JP2015220576A - 電子回路および電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速大容量の主信号データを扱う伝送装置等のデバイスにおいて、消費電力を低減する電子回路の実現。
【解決手段】パラレルに伝送中のデータを処理する電子回路30であって、データの各ビットの伝送されるビット列を所定ビット数単位で区切ってビット列データとし、トグルレートの高いビット列データを変換テーブルにしたがってトグルレートの低いビット列データに変換し且つそれ以外をそのまま変換データとすると共に、1ビットのビット列変換信号を付加して形式変換データとして出力するエンコーダ61と、伝送経路41-46と、伝送経路の形式変換データを処理する処理部47-49と、ビット列変換信号が変換したデータであることを示す時には逆変換により元のビット列データに変換し、変換していないデータである時にはそのままビット列データとして出力するデコーダ62と、を有する電子回路。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子回路および電子装置に関する。
近年では100Gbps(10Gbps×10ch)などで伝送される高速大容量の主信号データを扱う伝送装置が多くなっている。これらの主信号データを扱う電子回路は、FPGA(Flexible Programmable Gate Array)/ASICなどで実現されるのが一般的である。このようなFPGA/ASICでは、100Gbpsのような高速大容量データ処理するために、FPGA/ASIC内部で主信号データをパラレル化した上で処理を行う。例えば、100Gbpsのシリアルデータならば、390MHz×256ビットのパラレルデータ、または195MHz×512ビットのパラレルデータに変換した上で処理が行われる。
データ伝送では、各種の伝送方式が提案されているが、TCP/IPのパケット通信が広く使用されており、以下の説明ではパケット通信におけるルータを例として説明を行うが、本発明はこれに限定されるものではない。パケット通信において、各パケットは、データの制御情報を示すヘッダと、実データを示すペイロードを含む。パケット通信の伝送装置で行う処理としては、例えば、スイッチング処理、課金処理、シェーパー処理などがある。スイッチング処理では、別デバイスから送信されたパケットからヘッダに含まれる送信先アドレスを抽出し、送信先アドレスが当該伝送装置に該当するか判定し、該当する時にはアドレスを書き換える。また、課金処理では、パケット長を検出して課金を行う。シェーパー処理では、通信品質がベストエフォートになるように処理する。このような処理は、すべてヘッダに含まれるデータに対して行われる処理である。
伝送装置の回路は、390MHz×256ビットのパラレルデータ、または195MHz×512ビットのパラレルデータをフリップフロップ(以下、FF)等からなる複数段のバッファに保持した上で、上記の処理を実行する。そのため、伝送装置を形成するFPGA/ASICなどのデバイスの消費電力が高くなる。特に、主信号データが過渡期の状態になると、デバイスの消費電力はほぼ最大にまで増加することが多い。
デバイスの消費電力が増大することで発熱量も増えるため、デバイスの温度上昇が大きな問題となっている。この問題を解決するため、デバイスに放熱フィンなどを搭載することにより、デバイスからの放熱効果を高めるなどの対策が行われる。しかし、このような対策は、コストの増加、装置としての放熱設計の困難さ、さらにはFPGA/ASICそのもののデバイス寿命の短縮にまでつながる課題を発生する。
特表2011−501277号公報 特開2002−141808号公報
実施形態によれば、高速大容量の主信号データを扱う伝送装置等の電子回路および電子装置において、消費電力を低減する電子回路が実現される。
実施形態の第1の態様の電子回路は、データをパラレルに伝送しながら伝送中のデータを処理する電子回路であって、エンコーダと、伝送経路と、処理部と、デコーダと、を有する。エンコーダは、データの各ビットの伝送されるビット列を所定ビット数単位で区切ってビット列データとし、トグルレートの高いビット列データについては変換テーブルにしたがってトグルレートの低いビット列データに変換して変換データとする。そして、エンコーダは、それ以外のビット列データをそのまま変換データとする。さらに、エンコーダは、変換データが変換したデータであるか否かを示す1ビットのビット列変換信号を、変換データに付加して形式変換データとして出力する。伝送経路は、形式変換データを伝送する。処理部は、伝送経路を伝送中の形式変換データを処理する。デコーダは、伝送経路から処理済の形式変換データを受け、ビット列変換信号が変換したデータであることを示す時には、変換テーブルの逆変換により変換データを元のビット列データに変換して出力する。そして、デコーダは、ビット列変換信号が変換していないデータであること示す時には、変換データをそのままビット列データとして出力する。
実施形態の第2の態様の電子装置は、第1トランシーバと、エンコーダと、複数段のバッファと、処理部と、デコーダと、を有する。第1トランシーバは、ヘッダとペイロードを含む第1シリアルデータを受信し、第1シリアルデータからパラレルデータを生成する。エンコーダは、パラレルデータの各ビットの伝送されるビット列を所定ビット数単位で区切ってビット列データとし、トグルレートの高いビット列データについては変換テーブルにしたがってトグルレートの低いビット列データに変換して変換データとする。そして、エンコーダは、それ以外のビット列データをそのまま変換データとする。さらに、エンコーダは、変換データが変換したデータであるか否かを示す1ビットのビット列変換信号を変換データに付加して形式変換データとして出力する。複数段のバッファは、形式変換データからなるパラレルデータを一時的に保持する。処理部は、複数段のバッファに保持されたパラレルデータのヘッダの部分から情報を取得し、取得した情報に基づいて、ヘッダの部分に所定の処理を実行する。デコーダは、複数段のバッファの最終段から出力される処理済のパラレルデータを受け、ビット列変換信号が変換したデータであることを示す時には、変換テーブルの逆変換により変換データを元のビット列データに変換して出力する。そして、デコーダは、ビット列変換信号が変換していないデータであること示す時には、変換データをそのままビット列データとして出力する。
