JP2015226433A - 回転電機の駆動装置 - Google Patents

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広幸 鈴浦
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Abstract

【課題】能動素子を備える保護回路を使用開始した後に、平滑コンデンサ電圧の上昇を抑えることができる回転電機の駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】DCマイナスライン9と中性点19との間に、Pチャネル形MOSFETである第2の保護回路能動素子30と、保護回路抵抗33と、保護回路コンデンサ34とが直列に接続されて設けられている。さらに、第2の保護回路能動素子30と並列に且つDCマイナスライン側にアノード端子が接続されるように、第2の保護回路還流ダイオード31が設けられている。第2の保護回路能動素子30と、第2の保護回路還流ダイオード31とは、第2の保護回路スイッチ32を構成している。また、保護回路抵抗33と、保護回路コンデンサ34とは、平滑コンデンサ電圧抑制部35を構成している。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両に搭載される回転電機の駆動装置に関する。
回転電機であるモータによって走行する電気自動車(EV車)やモータとガソリンエンジンとの併用によって走行するプラグインハイブリッド車(PHV車)が普及してきている。これらEV車やPHV車には、直流電源である二次電池が搭載されており、二次電池に蓄えられた電気エネルギーによってモータを駆動することにより車両の走行が行われる。
現在、EV車やPHV車等各種車両用のモータとしては、一般的にブラシレス直流モータのような、インバータにより制御されるモータが使用される。こうしたモータが高速回転中に、例えば二次電池の配線が外れたことが原因でインバータの制御が停止することがある。インバータの制御が停止したことで全てのスイッチング素子がオフ状態となった場合、モータの回転により発生した逆起電力による電流が、インバータのスイッチング素子に並列に設けられた還流ダイオードを流れる。また、車両のヘッドライト等の補機類に電力を供給するために二次電池に並列に平滑コンデンサが設けられている。還流ダイオードを流れた逆起電力による電流は、該平滑コンデンサに流れ込むことがある。このとき、平滑コンデンサ電圧はモータの逆起電力の電圧のピークと等しくなる。もし平滑コンデンサ電圧が平滑コンデンサの耐圧を上回ると、平滑コンデンサが破壊されてしまう可能性がある。
特許文献1には、三相のブラシレスモータをインバータによって駆動させる駆動装置が記載されている。この駆動装置には、能動素子が設けられた保護回路が設けられている。能動素子は、ブラシレスモータの複数のコイルの中性点と駆動装置の駆動回路の基準電圧又はグランドとを短絡するためのスイッチング素子として使用される。この駆動装置では、モータの回転数が高く、モータの逆起電力による発電電圧が著しく大きい状態で、逆起電力が還流ダイオードを流れて平滑コンデンサへの結線が過電圧状態になった場合に、この過電圧状態を検知して、保護回路に設けられた能動素子をオンにすることで、モータの発電電圧を平滑コンデンサへかけないことが可能である。
特開平10−323079号公報(図4)
しかしながら、特許文献1に記載された駆動装置では、過電圧状態を検知して保護回路の能動素子をオンにした場合に、平滑コンデンサへ電流が流れこまなくなり充電が停止するまでにある程度の時間がかかる。保護回路の能動素子をオンにしてから平滑コンデンサへの充電が停止するまでのこのタイムラグにより、過電圧状態を検知してからさらに平滑コンデンサ電圧が上昇する。したがって、平滑コンデンサ電圧が平滑コンデンサの耐電圧を超えないようにするためには、タイムラグ中の平滑コンデンサ電圧の上昇を考慮して、平滑コンデンサが過電圧状態か否かを検知するための平滑コンデンサの両端電圧の閾値である閾値電圧を低めに設定しておく必要がある。そのため、通常動作時での平滑コンデンサ電圧の使用可能電圧範囲が狭くなってしまうという問題点があった。