JP2015229084A - 歯漂白装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使いやすい歯漂白装置を提供する。【解決手段】歯漂白装置10は、歯を漂白する歯漂白流体を生成する生成装置30と、生成装置30により生成された歯漂白流体を供給する供給口103、および、歯漂白流体を排気する排気口104が形成されたマウスピース100と、生成装置30とマウスピース100とを連結する連結部20とを備える。マウスピース100は歯漂白流体を案内するガイド面121が形成された外側湾曲要素120を備える。供給口103および排気口104はガイド面121に開口している。連結部20は、供給口103と連通する供給通路101、および、排気口104と連通する排気通路102を備える。【選択図】図2

Description

本発明は歯漂白流体を歯に供給する歯漂白装置に関する。
歯漂白装置は、歯の色素分子に作用するラジカル種を生成し、このラジカル種を歯に供給することにより歯を漂白する。その一例として、歯科医師が用いる医療用歯漂白装置が知られている。この医療用歯漂白装置は、酸素系漂白剤に紫外線を照射することにより、または、酸素系漂白剤に熱を加えることにより、酸素系漂白剤からラジカル種を発生させる。紫外線の照射または加熱は口腔内に酸化系漂白剤を供給しながら行われる。このため、酸素系歯漂白剤に含まれる過酸化物が歯もしくは歯茎に接触すること、または、紫外線が歯もしくは歯茎に照射されること、または、紫外線により歯もしくは歯茎が加熱されることにより歯もしくは歯茎が傷むおそれがある。
このような歯または歯茎への影響を考慮し、酸素系歯漂白剤を用いずにラジカル種を発生させる家庭用歯漂白装置が知られている。特許文献1はその一例を開示している。
特許文献1の歯漂白装置は、プラズマを形成するための気体を貯留する気体シリンダー、および、気体シリンダーの気体から有効成分であるラジカル種を含むプラズマを生成するプラズマ発生セルを備える。特許文献1の歯漂白装置はさらに、プラズマ放出口を含むアプリケーターチューブ、および、プラズマ発生セルとアプリケーターチューブとを連結するホースを備える。
この歯漂白装置のユーザーは、プラズマ放出口が漂白対象である歯を指向するようにアプリケーターチューブを手に持ちながらプラズマ発生セルを駆動させる。プラズマ発生セルにより生成されたプラズマは、アプリケーターチューブを介して歯に供給される。
特表2012−513455号公報
ユーザーは特許文献1の歯漂白装置を使用しているとき、アプリケーターチューブのプラズマ放出口が漂白対象の歯からずれないようにアプリケーターチューブを持つ手の姿勢を保持する必要がある。このため、特許文献1の歯漂白装置は、使いやすさの点において改善の余地がある。
本発明の目的は使いやすい歯漂白装置を提供することである。
本発明の一形態に従う歯漂白装置は、歯を漂白する歯漂白流体を生成する生成装置と、前記生成装置により生成された前記歯漂白流体を供給する供給口、および、前記歯漂白流体を排気する排気口が形成されるマウスピースとを備える。
歯漂白装置の一形態によれば、使いやすさをユーザーに提供できる。
実施の形態1の歯漂白装置のブロック図。 実施の形態2の歯漂白装置の斜視図。 実施の形態2のマウスピースの平面図。 実施の形態2のマウスピースの平面図。 実施の形態3における図3のZ5A−Z5A線の断面図。 実施の形態3における図3のZ5B−Z5B線の断面図。 実施の形態4の歯漂白装置のブロック図。 実施の形態5の放電部の断面図。 実施の形態6のマウスピースの斜視図。 実施の形態6のマウスピースの分解斜視図。 実施の形態6のマウスピースの断面図。 実施の形態6のマウスピースの平面図。 実施の形態7のマウスピースの斜視図。 実施の形態7のマウスピースの断面図。 実施の形態8の歯漂白装置の斜視図。 実施の形態8のマウスピースの分解斜視図。 実施の形態8のマウスピースの平面図。 実施の形態9のマウスピースの斜視図。 実施の形態9のマウスピースの平面図。 図18のZ19A−Z19A線の断面図。 図18のZ19B−Z19B線の断面図。
(歯漂白装置が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明の一形態に従う歯漂白装置は、歯を漂白する歯漂白流体を生成する生成装置と、前記生成装置により生成された前記歯漂白流体を供給する供給口、および、前記歯漂白流体を排気する排気口が形成されるマウスピースとを備える。
この歯漂白装置によれば、ユーザーは歯漂白流体を口腔内に供給する物体であるマウスピースを装着することにより、その物体を歯の漂白に適した位置に保持できる。すなわち、ユーザーは歯漂白流体を供給する物体を手で持たなくとも歯を漂白できる。このため、歯漂白装置はユーザーに使いやすさを提供できる。また、マウスピースが排気口を備えるため、ユーザーが口呼吸しなくとも口腔内の歯漂白流体が排気口を介して口腔外に排気される。このため、ユーザーが口呼吸により歯漂白流体を排気する場合と比較してユーザーにかかる負担が小さい。歯漂白装置はこの点においても使いやすさをユーザーに提供することに貢献する。
〔2〕前記歯漂白装置の一形態によれば、前記マウスピースは前記歯漂白流体を案内するガイド面が形成された湾曲要素を含む。
この歯漂白装置によれば、口腔内に供給された歯漂白流体が湾曲要素のガイド面に案内されることにより、歯の並びに沿って流れやすい。このため、歯漂白装置が湾曲要素を含まない場合と比較して歯が効率的に漂白される。
〔3〕前記歯漂白装置の一形態によれば、前記供給口および前記排気口の少なくとも一方が前記ガイド面に開口する。
供給口がガイド面に開口する場合、供給口から口腔内に供給された歯漂白流体が歯に到達しやすい。このため、供給口がガイド面に開口しない場合と比較して歯が効率的に漂白される。また、排気口がガイド面に開口する場合、歯の周囲に存在する歯漂白流体が排気口に流れ込みやすい。このため、排気口がガイド面に開口しない場合と比較して歯漂白流体が効率的に排気される。
〔4〕前記歯漂白装置の一形態によれば、前記生成装置と前記マウスピースとを連結する連結部をさらに備え、前記連結部は、直接的あるいは間接的に前記供給口と連通する供給通路、および、直接的あるいは間接的に前記排気口と連通する排気通路を備える。
この歯漂白装置によれば、ユーザーは生成装置から離れた位置でもマウスピースを装着できるため、歯を漂白するときに比較的自由な姿勢を取りやすい。歯漂白装置はこのような点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
〔5〕前記歯漂白装置の一形態によれば、前記歯漂白流体を吸引する吸引部をさらに備え、前記排気通路が前記吸引部と連通する。
この歯漂白装置によれば、吸引部が駆動することにより口腔内の歯漂白流体が吸引部により吸引され、マウスピースの排気口、排気通路、連結部、および、生成装置の順に流れ生成装置の外部に排気される。このため、歯漂白流体が口腔内に滞留してユーザーに不快感を与えるおそれが一層低くなる。
〔6〕前記歯漂白装置の一形態によれば、前記連結部が2重管構造を備え、前記2重管構造における内側の通路が前記供給通路および前記排気通路の一方であり、前記2重管構造における外側の通路が前記供給通路および前記排気通路の他方である。
この歯漂白装置によれば、個別に形成される複数の連結部を備える場合と比較して、ユーザーがマウスピースを装着するときにマウスピースを引き回しやすい。歯漂白装置はこのような点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
(実施の形態1)
図1を参照して、歯漂白装置10の構成について説明する。
歯漂白装置10は、歯を漂白する歯漂白流体を生成する生成装置30、歯漂白流体を供給または排気するマウスピース100、および、生成装置30とマウスピース100とを連結する連結部20を備える。歯漂白流体の一例は帯電微粒子水を含む気体であり、帯電微粒子水に含まれるラジカル種は歯を漂白する有効成分の一例である。
生成装置30は、ラジカル種を含む帯電微粒子水を生成する放電部40、放電部40をはじめとする各種の構成要素を収容するハウジング34、および、放電部40に帯電微粒子水を生成させるためのトリガを形成するスイッチ37を備える。
ハウジング34は、連結部20が接続される接続部35、および、ハウジング34の内部の空間とハウジング34の外部とを連通する排気口33を備える。ハウジング34はさらに、歯漂白流体を連結部20に案内する供給通路31、および、連結部20から排気された歯漂白流体を排気口33に案内する排気通路32を備える。供給通路31および排気通路32はそれぞれの通路を流れる流体が混合しないように相互に区画されている。
接続部35はハウジング34の内部の空間とハウジング34の外部とを連通する接続通路36を備える。供給通路31は放電部40の出口と接続通路36とを連通する。排気通路32は排気口33と接続通路36とを連通する。
