JP2015226033A - 半導体装置 - Google Patents

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泰 田坂
Yasushi Tasaka
泰 田坂
雅人 原
Masahito Hara
雅人 原
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【課題】半導体の種類によって異なる特性差に依存しない半導体装置を提供する。【解決手段】窒化物半導体からなる第1素子G1が形成されたチップ11と、第1素子が形成されたチップ上に形成され、該チップの温度変化に対して所定の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第2素子G2と、第1素子が形成されたチップ上に形成され、結線を変えることで該チップの温度変化に対して他の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第3素子G3と、第2素子及び第3素子の温度に対する電圧特性の変化を検出して第1素子の温度を検出する温度検出回路M4を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体層を有する素子を備えた半導体装置に関する。
GaN(窒化ガリウム)−FETは、シリコン素材のパワーMOSFETに比べ、高周波数及び大電流で動作できるため、次世代のパワーモジュールとして高い期待が寄せられている。このような素子に関連する技術として、特許文献1は、窒化物半導体層を有するスイッチング素子を備えたスイッチング回路を開示している。
このスイッチング回路は、窒化物半導体層の主面上に、第1の主電極と第2の主電極の間に配置された制御電極を有するスイッチング素子と、スイッチング素子の第1の主電極にアノード端子が接続された第1の整流素子、第1の整流素子のカソード端子に第1の主電極が接続され、スイッチング素子の制御電極に第2の主電極が接続された第1の駆動素子、スイッチング素子の制御電極に第1の主電極が接続され、スイッチング素子の第2の主電極に第2の主電極が接続された第2の駆動素子、及び第1の駆動素子の制御電極と第2の駆動素子の制御電極にそれぞれ入力される制御信号を受信する入力端子を有する駆動回路を備える。
また、特許文献2は、半導体スイッチ素子が形成されたチップ上に形成され、チップの温度を検出可能な温度検出構造を開示している。この技術では、温度の変化に対して負の線形性の温度電圧特性を有するダイオードが温度検出用の素子としてパワーMOSと同一の半導体チップ上に形成されるとともに、ダイオードの両端子には、抵抗とコンデンサとからなるローパスフィルタが接続されている。
特開2012−222393号公報 特開2000−307403号公報
一般に、GaN−FET自体は、製造工程上、複雑な回路を1つの基板に搭載することは困難である。従来の技術では、基準電圧回路の出力は、それと同じチップ上に形成された他の回路の基準電圧として使用されることを想定している。GaN化合物半導体としてのGaN−FETをパワーモジュールの機能としてのみ使用する場合、他の多くの制御回路は、例えばシリコン半導体を用いたICチップに依存することになる。このとき問題となるのが、GaN化合物半導体とシリコン半導体の物性的な特性差である。これらは別工程で生成されるため、バラツキのベクトルが同一とはならず、回路的なミスマッチが懸念される。
本発明の課題は、半導体の種類によって異なる特性差に依存しない半導体装置を提供することにある。
本発明は、窒化物半導体からなる素子の閾値電圧の温度依存性が小さいことを利用し、それ自体を基準電圧や保護機能として用いることを特徴とする。
即ち、本発明は、窒化物半導体からなる第1素子が形成されたチップと、第1素子が形成されたチップ上に形成され、該チップの温度変化に対して所定の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第2素子と、第1素子が形成されたチップ上に形成され、結線を変えることで該チップの温度変化に対して他の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第3素子と、第2素子及び第3素子の温度に対する電圧特性の変化を検出して第1素子の温度を検出する温度検出回路を備えることを特徴とする。
本発明によれば、半導体の種類によって異なる特性差に依存しない半導体装置を提供できる。
