JP2015219057A - レーダ装置、レーダ装置の制御方法 - Google Patents

レーダ装置、レーダ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、受信アンテナが過大な受信電力を受信した場合であっても、信号処理回路への電気的な悪影響を防ぐことができるレーダ装置、レーダ装置の制御方法を提供する。
【解決手段】レーダ装置は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、受信部が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出部と、検出部が検出した受信強度に基づいて、送信部が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した振幅制御値によって送信信号の振幅を制御する振幅制御部と、振幅制御部によって振幅が制御された送信信号を送信する送信部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーダ装置、レーダ装置の制御方法に関する。
雨や雪等の気象の観測には、気象レーダが用いられている。気象レーダは、アンテナを回転させながら、電波を発射させ、雨や雪の粒に当たって反射された電波を受信することで、アンテナが設置されている所定の範囲に存在する雨になる前の雲、氷、霙、霰、雨や雪など水分を観測する。気象レーダは、発射した電波が戻ってくるまでの時間に基づいて、雨や雪までの距離を測定し、戻ってきた電波の強さから雨や雪の強さを観測する。このような気象レーダでは、例えばパラボラアンテナが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、フェーズドアレイアンテナを用いたフェーズドアレイレーダが用いられ始めている。フェーズドアレイレーダでは、受信アンテナと送信アンテナとを有し、複数のアンテナがアレイ化されて用いられる。このようなフェーズドアレイレーダでは、例えば、仰角方向に対してアクティブフェーズアンテナによって電子走査して観測し、方位方向に対してスロットアンテナによって機械的にビームを形成しアンテナを機械的に回転させることで観測を行っている(例えば、非特許文献1参照)。
また、フェーズドアレイレーダでは、一般的に、送信アンテナから発射される送信電力が大きく(例えば500W)、観測対象の雨や雪に反射した電波であるため受信アンテナが受信する受信電力は小さい(例えば1W)。このようなフェーズドアレイレーダでは、受信アンテナが受信する最大の受信電力は、1W程度を想定しているため、受信した信号を処理する回路部に用いられている部品の定格も、この想定される最大の受信電力に合わせたものとなっている。
特開2013−221787号公報
プレスリリース、日本初 「フェーズドアレイ気象レーダ」を開発、独立行政法人 情報通信研究機構、国立大学法人 大阪大学、株式会社 東芝、http://www.nict.go.jp/press/2012/08/31-1.html、2012.8.31、(2013.5.31インターネット検索)
しかしながら、このようなフェーズドアレイレーダでは、図9のように、アンテナの近くに電波を反射する障害物がある場合、受信アンテナが受信する受信電力が想定している電力の最大値より大きくなる。図9は、レーダ装置から近い距離に障害物がある場合に送信される電波と受信される電波を説明する図である。図9に示すように、送信アンテナ901は、例えば送信電力500Wで電波を発射する。そして、受信アンテナ902は、障害物911によって反射された受信電力を受信する。このとき、障害物911が送信アンテナ901および受信アンテナ902から至近距離にあるため、受信電力は500Wの−10dBである50Wまたは−20dBである5Wであったとする。ここで、受信アンテナ902は、受信した受信電力を処理する信号処理回路を有している。
上述したように、フェーズドアレイレーダの受信アンテナ側の回路は、1W程度の受信電力に合わせた部品が用いられている。このため、障害物911によって反射された電波を受信アンテナ902が受信し、受信した受信電力を受信系に入力してしまうと、LNAや信号処理回路が飽和したり、LNAにダメージを与えてしまう場合もあるという課題があった。なお、受信系とは、受信アンテナ902が受信した受信信号が入力される系で有り、例えばLNA、信号処理回路を含んで構成される。また、LNAは、受信アンテナ902が受信した受信信号から雑音成分や外来の干渉成分を除去し、所望の信号を抽出する回路である。
