JP2015226335A - 無線電力伝送装置 - Google Patents

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ナムトゥン ブー
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Abstract

【課題】給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度の変化を測定する磁界検出器の検出精度を高めることができる無線電力伝送装置を提供する。【解決手段】給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置であって、コイルと、前記コイルの少なくとも内周面を覆う磁性部材とを有し、前記受電モジュールとの間で磁界を変化させることによって、電力を前記受電モジュールに供給する前記給電モジュールと、磁界強度を検出する磁界検出器と、前記磁界検出器が検出した磁界強度の値に基づいて前記受電モジュールに対する電力供給をするか否かを判断し、前記電力供給をしないと判断したときに、前記給電モジュールに対する電力供給を停止する判断制御機器とを備え、前記磁界検出器を、前記コイルに近接配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置に関する。
近年、ノート型PC、タブレット型PC、デジタルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機、イヤホン型音楽プレイヤー、無線式ヘッドセット、補聴器、レコーダーなど人が携帯しながら使用できる携帯型の電子機器が急速に普及してきている。そして、これらの携帯型の電子機器の多くには充電池が搭載されており、定期的な充電が必要とされる。この電子機器の充電池への充電作業を簡易にするために、給電モジュールと電子機器に搭載された受電モジュールとの間で無線による電力伝送を利用した給電技術(磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送技術)により、充電池を充電する機器が増えつつある。
無線電力伝送技術としては、コイル間の電磁誘導を利用して電力伝送を行う技術や(例えば、特許文献1参照)、給電装置(給電モジュール)及び受電装置(受電モジュール)が備える共振器(コイル)間の共振現象(磁界共鳴状態)を利用して磁場を結合させることにより電力伝送を行う技術が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
例えば、上記給電モジュール及び受電モジュールが備える共振器(コイル)間の共振現象(磁界共鳴状態)を利用して磁場を結合させることにより無線電力伝送をするときには、受電モジュールを給電モジュールに近づけて、給電モジュールから受電モジュールに対して給電できる距離(給電可能領域)になるように配置して使用する必要がある。
このような使用過程において、給電モジュールと受電モジュールとが給電可能領域内に配置され正常に無線電力伝送が行われている正常給電状態や、給電モジュールと受電モジュールとが給電可能領域内にない待機状態や、給電モジュールの近辺に金属の異物が置かれたりして正常な無線電力伝送が行われていない異常状態など、様々な状況が生じる。
そして、待機状態での省エネや異常状態での発熱の防止などを目的として、上記様々の状況に応じて、無線電力伝送による給電・遮断をすることが求められている。
そこで、本発明者らは、正常給電状態や、待機状態や、異常状態などの様々な状況に応じて、給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度が変化することに着目し、給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度の変化を検知して、正常給電状態や、待機状態や、異常状態などの様々な状況の変化を把握して、無線電力伝送による給電・遮断を行うことを想起した。
特許第4624768号公報 特開2013−239692号公報
もっとも、上記給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度の変化を測定する手段として、磁界検出器を用いた場合、磁界検出器の配置場所によっては磁界強度の検出精度が十分ではない場合がある。
そこで、本発明では、給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度の変化を測定する磁界検出器の検出精度を高めることができる無線電力伝送装置を提供する。
上記課題を解決するための発明の一つは、給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置であって、
コイルと、前記コイルの少なくとも内周面を覆う磁性部材とを有し、前記受電モジュールとの間で磁界を変化させることによって、電力を前記受電モジュールに供給する前記給電モジュールと、
磁界強度を検出する磁界検出器と、
前記磁界検出器が検出した磁界強度の値に基づいて前記受電モジュールに対する電力供給をするか否かを判断し、前記電力供給をしないと判断したときに、前記給電モジュールに対する電力供給を停止する判断制御機器と、
を備え、
前記磁界検出器は、前記コイルに近接配置されることを特徴としている。
上記構成によれば、給電モジュールと受電モジュールとの間で無線電力伝送を行った場合における磁界強度の値と、無線電力伝送が行われていない場合における磁界強度の値との相違に基づいて電力供給をするか否かを判断することができる。これにより、無線電力伝送が行われていない場合に、電力供給をしないように設定することで、給電モジュールに対する電力供給を停止し、電力消費を抑制することができる。
また、磁界検出器を、給電モジュールが有するコイルに近接配置することにより、磁界検出器を給電モジュールが有するコイルに対して離れた位置に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができる。
また、本発明の一つは、前記磁界検出器が、前記コイルの内周面側に配置されることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記構成によれば、磁界検出器を、給電モジュールが有するコイルの内周面側に配置することにより、磁界強度の検出感度を高めるとともに、磁界検出器をコイルの内周側に収納することができ、無線電力伝送装置自体をコンパクト化することができる。
また、本発明の一つは、前記磁界検出器が、前記コイルの外周面側に配置されることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記構成によれば、磁界検出器を、給電モジュールが有するコイルの外周面側に配置することにより、磁界強度の検出感度をより高めることができる。
また、本発明の一つは、前記受電モジュールはコイルを有し、
前記磁界検出器は、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置されることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記構成によれば、磁界検出器を、給電モジュールが有するコイルと受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置することにより、給電モジュールが有するコイルと受電モジュールが有するコイルとが対向しない面側に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができる。
