JP2015220254A - 固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

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法人 塚原
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繁 近藤
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Abstract

【課題】センサチップとカバーガラスとの接合界面での剥離を抑制することができる固体撮像素子の製造方法を提供する。
【解決手段】センサチップ(1)の一面に形成された受光エリア(11)の周囲に、略矩形で且つ少なくとも1辺に開口部(3a)を有するように接着樹脂(3)を配置する工程と、カバーガラス(2)をセンサチップ(1)に向けて押圧し、カバーガラス(2)の押圧力により接着樹脂(3)を変形させ、開口部(3a)を塞ぐとともにセンサチップ(1)とカバーガラス(2)との隙間を調整する工程と、変形後の接着樹脂(3)を硬化させる工程とを含む。
【選択図】図1B

Description

本発明は、固体撮像素子の製造方法に関し、特に、受光エリアの上面に狭い間隔でカバーガラスが配置されたセンサパッケージの製造方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いたデジタルカメラ、ビデオカメラ、及び車載カメラが普及している。これらの商品に対する薄型化及び小型化の要求は年々高まっており、これらの商品に搭載される固体撮像素子の薄型化及び小型化の要求も高まっている。
固体撮像素子の薄型化及び小型化を実現するため、固体撮像素子のパッケージ方法として、センサチップをベアチップサイズでパッケージング可能なチップサイズパッケージ(CSP)が主流になりつつある。
図13は、従来の固体撮像素子の構造を模式的に示す断面図である(例えば、特許文献1(特開2001−257334号公報)及び特許文献2(特開2012−169528号公報)参照)。
図13に示すように、従来の固体撮像素子は、センサチップ101と、センサチップ101に対して隙間を空けて対向配置されたカバーガラス102と、センサチップ101とカバーガラス102とを接合する接合部103とを備えている。
センサチップ101の一面には、複数の受光素子が配列された受光エリア111と、受光エリア111の外側に配置された複数の入出力パッド112とが設けられている。カバーガラス102は、受光エリア111に対向するように配置されている。接合部103は、入出力パッド112よりも受光エリア111に近い位置で、受光エリア111の周囲を囲むように配置されている。接合部103は、スペーサ131と、スペーサ131をセンサチップ101及びカバーガラス102に接着する接着樹脂132とで構成されている。
従来の固体撮像素子において、センサチップ101とカバーガラス102と接合部103とに囲まれた空間104は、密閉空間になっており、受光エリア111にゴミや水分が付着することを防ぐ役割を担っている。
特開2001−257334号公報 特開2012−169528号公報
しかしながら、従来の固体撮像素子においては、空間104の内圧により、接着樹脂132に応力が加わり、センサチップ101とカバーガラス102との接合界面での剥離が発生し易いという課題がある。この課題について、図14A〜図18を用いて、より詳しく説明する。
図14A及び図14Bは、従来の固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図である。図15は、図14AのB1−B1線断面図である。図16〜図18は、図15BのB2−B2線断面図である。
図14A及び図15に示すように、センサチップ101の一面に、入出力パッド112よりも受光エリア111に近い位置で受光エリア111の周囲を囲むように接合部103を配置する。その後、図14Bに示すように、カバーガラス102を接合部103上に配置し、接合部103によりセンサチップ101とカバーガラス102とを接合する。当該接合は、図16〜図18に示す手順で行われる。
まず、図16に示すように、実装ヘッド105に吸着されたカバーガラス102を接合部103に接触させる。このときの接合部103の高さをZ1とし、センサチップ101とカバーガラス102と接合部103とに囲まれた空間104の体積をVz1とする。
次いで、図17に示すように、実装ヘッド105をセンサチップ101に近づく方向に移動させて接合部103を圧縮変形させ、接合部103とセンサチップ101及びカバーガラス102とを密着させる。これにより、空間104は、密閉空間となる。このとき、変形後の接合部103の高さz2は、変形前の接合部103の高さz1よりも小さくなる(z2<z1)。また、接合部103が変形した後の空間104の体積Vz2は、接合部103が変形する前の体積Vzよりも小さくなる(Vz2<Vz1)。その結果、空間104に大気圧よりも大きい内圧Pが発生する。