本発明の実施例1に係る半導体装置の構成要素の配置のイメージを示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置で使用されるGaN−FETの断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置において使用されるGaN−FETを用いた定電圧発生回路を示す図である。 図3に示した定電圧発生回路を構成するGaN−FETのVG−ID特性(温度パラメータ)を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置におけるGaN−FETのVG−IG特性を示した特性図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置においてGaN−FETを用いた定電圧発生回路の構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置においてGaN−FETを用いた定電圧発生回路の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置においてGaN−FETを用いた定電流生成回路の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置として実現されたGaN−FETを用いたTSD回路を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置においてGaN−FETを用いたTSD回路の検出電圧−温度特性を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体装置として実現された他のGaN−FETを用いたTSD回路を示すブロック図である。
本発明は、窒化物半導体層を有する素子を備える半導体装置である。より詳しくは、本発明は、窒化ガリウム(GaN)と窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)の積層構造などを有する窒化物半導体層を備えた電界効果トランジスタ(以下、「窒化物FET」という。)として実現され、高周波用デバイスや高耐圧パワーデバイスなどに使用される。
窒化物半導体層にショットキー接合を形成して配置されたゲート電極を備えた窒化物FET(以下、「ショットキーゲート型窒化物FET」という。)や、窒化物半導体層上に絶縁膜を介して配置されたゲート電極を備えるMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)構造の窒化物FET(以下、「MISゲート型窒化物FET」という。)等を使用して種々の混載回路を実現することもできる。
以下、本発明の実施の形態に係る半導体装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る半導体装置の構成要素の配置のイメージを示す図である。この半導体装置は、GaNチップ11とMICチップ21とから構成され、これらの間は信号の送受信により機能的に接続されるようになっている。
GaNチップ11は、第1素子G1、第2素子G2及び第3素子G3から構成されている。第1素子G1は、例えばGaN−FETからなるスイッチ素子により構成されている。この第1素子G1は、MICチップ21から送られてくるドライブ信号によりオンオフ駆動される。
第2素子G2は、ノーマリオフ型又はノーマリオン型のGaN−FETから構成され、定電圧発生回路を構成する。第2素子G2は、MICチップ21の内部で使用される基準電圧を発生するために使用される。
第3素子G3は、ノーマリオフ型のGaN−FETから構成され、温度検出電圧発生回路を構成する。第3素子G3は、温度に応じた電圧を発生し、温度検出用に使用される。
第1素子G1、第2素子G2及び第3素子G3の各々を構成するGaN−FETは、窒化物半導体層の主面上に互いに離間して配置されたドレイン電極DSW及びソース電極SSW並びにドレイン電極DSWとソース電極SSWの間で窒化物半導体層の主面上に配置されたゲート電極GSWを備えている。ドレイン電極DSW及びソース電極SSWは、ドレイン端子D及びソース端子Sにそれぞれ接続されている。ゲート電極GSWはゲート端子Gに接続される。
GaN−FETは、例えばGaN層とAlGaN層の積層構造を有する窒化物半導体層を備えた窒化物FETである。図2は、GaN−FETの断面図を示している。このGaN−FETは、基板31上に配置された窒化物半導体層32の平坦な主面上に、ドレイン電極DSW、ソース電極SSW及びゲート電極GSWが配置されて構成されている。窒化物半導体層32の主面は、リセスが形成された凹凸形状であってもよい。
MICチップ21は、コントロール部M1、ドライブ回路M2、定電流生成回路M3及び温度検出回路M4を備えている。
コントロール部M1は、外部と信号を送受してMICチップ21の全体を制御する。ドライブ回路M2は、外部からの入力信号と温度検出回路M4からのTSD信号(詳細は後述する)に応じてドライブ信号を生成してGaNチップ11に送る。これにより、GaNチップ11の内部の第1素子G1が駆動される。
定電流生成回路M3は、定電流を発生してGaNチップ11に送る。この定電流を送ることによりGaNチップ11から得られる基準電圧及び温度検出電圧を温度検出回路M4に送る。温度検出回路M4は、GaNチップ11から得られた基準電圧及び温度検出電圧に基づきTSD信号を生成し、ドライブ回路M2に送る。
図3は、第2素子G2を構成するGaN−FETを用いた定電圧発生回路の一例を示す図である。図4(a)は、図3に示した定電圧発生回路の温度をパラメータとしたGaN−FETのVG−ID特性を示す図である。図4(b)は、SiMOSのVG−ID特性を示す図である。
