JP2015219263A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動電流と光量とが非線形の特性を有するレーザダイオードであっても光量制御を精度よく行う光走査装置を提供する。【解決手段】チャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとが線形であることから、チャージ電圧Vcshのモニタ値から、駆動電流Iopと光出力Poとの関係をI−L特性72として生成できる。3種類のAPCを行った場合における各Vcshのモニタ値と光量比率(Po/Po_max)との関係を示すテーブルに基づいて、I−L特性72を多項式近似し、指示電圧(チャージ電圧Vcsh)とVCSELの発光光量(Po/Po_max)との関係を規定する数式が導出される。CPUは、数式と、チャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとが線形であることに基づいて、VCSELの発光光量が所望となるように、印加するべき駆動電流Iop(=Ib+Isw)を決定する。Iswはスイッチング電流、Ibはバイアス電流である。【選択図】図7

Description

本発明は、レーザダイオードを駆動する光走査装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置等において、電位制御等でレーザ光量を変化させる光走査装置が備えられるものが知られている。特許文献1では、レーザ光源の第一の光量に応じて決定する駆動電流と第二の駆動電流との間を線形補間することによって、所望の光量で発光させるための駆動電流条件を演算する。
図9(a)は、上記従来の装置における、駆動電流に対するレーザの発光光量の特性(I−L特性)を示す図である。
まず、第一の光量と第二の光量で発光させたときの駆動電流の関係から、閾値電流を求め、その閾値電流からバイアス電流Ibを求める。次に、所望の光量で発光させるための駆動電流条件を算出する。
100%、50%の光量で発光させる場合の駆動電流を、それぞれI101、I102とする。例えば、70%の光量で発光させる場合、(I101−Ib)×70%が、駆動電流値となる。このようにして駆動電流を制御することによって、所望の光量比率でレーザを発光させることができる。
特開2004−347844号公報
しかしながら、図9(b)に示すように、VCSEL(面発光レーザ)のような、駆動電流に対する光出力の関係(I−L特性)が非線形のレーザダイオードが存在する。VCSELのようなレーザダイオードの場合、上記従来のような制御では、所望の光量を得るための駆動電流を正確に算出できないという問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、駆動電流と光量とが非線形の特性を有するレーザダイオードであっても光量制御を精度よく行うことにある。
上記目的を達成するために本発明は、レーザダイオードの発光光量を制御する制御手段と、前記レーザダイオードに印加する駆動電流を指示するための指示電圧を出力する出力手段と、前記制御手段により少なくとも3種類の目標光量に前記レーザダイオードの発光光量が制御された場合に前記出力手段によりそれぞれ出力される指示電圧をモニタするモニタ手段と、前記少なくとも3種類の目標光量と、これらの目標光量に前記レーザダイオードの発光光量が制御された場合に前記モニタ手段によりそれぞれモニタされた指示電圧とに基づいて、指示電圧と発光光量との関係を規定する関係情報を導出する導出手段と、前記指示電圧及び前記駆動電流の関係と前記導出手段により導出された前記関係情報とに基づいて、前記レーザダイオードに印加するべき駆動電流を決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、駆動電流と光量とが非線形の特性を有するレーザダイオードであっても光量制御を精度よく行うことができる。
光走査装置を備える画像形成装置の概略断面図である。 1つの光走査装置の斜視図(図(a))、上面図(図(b))である。 図2(b)のA−A線に沿う断面図(図(a))、主要な光学部品の斜視図(図(b))である。 光学ユニットの、レンズ鏡筒側から見た斜視図(図(a))、基板側から見た斜視図(図(b))である。 VCSELを駆動するための光走査装置及びその周辺回路のブロック図である。 駆動電流と光出力との関係を示す図である。 駆動電流に対する光出力とS/Hコンデンサのチャージ電圧との関係を示す図である。 Vcshのモニタ値と光量比率との関係を示すテーブルであり、3種類のAPCを行った場合(図(a))と、高い方の2種類が同一となるAPCを行った場合と(図(b))におけるテーブルである。 従来の装置における、駆動電流に対するレーザの発光光量の特性が線形のもの(図(a))と、非線形のもの(図(b))とを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の概略断面図である。
