JP2015223471A - 液体輸送装置及び液体輸送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体輸送装置から供給される液体に含まれる気体を減らす。
【解決手段】本発明は、液体を一方から他方に送り出すポンプと、前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、前記第一の流路中に設けられたフィルターとを備える液体輸送装置であって、前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きい。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体輸送装置及び液体輸送方法に関する。
生体に液体を輸送する液体輸送装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。これらの液体輸送装置では、液体容器から液体を送り出す際、フィルターを用いて空気を除去していた。
特開2004−275466号公報
しかし、気泡除去フィルターを用いても液体を吐出する際に液体と一緒に気泡が吐出されることがあった。液体と一緒に気泡や空気が運ばれることは好ましくないことがある。例えば、本来送るべき量の液体が気体の体積分だけ不足してしまう。
そこで本発明は、ポンプから供給される気体を減らした液体輸送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を一方から他方に送り出すポンプと、前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、前記第一の流路中に設けられたフィルターとを備える液体輸送装置であって、前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きいことを特徴とする液体輸送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1A及び図1Bは、液体輸送装置1の全体斜視図である。 図2は、液体輸送装置1の断面図である。 図3A及び図3Bは、液体輸送装置1の分解図である。 図4A及び図4Bは、貼着前後の注入ユニット10の断面説明図である。 図5A及び図5Bは、ポンプユニット30の分解図である。 図6は、ポンプ部60の概要説明図である。 図7は、カートリッジ40の分解図である。 図8は、第1実施形態の構成を示す模式図である。 図9は、第1実施形態の圧力の関係を示す図である。 図10は、液体輸送装置1における各要素の関係を示す図である。 図11は、気体検出センサー50を説明する図である。 図12は、コンデンサの容量分圧を説明する図である。 図13は、第2実施形態の構成を示す模式図である。 図14は、第2実施形態の圧力の関係を示す図である。 図15は、第4実施形態の構成を示す模式図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を一方から他方に送り出すポンプと、前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、前記第一の流路中に設けられたフィルターとを備える液体輸送装置であって、前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きいことを特徴とする液体輸送装置が明らかとなる。このような液体輸送装置によれば、フィルターは液体を通過させるが、気体の通過を制限するため、ポンプから供給される液体に含まれる気体を減らすことができる。
前記フィルターを通過した気体を検出する気体検出センサーと、前記液体を収容する液体収容部とを備え、前記液体収容部内が空状態であることを、前記気体検出センサーが検出する結果を用いて判断することが望ましい。これにより、気体検出センサーの検出結果によって、液体収容部内の液体の吸引が終了したことも判断することができ、空状態を検出するための特別なセンサーが不要となり、製造コストの削減や液体輸送装置の小型化が可能となる。
前記ポンプから液体が送り出される第二の流路を備え、前記気体検出センサーは前記第二の流路に設けられることが望ましい。これにより、気体検出センサーを液体の供給先により近い部分に設けることとなり、液体輸送装置から外部へ供給される液体に含まれる気体をより減らすことができるだけでなく、ポンプの動作によって液体中に発生した気泡を検出することもできるため、気体検出センサーが気体を検出するとポンプを止める等の処置を行うことが可能となり、液体輸送装置から供給される液体に含まれる気体を減らすことができる。
前記フィルターを通過した液体の圧力を検出する圧力検出センサーと、前記液体を収容する液体収容部とを備え、前記圧力検出センサーの検出した圧力が所定値以下になったとき、前記液体収容部内が空状態であることを判断することが望ましい。
これにより、圧力検出センサーの検出結果によって液体収容部内の液体の吸引が終了したことを判断することができ、空状態を検出するための特別なセンサーが不要となり、製造コストの削減や液体輸送装置の小型化が可能となる。
前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最大値より大きいことが望ましい。これにより、フィルターが気体の通過を制限することができる。
前記フィルターのバブルポイントは、前記第一の流路が萎んだときの前記フィルター通過圧力より大きいことが望ましい。これにより、流路内の液体の供給が進んで、これ以上輸送できない状態となり、流路が萎んだときもフィルターが気体の通過を制限することができる。
