JP2015223549A - 多液混合塗料の供給システム - Google Patents

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Toshihiro Nishikawa
俊博 西川
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Abstract

【課題】多液混合塗料による塗装において、多液の混合を確実に行うとともに、塗料の無駄を少なくする。【解決手段】塗料生成部2と塗料供給部3を具備し、塗料生成部は、液を混合して多液混合塗料を生成する塗料容器と、混合する液を貯蔵する複数のタンク内の液を塗料容器に投入する投入部と、塗料容器内の液を撹拌して多液混合塗料にする撹拌機と、塗料容器内の液量を計測する計量手段と、多液混合塗料を塗料供給部に供給する塗料容器側吸入路及び塗料容器側連結部を具備し、塗料供給部は、先端にスプレーガンが連結され基端にシリンジ15が連結された供給路14と、シリンジに連結されて途上に吸入側開閉バルブ22が介在されたシリンジ側吸入路21と、シリンジ側吸入路の基端側に装着されて塗料容器側連結部に連結可能としたシリンジ側連結部23を具備した。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の液を混合することで生成される多液混合塗料をスプレーガンに供給するための多液混合塗料の供給システムに係り、より詳しくは、多液混合塗料の生成に際して液の混合を確実に行うことが可能であるとともに、塗料の無駄を防止することを可能にした多液混合塗料の供給システムに関する。
従来から、ワークの塗装に際しては、1液塗料による塗装の他に、複数の液を混合して生成した多液混合塗料を用いることが行われている。即ち、多液混合塗料の原料となる複数の液を混合しつつスプレーガンに供給する方法が採用されることが行われている。
ここで、従来の多液混合塗料を用いた塗料供給方法について説明すると、多液混合塗料を供給する方法は一般的に、スタティックミキサーを用いて、このスタティックミキサーにおいて複数の液を混合して多液混合塗料を生成しながら、この生成した多液混合塗料をスプレーガンに供給することとしている。
特開2009−254982号公報 特開2009−233631号公報 特開2006−212604号公報 特開2004−008844号公報 特開2001−310143号公報 特開2000−135454号公報
しかしながら、スタティックミキサーを用いた多液混合塗料の供給方法では、複数の液をスタティックミキサーに投入し、この投入した複数の液を撹拌して混合することで多液混合塗料を生成しながら、スプレーガンに供給する方法であるために、完全に混合できない場合があり、濃度に変化が生じていた。
特にスプレーガンのオン、オフによって塗料の供給が停止する場合には、正確な混合が達成できず、このことは、液の比率が大きく相違する場合には顕著であった。
また、ワークの塗装の場合には塗装終了後に塗料が残ってしまうことがあるが、多液混合塗料の場合はいわゆるポットライフが短く、特に水溶性塗料は30分程度しか持たないために、残った場合には廃棄しなければならず、それにより、塗料が無駄になるとともに、廃棄によるコストも大きくなっていた。
そこで、本発明は、多液混合塗料によるワークの塗装において、混合を確実に行うことができるとともに、塗料の無駄も少なくすることが可能な多液混合塗料の供給システムを提供することを課題としている。
本発明の多液混合塗料の供給システムは、複数の液を混合して生成した多液混合塗料をスプレーガンに供給するための多液混合塗料の供給システムであって、
複数の液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料生成部と、
該塗料生成部で生成した塗料を吸入してスプレーガンに供給するための塗料供給部、を具備して、
前記塗料生成部は、
液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料容器と、
混合する液をそれぞれに貯蔵する複数のタンクと、該タンク内の液を前記塗料容器に投入するための投入手段と、を具備した投入部と、
前記塗料容器内に投入された複数の液を混合して多液混合塗料にするための撹拌手段と、
前記塗料容器に投入された液量を計測するための計量手段と、
前記塗料容器内で生成された多液混合塗料を前記塗料供給部に供給するための塗料容器側吸入路と、