また、本発明の一つは、前記磁界検出器が、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向する面に沿った位置に配置されることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記構成によれば、磁界検出器を給電モジュールが有するコイルと受電モジュールが有するコイルとが対向する面に沿った位置に配置することにより、磁界強度の検出感度をより高めることができる。
また、本発明の一つは、前記磁界検出器が、薄板状の半導体に対するホール効果を利用して磁界強度を検出する磁気ホールセンサであることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記の構成では、磁界検出器に磁気ホールセンサを使用することにより、精度よく磁界強度を検知することができるとともに、磁気ホールセンサが小型であるため無線電力伝送装置をコンパクトにすることができる。
また、前記磁気ホールセンサは、前記薄板状の半導体が、前記給電モジュールのコイルの中心軸方向に対して垂直方向になるように配置されていることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記構成によれば、磁気ホールセンサの薄板状の半導体を、給電モジュールのコイルの中心軸方向に対して垂直方向になるように配置することにより、磁界強度の検出感度を高めることができる。
また、本発明の一つは、前記磁界検出器が、コイルであることを特徴とする無線電力伝送装置である。
上記の構成では、磁界検出器にコイルを使用することにより、無線電力伝送装置の製造コストを安価にすることができる。また、コイルは、その大きさ(径、厚み、巻き数、コイルの線径等)をある程度変更できるので、当該無線電力伝送装置の大きさや空間に合わせて、コイルの大きさを調整することが可能である。
また、本発明の一つは、給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置であって、
コイルを有する前記受電モジュールと、
コイルと、前記コイルの少なくとも内周面を覆う磁性部材とを有し、前記受電モジュールとの間で磁界を変化させることによって、電力を前記受電モジュールに供給する前記給電モジュールと、
磁界強度を検出する磁界検出器と、
前記磁界検出器が検出した磁界強度の値に基づいて前記受電モジュールに対する電力供給をするか否かを判断し、前記電力供給をしないと判断したときに、前記給電モジュールに対する電力供給を停止する判断制御機器と、
を備え、
前記磁界検出器は、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置されることを特徴としている。
上記構成によれば、磁界検出器を、給電モジュールが有するコイルと受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置することにより、給電モジュールが有するコイルと受電モジュールが有するコイルとが対向しない面側に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができる。
給電モジュールや受電モジュールの周辺の磁界強度の変化を測定する磁界検出器の検出精度を高めることができる無線電力伝送装置を提供することができる。
無線電力伝送装置のブロック図である。 無線電力伝送装置を等価回路で示した説明図である。 充電器が待機状態にあるときの説明図である。 充電器の近辺に金属異物が置かれた状態(異常状態)を示す説明図である。 判断制御機器が実行する給電動作フローを説明したフローチャートである。 測定実験で使用する無線電力伝送装置(待機状態)の説明図である。 測定実験で使用する無線電力伝送装置(正常充電状態)の説明図である。 測定実験で使用する無線電力伝送装置(異常状態)の説明図である。 磁気ホールセンサの配置位置を説明する説明図である。 磁気ホールセンサの配置位置を説明する説明図である。 磁気ホールセンサの縦向き・横向きを説明する説明図である。 測定実験1に係る測定結果を示す図である。 測定実験2に係る測定結果を示す図である。 測定実験3に係る測定結果を示す図である。 測定実験4に係る測定結果を示す図である。 測定実験4に係る測定結果を示す図である。 測定実験5に係る測定結果を示す図である。 測定実験6に係る測定結果を示す図である。
以下に本発明である無線電力伝送に用いる無線電力伝送装置1について説明する。
(実施形態)
本実施形態では、給電共振器22を備えた給電モジュール2、及び、受電共振器32を備えた受電モジュール3を主な構成要素とする無線電力伝送装置1について、給電モジュール2を搭載した充電器101、及び、受電モジュール3を搭載した無線式ヘッドセット102を例に説明する。なお、図1は、無線電力伝送装置1の構成を説明するブロック図である。図2は、給電モジュール2及び受電モジュール3を等価回路で示した説明図である。
(充電器101及び無線式ヘッドセット102の構成)
充電器101は、図1に示すように、給電コイル21、給電共振器22、及び、磁性部材23を有した給電モジュール2、判断制御機器4、電源回路5、報知装置12を備えている。また、無線式ヘッドセット102は、受電コイル31、受電共振器32、及び、磁性部材33を有した受電モジュール3、イヤホンスピーカ部等の音響機器(図示せず)、被給電機器10を備えている。
給電モジュール2の給電コイル21には、外部の電源6から給電モジュール2に供給する電力の電源周波数を所定の値に設定する発振回路等(インバータ回路、スイッチング回路など)で構成された電源回路5が接続されている。また、給電共振器22の内周側には、磁界強度を検出する磁界検出器11が配置されており、この磁界検出器11には、判断制御機器4が接続されている。判断制御機器4は、電源回路5と接続されている。また、判断制御機器4は、報知装置12とも接続されている。
受電モジュール3の受電コイル31には、受電された交流電力を整流化する安定回路7及び過充電を防止する充電回路8を介して二次電池9が接続されている。また、図1に示すように、安定回路7、充電回路8、及び、二次電池9は、受電共振器32の内周側に配置されている。なお、本実施形態における安定回路7、充電回路8、及び、二次電池9は、図1に示すように、最終的な電力の給電先となる被給電機器10であり、被給電機器10は、受電モジュール3に接続された電力の給電先の機器全体の総称である。
給電コイル21は、電源6から電源回路5を経由して得られた電力を電磁誘導によって給電共振器22に供給する役割を果たす。この給電コイル21は、図2に示すように、抵抗器R1、コイルL1、及び、コンデンサC1を要素とするRLC回路を構成している。なお、コイルL1部分には、ソレノイドコイルを使用している。また、給電コイル21を構成する回路素子が有する合計のインピーダンスをZ1としており、本実施形態では、給電コイル21を構成する抵抗器R1、コイルL1、及び、コンデンサC1を要素とするRLC回路(回路素子)が有する合計のインピーダンスをZ1とする。また、給電コイル21に流れる電流をI1する。
受電コイル31は、給電共振器22から受電共振器32に磁界エネルギーとして伝送された電力を電磁誘導によって受電し、安定回路7及び充電回路8を介して二次電池9に供給する役割を果たす。この受電コイル31は、給電コイル21同様に、図2に示すように、抵抗器R4、コイルL4、及び、コンデンサC4を要素とするRLC回路を構成している。なお、コイルL4部分には、ソレノイドコイルを使用している。また、受電コイル31を構成する回路素子が有する合計のインピーダンスをZ4としており、本実施形態では、受電コイル31を構成する抵抗器R4、コイルL4、及び、コンデンサC4を要素とするRLC回路(回路素子)が有する合計のインピーダンスをZ4とする。また、受電コイル31に接続された被給電機器10(安定回路7、充電回路8及び二次電池9)の合計のインピーダンスをZLとする。また、受電コイル31に流れる電流をI4する。なお、図2に示すように、受電コイル31に接続された被給電機器10(安定回路7、充電回路8及び二次電池9)の各負荷インピーダンスを合わせたものを便宜的に抵抗器RL(ZLに相当)としている。
