JP2015232365A - 密封装置 - Google Patents

密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015232365A
JP2015232365A JP2014119277A JP2014119277A JP2015232365A JP 2015232365 A JP2015232365 A JP 2015232365A JP 2014119277 A JP2014119277 A JP 2014119277A JP 2014119277 A JP2014119277 A JP 2014119277A JP 2015232365 A JP2015232365 A JP 2015232365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
rotation
shaft
sealing
sealing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014119277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6335031B2 (ja
Inventor
真以子 河本
Maiko KAWAMOTO
真以子 河本
吉田 勇介
Yusuke Yoshida
勇介 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2014119277A priority Critical patent/JP6335031B2/ja
Publication of JP2015232365A publication Critical patent/JP2015232365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6335031B2 publication Critical patent/JP6335031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

【課題】スリンガーおよびリップシール部材の組み合わせよりなる密封装置において、静止漏れが発生するのを抑制する。
【解決手段】スリンガーのフランジ部の機外側端面に回転側リップを設け、この回転側リップと摺動可能に密接するシールリップの対向面に、回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝を設ける。このネジ溝はシールリップの対向面において、回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられる。ネジ溝はシールリップの対向面において回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置より下方の部位に設けられないので、ネジ溝を伝っての静止漏れが抑制される。またネジ溝は非回転のシールリップに設けられるので、円周上一部に設けられてもその円周上の位置が変化しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等において機内の密封対象流体が機外へ漏出するのを防止する密封装置であって、回転側のシールに非回転のシールリップを摺接させる構造を備えるものに関する。本発明の密封装置は例えば、自動車関連分野において機内油をシールする回転用オイルシールとして用いられる。
従来から図5(A)(B)に示すように、ハウジング51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側Aの密封流体(油)が機外側Bへ漏洩しないようシールする密封装置101であって、回転軸61の外周に装着されるスリンガー111と、ハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材121との組み合わせよりなる密封装置101が知られている。
スリンガー111は、金属等の剛材製であって、回転軸61の外周面に固定されるスリーブ部112と、このスリーブ部112の一端に設けられたフランジ部113とを一体に有し、フランジ部113の機外側端面113aに、回転軸61の回転時に遠心力によるポンピング作用を発揮するネジ溝114が全周360度に亙って設けられている(図5(B)参照)。
一方、リップシール部材121は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定される取付環122と、この取付環122に被着されたゴム状弾性体123とを有し、このゴム状弾性体123によって、スリンガー111におけるフランジ部113の機外側端面113aに摺動可能に密接するシールリップ(端面リップ)124が設けられている。
ところで近年、環境問題から自動車業界では低燃費車の開発を加速しており、エンジン用オイルシールに対するニーズとしては回転時のトルク低減が挙げられ、このような状況下で上記図5の端面リップ構造の密封装置101によれば、一般的なラジアルリップ構造の密封装置と比較して、約60%程度の低トルク化を実現可能とされる。
実開平3−57563号公報 特開平2−113173号公報
しかしながら上記図5の密封装置101に対しては、以下の点について更なる機能向上が求められている。
すなわち上記密封装置101においては、回転軸61の回転時、回転軸61と共に回転するスリンガー111がフランジ部113による流体振り切り作用およびネジ溝114による流体ポンピング作用を発揮するため、密封流体の漏洩を抑制することが可能とされるが、回転軸61の回転が停止すると遠心力が消失するため、密封流体がネジ溝114を伝ってシールリップ124先端を通過し、機外側Bへ漏洩する虞がある(いわゆる静止漏れの発生の虞)。
