JP2015224806A - Pcb電線の廃棄装置 - Google Patents

Pcb電線の廃棄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015224806A
JP2015224806A JP2014108619A JP2014108619A JP2015224806A JP 2015224806 A JP2015224806 A JP 2015224806A JP 2014108619 A JP2014108619 A JP 2014108619A JP 2014108619 A JP2014108619 A JP 2014108619A JP 2015224806 A JP2015224806 A JP 2015224806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pcb
electric wire
cutting
cutter
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014108619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5847884B2 (ja
Inventor
照旺 大野
Teruaki Ono
照旺 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ONO KAIHATSU KK
OONO KAIHATSU KK
Original Assignee
ONO KAIHATSU KK
OONO KAIHATSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ONO KAIHATSU KK, OONO KAIHATSU KK filed Critical ONO KAIHATSU KK
Priority to JP2014108619A priority Critical patent/JP5847884B2/ja
Publication of JP2015224806A publication Critical patent/JP2015224806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5847884B2 publication Critical patent/JP5847884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

【課題】簡単で能率よく低コストにPCB電線を廃棄する。【解決手段】廃棄装置は、PCB電線Wを切断装置5で切断し、切断されたPCB電線Wを焼却装置6で焼却してPCBを無害化する。切断装置5は、PCB電線Wを移送機構7から切断台9に供給し、切断台9のPCB電線Wを切断機8で切断する。切断機8は、先端にPCB電線Wを切断するカッター12を先端に有する自在アーム11をベース10に連結しており、ベース10と自在アーム11とを制御機構13で操作する。切断台9はPCBの収納部16のある受液ケース14にPCB電線Wの載せ部15を設けている。PCB電線Wは移送機構7で切断台9の載せ部15に供給されて切断機8のカッター12で所定の長さに切断されて焼却装置6で焼却して無害化される。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁オイルにPCBを使用しているPCB電線を焼却処理で無害化して廃棄する装置に関する。
PCBは、絶縁オイルとして理想的な特性を有することから、膨大な量のPCBがトランスや高電圧用電線の絶縁オイルとして使用されてきた。ところが、極めて高い発ガン性を有することから使用が禁止され、膨大なPCBが廃棄されずに放置されているのが実情である。このようなPCBを廃棄するために、焼却して無害化する装置は開発されている(特許文献1参照)。
特開2008−275179号公報 特開2005−77013号公報
特許文献1の廃棄装置は、PCBを内蔵する電気機器を破砕機で破砕し、破砕された電気機器とPCBとを分離し、かつPCBの粘度を下げて負圧状態で分離処理し、粘度調節分離装置に設けた保温配管に主燃焼室を連設し、さらに粘度調節分離装置に設けた配管を介して付着物燃焼炉を連設し、主燃焼室、付着物燃焼炉の排気ガスを排気ガス減温室に収容する。この廃棄装置は、PCBを内蔵する電気器機を破砕し、PCBを分離して焼却して廃棄するので、廃棄装置が複雑となり、また処理も複雑で廃棄コストが高くなる欠点がある。