上述の課題を鑑み、本発明は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、受信アンテナが過大な受信電力を受信した場合であっても、信号処理回路への電気的な悪影響を防ぐことができるレーダ装置、レーダ装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るレーダ装置は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、受信部が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記受信強度に基づいて、送信部が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する振幅制御部と、前記振幅制御部によって振幅が制御された前記送信信号を送信する前記送信部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るレーダ装置において、前記振幅制御部は、自装置の方位方向および仰角方向の少なくとも一方の方位の複数の角度毎に、前記振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値を角度毎に記憶させ、記憶させた前記角度毎の前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るレーダ装置において、前記送信部は、前記送信信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するDA(デジタル信号−アナログ信号)変換部、前記送信信号の振幅を変更するアッテネータ、および前記送信信号の振幅を変更する可変ゲインアンプの少なくとも1つを備え、前記振幅制御部は、前記DA変換部、前記アッテネータ、および前記可変ゲインアンプのうち少なくとも1つを前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るレーダ装置において、前記振幅制御部は、前記送信信号を送信する期間に、前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るレーダ装置の制御方法は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置の制御方法であって、検出部が、受信部が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出手順と、振幅制御部が、前記検出手順によって検出された前記受信強度に基づいて、送信部が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する振幅制御手順と、前記送信部が、前記振幅制御手順によって振幅が制御された前記送信信号を送信する送信手順と、を含む。
本発明によれば、レーダ装置は、受信アンテナが過大な受信電力を受信した場合であっても、信号処理回路への電気的な悪影響を防ぐことができる。
本実施形態に係るレーダシステムの概略構成図である。 本実施形態に係るレーダシステムの設置状態の一例を説明する図である。 本実施形態に係るアンテナ装置の概略構成図である。 本実施形態に係る記憶部に記憶されている記憶されている振幅制御値の一例を説明する図である。 本実施形態に係る振幅制御値を生成するために出力する送信電力を説明する図である。 受信部であるLNAに過大な入力がされた場合の動作を説明する図である。 本実施形態に係る回転角度毎の振幅制御値の取得方法の一例を説明する図である。 本実施形態に係る振幅制御値を用いてDACが振幅を制御しない場合と制御する場合の一例を説明する図である。 レーダ装置から近い距離に障害物がある場合に送信される電波と受信される電波を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るレーダシステム1の概略構成図である。図2は、本実施形態に係るレーダシステム1の設置状態の一例を説明する図である。図1に示すように、レーダシステム1は、アンテナ装置2、信号処理・制御部3、データ送受信装置4、データ送受信装置7、信号処理・制御部8を備えている。
なお、本実施形態のレーダシステム1は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置である。また、本実施形態のレーダシステム1は、例えば気象レーダ、船舶レーダ等である。
アンテナ装置2は、後述するように、送信部、送信アンテナ、受信部、受信アンテナ等を備えている。アンテナ装置2は、信号処理・制御部3の制御に応じて、アンテナ装置2を方位方向に機械的に回転させる。また、アンテナ装置2は、信号処理・制御部3の制御に応じて、仰角方向のビームを電子的に走査させる。アンテナ装置2は、信号処理・制御部3が出力した送信信号に基づいて、送信する送信波を生成する。アンテナ装置2は、振幅制御値に基づいて、送信アンテナによって発射する電波の送信信号の振幅を制御して、送信波を発射する。そして、アンテナ装置2は、対象物に反射した電波を受信アンテナによって受信する。アンテナ装置2は、受信した受信波に基づいて受信電力の強度を検出し、検出した強度に基づいて、アンテナ装置2の方位方向および仰角方向の角度毎に振幅制御値を生成する。また、アンテナ装置2は、受信した受信波に基づいて受信信号を生成し、生成した受信信号を、信号処理・制御部3に出力する。また、アンテナ装置2は、図2のように、例えば、信号処理・制御部3が設置されている建物の屋上に、さらにレーダ塔(鉄塔)を介して設置されている。