液体を一方から他方に送り出すポンプと、前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、前記第一の流路中に設けられたフィルターとを用いる液体輸送方法であって、前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きいことを特徴とする液体輸送方法が明らかとなる。このような液体輸送方法によれば、フィルターにより液体を通過させるが、気体の通過を制限するため、ポンプから供給される液体に含まれる気体を減らすことができる。
===第1実施形態===
<液体輸送装置1の概要>
図1A及び図1Bは、液体輸送装置1の全体斜視図である。図2は、液体輸送装置1の断面図である。図3A及び図3Bは、液体輸送装置1の分解図である。以下の説明では、液体輸送装置1の貼着される側(生体側)を「下」とし、逆側を「上」とする。また、図2に示すように、カテーテル12に対してポンプ部60の側を「前」とし、液体を収容するリザーバー(液体収容部)44の側を「後」とする。
液体輸送装置1は、液体を輸送する装置である。液体輸送装置1は、注入ユニット10と、ポンプユニット30とを有する。注入ユニット10及びポンプユニット30は、図3A及び図3Bに示すように分離可能であるが、使用時には図1に示すように一体に組み立てられる。液体輸送装置1は、例えば生体に注入ユニット10を貼着して、ポンプユニット30に貯留されているインスリンを定期注入するのに好適に用いられる。
注入ユニット10には、上側に突出した接続部18が設けられている。ポンプユニット30の下面中央には、中空の受け入れ部41が設けられている。注入ユニット10の接続部18をポンプユニット30の受け入れ部41に挿入することによって、注入ユニット10にポンプユニット30が取り付けられる。このとき、接続部18の側面の受液口18Aが、受け入れ部41の送液口41Aに連結される。ポンプユニット30には、後述するように、リザーバー44及びポンプ部60が設けられており、リザーバー44の液体は、ポンプ部60によって送液口41Aから注入ユニット10に送り出されて、注入ユニット10のカテーテル12から生体に液体が注入される。
<注入ユニット10の構成>
注入ユニット10は、生体に液体を注入する部位である。図3A及び図3Bに示すように、カテーテル12と、シール部14と、台座部16とを有する。
カテーテル12は、生体に液体を注入するための管であり、カテーテルの機能を有する。カテーテル12は、例えばフッ素樹脂等の柔らかい材料で構成される。カテーテル12の一端は、台座部16に固定されている。
シール部14は、注入ユニット10を生体等に貼着するための部位である。シール部14は、例えば、下面が粘着シールになっている粘着パッドである。
台座部16は、ポンプユニット30を取り付けるための部位である。台座部16は、ベース部17と、接続部18とを有する。ベース部17は、ポンプユニット30を下から支持する部位である。接続部18は、ベース部17から上側に突出した部位であり、ポンプユニット30の受け入れ部41(図3B参照)に挿入される部位である。接続部18の側面には、送液口41Aと接続するための受液口18Aが設けられている。また、接続部18の上面には、導入針21(後述)の差し込み口18Bが設けられている。
図4A及び図4Bは、貼着前後の注入ユニット10の断面説明図である。
図4Aは、貼着前の注入ユニット10の断面説明図である。この状態では、注入ユニット10に導入針21が取り付けられており、導入針21は、カテーテル12、シール部14、台座部16を貫通している。導入針21の上端はつまみ22に固定されている。つまみ22が、接続部18の上面から突出していることによって、この段階でのポンプユニット30の装着を阻害している。
注入ユニット10を生体に貼り付けるとき、使用者は、導入針21とともにカテーテル12を生体に穿刺する。その後、図4Bに示すように、使用者は、導入針21のつまみ22をつまんで、導入針21を注入ユニット10から引き抜く(抜去)。カテーテル12は生体に留置し続けるが、カテーテル12は柔らかいため、生体への負荷は小さい。差し込み口18Bの下側には、導入針21を抜くと穴がふさがる材料(例えばゴム、シリコン等)で構成された導入針用セプタム19が設けられている。
注入ユニット10から導入針21が引き抜かれた後、注入ユニット10にポンプユニット30が取り付けられることになる。
<ポンプユニット30の構成>
図5A及び図5Bは、ポンプユニット30の分解図である。ポンプユニット30は、駆動部31と、カートリッジ40とを有する。駆動部31は、カートリッジ40の上側でネジによって固定される。
駆動部31は、カム65を駆動する構成要素である。カム65は駆動部31の下側から露出しており、カム65を駆動する駆動機構(不図示)は内部に収容されている。駆動部31は動力源となる電池32も収容しているが、電池32をカートリッジ40の側に配置しても良い。
カートリッジ40は、図5Aに示すように、カム収容部42を有する。カム収容部42は、カートリッジ40の上側(駆動部31側)に設けられ、駆動部31のカム65を収容するための中空状の部位である。カム収容部42の周囲には、複数のフィンガー66(図6参照)が配置されている。駆動部31をカートリッジ40に固定すると、カム収容部42にカム65が入り込み、次に説明するポンプ部60が構成される。
・ポンプ部60