特許文献2の廃棄装置もPCBを破砕して、超高温で処理してダイオキシンを発生させないように廃棄するので、廃棄装置が複雑で廃棄コストが高くなる欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、PCB電線を能率よく低コストに廃棄できるPCB電線の廃棄装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の廃棄装置は、PCBを含むPCB電線を焼却して廃棄する装置であって、PCB電線を所定の長さに裁断する切断装置5と、この切断装置5で所定の長さに切断された切断電線を焼却する焼却装置6とを備える。切断装置5は、電線を長手方向に移送できるように支持する移送機構7と、この移送機構7から送り出される電線を切断する切断機8と、この切断機8で切削されるPCB電線を載せる切断台9とを備える。切断機8は、ベース10と、このベース10に連結されて、先端に電線を一対の刃物で挟んで切断する鋏構造のカッター12を連結して、このカッター12を前後左右と上下方向に移動させる自在アーム11と、ベース10と自在アーム11とを操作する制御機構13とを備える。切断台9は、切断されるPCB電線を水平姿勢に支持すると共に、カッター先端の挿入部を有する載せ部15と、この載せ部15の上で切断されるPCB電線から漏れるPCBを含む液体の収納部を有する受液ケース14とを備える。この廃棄装置は、移送機構7からPCB電線を切断台9に供給し、切断台9に供給されたPCB電線を載せ部15の上に載せて切断機8のカッター先端を挿入部18に入れて所定の長さに切断し、切断されたPCB電線を焼却装置6に供給して焼却処理して無害化する。
以上の廃棄装置は、簡単かつ容易に、しかも能率よく低コストにPCB電線を廃棄できる。それは、切断台の載せ部に載せて、カッターで切断して、焼却装置に供給して焼却処理して無害化されるからである。とくに、切断台の載せ部の上にPCB電線を載せて、切断機の自在アーム先端に設けた一対の刃物のカッターで挟み切るので、切断時にPCB電線から漏れる液体量を少なくでき、さらにPCB電線から漏れる液体を受液ケースの収納部に回収できるので、PCBを含む液体の飛散を少なくして、作業環境を悪化させることなく処理できる特徴がある。また、自在アームを立体的に操作して、その先端に設けたカッターでもって、切断台に載せたPCB電線を切断するので、PCB電線を焼却に最適な長さに切断できる特徴も実現できる。さらに以上の廃棄装置は、PCB電線を載せる載せ部に挿入部を設けているので、鋏構造のカッター先端を挿入部に入れてPCB電線を切断できる。鋏構造のカッターは、一対の刃物の後端を回転軸で連結して鋏のようにPCB電線を挟んで切断するので、先端を挿入部に挿入してPCB電線を切断できるカッターは、一対の刃物をV字状に開口した状態で、開口部の奥までPCB電線を挿入して切断できる。この切断機は、PCB電線を挟む一対の刃物をゆっくりと接近させて、太いPCB電線をもスムーズに無理なく切断できる。このため、種々の太さのPCB電線をカッターで切断できると共に、切断時に電線から飛び散るPCBを含む液体量を少なくして、収納部に蓄えることができる。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、自在アーム11の先端にカッター12を連結している切断機8を既製の汎用重機とすることができる。
この廃棄装置は、市販されている既製の汎用重機を切断機に使用するので、切断機の製造コストを安価にでき、また故障やメンテナンスを簡単にできる特徴も実現する。それは、切断機8が故障するときには既製の汎用重機に交換し、また故障仮称の部品などを簡単に入手して修理できるからである。
本発明のPCB電線の切断装置5は、切断台9の載せ部15を複数の載せ板17で構成して、載せ板17を電線の移送方向に交差する姿勢で垂直姿勢に配置して載せ板17の上縁を載せ部15とすることができる。
この廃棄装置は、PCB電線をカッターで切断しやすい状態に支持してカッターで能率よく切断でき、また切断時に発生するPCBを含む液体をスムーズに収納部に流下できる特徴がある。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、受液ケース14の収納部16に連結されて、PCBを含む液体を収納部16から吸入する排出ポンプ20と、この排出ポンプ20で移送されるPCBを含む液体を蓄える貯蔵タンク29とを備える構造とすることができる。この廃棄装置は、切断時に発生するPCBを含む液体を収納部に蓄えて、貯蔵タンクに移送して廃棄できる。また、この廃棄装置は、受液ケースにPCBを含む液体を排出する開口部を設ける必要がないので、受液ケースからPCBを含む液体が漏れるのをより少なくできる特徴がある。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、受液ケースを、内ケースと外ケースの二層構造とすることができる。この廃棄装置は、切断時に発生するPCBを含む液体の外部漏れをより確実に阻止して、極めて安全に処理できる特徴がある。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、切断装置5に、切断台9と切断機8とを配置してなる閉鎖されるが密閉されない閉鎖室21を設けて、この閉鎖室21内の空気を排気ファン22で排気し、さらに排気ファン22の排出側にPCB除去フィルター31を連結して、閉鎖室21の内部を負圧に保持することができる。
