JP2015219178A - 区画線検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】区画線の位置を精度よく検出することができる区画線検出システムを提供する。
【解決手段】区画線検出システム1は、レーザセンサ2と検出部11とを備える。レーザセンサ2は、車両Vの周囲の路面上にレーザ光を出射し、出射したレーザ光の反射光を受光することにより、路面上の複数の測定点における位置及び反射強度に関する情報を検出する。検出部11は、レーザセンサ2で検出した情報に基づいて、区画線の位置を検出する。ここで、検出部11は、車線の幅方向の位置に関する複数の測定点の反射強度分布において、区画線の幅に対応する幅を有するピーク部が存在する場合、当該ピーク部の測定点の少なくとも一部を候補点42として抽出し、抽出した候補点の位置に基づいて区画線の位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明の一側面は、区画線検出システムに関する。
従来、車線の区画線を検出する区画線検出システムに関する技術として、例えば特許文献1に記載された区画線検出装置が知られている。特許文献1に記載された区画線検出装置は、路面に出射したレーザ光の反射光を受光するレーザセンサを利用して、一連のサイクル毎に繰り返して区画線を検出するものであって、過去のサイクルにおける区画線に係るデータを今回のサイクルにおける基準座標系に変換する。これにより、区画線が点線や破線のように不連続である場合でも、区画線を見失うことを抑制することが図られている。
特開2007−316767号公報
ところで、一般的に、レーザセンサを利用する区画線検出システムでは、区画線が再帰性反射材を含む白色塗料等で描かれることから、路面上において区画線で反射したレーザ光の反射強度と、それ以外(例えばアスファルトやコンクリート)で反射したレーザ光の反射強度との違いを利用して、区画線の位置が検出される。そのため、上記の従来技術では、例えば区画線以外に反射強度が高い他物体が路面上にある場合、当該他物体を区画線と誤検出する可能性があり、区画線の位置を精度よく検出できないおそれがある。
本発明の一側面は、上記実情に鑑みてなされたものであり、区画線の位置を精度よく検出することができる区画線検出システムを提供することを課題とする。
本発明の一側面に係る区画線検出システムは、車両が走行する車線の区画線の位置を検出する区画線検出システムであって、車両の周囲の路面上にレーザ光を出射し、出射したレーザ光の反射光を受光することにより、路面上の複数の測定点における位置及び反射強度に関する情報を検出するレーザセンサと、レーザセンサで検出した情報に基づいて、区画線の位置を検出する検出部と、を備え、検出部は、車線の幅方向の位置に関する複数の測定点の反射強度分布において、区画線の幅に対応する幅を有するピーク部が存在する場合、当該ピーク部の測定点の少なくとも一部を候補点として抽出し、抽出した候補点の位置に基づいて区画線の位置を検出する。
この区画線検出システムでは、反射強度分布において区画線の幅に対応する幅を有するピーク部が存在する場合、検出部により、ピーク部の測定点の少なくとも一部が候補点として抽出され、抽出された候補点の位置に基づいて区画線の位置が検出される。これにより、例えば路面上にて反射強度が高い他物体が存在する場合、この他物体を区画線と誤検出するのを抑制することができる。その結果、区画線の位置を精度よく検出することが可能となる。
本発明の一側面に係る区画線検出システムでは、検出部によって検出した区画線の位置を記憶する記憶部を更に備え、記憶部は、走行方向後方の走行区間を車両が走行した際に検出部で検出した区画線の位置を、前記区画線の既検出位置として記憶し、検出部は、記憶部に記憶した区画線の既検出位置と候補点の位置とに基づいて、区画線の位置を検出してもよい。この場合、記憶部に記憶された区画線の既検出位置を利用して、抽出した候補点から区画線の位置を精度よく検出することができる。
本発明の一側面に係る区画線検出システムでは、検出部は、車線の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点の位置に基づいて、区画線の位置を検出してもよい。この場合、車線の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点の位置を利用して、抽出した候補点から区画線の位置を精度よく検出することができる。
本発明の一側面に係る区画線検出システムでは、検出部は、複数の測定点のうち一の測定点を基準点に設定し、複数の測定点のうち、基準点に対して車線の幅方向の一方側に区画線の幅の1/2よりも小さい第1距離離れた測定点を、第1着目点に設定し、複数の測定点のうち、基準点に対して車線の幅方向の他方側に区画線の幅の1/2よりも小さい第2距離離れた測定点を、第2着目点に設定し、複数の測定点のうち、基準点に対して車線の幅方向の一方側に区画線の幅の1/2よりも大きい第3距離離れた測定点を、第3着目点に設定し、複数の測定点のうち、基準点に対して車線の幅方向の他方側に区画線の幅の1/2よりも大きい第4距離離れた測定点を、第4着目点に設定し、第1着目点の反射強度と第2着目点の反射強度との差の絶対値が第1閾値よりも小さく、第1着目点の反射強度と第3着目点の反射強度との差が第2閾値よりも大きく、かつ第2着目点の反射強度と第4着目点の反射強度との差が第3閾値よりも大きい場合に、又は、第1着目点の反射強度と第2着目点の反射強度との差の絶対値が第1閾値よりも小さく、第1着目点の反射強度と第4着目点の反射強度との差が第2閾値よりも大きく、かつ第2着目点の反射強度と第3着目点の反射強度との差が第3閾値よりも大きい場合に、基準点を候補点として抽出してもよい。このように、基準点と複数の着目点とを設定し、当該着目点における反射強度を相対的に比較することで、基準点を候補点として抽出することができる。
