JP2015226175A - データ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法 Download PDF

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Toshihiro Kuroyanagi
智弘 黒柳
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Atsushi Okasato
篤 岡里
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惇季 青木
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美映 渡辺
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達男 西村
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Abstract

【課題】本発明は、文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行する。
【解決手段】複合装置1は、UI機能部33がアクセス可能領域に保管されている文書データに対するデータ処理要求を受け付けると、ジョブ制御機能部34が、該データ処理要求に基づいて文書データに対するデータ処理を実行するが、該文書データの削除要求があると、文書状態判定機能部38が該文書データに対する他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する。削除要求のあった文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、ジョブ制御機能部34が、該処理を一時中断または待機させて、文書管理機能部35に、該文書データをセキュリティ領域へ移動させた後に、中断または待機となっているデータ処理を実行して、該文書データを削除させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、データ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法に関し、詳細には、セキュリティの要求されるデータ処理を行うデータ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法に関する。
近時、パーソナルコンピュータ、複合装置、デジタル複写装置等のデータ処理装置の発達に伴って、画像、テキスト等の文書データは、電子化されて、保存されるようになってきており、電子化された文書データには、機密を要するデータもある。
そこで、電子化された文書データ(以下、適宜、単に、文書データという。)のセキュリティをいかに確保するかが重要な問題となっている。
例えば、複合装置においては、従来、スキャナ部で読み取った文書データやネットワークを介して送られてきた文書データを、ハードディスク等の記憶部に保管する。複合装置は、適宜のタイミングで、複合装置の操作表示部での操作やネットワーク上のコンピュータ等からの指示に応じて、記憶部内の文書データを提示して、提示した文書データに対して処理要求を受け付ける。複合装置は、文書データの指定と処理要求を受け付けると、指定された文書データを記憶部から読み出して、要求されたデータ処理、例えば、プリンタ部での印刷出力、他の複合装置等のデータ処理装置への転送処理、ファクシミリ送信処理等のデータ処理を実行する。そして、複合装置は、要求されたデータ処理を行う際に、該データ処理に応じたデータ加工処理、例えば、画像データからプリンタ部で処理可能な描画データへの変換処理、データ転送に適したデータへのデータ加工処理(圧縮処理等)を行う。
そして、データ処理装置においては、記憶部に保管している文書データに対するセキュリティの確保が要求される。そこで、従来のデータ処理装置は、記憶部の文書データにアクセスできるユーザを、ID(Identification)等の識別情報の入力等によって規制することで、セキュリティの確保を図っている。
ところが、データ処理装置は、識別情報の入力等のみでは、記憶部に保管されている文書データのセキュリティの確保が不十分であり、必要なデータ処理が完了すると、該文書データの記憶部からの削除が要求されることが多い。
そして、従来、画像情報を入力する画像情報入力手段と、前記画像情報入力手段により入力された画像情報を格納するストレージデバイスと、前記ストレージデバイスから読み出された前記画像情報に基づいて所定の処理を実行する画像処理手段と、前記ストレージデバイスに対する前記画像情報の書込み処理または読出し処理を実行するとともに、前記画像処理手段による処理の終了後に前記画像情報を削除するファイル管理手段を備えてなる画像処理装置であって、前記ファイル管理手段は、前記ストレージデバイスに格納される前記画像情報に対するリンク情報を実行フォルダに生成して、当該リンク情報に基づいて前記画像情報の書込み処理または読出し処理を実行し、前記リンク情報を前記実行フォルダから削除フォルダに遷移させて、当該削除フォルダのリンク情報に基づいて前記画像情報の削除処理を実行するように構成されるとともに、前記画像情報の削除処理中に他の画像情報に対する書込み要求または読出し要求があると、当該削除処理に優先して他の書込み処理または読出し処理を実行するように構成されている画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、画像情報(文書データ)を、読み出したり書き込むときには、リンク情報を実行フォルダに生成して行い、削除するときには、実行フォルダから削除フォルダにリンク情報を遷移させることで、削除途中の画像情報のセキュリティを確保している。さらに、この従来技術は、削除処理中に他の画像情報に対する書き込みまたは読み出し要求があると、削除処理に優先して他の書き込みまたは読み出し処理を実行している。
しかしながら、上記従来技術にあっては、データ処理、例えば、プリント出力処理等を行っている間は、文書データへのリンク情報を実行フォルダに生成しているため、ユーザが、データ処理中の文書データに対して、削除要求を行ってデータ処理装置から離れて、処理をデータ処理装置に任せると、他のユーザ等による実行フォルダの文書データへのアクセスが可能となる。その結果、データ処理中に削除要求を行っても、データ処理中の文書データのセキュリティを確保することができないいという問題があった。
そこで、本発明は、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載のデータ処理装置は、外部アクセスを許可するアクセス可能領域と外部アクセスを拒否するセキュリティ領域を有し、文書データを保管するデータ保管手段と、前記アクセス可能領域に保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行する処理実行手段と、前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定手段と、前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域へ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除手段と、前記セキュリティ領域へ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記処理実行手段に実行させ、該データ処理が完了すると、前記データ移動・削除手段に該文書データを削除させる処理実行制御手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
