JP2015215768A - ユーザ属性に応じた情報をユーザ単位で配信可能なシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに特別な入力等の負担を強いることなく、当該ユーザに適した情報をユーザ毎に配信可能なシステムを提供する。
【解決手段】本情報配信システムは、LANに係るプライベートアドレスを割り当てられており、ユーザの識別子を保持し、LANに接続された端末からの識別子取得要求を受け付けて識別子を通知可能な識別子管理部と、広域ネットワークに接続され、識別子管理部のプライベートアドレスと、識別子管理部のグローバルアドレスとを対応付けて保存し、端末から識別子管理部のプライベートアドレスの取得要求を受信した際、要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを端末宛てに通知する接続管理部と、広域ネットワークに接続され、ユーザの識別子毎にユーザに係る情報を対応付けて保存し、識別子を当該端末経由で受信した際、識別子に対応付けられたユーザに係る情報を送信するユーザ情報管理部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユーザの属性に応じた情報を配信する情報配信技術に関する。
近年、バナー広告等、ウェブ(Web)上での広告であるインターネット広告が盛んに利用されている。インターネット広告は、例えばユーザによるウェブサイトへのアクセス履歴等に応じて、配信内容を選定可能というターゲティング性を有する。ここで、ユーザが閲覧した複数ウェブサイト間でのアクセス履歴は、例えば、送受信されるクッキー(cookie)を用いて取得することができる。
このようなインターネット広告におけるターゲティング性を向上させる技術として、例えば、特許文献1は、地域に限定された情報配信やサービスを、インターネットを介して提供する利用者限定ネットワークシステムを開示している。このシステムでは、契約者の認証手段を用いることで、契約者である利用者の特定を行っている。
ここで、利用者は、標準装備されたセットトップボックス(STB)やウェブページ上でサービスを受ける。この際の利用者の認証は、STBに設置されたICカードスロットへの個人認証用ICカードの挿入や、パーソナルコンピュータ(PC)での利用者IDの入力、又は個人認証用ソフト若しくはCD−ROMの起動によって実施される。
また、特許文献2は、ユーザ端末のIP(Internet Protocol)アドレスと、地域情報対地域データベースとを用いて当該ユーザ端末の地域を判別し、判別された地域に応じたウェブ情報を当該ユーザ端末に送信するWebページ配信技術を開示している。
特開2010−68543号公報 特開2000−20433号公報
特許文献1及び2に記載されたような従来技術は、ウェブ上で収集されたユーザに関する情報を利用して、当該ユーザに適しているとされる広告等の情報を配信している。しかしながら、世帯等のユーザ単位毎に、より適した情報を選定して配信することは、なお困難である。
実際、特許文献2に記載の技術では、グローバルIPアドレスから地域を特定し、特定された地域に限定されたウェブ情報を配信可能ではあるが、例えば各世帯に限定された情報配信までは想定されていない。
一方、特許文献1に記載の技術では、確かに、個人認証情報を取得することによって配信先を識別することができるため、ユーザ単位の情報配信が可能である。しかしながら、例えばウェブブラウザへの広告配信への適用を考えた場合、ウェブページの閲覧者に予め特別な個人認証情報を準備させ入力させる、といった多大な負担が必要となる。
また、上記の技術を含む従来技術では、ユーザへの配信情報を決定するのに利用されるのは、アクセス履歴やグローバルIPアドレスといったウェブ上で収集される情報に限定される。そのため、当該ユーザにおける例えば起床時間や帰宅時間といった生活状況に係る属性に適した広告等の情報を選定することは非常に困難である。さらに、クッキーの利用が制限される通信環境ではアクセス履歴も収集困難となり、配信すべき広告を決定するための判断材料が大幅に不足してしまう。
そこで、本発明は、ユーザに特別な入力等の負担を強いることなく、当該ユーザに適した情報をユーザ単位で配信可能なシステム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、LAN(Local Area Network)に接続されたユーザの端末に対し当該ユーザに係る情報を配信するシステムであって、
当該LANに係るプライベートアドレスを割り当てられており、当該ユーザの識別子を保持し、当該端末からの当該プライベートアドレス宛てへの当該識別子の取得要求を受け付けて当該識別子を通知可能な識別子管理部と、
広域ネットワークに接続され、識別子管理部からこの識別子管理部のプライベートアドレスを取得し、当該プライベートアドレスと、識別子管理部について取得された当該広域ネットワークに係るグローバルアドレスとを対応付けて保存し、当該端末から識別子管理部のプライベートアドレスの取得要求を受信した際、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに通知する接続管理部と、
当該広域ネットワークに接続され、当該ユーザの識別子毎に当該ユーザに係る情報を対応付けて保存し、識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた当該ユーザに係る情報を送信するユーザ情報管理部と
を有する情報配信システムが提供される。
この本発明による情報配信システムの一実施形態として、
ユーザ情報管理部は、当該ユーザの識別子毎に当該ユーザの属性情報を対応付けて保存し、識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた属性情報を送信し、
本情報配信システムは、当該広域ネットワークに接続され、ユーザ情報管理部から当該端末を介して又は介さずに受信した当該属性情報に基づいて配信情報を決定又は生成し、当該配信情報を、当該端末で出力させるべく、当該端末宛てに配信する情報管理・配信部を更に有することも好ましい。
また、本発明による情報配信システムにおける識別子の不正利用防止に係る一実施形態として、
ユーザ情報管理部は、識別子管理部から取得された当該識別子を、当該端末経由で受信した際、アクセス元のグローバルアドレスを取得し、当該グローバルアドレスを当該識別子と共に接続管理部宛てに送信し、
接続管理部は、識別子管理部から保存された当該識別子を取得し、当該識別子と、当該プライベートアドレスと、識別子管理部について取得されたグローバルアドレスとを予め対応付けて保存し、ユーザ情報管理部から受信したグローバルアドレス及び当該識別子が対応付けられているか否かを判定し、対応付けられているとの真の判定を行った際、当該真の判定結果を該ユーザ情報管理部宛てに送信し、
ユーザ情報管理部は、当該真の判定結果を受信した場合にのみ、当該識別子に対応付けられた情報を送信することも好ましい。
さらに、本発明による情報配信システムの他の実施形態として、
接続管理部は、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに通知する際、当該プライベートアドレスが複数存在する場合、当該プライベートアドレス毎に当該プライベートアドレスの登録された数に基づいて設定されたアクセス優先度情報を合わせて当該端末に通知し、
当該端末は、受信した当該アクセス優先度情報に基づいたアクセス優先度のより高いプライベートアドレスから順に、当該プライベートアドレス宛てに当該識別子の取得要求を送信することも好ましい。
また、本発明による情報配信システムの更なる他の実施形態として、
識別子管理部は、当該ユーザの消費電力量、ガス使用量及び水道使用量のうちの少なくとも1つに係る生活関連量データを取得し、当該生活関連量データを当該ユーザの識別子と対応付けてユーザ情報管理部宛てに送信し、
ユーザ情報管理部は、受信した当該ユーザに係る生活関連量データに基づいて生活状況を推定し、推定された当該生活状況を当該ユーザに係る属性情報として当該ユーザの識別子に対応付けて保存することも好ましい。
さらに、本発明による情報配信システムにおいて、当該端末はウェブ(Web)サーバからウェブページを取得し、当該ウェブページは、当該ユーザに係る情報を取得するための当該端末での処理手順を記述したスクリプト(script)を含むことも好ましい。