本発明の一側面によれば、区画線の位置を精度よく検出可能な区画線検出システムを提供することができる。
実施形態に係る区画線検出システムを有する運転支援システムを示す概略ブロック図である。 (a)は、図1の区画線検出システムを搭載した車両を示す概略側面図である。(b)は、レーザセンサによって検出される測定点を説明する概略図である。(c)は、車線の幅方向の位置に関する複数の測定点の反射強度分布を示す概略図である。 候補点を抽出する手法を説明する図である。 図1の区画線検出システムにおいて候補点を抽出する処理を示すフローチャートである。 図1の区画線検出システムにおいて候補点に基づき区画線を検出する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る区画線検出システムを有する運転支援システムを示す概略ブロック図である。図2(a)は、図1の区画線検出システムを搭載した車両を示す概略側面図である。図2(b)は、レーザセンサによって検出される測定点を説明する概略図である。図2(b)において、方向Lは車両Vの進行方向に沿う方向であり、方向Wは車線の幅方向である。なお、方向L及び方向Wは、説明のための便宜的なものである。
図1に示すように、本実施形態に係る区画線検出システム1は、車両Vに搭載され、車両Vが走行する車線31の区画線32の位置を検出する。適用される車両Vとしては、例えばバスやトラック等の商用車が挙げられる。なお、車両Vは、特に限定されるものではなく、例えば大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等の何れであってもよい。
区画線32としては、例えば、車道外側線32a、車線境界線32b及び車道中央線が挙げられる。車道外側線32aは、車道の外側の線縁を示す必要がある区間の車道の外側に設置される区画線である。車線境界線32bは、4車線以上の車道の区間内の車線の境界線を示す必要がある区間の車線の境界に設置される区画線である。車道中央線は、車道の幅員が5.5m以上の区間内の中央を示す必要がある車道の中央に設置される区画線である。
区画線32は、例えば路面30上に実線又は破線として設置される。図2(b)に示す例では、車道外側線32aは実線として、車線境界線32bは破線として設置される。例えば日本の高速道路の場合、破線としての車線境界線32bは、その幅が0.15m、長さが8m、間隔(間隙部の長さ)が12mとされている。なお、区画線32の寸法は、所定の法令により規定されており、例えば、区画線32が1本の実線の場合には、その幅が規定されており、区画線32が破線の場合には、その短手方向の幅、その長手方向の間隔及び長さが規定されている。
区画線検出システム1は運転支援システム100の一部を構成し、運転支援システム100は区画線検出システム1で検出した区画線32の位置を用いて車両Vの運転支援を実施する。ここでの運転支援システム100は、車両Vのドライバに異常が生じた場合、例えば、区画線検出システム1で検出した区画線32の位置に基づいて、車両Vのドライバに警報を発すると共に、車両Vを操舵し停車させる。
運転支援システム100は、レーザセンサ2と、ドライバ異常検出部3と、ECU(Electronic Control Unit)10と、支援実施部20と、を備えている。レーザセンサ2は、レーザ光を利用して検出対象に関する情報を検出するセンサである。レーザセンサ2としては、例えば、レーザ光を出射するレーザセンサや、ミリ波を用いるレーダ(FMCWレーダ又はドップラーレーダ)等、電波等を用いるレーダが挙げられる。レーザセンサ2は、車両Vの所定の箇所(例えば、フロントグリルの中央、図2(a)及び図2(b)参照)に取り付けられている。レーザセンサ2は、ECU10と電気的に接続されており、検出した情報をECU10に出力する。
ここでのレーザセンサ2は、車両Vの周囲の路面30上にレーザ光を出射し、出射したレーザ光の反射光を受光する。これにより、レーザセンサ2は、路面30上の複数の測定点41における位置及び反射強度Rに関する情報を検出する。具体的には、レーザセンサ2は、車両Vから一定距離前方において、車線31の幅方向に沿って並ぶ路面30上の複数の測定点41における位置及び反射強度Rに関する情報を検出する。レーザセンサ2が検出する位置に関する情報には、車線31の幅方向に沿う位置に関する情報が含まれる。車線31の幅方向に沿う位置に関する情報は、例えば方向W(図2(b)参照)を座標軸とする座標系の座標情報である。
ドライバ異常検出部3は、車両Vのドライバの異常を検出するためのものである。ドライバ異常検出部3は、例えば車内カメラ及び心拍数計測器等を含み、車両Vのドライバの顔向き及び心拍数等に基づいてドライバの異常を検出する。ドライバ異常検出部3は、ECU10と電気的に接続されており、検出したドライバの異常に係る情報をECU10に出力する。
ECU10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むコンピュータにより構成されている。ECU10は、支援実施部20に電気的に接続されており、車両Vの運転を支援するための制御に係る信号を支援実施部20に出力する。ECU10は、その機能的構成として、検出部11と、記憶部12と、制御部13とを含んでいる。ECU10の機能的構成の一部は、区画線検出システム1を構成している。すなわち、区画線検出システム1は、上述のレーザセンサ2と、検出部11と、記憶部12と、によって構成されている。
