JP2015224269A - グリース組成物及び転がり軸受 - Google Patents
グリース組成物及び転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015224269A JP2015224269A JP2014108834A JP2014108834A JP2015224269A JP 2015224269 A JP2015224269 A JP 2015224269A JP 2014108834 A JP2014108834 A JP 2014108834A JP 2014108834 A JP2014108834 A JP 2014108834A JP 2015224269 A JP2015224269 A JP 2015224269A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- grease composition
- grease
- degree
- oil separation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
【課題】油分離性を長期間良好に維持でき、適用箇所の潤滑寿命を延長し得るグリース組成物を提供する。また、高温で高速回転される転がり軸受の寿命向上を図る。【解決手段】炭化水素系油とエステル系油との混合油からなり、40℃における動粘度が50〜70mm2/sである基油に、増ちょう剤として特定の脂肪族ジウレア化合物をグリース全量の11〜15質量%配合したグリース組成物、並びに前記グリース組成物を封入した転がり軸受。【選択図】図1
Description
本発明はグリース組成物に関し、詳細には油分離性が長期間良好に維持されるグリース組成物に関する。また、本発明は、このグリース組成物を封入してなり、長寿命の転がり軸受に関する。
グリース組成物の特性の一つに油分離性があり、離油度で規定されている。グリース組成物の離油度が高いと油が分離しやすく、離油度が低いと油が分離しにくいことを示すが、グリース組成物の離油度を規定した従来技術として、例えば下記特許文献1〜6が知られている。これらの特許文献では、離油度を低く規定して油の分離を抑えてグリースの漏洩や飛散を防止している。
一方で、離油度が低くなるほど油分離性が低くなり、転送面への基油の供給量が少なくなる。特に、100℃以上の高温で、高速回転される軸受では転送面のグリースが枯渇しやすく、焼付きに至りやすく、離油度が低いグリース組成物は不向きである。しかし、離油度が高いグリース組成物を用いると、基油の供給量が多くなりすぎて比較的早期のうちに寿命に至りやすい。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、油分離性を長期間良好に維持でき、適用箇所の潤滑寿命を延長し得るグリース組成物を提供することを目的とする。また、高温で高速回転される転がり軸受の寿命向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは、油分離性を長期にわたり維持して、適量の基油を長期間に渡り転送面に供給できるようなグリース組成物を開発するべく鋭意検討した結果、好適な基油と増ちょう剤との生み合わせを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記のグリース組成物及び転がり軸受を提供する。
(1)炭化水素系油とエステル系油との混合油からなり、40℃における動粘度が50〜70mm2/sである基油に、増ちょう剤として下記一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物をグリース全量の11〜15質量%配合してなることを特徴とするグリース組成物。
(1)炭化水素系油とエステル系油との混合油からなり、40℃における動粘度が50〜70mm2/sである基油に、増ちょう剤として下記一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物をグリース全量の11〜15質量%配合してなることを特徴とするグリース組成物。
(式中、R1は炭素数6〜20のアルキル基であり、2つのR1は同一でも異なっていてもよく、R2は炭素数6〜15の2価の芳香族環含有炭化水素基を示す。)
(2)100℃で100時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が1.3%以上2.6%以下で、100℃で500時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が3.2%以上5.9%以下であり、かつ、100時間経過後の離油度と500時間経過値の離油度との差が1.9%以上であることを特徴とする上記(1)記載のグリース組成物。
(3)上記(1)または(2)記載のグリース組成物を封入したことを特徴とする転がり軸受。
(2)100℃で100時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が1.3%以上2.6%以下で、100℃で500時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が3.2%以上5.9%以下であり、かつ、100時間経過後の離油度と500時間経過値の離油度との差が1.9%以上であることを特徴とする上記(1)記載のグリース組成物。