図6は、ポンプ部60の概要説明図である。図7は、カートリッジ40の分解図である。ポンプ部60は、液体を輸送するポンプとなる部位である。ポンプの動作中とは、ポンプが備える各機構が駆動している状態をいう。ポンプ部60は、チューブ62と、圧搾機構64とを有する。圧搾機構64がチューブ62を圧搾することによって、液体が輸送される。圧搾機構64は、複数のフィンガー66と、カム65とを備えている。
チューブ62は、液体を輸送するための管である。チューブ62の上流側(液体の輸送方向を基準にした場合の上流側)は、液体を貯留するリザーバー44(図2参照)に連通している。チューブ62の下流側は、送液口41A(図2、図3B参照)に連通している。チューブ62は、フィンガー66から押されると閉塞し、フィンガー66からの力が解除されると元に戻る程度に弾性を有している。チューブ62は、部分的に円弧形状に配置されている。チューブ62の円弧の中心は、カム65の回転中心と一致している。
フィンガー66は、チューブ62を閉塞させる部材である。フィンガー66は、軸方向に沿って可動に支持されており、カム65から力を受けて従動的に動作する。複数のフィンガー66は、カム65の回転中心から放射状に等間隔で配置されている。複数のフィンガー66は、カム65とチューブ62との間に配置されている。
カム65は、外周の4箇所に突起部を有している。カム65の外周に複数のフィンガー66が配置されており、そのフィンガー66の外側にチューブ62が配置されている。カム65が回転すると、7本のフィンガー66が順に突起部から押されて、輸送方向上流側から順にチューブ62が閉塞する。フィンガー66が突起部から外れると、チューブ62の弾性力によってチューブ62が元の形状に戻る。これにより、チューブ62が蠕動運動させられて、チューブ62が圧搾されて液体が輸送される。液体の逆流を防止するため、少なくとも1つ、好ましくは2つのフィンガー66がチューブ62を閉塞させるように、カム65の突起部が形成されている。
本実施形態では、ポンプ部60の構成要素のうち、カム65を駆動部31に配置し、チューブ62及びフィンガー66をカートリッジ40に配置している。但し、ポンプ部60の全ての構成要素を駆動部31又はカートリッジ40に配置しても良い。また、カム65及びフィンガー66を駆動部31に配置し、チューブ62をカートリッジ40に配置しても良い。
・リザーバー44
図7に示すように、カートリッジ40は、液体を貯留するリザーバー44を有する。図7は、分解した状態であり、液体の輸送を行う際には組み合わせて使用する(図1参照)。カートリッジ本体43には凹部45が形成されており、凹部45の周囲にフィルム46が融着されている。リザーバー44は凹部45及びフィルム46から構成されており、凹部45とフィルム46との間に液体が貯留される。なお、図7の状態ではフィルム46が凹部45に密着しており、リザーバー44に液体が無い状態である。
使用者は、図7の状態(リザーバー44に液体が無い状態)のカートリッジ40の注入用セプタム49に注射器を刺し、注射器で液体(例えばインスリン)をリザーバー44に注入することになる。リザーバー44に液体が注入されると、フィルム46が上側に膨らみ、凹部45とフィルム46との間に液体が貯留されることになる。
リザーバー44内の液体をポンプ部60で排出し続けると、リザーバー44内の液体が少なくなり、リザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始める。
・貯留部47
図8に本実施形態の構成を示す模式図を示す。本実施形態ではリザーバー44とポンプ部60との間を連通するチューブ62(ポンプ部60に液体を供給する第一の流路)に貯留部47を設けている。貯留部47は、液体及び後述するフィルター48により通過が制限された気体(気泡)を貯留する。貯留部47はチューブ62の径よりも大きな密閉空間である。また、貯留部47のフィルター48(後述)より上流側部分の体積は、リザーバー44内の溶存気体の体積よりも大きいことが望ましい。
・フィルター48
図8に示すように、貯留部47は、内部にフィルター48を有する。フィルター48は貯留部47を上流側部分の空間と下流側部分の空間に仕切っており、液体は通過させるが、気体(気泡)の通過は制限することが可能な部材である。本実施形態では、フィルター48として、親水化処理を施した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の多孔質フィルターを用いる。このフィルター48の孔隙径は5μmで、フィルター48のバブルポイント(BP)は14kPaである。
ここで、バブルポイント(BP)とは、液体で濡らしたフィルターの一方の側を空気などで加圧したときに、フィルターの他方の側への気体の通過が認められる最小圧力をいう。具体的には気体がフィルターを通過したときのフィルターの上流側と下流側の圧力差の最小値である。一般にバブルポイントが大きいほど気体の透過性は低い。
本実施形態において、フィルター48上流側の液体の圧力をP11、フィルター48下流側の圧力をP12とすると、液体の輸送を開始したときの、P11からP12を引いた値であるフィルター通過圧力(P11−P12)は5kPaであり、液体の輸送を開始したときのフィルター通過圧力(P11−P12)は、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最小値である(P1)。フィルター48のバブルポイント(BP)は、この液体の輸送を開始したときのフィルター通過圧力(P1)より大きな値であるため、気体はフィルター48により通過が制限され、フィルター48の上流側の貯留部47内に留まることとなる。