次いで、接合部103の接着樹脂133を硬化させる。これにより、接合部103によりセンサチップ101とカバーガラス102とが接合され、固体撮像素子が製造される。
この製造方法によれば、空間104に大気圧よりも大きい内圧Pが残留するので、当該内圧Pにより、接合部103とセンサチップ101及びカバーガラス102との接合界面には、剥離応力が加わることになる。その結果、センサチップ101とカバーガラス102との接合界面での剥離が発生し易くなる。
固体撮像素子の小型化及び薄型化の実現のため、センサチップ101とカバーガラス102との隙間(接合部103の高さ)は、100μm程度のレベルまで小さくなってきている。センサチップ101とカバーガラス102との隙間が小さくなると、当該隙間が大きい場合に比べて、カバーガラス102を接合する際の空間104の相対的な体積変化率が大きくなる。その結果、空間104の内圧Pが一層高まることになり、センサチップ101とカバーガラス102との接合界面での剥離が一層発生し易くなる。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、センサチップとカバーガラスとの接合界面での剥離を抑制することができる固体撮像素子の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
センサチップの一面に形成された受光エリアの周囲に、略矩形で且つ少なくとも1辺に開口部を有するように接着樹脂を配置する工程と、
カバーガラスを前記センサチップに向けて押圧し、前記カバーガラスの押圧力により前記接着樹脂を変形させ、前記開口部を塞ぐとともに前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を調整する工程と、
変形後の前記接着樹脂を硬化させる工程と、を含む。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法によれば、センサチップとカバーガラスとの接合界面での剥離を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図 図1Aに続く製造工程を模式的に示す平面図 図1Bに続く製造工程を模式的に示す平面図 図1Cに続く製造工程を模式的に示す平面図 図1BのA1−A1線断面図 図1BのA2−A2線断面図 図1BのA1−A1線断面図であって、実装ヘッドに吸着されたカバーガラスが接着樹脂の上方に位置合わせされた状態を示す図 図1CのA3−A3線断面図であって、実装ヘッドに吸着されたカバーガラスが接着樹脂に接触した瞬間の状態を示す図 図1DのA4−A4線断面図 図1DのA5−A5線断面図 本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図 図8Aに続く製造工程を模式的に示す平面図 図8BのA6−A6線断面図であって、実装ヘッドに吸着されたカバーガラスが開口部を塞ぐまで接着樹脂を押圧した状態を示す図 図8BのA6−A6線断面図であって、図9Aに示す状態から実装ヘッドをセンサチップから離れる方向に移動させた状態を示す図 本発明の第3実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図 図10Aに続く製造工程を模式的に示す平面図 図10Bに続く製造工程を模式的に示す平面図 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の変形例を模式的に示す平面図 図11Aに続く製造工程を模式的に示す平面図 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の他の変形例を模式的に示す平面図 従来の固体撮像素子の構造を模式的に示す断面図 従来の固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図 図14Aに続く製造工程を模式的に示す平面図 図14AのB1−B1線断面図 図14BのB2−B2線断面図であって、実装ヘッドに吸着されたカバーガラスが接合部に接触した瞬間の状態を示す図 図14BのB2−B2線断面図であって、図16に示す状態から更に実装ヘッドをセンサチップに近づく方向に移動させた状態を示す図 図14BのB2−B2線断面図であって、センサチップとカバーガラスと接合部とに囲まれた空間内に大気圧よりも高い内圧が発生した状態を示す図
本発明の第1態様によれば、センサチップの一面に形成された受光エリアの周囲に、略矩形で且つ少なくとも1辺に開口部を有するように接着樹脂を配置する工程と、