また、情報管理・配信部を備えた上述の実施形態において、この情報管理・配信部は、受信し得る属性情報毎に、当該端末に配信すべき配信情報を予め対応付けて保存し、ユーザ情報管理部から送信された属性情報に対応付けられた配信情報を選択して当該端末宛てに配信することも好ましい。さらに、この情報管理・配信部は、当該端末から当該広域ネットワークでの通信履歴情報を受信し、当該通信履歴情報と受信した当該属性情報とに基づいて配信情報を決定又は生成することも好ましい。
さらに、情報管理・配信部を備えた上述の実施形態において、ユーザ情報管理部は、識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末より受信した際、当該識別子に対応付けられた属性情報を当該端末に送信し、
情報管理・配信部は、当該端末から当該属性情報を受信した際、当該属性情報に基づいて決定又は生成された配信情報を当該端末宛てに配信することも好ましい。
また、本発明による情報配信システムのアドレス情報更新についての一実施形態として、
識別子管理部は、自らのプライベートアドレス及び自らに係るグローバルアドレスを監視し、定期的に、所定のタイミングで又は当該アドレスに変化があった際、接続管理部に対し、自ら保持する当該識別子に対応するプライベートアドレス及びグローバルアドレスを更新させ、
接続管理部は、更新指示元の当該識別子に対応するグローバルアドレスを更新する際、当該識別子とは異なる識別子に対応する同一のグローバルアドレスをも同様に更新することも好ましい。
本発明によれば、さらに、LANに接続されたユーザの端末に対し当該ユーザに係る情報を配信するシステムにおける情報配信方法であって、
当該LANに係る所定のプライベートアドレスを有する保存元で、当該ユーザの識別子を保持する第1のステップと、
広域ネットワークを介して、当該保存元のプライベートアドレスを取得し、当該プライベートアドレスと、当該保存元について取得された当該広域ネットワークに係るグローバルアドレスとを対応付けて保存する第2のステップと、
当該端末から当該保存元のプライベートアドレスの取得要求を受信した際、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに当該広域ネットワークを介して通知する第3のステップと、
当該端末から当該識別子の取得要求が当該保存元宛てに送信された際、当該識別子を当該端末宛てに当該LANを介して通知する第4のステップと、
当該ユーザの識別子毎に当該ユーザに係る情報を予め対応付けて保存しておき、当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた当該ユーザに係る情報を送信する第5のステップと
を有する情報配信方法が提供される。
本発明の情報配信システム及び方法によれば、ユーザに特別な入力等の負担を強いることなく、当該ユーザに適した情報をユーザ単位で配信することができる。
本発明による情報配信システムの一実施形態における模式図である。 本発明による情報配信システムの他の実施形態における模式図である。 本発明による情報配信システムの一実施形態を構成する各機器についての機能ブロック図である。 接続管理サーバに保存されるアドレステーブルの一実施例を示すテーブルである。 プライベートIPアドレス毎に登録数を対応付けた実施例を示すテーブルである。 属性情報保存部に保存されたユーザ属性情報の一実施例を示すテーブルである。 広告データ保存部に保存された配信広告テーブルの一実施例を示すテーブルである。 本発明による情報配信方法の一実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による情報配信方法の他の実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による情報配信方法の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による情報配信方法の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明による情報配信システムの一実施形態における模式図である。
図1に示す実施形態の情報配信システムは、ユーザの情報端末2が、インターネットに接続されたウェブ(Web)サーバ8からウェブページを取得した際、(当該ユーザの属性に応じて決定された)当該ユーザに適した広告等の情報を当該ウェブページに掲載可能とする。ここで、情報端末2は、ウェブブラウザ・アプリケーションをインストールしており、取得したウェブページをディスプレイにレンダリング可能となっている。尚、このウェブブラウザは、特別なアプリケーションやプラグイン、アドオン等を搭載している必要がない。
この情報配信システムは、具体的に、ユーザの生活区域(自宅)に設けられたホームネットワーク(LAN)に接続されたHEMS(Home Energy Management System)機器1と、同じくホームネットワークに接続された情報端末2とを含む。ここで、ユーザとは、本実施形態において1つの世帯(ユーザ世帯)であり、後述するHEMS機器1の保持する識別子によって特定される情報配信先としての単位である。尚、このような単位であれば、ユーザは、例えば個人又は世帯の構成員である場合もあり得る。
HEMS機器1は、識別子管理部であって、ホームネットワークに係るプライベートIP(Internet Protocol)アドレス(以下、p-IPアドレスと略称)を割り当てられており、ユーザの識別子である「世帯ID」を保持している。ここで、HEMS機器1と情報端末2とはホームネットワークを介して互いに通信可能であり、HEMS機器1は、情報端末2から、割り当てられたp-IPアドレス宛てへの「世帯ID」の取得要求を受信した際、保持した「世帯ID」を通知することができる。この「世帯ID」の通知を受けた情報端末は、(自らのウェブブラウザが)どの世帯からアクセスしようとしているのかを知ることができる。
さらに、HEMS機器1は、ユーザの消費電力量、ガス使用量及び水道使用量のうちの少なくとも1つに係る生活関連量データを取得し、この生活関連量データを「世帯ID」と対応付けて送信可能となっていることも好ましい。図1では、HEMS機器1は、スマートメータ3から、ユーザ(世帯)の消費電力量データを生活関連量データとして取得している。
尚、本来、HEMS機器は、宅内の電力やガス、水道の利用状況を把握可能な機器である。ここで把握された利用状況は、HEMS機器と通信可能な専用の表示端末に表示可能となっている。さらには、この表示端末を利用して、居住者(ユーザ)に向けた広告やクーポンなどの情報配信サービスを行うことも可能となっている。本情報配信システムでは、このような専用の表示端末にだけではなく、ホームネットワークに接続された情報端末2のウェブブラウザにも、居住者(ユーザ)の属性情報に基づいた広告配信を可能とする。この際、専用アプリケーションのインストールやウェブアプリケーションへのログイン作業を実施することなく、このような広告配信を可能とするのである。
また、情報端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータ又はパーソナルコンピュータ(PC)、セットトップボックス(STB)、テレビ(TV)等の情報処理装置である。
さらに、本実施形態での情報配信システムは、広域ネットワークであるインターネットに接続された接続管理部としての接続管理サーバ5と、ユーザ情報管理部としてのユーザ属性管理サーバ6と、情報管理・配信部としての広告管理・配信サーバ7とを含む。ここで、インターネットとホームネットワーク(LAN)とは、例えば事業者通信網等であるアクセスネットワークを介して相互接続されている。このアクセスネットワークは、例えば光ファイバ網又はADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の固定系ネットワークや、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)又は3G(3rd Generation)等の無線系ネットワークとすることができる。