実施形態の電子回路によれば、パラレルに伝送されるデータの各ビットのトグルレートが低減されているため、処理のために伝送経路(複数段のバッファ)に保持する際のスイッチング回数が低減され、消費電力を減らすことができる。
図1は、ルータの概略構成およびパケットの構成を示す図である。 図2は、トグルレートと主信号データのクロックとデータの関係を示すタイムチャートである。 図3は、FPGAの消費電力を下げる方法の例を説明する図である。 図4は、実施形態のルータの概略構成を示す図であり、(A)は別デバイスとの接続を含めた構成を、(B)はルータの構成を示す。 図5は、トランシーバとエンコーダ/デコーダの部分の構成を示す図であり、(A)がトランシーバの受信部(XCVR(R))およびエンコーダの部分を、(B)がデコーダおよびトランシーバの送信部(XCVR(T))の部分を、示す。 図6は、エンコーダの具体的な構成を示す図である。 図7は、デコーダの具体的な構成を示す図である。 図8は、実施形態における4ビット単位で変換を行うか否かを判定する場合の変換テーブルおよび逆変換テーブルを説明する図である。 図9は、ある入力ビット列を4ビットパラレルデータに変換して伝送する場合の、図1の一般的な構成のルータおよび実施形態のルータおけるトグル動作を示す図であり、(A)が図1のルータの場合を、(B)が実施形態のルータの場合を示す。 図10は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図11は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図12は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図13は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図14は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図15は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図16は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図17は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図18は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図19は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図20は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図21は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。 図22は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例の一部を示す図である。
実施形態の電子回路は、例えば、ルータに適用される。実施形態を説明する前に、ルータにおける処理の概略を説明する。
TCP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によるパケット通信システムでは、高速大容量の主信号データが100Gbps(10Gbps×10ch)などで伝送される。このような通信システムでは、ルータが、パケットの転送、課金などの各種の処理を行う。
図1は、ルータの概略構成およびパケットの構成を示す図である。
図1の(A)に示すように、ルータ10は、通信経路4を介して別デバイス2に、および通信経路5を介して別デバイス3に接続される。別デバイス2および3は、他のルータ、関係する通信局の別装置などである。ここでは、ルータ10は、2つの別デバイス2および3に接続するように示されているが、3つ以上のデバイスに接続される場合もある。通信経路4および5は、例えば100Gbpsのシリアル通信経路である。ここでは、通信経路4および5は、1本の通信経路として示しているが、このような通信経路を複数並列に有する場合もある。ルータ10は、別デバイスから送信されたパケットのアドレスを検出し、アドレスに応じてパケットのデータを取り込み、パケットを別デバイスに再送する。
図1の(B)に示すように、各パケットは、データの制御情報を示すヘッダHと、実データ(主信号データ)を示すペイロードPを含む。ヘッダHは、例えば、バージョン、ヘッダ長、パケット長、送信元アドレス、宛先アドレス等を有する。パケットの構造は、例えば、パケットが256バイト長で、ヘッダHが20バイト長で、ペイロードPが残りの236バイト長である。
ルータ10は、ヘッダHの情報のみを認識し、ヘッダHのデータに対して必要な処理を施す。通常、ルータ10は、ペイロードPに含まれる実データについては何の処理も行わないが、ルータの業務に関係するペイロードPの実データについては取り扱い、ルータ10が最終端末を兼ねる場合には、当該最終端末への実データについては取り扱う。ここでは、ルータ10は、最終端末を兼ねない場合を例として説明する。