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、能動素子を備える保護回路を使用開始した後に、平滑コンデンサ電圧の上昇を抑えることができる回転電機の駆動装置を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機の駆動装置は、直流電源に対して並列に接続されている平滑コンデンサと、直流電源の正極から延びる配線であるDCプラスラインと、直流電源の負極から延びる配線であるDCマイナスラインと、入力側にDCプラスライン及びDCマイナスラインが接続され、出力側に回転電機が接続され、出力側は少なくとも2相の出力を備え、各相にスイッチング素子とスイッチング素子毎に並列に接続された還流ダイオードとを備えるインバータと、回転電機の中性点とDCプラスライン又はDCマイナスラインのいずれか一方との間に接続されている第1の保護回路能動素子と、第1の保護回路能動素子と並列であってカソード端子がDCプラスライン側又はアノード端子がDCマイナスライン側になるように接続される第1の保護回路還流ダイオードとを有する第1の保護回路スイッチと、回転電機の中性点とDCプラスライン又はDCマイナスラインのいずれか他方との間に、第2の保護回路能動素子を有する第2の保護回路スイッチと直列に接続されている平滑コンデンサ電圧抑制部であって、保護回路コンデンサ及び保護回路抵抗のうち少なくとも1つを備える平滑コンデンサ電圧抑制部と、平滑コンデンサの端子間電圧があらかじめ設定された閾値電圧を超えた場合に第1の保護回路スイッチ及び第2の保護回路スイッチをオンにする制御を行う制御回路とを備える。
平滑コンデンサ電圧抑制部は、少なくとも1つの保護回路コンデンサを備えてもよい。
回転電機の駆動コイルが星形結線であってもよい。
回転電機の駆動コイルがΔ結線であり、駆動コイルは回転電機の巻線に接続された結線切り替えスイッチによって星形結線に切り替えることが可能であり、
回転電機の中性点は、回転電機の各相の巻線を星形結線に切り替えた場合の中性点であってもよい。
この発明によれば、回転電機の中性点とDCプラスライン又はDCマイナスラインのいずれか一方との間に接続されている第1の保護回路スイッチと、回転電機の中性点とDCプラスライン又はDCマイナスラインのいずれか他方との間に接続されている第2の保護回路スイッチと直列に接続された平滑コンデンサ電圧抑制部を備え、あらかじめ設定された閾値電圧を平滑コンデンサの端子間電圧が超えた場合に第1の保護回路スイッチ及び第2の保護回路スイッチをオンにすることで、能動素子を備える保護回路を使用開始した後に、平滑コンデンサ電圧の上昇を抑えることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の駆動装置を搭載する車両の概略図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の駆動装置の概略図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の駆動装置に設けられた制御回路の概略図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の駆動装置の概略図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の駆動装置に設けられた制御回路の概略図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の駆動装置に接続された回転電機と等価な回路の回路図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係る回転電機の駆動装置が設けられた車両を図1に示す。車両1はPHV車であり、エンジン2と回転電機であるモータ3とモータ3を駆動させるための駆動装置4とを備えている。エンジン2とモータ3とは車両1の動力であり、動力伝達部5によって接続されている。モータ3は三相のブラシレス直流モータである。モータ3と駆動装置4とは電気的に接続されている。さらに車両1は、二次電池6と車両ECU7とを備えている。二次電池6は、駆動装置4と車両ECU7と補機類29とに電気的に接続されており、これらに電力を供給する。補機類29は例えば、車両1のヘッドライト等である。車両ECU7は、エンジン2とモータ3と駆動装置4と二次電池6と補機類29とに電気的に接続されており、これらの動作を制御する。
駆動装置4の構成を図2に示す。二次電池6の陽極から延びる配線をDCプラスライン8とし、陰極から延び駆動装置4のグランドと共通である配線をDCマイナスライン9とする。DCプラスライン8とDCマイナスライン9との間に二次電池6と並列に、補機類29(図1参照)の駆動電力を一時的に蓄積するための平滑コンデンサ10が接続されている。DCプラスライン8とDCマイナスライン9との間の電圧が駆動装置4における二次電池6及び平滑コンデンサ10の端子間電圧と同じであり、DCマイナスライン9はグランドと共通であるため、DCプラスライン8の電圧を駆動装置4における基準電圧Vccとして表す。平滑コンデンサ10と補機類29とは電気的に接続されている。また、DCプラスライン8とDCマイナスライン9との間に3相のインバータであるインバータ11が設けられている。インバータ11には、スイッチング素子として能動素子12u,12v,12w,13u,13v,13wが設けられている。能動素子12u,12v,12w,13u,13v,13wはPチャネル形MOSFETである。