マウスピース100は、連結部20が接続される接続部110、ならびに、マウスピース100の内部の空間とマウスピース100の外部とを連通する供給口103および排気口104を備える。供給口103および排気口104はそれぞれの通路を通過する流体が混合しないように相互に区画されている。
マウスピース100はさらに、接続部110を介してマウスピース100の内部に供給された歯漂白流体を供給口103に案内する供給通路101、および、マウスピース100の外部から排気口104に流れ込んだ歯漂白流体を接続部110に案内する排気通路102を備える。供給通路101および排気通路102はそれぞれの通路を流れる流体が混合しないように相互に区画されている。
接続部110はマウスピース100の内部の空間とマウスピース100の外部とを連通する接続通路111を備える。供給通路101は接続通路111と供給口103とを連通する。排気通路102は接続通路111と排気口104とを連通する。
連結部20は、生成装置30から供給された歯漂白流体をマウスピース100に案内する供給通路21、および、マウスピース100から排気された歯漂白流体を生成装置30に案内する排気通路22を備える。供給通路21および排気通路22はそれぞれの通路を流れる流体が混合しないように相互に区画されている。
連結部20の一例は1本の管状の物体であり、その内部に供給通路21および排気通路22を備える。連結部20の別の一例は2本の管状の物体であり、一方の物体の内部に供給通路21を備え、他方の物体の内部に排気通路22を備える。
生成装置30の接続通路36に連結部20が挿入された状態によれば、生成装置30の通路および連結部20の通路が次の接続関係を形成する。生成装置30の供給通路31は、連結部20の供給通路21と連通し、連結部20の排気通路22とは連通しない。生成装置30の排気通路32は、連結部20の排気通路22と連通し、連結部20の供給通路21とは連通しない。
マウスピース100の接続通路111に連結部20が挿入された状態によれば、マウスピース100の通路および連結部20の通路が次の接続関係を形成する。マウスピース100の供給通路101は、連結部20の供給通路21と連通し、連結部20の排気通路22とは連通しない。マウスピース100の排気通路102は、連結部20の排気通路22と連通し、連結部20の供給通路21とは連通しない。
歯漂白装置10の動作について説明する。
ユーザーはマウスピース100を口腔内に装着し、口を閉じることによりマウスピース100を保持する。その後、スイッチ37がオフからオンに切り替えられることにより放電部40が動作しはじめ、放電部40により帯電微粒子水を含む歯漂白流体が生成される。生成装置30により生成された歯漂白流体は、生成装置30の供給通路31、連結部20の供給通路21、および、マウスピース100の供給通路101の順に流れる。
供給通路101の歯漂白流体は供給口103から口腔内に供給される。このため、帯電微粒子水が歯に到達し、帯電微粒子水に含まれるラジカル種が歯に付着している着色性の有機物質から電子を奪う。このため、着色性の有機物質が分解され、歯が漂白される。
一方、口腔内に存在する歯漂白流体は排気口104を介して排気通路102に流れ込み、連結部20の排気通路22および生成装置30の排気通路32を通過し、生成装置30の排気口33から生成装置30の外部に排気される。
実施の形態1の歯漂白装置10によれば以下の効果が得られる。
(1)歯漂白装置10は生成装置30およびマウスピース100を備える。この構成によれば、ユーザーは歯漂白流体を口腔内に供給する物体であるマウスピース100を装着することにより、その物体を歯の漂白に適した位置に保持できる。すなわち、ユーザーは歯漂白流体を供給する物体を手で持たなくとも歯を漂白できる。このため、歯漂白装置10はユーザーに使いやすさを提供できる。
(2)上記(1)の構成によれば、ユーザーが歯漂白装置10を使用しているとき、ユーザーの手が疲れにくい。歯漂白装置10はこの点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
(3)上記(1)の構成によれば、ユーザーは、歯漂白装置10を使用している最中に手を自由に使うことができる。このため、ユーザーは歯を漂白しながら他の作業を実施できる。歯漂白装置10はこの点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
(4)上記(1)の構成によれば、歯漂白流体を歯に供給する物体をユーザーが手で持つ場合と比較して、ユーザーが歯漂白装置10を使用している最中に歯に対する供給口103の位置がずれにくい。このため、供給口103から口腔内に供給された歯漂白流体が歯に効率的に供給される。
(5)歯漂白装置10は連結部20を備える。この構成によれば、ユーザーは生成装置30から離れた位置でもマウスピース100を装着できるため、歯を漂白するときに比較的自由な姿勢を取りやすい。歯漂白装置10はこのような点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
(6)ユーザーは歯漂白装置10を使用しているとき、口呼吸しにくい。このため、マウスピース100を介して口腔内に供給された歯漂白流体を口呼吸により排気しにくい。一方、マウスピース100は排気口104を備える。このため、ユーザーが口呼吸しなくとも口腔内の歯漂白流体が排気口104および排気通路102を介して口腔外に排気される。このため、ユーザーが口呼吸により歯漂白流体を排気する場合と比較してユーザーにかかる負担が小さい。歯漂白装置10はこの点においても使いやすさをユーザーに提供することに貢献する。
(7)上記(6)の構成によれば、口腔内が生成装置30から供給された歯漂白流体により満たされにくい。このため、口腔内が歯漂白流体で満たされることによりユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。
(実施の形態2)
図2〜図4を参照して、実施の形態2の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態2の歯漂白装置10は、実施の形態1の歯漂白装置10に関する説明により明示されていない以下の構成を含む。
図2は歯漂白装置10の斜視構造を示している。
生成装置30および連結部20は、連結部20が生成装置30に接続された状態、および、連結部20が生成装置30から分離された状態をユーザーが任意に選択できる接続構造を備える。マウスピース100および連結部20は、連結部20がマウスピース100に接続された状態、および、連結部20がマウスピース100から分離された状態をユーザーが任意に選択できる接続構造を備える。
連結部20の一例はハウジング34の接続部35とマウスピース100の接続部110とを連結するホースである。このホースを構成する材料の一例は高い可撓性を有する樹脂である。ホースは内管23および外管24により構成される2重管構造を備える。内管23の内部に供給通路21が形成されている。内管23と外管24との間に排気通路22が形成されている。
図3はマウスピース100の平面構造を示している。
マウスピース100は例えばその平面視における左右方向の中心線に対して左右対称の形状を有し、ユーザーの年齢等に応じた様々な大きさを取り得る。マウスピース100を構成する材料の一例はシリコーンゴムである。
マウスピース100は接続部110の他に、歯漂白流体を案内できるように湾曲した外側湾曲要素120、外側湾曲要素120から突出した咬合要素130、および、咬合要素130から突出した内側湾曲要素140を備える。咬合要素130および内側湾曲要素140は外側湾曲要素120の形状に倣って湾曲している。マウスピース100はさらに、外側湾曲要素120、咬合要素130、および、内側湾曲要素140に囲まれた歯収容空間105を備える。
外側湾曲要素120は、供給通路101、排気通路102、供給口103、および、排気口104を備え、さらに、歯漂白流体を案内するガイド面121を備える。供給通路101および排気通路102は外側湾曲要素120の内部に形成され、それぞれの通路を流れる歯漂白流体が混合しないように外側湾曲要素120の一部により相互に区画されている。供給口103および排気口104はガイド面121に開口し、それぞれの口を通過する歯漂白流体が混合しないように同じく外側湾曲要素120の一部により相互に区画されている。
供給通路101等は一例によれば次のような形態を有する。供給通路101および供給口103、ならびに、排気通路102および排気口104は外側湾曲要素120の延長方向に沿うように形成される。供給通路101および排気通路102は外側湾曲要素120の高さ方向に並べて形成される。排気通路102は外側湾曲要素120の高さ方向において供給通路101を挟み込むように形成される。
