JP2015214838A - 改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置 - Google Patents

改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 軟弱地盤等に対して地盤改良を行う場合に、容易かつ正確な品質管理を行うことが可能な改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置を提供する。【解決手段】 改良後の地盤中に貫入コーン10を貫入して、所定の貫入深度毎に当該貫入コーン10の貫入を停止し、貫入コーン10の先端部付近に設けた水吐出口12から、流量を変化させながら改良対象地盤中に水を吐出し、水吐出口12から吐出する水の圧力を測定し、水の吐出流量と吐出圧力との関係に基づいて、貫入深度毎の透水係数を求め、各貫入深度において求めた透水係数と、予め定めた透水係数の管理値とを比較し、測定により求めた透水係数が管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。【選択図】図1

Description

本発明は改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置に関するものであり、例えば、液状化対策として薬液注入工法により改良した地盤の品質が目標強度を満たしているか否かを確認するための方法及び装置に関するものである。
粘土やシルトのような微細な粒子を多く含み、間隙の大きい有機質土又は泥炭、ゆるい砂などからなる軟弱地盤は、盛土や構造物の安定・沈下に影響を与えるため、改良を行う必要がある。軟弱地盤の改良を行う方法には種々のものがあるが、例えば、改良対象地盤中に薬液を注入して地盤強度を増加させる工法が知られている。このような工法により改良した地盤は、目標強度を満たしていなければならない。そこで、改良地盤の品質を管理するための方法や装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置は、貫入試験装置と、液状化強度推定手段とを備えている。また、貫入試験装置は、先端部が先細り状となった棒状の本体部と、本体部の先端部近傍に設けた水噴出口と、本体部の先端部近傍に設けた間隙水圧計測装置と、水噴出口から改良地盤中に水を噴出させる水噴出装置とを備えている。そして、液状化強度推定手段は、改良地盤中に水を噴出した後に、間隙水圧がピーク値から所定の消散状態に達するまでの消散時間に基づいて改良地盤の液状化強度を推定するようになっている。
また、水圧式コーンを用いて、改良地盤の透水係数を測定する方法が知られている。この水圧式コーンを用いた透水係数の測定方法は、コーンプローブの先端部から地盤内に水を一定の圧力で吐出するとともに、吐出する水の圧力を測定することにより、透水係数を求めるようになっている。
特開2014−5612号公報
上述した特許文献1に記載された技術は、複雑な構造の装置を用いることなく、適切かつ確実に改良地盤の品質を確認する方法及び装置として有用なものである。この技術は、改良地盤中に水を噴出した後に、間隙水圧がピーク値から所定の消散状態に達するまでの消散時間を計測しており、測定にはある程度の時間を必要とするため、さらなる改良の余地があった。
また、従来から行われている水圧式コーンを用いた透水係数の測定方法では、過去実績により得られたキャリブレーション結果を用いて、吐出する水の圧力と透水係数との関係を定め、当該キャリブレーション結果に基づき、測定現場における透水係数を推定している。このように、従来の水圧式コーンを用いた透水係数の測定方法は、過去のキャリブレーション結果を用いて透水係数を推定するものであり、実際に透水係数を測定する現地の土質条件に合致したキャリブレーション結果であるとは限らず、計測誤差が生じるおそれがある。
また、透水係数の推定に用いるキャリブレーション結果は、一般的な土壌に対して測定したものであり、地盤改良体(例えば、薬液注入による地盤改良体)のように、一般的な土壌に対して透水係数が小さい地盤に対しては実績値がないため、このキャリブレーション結果をそのまま用いた場合には、計測誤差が生じるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、軟弱地盤等に対して地盤改良を行う場合に、容易かつ正確な品質管理を行うことが可能な改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。すなわち、本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置は、改良後の地盤に対して良好な地盤改良が行われているか否かを判断するための方法及び装置に関するものである。
改良地盤の品質管理方法は、改良後の地盤中に貫入コーンを貫入して、所定の貫入深度毎に当該貫入コーンの貫入を停止する工程と、貫入コーンの先端部付近に設けた水吐出口から、流量を変化させながら地盤中に水を吐出する工程と、水吐出口から吐出する水の圧力を測定する工程と、水の吐出流量と吐出圧力との関係に基づいて、貫入深度毎の透水係数を求める工程と、各貫入深度において求めた透水係数と、予め定めた透水係数の管理値とを比較する工程と、測定により求めた透水係数が管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する工程とを含むことを特徴とするものである。
