JP2015218374A - 成膜装置 - Google Patents

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Masafumi Mori
雅史 森
寛 岩田
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Abstract

【課題】スパッタリングターゲットがボンディングされたボンディング部をクランプによって、冷却部に押し付けるスパッタリングカソードユニットを備える成膜装置において、冷却効率の低下を抑制する。
【解決手段】冷却部14に対してボンディング部13を押し付けるクランプ部15を備え、クランプ部15は、ボンディング部13の端面13fよりも内側でボンディング部13の天面13cに接触する押圧部15bを有する構成とする。押圧部15bの接触位置とボンディング部13の端面13fとの間に隙間を形成し、ターゲット11により近い位置で押圧部15bとボンディング部13とを接触させる。これにより、ターゲット11の近傍においてボンディング部13と冷却部14との密着性を向上させて、冷却効率の低下を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパッタリングターゲット(ターゲット)を保持するスパッタリングカソードユニット(カソードユニット)を備える成膜装置に関する。
例えば、基板に成膜材料を成膜するための成膜装置において、真空状態のチャンバー内で、放電により発生したイオン(例えばアルゴンイオン)を陰極であるターゲット(カソード)に衝突させ、ターゲットに含まれる粒子を放出させて成膜するスパッタリング装置がある。
このようなスパッタリング装置では、ターゲットがバッキングプレート(例えば銅板)にボンディングされ、クランプを用いてバッキングプレートの外周の縁部(端部)を押圧して保持している。これにより、バッキングプレートが冷却板に押し当てられて、ターゲットが冷却される。
特開2009−52094号公報
図5は従来のカソードユニットを示す断面図である。図5に示されるように従来のカソードユニット1では、ターゲット2は例えば銅板であるボンディングプレート3にボンディングされ、このボンディングプレート3がクランプ4によって冷却部5に対して押し当てられている。従来のカソードユニット1では、クランプ4によってボンディングプレート3の縁部3aが押し当てられており、縁部3aと冷却部5との接触位置において有効に伝熱されているものの、更なる冷却効率の向上が求められている。
本発明は、カソードがボンディングされたボンディング部を、クランプによって冷却部に押し付けるスパッタリングカソードユニットを備えた成膜装置において、冷却効率の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、成膜材料を含むスパッタリングターゲットから成膜材料の粒子を飛散させて、基板に成膜材料を成膜する成膜装置であって、基板が導入されるチャンバーと、チャンバー内でスパッタリングターゲットを保持するスパッタリングカソードユニットと、を備え、スパッタリングカソードユニットは、スパッタリングターゲットがボンディングされるボンディング部と、ボンディング部を冷却する冷却部と、冷却部に対してボンディング部を押し付けるクランプ部と、を有し、クランプ部は、ボンディング部の縁部より内側でボンディング部に接触して、ボンディング部を押圧する押圧部を備え、押圧部とボンディング部との接触面に沿う方向において、押圧部の接触位置とボンディング部の縁部との間に隙間が形成されていることを特徴とする。
このような成膜装置では、冷却部に対してボンディング部を押し付けるクランプ部を備え、クランプ部は、ボンディング部の縁部よりも内側でボンディング部に接触する押圧部を有する。この成膜装置によれば、押圧部の接触位置とボンディング部の縁部との間に隙間を形成し、スパッタリングターゲットにより近い位置で押圧部とボンディング部とを接触させることができる。これにより、スパッタリングターゲットの近傍においてボンディング部と冷却部と密着させることができるので、スパッタリングターゲット近傍で有効に伝熱を行い冷却効率の低下を抑制することができる。押圧部の接触位置とボンディング部の縁部との間に隙間が形成されているので、ボンディング部の縁部に隙間が形成されていない場合と比較した場合、スパッタリングターゲット近傍において、押圧部による押し付け力を有効に作用させることができる。ボンディング部の縁部にクランプが接触していると、ボンディング部の縁部より内側のスパッタリングターゲット近傍においてクランプによる押し付け力が弱まり、冷却効率が低下するおそれがある。また、このような成膜装置において、冷却効率を向上させることでスパッタリングターゲットの温度上昇を抑制することができるので、スパッタリングターゲットに投入される電力を増やし、成膜効率を向上させることができる。