以上の廃棄装置は、切断されるPCB電線から飛散するPCBの外部漏れをより確実に防止できる特徴がある。それは、排気ファンで閉鎖室内の空気を吸引し、吸引する空気をPCB除去フィルターに通過させて、空気に含まれるPCBを除去して清澄な空気を外部に排気するからである。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、切断機8に、自在アーム11を操作する制御機構13の操作レバーを配置してなる閉鎖構造のオペレーター室をベース10に設けてなる構造とすることができる。この廃棄装置は、オペレーターがPCB電線の切断位置を正確に確認しながら、オペレーターの作業環境をPCBの汚染から防止できる。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、切断機8のベース10を自走できる構造とすることができ、この構造によって、切断機を簡単に最適位置に設置でき、また、PCB電線を切断する状態においても、最適位置に移動できる特徴がある。
本発明の実施例にかかる廃棄装置の切断装置を示す概略断面図である。 本発明の実施例にかかる廃棄装置の一部を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのPCB電線の廃棄装置を例示するものであって、本発明は廃棄装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1と図2に示す廃棄装置は、PCBを含むPCB電線Wを焼却し、PCBを熱分解して無害化して廃棄する。PCBは、850℃以上の温度で2秒以上加熱する焼却処理で熱分解されて無害化できる。廃棄装置は、PCB電線Wを焼却装置6で焼却して、含有されるPCBを無害化するために、切断装置5でPCB電線Wを所定の長さに裁断する。切断装置5で所定の長さに切断された切断電線は、焼却装置6に供給されて焼却され、すなわち所定の温度で加熱焼却されて含有するPCBを無害化する。
切断装置5は、PCB電線Wを焼却装置6に供給できる長さ、たとえば、1m以上であって3m以下、好ましくは1m以上であって2m以下に切断する。この切断装置5は、ボビンに巻かれた長いPCB電線Wを長手方向に移送する移送機構7と、この移送機構7から送り出される電線を切断する切断機8と、切断機8で切削されるPCB電線Wを載せる切断台9とを備える。
移送機構7は、ボビン23に巻かれたPCB電線Wを長手方向に移送して切断台9のに供給する。移送機構7は、PCB電線Wを巻いた筒状のボビン23に挿入される水平姿勢の支持軸24を備える。移送機構7は、PCB電線を必ずしも強制的に切断台9に送り出す必要はない。それは、後述する切断機でもって、PCB電線の先端部を掴んで引き出して切断台に供給できるからである。図に示す移送機構は、支持軸24に挿入されたボビン23からPCB電線Wを繰り出して切断機8に供給する移送ローラ25と、この移送ローラ25を回転して、PCB電線Wを送り出す減速モータ(図示せず)とを備える。この移送機構7は、減速モータで移送ローラ25が回転されて、PCB電線Wを切断機8に送り出す。減速モータは、スイッチング回路(図示せず)からの信号で回転されて、所定の長さのPCB電線Wを切断機8に送り出す。スイッチング回路は、一定の時間回転して一定の長さのPCB電線Wを切断機8に供給し、あるいは、切断機8のオペレーターがスイッチング回路をコントロールして、切断機8に供給するPCB電線Wの長さを調整する。このスイッチング回路は、切断機8のオペレーター室に配置される操作スイッチ(図示せず)を備え、この操作スイッチで減速モータの回転が制御される。スイッチング回路は、操作スイッチのオン状態で減速モータを回転し、オフ状態で減速モータの回転を停止する。このスイッチング回路は、オペレーターに操作される操作スイッチからの信号で減速モータを回転して、PCB電線Wを切断機8に供給する。この構造は、操作スイッチのオン状態を長くして、切断機8に供給するPCB電線Wを長く、反対に操作スイッチのオン状態を短くして供給するPCB電線Wを短くできる。スイッチング回路は、切断機8に供給するPCB電線Wの長さに相当する回転時間を記憶する記憶回路(図示せず)を設けることができる。この記憶回路は、供給するPCB電線Wの長さに相当する複数の回転時間を記憶し、オペレーターが記憶している回転時間を選択して、減速モータの回転時間を特定して、切断機8の最適な長さのPCB電線Wを記憶することができる。
