JP2015220883A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1ダイオードが設けられているため、コイルに溜まったエネルギーを直流電源に回生する。
【解決手段】一端が直流電源のプラス側に、また他端が直流電源のマイナス側に接続されるコンデンサと、一端がコンデンサの一端に、他端がコイルの一端に接続される第1スイッチング素子と、一端がコイルの他端に、他端がコンデンサの他端に接続される第2スイッチング素子と、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が直流電源のプラス側に、該他端がコンデンサの一端に接続される第3スイッチング素子と、アノード端子がコイルの他端に、カソード端子が第1スイッチング素子の一端に接続される第1ダイオードと、アノード端子がコンデンサの他端に、カソード端子がコイルの一端に接続される第2ダイオードと、スイッチング素子を制御する制御手段とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】一端が直流電源のプラス側に、また他端が直流電源のマイナス側に接続されるコンデンサと、一端がコンデンサの一端に、他端がコイルの一端に接続される第1スイッチング素子と、一端がコイルの他端に、他端がコンデンサの他端に接続される第2スイッチング素子と、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が直流電源のプラス側に、該他端がコンデンサの一端に接続される第3スイッチング素子と、アノード端子がコイルの他端に、カソード端子が第1スイッチング素子の一端に接続される第1ダイオードと、アノード端子がコンデンサの他端に、カソード端子がコイルの一端に接続される第2ダイオードと、スイッチング素子を制御する制御手段とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力変換装置に関する。
下記特許文献1には、回路構成が簡単で、かつ、スイッチング周期の短いスイッチトリラクタンス型モータの駆動回路が開示されている。該駆動回路は、直流電源のプラス側にアノード端子が接続される第1ダイオードと、アノード端子が直流電源のマイナス側に、カソード端子がコイルの一端に接続される第2ダイオードと、アノード端子がコイルの他端に、カソード端子が第1ダイオードのカソード端子に接続される第3ダイオードと、一端が第1ダイオードのカソード端子に、他端がコイルの一端に接続される第1スイッチング素子と、一端がコイルの一端に、他端が直流電源のマイナス側に接続される第2スイッチング素子と、一端が第3ダイオードのカソード端子に、他端が直流電源のマイナス側に接続されるコンデンサとを具備する。
ところで、上記従来技術では、第1ダイオードが設けられているため、コイルに溜まったエネルギーを直流電源に回生することができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、コイルに溜まったエネルギーを直流電源に回生すること目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、直流電源から出力される電力を変換してスイッチトリラクタンスモータのコイルに供給する電力変換装置であって、一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記直流電源のマイナス側に接続されるコンデンサと、一端が前記コンデンサの一端に、他端が前記コイルの一端に接続される第1スイッチング素子と、一端が前記コイルの他端に、他端が前記コンデンサの他端に接続される第2スイッチング素子と、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が前記直流電源のプラス側に、該他端が前記コンデンサの一端に接続される第3スイッチング素子と、アノード端子が前記コイルの他端に、カソード端子が前記第1スイッチング素子の一端に接続される第1ダイオードと、アノード端子が前記コンデンサの他端に、カソード端子が前記コイルの一端に接続される第2ダイオードと、制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記コンデンサから前記コイルに向けて供給される第1動作モードと、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記直流電源から前記コイルに向けて供給される第2動作モードと、前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にする第3動作モードと、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサに向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧される第4動作モードと、前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記直流電源に向けて供給される第5動作モードとを有する、という手段を採用する。
本発明では、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記直流電源のプラス側と前記第3スイッチング素子の一端との間に設けられるインダクタをさらに具備し、前記制御手段は、前記第3スイッチング素子をスイッチングして、前記第4動作モードと前記第5動作モードとを切り替えることで前記コンデンサの電圧を調整する、という手段を採用する。
本発明では、第3の解決手段として、上記第1の解決手段において、一端が前記コンデンサの一端に接続される第4スイッチング素子と、一端が前記第4スイッチイング素子の他端に、他端が前記コンデンサの他端に接続される抵抗器とをさらに具備し、前記制御手段は、前記第4動作モードにおいて、前記第4スイッチング素子をスイッチングすることで、前記コンデンサの電圧を調整する、という手段を採用する。