クランプ部は、接触面に交差する方向において、冷却部から離間して配置されたクランプ本体と、クランプ本体から冷却部側に張り出す押圧部と、接触面に沿う方向において、押圧部よりもスパッタリングターゲットから離間した位置で、クランプ本体から冷却部側に張り出す支持部と、押圧部と支持部との間で、クランプ本体を貫通し、冷却部に捩じ込まれ、クランプ本体を冷却部側へ押し付けるボルトと、を備える構成でもよい。これにより、ボルトを冷却部に対して捩じ込むことで、クランプ本体を冷却部側に移動させることができる。そのため、押圧部によって冷却部を押圧し、ボンディング部を冷却部に押し当てて、密着性を向上させて冷却効率の向上を図ることができる。また、ボルトを緩めることで、冷却部に対して固定されたボンディング部及びスパッタリングターゲットを容易に取り外すことができる。
また、ボルトは、押圧部と支持部との間の中央の位置よりも押圧部側にずれた位置に配置されていてもよい。これにより、クランプ本体から冷却部側に張り出す押圧部と支持部のうち、ターゲットに近い方に配置された押圧部に、支持部よりも大きな力を作用させて、ターゲット近傍においてボンディング部と冷却部との密着性を向上させて冷却効率の向上を図ることができる。
また、ボンディング部は、押圧部との接触位置より外側に張り出す張出領域を有し、張出領域は冷却部に接触している構成でもよい。これにより、押圧部との接触位置よりも外側に張り出す張出領域が冷却部に接触しているので、ボンディング部と冷却部とが密着して有効に伝熱が行われる領域を拡大することができる。その結果、冷却効率の向上を図ることができる。
また、クランプ部は、基板の搬送方向において、スパッタリングターゲットの上流側又は下流側の少なくとも一方に配置され、スパッタリングカソードユニットは基板の搬送方向に複数設けられていてもよい。スパッタリングカソードユニットの冷却効率の向上が図られ、スパッタリングターゲットに投入される電力を増やすことができ、成膜効率の向上が図られているので、装置の能力を維持したままスパッタリングカソードユニットの設置数量を減らすことができる。その結果、基板の搬送方向において、チャンバーの長さを短くすることができる。
本発明によれば、スパッタリングターゲット近傍において、ボンディング部と冷却部との密着性を向上させることができるので、冷却効率の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る成膜装置を示す概略側面図である。 成膜チャンバーにおけるカソードユニットの配置を示す断面図である。 カソードユニットの要部を示す断面図である。 変形例に係るカソードユニットを示す断面図である。 従来のカソードユニットを示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示す成膜装置100は、例えば、太陽電池を製造する太陽電池製造装置、液晶表示素子を製造する液晶表示素子製造装置、平面入力素子(タッチパネル)を製造する平面入力素子製造装置などに適用することができる。
成膜装置100は、ロードロックチャンバー121、バッファーチャンバー122、成膜チャンバー(成膜室)123、バッファーチャンバー124、アンロードロックチャンバー125を備えている。これらのチャンバー121〜125は、この順に並んで配置されている。全てのチャンバー121〜125が真空容器にて構成され、チャンバー121〜125の出入口には、開閉ゲート131〜136が設けられている。
成膜装置100には、基板101を搬送するための搬送装置91(図2参照)が設けられている。搬送装置91は例えば公知のローラー91aとこのローラー91aを回転させる駆動機構(不図示)から構成されている。そして、基板101はトレイ102に載置されて、トレイ102が搬送装置91によって搬送され、チャンバー121〜125内を順次通過する。ローラー91aは、トレイ102の幅方向(図示X方向)の両側の端部を下方から支持するように配置されている。また、ローラー91aは、基板101の幅方向に延在する所定の軸線周りに回転自在の構成とされている。