本発明の一実施例を適用した複合装置のブロック構成図。 複合装置の機能ブロック図。 文書データのセキュリティ確保とデータ処理の説明図。 文書データのセキュリティ確保を伴う文書データ処理を示すフローチャート。 文書Aに対してジョブ実行要求があったときの処理説明図。 ジョブ準備中の文書Aに対して削除要求があったときの処理説明図。 文書Aをセキュリティ領域へ移動させた後にジョブを実行するときの処理説明図。 文書Aのジョブが完了したときの処理説明図。 文書Aに対してジョブ実行要求があったときの処理説明図。 ジョブ実行中の文書Aに対して削除要求があったときの処理説明図。 文書Aをセキュリティ領域へ移動した後にジョブを再開するときの処理説明図。 文書Aの再開したジョブが完了したときの処理説明図。 セキュリティ領域の文書のジョブにおけるエラー対応処理を示すフローチャート。 エラー発生に対するエラー対応処理の説明図。 データ処理システムのブロック構成図。 データ処理システムの機能ブロック図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図16は、本発明のデータ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明のデータ処理装置、画像処理装置、データ処理システム及びデータ処理方法の第1実施例を適用した複合装置1のブロック構成図である。
図1において、複合装置1は、操作表示部11、読取部12、読取画像メモリ13、印刷部14、CPU(Central Processing Unit)15、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)17、ハードディスク(HDD)18、NIC(Network Interface Card)19等を備えている。複合装置1は、上記各部がバス20等によって接続されている。
操作表示部11は、複合装置1に各種動作処理を行わせるのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部11は、キーから、複合装置1に各種機能動作処理を行わせるための各種操作が行われると、操作内容をCPU15に渡す。また、操作表示部11は、CPU15から渡される表示情報、すなわち、キーから入力された命令内容や複合装置1からユーザに通知する各種情報を、ディスプレイに表示させる。特に、操作表示部11は、後述するセキュリティ確保を担保しつつデータ処理を行うのに必要な各種設定操作が行われる。
読取部12は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )を利用したイメージスキャナ等が用いられている。読取部12は、原稿を走査して、原稿の画像を所定の解像度で読み取って、読取画像メモリ13に出力する。
読取画像メモリ13は、例えば、RAM等で構成され、CPU15の制御下で、読取部12の読み取った原稿の画像データを一時記憶する。
印刷部14は、所定の印刷方式、例えば、インク吐出方式、電子写真方式等でカラー画像、または、モノクロ画像を用紙(被記録媒体)に印刷出力する。印刷部14は、例えば、電子写真方式の場合には、回転駆動される感光体を中心に、光書込部、現像部及び転写部、定着部、帯電部及びクリーニング部等が配設されている各色(例えば、CMYK色)の印刷ユニットが搬送路上に所定間隔空けて並んで配設されている。このような電子写真方式の印刷部14は、その各色の印刷ユニットが、帯電部で一様に帯電された感光体上に、印刷部14がCPU15からの描画データに基づいて変調した書込光を照射して、静電潜像を形成する。各色の印刷ユニットは、この静電潜像の形成された感光体に現像部から該印刷ユニットに対応する色のトナー(現像剤)を供給して現像する。各色の印刷ユニットは、感光体上のトナー画像を転写部と感光体との間に給紙カセットから用紙搬送部によって搬送されてきた用紙(被記録媒体)に、各色のトナー画像を重ね合わせるように転写する。印刷部14は、カラーのトナー画像の転写が完了した用紙を定着部に搬送して、定着部で定着させる。
ROM16は、複合装置1としての基本プログラム、本発明のデータ処理方法を実行するためのデータ処理プログラム及び必要なシステムデータが格納されている。
CPU15は、ROM16内のプログラムに基づいて、複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明のデータ処理方法を実行する。
RAM17は、CPU15のワークメモリとして利用されるとともに、CPU15がデータ処理を行う際に、処理途中のデータ(画像データ等)を一次格納するのに使用される。例えば、RAM17は、印刷部14で印刷する画像データから1ページ分の描画データを生成するワークメモリとして利用されるとともに、生成された1ページ分の描画データを格納する。
ハードディスク18は、ユーザによるアクセスが可能なアクセス可能領域Aa(図3参照)と、ユーザによるアクセスが不可能なセキュリティ領域As(図3参照)と、を備えている。ハードディスク18は、CPU15の制御下で、ユーザによるアクセスを許可する文書データをアクセス可能領域Aaに保管し、ユーザによるアクセスを拒否する文書データをセキュリティ領域Asに保管する。
CPU15は、ユーザの操作表示部11等による指示に基づいて、コピー処理、転送処理等の動作処理の対象とする文書データについては、ハードディスク18のアクセス可能領域Aaに保管するとともに、保管フォルダ等の文書識別情報を生成して、文書データの保管管理を行う。また、CPU15は、文書データに対してコピー処理、転送処理等のデータ処理要求があると、データ処理要求の詳細な内容と処理状況を含めたジョブ情報を生成して、文書データのジョブ管理を行う。
CPU15は、ハードディスク18のアクセス可能領域Aaに保管されている文書データに対して、ユーザによる削除要求があると、後述するように、コピー処理等の削除以外の他のデータ処理要求がないときには、該文書データをそのまま削除する。CPU15は、削除要求対象の文書データに、処理途中や未処理のデータ処理要求があると、処理途中のデータ処理を一旦中断させて、該中断に合わせてジョブ情報を変更する。そして、CPU15は、データ処理を中断した文書データを、アクセス可能領域Aaからセキュリティ領域Asへ移動するとともに、該移動に合わせて文書識別情報を変更する。CPU15は、変更した文書識別情報とジョブ情報に基づいて、セキュリティ領域Asへ移動した文書データのデータ処理状態を判定し、該文書データに対するデータ処理の再開、未処理のデータ処理の実行を制御する。CPU15は、セキュリティ領域Asへ移動した文書データに対する全てのデータ処理を完了すると、該文書データをセキュリティ領域Asから削除する。
NIC19は、図示しないネットワーク、例えば、LAN(Local Area Network)、公衆回線網等に接続されており、CPU15の制御下で、ネットワークに接続されている相手装置との間で、データ及び信号の授受を行う。
そして、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のデータ処理方法を実行するデータ処理プログラムを読み込んでROM16等に導入することで、後述するハードディスク18内の文書データに対するデータ処理を適切に確保しつつ、文書データのセキュリティを確保するデータ処理方法を実行するデータ処理装置として構築されている。このデータ処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
複合装置1は、上記読取部12、印刷部14、NIC19等を利用して、ハードディスク18への文書データの保管を伴うデータ処理として、プリント処理、コピー処理、ファクシミリ送信処理、ファクシミリ受信処理、転送処理等のデータ処理を行う。