ルータ10において、主信号データを扱う電子回路は、100Gbpsなどの高速で伝送された信号を、そのまま処理することは難しいので、ルータ10内部で主信号データをパラレル化した上で処理を行う。例えば、100Gbpsのシリアルデータならば、390MHz×256ビットのパラレルデータ、または195MHz×512ビットのパラレルデータに変換した上で処理が行われる。
図1の(A)に示すように、ルータ10は、トランシーバ11、12と、処理部20と、を有する。トランシーバ11、12は、通信経路4、5を介して別デバイス2、3に接続され、別デバイス2,3との間で、100Gbpsのレートでシリアル通信を行うものとする。トランシーバ11、12は、別デバイスから受信した100Gbpsのシリアルデータを、例えば、195MHz×512ビットのパラレルデータに変換して処理部20に供給する。さらに、トランシーバ11、12は、処理部20からの195MHz×512ビットのパラレルデータを、100Gbpsのシリアルデータに変換して、別デバイスに送信する。
処理部20が行う処理は各種ある。例えば、スイッチング処理では、別デバイスから送信されたパケットからヘッダに含まれる送信先アドレスを抽出し、必要に応じて送信先アドレスを書き換える。また、課金処理では、パケット長を検出して課金を行い、シェーパー処理では、通信品質がベストエフォートになるように処理する。
図1の(A)に示すように、処理部20は、上記の処理を行うために、フリップフロップなどからなるバッファ21−24と、A処理部25と、B処理部26と、を有する。A処理部25およびB処理部26は、例えば、上記のスイッチング処理、課金処理およびシェーパー処理等の何れかである。バッファ21−24は、クロックに応じて保持しているパラレルデータを順次シフトする。A処理部25は、バッファ21および22に保持されたパラレルデータに対して処理を行う。B処理部26は、バッファ23および24に保持されたパラレルデータに対して処理を行う。ここでは、バッファ21および22の2段のバッファの組が、A処理部25が処理を行うためのパラレルデータを保持し、バッファ23および24の2段のバッファの組が、B処理部26が処理を行うためのパラレルデータを保持している。しかし、処理内容に応じては、バッファの組が1段のみの場合も、3段以上の場合もある。さらに、図1の(A)では、行う処理は2つであるが、3つ以上の場合もある。行う処理が増加すれば、パラレルデータを保持するバッファの組も増加する。
上記のように、ルータ10においては、基本的にヘッダHのデータのみを取扱い、ペイロードPのデータは取り扱わない。しかし、パケットは1つのまとまりであるため、ヘッダHのデータに対して各種処理を行うためにデータを保持する場合には、ペイロードPのデータを含めて保持する。そのため、バッファ21−24は、パケットのデータを順次保持する場合、ヘッダHのデータを保持して次段に出力した後、ペイロードPのデータを保持する。図1の(B)に示すように、ペイロードPのデータ量はヘッダHのデータ量に比べて多いため、バッファ21−24は、大部分の期間、処理対象でないペイロードPのデータ量を順次保持することになる。
上記のように、512ビットのパラレルデータに対して処理を行うのであれば、1段のバッファで512個のFFが必要であり、2段の場合には1024個のFFが必要であり、処理数が増加すれば、それに応じてFFの個数が大きくなる。FFの消費電力は、FFが保持しているデータ値が変化する時に主として発生し、データ値が変化しない時の消費電力は小さい。
ペイロードPに含まれる実データである主信号データは、主にパーソナルコンピュータ、携帯電話・スマートホンなどのエンドユーザが扱うデータであるため、不規則なパターンのデータである。これをFPGA/ASICの消費電力への影響という観点からみると、頻繁にデータ値が変化するトグルレートの高い主信号データは、FFのスイッチング回数を増加させ、FPGA/ASICの消費電力を高くする。逆に、データ値の変化が少ないトグルレートの低い主信号データは、FFのスイッチング回数が少ないため、FPGA/ASICの消費電力が低くなる。主信号データのトグルレートとエンドユーザが扱うデータには相関関係がない。そのため、一般的にFPGA/ASICを設計する時には、トグルレートの高い(スイッチング回数が多い)主信号データを想定してFPGA/ASICの消費電力を見積もる。そしてその見積もりに基づいて、FPGA/ASICが搭載される装置全体の放熱効果や熱引き設計を行っている。
主信号データのトグルレートは以下の計算式から求めることができる。
トグルレート(%)=(データの周波数/クロックの周波数)×100
図2は、トグルレートと主信号データのクロックとデータの関係を示すタイムチャートである。
データの周波数は、データの変化点 (データ0と1の交点=スイッチング)から算出される周波数(データレート)である。一般的にクロックの周波数に対して、データの周波数は1/2が最大となる。つまり、トグルレート=50%の時が最大のデータの周波数となり、FPGA/ASICはこの時が過渡期となり論理回路の消費電力も最も高くなる。
図2の(A)は、データレートが最大の50%の場合で、200MHzのクロックに対して、データ値がクロックの周期ごとに、100MHzで変化する。図2の(B)は、データレートが25%の場合で、200MHzのクロックに対して、データ値がクロックの2周期ごとに、50MHzで変化する。図2の(C)は、データレートが最大の12.5%の場合で、200MHzのクロックに対して、データ値がクロックの4周期ごとに、25MHzで変化する。
論理回路(LOGIC)の消費電力は、主信号データのトグルレートが50%の場合と25%の場合で、半減する。つまり、論理回路において意図的にトグルレートを下げるように設計すれば、自ずと消費電力も下げることができる。
いずれにしろ、ルータでは、主信号データに応じてスイッチングするFFの個数が多いため、ルータを形成するFPGA/ASICなどのデバイスの消費電力が高くなる。特に、主信号データが過渡期の状態になると、デバイスの消費電力はほぼ最大にまで増加することが多い。