モータ3は内部に、U相の駆動コイル18uと、V相の駆動コイル18vと、W相の駆動コイル18wとを有している。駆動コイル18uと、駆動コイル18vと、駆動コイル18wとは星形結線であり、中性点19にそれぞれ接続している。能動素子12uは、DCプラスライン8と駆動コイル18uとの間に接続されている。能動素子13uは、DCマイナスライン9と駆動コイル18uとの間に接続されている。能動素子12vは、DCプラスライン8と駆動コイル18vとの間に接続されている。能動素子13vは、DCマイナスライン9と駆動コイル18vとの間に接続されている。能動素子12wは、DCプラスライン8と駆動コイル18wとの間に接続されている。能動素子13wは、DCマイナスライン9と駆動コイル18wとの間に接続されている。能動素子12u,12v,12w,13u,13v,13wのゲートは、図示しないゲートドライバ回路に接続されており、図示しないゲートドライバ回路は車両ECU7(図1参照)に接続されている。能動素子12u,12v,12wには、能動素子12u,12v,12wと並列に且つDCプラスライン8側にカソード端子が接続されるように還流ダイオード14u,14v,14wが設けられている。能動素子13u,13v,13wには、能動素子13u,13v,13wと並列に且つDCマイナスライン9側にアノード端子が接続されるように還流ダイオード15u,15v,15wが設けられている。この実施の形態1では、能動素子12u〜12w,13u〜13wはMOSFETであるので、それぞれの寄生ダイオードを還流ダイオードとして用いてもよい。
DCプラスライン8と中性点19との間に、Pチャネル形MOSFETである第1の保護回路能動素子17が設けられている。さらに、第1の保護回路能動素子17と並列に且つDCプラスライン8側にカソード端子が接続されるように、第1の保護回路還流ダイオード20が設けられている。この第1の保護回路還流ダイオードも寄生ダイオードを用いてもよい。第1の保護回路能動素子17と、第1の保護回路還流ダイオード20とは、第1の保護回路スイッチ40を構成している。また、DCマイナスライン9と中性点19との間に、Pチャネル形MOSFETである第2の保護回路能動素子30と、保護回路抵抗33と、保護回路コンデンサ34とが直列に接続されて設けられている。さらに、第2の保護回路能動素子30と並列に且つDCマイナスライン側にアノード端子が接続されるように、第2の保護回路還流ダイオード31が設けられている。この第2の保護回路還流ダイオードも寄生ダイオードを用いてもよい。第2の保護回路能動素子30と、第2の保護回路還流ダイオード31とは、第2の保護回路スイッチ32を構成している。また、保護回路抵抗33と、保護回路コンデンサ34とは、平滑コンデンサ電圧抑制部35を構成している。そして、DCプラスライン8に、制御回路21の入力線である制御回路入力線22が接続され、第1の保護回路能動素子17と第2の保護回路能動素子30とのゲート端子に、制御回路21の出力線である制御回路出力線23が接続されている。
制御回路21の構成を図3に示す。制御回路入力線22には、電圧検知部24が接続されている。電圧検知部24には、ラッチ回路26が接続されている。ラッチ回路26は、保護回路能動素子駆動IC27に接続されている。保護回路能動素子駆動IC27に、制御回路出力線23が接続されている。
次に、この発明の実施の形態1に係る回転電機の駆動装置の動作を説明する。
図1に示すように、モータ3の動力によって車両1が走行する場合は、車両ECU7が駆動装置4を制御する。具体的には、図2に示すように、駆動装置4に設けられているインバータ11の能動素子12u,12v,12w,13u,13v,13wのゲートを、図示しないゲートドライバ回路がスイッチング制御することで、インバータ11から出力される交流電力によりモータ3が回転する。この時、制御回路出力線23からの出力はない状態、つまり電圧出力Lowの状態であるため、第1の保護回路能動素子17及び第2の保護回路能動素子30はオフの状態である。