信号処理・制御部3は、送信信号を生成し、生成した送信信号をアンテナ装置2に出力する。信号処理・制御部3は、アンテナ装置2が出力した受信信号に対して、所定の信号処理を行い、信号処理した情報をデータ送受信装置4に出力する。なお、データ送受信装置4に出力される情報は、アンテナ装置2が観測したレーダ情報である。また、信号処理・制御部3は、送信ビームおよび受信ビームのビームフォーミング、送信ビームおよび受信ビームに対する仰角の電子走査を行うための位相制御等を行う。また、信号処理・制御部3は、データ送受信装置4が出力した制御情報に応じて、アンテナ装置2を、機械的に方位方向に回転させるように制御する。信号処理・制御部3は、アンテナ装置2を方位方向に機械的に回転させているとき、予め決められている方位に対する回転角度を、アンテナ装置2に出力する。また、信号処理・制御部3は、仰角方向にビームを走査させているとき、予め定められている仰角方向に対する仰角度、例えば水平方向に対する角度をアンテナ装置2に出力する。なお、回転角度は、例えば0度から360度までの範囲であり、仰角は0度から90度までの範囲である。
また、信号処理・制御部3は、図2のように、建物内に設置されている。また、信号処理・制御部3は、例えば、表示装置、コンピュータ、および記憶部を含んで構成されていてもよい。
データ送受信装置4は、信号処理・制御部3が出力した情報を、ネットワーク5を介して信号処理・制御部8に送信する。なお、ネットワーク5は、無線回線である。データ送受信装置4は、ネットワーク5を介して信号処理・制御部8から受信した制御情報を、信号処理・制御部3に出力する。また、データ送受信装置4は、図2のように、例えば、信号処理・制御部3が設置されている建物の屋上に設置されている。
データ送受信装置7は、信号処理・制御部8が出力した制御情報を、ネットワーク5を介してデータ送受信装置4に送信する。データ送受信装置7は、ネットワーク5を介して受信した情報を信号処理・制御部8に出力する。また、データ送受信装置7は、図2のように、例えば、信号処理・制御部8が設置されている建物の屋上に設置されている。
信号処理・制御部8は、アンテナ装置2に対する制御情報を生成し、生成した制御情報をデータ送受信装置7に出力する。信号処理・制御部8は、データ送受信装置7が出力した情報を受け取り、受け取った情報を信号処理・制御部8が有する記憶部に記憶させ、さらに情報に対して所定の処理を行う。また、信号処理・制御部8は、図2のように、信号処理・制御部8が設置されている建物と別の建物内に設置されている。また、信号処理・制御部8は、例えば、表示装置、コンピュータ、および記憶部を含んで構成されていてもよい。
なお、上述した例では、データ送受信装置4とデータ送受信装置7とが、ネットワーク5を介して、情報および制御情報の送受信を行う例を説明したが、これに限られない。信号処理・制御部3と信号処理・制御部8とが、ネットワーク6を介して接続されている場合、信号処理・制御部3と信号処理・制御部8とは、ネットワーク6を介して情報および制御情報の送受信を行うようにしてもよい。なお、ネットワーク6は、有線回線、無線回線のいずれか一方または両方であってもよい。
次に、アンテナ装置2について、さらに説明する。
図3は、本実施形態に係るアンテナ装置2の概略構成図である。図3に示すように、アンテナ装置2は、受信アンテナ201(受信部)、LNA202(受信部)、カプラ203、DET(検出部)204、コントローラ205(振幅制御部)、記憶部206、DAC(デジタル信号−アナログ信号変換部)207(振幅制御部、DC変換部)、TX208(送信部)、および送信アンテナ209(送信部)を備えている。
受信アンテナ201は、送信アンテナ209によって発射された電波が対象物によって反射された電波(以下、受信波という)を受信する。受信アンテナは、受信した受信波を受信信号に変換し、変換した受信信号をLNA202に出力する。なお、受信アンテナ201は、複数のアンテナがアレイ化されているアレイアンテナである。また、受信アンテナ201の受信ビームは、信号処理・制御部3が送信波の位相制御を行うことによって、仰角方向に対して走査が行われる。なお、受信アンテナ201と送信アンテナ209とのアイソレーションは、例えば、約40dB〜50dB程度確保されているとする。