デバイスの消費電力が増大することで発熱量も増えるため、デバイスの温度上昇が大きな問題となっている。この問題を解決するため、デバイスに放熱フィンなどを搭載することにより、デバイスからの放熱効果を高めることなどの対策が行われる。しかし、このような対策は、コストの増加、装置としての放熱設計の困難さ、さらにはFPGA/ASICそのもののデバイス寿命の短縮にまでつながる課題を発生する。
そこで、ルータを形成するFPGAの消費電力を下げる方法がいくつか提案されている。
図3は、FPGAの消費電力を下げる方法の例を説明する図である。
図3の(A)は、2個のFPGAで形成される2個のサブルータ10Aおよび10Bでルータ10を形成し、主信号データ処理を複数のFPGAに分割して行うことにより消費電力を分散させる構成を示す。この構成により、1個のFPGAの消費電力を低減して温度上昇を抑えることができる。しかし、100Gbpsのシリアルデータを195MHz×512ビットのパラレルデータに変換して処理を行い、その後再び100Gbpsのシリアルデータに変換して戻す処理を、2回行うことになる。そのため、ルータ10全体の回路規模が大きくなり、高コストであると共に、全体としての消費電力が大きいという問題がある。
図3の(B)は、ルータ10内で主信号データを処理する複数の処理のうち、処理実行の上で未使用となる処理部へのクロックをディセーブルにして回路を動作させないようにすることで消費電力を下げる場合の構成を示す。図3の(B)に示すように、クロック供給を制御するゲート15をクロック源4からA処理部25へのクロック供給経路に、ゲート16をクロック源4からB処理部26へのクロック供給経路に、それぞれ設ける。A処理部25が未使用の時にはゲート15をディセーブルにし、B処理部26が未使用の時にはゲート15をディセーブルにする。これにより、無駄な回路動作を防止し低消費電力化が図れるが、未使用となる処理部が存在しない場合には、消費電力が増大して発熱量が増え、デバイスの温度上昇が大きくなる。そのため、設計はこのような最悪の場合を考慮して行う必要があり、上記の問題を解決できない。
以上、ルータにおける処理の概略を説明したが、多ビットのパラレルデータを順次処理する場合には、上記の問題が発生する。
以下に説明する実施形態では、処理部40において順次伝送されるパラレルデータの変化点(データ0と1の交点)を少なくするようにエンコード/デコードすることで、主信号データのトグルレートを下げたルータが開示される。これにより、処理部40における消費電力が低減され、回路規模の増大を抑制して消費電力を低減する。この技術は、多ビットのパラレルデータを順次処理する技術はルータに限定されず、他の多ビットのパラレルデータを順次処理する構成であれば適用可能である。
図4は、実施形態のルータの概略構成を示す図であり、(A)は別デバイスとの接続を含めた構成を、(B)はルータの構成を示す。
図4の(A)に示すように、ルータ30は、通信経路4を介して別デバイス2に、および通信経路5を介して別デバイス3に接続される。これは図1の(A)のルータ10と同様であり、別デバイス、通信経路およびそれらとの接続形態についての説明は省略する。ルータ30は、図1の(B)に示したようなパケットを取り扱う。これについての説明も省略する。
前述の通り、ルータ30では、100Gbpsなどの高速で伝送された信号を390MHz×256ビットのパラレルデータまたは195MHz×512ビットのパラレルデータに変換した上で処理を行う。ここでは、195MHz×512ビットのパラレルデータに変換し、さらに4ビットの変換単位でトグルレートを低減する変換処理を行うか行わないかの処理を行う場合を説明する。
図4の(A)に示すように、ルータ30は、トランシーバ31、32と、処理部40と、エンコーダ/デコーダ(Enc./Dec)61と、エンコーダ/デコーダ(Enc./Dec)62と、を有する。トランシーバ31、32は、図1の(A)で説明したものと同様に、通信経路4、5を介して別デバイス2、3に接続され、別デバイス2、3との間で、100Gbpsのレートでシリアル通信を行う。トランシーバ31、32は、別デバイスから受信した100Gbpsのシリアルデータを、例えば、195MHz×512ビットのパラレルデータに変換してエンコーダ/デコーダ61、62に供給する。さらに、トランシーバ31、32は、エンコーダ/デコーダ61、62からの195MHz×512ビットのパラレルデータを、100Gbpsのシリアルデータに変換して、別デバイスに送信する。なお、トランシーバ31、32のシリアル/パラレルおよびパラレル/シリアルの変換処理の一部をエンコーダ/デコーダ61、62で行うようにしてもよい。
エンコーダ/デコーダ61、62は、トランシーバ31、32からの195MHz×512ビットのパラレルデータを受ける。そして、エンコーダ/デコーダ61、62は、変換テーブルに従い、トグルレートの高いデータについてはトグルレートの低いデータに変換し、トグルレートの低いデータについてはそのまま出力し、変換の有無を示す1ビットのビット列変換信号を付加する。ここでは、変換は、パラレルデータの各ビットでのシリアルデータについて4ビットの変換単位で行われ、次の4ビットのデータの先頭ビットを含めて、変換するか否かを決定する。したがって、ビット列変換信号は、変換した場合には変換あり(“1”)を、変換しなかった場合には変換無し(“0”)を示す。エンコーダ/デコーダ61、62は、ビット列変換信号を付加した195MHz×640ビットのパラレルデータを処理部40に供給する。変換テーブルについては後述する。
さらに、エンコーダ/デコーダ61、62は、処理部40からのビット列変換信号が付加された195MHz×640ビットのパラレルデータを受ける。そして、エンコーダ/デコーダ61、62は、逆変換テーブルに従い、ビット列変換信号が変換ありを示すデータについては元のデータに変換し、ビット列変換信号が変換無し示すデータについてはそのままとする。エンコーダ/デコーダ61、62は、ビット列変換信号が除かれた195MHz×512ビットのパラレルデータをトランシーバ31、32に出力する。