また、リザーバー44内に液体が十分に残った状態で、液体をリザーバー44からポンプ部60へ輸送している間のフィルター通過圧力(P11−P12)は、リザーバー44から液体を輸送し始めたときのフィルター通過圧力(P1)とほぼ同じ5kPaで推移する。このため、リザーバー44内に液体が十分に残った状態では、フィルター48のバブルポイント(BP)は、フィルター通過圧力(P11−P12)より大きい(P1<BP)。液体を輸送している間のフィルター通過圧力(P11−P12)は、理論的には、液体を輸送し始めたときのフィルター通過圧力(P1)より大きな値となる。実際には、5kPaより小さくなることもあるが、誤差の範囲であり、液体を輸送し始めたときの圧力と同じフィルター通過圧力の最小値(P1)とみなすことができる。
フィルター48のバブルポイント(BP)は、ポンプ部60の動作中に生ずる圧力(P1)より大きいため、リザーバー44やチューブ62内に気体が含まれていても、液体は貯留部47内のフィルター48を通過するが、気体はフィルター48を通り抜けることが困難であるため、気体は貯留部47のフィルター48上流側に留まることとなる。この結果、ポンプ部60へ供給する液体に含まれる気体を減らし、気体を生体へ送ることを減らすことができる。
つまり、バブルポイント(BP)を、ポンプ部60動作中のフィルター通過圧力の最小値(P1)より大きくすることで(P1<BP)、フィルター48により気体の通過が制限されて、液体輸送装置1から生体へ送る液体に含まれる気体を減らすことができる。
リザーバー44内の液体を輸送し続けて、リザーバー44内の液体が少なくなると、リザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始める。そして、リザーバー44内が空状態になり、リザーバー44内から液体を輸送できない状態となると、リザーバー44は凹部45とフィルム46が密着する。リザーバー44内の液体がなくなっても、ポンプ部60は動作を続けるため、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62(フィルター48とポンプ部60との間の流路)内の圧力(P12)が小さくなる。その結果、フィルター48の上流側の圧力(P11)と下流側の圧力(P12)との差であるフィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなり、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)となる。本実施形態においてのP2は40kPaとなる。
このときのフィルター通過圧力の最大値(P2)はフィルターのバブルポイント(BP)より大きくなっている。リザーバー44内の液体が十分に残っている場合の通常の液体輸送の場合は、フィルター48のバブルポイント(BP)はフィルター通過圧力の最小値(P1)より大きいため(P1<BP)、液体輸送装置1から生体へ送る液体に含まれる気体を減らすことができるが、リザーバー44が空状態となると、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)はフィルター48のバブルポイント(BP)より大きくなり(P2>BP)、フィルター48が気体の通過を制限することができない。したがって、このような特殊な状態の場合については、下記の気体検出センサー50を用いて気体を検出し、ポンプ部60の動作を止めるなどして、液体輸送装置1から生体へ送る液体に含まれる気体を減らすこととする。
図9は、第1実施形態の圧力の関係を示す図である。フィルター通過圧力が最小値(P1)のときは、フィルター48のバブルポイント(BP)より小さな値であるため、気体はフィルター48により通過が制限される。一方、液体の輸送が進んで、リザーバー44が空状態になるとフィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなる。フィルター通過圧力(P11−P12)がバブルポイント(BP)より大きくなると気体はフィルター48によって制限されないため、フィルター通過圧力の最大値(P2)のときは、気体はフィルター48を通過してポンプ部60へ送られる。
・気体検出センサー50
図8に示すように、本実施形態では、ポンプ部60から液体を送り出すチューブ62(ポンプ部から液体が送り出される第二の流路)に気体検出センサー50を備えている。気体検出センサー50は、チューブ62内に気体が存在していることを検出するためのセンサーである。気泡検出センサー50を設けることで、直接的に気体の有無を検出することができ、気体を検出したときは、ポンプ部60を止めるなどの措置をとることで液体輸送装置1から生体へ供給される液体に含まれる気体を減らすことができる。図10に液体輸送装置1における各要素の関係を示す。液体輸送装置1は、リザーバー44と、チューブ62、ポンプ部60と、ポンプ部60を動作するための駆動部31と、気体検出センサー50と、これらを制御する制御回路55と、電力を供給するための電池32を備える。
図11は気体検出センサー50を説明する図である。気体検出センサー50は、チューブ62に電極対82(電極82a、電極82bを含む)を備えている。そして、電極対82は、接続線83a、83bを介して制御回路55に接続されている。本実施形態において、電極対82は、チューブ62の内部に形成されており、接続線83a、83bは、チューブ62の一部を通り、外部に引き出され、制御回路55に接続される。