接続管理サーバ5は、HEMS機器1からHEMS機器1自身のp-IPアドレスを取得し、このp-IPアドレスと、HEMS機器1について取得された(広域ネットワークに係る)グローバルIPアドレス(以下、g-IPアドレスと略称)とを予め対応付けて保存しておく。
次いで、接続管理サーバ5は、(「世帯ID」を取得しようとする)情報端末2から、HEMS機器1のp-IPアドレスの取得要求を受信した際、当該要求元の(即ち情報端末2に係る)g-IPアドレスに対応付けられたp-IPアドレスを情報端末2宛てに通知する。これにより、情報端末2は、接続管理サーバ5から取得した(HEMS機器1の)p-IPアドレスを宛先にして、HEMS機器1に「世帯ID」を要求することができる。
ユーザ属性管理サーバ6は、ユーザ識別子である「世帯ID」毎に、当該ユーザの「属性情報」を予め対応付けて保存しており、(HEMS機器1から取得された)「世帯ID」を情報端末2経由で受信した際、世帯IDに対応付けられた「属性情報」を、例えば情報端末2に送信する。
このように、本情報配信システムによれば、ユーザに特別なID入力等の負担を強いることなく、当該ユーザに適した情報をユーザ単位で配信することが可能となる。ここで、ユーザ属性管理サーバ6は、ユーザ情報管理部であり、「属性情報」以外のユーザに係る情報を配信するサーバであってもよい。例えば、ユーザの「世帯ID」毎に、予めアンケート等で取得した当該ユーザの趣味・嗜好等の情報に沿った製品・サービス等の紹介若しくは広告、又は関連ニュース等を対応付けて保存しておき、指定された「世帯ID」に対応付けられた情報を配信してもよい。
また、ユーザ属性管理サーバ6は、HEMS機器1から受信したユーザに係る生活関連量データに基づいて生活状況を推定し、推定された生活状況を「属性情報」として「世帯ID」に対応付けて保存することも好ましい。この生活状況とは、在宅中、就寝中、調理中、入浴中等、生活区域(自宅)での居住者であるユーザの生活行動に依存して変遷する世帯区域内(宅内)でのユーザの状態又は行動状況を指す。
尚、推定材料である生活関連量データは、生活関連量を測定又は取得可能な他の手段から取得されてもよい。例えば、スマートメータ3等の生活関連量計(電力計、水道メータ又はガスメータ等)から、電力事業者、水道事業者又はガス事業者等の専用通信線を介してユーザ属性管理サーバ6宛てに生活関連量データが送信されてもよい。例えば、スマートメータ3が消費電力量を(図示されていない)MDMS(Meter data Management System)に送信し、ユーザ属性管理サーバ6は、このMDMSから消費電力量を取得することも可能である。
同じく図1に示した広告管理・配信サーバ7は、ユーザ属性管理サーバ6から情報端末2を介して(又は介さずに)受信した「属性情報」に基づいて配信情報である「広告情報」を決定又は生成し、この「広告情報」を、情報端末2で出力(表示)させるべく、情報端末2宛てに配信する。
以上に説明した情報配信システムによれば、HEMS機器1と情報端末2とは互いに通信可能であり、ユーザの情報端末2は、HEMS機器1から「世帯ID」を取得することができる。次いで、情報端末2がこの「世帯ID」を指定して所定のサーバにアクセスすることにより、当該ユーザの属性に適した「広告情報」等の情報が、当該ユーザを特定して配信可能となるのである。ここで、ユーザは、特別なID等の入力やウェブブラウザへの(アドオン、プラグイン等の)機能追加といった特別な操作を実施しなくても、自らの属性に適した情報を取得することができる。
また、情報端末2は、ウェブサーバ8から取得したウェブページに、取得した「広告情報」を例えばバナー広告として表示することも好ましい。また、情報端末2の取得するウェブページは、「広告情報」(「属性情報」)を取得するための情報端末2での処理手順を記述したスクリプト(script)を含む広告タグ(情報タグ)を有していてもよい。情報端末2に搭載されたウェブブラウザは、このスクリプトを読み込み、当該スクリプトに従って、以上に説明した広告配信に関する処理を実施することができる。
また、広告管理・配信サーバ7は、情報管理・配信部であり、広告以外の情報を配信するサーバであってもよい。例えば、ユーザ属性毎に省エネ等の生活アドバイス、警告情報、又は関連ニュース等を対応付けて生成・保存し、指定された「属性情報」に対応付けられた情報を送信してもよい。
さらに、ホームネットワークの構成も図1の実施形態に限定されるものではない。例えば、スマートメータ(生活関連量計)3がHGW(ホームゲートウェイ)4に直接接続されていてもよく、スマートメータ(生活関連量計)3とHEMS機器1とが合わせて1つの機器であることも可能である。また、ユーザ属性管理サーバ6が生活区域内(宅内)に設置されていてもよい。
また、図1において、スマートメータ3の代わりに、分電盤に設置されたCTセンサ、クランプメータ(架線電流計)、又はコンセントに設置されたコンセントタップ(タップ型電力計)等を使用してもよい。この場合、CTセンサやコンセントタップ等によって、宅内各配電の消費電力量又は家電機器の個別の消費電力量を計測し、HEMS機器1に出力することが可能となる。また、これらの計測値を利用することによって、ユーザ属性管理サーバ6でより具体的なより確度の高い生活状況の推定を行うことも可能となる。
図2は、本発明による情報配信システムの他の実施形態における模式図である。
図2に示す実施形態の情報配信システムも、図1に示したシステムと同じ構成機能部を有し、ユーザの情報端末2が、ウェブサーバ8からウェブページを取得した際、当該ユーザの属性に応じて決定された広告等の情報を当該ウェブページに掲載可能とする。
しかしながら、図2に示した情報配信システムでは、図1のシステムとは異なり、マンション等の集合住宅内にある複数の世帯(図2では世帯A、世帯B及び世帯C)毎にホームネットワーク(LAN)が設けられており、各世帯にHGW4が設置されている。これらのHGW4は全て、1台のルータ9に接続されている。
ルータ9は、インターネットに係るg-IPアドレス123.123.123.123を有し、インターネット上においてこのアドレスで一意的に特定される。世帯A及びBに設置されたHGW4はルータ機能を有し、WAN(Wide Area Network)側にそれぞれ192.168.0.2及び192.168.0.3とのp-IPアドレスを割り当てられている。
また、世帯A及びBのHGW4には、HEMS機器1や、ウェブブラウザの搭載された情報端末2が接続されている。両世帯のHEMS機器1には同じp-IPアドレスである192.168.1.3が割り当てられている。一方、世帯CのHGW4はハブであり、このハブの配下にHEMS機器1や情報端末2としてのテレビ(TV)が接続されている。さらに、世帯CのHEMS機器1には、192.168.0.5とのp-IPアドレスが割り当てられている。
このように、図2に示した実施形態では、HEMS機器1や情報端末2にp-IPアドレスが割り当てられた結果として、1つのg-IPアドレスに対して、複数のHEMS機器1のp-IPアドレスが対応付けられる状態が発生している。尚、この状態は、例えばケーブルテレビ接続下でも発生し得る。
図3は、本発明による情報配信システムの一実施形態を構成する各機器についての機能ブロック図である。
図3によれば、最初に、HEMS機器1は、通信インタフェース11と、プロセッサ・メモリを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、HEMS機器1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。また、プロセッサ・メモリは、ID保持部12と、生活関連量データ管理部13と、生活関連量データ保存部14として機能する。
ID保持部12は、当該機器の設置された世帯(ユーザ)の世帯IDを保持し、情報端末2からの(当該HEMS機器1に割り当てられた)p-IPアドレス宛てへの世帯IDの取得要求を受け付けて、保持した世帯IDを要求元の情報端末2に通知する。この場合、HEMS機器1は、情報端末2(のウェブブラウザ)からのアクセスに応じるべく、サーバとして振る舞うように設定される。