図示される例によれば、供給通路101のうちの外側湾曲要素120の形状に倣って湾曲した部分、および、排気通路102のうちの外側湾曲要素120の形状に倣って湾曲した部分が外側湾曲要素120の平面視において実質的に重なり合っている。図3および図4では、排気通路102を形成する一部の面が供給通路101に対してずれた位置に表示されていることにより、それらの図に供給通路101および排気通路102の存在が示されている。
咬合要素130は外側湾曲要素120の内方に向けて突出し、相対的に表裏の関係を形成する内側面131および外側面132を備える。内側湾曲要素140は咬合要素130の内側面131からマウスピース100の高さ方向に突出した要素であり、外側湾曲要素120のガイド面121と対向するガイド面141を備える。
図4を参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
ユーザーは、上顎の歯または下顎の歯がマウスピース100の歯収容空間105に配置されるようにマウスピース100を口腔に装着し、上顎の歯および下顎の歯で咬合要素130を咬むことによりマウスピース100を保持する。マウスピース100が口腔に装着された状態によれば、外側湾曲要素120のガイド面121が歯収容空間105の一部を隔てて歯の表面と対向し、内側湾曲要素140のガイド面141が歯収容空間105の一部を隔てて歯の裏面と対向する。さらに、咬合要素130の内側面131が上顎の歯と接触し、咬合要素130の外側面132が下顎の歯と接触する。
図4の白抜き矢印は、連結部20およびマウスピース100を通過して口腔内に供給される歯漂白流体の流れ、および、歯に到達する歯漂白流体の流れをおおまかに示している。図4の黒い矢印は、口腔内からマウスピース100に排気される歯漂白流体の流れ、および、マウスピース100および連結部20を通過して生成装置30(図2参照)に排気される歯漂白流体の流れをおおまかに示している。なお、図5A、図5B、図10、図11、図13、図16、図19A、および、図19Bに示される白抜き矢印および黒い矢印は、図4の各矢印により示される歯漂白流体の流れと同様または類似する歯漂白流体の流れを示している。
生成装置30により生成された歯漂白流体は、生成装置30の供給通路31、連結部20の供給通路21、および、マウスピース100の供給通路101の順に流れる。供給通路101の歯漂白流体は供給口103から歯収容空間105に供給される。このため、歯収容空間105に供給された歯漂白流体が前歯TFまたは奥歯TRに到達し、その歯が漂白される。
歯収容空間105の歯漂白流体は外側湾曲要素120のガイド面121に案内されることにより歯の並びに沿うように歯収容空間105を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯または下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
一方、歯収容空間105に存在する歯漂白流体は排気口104を介して排気通路102に流れ込み、連結部20の排気通路22および生成装置30の排気通路32(図1参照)を通過し、生成装置30の排気口33から生成装置30の外部に排気される。
実施の形態2の歯漂白装置10によれば、実施の形態1の歯漂白装置10により得られる(1)〜(7)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(8)歯漂白装置10は2重管構造の連結部20を備える。この構成によれば、個別に形成される複数の連結部を備える場合と比較して、ユーザーがマウスピース100を装着するときにマウスピース100を引き回しやすい。歯漂白装置はこのような点においてもユーザーに使いやすさを提供することに貢献する。
(9)マウスピース100は外側湾曲要素120を備える。この構成によれば、歯収容空間105に供給された歯漂白流体が外側湾曲要素120のガイド面121に案内されることにより、歯の並びに沿って流れやすい。このため、マウスピース100が外側湾曲要素120を含まない場合と比較して歯が効率的に漂白される。
(10)供給口103が外側湾曲要素120のガイド面121に開口している。この構成によれば、供給口103から口腔内に供給された歯漂白流体が歯に到達しやすい。このため、供給口103がガイド面121に開口していない場合と比較して歯が効率的に漂白される。
(11)排気口104が外側湾曲要素120のガイド面121に開口している。この構成によれば、歯の周囲に存在する歯漂白流体が排気口104に流れ込みやすい。このため、排気口104がガイド面121に開口していない場合と比較して歯漂白流体が効率的に排気される。
(実施の形態3)
図5Aおよび図5Bを参照して、実施の形態3の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態3の歯漂白装置10は、実施の形態2の歯漂白装置10に関する説明により明示されていない以下の構成を含む。
図5Aは、マウスピース100を装着したユーザーの口腔における前歯TFおよびその周囲を示している。図5Bは、マウスピース100を装着したユーザーの口腔における奥歯TRおよびその周囲を示している。
歯収容空間105の高さは一例によれば、前歯TFおよび奥歯TRにおける歯茎Gとの付け根の部分が歯収容空間105に収容されるように設定される。なお、歯収容空間105の高さは咬合要素130の内側面131から外側湾曲要素120の頂面または内側湾曲要素140の頂面までの距離である。
歯収容空間105の幅は一例によれば、外側湾曲要素120のガイド面121と前歯TFおよび奥歯TRとの間に適度な大きさの隙間である案内通路106が形成されるように設定される。なお、歯収容空間105の幅は咬合要素130がガイド面121から突出している方向における外側湾曲要素120のガイド面121と内側湾曲要素140のガイド面141との距離である。
歯収容空間105の開口の幅は一例によれば、外側湾曲要素120のガイド面121、および、内側湾曲要素140のガイド面141が、前歯TFおよび奥歯TRにおける歯茎Gとの付け根の部分と適度な圧力で接触するように設定される。なお、図示された例によれば、歯収容空間105の開口の幅が歯収容空間105の幅と同じ大きさに設定されている。
図5Aに示されるとおり、マウスピース100が口腔に装着された状態によれば、上顎の前歯TFの切縁が咬合要素130の内側面131に接触し、下顎の前歯の切縁(図示略)が咬合要素130の外側面132に接触する。外側湾曲要素120のガイド面121は前歯TFとの間に案内通路106を形成する。外側湾曲要素120のガイド面121は上顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の表面に密着する。内側湾曲要素140のガイド面141は上顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の裏面に密着する。
図5Bに示されるとおり、マウスピース100が口腔に装着された状態によれば、上顎の奥歯TRの咬合面が咬合要素130の内側面131に接触し、下顎の奥歯の咬合面(図示略)が咬合要素130の外側面132に接触する。外側湾曲要素120のガイド面121は奥歯TRとの間に案内通路106を形成する。外側湾曲要素120のガイド面121は上顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の表面に密着する。内側湾曲要素140のガイド面141は上顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の裏面に密着する。
図5Aおよび図5Bを参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
図5Aに示されるとおり、連結部20の供給通路21からマウスピース100の供給通路101に歯漂白流体が供給される。供給通路101の歯漂白流体は供給口103の中間部分から案内通路106に供給される。このため、歯漂白流体が前歯TFに到達し、その歯が漂白される。また、前歯TFの付近に存在する歯漂白流体は供給口103の上方または下方に開口している排気口104を介して排気通路102に流れ込み、連結部20の排気通路22を通過してマウスピース100の外部に排気される。
図5Bに示されるとおり、供給通路101の歯漂白流体は供給口103の中間部分よりも端部側の部分から案内通路106に供給される。このため、歯漂白流体が奥歯TRに到達し、その歯が漂白される。また、奥歯TRの付近に存在する歯漂白流体は供給口103の上方または下方に開口している排気口104を介して排気通路102に流れ込み、連結部20の排気通路22を通過してマウスピース100の外部に排気される。