該塗料容器側吸入路の先端部に備えられた塗料容器側連結部と、を具備し、
前記塗料供給部は、
先端側にスプレーガンが連結されるとともに吐出側開閉手段を具備した、供給路と、
該供給路の基端側が連結された、筒状のシリンジ本体と、該シリンジ本体内に、進退自在に挿入されたピストンと、該ピストンに連結されたピストンロッドと、を具備したシリンジと、
前記シリンジ本体に連結されたシリンジ側吸入路と、
該シリンジ側吸入路の途上に介在された吸入側開閉バルブと、
前記シリンジ側吸入路の基端側に装着された、前記塗料容器側連結部に連結可能なシリンジ側連結部と、を具備し、
前記塗料容器側連結部とシリンジ側連結部を連結することで前記塗料生成部と前記塗料供給部を連結し、塗料生成部で多液混合塗料を生成し、その後に、生成した多液混合塗料を前記シリンジに吸入し、シリンジからスプレーガンに供給することとしたことを特徴としている。
本発明の多液混合塗料の供給システムは、複数の液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料生成部と、この塗料生成部で生成した塗料をスプレーガンに供給するための塗料供給部を具備して、塗料生成部で多液混合塗料を生成し、生成した多液混合塗料を塗料供給部に吸入し、吸入した多液混合塗料を塗料供給部からスプレーガンに供給することとしている。
即ち、本発明の多液混合塗料の供給システムでは、スタティックミキサーを用いて、複数の液をスタティックミキサーに投入して、投入した複数の液を混合して多液混合塗料を生成しながらスプレーガンに供給する方法と異なり、塗料生成部で多液混合塗料を生成した後に、この生成した多液混合塗料を塗料供給部に吸入した後にスプレーガンに供給するために、スプレーガンのオン、オフによって塗料の供給が停止する場合でも、また、液の比率が大きく相違する場合においても、液の混合を完全に行うことができ、濃度を維持することが可能である。
また、本発明の多液混合塗料の供給システムでは、塗料生成部で多液混合塗料を生成した後に、生成した多液混合塗料を、塗料供給部を介してスプレーガンに供給するために、使用する量の多液混合塗料を生成することができるので、塗装後に多量の塗料が残ってしまうことを防止し、それにより、塗料の無駄を防止することが可能である。
本発明の多液混合塗料の供給システムの実施例の全体構成を説明するためのシステム図である。 本発明の多液混合塗料の供給システムの実施例における塗料生成部を説明するためのブロック図である。 本発明の多液混合塗料の供給システムの実施例における連結部を説明するための図である。
本発明の多液混合塗料の供給システムでは、複数の液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料生成部と、この塗料生成部で生成した塗料をスプレーガンに供給するための塗料供給部を具備している。
そして、塗料生成部は、液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料容器と、この塗料容器内に複数の液を投入するための投入部を有しており、投入部は、混合する複数の液をそれぞれ貯蔵する複数のタンクと、このタンク内の液を塗料容器に投入するための投入手段とを具備している。
また、塗料生成部は、塗料容器内に投入された複数の液を混合して多液混合塗料にするための撹拌手段を有するとともに、塗料容器に投入された液の量を計測するための計量手段を有しており、計量手段としては、防爆はかりを用いると良い。
更に、塗料生成部は、塗料容器内で生成された多液混合塗料を塗料供給部に供給するための塗料容器側吸入路を有しており、この塗料容器側吸入路の先端部には、塗料容器側連結部が具備されている。
一方、塗料供給部は、先端側にスプレーガンが連結されるとともに吐出側開閉手段を任意の箇所に具備した供給路を有しており、この供給路の基端側にはシリンジが連結されている。
そして、シリンジは、筒状のシリンジ本体と、シリンジ本体内に進退自在に挿入されたピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドを具備している。
また、シリンジ本体には、シリンジ本体内に塗料を吸入するためのシリンジ側吸入路が連結されており、このシリンジ側吸入路の途上には吸入側開閉バルブが介在されており、シリンジ側吸入路の基端側にはシリンジ側連結部が装着されている。