上記図5に示した従来技術に係る密封装置101において静止漏れが発生する要因としては、ハウジング51に設けられた軸孔52およびこの軸孔52に挿通される回転軸61がその中心軸線0(図5(B)参照)を水平方向に向け設定されていることを前提として、回転軸61の回転停止時、ハウジング51の軸孔52内に貯留する密封流体の液面水位H(図5(B)参照)が所定の高さ位置に達するところ、円周上一部のネジ溝114がこの液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態にあり、よってこの円周上一部においてシールリップ124の外周側からネジ溝114を経由してシールリップ124の内周側へ密封流体が侵入することが考えられる。
本発明は以上の点に鑑みて、スリンガーおよびリップシール部材の組み合わせよりなる密封装置において、静止漏れが発生するのを抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために以下の手段を採用した。
本発明の密封装置は、ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、前記軸孔および前記回転軸はその中心軸線を水平方向に向け設定され、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体は前記軸孔内にて所定の高さ位置まで充満し、当該密封装置は、前記回転軸の外周に装着されるスリンガーと、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるリップシール部材との組み合わせよりなり、前記スリンガーは、前記回転軸の外周面に固定されるスリーブ部と、前記スリーブ部の一端に設けられたフランジ部と、前記フランジ部の機外側端面に設けられた回転側リップとを有し、前記リップシール部材は、前記ハウジングの軸孔内周面に固定される取付環と、前記取付環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記ゴム状弾性体によって前記回転側リップに接触するシールリップが設けられ、前記フランジ部または前記回転側リップと対向する前記シールリップの対向面に、前記回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられ、前記ネジ溝は、前記シールリップの対向面において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられていることを特徴とする(請求項1)。
本発明によれば、フランジ部の機外側端面と対向するシールリップの対向面に、回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられるとともに、このネジ溝がシールリップの対向面において回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられているため、この所定の高さ位置より下方の部位にはネジ溝が設けられていない。したがって上記図5の従来技術に係る密封装置101のように「円周上一部のネジ溝114が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態」が発生しないため、静止漏れが発生するのを有効に抑制することが可能となる。
また、ネジ溝を回転側ではなく静止側(非回転側)のシールリップに設けていることにより、静止漏れが発生するのを有効に抑制することが可能となる。
これは、上記図5の従来技術に係る密封装置101では、ネジ溝114が回転側のスリンガー111のフランジ部113に設けられているため、回転が停止したときにネジ溝114が円周上いずれの位置で停止するかを予め特定することができないため、上記「円周上一部のネジ溝114が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態」が発生する可能性が残されることになる。しかし本発明では、静止側の部品は回転しないためネジ溝の円周上位置が常に一定となるからである。
更に、スリンガーにおけるフランジ部の機外側端面に回転側リップが設けられ、この回転側リップに対して静止側のシールリップが密接する。したがって弾性変形可能なリップ同士が密接する構造であるため、リップが金属等剛材製のフランジ部に密接する場合と比較してスキマが生じにくくなり、静止漏れが発生するのをより一層有効に抑制することが可能となる。
本発明は上記目的を達成するため更に以下の手段を採用してもよい。
前記密封装置(請求項1)において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置は、前記回転軸の中心軸線の高さ位置と同等ないし略同等であることを特徴とする(請求項2)。
この場合、ネジ溝はシールリップの対向面のうちの円周上上半分のみに設けられる。
上記密封装置(請求項1または2)において、前記回転軸が回転したとき、前記回転側リップは遠心力により弾性変形して前記シールリップから離れるようにしてもよい(請求項3)。
