の眼に届く。ここで、被写体像の見えを撮影者にとって良くするために、被写体光の光量減を実用上最小限としたいので、ハーフミラー126aの光量分割割合は、被写体光の透過率が75%前後、反射率は25%前後になるように設定する。
次に、電子ビューファインダ像光束が撮影者の眼に届くまでの光路やファインダ構成についての詳細説明を、図6を用いて行う。
CCD106に結像した被写体像を表示する有機ELディスプレイ124から発光された被写体光は、EVF結像レンズ134を介して、135のEVFミラーで反射し、光路合成プリズムII 127に入射する。前記入射光は、ハーフミラー126aにて一部の光が透過し、測光レンズ129を介して、測光センサ130に届いている。一方で、反射しなかった残りの入射光はハーフミラー126aで反射して、撮影者の眼に到達する。ここで、光学被写体像の光量を最優先したために、有機ELディスプレイ124から撮影者の眼に届く光は25%反射(75%減衰)前後になるように設定している。
次に、有機ELディスプレイ124の構成(図7〜10)について説明する。有機ELディスプレイ124は、図7に示す通り、光を発光する有機層124a、電極(陽極)124b、電極(陰極)124c、基板124d、124eから構成されている。発光の仕組みは、発光層からなる有機層124aに電流を流すと、陽極124bと陰極124cの電極にはさまれた有機層124aが電気のエネルギーによって励起される。この励起状態から元の状態に戻るときに発生するエネルギー差によって発光する。有機層124a自らが発光する構造のため、バックライトが不要な分、機器を小型化でき、像を鮮明に表示できる。有機層124aの光を外に取り出せるようにするために、陽極側の電極124bと基板124dは透明な材料を用いている。一般的には、陽極側にITO(Indium Tin Oxide)という透明電極が使われている。一方で、陰極側の電極124cと基板124eは不透明にすることで、有機ELディスプレイ124裏面からの発光光が迷光になるのを防いでいる。
また、発光層である有機層124aは一層から多層のものまであり、場合によってそれぞれの層の役割は違ってくる。また、有機層124aに利用される分子は、主に低分子と高分子の二つに大別できる。有機層124a全体は数百nm以下と、非常に薄いのが特徴的である。
有機ELディスプレイ124はフルカラー表示を実現するために、図8に示すように赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色を有機層124aとして配置して、それぞれの色に発光する有機分子を用意し、順番に配置してサブピクセルを構成するという方法がある。この構造は単純であるが、実際に製造するとなるとコストがかかりすぎるという課題がある。図9では、白色OLED124fを背面に配置し、RGBのカラーフィルタ124gを通してフルカラー表示を実現している。有機ELセルがすべて白色で共通しており、有機ELセルを色毎に配置していく必要がないのが特徴である。図10は、青色OLED124iを背面に配置して、青色光や紫外線(短い波長の光)を蛍光体124hに吸収させ、赤色光や緑色光(長い波長の光)を出すという方法であり、図9よりエネルギー効率が高い特徴がある。
以上、上述のように発光方法も数種類あり、本提案では上述のいかなる発光方法にも適応可能であるが、以降は最も単純な図8の赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色を有機層124aとして配置して、それぞれの色に発光する有機分子を設けているものとする。
しかしながら、撮影者がこのカメラを長年使用すると、有機ELディスプレイ124の有機層124a内に侵入した酸素や水分による電極の酸化の影響で、構造体の界面が剥離して、発光する有機分子のカラーバランスが崩れる。このカラーバランスの崩れを補正するのが以下に述べるキャリブレーションである。
キャリブレーション時におけるカメラの撮影動作について、図11のフローチャートを用いて説明を行う。ここでのキャリブレーションとは、経年劣化して発光輝度が低下した有機ELディスプレイ124のカラーバランスを補正して、カメラ初期状態のカラーバランスにする動作である。ここで、カメラ初期状態のカラーバランスは測光センサ130により、個体調整値としてEEPROM104に記録されている。これらを用いて、カメラ初期状態のカラーバランスと使用中カメラのカラーバランスを色調補正制御部190(RGB補正制御部)が比較制御して、補正する。