検出部11は、レーザセンサ2で検出した複数の測定点41における位置及び反射強度Rに関する情報に基づいて、区画線32の位置を検出する。検出部11は、車線31の幅方向の位置に関する複数の測定点41の反射強度分布RDにおいて、区画線32の幅に対応する幅を有するピーク部が存在する場合、ピーク部の測定点41の少なくとも一部を候補点として抽出し、候補点の位置に基づいて区画線32の位置を検出する。区画線32の幅に対応する幅とは、検出対象とする区画線32の幅、あるいは、当該検出対象とする区画線32の幅に対して検出のノイズ(誤差)に係る余裕を持たせた範囲(以下、単に「余裕範囲」という)に含まれる幅である。余裕範囲は、例えば、計測装置の最大誤差を考慮して設定することができる。
また、区画線32の幅に対応する幅は、一定の幅を有する区画線32を検出対象とする場合には、当該一定の幅と略等しい幅、あるいは、当該一定の幅に対して余裕範囲に含まれる幅とすることができる。また、区画線32の幅に対応する幅は、幅が異なる複数種の区画線32を検出対象とする場合には、複数種の区画線32の幅のうち最小の幅(最小幅)以上かつ最大の幅(最大幅)以下の範囲に含まれる幅、あるいは、当該最小幅よりも余裕範囲だけ小さい幅以上かつ当該最大幅よりも余裕範囲だけ大きい幅以下の幅とすることができる。
一例として、検出部11は、検出対象とする区画線32の幅が0.15mの場合、区画線32の幅に対応する幅として、例えば、余裕範囲を持たせて、0.10m〜0.20mの範囲の幅を有するピーク部40の測定点41から候補点42を抽出する。あるいは、検出部11は、検出対象とする区画線32の幅が0.15m及び0.20mの場合、区画線32の幅に対応する幅として、例えば、余裕範囲を持たせて、当該方向に0.08m〜0.30mの範囲の幅を有するピーク部40の測定点41から候補点42を抽出する。
また、検出部11は、後述の記憶部12に記憶された区画線32の既検出位置と候補点42の位置とに基づいて、区画線32の位置を検出する。検出部11は、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点42の位置に基づいて、区画線32の位置を検出する(詳細は、後述)。検出部11は、検出した区画線32の位置に係る情報を記憶部12及び制御部13に出力する。
記憶部12は、検出部11によって検出された区画線32の位置を、既検出位置として記憶する。記憶部12は、例えばROM及びRAM等を含むメモリにより構成されている。記憶部12は、少なくとも、走行方向後方の走行区間を車両Vが走行した際に検出部11で検出済みの区画線32の既検出位置(以下、単に「既検出位置」という)を記憶する。走行方向後方の走行区間とは、車両Vの現在位置よりも一定距離後方の地点から車両Vの現在位置までの区間である。一定距離は、例えば、区画線32が破線の場合における区画線32の長手方向の長さ及び間隔に応じて予め設定されてもよい。具体的には、区画線32が日本の高速道路の車線境界線32bの場合、一定距離は、車線境界線32bの長さ(8m)及び間隔(間隙部の長さ、12m)に応じて、例えば当該長さ及び間隔の和の1.5倍の30mに設定される。
また、記憶部12は、車両Vが走行する車線31の幅(車線幅)に関する情報を記憶する。車線幅に関する情報は、例えば予め設定されていてもよいし、路車間通信やカーナビゲーションシステムにより取得されてもよい。制御部13は、検出部11で検出した区画線32の位置と、ドライバ異常検出部3で検出したドライバの異常に係る情報と、に基づいて支援実施部20を制御する。支援実施部20は、操舵部21と、制動部22と、警報部23とを含んでいる。操舵部21、制動部22及び警報部23としては、例えば、ステアリングアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ及び警報用スピーカ等がそれぞれ挙げられる。
以上のように構成された運転支援システム100では、区画線検出システム1により区画線32の位置が検出される。検出された区画線32の位置は、既検出位置として記憶部12に記憶される。そして、運転支援システム100では、例えばドライバ異常検出部3によって車両Vのドライバの異常が検出された場合、車両Vのドライバに対し警報部23により注意喚起されると共に、検出された区画線32の位置に基づいて操舵部21により車両Vが路肩にするように操舵制御され、制動部22により停止するように制動制御されることとなる。
次に、区画線検出システム1において区画線32の位置を検出する手法について、図2(c)及び図3を参照しつつ例示説明する。図2(c)は、車線の幅方向の位置に関する複数の測定点の反射強度分布を示す概略図である。図3は、候補点を抽出する手法を説明する図である。なお、図2(c)における横軸の「位置」は、図2(b)の方向Wにおける位置と対応する。
図2(b)に示すように、車両Vが走行する車線31(車道)には、その車線31を区画する区画線32が設けられている。区画線32は、視認性の観点から、例えばガラスビーズ等の再帰性反射材が混ぜ込まれた白色又は黄色等の塗料が用いられる。このため、区画線32では、その周囲の路面30(アスファルトやコンクリート等)と比べて、レーザセンサ2によるレーザ光の反射光の反射強度Rが高くなる。
そこで、区画線検出システム1では、レーザセンサ2により、図2(b)に示すスキャン領域LSをスキャンして、方向Wに沿って並ぶ複数の測定点41の位置及び反射強度Rに関する情報を検出する。図2(c)の例では、スキャン領域LSにおける複数の測定点41の反射強度Rによって、曲線状の反射強度分布RDが形成される。反射強度分布RDでは、スキャン領域LSに区画線32が存在する場合、区画線32に対応する位置でピーク部40が形成される。ピーク部40は、区画線32の方向Wに沿う幅に対応する横軸方向の幅を有している。このピーク部40は、区画線32に対応する反射強度Rを有する複数の測定点41が並ぶことによって形成されている。