給電共振器22は、図2に示すように、抵抗器R2、コイルL2、及び、コンデンサC2を要素とするRLC回路を構成している。また、受電共振器32は、図2に示すように、抵抗器R3、コイルL3、及び、コンデンサC3を要素とするRLC回路を構成している。そして、給電共振器22及び受電共振器32は、それぞれ共振回路となり、磁界共鳴状態を創出する役割を果たす。ここで、磁界共鳴状態(共振現象)とは、2つ以上のコイルが共振周波数帯域において共振することをいう。また、給電共振器22を構成する回路素子が有する合計のインピーダンスをZ2とし、本実施形態では、給電共振器22を構成する、抵抗器R2、コイルL2、及び、コンデンサC2を要素とするRLC回路(回路素子)が有する合計のインピーダンスをZ2とする。また、受電共振器32を構成する回路素子が有する合計のインピーダンスをZ3とし、本実施形態では、受電共振器32を構成する、抵抗器R3、コイルL3、及び、コンデンサC3を要素とするRLC回路(回路素子)が有する合計のインピーダンスをZ3とする。また、給電共振器22に流れる電流をI2とし、受電共振器32に流れる電流をI3とする。
また、給電共振器22、及び、受電共振器32における共振回路としてのRLC回路では、インダクタンスをL、コンデンサ容量をCとすると、(式1)によって定まるfoが共振周波数となる。
・・・(式1)
また、給電共振器22及び受電共振器32には、ソレノイドコイルを使用している。また、給電共振器22及び受電共振器32における共振周波数は一致させている。なお、給電共振器22及び受電共振器32は、コイルを使用した共振器であれば、スパイラル型やソレノイド型などのコイルであってもよい。
また、図1に示すように、円筒状の磁性部材23が、給電コイル21、及び、給電共振器22のソレノイドコイルの内周面全体を覆うように配置されている。同様に、円筒状の磁性部材33が、受電共振器32、及び、受電コイル31のソレノイドコイルの内周面全体を覆うように配置されている。
磁性部材23・33は、磁性粉末が分散された樹脂により形成されている。この磁性部材23・33で使用する樹脂は、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよく、特に限定されるものではない。例えば、熱硬化性樹脂であれば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビニルエステル樹脂、シアノエステル樹脂、マレイミド樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。また、熱可塑性樹脂であれば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。なお、本実施例では、エポキシ樹脂を主成分とした樹脂を用いている。
また、樹脂中に分散する磁性粉末には、軟磁性粉末を使用している。軟磁性粉末としては、特に限定されるものではないが、純Fe、Fe-Si、Fe−Al-Si(センダスト)、Fe-Ni(パーマロイ)、ソフトフェライト、Fe基アモルファス、Co基アモルファス、Fe-Co(パーメンジュール)などを用いることができる。
また、給電コイル21と給電共振器22との間の距離をd12とし、給電共振器22と受電共振器32との間の距離をd23とし、受電共振器32と受電コイル31との間の距離をd34としている(図2参照)。
また、図2に示すように、給電コイル21のコイルL1と給電共振器22のコイルL2との間の相互インダクタンスをM12、給電共振器22のコイルL2と受電共振器32のコイルL3との間の相互インダクタンスをM23、受電共振器32のコイルL3と受電コイル31のコイルL4との間の相互インダクタンスをM34としている。また、給電モジュール2及び受電モジュール3において、コイルL1とコイルL2との間の結合係数をk12と表記し、コイルL2とコイルL3との間の結合係数をk23と表記し、コイルL3とコイルL4との間の結合係数をk34と表記する。
本実施形態では、給電モジュール2のソレノイドコイルを使用した給電コイル21及び給電共振器22のコイル内周面に沿った位置に磁界検出器11を配置している。磁界検出器11としては、磁気ホールセンサ11Aを使用しており、測定した電圧の変化を磁界強度の変化として測定することができる(測定された電圧は、磁界強度に対して比例関係にあるため)。なお、磁界検出器11としては、コイル(例えばソレノイド状のコイル)を使用してもよい。なお、磁界検出器11は、給電コイル21及び給電共振器22の外周面側に配置してもよい。
判断制御機器4は、例えば比較回路で構成されたり、マイクロコンピュータ・記憶装置等によって構成されており、磁界検出器11が検出した電圧の値に基づいて、受電モジュールに対する電力供給の可否を判断する機能を有する(詳細は後述する)。そして、判断制御機器4は、電力供給をしないと判断したときに、給電モジュール2に対する電力供給を停止するように、電源回路5を制御する。具体的には、判断制御機器4が電力供給をしないと判断したときに、制御信号を送信して、電源回路5(スイッチング回路のON・OFFなど)を制御することにより給電モジュール2に対する電力供給を停止する。
また、判断制御機器4は、所定の時間間隔を空けて(この所定の時間間隔は、任意に設定可能なものである)、電源回路5に検出信号を送信する。この検出信号を受けて、電源回路5が、短期間給電モジュール2に対する電力供給を一時的に行う。これにより、一時的に給電モジュール2に電力が供給され、給電共振器22の近辺に磁界が発生し、磁界検出器11による磁界強度の検出が可能となる。
報知装置12は、外部に無線電力伝送装置1の状態を報知するものであればよく、例えば、アラーム装置、LEDランプ、ディスプレイなどが挙げられる。判断制御機器4が、電力供給の異常であると判断したときに、報知装置12によって、電力供給の異常を外部に報知する。例えば、アラーム装置であれば、警告音によって異常を報知し、LEDランプであれば、警告色を点灯、点滅させることにより異常を報知し、ディスプレイであれば、警告メッセージをディスプレイに表示することにより異常を報知する。
上記無線電力伝送装置1(給電モジュール2及び受電モジュール3)によれば、給電共振器22と受電共振器32との間に磁界共鳴状態(共振現象)を創出することができる。給電共振器22及び受電共振器32が共振した状態で磁界共鳴状態が創出されると、給電共振器22から受電共振器32に電力を磁界エネルギーとして伝送することが可能となり、給電モジュール2を備えた充電器101から、受電モジュール3を備えた無線式ヘッドセット102に電力が無線伝送され、無線式ヘッドセット102内に設けられた二次電池9が充電される。
(磁界強度の検出)
上記で説明したように、上記構成の無線電力伝送装置1では、給電共振器22と受電共振器32とが磁界共鳴状態を創出し、無線電力伝送が行われる。このように、磁界共鳴状態を創出し、無線電力伝送が行われる際には、給電モジュール2及び受電モジュール3の周辺の磁界強度が変化する。
そこで、給電モジュール2と受電モジュール3とが給電可能領域内に配置され正常に無線電力伝送が行われている正常給電状態や、給電モジュール2と受電モジュール3とが給電可能領域内にない待機状態や、給電モジュール2の近辺に金属の異物が置かれたりして正常な無線電力伝送が行われていない異常状態など、様々な状態における給電モジュール2及び受電モジュール3の周辺の磁界強度の相違に着目し、給電モジュール2及び受電モジュール3の周辺に磁界検出器11を配置して、磁界強度を検出することにより、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対して正常充電が行われているのか(正常充電状態)、充電器101が待機状態にあるのか(待機状態)、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対しての充電に関して異常な状態が発生しているのかを判断させている(異常状態)。