モータ3が高速回転中に、何らかの原因でインバータの制御が停止して全てのスイッチング素子がオフ状態となった場合、モータ3の回転によりモータ3の各相に逆起電力が発生する。これにより、モータ3からの電流が還流ダイオード14u,14v,14wを通ってDCプラスライン8へ流れ込む。このとき平滑コンデンサ10の静電容量に余裕があれば平滑コンデンサ10に電荷がチャージされていく。モータ3の回転が速すぎて、モータ3に発生する逆起電力が過大な場合は、DCプラスライン8では基準電圧Vccが上昇して過電圧状態となる。
基準電圧Vccが過電圧状態となり、図3に示す電圧検知部24にあらかじめ設定されている閾値電圧VLimを超えると、電圧検知部24は過電圧を検知し、ラッチ回路26に信号を出力する。ラッチ回路26は初期状態では、保護回路能動素子駆動IC27へ電圧出力をしていない状態であり、つまり電圧出力がLowである。そしてラッチ回路26は信号が入力されると保護回路能動素子駆動IC27への電圧出力をHighに切り替えてその状態を保持する。保護回路能動素子駆動IC27は制御回路出力線23を介して図2に示す第1の保護回路能動素子17のゲート端子と第2の保護回路能動素子30に電圧を出力する。これにより、第1の保護回路能動素子17と第2の保護回路能動素子30とがオンになる。すなわち、第1の保護回路スイッチ40と第2の保護回路スイッチ32とがオンになる。
第1の保護回路スイッチ40と第2の保護回路スイッチ32とがオンになると、モータ3の逆起電力によるモータ3からの電流は還流ダイオード14u,14v,14wを通ってDCプラスライン8へ流れて、第1の保護回路能動素子17を流れて還流すると同時に、平滑コンデンサ10からDCプラスライン8を介して第1の保護回路能動素子17と第2の保護回路能動素子30と保護回路抵抗33とを流れて保護回路コンデンサ34に流れ込む。ここで、保護回路抵抗33は、第1の保護回路スイッチ40と第2の保護回路スイッチ32とをオンにした時に、モータ3からの電流が保護回路コンデンサ34まで流れ込み始める時の突入電流を低減する役目があり、保護回路抵抗33は、突入電流を低減するために必要な定格のものが設けられている。モータ3からの電流が保護回路コンデンサ34までの経路を流れることにより、モータ3からの電流は平滑コンデンサ10へ流れなくなる。また、保護回路コンデンサ34の端子間電圧が平滑コンデンサ10の端子間電圧より低いため、平滑コンデンサ10に充電されていた電荷が保護回路コンデンサ34に充電されるので、保護回路コンデンサ34に電流が流れ込む分だけの電流が、平滑コンデンサ10からの出力方向に流れる。これにより、平滑コンデンサ10の端子間電圧と等しい基準電圧Vccは上昇せず、低下する。保護回路コンデンサ34への充電は、保護回路コンデンサ34に保護回路コンデンサ34の定格静電容量まで電荷が充電されるまで行われる。保護回路コンデンサ34に充電されるに従い、保護回路コンデンサ34の端子間電圧は上昇していき、保護回路コンデンサ34に流れ込む電流は低下していく。
保護回路コンデンサ34の定格静電容量まで電荷が充電されると、保護回路コンデンサ34には電流が流れなくなる。このため、モータ3からの逆起電力による電流は、還流ダイオード14u,14v,14wを通ってDCプラスライン8へ流れ、DCプラスライン8から第1の保護回路能動素子17を通って中性点19へ流れることにより、モータ3に帰還する経路をとる。モータ3で発生した電流がモータ3へ帰還しているため、DCプラスライン8から平滑コンデンサ10へ電流が流れこまず、平滑コンデンサ10へのチャージは起こらない。また、モータ3の駆動コイル18u、18v、18wを電流が流れることで基準電圧Vccが低下する。さらに、車両1の走行に伴い平滑コンデンサ10の電力が補機類29で消費されるため、平滑コンデンサ10の電荷量が減少する。これにより、基準電圧Vccすなわち平滑コンデンサ10の端子間電圧の過電圧状態が解消する。
もし特許文献1に記載の発明と同様に、第1の保護回路スイッチ40のみが設けられていて、第2の保護回路スイッチ32と平滑コンデンサ電圧抑制部35が設けられていないのであれば、基準電圧Vccが閾値電圧VLimを超えて第1の保護回路スイッチ40をオンにした時に、モータ3で発生した電流が第1の保護回路能動素子17を通ってモータ3へ帰還する経路に完全に切り替わるまでのタイムラグの間は、平滑コンデンサ10へ電流が流れこむので、基準電圧Vccは上昇する。したがって、このタイムラグの間に基準電圧Vccが上昇することを抑制するため、この実施の形態1では、このタイムラグの間だけ保護回路コンデンサ34に電流を流して電荷を充電できればよい。そのため、保護回路コンデンサ34の静電容量は、平滑コンデンサ10の静電容量の1/10程度が適切である。