また、上述した改良地盤の品質管理方法において、貫入コーンの先端付近に設けた電気伝導度計により、改良後の地盤の電気伝導度を測定し、各貫入深度において求めた電気伝導度と、予め定めた電気伝導度の管理値とを比較する。このような構成の改良地盤の品質管理方法では、測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方が、それぞれ管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断することが可能である。
また、上述した改良地盤の品質管理方法において、改良後の地盤中に、音波を発生する音波発生器と、当該音波発生器から発生する音波を受信する音波受信器とを設置し、音波発生器から発生した音波が、改良後の地盤中を伝搬して音波受信器により受信される過程における音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求める工程と、弾性波速度とエネルギー減衰の分布とに基づいて、改良後の地盤の強度分布を推定する工程とを含むことが可能である。このような構成の改良地盤の品質管理方法では、測定により求めた透水係数が所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合、あるいは測定により求めた透水係数及び電気伝導度が所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。
また、本発明に係る改良地盤の品質管理装置は、地盤中に貫入可能であり、先端部付近に、水の流量を変化させながら、水を地盤中に吐出するための水吐出口と、当該水吐出口から吐出する水の圧力を測定するための圧力計とを有する貫入コーンと、貫入コーンの貫入深度を変更しながら、水の流量変化と水の吐出圧力とに基づいて、当該深度における地盤の透水係数を求める透水係数演算手段と、測定により求めた透水係数と、予め定めた管理値とを比較する透水係数比較手段と、貫入コーンの貫入深度毎に、透水係数が管理値を満足している場合に、当該地盤の改良が良好に行われていると判断する改良判断手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、上述した改良地盤の品質管理装置において、貫入コーンの先端付近に改良後の地盤の電気伝導度を測定するための電気伝導度計を設けることが可能である。このような構成の改良地盤の品質管理装置では、改良判断手段は、測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方が、それぞれ管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。
また、上述した改良地盤の品質管理装置において、改良後の地盤中に設置した音波を発生する音波発生器及び当該音波発生器から発生する音波を受信する音波受信器と、音波発生器から発生した音波が、改良後の地盤中を伝搬して音波受信器により受信される過程における音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求めるとともに、弾性波速度とエネルギー減衰の分布とに基づいて、改良後の地盤の強度分布を推定する地盤強度分布推定手段とを備えることが可能である。
このような構成の改良地盤の品質管理装置において、改良判断手段は、測定により求めた透水係数が所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合、あるいは測定により求めた透水係数及び電気伝導度が所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。
本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置によれば、実際の測定現場において、地盤中に吐出する水の流量を変化させながら、水の圧力の変化を測定する。したがって、水の流量と圧力から、直接、透水係数を求めることができるので、計測誤差が生じるおそれがなく、軟弱地盤等に対して地盤改良を行う場合に、容易かつ正確な品質管理を行うことが可能となる。
また、透水係数による品質管理に加えて、電気伝導度、弾性波速度とエネルギー減衰の分布に基づいて、改良後の地盤の強度分布を推定することにより、改良地盤の全域にわたって、正確な品質管理を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理装置の構成要素である貫入コーンの概略構成を示す説明図。 貫入コーンを地盤中に貫入するためのボーリングマシンの模式図。 本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理装置の構成要素である音響トモグラフィー装置の概略構成を示す説明図。 本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理装置の概略構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理方法の概略手順を示す説明図。 任意の深度における水の吐出流量と吐出圧力との関係を示すグラフ。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1〜図6は本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置を説明するもので、図1は貫入コーンの概略構成を示す説明図、図2はボーリングマシンの模式図、図3は音響トモグラフィー装置の概略構成を示す説明図、図4は品質管理装置の概略構成を示すブロック図、図5は改良地盤の品質管理方法の概略手順を示す説明図、図6は任意の深度における水の吐出流量と吐出圧力との関係を示すグラフである。