案内通路106の歯漂白流体は、外側湾曲要素120のガイド面121に案内されることにより歯の並びに沿うように案内通路106を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯および下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
実施の形態3の歯漂白装置10によれば、実施の形態2の歯漂白装置10により得られる(1)〜(11)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(12)外側湾曲要素120と前歯TFおよび奥歯TRとの間に案内通路106が形成されることを意図して歯収容空間105の幅が設定される。この構成によれば、供給口103から案内通路106に供給された歯漂白流体が歯の並びに沿って流れやすい。このため、複数の歯における漂白の度合の差が大きくになりにくい。
(13)また、上記(12)の構成によれば、供給口103が歯により閉塞されにくい。このため、供給口103から案内通路106に向かう歯漂白流体の流れが妨げられにくい。このため、歯漂白装置10が上記(12)の構成を含まない場合と比較して歯漂白流体が歯に効率的に供給される。
(実施の形態4)
図6を参照して、実施の形態4の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態4の歯漂白装置10は、実施の形態3の歯漂白装置10に関する説明により明示されていない以下の構成を含む。
生成装置30はハウジング34および放電部40に加えて、商用電源80から供給された電力を整流する電源部51、ならびに、電源部51から供給された電力の周波数を変化させて出力する駆動回路52を備える。生成装置30はさらに、駆動回路52から供給された電圧を拡大する共振回路53、および、共振回路53から供給された電圧を高電圧に変換して出力する積層圧電トランス54を備える。生成装置30はさらに、放電部40に空気を供給するエアーポンプ55、ならびに、駆動回路52、放電部40、および、エアーポンプ55を制御する制御部56を備える。ハウジング34は、放電部40、電源部51、駆動回路52、共振回路53、積層圧電トランス54、エアーポンプ55、および、制御部56を収容している。
電源部51は例えばダイオードブリッジを含み、商用電源80から供給される交流電力を全波整流する整流回路、および、整流回路により整流された電力のノイズを除去するコンデンサを備える。
駆動回路52は電源部51と電気的に接続され、例えば単相フルブリッジ型のインバータを備える。このインバータは並列的に接続された2つのアームを備え、それぞれのアームは直列的に接続された2つのMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)を備える。駆動回路52は4つのMOSFETのオンおよびオフを切り替えることにより、商用電源80から供給される交流電力の周波数よりも高い周波数の交流電力を生成する。
共振回路53は例えば直列型のLC共振回路であり、駆動回路52、リアクトル、および、積層圧電トランス54の1次側電極が直列的に接続された回路構成を備え、駆動回路52から供給された電力を拡大して積層圧電トランス54に供給する。
積層圧電トランス54は、共振回路53と電気的に接続される上記1次側電極、および、放電部40の電極と電気的に接続される2次側電極を備え、共振回路53から供給された交流電力を変圧し、変圧した交流電力を放電部40の電極に出力する。なお、放電部40の電極の一例は図7に示される霧化電極41である。
放電部40は、積層圧電トランス54から供給された電力により放電を発生させ、帯電微粒子水を生成する。放電部40が発生させる放電は例えばコロナ放電である。放電により生成された帯電微粒子水に含まれるラジカル種はOHラジカルを含む。
エアーポンプ55は、放電部40の電極、および、その周囲に向けて空気を供給し得る箇所に配置されている。エアーポンプ55が駆動することにより放電部40の電極およびその周囲を通過するように空気が流れる。放電部40の電極およびその周囲に供給された空気は、放電部40により生成された帯電微粒子水とともに生成装置30の供給通路31を介して連結部20の供給通路21に流れ込む。
制御部56は、駆動回路52の各MOSFETに制御信号を出力することにより駆動回路52の動作を制御する。制御部56はさらに、エアーポンプ55に制御信号を出力することによりエアーポンプ55の動作を制御する。制御部56は例えば生成装置30のスイッチ37がオンされたことに基づいて駆動回路52およびエアーポンプ55の動作を開始させる。
実施の形態4の歯漂白装置10によれば、実施の形態3の歯漂白装置10により得られる(1)〜(13)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(14)歯漂白装置10はエアーポンプ55を備える。この構成によれば、歯漂白流体がエアーポンプ55の吐出圧力により生成装置30からマウスピース100に供給される。このため、生成装置30から口腔内に向かう歯漂白流体の流れが適切に形成される。このため、歯漂白装置10がエアーポンプ55を含まない場合と比較して歯が一層効率的に漂白される。
(実施の形態5)
図7を参照して、実施の形態5の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態5の歯漂白装置10は、実施の形態4の歯漂白装置10に関する説明により明示されていない以下の構成を含む。
図7は放電部40のモデルの一例を示している。放電部40は、帯電微粒子水を生成する霧化電極41、霧化電極41と空間を隔てて配置される対向電極42、霧化電極41を冷却する冷却モジュール44、および、冷却モジュール44を冷却する冷却フィン45を備える。
霧化電極41を構成する材料の一例は導電性を有する金属である。霧化電極41の胴部41Bは冷却モジュール44を構成する冷却用絶縁板44Aに設置されている。胴部41Bの先端には例えば球状の頭部41Aが形成される。胴部41Bの形状は例えば冷却モジュール44側から頭部41A側に向かうにつれて細くなる円錐台形状である。
対向電極42を構成する材料の一例は導電性を有する金属である。対向電極42は接地されている。対向電極42には例えば半球形状に類似した形状を有する湾曲部分が形成されている。この湾曲部分には、霧化電極41と対向電極42との間に存在する空間、および、対向電極42の外側に存在する空間に連通する放出口43が形成されている。
冷却モジュール44は、霧化電極41の熱を吸収する上記冷却用絶縁板44A、ならびに、冷却用絶縁板44Aおよび霧化電極41を冷却するペルチェモジュール44Bを備える。冷却用絶縁板44Aを構成する材料の一例は熱伝導性および耐電性が高い材料であり、その一例はアルミナである。冷却用絶縁板44Aは霧化電極41とペルチェモジュール44Bとの間に配置されている。
冷却フィン45を構成する材料の一例は熱伝導性が高い材料であり、その一例はアルミナである。冷却フィン45は冷却用絶縁板44Aとの間にペルチェモジュール44Bを挟み込むようにペルチェモジュール44Bに取り付けられている。このため、ペルチェモジュール44Bの熱が冷却フィン45を介して放出される。
制御部56は放電部40の一部であるペルチェモジュール44Bと電気的に接続され、ペルチェモジュール44Bの動作を制御する。ペルチェモジュール44Bが動作することにより霧化電極41がペルチェモジュール44Bにより冷却される。このため、霧化電極41の頭部41Aの表面および胴部41Bの表面に水が付着し、霧化電極41が結露する。霧化電極41が結露した状態において積層圧電トランス54から霧化電極41に電力が供給されることにより、霧化電極41の頭部41Aの表面および胴部41Bの表面に付着している水がクーロン力により頭部41Aの表面に集結し、頭部41AにテイラーコーンCが形成される。
頭部41AにテイラーコーンCが形成された状態において霧化電極41と対向電極42との間に放電が発生したとき、テイラーコーンCからラジカル種を含む帯電微粒子水が生成される。この帯電微粒子水はエアーポンプ55(図6参照)から供給された空気とともに対向電極42の放出口43を介して生成装置30の供給通路31(図1参照)に流れ込む。
実施の形態5の歯漂白装置10によれば、実施の形態4の歯漂白装置10により得られる(1)〜(14)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(15)放電部40は冷却モジュール44により霧化電極41を冷却することにより霧化電極41に水を供給する。この構成によれば、例えば吸水用のタンクから霧化電極41に水を供給する構成と比較して生成装置30を小型化しやすい。
(実施の形態6)
図8〜図11を参照して、実施の形態6の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態6の歯漂白装置10は、図1に示される実施の形態1の歯漂白装置10のマウスピース100に代えて、図8に示されるマウスピース200を備える。