GaN−FETのドレイン端子Dはゲート端子Gに接続されている。GaN−FETのドレイン端子Dには、電流源から定電流I1が供給される。その結果、GaN−FETのドレイン端子Dには、図4(a)の実線aの領域で示すような略一定の電圧が発生し、GaN−FETのドレイン端子D−ソース端子S間には、図4(a)の実線bの領域で示すような略一定の電流が流れる。
定電圧発生回路は、図4(a)中の実線bの位置に示されるように、温度にかかわらず略一定の電流で動作していることがわかる。
GaN−FETは閾値Vthを決めるチャネル領域の電子密度温度特性が小さいので温度特性も小さい。プロセス条件にも依存するが、GaN−FETはSiMOSと比較してほぼゼロの温度特性になる。図4(a)に示す波形は、少しだけ温度特性プラスの波形となっている。
図4(b)に示すSi MOSは、移動度温度特性で閾値Vthの温度特性が決まる。プロセスにも依存するが、約−1mV/Cぐらいである。
このように、定電圧発生回路を構成するGaN−FETの閾値電圧の温度依存性は、シリコン素材のMOSFETと比べても小さい。従って、GaN−FETを閾値近傍で動作させた場合、温度依存性の小さい基準電圧又は基準電流として利用することができる。なお、図4に示すVG(ゲート電圧)−ID(ドレイン電流)特性は、製造プロセスを調整することにより、各温度における特性を微調整することが可能である。
図5は、GaN−FETのゲート電流の温度依存性を示したVG−IG特性の図である。このGaN−FETは、その構造上、ゲート電圧を増加させるとゲート端子Gに電流が流れる。この特性は負の温度係数を持ち、また、その温度係数は一次の関数で近似できる。このことから、ゲート電流が温度に対して一次関数で近似できる領域で一定電流をゲート端子Gに流すことにより、温度検出が可能となる。
次に、定電圧発生回路について説明する。図6は、GaN−FETを用いた定電圧発生回路の構成例を示す図であり、図6(a)は、図3に示したノーマリオフ型のGaN−FETを用いた回路と同じであり、ドレイン端子Dに電流を供給する電流源を備えている。GaN−FETの閾値電圧の温度依存性は、図4に示すように、シリコン素材のMOSFETに比べて小さいので、GaN−FETに定電流を流すことにより一定電圧を検出することができる。
なお、定電圧発生回路は、ノーマリオフ型のGaN−FETのみならず、ノーマリオン型のGaN−FETを用いることもできる。図6(b)は、ノーマリオン型のGaN−FETで構成された定電圧発生回路である。この定電圧発生回路では、GaN−FETのソース端子Sからゲート端子Gに電流を供給する電流源が設けられ、ソース端子Sに発生する電圧Vを基準電圧(基準電圧信号REFの電圧と同等の電圧)として使用することができる。
図6(c)は、ノーマリオン型のGaN−FETで構成された他の定電圧発生回路である。この定電圧発生回路では、GaN−FETのドレイン端子Dには適当なバイアス電圧が印加される。また、ソース端子Sは抵抗Rを介してゲート端子Gに接続され、ソース端子Sに発生する電圧Vを基準電圧(基準電圧信号REFの電圧と同等の電圧)として使用することができる。
ノーマリオン型のGaN−FETの場合は、特性的には通常のシリコン素材のMOSFETのデプレッション型に相当するので、それと同様の回路構成で定電圧を発生させることができる。
図7は、図6(a)に示したノーマリオフ型のGaN−FETを用いた定電圧発生回路の変形例であり、温特補償機能を備えている。この変形例に係る定電圧発生回路は、図6(a)に示した定電圧発生回路のGaN−FETのドレイン端子Dと電流源との間に、他のGaN−FETを追加している。他のGaN−FETは、そのソース端子S’がGaN−FETのドレイン端子Dに接続され、ゲート端子G’が電流源に接続されている。この他のGaN−FETはダイオードとして機能し、そのゲート端子G’に発生される電圧が基準電圧として出力される。
この変形例に係る定電圧発生回路において、他のGaN−FETのソース端子S’とドレイン端子D’との間の配線は、有っても無くてもよい。また、この変形例に係る定電圧発生回路では、閾値電圧Vthの温度特性とダイオードとして機能する他のGaN−FETの順電圧Vfの温度特性とが組み合わされて、フラットな基準電圧が生成される。
なお、変形例に係る定電圧発生回路の閾値電圧Vth及び順電圧Vfの各単体の温度特性は、製造プロセスの変更で微調整が可能である。また、上述した例では、2個のGaN−FETを直列に接続して定電圧発生回路を構成したが、直列に接続するGaN−FETの数は2個に限定されず、任意である。
次に、定電流生成回路について説明する。定電流生成回路は、定電圧発生回路とは逆に、定電圧発生回路と同様の構成において一定の電圧を印加することにより一定の電流を検出することができる。
図8は、GaN−FETを用いた定電流生成回路の構成を示す図である。図8(a)は、ノーマリオフ型のGaN−FETを用いた定電流生成回路である。一方のGaN−FETのドレイン端子Dは、自身のゲート端子Gと他方のGaN−FETのゲート端子G’に接続され、一方のGaN−FETのソース端子Sは他方のGaN−FETのソース端子S’に接続されている。
このような構成において、一方のGaN−FETのドレイン端子Dとソース端子Sとの間に一定の電圧Eが印加されると、他のGaN−FETのドレイン端子D’からソース端子S’に一定の電流Iが流れるので、この電流Iを検出することができる。