<改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置の概要>
本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置は、例えば、地震による液状化現象が懸念される軟弱地盤等に対して薬液注入を行って地盤改良を行う際に、改良後の地盤に対して透水係数、電気伝導度、地盤の強度分布を測定して、改良が良好に行われていることを確認するための技術である。
改良対象地盤に対する薬液混入率と、改良後の地盤の一軸圧縮強度との間には相関関係がある。また、薬液混入率と改良後の地盤の透水係数との間、薬液混入率と改良後の地盤の電気伝導度との間には相関関係がある。したがって、改良後の地盤の透水係数、電気伝導度を測定することにより、薬液混入率が管理値を満足しているか否かを判断することができ、薬液混入率が管理値を満足していれば、目標強度を満足していることになる。
<管理値の設定>
本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置では、地盤改良が良好に行われているか否かを判定するために管理値を設定する必要がある。管理値は、室内試験により求めることができる。具体的には、まず、設計基準強度と薬液混入率との関係を室内配合試験により求める。そして、設計基準強度に基づいて目標強度を求め、当該目標強度を満足する薬液混入率を薬液混入率管理値とする。
次に、設定した薬液混入率管理値と透水係数管理値、薬液混入率管理値と電気伝導度管理値との関係をそれぞれ求めるために、変水位透水試験及び電気伝導度測定試験を実施する。これにより、目標強度を満足する透水係数管理値及び電気伝導度管理値を算定することができる。なお、各管理値は、改良対象地盤の土質や、改良目的等に応じて、適宜設定することができる。
<貫入コーン>
本発明の実施形態に係る改良地盤の品質管理装置では、透水係数を測定するために、水圧式コーンからなる貫入コーン10を使用する。この貫入コーン10は、図2に示すように、ボーリングロッド21の先端に取り付けて使用する測定機器であり、ボーリングマシン20を用いて、改良後の地盤中に貫入コーン10を貫入することにより透水係数を測定する。
貫入コーン10は、図1に示すように、先端が鋭角状となったプローブであり、先端部付近の外周面に電気伝導度計13を設け、プローブの中程の外周面に水吐出口12と圧力計11とを設けてある。水吐出口12は、プローブの内部に設けた吐出管(図示せず)に連通接続されており、吐出管は、ボーリングロッド21の内部に取り付けた給水管(図示せず)を介して給水ポンプ(図示せず)に連通接続されている。
本実施形態の貫入コーン10は、水吐出口12から流量を変化させながら地盤中に水を吐出し、圧力計11により、水吐出口12から吐出する水の圧力を測定するために使用する。また、電気伝導度計13により、改良後の地盤の電気伝導度を測定することができる。
<透水係数の測定>
改良後の地盤の透水係数を測定するには、地盤中に貫入コーン10を貫入して、所定の貫入深度(例えば、10cm間隔)毎に貫入コーン10の貫入を停止する。そして、水吐出口12から、流量を変化させながら地盤中に水を吐出して、圧力計11により、水吐出口12から吐出する水の圧力を測定する。水吐出口12から吐出する水の流量の変化と圧力値とを測定したら、水の吐出流量と吐出圧力との関係に基づいて、貫入深度毎の透水係数を求める。
本発明に係る貫入コーン10を使用した透水係数の測定では、任意の深度で貫入コーン10の貫入を停止して、水の吐出流量を変化させながら吐出圧力を測定しているので、当該深度における透水係数を直接測定することができる。任意の深度における透水係数は、図6に示すように、水の流量と圧力の関係から求めることができる。すなわち、透水係数kは、流量Q/圧力(導水勾配)Pで表すことができる。
したがって、過去実績により得られたキャリブレーション結果を用いて透水係数を推定する従来の方法と比較して計測誤差がなくなり、正確な透水係数を求めることができる。測定した透水係数は、透水係数管理値と比較し、目標強度を満足しているか否かの判定に用いる。
<電気伝導度の測定>
本実施形態では、透水係数を測定する際に、電気伝導度計13を用いて、改良後の地盤の電気伝導度を測定する。測定した電気伝導度は、電気伝導度管理値と比較し、目標強度を満足しているか否かの判定に用いる。
<音響トモグラフィー装置>
本発明に係る改良地盤の品質管理方法及び品質管理装置では、音響トモグラフィー装置を用い、原位置にて、改良後の地盤における品質確認を行う。この音響トモグラフィー装置は、図3に示すように、改良対象地盤を間に挟んだ地盤中に、音波を発生する音波発生器31と、上下方向に配列した複数の音波受信器32とを設置して構成する。そして、音波発生器31から発生した音波を各音波受信器32で受信して、音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求める。
すなわち、図3に示すように、改良対象地盤を挟んで2本の計測孔33を削孔し、一方の計測孔33に音波発生器31(例えば、圧電セラミックススピーカ)を設置し、他方の計測孔33に複数の音波受信器32(例えば、マイクロホン)を上下方向に並べて設置する。そして、音波発生器31から音波(弾性波)を発生し、音波受信器32で受信した音波(弾性波)の到達時間と振幅とに基づいて、改良対象地盤の断面を複数のグリッドに分割し、速度分布図と減衰率分布図を作成する。速度分布図から地盤の固さや種類を推定することができ、減衰率分布図から間隙物の性状を推定することができる。