例えば、図1に示すように、給電モジュール2の周辺(本実施形態では、給電共振器22の内周側に磁界検出器11を配置)に磁界検出器11を配置し、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対して正常に充電(無線電力伝送)が行われているときの磁界強度の範囲(或いは閾値)を予め測定しておき、この範囲の磁界強度が磁界検出器11によって検出された場合には、正常充電が行われていると判断する。また、図3に示すように、給電モジュール2の周辺(本実施形態では、給電共振器22の内周側に磁界検出器11を配置)に磁界検出器11を配置し、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対しての充電(無線電力伝送)が行われず、待機状態にあるときの磁界強度の範囲を予め測定しておき、この範囲の磁界強度が磁界検出器11によって検出された場合には、充電に対して待機状態であると判断する。
また、磁界検出器11が検出した磁界強度が、正常充電を示す磁界強度でも待機状態を示す磁界強度でもない値を示す場合は、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対しての充電(無線電力伝送)に関して異常状態が発生していると判断する。例えば、図4に示すように、給電モジュール2の近辺に金属異物(例えば、硬貨、釘、クリップ、鍵など)が置かれたりすると、金属異物が磁場の影響を受け、渦電流が引き起こされてしまう。このように渦電流が引き起こされると金属異物や給電モジュール2に過剰な熱が生じてしまう場合があり、充電器101から無線式ヘッドセット102が備える二次電池9に対しての充電に関して異常な状態が発生していると判断すべきである。そこで、給電モジュール2の近辺に金属異物が置かれたりすると、金属異物によって給電モジュール2周辺の磁場が影響を受け、磁界強度が、待機状態に比べて弱まる傾向にあることを利用して、磁界検出器11が検出した磁界強度が、正常充電を示す磁界強度でも待機状態を示す磁界強度でもない値を示す場合は、給電モジュール2の近辺に金属異物が置かれていると判断して、充電に関して異常状態が発生していると判断させる。なお、磁界強度を利用した状態判断は、上記例に限らず、正常充電状態や、待機状態や、異常状態を判断する閾値を予め設けることにより行ってもよい。
(無線電力伝送装置1の給電動作フロー)
上記無線電力伝送装置1の構成等を踏まえて、無線電力伝送装置1における給電動作について説明する。具体的には、無線電力伝送装置1において、主に判断制御機器4が実行する給電動作フロー(処理)を、図5を参照して説明する。なお、磁界検出器11には、磁気ホールセンサ11Aを使用している。
まず、判断制御機器4は、初期化等の所定の起動処理を行う(S1)。
次に、判断制御機器4は、所定時間経過したか否かを判断する(S2)。所定時間経過していなければ(S2:NO)、所定時間経過するまで待機する。
一方、所定時間経過していれば(S2:YES)、電源回路5に検出信号を送信する(S3)。
ここで、S2、S3の処理では、所定の時間間隔を空けて(この所定の時間間隔は、任意に設定可能なものである)、電源回路5に検出信号を送信し、この検出信号を受けて、電源回路5が、短期間給電モジュール2に対する電力供給を一時的に行う。これにより、一時的に給電モジュール2に電力が供給され、給電共振器22の近辺に磁界が発生し、磁気ホールセンサ11Aによる出力電圧(検出電圧)の検出が可能となる(磁界強度の検出が可能となる)。また、S2で設定する所定時間は、短すぎると、検出動作に要する消費電力が増大してしまい、逆に、長くすると、検出に対する時間的精度が低下してしまうので、この点を考慮して決定する必要がある。
次に、一時的に給電モジュール2に電力が供給され、給電共振器22の近辺に磁界が発生するので、このときの磁気ホールセンサ11Aにおける検出電圧を測定する(S4)。
次に、判断制御機器4は、S4で測定された検出電圧が、待機状態における磁界強度を示す範囲内の値か否かを判断する(S5)。
そして、S4で測定された検出電圧が、待機状態における磁界強度を示す範囲内の値である場合(S5:YES)、無線電力伝送装置1の状態を、待機状態と判断する(S6)。これは、図3に示すように、無線式ヘッドセット102が、充電器101の近く(充電可能範囲)に存在しない状態である。
そして、待機状態と判断した場合(S6)、判断制御機器4は、給電モジュール2に対する電力供給をOFFにする(S7)。具体的には、判断制御機器4が、電源回路5に制御信号を送信して、電源回路5を制御することにより給電モジュール2に対する電力供給を停止する。これにより、待機状態における消費電力を抑制することができる。
一方、S4で測定された検出電圧が、待機状態における磁界強度を示す範囲内の値でない場合(S5:NO)、判断制御機器4は、S4で測定された検出電圧が、正常充電状態における磁界強度を示す範囲内の値か否かを判断する(S8)。
そして、S4で測定された検出電圧が、正常充電状態における磁界強度を示す範囲内の値である場合(S8:YES)、無線電力伝送装置1の状態を、正常充電状態と判断する(S9)。これは、図1に示すように、無線式ヘッドセット102が、充電器101の近く(充電可能範囲)に存在する状態である。
そして、正常充電状態と判断した場合(S9)、判断制御機器4は、給電モジュール2に対する電力供給をONにする(S10)。具体的には、判断制御機器4が、電源回路5に制御信号を送信して、電源回路5を制御することにより給電モジュール2に対する電力供給を開始する。
一方、S4で測定された検出電圧が、正常充電状態における磁界強度を示す範囲内の値でない場合(S8:NO)、判断制御機器4は、無線電力伝送装置1の状態を、異常状態と判断する(S11)。これは、図4に示すように、充電器101の近辺に金属異物が配置されていると推定するものである。
そして、異常状態と判断した場合(S11)、判断制御機器4は、報知装置12によって、電力供給の異常を外部に報知する報知処理を実行する(S12)。例えば、報知装置12が、アラーム装置であれば、警告音によって異常を報知し、LEDランプであれば、警告色を点灯、点滅させることにより異常を報知し、ディスプレイであれば、警告メッセージをディスプレイに表示することにより異常を報知する。
そして、S12の報知処理の後、判断制御機器4は、給電モジュール2に対する電力供給をOFFにする(S7)。
S7の処理又はS10の処理が終了すると、S2の処理に戻る。これにより、所定時間間隔で、無線電力伝送装置1の状態が、待機状態であるのか、正常充電状態であるのか、異常状態であるのかを監視することができる。
(磁界強度の検出感度を高める構成)
次に、磁界強度の検出感度を高める構成について説明する。
上述したように、磁気ホールセンサ11Aなどで測定された出力電圧は、磁界強度に対して比例関係にあるため、測定した出力電圧の変化を磁界強度の変化として測定することができる。ここで、正常充電状態、待機状態、及び、異常状態における磁界強度、即ち、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11で測定される出力電圧は、高い方が検出し易く、検出精度が高い。仮に、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11をどの位置に配置するかによって、磁界検出器11で測定される出力電圧が変わるとすれば、出力電圧が高くなる位置に磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器を配置することが望まれる。そこで、以下の説明では、上記無線電力伝送装置1において、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器をどの位置に配置するのが良いかについて測定実験1〜6の結果に基づいて説明する。