図1の切断装置5は、閉鎖されるが密閉されない閉鎖室21を設けて、閉鎖室21の内部に、切断台9と切断機8とを配置している。この切断装置5は、作業環境を改善すると共に、PCBが閉鎖室21から外部に漏れないようにできる。閉鎖室21は、内部の空気が外部に漏れないように排気ファン22を連結して、排気ファン22にPCB除去フィルター31を連結している。排気ファン22は、閉鎖室21内の空気を吸引して内部を負圧に保持し、吸引する空気をPCB除去フィルター31に通過させて、空気に含まれるPCBをPCB除去フィルター31で除去して清澄な空気を外部に排出する。負圧の閉鎖室21は、外部から空気が流入されるが、内部の空気が外部に漏れず、閉鎖室21内の空気はPCB除去フィルター31を通過して外部に排出するので、PCBを含有する可能性のある閉鎖室内の空気を外部に排出しない。PCB除去フィルター31には活性炭フィルターのように、空気に含まれるPCBを挟着し、あるいはろ過して除去するフィルターが使用される。
閉鎖室21は、完全な密閉構造には閉鎖されない。移送機構7からPCB電線Wを供給するための供給口26が、移送機構7との間の隔壁に開口されるからである。負圧の閉鎖室21は、供給口26から外気が流入されて、PCBが外部に流出するのを防止する。
切断機8は、すでに一般に市販されている既製の汎用重機で、ベース10の上にオペレーター室27を設けており、さらに、ベース10には水平面で回転できるように自在アーム11を連結している。図に示す既製の汎用重機は、ベースに自走できるキャタピラー28を設けている。この構造の切断機8は、自走して最適位置に移動できる特徴がある。ただ、切断機は必ずしも自走できる構造とする必要はなく、自走できない構造の既製の汎用重機も使用でき、また車輪を設けて自走できる構造の汎用重機も使用できる。切断機8は、三相交流の動力用の電気で駆動されるモータを動力源とする既製の汎用重機が適している。この汎用重機の切断機8は、排気ガスを排出しないので、閉鎖室21に配置されて室内の空気を排気ガスで汚染することがない。ただ、切断機8には、エンジンで駆動される既製の汎用重機も使用できる。この切断機8は、エンジンの排気ガスをダクトで閉鎖室21の外部に排気して、閉鎖室21内の空気の汚染を防止する。
ベース10は、両側にキャタピラー28を設けている。両側のキャタピラー28は、別々にモータで駆動される。両方のキャタピラー28が同じ方向に駆動されて、ベース10は前後に移動し、両側のキャタピラー28を反対方向に駆動して、水平面内で回転し、さらに、左右のキャタピラー28の駆動速度を変化させて移動する方向が変更される。
オペレーター室27は閉塞されたチャンバーで、オペレーター用の椅子(図示せず)と、この椅子に座ったオペレーターに操作されて、ベース10のキャタピラー28と、自在アーム11と、カッター12とを制御する操作レバー(図示せず)を内部に設けている。操作レバーは制御機構13に連結され、オペレーターが操作レバーを操作して、制御機構13でもってベース10と自在アーム11とカッター12の動きをコントロールする。
自在アーム11は、ベース10に、回転でき、かつ傾動できるように連結しているブームと、このブームの先端に連結しているアームと、このアームの先端に連結しているカッター12とを備える。アームはブームに対して傾動できるように連結され、またカッター12はアームに対して傾動できるように連結される。ブームは油圧モータ等のアクチュエーター(図示せず)で水平面内で回転され、油圧シリンダ等のアクチュエーターで垂直面内で傾動される。さらに、アームとカッター12も油圧シリンダ等のアクチュエーター(図示せず)で傾動される。
カッター12は、鉄骨を切断する鉄骨カッター12として、アームの先端に連結するアタッチメントのひとつとして一般に市販されている既製品の汎用カッター12である。このカッター12は一対の刃物を鋏構造に連結している。一対の刃物は、PCB電線を切断する刃先縁に尖った刃先を設けている。一対の刃物は回転軸で傾動できるように連結され、V字状に開かれた状態でPCB電線を案内し、刃物を閉じて刃先縁で両側から挟んで切断する。このカッター12は、PCB電線を切断しない状態に挟んで移送することができる。カッター12は、アクチュエーターの油圧シリンダ(図示せず)で開閉されて、PCB電線Wを挟んで切断し、また切断することなく挟んで移送する。カッター12には、例えば300mm〜500mm程度のH鋼を切断できるアタッチメントとして市販されている汎用の鉄骨カッター12を使用して、PCB電線Wを確実に切断でする。鉄骨カッター12は、切断するPCB電線Wの太さに最適なものが使用され、細いPCB電線Wを切断するカッター12は、小さい鉄骨カッター12を使用し、太いPCB電線Wを切断するカッター12には、大型の鉄骨カッター12を使用する。