搬送装置91は、基板101を載置するトレイ102を搬送することで、基板101を搬送する。
各チャンバー121〜125には、内部を適切な圧力とするための減圧部である真空ポンプ(不図示)が接続されている。また、各チャンバー121〜125には、チャンバー内の圧力を監視するための真空計(不図示)が複数(例えば2個)設置されている。
ロードロックチャンバー121は、入口側に設けられた開閉ゲート131を開放することで、大気開放され、処理される基板101が導入されるチャンバーである。ロードロックチャンバー121の出口側は、開閉ゲート132を介して、バッファーチャンバー122の入口側に接続されている。
バッファーチャンバー122は、入口側に設けられた開閉ゲート132を開放することで、ロードロックチャンバー121と連通され、ロードロックチャンバー121を通過した基板101が導入される圧力調整用チャンバーである。バッファーチャンバー122の出口側は、開閉ゲート133を介して、成膜チャンバー123の入口側に接続されている。また、バッファーチャンバー122には、基板101を加熱するためのヒーターが設けられている。このヒーターは、基板101の上面を加熱すべく、基板101の上方に設置されている。バッファーチャンバー122では、基板温度が例えば200℃程度になるように加熱される。バッファーチャンバー122は、成膜チャンバー123の前段に設置され、基板101を加熱する加熱用チャンバーとして機能する。
成膜チャンバー123は、入口側に設けられた開閉ゲート133を開放することで、バッファーチャンバー122と連通され、バッファーチャンバー122を通過した基板101が導入され、基板101に薄膜層を成膜する処理チャンバーである。成膜チャンバー123の出口側は、開閉ゲート134を介して、バッファーチャンバー124の入口側に接続されている。図2に示されるように、成膜チャンバー123には、基板101に成膜材料(薄膜層)を成膜するためのカソードユニット(スパッタリングカソードユニット)10が交換可能に取り付けられている。また、成膜チャンバー123には、基板101を加熱するためのヒーター92が設けられている。このヒーター92は、基板101の上面を加熱すべく、基板101よりも上方に設置されている。成膜チャンバー123では、基板温度が例えば200℃程度に維持されている。
なお、カソードユニット10及びカソードユニット10を保持する保持機構22についての説明は後述する。
バッファーチャンバー124は、入口側に設けられた開閉ゲート134を開放することで、成膜チャンバー123と連通され、成膜チャンバー123によって成膜された基板101が導入される圧力調整用チャンバーである。バッファーチャンバー124の出口側は、開閉ゲート135を介して、アンロードロックチャンバー125の入口側に接続されている。また、バッファーチャンバー124には、基板101を冷却するための冷却板(不図示)が設けられている。この冷却板は、基板101の上面を冷却すべく、基板101の上方に設置されている。バッファーチャンバー124では、基板温度が例えば120℃程度になるように冷却する。バッファーチャンバー124は、成膜チャンバー123の後段に設置され、基板101を冷却する冷却用チャンバーとして機能する。なお、バッファーチャンバー124に冷却手段が設置されていない構成でもよい。真空チャンバーから出た後の大気圧環境において、基板101を大気により冷却(空冷)する構成でもよい。
アンロードロックチャンバー125は、入口側に設けられた開閉ゲート135を開放することで、バッファーチャンバー124と連通され、バッファーチャンバー124を通過した基板101が導入されるチャンバーである。アンロードロックチャンバー125の出口側には、開閉ゲート136が設けられ、開閉ゲート136を開放することで、アンロードロックチャンバー125が大気開放される。アンロードロックチャンバー125では、大気開放により空冷し、チャンバー外へ基板101が搬送される時点で、100℃以下に冷却される。