そして、複合装置1は、上記データ処理プログラムが導入されることで、図2に示すような機能ブロックが構築される。すなわち、複合装置1は、データ処理プログラムが導入されることで、読取機能部31、印刷機能部32、UI機能部33、ジョブ制御機能部34、文書管理機能部35、文書記憶機能部36、文書情報記憶機能部37、文書状態判定機能部38等が構築される。なお、図2には図示しないが、複合装置1は、通信回線を介して文書データを他の装置との間で通信するデータ通信機能部、通信回線を介してファクシミリ機能を備えた装置とファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能部等が構築されてもよい。
読取機能部31は、読取部12により構築され、原稿の画像を所定の解像度で読み取って、ジョブ制御機能部34へ出力する。
印刷機能部32は、上記印刷部14により構築され、文書データに基づいて、用紙に画像を記録出力する。
UI機能部33は、上記操作表示部11、NIC19により構築され、後述する文書記憶機能部36に保管されている文書データに対するコピー処理等のデータ処理要求や削除要求等の要求を受け付けるとともに、複合装置1からユーザへ情報を通知する。すなわち、UI機能部33は、アクセス可能領域Aaに保管されている文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付処理を行ない、処理要求受付手段として機能する。
ジョブ制御機能部34は、上記CPU15によって構築され、UI機能部33からの要求を受け取って文書記憶機能部36の文書データをUI機能部33に表示出力する。ジョブ制御機能部34は、UI機能部33からの要求を受け取って、該要求に応じて、データ処理情報(ジョブ情報)を生成して、文書情報記憶機能部37に格納させる。また、ジョブ制御機能部34は、文書情報記憶機能部37の文書識別情報及びジョブ情報に基づいて、データ処理、文書削除処理等を行う。すなわち、ジョブ制御機能部34は、データ処理要求に基づいて文書データに対するデータ処理を実行する処理実行処理を行い、処理実行手段として機能する。また、ジョブ制御機能部34は、セキュリティ領域Asへ移動された文書データに対して、中断または待機となっているデータ処理を処理実行手段としてのジョブ制御機能部34に実行させ、該データ処理が完了すると、データ移動・削除手段としての文書管理機能部35に該文書データを削除させる処理実行制御処理を行い、処理実行制御手段として機能する。
文書管理機能部35は、上記CPU15によって構築され、文書データの文書記憶機能部36への保管、削除、保管領域の変更、保管フォルダの変更等の文書データの操作を行う。また、文書管理機能部35は、文書記憶機能部36に保管した文書データの保管場所、例えば、アクセス可能領域Aa、セキュリティ領域Asの別、フォルダ、文書名等の文書識別情報(ID)の生成と変更管理を行う。すなわち、文書管理機能部35は、削除要求のあった文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データをセキュリティ領域Asへ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除処理を行い、データ移動・削除手段として機能する。
文書記憶機能部(データ保管手段)36は、上記ハードディスク18によって構築され、文書データを記憶する。文書記憶機能部36は、上述のように、ユーザによるアクセスが可能なアクセス可能領域Aaと、ユーザによるアクセスが不可能なセキュリティ領域Asと、を備えている。
文書情報記憶機能部37は、ハードディスク18によって構築され、ジョブ制御機能部34が生成するジョブ情報(データ処理状態情報)及び文書管理機能部35が生成する文書識別情報を記憶する。このジョブ情報は、コピー処理、データ転送処理等のジョブ種類、コピー部数、カラー/モノクロ等のコピー条件情報、送信先等の送信条件情報等であり、そのジョブの未実行状態、実行中であるときの実行段階、処理完了状態等のジョブ実行状態情報を含んでいる。また、文書識別情報は、文書データのID、名称、保管先のフォルダパス等である。
文書状態判定機能部38は、CPU15によって構築され、文書情報記憶機能部37に保管されている文書データについてのジョブ情報(データ処理状態情報)に基づいて、ジョブ実行状態(処理状態)を判定して管理する。すなわち、文書状態判定機能部38は、文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定処理を行ない、判定手段として機能する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、ハードディスク18に保管した文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行する。
すなわち、複合装置1は、読取機能部31が読み取った原稿の文書データやデータ通信機能部が受信した文書データを、図3(a)に示すように、一旦、文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaに保管する。
この状態で、複合装置1は、図4に示すように、例えば、UI機能部33等がユーザからの文書データに対するコピー処理等の処理要求(ジョブ要求)を受け取ると、該処理要求をジョブ制御機能部34へ渡す(ステップS101)。
ジョブ制御機能部34は、処理要求の内容を示すデータ処理情報(ジョブ情報)を生成し、文書情報記憶機能部37にジョブ情報を記憶させる(ステップS102)。
複合装置1は、上記ステップS102、S103の処理を、ジョブ要求が発生するごとに実行する。
複合装置1は、ジョブ要求が発生すると、適宜のタイミングに、ジョブ制御機能部34が、文書情報記憶機能部37のジョブ情報及び文書識別情報に基づいて、複合装置1の必要な各部を制御して、該ジョブを実効する。
そして、UI機能部33は、アクセス可能領域Aaに記憶されている文書データのユーザからの削除要求を受け取ると、該削除要求をジョブ制御機能部34に渡す(ステップS103)。
ジョブ制御機能部34は、文書データの削除要求を受け取ると、文書状態判定機能部38に、該文書のジョブ情報を参照した該文書データに対する未完了のジョブがあるか否かのチェックを行わせる(ステップS104)。
ステップS104で、未完了のジョブがあると(ステップS104で、YESのとき)、ジョブ制御機能部34は、文書管理機能部35に、削除要求のあった文書データの文書識別情報を生成させて、文書情報記憶機能部37へ記憶させる(ステップS105)。この文書識別情報は、文書ID、フォルダパス等である。
ジョブ制御機能部34は、文書状態判定機能部38に、文書情報記憶機能部37のジョブ情報を参照して、削除要求のあった文書データに対して実行中のジョブがあるかチェックさせる(ステップS106)。
ステップS106で、実行中のジョブがあるときには、ジョブ制御機能部34は、該文書データに対するジョブを中断する(ステップS107)。ジョブ制御機能部34は、中断したジョブを再開するために必要なジョブ再開情報を生成して文書情報記憶機能部37に記憶させる(ステップS108)。
ジョブ制御機能部34は、ジョブ再開情報を生成すると、文書管理機能部35に、図3(b)に示すように、該文書データをアクセス可能領域Aaからセキュリティ領域Asへ移動させる(ステップS109)。
ジョブ制御機能部34は、文書データの移動を行うと、移動させた文書データを取得できるように、文書管理機能部35に、文書識別情報を作成させる。ジョブ制御機能部34は、文書管理機能部35に、該文書データの旧文書識別情報を、新たな文書識別情報で書き換える等によって更新させる(ステップS110)。
上記ステップS106で、文書データに対して実行中のジョブがないとき(ステップS106で、NOのとき)、ジョブ制御機能部34は、該文書データのセキュリティ領域Asへの移動を行い(ステップS109)文書識別情報を更新する(ステップS110)。