自在アーム11は、ブームを水平面内で回転させ、さらに、ブームとアームとカッター12を傾動して、先端のカッター12を前後左右と上下方向に移動させて、PCB電線Wを切断する。カッター12の位置は、操作レバーを連結している制御機構13でコントロールされる。以上の切断機8は、オペレーターが操作レバーを操作し、この操作レバーが制御機構13を介して油圧モータや油圧シリンダなどのアクチュエーターをコントロールして、カッター12の位置と切断状態とをコントロールして、PCB電線Wを切断する。以上の切断機8は、カッター12でPCB電線を切断できると共に、これを挟んで自由な位置に移動できる。したがって、この切断機は、PCB電線を移送機構から引き出して切断台に供給し、切断台に載せたPCB電線Wを焼却に最適な長さに切断でき、さらに、切断されたPCB電線を排出ケース30に移送できる特徴がある。また、多量に生産されている既製の汎用重機を切断機8に使用し、また、汎用の鉄骨カッター12を使用するので、切断機8の製造コストとランニングコストの両方を削減でき、また故障時には市販の部品を使用して速やかに修理できる特徴がある。
切断台9は、切断されるPCB電線Wから漏れるPCBの収納部16を内部に有する受液ケース14にPCB電線Wの載せ部15を設けている。図1と図2の切断台9は、受液ケース14の内部に、複数の載せ板17を所定の間隔離して互いに平行に固定して、載せ板17の上縁を載せ部15としている。載せ板17は、PCB電線Wの移送方向に交差し、かつ垂直姿勢で受液ケース14の内面に溶接などの方法で固定される。載せ部15を載せ板17とする切断台9は、3枚以上、好ましくは4枚以上の載せ板17を受液ケース14の内側に固定する。図2の載せ板17は、PCB電線Wを載せる上縁の中央部にV溝を設けて、上縁にV溝状に折曲加工してプレートを固定している。この切断台9は、PCB電線WをV溝状のプレートに載せて、位置ずれさせずに定位置に配置できる。また、カッター12で切断する時にもPCB電線Wを位置ずれさせないように配置できる。カッター12は、プレートの上でPCB電線Wを切断し、あるいは、プレートの端部から突出する部分でPCB電線Wを切断する。プレートの端部から突出するPCB電線を切断するカッターは、先端を載せ板の内側に挿入して、PCB電線を切断できる。この切断台8は、カッター12先端の挿入部18をプレートの端に設け、あるいは、プレートを固定することなく、載せ板の間に挿入部を設け、この挿入部にカッターの先端を挿入して、PCB電線を切断する。
以上の切断台9は、載せ部15を複数の載せ板17で構成するが、載せ部15は必ずも複数の載せ板17で構成する必要はなく、たとえば、図示しないが、複数の細長い鋼材を所定の間隔で受液ケースの開口部に橋渡し状態に固定する構造とすることができ、また1枚の金属板を中央部をV字溝ができる形状に折曲して、受液ケースに固定することもできる。
受液ケース14は、載せ板17を内側に固定している。受液ケース14は、上方を開口して底部を底板19で閉塞している箱形で内部にPCBの収納部16を設けている。受液ケース14は、開口部をPCB電線Wの長手方向に長い長方形の箱形としている。受液ケース14は、切断される最も長いPCB電線Wの全長よりも長い。ただ、PCB電線Wは、切断台9の受液ケース14と載せ板17の両方に載せて切断することもできるので、切断されるPCB電線Wの全長よりも短くすることもできる。
図1と図2の受液ケース14は、外ケース14Bの内側に内ケース14Aを配置して、周壁と底板19の両方を二層構造とする。二層構造の受液ケース14は、内ケース14Aの内側に載せ板17を固定して、内ケース14Aと外ケース14Bとの間には、一定の間隔で複数のリブを溶接して、リブを介して内ケース14Aを外ケース14Bに固定している。受液ケース14は、切断時にPCB電線Wから漏れ出すPCBを含む液体を収納部16に蓄える。収納部16に蓄えられるPCBを含む液体は、排出ポンプ20に吸引されて外部に設けた貯蔵タンク29に移送される。受液ケース14の底板19は、PCBを含む液体を収納部16に設けた溜部16Aに向かって流下させるように、溜部16Aに向かって下り勾配に傾斜している。さらに、受液ケース14は、載せ板17の下部に、PCBを含む液体を溜部16Aに向かって移送する排液開口を設けている。排液開口は、載せ板17と底板19との間に隙間を設け、あるいは、載せ板17に貫通孔を設けて受液ケース14の底部に設けられる。さらに、二層構造の受液ケース14は、内ケース14Aと外ケース14Bの底板19を連結するリブにも、PCBを含む液体を溜部16Aに向かって移送する排液開口を設けている。この排液開口は、リブの貫通孔で設けられる。二層構造の受液ケース14は、仮に内ケース14Aに孔が開いても、PCBを含む液体が外部に漏れない。内ケース14Aを漏れたPCBを含む液体が外ケース14Bに流入するからである。