マウスピース200は例えば、その平面視における左右方向の中心線に対して左右対称の形状を有し、ユーザーの年齢等に応じた様々な大きさを取り得る。マウスピース200を構成する材料の一例はシリコーンゴムである。
マウスピース200はマウスピース200の内部の空間とマウスピース200の外部とを連通する供給口203および排気口204を備える。マウスピース200はさらに、連結部20が接続される接続部210、接続部210を介してマウスピース200の内部に供給された歯漂白流体を供給口203に案内する供給通路201、および、排気口204に流れ込んだ歯漂白流体を接続部210に案内する排気通路202を備える。
マウスピース200はさらに、歯漂白流体の流れを案内できるように湾曲した湾曲要素220、接続部210と湾曲要素220とを繋げる中空の胴230、および、胴230の内部に配置される区画要素270を備える。マウスピース200はさらに、湾曲要素220から突出した2つの桟240、胴230の周囲から突出した2つのリム250、および、湾曲要素220とリム250との間に形成された2つのリブ260を備える。各桟240は湾曲要素220の形状に倣って湾曲している。
マウスピース200はさらに、湾曲要素220の背面、胴230の頂面、および、一方のリム250の側面に囲まれた上側の唇収容空間205、ならびに、湾曲要素220の背面、胴230の底面、および、一方のリム250の側面に囲まれた下側の唇収容空間205を備える。
一例によれば、接続部210、湾曲要素220、胴230、2つの桟240、2つのリム250、および、2つのリブ260は一体成形された樹脂要素であり、区画要素270はその樹脂要素とは別に成形された樹脂要素である。
図9はマウスピース200の分解斜視構造を示している。
胴230の一例はオーバルチューブである。胴230および湾曲要素220の内部には区画要素270が挿入される要素収容空間280が形成されている。区画要素270は、胴230の内面および湾曲要素220の内面との間に排気通路202が形成されるように区画要素270の形状を保持するための複数の支持突起271、ならびに、供給通路201および供給口203を備える。
区画要素270が要素収容空間280に挿入され、支持突起271が胴230の内面に密着することにより区画要素270が胴230に固定され、図8に示されるマウスピース200が構成される。
図8に示されるとおり、マウスピース200によれば、要素収容空間280が区画要素270により区画され、胴230の内面および湾曲要素220の内面と区画要素270の外面との間に存在する要素収容空間280の一部が排気通路202および排気口204を構成する。
接続部210はマウスピース200の要素収容空間280とマウスピース200の外部とを連通する接続通路211を備える。供給通路201は接続通路211と供給口203とを連通する。排気通路202は接続通路211と排気口204とを連通する。
湾曲要素220は歯漂白流体を案内するガイド面221を備える。要素収容空間280の開口である排気口204はガイド面221に開口し、区画要素270を隔てて供給口203の周囲を取り囲んでいる。
上側の桟240は湾曲要素220の上側の縁に形成され、湾曲要素220の内方に向けて突出している。下側の桟240は湾曲要素220の下側の縁に形成され、湾曲要素220の内方に向けて突出している。各桟240の先端にはR部分が形成されている。
2つのリム250は胴230の中心軸線の方向において隙間を隔てて対向している。2つのリブ260は湾曲要素220の背面および胴230の側面に沿うように湾曲要素220の背面からリム250までにわたり形成されている。
図11はマウスピース200の平面構造を示している。
連結部20の一例は、実施の形態2と同様に内管23および外管24により構成されるホースである。マウスピース200の接続通路211に連結部20が挿入された状態によれば、マウスピース200の通路および連結部20の通路が次の接続関係を形成する。マウスピース200の供給通路201は、連結部20の供給通路21と連通し、連結部20の排気通路22とは連通しない。マウスピース200の排気通路202は、連結部20の排気通路22と連通し、連結部20の供給通路21とは連通しない。
図10はマウスピース200がユーザーの口腔に装着された状態を示している。
ユーザーは、上側の唇収容空間205に上唇RUを配置し、下側の唇収容空間205に下唇RLを配置し、上唇RUと歯茎Gとの間に上側の桟240を配置し、下唇RLと歯茎Gとの間に下側の桟240を配置することによりマウスピース200を保持する。
マウスピース200が口腔に装着された状態によれば、湾曲要素220、胴230、一方のリム250、および、2つのリブ260がそれぞれ上唇RUおよび下唇RLと接触する。また、上側の桟240が上顎の歯茎Gと接触することにより、湾曲要素220のガイド面221と上顎の歯および歯茎Gとの間に案内通路206が形成される。また、下側の桟240が下顎の歯茎Gと接触することにより、湾曲要素220のガイド面221と下顎の歯および歯茎Gとの間に案内通路206が形成される。各桟240のR部分は歯茎Gにソフトな接触感を与える。
図10および図11を参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
図10に示されるとおり、連結部20の供給通路21からマウスピース200の供給通路201に歯漂白流体が供給される。供給通路201の歯漂白流体は供給口203から案内通路206に供給される。図11に示されるとおり、案内通路206の歯漂白流体は湾曲要素220のガイド面221に案内されることにより歯の並びに沿うように案内通路206を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯および下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
図10に示されるとおり、案内通路206に存在する歯漂白流体は排気口204を介して排気通路202に流れ込む。排気通路202の排気は連結部20の排気通路22および生成装置30の排気通路32(図1参照)を通過し、生成装置30の排気口33から生成装置30の外部に排気される。
実施の形態6の歯漂白装置10によれば、実施の形態5の歯漂白装置10により得られる(1)〜(15)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(16)マウスピース200は上顎の歯および下顎の歯との間に案内通路206を形成し得る湾曲要素220を備える。この構成によれば、ユーザーがマウスピース200を口腔に装着することにより、上顎の歯および下顎の歯が併せて漂白される。このため、マウスピース200が湾曲要素220を含まない場合と比較して歯を漂白するためにかかる時間が短縮される。
(実施の形態7)
図12および図13を参照して、実施の形態7の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態7の歯漂白装置10は、図1に示される実施の形態1の歯漂白装置10のマウスピース100に代えて、図12に示されるマウスピース300を備える。
マウスピース300は、実施の形態6のマウスピース200と共通する部分である接続部210、湾曲要素220、胴230、2つのリム250、および、2つのリブ260を備える。マウスピース300は、同じく実施の形態6のマウスピース200と共通する部分である供給通路201、排気通路202、供給口203、および、排気口204を備える。マウスピース300は以下の点において実施の形態6のマウスピース200と相違している。
マウスピース300は、湾曲要素220から突出した2つの咬合要素310、および、同じく湾曲要素220から突出した2つの厚肉部320を備える。各咬合要素310および各厚肉部320は湾曲要素220の形状に倣って湾曲している。
一方の咬合要素310は、供給口203の一方の縁から湾曲要素220の一方の端部までにわたり形成され、湾曲要素220の内方に向けてガイド面221に対して突出している。他方の咬合要素310は、供給口203の他方の縁から湾曲要素220の他方の端部までにわたり形成され、湾曲要素220の内方に向けてガイド面221に対して突出している。
一方の厚肉部320は湾曲要素220の一方の端部に形成され、湾曲要素220の内方に向けてガイド面221に対して突出している。他方の厚肉部320は湾曲要素220の他方の端部に形成され、湾曲要素220の内方に向けてガイド面221に対して突出している。
図13はマウスピース300がユーザーの口腔に装着された状態を示している。