この画像形成装置100は、複数色のトナーを用いて画像形成するデジタルフルカラープリンタとして構成される。画像形成装置100が備える光走査装置104については、図2〜図4で後述する。
まず、図1を用いて画像形成装置100について説明する。この画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色の画像を形成するための4つの画像形成部101(101Y、101M、101C、101Bk)が備えられている。各画像形成部101の構成要素は共通であるので、以降、画像形成部101ごとに各構成要素を区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは符号の後にY、M、C、Bkを付す。
各々の画像形成部101には、感光ドラム102(102Y、102M、102C、102Bk)が備えられている。感光ドラム102の周りには、帯電装置103(103Y、103M、103C、103Bk)、光走査装置104(104Y、104M、104C、104Bk)がそれぞれ設けられている。感光ドラム102の周りには、さらに、現像装置105(105Y、105M、105C、105Bk)、ドラムクリーニング装置106(106Y、106M、106C、106Bk)が配置されている。
感光ドラム102の下方には無端状の中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108、従動ローラ109及び110に張架され、画像形成中は図1中の矢印B方向に回転する。また、中間転写ベルト107を介して、各々の感光ドラム102に対向する位置には、一次転写装置111(111Y、111M、111C、111Bk)が設けられている。
また、画像形成装置100は、中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体Sに転写するための2次転写装置112、記録媒体S上のトナー像を定着するための定着装置113を備える。
画像形成装置100の帯電工程から現像工程までの画像形成プロセスを説明する。各画像形成部101における画像形成プロセスは同一であるため、代表して画像形成部101Yにおける画像形成プロセスを説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。
まず画像形成部101Yの帯電装置103Yが、回転する感光ドラム102Yを帯電させる。帯電した感光ドラム102Yは、光走査装置104Yから出射されるレーザ光によって露光される。これによって、回転する感光ドラム102Yに静電潜像が形成される。その後、静電潜像は現像装置105Yによってイエローのトナー像として現像される。
続いて、転写工程以降の画像形成プロセスについて説明する。各々の一次転写装置111が中間転写ベルト107に転写バイアスを印加することによって各画像形成部101の感光ドラム102上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はそれぞれ中間転写ベルト107に転写される。これによって中間転写ベルト107上で各色のトナー像が重ね合わされる。
一方、手差し給送カセット114または給紙カセット115から2次転写部T2に記録媒体Sが搬送される。中間転写ベルト107に4色のトナー像が転写されると、中間転写ベルト107上に転写された4色トナー像は、2次転写部T2に搬送されてきた記録媒体S上に、2次転写装置112により再び転写(2次転写)される。そして、記録媒体S上のトナー像は定着装置113で加熱定着され、排紙部116に排紙され、フルカラー画像が形成された記録媒体Sが得られる。
なお、転写が終了した各々の感光ドラム102は、対応するドラムクリーニング装置106によって残留トナーを除去され、その後、上記の画像形成プロセスが引き続き行われる。
次に、図2〜図4を用いて光走査装置104の構成を説明する。なお、各光走査装置104の構成は共通であるので、1つの光走査装置104に着目して説明する。