図2の廃棄装置は、切断されたPCB電線Wを閉鎖室21から排出する排出ケース30を備える。排出ケース30は、切断台9の隣に置かれて、切断されたPCB電線Wを平行に並べて閉鎖室21から排出する。排出ケース30は、切断された複数のPCB電線Wを内部に収納できる外形の箱形で、排出ケース30は四角形の箱形としている。排出ケース30は、PCB電線Wを切断する状態で、切断台9の横に接近して配置される。この排出ケース30には、切断機8のカッター12で切断されたPCB電線Wを挟んで供給される。PCB電線Wは平行に並べて排出ケース30に供給される。PCB電線Wが供給された排出ケース30は、閉鎖室21から取り出されて、そのままの状態で焼却装置6に供給される。この排出ケース30はPCB電線Wを入れて焼却装置6でPCB電線Wを焼却できる耐熱性のある金属製である。閉鎖室21は、PCB電線Wを入れた排出ケース30を取り出して焼却装置6に供給できる排出口を設けている。排出口は、PCB電線Wを切断する工程では閉塞できるように、開閉扉を設けている。開閉扉は、PCB電線Wを運び出すときに排出口を開口し、PCB電線Wを切断する工程では排出口を閉塞する。排出ケース30は、フォークリフト等で閉鎖室21から取り出されて、焼却装置6に供給される。この排出ケース30は、フォークリフトの爪を簡単に挿入できるように、底に平行に2列の枕木を固定して、枕木で底面を浮かせている。
焼却装置6は焼却炉で、PCB電線Wを排出ケース30に入れた状態で供給し、あるいは排出ケース30から取り出して供給されて、供給されるPCB電線Wを焼却して、電線のPCBを熱分解して無害化する。焼却炉は、PCB電線Wを高温に加熱してPCBを焼却して無害化する。PCBは、850℃以上で2秒以上加熱されて熱分解して無害化される。PCBを完全に無害化するために、焼却装置6はPCB電線Wに含まれるPCBを無害化できる温度となる焼却温度、たとえば1000℃以上で焼却する。
以上の廃棄装置は、移送機構7からPCB電線Wを切断台9に供給する。PCB電線は、切断機で切断台9に供給され、あるいは、移送機構で切断台に供給される。PCB電線を切断台に供給する切断機は、オペレーターが自在アームとカッターを操作して、カッターでPCB電線の先端部を挟み、この状態で自在アームを操作してPCB電線を引き出して切断台に供給する。PCB電線を切断台に供給する移送機構は、移送ローラを駆動してPCB電線を切断台に供給する。切断台9に供給されたPCB電線Wは、複数の載せ板17の上に載せられ、切断機8のカッター12を挿入部に入れて所定の長さに切断される。切断されたPCB電線Wを排出ケース30に供給し、PCB電線Wを入れた排出ケース30を焼却装置6に供給し、焼却装置6で焼却処理して、PCBを熱分解して無害化する。
本発明のPCB電線の廃棄装置は、PCB電線を加熱焼却して無害化して廃棄する用途に使用される。
5…切断装置
6…焼却装置
7…移送機構
8…切断機
9…切断台
10…ベース
11…自在アーム
12…カッター
13…制御機構
14…受液ケース 14A…内ケース 14B…外ケース
15…載せ部
16…収納部 16A…溜部
17…載せ板
18…挿入部
19…底板
20…排出ポンプ
21…閉鎖室
22…排気ファン
23…ボビン
24…支持軸
25…移送ローラ
26…供給口
27…オペレーター室
28…キャタピラー
29…貯蔵タンク
30…排出ケース
31…PCB除去フィルター
W…PCB電線

Claims (8)

  1. PCBを含むPCB電線を焼却して廃棄する装置であって、
    前記PCB電線(W)を所定の長さに裁断する切断装置(5)と、この切断装置(5)で所定の長さに切断された切断電線を焼却する焼却装置(6)とを備え、
    前記切断装置(5)が、前記電線を長手方向に移送できるように支持する移送機構(7)と、この移送機構(7)から送り出される前記電線を切断する切断機(8)と、この切断機(8)で切削されるPCB電線(W)を載せる切断台(9)とを備え、
    前記切断機(8)は、ベース(10)と、
    このベース(10)に連結されて、先端に前記電線を一対の刃物で挟んで切断する鋏構造のカッター(12)を連結して、このカッター(12)を前後左右と上下方向に移動させる自在アーム(11)と、前記ベース(10)と前記自在アーム(11)とを操作する制御機構(13)とを備え、
    前記切断台(9)は、切断されるPCB電線(W)を水平姿勢に支持すると共に、前記カッター先端の挿入部(18)を有する載せる載せ部(15)と、この載せ部(15)の上で切断されるPCB電線(W)から漏れるPCBを含む液体の収納部(16)を有する受液ケース(14)とを備え、
    前記PCB電線(W)が前記移送機構(7)から前記切断台(9)に供給され、切断台(9)に供給されたPCB電線(W)が前記載せ部(15)に載せられて前記切断機(8)のカッター先端を挿入部(18)に挿入して所定の長さに切断され、切断されたPCB電線(W)が前記焼却装置(6)に供給されて焼却処理されるようにしてなるPCB電線の廃棄装置。