さらに、この速度分布図と減衰率分布図に基づいて、改良対象地盤の液状化強度分布を推定する。なお、速度分布図及び減衰率分布図の作成や、改良対象地盤の液状化強度分布の推定は、所定のプログラムを用いたコンピュータ解析により行うことができる。このような音響トモグラフィー装置は、市販のものを使用することができる。
<品質管理装置>
本発明に係る改良地盤の品質管理装置40は、図4に示すように、貫入コーン10と、透水係数演算手段41と、透水係数比較手段42と、改良判断手段43とを備えている。また、品質管理装置40の構成要素として、音響トモグラフィー装置を付加してもよく、この場合には、地盤強度分布推定手段44が品質管理装置40の構成要素となる。
上述したように、貫入コーン10は、水圧式コーンからなり、水の流量を変化させながら、水を地盤中に吐出するための水吐出口12と、当該水吐出口12から吐出する水の圧力を測定するための圧力計11とを有している。また、音響トモグラフィー装置は、音波を発生する音波発生器31と、音波発生器31から発生する音波を受信する音波受信器32と、地盤強度分布推定手段44とを備えている。
上述した各手段は、詳細には図示しないが、コンピュータ50及びその付属機器(表示装置51等)と、コンピュータにインストールしたプログラムからなり、CPU等がプログラムに従って動作することにより、各手段としての機能を発揮する。なお、プログラムとは、RAM等に記憶され、CPU等のハードウェアで実行されることにより、その機能を発揮するソフトウェアだけではなく、同等の機能を発揮することが可能な論理回路も含む概念である。
<透水係数演算手段>
透水係数演算手段41は、貫入コーン10の貫入深度を変更しながら、水の流量変化と水の吐出圧力とに基づいて、当該深度における地盤の透水係数を求めるための手段である。
<透水係数比較手段>
透水係数比較手段42は、透水係数演算手段41の演算により求めた透水係数と、予め定めた管理値とを比較するための手段である。
<地盤強度分布推定手段>
地盤強度分布推定手段44は、音波発生器31から発生した音波が、地盤中を伝搬して音波受信器32により受信される過程における音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求めるとともに、弾性波速度とエネルギー減衰の分布とに基づいて、改良後の地盤の強度分布を推定するための手段である。
<改良判断手段>
改良判断手段43は、測定する対象に応じて、判断基準が異なっている。すなわち、透水係数を判断対象とする場合には、改良判断手段43により、貫入コーン10の貫入深度毎に、透水係数が管理値を満足している場合に、当該地盤の改良が良好に行われていると判断する。また、透水係数及び電気伝導度を判断対象とする場合には、改良判断手段43により、測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方が、それぞれ管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。また、透水係数及び地盤の強度分布を判断対象とする場合には、改良判断手段43により、透水係数が管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正であると認められる場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。また、透水係数、電気伝導度、地盤の強度分布を判断対象とする場合には、改良判断手段43により、測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方がそれぞれ管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正であると認められる場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。
<地盤改良体の改良径の確認>
また、図示しないが、光ファイバ温度計を用いて、薬液注入により形成した地盤改良体の改良径をリアルタイムに確認することができる。光ファイバ温度計は、光ファイバケーブルを使用した温度計測システムであり、深度方向に連続的な温度計測が可能である。
地盤改良体の改良径を確認するには、光ファイバ温度計を地盤中に設置し、薬液を浸透注入中の地盤の温度計測を行う。そして、地盤初期温度と薬液を浸透注入中の地盤温度とを比較することにより、薬液が設計改良径となるまで注入されているか否かをリアルタイムで確認することができる。
<改良地盤の品質管理方法の概要>
図5を参照して、本発明に係る改良地盤の品質管理方法の手順について説明する。本発明に係る改良地盤の品質管理方法では、図5に示すように、改良後の地盤中に貫入コーン10を貫入して、所定の貫入深度毎に当該貫入コーン10の貫入を停止する。そして、当該貫入深度において、貫入コーン10の先端部付近に設けた水吐出口12から、流量を変化させながら地盤中に水を吐出し、水吐出口12から吐出する水の圧力を測定する。
測定が終了すると、水の吐出流量と吐出圧力との関係に基づいて、貫入深度毎の透水係数を求め、各貫入深度において求めた透水係数と、予め定めた透水係数の管理値とを比較して、測定により求めた透水係数が管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する。なお、上述したように、地盤改良が良好に行われているか否かの判断では、測定対象に応じて判断基準を変更する。