また、3つのカラーバランスを合わせるときの順序は、最も輝度の低い色を基準に、他の色を輝度調整し、カラーバランスを補正する。たとえば、各色成分輝度が緑(G)>赤(R)>青(B)のときは、最も輝度の低い青(B)の輝度変化量をCPU105が計算する。赤(R)と緑(G)の輝度は、青(B)との輝度変化量分だけオフセットした発光補正値が設定される。
撮影者の作業手順は、最初にモードダイヤルを回転させ、「CAL」を選択すると、有機ELディスプレイ124のカラーバランス補正作業を開始する(ステップS1)。
その後、ノイズの原因になる外光がファインダ装置内に入射しないようにする必要があるので、図3のモードダイヤルを「CAL」にすることで、第1の光路遮断手段であるアイピースシャッタ136を閉じて、接眼窓から入射する外光を遮断する。さらに、第2の光路遮断手段である主ミラー123を退避させる(図12)、あるいは、PNLCD300の遮光率を最大限まで上げる(図13)ことで、撮影レンズ105側からの入射光を遮断する(ステップS2)。
上記条件が整うと、有機ELディスプレイ124を白色発光させ、ファインダ装置内における光が有機ELディスプレイ124の発光光のみにする(ステップS3)。
その後、有機ELディスプレイ124の白色発光光からRGB輝度を測光センサ130で測光する(ステップS4)。
そして、前記測光値が初期状態のRGB輝度値と変化があるかを判別する(ステップS5)。
前記測光値が初期値のRGB輝度値と同じ場合、キャリブレーションは終了する(ステップS8)。
前記測光値が初期値のRGB輝度値と異なる場合、先述の通り、有機ELディスプレイ124のRGB発光制御を変更することで有機ELディスプレイ124のカラーバランス補正を実現し、補正後のRGB輝度値はRAM104に保存されることで、次回からカメラを起動したときにも補正後のRGB発光制御で、有機ELディスプレイ124に表示される(ステップS6)。
S6が終わると、アイピースシャッタ136を開放するとともに、主ミラー123をダウンさせる(ステップS7)。
以上で、有機ELディスプレイ124のキャリブレーションは終了する(ステップS8)。
上記フローを経緯することでキャリブレーションは完了する。
また、キャリブレーション後には、撮影モードを撮影者の任意で、モードダイヤルより選択する。以後の撮像手順は一般的な一眼レフカメラの撮像方法と変わらないため、説明は省略することとする。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
123 主ミラー、124 有機ELディスプレイ、126 光路合成プリズムI、
126a ハーフミラー、127 光路合成プリズムII、129 測光レンズ、
130 測光センサ、134 EVF結像レンズ、135 EVFミラー、
136 アイピースシャッタ、300 PNLCD

Claims (4)

  1. 被写体像を光学的に観察する光学ファインダの光路と電気的に撮像された被写体像を観察する電子ビューファインダの光路を合成する光路合成手段(126、127)と、撮像素子(106)に結像した被写体像を表示する表示素子(124)と、該表示素子の輝度を測定する測光手段(130)を有し、該測光手段の測定値に基づいて前記表示素子の発光制御を行うことを特徴とするファインダ装置。
  2. 前記光路合成手段射出面から撮影者の眼の間に配置された第1の光路遮断手段と、前記光路合成手段へ入射する光束を遮断する第2の光路遮断手段とを有しており、該第1の光路遮断手段と該第2の光路遮断手段で遮光することを特徴とする請求項1に記載のファインダ装置。
  3. 前記測光手段は、撮影レンズから入射してくる被写界輝度と前記表示素子の発光輝度を測光することを特徴とする請求項1に記載のファインダ装置。
  4. 前記表示素子は有機ELディスプレイであることを特徴とする請求項1に記載のファインダ装置。
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