ジョブ制御機能部34は、文書データの移動と必要な文書識別情報の更新を行うと、該文書データのジョブ情報を参照して、該文書データに対して中断したジョブがあるかチェックする(ステップS111)。
ステップS111で、中断したジョブがあると(ステップS111で、YESのとき)、ジョブ制御機能部34は、該文書データの文書識別情報、ジョブ情報及びジョブ再開情報に基づいて、中断したジョブを再開する(ステップS112)。すなわち、ジョブ制御機能部34は、文書識別情報及びジョブ再開情報に基づいて、セキュリティ領域Asに移動した該文書データのうち、必要なデータを読み出し、ジョブ情報に応じたデータ処理を実行する。
ステップS111で、中断したジョブがないと(ステップS111で、NOのとき)、ジョブ制御機能部34は、該文書データの文書識別情報及びジョブ情報に基づいて、未処理のジョブを実行する(ステップS113)。
そして、ジョブ制御機能部34は、該文書データの全てのジョブを完了すると(ステップS114)、該文書データ、文書識別情報、ジョブ情報及びジョブ再開情報を、削除してデータ処理を終了する(ステップS115)。すなわち、ジョブ制御機能部34は、図3(c)に示すように、セキュリティ領域Asへ移動した文書データを、文書管理機能部35に削除させ、文書情報記憶機能部37の文書識別情報及びジョブ情報、ジョブ再開情報を削除する。
上記ステップS104で、削除要求のあった文書データに対して未完了のジョブがないとき(ステップS104で、NOのとき)、該文書データ、文書識別情報及びジョブ情報を、削除してデータ処理を終了する(ステップS115)。
すなわち、複合装置1は、具体的には、上記文書データのセキュリティ確保を伴うデータ処理を、図5から図12に示すように実行する。なお、図5から図8は、文書データ(以下、適宜、文書という。)Aに対するジョブを未実行の状態で文書Aに対する削除要求が発生して、セキュリティ領域Asへ移動させた後に、ジョブを実行する場合が示されている。図9から図12は、文書Aに対するジョブの実行中に文書Aに対する削除要求が発生して、ジョブを中断してセキュリティ領域Asへ移動させた後に、ジョブを再開する場合が示されている。
図5に示すように、複合装置1は、文書Aと文書Bが文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaに保管されている状態で、UI機能部33がユーザによる文書Aに対するジョブ要求を受け取る。このとき、文書管理機能部35は、各文書A、Bの文書識別情報を生成して、文書情報記憶機能部37に文書記憶機能部36の該文書A、Bに関連付けて保管する。ジョブ制御機能部34は、ユーザが設定した文書Aのジョブ情報と文書の識別情報からジョブを準備し、ジョブ情報を生成して、文書情報記憶機能部37に保管する。このジョブ情報は、上述のように、例えば、コピー処理では、コピー部数、カラー/モノクロ等のコピー条件情報であり、データ転送処理では、送信先、データ形式等の転送条件情報である。
ジョブ制御機能部34は、文書Aに対して、図6に示すように、先に要求を受け付けたジョブを実行する前に、削除要求をUI機能部33が受け付けると、準備していたジョブをキャンセル(破棄)する。そして、ジョブ制御機能部34は、文書管理機能部35が生成した文書Aについての文書ID、フォルダパス等の文書識別情報を文書情報記憶機能部37に格納する。
そして、ジョブ制御機能部34は、図7に示すように、文書管理機能部35に、文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaに保管されている文書Aを、セキュリティ領域Asへ移動させる。文書管理機能部35は、文書情報記憶機能部37に保管されている文書Aの文書識別情報(フォルダパス)を、セキュリティ領域Asへの移動に合わせて更新する。
ジョブ制御機能部34は、文書情報記憶機能部37の文書Aのジョブ情報及び更新された文書識別情報に基づいて、文書Aに対するジョブを実行する。
ジョブ制御機能部34は、文書Aに対するジョブを完了すると、図8に示すように、文書記憶機能部36のセキュリティ領域Asに保管されている文書Aを削除し、さらに、文書情報記憶機能部37に保管されている文書Aのジョブ情報及び文書識別情報を削除する。
また、複合装置1は、図9に示すように、文書Aと文書Bが文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaに保管されている状態で、UI機能部33がユーザによる文書Aに対するジョブ要求を受け取る。このとき、文書管理機能部35は、各文書A、Bの文書識別情報を生成して、文書情報記憶機能部37に文書記憶機能部36の該文書A、Bに関連付けて保管する。ジョブ制御機能部34は、ユーザが設定した文書Aのジョブ情報と文書識別情報からジョブを準備し、ジョブ情報を生成して、文書情報記憶機能部37に保管する。さらに、ジョブ制御機能部34は、文書Aの文書識別情報とジョブ情報に基づいて、ジョブを開始する。
ジョブ制御機能部34は、文書Aのジョブの実行を開始した後、図10に示すように、文書Aの削除要求をUI機能部33が受け取ると、実行している文書Aのジョブを中断する。ジョブ制御機能部34は、中断したジョブを途中から再開するためのジョブ再開情報を生成し、文書情報記憶機能部37に記憶させる。また、文書管理機能部35は、文書Aに対して、文書Aについての文書ID、フォルダパス等の文書識別情報を文書情報記憶機能部37に格納する。
次に、ジョブ制御機能部34は、文書管理機能部35に、図11に示すように、文書Aを文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaからセキュリティ領域Asへ移動させる。そして、ジョブ制御機能部34は、移動させた文書Aを取得できるように、文書管理機能部35に、文書識別情報(文書Aのフォルダパス)を作成させて、該文書Aの旧文書識別情報を、新たな文書識別情報で書き換える等によって更新させる。
ジョブ制御機能部34は、文書情報記憶機能部37の文書Aのジョブ情報、ジョブ再開情報及び更新された識別情報に基づいて、文書Aに対するジョブを実行する。
そして、ジョブ制御機能部34は、文書Aに対するジョブを完了すると、図12に示すように、文書記憶機能部36のセキュリティ領域Asに保管されている文書Aを削除し、さらに、文書情報記憶機能部37に保管されている文書Aのジョブ情報、ジョブ再開情報及び識別情報を削除する。
したがって、複合装置1は、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
また、複合装置1は、文書記憶機能部36のアクセス可能領域Aaからセキュリティ領域Asへ移動した文書データに対するジョブの実行において、エラーが発生すると、図13に示すように、エラー対応処理を実行する。
すなわち、ジョブ制御機能部34は、セキュリティ領域Asへ移動した文書データに対するジョブの実行にエラーが発生すると(ステップS201)、ジョブ実行指示したユーザに対してエラー通知して、次の指示を待つ(ステップS202)。ジョブ制御機能部34は、エラー通知を、例えば、エラー発生したジョブのジョブ要求を、UI機能部33が受け取っているときには、UI機能部33に対して行い、ジョブ要求を、ネットワーク上の他の装置等から受け取っているときには、該装置にエラー通知する。
ジョブ制御機能部34は、ユーザからの指示が、ジョブのリトライ指示、ジョブのキャンセル指示、文書復元指示のいずれであるか判断する(ステップS203)。
ジョブ制御機能部34は、ステップS203で、指示がエラー発生ジョブのリトライ指示であると、既に記憶している文書識別情報及びジョブ情報、または、ジョブ情報とジョブ再開情報に基づいて、該ジョブを再度実行する(ステップS204)。ジョブ制御機能部34は、ジョブの実行が完了すると、エラー対応処理を終了する。