図2(a)、(b)は、それぞれ、1つの光走査装置104の斜視図、上面図である。図3(a)、(b)は、それぞれ、図2(b)のA−A線に沿う断面図、光走査装置104における主要な光学部品の構成を示した斜視図である。
図2(a)、(b)に示すように、光走査装置104は光学箱201を備え、光学箱201内部には各種光学部品が配置されている。光学箱201には光学ユニット200が取り付けられている。光学箱201の内部には、レーザ光が感光ドラム102上を所定の方向に走査するように光学ユニット200から出射されたレーザ光を偏向する回転多面鏡202が備えられる。
回転多面鏡202はモータ203(図3(a))によって回転駆動される。図3(a)、(b)に示すように、回転多面鏡202によって偏向されたレーザ光は第1のfθレンズ204に入射する。第1のfθレンズ204は、レーザ光が入射する入射面側に設けられた位置決め部219(図2(a)、(b))によって位置決めされている。第1のfθレンズ204を通過したレーザ光は、反射ミラー205、反射ミラー206によって反射し、第2のfθレンズ207に入射する。第2のfθレンズ207を通過したレーザ光は反射ミラー208によって反射し、防塵ガラス209を通過して感光ドラム102上に導かれる。
回転多面鏡202によって等角速度で走査されるレーザ光が第1のfθレンズ204と第2のfθレンズ207により感光ドラム102上に結像し、且つ感光ドラム102上を等速度で走査するようになる。
光走査装置104はビームスプリッター210を有する。ビームスプリッター210は、光学ユニット200から出射され、回転多面鏡202に向かうレーザ光の光路上に配置されている。ビームスプリッター210は光学ユニット200と回転多面鏡202との間に配置されている。ビームスプリッター210に入射したレーザ光は透過光である第1のレーザ光と反射光である第2のレーザ光とに分離される。
第1のレーザ光は回転多面鏡202によって偏向され、上述の如く感光ドラム102に導かれる。第2のレーザ光は、集光レンズ215を通過した後、光学センサ(受光部)であるフォトダイオード211(以下、PD211と記す)に入射する。集光レンズ215は、PD211とビームスプリッター210とを結ぶ線分上に配置される。
光学箱201の側壁には開口が設けられており、PD211は、この開口に光学箱201の外側から取り付けられている。集光レンズ215を通過した第2のレーザ光は開口に入射し、かつPD211に入射する。光走査装置104の小型化、及びコストを抑制するために、第2のレーザ光の光路上には反射ミラーが配置されていない。PD211は、受光光量に応じた検知信号を出力し、出力された検知信号に基づいて後述する自動光量制御(Automatic Power Control:APC)が行われる。なお、PD211は、光学箱201の内部に設けられていても良い。
また、光走査装置104は、感光ドラム102上において画像データに基づくレーザ光の出射タイミングを決定するための同期信号を生成するBeam Detector(以下、BD212と記す)を備える。図3(b)に示すように、回転多面鏡202によって偏向されたレーザ光(第1のレーザ光)の一部は、第1のfθレンズ204を通過し、反射ミラー205、反射ミラー214によって反射し、BD212で受光される。
図3(a)に示すように、光学箱201は上下に開放面を備える形状であるため、光学箱201には、上フタ217と下フタ218が取り付けられてその内部が密閉される。
図4(a)、(b)は、光走査装置104の筐体に取り付けられる光学ユニット200の分解斜視図である。図4(a)は後述するレンズ鏡筒側から見た斜視図であり、図4(b)は後述する基板側から見た斜視図である。
光学ユニット200は、レーザ光(光ビーム)を出射する光源である半導体レーザ(例えば、垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting LASER);以下、「VCSEL302」と記す)を備える。光学ユニット200は、また、VCSEL302を駆動するための電気基板303(以下、基板303と記す)を備える。VCSEL302は基板303に実装されている(図4(a)参照)。介在部材307を挟んで、基板303とレーザホルダ301とが、ネジ308及びネジ309によって組み付けられる。
レーザホルダ301は鏡筒部304を備え、鏡筒部304の先端にはコリメータレンズ305が取り付けられている。コリメータレンズ305は、VCSEL302から出射されるレーザ光(発散光)を平行光に変換する。コリメータレンズ305は、光走査装置104の組み立て時に、VCSEL302から出射されるレーザ光の照射位置やピントが特定の治具で検出されながら、レーザホルダ301への設置位置が調整される。
