JP2015229506A - 充填装置及び粉体入り容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】充填装置は、容器60内に容器60に対する上方から粉体Tを充填する充填部20と、空気を吸引する吸引部40と、吸引部40に接続され、充填部20の周りを囲み容器60を上方から覆うことで、容器60内から吸引部40に至る流路F1を形成し、流路F1に対して外部から空気を流入させる開口部38が形成された覆い部30と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本実施形態について、図面に基づき説明する。まず、本実施形態の充填装置について説明し、次いで、充填装置の動作について説明する。以下の説明においては、必要があれば、図面における矢印H方向を高さ方向(上下方向)、矢印R方向を半径方向、矢印C方向を周方向として説明する。
充填装置10は、一例として電子写真方式の画像形成装置で用いられるトナーTを、カートリッジ本体60(以下、容器60という。)に充填するためのものである(図1及び図2参照)。そのため、容器60は、図2に示されるように、上方に開口部60Aが形成された筒状の収容体とされている。ここで、トナーTは、粉体の一例である。
充填部20は、容器60に、容器60に対する上方からトナーTを充填する機能を有する。そのため、充填部20の上方には、トナーTが収容されたトナータンク(図示省略)のトナー排出口が接続されるようになっている。また、充填部20の下方には、容器60が配置されるようになっている。なお、充填部20が容器60にトナーTを充填する場合、充填装置10は、容器60を後述する充填位置に配置するようになっている。図1及び図2の容器60は、充填装置10に対し充填位置に配置されている状態を示している。
覆い部30は、充填部20の周りを囲み、充填部20の下方に配置される容器60を上方から覆うことで、容器60から吸引部40に至る流路F1(図2参照)を形成する機能を有する。ここで、流路F1とは、流路の一例である。
蓋部32は、中央に円形の穴33が形成された円盤状の板とされている。蓋部32は、穴33の縁部が円筒部22の外周面に接着されて、円筒部22の外周面に隙間を形成せずに固定されている。このため、後述する吸引部40により容器60内の空気が吸引されても、蓋部32の穴33を通じて覆い部30内に空気が入れないようになっている。
壁部34は、上下方向に延びた円筒体とされている。壁部34は、その上方側端部が蓋部32の半径方向外側の端部と繋がることで、蓋部32と一体となっている。そのため、壁部34は、円筒部22の周りを囲んでいる。また、壁部34の軸中心は、円筒部22の軸中心に重なっている。壁部34の下方側には、開口部36Aが形成されている。そして、壁部34の下方側の端面36Bは、円筒部22の下方側の端面22Cよりも上方に形成されている。
壁部34には、円形の穴37と長尺状の穴38とが形成されている。
円形の穴37(以下、穴37という。)の周縁部は、後述する吸引部40に接続されている。なお、穴37は、壁部34の半径方向に沿って壁部34を貫通している。ここで、長尺状の穴38(以下、穴38という。)は、開口部の一例である。
穴38は、壁部34に複数個形成されている。そして、複数の穴38は、流路F1に対して覆い部30の外部から空気を流入させる機能を有する。
吸引部40は、覆い部30に接続して、覆い部30の内部から空気を吸引する機能を有する。
制御部50は、充填装置10を用いてトナーTを容器60に充填する際に、充填装置10を構成する構成要素等を、制御するようになっている。制御部50の具体的な機能についての説明は、後述する充填装置の動作の説明とともに行う。
次に、充填装置の動作(充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法)について説明する。
配置工程では、容器60が充填位置に配置される。
充填工程では、充填装置10を用いて、充填装置10の上方に連結されたトナータンク内のトナーTが充填部20により容器60内に充填される。また、本工程では、容器60内へのトナーTの充填に並行して、容器60内の空気が吸引部40により吸引される。なお、トナーTの充填により一部のトナーTが容器60内に浮遊するため、容器60内に浮遊する一部のトナーTは吸引部40が容器60内の空気を吸引することに伴い吸引される。
移動工程では、充填位置に配置されているカートリッジ70を移動させる。
次に、本実施形態の充填装置10及び充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法の作用について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、本実施形態と、以下に想定する比較形態(比較形態1〜3)とを比較して行う。なお、以下の比較形態において、本実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。また、以下の比較形態の構成の説明では、本実施形態と異なる部分のみを説明する。