生活関連量データ管理部13は、例えばスマートメータ3から世帯(ユーザ)の消費電力量、ガス使用量及び水道使用量のうちの少なくとも1つに係る生活関連量データを、通信インタフェース11を介して取得し、取得した生活関連量データを当該世帯(ユーザ)の世帯IDと対応付けて生活関連量データ保存部14に保存する。また、取得又は保存した生活関連量データと世帯IDとの組を、ユーザ属性管理サーバ6宛てに通信インタフェース11を介して送信する。尚、HEMS機器は本来、この生活関連量データ管理部13の機能を含むが、本情報配信システムではこの機能を用いない形態も実施可能であり、最低限、上述したID保持部12の機能があればよい。
尚、生活関連量データ保存部14に保存されるデータの一例として、1日を構成する1時間毎又は30分毎の時間帯における消費電力量から24次元又は48次元の(消費電力)特徴量ベクトルを生成し、M日間(Mは自然数)における各日に対応したM個の(消費電力)特徴量ベクトルを取得し、保存・管理してもよい。なお、このような生活関連量データは、HEMS機器1の外部、例えばユーザの生活区域(自宅)内のストレージや、宅外のサーバ等に蓄積されてもよい。
同じく図3によれば、接続管理サーバ5は、通信インタフェース51と、プロセッサ・メモリを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、接続管理サーバ5に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。また、プロセッサ・メモリは、アドレスデータ管理部52と、アドレスデータ保存部53として機能する。
アドレスデータ管理部52は、HEMS機器1から通信インタフェース51を介して(HEMS機器1の)p-IPアドレスを取得し、このp-IPアドレスと、HEMS機器1について取得されたg-IPアドレスとを対応付け、アドレステーブルとしてアドレスデータ保存部53に保存する。また、HEMS機器1からp-IPアドレスと共に世帯IDを取得し、世帯ID毎にp-IPアドレスとg-IPアドレスとを対応付けて保存することも好ましい。この場合、世帯IDがg-IPアドレスに対応付けられているか否かを判定することができ、後述するように、世帯IDを用いた不正なアクセスを見分けることが可能となる。
また、アドレスデータ管理部52は、情報端末2から(HEMS機器1の)p-IPアドレスの取得要求を受信した際、この要求元のg-IPアドレスに対応付けられたp-IPアドレスをアドレスデータ保存部53から呼び出し、当該p-IPアドレスを情報端末2宛てに返信する。情報端末2が取得したp-IPアドレスは、情報端末2が後にHEMS機器1にアクセスして世帯IDを取得する際に使用される。
尚、アドレスデータ管理部52は、HEMS機器1の世帯IDを保持していても、この世帯ID情報を返信することはしない。これは、世帯IDを返信するものとすると、1つのg-IPアドレスからのアクセスによって、このg-IPアドレスに係るHEMS機器の設置された世帯の世帯IDが公知となる恐れが生じ、不正にユーザ属性情報を入手されるといったセキュリティ上の懸念が生じることによる。
さらに、アドレスデータ管理部52は、要求元のg-IPアドレスに対応付けられたp-IPアドレスを情報端末2宛てに通知する際、対応するp-IPアドレスが複数存在する場合には、p-IPアドレス毎に、当該p-IPアドレスのアドレステーブルに登録された数である登録数に基づいて設定されたアクセス優先度情報も情報端末2に通知することも好ましい。この際、アクセス優先度情報として登録数そのものを通知してもよい。
このようなアクセス優先度情報を受信した情報端末2は、当該アクセス優先度情報に基づいたアクセス優先度のより高いp-IPアドレスから順に、当該p-IPアドレス宛てに世帯IDの取得要求を送信する。これにより、情報端末2は、複数のp-IPアドレスを取得した場合でも、効率良く、所望の(自らと同じLANに接続された)HEMS機器1にアクセスすることが可能となる。尚、ルータ9は、各世帯内のネットワーク構成の如何にかかわらず、異なる世帯間の機器同士は互いに接続されないように設定を行うことが通例である。これにより、情報端末2にとっては、複数のp-IPアドレスが取得された場合でも、p-IPアドレスの示す宛先が自身と同一の生活区域(自宅)内のHEMS機器1でなければ期待する返答を得られないため、所望のp-IPアドレスを判別することができる。
図4は、接続管理サーバ5に保存されるアドレステーブルの一実施例を示すテーブルである。図4によれば、世帯ID(ID1〜ID5)毎に、p-IPアドレスとg-IPアドレスとが対応付けられている。ここで、世帯ID1、世帯ID2及び世帯ID3は、同じ共同住宅内の世帯であり、同一のg-IPアドレス123.123.123.123を有している。
図5は、p-IPアドレス毎に登録数を対応付けた実施例を示すテーブルである。図5に示すように、アドレスデータ管理部52は、各g-IPアドレスに対応付けられたp-IPアドレス毎に、当該p-IPアドレスのアドレステーブルでの登録数を対応付けたテーブルを生成することも好ましい。このようなテーブルは、図4に示したアドレステーブルの情報から生成可能である。図5の実施例の場合、例えば情報端末2がg-IPアドレス123.123.123.123をもってp-IPアドレスの取得を要求してきた際、接続管理サーバ5は、p-IPアドレス192.168.1.3に登録数2(又は優先度第1位)を対応付け、さらにp-IPアドレス192.168.1.5に登録数1(又は優先度第2位)を対応付けて、両者を情報端末2宛てに送信してもよい。
図3に戻って、HEMS機器1は、自らのp-IPアドレス及びg-IPアドレスを監視し、定期的に、所定のタイミングで、又はこれらのアドレスに変化があった際、接続管理サーバ5に対し、同サーバの保持するアドレステーブルにおいて、HEMS機器1の世帯IDに対応するp-IPアドレス及びg-IPアドレスを更新させることも好ましい。一般に、p-IPアドレス及びg-IPアドレスは変動するものである。そのため、HEMS機器1は、これらのアドレスの更新を必要とするのである。尚、接続管理サーバ5において、更新対象となるHEMS機器1のp-IPアドレス及びg-IPアドレスは、HEMS機器1から通知される世帯IDによって識別することができる。
また、HEMS機器1は、自身のアドレスの監視方法として、自らのp-IPアドレスを例えば1時間毎に確認し、その変化を検知してもよい。さらに、自らのg-IPアドレスを、g-IPアドレスの返答機能を有する外部のサーバにアクセスすることによって確認し、その変化を検知してもよい。尚、このような外部サーバへのg-IPアドレス確認処理は、接続管理サーバ5で実行されてもよい。
さらに、上述の更新処理を要求された、又は自らg-IPアドレスの更新の必要を確認した接続管理サーバ5は、対象となるHEMS機器1の世帯IDに対応するg-IPアドレスを更新する際、当該世帯IDとは異なる世帯IDに対応する同一のg-IPアドレスをも同様に更新することも好ましい。これは、通常、1つの世帯(ユーザ)のg-IPアドレスが変化すると、同一のg-IPアドレスを使用していた他の世帯においてもg-IPアドレスが変化するためである。
例えば、図2に示した実施例において、世帯A(ID1)のHEMS機器1についてg-IPアドレスが123.123.123.123から123.123.123.111へ変化したと検知された場合、接続管理サーバ5は、世帯Aの世帯IDであるID1に対応付けて保存されているg-IPアドレス123.123.123.123を123.123.123.111に更新する。この際、更新前のものと同一のg-IPアドレスを保持していた世帯B(ID2)及び世帯C(ID3)についても、g-IPアドレスを123.123.123.111へと更新する。
図3に戻って、ユーザ属性管理サーバ6は、通信インタフェース61と、プロセッサ・メモリを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、ユーザ属性管理サーバ6に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。また、プロセッサ・メモリは、ユーザ属性推定部62と、推定データ管理部63と、属性情報保存部64として機能する。
ユーザ属性推定部62は、例えばHEMS機器1から通信インタフェース61を介し、生活関連量データと、当該HEMS機器1の世帯IDとを受信し、当該世帯ID(のユーザ)に係る当該生活関連量データに基づいて生活状況を推定する。次いで、推定された生活状況を当該ユーザに係るユーザ属性(世帯属性)情報として当該ユーザの世帯IDに対応付けて属性情報保存部64に保存する。