そして、シリンジ側連結部は、塗料生成部の塗料容器側連結部に連結可能であり、シリンジ側連結部と塗料容器側連結部を連結することで、塗料生成部と記塗料供給部を連結して、塗料生成部で多液混合塗料を生成し、その後に、生成した多液混合塗料をシリンジに吸入し、更に、シリンジに吸入した多液混合塗料をスプレーガンに供給することを可能としている。
ここで、塗料生成部を複数セット備え、塗料容器側連結部とシリンジ側連結部との連結の組み合わせを変えることで、スプレーガンに供給する多液混合塗料を選択可能にするとよく、これにより、複数の色の多液混合塗料を、カラーチェンジして使用することが可能である。
また、投入部を構成する投入手段は、例えばポンプを用いるとよく、あるいは、混合する液を貯蔵するタンクとして圧送タンクを用いるとよく、圧送タンクを用いることにより、ポンプ等の手段を用いることなく、タンク内の液を塗料容器に投入することが可能である。
本発明の多液混合塗料の供給システム(以下単に「塗料供給システム」と言う。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の塗料供給システムの全体構成を説明するためのシステム図であり、図において1が本実施例の塗料供給システムである。
そして、本実施例の塗料供給システム1は、塗料生成部と、塗料供給部とを有している。即ち、図において2が塗料生成部、3が塗料供給部であり、塗料生成部2において、複数の液を混合して多液混合塗料を生成し、この塗料生成部2で生成した多液混合塗料を、塗料供給部3を介してスプレーガンに供給することとしている。
また、本実施例の塗料供給システム1では、複数の塗料生成部2を具備しており、これにより、互いに色の異なる多液混合塗料をそれぞれの塗料生成部2で生成して、カラーチェンジしながら使用することを可能としている。但し、必ずしも塗料生成部2を複数個備える必要は無く、1色のみの塗装を行う場合には塗料生成部2は1個のみでよい。
なお、図において24は、互いに色の異なる多液混合塗料をそれぞれの塗料生成部で生成してカラーチェンジしながら使用すること場合に用いる洗浄剤タンクである。即ち、本実施例の塗料供給システム1では、洗浄剤用のタンクを具備しており、カラーチェンジを行う際には、次の塗料を供給する前に洗浄剤を塗料供給部及びスプレーガンに供給することで、塗料供給部、塗料ホース、スプレーガン等の内部を洗浄することを可能としている。
また、本実施例において前記洗浄剤タンク24としては圧送タンクを用いており、エアーを洗浄剤タンク24内に供給することで、エアーの圧力で洗浄剤を塗料供給部に供給することとしている。但し、必ずしも圧送タンクを用いる必要は無く、ポンプを用いて洗浄剤タンク24内の洗浄剤を塗料供給部に供給する構成としてもよい。
ここで、前記塗料生成部2について説明すると、図2は前記塗料生成部2の構成を示すブロック図であり、図において4は、多液混合塗料の原料となる液を貯蔵する貯蔵タンクで、本実施例においては、主剤用タンク4a、添加剤用タンク4b、及び硬化剤用タンク4cとしている。
また、図において5は塗料容器であり、この塗料容器5は、前記貯蔵タンク4内の液を混合して多液混合塗料を生成するために用いられる。即ち、本実施例において前記塗料生成部2は、前記貯蔵タンク4a、4b、4c内の液をそれぞれ、前記塗料容器5に投入するための投入部を有しており、投入部を介して、前記貯蔵タンク4a、4b、4c内の液をそれぞれ、塗料容器5に投入して、この投入した液を塗料容器5内において混合して、多液混合塗料を生成することとしている。
ここで、前記投入部について説明すると、図において6が投入部であり、本実施例において前記投入部6はそれぞれ、基端部分が前記貯蔵タンク4a、4b、4c内のそれぞれに位置するとともに先端部分は前記塗料容器5内に位置し、これにより前記各貯蔵タンク4と塗料容器5を連通した投入路7を有しており、この投入路7の途上にはそれぞれ、投入手段としてのポンプ8を介在している。そしてこれにより、ポンプ8を駆動することで、前記各貯蔵タンク4a、4b、4c内の液をそれぞれ、前記塗料容器5内に投入することを可能としている。
なお、必ずしも投入手段としてポンプを用いる必要は無く、タンク内の液を塗料容器に投入可能な手段であればいずれでも良い。従って、例えば、シリンジ等でも良い。また、前記貯蔵タンク4と投入手段8を一体とした形態として、圧送タンクを用いて、エアーの圧力で貯蔵タンク4内の液を塗料容器5内に投入する構成としても良く、この場合には、圧送タンクと塗料容器5を投入路7で連結するとよい。