コリメータレンズ305の設置位置が決定されると、コリメータレンズ305と鏡筒部304との間に塗布された紫外線硬化型の接着剤に紫外線を照射することで、コリメータレンズ305はレーザホルダ301に接着固定される。VCSEL302は基板303に電気的に接続されており、基板303から供給される駆動信号によってVCSEL302はレーザ光を出射する。
次に、APCの動作について詳しく説明する。APCは、露光光量を決定するための1種類のAPC−Hと、バイアス電流Ibを求めるための2種類のAPC−M、APC−Lの、合計3種類に分類される。
図5は、VCSEL302を駆動するための光走査装置104及びその周辺回路のブロック図である。図6は、駆動電流と光出力との関係を示す図である。
VCSEL302に注入する駆動電流Iopは、バイアス電流係数設定部608によって予め設定されるバイアス電流Ibと、APC−Hによって決定されるスイッチング電流Iswとの和である。
図5に示すように、制御部600と駆動回路615とが接続される。制御部600は、CPU601、メモリ602、画像データ生成部603、ADC(A/D変換器)604a、604bを有する。メモリ602には、CPU601が実行する制御プログラムが格納される。画像データ生成部603は、画像信号を所定のタイミングでレーザ駆動用のデータ信号として駆動回路615に出力する。
VCSEL302から射出されたレーザ光の一部は、PD211で受光され、I−V変換回路614によって電圧変換された後に駆動回路615に入力される。また、I−V変換回路614によって電圧変換された出力の一部は、ADC604bによってA/D変換された後に、CPU601に入力される。
H目標電圧設定部605aには、APC−H用のH目標電圧が設定される。H目標電圧については、最大光量Po_max(駆動電流Iopを最大にしたときの目標光量)となるような電圧値に設定される。
M目標電圧設定部605b、L目標電圧設定部605cには、それぞれ、APC−M用のM目標電圧、APC−L用のL目標電圧が設定される。CPU601からは、いずれも固定値であるM_gain信号、L_gain信号が、それぞれM目標電圧設定部605b、L目標電圧設定部605cに入力されると共に、閾値電流算出回路609にも入力される。M目標電圧、L目標電圧は、それぞれM_gain信号、L_gain信号によって設定される。
M目標電圧は、H目標電圧以下の値に設定され、L目標電圧はM目標電圧より低い値に設定される。APC−Hの目標光量を光出力Po=Po_max(100%)としたときに、APC−M、APC−Lの目標光量を、APC−Hの目標光量に対する光量比率(Po/Po_max)で表現する。一例として、APC−M、APC−Lの目標光量がそれぞれ50%、25%となるように、M目標電圧、L目標電圧が設定される。
露光光量を目標光量に一定に保つためのAPC−H動作ついて説明する。まず、I−V変換回路614から駆動回路615に入力され、ゲイン616を介した信号と、H目標電圧設定部605aに設定されたH目標電圧とが、比較器606aによって比較される。そして、ゲイン616の出力がH目標電圧に収束するように、充放電電流生成回路607a、及び、V−I変換回路610によってVCSEL302に注入されるスイッチング電流Iswが制御される。ここで、APC−Hの制御に関し、負帰還の系が形成されている。
なお、工場にてAPC−Hを実行したときに所望の目標光量でVCSEL302が発光するようにゲイン616が調整されている。従って、出荷後においても、APC−Hを実行することで目標光量でのレーザ発光が可能となる。
スイッチング電流Iswは、サンプルホールドコンデンサ(以下、S/Hコンデンサ)613aにチャージされた電荷量で決定される。APC−H動作中は、不図示のスイッチによってS/Hコンデンサ613aは、所望の電流に対応する電荷がチャージされるようにサンプル状態になる。一方、APC−H動作中以外では、不図示のスイッチによってS/Hコンデンサ613aにチャージされた電荷がホールドされる状態になる。
S/Hコンデンサ613(613a、613b、613c)にチャージされた電荷は、VCSEL302の駆動電流と等価となる。S/Hコンデンサ613a、613b、613cにチャージされた電荷は、MON_SEL信号によっていずれか1つが選択されて、駆動回路615の外部に、チャージ電圧Vcsh−H、Vcsh−L、Vcsh−Mとして出力される。S/Hコンデンサ613は本発明における出力手段に該当する。