本発明では、第4の解決手段として、上記第1の解決手段において、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が前記第3スイッチング素子の一端に接続される第4スイッチング素子と、一端が前記第4スイッチング素子の他端に、他端が第3スイッチング素子の他端に接続される第2コンデンサとをさらに具備し、前記制御手段は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ第4スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コンデンサから前記コイルに向けて供給される第6動作モードをさらに具備し、前記第1動作モードにおいて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に加えて、第4スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記コンデンサに加えて、前記第2コンデンサ及び前記直流電源から前記コイルに向けて供給され、前記第3動作モードにおいて、前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子に加えて、第4スイッチング素子をオフ状態にし、前記第4動作モードにおいて、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサに加えて前記第2コンデンサ及び前記直流電源に向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧され、前記第5動作モードにおいて、前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に加えて、前記第4スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記直流電源に向けて供給される、という手段を採用する。
本発明では、第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、アノード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第3ダイオードと、一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記コイルの一端に接続される第5スイッチング素子とをさらに具備し、前記制御手段は、第5スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子、第2スイッチング素子及び第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサ及び前記第2コンデンサに向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧される第7動作モードをさらに有し、前記第4、第5動作モードにおいて、前記第5スイッチング素子をオフ状態とする、という手段を採用する。
本発明によれば、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力がコンデンサからコイルに向けて供給される第1動作モードと、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が直流電源からコイルに向けて供給される第2動作モードと、第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子及び第3スイッチング素子をオフ状態にする第3動作モードと、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子及び第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力がコイルからコンデンサに向けて供給され、コンデンサの電圧が直流電源よりも高い電圧まで昇圧される第4動作モードと、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力がコイルから直流電源に向けて供給される第5動作モードとを有し、これによってコイルに溜まったエネルギーを直流電源に回生することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
初めに第1実施形態について説明する。本第1実施形態に係る電力変換装置は、図1に示すように、直流電源Eによって出力される電力を変換してスイッチトリラクタンスモータ(図示略)の3相のコイルLに供給するものである。このような電力変換装置は、図1に示すように、1対の第1端子T1、T2、1対の第2端子T11、T12、コンデンサC、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2、電圧センサVS、電流センサAS及びスイッチ制御部Mから構成されている。なお、3相のコイルL各々には、120度ずつ位相の異なる駆動電流が供給される。例えば、120度ずつ位相の異なる各駆動電流の方形部分(立ち上がりから立ち下がりまでの間)は、時間を空けて重ならないように制御されている。また、電圧センサVS、電流センサAS及びスイッチ制御部Mは、本実施形態における制御手段を構成するものである。
〔第1実施形態〕
初めに第1実施形態について説明する。本第1実施形態に係る電力変換装置は、図1に示すように、直流電源Eによって出力される電力を変換してスイッチトリラクタンスモータ(図示略)の3相のコイルLに供給するものである。このような電力変換装置は、図1に示すように、1対の第1端子T1、T2、1対の第2端子T11、T12、コンデンサC、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2、電圧センサVS、電流センサAS及びスイッチ制御部Mから構成されている。なお、3相のコイルL各々には、120度ずつ位相の異なる駆動電流が供給される。例えば、120度ずつ位相の異なる各駆動電流の方形部分(立ち上がりから立ち下がりまでの間)は、時間を空けて重ならないように制御されている。また、電圧センサVS、電流センサAS及びスイッチ制御部Mは、本実施形態における制御手段を構成するものである。
1対の第1端子T1、T2は、直流電源Eの両端(プラス端子及びマイナス端子)に接続されている。一方、1対の第2端子T11、T12は、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLの両端に接続されている。
コンデンサCは、一端が第3スイッチング素子SW3を介して直流電源Eのプラス側に、また他端が直流電源Eのマイナス側に接続される。
コンデンサCは、一端が第3スイッチング素子SW3を介して直流電源Eのプラス側に、また他端が直流電源Eのマイナス側に接続される。
第1スイッチング素子SW1は、一端がコンデンサCの一端に、他端がコイルLの一端に接続される。
第2スイッチング素子SW2は、一端がコイルLの他端に、他端がコンデンサCの他端に接続される。
第2スイッチング素子SW2は、一端がコイルLの他端に、他端がコンデンサCの他端に接続される。
第3スイッチング素子SW3は、一端が直流電源Eのプラス側に、他端がコンデンサCの一端に接続される。また、第3スイッチング素子SW3には、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードSD3が並列に接続されている。なお、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2にも、スイッチダイオードが並列接続されている。