上述のように、区画線32は、その周囲の路面30と比べて高い反射強度Rを有することから、検出部11は、各測定点41での反射強度Rを相対的に比較することで、反射強度Rの閾値(反射強度Rの絶対値に対して設けられる閾値)を用いることなく、ピーク部40に存在する測定点41を候補点42として抽出することができる。すなわち、検出部11は、スキャン領域LSにおける複数の測定点41の全てについて、以下のように基準点及び着目点を設定し、反射強度Rを相対的に比較する。
図3に示すように、検出部11は、スキャン領域LSにおける複数の測定点41のうち一の測定点41を基準点50として設定すると共に、複数の着目点51,52,53,54を設定する。検出部11は、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に第1着目点51及び第3着目点53を設定し、車線31の幅方向の他方側に第2着目点52及び第4着目点54を設定する。
第1着目点51は、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に区画線32の幅の1/2よりも小さい第1距離離れた測定点41である。第2着目点52は、基準点50に対して、車線31の幅方向の他方側に区画線32の幅の1/2よりも小さい第2距離離れた測定点41である。第3着目点53は、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に区画線32の幅の1/2よりも大きい第3距離離れた測定点41である。第4着目点54は、基準点50に対して、車線31の幅方向の他方側に区画線32の幅の1/2よりも大きい第4距離離れた測定点41である。
あるいは、幅が異なる複数種の区画線32を検出対象とする場合には、第1着目点51は、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に検出対象の区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに小さい第1距離離れた測定点41である。第2着目点52は、基準点50に対して、車線31の幅方向の他方側に検出対象の区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに小さい第2距離離れた測定点41である。第3着目点53は、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に検出対象の区画線32の最大幅の1/2よりもわずかに大きい第3距離離れた測定点41である。第4着目点54は、基準点50に対して、車線31の幅方向の他方側に検出対象の区画線32の最大幅の1/2よりもわずかに大きい第4距離離れた測定点41である。
ここで、区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに小さいとは、当該検出対象とする区画線32の最小幅に対して余裕範囲だけ小さいことを意味する。また、区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに大きいとは、当該検出対象とする区画線32の最大幅に対して余裕範囲だけ大きいことを意味する。余裕範囲は、例えば、計測装置の最大誤差を考慮して設定することができる。
第1着目点51と第2着目点52との間の距離(=第1距離+第2距離)は、例えば一定の幅を有する区画線32を検出対象とする場合には、区画線32の幅よりも短く、また、第3着目点53と第4着目点54との間の距離(=第3距離+第4距離)は、区画線32の幅よりも長い。あるいは、例えば幅が異なる複数種の区画線32を検出対象とする場合には、第1着目点51と第2着目点52との間の距離(=第1距離+第2距離)は、区画線32の最小幅よりも短く、また、第3着目点53と第4着目点54との間の距離(=第3距離+第4距離)は、区画線32の最大幅よりも長い。
第1着目点51の反射強度R1と第2着目点52の反射強度R2との差の絶対値が第1閾値dR1よりも小さく、第1着目点51の反射強度R1と第3着目点53の反射強度R3との差が第2閾値dR2よりも大きく、かつ第2着目点52の反射強度R2と第4着目点54の反射強度R4との差が第3閾値dR3よりも大きい場合、図3に示す例のように、第1着目点51及び第2着目点52がピーク部40に存在し、かつ、第3着目点53及び第4着目点54がピーク部40に存在しないと判断される。そのため、この場合、検出部11によって基準点50を候補点42として抽出する。
第1閾値dR1、第2閾値dR2及び第3閾値dR3は、上記反射強度Rの差(相対値)についての閾値である。第1閾値dR1は、例えば、ピーク部40における測定点41同士の反射強度Rの差を複数求め、これらの最大値を実験的に求めた値とされていてもよい。第2閾値dR2は、例えば、ピーク部40における測定点41とピーク部40以外の位置における測定点41との反射強度Rの差を複数求め、これらの最小値を実験的に求めた値とされていてもよい。第3閾値dR3は、例えば、第2閾値dR2と同じ値とされていてもよい。