LNA202は、受信部であり、受信アンテナ201が出力した受信信号を受信し、受信した受信信号から雑音成分や外来の干渉成分を除去し、所望の信号を抽出する。LNA202は、抽出した信号を信号処理に必要な強度に増幅し、増幅した受信信号をカプラ203に出力する。LNA202は、例えばAD(アナログ信号−デジタル信号)変換部、ローノイズアンプ、フィルタ等によって構成されている。
カプラ203は、LNA202が出力した受信信号を、例えば99%と1%とに分離し、分離した受信信号の内、1%の受信信号をDET204に出力し、残り99%の受信信号を信号処理・制御部3に出力する。
DET204は、カプラ203が出力した受信信号の受信強度を検出し、検出した受信強度を示す値をコントローラ205に出力する。
コントローラ205には、DET204が出力した受信強度を示す値と、信号処理・制御部3が出力した回転角度および仰角度とを受け取る。アンテナ装置2は、運用を開始する前に、後述するように、所定の送信電力の送信信号を送信アンテナ209から送信し、回転角度および仰角度毎に受信アンテナによって受信波を受信する。そして、コントローラ205は、このように運用を開始する前に、回転角度および仰角度毎に取得された受信波に基づいて検出された受信強度を示す値に基づいて、DAC207の振幅レベルを制御する振幅制御値を生成する。コントローラ205は、このようにして生成した振幅制御値を回転角度および仰角度に関連付けて記憶部206に記憶させる。なお、振幅制御値は、例えば0〜1の範囲の値である。振幅制御値が1の場合、振幅を変更しないことを示し、振幅制御値が0に近づくほど、振幅を小さくすることを示している。
コントローラ205は、アンテナ装置2の運用を開始した後、信号処理・制御部3が出力した回転角度および仰角度に対応する振幅制御値を記憶部206から読み出し、読み出した振幅制御値をDAC207に出力する。
記憶部206には、回転角度および仰角度毎に振幅制御値が関連付けて記憶されている。
DAC207は、信号処理・制御部3が出力した送信信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。また、DAC207は、変換の際、コントローラ205が出力した振幅制御値に応じて、送信信号の振幅を変更する。
TX208は、送信部であり、DAC207が出力した送信信号を増幅して送信電力を生成し、生成した送信電力を送信アンテナ209に供給する。
送信アンテナ209は、TX208から供給された送信電力を発射する。なお、送信アンテナ209は、複数のアンテナがアレイ化されている。また、送信アンテナ209の送信ビームは、信号処理・制御部3が送信波の位相制御を行うことによって、仰角方向に対して走査が行われる。
図4は、本実施形態に係る記憶部206に記憶されている記憶されている振幅制御値の一例を説明する図である。図4に示すように、記憶部206には、回転角度および仰角度毎に振幅制御値が関連付けて記憶されている。図4において、行方向は仰角度であり、列方向は、回転角度(方位)である。図4の示した例は、回転角度および仰角度が、それぞれ10度間隔の例である。例えば、仰角度が0度と、回転角度が20度と、振幅制御値がg(0,20)とが関連付けられて記憶されている。なお、図4に示した例は一例であり、回転角度の間隔、および仰角度の間隔は、他の角度、例えば5度であってもよい。
次に、図4に示したような回転角度毎の振幅制御値の取得方法の一例を説明する。
図5は、本実施形態に係る振幅制御値を生成するために出力する送信電力を説明する図である。図5において、横軸は方位、縦軸は送信電力である。
図5において、波形401は、送信電力の電力値が、例えば1Wの送信電力の波形を示し、波形402は、送信電力の電力値が、例えば10Wの送信電力の波形を示し、波形403は、送信電力の電力値が、例えば100Wの送信電力の波形を示している。信号処理・制御部3は、振幅制御値を生成するために送信電力を送信アンテナ209から発射するとき、このような送信波が障害物で反射され、受信アンテナ201が受信した場合に、LNA202に入力される受信電力がLNA202の最大定格以下になるように送信電力を決定する。
図6は、受信部であるLNA202に過大な入力がされた場合の動作を説明する図である。図6において、横軸はLNA202への入力電力、縦軸はLNA202からの出力電圧である。図6において、入力電力がINP4の電力値は、LNA202にパルス信号を入力した場合の最大定格であり、入力電力がINP3の電力値は、LNA202に連続信号を入力した場合の最大定格である。
図6に示すように、入力電力が0〜INP1の範囲では、出力電力が0〜OPTP1まで直線的に増加していく線形利得領域である。一方、入力電力がINP1以上の範囲は、出力電力が線形に増加しない非線形領域(飽和領域ともいう)である。例えば、入力電力がINP2のとき、LNA202が飽和していない場合の出力電力はOUTP3である。しかしながら、入力電力がINPT2のとき、LNA202は飽和領域であるため、実際の出力電力は、OUTP2である。この出力電力OUTP2は、OUTP3に対して、約1dB(デシベル)下がった、すなわち1dB分圧縮されたことを示している。