このような第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3は、例えば、FETトランジスタ(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)であり、ゲート端子がスイッチ制御部Mに接続され、スイッチ制御部Mから電圧値がハイレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオン状態となり、電圧値がローレベルである制御信号がゲート端子に入力されると、オフ状態となる。また、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3は、FETトランジスタ以外にも、例えばバイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であってもよい。
第1ダイオードD1は、アノード端子がコイルLの他端に、カソード端子が第1スイッチング素子SW1の一端に接続される。
第2ダイオードD2は、アノード端子がコンデンサCの他端に、カソード端子がコイルLの一端に接続される。
第2ダイオードD2は、アノード端子がコンデンサCの他端に、カソード端子がコイルLの一端に接続される。
電圧センサVSは、コンデンサCの電圧を検出し、検出した電圧値を示す電圧検出信号をスイッチ制御部Mに出力する。
電流センサASは、コイルLの電流を検出し、検出した電流値を示す電流検出信号をスイッチ制御部Mに出力する。
電流センサASは、コイルLの電流を検出し、検出した電流値を示す電流検出信号をスイッチ制御部Mに出力する。
スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3のスイッチング制御を行うマイクロコントローラであり、具体的には各スイッチング素子のゲート端子それぞれに、立ち上がり及び立ち下りのタイミング及びデューティ比の異なる制御信号を出力する。
次に、このように構成された本電力変換装置の動作について説明する。
本電力変換装置は、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLに方形波状の駆動電流を供給するために、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3のスイッチング等を実行する。つまり、本電力変換装置は、以下に説明する第1〜第5動作モードを実行する。
本電力変換装置は、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLに方形波状の駆動電流を供給するために、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3のスイッチング等を実行する。つまり、本電力変換装置は、以下に説明する第1〜第5動作モードを実行する。
第1動作モードは、コンデンサCからコイルLに駆動電力を供給し、駆動電流の立ち上がりを急峻にする動作モードである。つまり、第1動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にすることで、直流電源Eよりも電圧の高いコンデンサCからコイルLに駆動電力が供給される(図2(1)及び図3(a),(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。なお、図2における点線矢印は、電力の流れを示す。
例えば、直流電源Eの電圧をEV、コンデンサCの電圧をCVとした場合、コイルLに印加される電圧は、EVよりも高いCVである(図3(b)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、急激に上昇する。そして、コンデンサCの電圧CVが直流電源Eの電圧EVよりも低下すると、第1動作モードが終了し、第2動作モードに移行する。
第2動作モードは、第1動作モードの終了後、直流電源EのみからコイルLに駆動電力を供給する動作モードである。つまり、第2動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にすることで、直流電源EからコイルLに向けて駆動電力が供給される(図2(2)及び図3(a),(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第2動作において、コイルLには、直流電源Eの電圧EVが印加される(図3(b)参照)。そして、スイッチ制御部Mは、電流センサASによる検出結果に基づいて第2動作モードから第3動作モードに切り替える。つまり、スイッチ制御部Mは、コイルLの電流が目標電流値Refを超えた場合、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、第2動作モードを終了して、第3動作モードに移行する。
第3動作モードは、コイルLから発生する電力を還流する動作モードである。つまり、第3動作モードにおいて、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、コイルLから発生する電力が還流される(図2(3)及び図3(a),(c)参照)。
第3動作において、コイルLには、電圧が印加されない(図3(b)参照)。その後、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3を制御して、第2動作モードと第3動作モードとの切り替えを繰り返す。この結果、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で上下する(図3(a)参照)。つまり、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で安定するように制御される。
そして、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、第4動作モードに移行する。
第4動作モードは、コイルLからコンデンサCに向けて電力を供給し、駆動電流の立ち下がりを急峻にする動作モードである。つまり、第4動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、コイルLからコンデンサCに向けて電力が供給される(図2(4)及び図3(c)参照)。この結果、コンデンサCの電圧CVは、直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧される。また、コイルLに供給される駆動電流は、急激に下降する。
一方、本実施形態において、スイッチ制御部Mは、第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオフ状態にすることで、第4動作モードに代えて、第5動作モードに移行するようにしてもよい。
第5動作モードは、コイルLから直流電源Eに向けて電力を供給する動作モードである。つまり、第5動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオフ状態にすることで、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給される(図2(5)及び図4(a),(c)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、上記第4動作モードほど急激でないが、下降する。