これにより、上記回転側リップが回転軸が回転したときに遠心力により弾性変形してシールリップから離れる構造としているので、この場合は回転側リップがシールリップから離れたときに両リップ間に意図的に間隙が形成され、間隙による流路が形成される。したがってネジ溝による流体ポンピング作用が発揮されたときにこの流路を通って機外側の空気(大気)が多量に機内側へ流れ込むため、この流れに乗せるかたちにて密封流体を機内側へ戻すことが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、フランジ部の機外側端面と対向するシールリップの対向面に回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられるとともに、このネジ溝がシールリップの対向面において回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置よりも上方の部位のみに設けられているため、円周上一部のネジ溝が液面水位より下方に配置されて密封流体に浸漬される状態が発生しない。したがってネジ溝を伝って静止漏れが発生するのを抑制することが可能とされる。また、フランジ部の機外側端面に回転側リップが設けられ、この回転側リップに対して静止側のシールリップが密接するため、リップ間にスキマが発生しにくい。したがって静止漏れが発生するのを一層有効に抑制することができる。
また、回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置は例えば、回転軸の中心軸線の高さ位置と同等ないし略同等の高さ位置であり、この場合は、シールリップの対向面のうち下半分の領域においてネジ溝が設けられないため、この下半分の領域で静止漏れが発生するのを抑制することができる。
更に、回転軸の回転が停止したときに回転側リップが遠心力により弾性変形してシールリップから離れる構造とすることにより、両リップ間に間隙による流路が形成される。したがってネジ溝による流体ポンピング作用が発揮されたときにこの流路を通って機外側の空気(大気)が多量に機内側へ流れ込むため、この流れに乗せるかたちにて密封流体を機内側へ戻し、密封流体の漏洩を抑制することができる。
本発明の実施例に係る密封装置の要部断面図である。 同密封装置に備えられるネジ溝の説明図である。 比較例に係るネジ溝の説明図である。 同密封装置の軸回転時の滋養対を示す要部断面図である。 従来例を示す図で、(A)は従来例に係る密封装置の要部断面図、(B)は同密封装置に備えられるネジ溝の説明図である。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明では、静止漏れを抑制するため、リップの上側半周に溝を付ける。スリンガーにはネジ溝を付けず、ゴムリップを付与する。
(2)静止時の流体漏れは、液面が到達する可能性のある下側半周部分から発生する。そのため、ネジ溝を半周のみに彫り、静止時に下側半周に溝がなければ静止漏れは起こらない。しかし、スリンガーは回転しどこで止まるかは分からないため、ネジ溝のない半周を常に下側に保つことはできない。したがって、回転しないリップ側の上側半周にネジ溝を付けることにする。
(3)さらに、スリンガーにもゴムリップを付与することで、静止時の隙間を完全になくし、密封流体が漏れないようにする。回転時には遠心力によってスリンガーに付けたゴムリップが浮き上がり隙間ができるため、大気側の空気が密封流体側へ送られる効果と、一度漏洩してしまった密封流体を機内側へ戻す作用は維持される。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。
当該実施例に係る密封装置1は、ハウジング(シールハウジング)51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側(油側)Aの密封流体(油)が機外側(大気側)Bへ漏洩しないようにシールする密封装置(エンジン用オイルシール)1である。図示するように軸孔52および回転軸61はその中心軸線0を水平方向に向けて設定されている。また回転軸61の回転停止時、密封流体は軸孔52内にて所定の高さ位置まで充満し、具体的には、回転軸61の中心軸線0の高さ位置と同等ないし略同等の高さ位置まで充満するものとされている。図ではこのときの液面水位を符号Hで示している。
密封装置1は、回転軸61の外周に装着されるスリンガー11と、ハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材21との組み合わせにより構成されている。
スリンガー11は、金属等の剛材製であって、回転軸61の外周面に固定(嵌合)されるスリーブ部12と、このスリーブ部12の一端(機内側端部)に設けられたフランジ部13とを一体に有し、更にフランジ部13の機外側端面13aにゴム状弾性体よりなる回転側リップ14が設けられている。フランジ部13の機外側端面13aにネジ溝は設けられておらず、よってフランジ部13の機外側端面13aは平滑面とされている。
一方、リップシール部材21は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される金属等の剛材よりなる取付環22と、この取付環22に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体23とを有し、このゴム状弾性体23によって、スリンガー11における回転側リップ14の先端部に摺動可能に密接するシールリップ(端面リップ)24と、スリンガー11に対し非接触の油回収リップ25と、スリンガー11におけるスリーブ部12の外周面に摺動可能に密接するダストリップ26が一体に設けられている。油回収リップ25はシールリップ24の機外側Bに配置され、ダストリップ26は油回収リップ25の更に機外側Bに配置されている。回転側リップ14はその基端部から先端部へかけて径寸法が徐々に拡大するテーパー状(漏斗状)のサイドリップとされ、シールリップ24もその基端部から先端部へかけて径寸法が徐々に拡大するテーパー状(漏斗状)のサイドリップとされているので、シールリップ24はその先端部が回転側リップ14の先端部の内周面に密接するものとされている。
また、フランジ部13の機外側端面13aまたは回転側リップ14の内周面と軸方向に対向するシールリップ24の対向面24aに、回転軸61の回転時に遠心力によるポンピング作用を発揮することにより密封流体を外周側(機内側A)へ向けて押し戻す作用を発揮するネジ溝27が設けられている。上記したようシールリップ24はその基端部から先端部へかけて径寸法が徐々に拡大するテーパー状(漏斗状)のサイドリップとされているので、ネジ溝27はシールリップ24の内周面に設けられている。