(3)上記(1)または(2)記載のグリース組成物を封入したことを特徴とする転がり軸受。
本発明のグリース組成物において、基油である炭化水素系油とエステル系油との混合物、並びに特定の脂肪族ジウレア化合物が、共に高温での耐熱性に優れ、高速回転下で受けるせん断にも耐え得る。また、炭化水素系油とエステル系油との混合物と、脂肪族ジウレア化合物との組み合わせにより、離油度の経時的変動を抑えて、長期間にわたり転送面に適量の基油が供給されるようにすることができる。そのため、本発明のグリース組成物によれば、適用箇所の潤滑寿命を延長することができ、高温高速回転条件下で使用される軸受においても長寿命を実現することができる。
また、本発明の転がり軸受は、このグリース組成物を封入したため、特に高温で高速回転される転がり軸受として有用である。
以下、本発明に関して詳細に説明する。
〔グリース組成物〕
(基油)
基油には、炭化水素系油とエステル系油との混合油を用いる。炭化水素系油としては、ノルマルマラフィン、イソパラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、1−デセンオリゴマー、1−デセンとエチレンとのオリゴマー等のポリαオレフィンまたはこれらの水素化物等が挙げられる。また、エステル系油としては、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジトリデジルグルタレート等のジエステル、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルへキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等のポリオールエステル等が挙げられる。尚、炭化水素系油及びエステル系油とも、それぞれ単独で用いてよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
(基油)
基油には、炭化水素系油とエステル系油との混合油を用いる。炭化水素系油としては、ノルマルマラフィン、イソパラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、1−デセンオリゴマー、1−デセンとエチレンとのオリゴマー等のポリαオレフィンまたはこれらの水素化物等が挙げられる。また、エステル系油としては、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジトリデジルグルタレート等のジエステル、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルへキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等のポリオールエステル等が挙げられる。尚、炭化水素系油及びエステル系油とも、それぞれ単独で用いてよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
また、炭化水素系油及びエステル系油とも、単独での40℃における動粘度は15〜200mm2/sであることが好ましい。
この炭化水素系油とエステル系油との混合油は、40℃における動粘度が50〜70mm2/sである。40℃における動粘度が50mm2/s未満では、高温(特に100℃以上)での耐熱性に劣る可能性があり、70mm2/sを超えると基油が分離し難くなる。そのため、炭化水素系油及びエステル系油は、混合油としての動粘度がこの範囲となるように、それぞれ単独での動粘度に応じて、配合比を適宜設定する。
(増ちょう剤)
増ちょう剤には、下記一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物を用いる。この脂肪族ジウレア化合物は高温での耐熱性に優れ、高速回転下で受けるせん断にも耐え得る。そのため、本発明のグリース組成物は高温かつ高速条件下において長い潤滑寿命を有する。
増ちょう剤には、下記一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物を用いる。この脂肪族ジウレア化合物は高温での耐熱性に優れ、高速回転下で受けるせん断にも耐え得る。そのため、本発明のグリース組成物は高温かつ高速条件下において長い潤滑寿命を有する。
尚、式中のR1は炭素数6〜20のアルキル基であり、2つのR1は同一であっても異なっていてもよい。また、R2は炭素数6〜15の2価の芳香族環含有炭化水素基を示す。
この一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物は、基油中でR2を含むジイソシアネートを1モル、R1を含むモノアミンを約2モルの割合で、10〜200℃で反応させて得られる。R2を含むジイソシアネートとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリデンジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、ジメチルジフェニレンジイソシアネート、またはこれらのアルキル置換体等が好適であるが、熱安定性や酸化安定性に優れた特性を有するものであれば特に限定はない。