本電力変換装置は、上記第1〜第4動作モードを繰り返すことによって、継続的に方形波状の駆動電流を生成して、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLに供給してもよい(図3参照)。また、第4動作モードに代えて、第5動作モードを実行してもよい。なお、第5動作モードを実行した場合には、コンデンサCに電荷が蓄えられないので、この後、第1動作モードではなく、第2動作モードを実行することになる(図4参照)。
また、スイッチ制御部Mは、駆動電流の立ち下がりを急峻にすると共に、直流電源Eへの充電を行う場合には、図5に示すように、第5動作モードに移行後、特定の時間経過後に、第5動作モードから第4動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、図6に示すように、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、図6に示すように、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
続いて、上記第1実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態の第1変形例は、図7に示すように、スイッチトリラクタンスモータの3相分のコイルLに共通して1つの第1スイッチング素子SW1及び1つの第2ダイオードD2を設ける点において、上述した第1実施形態と相違する。
第1実施形態の第1変形例は、図7に示すように、スイッチトリラクタンスモータの3相分のコイルLに共通して1つの第1スイッチング素子SW1及び1つの第2ダイオードD2を設ける点において、上述した第1実施形態と相違する。
このように構成された第1実施形態の第1変形例は、スイッチトリラクタンスモータの3相のコイルL各々に供給する方形波状の駆動電流を生成するために、第1〜第5動作モードを実行して、コイルL各々に120度ずつ位相の異なる方形波状の駆動電流を供給する。
また、第1実施形態の第2変形例は、図8に示すように、インダクタDTを備える点において、上述した第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態の変形例において上述した第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
インダクタDTは、直流電源Eのプラス側と第3スイッチング素子SW3との間に設けられる。
このように構成された第1実施形態の第2変形例は、スイッチトリラクタンスモータの3相のコイルL各々に供給する方形波状の駆動電流を生成するために、第1〜第5動作モードを実行して、3相のコイルL各々に120度ずつ位相の異なる方形波状の駆動電流を供給する。その際、第1実施形態の第2変形例において、スイッチ制御部Mは、第3スイッチング素子SW3をスイッチングして、第4動作モードと第5動作モードとを切り替えることで、コンデンサCに溜まる電荷を直流電源Eに供給して、コンデンサCの電圧を目標値となるように調整するようにしてもよい(図9参照)。
このように構成された第1実施形態の第2変形例は、スイッチトリラクタンスモータの3相のコイルL各々に供給する方形波状の駆動電流を生成するために、第1〜第5動作モードを実行して、3相のコイルL各々に120度ずつ位相の異なる方形波状の駆動電流を供給する。その際、第1実施形態の第2変形例において、スイッチ制御部Mは、第3スイッチング素子SW3をスイッチングして、第4動作モードと第5動作モードとを切り替えることで、コンデンサCに溜まる電荷を直流電源Eに供給して、コンデンサCの電圧を目標値となるように調整するようにしてもよい(図9参照)。
また、第1実施形態の第3変形例は、図10に示すように、第4スイッチング素子SW4及び抵抗器Rを備える点において、上述した第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態の変形例において上述した第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第4スイッチング素子SW4は、一端がコンデンサCの一端に接続される。なお、第4スイッチング素子SW4は、上記第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3と同様に、FETトランジスタ、あるいはバイポーラトランジスタやIGBTである。
抵抗器Rは、一端が第4スイッチング素子SW4の他端に、他端がコンデンサCの他端に接続される。
抵抗器Rは、一端が第4スイッチング素子SW4の他端に、他端がコンデンサCの他端に接続される。
このように構成された第1実施形態の第3変形例は、スイッチトリラクタンスモータの3相のコイルL各々に供給する方形波状の駆動電流を生成するために、第1〜第5動作モードを実行して、コイルL各々に120度ずつ位相の異なる方形波状の駆動電流を供給する。その際、第1実施形態の第3変形例において、スイッチ制御部Mは、第4動作モードにおいて、第4スイッチング素子SW4をスイッチングすることで、コンデンサCに溜まる電荷を抵抗器Rに供給して、コンデンサCの電圧を目標値となるように調整するようにしてもよい(図11参照)。
このような本実施形態によれば、第5動作モードにおいて、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給されるので、コイルLに溜まったエネルギーを直流電源Eに回生することができる。また、本実施形態によれば、第1動作モードにおいて、コンデンサCからコイルLに向けて駆動電力が供給されるので、方形波状の駆動電流の立ち上がりを急峻にすることができる。また、本実施形態によれば、第4動作モードにおいて、コイルLからコンデンサCに向けて電力が供給され、コンデンサCの電圧が直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧されるので、方形波状の駆動電流の立ち下がりを急峻にすることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る電力変換装置について説明する。
本第2実施形態に係る電力変換装置は、図12に示すように、第4スイッチング素子SW4及び第2コンデンサC2を備える点において、上記第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る電力変換装置について説明する。