すなわち、本発明に係る貫入コーン10を用いて透水係数や電気伝導度を測定することにより、改良対象地盤において、地盤改良が良好に行われているか否かを判断することができる。また、上述した透水係数や電気伝導度による改良地盤の品質管理に加えて、音響トモグラフィー装置を用いて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布とを求めることにより、改良後の地盤の強度分布を推定し、適正な強度分布となっているか否かを判断することができる。
10 貫入コーン
11 圧力計
12 水吐出口
13 電気伝導度計
20 ボーリングマシン
21 ボーリングロッド
31 音波発生器
32 音波受信器
33 計測孔
40 品質管理装置
41 透水係数演算手段
42 透水係数比較手段
43 改良判断手段
44 地盤強度分布推定手段
50 コンピュータ
51 表示装置

Claims (6)

  1. 改良後の地盤に対して良好な地盤改良が行われているか否かを判断するための方法であって、
    改良後の地盤中に貫入コーンを貫入して、所定の貫入深度毎に当該貫入コーンの貫入を停止し、
    前記貫入コーンの先端部付近に設けた水吐出口から、流量を変化させながら前記地盤中に水を吐出し、
    前記水吐出口から吐出する水の圧力を測定し、
    水の吐出流量と吐出圧力との関係に基づいて、前記貫入深度毎の透水係数を求め、
    前記各貫入深度において求めた透水係数と、予め定めた透水係数の管理値とを比較し、
    前記測定により求めた透水係数が前記管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する、
    ことを特徴とする改良地盤の品質管理方法。
  2. 前記貫入コーンの先端付近に設けた電気伝導度計により、前記改良後の地盤の電気伝導度を測定し、
    前記各貫入深度において求めた電気伝導度と、予め定めた電気伝導度の管理値とを比較し、
    前記測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方が、それぞれ前記管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の改良地盤の品質管理方法。
  3. 前記改良後の地盤中に、音波を発生する音波発生器と、当該音波発生器から発生する音波を受信する音波受信器とを設置し、
    前記音波発生器から発生した音波が、前記改良後の地盤中を伝搬して前記音波受信器により受信される過程における音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求め、
    前記弾性波速度と前記エネルギー減衰の分布とに基づいて、前記改良後の地盤の強度分布を推定し、
    前記測定により求めた透水係数が前記所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合、あるいは前記測定により求めた透水係数及び電気伝導度が前記所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の改良地盤の品質管理方法。
  4. 改良後の地盤に対して良好な地盤改良が行われているか否かを判断するために使用する装置であって、
    地盤中に貫入可能であり、先端部付近に、水の流量を変化させながら、水を地盤中に吐出するための水吐出口と、当該水吐出口から吐出する水の圧力を測定するための圧力計とを有する貫入コーンと、
    前記貫入コーンの貫入深度を変更しながら、前記水の流量変化と前記水の吐出圧力とに基づいて、当該深度における地盤の透水係数を求める透水係数演算手段と、
    前記透水係数と、予め定めた管理値とを比較する透水係数比較手段と、
    前記貫入コーンの貫入深度毎に、前記透水係数が前記管理値を満足している場合に、当該地盤の改良が良好に行われていると判断する改良判断手段と、
    を備えたことを特徴とする改良地盤の品質管理装置。
  5. 前記貫入コーンの先端付近に前記改良後の地盤の電気伝導度を測定するための電気伝導度計を設け、
    前記改良判断手段は、測定により求めた透水係数及び電気伝導度の双方が、それぞれ前記管理値を満足している場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の改良地盤の品質管理装置。
  6. 前記改良後の地盤中に設置した音波を発生する音波発生器、及び当該音波発生器から発生する音波を受信する音波受信器と、
    前記音波発生器から発生した音波が、前記改良後の地盤中を伝搬して前記音波受信器により受信される過程における音波の到達時間と振幅とに基づいて、弾性波速度とエネルギー減衰の分布を求めるとともに、弾性波速度とエネルギー減衰の分布とに基づいて、前記改良後の地盤の強度分布を推定する地盤強度分布推定手段と、
    を備え、
    前記改良判断手段は、前記測定により求めた透水係数が前記所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合、あるいは前記測定により求めた透水係数及び電気伝導度が前記所定の管理値を満足し、かつ地盤の強度分布が適正である場合に、地盤改良が良好に行われていると判断する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の改良地盤の品質管理装置。
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