また、R1を含むモノアミンとしては、例えば、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、またはこれらのアルキル置換体等が好適であるが、熱安定性や酸化安定性に優れた特性を有するものであれば特に限定はない。
増ちょう剤量は、グリース全量の11〜15質量%であり、好ましくは11〜13質量%である。増ちょう剤が11質量%未満では高温環境下で、初期に著しく油分離が進行する可能性があり、また軟化して軸受からの外部への漏洩が起こる可能性もある。一方、増ちょう剤量が15質量%を超えると油分離しにくくなり、長期的に基油がグリースから分離しにくくなる可能性がある。また、グリース組成物の混和ちょう度としては240〜330が好ましい。
(添加剤)
グリース組成物には、必要に応じて各種添加剤を添加できる。特に、軸受が高速で回転される場合、転動体と保持器との滑り、ころ軸受ではころと鍔との滑りにより摩耗が大きくなり、焼付きを生じる場合があるため、極圧剤を添加して滑り条件での摩耗を防止し、焼付き寿命を延長させることが重要となる。極圧剤としては、テトラフェニレルジプロピレングリコールジフォスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4´−イソプロピリデンジフェニルフォスファイト、ジラウリルハイドロゲンフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、モノイソデシルホスフェート、トリフェニルフォスファイト等の無灰系亜リン酸エステル、トリフェニルホスホロチオネート等の無灰系チオリン酸エステル、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペリジン塩等の無灰系ジチオカルバミン酸塩を挙げることができる。これら極圧剤は、単独でもよいし、2種以上を併用してもよく、グリース組成物全量の0.1〜5質量%添加することが好ましい。添加量が0.1質量%未満では必要な極圧性を得ることができず、5質量%を超えて添加すると反応性が高くなりすぎてグリース組成物を劣化させたり、摩耗を促進するおそれがある。
グリース組成物には、必要に応じて各種添加剤を添加できる。特に、軸受が高速で回転される場合、転動体と保持器との滑り、ころ軸受ではころと鍔との滑りにより摩耗が大きくなり、焼付きを生じる場合があるため、極圧剤を添加して滑り条件での摩耗を防止し、焼付き寿命を延長させることが重要となる。極圧剤としては、テトラフェニレルジプロピレングリコールジフォスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4´−イソプロピリデンジフェニルフォスファイト、ジラウリルハイドロゲンフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、モノイソデシルホスフェート、トリフェニルフォスファイト等の無灰系亜リン酸エステル、トリフェニルホスホロチオネート等の無灰系チオリン酸エステル、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペリジン塩等の無灰系ジチオカルバミン酸塩を挙げることができる。これら極圧剤は、単独でもよいし、2種以上を併用してもよく、グリース組成物全量の0.1〜5質量%添加することが好ましい。添加量が0.1質量%未満では必要な極圧性を得ることができず、5質量%を超えて添加すると反応性が高くなりすぎてグリース組成物を劣化させたり、摩耗を促進するおそれがある。
極圧剤の他にも、何れも公知の酸化防止剤、防錆剤、金属不活性化剤、油性剤等を必要に応じて適量添加することができる。
(油分離性)
グリース組成物の組成は上記の通りであるが、本発明では、100℃で100時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が1.3%以上2.6%以下で、100℃で500時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が3.2%以上5.9%以下であり、かつ、100時間経過後の離油度と500時間経過値の離油度との差が1.9%以上であることが好ましい。基油を炭化水素系油とエステル系油との混合油とし、特定量の脂肪族ジウレア化合物とを組み合わせることにより、離油度をこのような範囲内にすることができる。グリース組成物では離油度が継続的に増加していくが、このような離油度にすることにより、転送面から排除され転送面近傍に付着しているグリースから転送面への基油の供給を長期にわたり継続することができるようになり、特に高温高速下で使用される転がり軸受では転送面のグリースが枯渇しやすいため、本発明のグリース組成物は特に有用となる。
グリース組成物の組成は上記の通りであるが、本発明では、100℃で100時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が1.3%以上2.6%以下で、100℃で500時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が3.2%以上5.9%以下であり、かつ、100時間経過後の離油度と500時間経過値の離油度との差が1.9%以上であることが好ましい。基油を炭化水素系油とエステル系油との混合油とし、特定量の脂肪族ジウレア化合物とを組み合わせることにより、離油度をこのような範囲内にすることができる。グリース組成物では離油度が継続的に増加していくが、このような離油度にすることにより、転送面から排除され転送面近傍に付着しているグリースから転送面への基油の供給を長期にわたり継続することができるようになり、特に高温高速下で使用される転がり軸受では転送面のグリースが枯渇しやすいため、本発明のグリース組成物は特に有用となる。