次にカソードユニット10について説明する。図2示されるように、カソードユニット10は、成膜チャンバー123の底板123aに装着されている。カソードユニット10は、底板123aに対して、クランプ等によって着脱可能に装着されていてもよく、例えばボルト固定されていてもよい。底板123aには底部開口123bが設けられ、この底部開口123bにターゲット(スパッタリングターゲット)11(図3参照)が配置されている。ターゲット11はカソードユニット10に保持された状態で成膜チャンバー123の内部に露出している。ターゲット11は、成膜材料の粒子を含むものである。成膜材料としては、例えばSiO、Nb、TiO等が挙げられる。
図3は、カソードユニット10の要部を示す断面図である。図3では、基板101の搬送方向(図示Y方向)及びターゲット11の厚さ方向(図示Z方向)に沿う断面を示している。ターゲット11は、例えば矩形の板状を成し、インジウムボンディング12によってボンディング部(バッキングプレート)13にボンディングされている。ターゲット11はインジウムに代えてその他の材料によってボンディングされていてもよく、その他の方法によってバッキングプレートに接合されていてもよい。
ボンディング部13は、例えば矩形の板状を成し銅板によって形成されている。ボンディング部13及びターゲット11は厚み方向に重ねられボンディングされている。また、ボンディング部13は、ターゲット11の幅方向(図示Y方向)において、ターゲット11よりも大きく形成され、ターゲット11の幅方向の両側に張り出している。ボンディング部13は、ターゲット11の底面11aの全面においてインジウムボンディング12を介して接触している。すなわち、ボンディング部13は、ターゲット11と接触している本体領域13aと、ターゲット11の幅方向の両側において、本体領域13aより外側に張り出す張出領域13bとを有する。
張出領域13bは、ターゲット11の幅方向の両端面11bよりも外側に張り出すように形成され、ターゲット11と接触していない領域である。なお、ターゲット11の端面11bは、図示Y方向に対向する面である。また、ボンディング部13において、ターゲット11側の面を天面13cとし、厚み方向において天面13cに対向する面を底面13dとする。張出領域13bは、天面13cにおいて、ターゲット11とは接触していない。また、張出領域13bには、後述するボルト17を挿通するためのボルト穴13eが形成されている。ボルト穴13eは、ボンディング部13の厚み方向に貫通している。
カソードユニット10は、ボンディング部13の底面13dに対向して配置され、ボンディング部13を冷却する冷却部14と、冷却部14に対してボンディング部13を押し付けるクランプ部15とを備えている。クランプ部15は、基板101の搬送方向において、ターゲット11を挟むように両側に配置されている。
冷却部14は例えば矩形の板状を成している。冷却部14の内部には冷却水が流通する流路が形成されている。冷却部14の材質としては、例えば無酸素銅等を用いることができる。なお、冷却部14のボンディング部13側の面を天面14aとする。冷却部14の天面14aは、ボンディング部13の底面13dと接触している。冷却部14の天面14aは、ボンディング部13の底面13dの全面を覆うように配置されている。また、冷却部14の天面14aとボンディング部13の底面13dとの間には、グラファイトシート16が配置され、冷却部14及びボンディング部13はグラファイトシート16を介して熱伝達が良好な状態で接触している。なお、グラファイトシート16が設けられていない構成でもよい。
また、冷却部14には、ボンディング部13のボルト穴13eに対応する位置に、ボルト17が嵌め込まれるめねじ部14bが形成されている。
クランプ部15は、クランプ本体15aから冷却部14側に張り出す押圧部15b及び支持部15cを有する。クランプ本体15aは、ボンディング部13の天面13c(接触面)に交差する方向において、天面13cから離間して配置されている。
押圧部15bは、クランプ本体15aのターゲット11側の位置から冷却部14側に張り出し、ボンディング部13の図示Y方向の端面(縁部)13fより内側で、ボンディング部13に接触して、ボンディング部13を押圧している。押圧部15bは、ボンディング部13の張出領域13bにおいて天面13cに接触している。押圧部15bはターゲット11に近接した位置に配置されている。