例えば、一定の幅を有する区画線32として、方向Wに沿う幅が0.15mの区画線32を検出対象とする場合、第1距離及び第2距離は0.05mとされ、第3距離及び第4距離は0.10mとされてもよい。この場合、検出部11は、横軸方向に0.10m〜0.20mの範囲の幅を有するピーク部40から候補点42を抽出し、方向Wに沿う幅が0.15mの区画線32を検出できる。あるいは、幅が異なる複数の区画線32として、方向Wに沿う幅が0.15m及び0.20mの区画線32を検出対象とする場合、第1距離及び第2距離は0.04mとされ、第3距離及び第4距離は0.15mとされる。これにより、検出部11は、横軸方向に0.08m〜0.30mの範囲の幅を有するピーク部40が存在する場合、当該ピーク部40から候補点42を抽出し、方向Wに沿う幅が0.15m及び0.20mの区画線32の位置を検出できる。
なお、上記の例では、第1距離と第2距離とを等しい距離としているが、異なる距離としてもよい。同様に、第3距離と第4距離とを等しい距離としているが、異なる距離としてもよい。要は、第1距離及び第2距離は、区画線の幅の1/2よりも小さく、第3距離及び第4距離は、区画線の幅の1/2よりも大きければよい。ちなみに、路面30上に複数列の区画線32が描かれている場合には、第3距離及び第4距離は、これらの区画線32の間隔よりも小さい距離とされる。
次に、検出部11による区画線32の位置の検出処理について、具体的に説明する。検出部11では、上述したように、ピーク部40の測定点41を候補点42として抽出し、当該候補点42の位置に基づき区画線32の位置を検出する。そこで、まず、候補点42を抽出する処理について説明する。図4は、図1の区画線検出システムにおいて候補点を抽出する処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、複数の測定点41の一の測定点41が基準点50として設定される(S1)。また、S1では、当該基準点50に対する着目点51,52,53,54が設定される。S1の後、下式(1)が成立するか否かに基づいて、第1着目点51の反射強度R1と第2着目点52の反射強度R2との差の絶対値が第1閾値dR1よりも小さいか否かが判定される(S2)。
|R1−R2|<dR1 …(1)
上記S2において、第1着目点51の反射強度R1と第2着目点52の反射強度R2との差の絶対値が第1閾値dR1よりも小さいと判定された場合、下式(2)が成立するか否かに基づいて、第1着目点51の反射強度R1と第3着目点53の反射強度R3との差が第2閾値dR2よりも大きいか否かが判定される(S3)。一方、上記S2において、第1着目点51の反射強度R1と第2着目点52の反射強度R2との差の絶対値が第1閾値dR1よりも小さくないと判定された場合、当該基準点50は候補点42ではないと判断されて、後述のS6の処理が行われる。
R1−R3>dR2 …(2)
上記S3において、第1着目点51の反射強度R1と第3着目点53の反射強度R3との差が第2閾値dR2よりも大きいと判定された場合、下式(3)が成立するか否かに基づいて、第2着目点52の反射強度R2と第4着目点54の反射強度R4との差が第3閾値dR3よりも大きいか否かが判定される(S4)。一方、上記S3において、第1着目点51の反射強度R1と第3着目点53の反射強度R3との差が第2閾値dR2よりも大きくないと判定された場合、当該基準点50は候補点42ではないと判断されて、後述のS6の処理が行われる。
R2−R4>dR3 …(3)
上記S4において、第2着目点52の反射強度R2と第4着目点54の反射強度R4との差が第3閾値dR3よりも大きいと判定された場合、当該基準点50は候補点42であると判断できる。よって、当該基準点50が候補点42として抽出され、当該基準点50の位置が候補点42の位置とされる(S5)。その後、後述のS6の処理が行われる。
一方、上記S4において、第2着目点52の反射強度R2と第4着目点54の反射強度R4との差が第3閾値dR3よりも大きくないと判定された場合、当該基準点50は候補点42ではないと判断されて、後述のS6の処理が行われる。
S6では、レーザセンサ2のスキャン領域LSの範囲における全ての測定点41について、基準点50を設定して上記S2〜上記S5の処理を実行(候補点42の探索)したか否かが判定される。S6において、全ての測定点41について候補点42の探索をしたと判定された場合、そのまま処理が終了される。一方、全ての測定点41について候補点42の探索をしていないと判定された場合、上記S1に移行され、未探索の別の測定点41に基準点50が設定されて候補点42の抽出が継続される。
続いて、抽出した候補点42の位置に基づき区画線32の位置を検出する処理について説明する。区画線検出システム1は、区画線32の位置として、左側区画線32Lの位置と、右側区画線32Rの位置と、をそれぞれ検出する。以下においては、便宜上、左側区画線32Lの位置を検出する処理を説明するが、この左側区画線32Lの処理と同様にして右側区画線32Rの位置も並列的に検出される。
なお、左側区画線32Lは、車両Vの進行方向左側に位置する区画線32であり、右側区画線32Rは、車両Vの進行方向右側に位置する区画線32である。また、区画線32の位置とは、車線31の幅方向(方向W)の位置であって、レーザセンサ2の座標系における位置である。レーザセンサ2の座標系は、当該レーザセンサ2が車両Vに取り付けられていることから、車両Vの進行につれて車両Vの進行方向に移動するものである。
図5は、図1の区画線検出システムにおいて候補点に基づき左側区画線を検出する処理を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、記憶部12に記憶された左側区画線32Lの既検出位置に基づいて、車両Vが一定距離走行する間、左側区画線32Lの位置の検出を連続して失敗しているか否か(換言すると、車両Vが一定距離以上走行する間、左側区画線32Lの位置のトラッキングを失敗しているか否か)が判定される(S7)。左側区画線32Lの位置のトラッキングを失敗している場合としては、例えば、区画線検出システム1による左側区画線32Lの検出開始時や、左側区画線32Lを見失っている場合(スキャン領域LSに左側区画線32Lが存在しない状態が継続した場合)等が挙げられる。