  2. 請求項1に記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記切断機(8)が、自在アーム(11)の先端にカッター(12)を連結してなる既製の汎用重機とすることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
  3. 請求項1又は2に記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記切断台(9)の載せ部(15)が複数の載せ板(17)を備え、載せ板(17)が、電線の移送方向に交差する姿勢に配置されて、載せ板(17)の上縁を載せ部(15)としてなることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されるPCB廃棄物の廃棄装置であって、
    前記受液ケース(14)の収納部(16)に連結されて、PCBを含む液体を収納部(16)から吸入する排出ポンプ(20)と、この排出ポンプ(20)で移送されるPCBを含む液体を蓄える貯蔵タンク(29)とを備えるPCB電線の廃棄装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記受液ケース(14)が、内ケース(14A)と外ケース(14B)とから二層構造であることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記切断装置(5)が、前記切断台(9)と前記切断機(8)とを配置してなる閉鎖されるが密閉されない閉鎖室(21)と、この閉鎖室(21)内の空気を排気して内部を負圧に保持する排気ファン(22)と、この排気ファン(22)の排出側に連結してなるPCB除去フィルター(31)とをを備えることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
  7. 請求項2及び6に記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記切断機(8)が、前記自在アーム(11)を操作する制御機構(13)の操作レバーを配置してなる閉鎖構造のオペレーター室(27)を前記ベース(10)に設けてなることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載されるPCB電線の廃棄装置であって、
    前記切断機(8)のベース(10)が自走できるベースであることを特徴とするPCB電線の廃棄装置。
JP2014108619A 2014-05-26 2014-05-26 Pcb電線の廃棄装置 Active JP5847884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014108619A JP5847884B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 Pcb電線の廃棄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014108619A JP5847884B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 Pcb電線の廃棄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015224806A true JP2015224806A (ja) 2015-12-14
JP5847884B2 JP5847884B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=54841701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014108619A Active JP5847884B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 Pcb電線の廃棄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5847884B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077013A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Kazuaki Jokegataki 拡散型螺旋加熱空気混合方法のpcb等超高温焼却熱分解炉
WO2005118169A1 (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Yoshiaki Takakura スクラップ解体機