ジョブ制御機能部34は、ステップS203で、指示がジョブキャンセル指示であると、ジョブキャンセルされた文書データ及び該文書データの文書識別情報とジョブ情報、または、文書識別情報とジョブ情報及びジョブ再開情報を削除する(ステップS205)。すなわち、ジョブ制御機能部34は、文書記憶機能部36のセキュリティ領域Asに保管されているジョブキャンセルされた文書データ及び文書情報記憶機能部37に保管されている該文書データの文書識別情報とジョブ情報、または、文書識別情報とジョブ情報及びジョブ再開情報を削除する。
ジョブ制御機能部34は、ステップS203で、指示が文書復元指示であると、エラーの発生したジョブの文書識別情報、ジョブ情報、ジョブ再開情報を削除し、さらに、該文書データをアクセス可能領域Aaへ移動する(ステップS206)。すなわち、ジョブ制御機能部34は、文書情報記憶機能部37に保管されている復元指示された文書データの文書識別情報とジョブ情報、または、文書識別情報とジョブ情報及びジョブ再開情報を削除する。さらに、ジョブ制御機能部34は、文書記憶機能部36のセキュリティ領域Asに保管されている復元指示された文書データを、アクセス可能領域Aaの元のフォルダへ移動する。
すなわち、ジョブ制御機能部34は、ジョブエラーに対するユーザの指示に対して、ジョブの状態、文書識別情報、ジョブ情報、ジョブ再開情報の状態及び文書データの状態を、図14に示すように、処理する。すなわち、ジョブ制御機能部34は、ユーザ指示が、ジョブリトライであると、ジョブを再度実行、文書識別情報等の情報を保持、文書データをセキュリティ領域Asに保持する。また、ジョブ制御機能部34は、ユーザ指示が、ジョブキャンセルであると、ジョブの実行を中止、文書識別情報等の情報を削除、文書データを削除する。さらに、ジョブ制御機能部34は、ユーザ指示が、文書復元であると、ジョブの実行を中止、文書識別情報等の情報を削除、文書データをアクセス可能領域Aaの元のフォルダへ移動する。
したがって、セキュリティ領域Asへ移動した文書データに対するジョブの実行にエラーが発生しても、ユーザの指示に応じて対応処理を行うことができ、文書データのセキュリティを確保しつつ、利用性を向上させることができる。
なお、上記説明においては、1台の複合装置1が、本発明の実行に必要な各部(各手段)を備えているが、本発明の構成としては、上記構成に限るものではない。例えば、図15に示すように、データ処理システム100としてシステム構成されていてもよい。図15では、データ処理システム100は、2台の複合装置110a、110b、コンピュータ120及びサーバ130が、ネットワークNWで接続されており、ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)、インターネット等の通信回線である。なお、図15では、データ処理システム100は、2台の複合装置110a、110b及び1台のコンピュータ120とサーバ130で、構成されているが、データ処理システム100を構築する装置は、これらの種類の装置に限るものではなく、また、台数においてもこれらの台数に限るものではない。
複合装置110a、110bは、上記複合装置1と同様の構成であり、操作表示部111a、111b、読取部112a、112b、読取画像メモリ113a、113b、印刷部114a、114b、CPU115a、115b、ROM116a、116b、RAM117a、117b、ハードディスク118a、118b及びNIC119a、119b等を備えている。複合装置110a、110bは、その各部が、基本的に、上記複合装置1の対応する各部と同様の動作処理を行うが、後述するように、UI機能部、ジョブ制御機能部及びファクシミリ装置としての基本処理を行う機能のみを備えている。また、複合装置110a、110bは、そのNIC119a、119bがネットワークNWに接続されており、NIC119a、119bによってネットワークNWを介して複合装置110a、110b相互間及びコンピュータ120、サーバ130と通信する。
複合装置110a、110bは、ROM116a、116bに、本発明のデータ処理プログラムのうち、複合装置110a、110bで実行する必要のある部分のプログラムが導入されることで、図16に示すような機能ブロックが構築される。
すなわち、複合装置110a、110bは、該データ処理プログラムが導入されることで、図16に示すように、読取機能部211a、211b、印刷機能部212a、212b、UI機能部213a、213b、ジョブ制御機能部214a、214b及び通信機能部215a、215bが構築される。読取機能部211a、211b、印刷機能部212a、212b、UI機能部213a、213b、ジョブ制御機能部214a、214bは、上記複合装置1の対応する機能部と同様の機能動作を行う。通信機能部215a、215bは、NIC119a、119bで構築され、ネットワークNWを介して複合装置110a、110b相互間及びコンピュータ120、サーバ130と通信する。すなわち、UI機能部213a、213bは、処理要求受付手段として機能し、ジョブ制御機能部214a、214bは、処理実行手段、処理実行制御手段として機能する。
コンピュータ120は、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のコンピュータであり、操作表示部121、CPU122、ROM123、RAM124、ハードディスク125及びNIC126等を備えている。
操作表示部121は、キーボード、マウス、ディスプレイ等を備えている。操作表示部121は、各種情報の入力がキーボードやマウスで行われ、コンピュータ120からユーザに通知する情報をディスプレイに表示出力する。
ROM123は、コンピュータとしての基本プログラムやシステムプログラム等が格納される。
ハードディスク125は、OS(Operating System)、本発明のデータ処理プログラムのうち、コンピュータ120において実行すべき部分のプログラム及び文書データ等を格納する。
CPU122は、ROM123またはハードディスク125内のプログラムに基づいて、コンピュータ120としての基本処理を実行するとともに、本発明のデータ処理プログラムのうちコンピュータ120としての処理を実行する。
RAM124は、CPU122のワークメモリとして利用される。
NIC126は、ネットワークNWに接続され、複合装置110a、110b及びサーバ130と通信する。
コンピュータ120は、本発明のデータ処理プログラムのうち、コンピュータ120で実行する部分のプログラムが導入されることで、図16に示すような機能ブロックが構築される。
コンピュータ120は、該データ処理プログラムが導入されることで、図16に示すように、UI機能部221及び通信機能部222が構築され、ユーザの操作によってデータ処理要求を行う。
UI機能部(処理要求受付手段)221は、上記操作表示部121により構築され、後述するサーバ130に保管されている文書データに対するユーザからのコピー処理等のデータ処理要求や削除要求等の要求を受け付けて、サーバ130へ出力する。また、UI機能部221は、コンピュータ120からユーザへ情報を通知する。
サーバ130は、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のサーバであり、CPU131、ROM132、RAM133、ハードディスク134及びNIC135等を備えている。なお、サーバ130は、図15では示していないが、キーボード、マウス、ディスプレイ等を備えていてもよい。
ROM132は、サーバとしての基本プログラムやシステムプログラム等が格納される。
ハードディスク134は、OS、本発明のデータ処理プログラムのうち、サーバ130において実行すべき部分のプログラム及び文書データ、データ処理方法を実行するのに必要な各データ等を格納する。
CPU131は、ROM132またはハードディスク134内のプログラムに基づいて、サーバ130としての基本処理を実行するとともに、本発明のデータ処理プログラムのうちサーバ130としての処理を実行する。