図8(b)は、ノーマリオン型のGaN−FETで構成された定電流生成回路である。この定電流生成回路では、GaN−FETのゲート端子Gとソース端子Sが接続されている。これにより、ドレイン端子Dからソース端子Sに電流Iが流れるので一定の電流を検出することができる。
図8(c)は、ノーマリオン型のGaN−FETで構成された他の定電流生成回路である。この定電流生成回路では、GaN−FETのソース端子Sが抵抗Rを介してゲート端子Gに接続されている。これにより、ドレイン端子Dからソース端子Sに電流Iが流れるので一定の電流を検出することができる。
次に、保護機能として実現されたGaN−FETを用いた過熱保護回路(以下、「TSD(Thermal Shut Down)回路」という)について説明する。このTSD回路における温度検出は、図4に示した温度依存性の小さなVG−ID特性と、図5に示した温度特性が温度に対して一次関数で近似できるという特性を組み合わせることにより実現できる。
図9はTSD回路の構成を示すブロック図である。このTSD回路は、GaNチップ11、MICチップ21(抵抗R1及び抵抗R2を含む)を備えている。
GaNチップ11は、第1素子G1、第2素子G2及び第3素子G3から構成されている。第1素子G1は、例えばGaN−FETからなるスイッチ素子により構成され、MICチップ21から送られてくるドライブ信号により駆動される。
第2素子G2は、ノーマリオフ型のGaN−FETから構成され、定電圧発生回路を構成している。この第2素子G2を構成するGaN−FETのドレイン端子とショートされたゲート端子Gには、MICチップ21から電流I1が供給される。これにより、そのゲート端子Gに電圧が発生され、基準電圧信号REFとして出力される。
第3素子G3は、ノーマリオフ型のGaN−FETから構成され、温度検出電圧発生回路を構成している。この第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子Gには、MICチップ21から電流I2が供給される。これにより、そのゲート端子Gに、周囲温度に応じた電圧が発生され、温度検出信号TEMとして出力される。
MICチップ21は、第1定電流生成回路22、第2定電流生成回路23、コンパレータ24及びドライブ回路25を備えている。第1定電流生成回路22及び第2定電流生成回路23は図1に示す定電流生成回路M3に対応し、コンパレータ24は図1に示す温度検出回路M4に対応し、ドライブ回路25は図1に示すドライブ回路M2に対応する。なお、図1のコントロール部M1は、図9においては示されていない。
第1定電流生成回路22は、第2素子G2を構成するGaN−FETの電流源として使用される。第1定電流生成回路22で生成された電流I1は、GaNチップ11内の第2素子G2を構成するGaN−FETのゲート端子Gに送られることにより電流バイアスが加えられる。これにより、第2素子G2を構成するGaN−FETのゲート端子Gに電圧が発生され、基準電圧信号REFとしてコンパレータ24の非反転入力端子に入力される。
第2定電流生成回路23は、第3素子G3を構成するGaN−FETの電流源として使用される。この第2定電流生成回路23で発生された電流I2は、GaNチップ11内の第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子Gに送られることにより電流バイアスが加えられる。これにより、第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子Gに温度に応じた電圧が発生され、温度検出信号TEMとして出力される。この温度検出信号TEMは抵抗R1と抵抗R2とによる抵抗分割により所定範囲の電圧に変換され、コンパレータ24の反転入力端子に入力される。
コンパレータ24は、非反転入力端子に入力された基準電圧信号REFの電圧と、反転入力端子に入力された電圧とを比較し、比較結果を示すTSD信号を出力する。コンパレータ24から出力されたTSD信号は、ドライブ回路25に送られる。
ドライブ回路25は、外部からの入力信号とコンパレータ24からのTSD信号とに基づきドライブ信号を生成し、GaNチップ11内の第1素子G1を構成するGaN−FETのゲート端子Gに送る。このドライブ信号によって第1素子G1を構成するGaN−FETが駆動され又は駆動が停止される。
このように構成されたTSD回路は、以下のように動作する。即ち、電流I1を第2素子G2を構成するGaN−FETのゲート端子に送り電流バイアスを加え、これにより発生する電圧を基準電圧とする。また、電流I2を第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子に送り電流バイアスを加え、これにより発生する電圧を温度検出電圧とする。
第2素子G2を構成するGaN−FETは温度によらず略一定バイアスとなるので、基準電圧として使用できる。また、第3素子G3を構成するGaN−FETは、そのIgs−Vgs特性から一次の温度特性を有しているため、温度検出に利用できる。これらの両者を組み合わせることによりGaN基板上でTSD回路を実現できる。図10は、GaN−FETを用いたTSD回路の検出電圧−温度特性を示す。VG−IDはコンパレータ24の基準側の電圧(基準電圧)、VG−IGは温度検出側の電流を示す。