ここで、ユーザ属性推定部62は、ユーザの消費電力量データに基づき、推定対象となる(例えば起床、外出、帰宅、就寝等の)生活状況項目について生活状況を推定することも好ましい。例えば、消費電力量についての単純な閾値判定による在(宅)・不在の推定や、HEMS機器1から取得した(消費電力)特徴量ベクトルに対し、クラスタリング法、ランダムフォレスト法やロジスティック回帰分析法を適用して生活状況を推定する等、様々な公知の手法が適用可能である。尚、特徴量ベクトルは、HEMS機器1から取得された消費電力量データを用いて、ユーザ属性推定部62で生成されてもよい。
ユーザ属性推定部62におけるより具体的な生活状況の推定方法として、例えば、起床時刻又は時間帯を推定する場合、朝の時間帯において、消費電力量が、当日の夜間の(待機)電力量と比較して、所定閾値以上の差をもって大きくなった際、その増大した時点の時刻又は単位時間帯(30分帯)で「起床」が発生したとすることができる。即ち、生活状況として例えば「6:00〜6:30に起床」と推定することができる。また、例えば、就寝時刻又は時間帯を推定する場合、夜の時間帯において、消費電力量が、過去の夜間での(待機)電力量の代表値と比較して、所定閾値内の差の値にまで小さくなった際、その減少した時点の時刻又は単位時間帯(30分帯)で「就寝」が発生したとすることができる。即ち、生活状況として例えば「22:45に就寝」と推定することができる。
尚、推定され得るユーザ属性(世帯属性)としては、上述した起床時刻や就寝時刻といった静的な属性だけでなく、現時点において宅内でユーザ(居住者)が活動中である、といったリアルタイムの動的なユーザ属性も挙げられる。また、消費電力量データの代わりに又はそれと共に、ガス使用量データ及び/又はガス使用量データを用いて以上に説明したような推定処理を実施することもできる。
さらに、HEMS機器1の配下にあるHEMS対応機器の動作(電力消費)状況に基づいて生活状況を推定することも可能である。また、宅内センサからの出力に応じて、宅内での在室状況等の属性、例えば21:00〜23:00は書斎に在室等、を推定してもよい。さらに、ユーザ属性の推定を実施せずに又はそれと合わせて、ユーザ(居住者)に対し実施されたアンケート等の回答結果からユーザ属性情報を収集し、属性情報保存部64に保存することも可能である。
推定データ管理部63は、(HEMS機器1から取得された)世帯IDを情報端末2経由で受信した際、当該世帯IDに対応付けられた生活状況としてのユーザ属性情報を、通信インタフェース61を介して送信する。
図6は、属性情報保存部64に保存されたユーザ属性情報の一実施例を示すテーブルである。
図6に示したユーザ属性情報では、推定対象世帯(ID1〜ID3)毎に、2つの属性項目(「家族構成」及び「休日の外出頻度」)の各々につき属性値が対応付けられている。例えば、世帯ID1では、「家族構成」として「子供有り」であり、「休日の外出頻度」は「多い」(例えば60%以上)との世帯属性(生活状況)が推定されている。
図3に戻って、広告管理・配信サーバ7は、通信インタフェース71と、プロセッサ・メモリを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、広告管理・配信サーバ7に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。また、プロセッサ・メモリは、広告生成・決定部72と、広告データ管理部73と、広告データ保存部74として機能する。
広告生成・決定部72は、ユーザ属性管理サーバ6から情報端末2を介して又は介さずに受信した属性情報に基づいて配信広告情報を決定又は生成する。ここで、受信し得る属性情報毎に、情報端末2に配信すべき配信広告情報を予め対応付けて記憶させた配信広告テーブルを生成し、広告データ保存部74に保存しておくことも好ましい。この場合、広告生成・決定部72は、ユーザ属性管理サーバから送信された属性情報に対応付けられた配信広告情報を、この配信広告テーブルから選択する。
図7は、広告データ保存部74に保存された配信広告テーブルの一実施例を示すテーブルである。
図7に示した配信広告テーブルでは、配信ルールを識別する配信ルールID(AD1〜AD3)毎に、ユーザ属性の満たすべき条件と、この条件が満たされる場合に配信すべき配信広告情報とが対応付けて記憶されている。配信広告情報の内容は、本実施例において、具体的な商品・サービスに係る複数の広告における配信割合を決定したものとなっている。例えば、ルールAD1として、「家族構成」として「子供有り」であり、且つ「休日の外出頻度」は「多い」(例えば60%以上)との世帯属性(生活状況)を有する世帯の情報端末2に対し、配信広告として「子供のための旅行ツアー」の広告を70%、「屋外で家族で遊べる玩具」の広告を残りの30%とすることが決定される。ここで、配信割合は、例えば配信広告を表示する時間の割合、表示面積の割合、又は表示数の割合とすることができる。
図3に戻って、広告生成・決定部72は、決定又は生成した配信情報を、情報端末2で出力(表示)させるべく、情報端末2宛てに通信インタフェース71を介して配信する。尚、配信される広告は、例えば、テキスト、画像、動画等の広告コンテンツとすることができる。広告生成・決定部72は、さらに、情報端末2からインターネット(広域ネットワーク)での通信履歴情報を受信し、当該通信履歴情報と受信したユーザ属性情報とに基づいて配信情報を決定又は生成することも好ましい。
同じく図3によれば、ウェブサーバ8は、通信インタフェース81と、プロセッサ・メモリを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、ウェブサーバ8に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。また、プロセッサ・メモリは、ウェブページ管理部82と、ウェブページ保存部83として機能する。
ウェブページ管理部82は、情報端末2からのウェブページ取得要求に応じ、ウェブページ保存部83に保存されたウェブページを、応答として情報端末2宛てに通信インタフェース81を介して送信する。このウェブページは、広告設置ページを含み、このページのHTML(HyperText Markup Language)ファイルには、情報端末2において配信広告情報を取得するために実行される一連の処理手順をJavaScript(登録商標)等で記述したコードである広告タグが埋め込まれている。情報端末2に搭載されたウェブブラウザは、この広告タグを読み込み、当該スクリプトコードに従って、以上に説明した広告配信に関する処理を実行することができる。
図8は、本発明による情報配信方法の一実施形態を示すシーケンス図である。尚、以下に示す処理ステップのうち、ステップS101〜S114が事前処理、ステップS121〜S133が配信処理に相当する。
(S101)HEMS機器1は、生活関連量データを、自らが保持する世帯IDに紐づけてユーザ属性管理サーバ6に送信する。
(S102)ユーザ属性管理サーバ6は、取得した生活関連量データに基づき、紐づいた世帯IDに係るユーザについてのユーザ属性を推定し、保存する。
(S111、S112)HEMS機器1は、ホームネットワークにおける自らのp-IPアドレスを取得又は確認する。さらに、このp-IPアドレス情報と自ら保持する世帯IDとを接続管理サーバ5に通知する。図2の実施例では、例えば、世帯AのHEMS機器1は、世帯IDであるID1と、p-IPアドレス192.168.1.3とを送信する。
(S113、S114)接続管理サーバ5は、受信したp-IPアドレス情報の送信元であるHEMS機器1についてのg-IPアドレスを取得する。さらに、世帯ID毎に、当該HEMS機器1について取得されたg-IPアドレスとp-IPアドレスとを対応付けて保存する。図2の実施例では、例えば、世帯Aについて、「ID1,123.123.123.123,192.168.1.3」との情報が保存される。
(S121)情報端末2は、ウェブページ取得要求をウェブサーバ8宛てに送信する。
(S122)ウェブサーバ8は、広告タグの埋め込まれたウェブページを情報端末2宛てに送信する。
(S123)情報端末2は、取得したウェブページを表示し、広告タグを読み込んで広告配信処理に移行する。以降、情報端末2にインストールされたウェブブラウザは、広告タグに記述されたスクリプトに従って、広告配信に関する処理を行う。