接続回路55には、図11において不図示の参照用コンデンサが前記電極対と直列接続されている。直列接続された参照用コンデンサと電極対82の両端には、所定の電圧が印加される。電極対82の間には、通常、液体が満たされているはずであるが、気体が存在すると電極対82の間に気体が入り込む。そうすると、気体の有無で、電極対82の静電容量が変化する。静電容量が変化すると、前記電極対と参照用コンデンサとの接続端子の電圧も変化する。そのため、この参照用コンデンサ両端の電圧変化に基づいて、制御回路55は、気体が存在するか否かについて判定することができる。
図12は、コンデンサの容量分圧を説明する図である。図12には、電極対82の静電容量Cmが示されている。静電容量Cmは、電極対82が液体中に浸っている状態における静電容量である。また、電極対82に接続される参照用コンデンサの静電容量Crefが示されている。本実施形態における参照用コンデンサの静電容量は、静電容量Cmと略同じ容量のものが使用されるが、これには限られない。
ここでは、直列接続される電極対82と参照用コンデンサには電圧Vccが印加され、参照用コンデンサに印加される電圧ではVで示される。ここで、電極対82が液体に完全に浸っている状態では、参照用コンデンサに印加される電圧は、電極対82に印加される電圧と等しく分圧され、Vcc/2となっている。
ところが、電極対82の間に気体が入り込んだ場合には、空気中の誘電率を約1とし、液体の誘電率をεmとすると、Vcc/(εm+1)となる。ここで、Vccを1Vとし、液体の誘電率εmを水の誘電率80で近似した場合、液体に電極対82が浸っているときにおいて、参照用コンデンサに印加される電圧Vは、0.5Vであるが、電極対の電極間の液体が気体により排除されている場合では、0.012Vとなる。
本実施形態では、このようにして、参照用コンデンサに分圧されている電圧を検出し、この電圧の変化に基づいて、気体が存在するか否かを判定することとしている。なお、参照用コンデンサは制御回路55内に設けられ、制御回路55が電圧の変化に基づいて気体の有無を検出している。
図11には、チューブ62の内壁面に電極対82が密着して形成されている様子が示されている。このようにチューブ62の内壁面に電極対82を密着させることで、電極対の裏側に気体が回り込んでしまうことがなくなるため、より正確に気体を検出することができるようになる。
なお、チューブ62の内壁面ではなく、チューブ62の外壁面に電極対82を設けてもよい。電極対をチューブの内壁面に設けると優れた感度を得られるのに対し、電極対をチューブの外壁面に設けると、容易に設置できるとともに、電極対が輸送している液体に接することがないため、チューブ内の液体に対する安全性を高めることができる。また、チューブ62の外壁面に電極対82を設けることによって、チューブの交換の際に電極を再利用することもできる。
本実施形態においては、気体検出センサー50は、静電容量変化を測定することによって、チューブ62内の気体の有無を検出することとしたが、気体検出センサーは、静電容量変化によるものでなくとも、その他の方法(例えば、光学センサー)で気体を検出するものであってもよい。また、本実施形態においては、気体検出センサー50をポンプ部60から連通する下流側のチューブ62(第二の流路)に設けることとしたが、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62に設けることとしてもよい。ただし、気体検出センサー50をポンプ部60から連通する下流側のチューブ62に設けることで、ポンプ部60の動作により発生した気泡も検出することができるため、液体輸送装置1から生体へ供給される液体に含まれる気体をより減らすことができる。
本実施形態において、前述したようにフィルター48のバブルポイント(BP)はポンプ部60動作中のリザーバー44からフィルター48へ輸送される液体の圧力(P11)とフィルター48を通過してポンプ部60へ供給される液体の圧力(P12)との差(フィルター通過圧力の最小値:P11−P12=P1)より大きいため、気体はフィルター48を透過しにくく、気体検出センサー50では気体がほとんど検出されない。
リザーバー44から液体の輸送が進み、リザーバー44内が空状態になるとフィルター48の上流側と下流側の圧力差(フィルター通過圧力)が上昇して、フィルター通過圧力が最大値(P2)となり、フィルター48のバブルポイント(BP)より高くなり(P2>BP)、気体はフィルター48を通過する。その結果、気体検出センサー50はフィルター48を通過した気体を検出する。
気体検出センサー50がこの気体を検出したときは、制御回路55は、駆動部31の上面に備えた警告灯(不図示)を点灯させる。すなわち、制御回路55は、気体検出センサー50の検出結果に基づいてリザーバー44の空状態を判断する液体終了判定部として機能する。これにより、使用者はリザーバー44内がほぼ空状態であると知ることができる。これを受けて使用者は、注入用セプタム49に注射器を刺し、注射器で液体をリザーバー44に注入したり、液体が充填された新たなリザーバーに取り換えたりすることができる。このように、気泡検出センサー50は、リザーバー44が空状態であることを知らせるために用いることができる。
また、リザーバー44の空状態の検出に気体検出センサー50を用いることによって、空状態であることを検出するための特別なセンサー等を設ける必要がなく、製造コストの削減や液体輸送装置を小型化が可能となる。
===第2実施形態===