このような非線形領域でLNA202を用いた場合、LNA202から出力される信号に歪みが生じる。歪みが発生すると、信号処理で行われるパルス圧縮の誤差を生じ、この誤差によって復調信号に乱れが生じる。
このため、コントローラ205が、このようなLNA202の線形利得領域を記憶部206に予め記憶させておく。そして、コントローラ205は、振幅制御値を生成する際、記憶部206に記憶されている線形利得領域で動作するように振幅制御値を生成するようにしてもよい。これにより、本実施形態のアンテナ装置2では、線形利得領域で動作させることができるため、復調時の復調信号の乱れを低減する効果も得られる。
図7は、本実施形態に係る回転角度毎の振幅制御値の取得方法の一例を説明する図である。図7(a)は、アンテナ装置2を上空からみたとき、アンテナ装置2の近傍にある障害物を説明する図である。図7(a)では、紙面に対して水平方向をx軸方向、紙面に対して垂直方向をy軸方向とする。図7(a)では、方位方向を、x軸を基準とする、x軸とy軸とのなす角で表している。また、アンテナ装置2の中心を原点とする。
図7(a)に示すように、障害物301は、方位がθ1〜θ2の範囲、距離がr1の位置にある。また、障害物302は、方位がθ3〜θ4の範囲、距離がr2の位置にある。ここで、距離r2は、距離r1より長い。さらに、障害物303は、方位がθ5〜θ6の範囲、距離がr3の位置にある。ここで、距離r3は、距離r1およびr2より長い。
図7(b)は、DAC207に対して振幅を変更せずに、全ての方位に対して同じ振幅レベルの送信電力を送信アンテナ209から送信させ、このとき受信アンテナ201が、各方位で受信にした受信電力を示す図である。図7(b)において、横軸は方位、縦軸は受信電力のレベルである。また、符号311が示す波形は、障害物301に反射した受信電力を示し、符号312が示す波形は、障害物302に反射した受信電力を示し、符号313が示す波形は、障害物303に反射した受信電力を示している。
方位がθ1〜θ2の範囲において、受信電力の最大値は、Rp1である。また、方位がθ3〜θ4の範囲において、受信電力の最大値は、Rp2である。さらに、方位がθ5〜θ6の範囲において、受信電力の最大値は、Rp3である。
このように、障害物301による受信電力の最大値Rp1は、障害物301までの距離r1が他の障害物302および303までの距離より短いため、他の障害物302および303による受信電力の最大値Rp2およびRp3より大きい。そして、障害物302による受信電力の最大値Rp2は、障害物302までの距離r2が、障害物301の距離r1より長く、障害物303までの距離r3より短いため、障害物301による受信電力の最大値Rp1より小さく、障害物303による受信電力の最大値Rp3より大きい。さらに、障害物303による受信電力の最大値Rp3は、障害物303までの距離r3が他の障害物301および302までの距離より長いため、他の障害物301および302による受信電力の最大値Rp1およびRp2より小さい。
図7(c)は、方位毎にコントローラ205が生成する振幅制御値を説明する図である。図7(c)において、横軸は方位、縦軸は振幅制御値である。
方位が0度〜θ1の範囲、θ2〜θ3の範囲、θ4〜θ5の範囲、およびθ6〜360度の範囲には障害物301〜303による受信電力がDET204によって検出されない。このため、これらの方位の範囲において、コントローラ205は、振幅制御値として1.0を生成する。
方位がθ1〜θ2の範囲において、図7(b)に示したように受信電力の最大値がRp1を有する。このため、コントローラ205は、この受信電力の最大値Rp1に基づいて、振幅制御値として0.2を生成する。
方位がθ3〜θ4の範囲において、図7(b)に示したように受信電力の最大値がRp2を有する。このため、コントローラ205は、この受信電力の最大値Rp2に基づいて、振幅制御値として0.5を生成する。
方位がθ5〜θ6の範囲において、図7(b)に示したように受信電力の最大値がRp3を有する。このため、コントローラ205は、この受信電力の最大値Rp3に基づいて、振幅制御値として0.7を生成する。
なお、コントローラ205は、受信電力の最大値ではなく、受信電力の波形311の平均値に基づいて振幅制御値を生成するようにしてもよい。
ここで、コントローラ205による振幅制御値の生成例を説明する。
例えば、運用の開始前に、送信アンテナ209から送信する送信電力が1Wの場合、障害物がアンテナ装置2の周辺に存在せず、雨等の粒で反射した受信波の受信電力の最大値がRpSであるとする。コントローラ205は、この受信電力の最大値RpSを、記憶部206に予め記憶させておく。この受信電力の最大値RpSは、実測値であっても、理論値であってもよい。そして、DET204が検出した受信強度を示す値がRp1(図7(b))であった場合、コントローラ205は、記憶部206に記憶されている受信電力の最大値RpSを読み出し、読み出した受信電力の最大値RpSを、入力された受信強度を示す値Rp1で割ることで、振幅制御値を生成する。