(グリース組成物の製造方法)
上記グリース組成物の製造方法としては、基油中でR2を含むジイソシアネートと、R1を含むモノアミンとを反応させ、極圧剤等の添加剤を所定量添加し、ニーダやロールミル等で十分に撹拌し、均一分散して得られる。
上記グリース組成物の製造方法としては、基油中でR2を含むジイソシアネートと、R1を含むモノアミンとを反応させ、極圧剤等の添加剤を所定量添加し、ニーダやロールミル等で十分に撹拌し、均一分散して得られる。
〔転がり軸受〕
本発明はまた、上記のグリース組成物を封入した転がり軸受に関する。転がり軸受には制限はなく、玉軸受やころ軸受、針軸受、円錐ころ軸受、球面ころ軸受、スラスト軸受等に適用することができる。そして、上記のグリース組成物により、特に高温高速回転条件で使用される転がり軸受として好適である。
本発明はまた、上記のグリース組成物を封入した転がり軸受に関する。転がり軸受には制限はなく、玉軸受やころ軸受、針軸受、円錐ころ軸受、球面ころ軸受、スラスト軸受等に適用することができる。そして、上記のグリース組成物により、特に高温高速回転条件で使用される転がり軸受として好適である。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにりり何ら制限されるものではない。
(実施例1)
表1に示すように、炭化水素系油とエステル系油とからなり、40℃における動粘度が70mm2/sの混合油を調製した。そして、その半量を入れた反応容器にオクチルアミンを入れ、140℃に加温した。別容器に混合油の残り半量と、ジフェニルメタンジイソシアネートを入れ、60〜70℃に加温し、これを反応容器に加えて撹拌した。反応熱のため反応容器の内容物の温度は上昇するが、約30分間この状態で撹拌を続け、反応を十分に行った後昇温し、100〜180℃で1時間撹拌した後、冷却した。その後、酸化防止剤、極圧剤を添加し、ロールミルで混練して試験グリースを得た。
表1に示すように、炭化水素系油とエステル系油とからなり、40℃における動粘度が70mm2/sの混合油を調製した。そして、その半量を入れた反応容器にオクチルアミンを入れ、140℃に加温した。別容器に混合油の残り半量と、ジフェニルメタンジイソシアネートを入れ、60〜70℃に加温し、これを反応容器に加えて撹拌した。反応熱のため反応容器の内容物の温度は上昇するが、約30分間この状態で撹拌を続け、反応を十分に行った後昇温し、100〜180℃で1時間撹拌した後、冷却した。その後、酸化防止剤、極圧剤を添加し、ロールミルで混練して試験グリースを得た。
(実施例2〜4、比較例1〜3)
混合油の動粘度を表1に示す値とした以外は、実施例1と同様にして試験グリースを得た。
混合油の動粘度を表1に示す値とした以外は、実施例1と同様にして試験グリースを得た。
そして、各試験グリースについて、(1)離油度測定及び(2)軸受耐久試験を行った。
(1)離油度測定
JIS K2220に準じた測定方法により、試験グリースを温度100℃の恒温槽で保持し、100時間経過後及び500時間経過後に離油度を測定した。結果を表1に示す。
(2)軸受耐久試験
軸受名番608ZZの深溝玉軸受に、空間容積の30%となるように試験グリースを封入し、軸受外輪温度100℃、内輪回転速度50000min−1、アキシアル荷重49Nの条件で連続回転させ、設定値より10℃温度上昇したときに焼付きと見做し、それまでの時間(焼付き寿命時間)を計測した。結果を、比較例1の焼付き寿命に対する相対値にて表1に示す。また、図1に実施例1〜3、比較例1、2を基に、増ちょう剤量と焼付き寿命比との関係をグラフ化して示す。
(1)離油度測定
JIS K2220に準じた測定方法により、試験グリースを温度100℃の恒温槽で保持し、100時間経過後及び500時間経過後に離油度を測定した。結果を表1に示す。
(2)軸受耐久試験
軸受名番608ZZの深溝玉軸受に、空間容積の30%となるように試験グリースを封入し、軸受外輪温度100℃、内輪回転速度50000min−1、アキシアル荷重49Nの条件で連続回転させ、設定値より10℃温度上昇したときに焼付きと見做し、それまでの時間(焼付き寿命時間)を計測した。結果を、比較例1の焼付き寿命に対する相対値にて表1に示す。また、図1に実施例1〜3、比較例1、2を基に、増ちょう剤量と焼付き寿命比との関係をグラフ化して示す。
実施例1〜4の試験グリースは、基油として炭化水素系油とエステル油とを混合してなり、40℃における動粘度が50〜70mm2/sである混合油を用い、一般式(1)で表される脂肪族ジウレア化合物をグリース全量の11〜15質量%配合しており、増ちょう剤量が過小な比較例1、増ちょう剤量が過多の比較例2、基油動粘度が過小の比較例3と比べて焼付き寿命が大幅に延びている。また、実施例1〜4の試験グリースは、100℃で100時間経過後及び500時間経過後の離油度、並びに両離油度の差も本発明を満足しており、油分離が良好に、長時間維持されていることがわかる。