図13は、第2実施形態の構成を示す模式図である。基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、本実施形態においては、フィルター48は親水化処理を施した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の多孔質フィルターであり、孔隙径は0.45μmで、バブルポイント(BP)が54kPaであるフィルターを用いる。
また、第1実施形態では、ポンプ部60から下流側に連通するチューブ62に気体検出センサー50を設けることとしたのに対し、本実施形態においては、気体検出センサー50を設けず、フィルター48より下流側で、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62に圧力検出センサー51を設けることとしている。
また、ポンプ部60の動作を始め、液体を輸送し始めたときのフィルター48上流側の液体の圧力(P11)とフィルター48下流側の圧力(P12)との差であるフィルター通過圧力(P11−P12)は5kPaであり、最小値であるP1となる。リザーバー44内に液体が十分残った状態で液体を輸送している間は、フィルター通過圧力(P11−P12)はほぼ同じ値(P1)で推移し、フィルター48のバブルポイントはポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力(P1)より大きいことから(P1<BP)、フィルター48は気体の通過を制限する。
リザーバー44内の液体の輸送を続けて、リザーバー44内の液体が少なくなると、リザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始める。
そして、リザーバー44内が空状態となると、リザーバー44内から液体を輸送できない状態となり、凹部45とフィルム46が密着する。このとき、リザーバー44内とチューブ62内には輸送する液体がないため、ポンプ部60が動作を続けることによりポンプ部60へと連通する上流側のチューブ62の圧力(P12)が小さくなる。その結果、フィルター48上流側の液体の圧力(P11)とフィルター48下流側の圧力(P12)との差であるフィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなり、本実施形態においてはフィルター通過圧力が40kPaとなり、最大値(P2)となる。フィルター48のバブルポイント(BP)が、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)より大きければ、フィルター48により気体の通過を制限することができる。
図14は、第2実施形態の圧力の関係を示す図である。フィルター48のバブルポイント(BP)は、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力(P1)より大きいため、気体はフィルター48により通過が制限される。また、リザーバー44が空状態となったときもフィルター48のバブルポイント(BP)はポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力(P2)より大きいため、気体はフィルター48により通過が制限される。
圧力検出センサー51は、フィルター48を通過した液体の圧力を検出するものである。また、何か異常が生じた場合に、圧力検出センサー51で検出された圧力値に基づいて、ポンプ部60の動作を止めることもできる。このように、圧力検出センサー51を用いたクローズドループ制御を行うことも可能である。
具体的には、フィルター48のバブルポイント(BP)よりフィルター通過圧力(P11−P12)が小さいときには、フィルター48により気体の通過を制限できるが、リザーバー44内が空状態になり、フィルター48通過後の圧力(P12)が下がると、フィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなる。このとき、フィルター48のバブルポイント(BP)より、フィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなると、フィルター48によって気体の通過を制限することができない。
そこで、制御回路55は、フィルター48通過後の圧力(P12)が所定値以下になったことを圧力検出センサー51が検出したときに、ポンプ部60の動作を停止させて、フィルター48通過後の圧力(P12)が所定値以下とならないようにする。
これによって、フィルター48のバブルポイント(BP)より、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)が大きくならないようにすることができ(P2<BP)、フィルター48を用いた気体の通過の制限が可能となる。
また、圧力検出センサー51がフィルター48の下流側の圧力が所定値以下であることを検出すると、制御回路55は、ポンプユニット30の上側に位置する駆動部31の上面に備えた警告灯(不図示)を点灯させる。すなわち、制御回路55は、圧力検出センサー51の検出結果に基づいてリザーバー44の空状態を判断する液体終了判定部として機能する。これにより、使用者はリザーバー44内がほぼ空状態であると知ることができる。この点灯を確認した使用者は注入用セプタム49に注射器を刺し、注射器で液体をリザーバー44に注入したり、液体が充填された新たなリザーバーに取り換えたりすることができる。