出力されたチャージ電圧Vcsh−H、Vcsh−L、Vcsh−Mは、ADC604aによってA/D変換された後に、CPU601でモニタすることができる。従って、S/Hコンデンサ613の出力をADC604aがA/D変換し、CPU601に取り込まれるまでの動作により、実質的に駆動電流をモニタすることが可能となる。
チャージ電圧Vcsh−H、−M、−Lは、それぞれ、APC−H、−M、−Lの動作においてVCSEL302に印加する駆動電流Iopを指示するための指示電圧となる。
APC−Hを例にとると、S/Hコンデンサ613aにチャージされた電荷は、MON_SEL信号によって選択されているときに、チャージ電圧Vcsh−Hとして出力され、ADC604aによってA/D変換された後に、CPU601でモニタされる。
次に、バイアス電流を算出するためのAPC−M、APC−Lの動作について説明する。APC−Mについては、まず、I−V変換回路614から駆動回路615に入力された信号と、M目標電圧設定部605bに設定されたM目標電圧とが、比較器606bによって比較される。そして、I−V変換回路614からの出力がM目標電圧に収束するように、充放電電流生成回路607b、及び、V−I変換回路610によってVCSEL302に注入されるスイッチング電流Iswが制御される。
APC−Lについては、I−V変換回路614から駆動回路615に入力された信号と、L目標電圧設定部605cに設定されたL目標電圧とが、比較器606cによって比較される。そして、I−V変換回路614からの出力がL目標電圧に収束するように、充放電電流生成回路607c、V−I変換回路610によってVCSEL302に注入されるスイッチング電流Iswが制御される。
このように、APC−Hの動作では、電荷がS/Hコンデンサ613aにチャージされるのに対し、APC−M、APC−Lの動作では、電荷がS/Hコンデンサ613b、613cにそれぞれ電荷がチャージされる。
CPU601から出力されるSH_CTL1、SH_CTL2、SH_CTL3が、それぞれ充放電電流生成回路607c、607b、607aに入力される。SH_CTL1、_CTL2、_CTL3は、APC動作のON(負帰還ループを形成)とOFF(S/Hコンデンサ613の電圧を維持)とを切り替えるための信号である。
また、CPU601から出力される補正電流値1、2が、それぞれ補正電流設定部611a、611bに入力される。補正電流値1、2は、発光遅延を補正するための信号である。
閾値電流算出回路609は、閾値電流Ithを算出する。バイアス電流係数設定部608には、バイアス電流Ibを算出するための係数が予め設定されている。
図7は、駆動電流Iopに対する光出力PoとS/Hコンデンサ613のチャージ電圧Vcshとの関係を示す図である。
まず、前提として、指示電圧であるチャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとの関係は線形である。
APC−H、APC−M、APC−Lの動作を行うと、それぞれに対応するS/Hコンデンサ613a、613b、613cにチャージ電圧Vcsh−H、Vcsh−M、Vcsh−Lが生じる。すなわち、3種類の目標光量にVCSEL302の発光光量が制御された場合に、S/Hコンデンサ613a、613b、613cによりそれぞれ指示電圧となるチャージ電圧Vcsh−H、Vcsh−M、Vcsh−Lが出力される。制御部600及び駆動回路615が、本発明における、VCSEL302の発光光量を制御する制御手段に該当する。
MON_SEL信号によって、それぞれのチャージ電圧Vcshの値を時系列的に選択して、ADC604aを介してCPU601はモニタすることができる。これにより、まず、CPU601は、チャージ電圧Vcshに対する光量比率の関係を示す直線的なI−Vcsh特性71を生成することができる。
ここで、チャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとが線形であるので、チャージ電圧Vcshをモニタした値は、各APCでの駆動電流Iopを示すものともなる。従って、CPU601は、駆動電流Iopと光出力Poとの関係をI−L特性72として生成することができる。
APC−M、APC−Lの目標光量としては任意の値を設定可能である。ここではI−Vcsh特性71、I−L特性72の生成について、図7に示すように、APC−Hの目標光量を100%としたときに、APC−Mの目標光量を50%、APC−Lの目標光量を25%とした場合を例示して説明する。