次に、図において9は撹拌機である。即ち、本実施例において前記塗料生成部2は、撹拌機9を備えており、この撹拌機9によって、前記塗料容器5に投入した複数の液を撹拌して混合し、多液混合塗料を生成することとしている。即ち、前記撹拌機9は、回動自在の軸901の先端に撹拌羽902を備えて構成されており、軸901を回動することで、撹拌羽902が塗料容器5内の液を撹拌して混合することしている。
また、本実施例において前記塗料容器5は、計量手段としての防爆はかり10を有しており、この防爆はかり10によって塗料容器5への液の投入量を計量しながら、必要量の液の投入を可能にしている。
即ち、本実施例において前記塗料生成部2には、図示しないコントローラーが備えられており、このコントローラーには、前記防爆はかり10と前記ポンプ8が接続され、塗料容器5内に投入された液の量を防爆はかり10で計量するとともに、コントローラーによって投入量を監視し、投入量に基づいてコントローラーが、計量ポンプ8の駆動を制御して、必要量の液を塗料容器5内に投入することとしている。従って、これにより、多液混合塗料の生成に際しては、塗装に必要な量のみを生成することが可能となり、塗装後に多量の塗料が残ってしまうことを防止することが可能である。
次に、図において12は塗料容器側吸入路である。即ち、本実施例において前記塗料生成部2には、前記塗料容器5で生成した多液混合塗料を塗料供給部3に吸入するための塗料容器側吸入路12を有している。そして、この塗料容器側吸入路12は、基端側は前記塗料容器5内に位置しており、先端側には、塗料容器側連結部としての塗料容器側カプラ13が装着されている。
次に、図1を参照して前記塗料供給部3について説明すると、図において31はスプレーガンであり、本実施例における塗料供給システム1では、前記スプレーガン31が先端側に連結された供給路を有している。即ち、図において14が供給路であり、本実施例において前記供給路14は、先端を前記スプレーガン31における塗料受入口に連結し、これによりスプレーガン31に塗料を供給可能としている。
また、本実施例において前記供給路14は、吐出側開閉手段を有しており、この吐出側開閉手段を開閉することで、スプレーガンへの塗料の供給あるいは供給停止を行うこととしている。
なお、一般的に塗装用のスプレーガンでは、先端部に、塗料を吐出するための吐出口を有しているとともに、この吐出口を開閉するためのニードルを内部に有しているが(特開2010−274248号公報の図8参照)、本実施例の塗料供給システム1では、スプレーガン31のニードルを前記吐出側開閉手段として用いている。但し、必ずしもニードルを吐出側開閉手段として用いる必要は無く、開閉用バルブを供給路14の途上あるいは先端側に取り付けて吐出側開閉手段として用いても良い。
次に、図において15はシリンジである。即ち、本実施例の塗料供給システム1では、前記塗料容器5内の塗料を吸入して一時貯留するためのシリンジ15を有しており、まず、シリンジ15内に塗料を吸入し、その後に、このシリンジ15内の塗料を定量でスプレーガン31に供給することとしている。
そして、本実施例における前記シリンジ15は、先端部を閉鎖した筒状のシリンジ本体16を有しており、このシリンジ本体16の先端には、図示しない吐出弁を備えた吐出部17が形成され、この吐出部17に、前記供給路14の基端が連結されている。
また、前記シリンジ本体16内には、反吐出部側にピストンロッド19が連結されたピストン18が、進退自在にして挿入されており、本実施例における前記ピストン18は、その外周が前記シリンジ本体16の内壁に摺動自在の径寸法としており、更に、図示を省略するが、Oリング等のシール部材が外周に周設されている。
次に、図において21は、シリンジ側吸入路である。即ち、本実施例の塗料供給システム1では、塗料生成部2で生成した多液混合塗料を前記シリンジ15に供給するためのシリンジ側吸入路21を有している。そして、本実施例において前記シリンジ側吸入路21は、先端部は前記シリンジ本体16における前記吐出部17の近傍に形成した吸入孔20に連結され、吸入路21の経路の途上には、吸入側開閉バルブ22が配置されている。
また、前記吸入路21の基端部にはシリンジ側連結部23が連結されており、本実施例の塗料供給システム1では、前記シリンジ側連結部30として、シリンジ側カプラを用いている。そして、前記シリンジ側カプラ23は、前記塗料生成部2における前記塗料容器側カプラ13に連結可能としており、前記シリンジ側カプラ23を前記塗料容器側カプラ13に連結することで、シリンジ側吸入路21及び塗料容器側吸入路12によって、塗料容器5とシリンジ本体16内を連通することを可能としている。