なお、図4の(A)では、トランシーバ31、32およびエンコーダ/デコーダ61、62は、データが双方向に伝送(移動)するように示しているが、実際にはそれぞれ異なる一方向の処理を行う回路を組み合わせた回路で実現される。
前述のように、処理部40が行う処理は、スイッチング処理、課金処理およびシェーパー処理など各種あり、それらの処理についての説明は省略する。
処理部40は、クロックに応じて保持しているパラレルデータを順次シフトする複数のバッファ41−46と、3つの処理部(A処理部、B処理部、C処理部)47−49と、変換テーブル/レジスタ50と、を有する。A処理部47、B処理部48、C処理部49は、例えば、上記のスイッチング処理、課金処理およびシェーパー処理を行うが、それに限定されず、他の処理を行ってもよく、処理の数が4以上でもよい。
前述のように、フリップフロップなどからなるバッファ41−46は、各処理部がパラレルデータに対して処理を行えるように、クロックに応じてパラレルデータを順次シフト(伝送)し、クロック周期の間保持する。バッファの説明は省略するが、A処理部47、B処理部48およびC処理部49がそれぞれパケットのヘッダのデータのみを取り扱う場合でも、バッファ41−46は、ペイロードのデータを含めてシフトおよび保持を行う。そのため、バッファ41−46に含まれる多数のフリップフロップ(FF)の消費電力は大きい。
実施形態の処理部40には、エンコーダ/デコーダ61または62で変換されたパラレルデータが供給される。この変換されたパラレルデータは、トグルレートの高いものはトグルレートの低いデータに変換されているため、全体として、変換しない場合に比べてトグルレートが低い。前述のように、FFの電力消費は主として保持するデータ値が変化する時に発生し、バッファ41−46における消費電力はトグルレートに応じて変化するため、実施形態では、処理部40のバッファ41−46における消費電力が低減される。
エンコーダ/デコーダ61、62における変換処理については後述するが、バッファ41−46は、データをそのままシフトして保持するだけなので、変換されたデータであってもそのまま取り扱うことができる。
一方、A処理部47、B処理部48およびC処理部49は、変換されたデータに対して論理演算を行うため、変換テーブル/レジスタ50に保持された変換情報を利用して処理を行う。例えば、スイッチング処理や課金処理では、パケットのアドレスがレジスタに記憶された対象アドレスに一致するかを検出して、取り込むパケットであるかを判定する。対象アドレスは、変換テーブル/レジスタ50に保持しておいて一致検出に使用する。変換有りのビット列変換信号が付されているデータ(アドレス)が伝送されてきた場合には、そのデータを逆変換した後、変換テーブル/レジスタ50に保持された対象アドレスとの一致を検出する。なお、アドレスが1変換単位または数個の変換単位に含まれるのであれば、変換有りと無しの2つの対象アドレスを用意しておいて一致を検出してもよい。
なお、A処理部47、B処理部48およびC処理部49の何れかにおける処理の結果、ヘッダのデータ(例えばアドレス)を書き換える場合には、変換無しで所望のデータに書き換えてビット列変換信号を変換無しに設定することが望ましい。書き換えるデータはパケット量に対して小さな割合であり、たとえ書き換えるデータのトグルレートが高くても、消費電力の増加は無視できる。しかし、書き換えるデータのトグルレートを小さくするように、変換無しで所望のデータになる書き換えデータと、変換(デコード)した後に所望のデータになる書き換えデータのいずれを選択し、ビット列変換信号を付加してもよい。
図5は、トランシーバ31とエンコーダ/デコーダ61の部分の構成を示す図であり、(A)がトランシーバの受信部(XCVR(R))35およびエンコーダ65の部分を、(B)がデコーダ66およびトランシーバの送信部(XCVR(T))36の部分を、示す。トランシーバ31は受信部(XCVR(R))35および送信部(XCVR(T))36を有し、エンコーダ/デコーダ61はエンコーダ65およびデコーダ66を有し、信号の伝送方向に応じて使用する系を切り換える。トランシーバ32およびエンコーダ/デコーダ62も同様の構成を有する。
トランシーバの受信部(XCVR(R))35は、100Gbps(10Gbps×10)シリアルデータを受信し、781.25MHz×128パラレルデータに変換してエンコーダ65に出力する。エンコーダ65は、781.25MHz×128パラレルデータを195.3125MHz×640パラレルデータに変換して、すなわち4ビットから5ビットへの変換を行う。195.3125MHz×640パラレルデータのうち、195.3125MHz×128パラレルデータがビット列変換信号であり、残りの195.3125MHz×512パラレルデータが、変換しないデータまたは変換したデータである。したがって、エンコーダ65は、4ビットから5ビットへの変換を行うと同時に、パラレルデータのビット数を4倍に増加させるマルチプレクサとしても機能する。
デコーダ66は、195.3125MHz×640パラレルデータを781.25MHz×128パラレルデータに変換して、すなわち5ビットから4ビットへの変換を行う。トランシーバの送信部(XCVR(T))36は、781.25MHz×128パラレルデータを100Gbps(10Gbps×10)シリアルデータを変換して出力する。上記と同様に、195.3125MHz×640パラレルデータのうち、195.3125MHz×128パラレルデータがビット列変換信号であり、残りの195.3125MHz×512パラレルデータが、変換しないデータまたは変換したデータである。したがって、デコーダ66は、5ビットから4ビットへの変換を行うと同時に、パラレルデータのビット数を1/4に減少させるデマルチプレクサとしても機能する。