ユーザーは上顎の歯および下顎の歯で各咬合要素310を咬むことによりマウスピース300を保持する。マウスピース300が口腔に装着された状態によれば、咬合要素310よりも上側のガイド面221が上顎の歯の表面および上顎の歯茎Gの表面との間に案内通路330を形成する。また、咬合要素310よりも下側のガイド面221が下顎の歯の表面および下顎の歯茎Gの表面との間に案内通路330を形成する。
各厚肉部320は、上顎の歯茎Gのうちの第1大臼歯および第2大臼歯の付け根の部分、ならびに、下顎の歯茎Gのうちの第1大臼歯および第2大臼歯の付け根の部分に接触する。このため、案内通路330が形成された状態が保持されやすい。
図13を参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
連結部20の供給通路21からマウスピース300の供給通路201に歯漂白流体が供給される。供給通路201の歯漂白流体は供給口203から案内通路330に供給される。案内通路330の歯漂白流体は湾曲要素220のガイド面221に案内されることにより歯の並びに沿うように案内通路330を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯および下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
案内通路330に存在する歯漂白流体は排気口204を介して排気通路202に流れ込む。排気通路202の排気は連結部20の排気通路22および生成装置30の排気通路32(図1参照)を通過し、生成装置30の排気口33から生成装置30の外部に排気される。
実施の形態7の歯漂白装置10によれば、実施の形態6の歯漂白装置10により得られる(1)〜(16)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(17)マウスピース300は咬合要素310を備える。この構成によれば、ガイド面221と上顎の歯との間に形成される案内通路330と、ガイド面221と下顎の歯との間に形成される案内通路330とが咬合要素310により区画される。このため、上顎および下顎の歯の群毎に歯漂白流体の流れが形成され、マウスピース300が咬合要素310を含まない場合と比較して歯の並びに沿う歯漂白流体の流れが安定する。
(実施の形態8)
図14および図15を参照して、実施の形態8の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態8の歯漂白装置10は、図1に示される実施の形態1の歯漂白装置10の連結部20およびマウスピース100に代えて、図14に示される連結部60およびマウスピース400を備える。なお、実施の形態8の歯漂白装置10によれば、実施の形態6のマウスピース200により得られる効果と同様の効果が得られる。
連結部60は2本の管状の物体である供給連結部63および排気連結部64を備える。図示された例によれば、供給連結部63および排気連結部64が一体化されている。供給連結部63は生成装置30から供給された歯漂白流体をマウスピース400に案内する供給通路61を備える。排気連結部64はマウスピース400から排気された歯漂白流体を生成装置30に案内する排気通路62を備える。
ハウジング34は、供給連結部63が接続される供給接続部35A、および、排気連結部64が接続される排気接続部35Bを備える。供給接続部35Aは生成装置30の供給通路31と生成装置30の外部とを連通する供給接続通路36Aを備える。排気接続部35Bは生成装置30の排気通路32と生成装置30の外部とを連通する排気接続通路36Bを備える。
生成装置30の供給接続部35Aおよび排気接続部35Bに連結部60が挿入された状態によれば、生成装置30の通路および連結部60の通路が次の接続関係を形成する。生成装置30の供給通路31は、供給連結部63の供給通路61と連通し、排気連結部64の排気通路62とは連通しない。生成装置30の排気通路32は、排気連結部64の排気通路62と連通し、供給連結部63の供給通路61とは連通しない。
マウスピース400は、次の点において実施の形態6のマウスピース200と相違し、それ以外の点において実施の形態6のマウスピース200と実質的に同じ構成を備える。マウスピース400は、マウスピース200の接続部210に代えて接続部410を備え、マウスピース200の区画要素270に代えて区画要素440を備える。マウスピース400はさらに、供給口203に代えて供給口403を備え、排気口204に代えて排気口404を備え、供給通路201に代えて供給通路401を備え、排気通路202に代えて排気通路402を備える。
一例によれば、接続部410、湾曲要素220、胴230、2つの桟240、2つのリム250、および、2つのリブ260は一体成形された樹脂要素であり、区画要素440はその樹脂要素とは別に成形された樹脂要素である。
接続部410は、供給連結部63が接続される供給接続部420、および、排気連結部64が接続される排気接続部430を備える。供給接続部420は胴230の要素収容空間280とマウスピース400の外部とを連通する供給接続通路421を備える。排気接続部430は胴230の要素収容空間280とマウスピース400の外部とを連通する排気接続通路431を備える。
マウスピース400の接続部410に連結部60が挿入された状態によれば、マウスピース400の通路および連結部60の通路が次の接続関係を形成する。マウスピース400の供給通路401は、供給連結部63の供給通路61と連通し、排気連結部64の排気通路62とは連通しない。マウスピース400の排気通路402は、排気連結部64の排気通路62と連通し、供給連結部63の供給通路61とは連通しない。
図15はマウスピース400の分解斜視構造を示している。
区画要素440は、胴230の内面および湾曲要素220の内面との間に排気通路402が形成されるように区画要素440の形状を保持するための複数の支持突起441、ならびに、供給通路401および供給口403を備える。
区画要素440が要素収容空間280に挿入され、支持突起441が胴230の内面に密着することにより区画要素440が胴230に固定され、図14に示されるマウスピース400が構成される。
図14に示されるとおり、マウスピース400によれば、要素収容空間280が区画要素440により区画され、胴230の内面および湾曲要素220の内面と区画要素440の外面との間に存在する要素収容空間280の一部が排気通路402および排気口404を構成する。供給通路401は供給接続通路421と供給口403とを連通する。排気通路402は排気接続通路431と排気口404とを連通する。要素収容空間280の開口である排気口404はガイド面221に開口し、区画要素440を隔てて供給口403の周囲を取り囲んでいる。
図16を参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
供給連結部63の供給通路61からマウスピース400の供給通路401に歯漂白流体が供給される。供給通路401の歯漂白流体は供給口403から口腔内に供給される。口腔内の歯漂白流体は湾曲要素220のガイド面221に案内されることにより歯の並びに沿うように口腔内を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯および下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
口腔内に存在する歯漂白流体は排気口404を介して排気通路402に流れ込み、連結部20の排気通路22および生成装置30の排気通路32(図1参照)を通過し、生成装置30の排気口33から生成装置30の外部に排気される。
(実施の形態9)
図17〜図19Bを参照して、実施の形態9の歯漂白装置10の構成について説明する。実施の形態9の歯漂白装置10は、図1に示される実施の形態1の歯漂白装置10のマウスピース100に代えて、図17に示されるマウスピース500を備える。
マウスピース500は例えば、その平面視における左右方向の中心線に対して左右対称の形状を有し、ユーザーの年齢等に応じた様々な大きさを取り得る。マウスピース500を構成する材料の一例はシリコーンゴムである。
マウスピース500は、連結部20(図18参照)が接続される接続部510、歯漂白流体の流れを案内できるように湾曲した外側湾曲要素520、および、接続部510と外側湾曲要素520とを繋げる中空の胴530を備える。マウスピース500はさらに、外側湾曲要素520から突出した2つの桟540、胴530の周囲から突出した2つのリム550、外側湾曲要素520から突出した咬合要素560、および、咬合要素560から突出した内側湾曲要素570を備える。胴530の一例はオーバルチューブである。各桟540、咬合要素560、および、内側湾曲要素570は、外側湾曲要素520の形状に倣って湾曲している。