図7に示すように、APC−H、−M、−Lの動作において、チャージ電圧VcshがVcsh−H、−M、−Lであったときの駆動電流Iopは、それぞれ駆動電流I4、I3、I2である。光走査装置104は、駆動電流I4、I3、I2を直接にモニタする構成を有しないが、チャージ電圧Vcshをモニタすることで駆動電流I4、I3、I2を間接的にモニタできる。
また、駆動電流Iopと光出力Poとの関係において、点PH、PM、PLが把握される。これらのうち2つの点PM、PLを通る直線がIop軸と交わる点が、閾値電流Ithとして、閾値電流算出回路609によって算出される。そして、閾値電流Ithに、バイアス電流係数設定部608に設定されている係数が乗算されることによって、バイアス電流Ibが閾値電流Ith近傍の値に決定される。
続いて、I−L特性72を近似する演算処理について説明する。
図8(a)は、3種類のAPCを行った場合における各Vcshのモニタ値と光量比率(Po/Po_max)との関係を示すテーブルである。上述のように、最大光量Po_maxは、APC−Hの目標光量、すなわち、駆動電流Iopを最大にしたときの目標光量を意味している。光出力PoをPo_maxで正規化することにより、APC−M、APC−Lの光量が相対的に表現される。
このテーブルに基づいて、CPU601がI−L特性72を多項式近似すると、数式1が導出される。この数式1が、指示電圧(チャージ電圧Vcsh)とVCSEL302の発光光量(Po/Po_max)との関係を規定する関係情報となる。CPU601は、本発明における導出手段に該当する。
[数1]
Vcsh=−0.267(Po/Po_max)+1.4Po/Po_max+0.167
CPU601は、関係情報である数式1と、チャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとが線形であることとに基づいて、VCSEL302の発光光量が所望となるような(VCSEL302に印加するべき)駆動電流Iop(=Ib+Isw)を決定する。その際のスイッチング電流Iswの決定については、例えば光量比率を60%(Po/Po_max=0.6)にしたい場合には、Vcsh値が0.91Vになるように、スイッチング電流Iswを設定すれば良い。CPU601は、本発明における決定手段に該当する。非線形なI−L特性72を3点で多項式近似することで、所望のレベルでVCSEL302を発光させるための駆動電流Iopを精度よく求めることが可能となる。
なお、CPU601は、I−L特性72による駆動電流Iopと光出力Poとの関係から、VCSEL302の発光光量が所望となるような駆動電流Iop(=Ib+Isw)を決定してもよい。
本実施の形態によれば、チャージ電圧Vcshと駆動電流Iopとが線形であることを踏まえ、チャージ電圧VcshとVCSEL302の発光光量(Po/Po_max)との関係を規定する関係情報(数式1)が導出される。そして、この関係情報に基づいて、VCSEL302の発光光量が所望となるような駆動電流Iopが決定される。これにより、駆動電流と光量とが非線形の特性を有するレーザダイオードであっても光量制御を精度よく行うことができる。
なお、使用光量が低い場合には、3種類の目標光量のうち高い方の2種類が同一となる制御とし、APC−Mの目標光量をAPC−Hの目標光量と同等にしてもよい。例えば、目標光量を、APC−Hで100%、APC−Mで100%、APC−Lで50%とする。すると、実質的に従来の2点APCと同じ動作となり、低光量でAPCの精度が低下する場合等に有効である。
これは次の理由による。一般に、低光量では、S/N比が小さい等の理由からAPCの精度が低下する。光学効率の良いユニットでは、レーザのチップ面光量が低い状態で感光体ドラムに所望の光量を導光できるので、APC−Hの光量が低い状態となる。こういった状態では、目標光量をAPC−Mで50%、APC−Lで25%と設定するよりも、むしろAPC−Mで100%(APC−Hと同等)、APC−Lで50%とすることで精度が向上する。ユニットの光学効率の高低は工場組立時に判明しているので、APC−MとAPC−Lの目標光量の比率の設定は工場出荷時に設定できる。
図8(b)は、3種類の目標光量のうち高い方の2種類が同一となるAPCを行った場合における各Vcshのモニタ値と光量比率(Po/Po_max)との関係を示すテーブルである。
図8(b)に示すテーブルに基づいてCPU601がI−L特性を近似すると、関係情報として数式2が導出される。
[数2]