なお、電圧比較用のコンパレータ24はMICチップ21の中で実現されているが、このコンパレータ24に入力する電圧は、GaNチップ11の内部で作成している。これにより、GaN−FETの放熱を1チップ上で直に検出することができるため、MICチップ21に搭載するよりも遙かに温度検出の感度を高くすることができる。
図11は、上述したGaN−FETを用いたTSD回路の変形例を示すブロック図である。この変形例に係るTSD回路のGaNチップ11’は、図9に示したGaNチップ11から第2素子G2が削除されている。また、MICチップ21’は、図9に示したMICチップ21から第1電流生成回路22が除去され、第2定電流生成回路23が定電流生成回路26に変更され、基準電圧発生回路27が追加されている。さらに、この変形例に係るTSD回路は、図10に示したTSD回路から抵抗R1及び抵抗R2が削除されている。
定電流生成回路26は、第3素子G3を構成するGaN−FETの電流源として使用され、電流Iを出力する。定電流生成回路26で発生された電流Iは、GaNチップ11´内の第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子Gに送られることにより電流バイアスが加えられる。これにより、第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子Gに温度に応じた電圧が発生され、温度検出信号TEMとしてMICチップ21’内のコンパレータ24の反転入力端子に入力される。
基準電圧発生回路27は、図9に示した基準電圧信号REFの機能に相当する電圧を発生し、基準電圧としてコンパレータ24の非反転入力端子に送る。
このように構成された変形例に係るTSD回路は、以下のように動作する。即ち、電流Iを第3素子G3を構成するGaN−FETのゲート端子に送り電流バイアスを加え、これにより発生された電圧を温度検出電圧とする。また、基準電圧発生回路27で発生された電圧を基準電圧とする。
この変形例に係るTSD回路においては、基準電圧は、MICチップ21’の内部の基準電圧発生回路27で発生させるので、GaNチップ11’とMICチップ21’との物性的な特性差に若干のバラツキが生じるが、TSD回路を簡単に構成できる。
このように本発明の実施例1によれば、GaN−FETの特性を利用して基準電圧回路及び保護機能回路を容易に実現できる。具体的には、GaN−FETの構造は従前と変わらないが、それ自体の特性(図4に示すVG−ID特性及び図5に示すVG−IG特性)に基づく複数の機能を持たせることができる。また、GaN−FETの製造プロセスによるバラツキと回路機能が連動するため、制御が容易になる。
また、GaN−FETの閾値電圧Vthの温度係数が小さいため、温度補正の必要がなく基準バイアスを生成できる。また、GaN−FETの閾値電圧Vthの温度係数が小さいため、検出回路として用いることができる。また、GaN−FETのVG−IG特性の温度係数と組み合わせることにより、温度感度の検出にも利用できる。さらに、複数機能を単一素子で持たせることができるため、チップ面積を縮小できる。
G1 第1素子
G2 第2素子
G3 第3素子
M1 コントロール部
M2 ドライブ回路
M3 定電流生成回路
M4 温度検出回路
R1,R2 抵抗
11 GaNチップ
21 MICチップ
22 第1定電流生成回路
23 第2定電流生成回路
24 コンパレータ
25 ドライブ回路
26 定電流生成回路
27 基準電圧発生回路

Claims (3)

  1. 窒化物半導体からなる第1素子が形成されたチップと、
    前記第1素子が形成されたチップ上に形成され、該チップの温度変化に対して所定の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第2素子と、
    前記第1素子が形成されたチップ上に形成され、結線を変えることで該チップの温度変化に対して他の電圧特性を有する窒化物半導体からなる第3素子と、
    前記第2素子及び前記第3素子の温度に対する電圧特性の変化を検出して前記第1素子の温度を検出する温度検出回路と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1素子、第2素子及び第3素子の各々を構成する窒化物半導体は、ドレイン、ソース及びゲートを有し、前記温度検出回路は、前記第2素子のゲート−ソース間の電圧と、前記第3素子のゲート−ソース間の電流に基づき前記第1素子の温度を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記温度検出回路で検出された前記第1素子の温度が所定の温度を超えたとき前記第1素子の駆動を停止させるドライブ回路を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
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