(測定実験)
測定実験1〜6で使用する無線電力伝送装置1では、図6〜図8に示すように、給電コイル21は、抵抗器R1、コイルL1、コンデンサC1を要素とするRLC回路を構成しており、コイルL1部分は、線径0.12mmの銅線材を使用し、コイル径を11mmφに設定している。また、給電共振器22は、抵抗器R2、コイルL2、及び、コンデンサC2を要素とするRLC回路を構成しており、コイルL2部分は、線径0.12mmの銅線材を使用し、コイル径11mmφのソレノイド型のコイルを使用している。また、図7に示すように、受電共振器32は、抵抗器R3、コイルL3、及び、コンデンサC3を要素とするRLC回路を構成しており、コイルL3部分は、線径0.1mmの銅線材を使用し、コイル径9mmφのソレノイド型のコイルを使用している。また、受電コイル31は、抵抗器R4、コイルL4、コンデンサC4を要素とするRLC回路を構成しており、コイルL4部分は、線径0.1mmの銅線材を使用し、コイル径を9mmφに設定している。また、給電コイル21及び給電共振器22の内周側に、厚み450μmの円筒状の磁性材23を配置している。同様に、受電共振器32及び受電コイル31の内周側にも、厚み450μmの円筒状の磁性材33を配置している。そして、測定実験1〜7で使用する無線電力伝送装置1におけるR1、R2、R3、R4の値をそれぞれ、1.9Ω、2.5Ω、1.7Ω、2Ωに設定した。また、L1、L2、L3、L4の値をそれぞれ、12.5μH、18.8μH、7μH、5.5μHに設定した。また、C1、C2、C3、C4の値をそれぞれ、2nF、1.33nF、3.6nF、4.7nFに設定した。また、給電共振器22及び受電共振器32における共振周波数は1MHzである。
また、図6に示すように、給電モジュール2では、給電コイル21はコイル中心軸方向の厚みが3mmのソレノイド形状にしている。また、給電共振器22はコイル中心軸方向の厚みが3.5mmのソレノイド形状にしている。そして、給電コイル21と給電共振器22との間の距離は、図6に示すように、コイル中心軸方向に3.5mmになるように設定している。
また、図7に示すように、正常充電状態では、給電共振器22と受電共振器32との間の距離d23は、3mmに設定する。
また、図8に示すように、異常状態を想定する際に使用する金属異物60には、直径9mmφ、厚み0.5mmの円柱状の銅板、及び、直径11.6mmφ、厚み5.4mmの円柱状の空気亜鉛電池(Zinc Air)を使用している。また、給電共振器22と金属異物60との間の距離d23は、3mmに設定する。
(測定実験1)
測定実験1では、図6に示すように、待機状態、を想定した無線電力伝送装置1において、給電コイル21及び給電共振器22の内周側に、磁気ホールセンサ11A(Allegro Micro Systems製A1324LUA リニア型)を様々な位置に配置し、磁気ホールセンサ11Aに接続したオシロスコープ (エヌエフ回路設計ブロック社 GDS2064)によって、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。
磁気ホールセンサ11Aは、図6に示すように、縦幅3mm、横幅4mm、厚み1.5mmの薄板形状をした磁界検出器で、薄板状の半導体を内包し、この薄板状の半導体に対するホール効果を利用して磁界強度を検出する。
具体的には、測定実験1では、待機状態(図6参照)を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11A(図11のB参照)を、コイル中心軸に沿って(図9のA参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22が有するソレノイド状のコイルのコイル中心軸に沿って、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図12の丸(○)の測定値を結ぶ実線(中心)で示す。
また、測定実験1では、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸からコイル内周面側に2.5mm離れた位置で(図9のB参照)、コイル中心軸方向に、給電コイル21の外面側(21A)から給電共振器22に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸からコイル内周面側に2.5mm離れた位置で、コイル中心軸方向に、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図12の三角(△)の測定値を結ぶ実線(中間)で示す。
更に、測定実験1では、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿って(図9のC参照)、給電コイル21の外面側(21A)から給電共振器22に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22が有するソレノイド状のコイル内周面に沿って、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図12の四角(□)の測定値を結ぶ実線(内周側)で示す。
ここで、図11のBに示すように、横向きにした磁気ホールセンサ11Aとは、磁気ホールセンサ11Aが内包する薄板状の半導体の薄板面が、コイルの中心軸方向に対して垂直になるように配置することである。また、図11のAに示すように、縦向きにした磁気ホールセンサ11Aとは、磁気ホールセンサ11Aが内包する薄板状の半導体の薄板面が、コイルの中心軸方向になるように配置することである。
なお、図12の測定結果における横軸h(mm)は、図6〜図8に示すように、給電コイル21の外面側(21A)を基準「0mm」とし、対抗面側22Aへのコイル中心軸方向の距離を示している。また、縦軸は、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧Vp-p(mV)の値である。
図12の測定結果を見てみると、図12の丸(○)の測定値を結ぶ実線(中心)に示すように磁気ホールセンサ11Aをコイル中心軸に沿って移動させた場合よりも、図12の三角(△)の測定値を結ぶ実線(中間)に示すように磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸からコイル内周面側に2.5mm離れた位置でコイル中心軸に沿って移動させた場合の方が、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧は、高いことが分かる。更に、図12の三角(△)の測定値を結ぶ実線(中間)に示すように磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸からコイル内周面側に2.5mm離れた位置でコイル中心軸に沿って移動させた場合よりも、図12の四角(□)の測定値を結ぶ実線(内周側)に示すように磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿ってコイル中心軸方向へ移動させた場合の方が、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧は、高いことが分かる。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸よりも給電共振器22のコイル内周面側に配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器で測定される出力電圧は、検出し易く、検出精度が高いことが分かる。