支持部15cは、図示Y方向において押圧部15bとは反対側で、クランプ本体15aから冷却部14側に張り出している。押圧部15b及び支持部15cは、図示Y方向において離間して配置され、押圧部15bと支持部15cとの間には隙間18が形成されている。図示Y方向において、ボンディング部13の端面13fと、押圧部15bの先端(ボンディング部13との接触位置)との間に隙間18が形成されている。また、ボンディング部13の天面13cと直交する方向において、張出領域13bとクランプ本体15aとの間に隙間18が形成されており、クランプ本体15aはボンディング部13と接触していない。
支持部15cは、図示Y方向から見た場合に、ボンディング部13の端面13fよりも外側に配置されている。支持部15cは、図示Z方向において、押圧部15bよりも長く形成されている。支持部15cの先端は冷却部14の天面14aに接触している。
また、クランプ本体15aには、ボルト17が挿入される開口部15dが形成されている。開口部15dは、図示Y方向において、押圧部15bと支持部15cとの間に形成されている。ボルト17は、クランプ本体15aの開口部15d及びボンディング部13のボルト穴13eを貫通して、冷却部14のめねじ部14bに嵌められている。ボルト17を冷却部14に対して捩じ込むことで、クランプ本体15aを冷却部14側に移動させることができる。これにより、支持部15cを冷却部14に押し付けると共に、押圧部15bをボンディング部13に押し付けることができる。また、ボルト17は、押圧部15bと支持部15cとの間の中央の位置よりも押圧部15b側にずれた位置に配置されている。
次に、基板101に成膜が施された成膜基板を製造する方法について説明する。
(搬送工程)
まず、基板101は、ロードロックチャンバー121内に導入される。ロードロックチャンバー121内は、開閉ゲート131,132が閉じられて密閉状態とされ、所定の圧力まで減圧される。基板101は、ロードロックチャンバー121内を搬送され、隣接するバッファーチャンバー122内に導入される。
(加熱工程)
加熱工程では、基板101が導入されたバッファーチャンバー122内で基板101をヒーター92によって加熱する。例えば、バッファーチャンバー122内は、基板101が導入される前に所定の温度まで加熱されている。基板101は、バッファーチャンバー122内を搬送されながら、成膜に適した温度まで加熱され、後段の成膜チャンバー123に導入される。
(成膜工程)
成膜チャンバー123内は、基板101が導入される前に、成膜に適正な減圧状態とされている。基板101が成膜チャンバー123内に導入されると、開閉ゲート133,134が閉じられて密閉状態とされる。また、成膜チャンバー123内は、ヒーターによって加熱されて、基板温度が維持された状態となる。そして、基板101上に成膜処理が行われ、基板101上に酸化膜等の薄膜層が成膜される。成膜チャンバー123では、成膜材料を含むターゲット11から成膜材料の粒子を飛散させて、基板101に成膜材料を成膜する。なお、薄膜層である酸化膜としては、例えば、SiO、Mb、TiO等が挙げられる。
(冷却工程)
冷却工程では、基板101が導入されたバッファーチャンバー124内で基板101を冷却する。例えば、バッファーチャンバー124内は、基板101が導入される前に所定の温度まで冷却されている。なお、冷却工程は、チャンバー内で実行されなくてもよい。基板101は、バッファーチャンバー124内を搬送され、隣接するアンロードロックチャンバー125内に導入される。
アンロードロックチャンバー125内は、開閉ゲート136が開放されて、大気開放により基板101が、冷却される。基板101が、冷却された後、基板101は、アンロードロックチャンバー125内を搬送され、アンロードロックチャンバー125外へ導出される。
次にカソードユニット10の作用について説明する。
カソードユニット10では、ボルト17がクランプ本体15a及びボンディング部13を貫通して、冷却部14に捩じ込まれている。ボルト17を捩じ込むことで、ボルト17の頭部がクランプ本体15aに押し付けられて、クランプ本体15aが冷却部14側に移動する。これにより、支持部15cが冷却部14の天面13cに押し付けられ、押圧部15bがボンディング部13の張出領域に13bに押し付けられる。これにより、押圧部15bが冷却部14に対してボンディング部13を押し付けることができ、冷却部14とボンディング部13とを密着させる。