このように、モータ3の中性点19とDCプラスライン8との間に接続されている第1の保護回路スイッチ40と、モータ3の中性点19とDCマイナスライン9との間に、第2の保護回路能動素子30を有する第2の保護回路スイッチ32と、第2の保護回路スイッチ32に直列に接続された平滑コンデンサ電圧抑制部35を備え、あらかじめ設定された閾値電圧VLimを平滑コンデンサ10の基準電圧Vccが超えた場合に第1の保護回路スイッチ40及び第2の保護回路スイッチ32をオンにすることで、第1の保護回路能動素子17を備える保護回路を使用開始した後に、平滑コンデンサ電圧の上昇を抑えることができる。
実施の形態2
次に、この発明の実施の形態2に係る回転電機の駆動装置を説明する。尚、以下の実施の形態において、図1〜図3の参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係る回転電機の駆動装置は、実施の形態1に対して、モータ3の結線を星形結線からΔ結線に変更したものである。
図4に示すように、駆動装置4’に設けられたモータ36は、Δ結線の三相のブラシレス直流モータであり、駆動コイル37u,37v,37w,38u,38v,38wが設けられている。駆動コイル37u,38uがインバータ11のU相の出力とV相の出力との間に接続されてモータ36のU相の結線を構成している。同じく駆動コイル37v,38vがインバータ11のV相の出力とW相の出力との間に接続されてモータ36のV相の結線を構成している。さらに駆動コイル37w,38wがインバータ11のW相の出力とU相の出力との間に接続されてモータ36のW相の結線を構成している。そして駆動コイル37u,38uと、駆動コイル37v,38vと、駆動コイル37w,38wとはΔ結線されている。駆動装置4’には、駆動コイル37uと駆動コイル38uとが接続されている点から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、結線切り替えスイッチ能動素子43が設けられている。同様に、駆動コイル37vと駆動コイル38vとが接続されている点から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、結線切り替えスイッチ能動素子44が設けられている。結線切り替えスイッチ能動素子43,44はPチャネル形MOSFETである。結線切り替えスイッチ能動素子43,44と並列に、結線切り替えスイッチ還流ダイオード45,46が、駆動コイル38wと接続する点をカソード側にして設けられている。結線切り替えスイッチ能動素子43と結線切り替えスイッチ還流ダイオード45とで、結線切り替えスイッチ41を構成している。結線切り替えスイッチ能動素子45と結線切り替えスイッチ還流ダイオード46とで、結線切り替えスイッチ42を構成している。この結線切り替えスイッチ還流ダイオード45,46も寄生ダイオードを用いてもよい。
DCプラスライン8から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、DCプラスライン8側に第1の保護回路還流ダイオード20のカソード側があるように、第1の保護回路スイッチ40が設けられている。DCマイナスライン9から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、DCマイナスライン9側に第2の保護回路還流ダイオード31のアノード側があるように、第2の保護回路スイッチ32と、平滑コンデンサ電圧抑制部35とが直列に接続されて設けられている。図5に示すように、制御回路21’には、保護回路能動素子駆動IC27に遅延回路28とモータ結線切り替え出力線47とが接続されている。遅延回路28の出力が、制御回路出力線23に接続されている。モータ結線切り替え出力線47は結線切り替えスイッチ能動素子43,44のゲートに接続されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
次に、この発明の実施の形態3に係る回転電機の駆動装置の動作を説明する。
図4に示すようにモータ36の動力によって車両1が走行する場合は、車両ECU7(図1参照)が駆動装置4’を制御する。具体的には、実施の形態1と同様に、駆動装置4’に設けられたインバータ11から出力される交流電力によりモータ36が回転する。車両の走行開始時には、結線切り替えスイッチ41,42はオフの状態である。
実施の形態1と同様に、基準電圧Vccの値が閾値電圧VLimを超えると、図5に示すように電圧検知部24は過電圧を検知し、ラッチ回路26に信号を出力する。ラッチ回路26は初期状態では、保護回路能動素子駆動IC27へ電圧出力をしていない状態であり、つまり電圧出力がLowである。そしてラッチ回路26は信号が入力されると保護回路能動素子駆動IC27への電圧出力をHighに切り替えてその状態を保持する。保護回路能動素子駆動IC27は遅延回路28とモータ結線切り替え出力線47に出力電流Highを出力する。図3に示すように、モータ結線切り替え出力線47の電圧出力がHighになることで、結線切り替えスイッチ能動素子43,44のゲート端子の電圧出力がHighになり、結線切り替えスイッチ能動素子43,44がオンに切り替わることで、結線切り替えスイッチ41,42がオンになる。