(S124)情報端末2は、HEMS機器1のp-IPアドレスを取得するべく、p-IPアドレスの取得要求を接続管理サーバ5宛てに送信する。
(S125)接続管理サーバ5は、要求元のg-IPアドレスを取得し、このg-IPアドレスに対応付けて保存されているp-IPアドレスを情報端末2宛てに返信する。
ここで、実施例として、図2の世帯Aの情報端末2が接続管理サーバ5にアクセスし、接続管理サーバ5は図4のアドレステーブルを保持している場合、接続管理サーバ5は、アクセス元のg-IPアドレスとして123.123.123.123を取得する。次いで、g-IPアドレスとして123.123.123.123に対応付けられたp-IPアドレスである192.168.1.3及び192.168.0.5の2つを情報端末2宛てに返信する。
また、ステップS125で、接続管理サーバ5は、p-IPアドレスと合わせて、このp-IPアドレスのアドレステーブルでの登録数も返信することも好ましい。上述した図2の世帯Aの例では、接続管理サーバ5は、「192.168.1.3, 2(登録数)」「192.168.0.5, 1(登録数)」という情報を返信する。
(S126)情報端末2は、HEMS機器1の世帯IDを取得するべく、取得したHEMS機器1のp-IPアドレス宛に世帯ID取得要求を送信する。
ここで、実施例として、図2の世帯Aの情報端末2は、2つのp-IPアドレス192.168.1.3及び192.168.0.5を取得するが、同じ宅内のHEMS機器1のp-IPアドレスは192.168.1.3であり、192.168.0.5へのアクセスは失敗する。結果として、ステップS126において、情報端末2はp-IPアドレス192.168.1.3とのみ接続され、所望のHEMS機器1と通信可能となる。
(S127)HEMS機器1は、保持している世帯IDを情報端末2宛てに返信する。図 2の世帯Aに係る実施例では、世帯IDであるID1が返信される。
また、ステップS126において、情報端末2がアクセスを試みるp-IPアドレスの優先度として、接続管理サーバ5から通知されたp-IPアドレスの登録数を利用することも好ましい。これは、登録数の多いp-IPアドレスから優先的にアクセスを試みる方が、HEMS機器1に早くアクセスできる可能性が高いためである。図2の世帯Aの情報端末2での実施例では、「192.168.1.3, 2(登録数)」「192.168.0.5, 1(登録数)」という情報を接続管理サーバ5から取得した場合、情報端末2は、「192.168.1.3」から優先的にアクセスを試みる。
(S128)情報端末2は、取得した世帯IDに係るユーザのユーザ属性を取得するべく、世帯IDを指定したユーザ属性取得要求をユーザ属性管理サーバ6宛てに送信する。
(S129)ユーザ属性管理サーバ6は、指定された世帯IDに対応付けられたユーザ属性情報を情報端末2宛てに返信する。
図2の世帯Aに係る実施例では、ステップS128において、世帯IDであるID1がユーザ属性管理サーバ6宛てに送信される。ユーザ属性管理サーバ6は、図6に示すユーザ属性情報を保持している場合、ステップS129において、ユーザ属性情報としてID1に対応付けられた「家族構成:複数人家族で子供あり、休日の外出頻度:多い」との情報を情報端末2宛てに返信する。
(S130)情報端末2は、取得したユーザ属性に応じた配信広告を取得するべく、ユーザ属性を指定した広告配信要求を広告管理・配信サーバ7宛てに送信する。
(S131、S132)広告管理・配信サーバ7は、受信したユーザ属性に基づいて、配信広告を決定又は生成し、例えば広告画像や広告動画等のコンテンツである配信広告情報を情報端末2宛てに送信する。
(S133)情報端末2は、取得したウェブページ上に、取得した配信広告を例えばバナー広告として表示する。
図2の世帯Aに係る実施例では、ステップS130において、「家族構成:複数人家族で子供あり、休日の外出頻度:多い」とのユーザ属性情報が広告管理・配信サーバ7宛てに送信される。広告管理・配信サーバ7は、図7に示す配信広告テーブルを保持している場合、ステップS132において、ルールAD1を適用して「子供のための旅行ツアーの広告」を70%の割合で、「屋外で家族で遊べる玩具の広告」を残りの30%の割合で配信する。
ここで、ステップS131及びS132に係る変更態様として、広告管理・配信サーバ7は、ユーザ属性のみならず、ユーザ(情報端末2)のウェブ上の行動履歴(通信履歴)に基づいて、配信広告を決定又は生成し、情報端末2宛てに送信することも好ましい。この場合、ウェブ上の行動履歴(通信履歴)は、情報端末2から受信されるクッキーを利用して取得することができる。
例えば、ユーザ(世帯)属性として「子供がいる世帯」ということが推定され、且つ「受験対策情報サイトの閲覧履歴」が取得されている場合、図7のルールAD1において、「子供向のための旅行ツアー」の広告や「屋外で家族で遊べる玩具」の広告に代えて、又はこれらと所定の割合で合わせて、「学習塾」の広告を決定又は生成してもよい。このように、ウェブ上の行動履歴を利用した行動ターゲティング広告手法を取り入れることによって、広告効果をより高めることが可能となる。
図9は、本発明による情報配信方法の他の実施形態を示すシーケンス図である。
図9に示した実施形態では、ユーザ属性管理部6’と広告管理・配信部7’とが備えられている。両機能部は、それぞれ独立したサーバとして設置されていてもよく、または、1つのサーバ内の異なる機能構成部であってもよい。ユーザ属性管理部6’及び広告管理・配信部7’での処理機能は、図3に示したユーザ属性管理サーバ6及び広告管理・配信サーバ7での処理機能と同様である。また、本実施形態では、情報端末2がHEMS機器1にアクセスして世帯IDを取得するステップ(S126及びS127)までは、図8の実施形態と同様の処理が実施される。従って、以下の説明では、情報端末2によるHEMS機器1へのアクセス以降のステップを示す。
(S201)情報端末2は、取得した世帯IDに係るユーザのユーザ属性を取得するべく、世帯IDを指定したユーザ属性取得要求を広告管理・配信部7’へ送信する。
(S202)広告管理・配信部7’は、受信した世帯IDをユーザ属性管理部6’へ送信又は出力する。
(S203)ユーザ属性管理部6’は、受信した世帯IDに対応付けられたユーザ属性情報を広告管理・配信部7’へ送信又は出力する。
(S204、S205)広告管理・配信部7’は、受信又は入力したユーザ属性に基づいて、配信広告を決定又は生成し、この配信広告情報を情報端末2宛てに返信する。
(S206)情報端末2は、取得したウェブページ上に、取得した配信広告を例えばバナー広告として表示する。
以上に示した実施形態では、広告配信処理において、情報端末2(のウェブブラウザ)とサーバとの間の通信回数を削減することができる。尚、ユーザ属性管理部6’と広告管理・配信部7’とをそれぞれ独立したサーバとして設置する場合、これらのサーバ間において通信処理が実行可能となるように、それぞれの通信インタフェースが設定される。
図10は、本発明による情報配信方法の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。
図10に示した実施形態では、世帯IDの不正利用によるユーザ属性の不正取得を防止することが可能となる。ここで、情報端末2がHEMS機器1にアクセスして世帯IDを取得するステップ(S126及びS127)までは、接続管理サーバ5がアドレステーブルを生成するステップを含め、図8の実施形態と同様の処理が実施される。従って、以下の説明では、情報端末2によるHEMS機器1へのアクセス以降のステップを示す。
(S301)情報端末2は、取得した世帯IDに係るユーザのユーザ属性を取得するべく、世帯IDを指定したユーザ属性取得要求をユーザ属性管理サーバ6宛てに送信する。
(S302)ユーザ属性管理サーバ6は、受信した世帯IDが情報端末2によって正当に取得されたものであることを確認するため、アクセス元のg-IPアドレスを取得し、このg-IPアドレスを、受信した世帯IDと共に接続管理サーバ5宛てに送信する。
ここで、接続管理サーバ5は、HEMS機器1から取得した世帯IDと、p-IPアドレスと、当該HEMS機器1について取得されたg-IPアドレスとを、アドレステーブルとして予め対応付けて保存している。