上記S7において、車両Vが一定距離走行する間、左側区画線32Lの位置の検出を連続して失敗していないと判定された場合、左側区画線32Lの既検出位置にフィッティングされた二次曲線で左側区画線32Lを推定可能か否かが判定される(S8)。二次曲線で左側区画線32Lを推定可能でない場合としては、例えば、区画線検出システム1による左側区画線32Lの検出開始後、車両Vが一定距離未満しか走行していない場合や、後述するS12において記憶部12に記憶された左側区画線32Lの既検出位置が消去された後、車両Vが一定距離未満しか走行していない場合等が挙げられる。
上記S8において、二次曲線で左側区画線32Lを推定可能でないと判定された場合、前回検出された左側区画線32Lの位置付近に候補点42があるか否かが判定される(S9)。ここでは、前回検出された左側区画線32Lの位置として、記憶部12に記憶された左側区画線32Lの既検出位置のうち最も新しい(直近の)既検出位置が用いられる。位置付近とは、例えばその位置から一定範囲内を意味し、経験上又は計算上、車線31の幅方向(方向W)から0.2mの範囲内とすることができる(以下、同じ)。なお、位置付近の範囲については、区画線検出システム1に求められる精度等に応じて、様々の値としてもよい。
上記S9において、前回検出された左側区画線32Lの位置付近に候補点42があると判定された場合、前回検出された左側区画線32Lの位置に候補点42が連続し、候補点42の位置が左側区画線32Lの位置である可能性が高いと判断できる。よって、後述のS17の処理が行われる。一方、上記S9において、前回検出された左側区画線32Lの位置付近に候補点42がないと判定された場合、当該候補点42の位置が左側区画線32Lの位置として検出されることなく、処理が終了される。
一方、上記S8において、二次曲線で左側区画線32Lを推定可能であると判定された場合、当該推定された左側区画線32Lから左側区画線32Lの位置(予測位置)が予測される(S10)。S10では、例えば、記憶部12に記憶された左側区画線32Lの既検出位置に対して最小二乗法を用いて二次曲線をフィッティングし、左側区画線32Lを推定する。そして、この左側区画線32L上に今回検出されるであろう左側区画線32Lの位置が存在するとして、左側区画線32Lの予測位置を求めることができる。そして、当該左側区画線32Lの予測位置付近に候補点42があるか否かが判定される(S11)。
上記S11において、左側区画線32Lの予測位置付近に候補点42があると判定された場合、候補点42の位置が左側区画線32Lの位置である可能性が高いと判断できる。よって、後述のS17の処理が行われる。一方、上記S11において、左側区画線32Lの予測位置付近に候補点42がないと判定された場合、当該候補点42の位置が左側区画線32Lの位置として検出されることなく、処理が終了される。
他方、上記S7において、車両Vが一定距離走行する間、左側区画線32Lの位置の検出を連続して失敗していると判定された場合、例えば記憶部12に記憶された左側区画線32Lの既検出位置が利用できないとして、当該既検出位置が記憶部12から消去される(S12)。続いて、右側区画線32Rの位置を検出できているか否かが判定される(S13)。
上記S13において、右側区画線32Rの位置を検出できていると判定された場合、当該右側区画線32Rの位置と記憶部12に記憶された車線幅に関する情報とに基づいて、左側区画線32Lの推測位置が算出される(S14)。左側区画線32Lの推測位置は、例えば、右側区画線32Rの位置から車線幅だけ車両Vの進行方向左側に位置するとして算出される。そして、当該算出された左側区画線32Lの推測位置付近に候補点42があるか否かが判定される(S15)。
S15において左側区画線32Lの推測位置付近に候補点42があると判定された場合、候補点42の位置が左側区画線32Lの位置である可能性が高いと判断できる。よって、後述のS17の処理が行われる。一方、上記S15において、左側区画線32Lの推測位置付近に候補点42がないと判定された場合、当該候補点42が左側区画線32Lとして検出されることなく、処理が終了される。
一方、上記S13において、右側区画線32Rの位置を検出できていないと判定された場合、記憶部12に記憶された車線幅に関する情報に基づいて、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた一対の候補点42があるか否か(換言すれば、左側区画線32L及び右側区画線32Rの候補となる候補点42が少なくとも一対抽出されており、当該少なくとも一対の候補点42が互いに車線幅だけ離れているか否か)が判定される(S16)。
上記S16において、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた一対の候補点42があると判定された場合、当該一対の候補点42の位置が左側区画線32L及び右側区画線32Rの位置である可能性が高いと判断できる。よって、当該一対の候補点42の位置に基づいて、後述のS17の処理が行われる。一方、上記S16において、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた一対の候補点42がないと判定された場合、当該候補点42が左側区画線32Lとして検出されることなく、処理が終了される。
S17では、上記S9、S11、S15及びS16において候補点42の位置が左側区画線32Lの位置である可能性が高いと判断されたことから、当該候補点42の位置が左側区画線32Lの位置として検出される。そして、S17では、当該検出された左側区画線32Lの位置は、検出済みの左側区画線32Lの既検出位置として記憶部12に記憶される。その後、処理が終了される。