Claims (3)
- 100℃で100時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が1.3%以上2.6%以下で、100℃で500時間経過後の離油度(JIS K2220に準拠)が3.2%以上5.9%以下であり、かつ、100時間経過後の離油度と500時間経過値の離油度との差が1.9%以上であることを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
- 請求項1または2記載のグリース組成物を封入したことを特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014108834A JP2015224269A (ja) | 2014-05-27 | 2014-05-27 | グリース組成物及び転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014108834A JP2015224269A (ja) | 2014-05-27 | 2014-05-27 | グリース組成物及び転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015224269A true JP2015224269A (ja) | 2015-12-14 |
Family
ID=54841294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014108834A Pending JP2015224269A (ja) | 2014-05-27 | 2014-05-27 | グリース組成物及び転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015224269A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021085100A1 (ja) | 2019-10-31 | 2021-05-06 | ミネベアミツミ株式会社 | 低発塵高速回転用グリース組成物及びそれを封入した軸受 |
-
2014
- 2014-05-27 JP JP2014108834A patent/JP2015224269A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021085100A1 (ja) | 2019-10-31 | 2021-05-06 | ミネベアミツミ株式会社 | 低発塵高速回転用グリース組成物及びそれを封入した軸受 |
KR20220092866A (ko) | 2019-10-31 | 2022-07-04 | 미네베아미츠미 가부시키가이샤 | 저발진 고속 회전용 그리스 조성물 및 그것을 봉입한 베어링 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2785821B1 (en) | Grease composition | |
EP2687584B1 (en) | Grease composition | |
EP2264132B1 (en) | Grease composition and bearings | |
JP5019841B2 (ja) | ウレアグリース組成物 | |
JP5516679B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP6826651B2 (ja) | グリース組成物 | |
WO2016002739A1 (ja) | 潤滑剤組成物および潤滑剤組成物封入軸受 | |
JP4895926B2 (ja) | シリコーングリース組成物 | |
JP6722379B2 (ja) | グリース組成物およびその製造方法、ならびに当該グリース組成物が封入された転がり軸受 | |
JP2009046625A (ja) | グリース組成物 | |
JP2009029876A (ja) | グリース組成物及び転がり軸受 | |
JPH05230486A (ja) | シリコーングリース組成物 | |
JP2015224269A (ja) | グリース組成物及び転がり軸受 | |
JP5765806B2 (ja) | グリース組成物 | |
JP5349246B2 (ja) | シリコーングリース組成物 | |
EP3178910B1 (en) | Grease composition | |
JP5620080B2 (ja) | グリース組成物の耐荷重性向上剤及び向上方法 | |
JP2007277459A (ja) | 難燃性グリース組成物 | |
CN107177403B (zh) | 等速万向节用润滑脂组合物及等速万向节 | |
JP2006316082A (ja) | グリース組成物およびグリース封入転がり軸受 | |
JP6887758B2 (ja) | グリース組成物 | |
JP2004059863A (ja) | グリース組成物 | |
CN115867632B (zh) | 润滑脂组合物和滚动轴承 | |
JP2007002152A (ja) | グリース組成物 | |
JP2013124323A (ja) | 転がり軸受用グリース組成物及び転がり軸受 |