(S303)接続管理サーバ5は、ユーザ属性管理サーバ6から受信したg-IPアドレス及び世帯IDが、保持するアドレステーブルにおいて対応付けられているか否かを判定する。
(S304)ステップS303において、対応付けられているとの真の判定を行った際、接続管理サーバ5は、世帯IDが情報端末2によって正当に取得されたものであるとし、この真の判定結果をユーザ属性管理サーバ6宛てに送信する。
(S305〜S309)以下、本実施形態のステップS305〜S309はそれぞれ、図8に示した実施形態でのステップS129〜S133と同様であるので、説明を省略する。ここでは、世帯IDが正当に取得されたとして、最終的に、ユーザ属性に応じた広告が配信され、ユーザに提示される。
(S311)一方、ステップS303において、g-IPアドレスが世帯IDに対応付けられていないとの偽の判定を行った際、接続管理サーバ5は、ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を情報端末2宛てに送信する。尚、これにより、情報端末2はユーザ属性を取得できなくなる。
(S312)ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を受信した情報端末2は、ユーザ属性に依らない(例えばウェブページに当初より埋め込まれていた)通常の広告を表示する。
尚、変更態様として、ステップS311で、接続管理サーバ5は、ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を広告管理・配信サーバ7宛てに送信してもよい。この場合、広告管理・配信サーバ7は、例えば、情報端末2から取得した(クッキーによる)通信履歴情報に基づいた(ユーザ属性に依らない)配信広告を決定又は生成し、情報端末2に送信することができる。
以上説明したように、図10の実施形態によれば、世帯IDが正当に取得されたと判断される場合にのみ(ユーザ属性管理部が真の判定結果を受信した場合にのみ)、ユーザ属性情報がユーザ属性管理部から出力され、利用される。これにより、例えば、不正に世帯IDを取得した者が、対応するユーザの自宅からでなくてもアクセスして、ユーザの属性(生活状況等)を入手してしまうといった事態の発生を防ぐことができる。即ち、世帯IDの不正利用によるユーザ属性の不正取得を防止することが可能となる。
図11は、本発明による情報配信方法の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。
図11に示した実施形態は、図9に示した実施形態の変更態様であり、世帯IDの不正利用によるユーザ属性の不正取得を防止することが可能となる。ここで、図11のステップS401及びステップS406〜S409はそれぞれ、図9のステップS201及びステップS203〜S206と同様の処理となっている。従って、以下の説明では、本実施形態における図9の実施形態とは異なるステップを示す。
(S402)広告配信・管理部7’は、情報端末2から受信した広告配信要求に含まれた世帯IDを、この要求元のg-IPアドレスと共にユーザ属性管理部6’に送信又は出力する。
(S403)ステップS402で広告配信・管理部7’から世帯IDを受信又は入力したユーザ属性管理部6’は、この世帯IDが情報端末2によって正当に取得されたものであることを確認するため、取得したg-IPアドレスを、受信した世帯IDと共に接続管理サーバ5宛てに送信する。
ここで、接続管理サーバ5は、HEMS機器1から取得した世帯IDと、p-IPアドレスと、当該HEMS機器1について取得されたg-IPアドレスとを、アドレステーブルとして予め対応付けて保存している。
(S404)接続管理サーバ5は、ユーザ属性管理部6’から受信したg-IPアドレス及び世帯IDが、保持するアドレステーブルにおいて対応付けられているか否かを判定する。
(S405)ステップS404において、対応付けられているとの真の判定を行った際、接続管理サーバ5は、世帯IDが情報端末2によって正当に取得されたものであるとし、この真の判定結果をユーザ属性管理部6’に送信する。
(S406〜S409)以下、図9に示した実施形態でのステップS203〜S206と同様であるので、説明を省略する。ここでは、世帯IDが正当に取得されたとして、最終的に、ユーザ属性に応じた広告が配信され、ユーザに提示される。
(S411)一方、ステップS404において、g-IPアドレスが世帯IDに対応付けられていないとの偽の判定を行った際、接続管理サーバ5は、ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を情報端末2宛てに送信する。尚、これにより、情報端末2はユーザ属性を取得できなくなる。
(S412)ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を受信した情報端末2は、ユーザ属性に依らない(例えばウェブページに当初より埋め込まれていた)通常の広告を表示する。
尚、変更態様として、ステップS411で、接続管理サーバ5は、ユーザ属性に基づく広告配信を実施しない旨の指示を広告管理・配信部7’宛てに送信してもよい。この場合、広告管理・配信部7’は、例えば、情報端末2から取得した(クッキーによる)通信履歴情報に基づいた(ユーザ属性に依らない)配信広告を決定又は生成し、情報端末2に送信することができる。
以上に説明したように、端末・サーバ間のステップ数を抑制した図11の実施形態によっても、世帯IDが正当に取得されたと判断される場合にのみ(ユーザ属性管理部が真の判定結果を受信した場合にのみ)、ユーザ属性情報がユーザ属性管理部から出力され、利用される。これにより、世帯IDの不正利用によるユーザ属性の不正取得を防止することが可能となる。
ここで、ユーザ属性情報を利用した広告情報を配信せず、通常の広告を情報端末2に表示させる場合について、まとめておく。
(1)HEMS機器のg-IPアドレスが接続管理サーバ5に登録されていない場合、HEMS機器が設置されていないと判断し、通常の広告を表示させる。この判断は、例えば、図8のステップS124及びS125の段階で行うことができる。
(2)HEMS機器のg-IPアドレスは接続管理サーバ5に登録されているが、情報端末2が、接続管理サーバ5から取得したp-IPアドレスを宛先とした通信接続に失敗した場合、HEMS機器が設置されていない、又はHEMS機器が直接通信できないネットワーク内に設置されていると判断し、通常の広告を表示させる。この判断は、例えば、図8のステップS126及びS127の段階で行うことができる。
(3)図10及び図11に示した実施形態において、世帯IDの不正利用であると判断した段階(図10のステップS303、図11のステップS404)で、通常の広告を表示させる。
以上、詳細に説明したように、本発明の情報配信システム及び方法によれば、ユーザの端末が同じLAN内の識別子管理部から当該ユーザの識別子を取得し、ユーザ情報管理部がこの識別子に基づく当該ユーザに係る情報を送信する。その結果、当該ユーザに適した情報をユーザ単位で配信することができる。また、ユーザによるウェブ上での行動履歴を利用できない場合でも、例えばユーザ属性に基づいた広告配信が可能となる。さらに、ウェブ上での行動履歴を利用できる場合、この行動履歴と合わせてユーザ属性にも基づいた広告配信を実施し、広告効果をより高めることも可能となる。
また、本発明の情報配信システム及び方法によれば、ユーザに特別な入力等の負担を強いることなく、当該ユーザに適した情報をユーザ毎に配信することができる。例えば、端末のウェブブラウザに表示されたウェブページの閲覧者であるユーザが、個人認証用IDの入力やウェブブラウザへのアドオン、プラグイン等の機能追加といった、特別な操作を実行しなくても、このユーザに適した情報の配信がユーザ単位で可能となる。
尚、配信されるユーザに係る情報は、当然に広告情報に限定されない。例えば、(ユーザの許可の下、)ユーザの生活状況情報や、ユーザによる電力、ガス及び/又は水道の使用についての適切な支援情報(例えば節約アドバイスや家計管理アドバイス)を配信することもできる。また、これらの情報によって、よりユーザ(世帯)のニーズに適合したマーケティングを実現することも可能となる。
以上に述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 HEMS機器(識別子管理部)