RAM133は、CPU131のワークメモリとして利用される。
NIC135は、ネットワークNWに接続され、複合装置110a、110b及びコンピュータ120と通信する。
サーバ130は、本発明のデータ処理プログラムのうち、サーバ130で実行する部分のプログラムが導入されることで、図16に示すような機能ブロックが構築される。
サーバ130は、該データ処理プログラムが導入されることで、図16に示すように、文書管理機能部231、文書記憶機能部232、文書情報記憶機能部233、文書状態判定機能部234及び通信機能部235が構築される。
上記各機能部のうち、文書管理機能部231、文書記憶機能部232、文書情報記憶機能部233、文書状態判定機能部234は、上記複合装置1の対応する機能部と同様の機能動作を行う。特に、文書記憶機能部232は、アクセス可能領域Aaとセキュリティ領域Asを備えている。すなわち、文書管理機能部231は、データ移動・削除手段として機能し、文書記憶機能部232は、データ保管手段として機能する。文書状態判定機能部234は、判定手段として機能する。
すなわち、データ処理システム100は、複合装置110a、110bの読取機能部211a、211bで読み取られた文書データ等を通信機能部215a、215bからネットワークNWを介して、サーバ130へ送信する。
サーバ130は、送られてきて通信機能部235が受け取った文書データを文書管理機能部231が文書記憶機能部232へ保管するとともに、文書識別情報を生成して、文書情報記憶機能部233へ保管する。複合装置110a、110bのUI機能部213a、213bまたはコンピュータ120のUI機能部221がユーザからのジョブ要求を受け取ると、複合装置110a、110bは、ジョブ制御機能部214a、214bが、上記同様に、ジョブの管理・実行を行う。なお、コンピュータ120は、UI機能部221がジョブ要求を受け付けると、該ジョブ要求を通信機能部222からネットワークNWを介して指定の複合装置110a、110bへ送信し、複合装置110a、110bが同様にジョブを実行する。
複合装置110a、110bは、ジョブの実行に際して、サーバ130の文書記憶機能部232の文書データを読み出し、印刷機能部212a、212b等を利用してジョブを実行する。
このジョブの実行に際して、または、ジョブの実行途中に、複合装置110a、110bのUI機能部213a、213bまたは、コンピュータ120のUI機能221から文書の削除要求が発生することがある。この場合、ジョブ制御機能部214a、214bは、図4及び図5〜図12と同様に、サーバ130の文書記憶機能部232のアクセス可能領域Aaからセキュリティ領域Asへ文書データを移動させて、中断したジョブまたは未処理のジョブを実行する。
そして、このセキュリティ確保を伴うジョブ実行において、セキュリティ領域Asへ移動させた文書データに対するジョブの実行にエラーが発生すると、ジョブ制御機能部214a、214bは、図3と同様に、エラー対応処理を実行する。
このように、本実施例のデータ処理装置としての複合装置1は、外部アクセスを許可するアクセス可能領域Aaと外部アクセスを拒否するセキュリティ領域Asを有し、文書データを保管する文書記憶機能部(データ保管手段)36と、前記アクセス可能領域Aaに保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付けるUI機能部(処理要求受付手段)33と、前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行するジョブ制御機能部(処理実行手段)33と、前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する文書状態判定機能部(判定手段)38と、前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域Asへ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除する文書管理機能部(データ移動・削除手段)35と、前記セキュリティ領域Asへ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)33に実行させ、該データ処理が完了すると、前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)35に該文書データを削除させるジョブ制御機能部(処理実行制御手段)34と、を備えている。
したがって、データ処理中またはデータ処理待機中の文書データに対して削除要求があると、該データ処理を中断または待機させて、該文書データを外部アクセスを拒否するセキュリティ領域に移動した後、データ処理を再開または開始させることができる。その結果、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
また、本実施例の複合装置1は、文書記憶機能部(データ保管手段)36における前記文書データの少なくとも保管先を示す文書保管情報(文書識別情報)を生成・管理する文書管理機能部(文書情報管理手段)35を、さらに備え、前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)33、前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)35及び前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)34は、前記文書保管情報を参照して、それぞれ処理を実行する。
したがって、文書管理を適切に行って、セキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)34が、中断させた前記データ処理の再開に必要な再開情報を生成し、該再開情報に基づいて、前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)33に、該データ処理を中断させた処理の続きから再開させる。
したがって、中断させたデータ処理を、適切に続きから再開することができ、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
また、本実施例の複合装置1は、情報を報知出力するUI機能部(報知手段)33と、指示を受け付けるUI機能部(受付手段)33と、をさらに備え、前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)34が、前記セキュリティ領域Asへ移動された前記文書に対する前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)34による前記データ処理にエラーが発生すると、前記UI機能部(報知手段)33にその旨を報知させ、該報知に応じて前記UI機能部(受付手段)33が該データ処理のエラーに対する指示として、該文書データの削除、再実行、前記アクセス可能領域Aaへの移動のいずれかの指示を受け付け、該ジョブ制御機能部(処理実行手段)33または前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)35に、該指示に応じた処理を実行させる。