図6は、エンコーダ65の具体的な構成を示す図である。
エンコーダ65は、781.25MHz×128パラレルデータのうちの1ビットのデータを、195.3125MHz×5のパラレルデータに変換する変換回路71を、128個分有する。図6では、127個分の変換回路71をまとめて参照番号70で示している。
変換回路71は、4ビットシフトレジスタ72と、4個の5ビットシフトレジスタ73A−73Dと、4個のビット列判定テーブル(変換テーブル)74A−74Dと、4個のビット列変換回路75A−75Dと、パラレル−シリアル変換回路76と、を有する。4ビットシフトレジスタ72は、781.25MHzでシフト動作を行い、4回シフトすると、保持したデータを4個の5ビットシフトレジスタ73A−73Dに出力する。従って、5ビットシフトレジスタ73A−73Dのデータの出力は、195.3125MHzで行われる。5ビットシフトレジスタ73A−73Dは、195.3125MHzでシフト動作を行い、4回シフトすると、上位4ビットをビット列変換回路75A−75Dに、5ビットをビット列判定テーブル74A−74Dに出力する。5ビットシフトレジスタ73A−73Dは、出力を行った時点では、5ビット目(ビット4)に次の4ビットデータの先頭ビットを保持しており、4回シフトするとビット0−3に4ビットデータを保持し、ビット4に次の4ビットデータの先頭ビットを保持する。
ビット(bit)列判定テーブル74A−74Dは、後述する変換テーブルを参照して、5ビットシフトレジスタ73A−73Dからの5ビットデータに基づいて、5ビットシフトレジスタ73A−73Dからの4ビットデータを変換するか否かを判定する。さらに、ビット列判定テーブル74A−74Dは、変換するか否かを、ビット列変換信号として出力する。ここでは、変換する場合を“1”で、変換しない場合を“0”で表す。
ビット(bit)列変換回路75A−75Dは、ビット列判定テーブル74A−74Dが変換しないと判定した場合には、5ビットシフトレジスタ73A−73Dからの上位4ビットをそのまま出力する。ビット列変換回路75A−75Dは、ビット列判定テーブル74A−74Dが変換すると判定した場合には、5ビットシフトレジスタ73A−73Dからの上位4ビットを、変換テーブルにしたがって変換する。
パラレル−シリアル変換回路76は、ビット列判定テーブル74A−74Dからの1×4ビットのデータと、ビット列変換回路75A−75Dからの4×4ビットのデータを、195.3125MHz×5ビットのパラレルデータに変換する。
例えば、781.25MHz×128パラレルデータのうちの1ビットのデータとして、A0,B0,C0,D0,A1,…,A3,B3,C3,D3,A4,B4,C4,D4,…が、変換回路71に入力される場合を考える。4ビットシフトレジスタ72には、4ビットごとに、A0,B0,C0,D0が保持され、次にA1,B1,C1,D1が保持される。5ビットシフトレジスタ73Aには、A0,A1,A2,A3,A4が保持される。他の5ビットシフトレジスタ73B−73Dも同様である。ビット列判定テーブル74Aは、A0,A1,A2,A3,A4の組について、変換テーブルを参照して、変換するか否かを判定する。他のビット列判定テーブル74B−74Dも同様であり、B0,B1,B2,B3,B4の組、C0,C1,C2,C3,C4の組、およびD0,D1,D2,D3,D4の組について、変換するか否かを判定する。
ビット列変換回路75Aは、ビット列判定テーブル74Aが変換しないと判定した時には、A0,A1,A2,A3をそのまま出力し、ビット列判定テーブル74Aが変換すると判定した時には、変換テーブルにしたがってa0,a1,a2,a3に変換する。他のビット列変換回路65B−75Dも同様であり、対応するビット列判定テーブルの判定結果に応じて変換するか、変換せずにそのまま出力する。ここでは、ビット列変換回路75Aがa0,a1,a2,a3に変換し、ビット列変換回路75Dがd0,d1,d2,d3に変換する場合を説明する。したがって、ビット列変換回路75Bおよび75Cは、B0,B1,B2,B3およびC0,C1,C2,C3をそのまま出力する。
パラレル−シリアル変換回路76が出力する5ビット列のうち、1つはa0,a1,a2,a3であり、1つはB0,B1,B2,B3であり、1つはC0,C1,C2,C3であり、1つはd0,d1,d2,d3である。さらに、5番目のビット列は、ビット列判定テーブル74A−74Dのビット列変換信号であり、ここでは“1”、“0”、“0”、“1”である。
パラレル−シリアル変換回路76が出力する5ビット列のうち4列は、トグルレートが小さくなるように変換されている。
以上のようにして、エンコーダ65からは、195.3125MHz×5のパラレルデータが出力される。上記のように、トグルレートが小さくなるように変換されているため、バッファ41−46を順にシフトしながら伝送される時の消費電力が低減される。
図7は、デコーダ66の具体的な構成を示す図である。
デコーダ66は、195.3125MHz×5のパラレルデータを、781.25MHz×1のデータに変換する逆変換回路85を、128個有する。図7では、1個の逆変換回路85のみを示している。
逆変換回路81は、5個の4ビットシフトレジスタ83X、83A−83Dと、4個のビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dと、4個のビット列逆変換回路85A−85Dと、パラレル−シリアル逆変換回路86と、を有する。4ビットシフトレジスタ83Xは、195.3125MHz×5のパラレルデータのうちのビット列変換信号を受け、195.3125MHzでシフト動作を行い、4回シフトすると、保持したデータをビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dに出力する。4ビットシフトレジスタ83A−83Dは、195.3125MHz×5のパラレルデータのうちの残りの4ビットを受け、195.3125MHzでシフト動作を行い、4回シフトすると、保持したデータをビット列逆変換回路85A−85Dに出力する。