比較形態1の充填装置は、覆い部の壁部に穴38が形成されていない。また、比較形態1の充填装置を用いてのカートリッジ70の製造方法は、充填装置10に替えて比較形態1の充填装置を用いるので、本実施形態の充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法と異なる。
また、本実施形態の充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法は、比較形態1の充填装置を用いてのカートリッジ70の製造方法に比べて、容器60の外部が汚れ難い。これに伴い、カートリッジ70の外部に付着したトナーTを除去する工程が必要がないため、カートリッジ70の生産性を向上させることができる。
比較形態2の充填装置では、すべての穴38が、仮想直線Nに対して覆い部の壁部における吸引部40側の反対側に形成されている。また、比較形態2の充填装置を用いてのカートリッジ70の製造方法は、充填装置10に替えて比較形態2の充填装置を用いるので、本実施形態の充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法と異なる。なお、比較形態2の充填装置は、本発明の技術的範囲に含まれる。
したがって、本実施形態の充填装置10は、比較形態2の充填装置に比べて、トナーTを吸引する吸引効率を向上させることができる。なお、吸引効率とは、覆い部に形成された穴38の開口面積が同じ場合の吸引力の大きさのことを意味する。
したがって、本実施形態の充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法は、比較形態2の充填装置を用いてのカートリッジ70の製造方法に比べて、容器60の外部が汚れ難い。これに伴い、カートリッジ70の外部に付着したトナーTを除去する必要がないため、カートリッジ70の歩留まりを向上することができる。
比較形態3の充填装置は、覆い部の壁部に形成される複数の長尺状の穴(以下、比較形態3の穴という。)は、吸引部40の接続部の下方であって、壁部の周方向(図1の矢印Cを参照)に沿って形成されている。なお、比較形態3の穴は、本実施形態の穴38と同じ開口面積を有する貫通穴とされている。また、比較形態3の充填装置を用いてのカートリッジ70の製造方法は、充填装置10に替えて比較形態3の充填装置を用いるので、本実施形態の充填装置10を用いてのカートリッジ70の製造方法と異なる。なお、比較形態3の充填装置は、本発明の技術的範囲に含まれる。
したがって、本実施形態の充填装置10は、比較形態3の充填装置に比べて、複数の穴38の縁部に付着するトナーTの量を低減することができる。
20 充填部
30 覆い部
34 壁部(壁の一例)
38 長尺状の穴(開口部の一例、長尺状の貫通穴の一例)
40 吸引部
60 カートリッジ本体(容器の一例)
70 カートリッジ(粉体入り容器の一例)
F1 流路
T トナー(粉体の一例)
Claims (4)
- 容器内に該容器に対する上方から粉体を充填する充填部と、
空気を吸引する吸引部と、
該吸引部に接続され、該充填部の周りを囲み該容器を上方から覆うことで、該容器内から吸引部に至る流路を形成し、該流路に対して外部から空気を流入させる開口部が形成された覆い部と、
を備えた充填装置。 - 前記覆い部は、前記吸引部が接続されている側における前記開口部の開口面積が、前記吸引部が接続されている側の反対側における前記開口部の開口面積よりも大きい、
請求項1に記載の充填装置。 - 前記覆い部は、上下方向に延びた壁の内側に前記流路を形成し、
前記開口部は、長尺状の貫通穴であって、前記壁に上下方向に沿って形成されている、
請求項1又は2に記載の充填装置。 - 粉体を充填する充填部の下方に容器を配置する配置工程と、
前記配置工程の後、請求項1〜3の何れか1項に記載の充填装置を用いて、前記充填部により前記容器内に粉体を充填しながら、前記吸引部により前記容器内に浮遊する粉体を吸引する充填工程と、
前記充填工程の後、前記容器内に粉体が充填された粉体入り容器を前記充填部に対して相対的に移動させる移動工程と、
を含む粉体入り容器の製造方法。
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---|---|---|---|---|
US5598876A (en) * | 1994-03-28 | 1997-02-04 | Azionaria Costruzioni Macchine Automatiche A.C.M.A. S.P.A. | Powdered material dispensing unit |
JP2000118501A (ja) * | 1998-10-15 | 2000-04-25 | Xerox Corp | 粉体処理装置 |
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