モータ36と第1の保護回路スイッチ40及び第2の保護回路スイッチ32と平滑コンデンサ電圧抑制部35との結線は、オン状態の結線切り替えスイッチ能動素子43,44とそれらに並列な結線切り替えスイッチ還流ダイオード45,46とを省略して記載すると、図6に示すような結線と等価になる。したがって、結線切り替えスイッチ能動素子43,44(図4参照)がオンに切り替わった時のモータ36は、駆動コイル37uに対して駆動コイル38wと、駆動コイル38uに対して駆動コイル37vと、駆動コイル38vに対して駆動コイル37wとがそれぞれ組となって並列に結線されるようになる。そして各並列に結線された駆動コイルのそれぞれの組は、中性点49に星形結線されるようになる。つまり、結線切り替えスイッチ41,42(図4参照)をオンにすることにより、駆動コイルをΔ結線から星形結線に切り替えることが可能である。この場合、中性点49からDCプラスライン8までの間に第1の保護回路スイッチ40が設けられており、中性点49からDCマイナスライン9までの間に第2の保護回路スイッチ32と平滑コンデンサ電圧抑制部35とが直列に接続されて設けられていることになるので、実施の形態1と同じ構成となる。
モータ36の駆動コイルがΔ結線から星形結線に切り替わった後、遅延回路28(図5参照)によって制御回路出力線23の電圧がモータ結線切り替え出力線47に対して遅れてHighになる。これにより、モータ36の駆動コイルがΔ結線から星形結線に切り替わった後、第1の保護回路スイッチ40と第2の保護回路スイッチ32とがオンに切り替わる。したがって、実施の形態2の動作は、実施の形態1に対して、第1の保護回路スイッチ40と第2の保護回路スイッチ32とがオンに切り替わる前にモータ36の結線をΔ結線から星形結線に変更する動作が追加されること以外は同じである。
このように、Δ結線のモータ36が設けられた駆動装置4’においても、駆動コイル37uと駆動コイル38uとが接続されている点から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、結線切り替えスイッチ41を設け、駆動コイル37vと駆動コイル38vとが接続されている点から駆動コイル37wと駆動コイル38wとが接続されている点までの間に、結線切り替えスイッチ42を設け、モータ36の駆動コイルを星形結線に切り替えることにより、駆動装置4’の構成が実施の形態1の駆動装置4と同じ構成となるので、実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
実施の形態1及び2では、平滑コンデンサ電圧抑制部35に保護回路抵抗33と保護回路コンデンサ34とが設けられていたが、第1の保護回路スイッチ40及び第2の保護回路スイッチ32をオンにした時の突入電流が無視できるほど十分に小さければ、保護回路抵抗33を設けなくともよい。
実施の形態1及び2では、第2の保護回路スイッチ32をオンにした後はオフに切り替えなかったが、基準電圧Vccが閾値電圧VLimに対して下回ったことが電圧検知部24で検知されたときに、第2の保護回路スイッチ32をオフに切り替える制御を行う構成にしてもよい。また、上記第2の保護回路スイッチ32をオフに切り替える制御を行う場合は、平滑コンデンサ電圧抑制部35に保護回路抵抗33のみを設け、基準電圧Vccが閾値電圧VLimを超えているときのモータ3,36からの電流を保護回路抵抗33へ流すことでモータ3,36の逆起電力を消費して、基準電圧Vccすなわち平滑コンデンサ10の端子間電圧の過電圧状態を解消してもよい。
実施の形態1及び2では、第2の保護回路スイッチ32には第2の保護回路還流ダイオード31が設けられていたが、第2の保護回路還流ダイオード31を設けなくてもよい。
実施の形態1及び2では、DCプラスライン8と中性点19,49との間に第1の保護回路スイッチ40を設け、DCマイナスライン9と中性点19,49との間に第2の保護回路スイッチ32と平滑コンデンサ電圧抑制部35とを直列に接続して設けていたが、DCプラスライン8と中性点19,49との間に第2の保護回路スイッチ40と平滑コンデンサ電圧抑制部35とを直列に接続して設け、DCマイナスライン9と中性点19,49との間に第1の保護回路スイッチ40を設けてもよい。