ビット列逆判定テーブル84A−84Dは、逆変換テーブルを参照して、4ビットシフトレジスタ83Xからのビット列変換信号に基づいて、4ビットシフトレジスタ83A−83Dからの4ビットデータを逆変換するか否かを判定する。ビット列逆変換回路85A−85Dは、ビット列逆判定テーブル84A−84Dが変換しないと判定した場合には、4ビットシフトレジスタ83A−83Dからの4ビットデータをそのまま出力する。ビット列逆変換回路85A−85Dは、ビット列逆判定テーブル84A−84Dが変換すると判定した場合には、4ビットシフトレジスタ83A−83Dからの4ビットデータを、逆変換テーブルにしたがって変換する。
パラレル−シリアル逆変換回路86は、ビット列逆変換回路85A−85Dからの4×4ビットのデータを、781.25MHz×1ビットのデータに変換する。したがって、逆変換回路81からは、781.25MHz×128ビットのパラレルデータが出力される。
次に、変換テーブルおよび逆変換テーブルについて説明する。
図8は、実施形態における4ビット単位で変換を行うか否かを判定する場合の変換テーブルおよび逆変換テーブルを説明する図である。
図8において、左側のテーブルが変換前すなわちエンコード前のデータを示し、右側のテーブルが変換後すなわちエンコード後のデータを示す。デコードの場合には、右側のテーブルのデータが左側のテーブルのデータに変換される。
変換は4ビット単位で行われるが、変換するか否かは、次の4ビットの先頭ビットの値を考慮して決定する。
実施形態における変換は、変換単位の4ビットと次の先頭ビットも含めた5ビットの値のパターンで、トグルレートの高い側の、全パターン数の1/2より少ないパターンについて、トグルレートの低い変換パターンに変換する。そして、変換パターンであるか否かを示す1ビットのビット列変換信号を付加する。
図8の左側のテーブルで、5ビットシフトレジスタの0−4は、図6の5ビットシフトレジスタ73A−73Dの1ビット目(ビット0)から5ビット目(ビット4)に保持される値である。5ビットであるから、32パターンが存在し、各パターンの変化点の回数(トグル回数)は、右端の値となり、最大4、最小0である。32パターンのうち、変化点回数が3〜4回であるトグルレートの高い10パターンについては、エンコードにより右側のビット値のパターンに変換し、ビット列変換信号を“1”にする。残りの22パターンについては、トグルレートが低いので変換せずにそのままとし、ビット列変換信号を“0”にする。変換したパターンのビット値列と、変換していないパターンのビット値列とが同じになるものが存在するが、ビット列変換信号により区別できる。
逆変換(デコード)時には、右側のテーブルでビット列変換信号が変換有りを示す“1”であるパターンについては右側のパターンになるように変換し、“0”であるパターンについては、そのままにする。
シフトレジスタに入ってくる5ビット列では、データの変化点の最大値は4となる。この最大値の時がトグルレート50%になる。これをビット列変換でエンコードすることによりデータの変化点の最大値は2となる。つまりトグルレート25%が最大となり、主信号データのトグルレートを50%から25%に下げ、パターンの平準化を行ったことになり、FPGA/ASICによるルータのダイナミック消費電力を下げることを可能とする。
図9は、ある入力ビット列を4ビットパラレルデータに変換して伝送する場合の、図1の一般的な構成のルータおよび実施形態のルータおけるトグル動作を示す図であり、(A)が図1のルータの場合を、(B)が実施形態のルータの場合を示す。
このビット列は、4ビットパラレルデータに変換した時に、ビット0−ビット3のトグルレートが、50%、50%、25%以下、25%以下になるデータ列である。図1のルータの場合は、このトグルレートのまま伝送される。
これに対して、実施形態では、変換前は図1のルータの場合と同じトグルレートであるが、50%のトグルレートのビット0および1が、25%以下のトグルレートになるように変換される。ビット2および3は、もともと25%以下のトグルレートであるから変換されない。言い換えれば、ビット0および1の変化点回数が減少し、主信号データのパターンが平準化される。さらに、ビット列変換信号の変化が合わせて示される。
なお、図8のテーブルは一例であり、トグルレートが低くなるのであればどのようなパターンでもよいが、ビット列変換信号が“1”であり且つビット列のパターンが同じであるパターンが存在してはならない。言い換えれば、変換できるのは、5ビットに対応して存在する32パターンの1/2より少ない数である。例えば、図8では、変換しないパターンが22パターン存在するが、そのうち変化点回数が2であるパターンのいくつかを、変化点回数が0または1であるパターンに変換してもよい。
また、ビット列判定テーブル(変換テーブル)74A−74Dおよびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dは、図8の32パターンをすべて記憶する必要はなく、変換および逆変換する10パターンのみを記憶すればよい。これにより、ビット列判定テーブル(変換テーブル)74A−74Dおよびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dのデータ容量を低減できる。