したがって、セキュリティ領域Asへ移動させた文書データのデータ処理にエラーが発生した場合にも、ユーザの意図に応じた処理を行うことができ、セキュリティを確保しつつ利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例のデータ処理システム100は、外部アクセスを許可するアクセス可能領域Aaと外部アクセスを拒否するセキュリティ領域Asを有し、文書データを保管する文書記憶機能部(データ保管手段)232と、前記アクセス可能領域Aaに保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付けるUI機能部(処理要求受付手段)213a、213b、221と、前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行するジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214bと、前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する文書状態判定機能部(判定手段)234と、前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域Asへ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除する文書管理機能部(データ移動・削除手段)231と、前記セキュリティ領域Asへ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214bに実行させ、該データ処理が完了すると、前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)231に該文書データを削除させるジョブ制御機能部(処理実行制御手段)214a、214bと、を備えている。
したがって、データ処理中またはデータ処理待機中の文書データに対して削除要求があると、該データ処理を中断または待機させて、該文書データを外部アクセスを拒否するセキュリティ領域に移動した後、データ処理を再開または開始させることができる。その結果、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
また、本実施例のデータ処理システム100は、文書記憶機能部(データ保管手段)232における前記文書データの少なくとも保管先を示す文書保管情報(文書識別情報)を生成・管理する文書管理機能部(文書情報管理手段)231を、さらに備え、前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214b、前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)231及び前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)214a、214bは、前記文書保管情報を参照して、それぞれ処理を実行する。
したがって、文書管理を適切に行って、セキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
さらに、本実施例のデータ処理システム100は、前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)214a、214bが、中断させた前記データ処理の再開に必要な再開情報を生成し、該再開情報に基づいて、前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214bに、該データ処理を中断させた処理の続きから再開させる。
したがって、中断させたデータ処理を、適切に続きから再開することができ、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
また、本実施例のデータ処理システム100は、情報を報知出力するUI機能部(報知手段)213a、213b、221と、指示を受け付けるUI機能部(受付手段)213a、213b、221と、をさらに備え、前記ジョブ制御機能部(処理実行制御手段)214a、214bが、前記セキュリティ領域Asへ移動された前記文書に対する前記ジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214bによる前記データ処理にエラーが発生すると、前記UI機能部(報知手段)213a、213b、221にその旨を報知させ、該報知に応じて前記UI機能部(受付手段)213a、213b、221が該データ処理のエラーに対する指示として、該文書データの削除、再実行、前記アクセス可能領域Aaへの移動のいずれかの指示を受け付け、該ジョブ制御機能部(処理実行手段)214a、214bまたは前記文書管理機能部(データ移動・削除手段)231に、該指示に応じた処理を実行させる。
したがって、セキュリティ領域Asへ移動させた文書データのデータ処理にエラーが発生した場合にも、ユーザの意図に応じた処理を行うことができ、セキュリティを確保しつつ利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の複合装置1、データ処理システム100は、外部アクセスを許可するアクセス可能領域Aaと外部アクセスを拒否するセキュリティ領域Asを有する文書記憶機能部(データ保管手段)36、232に文書データを保管するデータ保管処理ステップと、前記アクセス可能領域Aaに保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付処理ステップと、前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行する処理実行処理ステップと、前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定処理ステップと、前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域Asへ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除処理ステップと、前記セキュリティ領域Asへ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記処理実行処理ステップで実行させ、該データ処理が完了すると、前記データ移動・削除処理ステップで該文書データを削除させる処理実行制御処理ステップと、を有するデータ処理方法を実行している。
したがって、データ処理中またはデータ処理待機中の文書データに対して削除要求があると、該データ処理を中断または待機させて、該文書データを外部アクセスを拒否するセキュリティ領域に移動した後、データ処理を再開または開始させることができる。その結果、保管している文書データに対してデータ処理要求と削除要求が発生した場合にも、文書データのセキュリティを確保しつつ、データ処理を適切に実行することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 複合装置
11 操作表示部
12 読取部
13 読取画像メモリ
14 印刷部
15 CPU
16 ROM
17 RAM
18 ハードディスク(HDD)
19 NIC
20 バス
31 読取機能部
32 印刷機能部
33 UI機能部
34 ジョブ制御機能部
35 文書管理機能部
36 文書記憶機能部
37 文書情報記憶機能部
38 文書状態判定機能部
Aa アクセス可能領域
As セキュリティ領域
100 データ処理システム
110a、110b 複合装置
111a、111b 操作表示部
112a、112b 読取部
113a、113b 読取画像メモリ
114a、114b 印刷部
115a、115b CPU
116a、116b ROM
117a、117b RAM
118a、118b ハードディスク
119a、119b NIC
120 コンピュータ
121 操作表示部
122 CPU
123 ROM
124 RAM
125 ハードディスク
126 NIC
130 サーバ
131 CPU
132 ROM
133 RAM
134 ハードディスク
135 NIC
NW ネットワーク
211a、211b 読取機能部
212a、212b 印刷機能部
213a、213b UI機能部
214a、214b ジョブ制御機能部
215a、215b 通信機能部