実施の形態1及び2では、インバータ11の能動素子12u、12v,12w及び13u,13v,13wはPチャネル形MOSFETを用いたが、Nチャネル形MOSFETや、バイポーラトランジスタなど他の種類の能動素子を用いてもよい。
実施の形態1及び2では、第1の保護回路スイッチ40の第1の保護回路能動素子17及び第2の保護回路スイッチ32の第2の保護回路能動素子30はPチャネル形MOSFETであり、実施の形態2では結線切り替えスイッチ41,42の結線切り替えスイッチ能動素子43,44はそれぞれ、Pチャネル形MOSFETであるが、スイッチとして使用できる素子や部品であれば他の種類の素子や部品であってもよい。例えば、第1の保護回路能動素子17及び第2の保護回路能動素子30及び結線切り替えスイッチ能動素子43,44に、IGBTを用いてもよいし、リレー等の機械的スイッチを用いてもよい。すなわち、この場合における能動素子とは、入力側への入力電流の入力によりスイッチとして導通状態になることで、出力側より出力電流を出力する素子のことを言う。
実施の形態1及び2では、モータ3,36は三相のブラシレス直流モータであったが、インバータで制御されるモータであれば他の種類の三相モータであってもよい。また、インバータで制御される少なくとも2相以上の電流を使用するモータであってもよい。この場合、モータの相の数に応じてインバータの相の数も変更する。
3,36 モータ、4,4’ 駆動装置(回転電機の駆動装置)、6 二次電池(直流電源)、8 DCプラスライン、9 DCマイナスライン、10 平滑コンデンサ、11 インバータ、12u,12v,12w,13u,13v,13w 能動素子(スイッチング素子)、14u,14v,14w,15u,15v,15w 還流ダイオード、17 保護回路能動素子(第1の保護回路能動素子)、19,49 中性点、20 保護回路還流ダイオード(第1の保護回路還流ダイオード)、21 制御回路、30 保護回路能動素子(第2の保護回路能動素子)、31 保護回路還流ダイオード(第2の保護回路還流ダイオード)、32 保護回路スイッチ(第2の保護回路スイッチ)、33 保護回路抵抗、34 保護回路コンデンサ、35 平滑コンデンサ電源抑制部、37u,37v,37w,38u,38v,38w 駆動コイル、40 保護回路スイッチ(第1の保護回路スイッチ)、41,42 結線切り替えスイッチ。

Claims (4)

  1. 回転電機の駆動装置であって、
    直流電源に対して並列に接続されている平滑コンデンサと、
    前記直流電源の正極から延びる配線であるDCプラスラインと、
    前記直流電源の負極から延びる配線であるDCマイナスラインと、
    入力側に前記DCプラスライン及び前記DCマイナスラインが接続され、出力側に前記回転電機が接続され、出力側は少なくとも2相の出力を備え、各相にスイッチング素子と前記スイッチング素子毎に並列に接続された還流ダイオードとを備えるインバータと、
    前記回転電機の中性点と前記DCプラスライン又は前記DCマイナスラインのいずれか一方との間に接続されている第1の保護回路能動素子と、前記第1の保護回路能動素子と並列であってカソード端子が前記DCプラスライン側又はアノード端子が前記DCマイナスライン側になるように接続される第1の保護回路還流ダイオードとを有する第1の保護回路スイッチと、
    前記回転電機の中性点と前記DCプラスライン又は前記DCマイナスラインのいずれか他方との間に、第2の保護回路能動素子を有する第2の保護回路スイッチと直列に接続されている平滑コンデンサ電圧抑制部であって、保護回路コンデンサ及び保護回路抵抗のうち少なくとも1つを備える前記平滑コンデンサ電圧抑制部と、
    前記平滑コンデンサの端子間電圧があらかじめ設定された閾値電圧を超えた場合に前記第1の保護回路スイッチ及び前記第2の保護回路スイッチをオンにする制御を行う制御回路と
    を備える回転電機の駆動装置。
  2. 前記平滑コンデンサ電圧抑制部は、少なくとも1つの保護回路コンデンサを備える請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  3. 前記回転電機の駆動コイルが星形結線である、請求項1又は2に記載の回転電機の駆動装置。
  4. 前記回転電機の駆動コイルがΔ結線であり、前記駆動コイルは前記回転電機の巻線に接続された結線切り替えスイッチによって星形結線に切り替えることが可能であり、
    前記回転電機の中性点は、前記回転電機の各相の巻線を星形結線に切り替えた場合の中性点である、請求項1又は2に記載の回転電機の駆動装置。
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