また、クランプ部15は、支持部15cを支持点とした場合、クランプ本体15aは、支持点からターゲット11側へ接近するようにY方向に延在し、押圧部15bは、ターゲット11の近傍で、ボンディング部13を冷却部14に押し付けている。さらに、Y方向において、支持部15cと押圧部15bとの間に隙間18が形成されているので、クランプ部15による押し付け力を押圧部15bに集中させて、ターゲット11により近い位置で、ボンディング部13を冷却部14に押し付けることができる。その結果、ターゲット11の近傍で、ボンディング部13と冷却部14と密着性を向上させて、伝熱効率の向上を図ることができる。そのため、冷却部14による冷却効率を向上させて、ボンディング部13及びターゲット11を冷却することができる。
このような成膜装置100では、ターゲット11の近傍において、ボンディング部13と冷却部14との密着性を向上させて、冷却部14による冷却効率を向上させることができるので、ターゲット11の温度上昇を抑制することができる。これにより、ターゲット11に投入される電力を増やし、成膜効率を向上させることができる。例えば、基板101の搬送方向に複数のカソードユニット10を備える構成において、成膜品質を確保しつつ、従来と比較して、カソードユニット10の個数を削減することができる。また、カソードユニット10の設置個数を削減することで、成膜チャンバー123の基板101の搬送方向における長さを短くして、省スペース化を図ることができる。
また、カソードユニット10では、ボルト17が押圧部15bと支持部15cとの間の中央の位置よりも押圧部15b側にずれた位置に配置されている。これにより、クランプ本体15aから冷却部14側に張り出す押圧部15bと支持部15cのうち、ターゲット11に近い方に配置された押圧部15bに、支持部15cよりも大きな力を作用させることができる。その結果、ターゲット11近傍においてボンディング部13と冷却部14との密着性を一層向上させて冷却効率の向上を図ることができる。
また、ボンディング部13は、図示Y方向において、押圧部15bとの接触位置より外側に張り出す張出領域13bを有し、張出領域13bは冷却部14に接触している。これにより、ボンディング部13と冷却部14との密着性が向上されて有効に伝熱される領域を、押圧部15bの接触位置よりも外側にも拡大することができ、冷却効率を一層向上させることができる。
次に、図4を参照して、変形例に係るカソードユニット20,30について説明する。なお、カソードユニット10と同様の説明は省略する。
図4(a)は、第1変形例に係るカソードユニット20を示している。カソードユニット20が、カソードユニット10と異なる点は、ボンディング部13の張出領域23bの張り出し長さ(図示Y方向における長さ)が、カソードユニット10の張出領域13bよりも短い点である。張出領域23bには、ボルト穴が形成されておらず、ボルト17は、ボンディング部13の外側に配置されている。このような構成のカソードユニット20を備える成膜装置でもよい。ボルト穴を加工する必要がないので、加工費の上昇を抑制することができる。
図4(b)は、第2変形例に係るカソードユニット30を示している。カソードユニット30が、カソードユニット10と異なる点は、ボンディング部13の張出領域33bの張り出し長さが、カソードユニット10の張出領域13bよりも長い点、及びクランプ部15の支持部35cがボンディング部13に押し付けられている点である。張出領域33bには、ボルト穴13eが形成されており、ボルト17はボルト穴13eを通り、冷却部14に捩じ込まれている。
支持部35cは、冷却部14に接触しておらず、ボンディング部13の天面13cに接触している。このように支持部35cをボンディング部13に押し付ける構成でもよい。これにより、張出領域33bの面積を拡大して、ボンディング部13と冷却部14との接触面積を増やすことができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態では、カソードユニット10が成膜チャンバー123の底板123aに装着されているが、カソードユニット10が配置される場所は、底板123aに限定されず、例えば天板や側壁に配置されていてもよい。
また、本発明は、基板101を立てて(基板101の板厚方向を水平方向に配置して)搬送する縦型の基板搬送装置を備えた成膜チャンバーに適用してもよい。