Vcsh=0.333(Po/Po_max)+0.167
例えば光量を60%(Po/Po_max=0.6)にしたい場合には、Vcsh値が0.37Vになるように、スイッチング電流Iswを設定すれば良い。
全ビームに対してI−L特性を近似演算することで、精度良く所望の光量でVCSEL302を発光させることができる。
なお、本実施の形態では、チャージ電圧VcshとVCSEL302の発光光量との関係を規定する関係情報(数式1)を導出するために、3種類の目標光量にVCSEL302の発光光量が制御された場合の指示電圧のモニタ値(Vcsh)を用いた。しかし、4種類以上の目標光量にVCSEL302の発光光量を制御した場合のモニタ値(Vcsh)を用いてもよい。
また、本実施の形態では、3種類の目標光量にVCSEL302の発光光量を制御するために、H目標電圧設定部605a、M目標電圧設定部605b、L目標電圧設定部605cの3つの構成要素を用いた。しかし、M目標電圧設定部605b、L目標電圧設定部605cを用いることなく、H目標電圧設定部605aに入力されるゲイン616の設定値を3種類以上に切り替えてAPC−Hの目標電圧を切り替えてもよい。そのようにすれば、APC−M、APC−Lと同様の動作をさせることもでき、APC−Hに対応する回路のみでI−L特性を近似することが可能となる。その場合、3種類以上のゲイン値と光量比率との関係(テーブル等)を求め、作像時には、求めた関係を参照して、目標光量となるようなゲイン616の値を設定すればよい。
あるいは、不図示の設定信号で、H目標電圧設定部605aに設定されるH目標電圧の値を直接変更する方法も考えられる。この場合には、H目標電圧の変更によって得られたS/Hコンデンサ613aの電圧値(即ち、駆動電流値)と光量比率との関係を算出する。そして、これらの関係を数点(例えば3点)得られれば、それらから多項式近似によって、I−L特性を近似することが可能となる。
なお、本発明の光走査装置が適用される画像形成装置100はデジタルフルカラープリンタに限られず、単色のトナー(例えば、ブラック)のみで画像形成する画像形成装置であってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
104 光走査装置
302 VCSEL
600 制御部
601 CPU
604a、604b ADC
613 S/Hコンデンサ
615 駆動回路
Vcsh チャージ電圧
Iop 駆動電流

Claims (7)

  1. レーザダイオードの発光光量を制御する制御手段と、
    前記レーザダイオードに印加する駆動電流を指示するための指示電圧を出力する出力手段と、
    前記制御手段により少なくとも3種類の目標光量に前記レーザダイオードの発光光量が制御された場合に前記出力手段によりそれぞれ出力される指示電圧をモニタするモニタ手段と、
    前記少なくとも3種類の目標光量と、これらの目標光量に前記レーザダイオードの発光光量が制御された場合に前記モニタ手段によりそれぞれモニタされた指示電圧とに基づいて、指示電圧と発光光量との関係を規定する関係情報を導出する導出手段と、
    前記指示電圧及び前記駆動電流の関係と前記導出手段により導出された前記関係情報とに基づいて、前記レーザダイオードに印加するべき駆動電流を決定する決定手段と、を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記指示電圧と前記駆動電流との関係は線形であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記少なくとも3種類の目標光量のうち最大の目標光量は、前記レーザダイオードに印加する駆動電流を最大に設定した場合の目標光量であることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記制御手段による制御には、前記少なくとも3種類の目標光量のうち高い方の2種類が同一となる制御が含まれることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記レーザダイオードは、垂直共振器型面発光レーザであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記出力手段はサンプルホールドコンデンサであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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