カバーガラスを前記センサチップに向けて押圧し、前記カバーガラスの押圧力により前記接着樹脂を変形させ、前記開口部を塞ぐとともに前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を調整する工程と、
変形後の前記接着樹脂を硬化させる工程と、
を含む、固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、変形後の前記接着樹脂の高さをhとし、変形前の前記接着樹脂の高さをHとし、変形前の前記接着樹脂の前記開口部が設けられた辺の長さをLとしたとき、前記開口部の辺方向の長さNは、N<L(H−h)/(2H−h)の関係式が成り立つように設定されている、第1態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、実装ヘッドに吸着された前記カバーガラスを前記受光エリアに対向するように位置合わせする工程と、
発光装置から前記開口部に向けて光を照射しながら前記実装ヘッドを前記センサチップに向けて移動させる工程と、
前記開口部が前記接着樹脂の変形により塞がるタイミングを、当該変形により前記開口部を塞いだ接着樹脂からの反射光を受光装置が検知するタイミングに基づいて計測する工程と、
を更に含む、第1又は2態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記受光装置が前記反射光を検知したとき、前記実装ヘッドを前記センサチップから離れるように移動させて、前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を拡大し、その後、前記接着樹脂を硬化させる工程を行う、第3態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記開口部は、前記接着樹脂の互いに対向する辺に、それぞれ1箇所ずつ形成されている、第1又は2態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、実装ヘッドに吸着された前記カバーガラスを前記受光エリアに対向するように位置合わせする工程と、
前記2つの開口部を通るように発光装置から受光装置に向けて光を照射しながら前記実装ヘッドを前記センサチップに向けて移動させる工程と、
前記2つの開口部が前記接着樹脂の変形により塞がるタイミングを、前記受光装置が前記光を検知しなくなったタイミングに基づいて計測する工程と、
を更に含む、第5態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記受光装置が前記光を検知しなくなったとき、前記実装ヘッドを前記センサチップから離れるように移動させて、前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を拡大し、その後、前記接着樹脂を硬化させる工程を行う、第6態様に記載の固体撮像素子の製造方法を提供する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1A〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明する。図1A〜図1Dは、本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図である。図2及び図4は、図1BのA1−A1線断面図である。図3は、図1BのA2−A2線断面図である。図5は、図1CのA3−A3線断面図である。図6は、図1DのA4−A4線断面図である。図7は、図1DのA5−A5線断面図である。
まず、図1Aに示すように、センサチップ1を用意する。センサチップ1の一面には、少なくとも1つ以上の受光素子が配列された受光エリア11と、受光エリア11の外側に配置された少なくとも1つ以上の入出力パッド12とが設けられている。
次いで、図1Bに示すように、センサチップ1の一面に形成された受光エリア11の周囲に、略矩形で且つ少なくとも1辺に開口部3aを有するように接着樹脂3を配置する。接着樹脂3は、例えば、ディスペンス法により塗布、描画することにより形成することができる。また、接着樹脂3は、スクリーン印刷法や転写法などを用いて形成することもできる。接着樹脂3としては、例えば、アクリル系樹脂を主成分としたUV硬化樹脂、エポキシ系樹脂等を配合した熱併用型UV樹脂、熱硬化型樹脂などを用いることができる。
なお、固体撮像素子の小型化に伴い、センサチップ1の小型化も進展しており、センサチップ1の外形サイズ(辺の長さ)xは、最大でも4.0mm程度になっている。また、センサチップ1の外形サイズの小型化に伴い、受光エリア11と入出力パッド12との間の距離yも小さくなる傾向にあり、最大でも500μm程度になっている。この場合、センサチップ1とカバーガラス2とを接合するための接着樹脂3は、受光エリア11と入出力パッド12とに接触しないように、例えば、400μm以下の微細な幅で形成する必要がある。