上記の実施形態では、4ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して、ビット列判定テーブル(変換テーブル)74A−74Dおよびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dを設定した。しかし、8ビット、16ビット等任意のビットを変換単位として変換を行うことができる。いずれの場合も、変換単位のビット数に次のデータの先頭ビットまで考慮してすべてのパターンを求め、トグルレートの高い側の半数より少ないパターンについて、変換パターンを設定し、ビット列変換信号を“1”にする。
図10から図22は、8ビットを変換単位として、次のデータの先頭ビットまで考慮して設定したビット列判定テーブル(変換テーブル)およびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)の例を示す図である。この例では、変換点数が5〜8のパターンについて変換を行い、変換点数が0〜4のパターンについては変換しない。この場合も、ビット列判定テーブル(変換テーブル)74A−74Dおよびビット列逆判定テーブル(逆変換テーブル)84A−84Dは、すべてのパターンを記憶する必要はなく、変換および逆変換する196パターンのみを記憶すればよい。これ以上の説明は省略する。
以上説明した実施形態の技術を適用して50%のトグルレートを25%以下に平準化した方が、消費電力が下がる。
以上説明したように、実施形態によれば、FPGA/ASIC内部において、データの変化点(データ0と1の交点)を少なくするエンコーダ/デコーダを追加して処理する。これにより、主信号データのトグルレートを下げ、データの変化パターンを平準化することで、FPGA/ASICデバイスのダイナミック消費電力を低くすることを可能とする。
また、消費電力を低くすることで発熱量も減るため、放熱効果を高めるための放熱フィンや放熱パイプや放熱ファンなどを安価なものに変更することが可能となり、装置としての熱引き設計の容易になるため、コスト的に有益となる。
以上、ルータを例として説明したが、実施形態は、ルータに限定されず、多ビットのパラレルデータをシフトレジスタ等で保持しながら順次処理する場合に適用できる。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
2、3 別デバイス
4、5 通信経路
30 ルータ
31、32 トランシーバ
40 処理部
41−46 バッファ
47−49 処理部
50 変換テーブル/レジスタ
61、62 エンコーダ/デコーダ(Enc./Dec.)

Claims (5)

  1. データをパラレルに伝送しながら伝送中の前記データを処理する電子回路であって、
    前記データの各ビットの伝送されるビット列を所定ビット数単位で区切ってビット列データとし、トグルレートの高い前記ビット列データについては変換テーブルにしたがってトグルレートの低いビット列データに変換して変換データとし且つそれ以外の前記ビット列データをそのまま前記変換データとすると共に、前記変換データが変換したデータであるか否かを示す1ビットのビット列変換信号を前記変換データに付加して形式変換データとして出力するエンコーダと、
    前記形式変換データを伝送する伝送経路と、
    前記伝送経路を伝送中の前記形式変換データを処理する処理部と、
    前記伝送経路から処理済の前記形式変換データを受け、前記ビット列変換信号が変換したデータであることを示す時には、前記変換テーブルの逆変換により前記変換データを元のビット列データに変換して出力し、前記ビット列変換信号が変換していないデータであること示す時には、前記変換データをそのままビット列データとして出力するデコーダと、を備えることを特徴とする電子回路。
  2. 前記変換テーブルが保持する前記変換データの個数は2Nより小さい請求項1に記載の電子回路。
  3. 前記エンコーダは、前記ビット列データの後に伝送される前記ビット列データの先頭ビットを含めてトグルレートが高いか低いかを判定する請求項1または2に記載の電子回路。
  4. 前記伝送経路は、前記形式変換データからなるパラレルデータを一時的に保持する複数段のバッファを備え、
    前記処理部は、前記複数段のバッファに保持された前記パラレルデータから情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記パラレルデータの一部に所定の処理を実行する請求項1から3のいずれか1項に記載の電子回路。
  5. ヘッダとペイロードを含む第1シリアルデータを受信し、前記第1シリアルデータからパラレルデータを生成する第1トランシーバと、
    前記パラレルデータの各ビットの伝送されるビット列を所定ビット数単位で区切ってビット列データとし、トグルレートの高い前記ビット列データについては変換テーブルにしたがってトグルレートの低いビット列データに変換して変換データとし且つそれ以外の前記ビット列データをそのまま前記変換データとすると共に、前記変換データが変換したデータであるか否かを示す1ビットのビット列変換信号を前記変換データに付加して形式変換データとして出力するエンコーダと、
    前記形式変換データからなるパラレルデータを一時的に保持する複数段のバッファと、
    前記複数段のバッファに保持された前記パラレルデータの前記ヘッダの部分から情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記ヘッダの部分に所定の処理を実行する処理部と、
    前記複数段のバッファの最終段から出力される処理済の前記パラレルデータを受け、前記ビット列変換信号が変換したデータであることを示す時には、前記変換テーブルの逆変換により前記変換データを元のビット列データに変換して出力し、前記ビット列変換信号が変換していないデータであること示す時には、前記変換データをそのままビット列データとして出力するデコーダと、を備えることを特徴とする電子装置。
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