マウスピース500はさらに、歯収容空間505、上側の唇収容空間507、および、下側の唇収容空間507を備える。歯収容空間505は、外側湾曲要素520、咬合要素560、および、内側湾曲要素570に囲まれて形成されている。上側の唇収容空間507は、外側湾曲要素520の背面、胴530の頂面、および、一方のリム550の側面に囲まれて形成されている。下側の唇収容空間507は、外側湾曲要素520の背面、胴530の底面、および、一方のリム550の側面に囲まれて形成されている。
図19Aに示されるとおりマウスピース500はさらに、供給通路501、排気通路502、2つの供給口503、および、2つの排気口504を備える。供給通路501は、外側湾曲要素520および胴530の内部に形成される入口供給通路50A、および、咬合要素560の内部に形成される出口供給通路50Bを含む。排気通路502は外側湾曲要素520および胴530の内部に形成されている。供給口503はマウスピース500の内部の空間である出口供給通路50Bとマウスピース500の外部とを連通する。排気口504はマウスピース500の内部の空間である排気通路502とマウスピース500の外部とを連通する。
図17および図18に示されるとおり、出口供給通路50Bおよび供給口503は例えば咬合要素560の延長方向に沿うように形成される。排気口504は例えば外側湾曲要素520の延長方向に沿うように形成される。
図18に示されるとおり、接続部510は入口供給通路50Aおよび排気通路502とマウスピース500の外部とを連通する接続通路511を備える。供給通路501は接続通路511と供給口503とを連通する。排気通路502は接続通路511と排気口504とを連通する。
図17に示されるとおり、外側湾曲要素520は歯漂白流体を案内するガイド面521を備える。ガイド面521における咬合要素560よりも上側の部分に一方の排気口504が開口している。ガイド面521のうちの咬合要素560よりも下側の部分に他方の排気口504(図19A参照)が開口している。
上側の桟540は外側湾曲要素520の上側の縁に形成され、外側湾曲要素520の内方に向けて突出している。下側の桟540は外側湾曲要素520の下側の縁に形成され、外側湾曲要素520の内方に向けて突出している。各桟540の先端にはR部分が形成されている。2つのリム550は胴530の中心軸線の方向において隙間を隔てて対向している。
咬合要素560は外側湾曲要素520の内方に向けて突出し、相対的に表裏の関係を形成する上側面561および下側面562を備える。内側湾曲要素570は咬合要素560の上側面561からマウスピース500の高さ方向に突出した要素であり、外側湾曲要素520のガイド面521と対向するガイド面571を備える。
図19Aおよび図19Bに示されるとおり、上側の供給口503が咬合要素560の上側面561に開口し、下側の供給口503が咬合要素560の下側面562に開口している。上側の供給口503および下側の供給口503は咬合要素560の内部に形成される出口供給通路50Bを隔てて互いに対向している。出口供給通路50Bの流路面積は、連結部20の供給通路21の流路面積、入口供給通路50Aの流路面積、および、供給口503の流路面積よりも広い。
咬合要素560における供給口503の形成位置は、咬合要素560が外側湾曲要素520のガイド面521から突出する方向において外側湾曲要素520寄りの位置に設定されている。
図18はマウスピース500の平面構造を示している。
連結部20の一例は実施の形態2と同様に内管23および外管24により構成されるホースである。マウスピース500の接続通路511に連結部20が挿入された状態によれば、マウスピース500の通路および連結部20の通路が次の接続関係を形成する。マウスピース500の供給通路501は、連結部20の供給通路21と連通し、連結部20の排気通路22とは連通しない。マウスピース500の排気通路502は、連結部20の排気通路22と連通し、連結部20の供給通路21とは連通しない。
図19Aは、マウスピース500を装着したユーザーの口腔における前歯TFおよびその周囲を示している。図19Bは、マウスピース500を装着したユーザーの口腔における奥歯TRおよびその周囲を示している。
歯収容空間505の高さは例えば、前歯TFおよび奥歯TRにおける歯茎Gとの付け根の部分が歯収容空間505に収容されるように設定される。なお、歯収容空間505の高さは、咬合要素560の上側面561から外側湾曲要素520の頂面または内側湾曲要素570の頂面までの距離である。
歯収容空間505の幅は例えば、外側湾曲要素520のガイド面521と前歯TFおよび奥歯TRとの間に適度な大きさの隙間である案内通路506が形成されるように設定される。なお、歯収容空間505の幅は、咬合要素560がガイド面521から突出している方向における外側湾曲要素520のガイド面521と内側湾曲要素570のガイド面571との距離である。
歯収容空間505の開口の幅は例えば、外側湾曲要素520のガイド面521、および、内側湾曲要素570のガイド面571が、前歯TFおよび奥歯TRにおける歯茎Gとの付け根の部分と適度な圧力で接触するように設定される。なお、歯収容空間505の開口の幅は、咬合要素560がガイド面521から突出している方向における桟540の先端と内側湾曲要素570のガイド面571との距離である。
図19Aに示されるとおり、マウスピース500が口腔に装着された状態によれば、上唇RUが上側の唇収容空間507に配置され、下唇RLが下側の唇収容空間507に配置される。また、上顎の前歯TFの切縁が咬合要素560の上側面561に接触し、下顎の前歯TFの切縁が咬合要素560の下側面562に接触する。
外側湾曲要素520のガイド面521は前歯TFとの間に案内通路506を形成する。上側の桟540は上顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の表面に接触する。下側の桟540は下顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の表面に密着する。内側湾曲要素570のガイド面571は、上顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の裏面、および、下顎の歯茎Gにおける前歯TFの付け根の部分の裏面に密着する。各桟540のR部分は歯茎Gにソフトな接触感を与える。
図19Bに示されるとおり、マウスピース500が口腔に装着された状態によれば、上顎の奥歯TRの咬合面が咬合要素560の上側面561に接触し、下顎の奥歯TRの咬合面が咬合要素560の下側面562に接触する。
外側湾曲要素520のガイド面521は奥歯TRとの間に案内通路506を形成する。上側の桟540は上顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の表面に密着する。下側の桟540は下顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の表面に密着する。内側湾曲要素570のガイド面571は、上顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の裏面、および、下顎の歯茎Gにおける奥歯TRの付け根の部分の裏面に密着する。
図19Aおよび図19Bを参照して、歯漂白装置10の動作について説明する。
図19Aに示されるとおり、連結部20の供給通路21からマウスピース500の供給通路501である入口供給通路50Aに歯漂白流体が供給される。供給通路501の歯漂白流体は入口供給通路50Aから出口供給通路50Bに流れ込むことにより減速する。出口供給通路50Bの歯漂白流体は供給口503の中間部分から案内通路506に供給される。このため、歯漂白流体が前歯TFに到達し、その歯が漂白される。また、前歯TFの付近に存在する歯漂白流体は咬合要素560の上方または下方に開口している排気口504を介して排気通路502に流れ込み、連結部20の排気通路22を通過してマウスピース500の外部に排気される。
図19Bに示されるとおり、出口供給通路50Bの歯漂白流体は供給口503の中間部分よりも端部側の部分から案内通路506に供給される。このため、歯漂白流体が奥歯TRに到達し、その歯が漂白される。また、奥歯TRの付近に存在する歯漂白流体は供給口503の上方または下方に開口している排気口504を介して排気通路502に流れ込み、連結部20の排気通路22を通過してマウスピース500の外部に排気される。
案内通路506の歯漂白流体は、外側湾曲要素520のガイド面521に案内されることにより歯の並びに沿うように案内通路506を流れる。このため、歯漂白流体が上顎の歯および下顎の歯のおおよそ全部に到達し、それらの歯が漂白される。