本第1実施形態において、接着樹脂3は、ディスペンス法により形成した。ディスペンス法の実施のために用いるノズルの外径は250μmとし、当該ノズルの内径は150μmとした。また、ノズルとセンサチップ2との距離は130μmとし、接着樹脂3の吐出速度は3.0mm/sとし、塗布圧力は350kPaとした。また、図2又は図3に示すように、接着樹脂3の高さHは120μmとし、接着樹脂3の幅Mは350μmとし、接着樹脂3の開口部3aが設けられた辺の長さLは3,000μmとした。開口部3aの辺方向の長さNは500μmとした。
次いで、図4に示すように、実装ヘッド5に吸着されたカバーガラス2を接着樹脂3の上方に(受光エリア11に対向するように)位置合わせする。
次いで、図1C及び図5に示すように、実装ヘッド5に吸着されたカバーガラス2を接着樹脂3に接触させる。その後、更に実装ヘッド5をセンサチップ1に近づくように移動させ、カバーガラス2をセンサチップ1に向けて押圧すると、カバーガラス2の押圧力により、接着樹脂3が開口部3aを塞ぐように変形する。このとき、センサチップ1とカバーガラス2と接着樹脂3とで囲まれた空間4内の空気Wが開口部3aを通じて、開口部3aが塞がれるまで空間4外に排出される。従って、実装ヘッド5がセンサチップ1に近づくように移動する間、空間4の内圧が大気圧より高くなることはない。
図1D及び図6に示すように、開口部3aが塞がるまで接着樹脂3が変形すると、実装ヘッド5が移動し、図7に示すように、センサチップ1とカバーガラス2との隙間(変形後の接着樹脂3の高さ)が高さhになるように調整される。本第1実施形態において、高さhは、変形前の接着樹脂3の高さHより低く、例えば、70μmである。
次いで、接着樹脂3にUV光などを照射することにより、接着樹脂3を硬化させる。これにより、センサチップ1とカバーガラス2とが接着樹脂3により接合され、本第1実施形態に係る固体撮像素子の製造が完了する。
本第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法によれば、接着樹脂3の開口部3aが塞がれるまでの間、空間4の内圧が大気圧より高くなることを抑えることができる。その結果、従来の製造方法に比べて、空間4の内圧の上昇を抑えることができ、センサチップ1とカバーガラス2との接合界面での剥離を抑制することができる。
なお、カバーガラス2が接着樹脂3に接触した瞬間の開口部3aの体積は、近似的に接着樹脂3の幅M×接着樹脂3の高さH×開口部3aの辺方向の長さNで表すことができる。言い換えれば、接着樹脂3で開口部3aを完全に塞ぐために必要な接着樹脂3の体積は、M×H×Nとなる。また、センサチップ1の外形サイズが小さく、開口部3aが微小な場合、開口部3aを塞ぐ接着樹脂3は、開口部3aが形成されている辺の接着樹脂3のみと想定することができる。このため、接着樹脂3が高さHから高さhまで変形する際に開口部3aに移動(流動)する体積は、M×(L−N)×(H−h)と表すことができる。
従って、開口部3aを完全に塞ぐためには、M×H×N<M×(L−N)×(H−h)の関係式を満たせばよい。すなわち、この場合、開口部3aの辺方向の長さNは、N<L(H−h)/(2H−h)の関係式が成り立つように設定すればよい。これにより、空間4を完全な密閉空間にすることができる。なお、N,L,H,及びhは、全て正数である。
前述したように、L(=3,000μm),H(=120μm),及びh(=70μm)を設定した場合、開口部3aの辺方向の長さNは、前記関係式より、約882μmとなる。本第1実施形態において、開口部3aの辺方向の長さNは500μ(<約882μm)に設定しているので、接着樹脂3の変形により開口部3aを完全に塞ぐことができ、空間4を完全な密閉空間にすることができる。その結果、空間4内の受光エリア11にゴミや水分が付着することをより確実に防ぐことができる。
また、従来の固体撮像素子においては、センサチップ101とカバーガラス102との隙間を所定の高さz2に形成し易くするため、接合部103にスペーサ131が用いられている。このスペーサ131としては、通常、ガラスやシリコンをエッチング加工したものや、エポキシ系の樹脂で構成される極薄シートをくり抜いたものが用いられる。このため、スペーサ131の作製に要するコストが高い。
これに対して、本第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法によれば、スペーサ131を用いる必要がないので、製造コストを低減することができる。
なお、本第1実施形態では、開口部3aを接着樹脂3の4辺のうちの一箇所にのみ形成しているが、本発明はこれに限定されず、他の辺に形成されてもよい。但し、開口部3aは、1辺につき1箇所に形成することが望ましい。