このように、圧力検出センサー51は、リザーバー44内が空状態であることを知らせるために用いることができる。また、リザーバー44の空状態の検出に圧力検出センサー51を用いることによって、空状態であることを検出するための特別なセンサー等の設置が不要となり、製造コストの削減や液体輸送装置を小型化させることができる。
なお、本実施形態においては、圧力検出センサー51をポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62に設けることとしたが、ポンプ部60から下流側に連通するチューブ62に設けてもよい。
===第3実施形態===
第3実施形態の基本的な構成は、第2実施形態と同様である。但し、第3実施形態のチューブは、第2実施形態のチューブよりも変形のしやすい低ヤング率の柔らかい材質で構成されている。また、第3実施形態では、圧力検出センサー51は設けられていない。なお、本実施形態においても、バブルポイント(BP)が54kPaであるフィルター48を用いる。
リザーバー44内の液体が十分に残っている場合の通常の液体輸送の場合は、フィルター通過圧力(P11−P12)は、ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最小値(P1)であり、P1が5kPaであるときフィルター48は気体の通過を制限する。
液体の輸送を続けて、リザーバー44内の液体が空状態となると、リザーバー44内から液体を輸送できない状態となり、凹部45とフィルム46が密着する。このリザーバー44内が空状態のときにポンプ部60の動作を続けると、ポンプ部60の上流側のチューブ62(フィルター48とポンプ部60との間の流路を形成するチューブ62)内の圧力が下がり、チューブ62が萎むことがある。チューブが萎んで流路が閉塞すると、その段階で、液体の輸送が終了する。この場合、フィルター48の上流側と下流側の圧力差(フィルター通過圧力)は、チューブ62の萎んだ時点で40kPaとなり、ポンプ部60の動作中に生じるフィルター通過圧力の最大となる(P2)。本実施形態のフィルター48のバブルポイント(BP)は54kPaであり、チューブ62の萎んだときのフィルター48の上流側と下流側の圧力差(フィルター通過圧力)よりも小さいため、フィルター48により気体の通過を制限することができる。
このようなオープンループ制御が行われる場合には、チューブ62の物理的な特性で圧力差(P2)の最大値が定まることになる。ポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)がフィルター48のバブルポイント(BP)よりも小さければ(P2<BP)、電気的な制御システムを備えなくても、又は制御システムに異常が生じても、気体の通過を制限することが可能となる。これにより、液体輸送装置1から生体へ気体が供給されることを減らすことができる。
本実施形態において、チューブ62の物理特性に依存するポンプ部60の吸引性能がフィルター48のバブルポイント(BP)を上回らないような、ポンプ部60の構成部品の選定等を行うこととする。
===第4実施形態===
図15は、第4実施形態の構成を示す模式図である。第1実施形態においては、ポンプ部60から下流側に連通するチューブ62に気体検出センサー50を設けることとし(図8参照)、第2実施形態においては、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62に圧力検出センサー51を設けることとしたが(図13参照)、図15に示すように、ポンプ部60から下流側に連通するチューブ62に気体検出センサー50を設け、かつ、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62に圧力検出センサー51を設けることとしてもよい。
第2実施形態と同様に、圧力検出センサー51は、フィルター48を通過した液体の圧力を検出するものである。また、何か異常が生じた場合に、圧力検出センサー51で検出された圧力値に基づいて、ポンプ部60の動作を止めることもできる。
具体的には、フィルター48のバブルポイント(BP)よりフィルター通過圧力(P11−P12)が小さいときには、フィルター48により気体の通過を制限できるが、リザーバー44内が空状態になり、フィルター48通過後の圧力(P12)が下がると、フィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなる。このとき、フィルター48のバブルポイント(BP)より、フィルター通過圧力(P11−P12)が大きくなると、フィルター48によって気体の通過を制限することができない。
そこで、制御回路55は、フィルター48通過後の圧力(P12)が所定値以下になったことを圧力検出センサー51が検出したときに、ポンプ部60の動作を停止させて、フィルター48通過後の圧力(P12)が所定値以下とならないようにすることにする。
これによって、フィルター48のバブルポイント(BP)よりポンプ部60の動作中に生ずるフィルター通過圧力の最大値(P2)が大きくならないようにすることができ(P2<BP)、フィルター48を用いた気体の通過の制限が可能となる。
このとき、フィルター48を用いて気体の通過を制限したにも関わらず、ポンプ部60の動作により発生した気泡等がフィルター48の下流側に存在している場合もある。
その場合には、フィルター48の下流側に気体検出センサー50を設けることによって、フィルター48の下流側に存在する気体を直接的に検出することができる。