一例として、受信電力の最大値RpSが0.1Wである場合、受信強度を示す値Rp1が0.1Wのとき、振幅制御値は1.0である。また、障害物があり、受信強度を示す値Rp1が0.5Wのとき、振幅制御値は約0.2である。
なお、上述した例では、コントローラ205が、受信電力の最大値RpSを用いて、振幅制御値を算出する例を説明したが、これに限られない。例えば、記憶部206に予め強度を示す値に対応する振幅制御値を記憶させておき、振幅制御値の生成の際、この値を読み出すことで、コントローラ205は、振幅制御値を生成するようにしてもよい。
このように生成された振幅制御値によって、DAC207が出力する送信電力の振幅が変更される。一例として、信号処理・制御部3が出力した送信信号を、500Wの送信電力で送信アンテナ209から発射する場合を、以下に説明する。なお、障害物301〜303が、図7(a)で説明した方位と距離にあり、図7(c)で説明した振幅制御値が、記憶部206にすでに記憶されているとして説明する。
図8は、本実施形態に係る振幅制御値を用いてDAC207が振幅を制御しない場合と制御する場合の一例を説明する図である。図8において、横軸は方位、縦軸は受信電力である。
方位が0度〜θ1の範囲、θ2〜θ3の範囲、θ4〜θ5の範囲、およびθ6〜360度の範囲において、振幅制御値が1.0のため、DAC207は、振幅の制御を行わない。この結果、送信電力は500W(=500W×1.0)である。
方位がθ1〜θ2の範囲において、従来のようにDAC207が振幅の制御を行わない場合は、波形311に示す図のように、送信電力の最大値は500W(=Rp1)である。一方、本実施形態では、振幅制御値が0.2のため、DAC207は、振幅の制御を行う。この結果、送信電力は100W(=500W×0.2)である。このため、方位がθ1〜θ2の範囲において、受信アンテナ201が受信する受信電力は、図8の波形321に示す図ように、受信電力の最大値がRp1からRp1×0.2に下がる。
方位がθ3〜θ4の範囲において、従来のようにDAC207が振幅の制御を行わない場合は、波形312に示す図のように、送信電力の最大値はRp2である。一方、本実施形態では、DAC207が振幅の制御を行うため、受信アンテナ201が受信する受信電力は、図8の波形322に示す図ように、受信電力の最大値がRp2からRp2×0.5に下がる。
方位がθ5〜θ6の範囲において、従来のようにDAC207が振幅の制御を行わない場合は、波形313に示す図のように、送信電力の最大値はRp3である。一方、本実施形態では、DAC207が振幅の制御を行うため、図8の波形323に示す図ように、受信電力の最大値がRp3からRp3×0.7に下がる。
このように、本実施形態のアンテナ装置2は、例えば方位方向毎に生成した振幅制御値に応じて、コントローラ205が生成した振幅制御値に応じてDAC207が送信信号の振幅を制御するので、受信部であるLNA202に過大な受信電力が入力されることを防ぐことができる。なお、上述した例では、送信信号の振幅をDAC207が、振幅制御値に応じて振幅を制御する例を説明したが、コントローラ205が、DAC207を制御することで、送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係るアンテナ装置2は、フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、受信部(受信アンテナ201、LNA202)が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出部(カプラ203、DET204)と、検出部(カプラ203、DET204)が検出した受信強度に基づいて、送信部(TX208、送信アンテナ209)が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した振幅制御値によって送信信号の振幅を制御する振幅制御部(コントローラ205、DAC207)と、振幅制御部(コントローラ205、DAC207)によって振幅が制御された送信信号を送信する送信部(TX208、送信アンテナ209)と、を備える。
また、本実施形態に係るアンテナ装置2において、振幅制御部(コントローラ205、DAC207)は、自装置の方位方向および仰角方向の少なくとも一方の方位の複数の角度毎に、振幅制御値を生成し、生成した振幅制御値を角度毎に記憶させ、記憶させた角度毎の振幅制御値によって送信信号の振幅を制御する。