(第2実施形態)
図8A〜図9Bを参照して、本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の製造方法について説明する。図8A及び図8Bは、本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図である。図9A及び図9Bは、図8BのA6−A6線断面図である。本第2実施形態に係る製造方法が前記第1実施形態に係る製造方法と異なる点は、開口部3aが塞がるタイミングを発光/受光装置6を用いて計測するとともに、開口部3aが塞がった後、カバーガラス1をセンサチップ2から離れる方向に移動させる点である。それ以外の点については同様であるので、重複する説明は省略し、主として相違点について述べる。
本第2実施形態においては、図8Aに示すように、発光/受光装置6から開口部3aに向けて光6aを照射しながら、実装ヘッド5をセンサチップ1に向けて移動させる。発光/受光装置6は、光6aを照射する発光装置と、光6aを受光する受光装置の両方の機能を備える装置である。
図8B及び図9Aに示すように、開口部3aが塞がれるまで実装ヘッド5がセンサチップ1に向けて移動され接着樹脂3が変形すると、発光/受光装置6から照射された光6aが、当該変形により開口部3aを塞いだ接着樹脂3に反射される。当該反射された光6aを発光/受光装置6が受光するタイミングは、開口部3aが接着樹脂3の変形により塞がるタイミングと一致又はほぼ一致する。従って、前記反射された光6aを発光/受光装置6が受光するタイミングに基づいて、開口部3aが接着樹脂3の変形により塞がるタイミングを計測することができる。なお、開口部3aが塞がった瞬間の空間4の内圧は、大気圧と同等である。
開口部3aが塞がるタイミングを計測すると、実装ヘッド5が移動し、図9Bに示すように、センサチップ1とカバーガラス2との隙間(変形後の接着樹脂3の高さ)が高さhになるように調整される。本第2実施形態において、変形後の接着樹脂3の高さhは、変形前の接着樹脂3の高さkよりも大きくなっている(k<h)。すなわち、実装ヘッド5は、カバーガラス2をセンサチップ1から離れる方向に移動させる。これにより、空間4の体積が増加し、空間4の内圧が大気圧より低くなる。すなわち、空間4内が負圧状態になる。
次いで、接着樹脂3にUV光などを照射することにより、接着樹脂3を硬化させる。これにより、センサチップ1とカバーガラス2とが接着樹脂3により接合され、本第2実施形態に係る固体撮像素子の製造が完了する。
本第2実施形態に係る固体撮像素子の製造方法によれば、製造完了後の固体撮像素子の空間4内を負圧状態することができるので、センサチップ1とカバーガラス2との接合界面に剥離方向に応力が加わることを抑えることができる。これにより、センサチップ1とカバーガラス2との接合界面での剥離をより一層抑制することができる。
(第3実施形態)
図10A〜図10Cを参照して、本発明の第3実施形態に係る固体撮像素子の製造方法について説明する。図10A〜図10Cは、本発明の第3実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を模式的に示す平面図である。本第3実施形態に係る製造方法が前記第2実施形態に係る製造方法と異なる点は、開口部3aが接着樹脂3の互いに対向する辺にそれぞれ1箇所ずつ形成され、2つの開口部3aを挟んで互いに対向するように配置された発光装置7及び受光装置8を用いて、開口部3aが塞がるタイミングを計測するようにしている点である。それ以外の点については同様であるので、重複する説明は省略し、主として相違点について述べる。
本第3実施形態においては、図10Aに示すように、センサチップ1の一面に形成された受光エリア11の周囲に、略矩形で且つ互いに対向する2辺に開口部3aを有するように接着樹脂3を配置する。
次いで、図10Bに示すように、2つの開口部3a,3bを通るように発光装置7から受光装置8に向けて光7aを照射しながら、実装ヘッド5をセンサチップ1に向けて移動させる。
図10Cに示すように、2つの開口部3aが塞がれるまで実装ヘッド5がセンサチップ1に向けて移動され接着樹脂3が変形すると、発光装置7から照射された光7aが、当該変形により開口部3aを塞いだ接着樹脂3に反射される。このため、受光装置8は、発光装置7から照射された光7aを検知しなくなる。この受光装置8が光7aを検知しなくなるタイミングは、開口部3aが接着樹脂3の変形により塞がるタイミングと一致又はほぼ一致する。従って、受光装置8が光7aを検知しなくなったタイミングに基づいて、開口部3aが接着樹脂3の変形により塞がるタイミングを計測することができる。なお、開口部3aが塞がった瞬間の空間4の内圧は、大気圧と同等である。