本実施形態においては、フィルター48を通過した液体の圧力(P12)を測定するための圧力検出センサー51をポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62(フィルター48とポンプ部60との間の第一の流路)に設けることにより、より正確なフィルター通過圧力を検出することができる。
また、気体検出センサー50をポンプ部60から下流側に連通するチューブ62に設けることによって、液体の供給先である生体により近い場所で気体の有無を検知することができるため、液体輸送装置1から生体へ送る液体に含まれる気体を減らすことができる。
なお、気体検出センサー50及び圧力検出センサー51を設ける位置はこの限りではない。気体検出センサー50をポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62(フィルター48とポンプ部60との間の第一の流路)に設け、圧力検出センサー51をポンプ部60から下流に連通するチューブ62(第二の流路)に設けてもよい。また、気体検出センサー50及び圧力検出センサー51の両方をポンプ部60から下流側に連通するチューブ62(第二の流路)に設けても、ポンプ部60へ連通する上流側のチューブ62(フィルター48とポンプ部60との間の第一の流路)に設けてもよい。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 液体輸送装置、10 注入ユニット、
12 カテーテル、14 シール部、
16 台座、17 ベース部、
18 接続部、18A 受液口、18B 差し込み口、
19 導入針用セプタム、21 導入針、22 つまみ、
30 ポンプユニット、31 駆動部、32 電池、
40 カートリッジ、41 受け入れ部、41A 送液口、42 カム収容部、
43 カートリッジ本体、44 リザーバー(液体収容部)、45 凹部、
46 フィルム、47 貯留部、48 フィルター、49 注入用セプタム、
50 気体検出センサー、51 圧力検出センサー、
55 制御回路、60 ポンプ部、62 チューブ(流路)、
64 圧搾機構、65 カム、66 フィンガー
P1 フィルター通過圧力の最小値、P2 フィルター通過圧力の最大値
P11 フィルターの上流側の圧力、P12 フィルターの下流側の圧力

Claims (7)

  1. 液体を一方から他方に送り出すポンプと、
    前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、
    前記第一の流路中に設けられたフィルターと
    を備える液体輸送装置であって、
    前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、
    前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きいことを特徴とする液体輸送装置。
  2. 請求項1に記載の液体輸送装置において、
    前記フィルターを通過した気体を検出する気体検出センサーと、
    前記液体を収容する液体収容部とを備え、
    前記液体収容部内が空状態であることを、前記気体検出センサーが検出する結果を用いて判断する
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  3. 請求項2に記載の液体輸送装置において、
    前記ポンプから液体が送り出される第二の流路を備え、
    前記気体検出センサーは前記第二の流路に設けられる
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれかに記載の液体輸送装置において、
    前記フィルターを通過した液体の圧力を検出する圧力検出センサーと、
    前記液体を収容する液体収容部とを備え、
    前記圧力検出センサーの検出した圧力が所定値以下になったとき、
    前記液体収容部内が空状態であることを判断する
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  5. 請求項4に記載の液体輸送装置において、
    前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最大値より大きい
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  6. 請求項1から3のうちのいずれかに記載の液体輸送装置において、
    前記フィルターのバブルポイントは、前記第一の流路が萎んだときの前記フィルター通過圧力より大きい
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  7. 液体を一方から他方に送り出すポンプと、
    前記ポンプに前記液体を供給する第一の流路と、
    前記第一の流路中に設けられたフィルターと
    を用いる液体輸送方法であって、
    前記第一の流路内における前記フィルターの上流側と下流側の圧力差をフィルター通過圧力とすると、
    前記フィルターのバブルポイントは、前記ポンプの動作中に生ずる前記フィルター通過圧力の最小値より大きいことを特徴とする液体輸送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114632356A (zh) * 2022-03-25 2022-06-17 安徽千一智能设备股份有限公司 一种矿用进水站过滤装置

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