(測定実験2)
測定実験2では、図6に示すように、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、給電コイル21及び給電共振器22の外周側に、磁気ホールセンサ11A(Allegro Micro Systems製A1324LUA リニア型)を様々な位置に配置し、磁気ホールセンサ11Aに接続したオシロスコープ (エヌエフ回路設計ブロック社 GDS2064)によって、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。
測定実験2では、待機状態(図6参照)を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11A(図11のB参照)を、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿って(図10のD参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22が有するソレノイド状のコイルの外周面に沿って、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図13の丸(○)の測定値を結ぶ実線(外側(0mm))で示す。
また、測定実験2では、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面から外側に3mm離れた位置で(図10のE参照)、給電コイル21の外面側(21A)から給電共振器22に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面から外側に3mm離れた位置で、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図13の四角(□)の測定値を結ぶ実線(外側(3mm))で示す。
図13の測定結果を見てみると、図13の四角(□)の測定値を結ぶ実線(外側(3mm))に示すように磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面から外側に3mm離れた位置で移動させた場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿って移動させた場合の方が、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧は、高いことが分かる。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22のコイル外周面側に配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器で測定される出力電圧は、検出し易く、検出精度が高いことが分かる。
また、測定実験1及び測定実験2より、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22の内部側又は外部側のいずれに配置する場合であっても、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22に近接配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22に対して離れた位置に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができることが分かる。
(測定実験3)
測定実験3では、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿って(図9のC参照)、給電コイル21の外面側(21A)から給電共振器22に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図14の四角(□)の測定値を結ぶ実線(内周側)で示す。
また、待機状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿って(図10のD参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図14の丸(○)の測定値を結ぶ実線(外周側)で示す。
図14の測定結果を見てみると、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿った位置に配置させた場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿った位置に配置させた場合の方が、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧は、高いことが分かる。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22のコイル外周面側に配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22のコイル内周面側に配置した場合よりも、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器11で測定される出力電圧は、検出し易く、検出精度が高いことが分かる。
(測定実験4)
測定実験4では、図6〜図8に示すように、待機状態(図6参照)、正常充電状態(図7参照)及び、異常状態(図8参照)を想定した無線電力伝送装置1において、給電コイル21及び給電共振器22の内周側又は外周側に、磁気ホールセンサ11A(Allegro Micro Systems製A1324LUA リニア型)を様々な位置に配置し、磁気ホールセンサ11Aに接続したオシロスコープ (エヌエフ回路設計ブロック社 GDS2064)によって、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。
まず、待機状態、正常充電状態、及び、異常状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿って(図9のC参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22が有するソレノイド状のコイル内周面に沿って、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図15に示す。なお、四角(□)の測定値を結ぶ実線は、待機状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、三角(△)の測定値を結ぶ実線は、金属異物60に空気亜鉛電池(Zinc Air)を使用した異常状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、菱形(◇)の測定値を結ぶ実線は、金属異物60に銅板を使用した異常状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、丸(○)の測定値を結ぶ実線は、正常充電状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。