以上、本実施形態では、反射強度分布RDにおいて区画線32の幅に対応する幅を有するピーク部40が存在する場合、検出部11により、ピーク部40の測定点41の少なくとも一部が候補点42として抽出され、抽出された候補点42の位置に基づいて区画線32の位置が検出される。これにより、例えば路面30上にて反射強度Rが高い他物体が存在する場合、この他物体を区画線32と誤検出するのを抑制することができる。その結果、区画線32の位置を精度よく検出することが可能となる。
また、本実施形態において、記憶部12には、走行方向後方の走行区間を車両Vが走行した際に検出部11で検出された区画線32の位置が、区画線32の既検出位置として記憶される。検出部11では、記憶部12に記憶された区画線32の既検出位置と候補点42の位置とに基づいて、区画線32の位置が検出される。これにより、記憶部12に記憶された区画線32の既検出位置を利用して、抽出された候補点42が区画線32として検出されることとなり、区画線32の位置を精度よく検出することが可能となる。
また、本実施形態では、検出部11により、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点42の位置に基づいて、区画線32の位置が検出される。これにより、車線31の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点42の位置を利用して、抽出された候補点42が区画線32として検出されることとなり、区画線32の位置を精度よく検出することが可能となる。
また、反射強度Rに基づいて区画線32の位置を検出する手法としては、例えば反射強度Rの絶対値に対してある閾値を設けて、閾値を超えた部分の幅に基づく手法も考えられる。これに対し、本実施形態では、検出部11により、複数の測定点41について基準点50、第1着目点51、第2着目点52、第3着目点53及び第4着目点54が設定され、第1着目点51の反射強度R1と第2着目点52の反射強度R2との差の絶対値が第1閾値dR1よりも小さく、第1着目点51の反射強度R1と第3着目点53の反射強度R3との差が第2閾値dR2よりも大きく、かつ第2着目点52の反射強度R2と第4着目点54の反射強度R4との差が第3閾値dR3よりも大きい場合、基準点50が候補点42として抽出される。よって、反射強度Rの絶対値に対しての閾値を用いることなく(換言すると、定量的ではなく定性的に)、ピーク部40の測定点41を候補点42として抽出することが実現可能となる。
また、路面30には、幅が異なる複数種の区画線32が設置されることがある。この場合、本実施形態では、幅が異なる複数種の区画線32を検出対象とする場合には、検出部11により、第1距離は、検出対象の区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに小さい距離とされ、第2距離は、検出対象の区画線32の最小幅の1/2よりもわずかに小さい距離とされ、第3距離は、検出対象の区画線32の最大幅の1/2よりもわずかに大きい距離とされ、第4距離は、検出対象の区画線32の最大幅の1/2よりもわずかに大きい距離とされる。このように、検出対象とする区画線32の最小幅及び最大幅を利用して、第1距離、第2距離、第3距離及び第4距離を設定することにより、最小幅以上最大幅以下の幅に対応するピーク部40の測定点41が候補点42として抽出されることとなり、幅が異なる複数種の区画線32の位置を精度よく検出することが可能となる。
なお、例えば、行き先を示す文字や矢印等の路面標示等が路面30に記されている場合や、区画線32以外に反射強度Rが高い他物体が路面30上にある場合等、ノイズとしての反射強度Rが大きくなることで区画線32が誤検出される可能性がある。そこで、本実施形態では、例えば高速道路における区画線32が料金所等の一部を除いて実線又は破線とされて連続的に延びていることを利用して、検出済みの区画線32の既検出位置から次に検出されるであろう区画線32の位置の予測を行い、区画線32の候補の関連付けを行っている(上記旧S9参照)。これにより、上記路面標示等を区画線32として誤検出することや、他物体を区画線32として誤検出することを抑制し、車両V(自車両)から見た区画線32の位置をロバストに検出することができる。
以上、本発明の一側面に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
上記実施形態では、レーザセンサ2を車両Vのフロントグリルの中央に取り付けたが、レーザセンサ2は、車両Vの周囲の路面30上の複数の測定点41における位置及び反射強度Rに関する情報を検出することができれば、車両Vのフロントグリルの中央以外(例えば車両Vのサイドミラー)に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、検出した区画線32の位置に基づく運転支援の一例として、車両Vのドライバに異常が生じた場合の運転支援(車両Vのドライバに警報を発すると共に、車両Vを操舵し路肩に停車させる支援)を挙げたが、例えば、区画線32に対する追従制御(レーンキーピング)を行う運転支援であってもよい。
上記実施形態では、レーザセンサ2は、図2(b)に示すように、車両Vから一定距離前方において車線31の幅方向に沿うスキャン領域LSをスキャンしたが、例えば、車両Vから一定距離後方又は一定距離側方において路面30上をスキャンしてもよく、要は、車両Vの周囲の路面上にレーザ光を出射するものであればよい。