また、このネジ溝27は図2に示すように、シールリップ24の対向面24aにおいて、回転軸61の回転停止時に密封流体が軸孔52内にて充満する所定の高さ位置よりも上方の部位のみに設けられており、当該実施例では上記したように密封流体は回転軸61の中心軸線0の高さ位置と同等ないし略同等の高さ位置まで充満するので、ネジ溝27はシールリップ24の対向面24aのうち円周上上半分の領域のみに設けられている。
すなわち、比較例として図3に示すようにネジ溝27が仮に全周360度に亙って設けられると、その円周上において下半分の領域ではネジ溝27が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態となるため、この円周上の下半分領域においてシールリップ24の外周側からネジ溝27を経由してシールリップ24の内周側へ密封流体が侵入しやすいことになる。これに対し当該実施例では図2に示すように、ネジ溝27が円周上の上半分領域のみに設けられて下半分の領域には設けられていないため、ネジ溝27が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態とはならない構成とされている。
図2および図3において、矢印eは回転軸61の回転方向を示している。ネジ溝27は図面上では4条ネジとして描かれている。
上記構成の密封装置1においては、回転軸61の回転時、シールリップ24がスリンガー11の回転側リップ14に摺動可能に密接することにより基本的なシール機能が発揮されるほか、回転軸61と共に回転するスリンガー11がフランジ部13および回転側リップ14による流体振り切り作用を発揮し、更にシールリップ24に設けられたネジ溝27がフランジ部13および回転側リップ14との相対回転に伴う流体ポンピング作用を発揮するため、シールリップ24および回転側リップ14間を通過する流体があってもこれを外周側(機内側A)へ戻すことが可能とされ、よって優れたシール機能が発揮される。
また、回転軸61の回転が停止すると遠心力が消失し、これに伴って上記流体振り切り作用および流体ポンピング作用が一時停止するため、一部の密封流体がネジ溝27を伝って機内側Aからシールリップ24および油回収リップ25間の空間41へ流出する懸念があるところ、当該実施例では上記したようにネジ溝27がシールリップ24の対向面24aにおいて回転軸61の回転停止時に密封流体が軸孔52内にて充満する所定の高さ位置よりも上方の部位のみに設けられているため、円周上一部のネジ溝27が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態が発生しない。したがってネジ溝27を伝って密封流体がシールリップ24の外周側から内周側へ静止漏れするのを抑制することができる。
また、スリンガー11におけるフランジ部13の機外側端面13aに回転側リップ14が設けられてこの回転側リップ14に対し静止側のシールリップ24が密接するため、この密接はリップ14,24同士が密接するものとされている。したがって弾性変形可能なリップ14,24同士が密接するため、シールリップ24が金属等の剛材製フランジ部13に密接する場合と比較してスキマが生じにくく、よって静止漏れが発生するのを一層有効に抑制することができる。
なお、回転軸61の回転停止時に密封流体が軸孔52内にて充満する所定の高さ位置についてはその具体例を上記したように、回転軸61の中心軸線0の高さ位置と同等ないし略同等の高さ位置としたが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば他の例として、回転軸61の下端部の高さ位置と同等ないし略同等の高さ位置などとすることもできる。ここに回転軸61の下端部とは、中心軸線0を水平方向に向けて設定された回転軸61の外周面における円周上の下端部のことを云う。そしてこの場合には上記実施例対比で、シールリップ24の対向面24aにおいてネジ溝27を形成する領域が増えネジ溝27を形成しない領域が減るため、ネジ溝27による流体ポンピング作用を増強することができる。
また、回転側リップ14については図4に示すように、回転軸61の回転停止時に回転側リップ14が遠心力により弾性変形してシールリップ24から離れる構造であっても良く、この場合には回転側リップ14がシールリップ24から離れたときに両リップ14,24間に間隙cが形成され、間隙cによる流路が形成される。したがってネジ溝27による流体ポンピング作用が発揮されたときにこの流路を通って機外側Bの空気(大気)が多量に機内側Aへ流れ込むため(矢印f)、この空気の流れに乗せるかたちにて密封流体を機内側Aへ戻すことが可能とされる。したがってネジ溝27によるポンピング作用、延いてはシール性が高められることになる。
1 密封装置
11 スリンガー
12 スリーブ部
13 フランジ部
13a 機外側端面
14 回転側リップ
21 リップシール部材
22 取付環
23 ゴム状弾性体
24 シールリップ
24a 対向面
25 油回収リップ
26 ダストリップ
27 ネジ溝
51 ハウジング
52 軸孔
61 回転軸
A 機内側
B 機外側

Claims (3)

  1. ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、
    前記軸孔および前記回転軸はその中心軸線を水平方向に向け設定され、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体は前記軸孔内にて所定の高さ位置まで充満し、