受光装置8が光7aを検知しなくなったとき、実装ヘッド5をセンサチップ1から離れるように移動させて、センサチップ1とカバーガラス2との隙間を拡大し、その後、接着樹脂3を硬化させる。これにより、センサチップ1とカバーガラス2とが接着樹脂3により接合され、本第3実施形態に係る固体撮像素子の製造が完了する。
本第3実施形態に係る固体撮像素子の製造方法によれば、製造完了後の固体撮像素子の空間4内を負圧状態することができるので、センサチップ1とカバーガラス2との接合界面に剥離方向に応力が加わることを抑えることができる。これにより、センサチップ1とカバーガラス2との接合界面での剥離をより一層抑制することができる。
なお、本第3実施形態では、発光装置7と受光装置8を用いて2つの開口部3aが塞がるタイミングを計測するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11A及び11Bに示すように、発光装置7と受光装置8の両方の機能を備える発光/受光装置6を用いて2つの開口部3aが塞がるタイミングを計測するようにしてもよい。この場合でも同様の効果を得ることができる。なお、この場合、図12に示すように、発光装置7に近い開口部3aの辺方向の長さN1は、発光装置7から離れた開口部3bの辺方向の長さN2よりも大きいことが好ましい。これにより、開口部3aが開口部3bよりも後に塞がれることになり、開口部3bが塞がれていない一方で開口部3aが塞がれたタイミングを、2つの開口部3a,3bが塞がれたタイミングであると誤計測することを抑えることができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる固体撮像素子の製造方法によれば、センサチップとカバーガラスとの接合界面での剥離を抑制することができるので、特に、センサチップとカバーガラスとの隙間の高さが小さい固体撮像素子の製造方法として有用である。
1 センサチップ
2 カバーガラス
3 接着樹脂
3a 開口部
4 空間
5 実装ヘッド
6 発光/受光装置
7 発光装置
8 受光装置
11 受光エリア
12 入出力パッド

Claims (7)

  1. センサチップの一面に形成された受光エリアの周囲に、略矩形で且つ少なくとも1辺に開口部を有するように接着樹脂を配置する工程と、
    カバーガラスを前記センサチップに向けて押圧し、前記カバーガラスの押圧力により前記接着樹脂を変形させ、前記開口部を塞ぐとともに前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を調整する工程と、
    変形後の前記接着樹脂を硬化させる工程と、
    を含む、固体撮像素子の製造方法。
  2. 変形後の前記接着樹脂の高さをhとし、変形前の前記接着樹脂の高さをHとし、変形前の前記接着樹脂の前記開口部が設けられた辺の長さをLとしたとき、前記開口部の辺方向の長さNは、N<L(H−h)/(2H−h)の関係式が成り立つように設定されている、請求項1に記載の固体撮像素子の製造方法。
  3. 実装ヘッドに吸着された前記カバーガラスを前記受光エリアに対向するように位置合わせする工程と、
    発光装置から前記開口部に向けて光を照射しながら前記実装ヘッドを前記センサチップに向けて移動させる工程と、
    前記開口部が前記接着樹脂の変形により塞がるタイミングを、当該変形により前記開口部を塞いだ接着樹脂からの反射光を受光装置が検知するタイミングに基づいて計測する工程と、
    を更に含む、請求項1又は2に記載の固体撮像素子の製造方法。
  4. 前記受光装置が前記反射光を検知したとき、前記実装ヘッドを前記センサチップから離れるように移動させて、前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を拡大し、その後、前記接着樹脂を硬化させる工程を行う、請求項3に記載の固体撮像素子の製造方法。
  5. 前記開口部は、前記接着樹脂の互いに対向する辺に、それぞれ1箇所ずつ形成されている、請求項1又は2に記載の固体撮像素子の製造方法。
  6. 実装ヘッドに吸着された前記カバーガラスを前記受光エリアに対向するように位置合わせする工程と、
    前記2つの開口部を通るように発光装置から受光装置に向けて光を照射しながら前記実装ヘッドを前記センサチップに向けて移動させる工程と、
    前記2つの開口部が前記接着樹脂の変形により塞がるタイミングを、前記受光装置が前記光を検知しなくなったタイミングに基づいて計測する工程と、
    を更に含む、請求項5に記載の固体撮像素子の製造方法。
  7. 前記受光装置が前記光を検知しなくなったとき、前記実装ヘッドを前記センサチップから離れるように移動させて、前記センサチップと前記カバーガラスとの隙間を拡大し、その後、前記接着樹脂を硬化させる工程を行う、請求項6に記載の固体撮像素子の製造方法。
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