なお、図1においては、前記シリンジ本体16における前記吐出部17の近傍に吸入孔20を形成し、この吸入孔20に前記シリンジ側吸入路21の先端部を連結することとしているが、必ずしもこの構成にする必要は無く、シリンジ側吸入路21によって、塗料生成部2で生成した多液混合塗料をシリンジ本体16内に供給可能であれば良い。従って、例えば、ピストンロッド19の内部にピストンロッド19の長手方向に沿って吸入孔を形成するとともに、ピストン18にはピストンロッド19に形成した吸入孔に連続した貫通孔を形成し、シリンジ側吸入路21の先端部をピストンロッドに形成した吸入孔に連結し、それにより、シリンジ側吸入路21によってシリンジ本体16内に多液混合塗料を供給可能としてもよい。
ここで図3は、前記塗料容器側カプラ13とシリンジ側カプラ23の連結の構造を説明するための概略図であり、図において、23がシリンジ側連結部で、13a、13b、13c〜は、それぞれが前記シリンジ側連結可能な塗料容器側カプラである。
そして、前記塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜は、塗料生成部2の数に対応しており、更に、複数の塗料生成部2を用いる場合には、洗浄剤用タンク24内の洗浄剤をシリンジ15に吸入するために洗浄剤用タンクとシリンジ15内を連通するための塗料容器側カプラも具備している。そのため、前記塗料容器側カプラの数は3個に限定されないが、以下においては、煩雑さを回避するために、塗料容器側カプラは、13a、13b、13cと表記する。
次に、前記塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜は、可動部材に装着され、可動部材を可動することで、使用する塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜を、シリンジ側カプラ23に連結可能としている。即ち、図において25が可動部材であり、本実施例において前記可動部材25には、間隔を置いて、前記塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜が装着されている。また、本実施例において前記可動部材25は、上下方向(B−B方向)及び左右方向(A−A方向)に移動自在としている。一方、本実施例においては、前記可動部材25の上方にはシリンジ側カプラ23が配置されており、前記塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜のいずれかがシリンジ側カプラ6の下方に位置するように可動部材12を左右方向に移動し、その後、可動部材25を上昇させることで、シリンジ側カプラ23の下方に位置した塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜をシリンジ側カプラ23に連結することを可能にしている。
従って、本実施例の塗料供給システム1では、必要とする塗料容器5あるいは洗浄剤用タンク24に連結された塗料容器側カプラを容易にシリンジ側カプラ23に連結することが可能である。但し、塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜とシリンジ側カプラ23の連結方法は必ずしも図3に示す方法に限定されるものではなく、その他の方法を採用しても良い。従って、例えば、シリンジ側カプラ23の下方に回転テーブルを配置するとともに、この回転テーブルに塗料容器側カプラ13a、13b、13c〜を取り付け、回転テーブルを回転及び上昇することで、塗料容器側連結部13a、13b、13c〜をシリンジ側カプラ23に連結させる方法を採用しても良い。
このように、本実施例の塗料供給システム1では、塗料容器5とシリンジ15をカプラ13、23によって連通することとしているために、複数の塗料生成部2を備えて、互いに色の異なる塗料を用いてワークの塗装を行う場合でも、シリンジ15、及びシリンジに塗料を吸入するためのシリンジ側吸入路21、及びスプレーガンに塗料を供給するための供給路14を共用可能であり、これにより、システム全体のコストを抑えることが可能である。