本第2実施形態に係る電力変換装置は、図12に示すように、第4スイッチング素子SW4及び第2コンデンサC2を備える点において、上記第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第4スイッチング素子SW4は、一端が第3スイッチング素子SW3の一端に接続される。また、第4スイッチング素子SW4には、アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードSD4が並列に接続されている。なお、第4スイッチング素子SW4は、上記第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3と同様に、FETトランジスタ、あるいはバイポーラトランジスタやIGBTである。
第2コンデンサC2は、一端が第4スイッチング素子SW4の他端に、他端が第3スイッチング素子SW3の他端に接続される。
第2コンデンサC2は、一端が第4スイッチング素子SW4の他端に、他端が第3スイッチング素子SW3の他端に接続される。
次に、このように構成された本第2実施形態の動作について説明する。
第1動作モードは、コンデンサCに加えて、第2コンデンサC2及び直流電源EからコイルLに向けて駆動電力を供給し、駆動電流の立ち上がりを急峻にする動作モードである。つまり、第1動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に加えて、第4スイッチング素子SW4をオン状態にすることで、コンデンサC、第2コンデンサC2及び直流電源EからコイルLに駆動電力が供給される(図13(1)及び図14(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
例えば、直流電源Eの電圧をEV、コンデンサCの電圧をCVとした場合、コイルLに印加される電圧は、EVよりも高いCVである(図14(b)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、急激に上昇する。そして、コンデンサCの電圧CVが直流電源Eの電圧EVよりも低下すると、第1動作モードが終了し、第2動作モードに移行する。
第2動作モードは、第1動作モードの終了後、直流電源EのみからコイルLに駆動電力を供給する動作モードである。つまり、第2動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にすることで、直流電源EからコイルLに向けて駆動電力が供給される(図13(2)及び図14(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3及び第4スイッチング素子SW4については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第2動作において、コイルLには、直流電源Eの電圧EVが印加される(図14(b)参照)。そして、スイッチ制御部Mは、電流センサASによる検出結果に基づいて第2動作モードから第3動作モードに切り替える。つまり、スイッチ制御部Mは、コイルLの電流が目標電流値Refを超えた場合、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3及び第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、第2動作モードを終了して、第3動作モードに移行する。
第3動作モードは、コイルLから発生する電力を還流する動作モードである。つまり、第3動作モードにおいて、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3に加えて、第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、コイルLから発生する電力が還流される(図13(3)及び図14(c)参照)。
第3動作において、コイルLには、電圧が印加されない(図14(b)参照)。その後、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3及び第4スイッチング素子SW4を制御して、第2動作モードと第3動作モードとの切り替えを繰り返す。この結果、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で上下する(図14(a)参照)。つまり、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で安定するように制御される。
そして、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、第4動作モードに移行する。この際、第4スイッチング素子SW4については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第4動作モードは、コイルLからコンデンサCに加えて第2コンデンサC2及び直流電源Eに向けて電力を供給し、駆動電流の立ち下がりを急峻にする動作モードである。つまり、第4動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をオフ状態にすることで、コイルLからコンデンサCに加えて第2コンデンサC2及び直流電源Eに向けて電力が供給される(図13(4)及び図14(c)参照)。この結果、コンデンサCの電圧CVは、直流電源Eの電圧EVと第2コンデンサC2の電圧との合計と同じとなる、つまり、直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧される。また、コイルLに供給される駆動電流は、急激に下降する。
一方、本実施形態において、スイッチ制御部Mは、第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に加えて、第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、第4動作モードに代えて、第5動作モードに移行するようにしてもよい。
第5動作モードは、コイルLから直流電源Eに向けて電力を供給する動作モードである。つまり、第5動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2に加えて、第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給される(図13(5)及び図15(c)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、上記第4動作モードほど急激でないが、下降する。
本電力変換装置は、上記第1〜第4動作モードを繰り返すことによって、継続的に方形波状の駆動電流を生成して、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLに供給してもよい(図13参照)。また、第4動作モードに代えて、第5動作モードを実行してもよい。なお、第5動作モードを実行した場合には、コンデンサCに電荷が蓄えられないので、この後、第1動作モードではなく、第2動作モードを実行することになる(図14参照)。