11 通信インタフェース
12 ID保持部
13 生活関連量データ管理部
14 生活関連量データ保存部
2 情報端末
3 スマートメータ
4 HGW
5 接続管理サーバ
51 通信インタフェース
52 アドレスデータ管理部
53 アドレスデータ保存部
6 ユーザ属性管理サーバ(ユーザ情報管理部)
61 通信インタフェース
62 ユーザ属性推定部
63 推定データ管理部
64 属性情報保存部
6’ ユーザ属性管理部(ユーザ情報管理部)
7 広告管理・配信サーバ(情報管理・配信部)
71 通信インタフェース
72 広告生成・決定部
73 広告データ管理部
74 広告データ保存部
7’ 広告管理・配信部(情報管理・配信部)
8 ウェブサーバ
81 通信インタフェース
82 ウェブページ管理部
83 ウェブページ保存部
9 ルータ

Claims (11)

  1. LAN(Local Area Network)に接続されたユーザの端末に対し当該ユーザに係る情報を配信するシステムであって、
    当該LANに係るプライベートアドレスを割り当てられており、当該ユーザの識別子を保持し、当該端末からの当該プライベートアドレス宛てへの当該識別子の取得要求を受け付けて当該識別子を通知可能な識別子管理部と、
    広域ネットワークに接続され、前記識別子管理部から該識別子管理部のプライベートアドレスを取得し、当該プライベートアドレスと、該識別子管理部について取得された当該広域ネットワークに係るグローバルアドレスとを対応付けて保存し、当該端末から該識別子管理部のプライベートアドレスの取得要求を受信した際、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに通知する接続管理部と、
    当該広域ネットワークに接続され、当該ユーザの識別子毎に当該ユーザに係る情報を対応付けて保存し、前記識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた当該ユーザに係る情報を送信するユーザ情報管理部と
    を有することを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記ユーザ情報管理部は、当該ユーザの識別子毎に当該ユーザの属性情報を対応付けて保存し、前記識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた属性情報を送信し、
    前記情報配信システムは、当該広域ネットワークに接続され、前記ユーザ情報管理部から当該端末を介して又は介さずに受信した当該属性情報に基づいて配信情報を決定又は生成し、当該配信情報を、当該端末で出力させるべく、当該端末宛てに配信する情報管理・配信部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  3. 前記ユーザ情報管理部は、前記識別子管理部から取得された当該識別子を、当該端末経由で受信した際、アクセス元のグローバルアドレスを取得し、当該グローバルアドレスを当該識別子と共に前記接続管理部宛てに送信し、
    前記接続管理部は、前記識別子管理部から保存された当該識別子を取得し、当該識別子と、当該プライベートアドレスと、該識別子管理部について取得されたグローバルアドレスとを予め対応付けて保存し、該ユーザ情報管理部から受信したグローバルアドレス及び当該識別子が対応付けられているか否かを判定し、対応付けられているとの真の判定を行った際、当該真の判定結果を該ユーザ情報管理部宛てに送信し、
    前記ユーザ情報管理部は、当該真の判定結果を受信した場合にのみ、当該識別子に対応付けられた情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
  4. 前記接続管理部は、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに通知する際、当該プライベートアドレスが複数存在する場合、当該プライベートアドレス毎に当該プライベートアドレスの登録された数に基づいて設定されたアクセス優先度情報を合わせて当該端末に通知し、
    当該端末は、受信した当該アクセス優先度情報に基づいたアクセス優先度のより高いプライベートアドレスから順に、当該プライベートアドレス宛てに当該識別子の取得要求を送信する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報配信システム。
  5. 前記識別子管理部は、当該ユーザの消費電力量、ガス使用量及び水道使用量のうちの少なくとも1つに係る生活関連量データを取得し、当該生活関連量データを当該ユーザの識別子と対応付けて前記ユーザ情報管理部宛てに送信し、
    前記ユーザ情報管理部は、受信した当該ユーザに係る生活関連量データに基づいて生活状況を推定し、推定された当該生活状況を当該ユーザに係る属性情報として当該ユーザの識別子に対応付けて保存する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報配信システム。
  6. 当該端末はウェブ(Web)サーバからウェブページを取得し、当該ウェブページは、当該ユーザに係る情報を取得するための当該端末での処理手順を記述したスクリプト(script)を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報配信システム。
  7. 前記情報管理・配信部は、受信し得る属性情報毎に、当該端末に配信すべき配信情報を予め対応付けて保存し、前記ユーザ情報管理部から送信された属性情報に対応付けられた配信情報を選択して当該端末宛てに配信することを特徴とする請求項2に記載の情報配信システム。
  8. 前記情報管理・配信部は、当該端末から当該広域ネットワークでの通信履歴情報を受信し、当該通信履歴情報と受信した当該属性情報とに基づいて配信情報を決定又は生成することを特徴とする請求項2又は7に記載の情報配信システム。
  9. 前記ユーザ情報管理部は、前記識別子管理部から取得された当該識別子を当該端末より受信した際、当該識別子に対応付けられた属性情報を当該端末に送信し、
    前記情報管理・配信部は、当該端末から当該属性情報を受信した際、当該属性情報に基づいて決定又は生成された配信情報を当該端末宛てに配信する
    ことを特徴とする請求項2、7又は8のいずれか1項に記載の情報配信システム。
  10. 前記識別子管理部は、自らのプライベートアドレス及び自らに係るグローバルアドレスを監視し、定期的に、所定のタイミングで又は当該アドレスに変化があった際、前記接続管理部に対し、自ら保持する当該識別子に対応するプライベートアドレス及びグローバルアドレスを更新させ、
    前記接続管理部は、更新指示元の当該識別子に対応するグローバルアドレスを更新する際、当該識別子とは異なる識別子に対応する同一のグローバルアドレスをも同様に更新する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報配信システム。
  11. LANに接続されたユーザの端末に対し当該ユーザに係る情報を配信するシステムにおける情報配信方法であって、
    当該LANに係る所定のプライベートアドレスを有する保存元で、当該ユーザの識別子を保持する第1のステップと、
    広域ネットワークを介して、当該保存元のプライベートアドレスを取得し、当該プライベートアドレスと、当該保存元について取得された当該広域ネットワークに係るグローバルアドレスとを対応付けて保存する第2のステップと、
    当該端末から当該保存元のプライベートアドレスの取得要求を受信した際、当該要求元のグローバルアドレスに対応付けられたプライベートアドレスを当該端末宛てに当該広域ネットワークを介して通知する第3のステップと、
    当該端末から当該識別子の取得要求が当該保存元宛てに送信された際、当該識別子を当該端末宛てに当該LANを介して通知する第4のステップと、
    当該ユーザの識別子毎に当該ユーザに係る情報を予め対応付けて保存しておき、当該識別子を当該端末経由で受信した際、当該識別子に対応付けられた当該ユーザに係る情報を送信する第5のステップと
    を有することを特徴とする情報配信方法。
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