次に、待機状態、正常充電状態、及び、異常状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿って(図10のD参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22が有するソレノイド状のコイル外周面に沿って、給電時に給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面側(21A参照)から、給電共振器22と受電共振器32とが対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に移動させながら、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。その測定結果を図16に示す。なお、四角(□)の測定値を結ぶ実線は、待機状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、三角(△)の測定値を結ぶ実線は、金属異物60に空気亜鉛電池(Zinc Air)を使用した異常状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、菱形(◇)の測定値を結ぶ実線は、金属異物60に銅板を使用した異常状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。また、丸(○)の測定値を結ぶ実線は、正常充電状態における磁気ホールセンサ11Aの出力電圧である。
図15及び図16の測定結果を見てみると、両方の測定結果とも、給電コイル21の外面側21A(h=0mm)から給電共振器22の対抗面側22A(h=10mm)に、磁気ホールセンサ11Aを移動させるにつれて、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧が、高くなっていることが分かる。即ち、磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21の外面側21Aよりも給電共振器22の対抗面側22Aに配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器で測定される出力電圧は、検出し易く、検出精度が高いことが分かる。
なお、図15及び図16の測定結果では、磁気ホールセンサ11Aで測定される出力電圧は、h=11mmの場所、即ち、磁気ホールセンサ11Aが給電共振器22の対抗面22Aを1mmほど突出する場所が最高であった。従って、給電モジュール2の構成上可能であれば、出力電圧の検出精度を最も高めるために、磁気ホールセンサ11Aを給電共振器22の対抗面22Aを少し突出する場所に配置してもよい。ただし、磁気ホールセンサ11Aを給電共振器22のコイル内周面側に配置して、コンパクト化を図りたい意図からは、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面側、且つ、給電共振器22の対抗面22Aに沿った位置(h=10mm)に配置するとよい。また、構成上可能であれば、磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル外周面側、且つ、給電共振器22の対抗面22Aに沿った位置(h=10mm)に配置してもよい。
(測定実験5)
また、図17に示す測定実験5では、測定実験4において(図15参照)、待機状態、及び、正常充電状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電共振器22のコイル内周面に沿って、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら測定した磁気ホールセンサ11Aの出力電圧に関して、待機状態での出力電圧から、正常充電状態での出力電圧を差し引いた値を、四角(□)の値を結ぶ実線(内周側)で示している。同様に、測定実験4において(図16参照)、待機状態、及び、正常充電状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、給電コイル21及び給電共振器22の外周面に沿って、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら測定した磁気ホールセンサ11Aの出力電圧に関して、待機状態での出力電圧から、正常充電状態での出力電圧を差し引いた値を、三角(△)の値を結ぶ実線(外周側)で示している。同様に、待機状態、及び、正常充電状態を想定した無線電力伝送装置1において、横向きにした磁気ホールセンサ11Aを、コイル中心軸に沿って(図9のA参照)、給電コイル21の外面側(21A)から受電共振器32に移動させながら測定した磁気ホールセンサ11Aの出力電圧に関して、待機状態での出力電圧から、正常充電状態での出力電圧を差し引いた値を、丸(○)の値を結ぶ実線(中心)で示している。
図17の結果を見てみると、磁気ホールセンサ11Aをコイル中心軸に沿った位置に配置させた場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを給電共振器22のコイル内周面に沿った位置に配置させた場合の方が、待機状態での出力電圧から正常充電状態での出力電圧を差し引いた値が大きくなることが分かる。更に、磁気ホールセンサ11Aを給電共振器22のコイル内周面に沿った位置に配置させた場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを給電共振器22のコイル外周面に沿った位置に配置させた場合の方が、待機状態での出力電圧から正常充電状態での出力電圧を差し引いた値が大きくなることが分かる。このように、待機状態での出力電圧から、正常充電状態での出力電圧を差し引いた値が大きくなると、正常充電状態における出力電圧と待機状態における出力電圧との間に大きな差を設けることができるので、正常充電状態における出力電圧と待機状態における出力電圧との間の差が小さい場合に比べて、誤検出の可能性を防止することが可能となる。したがって、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器で測定される出力電圧は、検出し易く、検出精度が高くなると言える。
(測定実験6)
測定実験6では、待機状態(図6参照)を想定した無線電力伝送装置1において、コイル中心軸に沿って、磁気ホールセンサ11A(Allegro Micro Systems製A1324LUA リニア型)の向きを変えて、磁気ホールセンサ11Aに接続したオシロスコープ (エヌエフ回路設計ブロック社 GDS2064)によって、磁気ホールセンサ11Aの出力電圧を測定する。具体的には、磁気ホールセンサ11Aの向きは、上述したように、縦向き(図11のA)、及び、横向き(図11のB)にした場合について測定した。その測定結果を図18に示す。なお、図18では、磁気ホールセンサ11Aの向きを、縦向き(図11のA)にした場合の測定結果を、四角(□)の測定値を結ぶ実線(縦)で示している。また、磁気ホールセンサ11Aの向きを、横向き(図11のB)にした場合の測定結果を、菱形(◇)の測定値を結ぶ実線(横)で示している。
図18の測定結果を見てみると、磁気ホールセンサ11Aを縦向きに配置した場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを横向きに配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aが測定した出力電圧は、高いことが分かる。即ち、磁気ホールセンサ11Aを縦向きに配置した場合よりも、磁気ホールセンサ11Aを横向きに配置した場合の方が、磁気ホールセンサ11Aなどの磁界検出器で測定される出力電圧は検出し易く、検出精度が高いことが分かる。
(効果)
上記構成によれば、給電モジュール2と受電モジュール3との間で無線電力伝送を行った場合における磁界強度の値と、無線電力伝送が行われていない場合における磁界強度の値との相違に基づいて電力供給をするか否かを判断することができる。これにより、無線電力伝送が行われていない場合に、電力供給をしないように設定することで、給電モジュールに対する電力供給を停止し、電力消費を抑制することができる。