また、スイッチ制御部Mは、駆動電流の立ち下がりを急峻にすると共に、直流電源Eへの充電を行う場合には、図15に示すように、第5動作モードに移行後、特定の時間経過後に、第5動作モードから第4動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、図16に示すように、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、図16に示すように、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にし、かつ第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、電力がコンデンサCからコイルLに向けて供給される第6動作モード(図13(6)参照)を実行するようにしてもよい。この際、第3スイッチング素子SW3については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。また、ここで、コンデンサCの電圧CVは、直流電源Eの電圧EVよりも高い。第6動作モードは、第4動作モードから遷移される動作モードである。つまり、第4動作モードの後に、第1動作モードに代わって、第6動作モードを実行するようにしてもよい。
このような本実施形態によれば、第5動作モードにおいて、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給されるので、コイルLに溜まったエネルギーを直流電源Eに回生することができる。また、本実施形態によれば、第1,第6動作モードにおいて、コンデンサCからコイルLに向けて駆動電力が供給されるので、方形波状の駆動電流の立ち上がりを急峻にすることができる。また、本実施形態によれば、第4動作モードにおいて、コイルLからコンデンサCに向けて電力が供給され、コンデンサCの電圧が直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧されるので、方形波状の駆動電流の立ち下がりを急峻にすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る電力変換装置について説明する。
本第3実施形態に係る電力変換装置は、図18に示すように、第3ダイオードD3及び第5スイッチング素子SW5を備える点において、上記第2実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第2実施形態と同様である。よって、第3実施形態において第2実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
次に、第3実施形態に係る電力変換装置について説明する。
本第3実施形態に係る電力変換装置は、図18に示すように、第3ダイオードD3及び第5スイッチング素子SW5を備える点において、上記第2実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第2実施形態と同様である。よって、第3実施形態において第2実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第3ダイオードD3は、アノード端子が直流電源Eのプラス側に接続される。
第5スイッチング素子SW5は、一端が第3ダイオードD3のカソード端子に、他端がコイルLの一端に接続される。
第5スイッチング素子SW5は、一端が第3ダイオードD3のカソード端子に、他端がコイルLの一端に接続される。
次に、このように構成された本第3実施形態の動作について説明する。
第1動作モードは、コンデンサC、第2コンデンサC2及び直流電源EからコイルLに向けて駆動電力を供給し、駆動電流の立ち上がりを急峻にする動作モードである。つまり、第1動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第4スイッチング素子SW4をオン状態にすることで、コンデンサC、第2コンデンサC2及び直流電源EからコイルLに駆動電力が供給される(図19(1)及び図20(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3及び第5スイッチング素子SW5については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
例えば、直流電源Eの電圧をEV、コンデンサCの電圧をCVとした場合、コイルLに印加される電圧は、EVよりも高いCVである(図20(b)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、急激に上昇する。そして、コンデンサCの電圧CVが直流電源Eの電圧EVよりも低下すると、第1動作モードが終了し、第2動作モードに移行する。
第2動作モードは、第1動作モードの終了後、直流電源EのみからコイルLに駆動電力を供給する動作モードである。つまり、第2動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にすることで、直流電源EからコイルLに向けて駆動電力が供給される(図19(2)及び図20(c)参照)。この際、第3スイッチング素子SW3、第4スイッチング素子SW4及び第5スイッチング素子SW5については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第2動作において、コイルLには、直流電源Eの電圧EVが印加される(図20(b)参照)。そして、スイッチ制御部Mは、電流センサASによる検出結果に基づいて第2動作モードから第3動作モードに切り替える。つまり、スイッチ制御部Mは、コイルLの電流が目標電流値Refを超えた場合、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3及び第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、第2動作モードを終了して、第3動作モードに移行する。
第3動作モードは、コイルLから発生する電力を還流する動作モードである。つまり、第3動作モードにおいて、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3に加えて、第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、コイルLから発生する電力が還流される(図19(3)及び図20(c)参照)。この際、第5スイッチング素子SW5については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第3動作において、コイルLには、電圧が印加されない(図20(b)参照)。その後、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3及び第4スイッチング素子SW4を制御して、第2動作モードと第3動作モードとの切り替えを繰り返す。この結果、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で上下する(図20(a)参照)。つまり、駆動電流は、目標電流値Ref近傍で安定するように制御される。
