JP2015232365A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スリンガーのフランジ部の機外側端面に回転側リップを設け、この回転側リップと摺動可能に密接するシールリップの対向面に、回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝を設ける。このネジ溝はシールリップの対向面において、回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられる。ネジ溝はシールリップの対向面において回転軸の回転が停止したときに密封流体が軸孔内にて充満する所定の高さ位置より下方の部位に設けられないので、ネジ溝を伝っての静止漏れが抑制される。またネジ溝は非回転のシールリップに設けられるので、円周上一部に設けられてもその円周上の位置が変化しない。
【選択図】図2
Description
本発明の密封装置は、ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、前記軸孔および前記回転軸はその中心軸線を水平方向に向け設定され、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体は前記軸孔内にて所定の高さ位置まで充満し、当該密封装置は、前記回転軸の外周に装着されるスリンガーと、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるリップシール部材との組み合わせよりなり、前記スリンガーは、前記回転軸の外周面に固定されるスリーブ部と、前記スリーブ部の一端に設けられたフランジ部と、前記フランジ部の機外側端面に設けられた回転側リップとを有し、前記リップシール部材は、前記ハウジングの軸孔内周面に固定される取付環と、前記取付環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記ゴム状弾性体によって前記回転側リップに接触するシールリップが設けられ、前記フランジ部または前記回転側リップと対向する前記シールリップの対向面に、前記回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられ、前記ネジ溝は、前記シールリップの対向面において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられていることを特徴とする(請求項1)。
これは、上記図5の従来技術に係る密封装置101では、ネジ溝114が回転側のスリンガー111のフランジ部113に設けられているため、回転が停止したときにネジ溝114が円周上いずれの位置で停止するかを予め特定することができないため、上記「円周上一部のネジ溝114が液面水位Hより下方に配置されて密封流体に浸漬される状態」が発生する可能性が残されることになる。しかし本発明では、静止側の部品は回転しないためネジ溝の円周上位置が常に一定となるからである。
前記密封装置(請求項1)において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置は、前記回転軸の中心軸線の高さ位置と同等ないし略同等であることを特徴とする(請求項2)。
(1)本発明では、静止漏れを抑制するため、リップの上側半周に溝を付ける。スリンガーにはネジ溝を付けず、ゴムリップを付与する。
(2)静止時の流体漏れは、液面が到達する可能性のある下側半周部分から発生する。そのため、ネジ溝を半周のみに彫り、静止時に下側半周に溝がなければ静止漏れは起こらない。しかし、スリンガーは回転しどこで止まるかは分からないため、ネジ溝のない半周を常に下側に保つことはできない。したがって、回転しないリップ側の上側半周にネジ溝を付けることにする。
(3)さらに、スリンガーにもゴムリップを付与することで、静止時の隙間を完全になくし、密封流体が漏れないようにする。回転時には遠心力によってスリンガーに付けたゴムリップが浮き上がり隙間ができるため、大気側の空気が密封流体側へ送られる効果と、一度漏洩してしまった密封流体を機内側へ戻す作用は維持される。
11 スリンガー
12 スリーブ部
13 フランジ部
13a 機外側端面
14 回転側リップ
21 リップシール部材
22 取付環
23 ゴム状弾性体
24 シールリップ
24a 対向面
25 油回収リップ
26 ダストリップ
27 ネジ溝
51 ハウジング
52 軸孔
61 回転軸
A 機内側
B 機外側
Claims (3)
- ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、
前記軸孔および前記回転軸はその中心軸線を水平方向に向け設定され、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体は前記軸孔内にて所定の高さ位置まで充満し、
当該密封装置は、前記回転軸の外周に装着されるスリンガーと、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるリップシール部材との組み合わせよりなり、
前記スリンガーは、前記回転軸の外周面に固定されるスリーブ部と、前記スリーブ部の一端に設けられたフランジ部と、前記フランジ部の機外側端面に設けられた回転側リップとを有し、
前記リップシール部材は、前記ハウジングの軸孔内周面に固定される取付環と、前記取付環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記ゴム状弾性体によって前記回転側リップに接触するシールリップが設けられ、
前記フランジ部または前記回転側リップと対向する前記シールリップの対向面に、前記回転軸が回転したときに流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が設けられ、
前記ネジ溝は、前記シールリップの対向面において、前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置より上方の部位のみに設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1記載の密封装置において、
前記回転軸の回転が停止したときに前記密封流体が前記軸孔内にて充満する所定の高さ位置は、前記回転軸の中心軸線の高さ位置と同等ないし略同等であることを特徴とする密封装置。 - 請求項1または2記載の密封装置において、
前記回転軸が回転したとき、前記回転側リップは遠心力により弾性変形して前記シールリップから離れることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
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JP2014119277A JP6335031B2 (ja) | 2014-06-10 | 2014-06-10 | 密封装置 |
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JP2014119277A JP6335031B2 (ja) | 2014-06-10 | 2014-06-10 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6335031B2 JP6335031B2 (ja) | 2018-05-30 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019172036A1 (ja) * | 2018-03-08 | 2019-09-12 | Nok株式会社 | 密封装置および密封構造 |
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JPH02113173A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-04-25 | Nok Corp | 密封装置 |
JPH0357563U (ja) * | 1989-10-11 | 1991-06-03 |
-
2014
- 2014-06-10 JP JP2014119277A patent/JP6335031B2/ja active Active
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CN111656064A (zh) * | 2018-03-08 | 2020-09-11 | Nok株式会社 | 密封装置和密封结构 |
JPWO2019172036A1 (ja) * | 2018-03-08 | 2020-10-01 | Nok株式会社 | 密封装置および密封構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6335031B2 (ja) | 2018-05-30 |
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