また、磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22に近接配置することにより、磁界検出器11を給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22に対して離れた位置に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができる。
また、磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22の内周面側に配置することにより、磁界強度の検出感度を高めるとともに、磁界検出器11を給電コイル21及び給電共振器22の内周側に収納することができ、無線電力伝送装置1自体をコンパクト化することができる。
また、磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電コイル21及び給電共振器22の外周面側に配置することにより、磁界強度の検出感度をより高めることができる。
また、磁界検出器11を、給電モジュール2が有する給電共振器22と受電モジュール3が有する受電共振器32とが対向しない面(21A参照)よりも対向する面側(対抗面側22A:図6参照)に配置することにより、給電共振器22と受電共振器32とが対向しない面(21A参照)側に配置した場合よりも、磁界強度の検出感度を高めることができる。
更に、磁界検出器11を給電モジュール2が有する給電共振器22と受電モジュール3が有する受電共振器32とが対向する面(対抗面側22A:図6参照)に沿った位置に配置することにより、磁界強度の検出感度をより高めることができる。
また、磁界検出器11に磁気ホールセンサ11Aを使用することにより、精度よく磁界強度を検知することができるとともに、磁気ホールセンサ11Aが小型であるため無線電力伝送装置1をコンパクトにすることができる。
また、磁気ホールセンサ11Aの薄板状の半導体を、コイル中心軸方向に対して垂直方向になるように配置することにより、磁界強度の検出感度を高めることができる。
また、磁界検出器11にコイルを使用することにより、無線電力伝送装置1の製造コストを安価にすることができる。また、コイルは、その大きさ(径、厚み、巻き数、コイルの線径等)をある程度変更できるので、当該無線電力伝送装置1の大きさや空間に合わせて、コイルの大きさを調整することが可能である。
(その他の実施形態)
上記の説明では、充電器101及び無線式ヘッドセット102を例示して説明したが、充電池を備えた機器であれば、タブレット型PC、デジタルカメラ、携帯電話、イヤホン型音楽プレイヤー、補聴器、集音器などにも使用することができる。
また、上記では、被給電機器10に二次電池9を含むものとして説明したが、これに限らず、被給電機器10に直接電力を消費しながら可動する機器を採用してもよい。
また、上記説明では、給電モジュール2及び受電モジュール3が備える共振器(コイル)間の共振現象(磁界共鳴状態)を利用して磁場を結合させることにより電力伝送を行う無線電力伝送装置1を例示して説明したが、給電装置及び受電装置が備えるコイル間の共振及び電磁誘導を利用して電力伝送を行う無線電力伝送装置においても適用可能である。
また、上記説明では、給電モジュール2及び受電モジュール3を携帯型の電子機器に搭載した場合を想定して説明したが、用途はこれら小型なものに限らず、必要電力量に合わせて仕様を変更することにより、例えば、比較的大型な電気自動車(EV)における無線充電システムや、より小型な医療用の無線式胃カメラなどにも搭載することができる。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態・実施例に限定されず、その他の実施形態・実施例にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
1 無線電力伝送装置
2 給電モジュール
3 受電モジュール
4 判断制御機器
5 電源回路
6 電源
7 安定回路
8 充電回路
9 充電池
10 被給電機器
11 磁界検出器
11A 磁気ホールセンサ
12 報知装置
21 給電コイル
22 給電共振器
23 磁性部材
31 受電コイル
32 受電共振器
33 磁性部材
101 充電器
102 無線式ヘッドセット

Claims (9)

  1. 給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置であって、
    コイルと、前記コイルの少なくとも内周面を覆う磁性部材とを有し、前記受電モジュールとの間で磁界を変化させることによって、電力を前記受電モジュールに供給する前記給電モジュールと、
    磁界強度を検出する磁界検出器と、
    前記磁界検出器が検出した磁界強度の値に基づいて前記受電モジュールに対する電力供給をするか否かを判断し、前記電力供給をしないと判断したときに、前記給電モジュールに対する電力供給を停止する判断制御機器と、
    を備え、
    前記磁界検出器は、前記コイルに近接配置されることを特徴とする無線電力伝送装置。
  2. 前記磁界検出器は、前記コイルの内周面側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送装置。
  3. 前記磁界検出器は、前記コイルの外周面側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送装置。
  4. 前記受電モジュールはコイルを有し、
    前記磁界検出器は、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送装置。
  5. 前記磁界検出器は、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向する面に沿った位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の無線電力伝送装置。
  6. 前記磁界検出器は、薄板状の半導体に対するホール効果を利用して磁界強度を検出する磁気ホールセンサであることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送装置。
  7. 前記磁気ホールセンサは、前記薄板状の半導体が、前記給電モジュールのコイルの中心軸方向に対して垂直方向になるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の無線電力伝送装置。
  8. 前記磁界検出器は、コイルであることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送装置。
  9. 給電モジュールと受電モジュールとの間で磁界を変化させて電力伝送を行う無線電力伝送装置であって、
    コイルを有する前記受電モジュールと、
    コイルと、前記コイルの少なくとも内周面を覆う磁性部材とを有し、前記受電モジュールとの間で磁界を変化させることによって、電力を前記受電モジュールに供給する前記給電モジュールと、
    磁界強度を検出する磁界検出器と、
    前記磁界検出器が検出した磁界強度の値に基づいて前記受電モジュールに対する電力供給をするか否かを判断し、前記電力供給をしないと判断したときに、前記給電モジュールに対する電力供給を停止する判断制御機器と、
    を備え、
    前記磁界検出器は、前記給電モジュールが有するコイルと前記受電モジュールが有するコイルとが対向しない面よりも対向する面側に配置されることを特徴とする無線電力伝送装置。
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