そして、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3に加えて、第5スイッチング素子SW5をオフ状態にすることで、第4動作モードに移行する。この際、第4スイッチング素子SW4については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
第4動作モードは、コイルLからコンデンサC、第2コンデンサC2及び直流電源Eに向けて電力を供給し、駆動電流の立ち下がりを急峻にする動作モードである。つまり、第4動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3に加えて、第5スイッチング素子SW5をオフ状態にすることで、コイルLからコンデンサC、第2コンデンサC2及び直流電源Eに向けて電力が供給される(図19(4)及び図20(c)参照)。この結果、コンデンサCの電圧CVは、直流電源Eの電圧EVと第2コンデンサC2の電圧との合計と同じとなる、つまり、直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧される。また、コイルLに供給される駆動電流は、急激に下降する。
一方、本実施形態において、スイッチ制御部Mは、第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第4スイッチング素子SW4に加えて、第5スイッチング素子SW5をオフ状態にすることで、第4動作モードに代えて、第5動作モードに移行するようにしてもよい。
第5動作モードは、コイルLから直流電源Eに向けて電力を供給する動作モードである。つまり、第5動作モードにおいて、スイッチ制御部Mが第3スイッチング素子SW3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第4スイッチング素子SW4に加えて、第5スイッチング素子SW5をオフ状態にすることで、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給される(図19(5)参照)。この結果、コイルLに供給される駆動電流は、上記第4動作モードほど急激でないが、下降する。
本電力変換装置は、上記第1〜第4動作モードを繰り返すことによって、継続的に方形波状の駆動電流を生成して、スイッチトリラクタンスモータ(図示略)のコイルLに供給してもよい(図20参照)。また、第4動作モードに代えて、第5動作モードを実行してもよい。なお、第5動作モードを実行した場合には、コンデンサCに電荷が蓄えられないので、この後、第1動作モードではなく、第2動作モードを実行することになる。
また、スイッチ制御部Mは、駆動電流の立ち下がりを急峻にすると共に、直流電源Eへの充電を行う場合には、第5動作モードに移行後、特定の時間経過後に、第5動作モードから第4動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、コンデンサCの電圧CVを調整する場合には、第4動作モードに移行後、電圧センサVSによる検出結果がしきい値を超えた場合に、第4動作モードから第3動作モードに移行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をオン状態にし、かつ第4スイッチング素子SW4をオフ状態にすることで、電力がコンデンサCからコイルLに向けて供給される第6動作モード(図19(6)参照)を実行するようにしてもよい。この際、第3スイッチング素子SW3及び第5スイッチング素子SW5については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。また、ここで、コンデンサCの電圧CVは、直流電源Eの電圧EVよりも高い。第6動作モードは、第4動作モードから遷移される動作モードである。つまり、第4動作モードの後に、第1動作モードに代わって、第6動作モードを実行するようにしてもよい。
また、スイッチ制御部Mは、第5スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子、第2スイッチング素子及び第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力がコイルLからコンデンサC及び第2コンデンサC2に向けて供給され、コンデンサCの電圧が直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧される第7動作モード(図19(7)参照)を実行するようにしてもよい。この際、第4スイッチング素子SW4については、オン状態でもよいし、オフ状態でもよい。このような第7動作モードを、第4動作モードに代わって、実行するようにしてもよい。
このような本実施形態によれば、第5動作モードにおいて、コイルLから直流電源Eに向けて電力が供給されるので、コイルLに溜まったエネルギーを直流電源Eに回生することができる。また、本実施形態によれば、第1,第6動作モードにおいて、コンデンサCからコイルLに向けて駆動電力が供給されるので、方形波状の駆動電流の立ち上がりを急峻にすることができる。また、本実施形態によれば、第4、第7動作モードにおいて、コイルLからコンデンサCに向けて電力が供給され、コンデンサCの電圧が直流電源Eよりも高い電圧まで昇圧されるので、方形波状の駆動電流の立ち下がりを急峻にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
上記第1〜第3実施形態は、直流電源Eからの電力を変換して3相のスイッチトリラクタンスモータに供給するための電力変換装置に本発明を適用したものであるが、直流電源Eからの電力を変換して3相以外の複数相のスイッチトリラクタンスモータに電力を供給するための電力変換装置に本発明を適用するようにしてもよい。
上記第1〜第3実施形態は、直流電源Eからの電力を変換して3相のスイッチトリラクタンスモータに供給するための電力変換装置に本発明を適用したものであるが、直流電源Eからの電力を変換して3相以外の複数相のスイッチトリラクタンスモータに電力を供給するための電力変換装置に本発明を適用するようにしてもよい。
C…コンデンサ、D1…第1ダイオード、D2…第2ダイオード、D3…第3ダイオード、E…直流電源、L…コイル、M…スイッチ制御部、SW1…第1スイッチング素子、SW2…第2スイッチング素子、SW3…第3スイッチング素子、SW4…第4スイッチング素子、SW5…第5スイッチング素子、SD3…ダイオード、SD4…ダイオード、T1、T2…第1端子、T11、T12…第2端子、DT…インダクタ
Claims (5)
- 直流電源から出力される電力を変換してスイッチトリラクタンスモータのコイルに供給する電力変換装置であって、