また、シリンジ15を共用しているために、マニホールドを不要にし、塗料をスプレーガンに供給するための塗料用経路の全体を短くすることができ、塗装終了後の塗料経路内の洗浄に際して洗浄剤を少なくすることが可能である。
次に、このように構成される本実施例の塗料供給システム1の作用について説明すると、本実施例の塗料供給システム1によってスプレーガン31に塗料を供給する場合には、まず、塗料生成部2において多液混合塗料を生成する。
即ち、防爆はかり10で投入量を計るとともに、計量結果に基づいてコントローラーでポンプ8の駆動を制御しながら、必要量の主剤を塗料容器5内に投入し、その後に同様にして、必要量の添加剤、及び必要量の硬化剤を塗料容器5内に投入する。
そして次に、撹拌機9を駆動して塗料容器5内の液を撹拌し、それにより、塗料容器5内に投入した液を混合して、塗料容器5内で必要量の多液混合塗料を生成する。
そして、次に、このように塗料生成部2で必要量の多液混合塗料を生成した後に、この生成した多液混合塗料を塗料供給部3に吸入し、その後に、吸入した多液混合塗料をスプレーガンに吐出する。
まず、多液混合塗料の吸入について説明すると、塗料生成部2で生成した多液混合塗料を塗料供給部に吸入する場合には、前述のようにして多液混合塗料を生成した塗料生成部2における塗料容器側カプラ13と、塗料供給部3におけるシリンジ側カプラ23を連結する。
そして、吐出側開閉手段としてのスプレーガン31のニードルによってスプレーガン31の吐出口を閉鎖し、これにより塗料の吐出側を閉鎖する。
一方、吸入側開閉バルブ22を解放して、これにより、塗料容器5とシリンジ本体16を連通する。
そして、この状態において、ピストンロッド19を介してピストン18を後退させる。そうすると、シリンジ本体16の内部が負圧になり、塗料容器側吸入路12、塗料容器側カプラ13、シリンジ側カプラ23、吸入側開閉バルブ22、及びシリンジ側吸入路21を介して、塗料容器5内の塗料が、シリンジ本体16の内部、及び適宜供給路14内に吸入されていき、これにより、スプレーガン31への塗料の供給が可能な状態になる。
次に、前記シリンジ15内に吸入した多液混合塗料をスプレーガン31に吐出する方法について説明すると、スプレーガン31に吐出する場合には、シリンジ15内に塗料が吸入された状態で、スプレーガンのニードルを移動してスプレーガン31の吐出口を開放し、一方、吸入側開閉バルブ22を閉鎖する。
そして、この状態で、ピストン18を前進させる。そうすると、シリンジ本体16内の塗料及び供給路14内の塗料は、吸入側開閉バルブ22が閉鎖されているために、ピストン18に押され、スプレーガン31に供給されるとともに、スプレーガン31の吐出口から吐出される。
また、色替えを行う場合には、所定量のシンナーを洗浄剤用タンク24内に投入した後に、洗浄剤用タンク24内の洗浄剤をシリンジ15に吸入するために洗浄剤用タンクとシリンジ15内を連通するための塗料容器側カプラをシリンジ側カプラ23に連結し、前述と同様の方法で、シリンジ15内にシンナーを吸入し、更にこのシンナーをスプレーガンに吐出することで、塗料経路を洗浄し、その後に前述と同様にして、他の色の多液混合塗料を生成した後に、この多液混合塗料をシリンジ15内に吸入し、更にその後にスプレーガンに吐出する。
このように、本実施例の塗料供給システム1では、必要量の多液混合塗料を塗料生成部で生成し、その後に、この生成した多液混合塗料を塗料供給部のシリンジ15内に吸入し、そして、このシリンジ内に吸入した多液混合塗料をスプレーガンに吐出することとしているため、複数の液を混合して多液混合塗料を生成しながらスプレーガンに供給する方法と異なり、液の混合を完全に行うことができ、多液混合塗料の濃度を維持することが可能である。
また、本実施例の塗料供給システムでは、多液混合塗料を塗料生成部で生成した後に、この生成した多液混合塗料を塗料供給部のシリンジ15内に吸入してスプレーガンに吐出することとしているため、使用する量の多液混合塗料を生成することができるので、塗装後に多量の塗料が残ってしまうことを防止し、それにより、塗料の無駄を防止することが可能である。
更に、塗料生成部を複数セット備えることにより、塗料容器側カプラとシリンジ側カプラとの連結の組み合わせを変えることで、スプレーガンに供給する多液混合塗料の色を選択することができ、これにより、1個の塗料供給部を共有しながら、互いに色の異なる複数の塗料による塗装を行うことが可能で、それにより、コストを抑えることも可能である。