また、上記実施形態では、ボルト17を用いて、クランプ本体を冷却部側に押し付けているが、例えばカム機構など、その他の機構を用いて、クランプ本体を冷却部側に移動させてもよい。
また、上記実施形態では、ボルト17は、押圧部15bと支持部15cとの間の中央の位置よりも押圧部15b側にずれた位置に配置されているが、ボルト17は、押圧部15bと支持部15cとの間の中央の位置に配置されているものでもよく、中央の位置よりも支持部15c側にずれた位置に配置されているものでもよい。
また、上記実施形態では、クランプ部15が、基板の搬送方向の両側に配置されている構成としているが、クランプ部15は、基板の搬送方向の上流側又は下流側の少なくとも一方に配置されているものでもよい。また、チャンバーの幅方向(図示X方向)の端部側に、クランプ部15が設けられていてもよい。
また、カソードユニット10は、基板の搬送方向において、複数設けられているものでもよく、基板の搬送方向に1つのみ配置されているものでもよい。カソードユニット10は、チャンバーの幅方向において、複数設けられているものでもよく、一つのみ配置されているものでもよい。
また、ターゲット11の形状は、矩形のものに限定されず、円形などその他の形状でもよい。
また、冷却部14は、内部に冷媒が流れる流路が形成されているものに限定されず、冷却板に接触して配置された冷却管を備える構成でもよく、その他の構成でもよい。
10,20,30…カソードユニット(スパッタリングカソードユニット)、11…ターゲット(スパッタリングターゲット)、13…ボンディング部、13b,23b,33b…張出領域、13f…端面(ボンディング部の縁部)、14…冷却部、15…クランプ部、17…ボルト、18…隙間、100…成膜装置、123…成膜チャンバー。

Claims (5)

  1. 成膜材料を含むスパッタリングターゲットから前記成膜材料の粒子を飛散させて、基板に前記成膜材料を成膜する成膜装置であって、
    前記基板が導入されるチャンバーと、
    前記チャンバー内で前記スパッタリングターゲットを保持するスパッタリングカソードユニットと、を備え、
    前記スパッタリングカソードユニットは、
    前記スパッタリングターゲットがボンディングされるボンディング部と、
    前記ボンディング部を冷却する冷却部と、
    前記冷却部に対して前記ボンディング部を押し付けるクランプ部と、を有し、
    前記クランプ部は、前記ボンディング部の縁部より内側で前記ボンディング部に接触して、前記ボンディング部を押圧する押圧部を備え、
    前記押圧部と前記ボンディング部との接触面に沿う方向において、前記押圧部の接触位置と前記ボンディング部の縁部との間に隙間が形成されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記クランプ部は、前記接触面に交差する方向において、前記冷却部から離間して配置されたクランプ本体と、
    前記クランプ本体から前記冷却部側に張り出す前記押圧部と、
    前記接触面に沿う方向において、前記押圧部よりも前記スパッタリングターゲットから離間した位置で、前記クランプ本体から前記冷却部側に張り出す支持部と、
    前記押圧部と前記支持部との間で、前記クランプ本体を貫通し、前記冷却部に捩じ込まれ、前記クランプ本体を前記冷却部側へ押し付けるボルトと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記ボルトは、前記押圧部と前記支持部との間の中央の位置よりも前記押圧部側にずれた位置に配置されている請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記ボンディング部は、前記押圧部との接触位置より外側に張り出す張出領域を有し、
    前記張出領域は前記冷却部に接触していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の成膜装置。
  5. 前記クランプ部は、前記基板の搬送方向において、前記スパッタリングターゲットの上流側又は下流側の少なくとも一方に配置され、
    前記スパッタリングカソードユニットは前記基板の搬送方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の成膜装置。
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