実施の形態9の歯漂白装置10によれば、実施の形態8の歯漂白装置10により得られる(1)〜(9)の効果、および、(11)〜(17)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(18)マウスピース500によれば、咬合要素560の内部に出口供給通路50Bが形成され、咬合要素560の上側面561および下側面562のそれぞれに供給口503が開口されている。この構成によれば、マウスピース500の内部の歯漂白流体が出口供給通路50Bおよび供給口503を通過するときに、その歯漂白流体の流れの方向が大きく変化する。このため、出口供給通路50Bに歯漂白流体が滞留しやすい。このため、出口供給通路50Bに存在する有効成分が歯漂白流体中に拡散しやすい。このため、有効成分の濃度の差が小さい歯漂白流体が供給口503から案内通路506に供給される。このため、1つの歯の各部分における漂白の度合、および、互いに異なる歯における漂白の度合に差が生じにくい。
(19)出口供給通路50Bが咬合要素560の内部に形成されている。この構成によれば、出口供給通路50Bと同じ容積を有する通路が外側湾曲要素520の内部に形成される場合と比較して、外側湾曲要素520の厚みを薄く設定できる余地が大きい。そして、外側湾曲要素520の厚みが薄く設定される場合にはユーザーがマウスピース500を装着しやすくなる。
(変形例)
各実施の形態に関する説明は本発明の歯漂白装置が取り得る形態の例示であり、本発明の歯漂白装置が取り得る形態を制限することを意図していない。本発明の歯漂白装置は各実施の形態以外に例えば以下に示される各実施の形態の変形例を取り得る。
・実施の形態1〜5の連結部20の変形例によれば、連結部20の供給通路21が直接的にマウスピース100の供給口103に接続される。なお、実施の形態2〜9の連結部20,60についても同様の変形が成立する。
・実施の形態1〜5の連結部20の変形例によれば、連結部20の排気通路22が直接的にマウスピース100の排気口104に接続される。なお、実施の形態2〜9の連結部20,60についても同様の変形が成立する。
・実施の形態1〜5のマウスピース100の変形例によれば、複数の供給口103および複数の排気口104が形成される。
・実施の形態1〜5の歯漂白装置10の変形例は、2つのマウスピース100、および、2つの連結部20を備える。一方のマウスピース100は上顎の歯を漂白するために用いられる。他方のマウスピース100は下顎の歯を漂白するために用いられる。一方のマウスピース100は一方の連結部20により生成装置30と連結される。他方のマウスピース100は他方の連結部20により生成装置30と連結される。この変形例の歯漂白装置10によれば、ユーザーが2つのマウスピース100を併せて装着することにより、上顎の歯および下顎の歯を同時に漂白できる。
・上記変形例をさらに変形した歯漂白装置10は、2つの連結部20に代えて、2つのマウスピース100と生成装置30とを連結する共通の連結部を備える。
・実施の形態1〜5の歯漂白装置10の変形例は、図1に示される吸引部70をさらに備える。吸引部70の一例は吸引ポンプであり、生成装置30のハウジング34の内部に配置される。吸引部70は生成装置30の排気通路32と接続され、排気通路32のガスを吸引して排気口33から生成装置30の外部に排気する。この変形例によれば、吸引部70が駆動することにより口腔内の歯漂白流体が吸引部70により吸引され、マウスピース100の排気口104、排気通路102、連結部20の排気通路22、および、生成装置30の排気通路32の順に流れ、排気口33を介して生成装置30の外部に排気される。このため、歯漂白流体が口腔内に滞留してユーザーに不快感を与えるおそれが一層低くなる。なお、この変形例は実施の形態6〜9においても同様に成立する。
・さらに別の変形例によれば、吸引部70が生成装置30の外部に配置され、連結部20とは別の連結部によりマウスピース100と接続される。
・実施の形態4の歯漂白装置10の変形例は電動式のエアーポンプ55に代えて手動式のエアーポンプを備える。
・実施の形態4の生成装置30の変形例は電源部51に代えて1次電池または2次電池を備える。
・実施の形態4の共振回路53の変形例は、積層圧電トランス54の2次側電極、リアクトル、および、放電部40の霧化電極41が直列的に接続された回路構成を備える。
・実施の形態5の放電部40の変形例は冷却モジュール44に代えて、霧化電極41を結露させる装置、または、霧化電極41に水分を供給する装置を備える。
・実施の形態9のマウスピース500の変形例によれば、咬合要素560に複数の供給口503が形成される。
・実施の形態9のマウスピース500の変形例によれば、外側湾曲要素520および内側湾曲要素570のうちの下側の歯収容空間505を形成する部分、ならびに、下側の供給口503が省略される。この変形例によれば、ユーザーがマウスピースを使用することにより上顎の歯だけが漂白される。
・実施の形態9のマウスピース500の変形例によれば、外側湾曲要素520および内側湾曲要素570のうちの上側の歯収容空間505を形成する部分、ならびに、上側の供給口503が省略される。この変形例によれば、ユーザーがマウスピースを使用することにより下顎の歯だけが漂白される。
・各実施の形態のマウスピース100,200,300,400,500の変形例によれば、シリコーンゴムとは別の材料であって可撓性を有する材料により形成される。その材料の一例は、エラストマーゴム、軟質塩化ビニル、および、エチレンープロピレンージエンゴムである。
・各実施の形態の生成装置30の変形例は放電部40に直流電力を供給し、その電力により放電部40に放電を発生させる。
・各実施の形態の生成装置30の変形例はグロー放電またはアーク放電等のようにコロナ放電とは異なる形態の放電を発生させる。
・各実施の形態の生成装置30の変形例は、プラズマの形態を有する歯漂白流体を生成する。
・各実施の形態の歯漂白装置10の変形例によれば、連結部20,60が生成装置30およびマウスピース100,200,300,400,500の少なくとも一方と一体化される。
・各実施の形態の歯漂白装置10の変形例によれば、生成装置30とマウスピース100,200,300,400,500とが直接的に接続される。
・上記詳細な説明は例証的であり制限的でないことを意図する。例えば、上述した各実施の形態、または、1つあるいは複数の変形例は、必要に応じて互いに組み合わせられる余地を含む。本開示の技術的特徴または主題は、特定の実施の形態の全ての特徴よりも少ない特徴に存在することがあり得る。このため、特許請求の範囲は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は個別の実施形態として自分自身を主張する。そして、本開示の範囲は特許請求の範囲に与えられる権利と均等物の全範囲との双方に基づいて確定される。
10 :歯漂白装置
20 :連結部
21 :供給通路
22 :排気通路
23 :内管
24 :外管
30 :生成装置
70 :吸引部
100:マウスピース
101:供給通路
102:排気通路
103:供給口
104:排気口
120:外側湾曲要素
121:ガイド面
200:マウスピース
201:供給通路
202:排気通路
203:供給口
204:排気口
220:湾曲要素
221:ガイド面
300:マウスピース
400:マウスピース
401:供給通路
402:排気通路
403:供給口
404:排気口
500:マウスピース
501:供給通路
50A:入口供給通路
50B:出口供給通路
502:排気通路
503:供給口
504:排気口
520:外側湾曲要素
521:ガイド面

Claims (6)

  1. 歯を漂白する歯漂白流体を生成する生成装置と、
    前記生成装置により生成された前記歯漂白流体を供給する供給口、および、前記歯漂白流体を排気する排気口が形成されるマウスピースと
    を備える歯漂白装置。
  2. 前記マウスピースは前記歯漂白流体を案内するガイド面が形成された湾曲要素を含む
    請求項1に記載の歯漂白装置。
  3. 前記供給口および前記排気口の少なくとも一方が前記ガイド面に開口する
    請求項2に記載の歯漂白装置。
  4. 前記生成装置と前記マウスピースとを連結する連結部をさらに備え、
    前記連結部は、直接的あるいは間接的に前記供給口と連通する供給通路、および、直接的あるいは間接的に前記排気口と連通する排気通路を備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯漂白装置。
  5. 前記歯漂白流体を吸引する吸引部をさらに備え、
    前記排気通路が前記吸引部と連通する
    請求項4に記載の歯漂白装置。
  6. 前記連結部が2重管構造を備え、
    前記2重管構造における内側の通路が前記供給通路および前記排気通路の一方であり、前記2重管構造における外側の通路が前記供給通路および前記排気通路の他方である
    請求項4または5に記載の歯漂白装置。
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