上記実施形態では、候補点42の抽出に際し、反射強度R1,R3の差が第2閾値dR2よりも大きいか否か、及び反射強度R2,R4の差が第3閾値dR3よりも大きいか否かを判定したが、これに代えて、反射強度R1,R4の差が第2閾値dR2よりも大きいか否か、及び反射強度R2,R3との差が第3閾値dR3よりも大きいか否かを判定してもよい。
上記実施形態では、基準点50に対して、4つの着目点51,52,53,54を設定したが、更に多くの着目点を設定してもよい。例えば、基準点50に対して、車線31の幅方向の一方側に第1距離よりも大きく第3距離よりも小さい第5距離離れた第5着目点を設定し、基準点50に対して、車線31の幅方向の他方側に第2距離よりも大きく第4距離よりも小さい第6距離離れた第6着目点を設定してもよい。この場合、着目点51,52,55,56における反射強度R1,R2,R5,R6の差を計算し、更に着目点55,56,53,54における反射強度R5,R6,R3,R4の差を計算することで、横軸方向に(第1距離+第2距離)〜(第5距離+第6距離)の範囲の幅を有するピーク部40と、横軸方向に(第5距離+第6距離)〜(第3距離+第4距離)の範囲の幅を有するピーク部40とが区別可能となる。このように、着目点の数及び着目点間の距離に応じて、ピーク部40の幅を測定することができる。
なお、上記実施形態では、次の手法により候補点42を抽出してもよい。すなわち、基準点50の反射強度R0を用いた下式(A)〜(D)を満たす場合、当該基準点50を候補点42として抽出してもよい。ただし、所定値th1は、区画線32と認識される反射強度と区画線32以外と認識される反射強度との差の最低値である。所定値th2は、区画線32と認識される反射強度のうちの最小値と最大値との差である。
|R1−R0|>th1 …(A)
|R4−R0|>th1 …(B)
|R1−R0|<th2 …(C)
|R2−R0|<th2 …(D)
ちなみに、候補点42の抽出する手法としては、区画線32の幅に対応する幅を有するピーク部40の測定点41を候補点42として抽出すればよく、上記実施形態に限定されない。例えば、各測定点41それぞれの反射強度が閾値以上かどうかを判定することにより、ピーク部を構成する測定点41を特定して候補点42を抽出してもよい。
1…区画線検出システム、2…レーザセンサ、11…検出部、12…記憶部、30…路面、31…車線、32…区画線、40…ピーク部、41…測定点、42…候補点、50…基準点、51…第1着目点、52…第2着目点、53…第3着目点、54…第4着目点、V…車両、R…反射強度、RD…反射強度分布。

Claims (4)

  1. 車両が走行する車線の区画線の位置を検出する区画線検出システムであって、
    前記車両の周囲の路面上にレーザ光を出射し、出射した前記レーザ光の反射光を受光することにより、前記路面上の複数の測定点における位置及び反射強度に関する情報を検出するレーザセンサと、
    前記レーザセンサで検出した前記情報に基づいて、前記区画線の位置を検出する検出部と、を備え、
    前記検出部は、
    前記車線の幅方向の位置に関する複数の前記測定点の反射強度分布において、前記区画線の幅に対応する幅を有するピーク部が存在する場合、当該ピーク部の前記測定点の少なくとも一部を候補点として抽出し、
    抽出した前記候補点の位置に基づいて前記区画線の位置を検出する、区画線検出システム。
  2. 前記検出部によって検出した前記区画線の位置を記憶する記憶部を更に備え、
    前記記憶部は、走行方向後方の走行区間を前記車両が走行した際に前記検出部で検出した前記区画線の位置を、前記区画線の既検出位置として記憶し、
    前記検出部は、前記記憶部に記憶した前記区画線の既検出位置と前記候補点の位置とに基づいて、前記区画線の位置を検出する、請求項1に記載の区画線検出システム。
  3. 前記検出部は、
    前記車線の幅方向の位置が互いに車線幅だけ離れた少なくとも一対の候補点の位置に基づいて、前記区画線の位置を検出する、請求項1又は2に記載の区画線検出システム。
  4. 前記検出部は、
    複数の前記測定点のうち一の測定点を基準点に設定し、
    複数の前記測定点のうち、前記基準点に対して前記車線の幅方向の一方側に前記区画線の幅の1/2よりも小さい第1距離離れた測定点を、第1着目点に設定し、
    複数の前記測定点のうち、前記基準点に対して前記車線の幅方向の他方側に前記区画線の幅の1/2よりも小さい第2距離離れた測定点を、第2着目点に設定し、
    複数の前記測定点のうち、前記基準点に対して前記車線の幅方向の一方側に前記区画線の幅の1/2よりも大きい第3距離離れた測定点を、第3着目点に設定し、
    複数の前記測定点のうち、前記基準点に対して前記車線の幅方向の他方側に前記区画線の幅の1/2よりも大きい第4距離離れた測定点を、第4着目点に設定し、
    前記第1着目点の前記反射強度と前記第2着目点の前記反射強度との差の絶対値が第1閾値よりも小さく、前記第1着目点の前記反射強度と前記第3着目点の前記反射強度との差が第2閾値よりも大きく、かつ前記第2着目点の前記反射強度と前記第4着目点の前記反射強度との差が第3閾値よりも大きい場合に、又は、
    前記第1着目点の前記反射強度と前記第2着目点の前記反射強度との差の絶対値が第1閾値よりも小さく、前記第1着目点の前記反射強度と前記第4着目点の前記反射強度との差が第2閾値よりも大きく、かつ前記第2着目点の前記反射強度と前記第3着目点の前記反射強度との差が第3閾値よりも大きい場合に、前記基準点を前記候補点として抽出する、請求項1〜3の何れか一項に記載の区画線検出システム。
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