この構成により、本実施形態のアンテナ装置2は、送信信号の振幅を制御することで、障害物によって生じる過大な受信電力の電力値を下げることができる。これにより、アンテナ装置2は、LNA202に入力される障害物によって生じる過大な受信電力の電力値を下げることができる。この結果、本実施形態のアンテナ装置2では、LNA202に過大な受信電力が入力されることを防ぐことができ、過大な受信電力によってLNA202が飽和したり、LNA202にダメージを与えるなどの電気的な悪影響ことを防ぐことができる。
一方、従来は、送信アンテナ209と受信アンテナ201との間にアイソレーション壁を設けてアイソレーションを高めていた。または、従来は、受信アンテナ201に過大な受信電力が入力されないように、送信電力を下げていた。この場合、受信電力が下がってしまうため、レーダの探知能力が低下していた。あるいは、過大な受信電力が入力されても回路が飽和したり、回路にダメージが加わらないように、例えば、LNA202に耐電力の大きい部品を用いていた。このように、耐電力の大きい部品をローノイズアンプ等に用いた場合、一般的に、耐電力の小さい部品よりNF(ノイズ指数)が悪化するという問題があった。さらに、耐電力の大きい部品をローノイズアンプ等に用いた場合、耐電力の小さい部品よりアンテナ装置2のコストがアップしてしまうという問題もあった。
本実施形態のアンテナ装置2によれば、LNA202に耐電力の大きな部品を用いなくても済むため、コストアップを防ぐことができ、また、NFが悪化しない。さらに、受信アンテナ201に過大な受信電力が入力されると想定される方位方向および仰角方向に対してのみ、送信信号の振幅を下げるように制御するため、探知したい物体に向けての送信電力を下げる必要がないため、探知能力が低下しない。
なお、本実施形態では、コントローラ205は、運用を開始する前に予め記憶部206に記憶させた情報に基づいて、振幅制御値を生成する例を説明したが、これに限られない。
障害物は、人、車両、船舶等の一時的なものである場合もあり、または、記憶部206に記憶させた後に、新たに建設された建築物の場合もある。例えば、コントローラ205は、運用を開始する前に測定したDET204が出力した受信強度を示す値を、記憶部206に記憶させておいてもよい。そして、信号処理・制御部3は、所定の期間毎、例えば1月に一回、運用を開始する前と同様に、低い送信電力を送信するようにアンテナ装置2を制御する。そして、コントローラ205は、取得した受信強度を示す値が、記憶部206に記憶されている値と所定の値以上、変化していると判別された場合、記憶部206に記憶されている情報を書き換えて更新するようにしてもよい。この場合、例えば、コントローラ205は、方位方向に数回、アンテナ装置2が回転させられたとき、同じ方位方向の受信強度を示す値を複数回、取得するようにしてもよい。これにより、コントローラ205は、人や車等によって受信強度を示す値が一時的に変化したのか、新たに建築された建築物や周囲にある樹が成長したことによって受信強度を示す値が変化したのかを判別するようにしてもよい。
あるいは、コントローラ205は、DET204が出力した受信強度を示す値を用いて、リアルタイムに送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。このように、リアルタイムで制御する場合、信号処理・制御部3が行う方位方向へのアンテナ装置2の回転制御は、例えば1度単位等、細かいことが望ましい。
なお、本実施形態では、アンテナ装置2が、信号処理・制御部3によって位相を制御されることで、仰角方向に走査される例を説明したが、これに限られない。信号処理・制御部3は、仰角方向も、機械的に角度を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、アンテナ装置2を方位方向および仰角方向に回転、またはビームを走査させる場合を例に説明したが、探査する目的や対象物によって、方位方向または仰角方向のどちらか一方のみにアンテナ装置2を回転、またはビームを走査するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、受信電力の大きさを検出するカプラ203を、LNA202とコントローラ205との間に挿入した例を説明したが、これに限られない。カプラ203の挿入位置は、例えばLNA202が、例えばAD(アナログ信号−デジタル信号)変換部、ローノイズアンプ、フィルタ等を含んで構成されている場合、これらの回路間であってもよい。また、カプラ203は、LMA202の後段に設けられていればよいが、カプラ203の前段で電力が飽和していないことが好ましい。