JP2007054931A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yoshiaki Takakura スクラップ解体機
JP2008275179A (ja) * 2006-09-26 2008-11-13 Takashi Hamada Pcb等の難燃性高粘度廃棄物の燃焼システム
JP2012020272A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Sakimi Fujimoto 石綿系廃棄物並びにpcbの無害化処理方法と専用熔融炉
JP2013117337A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Yoshida Kogyo Kk ダイオキシン類焼却処理装置および方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077013A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Kazuaki Jokegataki 拡散型螺旋加熱空気混合方法のpcb等超高温焼却熱分解炉
WO2005118169A1 (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Yoshiaki Takakura スクラップ解体機
JP2007054931A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yoshiaki Takakura スクラップ解体機
JP2008275179A (ja) * 2006-09-26 2008-11-13 Takashi Hamada Pcb等の難燃性高粘度廃棄物の燃焼システム
JP2012020272A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Sakimi Fujimoto 石綿系廃棄物並びにpcbの無害化処理方法と専用熔融炉
JP2013117337A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Yoshida Kogyo Kk ダイオキシン類焼却処理装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5847884B2 (ja) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5847884B2 (ja) Pcb電線の廃棄装置
BR112014032362B1 (pt) instalação móvel para aspiração e tratamento de gases e/ou poeira e/ou misturas gasosas
JP2017205727A (ja) Pcbトランスの解体装置と解体方法
JP2017205726A (ja) Pcbトランスの廃棄装置と廃棄方法
KR102252002B1 (ko) 드럼커버 원형 컷팅기
JP2017205725A (ja) Pcbトランスの解体方法
KR20150112692A (ko) 자원 회생 순환 구조를 갖는 원격 제어 음식물 처리 시스템 및 그 제어방법
CN209350902U (zh) 一种熔接器
CN114346364A (zh) 一种不锈钢钢管焊接工艺
CN217816781U (zh) 一种垃圾焚烧用水冷箱设备
CN205110347U (zh) 挥发性污染土壤的修复系统
JP2020089856A (ja) 集塵装置及び集塵方法
JP2020118006A (ja) アスベスト体切断システムおよびアスベスト体撤去方法
CN112008140A (zh) 一种管材切割装置
KR101463229B1 (ko) 폐기물 탄화 처리장치
CA3074355C (en) Waste processing system
KR200300777Y1 (ko) 고온탱크의 내부 찌꺼기 회수장치
CN219335211U (zh) 一种钼板加工废料的处理装置
CN212599314U (zh) 一种管材切割装置
JP3281152B2 (ja) プラズマ溶融装置
KR102024688B1 (ko) 폐전지 천공장치
JP2006043789A (ja) 解体装置とそれに用いる解体作業用刃具
CN216138335U (zh) 一种除渣机
CN214448579U (zh) 一种用于加工滤清器的热熔机
JPH0711593B2 (ja) 放射性固体廃棄物切断装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5847884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250