本発明の多液塗料の供給システムでは、複数の液を混合して生成する多液混合塗料を用いた塗装において、液の混合を確実に行うことを可能にしているために、多液混合塗料を供給する塗料供給システムの全般に適用可能である。
1 塗料供給システム
2 塗料生成部
3 塗料供給部
4 貯蔵タンク
4a 主剤用タンク
4b 添加剤用タンク
4c 硬化剤用タンク
5 塗料容器
6 投入部
7 投入路
8 投入手段(ポンプ)
9 撹拌機
10 防爆はかり
12 塗料容器側吸入路
13 塗料容器側連結部(塗料容器側カプラ)
14 供給路
15 シリンジ
16 シリンジ本体
17 吐出部
18 ピストン
19 ピストンロッド
20 吸入孔
21 シリンジ側吸入路
22 吸入側開閉バルブ
23 シリンジ側連結部(シリンジ側カプラ)
24 洗浄剤用タンク
25 可動部材
31 スプレーガン

Claims (5)

  1. 複数の液を混合して生成した多液混合塗料をスプレーガンに供給するための多液混合塗料の供給システムであって、
    複数の液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料生成部(2)と、
    該塗料生成部(2)で生成した塗料を吸入してスプレーガンに供給するための塗料供給部(3)と、を具備して、
    前記塗料生成部(2)は、
    液を混合して多液混合塗料を生成するための塗料容器(5)と、
    混合する液をそれぞれに貯蔵する複数のタンク(4)と、該タンク(4)内の液を前記塗料容器(5)に投入するための投入手段(8)と、を具備した投入部(6)と、
    前記塗料容器(5)内に投入された複数の液を混合して多液混合塗料にするための撹拌手段(9)と、
    前記塗料容器(5)に投入された液量を計測するための計量手段(10)と、
    前記塗料容器(5)内で生成された多液混合塗料を前記塗料供給部(3)に供給するための塗料容器側吸入路(12)と、
    該塗料容器側吸入路(12)の先端部に備えられた塗料容器側連結部(13)と、を具備し、
    前記塗料供給部(3)は、
    先端側にスプレーガン(31)が連結されるとともに吐出側開閉手段を具備した、供給路(14)と、
    該供給路(14)の基端側が連結された、筒状のシリンジ本体(16)と、該シリンジ本体(16)内に進退自在に挿入されたピストン(18)と、該ピストン(18)に連結されたピストンロッド(19)と、を具備したシリンジ(15)と、
    前記シリンジ本体(16)に連結されたシリンジ側吸入路(21)と、
    該シリンジ側吸入路(21)の途上に介在された吸入側開閉バルブ(22)と、
    前記シリンジ側吸入路(22)の基端側に装着された、前記塗料容器側連結部(13)に連結可能なシリンジ側連結部(23)と、を具備し、
    前記塗料容器側連結部(13)とシリンジ側連結部(23)を連結することで前記塗料生成部(2)と前記塗料供給部(3)を連結し、塗料生成部(2)で多液混合塗料を生成し、その後に、生成した多液混合塗料を前記シリンジ(15)内に吸入し、シリンジ(15)から供給路(14)を介してスプレーガンに供給することとしたことを特徴とする多液混合塗料の供給システム。
  2. 前記塗料生成部(2)を複数セット備えることで、前記塗料容器側連結部(13)とシリンジ側連結部(23)との組み合わせによって、スプレーガンに供給する多液混合塗料を選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の多液混合塗料の供給システム。
  3. 前記投入手段(8)としてポンプを用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多液混合塗料の供給システム。
  4. 前記投入部(6)が圧送タンクであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多液混合塗料の供給システム。
  5. 前記計量手段(10)が防爆はかりであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多液混合塗料の供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114904428A (zh) * 2022-05-09 2022-08-16 潘成武 一种基于环保的涂层加工装置
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