221 UI機能部
222 通信機能部
231 文書管理機能部
232 文書記憶機能部
233 文書情報記憶機能部
234 文書状態判定機能部
235 通信機能部
特開2006−011508号公報

Claims (10)

  1. 外部アクセスを許可するアクセス可能領域と外部アクセスを拒否するセキュリティ領域を有し、文書データを保管するデータ保管手段と、
    前記アクセス可能領域に保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、
    前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行する処理実行手段と、
    前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定手段と、
    前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域へ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除手段と、
    前記セキュリティ領域へ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記処理実行手段に実行させ、該データ処理が完了すると、前記データ移動・削除手段に該文書データを削除させる処理実行制御手段と、
    を備えていることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記データ処理装置は、
    前記データ保管手段における前記文書データの少なくとも保管先を示す文書保管情報を生成・管理する文書情報管理手段を、
    さらに備え、
    前記処理実行手段、前記データ移動・削除手段及び前記処理実行制御手段は、
    前記文書保管情報を参照して、それぞれ処理を実行することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 前記処理実行制御手段は、
    中断させた前記データ処理の再開に必要な再開情報を生成し、該再開情報に基づいて、前記処理実行手段に、該データ処理を中断させた処理の続きから再開させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 前記データ処理装置は、
    情報を報知出力する報知手段と、
    指示を受け付ける受付手段と、
    をさらに備え、
    前記処理実行制御手段は、
    前記セキュリティ領域へ移動された前記文書に対する前記処理実行手段による前記データ処理にエラーが発生すると、前記報知手段にその旨を報知させ、該報知に応じて前記受付手段が該データ処理のエラーに対する指示として、該文書データの削除、再実行、前記アクセス可能領域への移動のいずれかの指示を受け付け、該処理実行手段または前記データ移動・削除手段に、該指示に応じた処理を実行させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ処理装置。
  5. データ処理部が、保管している文書データに対して、画像処理要求を受け付けて、受け付けた画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記データ処理部として、請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ処理装置を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  6. 外部アクセスを許可するアクセス可能領域と外部アクセスを拒否するセキュリティ領域を有し、文書データを保管するデータ保管手段と、
    前記アクセス可能領域に保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、
    前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行する処理実行手段と、
    前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定手段と、
    前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域へ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除手段と、
    前記セキュリティ領域へ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記処理実行手段に実行させ、該データ処理が完了すると、前記データ移動・削除手段に該文書データを削除させる処理実行制御手段と、
    がネットワーク上に接続されていることを特徴とするデータ処理システム。
  7. 前記データ処理システムは、
    前記データ保管手段における前記文書データの少なくとも保管先を示す文書保管情報を生成・管理する文書情報管理手段を、
    さらに備え、
    前記処理実行手段、前記データ移動・削除手段及び前記処理実行制御手段は、
    前記文書保管情報を参照して、それぞれ処理を実行することを特徴とする請求項6記載のデータ処理システム。
  8. 前記処理実行制御手段は、
    中断させた前記データ処理の再開に必要な再開情報を生成し、該再開情報に基づいて、前記処理実行手段に、該データ処理を中断させた処理の続きから再開させることを特徴とする請求項6または請求項7記載のデータ処理システム。
  9. 前記データ処理装置は、
    情報を報知出力する報知手段と、
    指示を受け付ける受付手段と、
    をさらに備え、
    前記処理実行制御手段は、
    前記セキュリティ領域へ移動された前記文書に対する前記処理実行手段による前記データ処理にエラーが発生すると、前記報知手段にその旨を報知させ、該報知に応じて前記受付手段が該データ処理のエラーに対する指示として、該文書データの削除、再実行、前記アクセス可能領域への移動のいずれかの指示を受け付け、該処理実行手段または前記データ移動・削除手段に、該指示に応じた処理を実行させることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のデータ処理システム。
  10. 外部アクセスを許可するアクセス可能領域と外部アクセスを拒否するセキュリティ領域を有するデータ保管手段に文書データを保管するデータ保管処理ステップと、
    前記アクセス可能領域に保管されている前記文書データに対するデータ処理要求を受け付ける処理要求受付処理ステップと、
    前記データ処理要求に基づいて前記文書データに対するデータ処理を実行する処理実行処理ステップと、
    前記文書データに対するデータ処理要求が削除要求であると、該文書データに対する該削除要求以外の他のデータ処理要求の有無及び処理状態を判定する判定処理ステップと、
    前記削除要求のあった前記文書データに対して処理中または未処理の他のデータ処理要求があると、該他のデータ処理を一時中断または待機させて、該文書データを前記セキュリティ領域へ移動させ、該文書データに対して、処理中または未処理の他のデータ処理要求が不存在であると、該文書データを削除するデータ移動・削除処理ステップと、
    前記セキュリティ領域へ移動された前記文書データに対して、中断または待機となっている前記データ処理を前記処理実行処理ステップで実行させ、該データ処理が完了すると、前記データ移動・削除処理ステップで該文書データを削除させる処理実行制御処理ステップと、
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
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