    当該密封装置は、前記回転軸の外周に装着されるスリンガーと、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるリップシール部材との組み合わせよりなり、
    前記スリンガーは、前記回転軸の外周面に固定されるスリーブ部と、前記スリーブ部の一端に設けられたフランジ部と、前記フランジ部の機外側端面に設けられた回転側リップとを有し、
    前記リップシール部材は、前記ハウジングの軸孔内周面に固定される取付環と、前記取付環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記ゴム状弾性体によって前記回転側リップに接触するシールリップが設けられ、
    前記フランジ部または前記回転側リップと対向する前記シールリップの対向面に、前記回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられ、
    前記ネジ溝は、前記シールリップの対向面において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置は、前記回転軸の中心軸線の高さ位置と同等ないし略同等であることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記回転軸が回転したとき、前記回転側リップは遠心力により弾性変形して前記シールリップから離れることを特徴とする密封装置。
JP2014119277A 2014-06-10 2014-06-10 密封装置 Active JP6335031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014119277A JP6335031B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014119277A JP6335031B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015232365A true JP2015232365A (ja) 2015-12-24
JP6335031B2 JP6335031B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=54933930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014119277A Active JP6335031B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6335031B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019172036A1 (ja) * 2018-03-08 2019-09-12 Nok株式会社 密封装置および密封構造

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115070U (ja) * 1988-01-29 1989-08-02
JPH02113173A (ja) * 1988-10-20 1990-04-25 Nok Corp 密封装置
JPH0357563U (ja) * 1989-10-11 1991-06-03

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115070U (ja) * 1988-01-29 1989-08-02
JPH02113173A (ja) * 1988-10-20 1990-04-25 Nok Corp 密封装置
JPH0357563U (ja) * 1989-10-11 1991-06-03

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019172036A1 (ja) * 2018-03-08 2019-09-12 Nok株式会社 密封装置および密封構造
CN111656064A (zh) * 2018-03-08 2020-09-11 Nok株式会社 密封装置和密封结构
JPWO2019172036A1 (ja) * 2018-03-08 2020-10-01 Nok株式会社 密封装置および密封構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6335031B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6374961B2 (ja) 密封装置
JP6033996B1 (ja) 密封装置
JP6423451B2 (ja) 密封装置
WO2014021179A1 (ja) 密封装置
JP6000845B2 (ja) 密封装置
JP6444756B2 (ja) 密封装置
JP2014137129A (ja) 密封装置
WO2017090583A1 (ja) 密封装置
JP6378548B2 (ja) 密封装置
JP6650742B2 (ja) 密封装置
JP6335031B2 (ja) 密封装置
JP2015232362A (ja) 密封装置
JP6545486B2 (ja) 密封装置
JP6368152B2 (ja) 密封装置
JP2014109354A (ja) 密封装置
JP2018096391A (ja) パッキン
TWM486697U (zh) 軸承之軸心阻漏裝置的改良
JPWO2017098985A1 (ja) 密封装置
JP2018021647A (ja) 密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6335031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250