なお、本実施形態では、送信波がパルス信号である場合、コントローラ205およびDAC207は、送信中に合わせて、その時刻に送信信号の振幅を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、コントローラ205が生成した振幅制御値に応じて、DAC207が振幅を制御することで、送信電力を制限する例を説明したが、これに限られない。例えば、コントローラ205は、DAC207に入力される送信信号、または出力する送信信号のデータに対して、信号レベルを変更するようにしてもよい。あるいは、DAC207とTX208との間に、アッテネータまたはVGA(可変ゲインアンプ)を設け、コントローラ205は、アッテネータの減衰量またはVGAの増幅量を制御することで、送信電力の振幅を制御するようにしてもよい。なお、このように、アッテネータまたはVGAを制御する場合かつ送信波がパルス信号の場合、コントローラ205は、送信を行っている時間のみ、これらの制御を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、アンテナ装置2が、図3に示したように同一の装置である例を説明したが、これに限られない。送信部と受信部とが、別の装置であってもよい。例えば、送信部が、DAC207、TX208、および送信アンテナ209を備える用にしてもよい。そして、受信部が、受信アンテナ201、LNA202、およびカプラ203を備えるようにしてもよい。そして、DET204、コントローラ205、および記憶部206は、送信部または受信部の一方が備えるようにしてもよい。あるいは、DET204、コントローラ205、および記憶部206は、受信部および送信部とは、独立して設けられていてもよい。このように、送信部と受信部とが分離したシステムにおいて、受信波および送信波は、異なる周波数であってもよい。
また、本実施形態では、フェーズドアレイを用いたレーダを例に説明したが、これに限られない。送受信別にパラボラアンテナを有するレーダにも、本発明を適用することができる。例えば、FM−CW(周波数変調連続波)レーダや送信信号パルスの期間が長い場合、送信中に受信したデータを用いて信号処理を行う必要があるため、このようなレーダに本発明を適用することで、本発明と同様の効果を得ることができる。
なお、アンテナ装置2の一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…レーダシステム、2…アンテナ装置、3…信号処理・制御部、4…データ送受信装置、5、6…ネットワーク、7…データ送受信装置、8…信号処理・制御部、201…受信アンテナ、202…LNA、203…カプラ、204…DET、205…コントローラ、206…記憶部、207…DAC、208…TX、209…送信アンテナ

Claims (5)

  1. フェーズドアレイ方式のレーダ装置であって、
    受信部が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記受信強度に基づいて、送信部が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する振幅制御部と、
    前記振幅制御部によって振幅が制御された前記送信信号を送信する前記送信部と、
    を備えるレーダ装置。
  2. 前記振幅制御部は、
    自装置の方位方向および仰角方向の少なくとも一方の方位の複数の角度毎に、前記振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値を角度毎に記憶させ、
    記憶させた前記角度毎の前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記送信部は、
    前記送信信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するDA(デジタル信号−アナログ信号)変換部、前記送信信号の振幅を変更するアッテネータ、および前記送信信号の振幅を変更する可変ゲインアンプの少なくとも1つを備え、
    前記振幅制御部は、
    前記DA変換部、前記アッテネータ、および前記可変ゲインアンプのうち少なくとも1つを前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  4. 前記振幅制御部は、
    前記送信信号を送信する期間に、前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  5. フェーズドアレイ方式のレーダ装置の制御方法であって、
    検出部が、受信部が受信した受信信号の受信電力の受信強度を検出する検出手順と、
    振幅制御部が、前記検出手順によって検出された前記受信強度に基づいて、送信部が送信する送信信号の振幅を制御する振幅制御値を生成し、生成した前記振幅制御値によって前記送信信号の振幅を制御する振幅制御手順と、
    前記送信部が、前記振幅制御手順によって振幅が制御された前記送信信号を送信する送信手順と、
    を含むレーダ装置の制御方法。
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