一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記直流電源のマイナス側に接続されるコンデンサと、
一端が前記コンデンサの一端に、他端が前記コイルの一端に接続される第1スイッチング素子と、
一端が前記コイルの他端に、他端が前記コンデンサの他端に接続される第2スイッチング素子と、
アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が前記直流電源のプラス側に、該他端が前記コンデンサの一端に接続される第3スイッチング素子と、
アノード端子が前記コイルの他端に、カソード端子が前記第1スイッチング素子の一端に接続される第1ダイオードと、
アノード端子が前記コンデンサの他端に、カソード端子が前記コイルの一端に接続される第2ダイオードと、
制御手段とを具備し、
前記制御手段は、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記コンデンサから前記コイルに向けて供給される第1動作モードと、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記直流電源から前記コイルに向けて供給される第2動作モードと、
前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にする第3動作モードと、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサに向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧される第4動作モードと、
前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記直流電源に向けて供給される第5動作モードとを有することを特徴とする電力変換装置。 - 前記直流電源のプラス側と前記第3スイッチング素子の一端との間に設けられるインダクタをさらに具備し、
前記制御手段は、
前記第3スイッチング素子をスイッチングして、前記第4動作モードと前記第5動作モードとを切り替えることで前記コンデンサの電圧を調整することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 一端が前記コンデンサの一端に接続される第4スイッチング素子と、
一端が前記第4スイッチング素子の他端に、他端が前記コンデンサの他端に接続される抵抗器とをさらに具備し、
前記制御手段は、
前記第4動作モードにおいて、前記第4スイッチング素子をスイッチングすることで、前記コンデンサの電圧を調整することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - アノード端子が一端に、カソード端子が他端に接続されるダイオードを有し、該一端が前記第3スイッチング素子の一端に接続される第4スイッチング素子と、
一端が前記第4スイッチング素子の他端に、他端が第3スイッチング素子の他端に接続される第2コンデンサとをさらに具備し、
前記制御手段は、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ第4スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コンデンサから前記コイルに向けて供給される第6動作モードをさらに具備し、
前記第1動作モードにおいて、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に加えて、第4スイッチング素子をオン状態にすることで、電力が前記コンデンサに加えて、前記第2コンデンサ及び前記直流電源から前記コイルに向けて供給され、
前記第3動作モードにおいて、
前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子に加えて、第4スイッチング素子をオフ状態にし、
前記第4動作モードにおいて、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサに加えて前記第2コンデンサ及び前記直流電源に向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧され、
前記第5動作モードにおいて、
前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に加えて、前記第4スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記直流電源に向けて供給されることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - アノード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第3ダイオードと、
一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記コイルの一端に接続される第5スイッチング素子とをさらに具備し、
前記制御手段は、
第5スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子、第2スイッチング素子及び第3スイッチング素子をオフ状態にすることで、電力が前記コイルから前記コンデンサ及び前記第2コンデンサに向けて供給され、前記コンデンサの電圧が前記直流電源よりも高い電圧まで昇圧される第7動作モードをさらに有し、
前記第4、第5動作モードにおいて、前記第5スイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
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JP2014103358A JP2015220883A (ja) | 2014-05-19 | 2014-05-19 | 電力変換装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3471263A4 (en) * | 2016-06-13 | 2020-04-22 | Mitsuba Corporation | SR MOTOR CONTROL SYSTEM AND SR MOTOR CONTROL METHOD |
-
2014
- 2014-05-19 JP JP2014103358A patent/JP2015220883A/ja active Pending
Cited By (1)
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EP3471263A4 (en) * | 2016-06-13 | 2020-04-22 | Mitsuba Corporation | SR MOTOR CONTROL SYSTEM AND SR MOTOR CONTROL METHOD |
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